ジョージ・クルーニーが、新作『August:Osage County』(原題)をプロデュースすることになった。ジョージは、ピュリッツァー賞とトニー賞最優秀作品賞を受賞したトレイシー・レッツの同名戯曲の映画化作品の製作に参加するため、ワインスタイン・カンパニー社と契約を結んだという。海外人気ドラマ「ER 緊急救命室」でジョージとタッグを組んだジョン・ウェルズがメガホンをとり、俳優としても活躍するグラント・ヘスロヴが製作と脚本を担当する。本作は、散り散りに暮らしていたものの、家族の危機によって中西部の家に戻ってこざるを得なくなったある一家の女性たちを描いたブラック・コメディだ。女家長のバイオレット・ウェストンを名優メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』)が、母・バイオレットとの関係がうまくいかない娘・バーバラをジュリア・ロバーツ(『白雪姫と鏡の女王』)が演じることが決定している。ジョージは「グラントと僕はこの作品のために仕事ができるのをとても喜んでいるんだ。キャストも本も良いことはもちろんだし、このプロジェクトを取りまとめるのにハーヴェイ・ワインスタイン以上の人を思いつかないね。それになんといっても僕らの昔からの友達であるジョン・ウェルズと一緒にやれるのが楽しみなんだ。こんな素晴らしいチームで、作品の役に立てるのは光栄だよ」とコメント。一方のハーヴェイも「ジョージとグラントは、良いテイストと直感力を持った才能のあるプロデューサーだし、仕事の上での倫理観も業界一なんだ。2人の才能はこの芸術的に優れた作品に完全にフィットするから、個人的にも参加して欲しかったんだ。『August:Osage County』(原題)に参加してもらって嬉しいし、とても幸運だと思っている」とジョージの参加を喜んだ。■関連作品:ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox
2012年06月21日人気女優クリステン・ステュワートが「ハリウッドで一番稼いだ女優」に選ばれた。クリステンは2011年5月から2012年5月までに3,450万ドル(約27億2,000万円)を稼ぎ出し、3,400万ドル(約26億8,000万円)のキャメロン・ディアスを僅差で抑え、米「Forbes」誌のリストでトップの座に輝いた。クリステンは「トワイライト」シリーズ2作の出演料と映画の利益報酬分による1,250万ドル(約9億8,600万円)、および日本でも公開中の『スノーホワイト』のギャラなどで3,450万ドル(約27億2000万円)を稼ぎ出し、一方のキャメロンは同じく日本公開中の『バッド・ティーチャー』や、『グリーン・ホーネット』、『What to Expect When You’re Expecting』(原題)への出演料などで2位にランクインした。サンドラ・ブロックは、最新作『Gravity』(原題)の出演料と、2009年公開の『しあわせの隠れ場所』からの配当などにより2,500万ドル(約19億7,200万円)で3位となった。以下、アンジェリーナ・ジョリーが2,000万ドル(約15億7,700万円)で4位、シャーリーズ・セロンが1,800万ドル(約14億1,900万円)で5位、ジュリア・ロバーツが1,600万ドル(約12億6,200万円)で6位、サラ・ジェシカ・パーカーが1,500万ドル(約11億8,300万円)で7位と続いた。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』に主演したメリル・ストリープと、『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』に出演したクリステン・ウィグは1,200万ドル(約9億4,600万円)の収入で共に8位にランクインし、10位には1,100万ドル(約8億6,800万円)でジェニファー・アニストンが滑り込んだ。数多の大女優たちを押しのけ、堂々の1位となったクリステン。今後の活躍に更に期待したい。■関連作品:バッド・ティーチャー 2012年5月19日より渋谷HUMAXシネマほか全国にて公開© Columbia Pictures Industries,Inc.All Rights Reserved.スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved.
2012年06月21日描かれているのは、“7月15日”だけ。映画『ワン・デイ23年のラブストーリー』は、運命のその日だけを切り取っていくことで、23年に及ぶある一組の男女、エマとデクスターの愛の軌跡を、独特かつ斬新な手法で描いた愛の物語です。出会い、喧嘩をし、すれ違い、相手への愛を思い知る。積み重なっていく何気ない日々が、どれも貴重な愛の証となっていくさまを、最高にロマンティックで、最高にドラマティックなラブストーリーとして仕上げたのは、ロネ・シェルフィグ監督。コペンハーゲン出身の国際派女流監督である彼女は、『幸せになるためのイタリア語講座』でベルリン国際映画祭銀熊賞、『17歳の肖像』でサンダンス映画祭観客賞を受賞しているほか、アカデミー賞にもノミネートされる実力派です。そこでシネマカフェでは、いま世界が注目するシェルフィグ監督とのインタビューを通して、作品、そして監督自身の魅力に迫りました。「脚本を読み終えた瞬間に泣いたのよ」「これはラブストーリーで、とても感情豊かなストーリーで、とても機知に飛んだ脚本なの。この数時間で、エマとデクスターが変化を遂げる20年のドラマを見られるわ。あってはならない悪い決断もあるけれど、2人が味わう幸せや楽しみも多いのよ」。作品についてこう語るシェルフィグ監督。個人的にもとても気に入っているというこの物語は世界中で賞賛されたデイヴィッド・ニコルズの同名小説が原作で、ニコルズ自身が小説を脚本化しています。映画製作が進むと、すぐに監督候補としてシェルフィグの名前が挙がったとか。オファーを受けた彼女自身も快諾したのだと言います。「初めて脚本を読んだとき、まだ知らない友達が書いたんじゃないかと思ったわ。すごくユーモアが伝わってきたし、エマとデクスターの愛や友情に簡単に感情移入できた。それにとても感動的な物語だから、脚本を読み終えた瞬間に泣いたのよ」。7月15日だけを23回切り取っていくというユニークな語り口についてはこんな風に捉えているそう。「主人公であるエマとデクスターは7月15日に大学を卒業する。その日の夜に出会い、関係を結びそうになる。それから同じ日の2人の人生模様を見ていくの。必ずしも毎年2人が一緒にいるわけではないけれど、20年間の同じ日の2人を通して、2人が成長し、それぞれの恋愛体験を通して、お互いに誰よりも愛している存在だと気づいていくのよ」。結ばれそうで結ばれない、愛しているのに気づかない。そんな2人にもどかしさを感じる人も多いはず。監督自身は、エマとデクスターの関係についてどこに共感したのでしょう。「答えになっているか分からないけど、私は2人がお互いにいいところを引き出しているところに共感したの。やはりエマはデクスターの自信を引き出したと思うし、デクスターはエマにとって父親以外でいつもそばにいる唯一の男性だった。エマのおかげでデクスターは“愛とは何か?”に気づくのよ。私はこの映画を撮るにあたって、何人かのジャーナリストに“男女の友情はあり得るのか?”と質問したのだけど、その答えは私の口からは言わないわ(笑)。ただ、私自身はそういう男女の友情はあると信じているわ。脚本の中で一番好きだったのが、2人がお互いのことをちゃんと想い合っているところだったの。デクスターはほかの女性と結婚したし、エマと一緒にいないときもあるけれど、この映画の中ではずっと2人の友情が唯一生き延びているの。それがこの映画の素晴らしさなの」。アン・ハサウェイの個性を通して輝く、ヒロイン・エマエマという人物は、まじめでしっかり者。自分の意見も情熱も持ち、倫理観も高く、仕事熱心。「弱点と言えば、大学で一番かっこいい男子学生のデクスターに惹かれているところ」と監督。ともすれば、地味で目立たない女性にも見えてしまうが、そんなエマに息を吹き込んだアン・ハサウェイについての印象とは?「彼女のこれまでの作品は知っているけど、他に類を見ない、信じられないほど才能豊かな女優で、彼女だからこの作品をうまくやれたと思っているわ。エマが体験する長い間の変化をよく理解している。それを見事に体現しているだけでなく、同じ年頃の女性が誰でも共感できるように演じているわ」。アンは、たまたま脚本を初期段階で読んでいて、シェルフィグ監督がメガホンを取ることになったと聞くと、すぐにコンタクトしてきたのだそう。「アンはロンドンまで飛んできて『どうしてこの役をくれないの?』と言ってきたの。アンにはエマのユーモアと強さがある。経験もあって、誰より役の温かさやか弱さを出せる女優よ」。アンがエマという役を、観る者が感情移入できる存在にしてくれたとシェルフィグ監督。「違う解釈はいくらでもあるでしょ。イギリスの小説は何度も映画化されるから、20年後にはまた違う解釈が生まれるでしょうね。でも彼女は情感がたっぷりで、温かくて、深みがあると同時に、重たくなくて、敏捷性もある。その両方を備えた彼女はまさに映画スターよ。彼女なしではこの作品は想像できない。もちろんキャストによってイメージされるものは違うわ。この手の作品は、違う俳優なら、また違う映画になったのでしょうけど、彼女はこの作品にとって素晴らしい贈り物だったと思う。彼女の経験や才能はもちろんだけど、何より彼女の個性がエマを通して輝いているわ」。一方、もう一人の主人公であるデクスターが、何かとエマに戻っていく関係についてはこう話しています。「シークエンスが変わるごとにデクスターは新しい恋人を連れているわ。とても人を楽しませる魅力的な男性で、一緒にいて気持ちのいい人。デクスターはみんなを楽しませるし、そんなに我が強くない。でも後年、彼は辛い体験を通して、自分というものを理解していくの。でもいつもみんなの期待に応える人ね。エマは彼のことを見抜いていると思う。出会った瞬間に彼を分かっている。そして彼を愛する。デクスターも後でその気持ちに気づくけど、最初から彼女のことを愛しているからよ。演じたジム・スタージェスは一貫してデクスターに好意的だったわけじゃないけど、でもスクリーンの中ではデクスターは外見的にはとても上品で、魅力的だったのがよかったわ。ジムが演じてくれたおかげで、さらに楽しめるものになったんじゃないかしら」。物語や俳優たちの競演はもちろん、激動する時代の変化が楽しめるのも、本作の魅力の一つ。「マーガレット・サッチャーが首相だった時代や、アメリカではレーガンが大統領だった時代、ちょうどベルリンの壁が崩壊した89年あたりが中心。これがちょうど作品の始まる時期なので色々と事件はあるけれど、ラブストーリー自体はこういった時代背景との繋がりは意識しなかったの。というのも、時代の変化というものがこのストーリーを圧倒することは避けたかったから。衣裳や化粧、小道具など遊べる要素はあったし、ファッションもロンドンぽい感じにしているけど、感情をきちんと引き出すためにそういった要素は敢えて抑え気味にしたの。デクスターの方がエマより時代性と関連していたわね。車だったり、TV局に勤めていたり、音楽的なものだったり。ある意味で彼は時代の被害者というか、犠牲になった部分はあるわ。エマはどちらかというとクラシカルで、フィクショナルなキャラクターだった。彼女はいまの時代に比べて、自分が人生で何を求めているのかを見つけるのに苦労している気がするわ」。ラブストーリーを1日ずつ切り取る作業23年間のラブストーリーを切り取っていくというスタイルについて、面白かった点、苦労した点について聞いてみると、「これは本当にいろんなことが楽しめた映画で、フィルムメイキングのいろんな側面を引き出せた映画だったわ」と当時をふり返ります。「シーンによってはすごく生き生きしてエネルギーあふれるシーンもあれば、もう少しダークで感情深いシーンもあり、いろんな映画的な言語を引き出せたのではと思います。撮影においても、クレーンでダイナミックな雰囲気の中での生き生きしたシーンを撮ることもあれば、それとは対照的な人物のクローズアップのシーンなども撮ったわ。私の他の作品と比べると、色や音楽を多用しているから、いろいろな要素を一貫性のあるものにしなければならなかったの。いろいろな場所で撮影しなければならなかったし、いろいろな人が入れ替わり立ち変わり登場するし、グラフィックデザインにおいても多種多様なものを使用したので、観客が観たときに安心して観られるような、いい作り手が作っていると分かるような、統一感を見せるのに気を遣ったわ。そして、撮影自体は7月から9月まで及んだのだけれど、夏の雰囲気を出さなければならなかったので、順番も前後したしフランスにいる間にパリとブルターニュのシーンをまとめて撮ったりもしました。こういった撮影は役者に負担がかかるわね。時系列で撮影していくのは私の夢でもあって、以前にもやったことがあるのだけど、やってみたら意外とそんなにいいものでもなかったの。いずれにしても、映画の中で時系列の自然さが出ていたのならとても嬉しいわ」。(text:June Makiguchi)::アン・ハサウェイ interviewcoming soon!■関連作品:ワン・デイ23年のラブストーリー 2012年6月23日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国にて公開© 2011 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
2012年06月15日第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリに輝いた『わが母の記』の外国特派員協会主催記者会見が18日に都内で行なわれ、役所広司、樹木希林、原田眞人監督が登壇した。その他の写真文豪・井上靖の自伝的小説を映画化し、昭和の家族の姿を描き出した原田監督は本作について「小津安二郎監督や黒澤明監督へのオマージュがある」と語り、役所は「監督には、ふんだんの予算と時間の中で映画を撮っていただきたい。でもハリウッドからオファーがきたとしても、監督は『この予算で4本撮らしてくれ』と言うと思う」と、監督の手腕をたたえた。記者から「認知症のリサーチはどのように行なったのか?」と質問された樹木は、「私は大ざっぱな役者なのでリサーチはないんです。日本映画は貧しいんです。『マーガレット・サッチャー』のように、メイクアップアーティストがついて時間をかけてはいただけない。なので、自分で状況に合わせて若返ったり、老けたりしました」と回答し、集まった外国人記者から大きな拍手が起こった。さらに樹木は「アカデミー賞外国語映画賞のノミネートはあると思いますか?」と質問されると、義理の息子である本木雅弘が主演した『おくりびと』が第81回の同賞を受賞していることに触れ、「婿が受賞していますので、頭にはありません」と回答。対して役所は「僕は英語でスピーチできるように準備しています」とユーモアを交えて答えた。『わが母の記』4月28日(土)全国ロードショー
