ブリー・ラーソンが、アメリカ史上初の女性大統領候補ヴィクトリア・ウッドハル役を演じることになった。女性参政権運動家のヴィクトリアは、まだ女性に参政権が与えられていなかった1872年に大統領選挙に出馬。初めての女性大統領候補として歴史に名を残している。日頃からフェミニストであることを公言しているブリーにまさにぴったりの役であろう。そのヴィクトリアをテーマとした映画をアマゾン・スタジオが製作することが発表された。「Deadline」によると、主演のブリーは、「アラフォー♀とルーキー♂」のロイド・ブラウン、『LBJ』(原題)のアンドリュー・ミットマンとともにプロデューサーも務めるという。ブリーが監督・主演した『Unicorn Story』でも製作総指揮を担当したアン・ウッドワードが今作でも同ポジションに。脚本はブレット・ラトナーが監督、ジョニー・デップが主演予定で進められていることで話題の『The Libertine』(原題)のジョン・コピットが手掛ける。昨年『ルーム』でアカデミー主演女優賞を獲得して以来、ひっきりなしに映画に出演しているブリー。日本では3月25日(土)から公開されるの『キングコング:髑髏島の巨神』、製作総指揮にマーティン・スコセッシを迎えた『フリー・ファイヤー』も4月29日(土)に公開が決定している。少し先のことではあるが2019年には超大作『Captain Marvel』(原題)も公開予定。それまでにも現時点で4,5本の新作出演を控えている。(Hiromi Kaku)
2017年03月23日『パージ』『パージ:アナーキー』のスタッフが再集結して贈る、『THE PURGE:ELECTION YEAR』(原題)が、『パージ:大統領令』の邦題で4月14日(金)より公開されることが決定。併せて本作から場面写真が到着した。オーエンズ牧師率いる極右政権NFFAが支配するアメリカ。政府は犯罪抑制の最終手段として、“パージ”こそがアメリカを偉大にしていると容認していたが、貧困層や弱者を排除しようとしていると訴える無所属のローン上院議員らの台頭により、賛成派と反対派との間で国内は分断され、その是非を問う大統領選の真っ只中、世界の運命を左右する12時間が新たに幕を開ける――。警察も病院も機能しないパージの夜、NFFAの暗殺計画からローン上院議員を守るため、彼女の護衛を務めるレオ。しかし、裏切り者によって、2人は暴力と混沌に満ちた首都ワシントンD.C.の路上に放り出されてしまう。怪し気な武装集団に追われながら、果たして2人は生き延びる ことが出来るのか…?1年に一晩だけ、政府や警察が一切の活動を停止し、殺人も含めたあらゆる犯罪が合法化されるという法律<パージ>を描き、昨年の大統領選真っ只中の独立記念日に合わせてアメリカで公開された本作。累計世界興行収入は300億円を突破し、パージ法の是非を問うアメリカ大統領選直前という設定で、パージに反対する上院議員と彼女を守るSPの生き残りを賭けたエクストリーム・スリラーだ。本作は、『パラノーマル・アクティビティ』『インシディアス』のジェイソン・ブラムと、『トランスフォーマー』シリーズのマイケル・ベイという世界的ヒットメーカーがタッグを組み、『交渉人』で脚本を担当したジェームズ・デモナコが監督を務めるなど、『パージ』『パージ:アナーキー』のスタッフが再集結。また、『パージ:アナーキー』でも主演を務めたフランク・グリロが引き続きレオ役で出演している。そして今回、公開決定に合わせて解禁された場面写真は、パージ法に異を唱え大統領選に立候補した政治家のローン上院議員が、この法律の存続を希望する政府と一般市民によってパージの標的とされてしまう。そんな彼女を守るため、緊迫した空気の中真剣な面持ちで銃を構えているレオの姿が捉えられている。また若い女子3人組は、派手に着飾り顔にはお面、片手には銃を構えターゲットに向かっていく姿が。その様子はかなり不気味…。まるでお祭りを楽しむかのようなその姿は、これから始まる悪夢の12時間を物語る象徴的なシーンとなっている。『パージ:大統領令』は4月14日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年03月12日先のアメリカ大統領選で、ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンの戦いが、色濃く刻んでしまった米社会の“分断”。もともと存在していたものが、選挙をきっかけに露呈したに過ぎないとは思いますが、この映画を観ると、この国が辿ってきた人種にまつわる歴史の一端がよくわかります。映画『ラビング愛という名前のふたり』は、1967年、米国の結婚に関する法律を変えたある夫婦の真実の物語。バージニア州に暮らす勤勉なレンガ職人のリチャードとその妻ミルドレッドは、つつましくも幸せに暮らしていました。ところがある日、逮捕されてしまいます。罪状は、異人種間の結婚。夫は白人、妻は黒人。2人が愛し合い、その末に結ばれたことが罪として告発されたのです。なぜなら1958年当時のバージニアでは、それが理不尽にも認められていなかったから。2人は結婚を認めてくれるワシントンD.C.に赴いて宣誓をしたものの、結婚生活すら故郷で送ることは許されず、罪人となってしまったのです。25年間、一緒に故郷に戻ることを許さないという判決により、家族や友人と離ればなれになってしまう2人。映画では、その2人による静かなる戦いと、1967年にやっと法改正という勝利を勝ち取るまでを描いています。驚くべきは、2人が声高に権利を叫ぶ活動家だったわけではなく、控えめで物静かな一市民だということ。知識も欲もないために、人権を侵害されたり、利用されたりしそうになりながらも、彼らはどんなときでも互いを“愛し抜く”という姿勢だけで、人間として最も基本的な権利のひとつを勝ち取りました。まさに、“Loving”という名にふさわしい2人なのです。控えめで物静かというラビング夫妻の様子はその生活ぶり、特に服装からも見て取れます。メディアのインタビューを受けるときも、記者会見に臨むときも、着飾ったりせず、いつもの自分たちらしさを失いません。それは、簡素だけれど、清潔感に満ちていて誠実な人柄がにじみ出る服装。人間は、どうしても自分をよく見せようと思いがちですが、その姿からは、彼らが望むものが、名声でも周囲からの尊敬でもなく、ただ単に愛する者たちとの穏やかな暮らしであることがよくわかるのです。ラビング夫妻の訴えをきっかけに、1967年6月12日に最高裁判所は、すべての異人種間結婚禁止法が違憲であるとの判決を下しました。いまではこの日が、“Loving Day”という記念日になっているそうですが、夫に先立たれた後も、妻のミルドレッドは英雄視されることを嫌って静かに暮らしていたとか。社会のためでなく、使命感でもなく、ただ愛する人と一緒にいたい、そんな世にも純粋な愛が源だからこそ、戦い抜けたのかもしれませんね。あんなことも、こんなこともある世界ですが、やはり偉大な愛をもってすれば、世の中なんとかなるのではないか、そんな希望を感じさせてくれる作品です。(text:June Makiguchi)■関連作品:マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ- 2017年1月21日より全国にて公開(C) 2015 Lily Harding Pictures, LLC All Rights Reserved. (C) on Pack, Hall Monitor Inc.ラビング愛という名前のふたり 2017年3月3日よりTOHOシネマズ、シャンテほか全国にて公開(C) 2016 Big Beach, LLC. All Rights Reserved.
