メイクの仕事をしている彼を持つ知人女性が「彼に振り回され気味で疲れた。もう別れようかな」と飲み会でグチっていました。
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仕事柄? プライベートを“詮索されたくない主義”のその彼は「うわさになりたくない」という理由で、彼女への態度が人前だと他人行儀になるのを私も見たことがありました。
ふたりでいるときはラブラブだそうですが「『私、彼の彼女なのよ』と自慢したいわけじゃないけれど、名前だけパートナーで中身が伴ってない」とこぼす彼女を、その場の全員でひたすらなだめたのを覚えています。
イタリアでツンデレ彼氏はそう多くありませんが、振り回されて大変な思いをする人の話を聞くこともチラホラ。
そんな面倒くさい相手を「ハイハイ」といなす、イタリア女性のコミュニケーションスキルの高さには驚かされることがあります。
ここでは、そんな彼女たちから学んだ「ツンデレ男子に振り回されないコツ」をご紹介します。
1.彼の言葉をさらっと受け流す
頭が切れ、投資コンサルタントとして働いている彼を持つ知人女性がいます。
つきあう前に友だちとしての時期がしばらくあり、その間彼の派手な恋愛遍歴を聞いたことがある手前「この人とつきあうのはなしかも」と彼女は多少距離を置いていました。
しかし彼が家族を亡くしたことがきっかけで一番近くにいるようになり、おつきあいが始まったのですが「彼は外だと、ふたりでいても『冷静な人』というクールなイメージを貫く。でもふたりっきりのときは真逆」と彼の二面性に戸惑うことが多かったとか。
「彼は女性遍歴が派手に見えるけど、実は逆で、二面性についていけない元カノたちから捨てられているのでは?」と感じた彼女は、外にいるとき彼への態度を「ただ受け流す」だけにとどめてみたそうです。
彼女が実践したのは「彼のツンツンした言葉や、そっけない態度に動じないようにしたの。リアクションは『ふーん、そうなんだ』『それでどうなったの?』程度にして受け流す」ことのみ。
ふたりで彼の家にいるような時でも実践したところ、しばらくして彼が急変しました。
いまでは「僕のことを愛しているかい?」としょっちゅう聞かれるようになり、外にいる時も左腕を彼女にあずけっぱなしだそうです。
本当は強がってるだけだった…と彼女は笑っていました。
2.ツンデレ姿をこっそり撮影
ご主人とつきあっていたとき「家の中と外での態度が、180度変わるのに閉口していた」と話す知人女性がいます。
外デートのときは『今日もきれいだね』『僕はなんて幸せな男なんだ』とベタベタしてばかりの彼だったようですが「家にいるときの食事後は、DVDを見る、本を読む、寝る以外の選択肢がないの。しかも私より早く寝る人だった」とか。
なんのために一緒にいるのかわからない、と訴えてみても「ふたりでいるだけで十分幸せじゃないか」と若干勘違い? な答えが返ってくることもあったそうです。
別れる覚悟で彼女が実行したのは「彼の様子を24時間撮影すること」でした。デートではカメラをしこんだボールペンをバッグに入れ、彼女の家のリビングと寝室には小型カメラを設置。
できあがった映像を見せた後「これを見て自分が恥ずかしくない? あなたは単に、そばにいてほしい女が必要なだけでしょ。
だったら実家に戻りなさいよ! 私はあなたのマンマじゃない」と言い捨てて家から彼を追い出したそうです。
彼にはこれが相当堪えたらしく「2日後に彼は親友と一緒に、うちへ謝りにきた」ほどの反省ぶりを見せました。
安心して交際を楽しめるようになるまで1年ほどかかりましたが、それから少しずつ彼は変わっていったそうです。「今はとても思いやりのある夫よ」と彼女は語り、満足のいく結婚生活を送っています。
いい大人がツンデレ男子…というのは考えものですが、「ほれた弱み」という言葉のとおり、好きな気持ちが大きいとつい、イラつく気持ちを抑えてしまいがち。
そんなときは都度「(ツンデレは)あまり好きじゃない」とクギを刺すことをオススメします。ガマンが爆発してモメることのないよう、気をつけて!