街中で男性に声をかけられ、それがナンパだと分かると急にシャットアウト。聞く耳持たずその場から立ち去ってしまう人がいます。でも、もしかしたら男性も何か訳あってナンパをしているのかも。考慮すべき理由があるのかもしれません。今回は、ナンパはすべて話を聞いてからお断りしている私、大木アンヌが、“ナンパ男の理解すべき心理”についてご紹介します。■ 1:とにかく出会いがない毎日仕事ばかり、しかも職場には女性がまったくいないというケースはよくあります。女性と接点を持つためには、自分から何かアクションを起こすしかない。傷つくことを恐れてばかりはいられないと、切羽詰って声かけてきたパターンです。それをないがしろにするのは、あまりに可哀想。話だけでも聞いてあげましょう。 ■ 2:ひと目惚れ好みのタイプにドンピシャ。これを逃したらもう2度と会えないと思い、声をかけてきたパターンです。相手はこの出会いに運命を感じています。インスピレーションだけで回答せず、少し話をしてみましょう。もしかしたら、あなたにとっても運命の出会いかも。 ■ 3:お酒を飲んで気が大きくなってしまった普段からナンパをしたいとは思っているけれど、気が小さくて行動に移れないタイプです。そこで、酔ったついでにと声をかけてきます。断られて当然。なんぼのもんじゃいと思ってはいますが、あとで思い出すと自己嫌悪に陥るパターンです。やさしく接してあげると、のちに酔いがさめたときに落胆具合の軽減になります。 ■ 4:先輩に命令されて先輩にナンパするよう命令されて、話しかけてきたパターンです。その人自体、まったく悪くない。むしろ、目上の人を立てる誠実な人柄だと言えます。そういう人が声をかけたということは、きっとあなたもいい人に見えたのです。話してみると、通ずるものがあるかもしれません。おわりに以上です。参考になりましたか?ナンパだからといって足蹴にするのは、自分の出会いの可能性も狭めてしまっていることになります。断るのなら、話を聞いてからでも遅くはない。不安であれば、交番の近くで話すようにしましょう。(大木アンヌ/ライター)(愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2017年09月18日公認心理士法が施行されました!出典 : 年9月15日 公認心理師法が施行され、心理職初の国家資格「公認心理師」が誕生しました!これまで日本国内の心理職は「臨床心理士」という民間資格が信用度の高い心理職の資格とされてきました。新たに生まれた公認心理師は、広い領域で働くことのできる汎用性の高い資格となることが予想されます。公認心理師 |厚生労働省大学で公認心理師となるために必要な科目や、国家試験の方法について記された「公認心理師法施行規則」も公開されています。公認心理師法施行規則公認心理師についての詳細は、下記のコラムを参考にしてください。現在、自ら命を絶ってしまう人が年間約2万人もいる社会において、医療・保健の分野だけでなく職場や学校教育の現場でも、カウンセリングをはじめとする心のケアの重要性が高まっています。そのような中で、国家資格である「公認心理師」の誕生は多くの人が待望していた資格といえるでしょう。今後の動向に、注目してゆきたいと思います。
2017年09月15日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「昔から自分のことが嫌い」という、まるさん(36歳・無職)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■まるさんのお悩み昔から自分のことが嫌いでたまりません。 中学受験をし、入学した学校では「隣人を自分のように愛しなさい。」との教育をうけました。 ですが、全く理解できずにいました。 むしろ、自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか? 大切だと思っている感情は、うわべだけの偽物なのではないか、との思いにとらわれて、大変苦しみました。 また、自分を否定している状態では、最後は大切にしている人たちをむやみに傷つけてしまうのではないか、との不安から、自分自身の気持ちではなく、良い子と思われる行動をしてしまいます。 現在も自分を肯定できずにいます。 どうしたら、自分を認めてあげることができますか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の大竹公子さんよりまるさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。昔からご自分のことが嫌いなのですね。それはつらいですよね。私も心屋塾に出会うまでは自分のこと大嫌いでした。さて、まるさんはなぜご自分のことが嫌いなのでしょう? なぜ自分を肯定できないのでしょう? ご質問の文章の中に書かれてなかったので、私の例をお話しさせてもらいますね。私が自分自身のことを大嫌いだった理由は、性格も外見もダメだと思ってたからなんです。ネガティブな自分、真面目な自分、冗談が言えない自分、社交的でない自分、目が小さい自分、頭が大きい自分、足が短い自分、などなどなど。自分のすべてが欠点だらけで、何ひとつ良いところがない。そんな自分なんて大嫌い。この自分のダメなところを変えることができたら、自分のことが好きになれるはず!そう思い込んでました。つまり、「欠点がある→それはダメなこと→だから自分が嫌い→だから欠点を直さなきゃ」という考え方を持っていたのです。だけど残念ながら「自分を変えたい」と思ってるときは、変わらないんですよね。逆に「自分はこのままでOK」と心底思えたとき、自然と変わるんです。では、どうしたら「自分はこのままでOK」だと認めてあげられるのでしょうか?それには、3つ方法があります。(1)ダメ認定をしない(2)自分だけだと思わない(3)あきらめる(1)ダメ認定をしない例えば「ネガティブ」であることをダメだと認定している場合。「ネガティブ」を良い方に解釈すると「思慮深い」だとか、「危機意識がある」になりますよね。そんなふうに、ものごとにはいろんな側面がありますので、ダメなことだと決めつけなくていいのです。(2)自分だけだと思わない人は、他の人と違うことをダメだと思うことがあります。世界中の人がネガティブだったら、自分のネガティブさは気にならないはず。だけど「自分だけがネガティブ」だと思うとつらくなるのです。意外と人は同じだったりしますよ。(3)あきらめるこの方法は、「自分はネガティブなんだー」と開き直る感じです。それがダメだと思って変えなきゃと思うから、認められない。ならば、「はい、そうなんです!」とあきらめてしまうのも有効です。どうでしょう、まるさんもできそうでしょうか?まるさんは「自分自身を愛せない人は、身近にいる友人や大切だと思っている人たちを、心から大切にできていないのではないか?」と苦しまれたのですよね。私はこの文章を読んで、まるさんがご友人や大切な人をとても愛している優しい方なんだなぁと思いました。もし愛してなかったら、大切にしてなかったら、そんなことで苦しまないですよ。そして、まるさんは人を愛しているように、実はご自分のことも愛しているのです。自分のことが嫌い=自分自身を愛せない、と思っていらっしゃるかもしれませんね。だけど、本当は「好き」と「嫌い」が両方あっての「愛してる」なんです。「愛情の反対は無関心」という言葉を聞いたことありませんか? 「嫌い」と思えるのは、愛しているからこそなんです。自分のことが嫌いなのは、もっとステキな自分になりたい! もっと自分を幸せにしてあげたい! という愛情があるから。だからこそ、こうやって貴重な時間を割いてご質問くださったのだと思います。それは、ご自分のことを愛しているからなんですよ。そのご自分への愛に気付いてあげてくださいね。まるさんを心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年09月14日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「深い友人付き合いがしたいのに、長続きしません」というりんごさん(30歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師の坂崎ひでこさんからアドバイスをいただきました。■りんごさんのお悩み人付き合いが苦手で、長続きしないのが悩みです。友人を作るのが苦手なのに、せっかくできた数少ない友人も些細な一言で怒らせてしまい、喧嘩別れで失っていってしまいます。 例えば、親と折り合いが悪い友人に「あなたも大変ね」と言ったら、「うちの親を侮辱しないで!」と怒られ、そのまま疎遠に……。よかれと思って言った言葉が、相手にとってはもう二度と関わりたくなくなるほど余計な言葉のようなのです。私自身も人から怒られたり、注意されたり、批判を受けたりするとひどく萎縮して数日間落ち込み、注意をしてくれた相手の方とは目も合わせられなくなり、距離を置いてしまいます。そういったこともあって、人間関係が長続きしません。どうしたら人間関係が長続きするのでしょうか。深く長く友人付き合いをしている方々が羨ましいです。 ※一部、質問内容を編集しています。 ■心屋塾上級認定講師の坂崎ひでさんよりりんごさん、こんにちは。心屋塾認定講師 坂崎ひでこです。私も人付き合いが苦手です。世の中の人は、どうして「友達と旅行」とか「友達と映画」が、簡単にできるのだろう。私は壁だらけで、人と関われない。そんな自分はどこかがおかしいのだ、と思っていました。ところが心屋に来て、私とよく似た人がゴロゴロいることを知ってびっくり。他人の目が気になる。どう思われるか、嫌われていないか、誰かに失礼なことをしていないか、そんなことばかり気になる。気楽に人と関われない。そんな、私とよく似た人がどっさりいました。「他人に批判されると委縮する」ということは、りんごさんも、おそらく近しいタイプなのではないでしょうか。でもね、そんな”ビビり”な人たちと関わっていくうちに、「ひょっとして、私はこれでもいいのかも……」と思えるようになれたのです。30歳で主婦をされているということですが、そんなりんごさんに逆に尋ねてみたいです。「人付き合いが苦手で深く関われない」と悩む人が、どうして結婚できたのでしょう。どうして結婚が継続できるのでしょう。毎日一緒に暮らすということは、自分の醜い部分も、だらしない部分もお互いに見せ合っているのですよね。ということは、りんごさんは、既に「人と関わること」ができているということではないでしょうか。また、私が心屋に来て知ったことのひとつに「自分が信じていることを疑う」ということがあります。私の場合は「自分は人と関われない」を疑いました。できていないと悩むときは、「できない自分」ばかりを見つけて拾う達人になっているときです。逆に「できている自分」は、見ないようにしてしまっている。りんごさんもぜひ、「私があの人を怒らせた」という信じ込みを疑ってみてください。あの人は、あの人の都合で怒ったのかも。私がきっかけだったかもしれないけれど、あの人はもともと、怒りたかったのかもしれない――。それに、誰も彼も仲良くなろうとしなくてもいいと思いますよ。些細なひと言で喧嘩別れしてそのままになるような人と、深い友人になりたいですか? りんごさんをすぐ怒ったり批判したりする人と、深い関係になりたいですか?りんごさんの周囲には、「人と深く関われない」と悩み、目を合わせるのも苦手な、優しくて温かい人がたくさんいるのではないでしょうか。そうかもしれない、くらいに思ってみてくださいね。私には、りんごさんは自分で思っている以上に、周りの人たちから大事にされて、温かく見守られているだろうなと思えます。短いけれどやさしい文章から、そんな印象を受けました。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月12日大人気の猫マンガ『うちの猫がまた変なことしてる。』の卵山玉子さんによるイラストがかわいい、片づけ応援マンガ『ネコちゃんのスパルタおそうじ塾』。ネコのおそうじマスターが、2度と散らからないお片づけ、お掃除のコツを教えてくれる1冊です。楽しいマンガに加え、空間心理カウンセラー・伊藤勇司さんのコラムもあり、ノウハウだけでなく、考え方や心理面からも片づけをサポートしてくれます。今回はその中から、子育て中のママがぜひ実践したい、リビングのお片づけのコツをご紹介。せっかく子どものカワイイ写真を撮っても、背景となるリビングが汚くて、インスタにアップできなかった…なんてことはありませんか? いきなり家中をキレイにしようと思うと大変なので、まずは過ごす時間の長いリビングをくつろぎの場所に変える片づけのポイントをご紹介します。■片づけができないのは「脳の疲労」が原因!空間心理カウンセラーの伊藤先生いわく、片づけをしようと思った途端に疲れてしまうのは、肉体的な疲労ではなく、脳の情報処理による「脳疲労」が原因だそう。「私たちの脳は見る物すべてを記憶していく性質があるため、 “さあ、片づけるか”と家中を見回したとき、物がたくさん散らかっていればいるほど、記憶処理のために脳に負担がかかることになります」逆に言えば、物を減らせば、負担も減らせます。まずは「大きい物を収納して空間を広くする」ことからはじめましょう。大きい物が片づくと、それだけで広々して見え、達成感も得やすいそうです。とくに床と家具の上にのっている物を減らせば、スッキリ片づいてみえるうえに、掃除もラク。物が散乱しがちなリビングのテーブルは、とりあえず物を端に寄せるだけでも空間が広がって、スッキリした感覚を得られます。何を片づけようか迷ったら、「1時間以内に使わない物は全部しまう」くらいの気持ちで思い切った片づけを!「空間を広げながら気持ちも頭もスッキリし、達成感も味わっていくことで、片づけをすることが自然に心地よくなってくるはずです」と伊藤先生。ぜひそこを目指したいですね。■物の「帰る場所」をつくれば、子どもも片づけ上手に!人の集まるリビングは物も集まりやすく、ごちゃごちゃしがち。物には必ず「帰る場所」をつくることが大事だそうです。物の「帰る場所」、すなわち収納場所を決めるときのポイントは、用途が近い物をまとめること。たとえば、出かけるときに使う鍵や財布は近くにまとめる、つめきりは美容・衛生コーナーに置く…など、わかりやすく場所を決めておけば、どこにしまったかすぐに思い出せます。物の「帰る場所」をつくることは、子どもの片づけにも役立ちます。あらかじめ、おもちゃや文具の収納場所を決めておけば、子どもも自分で片づけやすく、「あのおもちゃがない~」「ちゃんと片づけないからでしょ」なんてやりとりも減らせるはず! こまごました文具などの収納には大きめの箱を用意してポイポイ入れられるようにしておくと、小さな子どもでもカンタンに片づけられます。■ダイエットと同じ!? 収納を増やすと物も増える物が増えて収納場所がなくなったとき、単純に「収納を増やせばいい」と考える人がいますが、伊藤先生はそれはやめたほうがいいといいます。というのも、収納を増やせば増やすほど、確実に物も増えてしまうから。これは「最近太ってきたな」と感じて服のサイズを上げると、体がそれに合わせてさらに太ってしまうのと同じ。ネコちゃんが教えてくれるように、「今ある収納に合わせて物の量やしまい方を調整することが先決」だそうです。収納のポイントは以下の3つ。・全部取り出す・取捨選択する・キレイに戻すまずは「全部取り出す」ことで、自分が何を持っているか把握が可能。次に、現在の収納状況を見つめながら「取捨選択する」ことで少しずつ自分の考えもまとまってきます。さらに、「キレイに戻す」ことで、物を探す時間も減らせ、時間にゆとりも生まれます。物が減れば、管理もしやすくなりますね。■家族みんながわかりやすく、使いやすいリビング収納とは リビングには家族のさまざまな物が集まるので、みんながわかりやすく、使いやすい収納にするのがポイントです。扉付きの収納棚なら、透明のプラボックスを使えば、中身がひと目でわかり、子どもでも取り出しがカンタン。扉が付いていないラック類であれば、色や形をそろえた不透明の箱などにラベルを貼って分類すると、スッキリ片づけられます。棚にしまうときは、文房具やメガネなど使用頻度の高い物は取り出しやすい位置に、出番が少ない物やシーズン物は奥のほうへ入れると使い勝手がアップ。詰め込み過ぎると取り出しづらくなるので、収納は容量の8分目くらいまでを目安に。取り出しやすいということは、「片づけやすい」、つまり「散らからない」ことにつながります。本にはこのほかにもキッチンや寝室などリビング以外の家の片づけアドバイスやクローゼットの収納術などが、マンガでわかりやすく紹介されています。空間心理カウンセラーの伊藤さんによる心理面からの解説も目からウロコで、これまでなかなか片づけられなかった人も、読めば少しずつ意識が変わると思いますよ! マンガでわかる片づけ ネコちゃんのスパルタおそうじ塾 卵山玉子 著 伊藤勇司 監修/WAVE出版 1,200円(税別)ある日とつぜん、飼い猫がおそうじ指南をはじめたら…?ネコのおそうじマスターが教える、2度と散らからないユニークなお片づけマンガ。みんなが幸せになるおうちを目指して、ネコちゃんが懇切丁寧にお掃除のコツを教えてくれます。役に立つだけでなく、ネコちゃんのスパルタぶり&可愛さのギャップで笑えて心がほっこりするお片づけ物語です。<卵山 玉子(たまごやま・たまこ) プロフィール>お片づけじょうずなマンガ家。アメブロ公式トップブロガー。愛猫との生活を描いた猫マンガ『うちの猫がまた変なことしてる。』『うちの猫がまた変なことしてる。2』(共にKADOKAWA)で人気を博す。挿絵に『シュウさま-保護猫カフェからやってきた3本足のモフ天使』(WAVE出版)、『イラストでわかる! ネコ学大図鑑』(宝島社)。・ ブログ「うちの猫がまた変なことしてる」 <伊藤勇司(いとう・ゆうじ) プロフィール>「片づけ心理の専門家」空間心理カウンセラー。日本メンタルヘルス協会公認心理カウンセラー。魔法の質問認定講師。引っ越し業で働きながら心理学を学ぶ中で「部屋と心の相関性」に着目し、片づけの悩みを心理的な側面から解決する「空間心理カウンセラー」として2008年に独立。著書に『片づけは「捨てない」ほうがうまくいく』(飛鳥新社)、『部屋は自分の心を映す鏡でした。』(日本文芸社)、『あなたはなぜ、片づけられないのか?』(PHP研究所)がある。・ 伊藤勇司オフィシャルサイト
