2023年2月7日 18:00
早乙女太一×倉科カナ対談“二人三脚”で夫婦役に挑む『蜘蛛巣城』
撮影:源賀津己
黒澤明監督の傑作映画『蜘蛛巣城』を原作とした舞台が、KAAT神奈川芸術劇場にて2月25日に開幕する。シェイクスピア作『マクベス』を日本の戦国時代に置き換えて翻案、貧しい身分から成り上がった武将、鷲津武時とその妻、浅茅が、自らの欲望に翻弄され、破滅していく様を描いたものだ。上演台本と演出を担う赤堀雅秋の指揮のもと、早乙女太一と倉科カナ、人気と実力を兼ね備えた華やかなふたりが夫婦役で初タッグ。「二人三脚」(by 早乙女)の言葉もぴったり、鉄壁のコンビネーションで舞台へ挑む情熱対談をどうぞ!
濃密な稽古で堕ちていく夫婦の感情を模索
――稽古が始まって、まずは今の率直な感触をお話しいただけますか?
早乙女まだ始まって間もないのに、もう中盤から後半くらいの煮詰め具合だなと感じていますね。
倉科そう、二日目にはもう立ちながら読む感じで。進みがすごく早いですよね?
早乙女早いですね。僕は結構、想像して……というか覚悟をして稽古に入ったんですけど、こんな序盤からしっかり密にやっていると、この作品が持つエネルギーの強さとか、感情の振り幅の激しさを今、実際に体感していて……一瞬、気が遠くなっています。