くらし情報『ガラスという素材の性質を活かした技法“吹きガラス”に注目した展覧会、4月22日より開催』

2023年4月14日 12:30

ガラスという素材の性質を活かした技法“吹きガラス”に注目した展覧会、4月22日より開催

《藍色ちろり》日本18世紀サントリー美術館【全期間展示】


サントリー美術館では、2023年4月22日(土)より『吹きガラス妙なるかたち、技の妙』展を開催する。

ドロドロに熔けた熱いガラスに息を吹き込み、風船のようにふくらませて、素早くかたちを成形していく吹きガラス。その歴史は古く、西洋では紀元前1世紀に登場し、ガラス容器の生産・流通が開始された。同展は、この吹きガラスの「かたち」と、それを表現するために使用された「技」にフォーカスした展覧会。古今東西の特色ある吹きガラスが、一堂に集結する。

まず紀元前1世紀ローマ帝国下の東地中海沿岸域に始まる西洋の吹きガラスは、重力や遠心力を活かした、自然な曲線美とのびやかな装飾が印象的。その表現は、熔解炉で熔かした熱いガラスを成形・加工するホットワークにより洗練され、15~17世紀頃のイタリア、ヴェネチアで頂点に達した。

一方、東アジアの吹きガラスは、5世紀頃に西方からの影響のもとで始まったと考えられるが、西方のような道具や設備がなかったために、かえって素朴で儚げな、東方ならではの情緒あふれる美しい吹きガラスが発達。
その製法は日本にも伝わり、江戸時代には、サントリー美術館が誇る《藍色ちろり》などの傑作を生んだ。

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