2022年8月30日 17:00
竹内涼真×横浜流星、緊張と期待の中で通じ合うふたり。映画『アキラとあきら』現場レポート①
動と静。竹内と横浜には、それぞれそんなイメージがあるかもしれない。そうした意味でも山崎と階堂の配役はぴったりだが、山崎が熱いだけでは、また階堂もクールなだけではないように、竹内と横浜もそこにとどまらない。いや、そんなふたりだからこそ、山崎も階堂も型どおりではない奥深い人間味を感じさせる人物となっている。
山崎を煽るような階堂の言い草。階堂を圧するような山崎の言い様。そこに山崎の優しさも階堂の哀しさもにじむ。繰り返せば、まだ撮影2日目。
それでもそこにはこれまで背負ってきたものを血肉としてきた、山崎と階堂が確かにいる。タイプや見た目は違っても、共に一流であるというのも、山崎と階堂のコンビ、そして竹内と横浜のコンビの共通点だろう。
対峙シーンで見せたそれぞれの現場の臨み方
『アキラとあきら』
現場の臨み方自体は、ふたりはやはりそれぞれ異なる。本作のメガホンを取った三木孝浩監督は、キャスト陣と話し合いながら芝居を固めてシーンを作っていくが、その中で率先して意見やアイデアを出していくのが竹内だ。
例えばこのテラスのシーンでも、段取り、カット毎のテストを経て、「あの感じで動こうと思います」と監督に確認を取っていた竹内。