2024年1月11日 17:00
柄本時生、主演なのに「僕らはあまり出てこない」WOWOWモキュメンタリー『PORTAL-X』を語る
も面白かったですけど、子どもがいなくなるということは“未来”が確実になくなる――先がなくて、もう無理なんだということを一番分かりやすく見せてくれますよね。あと、個人的に好きなのは、運に頼りきった世界を描く『LACK LUCK』ですね。他のエピソードが、“もっと早く対策をしておけば……”という、ある意味での怠惰の結果を描いているけど、このエピソードは運という個人の責任の問題を描いているところが異色で面白かったですね」
モキュメンタリーという点で、普段以上により自然な演技や生々しさ、臨場感を意識した部分はあったのだろうか?
「いや、そこは意識せずにやりました。逆に(モキュメンタリーであるということを)意識しちゃうのが、僕は怖かったですね」。
あくまでドキュメンタリーとして進み、カイフは各ポータルの現状を取材するリポーターであるため、カイフ自身が画面に映ることもあるが、それ以上に取材対象者たちが話をするシーンが多いのも本作の特徴である。
「完成した作品を観て、そこはすごく嬉しかったですね。主演・柄本時生、伊藤万理華ってあるけど、僕らはあんまり出てこない(笑)。その光景はすごく良かったですね。