『ロゼッタ』『ある子供』などの作品で知られ、世界中に熱狂的なファンをもつジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督の最新作『サンドラの週末』が来年5月に日本公開されることが決まり、最新ビジュアルが公開になった。本作ではオスカー女優マリオン・コティヤールを主演に迎えている。その他の写真『ロゼッタ』『ある子供』でカンヌ映画祭パルム・ドールに輝き、『息子のまなざし』『ロルナの祈り』『少年と自転車』など新作を発表する度に世界各地の映画賞と映画ファンから賛辞をおくられてきたダルデンヌ兄弟が3年ぶりに発表した新作が『サンドラの週末』だ。本作の主人公サンドラは体調不良による休職から復帰することが決まっていたが、金曜日に上司から解雇を言い渡される。夫と共に働いて家族を養おうと考えていたサンドラは上司を説得しようとするが、上司は「職場の過半数の同僚がボーナスを諦めたら、解雇を免れることができる」という。そこで月曜日にサンドラの解雇か、ボーナスを諦めるか職場で投票が行われることになり、サンドラは週末をかけて同僚たちを説得して回る。本作もすでにカンヌ映画祭のコンペティション部門に正式出品され、アカデミー賞外国映画賞のベルギー代表に選出されるなど好評で、コティヤールはニューヨーク映画批評家協会賞主演女優賞、ボストン映画批評家協会主演女優賞など多くの賞を受賞している。ちなみに本作にはファブリツィオ・ロンジォーネ、オリヴィエ・グルメ、モルガン・マリンヌらダルデンヌ作品の常連俳優たちも出演している。『サンドラの週末』2015年5月 Bunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
2014年12月26日80年代、日本で生まれ、世界中を虜にした人気のゲームキャラクターたちが、現代の地球で“侵略”を企むハリウッド映画『ピクセル』が、2015年夏休みに公開されることが決定。お馴染みの「ドンキーコング」が富士山やスカイツリーを臨む東京に降臨し、樽を投げつけたり、「パックマン」がサンフランシスコの街を飲み込もうとするバナービジュアルが解禁となった。ことの発端は、かつて、宇宙人との交流を夢見て「地球とは…」と「人間とは…」と、何が存在するかも分からない宇宙に向けて電波で情報を飛ばしていた時代。ところが、宇宙人が、ついにそれを受信。地球からの友好の手紙とは思わず、挑戦状と受けとったことから、さあ大変。宇宙人は地球からの情報にあったパックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーなどのゲームのキャラクターに扮し、ピコピコと地球侵略を開始! 触れるものすべてをカクカクとブロック状にしていき…。ゲーム会社が異なる人気のキャラクターたちが、ハリウッドの実写映画で史上初の共演を果たしている本作。任天堂からは「ドンキーコング」、バンダイナムコゲームスからは「パックマン」に「ギャラガ」「ディグダグ」、タイトーからは「スペースインベーダー」が参戦。東京やサンフランシスコ、パリなど、世界各国の都市をゲームキャラクターたちがかわいく、不気味に侵略のときを待つバナー画像に登場している。本作で主演を務めるのは、『ジャックとジル』などで知られるコメディ俳優アダム・サンドラー、そして『M:i:III』やドラマ「TRUE DETECTIVE/二人の刑事」のミシェル・モナハン、「ゲーム・オブ・スローンズ」『X-MEN:フューチャー&パスト』のピーター・ディンクレイジ。監督は『ハリー・ポッター』シリーズ、『ナイト ミュージアム』シリーズなど、大ヒット作を手がけたクリス・コロンバス。コロンバス監督は「これほどの伝説的キャラクターたちを、僕たちの思い通りに同じスクリーン内で動かすことが出来るだなんて興奮するよ。今回参加してくれたゲーム会社の方々には本当に感謝している」とコメント、往年のゲームファンならずとも期待が高まるゲームキャラクターたちの豪華共演に心を躍らせている。映画『ピクセル』は2015年夏休み、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年12月18日2015年夏に公開される映画『ピクセル』のバナー画像が公開になった。本作はアダム・サンドラーが主演を務める実写映画で、80年代に人気を博したゲームキャラたちが世界侵略をする様を描いたSFアクション大作だ。物語の始まりは、人類が未知の世界を探求するために、地球から宇宙へ向けて、電波を飛ばしたこと。もちろん、人類は友情のメッセージを送信したが、宇宙人がそれを“挑戦状”として受け取ってしまったため、宇宙人たちはメッセージに入れられていたゲームのキャラクターたちに扮して、ピコピコと地球侵略を開始する!劇中には、コナミの『フロッガー』、バンダイナムコの『パックマン』『ギャラガ』『ディグダグ』、任天堂の『ドンキーコング』、タイトーの『スペースインベーダー』など日本の人気ゲームキャラクターも数多く登場。サンドラーが主演を、『ハリー・ポッター』シリーズのクリス・コロンバスが監督を務め、ミシェル・モナハンが共演する。バナー画像は複数パターンあり、ここ日本から公開がスタートして、今後、世界各国で新画像がアップされる。『ピクセル』2015年夏公開
