冬の軽井沢を舞台に弦楽四重奏団を組んで共同生活を送る4人の男女が繰り広げる、大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンスで話題のドラマ「カルテット」(火曜22時~)。
松たか子さんと宮藤官九郎さんの夫婦のすれ違いを日常生活の中に織り交ぜ、静かに心が離れていく(松たか子さんの一方通行になる)状況が描かれた第6話が既婚女性の間で、「切ない!」「共感できる!」「恐ろしい!」と話題になっています。
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夫婦の価値観は合わないのが普通
多くの夫婦が離婚の原因に挙げているのが「価値観の違い」です。しかし、どんなに愛し合った二人でも、価値観が同じなんてことは稀。少しずつ価値観のすり合わせが、夫婦にとって一番大切になってくるのです。
例えば、作中で遠慮なく唐揚げにレモンをかける妻、しかし、夫は唐揚げにレモンをかけてほしくない派なのですが、夫はそれを伝えることが出来ない。
好きな映画を楽しみたいのに、横でストーリーを聞こうする妻、そして最終的には眠ってしまう。
夫が結婚する前、お気に入りの詩集をプレゼントしたのに、最終的にはその本が鍋敷き代わりにされていた。
このように、日常のひとコマに描かれる夫婦の価値観のズレ。これ自体は決して珍しいものでありません。
それまでの人生、別々に生きてきたので、違って当然なのです。しかし、そこですり合わせる作業をしなかった夫婦は、当然うまくいかなくなってきます。
頑張りどころを間違えると夫婦はダメになる
ドラマの中で、「夫さん」こと宮藤官九郎さんは「いつまでの恋人のような夫婦でいたい」と言っていました。それに対して妻である松たか子さんは「結婚して家族になれた」と喜んでいました。
人は「結婚」に対して理想を持ちます。
そして、それは必ずしも夫婦間で一致しているとは限らないものです。
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いつまでも恋人のような関係を願う人もいれば、家族として大切にしたいと考える人もいるため、その理想を維持しようと頑張ってしまいます。
言ってしまえば恋人への愛情と、家族への愛情。同じ愛でも形は全く違います。
そのため、そこの価値観が異なるとどうしても頑張るポイントがズレてしまうのです。
変えてほしい部分があっても、恋人になると言えなくなってしまうことってありますよね。
嫌われないように言わない我慢、誰もが一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
自分の理想より、ふたりの理想
しかし、夫婦になると、言わなくても良い部分と長く続けるために言わなければいけない部分があります。
自分が理想とする関係を維持するための我慢は、後で自分の首を絞める結果になります。
夫婦と言うのは、ひとりでは成立しません。
だからこそ、自分の理想でもなく相手の理想でもない、ふたりの理想を見つける必要があるのではないでしょうか。
すれ違っても戻れる夫婦になるために
どんなにすれ違っても、元に戻れる夫婦になるために、どうしたら良いのでしょうか。
それは、相手を知ることです。
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松たか子さんの演じる妻の場合「無理しないでいられる」ことへの喜びを愛に変えていました。
ありのままの自分を大切にしてもらえると感じると、受け入れられた気持ちになります。それ自体は間違っていませんが、それに甘んじてはいけないのです。
自然体でいられるのは、あくまでも自分自身だということを忘れてはいけません。そう、相手が無理をしてくれているからこそ成立している心地よさもあるということです。
相手のことをしっかり見て、知ろうとすることは夫婦にとって、新しい関係を作り上げるためにとても大切なことではないでしょうか。
「カルテット」最終章:人生は上り坂、下り坂、そして「まさか!」
ドラマ「カルテット」もいよいよ最終章へ突入しました。最後の最後に明かされる秘密とは? 4人の関係はどうなる? と気になるポイント目白押しです。
劇中に散りばめられた伏線とウィットに富んだ台詞を、また1話から見直すのも面白そうです。
松たか子さん演じる真紀が口ずさむ謎の歌に秘められた「まさか」の真相も気になります。
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結婚式のスピーチによく聞くこのフレーズですが、よく言われるほどに夫婦関係では人生の3つの坂「上り坂」「下り坂」「まさか」が大きなキーポイントになりますね。
すれ違いや「まさか」を乗り越えて、夫婦ふたりの理想の姿を見つけることができたら幸せですね。
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