2022年4月22日 07:00
堤真一×森田剛 ―本物の家族のように― 『みんな我が子』 -All My Sons-上演に向けて
本物の家族のようになんでも言い合いたい
――おふたりは今回が初共演でしょうか?
堤「昔ドラマ(※02年の『ランチの女王』)では共演したことがあります。そのころの剛くんは、どっちかって言うと反抗期的な雰囲気を漂わせていて、まぁその役にはぴったりだったんですけど。あれからお互いに歳を取り、丸くなった今、どういう稽古になるのかがとにかく楽しみですね。
森田堤さんとはドラマの共演以来ですが、なんかこうやってふざけたりするんですよね(笑)。でもその間も見抜かれている気がしますし、だからこそ嘘がつけないというか、堤さん自身、嘘のない方だと思っていて。改めて舞台での堤さんの役の捉え方、稽古の進め方を身近で感じられるのは、すごく贅沢なことだなと思います。
堤今回は家族の物語ですけど、僕らも本当の家族のように、稽古中からなんでも言い合えるようになるといいよね。
森田はい、僕もそう思います。
父親への思いが強い故に反動も大きい
――本作では、戦時下にとある工場を経営していた父親のジョー・ケラーを堤さんが、ジョーの息子で長男のクリスを森田さんが演じられます。
堤正直僕はまったく共感出来ない人物です。