2014年12月16日ミュージカル『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』に出演中のスターダンサー、アダム・クーパーが11月10日(月) TOKYO FM 「LOVE CONNECTION」(11:30~13:00)に生出演することが決まった。出演は11:40頃から15分ほど。マシュー・ボーンの『白鳥の湖』で一躍、脚光を浴びた世界的ダンサーの生声を聞けるチャンスだ。ミュージカル『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』ミュージカル『SINGIN’IN THE RAIN~雨に唄えば~』はミュージカル映画の名作『雨に唄えば』の舞台版。特に話題なのが原作映画でもおなじみ雨の名場面。映画ではジーン・ケリーがどしゃぶりの中、ハッピーに歌い踊ったシーンを、舞台版は12トンもの水を使って再現する。「ジーン・ケリーはもちろん、尊敬してるけど、いかに新しい役として作っていくかに注力した」開幕直前の会見で話していたアダム・クーパー。彼ならではの、華麗なステップ、そして魅力的な歌声にご注目を。公演は11月24日(月・休)まで東京・渋谷の東急シアターオーブにて。なお公式ブログでは公開舞台稽古に招待された高校生モニターによる熱い感想の数々を掲載中。ご興味の方は右記まで()。
2014年11月07日映画『しあわせの隠れ場所』(2009年)以来、2度目のアカデミー賞主演女優賞の獲得が期待されているサンドラ・ブロックが13日、映画『ゼロ・グラビティ』PRのために来日することが明らかになった。宇宙空間での船外活動中に、予期せぬ事故によりスペースシャトルを失ってしまったメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)の様子を描いた同作。世界43カ国でNo.1を獲得し、全米週末興行ランキング3週連続第1位を記録するなど、すでに全世界で約470億円以上もの興行成績を収めている。このたび、来日が決定したS・ブロックは、2006年9月の映画『イルマーレ』PR以来、7年ぶり5度目の来日となる。12月4日に開催される来日記者会見と5日に行われるジャパン・プレミアイベントに登壇予定だ。同作で宇宙飛行士という難役に挑んだS・ブロックは、無重力を表現するため体力づくりに、撮影中毎日のようにワークアウトを敢行。体をシェイプアップし、男性のような強靭な体を手に入れたという。同作での役作りについてS・ブロックは「女性らしさと母性をすべて消したわ。だから身体を鍛えていくうちに体型も変化していったし、自分の体をただのマシンのようにしたの。それが彼女の心にも影響して、必要なミッションをこなしていくのに役に立ったの。だから大変だったけれど、それだけの価値はあったわ」と振り返る。また、作品の見所については「この素晴らしい作品を観て、最後には生まれ変わったような気分になるはずよ。劇場を出た後で、"今日を素敵な日にするためには何をしよう、もう時間を無駄にしたくない"と思って欲しいわ。勿体ないってね」とコメントしている。なお、同作の来日記者会見とジャパンプレミアには、S・ブロックのほか、アルフォンソ・キュアロン監督と同作の製作を務めたデイビッド・ヘイマンも登場する。映画『ゼロ・グラビティ』は12月13日より、全国公開。
2013年11月13日“最高の映画”を決する「アカデミー賞」とは反対に、その年に公開された中で“最低の映画”を決める「第33回ゴールデン・ラズベリー賞」(通称:ラジー賞)の授賞式が23日(現地時間)に行われ、『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』が「最低映画賞」、「最低女優賞」を含む最多7部門を制してしまった。同シリーズはラジー賞の常連でありながら、これまで1度も受賞したことはなかったものの、シリーズ完結編で見事に散る結果となった。同作は全10部門・11ノミネートを記録していた。