2017年03月11日ビヨンセ、レナ・ダナム、ケイトリン・ジェンナーらアメリカのスターたちが、ドナルド・トランプ大統領によるトランスジェンダー保護政策撤回に苦言を呈している。心と体の性が一致しないトランスジェンダーの学生たちが公立の学校でトイレや更衣室を自分の意思で選ぶことができる政策を、その決定はそれぞれの州や学校が独自に決断すべきであるとしてトランプ大統領が撤回したことを受け、多くのセレブたちが「若いトランスジェンダーの人々を守る」ための支援を呼びかけている。性的思考、性同一性、ジェンダーの表現に対する差別やいやがらせ、いじめを撲滅するために活動している団体GLSENのホームページのリンクとともにビヨンセは「LGBTQの学生たちは、私たちが応援してるってことを知ってほしいわ」と温かいコメントを投稿している。また、『GIRLS/ガールズ』のクリエーターとして知られるレナは、ホームレスや危険にさらされているLGBTの若い人々の支援を行うデトロイトの施設ザ・ルース・エリス・センターへ募金を行う呼びかけを行っている。その一方で、米共和党の支持者であるケイトリンも、この決断に対しては批判のコメントをツイッターに投稿した。そのほかにも、エミー・ロッサム、エレン・ペイジ、ブリー・ラーソン、ケイティ・ペリーらも怒りのコメントとともにトランスジェンダーの人々をサポートするメッセージをソーシャルメディアに投稿している。(C)BANG Media International
2017年02月25日(C)DEADLINEショウビズ界で目覚ましい活躍をした著名人に贈られるハリウッド・ウォーク・オブ・フェイムの星。ずらりと並ぶ星の中に、トランプ大統領の名も刻まれている。ミス・ユニバース機構の単独出資者として様々なメディア展開を行ったり、リアリティー番組『アプレンティス』へ出演したりと、大統領選出馬前はテレビ業界で大きな存在感を放っていた。 昨年10月、このトランプ氏の星をツルハシで滅多打ちにする男の映像がネット上に流れた。ジェイミー・オーティスという名のこの男は、地面から取り出した星のエンブレムをオークションにかけ、売上金をトランプ氏のセクハラ被害に遭った女性たちのために遣うつもりだと話していた。 オーティスの公判が21日に結審し、器物破損による有罪と3年の執行猶予が言い渡された。弁護人によるとオーティスは不抗争の答弁を行い、損害賠償及び弁護士費用として4,400ドル(約50万円)の支払いと、20日間の社会奉仕活動を受け入れた。
2017年02月22日2017年2月16日、アメリカ史の1ページに残る国家レベルのストライキ「移民のいない日(Day Without Immigrants)」が全米で実地された。(Photo by lannadelarosa)仕事、学校、買い物。今日は全部正義のためにサボろうフェイスブックやツイッターなどのソーシャルネットワークで拡散したこのストライキ。不特定多数の反トランプ派の人々が全米の移民に1日だけ、仕事、消費、そして学校の非参加を呼びかけた。アメリカが経済的にどれほど移民に依存しているかを、トランプ大統領をはじめとする反移民派に証明するために行われたのだ。アメリカのサービス業は移民によって支えられており、ニューヨークやシカゴのような特に多文化な都市のレストランではスタッフの70%が移民である。(参照元:abcNEWS)ストライキが行われた2月16日の木曜日は、マクドナルドをはじめとする多くのレストランが従業員不足で休業せざるを得なかったそうだ。また、レストランによっては、このストライキの信念に賛同し積極的に休業するところも存在した。(Photo by Ted Eytan)また、マサチューセッツ州に位置するデイヴィス美術館は、移民による作品を展示せず物寂しい館内を見せつけることで、どれだけ芸術面で移民がアメリカに貢献しているかを提示した。実際に全体の20%が移民による作品だという。(参照元:CNN)米各地で行われた「団結」のデモンストレーション同日、各州のアメリカの移民たちは、星条旗を空に掲げ、「肌の色や宗教が違っても自分たちは立派なアメリカ人である」と胸を張って大規模なデモを行った。(Photo by Voces de la Frontera)2017年1月20日に就任したドナルド・トランプ大統領は、メキシコ国境の壁建設や、イスラム教徒多数派の7ヶ国からの入国禁止など反移民的、また人種差別的政策を次々と推し進めている。しびれを切らせた移民や反トランプ派の人々が人種、セクシュアリティー、階級に関係なく結束した様子が今回のストライキやデモに現れている。(Photo by Elvert Barnes)(Photo by Elvert Barnes)「移民のいない日」が社会的に与えたインパクトは大きかったが、その代償も大きかった。ストライキ後、アメリカ全土で100人がこのストライキを理由に解雇されたのだ。(参照元:BBC NEWS)これに対し、参加者たちは特定できた店や会社に関しては、ボイコットを促している。#BradleyCoatings just fired 18 workers for participated in #ADayWithoutImmigrants, stop buying this products— J.C.Zarcus (@Zarcus) 2017年2月18日<BradleyCoatingsはストライキに参加した従業員18人をクビにした。彼らの商品を買うな>誰が本物のアメリカ人?(Photo by Gage Skidmore)「メキシコ人はレイプ魔だ」(引用元:BBC)などとメキシコ人をひとくくりにして中傷したり、その反移民の姿勢で大統領の座に就いたトランプ氏だが、皮肉なことに家系を辿れば彼もヨーロッパからの白人系移民である。「移民ではないアメリカ人」に該当するのは17世紀にヨーロッパから移民が押し寄せて以来迫害され続けているネイティブアメリカンぐらいだろう。トランプ大統領の「反移民主義」に合わせれば、彼自身も追い出されるべき存在なのだから彼の政策や発言はおかしな話だ。一見、日本人には関係ないことのようにも見えるかもしれないが、今回の「移民のいない日」は「平等」のための普遍的な闘いである。アメリカの非白人への不平等を黙視することは全ての黄色人種への不平等を認めることと同じだ。移民がアメリカ国内で尊厳と当然与えられるべき権利を手に入れることを祈りながら、今後の行方に注目していきたい。Text by Noemi MinamiーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!10杯目:トランプなんてありえない。#WhyIMarch|「丼」じゃなくて「#」で読み解く現代社会 皆さん、こんにちは!ハッシュタグ・アクティビズムの連載が10回目を迎えました。最近もハッシュタグを使った運動が多数起きているようです。現在、盛んに行われている抗議活動といえば何が思...
2017年02月22日『写真・AFLO』 暴言、豪腕に世界各国の首脳の頭痛の種となっているのが、ドナルド・トランプ米国大統領(70)。「何だか品が……」と眉をひそめる女性が多いというだけでも、前代未聞の米国大統領。事実、トランプ大統領のお下劣エピソードは枚挙にいとまがない。 そこで、国際ジャーナリストの小西克哉さん、大野和基さん、在米ジャーナリストの飯塚真紀子さんらの証言、現地メディア報道等を基に、その人物像を追った! ■甘やかされた生い立ち編 ’46年、トランプはニューヨーク市のクイーンズ地区に生まれた。父親は不動産業で財を成し、裕福な家庭に育った。生家は’08年時点で78万ドル(約7,800万円)の価値だったが、トランプ大統領誕生で10倍の値がついたという。 【お下劣エピソード1】小学生時代から「手に負えない子どもだった」と教師が嘆くほど。小2のとき、自分の気に入らない音楽の先生を殴って、目にあざを作った。 【お下劣エピソード2】父・フレッドは厳しくトランプを育てようと新聞配達をさせたが、雨の日はキャデラックに乗せて配達させるという甘やかしぶりだった。 【お下劣エピソード3】地下鉄の無賃乗車を繰り返し、ナイフ収集に精を出す悪童ぶりを見かねた両親。トランプ少年は全寮制の軍隊学校に編入させられた。 「ところが攻撃的な態度が増長の一途。校内では見せびらかすようにゴージャスな美女を連れていたそうです」(大野さん) 【お下劣エピソード4】’75年に独立し、ブルックリンで不動産業を始めるにあたり、「父から少額の融資を受けた」と語ったトランプ。“少額”と言っているものの、その額、1,400万ドル(当時のレートで約42億円)だったとか! 【お下劣エピソード5】世話になった父が認知症になったとき、「遺産はすべてオレのもの」と無理やり、遺言を書き換えさせた疑惑も。 「甥と姪から訴えられています。その後、和解したようですが、訴訟に腹を立てたトランプは、甥の病気の子どもの医療費を支払うという、以前からの約束を放棄してしまいました」(大野さん) ■剛腕ビジネスマン編 父の元で不動産会社を成長させたトランプ。自身の名を冠したニューヨーク5番街の「トランプ・タワー」は、スティーブン・スピルバーグ、ブルース・ウィリスも住むセレブビルだ。 【お下劣エピソード6】「低賃金の移民が、アメリカ人の仕事を奪っている」と声を上げるトランプだが、トランプ・ブランドを立ち上げ、販売していたシャツやネクタイ、スーツは中国製。 「トランプ・タワーを建設する際も、工事現場では安い賃金で働くポーランドからの移民を多く雇ったといいます」(小西さん) 【お下劣エピソード7】’05年、不動産開発の極意を伝授する「トランプ大学」を設立。トランプの経営が学べるとあって、3万5,000ドル(約400万円)を支払って受講した学生もいたが--。 「ふたを開けたら、公立図書館にある本に書かれているような内容。学生から苦情が殺到しました」(飯塚さん) 結局、’10年には閉校。関連する訴訟はトランプが2,500万ドル(約27億5,000万円)支払い、’16年に和解合意となった。 ■ベリーリッチ編 トランプは現在、総資産37億ドル(約3,800億円)、’16年の米国長者番付で156位になったというベリーリッチマンだ。先週、日米首脳会議が行われた、フロリダのパームビーチにある別荘は’85年に10億円で購入したもの。126部屋とプールのある大豪邸である。 【お下劣エピソード8】昨年のトランプの収入は5億ドル(約550億円)もあったのに、寄付は大嫌いという。 「慈善事業へ100億円以上の寄付を公表しましたが、後に一銭も支払っていないことが判明しました」(大野さん) 【お下劣エピソード9】愛機はボーイング757の特別仕様。ロールスロイス社のエンジンを搭載し、シートベルトなどの機内の金具には純金を使用。椅子やクッションにはトランプ家の紋章が。 【お下劣エピソード10】メラニア夫人にプロポーズした際、エメラルドカットされた15カラットの、英国ブランドのダイヤをプレゼント。結婚式では、1,500個のクリスタルを使用した10万ドル(約1,100万円)のディオール(フランス)のドレスを贈ったという。アメリカファーストではなかった!?
