『世界でひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル!』『アメリカン・スナイパー』と3年連続でアカデミー賞ノミネートされ、演技派としても地位を確立した“世界一セクシーな男”ブラッドリー・クーパーの待望の最新主演作『Burnt』が、邦題『二ツ星の料理人』として6月より日本公開されることが決定。オスカー女優となったアリシア・ヴィキャンデルや、『アメリカン・スナイパー』のシエナ・ミラーら豪華共演で、過去にワケありの元・二ツ星シェフを演じる。3年前、パリの二ツ星レストランから姿を消した人気シェフ、アダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)。一流の腕を持ちながらも大きな問題を抱えたアダムは、トラブルを起こし、すべてを失った。もう一度、料理人として再起をはかるため、ロンドン美食界の友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込む。アダムは「世界一のレストランにしてやる」という約束を取り付け、女性料理人のエレーヌ(シエナ・ミラー)、パリ時代の同僚ミシェル(オマール・シー)など最高のスタッフを集めていく。満を持して、新しくレストランをオープンするアダムだったが、過去のトラブルの代償はまだ解決していなかった…。美食の街を追い出されたワケありの元二ツ星シェフが、ロンドンのフレンチレストランで、新たな仲間たちと世界一のレストランを目指して奮闘する、美食エンタテインメントとなる本作。本格派フランス料理の数々と、迫力の厨房ドラマも見どころだ。すべてを懸けて三ツ星に挑む、熱血シェフを演じるのは、実力派イケメン俳優ブラッドリー。主人公を支えるレストランの仲間には、『アメリカン・スナイパー』で妻役を演じていたシエナ・ミラー、『ラッシュ/プライドと友情』のダニエル・ブリュール、『最強のふたり』のオマール・シーなど、多彩なキャストが出演。さらに、ユマ・サーマンやエマ・トンプソンという大御所女優たちに加え、『リリーのすべて』でアカデミー賞「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデル、ディズニー実写版『シンデレラ』のリリー・ジェームズといった新星女優たちも、夢の競演を果たしている。このスターたちをまとめ上げるのは、「ER 緊急救命室」「ザ・ホワイトハウス」など大ヒットTVシリーズを手掛け、メリル・ストリープとジュリア・ロバーツがそろってアカデミー賞にノミネートされた家族の群像劇『8月の家族たち』の監督ジョン・ウェルズ。料理の腕は最高、でも人生は“Burnt”(焦げちゃった・やけどしちゃった)天才シェフの再起を、ぜひ見守っていて。『二ツ星の料理人』は6月より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月07日第88回アカデミー賞において「主演男優賞」(エディ・レッドメイン)ほか4部門にノミネートされ、アリシア・ヴィキャンデルが接戦といわれた「助演女優賞」を制した『リリーのすべて』。本作を製作したのは、イギリス・ロンドンを拠点とする映画製作会社「ワーキング・タイトル・フィルムズ(Working Title Films)」だ。本作をはじめ、『レ・ミゼラブル』『ラブ・アクチュアリー』など、時代や国を越えて愛される名作を次々生み出しているこのスタジオに迫った。1983年に設立され、現在はティム・ビーヴァン&エリック・フェルナーが共同代表を務める「ワーキング・タイトル」は、これまで100を超える作品を世に送り出し、全世界でトータル50億ドル以上もの興行成績を誇っている。映画が始まってすぐのオープニングクレジットで、そのロゴを目にしたことのある人も多いはずだ。エディ・レッドメインが「主演男優賞」を受賞した『博士と彼女のセオリー』、本作を手がけたトム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』、アリシアの初めての英語作品『アンナ・カレーニナ』から、ジョー・ライト監督×キーラ・ナイトレイの『つぐない』、ティム・ロビンスが監督を務めた『デッドマン・ウォーキング』、コーエン兄弟の『ファーゴ』、シェカール・カプール監督×ケイト・ブランシェットの『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』まで、実に11本のオスカー像を獲得。38回の英国アカデミー賞のほか、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭などで数々の賞を獲得してきている。また、賞レースで名前の挙がる作品だけではなく、『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』など、世界中で愛されヒットを記録したラブストーリーを中心にエンターテイメント作品も数多い。そんなワーキング・タイトルが次に送り出すのが、世界で初めての性別適合手術を受けた女性の実話を元に、1組のカップルが織り成す鮮烈な愛の物語となる『リリーのすべて』。かつてないほどにトランスジェンダーを受け入れる傾向になりつつある昨今、本作はまだその言葉や概念すらなかった時代を呼び起こす。『博士と彼女のセオリー』でオスカーを獲得したエディは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断されたスティーヴン・ホーキング博士を演じたときと同様、本作においても特殊メイクに頼らず役作りに全身全霊を捧げていたという。「エディは驚くほど澄みわたった純粋な心の持ち主だ」と語るのは、フーパー監督。「彼が最も気にかけていたのは、リリーの感情の遍歴だった。それを彼が労力と時間をかけて追究した結果、リリーの外見的な要素もおのずと後からついてきた。全ては内面からあふれ出た努力の結晶だ」と、エディの役作りの神髄に触れている。トランスジェンダーの女性の心の揺れ動きを描いた作品として、また真実の愛の物語として、『リリーのすべて』もワーキング・タイトルの歴史にその名を刻むことになる。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.アンナ・カレーニナ 2013年3月29日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開(C) 2012 Focus Features LLC. All rights reserved. photography by Eugenio Recuenco,Laurie Sparham博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開(C) UNIVERSAL PICTURES
2016年03月02日レオナルド・ディカプリオが念願のオスカー受賞を果たした第88回アカデミー賞。29日(日本時間)にロサンゼルスのドルビー・シアターで行なわれた授賞式には、今年も候補者をはじめとする多くのスターがドレスアップして一堂に会した。『ルーム』で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンは「グッチ(Gucci)」のロイヤル・ブルーのドレス。ボタニカル・モチーフのビジューのベルトでウエストをマークし、裾にかけてはプリーツ入りのフリルをあしらったデザイン。ハーフアップのダウンスタイルの髪にもベルトと同じモチーフのヘアアクセサリーが飾られていた。助演女優賞受賞のアリシア・ヴィキャンデル(『リリーのすべて』)は、自身がミューズを務める「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のストラップレス・ドレス。イエローにシルバーの刺繍、アンクル丈のバルーン状の裾がキュート。ディズニーの『美女と野獣』のヒロイン、ベルそっくりの装いはSNSでも話題になった。主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナン(『ブルックリン』)は「カルバン クライン(Calvin Klein)」のグリーンのドレス。シンプルなシルエットながら、メタリックな素材で華やかさを演出した。作品賞に輝いた『スポットライト世紀のスクープ』で助演女優賞候補だったレイチェル・マクアダムスも深いグリーンのドレス。「オーガスト・ゲティ・アトリエ(August Getty Atelier)」のドレスはホルターネックでベアバック。右脚がほとんど見えるほど深いスリットから美脚をのぞかせていた。同じく助演女優賞候補だったルーニー・マーラ(『キャロル』)は「ジバンシィ(GIVENCHY)」の白いレースのドレス。首元までボタンでしっかりとめているが、胸のすぐ下がダイヤ形に開き、ひざ上までの大胆なスリットの入ったセクシーなデザイン。小さなお団子をいくつか作ってまとめたヘアスタイルもクールだった。オリヴィア・ワイルドは「ヴァレンティノ(Valentino)」。プリーツが効いた白のドレスは胸元の大胆なカットが印象的。実は背中も大きく開いていた。歌曲賞候補(“Til It Happens to You”)で、授賞式ではパワフルなパフォーマンスで会場を感動に包んだレディー・ガガも白を着用。遠目にはロングドレスに見えたが、実はパンツスーツ。彼女のスタイリスト、ブランドン・マクスウェルがデザインを手がけた。主演女優賞候補で衣装デザイン賞のプレゼンターも務めたケイト・ブランシェットは「アルマーニ・プリヴェ(ARMANI PRIVE)」。同じく主演女優賞候補だったシャーロット・ランプリング、ほかにナオミ・ワッツも「アルマーニ・プリヴェ」を着用。プレゼンターを務めたジュリアン・ムーアとデイジー・リドリーは「シャネル(CHANEL)」のオートクチュール。脚本賞のプレゼンター、シャーリーズ・セロンは「ディオール(Dior)」の赤のドレス。深いプランジネックに「ハリー・ウィンストン(Harry Winston)」のネックレスでゴージャスに着こなした。今年は、ノミネートされた若手女優たちの華やかさ、ベテラン女優たちの艶やかさがひと際目立ったレッド・カーペットだった。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、『レヴェナント:蘇えりし者』に主演したレオナルド・ディカプリオが悲願の主演男優賞を受賞した。その他の画像過去、主演男優賞に3回(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』『ブラッド・ダイヤモンド』『アビエイター』)、助演男優賞に1回(『ギルバード・グレイプ』)ノミネートされながら、いずれも受賞を逃し、“無冠の帝王”と呼ばれていたディカプリオ。今回はゴールデングローブ賞(ドラマ部門)、放送映画批評家協会(BFCA)、全米俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞(BAFTA)の主演男優賞など、オスカー前哨戦で圧倒的な強さを見せつけ、本丸であるアカデミー賞でも栄冠を勝ち取った。ついに黄金に輝くオスカー像を手にしたディカプリオは、アカデミー会員をはじめ、メガホンをとったイニャリトゥ監督や共演したトム・ハーディ、そして“映画の師匠”であるマーティン・スコセッシ監督らに感謝の意を述べるとともに、「この映画は、人間と自然の関わりを描いた」と熱弁。自身が取り組む環境問題にも言及し、「切迫した人類の危機に、今こそ行動を起こすべきだ」と語った。一方、有力視されながら受賞を逃したのが、『クリードチャンプを継ぐ男』で助演男優賞候補になっていたシルベスター・スタローン。第49回アカデミー賞(1977年開催)で作品賞、監督賞、編集賞の三冠に輝いた出世作『ロッキー』から約40年。そのDNAを受け継ぐ“新章”である本作で、スタローンは元ライバルの息子を一流選手に育て上げるべく、再びボクシングの世界に身を投じるロッキーを熱演した。前哨戦であるゴールデングローブ賞で助演男優賞を獲得していたが、初オスカーは指の間をすり抜け、無念の結果となった。助演男優賞は、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランスが受賞した。主演女優賞はケイト・ブランシェット、ジェニファー・ローレンスらオスカー受賞経験者を押さえて、初ノミネートのブリー・ラーソンが受賞。主演作『ルーム』で、幼い息子とともに7年もの間、監禁されていた“部屋”から脱出し、世界と再び向き合う姿を演じ、最有力候補の貫録を見せつけた。大接戦だった助演女優賞は、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィカンダーが受賞。本命視されていた『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットは、受賞を逃し、ディカプリオとの『タイタニック』コンビによるアベック受賞は実現しなかった。主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィカンダー『リリーのすべて』『レヴェナント:蘇えりし者』4月22日(金) TOHOシネマズ 日劇ほか 全国ロードショー
