その言葉を思い出す内容だった」と作品を絶賛した。
また、堀越氏は総評で海外作品がいずれも高いクオリティであったのに対し、日本映画は厳しいクオリティであったことを指摘。「この映画祭に限らずに言えることだが、いまの若い日本の作り手は非常に個人的なテーマが多く、内容がドメスティック。そういった作品が海外で評価させることは難しい。フィクションの物語をきちんと描いて観客を納得させられる、そんな作品を作ることを若い監督たちには目指してほしい」と日本人監督たちの奮起に期待した。
また、監督賞はメキシコのホルヘ・ペレス・ソラーノが手がけた『絶え間ない悲しみ』が受賞。結果として中南米の作品が大きな存在感を発揮する本開催となった。なお、各賞は以下の通り。
●長編部門(国際コンペティション)
最優秀作品賞:『ビヘイビア』(エルネスト・ダラナス・セラーノ監督)
監督賞:『絶え間ない悲しみ』(ホルヘ・ペレス・ソラーノ監督)
脚本賞:『君だってかわいくないよ』(マーク・ヌーナン監督)
SKIPシティアワード:『あした生きるという旅』(内田英恵監督)
●短編部門(国内コンペティション)
最優秀作品賞:『わたしはアーティスト』(藪下雷太監督)