ロシアを代表する作曲家セルゲイ・ラフマニノフの生誕150周年を記念して2月23日、20代の若手実力派音楽家たちを中心に2020年に結成され、話題を呼んでいるタクティカートオーケストラによるコンサートが開催される。指揮を任されたのは、こちらも若き俊英として国内外で活躍する坂入健司郎。「ピアノ協奏曲第2番 ハ短調作品18」のピアノには、22歳にして数々のオーケストラと共演を果たし注目を集めている吉見友貴が参加する。初共演となる坂入と吉見がコンサートへの意気込みを語ってくれた。今回のプログラムについて坂入は「初期に作曲された『管弦楽のためのスケルツォ ニ短調』、誰もが知る代表曲『ピアノ協奏曲第2番 ハ短調作品18』、彼自身が”最後の作品になる“と語った『交響的舞曲 作品45』という、ラフマニノフの人生を追いかけるような面白いプログラムになっています」と語る。「ピアノ協奏曲第2番」はフィギュアスケートの浅田真央がソチ五輪のフリープログラムで使用したことでも有名だが、吉見は「実は、僕もフィギュアスケートは大好きでして(笑)、2番を弾くたびに浅田真央さんが滑っている姿が浮かんできます」と明かす。吉見が師事するアレクサンダー・コルサンティアが旧ソビエトのジョージア出身ということで、ラフマニノフには特別な思い入れがあり「いつも『ラフマニノフの2番には、ロシア人の心の深さ、言葉にならない叫びが出ているんだ』と言っていました。フォルテ(強く)とフォルティッシモ(非常に強く)がありますが、彼に言わせるとフォルテのほうが重厚でロシア人の心が表現されているということで…」と吉見が語ると、坂入も「僕のロシア人の師匠も『ディミュニエンドこそ、感情をクレッシェンド(だんだん強く)していくものだ』と言っていました」とラフマニノフだからこそ求められる豊かな“情緒”があるとうなずく。そして今回、2人が何より楽しみにしているのが、タクティカートオーケストラとの共演。「まだ認知度は高くないですが、彼らがどれだけ素晴らしいかを証明するチャンス。指揮者として彼らのポテンシャルを引き出さなくてはいけない」と坂入が語れば、吉見も「坂入さんを含め、若いみなさんとだからこそ、ゼロからいろいろ試しながら作っていけるのが楽しみです」と期待と意気込みを口にしていた。「ラフマニノフ生誕150周年記念コンサート ~タクティカートオーケストラ特別公演~」は2月23日、東京オペラシティにて開催。取材・文・写真/黒豆 直樹
2023年01月30日桐朋学園大学ソリストディプロマコースを経て、ザルツブルク・モーツァルテウム大学在学中にミュンヘン・フィルハーモニー団員となった三井静。国際コンクールでの入賞も重ね、ソリストとしても圧倒的な存在感を示す彼が、ヨーロッパのオーケストラ奏者となった経緯を尋ねた。「プロになることを目指してから師事した最初の2人の先生がオーケストラに所属していたため、自然と自分も将来はオーケストラ奏者になるだろうと思っていました。また、父親が大のクラシックファンであったため、幼少期から演奏会やCD、レコードで交響曲などを耳にする機会が多く、特にオーケストラに馴染みが深かったのも大きいかもしれません。留学中、ソロの演奏活動に専念している時期もオーケストラで弾く事を見据えて勉強していました」三井が留学先に選んだのはオーストリアのザルツブルク。同地を選んだのはなぜだったのだろう。「1番の理由としてはハーゲン弦楽四重奏団のチェリストであるクレメンス・ハーゲンさんの下で勉強がしたかったからです。また、チェリストにとって重要なレパートリーはバッハ、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスとドイツ語圏の作曲家のものが多く、せっかく留学するなら自分の目でその地を見て、空気を感じたいという気持ちもありました。実際に行ってみないとわからないことは多く、同じ国でも都市によって守っている伝統や奏法が微妙に違うことも知ることができました。例えばモーツァルトの演奏スタイルが距離の近いウィーン、ザルツブルク、ミュンヘンで全く違ったのには驚きましたね」そんな彼が文化庁新進芸術家海外研修生としての成果を発表する作品として選んだのはハイドンの「チェロ協奏曲第2番」。コンクールやオーディションでよく演奏される、チェリストの必須曲だ。「奏者の技量だけでなく、度胸やトラブル処理能力も分かるのでオーケストラのオーディションでは必ず課題曲に入ります。しかし、まず音楽としてとても素敵な曲で、古典らしいリリカルさとチェロの明るく澄んだ高音の音色のコンビネーションは他の協奏曲にない魅力です。ハイドンはとても好きな作曲家の1人なので、この曲の持つ魅力を、ぜひこの機会に多くの方にお届けできたらと思い選曲しました。普段はドイツで演奏活動をしているため、久しぶりに日本のお客様の前で協奏曲を弾ける事をとても楽しみにしています。今後もチェリストとしてさらに成長していけるよう研鑽を重ね、音楽が持っている人間的な深みも伝えられる演奏家になっていきたいです」取材・文:長井進之介
2023年01月30日東京藝術大学をご卒業後、すぐに東京都交響楽団の首席ファゴット奏者に就任し、オーケストラ奏者として活躍中の長哲也。オーケストラに所属しながらリヨン国立高等音楽院の大学院に留学し研鑽を積んだ彼の学びと音楽とのかかわりについて尋ねた。「プロのオーケストラ奏者になる事は、子供の頃の漠然とした憧れでした。先生をはじめ、周囲の方々、そして家族のサポートがあり、運良く夢を叶える事ができました。オーケストラ奏者として活動できている事は本当に嬉しく、やり甲斐があります」夢を叶えたあとに海外への留学を決断したのはどのような背景があったのだろうか。「もともと大学卒業後に留学を検討していたのですが、都響に入団することができ、一度計画は白紙になりました。オーケストラ奏者として余りにも足りないことが多く、まずはオーケストラ奏者として充分経験を積みたかったのです。その後、経験を重ねてできることが増えつつも、新たな課題も見えてきました。そのような時期に、Carlo Colombo先生(リヨンオペラ首席ファゴット奏者、フランス国立リヨン高等音楽院教授)と出会い、彼の音色や音楽性、そして人柄に感銘を受け、留学を決意したのです」2019年から文化庁新進芸術家海外研修生として過ごしたリヨン高等音楽院の大学院ではどのようなことを得ることができたのだろう。「Colombo先生のレッスンはもちろん、リヨン国立オペラで彼の演奏を聴いたりする事で、数年間のオーケストラ演奏活動の中で直面していた自分の演奏上の課題の解決の糸口を少しずつ見つけていくことができ、本当に充実した日々でした」今回の演奏会ではその留学で学んだこと集大成ともいえるものが聴けることになる。ファゴットとオーケストラ(弦楽合奏)の共演曲となると曲が限られてくるが、今回ヴィラ=ロボスの「7つの音のシランダ ~ファゴットと弦楽合奏のための~」を選んだ理由は何だったのか。「まずはフランスに関わりのある作曲家の作品を演奏したいという想いがありました。また、ブラジルからフランスに渡り新しいスタイルを探求したヴィラ=ロボスの姿が、日本からフランスへ留学した私自身と重なった事も理由です。ファゴットコンチェルトの演奏機会はかなり稀なので、今回の演奏でお客様にファゴットの魅力をお伝えできればと思っています。そして今後はフランスでの研修で得た経験を、オーケストラでの活動はもちろん、室内楽やソロ演奏も積極的に行い、活かしていきたいです。私自身が2014年のオーチャードホールでColombo先生の演奏に初めて触れて感激したように、聴きにきてくださった方々の記憶に残る演奏をしたい、というのが目標です」取材・文:長井進之介
2023年01月30日パリ国立高等音楽院サクソフォーン科、さらに室内楽科および即興科で学んだサクソフォーン奏者の袴田美帆は、現代音楽や即興演奏など幅広い演奏活動を行っている。美術館や歴史的文化施設で新たな空間芸術を創造するなど、音楽の新しい可能性に挑み続ける彼女がパリを選んだのは必然ともいえるものであった。「もともと“芸術の都”パリに憧れがあり、神戸大学で学んでいるときに同地への交換留学が決まりました。せっかくならサックスも続けたいと思ったところ、向こうでは大学と音楽院の両立が可能ということを知ったので、まず地方音楽院を受験したのです。日々のレッスンや授業など、何もかもが新鮮な毎日の中、“できるところまでやろう”と、その年にパリ国立高等音楽院を受験しました。学費の安さや美術館やコンサートに学生料金で気軽に行けること、なにより新しいことにどんどんチャレンジ出来る自由な雰囲気は、パリならではの魅力だと思います」袴田の幅広い音楽活動はアートマネジメントも学び、様々なコンサートの企画もしてきたことも大きいようだ。「神戸大学は芸術を多角的に学ぶことができるのですが、そこで今もお世話になっている藤野一夫教授のアートマネジメントの授業に出会い、“私がやりたいのは芸術と社会を繋げることだ!”と感じたのです。早速1年生の夏から子どもコンサートを企画するゼミに入れて頂き、“どこで”、“どんな音楽を”、“誰と共有するか”という視点を持ち始め、様々なアートプロジェクトの企画・運営のお手伝いをさせて頂くようになりました。 今後は、歴史文化施設や産業遺産等を利用し、地域文化振興に繋がる企画作りに挑戦したいと思っています」常に挑戦の姿勢を崩さない袴田が文化庁新進芸術家海外研修生の成果発表に選んだ作品はトマジの「サクソフォーン協奏曲」だ。「オーケストレーションが美しく迫力があり、各楽器がそれぞれのシーンを鮮やかに彩る、幻想的で物語のような作品です。いつかオーケストラと演奏したいと憧れていました。文化庁の皆さまをはじめ、たくさんの方に支えて頂いた8年間の留学生活の集大成となるよう、感謝の気持ちを込めて演奏いたします」すでに活発な活動を展開している袴田だが、今後の目標についても尋ねた。「“音楽と社会を繋げるサクソフォニスト”として、多くの人が音楽を通して、新しい発見や挑戦をするきっかけ作りがしたいです。アウトリーチやワークショップ、地域振興に繋がるプロジェクトなど、まずは自分の地元から開催していければと思っています。また若手奏者のみなさんや、進路に迷う学生さんやご家族のサポートも積極的にしていきたいですね」取材・文:長井進之介