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が最多6冠を達成。作品賞には『スポットライト 世紀のスクープ』が輝いた。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、『マッドマックス』シリーズ第4弾であり、30年ぶりとなる新作。生みの親であるジョージ・ミラー監督がメガホンをとり、荒廃した近未来を舞台に、トム・ハーディ演じる主人公マックスの自由と生き残りをかけた戦いを描いた。今回のノミネートは10部門。そのうち美術賞、音響編集賞、録音賞、編集賞、衣装デザイン賞、メイク・ヘアスタイリング賞の6部門を受賞した。作品賞に輝いたのは、トム・マッカーシー監督による『スポットライト 世紀のスクープ』。カトリック教会の神父による少年たちへの性的虐待を報じた新聞社「ボストン・グローブ」の記者たちを描いた実話に基づく物語が、作品賞と脚本賞を受賞した。最多12部門でノミネートされていた『レヴェナント:蘇えりし者』は、主演男優賞、監督賞、撮影賞の3部門を受賞。レオナルド・ディカプリオは、5度目のノミネートにして悲願のオスカー獲得を果たし、アレハンドロ・G・イニャリトゥは、昨年に続き2年連続の快挙となった。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。第88回アカデミー賞 受賞結果一覧作品賞:『スポットライト 世紀のスクープ』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』主演女優賞:ブリー・ラーソン『ルーム』助演男優賞:マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』助演女優賞:アリシア・ヴィキャンデル『リリーのすべて』監督賞:アレハンドロ・G・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇えりし者』脚色賞:『マネー・ショート華麗なる大逆転』脚本賞:『スポットライト 世紀のスクープ』撮影賞:『レヴェナント:蘇えりし者』美術賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』音響編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』録音賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』編集賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』作曲賞:『ヘイトフル・エイト』歌曲賞:「Writing’s On The Wall」『007 スペクター』衣装デザイン賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』メイク・ヘアスタイリング賞:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』視覚効果賞:『エクス・マキナ(原題)』外国語映画賞:『サウルの息子』製作国:ハンガリー長編アニメ映画賞:『インサイド・ヘッド』短編アニメ映画賞:『ベア・ストーリー(原題)』短編実写映画賞:『スタッタラー(原題)』短編ドキュメンタリー賞:『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー(原題)』長編ドキュメンタリー:『AMY エイミー』(C)2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
2016年02月29日第88回アカデミー賞の授賞式が29日(現地時間28日)、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが助演女優賞に輝いた。本作は、世界初の性別適合手術で女性になった実在の画家アイナー・ベイナーとその妻の愛を描いたラブストーリー。アリシア・ヴィキャンデルは、エディ・レッドメイン演じるアイナー・ベイナーに献身的な愛をそそぎ支える妻ゲルダを演じた。初のオスカーを手にしたアリシアは「認めていただき本当にありがとうございます」と感激。「すばらしいキャストの方々と共有したいと思います」と喜びを爆発させた。そして、主演のエディを見つけて「そこにいるのね」と話しかけ、「本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできませんでした」と感謝の気持ちを伝えた。助演女優賞はそのほか、『キャロル』のルーニー・マーラ、『マネー・ショート 華麗なる大逆転』のレイチェル・マクアダムス、『ヘイトフル・エイト』のジェニファー・ジェイソン・リー、『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットがノミネートされていた。WOWOWでは、2月29日21時から同授賞式の字幕版を放送。3月5日にはダイジェスト版も放送する。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年02月29日第88回アカデミー賞授賞式が2月29日(日本時間)、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが「助演女優賞」を獲得。アリシアはエディ・レッドメン演じる“リリー”と魂同士で結びついた愛の強さを鮮やかに表現し、見事受賞に至った。いまから80年以上も前、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく勇気と愛の物語。命の危険を冒してでも、本当の自分らしく生きることを望んだ主人公リリーと、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑いながらも一番の理解者であり続けた妻・ゲルダが織りなす、魂の触れ合いのドラマを描く。同作は主演男優賞(エディ・レッドメイン)、助演女優賞(アリシア・ヴィキャンデル)、美術賞、衣装デザイン賞にノミネートされた。受賞したアリシアは客席にいるエディに向かって「エディ、そこにいるのね、本当にありがとう。あなたがいなければこんなことはできなかった。私がここにいるのはドリームチームのおかげです」と感謝を述べた。(text:cinemacafe.net)
2016年02月29日まもなく2月29日(日本時間)に開催される、第88回アカデミー賞授賞式。その行方を占う“前哨戦”もひとまず落ち着き、「主演男優賞」は“今度こそ”4度目の正直で『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオが大本命か、といわれている。また、「主演女優賞」には『キャロル』ケイト・ブランシェットや『JOY』(原題)ジェニファー・ローレンスの“経験者”を抑え、『ルーム』のブリー・ラーソンが最有力視されている。その対抗となるとしたら、同じく子役から活躍する『ブルックリン』のシアーシャ・ローナンか、キャリア51年目で初ノミネートの『さざなみ』シャーロット・ランプリング。50年代のアイルランド移民女性の心の揺れと成長を描いた前者や、ベテランの妙演が光る後者はアカデミー会員の“支持を集めそう”ではあるものの、深く傷つきながらも息子と共に再生の道を探る若き母親を演じたラーソンに、これまでの勢いで軍配が上がりそうだ。そんな中、各賞ごとに結果が異なり、映画関係者の間でも意見が割れているのが、“助演枠”。いずれも、オスカー受賞経験のある実力派や大ベテランと、いま注目度・人気ともに急上昇中の新鋭や新境地に挑む中堅が入り乱れており、混戦模様となっている。■『クリード』“老ロッキー”ことS・スタローンか、渋くて物静かな老スパイか!?今回「助演男優賞」にノミネートされているのは、『マネー・ショート華麗なる大逆転』のクリスチャン・ベイル、『レヴェナント:蘇えりし者』のトム・ハーディ、『スポットライト 世紀のスクープ』のマーク・ラファロ、『ブリッジ・オブ・スパイ』のマーク・ライランス、そして『クリードチャンプを継ぐ男』のシルベスター・スタローンの5人。カメレオン俳優ともいわれるベイルは2010年の『ザ・ファイター』で同賞を受賞しており、“ハルク”としてもおなじみのラファロは、昨年の『フォックスキャッチャー』に続いて2年連続・3度目のノミネート、そのほかの3人は初ノミネートとなっている。『クリード』でのスタローンは、彼の代名詞でもある元世界チャンピオン“ロッキー・バルボア”の老いた“いまの姿”を熱演したが、その演技には胸アツになる人が続出。ゴールデン・グローブ賞ではスタンディングオベーションを受けて「助演男優賞」を手にし、その後も全米映画俳優組合(SAG)賞、放送映画批評家協会賞(BFCA)と前哨戦を制覇。ただ、今回のアカデミー賞が白人俳優ばかりで「多様性に欠く」との批判を受ける中、ノミネートをスルーされたライアン・クーグラー監督と主演のマイケル・B・ジョーダンのために、一時は授賞式出席を辞退するつもりだったことも明かしていた。40年前、自身の鮮烈なデビュー作となった『ロッキー』(’76)は「作品賞」など3冠を受賞、「主演男優賞」と自ら手がけた「脚本賞」でノミネートもされたが、今回受賞すれば初のオスカー獲得。もしそうなれば、ボイコット騒動に揺れた授賞式のボルテージが一気にアップするはずで、クーグラー監督やジョーダンらに向けたコメントにも注目が集まるに違いない。とはいえ、『ブリッジ・オブ・スパイ』でソ連側の老スパイを飄々と演じてみせたライランスも、全米映画批評家協会賞や英国アカデミー賞(BAFTA)などで受賞しており、その最大のライバルとなるかもしれない。また、『レヴェナント:蘇えりし者』でディカプリオ演じる主人公が、復讐の執念を燃やして追い続ける敵役を怪演したハーディも、見逃せない。ライバルが強敵であればあるほど、主演はいっそう輝くわけで、『ダラス・バイヤーズクラブ』のマシュー・マコノヒー&ジャレッド・レトのように主演・助演コンビで受賞というケースもなきしもあらずだ。■『リリーのすべて』A・ヴィキャンデル、『キャロル』R・マーラ…主演を支える女性たちにも火花が!?ゴールデン・グローブ賞、BAFTAでは『スティーブ・ジョブス』のケイト・ウィンスレットが受賞し、SAG賞、BFCA、そして直近のサテライト賞では『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが獲得している「助演女優賞」。ウィンスレットはこの濃密な会話劇の中で、“カリスマ”ジョブズを演じたマイケル・ファスベンダーに匹敵するほどのセリフ量を披露しており、カリスマを公私にわたって支え続けた部下として強い印象を残している。『愛を読むひと』で「主演女優賞」を獲得している彼女は、実に7度目のノミネートだ。一方、『リリーのすべて』のヴィキャンデルは、今回が初ノミネート。エディ・レッドメイン演じる最愛の夫が、苦しみながらも“本当の自分”になっていく姿を受け入れる妻役で、性別や肩書きを越えた深い愛の結びつきを、力強く、情感豊かに演じて見せた。今回のアカデミー賞では「脚本賞」「視覚効果賞」でのノミネートのみとなったが、彼女は“美しすぎる人工知能ロボット”を演じた『Ex Machina』(原題)でも高い評価を受けており、さらなる追い風になる可能性大。また、垣根を超えた愛といえば、女性同士の愛を描いた『キャロル』のルーニー・マーラは、カンヌ国際映画祭で女優賞を獲得している。大人の女性としてキャロルに憧れつつも、本当の愛を知り、次第にその喜びだけでなく悲しみや苦しみも知っていく若いアーティストの変容を、見事に体現してみせたマーラ。『ドラゴン・タトゥーの女』で「主演女優賞」にノミネートされているが、『キャロル』もまちがいなく代表作の1つとなるはずだ。『ミーン・ガールズ』『きみに読む物語』で一躍ブレイクしたレイチェル・マクアダムスにとっても、女性新聞記者役に挑んだ『スポットライト 世紀のスクープ』はオスカー初ノミネート。持ち前の魅力的な笑顔を封印し、カトリック教会の一大スキャンダルを暴いた社会派の同作でさらなる新境地を開拓している。そして今回、ダークホースとして一番の“クセ者”となりそうなのが、タランティーノ節大全開の『ヘイトフル・エイト』で、ただ1人の女性を演じたジェニファー・ジェイソン・リー。子役時代から長らく活躍してきた彼女は、意外にも、タランティーノ監督が集大成として描いた密室ミステリーで初ノミネート。雪山で“生き残る”ために手段を選ばない破天荒ぶりはディカプリオ以上(?)で、もしかしたら彼女が嵐を巻き起こすかもしれない。しかし、あれこれ予想をしてみても、結果はやはり神のみぞ知る…。29日の授賞式まで、楽しみに待っていよう。(text:cinemacafe.net)