2017年02月17日昨年12月にはニューヨークのトランプ・タワーで面会するなど、ドナルド・トランプ大統領支持派の1人だったカニエ・ウェストが、ツイッターのアカウントから大統領に関するつぶやきを削除した。カニエは昨年11月、大統領に当選したトランプ氏の支持を表明、翌月13日(現地時間)にはニューヨークのトランプ・タワーまで出向いて、トランプ氏と会談。ロビーにツーショットで現れ、トランプ氏はカニエのことを「長年の友人同士」と話した。カニエはその後、「様々な文化の問題を話し合うために会いたかった」「未来の大統領と直接コミュニケーションをとることは重要だ」とツイートしていた。だが、6日までに、昨年12月の会談に関するつぶやきが削除されていたことがわかった。先月20日の就任以来、イスラム教徒の多い7か国からの入国の一時的禁止を始め、次々と出される大統領令の内容にカニエは腹を立てているからだと「TMZ.com」は報じている。(text:Yuki Tominaga)
2017年02月08日イスラム圏の7か国からのアメリカ入国を禁止するというトランプ大統領の大統領令に、セレブが猛反発。中でもアシュトン・カッチャーは怒り心頭のようだ。アシュトンはツイッターで「僕の妻は冷戦のさなかに難民ビザでこの国にやってきたんだ。いま、はらわたが煮えくり返っているよ」と激怒。幼い頃にウクライナから難民ビザでアメリカに移住した妻のミラ・クニスを想うと、アシュトンにとって難民規制は他人事ではないということらしい。「国境を守ることは大事だ。安全や治安を追求することもね。でも、敬意をもって行わなければ。僕たちはアメリカ人なのだから」とトランプ大統領の強硬手段を否定している。エレン・ペイジは『ローラーガールズ・ダイアリー』で共演したアリア・ショウカットと共に、土曜日(現地時間)にロサンゼルス空港で行われた抗議活動に参加。イラクから移民した父親を持つアリアは、SNSで抗議活動への参加を呼び掛けた。「The Hollywood Reporter」によると、『アベンジャーズ』のジョス・ウェドン監督や、クロエ・グレース・モレッツ、パトリシア・アークエットらも参加していたとのことだ。ニューヨークのJFK空港では、マイケル・ムーア監督が「JFKに集まって!」とツイートし、多くの人とともに抗議活動を行った。(Hiromi Kaku)
2017年01月30日シャイア・ラブーフが25日午前0時過ぎ(現地時間)、ニューヨークで逮捕された。シャイアはドナルド・トランプ大統領の就任以来、ニューヨークの映像博物館で「He Will Not Divide Us(彼に私たちを分断させない)」と題したライブストリームを続けている。博物館前にカメラを設置し、通行する人たちが「He Will Not Divide Us」とカメラに向かって言うのを24時間、大統領の任期である4年間配信し続けるという趣向だが、25日夜(現地時間)にある男性がカメラに歩み寄って言い放った言葉にシャイアが激怒し、つかみかかった。男性の発言の詳細は明らかにされていないが、男性がシャイアに近づいて彼を讃えた後、「ヒットラーは何も悪いことをしていない」と叫んだ様子がビデオに収められていた。シャイアは男性のマフラーをつかもうとしたはずみで彼を引っ掻いてしまったという。現場には23日(現地時間)からニューヨーク警察の警官が常駐していて、シャイアはその場ですぐに逮捕された。現場にいたシャイアの仲間の1人は「シャイアは私たちを守ろうとしたんです」と話している。シャイアは軽犯罪で警察に記録されることになりそうだが、彼の仲間たちはシャイア不在のまま続けられている。(text:Yuki Tominaga)
2017年01月27日ドナルド・トランプ大統領の就任翌日の21日(現地時間)、世界60か国で女性の権利向上と差別をなくすことを訴える「ウィメンズ・マーチ」が開催され、各地でセレブたちが参加した。首都ワシントンD.C.のマーチにはマドンナ、ケイティ・ペリー、エマ・ワトソン、スカーレット・ヨハンソン、ジェシカ・チャステイン、クロエ・グレース・モレッツらが集結。マドンナは「愛の革命と反乱へようこそ。新たな独裁政治の時代に女性としてノーを突きつけるのよ。ここでは女性だけではなく、社会の弱者たちすべてが危機にさらされている」とスピーチ、最後に「絶望に落ち込むわけにはいかない。詩人のW.H.オーデンが第二次世界大戦前夜に書いたように『私たちは互いを愛するか、死ぬしかない』。私は愛を選ぶ。あなたたちは私と同じ?私と一緒に言って。私たちは愛を選ぶ。私たちは愛を選ぶ」と締めくくった。集まったセレブの中には姉・マギーと一緒のジェイク・ギレンホールの姿も。ヘレン・ミレンやウーピー・ゴールドバーグ、シンシア・ニクソンらと行進した。現在第2子を妊娠中のナタリー・ポートマンはロサンゼルスのマーチに参加。「私たちは全員フェミニストになるべき(We Should All Be Feminists)」と書かれたTシャツを着て、「私たちの新しい大統領に感謝したいです。大統領が革命を始めてくれました」と皮肉まじりにスピーチをした。同じく第2子妊娠中のマリオン・コティヤールは体調不良で行進への参加は断念。インスタグラムに「私のスピリットと心は、人権と自由、愛のために行進しているすべての女性と男性とともにあります」とメッセージを投稿した。サンダンス映画祭が開催中のユタ州パークシティではシャーリーズ・セロン、クリステン・スチュワート、ジョン・レジェンド、ベンジャミン・ブラット、ローラ・ダーンらが参加。ドリュー・バリモアの4歳になる娘・オリーヴちゃんはニューヨークのマーチに、父親のウィル・コッペルマン氏と参加。ウィルとは離婚したドリューだが、娘が父親に肩車されて手作りのメッセージを掲げる様子をインスタグラムにアップした。ロンドンでは77歳になるイアン・マッケランもマーチに参加。親友のパトリック・スチュワートが演じる『スター・トレック』シリーズのピカード船長が額に手を当てて苦悩する写真をプラカードにして掲げていた。同地ではレベッカ・ホールやシャーロット・チャーチらもマーチに参加した。(text:Yuki Tominaga)
2017年01月23日アメリカンステーキハウス「ビーエルティーステーキ(BLT STEAK)」は、ドナルド・トランプ米国大統領就任を記念し、2017年1月21日(土)から最高峰プライムバーガー「トランプバーガー(TRUMP BURGER)」をビーエルティーステーキ銀座・六本木店にて発売する。「ビーエルティーステーキ」は、ワイントンDCにあるドナルド・トランプの最新ホテル「トランプ インターナショナル ホテル ワシントン DC」内に、2016年新店をオープン。ハワイ・マイアミのトランプホテル内に続く、3軒目の「ビーエルティーステーキ」となった。1月20日(金)に行なわれる大統領就任パレードでは、この「トランプ インターナショナル ホテル ワシントン DC」の目の前を通過する予定であることから、“大統領”をイメージした最高峰バーガー「トランプバーガー」を提供し、新大統領誕生を祝福したいと考えた。素材は贅沢に、アメリカ牛2%しかないと言われる最高級プライムグレードの牛肉150gとフォアグラを使用。また、フォアグラと相性抜群のトリュフに、キャラメリゼしたリンゴのコンポート、ポートワイン、蜂蜜、バルサミコ、生姜を効かせたスパイシーなソースを合わせた。バンズはグリュイエールチーズをのせて焼き上げた専用のものを使用することで、これまでのハンバーガーを超えた“フランス料理”のような一皿を完成させている。【アイテム詳細】ビーエルティーステーキ「トランプバーガー(TRUMP BURGER)」5,800円+税<1日限定3個>発売日:2017年1月21日(土)店舗:・ビーエルティーステーキ六本木店住所:東京都港区六本木1丁目6-1 泉ガーデン5FTEL:03-3589-4129・ビーエルティーステーキ銀座店 住所:東京都中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座8FTEL:03-3573-1129