2017年09月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「謙虚である自分に満足し、相手にもそれを求めてしまう」という、まなさん(28歳・事務員)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■まなさんのお悩みはじめまして。私は自分を悲劇のヒロインのように、相手よりも下にしたに落として満足する癖があります。仏教ではこれを、“卑下慢”というらしいです。なにか言われても受け入れられず「私はこんなに下から言っているのだから、あなたも、下から言え」と思ってしまいます。最近癖になっており、相手の意見に対して、受け答えができません。どのように考え方を変えたらよいのか、右往左往しております。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりまなさん、はじめまして。はしぐちのりこと申します。ご相談ありがとうございます。「卑下慢(ひげまん)」・自分が愚かな人間だとわかっている私はとても素晴らしい、と思う気持ち・私ほど謙虚な人間は他にいない、と自慢する心私、この言葉を初めて知りました。意味を調べてみて、なるほどなるほど…と。つまりまなさんは、ご自分の非を認めていて、ダメで、愚かだと知っている。その上で自己反省し、謙虚に生きている自分は素晴らしい、と思っておられるのですね。「悲劇のヒロインのようになって満足する」という表現が、状況をとてもよく表していると思いました。さて、ご相談には「私はこんなに下から言っているのだから、あなたも、下から言え、と思ってしまいます。」 と書いてくださっています。卑下慢の意味を踏まえて、これを言い換えると、「あなたも私みたいに自分のダメさを認めなさいよ」「その上でモノを言いなさいよ」「そして私みたいに謙虚で素晴らしい人間になりなさいよ」と思っているわけですね。そこには「こんなに素晴らしい私をもっと尊重しなさいよ」という気持ちがあったりしないでしょうか。まなさんがご自分のことを「こんなに素晴らしい私」と思っておられるならば、一見、そのままでよさそうな気がします。でも相手とコミュニケーションがうまくとれないという弊害が出てきている。いったい何が不具合を起こしているのでしょうか。それは、自分を素晴らしいと思う根拠なのです。「ダメな私が素晴らしい」ならば、自分を素晴らしいと思うためには「ダメな部分」が必要になります。自分が素晴らしいためには「ダメな部分」がないと成り立たなくなるのです。結果、自分のダメな部分ばかりを集めはじめます。同じように「自己反省できる自分は素晴らしい」であれば、「自己反省しないといけないような事」が起こらないと、永遠に自分は素晴らしいと感じられなくなるわけです。そして「自己反省しないといけないような事」を無意識で起こし始めます。人にもそのようにあれと思う、ということは、「あなたもダメな部分を集めろ」「あなたにも自己反省しないといけないような事が起こるように」と願うことにつながります。これは自分にとっても、相手にとっても本当に幸せでしょうか。自分の素晴らしさを認識するのに、「ダメな部分」を持ち出さないといけないのでしょうか。「ダメな部分」をわかっている私は、人よりもひとつ深く自分を見ている気がするのかもしれせん。そしてそんな自分が人より優秀に思えたりするのかもしれません。しかし世の中は、実はとてもシンプルです。「ダメな部分」はあってもいい。でもまなさんには、それと同じくらい「素敵な部分」があるはずです。その「素敵な部分」をそのままに、素直に、ストレートに認めていきませんか?自分の素敵な部分を素直に認めていくことができれば、他人の素敵な部分も認めていくことができます。そしてどんな自分も、どんな他人もOKになっていきます。「私は私の素晴らしさをストレートに認めていい」これをつぶやいて、自由に自分の「素敵な部分」を評価してみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年09月07日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「幸せなはずなのに、毎日が苦痛」という、みいさん(29歳・専業主婦)に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■みいさんのお悩み普通に明るくて楽しい平凡な生活がしたいだけなのですが、毎日が苦痛です。面倒くさがりだけれど思いやりのある3つ上の夫と、もうすぐ2歳の息子がいて、幸せなはずなのに。何をしてもどこにいても、周りを気にしたり羨ましく思ったりして、現実を見られません。自分が嫌で嫌で仕方ないです。ここ最近は笑えなくなり、息子も笑わないし食べないしで困ってます。料理、節約、しつけ、体調管理、何から手を付けたらいいのかわかりません。誰に何を相談すればいいのかもわかりません。そんな私に、夫も嫌気がさしているかもしれません。色々と調べたり聞いたりもしていますが、ネガティヴな方向にしか考えられず、いい情報が頭に入ってきません。本当はもっと普通に暮らしたいです。心底自分が嫌いです。一人で生きていこうと考えることもありますが、そんな勇気も行動力もなく、毎日ただ時間が過ぎるのを待つような生活をしてます。こんな生活から抜け出したいです。私はどうしたらいいのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりみいさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。「今とても幸せなはずなのに、なぜかそのことに感謝できない。現状に満足できない」。そんな状態とお察ししました。まずは「自分の感情」を優先してみてください。みいさんが今感じている感情を大切にしてみてください。他の誰かに「幸せでしょ」とか「楽しそうでいいね」と言われても、みいさんが悲しいと感じているなら悲しみましょう。寂しいと感じているなら、寂しがりましょう。また、「感情を大切にする」とは、気持ちをちゃんと表現することです。表情に出してみましょう。声に出してみましょう。態度に出してみましょう。つまり、「我慢しないこと」が肝要です。それから、みいさんにちょっと残念なお話があります。実は、みいさんは今現在「幸せ」なのです。みいさんが書かれているように、実は幸せな状態にあるのです。ではなぜ、つらい状況に置かれているか。それは、幸せを感じたいからです。「今、幸せである」と実感したいがために、あえて不幸を感じているのです。幸せを感じるためには、不幸せを感じる必要があるのです。幸せという状態は、「幸せ」だけでは存在できません。「不幸せ」を感じることで、「幸せ」という状態を感じられるのです。ある意味、みいさんは「幸せを感じたいがために、あえて不幸な状態を作り出している」とも言えます。今みいさんに見えている現実は「不幸」なのかもしれませんが、旦那さんや親から見たら、何の変哲もない普通の現実に見えているのかもしれません。ではどうすればいいのか。「何もしなくてもいい」のです。みいさんは、今の状態を不幸だなと感じてもいいのです。そして不幸だからと言って「なんとかしよう」としなくてもいいのです。ただそのまま、日常を過ごしてみてください。何でもできる素敵なお母さんにも、ならなくていいのです。もしそうしなくてはいけないと思ったら、それこそ勘違いです。何もできないまま、周りに迷惑かけたまま、情けない毎日を過ごしてみてください。みいさんは今29歳ですが、お母さんになってまだ2年です。2歳児の母をするのは初めてですよね。そしてまた来年は3歳児のお母さん。それもまた初めてです。毎年新米ママさん、何歳になっても初めてのママ。だから悩んで当たり前、失敗して当たり前、うまくできなくて当たり前なのです。堂々と失敗しましょう。そして、旦那さんや周りの人にいっぱい甘えましょう。そうすることで「私はちゃんと愛されている、大切にされている」と、また幸せを感じることができますから。安心して失敗してくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年09月05日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「生きることに失敗したと感じる」という、ぽよんさん(48歳・教育サービス)に、心屋塾認定講師の野田和美さんからアドバイスをいただきました。■ぽよんさんのお悩み仕事上では明るく決断力があるように子どもたちと接していますが、ふとひとりでいると、正反対の自分がいます。自分は結婚も子どもも信頼できる人もみつけられず、“生きることに失敗した”という思いから抜け出すことができません。自分なりにがんばってきたと思うのですが、人と関わることに疲れたと感じます。この先、心穏やかに生きるアドバイスをお願いします。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の野田和美さんよりぽよんさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。ぽよんさんは今まで何十年も、ずっとずっとがんばっていらしたのですね。おそらく本当の自分とは違う姿で。そう! ありのままのぽよんさんではない鎧をたくさんつけて、がんばっていらしたのでしょう。仕事のうえでは「できる人」「信頼される人」「楽しい人」「親切な人」「優しい人」など、他人から見て「良し」とされる鎧を、いくつもいくつもつけていらしたのではないでしょうか。まずは、そうやってずっとがんばってきた自分をぎゅーっと抱きしめて、「よくがんばったね」「偉かったね」と認めて、褒めてあげましょう。そして、試しに口に出して言ってみてほしいのです。「あ~、疲れた!」「あ~、もうやってられない!」どうですか?スッキリしませんか?こんなふうに力を抜いて、ありのままのぽよんさんに戻ってみてほしいのです。ぽよんさんがひとりでいるとき、それは本当の自分に戻っているときではないですか。ホッとしてありのままでいる自分も認めて受け入れてみてください。物静かであったり暗かったり、または優柔不断な自分がいてもいいのです。人は誰でも二つの面があるのです。ぽよんさんは幼い頃にできない人や暗い人はダメだと言われ、そうならないように生きてきたのかもしれないですね。ぽよんさん、ここでもう一度考えてみてください。生きることに失敗したのは本当ですか? うまくいかなかったこと、できなかったことなど「ない」ことばかりの証拠集めをしていませんか?これからはそうではなくて、すでに「ある」こと、「できた」ことに、目を向けてみませんか。そして、うまくいったことも、いかなかったことも、仕事ができる自分も、本当は無理をしている自分も、まるごと認めて受け入れてみてください。そういった積み重ねをしていくことで、どんな自分でもOKが出せるようになることでしょう。疲れていたら、疲れていると伝えればいいですし、明るく振舞うことができない日もあるでしょう。そんな自分もあっていい、と自分にOKを出す練習をしていってほしいのです。会いたくない人には会わなくていいですし、ストレスを感じる場に出かけて行かなくていいのです。心穏やかに生きるということは、本当の自分の心の声を聞いてあげるということなのです。ふと聞こえてくる小さな小さな心の声に寄り添って、それを聞き入れてみてください。それが自分を大事にする生き方のスタートでもあります。生き方に失敗も成功もありません。ぽよんさんが自分を一番に大事にすることで、結婚も、子どものことも、まわりの人との関係も、見え方が変わってくるはずです。そして、心穏やかに関わることができていくと思います。ぽよんさんの望む生き方は、自分で選べます。自分らしく生きることこそが、心穏やかで豊かな人生なのではないでしょうか。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年08月31日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「ママ友から孤立するのが怖い」という、ハラミさん(50歳以上・パート)に、心屋塾上級認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。■ハラミさんのお悩み孤立が死ぬほど怖いです。大切な毎日をこんなくだらない悩みで埋め尽くされていて死にたくなります。もっとわたしは自由になりたい。とにかく仲間外れにされる状況が怖いのです。実際に何かの集まりの時に声をかけられず、仲良しと思っていた人たちが、私を抜きに集まっていたことを知ると、ナイフで心をズタズタに刺されたような気持ちになり、立ち直ることができなくなります。私はのけ者にされていないか? またされないように…と余計な神経をいつも使ってしまいます。どれが本当の自分の感情なのかもわからなくなっていて、ママ友たちと集まっていても「わたしこれで大丈夫だよね」「変な事言ってないよね」「表情は大丈夫かな」「失礼な事してないよね」と神経を使いすぎて、かえって不自然というか挙動不審な態度になっているのが、自分でよくわかります。行きたい場所があっても、もしママ友が私を抜きに集まっている所に遭遇してしまったら…、もう生きていかれない…と感じます。考えただけでも胸が苦しくなります。行きたい所も、ママ友がいなそうな場所や時間を選びます。サイズの合ってない洋服を無理やり着込んでいるような息苦しさの毎日です。わたしはこんな自分から脱出することができるのでしょうか。■心屋塾認定講師の福田とも花さんよりハラミさん、こんにちは。ご相談ありがとうございます。行きたい場所にも自由に行けず、いつまた孤立してしまうのかと、死にたくなるほど恐怖を感じながらの毎日は、とても苦しいですよね…。わたしはこんな自分から脱出することが出来るのでしょうか。はい、できますよ!それでは、さっそく次の言葉を口に出して言ってみてくださいね。