2016年02月25日『リリーのすべて』の演技により、2月21日に行われたアカデミー賞直前の映画賞、第20回サテライト賞(Satellite Awards)において「助演女優賞」を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。彼女はすでに全米映画俳優組合(SAG)賞、放送映画批評家協会賞(BFCA)などで多くの「助演女優賞」を手にしており、ゴールデン・グローブ賞では本作と『Ex Machina』(原題)で「主演女優(ドラマ部門)/助演女優賞」にそれぞれノミネート。本作で、エディ・レッドメン演じる“リリー”と魂同士で結びついた愛の強さを鮮やかに表現する彼女の演技は世界中で高く評価され、日本でも注目度急上昇中だ。このほど、そんなアリシアの魅力に迫った特別映像がシネマカフェに到着した。若きオスカー俳優エディが、いまから80年以上も前、“本当の自分”に気づき、勇気を持って生きることを選んだデンマーク人女性を演じる『リリーのすべて』。本作で、エディに負けない存在感を発揮しているのがアリシアだ。日本時間2月29日(月)に発表となる第88回アカデミー賞では、エディが「主演男優賞」に、アリシアが「助演女優賞」にそろってノミネートされており、最有力候補として期待を集めている。スウェーデン出身のアリシアは、キーラ・ナイトレイの義妹を演じた『アンナ・カレーニナ』やマッツ・ミケルセン共演の『ロイヤル・アフェア愛と欲望の王宮』で鮮烈な印象を放ち注目を浴びると、『コードネーム U.N.C.L.E.』のヒロインに抜擢され、本年度賞レースを席巻している『Ex Machina』では美しい人工知能ロボットを好演。今後も、マット・デイモン主演のシリーズ最新作『ジェイソン・ボーン』(原題)のヒロインを務めるなど話題作が控えている。今回届いた本作の映像では、愛する夫が夫でなくなると分かってもなお、“リリー”という女性として新たな人生を送ることを同じように望む妻ゲルダ役についてフィーチャー。アリシアは、「自分の内面は女性だと信じている」と医師に打ち明ける夫の手を握り、「私もそう思う」とすかさず答え、一番の理解者であり続けたゲルダを熱演する。「愛する人を手放す勇気に胸を打たれた。ゲルダは最愛の人にすべてを与え、その人が自由に飛び立つままにするの」と語り、「ゲルダという女性を理解し、デリケートに繊細に演じたわ」と役作りについて明かす。また、フーパー監督は彼女の演技について、「本作を描いたのは変化を恐れない無条件な愛、アリシアが力強く表現してくれた。エディと渡り合える女優は少ないが、アリシアが居てくれて幸運だった。この役を演じられる女優はなかなかいない」と大絶賛。そして、リリーを演じたエディも、「彼女は感情を深く表現することができて、僕にも大いに刺激になった」と、この共演を通じて自らも影響を受けたことを打ち明ける。「アリシアがすごいのは、理詰めで演じる面と本能的に演じる面の両方を持っている点だ」。本映像の後半で明らかになるのは、これまで誰も成功したことのない、未知の手術を受けに旅立つ夫と、それを見送るゲルダの感動的な場面。ゲルダの伸ばした手はどこか遠いところへ行ってしまう夫を愛おしむ一方、夫を永遠に失う寂しさを押し隠す心情が描かれている。愛する人が不安や苦痛を感じているからこそ、自身も何かすべきだと気づいているゲルダ。そんな難しい役どころを体現したアリシアの力強い演技と、繊細な表情の移ろいにぜひ注目してみて。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月24日エディ・レッドメインが主演作『リリーのすべて』を引っさげ、トム・フーパー監督とともに緊急来日することが決定!2人は揃って本作のジャパンプレミアに参加し、エディは2度目の来日となる今回、初めて日本のファンと直接触れ合うことになった。本作は、いまから80年以上も前に、自身の性別違和に勇気を持って向き合い、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話に基づく物語。命の危険を冒してでも自分らしく生きることを望んだ主人公リリーをエディが熱演、その一番の理解者であり続けた妻ゲルダ役でアリシア・ヴィキャンデルも好演を見せ、夫婦の愛を越えた魂の触れ合いのドラマを綴り上げている。今月29日(日本時間)に発表となる第88回アカデミー賞では「主演男優賞」「助演女優賞」ほか4部門にノミネートされており、昨年の『レ・ミゼラブル』に続き、エディの2年連続のオスカー獲得にも期待がかけられている。エディとフーパー監督は、前回タッグを組んだ世界的ヒット作『レ・ミゼラブル』でも来日を果たし、プロモーション活動を行っている。監督は2012年11月の同作ジャパン・プレミアと12月のロイヤル・プレミアに参加、また、エディは同作のDVD発売時2013年4月に初来日しており、各メディアの取材等に対応した。今回、2人は3月9日(水)に行われる『リリーのすべて』のジャパン・プレミアに参加する予定で、エディが日本のファンと直接交流する場に登場するのは今回が初めて。その来日を記念してTwitterで「#エディに聞きたいこと」をつけてエディへの質問を投稿すると、選ばれた質問をエディ本人に直撃。そのQ&A映像は後日SNSや公式サイトにアップされる予定という。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月22日映画『リリーのすべて』(3月18日)で共演する俳優のエディ・レッドメインと新人女優のアリシア・ヴィキャンデル、トム・フーパー監督のインタビューを織り交ぜた特別映像がこのほど、公開された。2016年度の第88回アカデミー賞で、主演男優賞(エディ)、助演女優賞(アリシア)をはじめ4部門にノミネートされていることでも話題の本作は、1926年のデンマークを舞台に、史実に基づいた繊細なラブストーリー。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ)は、肖像画家の妻ゲルダ(アリシア)と共に公私とも充実した日々を送っていたが、ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、アイナーは自分の内側に潜んでいた女性の存在を認知する。以来、"リリー"という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深め、一方のゲルダも、夫が夫でなくなっていく事態に戸惑うが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解していく。公開された特別映像では、エディとアリシアが、実在の人物を演じ、表現することで得たリリーとゲルダのそれぞれの思いについて語る姿を捉えている。見せかけの自分と真の自分の差異に苦悩するリリーに献身的な愛をそそぎ支える妻ゲルダ役を務めたアリシアは、本作を「最愛の人に全てをささげた女性の物語」と表現。「2人の愛の物語だけど、究極的にはいかに自分を愛するか」とも語るように、おのおのが抱く、それぞれの愛の形に触れていく様も描かれる。一方のエディは、「原作を読んで心を動かされた」と明かしながら、ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていくホーキング博士を熱演した『博士と彼女のセオリー』とは一変して、世界で初めて性別適合手術を受けた女性・リリーを体現する。脚本を読んで3度泣いたというフーパー監督は「人生には壁が立ちはだかる。だが2人は困難を乗り越え社会に挑戦したんだ」と断言。また、本作を「『英国王のスピーチ』と関連したテーマを持っていて、真の寛容な愛が変わりゆく相手をいかに受け入れるかを描いた」と打ち明けた。特別映像でも描写される、重い葛藤を心に持ちなが美しく生きようとするリリーについて、エディも「勇気をもって真実の人生を生きた」と語るように、ゲルダのひたむきな愛を受けながら困難を乗り越えた"ひとりの女性"として映されている。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年02月17日マット・デイモンが主演を務め、大ヒットを記録してきた“ボーン”シリーズの最新作『ジェイソン・ボーン(原題)』が10月に公開されることが決まり、初映像が公開になった。公開された初映像本シリーズは、圧倒的な格闘・諜報能力を持っているが、すべての記憶を失ってしまった謎の男ジェイソン・ボーンが、迫り来る敵に立ち向かいながら、「自分は何者なのか?」を追い求める様を描いたアクションシリーズ。これまでに3作品が製作され、大ヒットを記録してきたが、ついに最新作が9年ぶりに公開。『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルがヒロイン役を務めるほか、トミー・リー・ジョーンズ、ヴァンサン・カッセルが出演する。本シリーズは、手持ちカメラの生々しい映像と、目まぐるしく変化する編集の妙、デイモンのアクロバティックなアクションで、これまでのアクション映画、スパイ映画にはなかった表現を生み出し、観客の度肝を抜いてきた。このほど公開になった映像でも、デイモン演じるボーンの接近格闘、爆走するバイクを至近距離で追ったショットなど、ポール・グリーン・グラス監督と撮影監督のバリー・アクロイドが得意とする息つまるシーンが次々に登場。随所に謎めいたセリフやカットが登場しており、新作がどんなストーリーなのかも気になるところだ。『ジェイソン・ボーン(原題)』10月公開
2016年02月10日『オデッセイ』が日本でも大ヒット中のマット・デイモンと、先の『ボーン』シリーズ2作を手がけたポール・グリーングラス監督という最強タッグが復活する最新作『ジェイソン・ボーン』(原題)。本作の日本公開が10月に決定、初の場面写真とともに、先日のスーパーボウルでTVスポットとしても放送された初映像が解禁となった。記憶を失い、愛する者を奪われた最強の暗殺者、ジェイソン・ボーン。マット・デイモンが主演を務め、かつてない臨場感と極限のリアリティで世界中の観客を熱狂させた大ヒット・アクションシリーズが、ついにスクリーンに帰ってくる。最新作では、全世界が待ち望んだグリーングラス監督とデイモンのシリーズ最強タッグが、2007年の3作目『ボーン・アルティメイタム』以来、9年ぶりに実現。ヒロイン役には、『リリーのすべて』で自身初のアカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされ、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の新ミューズとしても活躍、いま最も世界の注目を集める女優アリシア・ヴィキャンデルが抜擢され、さらにトミー・リー・ジョーンズやヴァンサン・カッセルといった名優たちが集結。今回解禁された映像では、デイモン演じるジェイソン・ボーン、さらに今回がシリーズ初参加となるジョーンズの姿を確認できる。グリーングラス監督の手腕が光るスタイリッシュな映像の中で、断片的に語られる言葉の意味と物語の全貌は未だ明らかにされていないもの、迫力満点の素手ボクシングや「自分が誰か分かっている。全部思い出した」というボーンのセリフには胸アツになること必至。“新章”へと突入した孤高の暗殺者の新たな物語に、期待は高まるばかりだ。『ジェイソン・ボーン』は10月、全国にて公開(北米公開は7月29日)。(text:cinemacafe.net)