2023年01月30日ソリストとして、さらに室内楽奏者としても活躍の幅を広げ、昨年からは東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校にて非常勤講師を務めるピアニストの大崎由貴。東京藝術大学を卒業後、彼女が研鑽の地として選んだのはザルツブルクのモーツァルテウム大学であった。「大学を卒業したらヨーロッパで一から学び直したいという想いを持っていたタイミングで、偶然地元の広島でジャック・ルヴィエ先生のマスタークラスを受講させて頂く機会がありました。そこで先生が自分で課題だと感じながらもなかなか修正しきれずにいた部分を一瞬で見抜き、求めていた方向へ導いてくださったのです。またレッスンの中で先生が隣のピアノで弾いてくださる際の音楽が私の理想とぴったり合致していて…。ほとんど一瞬で心が決まり、マスタークラスの最終日には緊張しながら、“モーツァルテウムで先生のクラスに入りたいです”と伝えたことを今でも覚えています。その後無事入試に合格し、ザルツブルクへ留学が決まったときはとても嬉しかったですね」指導者として後進を育成する中で、自らの演奏にも影響するところはやはり大きいのだろうか。「レッスンで何かを伝える際、自分の中では感覚的にわかっていることも言葉にしてわかりやすいように話すことで、自分の中で様々なことが明確化されるので、自分の演奏にも大きな影響があります。さらに学生とのコミュニケーションを通じて、より良い演奏ができるようになりたいという真摯な熱意に心打たれることも多く、それが自分自身の演奏の原動力の一つになっています」文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてザルツブルクで学んだことを発揮する曲として大崎が選んだのはラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」。名曲中の名曲を選んだ理由を尋ねた。「何度聴いても素晴らしい名曲で、私自身はもちろん、この曲を大好きな方は沢山いらっしゃると思います。“この曲を自分らしく表現したい”、“お客様とこの感動的な作品を一緒に楽しみたい”と思い選びました。また、2023年はラフマニノフ生誕150周年ということもあり、アニバーサリーイヤーを演奏でお祝いしたいという想いもありました。スケールの大きな作品ですが、今回は抒情的な部分や、ロシアの冷たい空気を感じさせるような繊細な美しさに特にこだわって表現したいと思っています」最後に今後の目標について伺った。「様々な方との出会いや経験を通じて得たことを音として表現できる音楽家になりたいです。そして音楽や作品の美しさを、聴いてくださる方と一緒に愉しんでいきたいと思っています」取材・文:長井進之介
2023年01月28日大阪府堺市に拠点を置く堺シティオペラと大阪交響楽団が、3月19日(日)、フェニーチェ堺(堺市民芸術文化ホール)で、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇『こうもり』(セミ・ステージ形式)を上演する。これは2019年に始まった「テアトロ・トリニタリオ(三位一体の劇場)」と題するシリーズの第3回。上記の2団体と劇場が連携して行う公演で、単独の団体では難しい規模の大きな作品を堺市から発信していこうというものだ。2021年12月に行われた第2回公演、プッチーニの歌劇『トゥーランドット』では、令和3年大阪文化祭賞を受賞するなど高い評価を受けた。「Teatro Trinitario 2023 “オペレッタ×オーケストラ”」チケット情報喜歌劇『こうもり』は1874年に書かれたオペレッタ史上の名作。とある仮面舞踏会の帰り、泥酔してこうもりの扮装のまま森の中に放置され街中の笑いものとなったファルケ博士が、次なるオルロフスキー邸の舞踏会で自分を置き去りにした銀行家のアイゼンシュタインへの仕返しを企てる、という物語だ。そこへアイゼンシュタインの妻、ロザリンデや小間使いのアデーレまでが絡んで来て、愛と欲望と化かし合いが渦巻く賑やかな騒動が繰り広げられてゆく。全編を笑いに包みながら、ウィーン情緒溢れる歌と音楽の美しさが深く心に残る作品でもある。今回指揮を務めるのは大阪交響楽団首席客演指揮者の高橋直史(※高ははしごだか)。バイエルン州立歌劇場で研鑽を積み、エルツゲビルゲ歌劇場音楽総監督、および同交響楽団首席指揮者ほかを歴任した本場仕込みのシェフ腕前で、音楽と舞台を深く、楽しく創り上げてゆく。公演に先立って行われた記者会見には、高橋直史ほか、アイゼンシュタイン役の桝貴志、ロザリンデ役の並河寿美、そして看守フロッシュを演じる大蔵流狂言師の茂山千三郎らが出席。それぞれに役柄の魅力や抱負を語った。特に物語の笑いを大きく担うフロッシュ役の茂山は「今回の舞台に立っていても、あれはやはり狂言やったな、と言う風な芝居を目指したい」と語り、練習を積み重ねて仕上げる西洋の歌劇の伝統に対し、一期一会を美学とする日本の能、狂言の芸風に言及。その言葉をきっかけに登壇者一同が1度きりの舞台に臨む思いを改めて語るなど会見の場を沸せ、公演への期待をかきたてた。文:逢坂聖也
2023年01月25日いずみシンフォニエッタ大阪(ISO)は2月11日(土)に住友生命いずみホールで行われる第49回定期演奏会に、バッハ・コレギウム・ジャパンほかで活躍中の鈴木優人を迎える。題して「時を超えるファンタジー」。バロックに始まり、古典派、ロマン派、現代音楽からジャズに至るまで、多方面にわたる才能を全開にする鈴木が指揮とチェンバロ、プリペアドピアノの演奏を務め、ヴィルトゥオーゾ揃いのISOメンバーとともに驚きと発見に満ちた音楽を創り上げる。「いずみシンフォニエッタ大阪」 チケット情報17世紀のビーバー『Battalia』、19世紀のメンデルスゾーン『真夏の夜の夢 序曲』(鈴木優人編曲版)、20世紀のケージ『プリペアドピアノ協奏曲』といった、まさに時空を超えた作品が並ぶ中、注目を集めそうなのが作曲家、川島素晴による『室内管弦楽のためのスタディ Jingle-Tree / Sweet Messenger』(委嘱新作)だ。ISOプログラム・アドバイザーでもある川島もまた、近年の現代音楽において八面六臂の活躍を見せる1人。「演じる音楽」を標榜し「笑いの構造」に基づく自由度の高い創作は各方面から注目を集めている。『室内管弦楽のためのスタディ』は鈴木優人をイメージして書かれ、英語による2つの楽章のタイトルは「Jingle-Tree=鈴木 / Sweet Messenger=優人」となる。公演に先駆けて行われた記者会見には鈴木優人と川島素晴が出席。会見当日、初めて新作のタイトルを知ったという鈴木が「優人という名前がSweet Messengerと訳されたことは初めて。驚きと感銘を受けました」と語ると、川島は「鈴木さんはまさに音楽の使徒(メッセンジャー)のような存在。その全体像を描きたい」と応じ、会見は2人のリスペクトと才気が溢れる刺激に満ちた時間となった。また川島が「第1楽章は直接的に鈴や木製のパーカッションを使って、第2楽章では鈴木さんを語る上で欠かせないJ.S.バッハを引用しながらコンサート全体が“鈴木優人のすべて”という風になるように表現したい」とアイデアを述べると、鈴木は「父の雅明が1990年にバッハ・コレギウム・ジャパンの最初の演奏会を行ったのがこのいずみホール。当時私は9歳で、出来立てのほやほやだったシャンデリアが強く記憶に残っています。それ以来の縁を感じる場所で精鋭オーケストラと共演できるのがとても楽しみ」と語り、本番への期待を盛り上げた。文:逢坂聖也
2023年01月18日ソリストの個性と優れたテクニック、指揮者や奏者たちとの生きたコミュニケーション、そしてオーケストラの豊かなサウンドを楽しむことができる、協奏曲の世界。2月8日に東京オペラシティコンサートホールで行われる「明日を担う音楽家たち2023~新進芸術家海外研修制度の成果」では、異なる楽器を奏でる4人の若きソリストがステージに立つ。彼らはいずれも厳しい選考を突破してチャンスを掴み、文化庁の「新進芸術家海外研修制度」により海外で研鑽を積んだ、気鋭の奏者ばかり。それぞれが憧れのコンチェルトのレパートリーをもって、角田鋼亮指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団と共演する。レアな作品から有名曲まで、オーストリア、フランス、ブラジル、ロシアをめぐる、バラエティに富んだ4つの協奏曲が揃った。チェロの三井静は、オーストリアのザルツブルク・モーツァルテウムとウィーン市立音楽芸術大学で学び、現在は、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者として活動する。彼が研鑽を積んだ地、オーストリアが誇る大作曲家、ハイドンのチェロ協奏曲第2番で、優美で気品あふれる音楽を披露してくれる。袴田美帆は、2022年にパリ国立高等音楽院修士課程を修了、現在も同音楽院の室内楽科と即興科でさらなる研鑽を積みながら活動するサクソフォーン奏者。演奏するのは、20世紀フランスの作曲家、アンリ・トマジの作品。彼女より約100年前にパリ国立音楽院で学んだいわば“先輩”の手によるサクソフォーン協奏曲で、楽曲への共感を示してくれることだろう。東京藝術大学卒業後、フランスのリヨン国立高等音楽院大学院を修了した長哲也は、現在、東京都交響楽団の首席ファゴット奏者として活動する。彼が選んだのは、ブラジルを代表する20世紀の作曲家、ヴィラ=ロボスの「7つの音のシランダ~ファゴットと弦楽合奏のための~」。演奏機会の少ない隠れた名曲を生演奏で聴くことができる、貴重なチャンスだ。大崎由貴は、東京芸術大学ののちザルツブルク・モーツァルテウムで学んだピアニスト。これまでにもソリストとして国内のオーケストラと共演してきた彼女は、今回、ロマンティックな音楽が広く愛されるマスターピース、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏する。壮大なスケールの音楽、華麗なピアノのテクニックを存分に味わうことができるだろう。フレッシュなソリストたちが、ヨーロッパの空気を吸い、文化を生き、音楽を学んできた成果を披露する、一夜限りの華やかなコンサートとなりそうだ。
2023年01月13日コロナ禍に見舞われて低迷が続いたクラシック界もようやく息を吹き返し、昨2022年秋から冬にかけてのコンサートシーズンには、ようやく活気が戻ってきたのは嬉しい限り。2023年のクラシック界はさらなる盛り上がりに期待したい。2023年のクラシック界を彩る注目のメモリアル作曲家は、なんといっても生誕150年を迎えるロシアの作曲家セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)だ。昨年生誕150年を迎えた同じロシアのスクリャービンとは、モスクワ音楽院時代の同級生。ピアノ科の卒業試験では、1位がラフマニノフで、2位がスクリャービンというライバル同士だったことも興味深い。クラシック史上屈指のピアニストでもあったラフマニノフにまつわる今年の展開に興味津々。他には生誕200年のフランスの作曲家エドゥアール・ラロ(1823-92)と、生誕100年のハンガリーの作曲家ジェルジ・リゲティ(1923-2006)あたりにも注目したいところだが、ラフマニノフの輝きには遠く及ばないことだろう。さて、来日公演予定も華やかだ。オーケストラでは、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(5月)、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団(6月)、ハンブルク交響楽団(7月)、オスロ・フィルハーモニー管弦楽団(10月)が名を連ねる。中でも注目は、10月のオスロ・フィルを率いて再来日を果たす指揮者クラウス・マケラだ。長身痩躯でハンサムなマケラは、さながら俳優が指揮者を演じているかのようなカッコよさ。1996年1月17日生まれ(今年27歳)という若さにして、その能力も折り紙つきなだけに期待が募る。そして11月には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団という3つの名門オーケストラが揃い踏み。にぎやかな秋になること間違いなしだ。なにより嬉しいのは、GWの風物詩「ラ・フォル・ジュルネTOKYO」の復活だ。2020年のテーマでありながら中止となってしまった「ベートーヴェン」を再び掲げた同音楽祭の復活開催は、桜の季節の上野を彩る「東京・春・音楽祭」と共に、2023年のクラシック界を象徴する姿になりそうだ。2023年のクラシック界に乞うご期待!