この『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』で「最低女優賞」を受賞してしまったクリステン・スチュワートは、なんと2日前に足の裏の親指のつけねを深く切ってしまうという事故に見舞われ、ラジー賞翌日の24日の第85回アカデミー賞授賞式には、「リーム・アクラ(REEM ACRA)」の美しいクリーム色のレースドレスに松葉杖という姿で現れるハメとなった。まさに踏んだり蹴ったりとはこのことである。しかし、プレゼンターを務めるクリステンは、助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイに呼び止められ、松葉杖でステージに上がるのかと尋ねられると「いいえ、足を引きずってでも歩くわ」と気丈に答え、プロ根性を見せた。クリステンには、ビートニク小説の代表作としていまなお愛されるジャック・ケルアックの小説「路上」を基にした映画『On the Road』(原題)に出演後、新米詐欺師を演じるロマンティック・コメディー『Focus』(原題)、エリザベス・バンクスと共演する『The Big Shoe』(原題)そして『スノーホワイト』の続編撮影が控えている。ぜひ、ラジー賞受賞の汚名を返上してもらいたいものだ。前年の同賞を『ジャックとジル』での1人2役で全部門制覇したアダム・サンドラーの新作コメディー映画『That’s My Boy』(原題)は「最低男優賞」と「最低脚本賞」の2冠を獲得。また浅野忠信の出演で話題になった『バトルシップ』からは、リアーナが「最低助演女優賞」を受賞している。【「第33回ゴールデン・ラズベリー賞」受賞結果一覧】●最低映画賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低監督賞ビル・コンドン(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)●最低女優賞クリステン・スチュワート(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』、『スノーホワイト』)●最低男優賞アダム・サンドラー(『That’s My Boy』)●最低助演女優賞リアーナ(『バトルシップ』)●最低助演男優賞テイラー・ロートナー『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part 2』●最低スクリーン・アンサンブル賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低脚本賞『That’s My Boy』(原題)●最低リメイク・パクリ・続編映画賞『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』●最低スクリーン・カップル賞マッケンジー・フォイ&テイラー・ロートナー(『トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2』)(text:Mieko Nakaarai)■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.第85回アカデミー賞 [アワード] 2013年2月24日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催
2013年02月25日音のポリシーもこもるマイク型人気ロックバンドグループ「Maroon 5(マルーン5)」のヴォーカルで、バンドのメインソングライターであるアダム・レヴィーンが、自身初となる香水をプロデュースし、発売する予定であることが分かった。香水は、男性用と女性用のいずれもが用意され、ミュージシャンらしくマイク型のボトルデザインになるそうだ。艶のあるヴォーカルで魅了する彼。セクシーアイコンとしても注目度の高い存在だけに、彼がプロデュースする香水には、おおいに話題が集まることだろう。(「IMDb」より参考画像)“ありがちな有名人プロデュース香水は嫌!”初めて手がける香水についてアダムは、ファッション情報誌の「WWD」電話取材に答えて、(世にあふれているありがちな)イマイチな出来のセレブプロデュース香水にはしたくなかったとし、控えめでエレガントなもの、Tom Fordのように人々が尊敬できるもので、自分自身も惹きつけられる、女性につけてほしいもの、自分がつけたいものを作りたかったと語っている。女性用の香水は、ビャクダン、バラ、バニラをミックスしたもので、甘いフローラルな中にナチュラルウッディーな香りをプラスし、上品に仕上げている。一方の男性用は、マリダン、グレープフルーツ、レモングラス、リュウゼン香、ビャクダン、シダーをミックスしたものだとか。紳士的な爽やかさの演出できる香りとなっているようだ。カップルでおそろいにしても楽しめそうな香水。価格は35ドルから65ドル(日本円で約3200円~6000円)で、今月から米百貨店のMacy’s店頭およびホームページで発売されるという。Maroon 5ファンはもちろん、香りにこだわりのある人は、一度チェックしてみては。元の記事を読む