2016年02月10日『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督がオスカー俳優となったエディ・レッドメインと再びタッグを組み、ハリウッドの“イットガール” アリシア・ヴィキャンデルとともに挑んだ真実の物語『リリーのすべて』。本作で、エディが演じた実在のリリー・エルベという女性について、エディ自身やアリシア、監督が敬意と称賛を寄せる映像が解禁となった。1920年代のデンマーク。画家夫婦のアイナーとゲルダは、公私とも充実した日々を送っていた。ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたアイナーは、自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。それ以来、“リリー”という名の女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていき…。まだ「トランスジェンダー」という言葉さえなかったであろう時代に、命の危険を伴うと知りながら世界で初めての性別適合手術に臨んだリリー・エルベ。今回到着したのは、いまから80年以上も前に、勇気を持って本当の自分であろうとした主人公リリーにクローズアップした映像となっている。「原作を読んで心を動かされた」と語り始めるのは、本作の演技により2年連続でアカデミー賞にノミネートされたエディ。続けて、「トランスジェンダーの先駆者 リリー・エルベの真実の物語。見せかけの自分と真の自分の違いに苦しむ人間の物語だ」とフーパー監督も説明する。「毎朝…“今日こそ1日中アイナーでいよう”と誓う」と、心と体の違和に悩み、ひとり苦しむリリーに対し、「あなたは私のすべて、生きていてほしい」と手を取るのはアリシアが演じる妻・ゲルダ。ゲルダの献身的な愛を受け、本当の自分になる決心を持って前へと進み始めるリリーの勇気に、彼らはそろって称賛を贈り、アリシアは「究極的には、いかに自分を愛せるかの物語」とコメント、エディも「リリーは勇気をもって真実の人生を生きたんだ」とその勇気に言及する。“本当の自分になる”ことだけを望んで生きたリリー・エルベという一人の女性の勇気に、ぜひ注目してみて。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月08日いまから80年以上も前に、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人リリー・エルベの実話をエディ・レッドメイン主演で描く『リリーのすべて』。このほど、本作の舞台となり、メインの撮影地となったデンマーク・コペンハーゲンにてプレミア上映が開催、実際のリリーを描いた画家で妻のゲルダ・ヴェイナーの作品を前に、エディとゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデル、トム・フーバー監督が会見を行った。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自分の内側に潜んでいた女性の存在に気づく。以来、“リリー”という女性として過ごす時間が増えていったアイナーは、心と身体が一致しない自分に困惑と苦悩を深めていく。一方のゲルダも戸惑いを隠せなかったが、いつしかリリーこそがアイナーの本質なのだと理解するように。やがて、移住先のパリで問題解決の道を模索する2人の前に、ひとりの婦人科医が現れる――。コペンハーゲンで行われた本プレミアに、エディはグレーのスーツ、アリシアは美しいシルエットの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のドレスに身をまとい、ファッションアイコンとしても注目される2人らしくシックに登場。エディは黄色い声援を浴びながら、会場の外ではファンと触れ合う様子も見せていた。そして、アーケン美術館では、実際のリリーの姿を描いたゲルダの画をバックに、エディ、アリシア、フーパー監督の3人が会見。監督は、「もしアカデミーにベスト・ロケーション(撮影地)賞があれば、きっとコペンハーゲンがノミネートされているよ。コペンハーゲンに来たとき、僕は恋に落ちたんだ。華麗で、映画のように美しい街だよ」とコメントした。また、エディも同様に、「異なったスタイルや時代の建築がある街だよ。だから、僕たちはパリやドレスデン(ドイツの都市)に見えるように、外観の撮影をコペンハーゲンで行ったんだ。ここには自然な美しさと交わった、素晴らしい多様性があるよ」と、その街並みの美しさを感慨深げに絶賛。アリシアは、「俳優としてとても尊敬する世界へ行けるなんて幸せよ。演じる役を通して、過去の時代を経験できるのは素晴らしいわ」とゲルダ役を演じた喜びを明かした。2月29日(日本時間)発表となる第88回アカデミー賞において、「主演男優賞」「助演女優賞」ほか4部門にノミネートされている本作。究極の愛で結ばれた2人の迫真の演技だけでなく、多様な輝きを放つコペンハーゲンの街の美しさにも、注目が集まりそうだ。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年02月07日エディ・レッドメインが実在のトランスジェンダーの女性を熱演し、2年連続でアカデミー賞「主演男優賞」にノミネートされている映画『リリーのすべて』。本作でのエディの役作りについて、彼にオスカー像をもたらした『博士と彼女のセオリー』のスタッフが再び協力していることが明らかとなり、エディやスタッフたちからコメントが到着した。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞4部門を受賞したトム・フーパー監督が、世界中で大ヒットした『レ・ミゼラブル』に続いてエディとタッグを組んだ本作。いまから80年以上も前に世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人女性リリー・エルベの生涯を描き、エディがアカデミー賞「主演男優賞」、相手役のアリシア・ヴィキャンデルが「助演女優賞」にノミネートされている。本作で、アイナー・ヴェイナーの心の中で生まれ、やがてひとりの女性としての人生を獲得していくリリーを演じたエディは、『博士と彼女のセオリー』で共に仕事をしたムーブメント・ディレクターのアレックス・レイノルズから今回も大きなサポートを得ることができたことを明かす。「アレックスは素晴らしい才能のセンスを持っているんだ。彼女は僕が何に良く反応し、何に反応しないかを知っていて、自分自身を解放できるようにしてくれた。動きは外的なものだけれど、同時に内的なものでもあるから。自分自身を解放して、リリーの物語に可能な限り真実に近く、入り込めることができるようにしてくれたんだ」と、彼女のサポートによって、容姿だけではないリリーの内面の輝きや葛藤を表現できたことを語る。そして、「役の身体的な特徴は、僕がいつも取り入れたいと思っているものの一つなんだ。なぜなら、身体的な特徴はその人自身をよく表しているから。手の動きについても、常に興味を持っている。僕は、リリーが“アイナーとして”生きていたときでも、本来の彼女を表現したいと思っていた。彼女はこういう風に寝ていたのだろうか?とか日常の些細なことでも考えていたよ」と明かしており、徹底した役作りへの姿勢を伺わせた。また、同様に『博士と彼女のセオリー』のスタッフであるメイクアップ&ヘアデザイン担当のジャン・スウェルも本作に協力しており、ジャンは「リサーチは興味深いものだったわ。リリーのトランジションに応じて、すべてのわずかな変化を映し出す必要があったの。完全にリリーになる前の段階では、わずかだけど、ぎこちなさが残っていなければならなかった。最初に女性らしさを加える細かいメークを施して、髪の毛を少し脱毛したり、横糸を加えたりね。エディと私は、誰にも分からないようなわずかなことについても意見が一致して、最善を尽くすことができたわ」と言う。さらにエディの役作りの姿勢についても、「エディは情熱的で、準備にしっかり備え、かつ正確なの。それに、彼はすべてを吸収するから本当に素晴らしいわ。例えば、彼の妻(ゲルダ)が口紅を塗るところを観察して、練習していたりね。私がほかの役者のメイクアップをしているところも観察していたのよ」と、その熱心に取り組む姿を絶賛。エディもまた、「ジャンは、とても素敵な感受性を持っているよ。彼女と僕は撮影の約1年半前から、リリーの身体的なイメージについて構想を始めていたんだ」と、早い段階で本作の役作りへ取り掛かっていたことを明かしている。ゲルダ役のアリシアは、「エディとシーンを演じる中で、リリーがリアルすぎて彼女を知ることに夢中になったわ。エディと仕事していると、毎回次のテイクがどんなふうになるのか想像がつかないからワクワクした。私はチームプレーとなるようにエディの出方を見てから、それに反応するように演技をすることを心掛けたわ」と語っており、エディの役作りには共演者も感化されるほど。スティーヴン・ホーキング博士を演じた『博士と彼女のセオリー』で英米のアカデミー賞を制覇したエディは、本作ではより内面から女性を体現する演技に挑んでいるようだ。「リリーのすべて」は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:博士と彼女のセオリー 2015年3月13日より全国にて公開(C) UNIVERSAL PICTURES
2016年02月04日1月30日(現地時間)、第22回全米映画俳優組合(SAG)賞授賞式がロサンゼルスで開催され、ドレスアップしたスターたちがレッド・カーペットに集結した。『ルーム』で主演女優賞に輝いたブリー・ラーソン(Brie Larson)はオーストラリアから帰国したばかりで、なんと授賞式2時間前に決めたドレスを着用。薄いブルーで、ツイストを効かせた胸元のデザインや深いスリットなどディテールに凝ったデザインはアトリエ ヴェルサーチ(Atelier Versace)の16SSコレクションの1着だ。映画部門助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル(AliciaVikander『リリーのすべて』)はルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)のメタリックなカラーブロックのドレス。彼女の肌の色とよく合っている。『ブルックリン』で主演女優賞候補だったシアーシャ・ローナン(Saoirse Ronan)はマイケル・コース(Michael Kors)のパステルピンクのドレスで、清楚に装った。助演女優賞候補だったルーニー・マーラ(Rooney Mara『キャロル』)は深いプランジネックのヴァレンティノ(VALENTINO)のブラックドレス、同じく助演女優賞候補のレイチェル・マクアダムス(Rachel McAdams『スポットライト世紀のスクープ』)はエリー サーブ(Elie Saab)の花柄シースルーのドレスに推定100万ドル以上のハリー・コトラー(Harry Kotlar)のダイアモンドのイアリングと指輪、ル・ヴィアン(Le Vian)のダイアモンドの指輪をつけた。2月28日(現地時間)には映画賞シーズンを締めくくる最大のイベント、第88回アカデミー賞授賞式が行なわれる。スターたちがどんな装いを見せてくれるのか、期待はふくらむばかりだ。
2016年02月02日1月30日(現地時間)、第22回全米映画俳優組合(SAG)賞が発表になり、映画部門の作品賞にあたるキャスト賞を『スポットライト世紀のスクープ』が受賞した。4月に日本公開予定の『スポットライト世紀のスクープ』は、アメリカの「ボストン・グローブ」紙がカトリック教会で起きていた性的虐待の実態を暴いた実話を映画化した社会派ドラマ。「スポットライト」と題された特集記事を担当する記者たちを演じたブライアン・ダーシー・ジェームズ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロ、リーヴ・シュレイバー、ジョン・スラッテリー、弁護士を演じたビリー・クラダップとスタンリー・トゥッチが受賞した。主演男優賞はレオナルド・ディカプリオが『レヴェナント:蘇えりし者』で受賞。主演女優賞に輝いた『ルーム』のブリー・ラーソンとともに2月28日(現地時間)発表の第88回アカデミー賞での主演賞受賞に王手をかけた。SAG賞に投票する映画俳優組合員は、アカデミー賞で投票権を持つアカデミー会員と顔ぶれが重なることが多く、アカデミー賞の俳優賞と授賞結果がしばしば一致する。助演男優賞に輝いたのは『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバ。アカデミー賞候補にはならなかったものの、今回「刑事ジョン・ルーサー」でTV部門のTV映画・ミニシリーズ男優賞も受賞している。助演女優賞は『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが受賞、彼女もオスカー受賞にまた一歩近づいた。映画スタント・アンサンブル賞は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』が受賞した。今年はアカデミー賞の俳優部門の候補者が全員白人で、多様性に欠けるという批判が寄せられ、ウィル・スミス夫妻やスパイク・リー監督が授賞式のボイコットを表明しているが、SAG賞ではイドリスのほかに、TV映画・ミニシリーズ女優賞をクイーン・ラティファ(「BESSIE/ブルースの女王」)、TV部門ドラマシリーズ女優賞をヴィオラ・デイヴィス(「How to Get Away with Murder」原題)、同コメディシリーズ女優賞をウゾ・アドゥバ(「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」)、と計4人のアフリカ系俳優が受賞した。(text:Yuki Tominaga)