2023年01月03日1981年、神戸市によって設立。2021年には世界的なチェリスト、指揮者の鈴木秀美が音楽監督に就任し、古典派音楽を中心に多彩な演奏活動を続けている神戸市室内管弦楽団。その第156回定期演奏会が、2023年、2月11日(土・祝)に神戸文化ホール大ホールで行われる。前半に18世紀古典派のモーツァルト、そして後半には20世紀のシュニトケやプロコフィエフの作品を置くという同団ならではプログラム。題して「音の謎かけ」である。神戸市室内管弦楽団チケット情報「20世紀のプロコフィエフやシュニトケが18世紀古典派の音楽をどのように聴いて、また影響を受けて作曲したのか。そんな『謎』を考えながら楽しんでみましょう、というのが私たちの狙いです。そもそも彼らはどこでどんなハイドンやモーツァルトを聴いていたのか」。そう語るのは今回の指揮を務める鈴木秀美。20世紀の後半から今日まで、クラシック音楽の演奏は多くの検証を経てスタイルを変えてきた。ではロマン派演奏の影響下にあった20世紀前半から中盤にかけての古典派作品は当時の作曲家たちにどのように受け止められ、どんな風に反映されてきたのか。タイムマシンで少し音楽史を遡るような遊び心も感じさせながら、それぞれの作品が素晴らしい。前半の2曲がモーツァルトの時代独特の音楽である“セレナード”(夜曲)であることも、こだわりの選曲。『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』では指揮を置かず、鈴木監督自身もオーケストラの中でチェロを弾く。その味わいを感じながらのプロコフィエフとシュニトケである。「例えばプロコフィエフの交響曲第1番は『古典』という題名が付いていたりハイドンを意識して書かれたということですが、これがけっこうプロコフィエフ自身の音楽だったりする。じゃあここには何がどう混ざっているんだろう、みたいなことを考えてみるわけです。またシュニトケの作品はステージ上の動きを伴う前衛的な作品ですが、聴こえてくる細かいモチーフはハイドンのように、またモーツァルトのように聴こえます。ちょっと歪んだガラス越しに古典派の音楽を眺めるような感じもあって、そのあたりの面白さを感じていただけるとうれしいですね」。2月13日(月)には紀尾井ホールで東京特別演奏会も行われる。音楽監督就任から2年、全国から注目を集める神戸市室内管弦楽団の現在について、鈴木秀美は「神戸において私たちの個性が育ちつつあるところ」と語っている。取材・文:逢坂聖也
2022年12月28日ブレゲは、ルビーを配したホワイトマザーオブパールがダイヤルを優美に飾る新しい「クラシック ムーンフェイズ」をバレンタインデーに合わせ発売します。このモデルは、レッドのストラップに加え、パールホワイトのストラップが付属し、気分に合わせて簡単に付け替えが可能です。ポエティックでエレガントな「クラシック ムーンフェイズ 9085 バレンタインデー・エディション」は、愛し合う人々の宴を優雅に祝福します。ダイヤルにはブレゲ数字と6個のルビーが交互に並び、ダイヤルの上をメゾンのシグネチャーの伝統的なブレゲ針がダイヤルの上を滑るように回って、過ぎゆく時を告げます。マザーオブパールのダイヤルには、ブレゲ・マニュファクチュールの職人の手作業による非常に繊細なギヨシェ彫りの模様が施されています。6時位置に表示されるムーンフェイズは、ゴールドをハンマーで叩いて立体的に仕上げた月を配し、その周りにゴールドの星を散りばめ、ラッカーで仕上げたミッドナイトブルーの夜空が広がります。12時位置には、楕円のモチーフにブレゲのサインがあります。そして、ホワイトゴールドを用いた直径30mmのケースとラグは66個のブリリアントカット・ダイヤモンドで装飾されています。このモデルは、世界のブレゲ ブティック限定28本で展開されます。この時計は、最近発表された「クラシック 8068」と同様に、ストラップ交換が容易なインターチャンジャブル方式を取り入れています。工具必要でストラップが付け替えられるように考案されたこの仕組みでは、ストラップ裏面のプッシャーを押すだけで交換が可能です。ユーザーはそれによって、瞬く間に時計のスタイルを変えることができるのです。ムーブメント新しい「クラシック 9085」を駆動するムーブメントは、231個の部品から成るキャリバー537Lです。ゴールド製のローターには、サーキュラー・バーリーコーン模様のギヨシェ彫りが手作業で施されています。ロジウムメッキ仕上げの自動巻ムーブメントは、テンプ振動数3.5Hzで、45時間のパワーリザーブが備わり、インライン・スイスレバー脱進機のガンギ車とひげゼンマイにシリコン素材が用いられています。このシリコン素材には数多くの優れた性質があります。腐食や損耗への耐性に加え、磁場の影響を受けず、時計の精度向上にも貢献します。ケース裏面からは、サファイア・ケースバックを通して、さまざまな部品に施された面取りやコート・ド・ジュネーブ模様など、ブレゲが最も大切にする技術のひとつに数えられる装飾仕上げが鑑賞できます。そしてケースには3気圧(30m)の防水機能を備えます。クラシック コレクションブレゲの無駄のない洗練されたデザインを代表する「クラシック」コレクションには、ブランドの起源に根差す極めて特徴的な美観が忠実に表現されています。アブラアン-ルイ・ブレゲは、時計師や発明家として才能を発揮したことに加え、最初の時計デザイナーのひとりでもありました。彼がパリにメゾンを設立した1775年当時は、バロック様式の全盛期でした。ブレゲが時計製造の分野で発明し、創始したネオ・クラシック様式のデザインは、時計の各表示を見やすくし、ダイヤルに斬新なルックを与えることを目論んでいました。彼は、穴があいた丸いモチーフを先端に配した針や、ギヨシェ彫りの模様、オフセンター・ダイヤルなどを次々と考案し、時計のスタイリングに革新をもたらしました。1812年に初めて懐中時計に導入されたオフセンター・ダイヤルは、ブランドのDNAになりました。かつての創作から想を得て、それを腕時計にアレンジした「クラシック 8068」が初めて登場したのは2003年です。2016年にブレゲは「クラシック ムーンフェイズ 9088」を加えてコレクションを充実させました。バレンタインデーに合わせて発表されるこのモダンでロマンティックな新バージョンにも「クラシック」ラインを特徴づける強力な個性が忠実に受け継がれています。ブレゲ ブティック銀座TEL 03-6254-7211
2022年12月17日トヨタ自動車株式会社が主催する「ウィーン・プレミアム・コンサート」が、2023年4月6日(木)から4月16日(日)まで、全国7都市(札幌、仙台、東京、豊田、名古屋、大阪、熊本)で8公演開催する。ウィーン・プ同コンサートは、ウィーン国立歌劇場の特別協力を得て、ウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場のメンバーを中心に、30名のトップアーティストにより、本公演のためだけに特別編成された世界最高レベルの室内オーケストラ「トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン」(以下、TOMAS)による演奏であり、トヨタがメセナ活動の一環として、音楽の感動をより多くの方々にお届けするために、2000年から開催している。今回は「3つの奇跡」と題して3種類のプログラムを披露する。プログラムAの東京(オペラシティ)、仙台、札幌、豊田では、「『あの』ウィンナワルツを日本で聴く奇跡」と題して、シュトラウス一家によるワルツやポルカの名曲全16曲を集めたウィーンの舞踏会を想起させる楽しさ満載のプログラムを、ウィーン国立歌劇場の専属ソプラノ歌手として活躍する、ヘドウィグ・リッターを迎えお贈りする。プログラムBの大阪、熊本、東京(サントリーホール)では、「指揮者なしのベートーヴェンの奇跡」と題して、人気実力派ピアニスト小菅優がTOMASと初共演。さらに、フォルクハルト・シュトイデ(ヴァイオリン)、エルヴィン・クランバウアー(フルート)、ベルンハルト・ハインリヒス(オーボエ)による独奏で偉大なる二大巨匠バッハとベートーヴェンの世界をお届けする。プログラムCの名古屋公演では、「一夜限りのロマンティックな奇跡」と題して、秋山和慶指揮による名古屋フィルハーモニー交響楽団との合同演奏で、後期ロマン派を代表するブルックナーの傑作、交響曲第4番「ロマンティック」を披露する。このツアーのためだけに特別編成された30名の精鋭によるダイナミックな演奏を、そしてスペシャルな共演者による演奏が聴ける「ウィーン・プレミアム・コンサート」、チケットは12月17日(土)より、一般発売される。