・私は、変な人です・私は、失礼な人です言ってみて、どんな感じがしましたか? ハラミさんは、のけ者にされる人や誘ってもらえない人って、どんな人だと思っていますか?「誘ってもらえない人=変な人・失礼な人」と思っていませんか?私を抜きに集まっていたことを知ると、ナイフで心をズタズタに刺されたような気持ちになり、立ち直ることができなくなりますとありますが、心をズタズタに刺したかのように傷つけているのは、もしかしたら、ハラミさんが「ご自身に浴びせている言葉」なのかもしれませんね…。“誘われなかった”という事実に直面する度に、「ほら、やっぱり私が変な人だからだ!」「ほら、やっぱり私が失礼だからだ!」と、ご自分を責めて、罵っていませんか?誘わなかったママ友さん達が、傷つけているのではないのです。ハラミさん自身が、誰よりも自分自身を傷つけているのです。ハラミさんは、いつから自分のことを、そんな人だと信じはじめたのでしょうか?幼少時代から家庭の中で、自分だけ孤立しているように感じたことは、ありませんでしたか?例えば、自分以外の家族が話していると盛り上がっているのに、自分が加わると、面倒くさそうな顔をされたような気がしたり…。他の兄弟には笑いながら話しているのに、自分にだけ厳しいこと言われたように感じたり…。そんな経験を繰り返していくうちに、「どうして自分だけ、仲間に入れてもらえないのだろう?」って、小さな子どもの頭で一生懸命考えて、自分の中に悪い部分や問題を、探しはじめます。そして、仲間に入れてもらえない自分を、「こんなダメな所がある自分だから、仕方がない」と、納得させようとするんですよね…。なぜなら、仲間に入れてくれなかったお父さんやお母さんを、悪者にしたくなかったから…。自分を責めていた方が、楽だったのかもしれませんね。子どもってそれぐらい、お父さんお母さんが、大切で大好きだったりするんですね。そんな家族の仲間に入れて欲しくて、小さな子どもの自分は毎日精一杯、「わたしこれで大丈夫だよね」「変な事言ってないよね」「表情は大丈夫かな」「失礼な事してないよね」と神経を使いすぎて返って不自然というか挙動不審な態度を、がんばってきたのかも、しれませんね。私もそうでしたが、家族の会話に入れなかったのは、ただ自分が一番小さくて、話に入れなかっただけなのかもしれない。話の意味が分からなくて、たまたま変なことと、捉えられてしまっただけだったのかもしれない。こんなふうに、小さな子どもの自分が、誤解し始めてしまっただけ、なんです。あなたは、変な人でも、失礼な人でも、ないのです。今の苦しい現実は、あなたがそんな人ではないことに、気づくために、起きてくれているのです。そしてきっと、ママ友さんを通して、神経を使いすぎる自分を、卒業する練習をさせてもらっているんですよ。次の言葉も、言ってみてくださいね。「私も仲間に入れて欲しいな」「誘ってもらえないと、寂しいな」変な自分が悪い! 失礼な自分のせい! と思っていると、言いにくい言葉かもしれませんね。言ってしまったら、相手に申し訳ないとか、迷惑をかけてしまいそうだと、想像してしまったり…。でもね、残念ながら、家族の中で孤独を感じていたあなたも、今のあなたも、これらの言葉を言わないから、周りが気づかなかっただけなんです。もう一度、お伝えします。あなたが、「変な人」や「失礼な人」、だったからではないのです。「私は、自分の気持ちを伝えれば伝えるほど、大好きな仲間に囲まれる!」この魔法の言葉を呟きながら、とっても勇気が要るし、怖いと思いますが、少しずつでもいいので、気持ちを伝える練習をしてみてください。すると、ナイフで刺されるような恐ろしい孤独感から、自ら卒業することができると思います。ハラミさんを、応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年08月24日カラダと一緒に、心もとろけるようなセックスをするためには“幸福感”が重要なのだそう。心身が幸福で満たされると、快感は最上級に。医学博士の米山公啓さんと心理カウンセラーの塚越友子さんにお話しを伺いました。「男性はセックスの行為に集中し、ひたすら頂点に向かうだけですが、女性は違う。“自分は大切にされている”という感覚を得られるほど満足度が上がり、幸福を感じるのです。男性に大切に扱われている、求められているという状況は心がリラックスするので、感度も上がります」(米山さん)セックスで“全てが満たされた”と感じた時、絶頂感を得る。「相手の男性との一体感が得られ、絆を感じた時、心身が満たされる喜びを感じるのです」(塚越さん)満足度を“もっと”上げるには…?次の3点を意識してみて。リラックス、安心「女性はシチュエーションが気になりがち。そこで香りや照明など、自分がリラックスできる状況作りは、彼任せにせず率先して行いましょう」(米山さん)。「いきなりセックスをするのではなく、見つめ合ったり、軽いスキンシップを重ねて。そうすると相手に対する信頼感が増して、心を解放する準備が整います」(塚越さん)一体感、つながり「幸福を感じるホルモン“オキシトシン”は、触れ合ったり、カラダを密着させることで出やすくなります」(塚越さん)。相手の髪や指、頬などに優しく触れていると、ホルモン量も愛着度も増す。「幸福感に浸るセックスは、心の結びつきや愛情を感じ取れる内容だったかどうかが大事。挿入以外の行為を楽しんで」(塚越さん)求められ、認められるセックス中に名前を呼んだり、こちらから甘く優しい言葉をかけることで、心理的に呼応する効果が生まれ、相手も同様の態度をとってくれるようになる。「男性に求められ、認められることで、承認欲求が満たされます」(塚越さん)。「一人の女性として大切に扱われた、という感覚が幸福感をもたらすのです」(米山さん)米山公啓さん医学博士。専門は神経内科。診療を続けながら、作家としてミステリーやエッセイなど幅広く執筆。大脳生理学的に見た恋愛論も得意ジャンル。塚越友子さん心理カウンセラー。「東京中央カウンセリング」代表。薬を使わない臨床心理を実践している。現在、大学院において心理学の新たな研究にも没頭中。※『anan』2017年8月16・23日号より。写真・Getty Images取材、文・板倉ミキコ(by anan編集部)
2017年08月10日みんなが楽しそうにしている場所で、自分だけが取り残されたような気がする。会話が弾まず、何を話したらいいのかもわからなくて疲れる。楽しく盛り上げようとして、後で心配になる。人が集まる場所で居心地の悪さを感じてしまう…。そんなふうに感じたことがあるあなたへ、心屋認定講師の石川稀月さんが処方箋をご紹介します。こんにちは。心屋認定講師の石川稀月です。私は以前、人の集まりが苦手で、誰かと仲良くなろうと工夫しては空回りし、孤独感に苦しみました。子育て時代には、ママ友との付き合いでも苦労しました。今回は、自分の経験もふまえて、居心地が悪く感じる理由と解決策について、お話しをしていきます。■居心地を悪くしているのは、実はあなた自身かも仲間に溶け込もうと思うのは、自然なことだと思います。けれど、ちょっと自分の心に聞いてみてください、その場所、本当に居心地がいい? その人と一緒にいて楽しい? ホッとできる?もしかしたら、誰でもいいから仲良くなりたい、みんなから人気があるから近づきたい、夫や子どものために付き合っておかないといけない、などの打算で、付き合う相手を決めていませんか? その場にいる人に興味がない、あまり好きじゃないのは、もしかしたらあなたなのかもしれません。好きでもない、気が合わない人と付き合うことほど疲れることはありません。勇気を出して、一緒にいて楽しい人、ホッとできる人と付き合っていこうと決める勇気を持ちましょう。いらない付き合いに時間と力を使っているから、気の合う人たちと出会う機会と気力が減ってしまうのです。■「自分が」人からどう思われたら嫌ですか?「自分が」どんな存在だと感じることが悲しいですか? 「自分」が人からどんなふうに見られたら耐えられないですか? そんなふうに考えたとき、あなたの頭に浮かぶ言葉は何ですか?私の頭の中に浮かんでいた言葉は、・みんなにとってどうでもいい人・仲間に入れてもらえないような魅力のない人・うまく合わせないと居場所がなくなる・みんなの話がつまらない…などの言葉でした。あなたの「自分が」のあとに続くのはどんな言葉ですか?■誤解していると、誤解しているとおりに見える・なるさきほどの「頭の中に浮かぶ言葉」、実はこれがセルフイメージ(自分が、自分の事をどう思っているか?)だったりします。人は自分が持っているイメージに合うような人生を過ごしていきます。否定的な自分へのイメージは、すべて勘違いです。たまたまつらい経験をしたことがあるだけで、あなたはいつもうまくいかない人ではありません。「○○しないといけない」という考えも誤解だったりします。子どもや大切な人に対しても「○○してあげなくても充分やっていける人」だという視点も持ちましょう。また、人に対して思うことは、実は、ほとんど自分宛てです。人のことをつまらないと思う人は、自分がつまらなくならないように気を使う、つまらないことがバレないように人と関わらない。人の“上から目線”が鼻につくときは、実は、自分も人を見下していたり、自分も自分自身の価値が低いと感じていたりします。■あなたが楽しめば、周りも楽しいあなたが居たい場所が、いつでもあなたの居場所です。誰の許可もいりません。自分の胸の中に、自分の居場所と自分の味方がいるのをイメージして、・私の居場所はいつもここにある・私の味方はいつもここにいる・私は大切で魅力的でみんなに愛されている人・不器用でつまらない私でうまくいくなど、ラクになる魔法の言葉を何度もつぶやいて、肯定的なセルフイメージを自分の中に取り込みましょう。そして、必ずうまくいくとしたら、どんな行動をするかな? どんな視点で物事を見るかな? を想像して行動や言動を変えていきましょう。 人があなたをどう扱うかで、自分の価値をはかる必要はありません。自分の好きな人と自分のペースで関わると、自分自身が自分の味方になります。自分を大切にしていくことで、周りの人からも大切にされ、穏やかな気持ちで過ごす時間が増えていきますよ。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年08月10日公認心理師とは?出典 : 公認心理師とは、心理職の国家資格です。これまで心理職の資格は、臨床心理士を始めとする各種民間資格のみでした。そのため近年、心理学系の国家資格をつくろうとする動きがありました。その結果、公認心理師法という法律が2015年9月9日に成立して、9月16日に公布されました。公認心理師法は、公認心理師という国家資格を定めるとともに、国民の心の健康を増進させていくことを目的にした法律です。厚生労働省によれば、2017年9月15日までに施行される予定になっています。また、第1回国家試験は、2018年に実施する予定と発表されています。<厚生労働省引用>公認心理師とは、公認心理師登録簿への登録を受け、公認心理師の名称を用いて、保健医療、福祉、教育その他の分野において、心理学に関する専門的知識及び技術をもって、次に掲げる行為を行うことを業とする者をいいます。(1)心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析(2)心理に関する支援を要する者に対する、その心理に関する相談及び助言、指導その他の援助(3)心理に関する支援を要する者の関係者に対する相談及び助言、指導その他の援助(4)心の健康に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供国家資格としての「公認心理師」誕生の背景出典 : 国家資格は民間資格とは違って、国が認めた資格であるという信用度があること、法律や制度に組み込むことができるという利点があります。現在、自ら命を絶ってしまう人が年間約2万人もいる社会において、医療・保健の分野だけでなく職場や学校教育の現場においても、鬱状態等に悩む方や発達障害の子どもに対するカウンセリングが必要とされ、司法の分野でも被害者や犯罪者に対し、あるいは自然災害の被災者などに対して心のケアの重要性が高まっています。そのような中で、「数多くある民間資格のどの資格者に依頼すべきかわからない」といった声にこたえるためにも、幅広い年代や状況に対応でき、国家資格である「公認心理師」の誕生は多くの人が待望していた資格といえます。また、公認心理師は、名称独占資格(その資格保持者でなければ、その名称を名乗ったり、紛らわしい名称を用いてはいけない)です。例えば「特定公認心理師」といった一般の資格を作ったり、肩書きを名乗ったりすることで、公認心理師資格を持っているかのような、間違った認識をさせてしまうことを防ぎ、禁止しています。しかし、医師や弁護士のような業務独占資格ではないため、公認心理師の資格所有者でなくても心理職の行うアセスメント、カウンセリングなどを行うことは許されています。公認心理師の「師」が「士」でないのは、名称独占によって既存にある臨床心理士などの民間資格が廃止せざるを得なくなってしまうのを避けるためです。参考:浅井伸彦「あたらしいこころの国家資格「公認心理師」になるには’16~’17年版出典:厚生労働省「平成28年中における自殺の内訳」公認心理師の仕事と活躍の場出典 : 公認心理師の仕事は、公認心理師法では以下の4つが挙げられています。1.心理査定(アセスメント)2.心理面接(カウンセリング)3.関係者への面接4.心の健康に関する教育・情報提供活動1.2に関しては、公認心理師も民間資格である臨床心理士も同じですが、2つの資格についての違いはこの記事の後半「公認心理師と臨床心理士の違いは?」の章でご説明いたします。では、公認心理師が具体的にどのような仕事をするのかをみていきましょう。1.心理査定(アセスメント)心理査定とは、カウンセリングを行う際の、もしくは医師による診察が行われる際のアセスメントです。初対面の際の印象から面接時の表情、態度、話し方、初回面接の内容などから読み取れる情報、心理査定など、広く含めたクライエント(=カウンセリングや福祉での相談者)/患者に対する見立てのすべてを指します。その中でも心理検査がアセスメントの補助として使われることがよくあります。代表的な心理検査は、ロールシャッハ・テスト、バウムテスト、HTPテスト、風景構成法、YG性格検査、MMPI、東大式エゴグラムなどがあります。2.心理面接(カウンセリング)心理面接とは、一般的にいわれる「カウンセリング」の意味です。自分のことや家族のこと、職場や学校での悩みなどを聞き取っていきます。これは医師と公認心理師が連携して数回にわけて行う場合もあります。3.関係者への面接公認心理師などのセラピストは、常に症状を持つ人やなにか問題を抱えている人と直接会えるわけではなく、時には不登校や引きこもりの子どもの両親、発達障害の子どもの保育士、問題行動を起こす生徒の担任など関係者としか会えないことがあります。そのようなときに役立つ代表的な心理療法として「家族療法」があります。家族療法は、人間関係の相互作用に着目し、相互作用の悪循環を切断して良い環境を作っていくなどをすることで”問題”とされていたことが再び起こらないように、変化することを進めていく心理療法です。必ずしも家族全員が来る必要はなく、また対象が家族でなくても2名以上の対人コミュニケーションが少しでも関わるところ(職場、地域、学校など)であれば使うことができます。4.心の健康に関する教育・情報提供活動心の健康に関する教育のことを、「心理教育」と呼びます。友達を作ったり、仲直りするスキルや、怒りの表現やストレス発散に関する知識など、普段学校では学べないようなスキルを教育という形で学ばせることで、社会的に適応できるよう導いていきます。また、地震や台風などの天災による緊急事態が発生した際にも、被害者の心理ケア等で公認心理師は求められていくでしょう。公認心理師は、医師ではないために「診断」することはできません。心理職はクライエント(=カウンセリングや福祉での相談者)から自身の成育歴や環境、生活、人格、症状などをよく聴き取り、どのような人なのか査定してから具体的な助言をしていきます。つまり、診断するのは医師の役割で、じっくり時間をかけてクライエントを全人的に看て理解するのが公認心理師の役割です。