2016年02月01日映画俳優組合(SAG)賞が、米西海岸時間の昨夜、発表された。アンサンブル賞に輝いたのは、『スポットライト 世紀のスクープ』。俳優たちが演技に対して投票するSAGにおいては、このアンサンブル賞が作品賞に該当する。その他の写真主演男優賞は、『レヴェナント:蘇えりし者』のレオナルド・ディカプリオ。主演女優賞は『ルーム』のブリー・ラーソン。助演男優賞は『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバ、助演女優賞は『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが受賞した。エルバはオスカーに候補入りを逃し、それもまた白人だらけのオスカーに対するバッシングを引き起こす要因となっている。しかし、エルバは昨夜のSAGで、テレビ用映画またはミニシリーズ部門でも男優賞を獲得しダブル受賞を果たした。ほかにもテレビ部門では、クイーン・ラティファ、ヴィオラ・デイヴィス、ウゾ・アブダ、また『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック塀の中の彼女たち』が受賞するなど、オスカーと対照的な多様性をみせた。エルバは受賞スピーチで「多様性のあるテレビへようこそ」と語っている。『スポットライト 世紀のスクープ』4月15日(金)、TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開文:猿渡由紀
2016年02月01日ヘンリー・カビル&アーミー・ハマーのイケメンコンビを主演に、エディ・レッドメイン主演作『リリーのすべて』でアカデミー賞にノミネートされているアリシア・ヴィキャンデルがヒロインを務めた、スタイリッシュなスパイ・アクション『コードネーム U.N.C.L.E.』。そのブルーレイ&DVDリリースが3月16日(水)に決定し、2月17日(水)よりデジタル先行配信されることになった。謎の犯罪組織により、窮地に追い込まれた世界。スパイ史上あってはならない禁じ手だが、宿敵同士の2 大国家アメリカとソ連が手を結ぶことに!そこで、CIAで最も有能だが女性関係に問題アリのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)と、KGB に史上最年少で入った超エリートだがメンタルに問題アリのイリア・クリアキン(アーミー・ハマー)が、相性は最悪ながら最強のスパイチームを結成。タイムリミットが迫るなか、世界を救いつつ、相手も抹殺せよと究極の指令を受ける2人。キャラも作戦も真逆な彼らは、金と頭脳と悪を結集させた史上最大の敵を倒すことは出来るのか!?鬼才ガイ・リッチー監督が、腕は最強、相性は最悪、それでいて最高にセクシーな禁断のスパイコンビを描き、話題を呼んだスパイ・アクション・エンターテイメントとなる本作。世界規模の壮大なスケール、スピード感もたっぷりなスタイリッシュ&ド迫力なアクションにクールな音楽が散りばめられ、全編にガイ・リッチー節が炸裂。スパイたちが織りなすイキなセリフと緻密な謎解き、舞台となる60 年代のハイブランド・ファッションも見どころとなっている。本作の基になったのは、1960 年代に放映され、圧倒的人気を誇ったTVシリーズ「0011 ナポレオン・ソロ」。その初期のコンセプトには、あの『007』の生みの親のイアン・フレミングがアイデアを出していたとか。『ミッション:インポッシブル』『007』と並ぶ3大スパイ映画が誕生した。禁断のイケメン・スパイコンビに加え、陰謀のカギを握る女性ギャビーを演じたアリシア、最強の“ヒール美女”ヴィクトリア役のエリザベス・デビッキほか、ベテラン英国俳優ヒュー・グラントの名演に、デヴィッド・ベッカムのカメオ出演にも注目だ。『コードネーム U.N.C.L.E.』は3月16日(水)よりブルーレイ&DVDリリース、デジタルレンタル配信開始、2月17日(水)よりデジタルセル先行配信開始。<『コードネーム U.N.C.L.E.』リリース情報>【1,000 セット限定生産】ブルーレイ・スチールブック仕様価格:3,990円+税【初回仕様】ブルーレイ&DVDセット価格:3,990円+税発売日:3月16日(水)発売※同日レンタル開始、デジタルレンタル配信開始※2月17日(水)デジタルセル先行配信開始発売・販売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC ALL RIGHTS RESERVED(text:cinemacafe.net)■関連作品:コードネーム U.N.C.L.E. 2015年11月14日より全国にて公開(C) 2015 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved
2016年01月21日グラミー賞受賞者のレディー・ガガ、アリシア・キーズ、セリーヌ・ディオン、さらに「U2」ら世界のトップ・アーティストたちがフランク・シナトラゆかりの名曲を歌う、最高に贅沢なバースデーライブ「グラミー・トリビュートライブ~フランク・シナトラ生誕100周年~」。2015年12月2日にラスベガスにて開催された本ライブが、本年度グラミー賞受賞式に先立ち、1月31日(日)にWOWOWにて放送されることになった。May you live to be 100, and may the last voice you hear be mine.「皆が100歳まで生きますように。そして最期に聞くのが私の歌声でありますように」これは、フランク・シナトラの有名な言葉であり、彼はよくこう言ってコンサートを締めくくっていたという。第2次世界大戦前の1930年代から1990年代まで長きにわたり活躍した、20世紀のアメリカを代表する歌手にして偉大なるエンターテイナー、シナトラ。映画スターや監督の顔も持ち、マリリン・モンローなど多くの女優と浮き名を流したプレイボーイで、ジョン・F・ケネディ大統領の友人、そしてマフィアとの黒い関係などでも知られている。70年以上のキャリアの中で1,800曲以上をレコーディング、数々の大ヒット曲を生み出し、その後の音楽シーンとアーティストたちに絶大な影響を与えたレジェンドだ。1915年12月12日生まれ、生きていれば100歳を迎えていたシナトラにちなみ、12月2日、アンコール・シアター・アット・ウィン・ラスベガスで行われたのが、この豪華なバースデーライブ。彼を愛してやまないトップ・アーティストたちが集結し、その名曲に酔いしれるだけでなく、彼が歩んだ軌跡を追い、彼がどれほど多くのアーティストに影響を与えている存在なのかを歌とエピソードで伝えていく。1940年代から彼の人生のエポックごとに、LL・クール・Jや、かつてシナトラのプロデュースを手掛けたクインシー・ジョーンズほか、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のジェレミー・レナー、『ターミネーター2』ロバート・パトリックなど、豪華ナビゲーターが登場する。最高に贅沢な出演アーティスト陣で、まず注目したいのが、セリーヌ・ディオン。彼女はシナトラとデュエットしたこともあるが、先日逝去した夫・レネもまたシナトラの大ファンだった。今回、彼女が熱唱した「All The Way」は夫婦のウェディング・ソングだったことでも知られ、ライブ当時、夫の看病中だったセリーヌは、この特別な曲をシナトラと夫に捧げ、歌い上げている。また、シナトラゆかりの人物として絶対にはずせないのが、トニー・ベネットだ。シナトラが「音楽界最高の歌手」と讃えたトニーは、古き良きアメリカの美学を伝える第一人者で、2014年にはレディー・ガガとのコラボも話題を呼んだ。グラミー賞の常連である“生きるレジェンド”が登場すると、会場は総立ち!「I’ve Got the World on a String」でライブを盛り上げている。さらに、アリシア・キーズが、シナトラのピアノナンバー「I’ve Got a Crush on You」をしっとりと歌えば、会場は一転、大人のジャズバーの雰囲気に。「あなたに夢中」と歌う恋の名曲は、本来は情熱的で陽気な恋の歌だったが、1939年にリー・ワイリーがスローでセンチメンタルなバラードにアレンジして以来、女心を歌ったバラードとして有名に。アリシアは、この昔から語り継がれた恋のメロディーを、しっとりとしたピアノの弾き語りでシナトラに捧げる。ほかにも、アダム・レヴィーン(マルーン5)、アッシャー、ジョン・レジェンド、キャリー・アンダーウッド、ザック・ブラウンなど、ジャンルや世代を超えた人気アーティストたちが出演しているが、ちょっと変わったところでは、『テッド』シリーズの監督でもおなじみのセス・マクファーレンも登場。彼もまたシナトラの大ファンだということで、唯一“歌手ではない”ながら出演し、歌を披露する。キワドい冗談を連発するキャラクターとしても知られる彼が、ダンディーなシナトラ・ワールドをどのように歌い上げるのか、要注目。そして、シナトラ・ナンバー以外の曲も登場。ロンドンからは「U2」のボノとジ・エッジが出演し、シナトラのために彼らが書き下ろした「Two Shots Of Happy, One Shot Of Sad」を披露する。シナトラ自身のことを書いた詞だったが、“本人に却下されてしまった”という逸話を持つ曲だ。その後、ボノはオーケストラでレコーディングし、シナトラの80歳の誕生日に贈ったという貴重なこの曲は、生誕100周年らしいスペシャル・プレゼントとなった。ライブのトリを飾るのは、我らがガガ。彼女は、シナトラのトレードマークである黒のスーツ&蝶ネクタイ姿で登場し、大ヒット曲「Theme from New York, New York」を熱唱。髪はシナトラのようにオールバックでダンディーに。いつもと違うガガが楽しめるのもうれしいサプライズ。ラスベガスのショー・ガールと共に、ラスベガスの夜に君臨したシナトラの世界を華やかに演出し、ライブを締めくくる。カントリー、ポップス、R&Bなど、ジャンルも世代も違うアーティストたちが歌うことで、シナトラの紡いだ音楽がいかに時代を越えたものか伝わってくるライブとなっている。「グラミー・トリビュートライブ~フランク・シナトラ生誕100周年~」は1月31日(日)20:00~WOWOWプライムにて放送。第58回グラミー賞授賞式は2月16日(火)9:00~WOWOWプライムにて生中継。(text:cinemacafe.net)
2016年01月19日放送映画批評家協会賞が発表され、『スポットライト世紀のスクープ』が作品賞に選ばれた。その他の画像主演男優賞は『レヴェナント蘇りし者』のレオナルド・ディカプリオ、主演女優賞は『ルーム』のブリー・ラーソンが受賞した。主な受賞結果は、以下のとおり。作品賞:『スポットライト世紀のスクープ』主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント』)主演女優賞:ブリー・ラーソン(『ルーム』)監督賞:ジョージ・ミラー(『マッドマックス怒りのデス・ロード』)コメディ作品賞:『マネー・ショート華麗なる大逆転』コメディ男優賞:クリスチャン・ベール(『マネー・ショート』)コメディ・女優賞:エイミー・シューマー(『Trainwreck』)助演男優賞:シルベスター・スタローン(『クリード/チャンプを継ぐ男』)助演女優賞:アリシア・ヴィキャンダル(『リリーのすべて』)脚本賞:『スポットライト』脚色賞:『マネー・ショート』アンサンブル演技賞:『スポットライト』アニメ映画賞:『インサイド・ヘッド』
2016年01月19日アカデミー賞のノミネーションが発表された。作品部門の候補作は、5作品から10作品の間で変動するが、今年は8作品。その他の写真最多部門でノミネートされたのは『レヴェナント/蘇りし者』。次は『マッドマックス怒りのデス・ロード』だった。主な部門の候補は以下のとおり(作品部門)『マネー・ショート華麗なる大逆転』『ブリッジ・オブ・スパイ』『ブルックリン』『マッドマックス怒りのデス・ロード』『オデッセイ』『レヴェナント/蘇りし者』『ルーム』『スポットライト世紀のスクープ』(主演男優部門)ブライアン・クランストン(『Trumbo』)マット・デイモン(『オデッセイ』)レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント』)マイケル・ファスベンダー(『スティーブ・ジョブス』)エディ・レッドメイン(『リリーのすべて』)(主演女優部門)ケイト・ブランシェット(『キャロル』)ブリー・ラーソン(『ルーム』)ジェニファー・ローレンス(『Joy』)シャーロット・ランプリング(『さざなみ』)シアーシャ・ローナン(『ブルックリン』)(助演男優部門)クリスチャン・ベール(『マネー・ショート』トム・ハーディ(『レヴェナント』)マーク・ラファロ(『スポットライト』)マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)シルベスタ・スタローン(『クリード/チャンプを継ぐ男』)(助演女優部門)ジェニファー・ジェイソン・リー(『ヘイトフル・エイト』)ルーニー・マーラ(『キャロル』)レイチェル・マクアダムス(『スポットライト』)アリシア・ヴィキャンダル(『リリーのすべて』)ケイト・ウィンスレット(『スティーブ・ジョブス』)(監督部門)アダム・マッケイ(『マネー・ショート』)ジョージ・ミラー(『マッドマックス』)アレハンドロ・G・イニャリトゥ(『レヴェナント』)レニー・エイブラハムソン(『ルーム』)トム・マッカーシー(『スポットライト』)(脚本部門)『ブリッジ・オブ・スパイ』『インサイド・ヘッド』『Ex Machina』『スポットライト』『ストレイト・アウタ・コンプトン』(脚色部門)『マネー・ショート』『ブルックリン』『キャロル』『オデッセイ』『ルーム』