2012年04月19日4月1日夜、投開票が行われたミャンマー議会補欠選挙で、国民民主連盟(NLD)を率いて圧勝したアウンサンスーチー。ビルマ民主化運動のリーダーであり、その非暴力による民主化・人権を目指す闘いを評価され、1991年にアジア女性としては初のノーベル平和賞を受賞した彼女の激動の半生を描いたリュック・ベッソン監督最新作『The ladyひき裂かれた愛』のポスタービジュアルがこのほど完成し、シネマカフェにいち早く到着した。民主主義運動のリーダーとして軍事独裁政権と闘い、長きにわたり自宅軟禁生活を強いられながらも不屈の強い意思を持ち続けた姿は、日本でもたびたび報道され、世界的に広く知られる。だが、ひとりの妻として、母としての彼女の姿はあまり知られていない。本作では、遠くイギリスの地から陰で支え続けたイギリス人の夫や息子たちの存在、そしてその死に立ち会うことさえ叶わなかった最愛の夫との深い愛を通して、ひとりの女性として生きる彼女の辛く厳しい半生を描き出す。メガホンを握ったのは、『レオン』や『フィフス・エレメント』など数多くのヒット作を送り出してきたフランスの鬼才、リュック・ベッソン。近年では『アーサー』シリーズや『アデル/ファラオと復活の秘薬』などアドベンチャー色の濃い監督作が並ぶが、実在の女性ヒロインを映画化するのは『ジャンヌ・ダルク』(’99)以来となる。そして、アウンサンスーチーを演じるのは、『007 トゥモロー・ネバー・ダイ』のボンドガールや『グリーン・デスティニー』などで知られ、米ピープル誌による「永遠の銀幕女優35人」に中華圏から唯一選出されたこともある、ミシェル・ヨー。5年前にレベッカ・フレインの脚本に感銘を受けた彼女自らベッソン監督に企画を持ち込み、約4年の歳月をかけて今回の映画化が実現した。実在の女性リーダーの映画化といえば、メリル・ストリープにオスカーをもたらした『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』も絶賛公開中だが、一国の未来のために家庭との狭間で奮闘する女性たちの生き方には、社会で闘う女性たちにとってきっと胸打たれるものがあるはず。今年2月にベルリンで開催されたアムネスティ主催「Cinema For Peace映画祭」で本作を鑑賞したアンジェリーナ・ジョリーは終映直後、興奮を抑えきれずに席から立ちあがり「素晴らしい!本編中ずっと涙が止まらなかったわ。強く胸を打たれました。こんなにも素晴らしい作品を見せてくれて、本当にありがとうございます」と会場にいたベッソン監督とミシェルに涙ながらに賛辞を送ったというエピソードも。今回出来上がったポスターには、ミシェル扮するアウンサンスーチーの慈愛に満ちた穏やかな笑顔が描かれており、その横には「心は、離れない」というメッセージも。いま激動の渦中にいる彼女の知られざる半生が、観る者に訴えるものとは――?『The ladyひき裂かれた愛』は7月21日(土)より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。■関連作品:The Ladyひき裂かれた愛 2012年7月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2011 EuropaCorp - Left Bank Pictures - France 2 Cinema
2012年04月02日みなさん、こんにちは!春がもうすぐ到来しますね!今回は私がいま注目している話題の一つ、本年度アカデミー賞の主演女優賞に輝いたメリル・ストリープのコンサートについてご紹介します。誰もが知る大女優のメリルですが、彼女が歌も歌うことを知ってる方はどれくらいいるのでしょうか?4月3日(現地時間)、カーネギーホールで開催される熱帯雨林基金を目的とした「レヴロン・コンサート」には著名エンターテイナーたちが集まるのですが、ここにメリルも参加するのです。彼女と一緒に参加するのは、エルトン・ジョン、アカデミー賞女優仲間のジェニファー・ハドソン、ブルーノ・マーズ、そしてスティングといった豪華アーティストたち。スティングと言えば、様々なゴシップニュースでも知られているように、長きにわたり夫婦で熱帯雨林の保護活動を行っているひとり。今回のイベントも妻で女優のトゥルーディー・スタイラーがプロデュースを手がけています。毎年行われているこのイベントで年毎にテーマを設けているのですが、今年のテーマは「銀幕から生まれたソング」。チケットは150ドルから600ドルという金額で出回ってますが、盛況になることを祈ります!話題を変えて…故エルヴィス・プレスリーの娘で、故マイケル・ジャクソンの前妻として知られるリサ・マリー・プレスリーが音楽界に復帰、5月15日に「Universal Republic/XIX Recordings」から5年ぶり3枚目のニュー・アルバム「Storm and Grace」がリリースされます。同アルバムのプロデュースを担当するのはグラミー賞に輝くT・ボーン・バーネット。このプロモーションのため、リサ・マリーはアメリカの大人気TV番組「アメリカン・アイドル」にも出演する予定です。この最新作について、音楽批評家の間では彼女の歌声がますますお父さんのエルヴィスに似てきているとも言われています。どんな音楽に仕上がっているのか、楽しみに待ちましょう。最後に、彼女の話題から。常にショウビズ界で最も忙しくしており、今年もますます精力的に音楽活動を繰り広げるクイーン・オブ・ポップことマドンナです。先月、アメリカの国民的イベントであるスーパーボウルで彼女は素晴らしいパフォーマンスをやり遂げたばかりなのですが、それから休むことなく、ニュー・シングルのリリースと12枚目のスタジオ・アルバム「MDNA」のリリースを予定しています。ウィリアム・オービット、ミーカ、LMFAO、ニッキー・ミナージュ、MIAらとコラボレートしている最新アルバムは3月26日にリリース。さらに5月26日からはイスラエル・テルアビブを皮切りに11月17日までのワールドツアーも決定しています。しかし、それだけでは足らないマテリアル・ガールは、「Truth or Dare」と名づけた新しいフットウェア・ラインを発表。フラットシューズからブーツまで、60種類以上のスタイルを展開していくそうです。マドンナの専属スタイリスト、アリアン・フィリップスがコレクションのクリエイティブ・コンサルタントを務めており、お値段も89ドルから349ドルと幅広い価格帯で発売されるとのこと。こちらのコレクションも待ちきれませんね!(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hi everyone!!!I hope that you are ready for spring!! it is JUST around the corner!! yayyyy!My first interesting bit of news is about a concert featuring recent Academy Award winning actress, Meryl Streep!!!You didn’t know that she sang??? Well, ME NEITHER!! Anyway, it seems that on April 3rd some of entertainment’s finest will be gathering at Carnegie Hall to perform at The Revlon Concert for the Rainforest Fund.And as I mentioned earlier, Meryl Streep will be there (will she really be singing???!!!???), along with Elton John, fellow Academy Award winner Jennifer Hudson, Bruno Mars, as well as Sting. If you follow your celeb gossip, then you know that Sting and his wife have been very active in raising awareness and money for the Rainforest for many years now. So it is probably no surprise that this event is being produced by Trudie Styler, Sting’s wife.Every year this concert has a theme, and this year the theme is "Songs from the Silver Screen", and tickets run anywhere from $150 - $600. Well, hopefully they will have a great turnout for the event!In other news...it seems that Elvis Presley’s daughter (also known as ex-wife to Michael Jackson), Lisa Marie Presley has decided to get back into the music game. She will be releasing a new album called "Storm and Grace" on May 15th on Universal Republic/XIX Recordings. This will be her first album in five years, as well as being her third album altogether, and the album is produced by Grammy award winning producer T Bone Burnett. Lisa Marie will be making an appearance on one of America’s most popular television shows, "American Idol", in order to promote the album. According to various music critics that have heard some of the music on the album, they say that she is starting to sound more and more like her father. Guess we shall have to wait and see!Last, but not least, the Queen of Pop, Madonna has always been known to be one of the hardest working people in showbiz. And this year seems to be no different. Not only did she have a successful performance at the Superbowl last month, but Madonna also has a new single out and is ready to release her 12th studio album called "MDNA". The new album has her working with William Orbit, Mika,LMFAO, Nicki Minaj and MIA, and is set to be released on March 26th.Then on May 26th Madonna kicks off her world tour from Tel Aviv, which will be running until November 17th!!WELL, guess all that is just NOT ENOUGH for the Material Girl. Because she also recently announced that she is going to be producing a new footwear line called "Truth or Dare" as well! The line will have more than 60 different styles, and will have everything from flats to over-the knee boots to heels. Madonna’s stylist, Arianne Phillips, will be a creative consultant for the collection, and the shoes will retail anywhere from $89- $349.Can’t wait to see the collection!!■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:メリル・ストリープに訊く、輝きの源――「年を重ねることは、豊かになること」メリル・ストリープ、サッチャー元首相役で「親の世代について学ぶ機会をもらった」メリル・ストリープ来日!オスカー受賞の瞬間は「頭が真っ白になった」ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?