公認心理師の働く場は、ほとんどがこれまで臨床心理士が働いてきた領域と重なると考えられます。主に臨床心理士が活躍してきた領域は以下の6つがあります。・医療領域:病院、クリニックなど・教育領域:スクールカウンセラー、教育相談所など・産業領域:EAP(従業員支援プログラム)など・福祉領域:児童相談所、発達支援センター、療育施設など・司法領域:家庭裁判所、少年鑑別所など・私設相談領域:資格をもとにしたカウンセリングルームを独自に開業する公認心理師になるには?出典 : 公認心理師になるには、受験資格を満たし国家試験に合格する必要があります。実際の細かいカリキュラムなどについては、まだ決定してはいませんが、文部科学省・厚生労働省が取りまとめた「公認心理師カリキュラム等検討会」の平成29年5月31日に報告書をもとに、今後省令などによって定められていくと考えられます。そこで今回はこの報告書にもとづいてご紹介します。1.「公認心理師になるために必要な科目」を心理学関係の大学と大学院を出て修了する。2.大学で公認心理師になるために必要な科目を修めて卒業し、文部科学省令・厚生労働省令で定める施設で、規定の期間以上心理関係の仕事に従事する。3.1.2の条件と同等以上の知識・技能を有すると認められる。「公認心理師になるために必要な科目」は・大学での必要な科目合計25科目、実習80時間以上を実施・大学院での必要な科目合計10科目、実習450時間以上を実施となっています。科目などの詳細は以下の2ページ目をご参照ください。参考:厚生労働省「公認心理師のカリキュラム等検討会報告書の概要について」p2参考:厚生労働省「公認心理師のカリキュラム等検討会報告書」1.出題範囲・出題範囲として詳細な科目は定めずに、「公認心理師として具有すべき知識及び技能」について出題されます。2.試験の実施方法・全問マークシート方式・問題数は150~200 問程度・ケース問題を可能な限り多く出題・試験の実施時間は1問あたり1分(ケース問題は3分)を目安・公認心理師としての基本的姿勢を含めた基本的能力を主題とする問題と、それ以外の問題3.合格基準正答率60%程度以上4.試験実施時期・第1回は2018年12月までに実施・第2回以降の試験実施時期は今後検討・試験は年に1回の実施とする経過措置はいつの時点で、誰があてはまるの?出典 : これまで臨床心理士などの心理職を目指し、すでに大学や大学院に入学した人や、心理職の仕事をしている人は、新たに公認心理師資格を取得することはできるのでしょうか?「公認心理師法」は施行(2017年9月)までの間、受験資格の特例があります。これは、大学や大学院において、公認心理師の課程を設置して修了者を出すまでに年月を要することや、現任者として心理職についている者が資格を取得しやすくすることを考慮しています。学生や心理職に勤めている人のための3つの特例についてご紹介します。◇受験資格の特例1:施行前に、大学院を修了した場合施行日の時点で、臨床心理士の指定大学院を修了していることを指します。また、心理学関係以外の4年制大学を卒業している場合でも、2017年9月までに臨床心理士指定大学院に入学していれば、心理学関係の大学に新たに入学する必要はありません。臨床心理士の指定大学院は以下をご参照ください。参考:日本臨床心理士認定協会「指定大学院・専門職大学院一覧」◇受験資格特例2:施行前に、心理系の大学に入学した場合施行日の時点で大学の心理学部・心理学科に所属していて、「公認心理師になるために必要な科目」を大学で修め、その後公認心理師の大学院に入学・修了することを指します。◇受験資格特例3:施行前から、心理系の仕事に従事している場合施行日の時点において、大学を心理学部などで卒業し、一定期間の心理職に従事したことを指します。更に、以下の2つにあてはまる場合公認心理師試験を一部科目免除で受験することができます。・保健医療、福祉、教育関係で心理の仕事を5年以上していた場合・保健医療、福祉、教育関係で心理の仕事についていて、文部科学大臣及び厚生労働大臣が指定した講習会の課程を修了した場合参考:厚生労働省「公認心理師のカリキュラム等検討会報告書の概要について」p5.6公認心理師と臨床心理士は何が違うの?出典 : 簡単に2つの資格の違いを整理すると、・臨床心理士は民間資格で、公認心理師は国家資格・心理学系の大学への進学が必須か否か・アセスメントとカウンセリングの他の場面で、研究を行うか否か3つがあげられます。臨床心理士とは、臨床心理学を基礎とする臨床心理学の専門家としての民間資格です。そこで本章では、公認心理師資格との違いを受験資格と仕事内容の違いについて説明していきます。臨床心理士の受験資格は1.日本臨床心理士資格認定協会によって指定された大学院を修了している者(ただし、大学院によっては1年以上の心理臨床経験も必要になる場合があります)2.諸外国で上記と同等かそれ以上の教育をうけて、日本で2年以上の心理臨床経験がある者3.医師免許取得者で、取得後2年以上の心理臨床経験を有する者現状では、臨床心理士を目指す人が4年制大学を卒業したあとのルートはこのようになっています。Upload By 発達障害のキホンしかし特例として施行日までに、臨床心理士指定大学院を入学・修了した人は「公認心理師」の受験資格を取得できます。公認心理師法の施行後(9月15日までに施行)は、以下のように大学の進学先によって得られる受験資格がわかれていきます。公認心理師の受験資格を取得するには、以下の図の赤の矢印をたどっていく必要があります。Upload By 発達障害のキホンつまり、臨床心理士になるには指定大学院を修了する必要がありましたが、公認心理師はさらにその前段階の大学の学部にも指定があります。そのため、施行日の時点で心理系以外の学部に所属している場合、新たに心理学部・学科に再入学・編入または、通信課程のある大学で必要な必要な単位を修得する必要があります。臨床心理士の仕事内容は1.心理査定や、面接での査定(アセスメント)2.臨床心理学的な面接による援助(カウンセリング)3.地域のこころの健康を守るための地域援助4.査定や面接などを含めた心理臨床実践に関する研究や調査対して公認心理師の仕事内容は1.心理査定や、面接での査定(アセスメント)2.臨床心理学的な面接による援助(カウンセリング)3.関係者への面接4.心の健康に関する教育・情報提供活動とされています。一見すると、3.4に違いがありますが、公認心理師の仕事にある「関係者への面接」も心理面接に含まれることから、実質的にはほとんど仕事内容は同じと考えられます。唯一大きく異なるところとしては、臨床心理士の仕事の一領域としてあった、「研究」が公認心理師の仕事には含まれていないところです。これまでお伝えしたように、試験の内容や認定機関は異なりますが、国家資格を持っていると給与が上がったり、手当てがもらえたりする環境が整わない限り、実質的な違いはないと考えられます。また、元々臨床心理士等の業務を基準に、公認心理師の業務内容が作られてもいるので、業務範囲や活動の場に大きな違いはないといえるでしょう。現在、既に心理職に勤めている人や、臨床心理士を目指していた人の中には、新たに公認心理師資格をとるべきか悩んでいる人も多いと思います。仕事内容には大きな違いはなく、どちらの資格を持っていても活躍できる場はもちろん幅広くあります。ですが、中には公認心理師資格が必要とされるケースもでてくることが予想されます。まず、公認心理師が施行されてからは、以下の4つに分類されていくと考えられます。1.公認心理師資格のみを持つ人2.臨床心理士資格のみを持つ人3.公認心理師資格と臨床心理士資格の両方を持つ人4.いずれも持たない人もちろん、4つのどのパターンでも心理職を勤めることは可能ですが、この中で医療機関で働いている人、公的機関で働いている人、そのどちらかで働きたいと考えている人は気をつけなければならないことがあります。・医療機関で働く場合保険診療を行う医療機関では「保険診療の手引き」に従って保険点数のつく心理検査などを行います。これまでは国家資格がないために「臨床心理技術者」となっていますが、国家資格が施行された後は「公認心理師」と表記される可能性が高くなると考えられます。そうなると、臨床心理士では保険診療にて保険点数を得ることができず、医療機関は公認心理師資格を持つ人を雇わなければ、心理検査などの保険点数を算定できないことになります。・公的機関で働く場合決定事項ではありませんが、公的機関においても、国家資格という明確な基準ができることによって、公認心理師を持っていることが雇入れの要件となる可能性が高いのではないかと考えられます。スクールカウンセラーなど地方で心理職の人手が足りていない現状もあり、臨床心理士資格のみでも活躍できる場はたくさんあります。ですが、様々な可能性を考え、心理職として困っている人へよりよい支援を行うためにも、両方の資格を持っていて損するようなことはないといえるでしょう。公認心理師法の施行日時点で、すでに臨床心理士資格を持っている人の中には、特例措置に当てはまり、一部科目免除で公認心理師試験を受験できる人がいます。施行日の時点で、すでに仕事で公認心理師の専門業務とされる業務をしていて、かつ以下の2つに当てはまる人1.文部科学大臣、厚生労働大臣が指定した講習会を修了した人2.文部科学省令・厚生労働省令で定める施設において、公認心理師業務とされることを5年以上行った人大学や大学院に通い直すことなく、これまでの自分のキャリアを活かして国家資格を取得できるため、臨床心理士でご活躍されている方は、是非公認心理師の取得を目指してみてはいかがでしょうか。まとめ出典 : 公認心理師は、新設された心理職の国家資格です。2017年9月15日までに施行される予定になっていて、第1回国家試験は、2018年までに実施する予定と発表されています。国家資格としての公認心理師は、広い領域で働くことのできる汎用性の高い資格です。しかし仕事の独占部分は持たない名称独占資格であるために、その仕事は一つひとつがどんな時にどんな所で、どのような役割において役に立てるのかを的確に認識して取り組むことがより一層必要になっていくと思われます。資格取得を目指している人にとっては、特別経過措置があったり、他の心理職と似ていたりと複雑に感じるところもあると思います。未確定な要素も多いですが、現段階での決定事項の情報収集に参考にしていただればと思います。施行が2017年の9月ということもあり、随時最新情報が更新されていくことが予想されます。今後も最新情報を追って資格取得を目指していきましょう。参考:厚生労働省「公認心理師」参考:浅井伸彦「あたらしいこころの国家資格「公認心理師」になるには’16~’17年版
2017年08月09日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「男性に勘違いされずに話をする方法を知りたい」という、こまちさん(31歳・会社員)に、心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんからアドバイスをいただきました。■こまちさんのお悩み男性に勘違いされず、話をする方法をお聞きしたいです。 私は初対面の人とも物おじせず話ができるタイプです。ただ社交辞令で話しているつもりなのに、時々勘違いした男性から食事に誘われたり、交際を申し込まれたりすることがあり、困っています。うまい断り方が分からず、適当な返事をして場を乗り切っては、その後相手を避けてフェードアウトしていく…。そんなことが職場でも何度かあり、気まずくなって仕事を辞めた経験がこれまで何度かあります。もうそんな理由で仕事を変えたくありません。どうしたら勘違いされず、人と話すことができるのでしょうか。連絡先を交換したくないとき、どうすれば角を立てずに断れるのでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の志緒村亜希子さんよりこんにちは、ご相談ありがとうございます。確かに「断る」ということはエネルギーが要りますし、続くと心が折れますね。こまちさんは、本音や自分の気持ちを相手に伝えるのが少し苦手であるようにお見受けしました。勘違いされてしまうのは、適当に返事をすることによって、相手にあなたの「NO」という意思がはっきり伝わっていないからだろうと推測します。そもそも、男性は相手の気持ちを察することが苦手な方が多いです。こまちさんの気持ちが「NO」だったとしても、はっきりと拒絶しないことがあなたの優しさとして受け取られてしまい、「僕に対する扉はまだ開いている」と感じられてしまうのかもしれません。そんなこまちさんの場合、たとえ「うまい断り方」や「角の立たない断り方」を身に付けたとしても、実際あまり役に立たないかもしれません。なぜなら現状では、「相手を傷つけたくない」「あまり波風を立てたくない」「(これ以上)嫌な女になりたくない」という気持ちのほうが強くなってしまうからです。 こまちさんの一番の課題は「たとえ相手を傷つけたとしても、自分の気持ちをはっきりと伝えること」ではないでしょうか。試しに、自分からも人を誘ってみてください。断れない人は、人を誘えない人でもあります。「断ると相手を傷つける」と信じている人は、「自分も、断られると傷つく」と思い込んでいるからです。でも、その練習をしているうちに「断っても、断られても、なんとも思わない人の気持ち」が分かるようになってきます。なおかつ、「はっきり意思を示してくれる人」の誠意や愛情もわかるようになるはず。他人ではなく、自分の気持ちを大切にすることについての大きなヒントが得られることでしょう。「やりたい、行きたい、好き」という肯定的な本音も、「やりたくない、行きたくない、気が進まない」といった否定的な本音も、これからの人生をもっと楽しんでいくために、こまちさん自身がまず大切にしてみませんか。その練習と言っては大変失礼ですが、誘ってくれる男性たちとのやりとりを楽しむ視点を持ってみても面白いのかもしれません。人と本音の関わりのなかで、たくさん傷ついて、たくさん失敗していきましょう。いつか気づいたら、社交辞令や建前ではないリアルな気持ちを表現できる自分に出会えるはず。その日を楽しみにしていてくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月08日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「不倫する前の自分に戻りたい」という、あんこさん(45歳・会社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。■あんこさんのお悩み1年不倫をしていました、彼は6歳下で既婚者、 私はバツイチです。 くっついたり離れたりしていましたが、辛く寂しい気持ちから、私からお別れしました。 でも、まだ気持ちの整理がつかず、元に戻りたい気持ちが溢れています。 頭ではわかっていても、気持ちがついていきません。 何もする気が起きず、何も考えられない状態です。 どうしたら、彼と出会う前の私に戻れるでしょうか?※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の小野美世さんよりあんこさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。不倫をしていてお別れしたとのこと、お辛い心境ですね。相手が既婚者だと、友達にも打ち明けにくい話題かと思います。こちらにご相談くださり、ありがとうございます。その彼と、くっついたり離れたりの末、お別れという形を選ばれたということは、あんこさんにも相当な葛藤があったと思います。相手は既婚者。普通の恋愛と違って、これは彼には言えないと我慢してしまったり、相手が自分より家族を大切にしていると感じて、仕方ないのだけど寂しくなったり…と、あんこさんの心はとても忙しかったのではないでしょうか。「どうしたら、彼と出会う前に戻れるでしょうか?」と書いてくださっていますが、私は、出会う前に戻ろうとする必要はないと思うのです。なぜかというと、あんこさんは、1年間というお付き合いの中で、彼との関係から、受け取られたものがたくさんあったと思うからです。一度、口に出してこう言ってもらえますか?