2016年01月15日2月28日(現地時間)に開催される第88回アカデミー賞のノミネートが14日に発表。『レヴェナント:蘇えりし者』が最多12部門で候補になり、ジブリ『思い出のマーニー』が長編アニメーション部門で候補になった。前哨戦の目玉の1つ、ゴールデン・グローブ賞(以下、GG賞)で作品賞など最多3部門を受賞した『レヴェナント:蘇えりし者』は作品、監督、主演男優、撮影など12部門にノミネート。GG賞ドラマ部門で主演男優賞を受賞したレオナルド・ディカプリオは、5度目のオスカー・ノミネートでついに悲願の受賞が叶うかが注目されている。次いで、作品、監督、撮影など10部門で候補になったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』。GG賞ではミュージカル/コメディ部門で作品賞、男優賞を受賞した『オデッセイ』は作品、主演男優、脚色など7部門で候補になった。批評家からの人気が高く、賞レースで健闘しながらもGG賞では無冠に終わった『スポットライト世紀のスクープ』、同じく同賞で最多ノミネートを受けながら受賞は0に終わった『キャロル』、現在公開中の『ブリッジ・オブ・スパイ』は6部門、『マネー・ショート華麗なる大逆転』と記録的大ヒットを続けている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が5部門で候補になった。主演女優賞部門は『ルーム』のブリー・ラーソン、『ブルックリン』(仮題)のシアーシャ・ローナンという若手2人が候補になったのが新鮮。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が技術賞各部門で候補になり、GG賞脚色賞を受賞した『スティーブ・ジョブズ』のアーロン・ソーキンが候補入りしないなど、GG賞との違いも出た。今年は例年に較べて大本命作がなく、各映画賞によって結果が異なる状況が続いているが、先が読めないだけに、より楽しみなオスカー・レースが展開される。授賞式は2月28日(現地時間)、ロサンゼルスのコダック・シアターで開催される。主要部門候補は以下の通り作品賞『マネー・ショート華麗なる大逆転』『ブリッジ・オブ・スパイ』『ブルックリン』(仮題)『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『オデッセイ』『レヴェナント:蘇えりし者』『ルーム』『スポットライト世紀のスクープ』主演男優賞ブライアン・クランストン(『Trumbo』原題)マット・デイモン(『オデッセイ』)レオナルド・ディカプリオ(『レヴェナント:蘇えりし者』)マイケル・ファスベンダー(『スティーブ・ジョブズ』)エディ・レッドメイン(『リリーのすべて』)主演女優賞ケイト・ブランシェット(『キャロル』)ブリー・ラーソン(『ルーム』)ジェニファー・ローレンス(『JOY』原題)シャーロット・ランプリング(『さざなみ』)シアーシャ・ローナン(『ブルックリン』仮題)助演男優賞クリスチャン・ベイル(『マネー・ショート華麗なる大逆転』)トム・ハーディ(『レヴェナント:蘇えりし者』)マーク・ラファロ(『スポットライト世紀のスクープ』)マーク・ライランス(『ブリッジ・オブ・スパイ』)シルベスター・スタローン(『クリードチャンプを継ぐ男』)助演女優賞ジェニファー・ジェイソン・リー(『ヘイトフル・エイト』)ルーニー・マーラ(『キャロル』)レイチェル・マクアダムス(『スポットライト世紀のスクープ』アリシア・ヴィキャンデル(『リリーのすべて』)ケイト・ウィンスレット(『スティーブ・ジョブズ』)監督賞アダム・マッケイ(『マネー・ショート華麗なる大逆転』)ジョージ・ミラー(『マッドマックス怒りのデス・ロード』)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(『レヴェナント:蘇えりし者』)レニー・アブラハムソン(『ルーム』)トム・マッカーシー(『スポットライト世紀のスクープ』)脚色賞『マネー・ショート華麗なる大逆転』『ブルックリン』(仮題)『キャロル』『オデッセイ』『ルーム』オリジナル脚本賞『ブリッジ・オブ・スパイ』『Ex Machina』『インサイド・ヘッド』『スポットライト世紀のスクープ』『ストレイト・アウタ・コンプトン』撮影賞『キャロル』『ヘイトフル・エイト』『マッドマックス怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇えりし者』『ボーダーライン』長編アニメーション映画賞『Anomalisa』(原題)『The Boy and the Beast』(原題)『インサイド・ヘッド』『ひつじのショーンバック・トゥ・ホーム』『思い出のマーニー』(text:Yuki Tominaga)■関連作品:思い出のマーニー 2014年7月19日より全国東宝系にて公開(C) 2014 GNDHDDTKインサイド・ヘッド 2015年7月18日より全国にて公開(C) 2015 Disney/Pixar. All Rights Reserved.マッドマックス 怒りのデス・ロード 2015年6月20日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開(C) 2015 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~ 2015年7月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開(C) 2014 Aardman Animations Limited and Studiocanal S.A.
2016年01月14日第73回ゴールデン・グローブ賞授賞式が10日(現地時間)、ロサンゼルスのビバリーヒルトン・ホテルで開催。レッド・カーペットは女優たちが華やかな装いで賑わった。『ルーム』でドラマ部門主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンは、「カルヴァン・クライン・コレクション(Calvin Klein Collection)」のゴールドのドレス。全面にビーズをほどこしたホルターネックのドレスは主演女優賞にふさわしい輝きだが、豪華なだけに、着用するとかなり重いそう。「ジャンヌ・ダルクの鎧を着ているみたいに護られている気分」とブリーはレッド・カーペットで話していた。『Joy』(原題)でミュージカル/コメディ部門主演女優賞に輝いたジェニファー・ローレンスは「ディオール(Dior)」の赤いカットアウト・ドレス。正面からはウエストの両サイドで少し肌見せしているが、背中は大きく開いている。首もとを飾るショパールのダイアモンド(トータルで156.77カラット)のネックレスが目を引いた。助演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレットは「ラルフ・ローレン(Ralph Lauren)」のネイビー・ブルーのホルターネック。深いブルーはお気に入りの色で、昨年10月に行われた同作のロンドン・プレミアで着用した「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」のドレスも同色だった。大人の女性の落ち着いた美しさにぴったりのこの色は、プレゼンターを務めたジュリアン・ムーア(「Tom Ford(トム・フォード)」)やブライス・ダラス・ハワード(「ジェニー・パッカム(JENNY PACKHAM)」)もセレクト。今年の授賞式の密かな人気カラーだった。TV部門のリミテッドシリーズ/TV映画部門で女優賞を受賞したレディー・ガガは、プラチナブロンドのボブヘアからクラシックテイストの黒のドレスまで、マリリン・モンローを意識した装いで登場。「アトリエ・ヴェルサーチ(ATELIER VERSACE)」のベルベットのドレスはオフショルダーでウエストを絞ったデザイン。ハリウッド黄金時代を思わせるレトロなスタイルで、出席者の誰よりも映画女優然としていた。惜しくも受賞は逃した候補者も、ファッション・アイコンとして一目置かれる女優たちばかり。『キャロル』のケイト・ブランシェットは「ジバンシィ(GIVENCHY)」のオートクチュールのドレス。淡いピンクでゴージャスな刺繍と裾にフリンジをあしらったデザインで、ヘアスタイルはワンサイドに寄せたボブ。フェミニンな魅力が光った。同じく『キャロル』でノミネートされたルーニー・マーラが、「アレクサンダー・マックイーン」の2016春コレクションから選んだのもペールピンクのドレス。髪は高い位置でひとつにまとめて三つ編みのおさげにした。『リリーのすべて』でドラマ部門主演女優賞、『Ex Machina』(原題)で助演女優賞候補だったアリシア・ヴィキャンデルは、広告キャンペーンにも出演している「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のシークインの白いドレス。衿とノースリーブの肩口にフリルをあしらった甘めのデザインが清楚な表情にぴったり。『ブルックリン』(仮題)でドラマ部門女優賞候補だったシアーシャ・ローナンも白を選んだ。「サン・ローラン(Saint Laurent)」のドレスはウエストの高い位置でマークしたギリシャ風のデザイン。同じく「サン・ローラン」の白のドレスだが、上半身がデコラティブでボリュームあるデザインを選んだのは『Youth』(原題)で助演女優賞候補だった78歳の大女優、ジェーン・フォンダ。TV部門リミテッドシリーズ/TV映画部門で女優賞候補だった「FARGOファーゴ」のキルステン・ダンストは「ヴァレンティノ(Valentino)」のオートクチュール・ドレス。ウエストまで大きく開いたプランジネックがセクシー。プレゼンターを務めたアンバー・ハードのピンクのシフォン・ドレスは「グッチ(Gucci)」。花があしらわれたネックラインがポイントだ。ケイティ・ペリーも「プラダ(PRADA)」のシンプルなピンクのドレスをチョイス。ジェニファー・ロペスは鮮やかなイエローのドレス。「ジャンバティスタ・ヴァリ(GiAMBATTiSTA VALLi)」のオート・クチュールは上半身の露出は少なめだが、ももの上まで切り込まれたスリットから美脚を披露した。(text:Yuki Tominaga)
2016年01月12日2016年初めの週末興行収入&動員で“妖怪”を抑えて第1位を記録、世界的にも記録的大ヒットとなっている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。改めてその底力を示した本作で、物語とともに成長していく女性主人公・レイを文字通りの“新星” デイジー・リドリーが好演しているが、彼女をはじめとする若手キャストを本作に大抜擢した理由を、J.J.エイブラムス監督は、「優れた演技力はもちろん、あらゆることに挑戦できる柔軟性を持ち、キャラクターに命を吹き込み、現場で(ほかのキャストと)いい関係を築けるユーモアのセンスや人間性、ハートといった部分が決め手になった」と来日記者会見で明かしていた。そこで今回は、レイ役のデイジーとともに注目度急上昇中、新たなる“伝説”の担い手であり、ルーク役のマーク・ハミルやハン・ソロ役のハリソン・フォードらと同様、これから“伝説”の一部となっていくであろう(否、もうなっている?)男性キャスト陣に注目してみた。■レイやBB-8と出会い、正義に目覚めるフィン:ジョン・ボイエガ一昨年11月、本作待望の初映像(特報)が解禁された際、どこか砂漠の星でストームトルーパーらしき若者がマスクを外し、息を切らす姿に誰もが「???」となったはず。その若者こそ、戦うことに葛藤を覚え、脱走を図るストームトルーパー、フィン。演じているのは、1992年3月17日英国生まれのジョン・ボイエガだ。彼は『アントマン』の脚本を手がけたエドガー・ライト製作総指揮&ジョー・コーニッシュ監督の『アタック・ザ・ブロック』(’11)でエイリアンと戦う不良少年のリーダーを演じて本国でブレイク!ロンドンを舞台にした「24 -TWENTY FOUR-リブ・アナザー・デイ」にも出演した。自前のハン・ソロ人形にハリソンから直接サインをもらってはしゃいだり、来日時には“アキバ”で買い物を楽しんだりと現代っ子の素顔を覗かせつつも、劇中ではレイ役のデイジーとともに新たな運命の嵐に巻き込まれ、壮大な物語を牽引していくフィンを、時に勇ましく、時に軽妙に演じている。次回作は、トム・ハンクス、エマ・ワトソン共演のSF作『The Circle』(原題)と、これまた大きな注目を集めそうだ。■BB-8の持ち主にして名パイロット、ポー・ダメロン:オスカー・アイザックまた、元はFN-2187という“記号”に過ぎなかったフィンの“名づけ親”であり、彼とあっという間に意気投合する“レジスタンス”の名パイロット、ポー・ダメロンを演じるのは、若手というにはもはや忍びない実力派オスカー・アイザック。