3月13日は新選組の日!隊士の恋人たちに学ぶ「強い男に愛される女の極意」【恋占ニュース】
中でも寵愛を受けたのが、深雪太夫という遊女。スラリと背が高く、相当な美女であったと言われています。
しかも、太夫といえば遊女の中でも最高ランク、美貌だけでなく芸にも教養にも秀でたいわば高嶺の花。そんじょそこらの男では姿を見ることさえ叶わないのです。
そんな女性を大枚はたいて身請けしたくらいですから、どの程度入れ込んでいたか、また近藤がどれだけ自分に自信を持っていたかおわかりでしょう。
一方、江戸にはれっきとした妻「つね」がいました。彼女は決して美人ではありませんでしたが、武家の娘で誇り高く、聡明さと強さを備えていました。
近藤は彼女を娶った理由を後に「美人は貞淑を欠く。
醜女は自分が人並みではないことを知っているから、夫によく仕えるものだ」と語ったそうですが…。
男のプライドでつい言っちゃった、みたいなものかもしれませんが、随分な言いよう。
逆に言えば、もともと武家の出身ではなく、身分にコンプレックスを持っていた近藤だからこそ、「最高ランクの女」「武家の娘」など、ステイタスシンボルが欲しかったのかもしれません。そのうえで、自分に忠実に尽くしてくれる女性と、戦いに荒れ狂った心を慰めてくれる美女、両方を必要としていたのでしょう。