2022年12月16日クラシック界を彩る話題のひとつと言えば「メモリアル作曲家」だ。今年2022年は、生誕150年のスクリャービン&レイフ・ヴォーン=ウィリアムスに、生誕200年のセザール・フランクあたりが「メモリアル作曲家」としてクローズアップされたわけだが、話題性としてはやや物足りない感があったことは否めない。番外的に注目されたのが、生誕90年&没後40年を迎えたカナダのピアニスト、グレン・グールドだ。メモリアルイヤーを祝う記念イベントや記念商品の数々からは、今だ衰えを知らないグールド人気の凄さを改めて認識する。というわけで、気になるのが2023年のメモリアル作曲家だ。来年メモリアルイヤーを迎える作曲家は、生誕200年のラロと、生誕100年のリゲティ。そして生誕150年のラフマニノフあたりが対象となる。中でもラフマニノフの人気は高く、来年の主役候補ナンバー1の呼び声が高いだけに要チェックの作曲家と言えそうだ。その人気ぶりを裏付けるように、新年早々、ラフマニノフ生誕150年を祝う記念公演が開催される。「ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第183回祝・ラフマニノフ生誕150周年企画第1弾!パガニーニの主題による狂詩曲」と題されたこの公演に登場するのは、第12回「チャイコフスキー国際コンクール」ピアノ部門の優勝者、上原彩子だ。コンクールで演奏したラフマニノフの名曲「パガニーニの主題による狂詩曲」の再現に興味津々。ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第183回祝・ラフマニノフ生誕150周年企画第1弾!「パガニーニの主題による狂詩曲」2023年1月29日(日) 14時開演ミューザ川崎シンフォニーホール指揮:大友直人(東京交響楽団 名誉客演指揮者)ピアノ:上原彩子曲目ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op. 43エルガー:交響曲第2番 変ホ長調 op. 63■チケット情報
2022年12月12日2023年2~3月に上演される全国共同制作オペラ《道化師》《田舎騎士道(カヴァレリア・ルスティカーナ)》の制作会見が都内で開かれ、演出の上田久美子と出演者らが抱負を語った。2022年に宝塚歌劇団を電撃退団した上田が初めて手がけるオペラ。「上流階級や神話の世界を描くことが多かったオペラの世界で、人間の真実を描いて驚かせようという意気込みを持って、あえて貧困層や農村の人々を主役にしたのが(19世紀末から20世紀初頭の)ヴェリズモ・オペラ。その意図をどうやれば現代の日本のお客様に提供できるだろう。当時のイタリアも今の日本も、貧富の差、階級差は大きな問題。とはいえ日本の町を歩いていても、あまりそのようには見えない。かなり不可視なもの。普段オペラの世界ではなかなか見ることのない、その現代社会の現実を、オペラの中に重ねて見せることができないかと考えました」(上田)舞台を現代の日本(関西)に設定。すべての役を歌手とダンサーが対になって演じるのが最大のポイントだ。文楽に着想を得たという。つまり歌手たちが人形浄瑠璃の語り(太夫)、ダンサーが人形という関係だ。「歌手たちが役の心情を歌い、ダンサーたちが日本人の日常的な格好で表現する。そうすることで普遍的な人間の感情が重なり、昔も今も同じような社会の問題を抱え続けているということが見えてくる。当時のイタリアと現代の日本が重ね合わさった、重ね絵のようなものを作りたいと思っています」(上田)人形であるダンサーたちには、加美男(カニオ)、寧々(ネッダ)、護男(トゥリッドゥ)、聖子(サントゥッツァ)といった、いわば「分身」の役名が与えられる。分身は演技だけはない。通常の字幕とは別に、「人形」たちの心情を表す関西弁の字幕も投映される。出演者の一人で、上田作品をよく知る宝塚出身の蘭乃はなはこう表現した。「上田さんの作品にはいつも、私たちが普段見たくなくてフタをしていることを、無理矢理フタをこじ開けて突きつけてくるようなヒリヒリ感がある」ヒリヒリする新しいオペラ。楽しみだ。とはいえ、「オペラの醍醐味は音楽」と言い切る上田。すべては、初めてオペラを観る聴衆でも楽しめるようにと、情報を補うための工夫だ。音楽より演出を優先させるようなことはきっとない。安心。全国共同制作オペラは2023年2月3日(金)・5日(日)東京芸術劇場、3月3日(金)・5日(日)愛知県芸術劇場で。(宮本明)
2022年12月08日新登場の「クラシック ブリリアント コレクション」は、スモール・マルチツールのビクトリノックス クラシック コレクションにさらなる魅力を加えたシリーズです。Classic Brilliant collection_imageクリスタル、ダマスカス鋼、カーボンのハンドルが、伝統ある人気ツールに新たな輝き、エレガンス、豪華さをもたらしました。シリーズのトップアイテムとして、いずれも証明書とクロスアンドシールドのチャームと共に、美しいギフトボックスに梱包され、全国のビクトリノックス直営店及びビクトリノックス公式オンラインストア楽天市場店、Amazon店、Yahoo!ショッピング店で販売開始しました。このプレミアムコレクションの特徴は、その高級感あふれるルックスだけでなく、ユニークで高級なハンドル素材にもあります。きらめくクリスタルバージョンには高品質なクリスタルが用いられ、豪華な輝きをもたらしています。ダマスカスバージョンは、「オーディンハイム」と呼ばれる個性的な柄を織りなす333層のDamasteel(R)製で、60HRCの硬度を誇ります。カーボンモデルは、オーガニックポリマーからつくられた耐久性に優れたハイテク素材である、超軽量のカーボンファイバー製です。ルックスが重要なのはもちろんですが、その中身にも大きな価値があります。実用的な5機能を搭載したクラシック ブリリアント コレクションは、洗練された日々のパートナーとして最適です。また特別に、どのツールにもビクトリノックス・ブランドのスイスのDNAを示すクロスアンドシールドのチャームが付いています。証明書と共にスペシャルギフトボックスに梱包され、ご自分用にもギフトとしても理想的な商品です。ビクトリノックスは、すべてのナイフとツールに厳しい品質基準をクリアしたステンレススチールを使用しています。環境保護とサステナビリティはビクトリノックスの理念であり、商品はすべて生涯にわたってご愛用いただけるようにつくられています。いずれの商品も材料や製造工程に起因した故障に対する修理または交換を永久保証しています。ビクトリノックスは、135年以上にわたってスイスで高品質なナイフを製造してきた実績に誇りをもっています。■商品紹介Classic Brilliant collection●機能1. スモールブレード(小刃)2. はさみ3. つめやすり4. - マイナスドライバー 2.5mm5. キーリング●クラシック SD クリスタル高さ:7mm長さ:58mm重量:24g価格:22,000円税込Classic SD Crystal●クラシック SD ダマスカス高さ:6mm長さ:58mm重量:29g価格:33,000円税込Classic SD Damast●クラシック SD カーボン高さ:10mm長さ:58mm重量:20g価格:27,500円税込Classic SD Carbon■ビクトリノックスについてビクトリノックスは、マルチツール、キッチンナイフ、ウォッチ、トラベルギア、フレグランスといった、日常のさまざまなシーンで役立つユニークかつ高品質の製品を生産し、世界中で販売しています。本社はスイス中央のシュヴィーツ州イーバッハにあります。創設者のカール・エルズナーは1884年、この地でナイフ事業を起こし、その数年後に有名な「オリジナル・スイスアーミーナイフ」を生み出しました。企業として社会的責任を果たすための重要な課題として、ビクトリノックスは環境保護と持続可能性(サステナビリティ)に以前から取り組んできています。私たちの住む地球が健全でなければ、企業も長期にわたって健全性を保つことはできません。例えば、使用するスチールの95%は再生スチール、ナイフ加工で出る研磨クズのリサイクル、廃熱利用による灯油の使用量削減、廃棄物の約55%をリサイクル、太陽光発電により消費電力の一部をカバー、最大90%の厚紙の梱包材が再生紙製など、自社の製造センターにおいてもサプライヤーについても、原材料の調達から製造、梱包、販売に至るまで、すべての工程を細かく確認し、細心の注意を払っています。ファミリー企業であるビクトリノックスにとって、この姿勢は特に重要です。地球環境を壊すことなく、人間、地球の繁栄のために我々ができることを常に考え実行しています。未来の世代にも、こうした積極的な取り組みを引き継いでいきたいと考えています。Facebook : Twitter : Instagram: YouTube : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月25日2022年東京文化会館、サントリーホールなどで開催した、ジョン・ウィリアムズの90歳を記念した「ジョン・ウィリアムズ」ウインド・オーケストラ・コンサートは瞬く間に完売となり、待望の次回公演がこの度2023年4月東京・5月兵庫にて開催が決定した。東京公演は4月7日(金)東京芸術劇場にて、兵庫公演は「スター・ウォーズの日」5月4日(木・祝) 兵庫県立芸術文化センターにて開催する。「スター・ウォーズ」をはじめ、「ジョーズ」「スーパーマン」「インディ・ジョーンズ」「E.T.」「ハリー・ポッター」など数え切れないほどの作品の映画音楽を60年以上に渡って作り続けてきたジョン・ウィリアムズは、アカデミー作曲賞においては、今までに52度のノミネート、5度の受賞、グラミー賞は驚異の25回受賞など数々の受賞歴を誇り、映画音楽以外でも、4つのオリンピック(1983夏ロサンゼルス、1988夏ソウル、1996夏アトランタ、2002冬ソルトレークシティ)のテーマ曲、ボストン・ポップス・オーケストラの音楽監督を14シーズン務め、ボストン・ポップス日本ツアーに際し、当時皇太子だった徳仁天皇陛下の結婚の儀(1993年)のために『雅の鐘』(Sound the Bells!) を作曲するなど、記憶にも記録にも残る数多くの功績を残している。2022年2月8日に90歳を迎え、今なお映画音楽界のトップランナーとして輝き続ける、巨匠「ジョン・ウィリアムズ」の名曲の数々を、ウインドオーケストラが奏でる極上の生演奏でぜひご体験ください!