2013年02月08日井上芳雄、高橋愛が主演するミュージカル『ウェディング・シンガー』の製作発表が12月17日、都内にて行われた。結婚をテーマにした作品ということで、実際の結婚式場で開催されたこの製作発表には1200名の応募の中から選ばれたファン60名も参加。笑いに溢れたハッピーな会見となった。ミュージカル『ウェディング・シンガー』チケット情報作品は、結婚式を盛り上げるウェディング・バンドマンのロビーと、式場のウェイトレス、ジュリアの恋を軸にしたミュージカル・コメディ。アダム・サンドラー主演の1998年のアメリカ映画を舞台化したもので、日本では2008年初演、2011年の再演を経て今回が3度目の上演となる。80年代アメリカの音楽やダンスのオマージュに溢れ、個性的な登場人物が巻き起こすドタバタに劇場が笑いに包まれるキュートな作品だ。初演よりロビーを演じている井上はそのままに、今回はジュリアに高橋愛、その従姉ホリーに彩吹真央、ロビーのバンド仲間サミーに吉野圭吾という新キャストが加わる。会見では、井上が「大好きな作品です。前回はちょうど震災の時期の公演で、3月11日当日も公演していたんですが、直後はやはり日本中が沈んでいました。そんな時にこんなバカバカしい楽しい話をやっていていいのかなと思ったのですが、結果的に舞台の力でお客さまと一緒になって笑いながら前に進んでいこうという気持ちになり、作品の力を改めて感じました。でも観たくても来られなかったお客さまも大勢いて、完全な形で公演ができたとはいえなかったので、再々演をやらせていただけるのはすごく嬉しい」と感無量のコメント。また初参加の高橋が「こんなに愛されている作品に出ることができて本当に幸せ。CDをずっと聴いているんですが、聴いているだけで元気になれるので、皆さんもこの作品を観て元気になっていただきたいなと思います」と話し、演出を務める山田和也が「舞台は1985年のニュージャージー。ここでは戦争も起こっていませんし、革命もありません。ドラマチックな要素はまったくない、日常の中でおこるミュージカル。でもそこにこそこの作品の価値や大切な事がこめられています」とその魅力を解説した。また、今回の公演は「ファイナル・ステージ」と銘打たれているのも気になるところ。これに関して山田は「この人たちが結婚適齢期に見えるのもそろそろ限界かな、と」と会場を笑わせ、井上は「僕は毎回、これがファイナルで当然だと思ってやっています。ある意味、再演がある作品というのは奇跡。ですからいつもと変わらず一生懸命やりたい。…これが大好評だったらリターンズがあるかもしれないし(笑)」と含みをもたせた。公演は3月1日(金)から20日(水・祝)まで東京・シアタークリエ、3月23日(土)・24日(日)に福岡・博多座、3月31日(日)に東京・日本青年館 大ホールにて。チケットは東京公演が12月22日(土)、福岡公演が1月19日(土)にそれぞれ一般発売を開始する。
2012年12月18日レオナルド・ディカプリオとクリステン・スチュワートが、10月末にアメリカ東部を直撃したハリケーン「サンディ」の被害者のために募金を募るチャリティー・コンサート「12.12.12.」に出席した。収益がロビンフッド救済基金に寄付される同イベントには、ディカプリオとクリステンのほかにも、カーリー・クロスとショーン・P.ディディー・コムズ、アダム・サンドラーらも参加。また、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて開かれた同コンサートにはポール・マッカートニーや「Eストリート・バンド」を引き連れたブルース・スプリングスティーン、カニエ・ウェスト、アリシア・キーズ、「ザ・フー」、「コールドプレイ」、ロジャー・ウォーターズ、エリック・クラプトンら大物アーティストたちがパフォーマンスを披露した。チャリティー・コンサート「12.12.12.」は、AMC、 CBS、 HBOなどで全米生中継されたほか、動画配信サイト・HuluやYouTube、Vevoなどでもライブ・ストリーミング中継されている。■関連作品:ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月13日先日、劇場公開となった最強のロック・ミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』。