2017年01月22日日本では9割以上がテレビニュースを信頼する一方、アメリカでは6割未満の人しか信頼していない。また、日本の7割以上の人が新聞のニュースを信頼するのに対し、アメリカでは3割の人しか信頼していないという。(参照元:World Values Survay)これには日本の一般家庭の新聞購読率の高さも関係しているが、日本人の主要メディアに対する信頼度の高さがうかがえる。トランプ氏とツイート2017年1月20日(アメリカ時間)に就任する第45代アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏のツイートを見たことがあるだろうか。ツイッター自体がアメリカを中心に低迷しているなか、トランプ氏は他のSNSではなくツイッターで発言をしており、アメリカとの関係を重視したいためにトランプ氏の発言に注目せざるをえなくなっている人々も存在する。例えば、トヨタ自動車は「トヨタはアメリカ向けのカローラを生産するためメキシコのバハに新工場を建設するらしいが、けしからん」とトランプ氏にツイートされ、新工場の建設を取りやめている。だが、実はトランプ氏がトヨタ自動車のグアナファト(メキシコ)に建設計画中だった新工場とバハ(メキシコ)にある既存の生産拠点を混同したようで、彼は勘違いによってトヨタを批判したことになる。(参照元:REUTERS)それにもかかわらずトヨタ自動車が工場の建設を取りやめたのは、60年もかけて築き上げたアメリカ国内での販売の歴史と実績をここで止めたくないと思ったからだろう。
2017年01月20日2017年1月20日(アメリカ時間)、第45代アメリカ大統領に就任するトランプ氏。彼が選挙戦で勝利したあと、現在でも抗議デモが行なわれている。そのなかでも特に若者が中心に行なった「Not My President(私の大統領ではない)」と訴えるデモが印象に残っているのではないだろうか。だが、若者によるトランプ氏への抗議活動はこれだけではない。選挙キャンペーンのなかで、人種差別的な発言や女性差別的な発言を繰り返していたトランプ氏。これに対する非難は多かったものの、トランプ氏を支持する女性たちの数は少なくなかった。実際のところ、彼が発した女性差別的な発言はどんなものだったのか?人々にその実態をアートで伝え、抗議する人物が存在する。「彼女はもう10点満点ではないね」
2017年01月20日アメリカでは、風邪の時にはチキンスープ!「アメリカでは風邪を引いたらチキンスープを作る」…と聞いたのはアメリカ暮らしが長い親戚から。ほぉほぉ、日本の「おかゆに梅干し」みたいなものですな。と思ったのですが、ウチのダンナも子どももおかゆが大嫌い。風邪のとき、消化によく食べやすい献立を考えるのに一苦労。ま、でも、チキンスープなら栄養がありそうだし、体も温まりそうだし、病人以外も食べて美味しいし。というワケで、これを聞いてから我が家では冬場にはチキンスープが度々登場することにでも、アメリカのチキンスープってセロリやハーブなどをふんだんに使ってあるレシピで、子どもは「ちょっと苦手~」な味付けなのです。そのため、日本の子どもでも「おいしー」と食べてもらえるようにアレンジした自己流チキンスープを作ることに。ヒントを得たのはサムゲタン。韓国では夏バテしたときにサムゲタンを食べるのだと韓国人の友人から聞いたことがありました。きっと、土用の丑にウナギを食べるような昔ながらの知恵なのでしょう。和風アレンジで、大人も子どもも食べやすく!まずはおさらいです。アメリカのチキンスープは「玉ねぎ、セロリ、にんにく、ローリエ、その他ハーブ色々(タイム、ローズマリー、パセリ、オレガノ、セージなど)」を使います。一方サムゲタンは「高麗にんじん、なつめ、にんにく、松の実、オウギ、もち米」を使用。いずれも丸鶏を使用しているんですね。しかし、日本の普通の家には、ハーブ色々、高麗にんじん、なつめ、松の実、オウギは常備していないもの。そしてスーパーで買ったとしても、きっと使い切れない⇒だから買いたくない、という流れになるワケです。さらには日本の一般的なスーパーで丸鶏が売られているのはクリスマスシーズンのみ。普段は部位ごとに、小さく分けられて売られています。なので、日本人が手に入りやすい食材で作りやすいように勝手にイイトコ取りしてアレンジしてしまおう!ってコトで、我が家の定番となったワケです。【パターン1】かなり和風なチキンスープ(材料)安い手羽元肉(または手羽中)………500g~1kgくらいにんにく………3~4カケ程度しょうが……1~2カケ程度長ネギ……白い部分を1~2本を斜め切りにする。青い部分はカットせず入れて糸でしばり出汁にする。煮えたら取り出す。水………2リットルくらいあればもち米………半カップ程度料理酒……たっぷり(1/2~1カップくらい)塩……適量(作り方)1、長ネギの白い部分と塩以外をすべて鍋に入れて弱火で1~2時間コトコト煮る。沸騰させずに作ると、雑味のない透明のキレイなスープが取れます。2、すべて火が通ったら、ネギを入れます。最後に塩で味付けをする。(アレンジ)●食べるときに大人は黒こしょうまたは柚子胡椒を加えるとGOOD!●出汁にもなるので、これで湯豆腐やお鍋をしても美味しいです。●うどんをこのスープで食べると絶品です。(効果など)もち米が滋養強壮に、ニンニク・しょうが・長ネギが体を温めます。うちにはこれを作る為に、顆粒の高麗人参(よく韓国のお土産でもらうやつ)をストックしていますが、ない場合は通常のニンジンをピーラーで薄くカットしたものを長ネギと一緒に入れると栄養価もあがっておいしいです。【パターン2】わりと洋風なチキンスープ(材料)安い手羽元肉(または手羽中)………500g~1kgくらいにんにく………3~4カケ程度水………すべての具が浸るくらい野菜(玉ねぎ、ニンジン、じゃがいも、カブなど)白ワイン(または料理酒)……1/2カップくらいあればローリエやセロリなどの香草………適量塩……適量(作り方)1、煮えにくい野菜、肉、水、香草、白ワイン、水を鍋に入れて弱火で1~2時間コトコト煮る。こちらも沸騰させずに作ると、雑味のない透明のキレイなスープが取れます。2、煮えやすい野菜を入れます。3、すべて火が通ったら塩で味付け。(アレンジ)●大人は食べる時に、黒こしょうの他、粒マスタードやディルなどを入れるとより美味しいです。●子どもはソーセージを入れてあげると喜びます。●飽きたらトマト缶やトマトケチャップを入れてトマト味にしても美味しいです。●野菜を変えることでかなり色々な変化を楽しめます。(効果など)にんにく、玉ねぎ、ニンジンが滋養強壮や体をアタタメてくれます。ウチの子はカブがすごく美味しいと言います。甘いからかな?ママが風邪!つらくてご飯を作れないときも!このスープ、子どもが風邪をひいたときだけでなく、自分が風邪をひいたときにもオススメ。……というのも、つらくてご飯をつくれないときでも、これだけ作っておけばひとまずご飯の心配がない上、これ一品でも見栄えも悪くないし栄養価もOK。弱火にかけておけばできあがるのもありがたい。シャトルシェフやスロークッカーをもっている人なら、これを使って材料だけ入れておけば、あとは寝ていても大丈夫!ウチは、一度作ると2~3日食べ続けるカレーのようなメニューになっています。この冬、ゾクゾクッと悪寒を感じたらチキンスープを作ってみては?
