2022年12月30日 03:10
1本30万円!? 高額な歯科インプラント治療。本当に値段に見合った内容なの?【医師監修】
歯科インプラントは歯茎との結合が弱く、歯周病が進行しやすいデメリットがあります。なので将来介護されることになった場合に備えて、自分がどのメーカーのインプラントを使用しているのかちゃんと確認しておくといいでしょう」(古川先生)
何故、メーカーの把握が必要なのでしょうか?
「インプラントはメーカーによって作りが違うので、メーカーごとに外し方も使用する器具も違っています。
つまり、自分が使用しているインプラントのメーカーや種類がわからなければ、外すことができないということです。
歯科インプラントを付けてもらった病院であればどのメーカーを使っているかはすぐわかりますが、別の病院で除去してもらう場合、その病院はどのメーカーを使用しているか問い合わせない限りわかりません。
歯科インプラントは日本だけでも30社以上のメーカーがあり、世界規模で見れば100社を超えます。歯科医がすべてのメーカーを把握するのは難しいと言えるでしょう。
家族でも知らないという人は多いので、カウンセリングや装着時に歯科医師に詳しく聞いておくといいかもしれません。
50代以降でも歯科インプラントの治療を受けたいという方もいらっしゃいますので、その場合は介護などのリスクも考えてインプラントの本数を減らして、入れ歯と併用した治療を提案されることもあるでしょう」