2012年03月23日メリル・ストリープが英国初の女性首相を演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』が公開されている。本作を手がけたのは『マンマ・ミーア!』でもストリープとタッグを組んだフィリダ・ロイド監督。「この映画を決して伝記映画にしたくなかった」というロイド監督は、サッチャーの半生をどのように映画化したのだろうか? 来日した際に話を聞いた。その他の写真『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたサッチャーの生涯を描いた作品で、米アカデミー賞だけでなく多くの映画賞で高い評価を集めている。しかし、ロイド監督は「最初にこの映画の話が来たときは少し不安に感じた」という。「もし、彼女の政治的な足跡をたどる映画をつくれば12時間ほどの映画になったでしょう。それに私は政治的な映画は撮りたくなかったんです」。そんな監督の不安は、女性脚本家アビ・モーガンの書いた脚本を読んで一気に解消したそうだ。「彼女の書いた脚本を読み、この映画は普遍的なシェイクスピア劇のような要素をもった物語だと思いました。権力と喪失の物語であり、権力を手にするためにはらう犠牲の物語です」。映画だけでなく、舞台劇の演出も手がけるロイド監督は、この物語に一瞬にして魅了され、主演女優に再びストリープを指名した。「この映画の中では、セリフのない場面が重要な役割を果たします。サッチャーを表現するエッセンス、それは“彼女の孤独”だからです。もし、メリルほどの才能やキャリアをもたない女優が演じていれば、サッチャーがジッと座っている場面や、ひとりで何かを書いている場面はあそこまでの感動を呼ばなかったでしょう。この映画では、メリルが体や仕草で表現するエッセンスが重要な役割を果たしますし、本作の“ハート”の部分だと言ってよいと思います」。逆境に立ち向かい、決して己を曲げず、信念を貫き通してきたサッチャー。その功績は現在もなお賛否をもって取り上げられるが、ロイド監督はそこに“普遍的な人間ドラマ”を見出したという。「サッチャーの意志や確信の強さは、彼女の長所でした。しかし、それがときに横柄さや頑固さにもつながりました。権力を手にした人間の強みは、時に欠点になる。私はそこに普遍的なドラマを感じたのです」。日本では現代英国史やサッチャー首相の功績に明るい人は多くはないだろう。しかし、映画『マーガレット・サッチャー…』は、どんな時代のどんな国の観客にも通じるドラマをじっくりと描いている。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』公開中
2012年03月21日映画『わが母の記』の完成披露試写会が3月19日(月)に都内で開催され、主演の役所広司を始め、樹木希林、宮崎あおい、ミムラ、菊池亜希子、原田眞人監督が舞台挨拶に登壇した。井上靖の自伝的小説を実写化し、第35回モントリオール世界映画祭で審査員特別グランプリに輝いた本作。母に捨てられたという思いを抱きながら生きてきた小説家の伊上は、父が亡くなったことで残された母を引き取ることになる。妻や3人の娘に支えられながら母と向き合うことで50年の時を経て、母と息子の思いがつながっていく――。役所さんは「刺激的でかわいい母と出来のいい娘たちに囲まれて幸せな時間を過ごすことが出来ました」とニンマリ。とはいえ、家族で唯一の男性ということで「ポツンとしてました(笑)。娘たちの部屋に行くとどうも落ち着かなくて…」と年頃の娘を持つ世のお父さんたちと同じ気持ちを味わったよう?役所さんからの「かわいい母」という言葉に樹木さんは「どれくらい憎らしいか見てください」とおどける。司会者から樹木さんは若い頃から祖母役をこなしてきたことを指摘されると「同じ世代の女優がやりたがらないから回って来ちゃう」と苦笑いを浮かべつつ「(先日公開された)『サッチャー』に負けないように!」と意気込み。途中、樹木さんがしゃべっている最中にマイクの不具合のアクシデントもあったが「これ以上しゃべるなということかしら?」とユーモアたっぷりに語り、笑いを誘った。昨年末の俳優・高岡蒼佑との離婚以来、初めての公の場となった宮崎さんはチェックのワンピース姿で登場し、ファンからの「あおいちゃん!」という声援に微笑み元気な姿を見せた。樹木さんとの初共演については「(役の)年齢によって樹木さんのサイズが日々変わるんです。すごいことだなと思い、近くで見させていただけたのはいい経験でした」と述懐。役所さんとは『EUREKA』で共演経験があるが「(共演した)11、12年前は子供だったので分からなかったところがいっぱいあって、すごく色気を感じることが多かったです」と語り、これには隣りの役所さんも照れくさそうに笑みを浮かべていた。三姉妹の長女を演じたミムラさんは「ずっと3人でキャッキャと楽しく過ごしてました」と和気あいあいとした現場の様子を明かす。次女役の菊池さんは昨年、祖母を亡くしたそうで「自分の人生の中でもすごく大事に思いたい作品になりました」と強い思い入れを語った。10年ほど前から本作の製作を考えていたという原田監督は、映画の完成に感慨深げ。特にクランクインが去年の3月10日で東日本大震災の前日だったこともあり、「家族の絆について考えながら仕上げや編集の作業をしてました」と真摯に語るとともに、撮影場所として自宅や別荘を提供した井上靖さんの家族への感謝の思いを改めて口にした。『わが母の記』は4月28日(土)より全国にて公開。■関連作品:わが母の記 2012年4月28日より全国にて公開© 2012「わが母の記」製作委員会■関連記事:シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?豪華キャストで描く家族愛『わが母の記』完成披露試写会に50組100名様をご招待日本の家族の絆に、海外も涙『わが母の記』独占試写会に35組70名様をご招待『わが母の記』でミムラ、菊池亜希子が宮崎あおいと3姉妹に三國連太郎は役所の父役中越典子、役所広司との“年の差”ロマンスはあり?「そりゃ思いますよ」
2012年03月19日いよいよ本日より公開!『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』の主演、第84回アカデミー賞主演女優賞のメリル・ストリープのオフィシャルインタビューをご紹介!●フィリダ・ロイド監督からマーガレット・サッチャー役のオファーを受けた際、どのように感じましたか?フィリダからマーガレット・サッチャーの人生と女性指導者をめぐる問題を描いた映画を作ると聞いて、すぐに関心を持ちました。女性指導者は数少なく、女性指導者であることの意味について興味を抱く映画監督も少ないですからね。英国の首相になるためにマーガレット・サッチャーがどのような障壁を打ち破ってきたか。それを想像するためには、彼女が保守党の党首として頭角を現し始めた1970年代後半に生きる女性になったつもりで考える必要がありました。娘たちにはいつも言っているのですが、当時の世界は現在と大きく異なるものの、実際のところ、物事はあまり変わっていないのです。戦時中に育ち、物資不足で復興途上の戦後の英国をじかに体験した女性が、自らの哲学を打ち出し、国の経済を立て直すために弱点と思われる要素を排除し、現実的な解決策を実行していく姿を追うのは興味深い作業でした。世界的な大問題を解決したその人物はたまたま女性でしたが、女性にそのようなことができるとは期待されていなかったのです。●彼女は“男のクラブ”、しかも上流階級の世界に足を踏み入れ、その襟首をしっかりとつかんだわけです。政策はどうあれ、それだけで重大な成果ですね?私は役者ですが、リハーサルの初日から本当に圧倒されるような気分でした。そこには英国が誇る名優たちが恐らく40~45人ほどいましたが、私は部屋の中で唯一の女性だったんです。保守党の会合に参加した時にマーガレット・サッチャーが感じたであろう気持ちを私も味わった気がしました。議会での撮影、あるいは議会を再現するのはとても面白かったです。その場を支配し、政策か何かについて聴衆を引き込み、説得するということは人として誰もが苦闘を強いられることだからです。●愛を手に入れ失う、そして権力を手に入れ失う、作品ではこの二つのテーマが浮かび上がりますが、あなたにとってはどちらのテーマがより重要でしたか?この作品が成功するとすれば、それは重圧と重大性と緊張感に満ちた彼女の政治家人生と、人間としての彼女に多大な影響を与えた私生活の両方が同等に扱われているからだと思います。つまり私たちは、ある人物を丸ごとすべて描いた映画を作ろうとしているんです。マーガレットははっきり言いました。厳しい決断を下せば、その時には人々は自分を嫌うだろう、しかし彼らは代々にわたって自分に感謝することになるだろうと。指導者は常にそういう考え方をしなければなりませんが、それは母親も同じなんです。そう、今はあれこれ禁止する自分を子供が嫌うのでつらい、でも長い目で見れば子供は自分に感謝するようになるだろうとね。どちらも似たような問題だと思います。短期的な視点に立って人気を集める政治家もいるでしょう。しかし本当は長期的な展望を持たねばならないのです。●作品は驚くほど政治的ではありません。そのことに観客は驚くと思いますか?マーガレット・サッチャーの政治について何らかの考えがあって作品に出演したわけではありません。正直言って、彼女の政策については話にならないほど何も知らなかったんです。レーガン大統領の政策にはなじみがありますから、それらと一致するものが多かったことは知っています。しかし彼女は彼のすべての政策に沿っていたわけではありません。ですから彼女の政策そのものよりも、その政治的決断のせいで一人の人間として彼女がどのような犠牲を払ったかに興味を引かれました。なぜ彼女が政策のせいで人々に嫌われたのか、その一方で彼女の政治的選択を称賛する人が多いのはなぜか、私たちはそれをできるだけ正確に描こうとしたんです。しかし私たちがそれ以上に描きたかったのは、政策を決定する立場にいることによって、人はどのような犠牲を強いられるかという点です。指導者であり責任を取らねばならない立場にある時、それは人にどのような影響を与えるのか。そして強くあり続けるためには、どれだけのスタミナが必要なのかという点です。●マーガレット役として40年分の人生を演じているわけですが、それは大きな挑戦だったでしょう。すばらしい体験でしたよ。通常の作品では一つの特定の時代が設定されますが、この作品では彼女の人生を丸ごと振り返るので、本当にワクワクしました。一言加えておくと、J.ロイ(・へランド)とマリース(・ランガン)の見事なヘア&メイクはもちろん、年老いたマーガレットを表現できたのはマーク・クーリエが補綴技術を駆使して見事に変身させてくれたおかげです。●この作品に出演できて最も良かった点は何ですか?この作品に出演できて最も良かった点は、一人の人物の人生を丸ごと見ることができたことですね。この年齢になると、自分の人生を最初から振り返ってみることが実際にあるんです。その膨大さに圧倒されることもあります。当時は重大だと思っていた出来事がぎっしり詰まっているから。その一方で、重要なのはこの日、この瞬間だと気付くんです。今ここにいることがね。唯一重要なことは自分の人生を生き、まさに今この瞬間を生きることだと言えますが、実際にはこれほど難しいことはありません。つまり禅ですね、今この瞬間を生きる。感じて、ただそこに在れ。作品情報『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』大ヒット公開中!(c)2011 Pathe’ Productions Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute
2012年03月16日メリル・ストリープが英国初の女性首相を演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』が16日(金)から日本公開される。これまで幾度となくオスカーにノミネートされ、世界最高の女優のひとりとして活動するストリープは本作にどう向き合ったのか? 先ごろ来日した際に話を聞いた。その他の写真『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたサッチャーの生涯を描いた作品だ。ストリープは本作のためにリサーチを重ね、サッチャーの口調やブリティッシュ・アクセントを完璧に再現した。しかし、この役の見どころは、彼女が“沈黙”する場面にある。セリフのある場面は、過去の記録映像を参考に口調を真似することができるが、セリフのない場面では俳優がその人物に成りきらなければシーンが成立しないからだ。ストリープも「女優として台本をもらうと『私のセリフはどこかしら?』と、そこばかり読んでしまうけど、セリフのない場面がどのように描かれているかが大事だし、そういう場面で観客は想像力を働かせて人物の内面に入り込もうとします」といい、「セリフのない場面を演じきれたのは、監督が私の思うように演じる自由をくれたから。彼女の“自由を認める精神”が、あのような場面を生んだのだと思います」と振り返る。本作の監督を務めたのは、舞台演出なども手がけるフィリダ・ロイド。ストリープとは『マンマ・ミーア!』でもタッグを組んだ。「彼女はとても静かだけれど、リーダーシップのある人です。『マンマ・ミーア!』は本当に大変な映画でした。私たちはプロのダンサーやシンガーではないですし、エキストラも多く、ロケ撮影も困難が多かった。でも本作はセットでの撮影が多く、じっくりと人物表現を深めていく作品。彼女はどちらの作品でもキャストやスタッフをまとめあげてくれました」。信頼のおける演出家の下で、実在の人物の“再現”ではなく、英国史に名を残すひとりの女性の人生を“生きた”ストリープ。本作で彼女は、自身が年齢を重ねることで見つけた“日常の中の美”を役作りに活かしたという。「年齢を重ねると、食器を洗ったり、小鳥の声を聴くことだけで生きていることの確信になります。若い人にこんな話をしても理解してもらえないでしょう。でも私もサッチャーも同じで、歳を重ねることで独断的にならずに、日常の中に“美”を見出せるようになったのです」。どんな時も信念を曲げず、男性優位の議会の中で粘り強く自説を主張し、権力を手にしたサッチャーは年齢を重ね、沈黙の中で何を思うのか? ストリープが渾身の演技で見せるサッチャーの“沈黙”こそが、本作の最大の見どころなのではないだろうか。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』3月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年03月15日アカデミー賞ノミネート最多17回。うち『クレイマー、クレイマー』(’79)で助演女優賞、『ソフィーの選択』(’82)で主演女優賞、新作『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』では3度目のアカデミー賞受賞となる主演女優賞を手にしたメリル・ストリープ。28歳のときに映画『ジュリア』(’77)で銀幕デビューを飾ってから34年間、常に世界の映画界のトップを走り続けてきた、誰もが認める名女優だ。彼女が今回演じるのは、元英国首相マーガレット・サッチャー。西洋史上初めて一国のトップに立った女性であり、20世紀最長の任期をまっとうした首相であり、“鉄の女”のニックネームと共に歴史にその名を刻んだ人物。現在も生きている有名な人物を演じることは、大女優であっても相当荷は重かったはず。メリルは「正確で真実に近い役作り」に徹し、その言葉のとおり、微妙なイギリス英語のアクセントを身につけ、髪型、メイクアップ、仕草、話し方、サッチャーのすべてに自身を近づけた。スクリーンの中にいるのはまさにサッチャーそのもの。そして、サッチャーを知ることで、“鉄の女”というイメージからは想像がつかない一面に驚かされたのだと、ほほ笑んでみせる。「驚いたこと?数え切れないほどあるわ!一番驚いたのは、あれほど多忙で仕事に打ち込んでいたにも関わらず、彼女の家に料理人がいなかったことね。朝食も夕食も彼女自身が作っていたのよ。あまり上手ではなかったらしいけれど(笑)。1日平均4時間の睡眠で、仕事と家事の両方をこなす、そのスタミナとエネルギーは超人的、本当にすごいと思う。面白いエピソードがあるのよ。彼女の仕事場の上が自宅になっているんだけれど、2階で内閣の会議をしていると上の階から夫・デニスが降りてきて、『彼らはお腹が空いているんじゃないのか?』って官僚たちに料理をふるまうよう指示するの。すると『あら、そうだったわね!』って彼女、3階の自宅に行って料理を作るのよ。しかも、一国の首相の家なのに彼女の家のキッチンは質素でね、大きさは、そう、このくらいね…」と椅子から立ちあがり、身振り手振りでキッチンの大きさを伝えるメリル。なんともチャーミングだ。今年63歳を迎えるメリルの顔には、もちろん年齢を感じさせるいくつものシワが刻まれている。けれど、そのシワの1本1本すら美しく見えてしまう。そう表現すれば、彼女の魅力がどれほどのものか伝わるだろうか。この日は、シックな紺色のワンピースに黒いブーツ、黒縁めがねという飾らないスタイリング。唯一、鮮やかだったのは指先のまっ赤なネイル。そのさりげない女性らしさは、ますますメリルの知的さを際立たせる。そして、話は女性としてのサッチャーの人間力へ。「政治家として男社会で男と対等に生きていくために、彼女は、泣くことや笑うことといった女の弱々しさを決して表に出さなかった。だから“鉄の女”と呼ばれたのね。それでも彼女が女性として魅力的だと思うのは、たとえ首相になっても女らしさを失わなかったこと。ハンドバッグやキラキラしたブラウスを着ることで、彼女は女らしさを保っていたの」。親しみを込めてサッチャーの想いを代弁する。政治家としての栄光と挫折を経験し、そのために犠牲にしたのかもしれない家族の愛に戸惑い、妻として、母として、ひとりの女性として必死で生きたサッチャーの人生に、観客は自然と自分自身を重ね合わせることだろう。特にセリフのないシーンで深く共感してもらえるのではないかと、メリルは期待を寄せる。「映画のセリフのない部分は、観客一人ひとりがセリフに惑わされることなく、自分のイマジネーションを膨らませて観ることができると思うの。もちろん、そういう自由な演技の場を監督から与えてもらったことも幸せだったわ」。『マンマ・ミーア!』(’08)に続くタッグとなるフィリダ・ロイド監督を始め、脚本のアビー・モーガン、編集のジャスティン・ライトなど、女性スタッフに囲まれた環境もメリルにとっては大きな支えとなった。また、ロイド監督は「この映画は老いについての映画でもある」と言葉を残している。強く、厳しい“鉄の女”だったリーダーが、認知症に苦しんでいると娘の回顧録で発表されたのは2008年のこと。この映画でも晩年のサッチャーが幻想の夫に「あなたは幸せだった?」と問いかけるシーンがある。サッチャーの40年という人生を演じたメリル自身は、62歳のいまをどう生きているのだろうか。どんなことに幸せを感じているのだろうか。「そうね…、若き日のサッチャーのセリフに、『お皿を洗うだけで一生を終えたくないわ!お母さんみたいになりたくないのよ!』というセリフがあるけれど、そんなことが言えるのは23歳の女の子だけよ(笑)。若さゆえの傲慢な発言ね。年を重ねることは、経験を積むこと、豊かになること。それって素晴らしいことでしょう。年をとるからこそ、鳥の声や子供の遊び声、お皿を洗うことでさえも美しいこととして捉えられるんですもの。映画のラストシーンはそんな(老いの)ステージの美しさを描いているのよ。ただ映画界においては、老いたあなたは見たくないわって、仕事が減ってしまう。それは残念なことよね」。老いを心の豊かさと受け止め生きているからこそ、メリル・ストリープという女優は60歳を過ぎてもなお求められ、第一線で活躍し続けるのだろう。そして、彼女のシワの一つ一つが美しく知的に見えるのは、彼女自身もまたシワの向こう側にある人生を見つめているから。「意外かもしれないけれど、私もロイド監督もよく地下鉄やバスに乗るのよ。そこには幸せも不幸せも含めていろいろな人たちがいる。一つのシワの背景に、その人のどんな人生があったんだろうって考えさせられるの。その人たちの人生を見ることが好きなのよ」。どう年を重ねていくのか、どう生きていきたいのか──。メリル・ストリープが全身全霊で演じたマーガレット・サッチャーには、自分らしく生きるためのヒントがぎゅっと詰まっている。決断する勇気、信念を貫く強さ、何よりも人生は愛おしいもの、人生は美しいものだと気づかせてくれる。(photo:Yoshio Kumagai/text:Rie Shintani)■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:メリル・ストリープ、サッチャー元首相役で「親の世代について学ぶ機会をもらった」メリル・ストリープ来日!オスカー受賞の瞬間は「頭が真っ白になった」ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~