「あーーーー、1年楽しかったなぁ…」「彼にたくさん、与えてもらったなぁ…」「私もたくさん、彼に与えたなぁ…」言ってみて、どんなことを思い出したでしょうか。彼はあんこさんに、どんな嬉しい感覚、楽しい感覚をくれましたか?心を癒してくれたかもしれません。男性を信じることをもう一度教えてくれたかもしれません。女として扱ってくれて、欲しかった自信をくれたかもしれません。セックスの良さを教えてくれたかもしれません。彼があんこさんにくれたものって何だったのだろう、と感じてみて下さい。そしてそれは、あんこさんが、「不倫」という辛い形を選んでまで、自分自身に与えたかったものだと思ってみてほしいのです。彼が与えてくれたものですが、それはあんこさんが自分自身に与えたかったものでもあります。そのために、あんこさんの人生に、彼に登場してもらい、自分へのお届け物をしてくれる、栄えある役をしてもらったのです。そして彼は、あんこさんに、それを届けるという役目を全うしたので、あんこさんの人生の舞台からいなくなったのかもしれません。そして、もうひとつ。今度はこれを言ってみてください。「あーーーー、彼と別れてよかった!」「別れを選んだ私、正解!」「辛いのに別れた私、えらい!!」あんこさんがお別れを選ばれたのには、それだけの理由があるはず。彼は楽しさも与えてくれたと思いますが、辛い気持ち、さみしい気持ちも、たくさんあんこさんに残していきましたよね。あんこさんはそれは、いらなかった。あんこさんの人生に、それがあり続けることは、選択されなかったということです。これって、本当に、「自分を大切にする」選択なんです。あんこさんは、「お別れ」をすることで、自分を大切にするということをされたわけです。今は、これでよかったんだと頭でわかっていても、何もする気力がわかない…という状況にあると思います。別れた相手に執着してしまう、こだわってしまうときに、私たちが考えていることって、これなんです。「もう、あの人以上の人には出会えない」「あの人を逃したら、もう私を愛してくれる人はいない」あんこさんは、どう感じていらっしゃるでしょうか。もしもこれらの言葉を、心の中で思っているなと思われたら、ぜひ、こんな言葉を口に出して言ってみてください。「あの人は、実はフツーだった」「あの人と別れたから、出会える人がいる」自分を大切にするという選択をされたあんこさんの心の中には、その彼がくれたお届け物がありますよね。彼にはもう会えないかもしれませんが、その彼が与えてくれたものは、ずっと心の中にあり続けます。それをもって、ぜひ、「あの人と別れたから、出会える人」に、これから出会ってくださいね。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを見る
2017年08月03日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「引越したものの、環境が合わず後悔しています」という、ももんがさん(39歳・会社員(育休中))に、心屋塾上級認定講師の小林威之さんからアドバイスをいただきました。■ももんがさんのお悩み4月に川崎市へ引越をしましたが、しなければ良かったと後悔しています。家の更新時期で、新築のマンションに軽い気持ちで申込みをしたら入れることになりました。「固定費は安くしたい」「子どもが生まれたから1階に」と思ったのですが、入ってみたら日当たりが良くなくて寒い、寝室が共用廊下側、車の通りが多い……等々、前に住んでいた家と違いすぎて、気持ちが付いていきません。 また自治体の子育て支援の違いや保育園の待機児童問題、認可保育園と認定保育園の施設の違いにも戸惑っています。自分から起こしたアクションですが、育児もやっと慣れて、息子が可愛いと思っていた時期だったのに「やっぱり止めればよかった」と不安と後悔ばかりです。不安をなくすにはどうしたら良いでしょうか。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師の小林威之さんよりももんがさんこんにちは。心屋流カウンセラーの小林威之です。引越をされたものの、今のお住まいが以前のお住まいより環境が良くないと感じて後悔されているのですね。「住む」「暮らす」は人生の幸福度に大きく影響してきます。お住まいになられている所があまり気に入らないと、落ち込んでしまうのも当たり前のことです。それに、引越は金銭的にも、精神的にも、物理的にも大きな負担がかかります。「気に入らないから」とすぐ引越するわけにもいかない点も、大きな悩みになります。まずは、落ち込んでしまう自分を許してあげましょう。後悔してしまう自分を許してあげましょう。不安になってしまう自分を許してあげましょう。落ち込みや後悔、不安は「存在してはいけない感情」ではありません。ぜひ、ももんがさんの心の中にいさせてあげてください。ネガティブな自分をダメだダメだと責め続けると、悩みを逆にどんどん大きくしてしまいます。悩みがなかなか解決しない場合、その理由のひとつに「自分責めをしてしまい、実際に起こった問題よりも自分で問題を大きくしてしまっているから」ということがあります。ネガティブな感情と上手に付き合う方法は、ネガティブな感情を嫌わないこと。ネガティブな感情も「そこにいていいよ」と自分に言ってあげることです。そして、ももんがさんにとって一番大事なのは「自分の決断は全て正しい」と信じることです。うまくいかなくても、失敗だったとしても、そのときその瞬間、決断した自分を信じてあげてほしいのです。よい結果が出たときだけ自分を信じてあげるのではなくて、悪い結果や自分にとってあまり都合がよくない結果が出たときでも、その決断をした自分を信じてあげてほしいのです。そのときの決断は、自分にとって一番ベストな選択だった。ももんがさんがあのとき「今の家に引越をしたい」と決断したのは、ベストタイミングだったのです。うまくいかなくて悔しい思いをしているかもしれませんが、引越をしようと思ったのには、ももんがさんに今のお住まいに惹かれた理由が何かしらあったはず。そして実際に引越をして、それを手に入れてみたのは、本当にすばらしい決断です。その決断があったからこそ、ももんがさんが手に入れたものが「本当に欲しいもの」とちょっとずれていたことが分かったのです。つまり、今度決断するときには「ももんがさんが本当に欲しいもの」にもっと近づける、ということです。人生は決断の連続。決断した数だけ幸せに近づいていきます。ぜひそのことを信じてみてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年08月01日猪突猛進になるより、彼と自分を冷静に観察する余裕を持って。「ずっと一緒にいたい」と思わせる、“恋が続く女子”の必勝法則を伝授します!「恋を長続きさせるには、男性を安心させつつ“追わせる”工夫が必要」とは、恋愛アドバイザーの絵音さん。「男性は安心しすぎると、恋愛に対して攻めの姿勢を失って頑張らなくなってしまいます。すると女性のほうもテンションが下がって、とたんにマンネリ化します。そうなる前に、食事やデートの内容を決めるときは、時には彼に決定権を譲るなど、うまくリードしましょう。彼ももうちょっと積極的になるはずです」いっぽうで恋愛・パートナーシップ専門家の今井翔さんは、恋を長続きさせるには、“女性側のマインド”もカギになると指摘。「精神的に自立した女性でないと、恋愛は長続きしません。自分の幸せは、自分で作るもの。“彼が私を幸せにしてくれるはず”などと過度な期待を抱いてしまうと、勝手に失望してしまう恐れが」彼にべったりもNGと今井さん。「自分の時間を大切にできる人は、重い女になりません」“恋が続く女”のルールをまとめました!RULE1:LINEやメールで「今日、何してた?」の連絡はしない【男性は追いかける生き物。追いかけられると逃げます】「何をしていたか報告しないといけないなんて、彼は束縛されていると感じて引いてしまいます。そもそも連絡がない理由は、彼は忙しいか連絡する気がないかのどちらか。そんなときこちらからLINEを送れば、彼の側から積極的に連絡しようという気持ちはなくなってしまいます」(絵音さん)RULE2:お互いのSNSは知っていたとしても、基本、スルー【いいね!ボタンは押さずにそっと見守るだけにして】「たまには、彼女のことを愚痴りたいときもあるでしょう。でもSNSまで監視されていては、逃げ場がなくなってしまう」(絵音さん)。「フォローするのは、自分が安心したいからなのでは。彼が何を大切にしていて、何に興味があるのか、価値観を探るためにこっそり覗くのはアリ」(今井さん)RULE3:一緒にいるときは外食するより、家で食べる【マンネリ化を防ぐべく何気ない日常をイベントに】「つき合いはじめは外食もウキウキしますよね。でも、家で“今日は○○を作ってみよう♪”など二人で盛り上がるのも、イベント感を演出できます。たまには、スーパーやデリで好きなおかずを買うのも◎。逆に、外食がスペシャルになって、お楽しみイベントになります」(絵音さん)RULE4:居酒屋やラーメン屋など、庶民的な店でデートする【彼のテリトリーに入って一緒に楽しむべし】「可愛い彼女が庶民的な居酒屋、ラーメン屋につき合ってくれるというシチュエーションは、男性にとってありがたいもの」(絵音さん)。「彼が好きな店に行ったり、よく読む雑誌を一緒に見るなどして、相手の価値観や好みを理解しておけば、彼の行動や発言に幻滅しなくなるはず」(今井さん)RULE5:恋バナできる女友達がいる【第三者の冷静な意見が短気な別れのストッパーに】「ケンカしたときなど、二人の関係を客観的に見て意見してくれる友人は大切です。渦中にいると視野が狭くなって、別れる選択肢以外見えなくなったりします。長く続く恋愛の間には、山あり谷あり。それを乗り越えて信頼関係を築いていけるカップルは、長続きするものなのです」(今井さん)RULE6:彼より友人との約束を優先することがある【彼がいない時間も、充実させてこそ自立した女】「常にベッタリでは、やがて破局します。パートナーに自分の幸せを委ねてしまうと、理想からズレたとき徹底的に幻滅するし、相手にとってもあなたが重荷になるからです。彼との約束を一番にする必要はありません。自分の仕事や趣味を優先すると、彼の時間も大切にできます」(今井さん)RULE7:料理を作るときは、彼にも手伝ってもらう【一緒に作業することで先を見据えたつき合いに!?】「料理のできる彼なら、今日は私で次回は彼、と順番にしてみたり、料理のできない彼なら、作るのは私で片付けは彼、のように、担当を割り振ってみて。自分だけが頑張らなくて済むし、役割分担できるようになると、男性も結婚など先のことを意識し、長いつき合いになる傾向が」(絵音さん)RULE8:はじめてのHは、デートを3回以上してから【いきなりの肉弾戦は御法度!エロすぎる女は敬遠される】「軽い女だと思われないよう、1回目のデートでは手をつなぐぐらいで。Hは3回目くらいが無難。テクに自信があっても、初Hでは小出しに。ドン引きされる恐れがあります。ちなみに下着は、Tバックでなく、サイドで結ぶ“ヒモパン”がおすすめ。ほんのりエロさを醸し出せます」(絵音さん)絵音さん恋愛アドバイザー、合コンシェルジュ。2000回以上の合コンをし、日本合コン協会を設立。著書に『結婚につながる恋のはじめかた』(扶桑社)。今井 翔さん執筆家、講演家。心理学の専門家。恋愛や婚活の相談サイト「LOVE IS ALL」を主宰。著書に『「モテる男」と「嫌われる男」の習慣』(明日香出版社)。※『anan』2017年8月2日号より。イラスト・タテノカズヒロ文・風間裕美子(by anan編集部)
2017年07月28日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「休職後、職場に受け入れてもらえず辛い」という、SATOKAさん(43歳・金融業)に、心屋塾認定講師の紀凛さんからアドバイスをいただきました。■SATOKAさんのお悩み銀行に務めています。3年前に鬱になりやっと仮出社できるようになりました。本復帰前の人事との面談で、「今いる支店ではコミニュケーションが取れていないので、営業店への復帰は今後も見合わせたい」と言われました。支店でも私の評判は良くないとのこと。 私は営業店の仕事が好きで、戻るなら絶対に営業店勤務を希望していたのですが、それすらも叶わないようです。5年前に横浜から八王子へ引っ越してきて、誰も知る人のいない状況での育休復帰、いじめに合い、心が折れてから3年が経って、また私を受け入れてもらえない状況…、苦しいです。人事からは辞める選択肢もあると言われました。何がダメなんでしょうか? 必要とされないこの状況から、消えてなくなってしまいたいです。私が仕事をするのはダメなのでしょうか? 助けてください。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾認定講師の紀凛さんよりSATOKAさん、はじめまして。心屋塾認定講師の紀凛(のりりん)です。ご相談ありがとうございます。今まで本当にがんばってこられたのですね。心のブレーカーが落ちてしまう「鬱」という状態までがんばってきた自分を、「よくがんばったね」と声をかけながら、まずは抱きしめてあげてください。できるだけたくさん、やりすぎかな? と感じるくらいでもいいです。ところで、3年間はゆっくりお休みできましたか? その間、自分を責め続けていませんでしたか?今までは、がんばる方向が少しズレていたのかもしれません。そのズレを戻し、自分にかける言葉を優しくしていけば、気持ちが楽になります。安心してください。本復帰前の面談では、コミュニケーションが取れていないと言われたそうですね。コミュニケーションが取れていないときというのは、「私は、人からどう思われているのだろう?」と考えているので、自分に意識が集中し、人を見ているようで、実は見えていないものです。でも、どう思われているか気になりますよね? 受け入れて欲しいですよね? 必要とされたいですもんね。そんな思いでいっぱいになったときには、一度ゆっくり目を閉じてみましょう。そのまま少し深呼吸をしてから、大きく目を開いて見てみるのです。それだけで、見られる自分から“見る自分”に変わり、目を閉じる前とは違った景色が見えるようになります。自分がどう見られているか? というわからない答えを、もう探し続けなくてもいい。自分が何を見てどう感じるか? を考えるだけで、いいのです。認めてもらうために必死でがんばるのではなく、自分がやれることや、やりたいことを落ち着いて見極め、そこに集中してがんばれるようになれれば、ズレていた方向は、自然と戻っていきます。ズレが戻れば、認められたり、受け入れられたり、必要とされることも、増えていくでしょう。とはいえ、人を気にして自分をまた責めはじめると、無気力や疲労感などを感じるようになるでしょう。疲れたときには、動きたくなるまで休ませてあげましょう。充分休んで回復したら、人は自然と動きたくなります。それまでは「私の何がダメなんだろう?」ではなく、「こんな私でもダメじゃないよ。こんな私が好きだよ。ずっと味方だよ。」とつぶやきながら、何度も何度も自分を抱きしめてあげてくださいね。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月27日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「いじめられたことを、克服できない」という、ライムさん(30歳・受付)に、心屋塾認定講師の大竹公子さんからアドバイスをいただきました。■ライムさんのお悩み何度かいじめられたことがあり、そのことを克服できずにいます。 小学4年生のとき友達と喧嘩して、謝ってくれたのに、「なにが悪いかわかって謝ってるの?」と返したことがきっかけで、はじめていじめられました。そんなこと言うべきでなかったと今では思います。 こんな性格だからか、中学生のときもいじめられました。このときも同性の友達との喧嘩がきっかけで、クラスの男子から、毎朝『きもい』などと言われたり、いじめられるようになりました。 当時は人前で笑えなくなり、過呼吸になったりと今よりひどい状態でしたが、自分磨きをすることで少しずつ自信が持て、だいぶ状態はよくなりました。 