2022年11月25日 18:00
【オフィシャルレポート】渋谷すばる、ライブイベント『SPOOX MUSIC』で新たなバンドサウンドを披露
「こんばんは!渋谷すばると申します。Billboard Live YOKOHAMA最後まで楽しんでいきましょう!配信をご覧のみなさんもどうぞ楽しんでいきましょう!最後までよろしくお願いします!」(渋谷)
相変わらず不器用な短いMCを挟み、曲は人間関係や恋愛においての距離感を訥々と語る様に唄われていくミドルチューンの「来ないで」へと続いた。歌詞上の問題定義に吸い込まれ、何度聴いても最後にシニカルなオチが待っているとを忘れてしまうこの曲を聴きながら、改めて渋谷の人間らしさと、いつも何処かで常に人を楽しませたいと思っているであろう、隠れたサービス精神を感じさせられた。
「エンターテイメントって、絶対に必要だと思うんです」
言葉を多く発することのない渋谷の本質が見えてくるのは、やはり“唄”なのだ。音楽とは無条件に人の心を癒し、寄り添ってくれるものだが、その唄を歌っている人間や演奏する人間の人間性と対面したとき、その音楽はより深く心の中に浸透していく気がする。この日のライヴには、そんな人間性と関係性が浮き彫りになったセッションがこのライヴの中盤に置かれていた。
本間の鍵盤と渋谷の唄のみで届けられた「Noise」