カリスマ・ロック歌手という役で初のミュージカルでまたも観客を魅了するトム・クルーズを始め、新星ディエゴ・ボネータやジュリアン・ハフなど、若手からベテランまで個性的なメンバーが見事なコラボレートを成し遂げた本作だが、この錚々たるキャストを集めえた人物こそが、監督のアダム・シャンクマンである。連載でお届けしてきた『ロック・オブ・エイジズ』インタビュー最終回に登場してくれたシャンクマン監督が、そのキャスティングにまつわる興味深いエピソードの数々を聞かせてくれた。熱狂的な人気を博しているブロードウェイ・ミュージカルを原作に、オリジナルのミュージカルにはない「ガンズ・アンド・ローゼズ」や「デフ・レパード」など80’sロック音楽をも取り入れることを可能にしたシャンクマン監督は、そのワケを「彼ら(ミュージシャン当人)はこの作品で何か面白いことが起きていると思ったんだ」と話す。「舞台はその時代をかなり魅力的に描いている。そして、それがちょっと馬鹿げているという事実をうまく利用している。そして僕はそういったことを全く馬鹿にしないことに決めていた。僕はストーリーをそのまま語りたかったんだ。僕はこの作品を、舞台を馬鹿にしたようなものにしたくなかった。なぜならそうじゃないからね。それは見事に機能していたよ」。そして「トム・クルーズが魅力的だったというのがあったね」と言う監督。一見、ロック歌手役とはかけ離れたイメージをもつトムが本作に出演するきっかけとは?「彼とはアダム・サンドラーの娘の最初の誕生日パーティーで会った。彼は娘のスリを連れて来ていた。彼は自分の家では『ヘアスプレー』(シャンクマン監督作)がいつもかかっていると言ったよ。それはスリのお気に入りで、彼も何度も観ているって。彼は僕にとてもナイスだった。僕の方は“オーマイゴッド、あなたはトム・クルーズじゃないですか”って感じでね。僕はそのとき子供用の小さな椅子に座っていたんだけど、立ち上がったらその椅子がくっついたままになってね(笑)。彼は笑って、『いつか一緒にミュージカルをやるかもね』って言ったよ。僕は『そんなことは絶対に起きないね』って思ったよ。でもそれからこの映画の話が出てきた。僕はすぐに思ったよ。『もし世界で一番ビッグな映画スターのひとりを捕まえて、世界で一番ビッグなロックスターを演じてもらったら、完璧な相互作用となるぞ!』ってね。なぜなら、その人ならこの役を理解できると分かっていたからね。それで再び会ったクリスマス・パーティで、彼に向かって『僕らが一緒にやれるミュージカルがある』って説明したんだ。彼は考えてから『ありえない』って言ったよ。彼は自分がやったことのない何かをやるチャンスにどう反応していいか分からないといった感じだった。49歳になろうとしていた頃に、突然ロックスターを演じるという話が来て、彼はどう反応していいか分からなかったんだと思う。興奮しながらもね」。トムの“スター”の役づくりにおいては、現場での彼自身のアイディアから生まれたものもあった。それは、トム扮するステイシーのお供のサル、ヘイ・メンだ。「僕は(トムに)『どうやってそれを思いついたの?』って聞いたら、マイケル・ジャクソンやバブルスについて話したんだ。僕が『マイケル・ジャクソンにはバブルス・ザ・チンパンジーという親友がいたね』って言ったら、トムが『友だちが欲しい』となって、モンキーが足されることになったんだ。ヘイ・メンと名付けたのはトムだと思う。でも僕らはノドジロオマキザルを使えなかった。『ハングオーバー!!』のせいでね。それでヒヒにしないといけなかったんだよ」。トム然り、ほぼ全ての主要キャストが監督からのオファーで決定していったが、その中でただ一人、主役の無名俳優、ディエゴ・ボネータだけは何千人ものオーディションから選び抜かれたという。「彼のオーディションはパーフェクトだった。それは『ヘアスプレー』でニッキー・ブロンスキーを見たのと同じようだった。見た後、止まってしまった。全てのオーディション・プロセスが基本的に止まったんだ。そしてニュー・ラインに行って、『見つけたよ。彼の名前はディエゴ・ボネータだ』って言ったら、『何言ってるの?誰?ノーだね。僕らはザック・エフロンが欲しい』ってなってね。僕は『ノーだ。ザックは僕のためにこういった役をやってくれた。でも僕は新鮮な人が欲しい。それはディエゴ・ボネータだ!』って言ったんだ。彼らは『オーケー。それにはある程度の証拠が必要だ』ってなってね。だから、彼には6回オーディションに来てもらうことになったんだ」。異色のキャストと言えば、ホットなキスシーンも披露する英コメディアンのラッセル・ブランドと大御所アレック・ボールドウィンのキャスティングも気になるところ。2人はこの役にどう臨んだのだろうか?「アレックとは何年も友だちで、この役をやってもらいたいと言ったんだ。