2020年7月2日 14:00
株主になると配当金はいつ・いくらもらえる?株式投資の配当金の仕組みを専門家が解説
つまり、配当金を受け取ることはれっきとした株主の権利となります。
利益剰余金:企業が過去に獲得した利益の蓄積
配当金≠分配金
配当金と混同しやすいものとして分配金がありますが、分配金は、投資信託を保有すると貰える現金のことで、投資先の企業から貰える配当金とは異なります。また、配当金の原資は基本的に企業の利益である一方、分配金は投資信託の資産から支払われます。
そのため、配当金の場合、例えば配当金を増やす「増配」を企業が発表すると、株価が上昇して企業価値が高まるケースも見られますが、分配金の場合は投資信託の資産を取り崩して支払われるため、分配金の支払い後には、支払った分だけ投資信託の資産価値は下がってしまうのです。
配当利回りとは
配当金を貰う上で必ず覚えておきたいのが「配当利回り」です。「配当利回り」とは、1年間でどれだけの配当を受け取ることができるかが分かる指標で、当期予想1株あたり「配当金÷株価×100」で求めることができます。例えば、株価が1,000円で1株あたり年10円配当金を出す予定の銘柄の場合、配当利回りは1%(10円÷1,000円×100)です。配当利回り1%の銘柄を100万円買えば、1万円を配当金として受け取ることができる計算です。