2021年8月27日 07:00
『近松心中物語』で対照的な女性を演じる笹本玲奈×石橋静河。いずれも今の誰かに重なるかも!? 『近松心中物語』キャストインタビュー【後編:梅川&お亀】
撮影:外舘翔太
キャストインタビュー前編: 田中哲司×松田龍平対談(https://lp.p.pia.jp/shared/cnt-s/cnt-s-11-02_2_e913193c-691d-4ec6-8633-2ade6b91fe6e.html) で、男性の視点からその面白さを紐解いた『近松心中物語』。今度は、女性側から迫ってみたい。登場してくれるのは、忠兵衛(田中)と恋に落ちる遊女・梅川を演じる笹本玲奈と、与平衛(松田)の妻・お亀に扮する石橋静河。一目惚れの相手とともに心中へと向かう梅川、心中に憧れるお亀という、まったく違う女性を演じながら、どんなものが見えてきているのか。稽古に入ったふたりに、作品の魅力を語ってもらった。
お亀は、現代の女性が見ても応援したくなるような女性(笹本)
梅川は忠兵衛よりも腹が据わっているような強さを感じます(石橋)
――稽古が始まっての感想を、まず聞かせてください。
笹本じっくりと本読みを重ねてきたので、立ち稽古はまだ冒頭のシーンしかやっていないんです。でも、その本読みで、演出の長塚(圭史)さんが一人ひとりの人物を丁寧に説明してくださったので、全体的に徐々に深まりつつあるなと感じています。