1980年3月9日生まれ、グアテマラ出身の彼は、コーエン兄弟監督・脚本『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(’13)で歌声も披露し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。名門ジュリアード学院の出身で、同窓生だったジェシカ・チャステインと夫婦役で初共演した『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』も高い評価を受け、日本でも多くの映画ファンを唸らせている。劇中では、フィンに対しては警戒心むきだしの大人気ドロイド“BB-8”が従順に“なついている”様子が微笑ましく、その名コンビぶりや、宇宙一といわれる名パイロットぶりが「カッコイイ!」と評判。だが、今年は、あの『X-MEN』最新作『X-MEN:Apocalypse』(原題)でなんと悪役のミュータントに!正義を体現する本作との対極の姿は必見だ。■ダース・ベイダーに心酔する仮面の男カイロ・レン:アダム・ドライバー悪役といえば、十字型の赤いライトセーバーを操り、強力なフォースの使い手で、暗黒卿ダース・ベイダーにただならぬ執着を見せるのが、カイロ・レン。演じるのは、1983年11月19日アメリカ生まれ、189cmの長身に個性的な顔立ちのハンサム、アダム・ドライバー。彼もまたジュリアード学院の出身で、かつては海軍に所属していたこともある。『J・エドガー』(’11)で長編映画デビュー後、TVシリーズ「GIRLS/ガールズ」で主人公のちょっぴりヘンな彼氏を演じてブレイク。等身大女子映画『フランシス・ハ』やミア・ワシコウスカ共演『奇跡の2000マイル』に出演し、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』ではポー・ダメロン役のオスカー・アイザックとも共演。第27回東京国際映画祭でも上映された『ハングリー・ハーツ』では、第71回ベネチア国際映画祭「最優秀男優賞」を受賞。演技力はお墨付きだ。2016年は、ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アマンダ・セイフライド共演『While We’re Young』(原題)ほか、マーティン・スコセッシが遠藤周作の小説「沈黙」を映画化する『Silence』(原題)などが控えている。同作にはアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン(『エピソード1』のクワイ=ガン・ジン)や、浅野忠信、窪塚洋介、小松菜奈ら話題性に富む日本人キャストが登場しており、注目度大。■さまざまな“顔”を持つ策略家? ハックス将軍:ドーナル・グリーソン一方、悪役ながらカイロ・レンのようにフォースという“武器”は持たず、策略家といった雰囲気の“ファースト・オーダー”のハックス将軍を演じているのは、1983年5月12日生まれのアイルランド俳優ドーナル・グリーソン。『アバウト・タイム愛おしい時間について』の心優しい青年や『ハリー・ポッター』シリーズの勇敢なビル・ウィーズリーなど、さまざまな役柄をこなすその演技派ぶりは、いまや引く手あまた。『不屈の男 アンブロークン』では、ジャック・オコンネル演じる主人公と太平洋を漂流することになる兵士・フィル役で強い印象を残し、目下、賞レースを騒がせているレオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』やシアーシャ・ローナン主演『Brooklyn』(原題)にも出演。先日の英国インディペンデント映画賞では『Brooklyn』で「助演男優賞」にノミネートされたが、俳優の実父ブレンダン・グリーソンに同賞を奪われ、代わりにトロフィーを受け取る…というトホホな一面も。また、巨大IT企業のプログラマー役で主演した『EX MACHINA/エクス・マキナ』(原題)は、オスカー・アイザックがまるで別人のような風貌でそのIT企業の社長を怪演、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが美しくリアルな“人間型AI”を演じており、日本公開が待たれている。『スター・ウォーズ』の役柄とはまた違う、彼らの新たな姿に出会うことは今後の楽しみの1つとなりそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年01月07日『アベンジャーズ』きっての筋肉系スーパーヒーロー、ソーとしておなじみのクリス・ヘムズワース。だが、主演最新作の『白鯨との闘い』(1月16日公開)で、巨大な白鯨に襲われ、難破する船の航海士を演じている彼は、昨年、自身のインスタグラムに驚異の激ヤセ姿を公開して話題となった。また、DCコミックスのヴィランズ(悪役たち)のドリームチームを描く『スーサイド・スクワッド』では強烈ビジュアルのジョーカー役、オスカー俳優のジャレッド・レトをはじめ、ウィル・スミス、マーゴット・ロビー、カーラ・デルヴィーニュ、ジョエル・キナマンらの悪役姿が注目を集めている。2016年は彼ら同様、最新作で驚きの姿を披露する実力派スターたちが続出。その大変身ぶりに迫った。■イケメンを封印!?なりきりぶりが話題!名作小説「白鯨」では描かれなかった実話を基に、巨匠ロン・ハワード監督が手がけた『白鯨との闘い』。本作でクリス・ヘムズワースは、主人公の一等航海士オーウェン・チェイスを演じるため、1日5~600カロリーという超・低カロリーダイエットを敢行したという。屈強なソーのイメージが強く、ハリウッド随一のセクシー系筋肉男子である彼は、ハワード監督の『ラッシュ/プライドと友情』でもF1カーのコックピットにそのボディを収めるため15kg絞ったといわれるが、今回はさらなる激ヤセぶりとなりそうだ。また、激ヤセといえば、アンジェリーナ・ジョリー監督作『不屈の男アンブロークン』(2月6日公開)では、注目の若手英国男子ジャック・オコンネルと『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のドーナル・グリーソンも太平洋を“漂流”し、日本軍の捕虜になる軍人を演じて激ヤセに。特にオコンネルが演じた主人公ルイは、オリンピック代表の陸上選手だっただけに、細マッチョな姿からの激変ぶりは必見。さらに、あのジョニー・デップが「キャリア最高の演技」との絶賛を受けているのが、実在のギャング、ジェイムズ・“ホワイティ”・バルジャーを演じた『ブラック・スキャンダル』(1月23日公開)。これまでも『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズや『アリス・イン・ワンダーランド』などで大変身はお手の物だったジョニーだが、今回は、怒らせたら“リアルに”命がない、アメリカ史上最も冷酷残忍な巨悪に扮している。ふだんは瞳も髪もダークカラーでおしゃれなジョニーは、本作では毎日2時間もかけて、“ホワイティ”と呼ばれるきっかけになった薄めのブロンドヘアに、前頭部を後退させ、青い瞳のコンタクトレンズを装着するなど、特殊メイクで変身。話し方から身のこなしまでバルジャーになりきり、「本人を知る人はぞっとしていた」と監督も明かすほど、実在の凶悪ギャングを熱演する。2015年、スティーヴン・ホーキング博士ご本人も認めるほどのなりきりぶりを披露し、『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞を受賞したエディ・レッドメインは、今年は『リリーのすべて』(3月18日公開)で美しき女性に。しかも、いまから80年以上も前に、命の危険を覚悟で“本当の自分になる”ため世界初の性別適合手術を受けた実在のトランスジェンダーの女性に扮している。そんな彼女を受けとめ、支える妻をネクストブレイク女子、アリシア・ヴィキャンデルが好演しており、エディ自身「とても美しく深い感動的なラブ・ストーリー」と語る本作で2年連続のアカデミー賞、そしてアリシアとのW受賞に期待が寄せられている。■日本の実力派スターは次々とあらぬ姿に!?一方、日本を代表するマルチクリエイター、宮藤官九郎の監督作『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』(2月6日公開)は、フツーの高校生・大助役の神木隆之介を除いて、「TOKIO」の長瀬智也、auのCMで人気を博している“浦ちゃん”こと桐谷健太ほか、舞台となる“地獄”の住人たちが、そろいもそろってパッと見では誰が誰だか分からないほどになっている。地獄農業高校の軽音楽部顧問でロックバンド「地獄図(ヘルズ)」のボーカル&ギター、赤鬼・キラーKを演じる長瀬さん、ドラムの緑鬼・COZYを演じる桐谷さん、ヘルズの紅一点でベースの邪子を演じる清野菜名は90分がかりの特殊メイクを施した“鬼”姿、そして地獄のガールズバンドのメインボーカル&ダンサー・じゅんこ(!?)を演じる皆川猿時、さらにえんま(閻魔大王)役の古田新太など、豪華キャストの“笑撃”の姿には注目だ。また、“1000年に一人の逸材”といわれるアイドル・橋本環奈が、女子高生にしてヤクザの4代目組長を演じることで話題を呼ぶ『セーラー服と機関銃-卒業-』(3月5日公開)。橋本さんによる、あの機関銃乱射&名セリフはもちろんのこと、『ラブ&ピース』『劇場版MOZU』などの長谷川博己が、情けなくも、いい加減でもなく、クールな“極道”に徹している姿も見逃せない。バンドといえば、3月26日広島先行公開『モヒカン故郷に帰る』(4月9日全国公開)では、あの松田龍平が自身初となる、まさかのモヒカン姿のバンドマンに!『横道世之介』『南極料理人』の沖田修一監督のオリジナル脚本となる本作には、「紅白歌合戦」へのサプライズ出演も話題となった前田敦子が松田さん演じる永吉の恋人役で、なんと妊婦に。英吉の弟役の千葉雄大もちょっぴりヘタレな次男で、可笑しくも温かいホームドラマに登場する。何より、亡き森田芳光監督と縁のあるスタッフ、キャストが集結した『の・ようなもの のようなもの』(1月16日)で落語家になる松山ケンイチは、その実写映画化に誰もが驚いた『珍遊記』(2月27日公開)にも主演。漫☆画太郎による伝説のギャグ漫画の世界から飛び出たような、坊主頭の松山さんの衝撃のお尻丸だし姿やトラ柄パンツ姿はもちろん、変身前の“山田太郎”役のピエール瀧、画太郎作品でおなじみのばばあ役の笹野高史、世界最強の武闘家・中村泰造役の温水洋一ほか、板尾創路、今野浩喜、脚本のおおかわら(鬼ヶ島)らお笑い芸人たちの参加にも注目だ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ブラック・スキャンダル 2016年1月30日より全国にて公開(C) 2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLCTOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年2月6日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年01月06日『ロッキー』シリーズを「初めて観た」という若い世代から、シリーズとともに歩んできたファンまで、老若男女をいま“激アツ”にしている『クリードチャンプを継ぐ男』。本作で、シルベスター・スタローンが演じるロッキーの前に現れる、かつてのライバルで親友アポロ・クリードの息子アドニスを演じているのは、2015年『ファンタスティック・フォー』にも抜擢されたマイケル・B・ジョーダンだ。同作は残念ながら続編の公開が中止となってしまったが、ジョーダンは相次ぐ大作への出演で一気に知名度を上げた。特に『クリード』は、ジョーダン演じるアドニスとともに夢に向かうロッキーを演じ切ったスタローンの熱演が賞レースで注目を集め、シリーズ最大のオープニング記録を達成。“あの超大作”に隠れがちであったものの、年明けもクチコミから“激アツ”の『クリード』熱が、真冬の日本列島に広がることは必至。そんな彼をはじめとする、2016年を熱く盛り上げてくれそうな海外の若手スターたちに迫った。■父や先輩、師匠を超えてゆけ!? 期待の新星たちまず、ジョーダンは1987年2月9日生まれの28歳。『クリード』の脚本をスタローンのもとに持ち込んだ29歳のライアン・クーグラー監督とは、社会派ドラマ『フルートベール駅』でもタッグを組んだ同世代の盟友だ。いまや出演オファーが殺到中のようで、クーグラー監督との再々タッグもありそうだというジョーダン。もちろん、『クリード2』にも期待できそうだ。また、ジョーダンが演じたアドニスといえば、チャンピオンだった父親の“七光り”といわれることを何よりも嫌がっていたが、同じく、アカデミー賞監督にして名優クリント・イーストウッドを父に持つイケメン俳優、スコット・イーストウッドもその気持ちはよく分かるはず?イーストウッド監督の『父親たちの星条旗』や『グラン・トリノ』に出演した際には母の苗字リーブスでクレジットされていたスコットは、1986年3月21日生まれ。