くらし情報『完璧よりも「まんざらでもない」人生を目指そう東京大学教授・玄田有史さんインタビュー(後編)』

2015年12月8日 12:01

完璧よりも「まんざらでもない」人生を目指そう東京大学教授・玄田有史さんインタビュー(後編)

意味があるか、価値があるかなんて、後からわかること。そういうことをするのが現代人はちょっと苦手になっているんじゃないでしょうか。

――すぐ身になることがしたい、すぐ役に立つことを知りたい、なるべくコスパがいいほうを選びたい、というのが最近の風潮ですよね。それだけ余裕がなくなっているのかもしれません。

玄田:そのほうがスマートだし、それも悪くないと思うけど。でも、そう思ってたって、どうせ人生ってそんなにうまくはいかないですよ(笑)。

安心・安定ばかり求めているとすぐ老けちゃう?玄田:僕、安心って嫌いなんですよ。特に、まだ若いのに安心や安定を求める人には、そんなのやめとけよと言いたくなる。
明日何が起こるんだろう、どんなトラブルが降り掛かってくるんだろうって、心がザワザワするくらいのほうがいいですよ。あんまり安心ばっかり求めていると、すぐ老けますよ。

――「安心を求めているとすぐ老ける」って、おもしろいですね。

玄田:歳を取ると一年がどんどん短く感じるようになるじゃないですか。あれにはちゃんと理由があって、毎日がルーティンになって、先が予測できてしまうからだそうです。ほら、知らない場所に旅に行くと、行きよりも帰りの方が圧倒的に時間が短く感じるでしょう?あれと同じなんです。

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