2024年4月23日 12:00
鈴木亮平が掲げる新時代の俳優の矜持「演技だけやっていればいい、では足りない時代に来ている」
もちろん新人の頃にはそんな余裕はありませんし、全ての俳優にそれを求めることは間違っていると思います。ただ、いただく役の重みが増すほど、責任が大きくなっていくことは感じていて。だけど僕はそれをあまり後ろ向きには捉えていないかもしれない。むしろそれだけ俳優の責任が増え、求められることが増えることには良い面もあるんじゃないかと思っています。だから俳優は作品を選ばなければいけないし、自分が参加すると決めた作品に対しては、ただ演じるだけじゃなく、もっと深いところまで関わる覚悟を持つべきなんだろうと感じています」
鈴木が『シティーハンター』の脚本開発に参加したのも、自分が主演を務める作品として納得のいくものを観客に届けたいと思ったからだ。
「脚本開発では原作ファンとしての視点と同時に、今この時代に世に出る作品としてふさわしいかどうかも話し合いました。獠はああいう性格だから、女性に性的に迫る場面が何度もある。原作が連載されていた当時は問題にならなくても、今読むと違和感のある表現はやっぱりあって。
その修正には特に気を配りました。今、僕たちが実写化することで、冴羽獠が嫌われてしまうことだけは絶対にあってはいけないと思ったんです」