2012年03月14日第84回アカデミー賞で最優秀作品賞を始め、最多5部門を制覇した話題作『アーティスト』を引っさげ、最優秀監督賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督、最優秀作曲賞を受賞したルドヴィック・ブールスが緊急来日。3月8日(木)、東京・シネスイッチ銀座で行われたプレミア試写会に出席し、来場した映画ファンに本物のオスカー像をお披露目した。2人の来日は、『OSS 117 私を愛したカフェオーレ』(DVDタイトル)で第19回東京国際映画祭のサクラグランプリを受賞した2006年以来2度目。「大きな災害から1年後にこの作品を携えて、もう一度日本の地を踏めるのは光栄なこと。(2006年に比べると)みなさん少し歳を取りましたか(笑)?」(アザナヴィシウス監督)、「日本には素晴らしい思い出しかない。それだけに昨年、津波や災害の映像を見るたび、心を痛めていた。日本は再び訪れたいと思う唯一の国ですから」(ブールス)と再来日の心境を語った。無声映画のスター俳優が経験する、新進女優との恋と転落を白黒サイレント映画で描き、フランス映画として史上初、サイレント映画としては83年ぶりの米アカデミー賞作品賞受賞という快挙を成し遂げた。「奇をてらったわけではなく、あくまで真摯な姿勢で映画作りに臨んだ。なぜ、私たちは映画が好きなのか再確認してほしかったし、サイレント映画が持つ魅力や感動をみなさんと分かち合いたいという気持ちがあった。映画に大切なのは、ストーリー、ストーリー、そして、ストーリーなのです」(アザナヴィシウス監督)。また、音楽を手がけるブールスは「セリフがない分、音楽で監督のビジョンや登場人物の感情を“翻訳”しなければならないので、責任は大きかった。監督と一緒に編集室で少しずつ、映画の完成と一緒に作曲していった。いい結果が残せたし、また監督とコラボレーションできれば」と満足そうな表情を見せた。プレミア試写会には、女優の中谷美紀が出席し「男女のラブストーリー、スターの栄枯盛衰、そしてあふれる映画愛。いろんな要素が詰まった作品で、たくさん笑って、たくさん泣きました」と大絶賛。アザナヴィシウス監督から本物のオスカー像を手渡されると「重いです…。お米を買って帰る感覚(笑)」と意外にも庶民的な素顔も見せた。一方のアザナヴィシウス監督は「本当に美しい方」と中谷さんにホレボレした様子。それでも「私の妻はこの映画の主演女優(ベレニス・ベジョ)ですし、もちろん中谷さんに対して下心はありません」と笑いを誘った。『アーティスト』は4月7日(土)よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開。■関連作品:アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!【アカデミー賞】メイクアップ賞は『マーガレット・サッチャー』にマーク・ウォルバーグ、オスカー授賞式前に「誰が勝つか知ってる」と結果(?)を発表
2012年03月08日メリル・ストリープが圧倒的な演技力で演じ切る<鉄の女>マーガレット・サッチャーの栄光と挫折を描く人間ドラマ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。第84回アカデミー賞主演女優賞を見事受賞した、メリル・ストリープとフィリダ・ロイド監督が来日し、プレミア試写会舞台挨拶を実施。観客からの温かい拍手に迎えられ客席を通って登場したのは、黒のフェラガモのコートジャケットにプラダの靴を履き、TASAKIのパールネックレスと指輪をつけたメリル・ストリープ。フィリダ・ロイド監督とともにファンからの花束を受け取る一面も。また、マーガレット・サッチャーが就任当時、首相として活躍し、ご本人とも交流も深い中曽根康弘氏が、今回本作を鑑賞しにご来場しており、メリル・ストリープと監督がご対面し、握手を交わした。●メリルさん、オスカー受賞おめでとうございます!オスカー常連のメリルさんですが、意外にも29年ぶりの受賞。受賞発表の瞬間のことを教えてください。メリル:ものすごくハッピー!この歳だから感動しないわと思っていたけど、頭が真っ白になって、興奮したわ。受賞したのはたった3つだけど(笑)。●日本に来ていかがですか?メリル:とても光栄です。3.11から1年。未来は、希望は、絶対あると伝えたいわ。フィリダ:日本に来るとすごく謙虚な気持ちになります。本作は非常に自信があります。楽しんでもらえると思うわ。●お二人は、『マンマ・ミーア!』に続いての2度目のタッグです。イギリスの有名な首相、しかもご存命のサッチャーさんに、アメリカン人のメリルさんを起用した理由を教えて下さい。フィリダ:サッチャーは初の女性首相で、世界中の超大物スター。人間として素晴らしい。彼女を演じるには、同じように世界的なスーパースターが必要だった。また、サッチャーは冷酷な面もあるので、温かく、ウィットで共感できる人がよかった。本作は政治映画ではなく、権力を持った人間の栄光と挫折を描いた映画です。●役作りで一番大変だったのは何でしょうか?メリル:人間は自分の中に子供から大人まで自分の中にあるように、老後の自分の中にあって人生を歩んでいると思うの。それは、国籍を問わず、人間としては同じ。私は是非日本人を演じてみたいと思っているわ。それが、私の次回作ね!●サッチャーさんも時代のリーダーとして11年間首相をつとめました。今の時代に必要なリーダーとはどんな人と思われますか?フィリダ:サッチャーは顧問を置かず、人の意見や支持率も聞きませんでした。信念を絶対に曲げず、間違うことを恐れないことが必要だと思います。メリル:近い未来ではなく、遠い未来を見る人が必要だと思います。メリル:近い未来ではなく、遠い未来を見る人が必要だと思います。<中曽根康弘氏コメント>サッチャーさんとはサミットで5年間ご一緒していましたが、政治家としてはこうあるべきだという姿を映しだし、ご本人がよく現れていました。困難に遭遇した時の政治家はみな同じです。サッチャーさんは愛情ある女性らしい面もあります。世界中の政治家にこうあるべきだと示しているいい映画で、感銘を受けました。作品情報『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』監督:フィリダ・ロイド『マンマ・ミーア!』出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント配給:GAGA(c)2011 Pathé Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.
2012年03月07日『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』で今年の米アカデミー賞主演女優賞に輝いたメリル・ストリープが、本作の日本公開に先がけてフィリダ・ロイド監督と共に来日し、7日に都内で記者会見を行なった。その他の写真本作はイギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーの半生を描いた人間ドラマ。ロイド監督とストリープは『マンマ・ミーア!』に続いて2度目のタッグとなる。アメリカ人であるストリープは「英国ではアウトサイダーである私が、愛されそして批判されたミセス・サッチャーを演じるのはとても難しいことだったが、(同時に)自分自身について学ぶことでもあった。正確で真実に近いように心がけた」と存命の人物を演じるにあたっての責任と苦心を明かした。さらに役作りにあたって「観た人が自分を重ね合わせることができるようにしたかった」と、首相であり、妻であり、母でもある“ひとりの女性”としてのマーガレット・サッチャーであることを強調した。記者から「同じ女性としてサッチャーの魅力はどこか」と聞かれたストリープは「たとえ首相になってもハンドバックを持ち、ヒラヒラのブラウスを着て女性らしさを失わなかった。でも、涙など弱々しさは決して見せないところ」だと回答。一方、ロイド監督は「普遍性のある作品を作ろうと心がけた。核にあるのは老齢についてでもある。難しいテーマではあるけれど何かを感じとっていただけたら」と作品をアピールした。『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』3月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー
2012年03月07日『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で自身2度目のアカデミー賞主演女優賞を獲得し、現在来日中のメリル・ストリープが3月7日(水)に都内で開催された記者会見にフィリダ・ロイド監督と共に出席した。“鉄の女”と言われた英国初の女性首相マーガレット・サッチャーが政界を上り詰めていく軌跡と、その裏での家族との関係や苦悩を描いた本作。『クレイマー、クレイマー』での助演女優賞、『ソフィーの選択』での主演女優賞に続いて、メリルに通算3つ目のオスカー像をもたらした。マーガレット・サッチャーという人物について、メリルは「首相になっても決して女性らしさを失うことがなかった人物だと感じています。政界という男性社会の中でも彼女はハンドバッグを持ち、ヒラヒラの服を着続けました。一方で涙や笑顔という女性の弱さを見せることを自分自身に許さない強さを持っていました。だからこそ“鉄の女”と呼ばれるのでしょうね」と語る。監督はサッチャーが下層中産階級(ロウワーミドル)出身であることに触れ、「自らの出自を忘れることなく世の中で重視されてこなかった層、普通の人々の気持ちが分かるということが彼女の魅力と言えるのではないでしょうか」と分析した。これまでにも実在の人物を演じたことはあったが、現在も存命している人物を演じるのは初めてということで「それだけ責任が加わりました」とメリル。「より正確に真実に近づけて、想像の部分も含めてなるべく事実と近いものを作っていくことを心がけました。その中で映画を観る人が彼女と自分を重ね合せて見ることができればと思っています。決してひとりの人間の“成功”を描いた伝記ではなく、“日常”を描いた作品だと思いますし、この映画を通じて自分自身や親の世代について学ぶユニークな機会をもらったと思います」としみじみと語った。本作はメリルの主演女優賞に加え、メイクアップ賞も受賞しているが、メイクチームのメンバーのひとり、J・ロイ・ヘランドは37年間にわたってメリルと一緒に仕事をしてきた人物。「彼とは私がニューヨークのリンカーンセンターで芝居を始めたときからの付き合い」(メリル)ということだが、今回、自身が演じる老年のサッチャーのメイクを初めて施されたときの印象について尋ねられると「見知った人がいるな、という感じでした。父のことを思い出しましたね。父とサッチャーをミックスしたような人がいるなという印象でした」と笑顔でふり返っていた。また、記者から難局に臨む野田首相にアドバイスを求められると「演技のことならアドバイスできるんですが…」とやんわりとかわし会場の笑いを誘った。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は3月16日(金)より公開。■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:メリル・ストリープ来日!オスカー受賞の瞬間は「頭が真っ白になった」ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年03月07日先日発表された第84回アカデミー賞において『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で自身2度目の主演女優賞(※助演女優賞と合わせて通算3度目)に輝いたメリル・ストリープが来日。フィリダ・ロイド監督と共に3月6日(火)に都内で開催されたジャパン・プレミアイベントに出席し、日本のファンからの祝福の声に笑顔で応えた。英国初の女性首相であり“鉄の女”の異名を取ったサッチャーの戦いや苦悩の日々を描いた本作。映画にちなんでこの日の会場には来賓として、現在93歳で首相在任期間(1982年~87年)がサッチャー首相と重なる中曽根康弘元総理大臣も来場。客席横の扉から登場したメリルは、客席の間を通って壇上に向かう途中、中曽根元首相とガッチリと握手を交わした。メリルは観客の声を揃えての「(アカデミー賞)おめでとう!」