くらし情報『<老化のメカニズム>更年期のうつ症状を改善するカギは男性ホルモンにあり【医師解説】』

2022年4月29日 02:40

<老化のメカニズム>更年期のうつ症状を改善するカギは男性ホルモンにあり【医師解説】

代謝のうち、体温を保つ、内臓や心臓を動かす、呼吸をするなど、生命を維持するために必要な最低限のエネルギーを基礎代謝といいます。基礎代謝は、男性は約18歳、女性は約15歳がピークで年齢とともに低下するため、加齢によって老化が進行してしまうんです。

――基礎代謝量が落ちると、体の中ではどのような変化が生じて老けてしまうのでしょうか?

白澤先生基礎代謝量が減って熱の産生や消費能力が衰えると血流が滞ってしまいます。栄養や酸素などは血液によって全身に運ばれるので、血流の流れが悪くなると体のすみずみまで届かなくなってしまいます。その結果、細胞の機能低下を招き、体の衰えとなって表れてくるんです。

更年期症状の原因は卵巣刺激ホルモンの過剰分泌

ホットフラッシュイメージ
――女性は40代半ばごろから更年期の症状に悩まされる人も多いのですが、これも老化の一つなのでしょうか?

白澤先生卵巣から分泌されるエストロゲンというホルモンの量が減少すると、「もっとエストロゲンを出しなさい」という指令が脳下垂体から発せられ、FSHという卵巣刺激ホルモンが分泌されます。

更年期の症状は、この卵巣刺激ホルモンが増えることによって生じます。

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