2017年01月14日クリスマス、お正月とイベント続きの年末年始。主婦や母親にとっては、ゆっくりする暇もなく、疲れがとれたのかたまったのかわからないまま、また新たな年が始まったという人も多いことでしょう。一年で一番寒くて、朝がツライこの時期を乗り越えると、あっという間に今年度も終わり。1学期や2学期に比べると半分の日数しかない3学期なのに、行事も多く、新年早々慌ただしく毎日が過ぎていきます。昨年3月にこの 「ママは政治一年生」 の連載を始めて、それに合わせるかのように、政治の話題に事欠かなかった2016年ですが、今年も、政治の話題満載の一年になりそうです。まずは、今月20日に、いよいよドナルド・トランプ氏がアメリカの大統領に就任します。経済、軍事、さまざまな情勢が全く予測できず、日本だけでなく、世界の国々、世界のリーダーたちが戦々恐々、様子見をしているような状況です。アメリカの産業を守るための策を講じることにも躊躇がないトランプ氏ですから、日本経済への影響も心配です。日本のお隣・韓国でも、朴槿恵大統領の職務停止状態を受け、6月ごろには大統領選が行われると予想されています。3月にはオランダ、4月にはフランス、秋にはドイツでも選挙があり、アメリカ大統領選挙のようなグローバル化への懸念、難民問題などから国民の鬱憤や不安がどこへ向かうのか、国際的な協力の姿勢から自分たちの国さえよければいいという「○○ファースト」の意思が多数を占めることも予想されています。では、日本の2017年は、どんなことが話題になってくるでしょうか。2017年の政治のカギは何か2016年、国内政治の話題・総ナメ状態だったのは、小池百合子東京都知事の誕生です。今年は、6月に東京都議会議員選挙が行われるので、「知事VS都議会」(というよりは、「小池VS都議会自民党」と言い切ってもよい)の対決構図がどのように変化するか、大いに注目されます。その前、2月には、小池知事になって初めて編成された東京都の予算案についての議会での議論が始まります。補償を含む築地市場の延期に係る諸費用など、知事が用意した予算で議会がすんなり納得するのか、注目されます。また、都議会自民党の大人気ない知事イジメをしている光景には、都民もウンザリしてしまいます。そんな態度では自分の立場も危うくなりますから、大人の対応で戦ってほしいですね。また天皇陛下の生前退位についての法整備も、今年の早いうちにやらなくてはなりません。通常国会での優先議案です。そして、なんといっても、今年の政治の大きな課題は、国民一人一人の生活が少しでも上向くこと。円安や株価上昇等で企業の業績はアップしているのに、国民一人ひとりのお財布状況はなかなか改善されていません。統計的には「実収入」は、2016年も前年に比べてわずかながら増えているのに、消費は相変わらず前年と比べると落ち込んでいるのが実態です。つまり、「つかわず、貯めこむ」ということ。それでは経済活動が止まり、ますます景気は良くならなくなってしまいます。収入を得た人たちが消費するようになること、これが2017年、日本の大きな目標です。これまでお財布の紐を固くしてきた母たちが、将来を不安に思うことなく必要に応じて消費できるかどうかはこの1年の政策によって変わってきます。そのためにはお給料を上げること、将来への漠然とした不安をなくすために、実態をともなった「成長戦略」を本気で作ることが、政治の使命と言えそうです。待機児童対策や働き方改革、介護離職ゼロ、給付型奨学金、大学入試改革などは個別政策ですが、ウーマンエキサイトの読者が気になる話題が今年も満載。この連載で、個別テーマも一つひとつ取り上げていきたいと思います。
2017年01月10日かねてより政界に興味…それどころか大統領選に出馬表明をしているカニエ・ウェストが、心強い“友だち”との絆を深めたようだ。それは、次期大統領のドナルド・トランプ氏。10月21日のキム・カーダシアンの誕生日に祝福ツイートして以来、沈黙を守っていたカニエ。それは極度の疲労や睡眠障害で入院騒動を起こしたせいということもあるのだが、十数時間前に投稿した久々のツイートにファンはびっくり。内容は「今日はトランプと多文化的問題を語りたかったんだ」と、トランプ氏と会ったことを示唆し、「いじめ問題、教師への支援、現代的な教育課程、それとシカゴで発生した暴動についてね」と、多文化社会のアメリカで起きている問題について議論したことを認めた。「E!News」の動画では、トランプタワーのエレベーターから降りてくるカニエとトランプ氏の姿が見られる。トランプ氏はカニエを「前からの友だちなんだよ、すごくイイやつさ」と言い、「人生について語り合ったよ」と笑顔。カニエは「俺たちが本当に“チェンジ”を求めるなら、未来の大統領と直接的にコミュニケーションが取ることが大事だと感じているよ」と、トランプ氏とのディスカッションの意義をツイートし、さらに最後は「#2024」という印象的な数字で締めくくっている。以前は2020年の大統領選に出馬を表明していたカニエだが、2024年に変更か?(Hiromi Kaku)
2016年12月14日レオナルド・ディカプリオがドナルド・トランプ次期アメリカ大統領と会談、再生可能エネルギーの経済効果について話し合った。環境保護活動に熱心で、自身の名を冠した「レオナルド・ディカプリオ財団(LDF)」を設立しているレオナルドは、LDFのCEOのテリー・タミネン氏とともにニューヨークのトランプ・タワーを訪問。大統領選挙期間中、地球温暖化について懐疑的な態度を示していたトランプ氏と彼の長女・イヴァンカと会談し、クリーン・エネルギーに注力することで数百万の雇用を作り出すとプレゼンテーションを行なった。レオナルドはそれ以前にも、イヴァンカに自身が手がけた地球温暖化についてのドキュメンタリー映画『Before The Flood』(原題)を送っていた。タミネン氏によると、トランプ氏は今後も会談を希望していて、来年1月にも再度会談を予定しているという。(text:Yuki Tominaga)
2016年12月09日今月10日にストックホルムで開催されるノーベル賞授賞式を目前に、水曜日(現地時間)、オバマ大統領がアメリカのノーベル受賞者をホワイトハウスに招待した。出席者の顔ぶれは、物理学賞を受賞したダンカン・ホールデン、ジョン・M・コステリッツ、経済学賞受賞のオリヴァー・ハート、化学賞受賞のフレイザー・ストッダートの4人のみ。文学賞を受賞したボブ・ディランの姿はなかった。「The Hill」紙によると、ホワイトハウスのスポークスマン・ジョン・アーネストが、「みなさんが気にかけていることだとは思いますが、残念ながら今日、ボブ・ディランは来ません。だからリラックスできますよ」と報道陣に告げたという。ボブの欠席の理由が語られることがなかったが、「彼とオバマ大統領は以前に対面したことがあり、オバマ大統領は楽しい時間を過ごしました」と過去について触れたそうだ。確かにボブは2012年にオバマ大統領から「大統領自由勲章」を授与された際に対面を果たしている。オバマ大統領はボブが文学賞を受賞することが報道されたとき、おめでとうツイートをしたほどのボブのファンとして有名だ。(Hiromi Kaku)
2016年12月02日アメリカ次期大統領のトランプ氏へのさまざまな注目が集まる中、2016年は残りわずか。この一年、政治の世界ではめまぐるしい出来事が起こったけど、「政治のことがよく分からない!」とはっきりいうのは恥ずかしい。そんな人のための連載「ママは政治一年生」を執筆する政治ジャーナリストの細川珠生さんに、2016年のこれだけは知っておきたい! 重要な政治ニュースをランキング形式で教えてもらいました。 第5位 アメリカ大統領選細川珠生――第5位はアメリカ大統領選です! 11月9日未明、オバマ大統領の次、第45代アメリカ大統領に、ドナルド・トランプ氏が選ばれましたよね。元ファーストレディで、上院議員、国務長官を務めた政治のプロ、ヒラリー・クリントン氏を僅差で破っての勝利に、アメリカのみならず、世界中が仰天したのは、世界のニュースで今年一番のトピックとも言えるでしょう。実業家としての手腕はあっても、政治経験ゼロ。トランプ氏に会ったことがある日本の政治家も、選挙の時にはゼロという、異例中の異例の、アメリカ新大統領の誕生です。――トランプ氏が大統領になって、日本は大丈夫なんでしょうか…。細川珠生――日本は、唯一の同盟国(日米安保条約を結んでいる国)として、アメリカは世界の国々の中でもっとも重要な国です。その日米安保条約によって駐留している日本国内の米軍の費用を、全額日本が持つべきだというのが、選挙中のトランプ氏の発言でした。でも、日本に米軍が駐留しているのは、日本を守るためだけではなく、アメリカの世界戦略の一環でもあるのです。このあたりは、トランプ氏も、もう少し勉強してほしいというのが、日本側の本音。 また「アメリカ第一主義」を唱えるトランプ氏は、移民によって雇用が奪われること、質の良い日本製品によってアメリカの製造業が脅かされていると訴えていました。市場開放を目指すTPPには反対し、あくまでもアメリカの国益と、アメリカ人が損をしない、そういう政策をとることを選挙では訴えてきましたが、どこまで本気でやろうとしているのかが、世界の国々にとっては脅威なのです。またオバマ政権で優先してきた、黒人やヒスパニック系、移民などへの政策は、軒並みくつがえされるとも言われています。アメリカ国内のみならず、世界が注視するトランプ次期アメリカ大統領。日米関係は世界の安定の上においても最重要でもあるだけに、来年も、トランプ氏から目が離せませんね。第4位 子育て支援の政策細川珠生――第4位は子育て支援の政策が進んだことです。安倍政権は、4年前のスタート時から、「女性の活躍」を、日本が変わるための重要な要素として、進めてきました。そのための「待機児童ゼロ」「介護離職ゼロ」は、最優先で取り組む政策と考えられています。待機児童解消のために、これまでの施設保育(保育園の増設)だけでなく、ベビーシッターの費用を公費で補助することも検討中。