という祝福に一瞬、驚いた様子を見せ「アリガトウ」と満面の笑みを浮かべた。司会者の「3度目のオスカーですが…」という言葉に「たった3つ目よ」とおどけるメリル。それでも受賞の瞬間について「この年になるともう感動することなんてないと思ってたけど、あの瞬間は頭が真っ白になって興奮しました。本当に幸せでした」とふり返った。来日は同じくロイド監督作品の『マンマ・ミーア!』以来、約3年ぶりとなるが「この映画を持ってこれたこと、特にこの時期、津波から1年が経ついまの時期にここに来られたことを名誉に思います。この映画を多くの犠牲者の方々、いまなお苦しんでいいらっしゃる方々に捧げます。物事には希望がある、ということを伝えられたらと思っています」と日本のファン、そして東日本大震災の被災者に向けて語りかけた。監督は英国人のサッチャーを演じる人物としてアメリカ人のメリルを選んだことについて「ある種の世界的スターであるマーガレット・サッチャーを演じるには世界的なスターの力が必要であり、メリルが持っているような演技の幅の広さが必要不可欠でした」と説明。さらに映画について「これは政治映画でもなく、彼女の政策の是非を問うものでもありません。権力を手にした人間がどうなるのか?彼女の姿を通してひとりの人間の栄光と挫折を描いています」と語った。メリルはイギリス人を演じると同時に60代にして80代のサッチャーを演じてもいるが「老後の自分というのは誰しも自らの中に持っているものです。誰もが子供の頃の自分を抱えたまま大人になっているようにね。人種や国籍というのも関係ありません。私は次回作で日本人を演じたいと思ってるわ」とユーモアたっぷりに語った。そして、いまの時代に求められるリーダー像について尋ねられると監督は「私自身、在任中のサッチャーを決して支持していた方ではなかったんですが…」と前置きした上で「リサーチする中で彼女が自分の周囲に顧問を置かず、支持率の上下も気にしない人物だったと分かりました。そして絶対に自分を曲げない信念の強さを持っていたんです。それはある意味で恐ろしいことなのかもしれませんが、間違うことを恐れないリーダーは必要なのかもしれません」とコメント。メリルもその言葉に頷きつつ「遠い未来を見る人間――自分の在任中のことだけでなく、さらにその先の未来を見ている人が必要とされていると思います」と力強く語った。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は3月16日(金)より全国にて公開。■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:ひな祭り記念、ガールズパワーみなぎる最強ヒロイン映画を一挙紹介!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】メイクアップ賞は『マーガレット・サッチャー』に
2012年03月06日明日3月3日(土)は女子のための日、ひな祭り。雛壇を飾ってお祝いしていた少女時代から年月を経ても、女性としては一年で一度しかないこの日をやっぱりお祝いしたいと思う人も少なくないのでは?そんなひな祭りを記念して、女子力を高めてくれる“ハイパー”ヒロインが大活躍する、この春注目の映画をここで一挙ご紹介!まず最初にご紹介するのは、ハリウッドのトップスター、ブルース・ウィリス主演のクライム・アクション『キリング・ショット』(4月7日公開)から。真夜中のラスベガスを舞台に、薬物の取引が行われるダイナーを中心に物語が展開する本作。キャラクター全員がクセ者の中で、一際輝きを放っているのが、豊かな美貌と度胸を兼ね備えた美女ドラッグ・ディーラー、テスだ。銃を片手に、ブルース演じるマフィアのボスを敵に回し、タイトルにもなっている“キリング・ショット”を撃ちまくるテス。ハードアクションが求められるこの役に抜擢されたのは、『ウォッチメン』で“二代目シルクスペクター”を演じ脚光を浴びたスウェーデン出身の女優、マリン・アッカーマン。正義のヒロインから一転、本作ではワイルドなガン・アクションを見せる。テスが文字通り、体を張ったヒロインならば、現在公開中の『ドラゴン・タトゥーの女』で強烈な印象を放つリスベットはそこにずば抜けた知性が加わった最強ヒロイン。こちらは白夜のスウェーデンを舞台に、鬼才デヴィッド・フィンチャーが原作小説の世界観を忠実に再現することに徹底した猟奇的ミステリーである。数十年に及ぶ血族の因縁が引き起こした事件の謎を追う記者(ダニエル・クレイグ)と協力し合っていく天才ハッカー・リスベット。斬新なヘアスタイルに眉毛を剃り落とし、顔ピアスにタトゥーと、エキセントリックな容貌で彼女に成りきったのは、新星ルーニー・マーラ。どんなヒントも見逃さないリスベットが事件を紐解いていく姿は圧巻!ディズニーのプリンセスに憧れと夢を抱いた少女だった方にぜひオススメしたいのは、そのイメージを覆す『スノーホワイト』(6月15日公開)。世界中で愛されるグリム童話「白雪姫」を大胆にアレンジし、王子様のキスを待つのではなく、女王とデッドヒートを繰り広げる白雪姫が描かれる。戦術とサバイバル術を身につけた白雪姫こと、スノーホワイトをクール&ロックに演じるのは、『トワイライト』シリーズで人気を不動にしたクリステン・スチュアート。これまでのいわゆる“プリンセス”としての白雪姫のイメージをどのように覆してくれるのか、楽しみな一作だ。その鍛え抜かれた体と頭を駆使して戦う、逞しきヒロインたち。しかし、やはりこの女性の右に出る女性はそうそういない?先日発表された本年度アカデミー賞で29年ぶりの快挙を果たしたメリル・ストリープが演じる“鉄の女”こと、イギリス初にして唯一の女性首相、マーガレット・サッチャーである。1979年の首相就任以来、強気の姿勢とカリスマ性でもって一国を導いた彼女の知られざる、孤独な一面が『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』(3月16日公開)では描き出されている。どんな役もハマリ役にしてしまう大女優、メリル・ストリープの渾身の演技は一見の価値あり!このほかにも“戦うヒロイン”を描いた作品が続々と公開される今年。セクシー部門では、ウォルト・ディズニー生誕110周年記念のアクション超大作『ジョン・カーター』(4月13日公開)のヒロイン、デジャー・ソリス(リン・コリンズ)は、主人公のジョン・カーターと壮大なロマンスを魅せながら、時には彼よりも逞しい姿で戦っている。また、『ダークナイト ライジング』(7月28日公開)でアン・ハサウェイがボディ・スーツを纏って華麗なるアクションを魅せるキャットウーマンや、『アベンジャーズ』(8月公開)の紅一点、スカーレット・ヨハンソンが演じるブラック・ウィドウなど、男性も女性も魅了するセクシー・ヒロインが映画ファンを興奮させる。さらに、日本映画でも谷村美月が初のアクションに挑んだ痛快エンターテインメント『サルベージ・マイス』(3月24日公開)も見逃せない一作。清純な少女のイメージが強い谷村さんがそのイメージをどう覆すのか、期待される。強く逞しく、女性ならではの繊細さを併せ持つパワフル・ヒロイン。あなたがガールズパワーをもらいたいヒロインは誰?■関連作品:サルベージ・マイス 2011年10月22日より広島バルト11、ティ・ジョイ東広島ほか広島先行© 2011「サルベージ・マイス」製作委員会ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLCジョン・カーター 2012年4月13日より全国にて公開© Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.アベンジャーズ 2012年8月、公開© 2011 MVLFFLLC.TM& © 2011 Marvel. All Rights Reserved.スノーホワイト 2012年6月15日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. All Rights Reserved. ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.キリング・ショット 2012年4月7日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国にて公開© 2011 CATCH44 AP LLC ALL RIGHTS RESERVED.■関連記事:ディズニーの“夢”を再現110体のキャラクターも楽しめる展示イベントが開催!シネマカフェ読者ゴコロなんでもベスト5(第24回)理想の“尽くす男”俳優は?【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】メイクアップ賞は『マーガレット・サッチャー』に
2012年03月02日メリル・ストリープが、英国初の女性首相マーガレット・サッチャーを演じ、本年度米アカデミー賞主演女優賞に輝いた映画『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』の特別動画がこのほど公開された。本動画では、サッチャーの夫・デニスを演じたジム・ブロードベントが本作の魅力と、共演者ストリープについて語っている。『マーガレット・サッチャー』特別動画『マーガレット・サッチャー…』は、現段階において英国史唯一の女性首相であり、その強い信念から“鉄の女”と称されたマーガレットの姿を、政治家だけでなく妻であり、母であり、何よりひとりの女性として描いた作品。自身も『アイリス』の演技でアカデミー助演男優賞に輝き、名優として映画ファンから大きな信頼を集めているブロードベントが本作で演じたのは実業家で、 “鉄の女”を夫として支えた実在の人物、デニス・サッチャーだ。しかしブロードベントは本作を「決して一直線な伝記映画ではない」と語る。「とても複雑で、たくさんの次元があるから、その分とても興味深くて(脚本を)読むのが難しい。刺激的な脚本だ。なんというか、たくさんの光と陰があるから、その複雑さがとても魅力的だね」。本作は登場人物それぞれの多面的な魅力をじっくりと掘り下げ、それを名優たちが見事に演じきっている作品だが、ブロードベントはストリープがサッチャーという人物を完璧に捉えていることに驚いたという。「メリルと昼食を食べているとき、ふたりでサッチャーについて大まかに語っていたんだ。すると、メリルが自分の言っていることをしめすために突如マーガレット・サッチャーの喋り方を演じた。その地点で、ほんの少し喋っただけなのに、彼女が『もしかしたら演じられないかも』という私のほんの少しの疑いをすべて消し去ったよ」。特別動画ではブロードベントが、ストリープが食事の席で演じてみせたサッチャーがいかに素晴らしいものだったかについてじっくりとコメントしている。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』3月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー(C)2011 Pathe Productions Limited Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.