そしたら、アレックはこの作品に興味を持っていて、電話をかけてきた。彼はどんなキャラクターかも知らなかったけど、この作品に関わりたかったんだ。それで僕は『あなたはロックのナイトクラブを経営していて、音楽が大好きで、60年代からラリっていて、そこで止まってしまっている男の役だよ。彼はあまりに長い間ずっとラリっていて、自分がゲイだったことに気づかないんだ』って言ったんだ。そしたら彼は『僕はこの映画に夢中だ!』ってなってね。それでおしまいだよ。ラッセルには、『君にはアレック・ボールドウィンの相棒で、彼の愛人になる役をやってもらいたい』って言ったら、彼も『僕はこの作品に夢中だ!』ってなったよ。だから話し合うことはほとんどなかったね」。実は本作、たったの5週間という短い期間で準備をしたと明かすシャンクマン監督。その中でも過密を極めたのは大女優、キャサリン・ゼタ・ジョーンズとの撮影。ミュージカルにはない新しい役として、監督は彼女の存在は本作の時代背景にリアリティをもたらすのに不可欠だったという。「僕がそのキャラクターを作ったんだ。なぜならクラブやロックンロール全般、ステイシー・ジャックス、そういったこと全てを止めさせるのにもっとリアルで感情的な危機感をあおる悪役が欲しかったからね。本当にそういったことがその時代に起きていたし。その時代のドキュメンタリーを見たら、こういった母親たちがいつも反対していたんだ。それらは“サタンの音楽”と呼ばれてね。それはとてもリアルなことだった。ティッパー・ゴア(元米国副大統領アル・ゴア夫人)が上院に行って、検閲しようとしたんだ。アルバムにステッカーを貼ってね。そしてその歴史がミッシェル・バックマン(大統領選挙の共和党候補)なんだ。僕らが映画を準備しているとき、忌々しいコマーシャルが流れていたんだ。僕は『なんてこった。いま映画で何をやるべきか分かっている』ってなって、それでキャサリン・ゼタに電話したんだ。彼女は脚本を読まず、僕が何も言う前に『ダーリン、ぜひやりたいわ。いつ始めるの?』って言ったよ。それはとてもクールだったね」。最後に、シャンクマン監督はキャスティングについて笑顔で語った。「『どうやってこのキャストを集めたの?』って言われるけど、ある意味簡単だったんだ。そう言うのはちょっと気が引けるけど。『ヘアスプレー』が僕に多くの資産をもたらしてくれたんだ。この世界での信用をね。この世界に感謝するよ。役者たちも気に入っていた。誰もが自分たちが思っていた通りの世界にいると感じていたからね。たぶん、それは僕の頭の中にミュージカルがあるからなんだ。僕にとってはそうするのはとても簡単なことなんだ」。『ロック・オブ・エイジス』連続インタビュー■vol.1:メアリー・J・ブライジ■vol.2:マリン・アッカーマン■vol.3:ジュリアン・ハフ&ディエゴ・ボネータ■関連作品:ロック・オブ・エイジズ 2012年9月21日より全国にて公開© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINENT INC.
2012年09月28日アーノルド・シュワルツェネッガーの息子でイケメン俳優として注目されるパトリック・シュワルツェネッガーが、新作でテイラー・ロートナーと共演することになった。先日のアメリカ独立記念日に、テイラー・スウィフトと“ロマンチックな”ひと時を過ごしたと報じられたばかりのパトリックだが、2010年のアダム・サンドラー主演作『アダルトボーイズ青春白書』の続編となる『Grown Ups 2』(原題)で、テイラー・スウィフトの元カレであり『トワイライト』シリーズでもおなじみのロートナーと共演することになったのは何かの縁?『アダルトボーイズ青春白書』は、再会した学生時代の親友同士をアダムのほかケヴィン・ジェームズ、クリス・ロックら豪華キャストが演じたコメディ。同続編は今月6日(現地時間)から米・マサチューセッツ州にて撮影をスタートさせており、パトリックとロートナーの2人は撮影セットで既に顔合わせを済ませているようだ。自身の撮影初日となった8日に、パトリックは「すごい仲間たちと『Grown Ups 2』の撮影初日を迎えたんだ…、このキャストの一員になれて本当に幸せだよ」とツイートしている。『Grown Ups 2』(原題)は来年、全米公開予定。