また長時間労働を改善し、育児中の時短勤務の拡大やテレワークの活用、また男性の育児休業の取得増加など、今年になって矢継ぎ早に、多様な働き方を国の方針として進めていくようになりました。ただ、長い年月の中で作られた日本社会の象徴とも言える「働き方」は、なかなかその文化を変えられず、すぐに成果が表れることを期待するのは難しいかもしれません。 ――細川さんが子育てをされている中で変化したなと思うことはありますか?細川珠生――私は子どもを出産してから、全てベビーシッターを利用しながら仕事との両立をしてきましたが、これまで、シッターへの補助がなかったことを考えると、ようやく一歩でも前進、と思います。すぐに日本の社会は変わらない、変えられなくとも、女性が結婚しても、出産しても、社会で自分の役割を得られるという社会を目指すのなら、どうすればよいか、根気よく訴えていくことが必要ですね。子供の教育費を支援する「給付型奨学金」(返済の必要のない奨学金)や返済猶予の期間を設ける(働き初めてからすぐは、給与も少なく返済が困難であることに対応)も、来年度から実現の方向です。所得制限が設けられたりと、利用できる家庭は限定されていますが、第一歩ではありますね。第3位 消費税細川珠生――第3位は消費税です。2014年4月に、消費税が17年ぶりに増税し、8%となりました。法律により、一度延期はしたものの、2017年4月に2回目の引き上げを行って、最終的に10%になることが決まっていました。今年6月に、安倍総理は2度目の延期を決め、2019年10月に行うと表明。その理由を、日本経済が本格的に改善していないことを挙げています。 消費税の増税は「社会保障と税の一体改革」の中で、決められました。その狙いは、今の社会保障制度を維持すること、そのための安定的な財源を確保するということです。しかしながら、10%まで引き上げを行っても、子育て支援を含む社会保障制度の充実のためには、増税5%のうちの1%しか充てられません。残る4%は、社会保障制度の安定、特に国の借金である赤字国債の返済に約3%、7兆円が充てられることになっています。子育て支援のためには7000億円しか充てられないことを考えると、ケタが一つ違ってびっくりしますね。そもそも、日本の社会保障制度は、人口が増えていくことを前提に作られています。すでに人口減少社会となった日本では実態にあっていないことはあきらか。老後の安心が少子化対策にもつながることからも、増税の延期を繰り返すより、制度の根本的な改善が必要です。第1~2位の発表は 後編 へと続きます! 後編はこちら→ (イラスト・インタビュー ちゃず)
2016年12月01日ナタリー・ポートマンが主演を務め、ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件をファーストレディ、ジャクリーン・ケネディの視点から描く『JACKIE』が、『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』として、2017年春、日本公開されることが決定した。“ジャッキー”の愛称で親しまれ、いまなお高い人気を誇る世紀のファーストレディ、ジャクリーン・ケネディ。だが、1963年11月22日、彼女の人生は一変する。テキサス州ダラスでパレード中、夫のジョン・F・ケネディ大統領が、目の前で暗殺されたのだ。しかし、彼女には、愛する夫の死を悲しむ時間などなかった。葬儀を取りしきり、副大統領の大統領就任式に立ち会い、さらにホワイトハウスから出て行かなければならない。事態を飲みこめない幼い2人の子どもたちにも対応しながら、夫の命を奪った犯人への怒り、さまざまな感情がジャッキーを襲う中、何よりも彼女の心を占めたのは、事件の直後から夫が「過去の人」として語られることへの憤りだった。夫の名が後世まで語り継がれるかどうかは葬儀までの4日間の自分自身にかかっている。ジャッキー自身が、そのことを一番理解していた――。本作は、未だ語り継がれるJFK暗殺事件を、ファーストレディ“ジャッキー”の視点から描いた意欲作。『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞に輝いたナタリーが、外見だけでなく、話す英語のアクセントまで徹底的に再現し、ファーストレディを熱演。早くも、2度目のアカデミー賞ノミネートの呼び声も高い。『ブラック・スワン』の監督ダーレン・アロノフスキ―が本作では製作をつとめ、ガエル・ガルシア・ベルナル主演『NO』でアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたチリ出身のパブロ・ラライン監督が、初の英語作品としてメガホンをとった。そのほか、ピーター・サースガード、グレタ・ガーウィグ、ビリー・クラダップ、ジョン・ハートら実力派キャストが脇を固めている。また、公開決定に合わせ、鮮烈な赤い色が目を引くポスタービジュアルが解禁。ジャッキーといえば、その波乱の人生だけではなく、ファッショニスタとしても有名。真っ赤なセットアップと3連のパールネックレスという可憐なファッションに身を包みながらも、その中に凛とした強さと気品を漂わせるナタリーの表情が印象的なビジュアルとなっている。『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』は2017年春、TOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年11月28日歌手のアデルは、ドナルド・トランプ氏が次期米大統領に当選したことで、現在拠点にしているアメリカを離れることを示唆していたようだ。ヒラリー・クリントン氏を支援していたアデルは今回の米大統領戦の結果にひどくショックを受けており、ハリウッドに構える豪邸を捨て去り、故郷のイギリスへ戻ることを真剣に検討しているという。アデルの友人はザ・サン紙に「アデルの直感はロサンゼルスを離れるというものでした」「かなりのヒラリー派でしたし、良い結果に恵まれると自信がありました」と話す。しかし、パートナーのサイモン・コネッキーとの間に4歳の息子アンジェロ君を持つアデルはまだ決めかねているところのようで、良い学校もあり、あまりファンから気づかれることもないロサンゼルスに滞在することのメリットとデメリットをてんびんにかけているそうだ。その友人は「(選挙戦)から少し時間が経ち、アデルは学校やライフスタイル、天気、そしてイギリスほどか気づかれないかという点でカリフォルニアが素晴らしいところであると実感しています」「(クリントン氏の)民主党はカリフォルニア州の大多数を占めていますので、同じような考えの人たちに囲まれているわけです」と続けた。(C)BANG Media International
2016年11月26日18日(現地時間)、ニューヨークでミュージカルを観劇したマイク・ペンス次期副大統領が、出演者から「アメリカの価値観を守って」と呼びかけられた事態にドナルド・トランプ次期大統領が激怒、出演者に謝罪を求めた騒動にセレブたちが反応している。ペンスが観劇したのはアメリカ建国の父の1人、アレクサンダー・ハミルトンの生涯を描いて今年のトニー賞最多11部門を受賞したミュージカル「ハミルトン」。カーテンコール時、客席からのブーイングを制止しながら、キャストのアフリカ系俳優、ブランドン・ヴィクター・ディクソンがステージからペンス氏に「サー」と敬称を付け、来場を感謝しながら語りかけた。「私たちは多様なアメリカ人です。新政権が私たちを、私たちの地球を、子どもたちを、親たちを守ってくれないのではないか、譲ることのできない権利を守ってくれないのではないかと恐れ、不安を募らせています」「私たちは、この作品を見たことで、あなたがアメリカの価値観を守り、私たち全員のために仕事していただくことを願います。この作品は、男性、女性、異なる人種、信条、そして出自の人々によって語られてきたアメリカの物語です」。ペンスは席を立っていたが、廊下で声明を全部聞いたという。場内は拍手喝さいに包まれたが、この一件を知ったトランプが激怒、ツイッターで「私たちの素晴らしい次期副大統領マイク・ペンスが昨晩、劇場で『ハミルトン』のキャストに嫌がらせを受けた」「キャストは善良な男マイク・ペンスに対して、非常に無礼だった。謝罪しろ!」とツイートした。これに対してディクソンは、「会話は嫌がらせではありません。そして立ち止まって聞いてくださったペンス氏に感謝しています」とリプライしたが、トランプの怒りは収まらず、「とても無礼で侮辱的だ」「セリフも覚えられないのか!」と八つ当たり。このツイートは後に削除された。一連の騒動にセレブたちも反応。ブライアン・クランストンは「キャストは次期副大統領に対して雄弁に、丁寧に、そして心から語りかけた。あなたは明らかにテープを見ていないですね」とトランプにリプライ。一部の共和党支持者が「ハミルトンをボイコットしろ」とハッシュタグを付けているのを受けて、エイミー・ロッサムは「どうやって『ハミルトン』をボイコットするの?ソールドアウトなのに」とスマイルマーク付きでツイート、「ガンズ&ローゼズ」のアクセル・ローズは「泣き言はもうやめろ。謝罪?マジで?あんたは勝った、これが仕事だ。このままやれよ。じゃなきゃ、やめろ」とツイートした。だがトランプ氏は20日朝(現地時間)にも「『ハミルトン』のキャストと製作者たちは過大評価されていると聞いている。彼らは酷い振る舞いについて、マイク・ペンスに直ちに謝罪するべきだ」とツイートしている。(text:Yuki Tominaga)
