2020年1月10日 20:00
交通事故で整骨院での治療費は請求できる?押さえておくべきポイントをFPが解説
ただ実際に治療費として法的に認められる範囲は、医学的な根拠に基づくものにある程度限定されてきています。
ちなみに、鍼灸院でのいわゆる針治療について質問を受けることがよくありますが、法的に認められやすいのはいわゆる西洋医学に基づく治療であって、東洋医学に基づくものについてはものによっては否定されやすい傾向があるため注意が必要です。
こういった原理原則を頭に入れた上で、どこで治療を受けるのかについて冷静に考えることが大切です。
接骨院に通院したくなるケガ
交通事故で受けるケガの中で接骨院を使おうとする人が多いのがむちうちです。むちうちは正確にいうと医師の使う用語ではなく、正しくは頚椎の捻挫(けいついねんざ)といいます。
例えば、車に乗って停車している時に前方不注意の車にもろにぶつけられたような場合、被害を受けた側の人は体をシートベルトに固定していることから、首よりも上の部分が激しくしなります。
このしなりがムチのようなことからむちうちというのですが、むちうちになると次のようにいろんな症状が現れるのです。
- 頭痛
- めまい
- 吐き気
- 首の近辺に痛みを感じる
- 首が完全に回りきらない、横を向きにくい
- 握力が下がる
- 体がだるく感じる
このように症状が人それぞれのため、人によっては頚椎が捻挫しているとは気が付きにくいです。