くらし情報『タラ号海洋プロジェクト(2009-2013)の成果:新たなウイルスの発見 科学ジャーナル「Nature」に発表』

タラ号海洋プロジェクト(2009-2013)の成果:新たなウイルスの発見 科学ジャーナル「Nature」に発表

フランスのアパレルブランド「アニエスベー」創設者のアニエス・トゥルブレが立ち上げその後サポートし続けている、海洋研究や海洋保全に取り組むTara Ocean財団(フランス・パリ、以下 タラ オセアン)が2009年から2013年まで行ったプロジェクト「タラ号海洋プロジェクト」で得た大規模な海洋メタゲノムデータから、国際研究チームは、驚くべき性質を持つDNAウイルスの主要グループ「ミルスウイルス」を発見し、国際的に有名な科学ジャーナル「Nature」に発表しました。

タラ号海洋プロジェクト(2009-2013)の成果:新たなウイルスの発見 科学ジャーナル「Nature」に発表

タラ号海洋プロジェクトの調査の様子 (C)Sacha Bollet

この国際共同研究には、日本から京都大学化学研究所 特定研究員の孟 令杰氏(共同筆頭著者)と、タラ オセアン ジャパンの理事でもある、緒方 博之 同教授が参加しています。

■新発見「ミルスウイルス」について
今回新たに発見した「ミルスウイルス」は、複数の起源を持つゲノムを含んでいることがわかりました。
二本鎖DNAウイルスの多くは、2つの大きな分類群、デュプロドナウイルス域とバリドナウイルス域に分類されます。デュプロドナウイルス域には、ヒトの病原体として知られるヘルペスウイルスが、バリドナウイルス域には、巨大ウイルスが含まれますが、この2つは進化の観点からは全く異なる2つのウイルス群に属しているとされていました。

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