2022年11月22日東京二期会オペラ劇場 オペレッタ『天国と地獄』がいよいよ11月23日(水・祝)から日生劇場にて上演される。東京二期会オ『天国と地獄』は、ギリシャ神話をオッフェンバックがパロディ化した作品だ。もともとは、吟遊詩人オルフェウス(オルフェ)が、毒蛇にかまれて死んだ妻エウリュディケ(ユリディス)を取り戻すために冥府の王のもとに向かい、2人はあともう少しで現世に戻れるというところで、ある過ちから永遠の別れを迎える…という悲話だが、オッフェンバックはパロディや風刺の要素を多分に取り入れ、どこを取っても愉快なメロディに満ちた喜歌劇に作り変えた。オッフェンバックの最高傑作という声もある、人気の高いオペレッタだ。今回の上演は、2019年に好評を博したプロダクションの再演となる。演出は2004、2010、2016年に読売演劇賞最優秀演出家賞を受賞し日本の演劇界の第一線で活躍を続ける鵜山仁。これまでにも東京二期会で『ラ・ボエーム』『ナクソス島のアリアドネ』の演出を手掛けており、『天国と地獄』ではとりわけフランス文学に造詣が深い鵜山が自ら日本語台本を書き下ろしている。指揮は原田慶太楼。2014年『チャールダーシュの女王』三ツ橋敬子、2020年『メリー・ウィドー』沖澤のどか、2021年『こうもり』川瀬賢太郎と、これまでにも日生劇場での東京二期会のオペレッタ公演で、日本の若手指揮者が登場してきたが、原田は本公演が二期会デビューとなる。2020年アメリカジョージア州サヴァンナ・フィルハーモニックの音楽&芸術監督、2021年4月東京交響楽団の正指揮者に就任、NHK交響楽団との共演を果たすなど今もっとも勢いに乗るフレッシュな才能の一人の指揮に期待が高まる。また、市川浩平、下村将太、湯浅桃子、冨平安希子らをはじめ、若手からベテラン、実力派など多彩な歌手との共演にも注目したい。『天国と地獄』の代名詞ともいえるのが、フィナーレ近くで演奏されるギャロップ風の曲だ。昔からフレンチカンカンや無声映画にも使われており、誰の耳にもお馴染みのメロディだろう。日本では、運動会でのBGMや1960年代から長く放映されたCMでも親しまれている。オペレッタは、ほぼ全編が歌でつづられるオペラと違い、セリフが多用され、コミカルな演劇的要素も大きく、「ミュージカルの元祖」とも言われている。親しみやすく愉快なメロディに溢れたこの作品は、オペラ初心者の方やミュージカル派にとっても「オペラの入口」として楽しめるに違いない。■東京二期会オペラ劇場「天国と地獄」日程:2022年11月23日(水・祝) ~ 27日(日)会場:日生劇場 (東京都)
2022年11月21日日本全国のプロ・オーケストラからコンサートマスターや首席奏者を中心に編成されたジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ〔JVSO〕。その第11回兵庫公演「名手たちの交響楽団ニューイヤーコンサート」が、2023年1月4日(水)に行われる。「ジャパン・ヴィルトゥオーゾ・シンフォニー・オーケストラ 第11回兵庫公演 名手たちの交響楽団 ニューイヤーコンサート」チケット情報JVSOは日本のオーケストラが、今どれだけの音を創り出せるかという可能性を求めて作曲家、プロデューサーの三枝成彰と指揮者の大友直人が1991年に試演。以来、東京・名古屋・大阪で定期的に公演を重ねてきた。2012年からは三枝の出身地である兵庫県でニューイヤー公演として開催。クラシック音楽本来の魅力を追求する一方で、阪神淡路大震災や、同じ震災の記憶から東日本大震災の被災者に寄り添ったプログラムなども取り上げ、京阪神を中心に多くの熱心な観客を獲得している。今回はコンサートマスター7名、首席奏者34名に副首席、フォアシュピーラーを含む59名という編成でモーツァルトの最後にして最大の交響曲、第41番「ジュピター」やメンデルスゾーンが陽光降り注ぐイタリアの印象を描いた交響曲第4番「イタリア」といったプログラムを届けてゆく。本公演で聴き逃せないのが、ソリストとして登場するヴァイオリンのHIMARIだ。2011年生まれの11歳、3歳からヴァイオリンを始め、国内外42のコンクールで第1位に輝いた逸材である。2021年9月には、ポーランド(ルブリン)で3年に1度開催される「第15回リピンスキ・ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール2021」で史上最年少、特賞グランプリ(第1位を上回る)を受賞。現在は慶應義塾幼稚舎5年生に在籍する傍ら、フィラデルフィアの名門カーティス音楽院に学んでいる。すでに国内外の主要なオーケストラと共演を重ねており、今回はヴィエニヤフスキのヴァイオリン協奏曲第1番より第1楽章を演奏する。ピアニストの奥井紫麻やチェロの北村陽など、JVSOのステージでは多くの若い才能を紹介してきた。三枝成彰はかつてこのことに触れて、演奏家の一番フレッシュな瞬間を聴いてもらいたいと語ったことがある。「もちろん音楽的にはもっともっと深くなっていく演奏家もいます。しかし10代で才能を発揮している人たちには、やはりこの時期にしかない新鮮な輝きがある。それを聴くことは私たちにとって、希望のひとつだと思います」。その希望に満ちた音色を、この春、名手たちの響きとともに体感したい。文:逢坂聖也
2022年11月21日若手実力派アーティストが集結一夜限りのスペシャル室内楽ガラ・コンサート in 銀座『クラシック・キャラバン2022クラシック音楽が世界をつなぐ~輝く未来に向けて~「煌めくガラ・コンサート」』が2022年12月9日 (金)に王子ホール(東京都中央区銀座4-7-5)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 選ばれし若手実力派アーティストが贈る一夜限りのスペシャル室内楽ガラ・コンサート in 銀座屈指の実力を備えた若手を中心とした12人のアーティストたちが、2022年12月9日(金)王子ホール(銀座)に集結します。コンサートは、武満徹の美しくもお洒落な超絶技巧ギター編曲作品に始まり、ヘンデル「メサイア」から心を癒す一節を経て、パガニーニやジャン・フランセ作品の優美なる典雅を、「歌の翼」「アヴェ・マリア」「カーロ・ミオ・ベン」といった情熱の歌声を楽しみ、今年生誕200年を迎えるフランクの大傑作「ヴァイオリン・ソナタ」を堪能した後、壮麗なるブラームスの「ピアノ五重奏曲」で締めくくる一夜限りの室内楽ガラ・コンサートです。音楽ファンはもちろんのこと、銀座のクリスマス・シーズンの夜を豪華に楽しみたい方に、おすすめしたい充実の内容です。チケットはカンフェティにて発売中です。プログラム藤元高輝(ギター)武満徹編曲:ギターのための12の歌より「シークレット・ラブ」「星の世界」米良美一(カウンターテナー)、藤元高輝(ギター)ヘンデル(ギター伴奏版):「メサイア」より“彼は軽蔑され”高木綾子(フルート)、藤元高輝(ギター)パガニーニ:カンタービレ高木綾子(フルート)、千田悦子(ハープ)、石上真由子(ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)、海野幹雄(チェロ)フランセ:フルート、ハープと弦楽三重奏のための五重奏曲 第1番加耒徹(バリトン)、千田悦子(ハープ)メンデルスゾーン:歌の翼にカッチーニ:アヴェ・マリアジョルダーニ:カロ・ミオ・ベン尾池亜美(ヴァイオリン)、深見まどか(ピアノ)フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調周防亮介、石上真由子(ヴァイオリン)、田原綾子(ヴィオラ)、海野幹雄(チェロ)、松本和将(ピアノ)ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調出演者プロフィール藤元高輝(ギター)Koki Fujimoto, Guitar3歳より父からギターの手ほどきを受ける。これまでに村治昇、新井伴典、荘村清志、江間常夫、各氏に師事。作曲を塩崎美幸、植田彰、伊左治直、各氏に師事。指揮を本多優之氏に師事。これまでに国内外のコンクールに優勝、入賞を重ねる。武満徹没後20年を記念した「武満徹ギター作品集」を発表。2021年、ラヴェル「鏡」より道化師の朝の歌のギター独奏編曲をPrim Musikverlagより出版。高木綾子(フルート)Ayako Takagi, Flute東京藝術大学、同大学院修了。日本フルートコンベンションコンクール優勝、日本管打楽器コンクール第1位、日本音楽コンクール第1位、新日鐵音楽賞、ランパル国際フルートコンクール第3位、神戸国際フルートコンクール第3位など多数の受賞歴を誇る。国内主要オーケストラやサンクトペテルブルク響、パリ室内管などと共演。CD録音も活発に行っており、2000年3月にCDデビューし、以降エイベックス、日本コロムビアより多数リリース。東京藝術大学准教授、洗足学園大学客員教授、日本大学藝術学部、武蔵野音楽大学、桐朋学園大学の非常勤講師として後進の指導にもあたっている。米良美一(カウンターテナー・司会)Yoshikazu Mera, Countertenor・MC1994年洗足学園音楽大学を首席で卒業。第8回古楽コンクール2位(1位なし)。1995年奏楽堂日本歌曲コンクール第3位。1996年オランダ政府給費留学生としてアムステルダム音楽院に留学。国内外でのコンサートや講演会、文筆活動、テレビ・ラジオ等幅広い活動を行い、CDはキングレコード他から多数リリースされている。第12回日本ゴールドディスク大賞、第21回日本アカデミー賞協会特別賞として主題歌賞を受賞。西都市民会館館長。 加耒 徹(バリトン)Toru Kaku, Baritone東京藝術大学大学院を首席で修了。二期会オペラ研修所を総代で修了。最優秀賞および川崎靜子賞受賞。14年シャネルピグマリオンデイズアーティスト。バッハコレギウムジャパン声楽メンバー。日生劇場『ドン・ジョヴァンニ』題名役の他、東京二期会をはじめ「題名のない音楽会」など多方面で活躍し注目を集める。