あの『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主演候補になったこともある美しい顔立ちと、父ゆずりの寂しげな微笑み、そしてマリンスポーツで鍛えられた肉体にファンは急増中だ。ブラッド・ピット主演の『フューリー』や、テイラー・スウィフトの「ワイルデスト・ドリームス」のMVでも注目を集めた彼は、3月2日には『トゥモローランド』ブリット・ロバートソンと共演した『ロンゲスト・ライド』(劇場未公開)のBlu-ray&DVDが発売される。同作は、『きみに読む物語』のライアン・ゴズリング、『親愛なるきみへ』のチャニング・テイタムなど、ブレイク男子を生みだしてきたニコラス・スパークスの小説が原作。スコットは同作で2015年ティーン・チョイス・アワードのドラマ映画「男優賞」に選ばれており、その熱波は日本にも上陸しそう。いまだ役名は明らかになっていないものの、『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』(3月25日公開)から始まる<プロジェクトDCコミックス>の、悪役勢ぞろい映画『スーサイド・スクワッド』に登場!さらに、ジョセフ・ゴードン=レヴィットがCIAとNSAの元職員エドワード・スノーデンを演じるオリバー・ストーン監督作『SNOWDEN』(原題)などにも出演が決まっている。一方、マーベル作品も2016年は大きな局面を迎える。アイアンマンとキャプテン・アメリカが対決する映像が物議を醸している『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(4月29日公開)からは、トム・ホランドとセバスチャン・スタンに注目。ホランドは、新生スパイダーマン/ピーター・パーカーに大抜擢された1996年6月1日生まれの若き英国男子。日本でも反響を呼んだ『インポッシブル』でナオミ・ワッツの息子役を好演、小規模作品ながら『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』ではトム・ハーディの息子役で印象を残した。1月16日(土)からはマイティ・ソー…ではなく一等航海士を演じるクリス・ヘムズワースの『白鯨との闘い』が公開される。また、「ゴシップガール」や「ワンス・アポン・ア・タイム」など海外ドラマでも知られるスタンは、1982年8月13日生まれ、ルーマニア出身の“東欧男子”。キャップの親友バッキー(ウィンター・ソルジャー)として『キャプテン・アメリカ』シリーズ1作目から登場。『シビル・ウォー』では、彼がアイアンマンとキャップが仲違いするきっかけとなるようで、その動向は気になるところ。また、マッド・デイモン主演、リドリー・スコット監督の『オデッセイ』(2月5日公開)、メリル・ストリープの息子役を演じる『幸せをつかむ歌』(3月5日公開)も控えている。さらに、『キングスマン』で日本でもジワジワ来ているタロン・エドガートンにも注目。1989年11月10日生まれの“タロン君”は、『キングスマン2』が控える中、トム・ハーディが一人二役で双子を演じた『Legend』(原題)に出演、英国初のスキージャンプ五輪代表選手に扮した『Eddie the Eagle』(原題/全米2月26日公開)では、ヒュー・ジャックマンとの熱い師弟愛が見られそう。スキージャンプに馴染みの深い日本でも、大きな話題を呼ぶに違いない。■大抜擢が続く、美しき新星女優たちも要チェック!続いて、麗しき新星女優たちにも注目してみた。何といっても『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』でシリーズ初の女性主人公レイに大抜擢されたデイジー・リドリーは、2016年もその一挙手一投足に注目が集まりそう。今後、『フォースの覚醒』に続くエピソード8、9でもレイ役を演じるはずで、彼女の知名度はもはや銀河レベルに!?まず、2016年は、北米で公開されるスタジオジブリ作品『おもひでぽろぽろ』(英語版)で主人公・タエ子の声を担当するという。また、年末恒例のTC Cander「世界で最も美しい顔2015」で、ナタリー・ポートマンや桐谷美玲らを抑えて27位に選ばれたのが、『コードネーム U.N.C.L.E』で人気が高まり、『リリーのすべて』(3月18日公開)ではエディ・レッドメインと共演する北欧美人アリシア・ヴィキャンデル。ハリウッドの“イットガール”と呼ばれる彼女は、『リリーのすべて』では世界初の性別適合手術を受けたリリーを、真の愛で支え続けた“妻”ゲルダを熱演。難役に挑んだエディと並び、アカデミー賞候補は確実視されており、美しいロボットに扮した『EX MACHINA/エクス・マキナ』(原題)では『スター・ウォーズ』のオスカー・アイザック(ポー・ダメロン役)とドーナル・グリーソン(ハックス将軍役)と共演、それぞれ主演女優・助演女優、両方でのノミネートが予想されている。さらに、『スーサイド・スクワッド』のぶっとんだ女子、ジョーカー(ジャレッド・レト)“LOVE”のハーレイ・クイン役を演じる、マーゴット・ロビーも忘れてはならない。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』ではレオナルド・ディカプリオ、『フォーカス』ではウィル・スミスを虜にした彼女は、本作でも大暴れ!?“北欧男子”の代表格アレキサンダー・スカルスガルドが筋骨隆々ぶりを披露する『The Legend of Tarzan』(原題)では、ターザンの恋人役にも扮する。今回初めて、「世界で最も美しい顔2015」にランクインを果たしており(ちなみにデイジーも初登場)、『スーサイド・スクワッド』で共演する同47位のカーラ・デルヴィーニュや、2位となったワンダーウーマンことガル・ガドットとともに、彼女たちの魅力バトル(!?)にも期待ができそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年01月02日来年1月に決定する第73回ゴールデン・グローブ賞のノミネート発表が10日午前(現地時間)、ロサンゼルスのビヴァリー・ヒルトン・ホテルで発表になり、坂本龍一が『レヴェナント:蘇りし者』で作曲賞にノミネートされた。坂本さんは1987年の『ラスト・エンペラー』、1990年の『シェルタリング・スカイ』で同賞を受賞している。映画部門の候補は以下の通り。最優秀作品賞ドラマ部門『キャロル』『マッドマックス怒りのデス・ロード』『レヴェナント:蘇りし者』『Room』(原題)『スポットライト』(原題)ミュージカル・コメディ部門『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『Joy』(原題)『オデッセイ』『Spy』(原題)『Trainwerck』(原題)最優秀男優賞ドラマ部門ブライアン・クランストン(Trumbo/原題)レオナルド・ディカプリオ(レヴェナント:蘇りし者)マイケル・ファスベンダー(スティーブ・ジョブズ)エディ・レッドメイン(リリーのすべて)ウィル・スミス(Concussion/原題)ミュージカル/コメディ部門クリスチャン・ベイル(マネー・ショート 華麗なる大逆転)スティーヴ・カレル(マネー・ショート 華麗なる大逆転)マット・デイモン(オデッセイ)アル・パチーノ(Dear ダニー 君へのうた)マーク・ラファロ(Infinitely Polar Bear/原題)最優秀女優賞ドラマ部門ケイト・ブランシェット(キャロル)ブリー・ラーソン(Room/原題)ルーニー・マーラ(キャロル)シアーシャ・ローナン(Brooklyn/原題)アリシア・ヴィカンダー(リリーのすべて)ミュージカル/コメディ部門ジェニファー・ローレンス(Joy/原題)メリッサ・マッカーシー(Spy/原題)エイミー・シュマー(Trainwreck/原題)マギー・スミス(The Lady in the Van/原題)リリー・トムリン(GRANDMA/原題)最優秀助演男優賞ポール・ダノ(ラブ&マーシー終わらないメロディー)イドリス・エルバ(ビースト・オブ・ノー・ネイション)マーク・ライランス(ブリッジ・オブ・スパイ)マイケル・シャノン(ドリーム ホーム99%を操る男たち)シルヴェスター・スタローン(クリード)最優秀助演女優賞ジェーン・フォンダ(Youth/原題)ジェニファー・ジェイソン・リー(ヘイトフル・エイト)ヘレン・ミレン(Trumbo/原題)アリシア・ヴィカンダー(Ex Machina)ケイト・ウィンスレット(スティーブ・ジョブズ)最優秀監督賞トッド・ヘインズ(キャロル)アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ(レヴェナント:蘇りし者)トム・マッカーシー(スポットライト(原題))ジョージ・ミラー(マッドマックス 怒りのデス・ロード)リドリー・スコット(オデッセイ)最優秀脚本賞エマ・ドノヒュー(Room/原題)トム・マッカーシー、ジョシュ・シンガー(Spotlight/原題)チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)アーロン・ソーキン(スティーブ・ジョブズ)クエンティン・タランティーノ(ヘイトフル・エイト)最優秀アニメーション映画賞『Anomalisa』(原題)『アーロと少年』『インサイド・ヘッド』『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』『映画 ひつじのショーン~バック・トゥ・ザ・ホーム~』最優秀外国語映画賞『The Brand New Testament』(フランス、ベルギー、リュクセンブルグ)『The Club』(チリ)『The Fence』(ドイツ、エストニア、フィンランド)『Mustang』(フランス)『サウルの息子』(ハンガリー)最優秀作曲賞カーター・バーウェル(キャロル)アレクサンダー・デスプラ(リリーのすべて)エンニオ・モリコーネ(ヘイトフル・エイト/原題)ダニエル・ペンバートン(スティーブ・ジョブズ)坂本龍一、アルヴァ・ノト(レヴェナント:蘇りし者)最優秀歌曲賞Love Me Like You Do(フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ)One Kind of Love(ラブ&マーシー終わらないメロディー)See You Again(ワイルド・スピード SKY MISSION)Simple Song #3(Youth/原題)Writing’s on the Wall(007 スペクター)ゴールデン・グローブ賞の結果発表は来年1月10日(現地時間)になる。(text:Yuki Tominaga)
2015年12月11日映画俳優組合(SAG)賞のノミネーションが発表になった。俳優の演技に焦点を当てるSAGにおいて、いわゆる“作品賞”的位置付けとなるアンサンブル部門に候補入りしたのは、『ストレイト・アウタ・コンプトン』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『スポットライト(原題)』『ビースト・オブ・ノー・ネーション』『トランボ(原題)』の5作品。ノミネート作品その他のニュース&画像『スポットライト(原題)』はすでにオスカー候補入り間違いなしと思われている作品だが、ほかの4作品は、このノミネーションで大きなはずみをつけた。SAGのアンサンブル賞受賞作は、過去20年間の間に10回、オスカーの作品賞を受賞しており、確実ではないもののオスカー予測の上で欠かせない材料となっている。主要部門のノミネーションは以下のとおり。アンサンブル部門『ストレイト・アウタ・コンプトン』『マネー・ショート 華麗なる大逆転』『スポットライト(原題)』『ビースト・オブ・ノー・ネーション』『トランボ(原題)』主演男優部門ジョニー・デップ『ブラック・スキャンダル』エディ・レッドメイン『リリーのすべて』レオナルド・ディカプリオ『レヴェナント:蘇えりし者』マイケル・ファスベンダー『スティーブ・ジョブズ』ブライアン・クランストン『トランボ(原題)』主演女優部門ケイト・ブランシェット『キャロル』シアーシャ・ローナン『ブルックリン(原題)』ヘレン・ミレン『黄金のアデーレ名画の帰還』ブリー・ラーソン『ルーム(原題)』サラ・シルバーマン『I Smile Back』助演男優部門クリスチャン・ベール『マネー・ショート 華麗なる大逆転』イドリス・エルバ『ビースト・オブ・ノー・ネーション』マーク・ライランス『ブリッジ・オブ・スパイ』マイケル・シャノン『ドリーム ホーム99%を操る男たち』ジェイコブ・トレンブレイ『ルーム(原題)』助演女優部門ケイト・ウィンスレット『スティーブ・ジョブズ』アリシア・ヴィキャンデル『リリーのすべて』ルーニー・マーラ『キャロル』ヘレン・ミレン『トランボ(原題)』レイチェル・マクアダムス『スポットライト(原題)』『ストレイト・アウタ・コンプトン』12月19日(土)渋谷シネクイント、新宿バルト9ほか全国順次公開文:猿渡由紀
2015年12月10日