2022年4月29日 02:40
<老化のメカニズム>更年期のうつ症状を改善するカギは男性ホルモンにあり【医師解説】
この先も続く長い人生を、誰もがいつまでも元気に若々しく過ごしたいと願っています。老化に負けずに健康な体と心を保つにはどうすれば良いのでしょうか。近著の『「一生老けない」にいいこと超大全』が話題となっている、テレビ番組などでもおなじみの白澤卓二先生に老化のメカニズムについてうかがいました。
教えてくれたのは…
白澤卓二先生(お茶の水健康長寿クリニック院長)
1958年神奈川県生まれ。医学博士。専門は寿命制御遺伝子の分子遺伝子学、アルツハイマー病の分子生物学、アスリートの遺伝子研究。『100歳までボケない101の方法』、『老いに克つ百寿の生き方』など著書は200冊以上。テレビ番組にも多数出演し、わかりやすい医学解説が好評を博している。
加齢による代謝の低下で老化が進む
――白髪や薄毛といった目に見える部分のものから、関節痛や動悸といった体の内部のことまで、年齢とともにさまざまな変化が生じます。こうした老化現象はなぜ起こるのでしょうか?
白澤先生老化現象の主な原因として考えられるのが代謝の低下です。代謝とは体内でおこなわれる化学反応のことで、例えば食事で摂取した栄養素を消化・吸収する、その栄養素をもとに体を動かすためのエネルギーを産生して消費する、血液、筋肉、ホルモンを作るといった作用が挙げられます。