くらし情報『平淑恵 “女座長”役作りで金髪に!梅沢富美男も絶賛』

平淑恵 “女座長”役作りで金髪に!梅沢富美男も絶賛

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「大衆演劇の匂いを背負って、登場するや女座長であることをお客様にわかっていただかないといけないでしょ。どうすればいいだろうと悩んだ末、再演するときに思い切って黒い髪を金髪に染めてみたんです」

そう語るのは、おっとりとして気品のある女優・平淑恵(62)。先輩の渡辺美佐子が約30年にわたって演じてきた名作一人芝居『化粧』(4月25〜30日・東京『紀伊國屋ホール』)を、6年前から演じている。

本作は井上ひさしが書いた初の一人芝居で、物語の舞台はさびれた芝居小屋。雑然とした楽屋で、平が扮する大衆演劇の女座長・五月洋子が開演前、舞台の支度をしながら座員たちにハッパをかけているところから始まる。

「見に来てくださった梅沢富美男さんが『ああいう役者がいたよ。その人のことを思い出しちゃった』って。うれしくてね。
私なりの女座長を確立して、髪の色などに頼らずにそこにいるだけで雰囲気を出せるようにならなきゃと思ったものです」

物語後半では、生き別れになった一人息子を名乗る若者が楽屋に現れる。20年前に息子を捨てた洋子の心は千々に乱れる。

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