くらし情報『大西宇宙「最も自分に合った役」と自信をのぞかせる新国立劇場『コジ・ファン・トゥッテ』』

2024年4月17日 12:00

大西宇宙「最も自分に合った役」と自信をのぞかせる新国立劇場『コジ・ファン・トゥッテ』

「それをどう解釈して演じるべきなのかなということは、先にシミュレーションしておかないとなりません。でも、もともとすごく比喩が多い台本なので、そういう変更はありだと思うんです。

そもそもモーツァルトのオペラって、言葉の裏を読まなきゃいけないところがあって、言っていることがそのままの意味じゃないことが多いんです。リッカルド・ムーティさんもおっしゃっていたんですけど、裏を読むためのヒントが音楽にあったりするので、それを見つけていくのも楽しい作業なんですね。この不協和音は何だろう?みたいな。もちろん指揮者や演出家の解釈次第でもありますが、それをどう表現するかは、歌い手のセンスの見せどころだと感じます。とくに《コジ》は、それがないとつまらない、機能しないところがある作品だと思います」

アンサンブル・オペラと言われ、重唱が魅力的、かつ数多く登場する作品だ。

「アンサンブルの中で、自分が出なければいけないところもあるし、変なところで悪目立ちしてもいけません。
それを自分たちでちゃんと俯瞰できていないとダメなんですね。それだけに、《コジ》は名演がなかなか難しいと感じています。きちっとやるのがすごく難しいオペラです。

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