2021年10月20日 07:00
『G.I.ジョー』最新作で堂々の悪役に! 平岳大「世界の俳優との共演は“異種格闘技”」
それでも、最近のアメリカは変わってきていると感じています。僕が初めて暮らし始めた1990代と今とでは、エンタテインメントの世界でもすごく大きく違っていると思いますよ。
――日本人俳優の需用がハリウッドで多くなってきた、ということですか?
平そうです。高倉健さんや真田広之さんらがハリウッドでデビューした頃のことは分かりませんし、その頃との比較はできませんが、単純にここ3、4年を振り返っても、機会は多くなったと感じています。
一方では、日本で撮影するハリウッド作品も増えていますし、日本で撮りたいという映画人も多い。でも、日本で撮るとバンクーバーのような税制優遇措置がないので製作費がかさんでしまう。そして撮影の許可も取りにくいという問題もありますね。
――さまざまな国の俳優と共演することのメリットは、どんなところにあるのでしょう?
平国の違いというわけではないですが、役者は皆、演技の方法論が違っています。
『GIRI/HAJI』に出たときは、通常“ヨーイ、スタート”の掛け声がかかり、そこから演技を始めるのですが、“スタート”の“ス”の段階で演技に入ってくる共演者もいました。感情を作る演技のエネルギーが止まってないんですよ。