22年日生劇場『ランメルモールのルチア』エンリーコ、23年東京オペラシティ「B→C」に出演予定。二期会会員。千田悦子(ハープ)Etsuko Chida, Harp第16回イスラエル国際ハープコンテスト第3位、USA国際ハープコンクール入賞など国内外のコンクールで多数受賞。学習院大学文学部哲学科を経て武蔵野音楽大学大学院修了。NTTドコモ、福井直秋奨学金を受ける。井上久美子氏に師事、マリ=クレール・ジャメ、ジュディス・ライバー各氏の指導を受ける。ジャメ氏の招きにより全額給費のマスタークラスに参加。ソロ、室内楽、各地オーケストラで精力的に演奏活動を行う。2021年初のライブCDをリリース。石上真由子(ヴァイオリン)Mayuko Ishigami, Violin日本音楽コンクール等、国内外のコンクールで優勝・受賞多数。国内外でソロ・室内楽・オーケストラ等、幅広く活躍。Ensemble Amoibeシリーズ主宰。Music Dialogue、CHANEL Pygmalion Days室内楽、京都コンサートホール、公共ホール音楽活性化事業登録アーティスト。京都市芸術新人賞、音楽クリティック・クラブ賞、大阪文化祭賞、青山音楽賞受賞。日本コロムビアよりCD「ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ」「ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番」好評発売中。 尾池亜美(ヴァイオリン)Ami Oike, Violin東京藝術大学附属高校、同大学を卒業後渡欧。ローザンヌ高等音楽院、英国王立北音楽院、グラーツ芸術大学に学ぶ。2020年度より東京藝術大学専任講師。2021年10月Bartók World Competition 弦楽四重奏部門の審査員を務める。紀尾井ホール室内管弦楽団、アミティ・カルテット、Ensemble FOVEメンバー。日本音楽コンクール第1位、聴衆賞受賞。マンチェスター国際ヴァイオリンコンクール優勝、委嘱作品最優秀演奏賞。使用楽器は、Ferdinando Gagliano 1779周防亮介(ヴァイオリン)Ryosuke Suho, Violin2016年ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクール入賞及び審査員特別賞を受賞。2015年、第25回出光音楽賞を受賞。12歳で京都市交響楽団との共演を皮切りに、パリ管弦楽団やNHK交響楽団など、数多くの国内外オーケストラと共演。現在は江副記念リクルート財団奨学生としてメニューイン国際音楽アカデミーにて研鑽を積む。使用楽器はNPO法人イエローエンジェルより貸与されている1678年製ニコロ・アマティ。田原綾子(ヴィオラ)Ayako Tahara, Viola東京音楽コンクール弦楽部門第1位及び聴衆賞、ルーマニア国際音楽コンクール全部門グランプリを受賞。読売日響、東響、東京フィル、都響等と共演、室内楽奏者としても国内外の著名アーティストと多数共演する他、オーケストラの客演首席も務めるなど、活躍の幅を広げている。桐朋学園大学、桐朋学園大学院大学、パリ・エコールノルマル音楽院を修了、現在はデトモルト音楽大学にてファイト・ヘルテンシュタイン氏に師事。2019年度明治安田QOL文化財団海外留学研修生。サントリー芸術財団よりPaolo Antonio Testoreを貸与。海野幹雄(チェロ)Mikio Unno, Celloバロック、古典派、ロマン派、現代音楽と幅広いレパートリーを持ち、多くのソロ・リサイ タルや室内楽活動のほか、全国の主要オーケストラに首席チェロ奏者として客演。編曲や指 揮、即興のほか、バロック楽器演奏、高音質の動画配信、楽譜の校訂にも取り組む。地域創 造「公共ホール音楽活性化事業」、ソニー音楽財団「こどものためのクラシック」登録アーティスト。NPO 法人「ハマの JACK」理事。東邦音楽大学講師。2021年CD「白鳥」リリース。深見まどか(ピアノ)Madoka Fukami, Piano京都出身。東京藝術大学付属音楽高等学校、同大学を経て、パリ国立高等音楽院修士課程を首席で卒業。青山音楽賞新人賞、ロンティボー国際コンクール5位&最優秀ラヴェル演奏賞、ブゾーニ国際コンクール最優秀現代音楽作品賞等多数受賞。パリ室内管、ポルト国立管、王立ワロニー管、東京フィル等と共演。NHK-Eテレ「クラシック音楽館」では松平頼則「主題と変奏」のソリストを務めた。2枚のCD「ドビュッシー12の練習曲/ラヴェル鏡」「ヴィルトォーゾ」はレコード芸術誌の特選盤に選定。パリ在住。松本和将(ピアノ) Kazumasa Matsumoto, Piano幼い頃よりピアノに目覚め、高校在学中に「ホロヴィッツ国際ピアノコンクール」第3位など、国内外のコンクールで上位入賞。1998年19歳で「第67回日本音楽コンクール」優勝。併せて増沢賞はじめ、全賞を受賞。2001年ブゾーニ国際ピアノコンクール第4位、2003年エリーザベト王妃国際音楽コンクール第5位入賞。ソロ、オーケストラとの共演、室内楽まであらゆる編成で多彩な輝きを放ち続けるピアニストとして、観客はもちろん、世界中の演奏家達からも注目を集めている。矢部華恵(司会)Hanae Yabe, MC1991年アメリカ生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。6歳から日本に住み、エッセイストとして活動。主な著書に『小学生日記』『華恵、山に行く』他。これまでに『世界ふしぎ発見!』(TBS)のミステリーハンターとして出演するほか、TVナレーションでは「地球タクシー」 「みんなのエールソング」(NHK)他、CMナレーションでは「LUX BATH GLOW」を担当。現在「山小屋ストーリーズ」(Inter FM)のパーソナリティをつとめる。コンサートへのゲスト出演(朗読)や司会としての出演も多数。公演概要『クラシック・キャラバン2022クラシック音楽が世界をつなぐ~輝く未来に向けて~「煌めくガラコンサート」』公演日時:2022年12月9日 (金)18:30開場/19:00開演会場:王子ホール(東京都中央区銀座4-7-5)■出演者藤元高輝(ギター)高木綾子(フルート)米良美一(カウンターテナー司会)加耒徹(バリトン)千田悦子(ハープ)尾池亜美(ヴァイオリン)石上真由子(ヴァイオリン)周防亮介(ヴァイオリン)田原綾子(ヴィオラ)海野幹雄(チェロ)深見まどか(ピアノ)松本和将(ピアノ)矢部華恵(司会)【主催】一般社団法人日本クラシック音楽事業協会、株式会社東京コンサーツ、株式会社テレビマンユニオン、新演コンサート、株式会社カモシタピアノ、文化庁 統括団体によるアートキャラバン事業(コロナ禍からの文化芸術活動の再興支援事業)■チケット料金全席指定:5,000円(税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月15日ポータークラシック(PORTER CLASSIC)は、ライダースジャケットを集めたイベント「ライダース ラブ 2022(RIDERS LOVE 2022)」を2022年11月16日(水)から11月29日(火)まで伊勢丹新宿店 メンズ館で開催する。ライダースジャケットを集めたイベント「ライダース ラブ 2022」「ライダース ラブ 2022」は、ライダースアイテムを集めたイベントだ。会場では、ブランド定番のレザーライダースをはじめ、カシミヤやフリース素材を使用したライダースがラインナップ。また本イベントのために製作したスペシャルなライダースジャケットも展開する。クラシカルなダブルライダースジャケットクラシカルなダブルライダースジャケットは、なめらかな牛革を使用。オーソドックスなブラックと、コーディネートにアクセントをプラスするネイビーの2カラーを用意している。カシミヤ&フリース素材のライダースジャケットそのほか、カシミヤのダブルライダースジャケットやモコモコとした質感のフリースライダースジャケットなど、秋冬シーズンに活躍するアイテムがラインナップする。限定チャイニーズジャケット本イベントのために製作されたチャイニーズジャケットにも注目。カシミヤ100%のしなやかな肌触りで、快適な着心地を実現する。カラーは、ブラックとチャコールグレーの2色を取り揃えている。ライブペイントイベントもまた会期中は、ポータークラシックのお針子によるライブペイントを実施。一点物の「レザーカーコート」「レザーベスト」にペイントを施すスペシャルなイベントとなっている。さらに、眼鏡店「コンベックス(CONVEX)」のヴィンテージフレームや、本イベントに合わせ厳選した「古書」なども用意し、イベントを盛り上げる。【詳細】「ライダース ラブ 2022(RIDERS LOVE 2022)」開催期間:2022年11月16日(水)~11月29日(火)場所:伊勢丹新宿店 メンズ館 1階 プロモーション住所:東京都新宿区新宿3-14-1アイテム例:・レザーライダースジャケット 363,000円カラー:ブラック、ネイビー・カシミヤチャイニーズコート 226,600円カラー:ブラック、チャコールグレー・カシミアライダースジャケット 363,000円カラー:ブラック・フリースライダースジャケット 64,900円カラー:ブラック※三越伊勢丹オンラインストアでは11月17日(木)12:00~販売開始■お針子ライブペイント開催日:イベント初日(2022年11月16日(水)・土日・祝日【問い合わせ先】ポータークラシック 伊勢丹TEL:03-3352-1111(大代表)