2016年11月21日ケイティ・ペリーが、米大統領選に対するショックについての曲を追加するため、ニューアルバムの再編成に取り掛かっているようだ。2013年のアルバム『プリズム』以来となる通算5枚目のスタジオアルバムを年内にもリリースする予定だったケイティだが、自身が積極的に応援していたヒラリー・クリントン氏ではなく、ドナルド・トランプ氏が米大統領選で勝利をおさめたことについて曲を書き始めたために、リリース日が予定よりも先送りになる可能性があるという。ザ・サン紙の取材に応じた音楽業界の関係者は「ケイティはアルバムの方向性を変えました。アルバムは彼女なりの不安と変化の時を表しています」「年内にもアルバムをリリースする準備ができていましたけど、追加したい新しい曲が出てきています」と話す。ケイティは、共和党の勝利後たくさんの人々がデモを起こしたことを受け、自身の新曲がアメリカに「平和と団結」をもたらす一助になればと願っているようだ。前述の関係者は「ヒラリー・クリントン氏を大々的に支持していたケイティは今回の大統領選に深く関わっていましたが、こんなにも不安定なことになった状況にショックを受けています」「ケイティは、トランプ氏が勝利をおさめた後、自身の新曲が癒やし、平和、団結を示唆することができればと願っているのです」と続ける。そんなケイティは、ツイッターでのやりとりで、来年ツアーを敢行することをほのめかしていたばかりだ。(C)BANG Media International
2016年11月18日さて、先日のアメリカ大統領選挙では、事前の予想を覆してドナルド・トランプ氏がヒラリー・クリントン氏を破り、アメリカ合衆国次期大統領に選出されました。そのドナルド・トランプ氏の妻であるメラニア・トランプ氏が、結婚前に性的サービスに従事していたかのような虚偽の報道がされたとして、英国の新聞社等に対し1億5000万ドル(約155億円)の損害賠償を求める訴訟を今年9月に提起していることはご存知でしょうか。*画像はイメージです:日本における名誉毀損訴訟からすると、想像を絶するとんでもない金額ですね。日本では、(データをとった訳ではないので感覚的なものですが)だいたい50万円から100万円くらいとなるケースが多いと思います。著名人が、発行部数の多い週刊誌等で名誉を毀損された場合等には高額となることもありますが、それでも300万円から500万円といったところでしょうか(なお、名誉毀損の裁判例が多数収録され、損害賠償がどの程度認められているかを確認できる書籍として、例えば、西口元・小賀野晶一・眞田範行編著「名誉毀損の慰謝料算定」(学陽書房2015/10)があります)。ところで、アメリカにおいては、(特に「公人」の場合)日本とは違った枠組みで名誉毀損の成否が判断されています。どう違っているかを簡単に言えば、日本の場合は「表現が真実であること」等を、表現を行った者が証明しなければならないのに対して、アメリカの場合は、「表現が虚偽であること」等を被害者(表現の対象とされた者)が証明しなければならないのです。以下、詳しくみてみましょう。■日本の場合、特に公人では「真実か否か」が重視まず日本の場合は、不特定多数が認識し得る状態で「社会的評価を低下させるに足る表現」がなされれば、それで名誉毀損が成立します。ただし、表現内容が「公共の利害に関する事実であること」、「専ら公益を図る目的であったこと」、「真実であること(または真実であると信じたことについて相当の理由があること)」を、表現を行った者が証明できたときは、違法性(または責任)が阻却され、損害賠償責任は生じません。なお、表現の対象が「公務員」や「公選による公務員の候補者」である場合には、上記要件のうち「真実であること(または真実であると信じたことについて相当の理由があること)」を証明すれば、損害賠償責任を免れるとされています。これは、公務員等に関する報道・表現は、民主政治の健全な運営にとって重要な価値を有することから、名誉毀損が成立する場合を狭くすることによって、報道・表現が萎縮したり、その結果、「知る権利」が妨げられたり、といったことを防ぐためです。【参考】刑法230条の21前条第1項の行為が公共の利害に関する事実に係り、かつ、その目的が専ら公益を図ることにあったと認める場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。2前項の規定の適用については、公訴が提起されるに至っていない人の犯罪行為に関する事実は、公共の利害に関する事実とみなす。3前条第1項の行為が公務員又は公選による公務員の候補者に関する事実に係る場合には、事実の真否を判断し、真実であることの証明があったときは、これを罰しない。以上のとおり、日本においては、表現内容が真実であること(または真実であると信じたことに相当の理由があること)を、表現者が主張立証しなければなりません。 ■アメリカの場合は「悪意」を持っているかが重要一方、アメリカの場合です事情が日本とは異なり、過去の判例では以下のように説明されています。「『ニューヨーク・タイムズ社対サリバン事件』で連邦最高裁判所は、公人の場合、報道された情報が虚偽であるという理由だけでは名誉毀損訴訟は成立しない、との判決を下し、米国の名誉毀損法を根本から変えることとなった。最高裁判所はさらに、報道記者や編集者が「現実の悪意」をもって行動し、「それが虚偽かどうか、まったく意に介さずに」情報を報道したということも、原告側が証明しなければならない、と裁定した。」(アメリカンセンターJAPANウェブサイト「米国政府の概要 – 連邦最高裁判所による画期的判決ニューヨーク・タイムズ社対サリバン事件(1964年)」)つまり、アメリカにおいては、表現された内容が虚偽(反真実)であること、それが「現実の悪意」をもってなされたことを、被害者の方が主張立証しなければならないのです。そして、少し専門的になりますが、ある事柄について裁判の当事者(原告・被告)双方が主張立証を尽くしても、「その事柄の存否(真偽)が不明」という状態になったときには、その事柄を証明しなければならない方の不利に判断される、すなわち、「その事柄は存在しない」という結論になります。 ■日本の方が被害者にとって有利にしたがって、日本では表現者が「表現内容が真実であること」(やその他の要件)を証明しなければならず、「真実かどうか分からない」という状態になった場合には、「真実ではない」ということになり、表現者が損害賠償責任を負うことになります。一方、アメリカでは、被害者が「表現内容が虚偽(反真実である)こと」、「「現実の悪意」をもってなされたこと」を証明する必要があり、「表現内容が虚偽(反真実)であるかどうか分からない」、「「現実の悪意」をもってなされたかどうか分からない」という状態になった場合は、被害者の損害賠償請求は認められない、ということになります。どちらの判断枠組みが被害者にとって有利(逆に言えば、表現者にとって不利)かといえば、日本のほうであることは明らかですね。 ■「表現の自由」を推し進めるにはところで、「真実」であることの立証には、ときとして困難が伴うことがあります(例えば、報道の場合は「取材源の秘匿」が要請されますが、その要請を守ることは、一方で、真実性の立証を十分にすることができないという事態を招くことになるでしょう)。そのため、上述のとおり、真実であるとの立証ができなかった場合でも、「真実と信じたことに相当の理由がある」との立証ができれば、名誉毀損は成立しないとすることによって、表現の自由(の保障)とのバランスをとっているといえましょう。また、公務員等に関する表現について一定の配慮(真実性(真実相当性)のみ立証すればよい)がされていることも、表現の自由への配慮にした結果、といえます。そして、アメリカの例に倣ってさらに一歩進め、証明責任を転換する(「虚偽であること」を被害者が証明しなければならないとする)ことも、検討の余地があるのではないかと思います。 *著者:弁護士 櫻町直樹(パロス法律事務所。弁護士として仕事をしていく上でのモットーとしているのは、英国の経済学者アルフレッド・マーシャルが語った、「冷静な思考力(頭脳)を持ち、しかし温かい心を兼ね備えて(cool heads but warm hearts)」です。ブログ「ネットイージス.com」)【参考】産経フォト2016.9.2付「トランプ夫人が英紙を提訴名誉毀損で155億円要求」【画像】イメージです*Debby Wong / Shutterstock
2016年11月16日波乱の結果となったアメリカ大統領選。勝利したドナルド・トランプ氏は大富豪としても知られていますが、これまで移民や女性に対する過激な発言をしてきたことから、全米各地で抗議のデモが行われています。暴言王とも言われるトランプ氏の発言は、 良くも悪くも世間の注目を集めやすいと言えるでしょう。同じく日本でも、過激な発言によって注目を集める人は少なくありません。そこで、パピマミ読者のみなさまに「日本の暴言王といえば?」 というアンケートを実施しましたので、その結果をランキング形式で発表したいと思います!●日本の暴言王といえば?・1位:石原慎太郎……25%(64人)・2位:高嶋ちさ子……15%(38人)・3位:和田アキ子……9%(24人)・4位:上西小百合……8%(20人)・5位:太田光(爆笑問題)……7%(18人)・同率6位:テリー伊藤……6%(16人)・同率6位:長谷川豊……6%(16人)・8位:デヴィ夫人……6%(15人)・9位:坂上忍……5%(14人)・同率10位:堀江貴文(ホリエモン)……4%(11人)・同率10位:北野武……4%(11人)※11位以下は省略※有効回答者数:255人/集計期間:2016年11月10日〜2016年11月11日(パピマミ調べ)●第1位:石原慎太郎最も多くの票を獲得したのは『石原慎太郎』さんで、25%(64人)でした。『とにかくエラそうで嫌い。公の場で汚い言葉を平気で使うし、言いたい放題って感じですよね。誰か止められる人がいればいいんですけど』(30代女性/自営業)『暴言以外の言葉を聞いたことがないというぐらい暴言だらけ。本人は悪いなんてこれっぽっちも思ってなさそうなところが余計に腹立たしいです』(20代男性/営業)14年もの長きにわたり東京都知事として君臨した石原慎太郎さん。暴言、失言は数知れず、その高圧的な態度とあいまってたびたび言動が注目を集めています。