2012年02月28日フランスからハリウッド映画への愛を込めた『アーティスト』と、パリを舞台に映画の魅力を描いた『ヒューゴの不思議な発明』。共に古き良き時代の映画にオマージュを捧げる2作が最多5部門に輝き、幕を閉じた第84回アカデミー賞。フランス映画として初の快挙を果たした『アーティスト』の功績を筆頭にして、今年は様々な記録が塗り替えられた、歴史的なアカデミー賞授賞式となった。今年最大の注目の的となっていたのは、前述の2作が手にする栄冠のゆくえ。ノミネーションの段階では、『ヒューゴの不思議な発明』が最多11部門でのノミネート、『アーティスト』はそれに続く10部門のノミネートであった。蓋を開けてみると、授賞式前半に発表された撮影賞に美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響編集賞を受賞と、瞬く間に『ヒューゴの不思議な発明』が5部門で受賞し、体勢有利かと思われた。だが後半に入ると一転、『アーティスト』の逆襲と言わんばかりに、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、作曲賞、衣裳デザイン賞、そして作品賞を獲得、同じ5部門で最多受賞の快挙を果たした。惜しくも作品賞を逃した巨匠マーティン・スコセッシだが、映像技術的な面が高く評価された点において、自身初の3D映画にさらなる可能性と手ごたえを感じたのではないか。俳優部門でも後世に大きな可能性を伝える感動の瞬間があった。まず助演男優賞のクリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)は御歳82歳にして、史上最高齢のオスカー受賞となった。1950年頃に舞台デビューして以来、半世紀以上にもわたり名演を見せてきた大御所俳優が、授賞スピーチで「ケネス・ブラナー、ジョナ・ヒル、ニック・ノルティ、マックス・フォン・シドー、あなたたちと一緒にノミネートされて本当に誇らしく思っています」と肩を並べた老若の候補者に対して贈られた称賛と労いの言葉からは彼の真摯な姿勢がうかがえ、また彼を見つめる同い年のマックス、さらに同じ舞台出身のケネスの眼差しからはクリストファーへの愛と尊敬の念が感じられた。大御所の貫禄を見せつけたひとりと言えば、もちろんメリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)の29年ぶりの快挙も外せない。のべノミネート回数は17回、うち14回は涙をのんできたわけだが、自分で「アメリカの半分が『またか!』って思ったこでしょう」と言えるまでには、ノミネート常連ならではの並々ならぬ重圧とプレッシャーもあったはず。ストイックな女優魂と愛情あふれる彼女の快挙に、サンドラ・ブロックら涙を浮かべる女優たちの姿も見られた。さらに、外国語映画賞においても『別離』がイラン映画としては初のオスカー受賞という快挙を果たした。ノミネート自体、実に13年ぶりの快挙であったが、それまでにもベルリン国際映画祭での史上初の3冠を始め、セザール賞にインディペンデント・スピリット賞と、本作に対する欧米での高評価はイラン映画としては近年稀に見るほどであった。受賞スピーチの舞台に立ったアスガ―・ファルハディ監督は、「多くのイラン人が世界各国で我々を見ており、喜んでいただいていると思います。いま戦争の話、そして攻撃の話が出ています。そしてイランという国は我々の文化と離れて語られており、政治の影に隠れてしまっています。この賞をイランの人々に捧げます。あらゆる文化、あらゆる文明を尊重する国民です。そして憎しみ、そして敵対的な行動を憎しむ国民です。ありがとうございました」と、イランの国民・文化についての理解を訴えると共に、新たな歴史の1ページがもたらした希望を世界に向けて発信した。様々なドラマが今年も見られたアカデミー賞。結果だけ見れば下馬評通りの受賞と思った方も少なくないだろうが、人物の偉業に寄った作品や社会派の作品が好まれやすい傾向の中で、『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』の快挙は、純然たるエンターテインメントを楽しむという映画本来の感動を再確認させてくれる機会になったのでは。あなたは今年のアカデミー賞の結果をどう考える?特集:第84回アカデミー賞第84回アカデミー賞受賞結果■作品賞『アーティスト』■監督賞ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)■主演男優賞ジャン・デュジャルダン (『アーティスト』)■主演女優賞メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)■助演男優賞クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)■助演女優賞オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ ~心がつなぐストーリー~』)■外国語映画賞『別離』(イラン)■オリジナル脚本賞『ミッドナイト・イン・パリ』■脚色賞『ファミリー・ツリー』■撮影賞『ヒューゴの不思議な発明』■編集賞『ドラゴン・タトゥーの女』■美術賞『ヒューゴの不思議な発明』■衣装デザイン賞『アーティスト』■メイクアップ賞『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』■作曲賞『アーティスト』■歌曲賞「Man or Muppet」(『ザ・マペッツ』)■録音賞『ヒューゴの不思議な発明』■音響編集賞『ヒューゴの不思議な発明』■視覚効果賞『ヒューゴの不思議な発明』■長編アニメ映画賞『ランゴ』■長編ドキュメンタリー映画賞・『Undefeated』(原題)■短編ドキュメンタリー映画賞・『Saving Face』(原題)■短編アニメ映画賞『The Fantastic Flying Books of Mr. Morris Lessmore』(原題)■短編映画賞『The Shore』(原題)■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:ショーン・ヤング、オスカーのアフター・パーティ会場前で警備員を殴り逮捕される【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!
2012年02月28日映画への愛に満ちた2作、『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』がそれぞれ5部門ずつ受賞した第84回アカデミー賞。フランス映画界を代表してやって来た『アーティスト』チーム、主演男優賞候補となったジョージ・クルーニーやブラッド・ピットを始め、多彩な顔ぶれが授賞式に集まり、レッド・カーペットの華やかさも格別だった。注目が集まるハリウッド女優たちの装いで、目を引いたのは白とメタリック・カラーのドレス。「エリ・サーブ」のワンショルダーの白いドレスを見事に着こなしたのはミラ・ジョヴォヴィッチ。流れるようなシルエットが美しく、スパンコールをあしらったきらびやかなドレスとレトロなデザインのイーディ・パーカーのクラッチの質感も完璧な調和を見せていた。主演作『ドラゴン・タトゥーの女』のイメージに合わせて、賞シーズンは常に黒を着続けていたルーニー・マーラが、主演女優賞候補となったオスカー授賞式でついに白いドレスを身にまとって登場、鮮烈な印象を与えた。「ジバンシィ」の構築的なデザインのドレスは彼女の肌の白さにもなじみ、前髪を短く切りそろえた黒髪とのコントラストも絶妙。そして、毎回何を着るか注目のファッション・アイコン、グウィネス・パルトロウも今年は白いドレス。「トム・フォード」のシンプルなデザインに合わせて、ネックレスもイヤリングもなし。羽織っていた長いケープは、ロバート・ダウニーJr.と一緒に長編ドキュメンタリー賞のプレゼンターとしてステージに立つときは外していた。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』でタイトルロールの元英国首相を演じ、『ソフィーの選択』以来、29年ぶりに主演女優賞を受賞したメリル・ストリープは、手にしたオスカー像がかすみそうなほど輝くゴールドの「ランバン」のドレス。チェーン・ベルトでマークしたウエストから作られたドレープとロングスリーブで体型もカバー、堂々たるゴージャスな佇まいを見せた。『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』で助演女優賞に輝いたオクタヴィア・スペンサーもプラチナ・カラーに光り輝くシルクとチュールのキャップ・スリーブのドレス。アメリカで活躍する日本人デザイナー、庄司正のブランド「TADASHI SHOJI」に特注した一着。庄司は彼女のお気に入りのデザイナーで、1月のゴールデン・グローブ授賞式にも同プランドのラベンダー色のドレスを着ていた。キャメロン・ディアスと共に衣装デザイン賞、メイクアップ賞のプレゼンターを務めたジェニファー・ロペスはズヘア・ムラッドのヌードシルクのチュールとクリスタルをあしらった特注ドレス。髪はアップにしてアクセサリーはイヤリングのみにし、深いVネックラインと上腕部を見せる奇抜なデザインを際立たせた。スパンコールやビーズを使い、キラキラしたメタリックなドレスは大人気で、メリッサ・マッカーシーが助演女優賞候補になった『ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン』のキャストで、メリッサも含めたキャスト6人で短編映画の賞のプレゼンターを務めたエリー・ケンパー(「アルマーニ・プリヴェ」の錆色のストラップレス)とローズ・バーン(「ヴィヴィアン・ウェストウッド」の黒のワンショルダー)もスパンコール仕様のドレスで注目を集めた。(text:Yuki Tominaga)特集:第84回アカデミー賞 />■関連作品:ブライズメイズ史上最悪のウェディングプラン 2012年4月28日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開© 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVEDヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.ドラゴン・タトゥーの女 2012年2月10日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Sony Pictures Digital Inc. All Rights Reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!
