2012年7月4日 14:17
表現したのは“誠実さ”。小栗旬が語る映画『グスコーブドリの伝記』
劇中でブドリは自然の脅威にどのように向き合うべきか想い悩むが、本作は東日本大震災の発生前より具体的な製作を開始しており、東北生まれの作家・宮澤賢治が“自然の脅威”について描いた物語が2012年に公開されるのは偶然でしかない。しかし、小栗は「映画のラストで小田和正さんの曲が流れますが、小田さんが1980年にあの曲を発表して、それが32年後にピッタリあう作品が生まれるってスゴいなと。この作品は震災があったから作られた作品ではないですが、こうして2012年の夏にそれぞれの時間の流れがピタッとハマってこういう映画ができた。そして、そこに参加できたのは光栄なことだと思います」と語る。
杉井監督は、収録前に小栗と知り合いだったわけではなく、作品やCMに出演している小栗を見て、そこに主人公ブドリの姿を見出したという。昭和初期に宮澤賢治が原作を描き、杉井監督が5年の時をかけてアニメ化し、2012年に小栗が命を吹き込んだブドリが、現代の観客にどんなメッセージを投げかけてくれるのか、公開を楽しみに待ちたい。『グスコーブドリの伝記』
7月7日(土)丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
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