小さい頃は目立つことも好きだったのに、そのときのコンプレックスが残っているせいか、挨拶することや人の輪に入ること、大勢の人の前で話をしたりすることがとても苦手になりました。 いじめられていた当時は誰にも相談できず、将来を棒に振るのは嫌だ! という気持ちだけで、がんばって登校していました。すっかり忘れていましたが、自分の顔だけ塗りつぶした卒業アルバムを見たときは、それだけ辛かったのだと、自分に自信がなかったのだと思いました。 仕事も、初めのうちは、職場の人とうまくやっていけるのですが、細かいことが気になるせいか、半年もたつと人の嫌なところばかり目につき、辞めたくなります。それでも、「できないことはない、やるかやらないかだ」と思い、仕事をしてきました。知識が増え、頼られることが多くなりましたが、その反面、努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。 心屋さんのブログや記事、本も何冊か読み、自分に置きかえ応用できないか考えてみました。でも、行き詰まって、辛いです。 どうしたら、日々を楽しく過ごせるのか、考え方や見方を変えるアドバイスをいただきたいです。 よろしくお願いします。■心屋塾認定講師の大竹公子さんよりライムさん、ご質問ありがとうございます。心屋認定講師&脱べきカウンセラーの大竹公子と申します。過去にいじめられたことを、克服できずにいるんですね。そんな辛かった過去があっても、自分磨きをされたり、心屋のブログや本を読んで克服しようとがんばってこられたんですね。「私、いままでよくがんばってきたなー」まずはそうご自分をねぎらってあげてください。そして、「努力もせずに聞いてくる人に腹が立ってしまいます。顔や態度にでるため職場では、怖い人とよく言われます。」と書かれてましたね。実は私も、会社員時代はそうでした。いまの仕事につく前はずっと会社員だったのですが、いつもイライラしていました。なんで簡単にできないと言うのだろう?なんでこんなことをミスするのだろう?なんで自分で調べずに聞いてくるのだろう?そんなふうにスタッフに対して思い、苛立ちを顔や態度に出していました。怖い人とは言われたことはありませんが、私が「〇〇さん」とスタッフに声かけるとビクっとされてたので、きっと怖い人と思われてたと思います。人のあら探しばかりしてイライラしてた当時の私は、ライムさんと同じようにどうしたらもっと日々を楽しくすごせるのか悩んでいました。数年前までそんな状態だったけれど、いまではのほほんと楽しくすごせるようになっています。それは、「がんばること」をやめたからでした。当時の私は、人に頼るべきではないとか、完璧であるべきとか、たくさんの「こうあるべき」という理想があって、それに向かってがんばっていました。それらの理想は、自分のなかで絶対的に正しいと思い込んでいたので、それに少しでも外れるとアウト。なので、自分自身をひたすら見張って、人に頼らないようにミスしないようにがんばってたんです。だけど人間だからそうはいかないのですよね。がんばってもミスしたりできないことはある。なのにそれを自分に許していないから、たくさん自分を責めてたんです。自分を許せなくて自分を責めてたから、人も許せなかったんですね。私はがんばってるのだから、あなたもがんばるべきよ!って。自分のダメな部分(「こうあるべき」から外れた部分)を許してなかったから、人のも許せなくてイライラしていたのです。だから、「こうあるべき」という理想を目指してがんばるのはやめて、そのままの自分を許すことにしました。それはとても勇気がいることでしたが、やっていくうちに「このままの自分で大丈夫なんだ」という経験ができ、人に対しても許せるようになり、イライラしなくなりました。ライムさんが過去にいじめられたこと、とても辛かったことと思います。私も同じような経験ありました。ただそれ、「克服」しなくていいんですよ。「克服」とは、「努力して困難に打ち勝つこと」ですよね? もう打ち勝とうとしなくていいんです。いじめられて辛かった。悲しかった。しんどかった。そんな子どもの頃のライムさんの気持ちに、まずは寄り添ってあげてください。「辛かったねー」と。そして、「いじめられたライムさん」を認めて許してあげて欲しいのです。「こうあるべき」という理想のライムさんを目指すのではなく、それ以外のライムさんをなかったことにするのでもなく。いじめられたライムさん、過呼吸になったライムさん、挨拶が苦手なライムさんなど、すべてのライムさんにOKをあげて欲しいのです。「それでいいよ」って言ってあげて欲しいのです。信頼できるお友達に、いじめられた話をしてみるのもいいですね。そうやって、いろんなライムさんを許せると、ラクに楽しく過ごせる日々が必ず来ますよ。心から応援しています。 ・このカウンセラーのサイトを見る
2017年07月20日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人を傷つける言葉を言ってしまい、孤立して寂しい」という、ふぁんたさん(40歳・主婦)に、心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんからアドバイスをいただきました。■ふぁんたさんのお悩み私はいつも言葉で人を傷つけてしまうようです。その時々で思ったことを口にしてしまい、後でいつも後悔します。仲良くなれた子どもの学校のお母さんたちにも嫌な思いをさせてしまうようで、気づけばひとりになってしまい…。いつも反省していますし、とても寂しいです。他の人たちの楽しそうな会話が羨ましいです。※一部、質問内容を編集しています。■心屋塾上級認定講師のいかり屋圭子さんよりふぁんたさん、こんにちは。楽しい会話の仲間に入れず、「いつも」言葉で人を傷つけ、思ったことを口にしたことをいつも後悔し、いつも反省していて、とても寂しいのですね。「いつも」ということですが、それは本当でしょうか。反省して後悔して寂しいのは「いつも」なのかもしれませんが、人を傷つけていることが「いつも」なのかは、かなり疑わしいと思います。だって、人が傷ついたのかどうか、どうして分かるでしょうか。「傷ついた」と言われましたか? 「いつも傷ついている」のは、むしろふぁんたさんのほうではないですか? 私には、ふぁんたさんの悲しみが伝わってきます。人の言葉や顔色を見ては、傷ついている。だから他人も同じように「傷ついたはず」だと思っているのではないでしょうか。本音を隠す人もいるなかで、「思ったことを口にする」のは正直でいいことだと思いますよ。きっと性分なのでしょうし。もしかしたら、子どもの頃に「思ったことを口にすること」を誰かに咎められたり、叱られたりしませんでしたか?ふぁんたさんには「自分が思ったことをそのまま口にすると、人を傷つける」という思い込みがあるようにも感じます。ですので、こんな言葉を呟いてみてください。「私が思ったことをそのまま口にすると、喜ぶ人もいるし、傷つく人もいる」と。そして次は、「私の言葉は人を喜ばせる」「だって私は正直だもん」「私は傷つける人じゃないよ」「私、優しいよ」と。いかがですか。 自分が放った言葉で、人を傷つけてしまうこともあるし、喜ばせることもある。ふぁんたさんだけでなく、誰しも同じです。でもその感情は相手側のことなので、こちらではコントロールできません。ふぁんたさんは「人を傷つけようとして」何かを言っているわけではないですよね? ただ、人が自分の言葉に傷つき、嫌な思いをし、離れていってしまう…と最初から決めてしまっているだけだと思います。そんな自分責めは、もうやめましょう。もしかしたら、全部気のせいかもしれないですよね。誰かに「そんなことを言われて傷ついた」と言われたら、「ごめんなさい」と謝るだけです。謝るしかありませんが、相手がどう感じているのかわからないのに「傷ついたはず」「嫌な思いをしたはず」と決めつけるのは、逆に相手に失礼ですし、勝手な判断ではないでしょうか。不機嫌に見えても、たまたまその日は朝から別のことで不機嫌だっただけ、という人もいるでしょう。もともとの表情が仏頂面な方もいます。人の気持ちを決めつけることも、意識してやめていきましょう。「私が思ったままを口にすると、人が喜ぶ」「私が思ったままを口にすると、人と話が弾む」。そんなふうに前提を書き換えて、人と関わってみてください。それで会話が弾まなくても、決して反省しないでくださいね。「楽しい会話ができない自分」「うっかり人を傷つけてしまう自分」「つまらない自分」「孤独な自分」「寂しい自分」も全部マル◎です。目の前の出来事を使って「いつも反省して後悔する自分」をやり続けるのか。それとも、「時には失敗もするけれど、正直で人が好きな自分」でいるのか。選択するのはふぁんたさんです。ふぁんたさんは人が好き。それは人にも必ず伝わります。自分を責めることなく、そのままの自分で人と関わってください。私くらいの年齢になっても「人を傷つけてしまったかも」と思うことはありますよ。そんな自分を、私はいつも許しています。言ってしまったこと、やってしまったこと、すべて許す・許す・許す。応援しています。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月18日メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人からおとなしいと言われてしまう」という、ミホさん(32歳・OL)に、心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんからアドバイスをいただきました。■ミホさんのお悩み私は小さい頃からおとなしく、何をするにも「おとなしい」がついて回ります。やりたいことをやろうと思うと、結局人が集まる所へ行かないといけなくて、そういう場で必ず「おとなしいね」と言われて嫌気がさし、何もやる気が起きなくなってしまいます。なんで私ばっかりそんなふうに言われるんだろう…。そう思うと苦しくなって殻に閉じこもってしまい、おとなしい私は何もできないんだ、と思ってしまいます。そして活発な人を見るとモヤモヤします。おとなしいと言われないようになりたいです。■心屋塾認定講師のはしぐちのりこさんよりミホさん、はじめまして。はしぐちのりこです。ご相談ありがとうございます。どんなところに行っても“おとなしい”と言われることで嫌気がさし、気持ちが萎えてしまう。そういう体験を何度もくり返しているうちに、おっくうになり、外に出てなにかをしようという気持ちすら起きなくなってしまいますよね。まずはミホさんの中にある価値観をちょっと疑ってみてほしいのです。おとなしいのはダメなことでしょうか? なんだかずいぶん良くないことのように捉えているようにみえました。おとなしいのは、ミホさんの大切な個性のひとつですよね。そんなに嫌わないであげてほしいのです。私たちは、育つ過程で周りの人たちからいろんなことを言われ、自分の価値観を作り出しています。ミホさんもオギャアと生まれたときは「おとなしいのはよくないこと」とは思っていなかったはず。きっとどこかで「おとなしいと何もできないよ」「もっと積極的になりなさい」などと言われたご経験があったのではないでしょうか。そしてミホさん自身も、そういう経験を通じて、どこかで「おとなしい自分はダメなんだ」と思ってしまったのかもしれません。人って、自分がダメだなあと思っているところを、他人に触れられると、とっても心が痛みます。自分で自分を責めているので、他人のなにげない言葉も自分を責めているように受けとってしまうのです。実際、周りの人がどんな意味をもたせてミホさんに「おとなしいね」と言ったのかはわかりません。きっと、意味なんて含ませていなくて、ミホさんに感じた「おとなしい人だな」「控えめな人だな」という印象をそのまま表現しただけなのかもしれませんよね。そこに「やっぱりおとなしい自分はダメなんだ」というニュアンスを含ませて、ご自身を責めないでほしいのです。そして、ミホさんは「やりたいことをやろうと思うと、結局人が集まる所へ行かないと」と考える積極性ももっていらっしゃる。決しておとなしいだけの人間ではないのです。「おとなしくてもいい」「おとなしいまま楽しんでもいい」「おとなしい私を受け入れてもらってもいい」「おとなしいまま、みんなと仲良くしてもいい」おとなしいまま、静かなまま、みんなの輪の中に入ってやりたいことをやってもいいのです。そのままで、いろんなことを楽しむことはできますし、そうしてもいいのです。人から「おとなしいね」と言われたら、「ええ、おとなしいですけど何か?」と、そっと心の中で唱えてみてください。ひとは、自分以外の何かになることができません。ぜひおとなしい自分も受け入れて、そんな自分でどうやって楽しむかを考えていただきたいと思います。 ・このカウンセラーのブログを読む
2017年07月13日効率よく仕事をこなそうと工夫しているのに、上司の自分に対する評価はいまいち良くない…。栄養バランスのいい食事を作りたいけれど、疲れて結局ピザを頼んでしまう…。洗濯物の山を見るとウンザリして、たたんでしまう気になれずそのまま放置…。優しいママでいたいのに、子どもが言うことをきかないことにイラついてつい怒鳴ってしまう…。毎日がんばっているのに、何ひとつ満足した結果が得られない。いったい自分はどうしたいのか、何を目指しているのかわからなくなって、ひとり悶々としてしまうこと、ありませんか?■がんばっているのに、いまひとつ成果が見えない焦り雑誌やネットに華々しく登場している「ゆるキャリ」と称して家庭に重点を置きつつ優雅に仕事をこなしている人。ハウスキーパーやベビーシッターの手を借りながらバリバリと仕事をしてそれなりの地位を築いている人。または専業主婦のかたわら家事能力を生かしてお教室やサロンを開いている人。そんな人たちを見て、その誰ともスタンスが違う自分と比較し、すべてが中途半端になっていることに落ち込む…。ワーキングマザーならば一度は感じる気持ちではないかと思います。■「○○でなければ」という思い込み私は今まで多くのワーキングマザーとお会いしてきましたが、「常に」仕事で評価され、家は毎日ピカピカで、夫との関係も良好、子どもも口答えすることなく学業優秀で大学卒業しました、といった女性にはお会いしたことがありません。隣の芝生は青いといいます。外から見たら、人も羨むキャリアと家庭を持っている女性でも、そこに至るまでの道のりで必ず「何かがイケてない」「何かを捨てざるを得ない」時期があります。すべてが中途半端と感じるときは「いつもすべて100点を目指さなければ」「周りから幸せな人と思われなければ」とがんばりすぎているかもしれません。例えば仕事で上司に恵まれなければ、いまは家庭を充実させる時期として、仕事のペースを落としてもいいと思います。それで評価が落ちたとしても、一生その上司の下でしか働けないわけではありません。そのときどきで「どれかひとつに80点」を積み重ねていけばいいと私は思います。■育児や仕事、それぞれの状況に言い訳してない?また、中途半端感を感じるとき「それぞれを言い訳に使ってしまっている」ことが、その原因になっていることもあります。たとえば、上司があなたの仕事に対してより高度な要求をしてきたり、完成度が低いといった評価をしたとき。「私だって子どもがいなくて仕事だけに時間を使えればそれぐらいできるのに。そこまでできなくても仕方ないでしょ。」学校で先生から子どもに対してなにか注意を受けたとき…。「私だって専業主婦ならもっとゆっくり子どもと向き合っていろいろ教えられるのに。いま仕事が忙しいのだから仕方ないでしょ。」といったように、仕事に対しては「もっと家事を手伝ってくれる夫ならば」「もっと言うことを聞いてくれるいい子であったら」、家事や育児に対しては「こんな仕事や上司でなければ」などと、それぞれの自分の現状を自ら否定的にとらえて、うまくいっていないことの理由にしていることはありませんか? そうすると、だんだんどちらの自分にも魅力を感じなくなってしまいます。■本当にやりたいことを考えるチャンスでもある確かに、残業もいとわず仕事にすべての時間を使える人に、かなわないことがあるのは事実でしょう。専業主婦が、より細やかに子どもに接する時間が多く持てることも事実です。しかし、絶対にかなわないことを盾にして、今できる工夫や努力を棚上げしていたら、いつまでも「仕事も家事も育児もイマイチ」感から抜けることができません。とはいえ「いま自分ができることは何か」を考えられないとしたら、あなたはかなりお疲れなのかもしれません。理想の状態に追いつかない自分が傷つかないように、自分を守ってあげているのかもしれません。そんなときは一度立ち止まって、「自分は将来、どうなっていたいのか」を考えてみてもいいと思います。本当はもっと仕事のペースを減らして、子どもの教育に注力したいのかもしれないし、逆にもっとやりたい仕事があったり、収入をあげたいと思っているかもしれません。あなたの望む未来がイメージできているなら、一時的にすべてが中途半端になってしまう時期があってもいいのです。もちろん何かを割り切ってもいい。梅雨の季節、たまにはボーっとひとりで雨音など聴きながら、自分にとって一番大切なものは何かを再確認する時間を持ってみてはいかがでしょうか。
