くらし情報『「蜷川さんは油断できない」と吉田鋼太郎が告白』

2017年11月1日 15:35

「蜷川さんは油断できない」と吉田鋼太郎が告白

吉田鋼太郎

吉田鋼太郎撮影:森好弘


故・蜷川幸雄氏が初代芸術監督となり、シェイクスピア戯曲全37作上演を目指して1998年にスタートした「彩の国シェイクスピア・シリーズ」。蜷川氏亡き後、吉田鋼太郎が2代目芸術監督に就任し、第33弾『アテネのタイモン』で演出・主演を担う。「蜷川さんはあまり日本では上演されていない5本を残して逝ってしまわれた。難物が多いが(笑)、蜷川さんの魂をしっかり受け継ぎたい」と吉田が心境を明かした。

「アテネのタイモン」チケット情報

主演作『タイタス・アンドロニカス』など、16年にわたり蜷川氏の作品に出演してきた。「蜷川さんは役者がノープランで稽古場に来ることを許さない人でしたが、最後の数年は僕の演技にほとんどOKを出してくれました。酸素吸入の管をつけながら俳優に『違う!』と叫んでいた命懸けの演出、その時横で僕が感じたもの。ある時にワンシーンの演出を任せてくれたこと、それら稽古場でのコミュニケーション全てが、今回の糧になっています」。


『アテネのタイモン』は吉田演じる気前のいい貴族のタイモンが、人々に金品を分け与えるうちに破産し孤立していく物語。「お金が底をついてもタイモンは悲観的にならず、『僕には友人という財産が残っている』と。

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