くらし情報『テーマパークの“価格差”どこまで許容? VIPを横目に「待たされる」心理【坂口孝則連載】『オリコンエンタメビズ』』

2024年5月15日 07:00

テーマパークの“価格差”どこまで許容? VIPを横目に「待たされる」心理【坂口孝則連載】『オリコンエンタメビズ』

経営コンサルタント・坂口孝則氏

経営コンサルタント・坂口孝則氏


日々話題を集めるニュースをもとに、経営コンサルタント・坂口孝則氏が背景を解説する『オリコンエンタメビズ』。今回は、東京ディズニーシーの新エリア公開を軸に、チケット価格についての見解をレポートする。

■ラグジュアリーの定義

コロナ禍の前、観光ビジネス業の方と話しました。

「世界的に『ラグジュアリーホテルの1泊』っていくらと思いますか?」と聞かれたので「スイートルームで30万円くらいでしょうか」と答えました。すると鼻で笑われ「最低でも100万円ですよ。普通に500万円くらいもあります」とのことでした。

この金額がいいとか悪いとかいう話ではありません。日本人の年収相当額を1泊で使用する富裕層がおり、それを提供する事業者がいるというだけのことです。


また、日本は世界の中から取り残されてきました。海外旅行時に外国の物価が高かった、というテレビのニュースはもはや陳腐にすらなっています。日本人の物価感覚も、かなり世界基準からするとズレてきています。

■ディズニーシーの新テーマパークとファストパス

さて、このところディズニーシーが二つの“事件”で話題になっています。

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