2017年07月02日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。 “個性” “らしさ” と言われた時に、みなさんはご自身の “自分らしさ” をどのようにイメージされますか?私が顧問を務めている企業では、社員ひとりひとりの “個” を会社の目標に反映させるための指導をしています。“個”を主張しすぎると収拾がつかなくなるイメージがあると思いますが、 “個” “らしさ” は財産です。なぜなら、ひとりひとりが自分軸を明確に持ち、基軸があることによって、自己責任をもって主体的に動くようになります。きっと、その主体性も経験値や立場からも様々なものが出てくることでしょう。「私!私!」と押し通すということではなく、コミュニケーション力を養い、個性の出し方のバランスも考えられるようになると、それぞれが楽しくラクに生きる方法を見出すことができるようになります。「ひとりで行動をすること」を楽しんでいますか?孤独を極端に怖がる人がいます。常に誰かと繋がっていたい。そばにいて欲しい気持ちの強さ。人間関係に対する依存感情(関係嗜癖)が酷くなり共依存関係になってしまうこともあります。依存感情を否定しているのではなく、自分を見失うほどの依存関係はお互いを苦しめてしまう傾向があるため、お互いを尊重しあえる、程よい心の距離感を保ちたいものです。みなさんはどのように「ひとりで過ごす時間」をもっていますか? イメージしてみてください。カフェなどでお茶や仕事をしていると、ひとりでお店に入ってくる女性が増えてきたと最近感じますが、ゆったりとひとりでお茶を楽しみに来たという空気は無く、そわそわ落ち着かない方が多いように見受けられます。スマートフォンを見ていたかと思ったら、周囲をキョロキョロ。カバンの中をがさがさしていたと思ったら、時間が来てしまいコーヒーを一気に飲み干す。勿論、仕事の合間に少しだけ休憩を…とカフェに入ったのかもしれませんが、なんだか心がザワザワしていることが伝わってきます。ひとりでも「凛とした女性」になるにはひとりでいる姿が美しく、凜としていて、そして女性の柔らかさやしなやかさを感じるしぐさや振る舞い。環境にもよりますが、それでもその気品は忘れたくないもの。そういった立ち居振る舞いを自然とできる女性は自信があり、自分なりの世界観を持っているため “個” “らしさ” の基軸が定まっているのです。それは、揺るぎない確固たる何かがそうさせているのだと思います。そう生きるためには、自分時間を楽しむ習慣を持つこと。常に彼やご主人、友だちと一緒に行動をし、ワイワイすることが日常的になり過ぎていると感じたら、ひとりになる恐怖や抵抗感に緩みをもたらし、ひとりでのんびり過ごす時間を設けてみてくださいね。自分の言葉、感情に素直になり、「自分」の言葉で情報を発信する情報が溢れている現代。上手に付き合えば自分自身の糧になりますが、翻弄されてしまうと自分を見失い、本当の自分の価値観がわからなくなります。受け売りで話してしまうことに違和感を覚えたら、一度自分の価値観や感覚を呼び戻すようにしましょう。そのためには “自分” という人間を知ることも必要です。自己理解をしていると、心にゆとりが生まれます。自分なりの感覚で物事を受け止め、そこに自分の言葉で伝える勇気や責任感を持てるようにもなります。また、相手の気持ちに寄り添い、相手が話しやすい内容のことや、求めていることを客観的に理解できるようにもなり、大人としてのコミュニケーションがお互いに負担にならずにとれるようになるのです。 夢をもち、自分の価値観を大切にする私はカウンセラーになって10年。いえ、そのずっと前から夢を持っています。それは身近で日常的なこと。そして、とても平凡ですぐに叶いそうな夢ではありますが、だからこそ大切にしていきたい気持ちが強く、慎重になり時間もかかっているのでしょうね。夢を実現することは、自分の信念を持ち続けられるかがキーワード。自分を信じ、自分の価値観を大切にする。まさに自分の “個” 、 “らしさ” を人生に反映させ、自分なりの姿勢や取り組み方を貫きとおすことなんですよね。多少の意固地はOKです。その意固地さと柔軟性やしなやかさを兼ね揃え、自分が過ごす時間を心から楽しんでいると、夢はいつしか現実のものとして叶うと感じています。そうやって、夢と向き合うクライエントさまと一緒に、ゆっくりと焦らず確実な “その” 夢を叶えてきましたから。
2016年04月03日こんにちは。心理カウンセラーの小高千枝です。みなさんは日常生活の中で「安心感」を感じていますか? 「安心感」はおそらく無意識なものなので、きっと “意識” することがないかもしれません。私にとって、臨床の現場だけではなく、大切な家族や友人と過ごすとき、限られた環境の中において『安心、安全』は重要なキーワード。常に意識をしながら毎日を過ごしています。また、“安心できる環境”は「居心地の良さ」をもたらしてくれます。今回は、ざわついた心も落ち着かせてくれる「安心安全な環境の作り方」についてお話をしましょう。安心安全な 「人的」「時間的」「空間的」環境を持つ人間は、無意識の中でホッとする時間があるからこそ、心身をリセットし、リスタートすることができます。その根底には、 “安心・安全” がつきものです。例えば臨床の現場において、私(小高千枝)は● “心理カウンセラー” “メンタルトレーナー” として 安心安全な「人的」環境でなければなりません。●臨床開始~終了まで “クライエントさまと過ごす空間” は、 安心安全な「空間的」環境でなければなりません。● “臨床中の時間” は安心安全な「時間的」環境でなければなりません。これらはカウンセリング、メンタルトレーニングの基本となります。そのため、クライエントさまにとっての “安心、安全” がここにあるのです。では、みなさんの日常生活を思い浮かべてみましょう。 「常に安心感に囲まれている必要がある」ということではなく、ご自分が帰りつく場所(リセット、リスタート)に、安心、安全を見出してみてください。・人的環境: ご家族、パートナー、友人・空間的環境:職場、自宅、カフェ ・時間的環境:バスタイム、運動している時間、パートナーと過ごす時間…など。さぁ、みなさんはいくつ出てきましたか?安心できる “アイテム” を揃えて、「自分軸」を明確化するリスク分散のために、安心できる環境はひとつである必要はありません。様々な安心材料があると、「●●が駄目でも○○があるから頑張れる」という気持ちが湧き上がってきます。私の場合、自宅に仕事を持ち帰ることもありますが、基本的には完全プライベート空間として気に入ったものしか置いておらず、すべてのアイテムが安心材料になっています。感情に寄り添う音楽や香り、あたたかみのある柔らかい灯りをともす照明、見ていても触れていても安心するラグマット。五感に響くもの、そして穏かさを取り戻せるものを置いています。サロンでは、自分を律して臨床に挑むときと、臨床後やリラックスして執筆に取り組むときのモードに合わせて自分の環境を整え、安心モードに切り替えます。そのため、サロンはまさに安心感の宝庫。そういった環境をいくつか用意したり、アイテムを揃えると、より自分軸もはっきりしてきます。自分軸が明確だと、心がざわざわと揺れ動いたとき、不安定なときは立ち返ることができ、とても効果的です。自分がどうありたいのか? 「自己承認」を意識すること先ほど、プライベート空間の自宅のお話をしましたが、自分の “素” “真実の姿” を表現している環境だからこそ、自宅の生活には自己承認・自己満足を取り入れてみることをおススメしています。リラックスモードであることはOKです。ただ、だらしない格好やしぐさが基軸になり過ぎてしまうと、どんなに自分を着飾り装っていても、どこかでその本性は出て来てしまいます。他者から見られる自分を意識して “キレイ” に対して意識を持つことは最初はOK。ただ、他者評価を気にしてばかりの美は後々苦しくなり、美の習慣を続けることはできません。「他人にどう思われたいか?」ではなく、「自分自身がどう在りたいか?」「自分をどうよくしていきたいか?」が大切なのです。そういう “自分を良くしたい” と思う気持ちは、安心してリラックスできるプライベート空間だからこそ育まれるものです。さまざまなコミュニティに関わるアラフォー世代は、何かと心がざわつきがち。何があっても素の自分に戻れる、心から安心してリラックスできる場所を確保しておくことは、とても大切なことなのです。
2016年03月22日心理カウンセラーの小高千枝です。先日、あるテレビ番組で “下着” への意識の配り方についてコメントをさせていただきました。下着は自分の肌に直接触れるものです。女性は皮膚感覚が男性よりも10倍敏感だといわれているため、自分がつけ心地のよい素材のものや、気分が上がる色彩豊かな下着を身につけることで、高揚感や心の安定が保たれ、愛しむ気持ちや優しさが芽生えてくるのです。下着や洋服、バッグやアクセサリーなど、いつも一緒にいるものだからこそ “好き” を大切にして選んでいくと、自然と心のゆとりが生まれてきます。今回は “身に着けるもの” の選び方ひとつで変わる「心のゆとり」の育て方についてご紹介いたします。その1:「本当の自分」の魅せ方を習得する私は白い服が好きです。白は素直さ、順応性、誠実で自分に厳しく、不正なものを避けることを意味するため、私自身の人生の基礎として捉えている色です。柔らかい白、凜とした背筋が伸びる白と様々な顔を見せてくれるため仕事上、 “白い服” をケースバイケースで使いこなしています。ただ、あくまでも自分が社会で演じている “顔” に寄り添っている色。プライベートでは違った色を楽しみ、素材も気分に合わせたものを自然と選択するようになりました。心に安らぎをもたらすものや、気分がのってくるものなど。一番身近にあるものだからこそ、その時の自分の 色 、 立場 や キャラ にあった “楽しみ” を忘れないでいたいと思っています。そして、ある程度の年代になるとアクセサリーにも自分らしさを反映させたいもの。私は線が細く、小ぶりのアクセサリーが好きです。きっと、そういう華奢なイメージにどこかに憧れもあるのかもしれませんね。繊細なアクセサリーをつけると、身のこなしに変化が生まれます。伸びやかでゆっくりとした手の動き、柔らかい表情。アクセサリーのイメージに順応しようとする意識から、自然と一体化できるようになっていけるのです。パーティやイベントへ足を運ぶときは少し大ぶりのものも。ただ “ジャラジャラ” つけるのではなく、ポイントを抑えて。自分だけが知っている、本当の自分の魅せ方ができるようになると、心にゆとりと余裕が芽生え、瞬間瞬間の幸福感を味わうことができます。その2: 自分なりの「基準」を持つ女性誌の取材を受けるときに、編集部の方が最新号を持参してくださいます。私の記事の掲載号も勿論手にしますが、流行のものを見ることができる取材時の雑誌はファッションだけではなく時代の流れを知ることができるため、ありがたい存在です。「へ~こんな洋服の組み合わせがOKなんだ」「わ~ステキ~。今度行ってみよう!」「皆、こういう物事の見方をする傾向があるのね…」小高の冒険心が多々駆り立てられますが、ふと立ち止まることも忘れません。そこに “私らしさ” はあるのか? 服に着られ、流行に流され、それでも自分の内面からの喜びを感じ、自分のスタイルとして取り入れることができるのか? やってみなくてはわかりませんが、自分なりの基準、ベースは持っていたいと思っています。自分の魅力が伝わる服。定番の基礎となるファッションの確立が大切です。そのベースが理解できていると特別なときに、そのベースを基軸にたし算・引き算し、特別感と自分らしさが引き立つファッションを導き出すことができるのです。ゆったりしている服が多い人が、しめつけ感のある服やヒールで颯爽とあらわれても違和感を感じない。どこか普段のその人が更にステキになった…。そんな感覚を受ける人っていますよね。それは、自分の定番、基礎、ベースをわかっているからこその自信が反映されているのです。定番をアレンジできると、他人にも安心感や心地よさを与えることができます。その3: “相手の気持ち” にも寄り添うファッションを選ぶ他人に安心感や心地よさを与えることについて少し触れましたが、「自分らしさ」「自分が好きなモノ」「自分の定番」と自分軸がある中にも、接する相手も心地よく楽しい気持ちになれるファッションができたらステキですよね。それこそ、相手を “視覚的効果で思いやる” あなたの心のゆとりです。私はカウンセラーになってから、臨床の現場でずっと心掛けていることがあります。それは、クライエントさまが安心して自己開示、自己解放できるような服装をすること。環境を整えることは当たり前ですが、人的環境として私自身が安心安全な環境でなくてはなりません。時間を作り、サロンへ足を運び、そしてお金を支払う。その価値がある存在かどうかということはカウンセリングの技量と同じように、クライエントさまに失礼がないようにしなくてはいけないと感じております。最初は試行錯誤の日々でしたが、これこそ定番に落ち着いてからかれこれ10年弱。私自身も非常に楽になり、本来力を注ぐべきことに集中できます。自分は勿論、相手も好感が持てるものを身につけること。それは皆さんの成長、変化にも大きな影響を与えるモノだと感じます。
