2018年4月2日 06:00
高島礼子 女性納棺師を熱演「自分も人生を大切にしなくては」
「この役を通じて、自分の人生を大切にしなくてはと改めて思いました。もし明日死んでも後悔しないように……」
そう語るのは、映画『おみおくり』(全国ロードショー公開中)で、主役の女性納棺師・弥生を演じた高島礼子(53)。原案は、現役女性納棺師によるブログ本だ。亡くなってから火葬までに遺体に死に化粧を施し、生前に近い姿に戻すのが納棺師の仕事。納棺シーンは実際に原作者のアドバイスを受けたという。弥生はつらい過去を持つ、元エステティシャン。
「弥生がなぜ納棺師になったのかという過去のエピソード、その罪悪感を表せたらと思いながら演じました」(高島・以下同)
夫に自殺された妻、幼い娘を地震で亡くした母、一家の大黒柱を交通事故で亡くした親子……。死者をおくる7家族のエピソードがつづられる。
「この映画の本当の主役は、おくる側の家族たちです。愛する人の最期の顔は家族に一生残ります。もしそれが事故で傷ついて悲惨な顔ならば、それがずっと脳裏に焼き付いて、残された人の人生が変わると思います。