2022年11月14日ポータークラシック(PORTER CLASSIC)は、ディズニー・シンデレラのコミックアートを使用した新作ジャケットを、2022年11月12日(土)にポータークラシック 銀座本店ほかにて発売する。シンデレラのコミックアートをキルティングにシンデレラのコミックアートを落とし込んだキルティングジャケット3型とレザーライダースが登場。舞踏会に着て行くドレスがないシンデレラのために、ネズミや小鳥が姉たちが捨てた古着やネックレスを拾い集めてドレスを作り上げる、原作にはないディズニーオリジナルの一コマや、完成したドレスを纏い馬車に乗ってお城へと向かう際に、フェアリーゴッドマザーが「魔法が解けてしまうから真夜中の0時に帰ってきて」と声をかける一コマなど心温まるシーンを多数採用した。レザーライダースには、内側のキルティング部分にコミックアートを施した。ジップ部分のシルバー925の引き手に、シンデレラの特別な刻印が刻まれているのがポイント。その中でも一つだけ“ガラスの靴”の刻印を施すなど遊び心あるディテールに。また、キルティングジャケットは、ロング丈のシャツ風ジャケットと2WAYジャケット、ショート丈のレディース2WAYジャケットの3型を用意。カラーはいずれもブラックで、クラシックな印象を与えるジャケットに仕上げた。【詳細】ディズニー シンデレラ / ポータークラシック ブラックコレクション(DISNEY CINDERELLA / PORTER CLASSIC BLACK COLLECTION)発売日:2022年11月12日(土)12:00~展開店舗:ポータークラシック 銀座本店、他 ポータークラシック取り扱い店舗・シャツジャケット 73,150円 ※サイズ:1、2、3、4・2WAYジャケット 71,500円 ※サイズ:1、2、3、4・レディース2WAYジャケット 60,500円 ※サイズ:1、2・メンズレザーライダースジャケット 352,000円 ※サイズ:XS~XXL 6サイズ・レディースレザーライダースジャケット 297,000円 ※サイズ:1、2【問い合わせ先】ポータークラシック 銀座本店TEL:03-3571-0099
2022年11月10日ヨーロッパで高い人気を誇るピアニスト、マルティン・ヘルムヒェンが来日する。12月19日、20日の2日間、東京都交響楽団の定期演奏会にソリストとして出演、エリアフ・インバルの指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を弾く。ヘルムヒェンは1982年ベルリン生まれ。ドイツのハノーファー音楽大学で学び、2001年のクララ・ハスキルコンクールの優勝後に演奏活動を開始している。ソロではシューマン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなどの作品を中心にCDを数多く発表。室内楽にも熱心で、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタを全曲録音している。2019~20年にベルリン・ドイツ交響楽団とベートーヴェンのピアノ協奏曲全5曲をアルバムリリースし、グラモフォン・アワードを受賞した。聴いてみると、ピアノパートに出てくるシンプルな音階が、ヘルムヒェンが弾くと輝くように美しく正確で、豊かな音楽になっていることに気づく。余計な装飾がなく完成されたベートーヴェンの書いた音を、圧倒的なテクニックで引き締まった演奏として聴かせる。そんなヘルムヒェンのピアニズムは、大理石のギリシャ彫刻のような存在感があり、独創的な解釈が聴き手を魅了する。指揮のエリアフ・インバルは、イスラエル出身。1991年に東京都交響楽団と初共演して以来、マーラーやショスタコーヴィチなど数多くのライブCDを録音してきた巨匠だ。特別客演指揮者、プリンシパル・コンダクターを経て、現在は都響の桂冠指揮者をつとめている。きわめて高度な演奏力を誇る都響は、難易度の高い要求をインバルが出してもきっちりと音にしてくれることは間違いない。そこに40歳と、演奏家として脂がのっているヘルムヒェンが、ベートーヴェンで正面から組み合う。ピアノとオケの音が端正に、まばゆく、火花を散らしながら疾走する様子が思い浮かぶ。相当に聴きごたえのあるコンサートとなりそうだ。チケットは、好評販売中。(文・音楽ライター山本美芽)
2022年11月10日自由で開放的な音楽。この人が日本びいきなのはうれしい。5月に続いて来日したチェロ奏者のミッシャ・マイスキー。1986年の初来日以来、これでじつに53回目の来日だという。今回の目玉は東京と名古屋でのJ.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲演奏。全6曲を第1、4、5番と第3、2、6番に分けて2日間で弾く。曲ごとの調性の組み合わせや、舞曲の構成の違いなどを吟味して割り振っているのだが、「1+4=5」「3×2=6」という数字遊びも気に入っているそう。東京公演の2日目を聴いた[10月31日(月)サントリーホール]。第3番の冒頭〈プレリュード〉からいきなり豊かな歌が始まる。生き生きと、そしてときに床を足で踏み鳴らしながら激しく。大胆なルバートを用いることもためらわないが、“弾き飛ばす”ようなところは一小節もない。彼はこう言っている。「よくエモーショナルな演奏と言われるけど、こだわりを持って細かく読み込んでいるからこそ自由がもたらされる。それが音楽だと思うんだ」〈サラバンド〉の前で少し間を空けて弾き始めるのは3曲とも同様。この緩徐楽章の深い表現、とくに第2番のそれには心を打たれた。熱演で汗をかくからか、1曲ずつシャツを着替えて出てくるのも彼のスタイルだ。おしゃれ。そしてじつは、アンコールが大きな見どころだった。正直、3曲の無伴奏チェロ組曲だけで大満足。アンコールはなくてもいいのではと感じていたのだけれど、別趣向のサプライズが用意されていた。無伴奏リサイタルなのにアンコールだけ意外にもピアノが用意され、スラリとしたイケメンの若者が現れた(当然のように着替えて出てきたマイスキーとお揃いのシャツ)。マイスキー家には6人の子供たちがいる。その次男のマクシミリアン君だ。「4歳の時に最初に日本に来た彼がもう18歳だよ」とマイスキー。長女リリー(ピアノ)や長男サーシャ(ヴァイオリン)がすでにデビューしているが、マクシミリアン君も続くのだろう。長くしなやかな指で美しい音を奏でた。弾いたのはすべてバッハで、チェロ・ソナタ第3番(3楽章すべて!)、コラール前奏曲 《いざ来たれ、異教徒の救い主よ》、《G線上のアリア》を、30分ほどたっぷり。ほぼコンサート第2部だ。愛息のサントリーホール・デビューを飾る父子共演に、客席もスタンディングオベーションで応える。ハロウィンの夜のサントリーホールが親密であたたかな雰囲気に包まれた。(取材・文:宮本明)
2022年11月08日東京芸術劇場の注目企画「VS」の第5弾は阪田知樹VS高木竜馬[11月10日(木)]。二人のピアニストが相対するシリーズ。今回が一番の「VS」かもしれない。阪田と高木が選んだのはリストとタールベルク。1837年、パリの聴衆の人気を二分していた彼らが競演した「対決」は音楽史のエピソードとして有名だ。つまり、今回のテーマそのものが「VS」なのだ。高木に聞いた。「歴史上の実際の『VS』を現代に蘇らせる。すごく面白いですよね。でも、ヴィルトゥオーゾの二人のピアニストですから、どの曲もすごく難しいです。特にリストの《悲愴協奏曲》は、2台ピアノの域を超えて、お互いのソロが重なり合うような作品。久しぶりに血がたぎっています(笑)」同世代の二人。高木は1992年生まれ、阪田が1993年生まれ。「阪田さんはいつも楽屋がとても賑やかになるほど、ずっとしゃべっています(笑)。それが音楽に関することばかりで、知識量に圧倒されます。ピアノ曲だけでなく、オペラやオーケストラ曲にも造詣が深い。僕も、指揮を勉強していたこともあって、オーケストラ曲を好んで聴きます。なので、僕たちが2台ピアノを弾く意義のひとつとして、大編成のオーケストラが弾いているようなサウンドを出したい。二人で深めていけたらなと考えています」多彩な響きは2台ピアノの醍醐味だ。「2台のピアノが1+1=2ではなく、100にも200にもなる。二人の音楽性が同じ方向ならもちろん楽しいですし、それが違っても、新しい解釈が得られるので、リハーサルの時からとても刺激になって楽しいんです」二人の共演はこれが2度目。今年6月に一度、3台ピアノを弾いた。「こちらの音をものすごく聴いてくれるので、とても自然に呼吸を共有できます。その一方で、本番特有のスパークも眩いばかりです。昨年のエリザベート王妃国際コンクールでのリストのソナタも凄まじい演奏でした。置いていかれないように頑張ります!」生で聴くタールベルクはレア。高木がソロで弾く《エジプトのモーゼの主題による幻想曲》は、史実の二人の対決時に実際に弾かれた曲だ。「ヴィルトゥオーゾな広がりのなかに詩情があって、初めて聴く方にも楽しめる要素が散りばめられています。その魅力を届けるのが僕の責任。阪田さんとバトルなのか一緒に盛り上がるのか、火花が散るような演奏をしたいと思います。ぜひ会場で、それを直接感じてください」(宮本明)
2022年10月26日神戸市混声合唱団と神戸市室内管弦楽団による恒例の合同定期演奏会が11月13日(日)、神戸文化ホールで開催される。今年は「プーランク讃」と題し、20世紀フランスの作曲家、フランシス・プーランクを代表する2大宗教声楽曲『スターバト・マーテル』(悲しみの聖母)と『グローリア』を取り上げる。フランス6人組の1人でもあるプーランクは、これまで日本では主に知的で洒脱な歌曲や室内楽の作曲家として知られてきた。今回演奏される2曲は、オペラ『カルメル会修道女との対話』などと並び、重要でありながら紹介される機会の極めて少ない作品と言えるだろう。神戸市室内管弦楽団・神戸市混声合唱団 合同定期演奏会 プーランク讃≪スターバト・マーテル≫≪グローリア≫チケット情報「悲しみと祈りを湛えた『スターバト・マーテル』、神を讃える喜びに満ちた『グローリア』。ともに純度の高いハーモニーを持ちながら対照的な2曲であり、プーランクを知る上で欠かせない作品だと思います」。そう語るのは指揮を務める神戸市混声合唱団音楽監督の佐藤正浩。指揮者、ピアニストとして数々の実績を持ち、現在オペラ、合唱の分野で日本を代表する1人である。「プーランクは私のライフワーク」と語り、これまでにも積極的にその作品を演奏してきた。今回のプログラムの実現には合同演奏を行う2つの団体の在り方も大きく関わっているという。「プロの合唱団自体が全国的に少ない中にあって、神戸市は混声合唱団と室内オーケストラという2つのプロ団体を抱える唯一の自治体です。このことの可能性はとても大きくて、合同演奏会では規模の大きな作品を良質な形で届けることができる。『スターバト・マーテル』と『グローリア』を1つのコンサートで聴ける機会はまずありません。これはわれわれでなければできない企画だと考えています」。佐藤はそのように力を込める。ソプラノ独唱にはオペラで活躍する中村恵理を迎える。「『スターバト・マーテル』の独唱には透明な高音が求められることが多いのですが、私は2曲とも力強い中村さんのソプラノがふさわしいと考えています。彼女の生命力に溢れた声が、作品をさらに魅力的なものにしてくれると思います」。日本のプーランク受容にひとつの足跡を残すであろう今回の演奏会。すでに全国の音楽ファンから熱い視線が注がれている。文:逢坂聖也