84歳をむかえた今になってもその暴言は衰えるところをしらず、7月に行われた東京都知事選の際にも小池百合子さんに対し「大年増の厚化粧」 と罵倒。しかし、芥川賞選考委員を務めたこともある大作家であり、メディアから追及されることはほとんどないという状況です。彼の暴走を止めることは誰にもできないと言えるでしょう。●第2位:高嶋ちさ子2位にランクインしたのは『高嶋ちさ子』さんで、15%(38人)でした。『見てるぶんにはおもしろいですけど、言ってることはホントに過激ですよね』(20代女性/大学生)『ゲーム機バキバキ事件は今でも覚えています。女性とは思えない言葉遣いが多いですね』(40代男性/営業)自他ともに認めるせっかちな性格 で、ヒステリックな言動が話題になることの多い高嶋ちさ子さん。ヴァイオリニストというおしとやかに感じられる肩書きが、その過激な言動を一層際立たせるのかもしれません。「曲がり角が来る前に曲がる」などの話をはじめとしたエピソードも数々あり、そのせっかちな性格が周囲にいらだちを感じることにつながり 、暴言を吐いてしまうのではないでしょうか。過激な発言が音楽活動に悪影響を与えないことを祈るばかりです。●第3位:和田アキ子3位にランクインしたのは『和田アキ子』さんで、9%(24人)でした。『なんであの人に誰も文句を言えないんですかね?言いたい放題で常識がないわがままな人っていう印象です』(30代男性/アパレル)『慕っている人が多いイメージですけど、実際にはまわりの人も困ってそう。手がつけられないし、言って良いことと悪いことの区別がついてないように思います』(20代女性/事務)芸能界のご意見番として、多くの芸能人から恐れられている和田アキ子さん。彼女に意見できる人がいないことから、言動がどんどん凶暴化している と思われます。特にネット上での評判が悪く、若い世代から批判を集めているようで、その自分勝手な態度が“常識がない人”として炎上することもしばしばです。果たして周囲の人間は、彼女の暴言をどのように感じているのでしょうか。----------いかがでしたか?大御所と言われ、周囲の人が反論できないような地位にいる人が上位を占める結果となりました。まわりがイエスマンばかりになってしまうと、自分の振る舞いが傍若無人なものであることに気づけなくなってくる のかもしれませんね。人の上に立つような立場になったときこそ、その人の本当の人間性が見えてくるのではないでしょうか。【参考リンク】・【アンケート結果(1位〜13位)】日本の暴言王といえば?()●文/ぶるーす(芸能ライター)
2016年11月15日アメリカ・フランスともに堂々の1位に株式会社季然堂(きぜんどう)は、『AJモイスチャーゲルクリーム』が楽天アメリカ・フランスのウィークリーチャートで1位を獲得したことを発表した。『AJモイスチャーゲルクリーム』は、全成分が日本製のオールインワンゲルで、2016年7月15日より、通信販売および公式オンラインショップで販売されている。1本で6役をこなすスグレモノ『AJモイスチャーゲルクリーム』は、1本で化粧水・クリーム・美容液・化粧下地・乳液・パックの役割を果たす、オールインワンゲル。日本の確かな技術を駆使し、全ての成分が日本で作られている。高濃度の天然人型セラミドや米ぬか発酵エキスなどが配合されているため、肌のターンオーバーを整え、肌の奥まで潤いを届けるのが特徴だ。無香料・無着色で肌への刺激が少なく、敏感肌の人でも安心して使える点も魅力的だ。シンプルケアで肌に優しい『AJモイスチャーゲルクリーム』は1本で6役をこなすため、肌に触れる回数が少なく、肌ダメージを抑えることができる。特に洗顔後の肌は非常にデリケートなため、最小限の刺激でケアできるオールインワンゲルは美肌にとってもメリットがある商品だと言える。(画像はプレスリリースより)【参考】※株式会社季然堂のプレスリリース※『AJモイスチャーゲルクリーム』の通販・公式オンラインショップ
2016年11月15日世界が注目した米大統領選でも活躍していたに違いない、“影”の職業:スピーチライターに比嘉愛未が扮するWOWOWの連続ドラマW「本日は、お日柄もよく」。このほど、そのポスタービジュアルが解禁となった。老舗製菓会社の総務部で働く二ノ宮こと葉(比嘉さん)は、突然、広報への異動を命じられ、ひそかに想いを寄せていた幼馴染み・今川厚志(渡辺大)からは別の女性と結婚すると告げられる。傷心のまま厚志の結婚式に出席したこと葉は、伝説のスピーチライター・久遠久美(長谷川京子)の祝辞に心を揺さぶられる。一方、会社の一大プロジェクトのメンバーに抜擢され、社長のスピーチ原稿を書くことになったこと葉は、コピーライター・和田日間足(速水もこみち)の抜群のトーク力に完敗。一念発起した彼女は、久美の事務所に押し掛け、久美の“弟子”として働くことに。そんなある日、久美の事務所に大物政治家の姿が。スピーチライターとして新しい一歩を踏み出したこと葉は、思いも寄らない人物のスピーチ原稿を担当することになり…。原田マハの30万部突破のベストセラー同名小説を原作にした本作は、“スピーチライター”という裏方ともいえる職業を軸に、“言葉”の限りない可能性を描いた職業ヒューマンドラマ。夢や目標もなかった普通のOLが、スピーチライターの紡ぐ“言葉の力”に魅了され、新たな人生を選択する成長物語となっている。今回、そんな本作から解禁されたポスタービジュアルは、比嘉さん演じる二ノ宮こと葉が、スピーチ原稿を読み上げる“演説者”としてマイクの前に立つ凜とした表情が印象的。さらに、「【職業:スピーチライター】言葉は、お金や権力よりも強い」という力強いキャッチコピーに加え、劇中に登場するスピーチ文で背景を埋め尽くす、特徴的なデザインとなっている。スピーチといえば、歴史に残る名スピーチで知られるのは、バラク・オバマ現アメリカ合衆国大統領だ。アメリカ国民のみならず、世界中の人々の心を掴んだ「Yes, We Can.」のスローガンを考えたのは、なんと当時28歳のスピーチライターだったという。裏方に徹しながらも、実際には表舞台にその名が知れ渡るほど有名な職業。もちろん、トランプ次期大統領の影でも活躍していたに違いない。日本の政治界でもその存在がささやかれながら、国内ではあまり知られていないのが現状だ。スピーチライターは、相手の心に寄り添い、本来ならとうてい“言葉にすることのできない思い”を、その人の持つ魂の叫びを、“スピーチ原稿”という“カタチ”にするのがお仕事。そんな素晴らしい職業をテーマにした本作の、“秀麗皎潔”なフレーズにあふれたポスターにぜひ注目してみて。連続ドラマW「本日は、お日柄もよく」は2017年1月14日(土)22時~WOWOWプライムにて放送(全4話)※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2016年11月14日放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏が13日、TBS系バラエティ番組『サンデー・ジャポン』(毎週日曜9:54~11:30)に生出演。米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利したことについて、「アメリカにアホが多い」と発言した。これまでもトランプ氏を批判するコメントをしてきたデーブ氏は、この選挙結果について、「純粋な気持ちで支持している人たちが多いということを認めた上で、大統領が当選してデモとか抗議は記憶にない。こんなのは初めて」と異例の事態だと話した。そして、「選挙中にみんなが好きそうな言葉を並べて、当選した途端にコロコロ変え始めると。いい人になるとか」と続け、「トランプ自身は生粋の共和党の人じゃないから、彼自身は娘もしっかりいるし暴走しないにしても、周りにどういう人を入れるか。すでにちょっと危険人物が含まれている」と心配。「なんでトランプになったってみんなに聞かれるんですけど、アメリカにアホが多いんですよ。よく勉強していない人が多いんですよ」と言い放った。また、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵が、デーブ氏の「素人に心臓の外科手術をやらせるようなもの」という発言について、「民主主義というのはだれでも総理大臣になる資格がある。これがすばらしいこと。ここを否定するようじゃ民主主義を否定することになる」と指摘すると、デーブ氏は「否定してないんですけど、彼は資格なさすぎるんですよ」と批判した。
2016年11月13日セレブの大多数が支持していたヒラリー・クリントンがまさかの敗北。アメリカ国民が次期大統領に選んだのは、ドナルド・トランプの方であった。大統領選から一夜明け、セレブはこの状況に何を思うのか。アナ・ケンドリックは「悪夢を見たような気分で目が覚めた。そしてまた泣き始めた。私の信念:私は一人じゃない、みんなも一人じゃない」とつぶやき、アリエル・ウィンターは「アメリカ、あなたは失敗したわ。なんてザマなの。ありえない。トランプを私たちの大統領だと認めることなんて一生できない」と憤っている。オリヴィア・ワイルドはヒラリーの闘いぶりを称え、「心から残念に思う」と慰めたうえで、トランプの勝利には「打ちのめされている」と発言。国内のセレブのみならず、イギリス人のエマ・ワトソンもこんな反応を見せ、ファンから称賛を受けている。「今日はニューヨークの地下鉄にマヤ・アンジェロウの本を届けにいくわ。そして、私が信じていることのために、より頑張って闘うつもりよ」とツイート。女性の権利向上を主張するエマは、公民権運動に深く関わったマヤの著書を愛読しており、先週も多くの人に読んでもらうために地下鉄にこっそり本を置いて回る活動を行った。大統領選については触れていないものの、差別主義的な発言で有名なトランプが勝利したことを受け、再びマヤの本を世に広めるべきだと思ったのだろう。(Hiromi Kaku)
2016年11月10日