くらし情報『動物を描けばその体臭までも表す―竹内栖鳳の画業を展観『【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳』開催』

2022年9月27日 12:00

動物を描けばその体臭までも表す―竹内栖鳳の画業を展観『【特別展】没後80年記念 竹内栖鳳』開催

竹内栖鳳 《班猫》【重要文化財】1924(大正 13)年山種美術館


10月6日(木)より、山種美術館では、『【特別展】没後80年記念竹内栖鳳』が開催される。栖鳳の初期から晩年までの作品を網羅した同展では、美術館が所蔵する栖鳳作品全26点、初公開となる個人蔵の作品も多数紹介。山種美術館では10年ぶりとなる竹内栖鳳の展覧会だ。

明治から昭和にかけて活躍した竹内栖鳳(1864-1942)は、「東の大観、西の栖鳳」と並び称された、京都画壇の巨匠。江戸時代以来の円山・四条派の伝統を引き継ぎ、早くからその才能を開花させていたが、1900(明治33)年のパリ万博視察で渡欧したことが本格的な転機となった。現地で見た西洋絵画に大いに刺激を受けた栖鳳は、帰国後、日本画の伝統と西洋の技術を融合させた独自の画風を確立。近代日本画に新しい革新をもたらしていく。

そんな栖鳳が得意としたのが、「動物を描けばその体臭まで描ける」と自ら語っていたという動物画だ。
同展でも東京国立博物館所蔵の《松虎》(前期展示:10月6日~11月6日)ほか、動物画の優品が紹介されるが、特に注目したいのが《班猫》だ。栖鳳の作品の中で唯一重要文化財に指定されている同作は、何種類もの絵の具で繊細な毛描きをほどこすことで、猫の柔らかな肢体を表現した、山種美術館が誇るアイドルねこ。

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