くらし情報『『ありふれた教室』予想を超えた衝撃作!これは誰にでも起こりうる【おとなの映画ガイド】』

2024年4月29日 12:00

『ありふれた教室』予想を超えた衝撃作!これは誰にでも起こりうる【おとなの映画ガイド】

財布を入れた自身の上着を職員室の椅子にかけたまま離席し、ノートパソコンのカメラで録画を仕掛けておく、というもの。はたして、戻ってくるとお金はぬきとられ、パソコンには特徴のある柄が入った服の「犯人」が映っていた……。

『ありふれた教室』予想を超えた衝撃作!これは誰にでも起こりうる【おとなの映画ガイド】


最初はささいな事件。容疑者はあっさりと特定されるのだが、犯行は完全否定され、やがて、深刻でぬきさしならない事態まで発展していく。ほとんどが中学校内で展開するドラマだが、息をもつかせぬ、というのはまさにこのことだ。テンポがあって、ぐいぐい引っ張っていかれる。面白い!

トルコ系ドイツ人のイルケル・チャタク監督によるオリジナル脚本。教育分野で働くさまざまな人への入念なリサーチと、自身の子ども時代の経験をモチーフにストーリーを作り上げた。
「この物語は制度、つまり社会の鏡についての作品です。それを表現するのに、学校は絶好の舞台なんです。なぜなら、私たちの社会の縮図であり、ひな型みたいなものだからです。国家元首、大臣、メディアなど、あらゆる人々が通る場所です」と監督は語っている。

『ありふれた教室』予想を超えた衝撃作!これは誰にでも起こりうる【おとなの映画ガイド】


原題は『Das Lehrerzimmer』、翻訳すると「職員室」。机の並び方とか雰囲気は異なるが、先生たちの会話、生徒と接する様子は、おそらく日本と同じだろう。

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