2023年6月9日 06:00
持ち家 or 賃貸どっちがお得? ライフスタイル別「終の棲家」診断16
それぞれの要素を見ていこう。
■家選びは資金繰りが肝要。計画的に貯めよう
まずは年金から。〈1〉年金が十分にある人、あるいは自営業などで国民年金だとしても貯蓄には余裕がある人や、〈5〉働いて得た収入や年金、貯蓄の取り崩しで平均寿命まで生活できるという方は、持ち家のままで問題ないだろう。
「〈10〉年金も貯蓄も少なく、財産はマイホームだけの人は、マイホームを売却して老後資金に充てるのも一案でしょう」(永田さん)
「持ち家を売却後は、公営住宅などできるだけ家賃の安いところに住んで、生活費を圧縮することも必要です」(黒田さん)
リタイア後も〈15〉生涯現役でバリバリ働きたい人は、都心部の利便性のよい物件が仕事には都合がいいだろう。賃貸のほうが、希望がかなえやすいのでは。
次は介護や死に場所の問題だ。〈3〉わが家で死にたいと願うなら持ち家を大切に守っていこう。
逆に、〈9〉介護などのサポートを受けやすい高齢者住宅を選ぶなら、マイホームの売却資金を高齢者住宅の入居資金に充てる手もある。
「今は郊外の戸建て住宅に住む方が、〈12〉老後は駅や病院などが近く便利なところに転居する方も増えています。