2017年8月5日 10:15
愛情の反対は憎しみ?それとも…『ごめん、愛してる』に見る愛憎の心理学
長瀬智也さんの20年ぶりのラブストーリーとして注目を集めたドラマ『ごめん、愛してる』(TBS系)。
幼い頃、母親に捨てられ裏社会で生きてきた律(長瀬さん)はある日、事件に巻き込まれ、命がいつ尽きるともわからないケガを負います。
最期に親孝行をしたいと実の母を探すのですが、なんと母親は息子のサトル(坂口健太郎さん)と幸せに暮らしていて…。
自分と2人との落差に愕然とした律は、復讐することを心に誓います。
■愛情の逆は憎しみ?
サトルの幼なじみ・凜華(吉岡里帆さん)は彼に想いを寄せていましたが、サトルは別の女性に恋していました。
ひょんなことから凜華と知り合った律は、彼女を通して母とサトルに近づきます。
最初は利用するだけだったはずの凜華の存在が、律の中でだんだん大きくなっていき、凜華もまた律に惹かれていきます。
律は捨てられたとはいえ、母親に対して深い思慕の念を抱いていました。
だからこそ、自分ではなくサトルを愛する様子に深く傷つき、復讐心を宿すことになったのです。
何もこれは、親子の間柄にとどまる話ではありません。
手ひどくフラれたり、裏切られたり、そういった出来事を通して心が傷つき、黒い感情を抱くのは男女の恋愛にも起こり得ることです。