2022年10月25日愛知・東京・兵庫で開催される『ビルボードクラシックス スヌーピー プレミアム・シンフォニック・クリスマスコンサート 2022』において、公演会場で発売されるスペシャルな公演オリジナルグッズと新たな出演者が決定した。「ビルボードクラシックス スヌーピー プレミアム・シンフォニック・クリスマスコンサート 2022」チケット情報ファン注目のグッズラインナップには、Tシャツ、マグカップ、トートバッグ、ハンドタオル、キーホルダーの定番アイテムに加え、シリーズ3年目となる今年は巾着ポーチとファブリックポスターが新たに加わり、全7アイテムの販売が決定。本公演のキーアートであるスヌーピーとチャーリー・ブラウンが三日月のブランコに仲良く腰掛けた愛らしいイラストがあしらわれている。公演当日は各会場にて、それぞれ開場時間の1時間半前から先行物販も実施される。さらに、今回のゲストコーナーには、スヌーピーに加えて、チャーリー・ブラウンが満を持しての初登場。ゲストボーカルの城田優をはじめ出演者と賑やかでチャーミングなやりとりに注目が集まる。また、名古屋と兵庫公演には高木マーガレットが司会者として出演することが決定した。彼女はPEANUTSへの愛情と造詣の深さには一目置かれた存在。ファンはもちろん、ここから入門という方へも、PEANUTSの世界観と素敵な音楽を、より深くわかりやすく楽しんでもらうことが期待できる。公演は、12月3日(土)愛知県芸術劇場 大ホール、12月21日(水)東京文化会館 大ホール、12月24日(土)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホールにて。チケットは発売中。
2022年10月24日リーボック(Reebok)とワンエルディーケー(1LDK)のコラボレーションによる「クラシックレザー」スニーカーが、2022年10月22日(土)、ワンエルディーケーほかにて発売される。「クラシックレザー」を上品にアレンジ2度目となるコラボレーションでは、リーボックを代表するスニーカー「クラシックレザー」をベースに、ホワイトを基調としたモデルを用意する。アッパーには、ホワイトのフルグレインレザーを採用。トゥキャップとヒールタブをチョークカラーのヌバックで切り替えるとともに、ウィンドウの刺繍ロゴとアウトソールにはライトグレーを用い、上品でクリーンな雰囲気にまとめている。また、リーボックとのコラボレーションに合わせて、ユニバーサル プロダクツ(UNIVERSAL PRODUCTS.)とマイ(MY___)の定番ソックスを限定カラーで用意。「クラシックレザー」のカラーリングとマッチするホワイトとグレーの配色となっている。詳細リーボック × ワンエルディーケー「クラシックレザー」発売日:2022年10月22日(土)10:00取扱店舗:ワンエルディーケー中目黒・青山・京都、ワンエルディーケーアパートメンツ、ワンエルディーケー アネックス、ワンエルディーケー オンラインストア価格:14,300円カラー:ホワイト×グレーサイズ:22.5〜30.0cm / US3.5〜US12.0※店舗ごとに販売方法やルールが異なるため、ワンエルディーケー オンラインストアの商品ページより販売方法を確認のこと■ソックス・ユニバーサル プロダクツ「3P PILE SOCKS」価格:3,080円カラー:ホワイト×グレーサイズ:フリー・マイ「WOMEN’S 3P PILE SOCKS」価格:3,080円カラー:ホワイト×グレーサイズ:フリー
2022年10月23日10月17日、ぴあがクラシック音楽のファンに向けた会員制クラブ「~poco a poco~」を開設した(11月1日正式オープン)。「全国すべてのクラシックファンがわくわくするような情報をお伝えしたい」というコンセプトのもと、公演前のアーティストインタビューや注目の公演情報などを発信していく。アンバサダーとして、注目の若手指揮者・坂入健司郎(さかいり けんしろう)が就任。クラシック初心者にも分かりやすくていないな解説でクラシック音楽の魅力を紐解いていく。会員(無料)には、コンサートの割引チケットや招待も多数用意。現在、早期入会キャンペーンとして、「ミッシャ・マイスキーJ.S.バッハ無伴奏チェロ組曲全曲演奏会」(ご招待)、「大和証券グループ presents BBC Proms JAPAN 2022」(特別価格の会員シート)、「神奈川フィルハーモニー管弦楽団 県民名曲シリーズ第15回 公演」(各席種30%オフ)等の会員特典を実施中。■ぴあクラシックファンクラブ「~poco a poco~」■坂入健司郎1988年生まれ、神奈川県川崎市出身。慶應義塾大学経済学部卒業。これまで指揮法を井上道義、小林研一郎、三河正典、山本七雄各氏に、チェロを望月直哉氏に師事。また、ウラディーミル・フェドセーエフ氏、井上喜惟氏と親交が深く、指揮のアドバイスを受けている。2008年より東京ユヴェントス・フィルハーモニーを結成。これまで、J.デームス氏、G.プーレ氏、舘野泉氏など世界的なソリストとの共演や、数多くの日本初演・世界初演の指揮を手がけている。2015年、マーラー交響曲第2番「復活」を指揮し好評を博したことを機に、かわさき産業親善大使に就任。2016年、新鋭のプロフェッショナルオーケストラ・川崎室内管弦楽団を結成。2018年には東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団に初客演しオルフ「カルミナ・ブラーナ」を指揮、成功を収め、マレーシア国立芸術文化遺産大学に客演するなど海外での指揮活動も行なった。2020年、日本コロムビアよりシェーンベルク「月に憑かれたピエロ」をリリース。2021年8月には名古屋フィルハーモニー交響楽団に初客演。名古屋・東京にてロシア・プログラムを指揮し脚光を浴びた。これまで、読売日本交響楽団、日本フィルフィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演。2024年には、生誕 200 年にあたるブルックナーの交響曲全曲演奏会開催を宣言している。
2022年10月20日今年で40回目を迎える『サントリー1万人の第九』が、3年ぶりに2000人の合唱団を大阪城ホールに迎えて開催される。『サントリー1万人の第九』チケット情報ゲストは、アーティスト活動歴40周年、「東京2020パラリンピック」開会式にて『TSUBASA』『HIKARI』の2曲を制作・出演したギタリストの布袋寅泰。そして、別名“かてぃん”(Cateen)としても活動し、昨年ワルシャワで開催された「ショパン国際ピアノ・コンクール」にも出演した人気ピアニスト・角野隼斗。40回目の記念公演にふさわしい豪華ゲストが参加する。チケットは、11月3日(木・祝)23:59まで先行先着プリセール実施中。
2022年10月18日クラウス・マケラは魔法をかける。オーケストラが嬉々としてクリアに鳴り響く。音の鳴りが尋常ではない。あらゆる音がひらかれている。輝かしく精彩を放ち、すみずみまで細胞が目覚めるように、生き生きと湧き立ってくる。酵素が効いたみたいに。誇り高きパリ管の自由な面々が、マケラとの音楽づくりを生き生きと楽しみ、一心に音を出している。なんとも心地よさそうだ。マケラが抽き出す息づかいが、終始伸びやかで自然だからだろう。しなやかに明敏な指揮で、細かな工夫も克明に凝らすが、決して全体の呼吸を傷つけることなく、全曲を通じての大きな流れをエレガントに保っていく。だから、オーケストラの最上の音が優美に出てくる。適切な緊張を湛え、しかし余計な負荷はないから、あらゆる響きが汚れたり濁ったりせず、流麗に息づく。自分たちが美しい時間を創り出している、という誇りがオーケストラの面々に自ずと充ち満ちている。高精度のレンズで率直に作品をみるように、マケラは明瞭な像を鋭敏に描き出す。明けていく《海》から光彩と歓喜に溢れ、明快な響きが満ちてくる。とくに《ボレロ》が精妙で、胸のすく快演だった。管の名手のソロも優美でそれぞれに巧いだけでなく、素晴らしい節度をもって全体に奉仕するのが絶妙だ。弦の響きも輝かしく満ちて、ピチカートでリズムを刻むときも音を出す喜びに弾けている。《春の祭典》は鮮烈な生命を敏捷に躍動させ、光の舞踊と化す。しかし、それはまだ若く眩い焔なのである。いま26歳のスターは、名門の新たな希望だ。初共演が2019年で、音楽監督として2年目のシーズンをこの9月で幕開けしたばかり。今回の日本公演は言ってみれば、待ち焦がれたハネムーンのようなものだろう。つき合いはじめの季節だからこそのわくわくやドキドキ、新鮮な期待や予感がまざまざと伝わってきた。相思相愛の関係はいつだって熱く旬なのかもしれないが、特別ないまは、やはりいましかない。いま生で体験するほかない。日本を旅してコンサートを重ねるさなかにも、彼らの蜜月はみるみる幸福度を高めていくだろう。そして、クラウス・マケラが魔法をかけるのは奏者だけではなく、その場に立ち会う聴き手のまっさらな心すべてなのである。(青澤隆明(音楽評論))
2022年10月17日