2012年07月12日昨年5月から今年5月の1年間に一番稼いだハリウッド俳優は、トム・クルーズ。ケイティ・ホームズから離婚を宣告されてショックを受けている彼だが、キャリアのほうは順調なようだ。『フォーブス』誌によると、この1年にトム・クルーズは7500万ドルを稼いだ。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が世界で7億ドルの大ヒットとなったことが大きく貢献していると思われる。現在北米公開中のミュージカル映画『ロック・オブ・エイジス』の興行成績は期待を大きく下回ったが、この冬にも大型主演作が控えており、ハリウッドを代表するスターとしての地位は十分回復したと思われる。2位はレオナルド・ディカプリオとアダム・サンドラー。ふたりはともに3700万ドルを稼いだ。4位はドウェイン・ジョンソン。元プロレスラーのジョンソンはすっかりハリウッドのアクション・スターとしての地位を確立、昨年は3600万ドルを稼いでいる。次回作は来年春の『G.I.ジョー バック2リベンジ』。5位はベン・スティラー。彼が声の出演をする『マダガスカル3』は、現在北米で大ヒット公開中だ。6位以下は、サシャ・バロン・コーエン、ジョニー・デップ、ウィル・スミス、マーク・ウォルバーグ、テイラー・ロートナー。文:猿渡由紀
2012年07月06日『インディ・ジョーンズ』のハリソン・フォードに『ミッション:インポッシブル』のトム・クルーズ然り、自らの体を駆使してスタントなしでアクションに挑戦するハリウッドスターは少なくない。幾多いるアクション・スターが時代ごとに誕生してきたが、そこに新たなる一人の男が名乗りを上げた。弱冠20歳、初主演作『ミッシング ID』で正真正銘のアクション・スターとして新たな花を開かせたテイラー・ロートナー。大ブレイクを果たした『トワイライト』シリーズを経て挑戦した本作について、彼は「超クールだよ」と語る。マット・デイモンの代表作となった『ボーン』シリーズのプロデュースチームが、新たなプロジェクトとして手がける本作。テイラーは、ある日見つけた「行方不明者サイト」でいままでの自分の人生が全て偽りだったことを知り、突然追われる身となるごく平凡な高校生・ネイサンを演じる。「ネイサンは友達とつるんだり、パーティしたり、親と口論したり、女の子のことで悩んだり、典型的なティーンエイジャーだよ。そんな彼が突然人生がひっくり返るような事態に巻き込まれて、その状況に順応しながら最終的には全く違う人間へと成長していくんだ」。「脚本を初めて読んだときは、まるで本のようにページをめくるのが止められなかった。主人公の性格にも魅力を感じたし、彼が物語の中でたどっていく全ての展開がいいと思ったよ」という本作は自身にとって「肉体的にも精神的にもチャレンジだった」とという。かねてからアクションに挑戦してみたいと話していたテイラーにとって、本作はまたとない夢の挑戦の舞台となった。「クレイジーなスタントをする機会がたくさんあったよ。PNCパーク(野球場)で大きなガラスの板の上を滑り下りたり、パルクールの技で壁から飛び降りたりしたんだ。格闘シーンもあったよ、自宅の裏庭で父親とすごいボクシングをするシーンとかね。特に格闘シーンの振り付けはたくさん練習したよ。かなりいい感じだった。とにかく作るのが楽しかったよ」。空手の世界ジュニアチャンピオンという輝かしい経歴をもっているテイラーは、本作でほぼ全てのシーンをスタントでこなした。これには共演のリリー・コリンズも「彼はとても大胆な男なの。とても自信に満ちていて強い意志があって、最終的にネイサンがたどり着く姿は彼そのものよ」と惚れこむのも仕方ない。本領発揮できるアクションの世界にどっぷりと浸かりつつ「それだけではない、さらに深みがある」と見どころを語るテイラー。「いろいろと詰まった彼の旅の過程を最初から最後まで見るのはとても感動的なんだ」という主人公・ネイサンのたくましく成長する姿は、まさしく『トワイライト』シリーズを経て、新境地で花開かせた彼の姿にぴたりと重なる。憧れの俳優に囲まれた今回の現場も刺激の連続となったようだ。「ベネット医師を演じるシガーニ―・ウィーヴァーがこの役を演じることを知ったときは『ほんとに!?』って感じで、あのシガーニー・ウィーヴァーと共演することができるなんて信じられなかった。彼女と一週間共に過ごして楽しかったよ。シガーニーはとにかく優雅で、一緒に仕事をするには最高の女性だった。彼女からはたくさんのことを学んだよ。一緒に働けたことを光栄に思う」。主人公・ネイサンの旅路を介して、一回りも二回りもたくましくなっていく彼の表情の変化にもぜひ注目してほしいところ。今後もコメディ作品『Grown ups 2』(原題)でアダム・サンドラーと共演、さらにアクション・スリラー『Tracers』(原題)で主演に抜擢されるなど、また新たなジャンルに挑んでいくテイラー。彼の冒険はまだまだ続く。■関連作品:ミッシング ID 2012年6月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Lions Gate Films Inc. All Rights Reserved.