2016年03月10日心理カウンセラーの小高千枝です。カウンセリングやメンタルトレーニングの中で、私が必ず伺うことがあります。それは「日常生活をどう過ごされているか?」ということ。衣食住が乱れてくると、心までもが乱れてくるものです。日々を丁寧に暮らしている「きちんと感」がある人は、とても女性らしく見えます。今回は、そんな “心にゆとりのある女性たちが美しく見える理由” や、「きちんと感」を身につけるための3つのコツをご紹介します。「衣食住の乱れ」 = 「心の乱れ」まず、みなさんに質問です。・お部屋の掃除はどのようにしていますか?・紙袋などは溜め込んでいませんか?・お食事はどういうペースで何を食べられていますか?・洋服選びは楽しんでいますか?人間の心には「日常の何気ない行動」や「思考パターン」が大きな影響を与えています。特に、一番身近にある当たり前の“衣食住”の乱れは知らず知らずのうちに、心の乱れにも繋がります。毎日規則正しい生活ができなくても、1週間を通して生活のリズムを整える。お礼状は必ず手書きで書く。カバンの中は常に整理することを心がけている。など、日常の中で「きちんとしたモノ、コト」に囲まれるようになると心に栄養が行き届きます。心が律され、より女性として向上されていくというわけです。では次のページから、具体的な方法をご紹介しましょう。 1. 心を込めて、アイロンをかける時間を持つ私は大人になり自分でアイロンをかけるようになってから、背筋が伸びるように、心がぴんとする感覚を覚えていました。クリーニングに出してしまえば簡単なことですが、私は週に最低1回はハンカチやシャツ、パンツなどにアイロンをかける時間を設けるようにしています。アイロンをかけている時間は、アイロンだけに集中。他のことに気をとられていると大変なことになりますからね。しわをひとつひとつ伸ばしながら、気にかかっていることがある時はもやもやした気持ちに少し光が差し、元気なときは更に気持ちが清々しくなります。そして、アイロンをかけたしわのない美しいハンカチをカバンに忍ばせるとき、またカバンから取り出すとき、とてもしなやかで上品な所作に。心をこめたものには無意識の中でも丁寧に扱うようになるのです。2. 「自己演出」=セルフブランディングを意識する自然体でありたい私は、気取ることへの抵抗感はあるものの、他人への見せ方や見られ方を演出することで、物事が上手くまわり始めることも理解しています。自分自身をブランディング。その自分にあった言葉遣いやしぐさ、態度を心がけていくうちに、現在ではそれが日常化してしまったため、苦に感じることはありません。もちろん、視覚的効果は人の心に大きな影響を与えますから、見た目への配慮も忘れてはいけません。その場にふさわしく、なおかつ自分らしさを表現できるようなファッションやメイクなども考えてみてくださいね。そうすると、自己演出していることが更に楽しくなり、自分自身が愛おしく思えるようにもなりますよ。やり過ぎのバランスに注意しながら、女性として輝いていく喜びの積み重ねが自信にも繋がり、自分自身を律しながらも心にゆとりさえ芽生えます。内面は外見にあらわれます。心にゆとりがある、あなたにしかない表情の美しさが人を惹き付けるものとなるでしょう。 3. 「ゆるさ」とのバランスを意識する「律する」の捉え方のひとつとして、 “統制” や “管理” をするという意識がつい芽生えてしまい、「厳しくする」と考えてしまう人もいるでしょう。規範を設けて自分自身をコントロールすることは “人” として必要なことではありますが、あまり力を入れすぎてしまうと疲弊してしまい、思考停止状態になってしまう可能性もあります。例えば、家や部屋はその人そのものの反映のため「断捨離して、部屋をキレイにしたら気持ちもすっきりする」と自分に“やるべきこと”を課し過ぎてしまうと、すべてが終らないときに自己嫌悪に陥りやすいです。確かに、気持ちだけではなく体も軽くなったような感覚も得られますが、今日、明日、明後日と片づけをする空間を決めて無理をせず「ゆるさ」をもたらしながら取り組むようにしてくださいね。食事についても当てはまります。「丁寧にきちんと食事をしなくてはいけない」と無理をして毎日作ろうとはせず、週2回は必ず手作りの食事にする、などのゆるさを持つ。忙しい人はとくに一般的な基準に自分を当てはめ、できない自分をクローズアップすることのないようにしましょう。自分にとってできること、できないこと、そしてできるようになりたいことを一度整理し、できることから少しずつ、ゆるさとのバランスをとりながら長い目でみて取り組んでみてくださいね。自分にとっての “きちんと感” が感じられるようになると、きちんとすることが楽しくなり、大人のゆとりが芽生えます。
2016年03月04日心理カウンセラーの小高千枝です。「先生は人間関係で悩むことはありますか?」「どうして、コミュニケーションで問題が起こらないんですか?」という質問をいただくことが多々あります。私の場合、問題が起こらないのではなく「相手と自分の心のポジショニングや感情のコントロールをし、問題にまで発展しないようになった」という言い方のほうが正しいかもしれません。それでも人間同士ですから、問題が全く起こらないわけではありません。ただ、終息するのは早くなりました。対人コミュニケーションにおいて大切なことのひとつは “心の距離感” です。今回は一定の心の距離をとることでの人間関係のあり方について、私の事例をもとにご紹介しましょう。「必要とされたい」 かまってちゃん時代のあの頃“誰かに必要とされたい”と思うことは誰にでもあることです。私も以前はそうでした。かれこれ15年以上前になるでしょう。話題の中心でいたい気持ちやパートナーとは常に連絡をとっていたい。自分のペースを維持し、相手に押し付けるとても迷惑なことを多々やっていました。こうやって可視化すると自分を振り返るきっかけになります。「そうそう。私ってこういう人だった。恥ずかしい」と自戒の念を込めて書いてみました。今も昔も私は自他ともに認める協調性のかたまりのような人間ですが、根本的には、人と同じ行動をすることがあまり得意ではありません。相手に寄り添いながら自分のペースに導いてしまう。自分の価値観や行動を自分で納得できていなかったために人に押し付けていたのですよね。自信が無かったのでしょう。だから、人を巻き込み、そこに自分の存在価値を見出していたのだと思います。そういったことを繰り返していた、承認欲求が強いかまってちゃん時代。「必要とされたい」という根底にある気持ちが、話題の中心になることや、パートナーとオンリーワンの関係を常に意識することで満たそうとしていました。 “ご縁”があるから必要とされる本当の意味で、私の強みである“協調性”を活用できるようになったのはここ5~6年のことです。公私ともに人生経験を積み重ねていく中で、ご縁があるから必要とされるのであって、ご縁がないのに無理やり相手を自分の方向へ向かせてもお互いに何のためにもならない。そう気づき、感情と理性のバランスをとりながら人間関係を構築していくと、気持ちが楽になりました。そして「私を必要として」という主張が一切なくなりました。それはカウンセリングを通して、クライアントさまに教えていただいたことがひとつのきっかけかもしれません。私はカウンセリング、メンタルトレーニングの際に必ず「自分にあった専門家を選んでください。私が必ずしも○○さんと相性がいいとは限りませんからね」とお伝えします。時間を作り、お金を払い、形に見えない心と向き合うわけです。人生の大切な1ページをご一緒するわけですから、ご縁を大切にしたい。そう思えるカウンセラーと向き合っていただきたいと思います。私と相性が合わない方は「小高のようなタイプのカウンセラーは向いていない」と感じる良い経験だったと捉えてみていただきたいです。マッチングすることだけがご縁ではなく、感覚や価値観が合わない。そういったことを教えてくれる存在の人も、私はご縁として素晴らしい出会いだと思い、受け止めています。人生のステージが変化するごとに、“過去の人たち” に感謝先日、30年来の親友と食事をしました。私の人生の転機となった離婚と向き合う時期も見守ってくれた友人です。「本当に頑張ってきたよね」と励ましの言葉を伝えてくれたと同時に「それにしても波乱万丈な人生だね」と苦笑。確かに、一般的ではない人生を歩んでいるのかもしれませんが、すべて今の私を築き上げるために必要な経験でした。そして、人生のステージの変化と関わる人の変化も改めて客観視。出会いと別れ「ともに成長している人とはずっと一緒にいるな」「あの時のAさんとの出会いがあったからBさんと知り合えた」Aさんとはもう連絡をとっていなくてもAさんには感謝ですよね。私は少し時間ができたときに自分の人生の全体像をイメージし、なぜこの方とご縁が続かなかったのか? 続いているのか? を感謝しながら見つめなおすことがあります。そう、続いている人とは心の距離の取り方が心地よいからなんですよね。その心地よさは人によって違う、ということも合わせて落とし込みます。 心地よい “心の距離感” を知っていますか?私が「かまってちゃん」だった時代のことを書きましたが、この頃は “心の距離の近さ” をとにかく求めていた気がします。近くにいてもらうことで自分の心の安定を保ち、自己承認できていたのです。近いこと、遠いことどちらが良いとか悪いとかではありません。自分軸、相手軸にそれぞれ置き換え、どういう距離感をとることがお互いの幸福度が増すかを考える必要があるということです。近いことを喜んでいた人もいれば、迷惑だった人もいたでしょうね。当時、お付き合いをしていた彼も正直面倒くさいと思ったこともあったでしょう。若かったこともありますが、素直に「ごめんなさい」と伝えたいです。みなさんも自分軸と相手軸をちょっと意識してみてください。自分が良くても相手にとっては違和感を感じる距離感。自分なりの一定の距離感の基軸を持ち、相手の価値観や感覚に寄り添うようにしてみてくださいね。ほどよい “執着” と “諦め”“執着”や“諦め”という言葉は一瞬マイナスの感覚を与えられますが、私はそう思わないようにしています。執着心を抱き一生懸命追いかけること、次のステージに上がるために諦め手放す勇気を持つこと。どちらかに偏る必要もなく、ほどよいバランスが大切だと感じます。そういう感覚を身につけたことにより、「わかってくれる人とは執着心をもってとことん向き合う。ただ、無理に強要したり理解してもらおうなんて思うことはおこがましい。どこかで理解しあえないことには、どこかのタイミングで諦めを持つことがお互いのため」こういった意識を持てるようになりました。そして、自分の立場や状況によって、対人コミュニケーションにおける心の距離感が違うという認識を心の引き出しに常備。仕事、プライベートそれぞれの立場における二面性、三面性を生かし心のポジショニングをとるようにしています。ただし、すべてに共通して言えることは、自分の中にある “物差し” で、一定の距離を必ずとること。そこの距離感を維持しながら近づいたり離れたりを繰り返し、ほどよい距離・ポジションを相手との間に築き上げるのです。
2016年02月19日皆さんは “食べる” ことはお好きですか? そして毎日当たり前のように “口にしているもの” をどのように考えていますか? アラフォーならば知的に「食」を愉しみ、美と健康につなげていただきたいもの。今回は心と体にも大きな影響を与える「食」についてお話しいたしましょう。“心の安定や豊かさ” の第一歩は、「食」にあり私は子どもの頃から“食べる”ことが大好きで1年間365日、毎日違う食事を作った経験もあります。今となっては懐かしい思い出であり、考えられない行動でもありますが、それだけ私たち人間の体を作り上げている“食”に対しての意識が高かったのだと思います。人間の欲求段階で “食欲” は生理的欲求として、一番最初に満たされるべき欲求です。(1)生理的欲求(2)安全欲求(3)愛情と所属の欲求(4)社会的承認欲求(5)自己実現の欲求※マズローの自己実現理論(欲求階層説)そのため、心の安定や豊かさの第一歩に“食”は大きく関係し、“食”の楽しみ方によって満たされ度合いも変わってくるものだと感じています。外食時の「店選び」で、人間的魅力を上げるステキなインテリアに囲まれたお店や、有名店に足を運ぶこと。女性は皆、そういう環境に身を置くことに高揚感を覚えるものでしょう。私もそのお店のイメージにあった洋服を選んだり、オシャレをして出掛けることは大好きです。取引先との会食や友人との食事会、パートナーとの記念日など。ラグジュアリーな空間で過ごす時間は特別な気分に満たされ、士気が高まるとともに心に潤いをもたらします。女性性も刺激されて立ち居振る舞いを意識したり、価値観や考え方をふとみつめたり。自分自身を振り返るきっかけになるものです。ただし、毎日そういうステキ感溢れる「非日常的な環境」ばかりにいるわけにはいきません。私たち人間は、後光効果でつい有名店ばかりに心を奪われてしまいがちですが、様々なジャンル、そしてカジュアルなお店にも身を投じ、視野を広く持って楽しめることで人間的魅力が増していきます。素材のひとつひとつを楽しみ、そのお料理にあったお酒を嗜む。お酒が飲めなくてもそのお店の雰囲気に酔いしれる。きっと新しい発見から話題も豊富になり、粋で格好イイ大人の女性に、気がついたら変化していたなんてことがあるかもしれませんね。「このお店が好き!」は勿論OKです。しかし、凛とした自分を演出できるラグジュアリーなお店と、カジュアルにリラックスして素の自分を出せるお店。両方の良さを知った上で楽しめる女性は、人としても女性としても別格だと感じるのです。「幸せスパイラル」を巻き起こす “食べ方” を知ろう自分の心と体が喜ぶ “食” を知っていますか? 心から「美味しい」と感じることができるひとつのきっかけとして、自分の心と体が喜ぶ食材や調理法などを知っておくことは、とても大切です。「わー美味しい!」と心から笑顔でいる女性を見ると、共感する気持ちが芽生え、自然と笑みがこぼれるもの。見ている周囲の私たちも「美味しい」という幸せな気持ちをおすそ分けしていただいたような感覚になります。そういう、周囲を気にしない自分だけの“食べる幸せ”。そのホッとしている内面からの表情は周囲に伝わり、周りも幸せを感じるいいスパイラルが巻き起こるのです。私は肉・魚・野菜… なんでも好きです。ただ、種類によって調理法の好みもあり、食材の良さをいかしながら「幸せ」を感じる食べ方を考えます。私は体が冷えると “心にも栄養が行き届かなくなる” 傾向があるため “冷え対策” をテーマに「汁物」のレパートリーを考えることを楽しみ、“食べる前” からワクワク度を無意識に高める癖があります。例えば、こんなふうな愉しみ方でもよいのです。皆さんが、心から美味しいと感じる食べ方を探してみてください。また、誰と食べるかも重要なポイントです。どんなに高級食材をいただいていても緊張や不安感が心の中を駆け巡っていると、味を感じません。そんな経験はありませんか? “食”を通して大切な人との時間を共有する。心と体が喜ぶ “食” には誰と一緒に“食”の時間を過ごすかも重要な要素となります。自分だけの “秘密基地” を持つ大切さ臨床、コンサルティング、講演会、テレビ収録、取材など私は様々な場面で “心理” のお仕事に携わっていますが、それぞれの仕事終了後、ケースバイケースで私は「食べたい!」と思うものが異なります。「帰りも遅いし準備をする時間が無い!」と少し焦り気味な時に思い浮かぶ食べもの。1人でひっそりと反省会のために訪れる料理が美味しいバー。「仲間と今夜は語りたい!」そんな時に訪れる友人のお店。とにかく足をのばしてリラックスしてゆっくりしたい…、そんなときは自宅であり合わせのもので。どこも、私にとっては “秘密基地” なのです。素の私を受け止めてもらい、私がただの人になれる環境。ビジネスにおける “心理カウンセラー、メンタルトレーナー小高千枝” を演じなくてもいい環境が、私には必要です。こんなふうに食事の環境を変えることで、ON、OFFを使い分け、毎日のモチベーションをしています。“食” にまつわる環境はとにかく大事。自宅で食事をする時も、テーブルコーディネートを考えたり、照明を少しおとしたり。そういった環境を整えることも “食” を愉しむひとつのきっかけとなるはずです。職場での自分、妻として母としての自分。そして、ご近所付き合い… さまざまな顔をもって日々フル稼働をしているアラフォー女性のみなさんも、ぜひ “秘密基地” の考え方を取り入れて心からリラックスした “食” を愉しんでみてください。「食べる」という無防備さが、心身をリラックスさせる私たちは食べ物を食べるときに消化器系をフル稼働させます。その消化器系を動かすために副交感神経が働きます。この副交感神経は心の安定やリラックスを導き出す神経です。そして、食べるときに口を開くことは非常に無防備な状態を表現していること。私たちは忙しない日常の中、限られた時間や空間で無防備な自分をさらけ出しているのです。それは自己承認のひとつとしても捉えられます。そういう自分を表現できることって幸せなことですよね。また、美味しいモノを食べることでの快体験は素直さや大らかさを生み出し、相手を受容する柔らかい気持ちも強くなります。“食”を通じた心の通ったコミュニケーションを皆さんも楽しんでみてくださいね。
2015年11月16日あなたの深層心理をまるはだかにしてしまう心理テストが150問以上!問題はアップデートでどんどん追加される、無料の「心理テスト」アプリが登場。テスト例~気づかなかった自分の本心を見つけよう~●恋愛編・恋人に冷める瞬間はこんなとき・今年中に恋人ができる方法・むっつりスケベ度チェック!・恋愛パターンと悪いクセ・あなたのSM度チェック!●金運編・あなたにぴったりの「貯蓄方法」はズバリコレ!・実はあなたは今の仕事にこれだけ不満を抱えている!●美容編・今のうちに直しておくべき体の不調は?・ダイエットの向き不向き度面白かったテストはお気に入り登録できたり、結果をツイッターで投稿できたり。知りたいような知りたくないような深層心理を、いざチェック! 心理テスト カテゴリ: ライフスタイル価格:無料対応:iPhone、iPod touch および iPad 互換iOS 4.0 以降が必要
2012年04月27日