2012年06月01日ニコール・キッドマンが現在、文豪アーネスト・ヘミングウェイとその妻だったマーサ・ゲルホーンを描くHBOのTVドラマ「Hemingway & Gellhorn」(原題)を撮影中だ。ニコールが演じるマーサ・ゲルホーンは従軍記者をしていたときにヘミングウェイと出会い、彼の3番目の妻として1940年から5年間結婚していた女性。ヘミングウェイの代表作「誰がために鐘は鳴る」の着想を与えた存在でもある。ヘミングウェイをクライヴ・オーウェンが演じ、彼らの仲間でオランダ人のドキュメンタリー映画作家のヨリス・イヴェンスを「メタリカ」のドラマー、ラーズ・ウルリッヒが演じる。監督は『ツイステッド』以来7年ぶりにメガホンをとるフィリップ・カウフマン。激しくぶつかり合う作家同士のカップルの波乱の日々をドラマティックに描く作品になりそうだ。夫のキース・アーバンとの間に誕生した娘のサンデー・ローズちゃんは今年3歳。昨年12月に夫妻にとって2人目の娘、フェイス・マーガレットちゃんが代理出産で誕生し、ますます意欲的に女優の仕事に取り組み始めたニコール。2月にはジェニファー・アニストン、アダム・サンドラーと共演のコメディ『Just Go With It』(原題)が公開になり、「Hemingway & Gelhorn」の撮影後にはコリン・ファース、ミア・ワシコウスカが共演の『Stoker』(原題)のクランク・インが控える。「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラーが脚本、『オールド・ボーイ』、『渇き』の韓国のパク・チャヌク監督のハリウッド・デビュー作という話題性の高い作品だ。夏にはラッセ・ハルストレム監督、レイチェル・ワイズ共演で、1930年代に男性から女性に性転換したデンマーク人画家と妻の実話に基づく小説の映画化『The Danish Girl』(原題)を撮影予定。秋にはニコラス・ケイジ共演のスリラー『Trespass』(原題)が公開。シリアスなドラマからコメディ、スリラー、と幅広いジャンルで豪華な共演者、監督との顔合わせが実現し、どれも完成が待ち遠しい作品ばかりだ。(text:Yuki Tominaga)写真は『Hemingway and Gelhorn』撮影中のニコール&クライヴ。© Splash/AFLO■関連作品:ラビット・ホール 2011年秋、TOHOシネマズ シャンテ ヒューマントラストシネマ渋谷ほか公開© 2010 OP EVE 2,LLC.All rights reserved.NINEナイン 2010年3月19日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company. All rights reserved.■関連記事:ケイト・ハドソンが妊娠中であることを、母・ゴールディ・ホーンが認めるダニエル・デイ=ルイス、リーアム・ニーソンに代わってリンカーンに7月に極秘挙式したペネロペ・クルスが妊娠を発表!現在4か月半豪華キャストが集結した傑作ミュージカル『NINE』DVDを5名様プレゼントペネロペ・クルス、でき婚報道を否定
2011年03月30日アメリカの経済誌「フォーブス」が昨年6月から今年6月までの1年間、ハリウッドで最も稼いだ男優リストを発表、ハリソン・フォードがトップに輝いた。ハリソンは昨年、ファン待望のシリーズ最新作『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が公開され、6,495万ドルを稼いだ。『インディ・ジョーンズ』の興行収入は約7億5,000万ドルと言われている。今年66歳になるハリソンは数年前から交際中のキャリスタ・フロックハートと婚約、初秋には最新作『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』が日本公開される。2位は5,490万ドルのアダム・サンドラー。ユーモア・センスの違いから日本ではなかなか人気に火がつかないが、本国アメリカでは『ベッドタイム・ストーリー』など主演作は常に大ヒットを記録している。3位は昨年1位だったウィル・スミスで、4,500万ドルの収入。エディ・マーフィとニコラス・ケイジが約4,000万ドルで5位に並んだ。6位はトム・ハンクス、7位はトム・クルーズ、8位はジム・キャリー、9位はブラッド・ピット。昨年2位のジョニー・デップは今年は10位にランクインした。(text:Yuki Tominaga)昨年、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のプロモーションで来日したハリソン・フォード。■関連作品:正義のゆくえI.C.E.特別捜査官 2009年初秋、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2008 The Weinstein Company, LLC All Rights Reserved.インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 2008年6月14日、15日先行公開、6月21日より全国にて公開TM & © 2008 Lucasfilm Ltd.. All Rights Reserved. Used under authorization.■関連記事:ハリソンがアメリカの“正義”に一石投じる!『正義のゆくえ』最新映像が到着ハリソン・フォードが明かす20数年の“インディ・ジョーンズ”生活シャイア・ラブーフがまたトラブル、酒気帯び運転で逮捕世界の映画館vol.19マドリッド「結局、『インディ』を観ちゃうんだよなぁ」早くも100万人動員&興収14億!100億突破でインディ再来日も!?
2009年06月17日