2012年02月27日第84回アカデミー賞のすべての部門が発表された。今年は『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』がそれぞれ最多の5部門を受賞したほか、クリストファー・プラマー、メリル・ストリープらベテラン勢の演技が高い評価を集めた。その他の写真本年度の注目は、脚本賞、脚色賞の受賞作が作品賞など主要部門の受賞作ではないことだろう。『ミッドナイト・イン・パリ』の脚本を手がけたウディ・アレン、『ファミリー・ツリー』を手がけたアレクサンダー・ペイン(本作は彼を含む3人の共同執筆)は共に名演出家であるだけでなく、優れた脚本家として以前よりゆるぎない評価を集めており、改めてふたりの作家としての腕の確かさが証明される結果となった。ちなみに本年度最多部門で受賞した『アーティスト』と『ヒューゴの不思議な発明』、俳優部門の受賞作『マーガレット・サッチャー…』『ヘルプ…』は日本での公開を迎えていないが、助演男優賞に輝いた『人生はビギナーズ』はすでに全国公開中で、受賞結果を受けて多くの観客が劇場を訪れることが予想される。本年度のアカデミー賞の全受賞結果は以下の通り。■第84回アカデミー賞全受賞結果【作品賞】『アーティスト』【監督賞】ミシェル・アザナビシウス『アーティスト』【主演男優賞】ジャン・デュジャルダン『アーティスト』【主演女優賞】メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』【助演男優賞】クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』【助演女優賞】オクタビア・スペンサー『ヘルプ心がつなぐストーリー』【脚本賞】『ミッドナイト・イン・パリ』【脚色賞】『ファミリー・ツリー』【撮影賞】『ヒューゴの不思議な発明』【編集賞】『ドラゴン・タトゥーの女』【美術賞】『ヒューゴの不思議な発明』【衣装デザイン賞】『アーティスト』【メイクアップ賞】『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』【視覚効果賞】『ヒューゴの不思議な発明』【録音賞】『ヒューゴの不思議な発明』【音響編集賞】『ヒューゴの不思議な発明』【作曲賞】『アーティスト』【歌曲賞】“Man or Muppet”『マペッツ』【長編アニメ映画賞】『ランゴ』【外国語映画賞】『別離』(イラン)【長編ドキュメンタリー賞】『UNDERFEATED(原題)』【短編ドキュメンタリー賞】『SAVING FACE(原題)』【短編実写映画賞】『THE SHORE(原題)』【短編アニメ賞】『THE FANTASIC FLYING BOOKS OF MR.MORRIS LESSMORE(原題)』
2012年02月27日第84回アカデミー賞の俳優部門は、主演男優賞に『アーティスト』のジャン・デュジャルダン、主演女優賞に『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』のメリル・ストリープ、助演男優賞に『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー、助演女優賞に『ヘルプ心がつなぐストーリー』のオクタビア・スペンサーが選ばれた。その他の写真本年度の授賞式の中で、最も会場が一体感に包まれたのは、史上最年長でオスカーを手したクリストファー・プラマーの受賞を観客が祝福した時間帯だったのではないだろうか。プラマーは1929年生まれのカナダ人俳優。舞台やテレビなどでも活躍しながら『サウンド・オブ・ミュージック』『シリアナ』『終着駅 トルストイ最後の旅』などで重厚な演技を披露。『カールじいさんの空飛ぶ家』では、カールじいさんに対峙する元冒険家の声を演じるなど、現在もハリウッド映画の最前線で活躍しているため、決して“功労賞”ではなく、『人生はビギナーズ』の演技に対しておくられたものと考えてよさそうだ。また主演女優賞は、これまでに17回の候補入りを果たし“オスカー常連”と称されているメリル・ストリープが『クレイマー、クレイマー』『ソフィーの選択』に続いて3度目の受賞を果たした。その一方で『アーティスト』のジャン・デュジャルダンと、『ヘルプ…』のオクタビア・スペンサーは共に初ノミネートで初受賞。ふたりともハリウッド映画出演経験の多い俳優ではないが、その演技が多くのアカデミー協会員の評価を集めたようだ。■第84回アカデミー賞受賞【主演男優賞】ジャン・デュジャルダン『アーティスト』【主演女優賞】メリル・ストリープ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』【助演男優賞】クリストファー・プラマー『人生はビギナーズ』【助演女優賞】オクタビア・スペンサー『ヘルプ心がつなぐストーリー』
2012年02月27日アカデミー賞の華とも言うべき主演女優賞。第84回の主演女優賞に輝いたのは、『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』のメリル・ストリープ!プレゼンターとして登場したのは、昨年の主演男優賞受賞者のコリン・ファレル。候補者一人ひとりにラブコールを送っていた。そして、メリル・ストリープの名前が呼ばれると、会場にいる人すべてがスタンディング・オベーションでこの大女優に最大の称賛を贈り、改めて彼女に対するリスペクトと愛が証明された瞬間となった。今回のオスカーノミネートで史上最多の17回目のノミネートとなったメリル。1979年に『クレイマー、クレイマー』で最優秀助演女優賞、1982年に『ソフィーの選択』で最優秀主演女優賞を受賞しているが、残りの14回は涙をのんでいた。3度目の受賞をもたらした『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』では英国初の女性首相マーガレット・サッチャーを“本人そっくり”と言われるほどに見事に演じている。オスカー像に負けぬ輝きを放つゴールドのドレスで堂々の登場を果たしたメリルは、「アメリカ中の半分くらいが『また?』と言ってると思いますが、どうでもいいです(笑)」と軽妙な挨拶で沸かせ、最愛の夫に向かって「私にとって一番大事なことを与え、教えてくれたのはあなたです」と一番最初に感謝。37年に及ぶ女優人生をふり返り、「私の同僚のみんな、友人のみんなを本当に光栄に思います。ここを見渡すと、私の人生を目の当たりにしているようです。本当に大事なのは友情、愛、そして喜びです。これまで一緒に映画を作ってきてくれたみなさん、本当にありがとう」と並々ならぬ思いを口にし、会場に感動をもたらした。特集:第84回アカデミー賞 Vejar / © A.M.P.A.S.■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASマーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】ジャン・デュジャルダン、フランス人初の主演男優賞を受賞!
2012年02月27日メリル・ストリープが圧倒的な演技力で演じ切る<鉄の女>マーガレット・サッチャーの栄光と挫折を描く人間ドラマ『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』。本日発表の米国アカデミー賞にて、主演メリル・ストリープが実に29年ぶりの自身オスカー3度目の受賞となる主演女優賞を受賞し、メイクアップ賞とW受賞となった。第69回ゴールデン・グローブ賞主演女優賞、第65回英国アカデミー賞主演女優賞、第62回ベルリン国際映画祭名誉金熊賞、そしてこの度の受賞で益々勢いを増すメリル・ストリープ、3月上旬にはメリル&フィリダ・ロイド監督が来日してのプレミア試写会舞台挨拶+来日記者会見も予定している。作品情報『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』監督:フィリダ・ロイド『マンマ・ミーア!』出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント配給:GAGA(c)2011 Pathé Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.
2012年02月27日第84回アカデミー賞。続いてプレゼンターとして紹介されたのは、キャメロン・ディアスとジェニファー・ロペス。それぞれホワイトとシルバーの美しいドレスで登場し、会場を魅了した。2人が発表したのは、女性はもちろん、俳優が役作りをするうえで重要な、衣裳デザイン賞とメイクアップ賞。衣裳デザイン賞は白黒のサイレント映画『アーティスト』、そしてメイクアップ賞はメリル・ストリープ主演の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』に授与された。特集:第84回アカデミー賞■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASマーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm■関連記事:【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~クラシック編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~セクシー編~【アカデミー賞】華麗なるレッドカーペットファッション!~ホワイト&メタリック編~【アカデミー賞】最高栄誉はハリウッド愛を贈るフランス映画『アーティスト』へ!【アカデミー賞】会場総立ち!メリル・ストリープが3度目のオスカー受賞!
2012年02月27日封建的な男社会に風穴を開け、国内はもとより世界にその強大なリーダーシップを知らしめた、英国初にして唯一の女性首相マーガレット・サッチャー。3月16日(金)より公開される『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』では、“鉄の女”と呼ばれた彼女の、ひとりの妻として、母としての顔を描き出している。演じたメリル・ストリープも「素晴らしい関係」と語るマーガレットと生涯彼女を支え続けた夫・デニスの愛とはどんなものだったのか?その若き日々を映しだした本編の一部が、メリルの心温まるコメントと共に到着した。1925年に雑貨商の家に生まれたマーガレットは、父の影響で政治家を志し、25歳にして初の下院議員選挙に挑むも落選してしまう。落選で失意の淵にいた彼女にプロポーズしたのが、その後生涯を共にすることになる心優しき事業家、デニス・サッチャー。野心に燃えるマーガレットをデニスは寛容に受け入れ、一国の首相となる妻を支えていく――。若き日のマーガレット・サッチャーを演じるのはアレキサンドラ・ローチ。メリルは「彼女のかわいい上を向いた鼻を私の鼻みたいにしようなんて話もあった(笑)」と冗談を交えながら、彼女に「勇気のある素敵な女優」と称賛を贈る。今回届いた映像は、そんな彼女に対してハリー・ロイドが演じるデニスが運命のプロポーズをするシーン。喜びのあまり涙を流し震えるマーガレットと、優しく手を差し出すデニスの姿が感動を誘う。さらにその後、手を取りあい「Shall We Dance?」を踊り、2人が人生の新たなる一歩を踏み出す姿が描かれる。現在は認知症を患い、夫が既に他界したことも忘れるようになったマーガレット。彼女がふり返る“妻”としての日々とは――。想像を巡らせながら、この若き日の一組の夫婦の愛を感じてみては?『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は3月16日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。※こちらの映像はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:メリル・ストリープ来日!『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』ジャパン・プレミアに20組40名様ご招待メリル・ストリープとジュリア・ロバーツがトニー賞受賞舞台の映画化で初共演家では怖いママ?メリル・ストリープ、ベルリン映画祭にて名誉金熊賞を授与第65回英国アカデミー賞発表、『アーティスト』が作品賞ほか7冠で圧勝!メリル・ストリープ圧巻の演技!『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』試写会に10組20名様ご招待
2012年02月22日『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で本年度アカデミー賞主演女優賞候補になっているメリル・ストリープとジュリア・ロバーツが初共演する映画の製作が正式決定した。ピューリッツァー賞とトニー賞作品賞を受賞したトレイシー・レッツ作の舞台「August:Osage County」(原題)の映画化で、ワインスタイン・カンパニーが製作。監督は「ER 緊急救命室」、「ザ・ホワイトハウス」などTVで活躍し、ベン・アフレック主演の『カンパニー・メン』で長編映画監督デビューを飾ったジョン・ウェルズが務める。オクラホマ州オーセージ郡に暮らす母親失格の女性と、実家に里帰りする彼女の娘たちの物語は、それぞれが問題を抱えて壊れた家族の姿を通して現代アメリカ社会の問題をも描き出す。メリルが麻薬中毒の母親・ヴァイオレットを、ジュリアは強情で頭の固い長女・バーバラを演じる。ジュリアは「『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』でメリル・ストリープの素晴らしい演技を見て、彼女との共演がますます楽しみになり、一緒に仕事できることが誇らしくなりました」とコメントを発表。ワインスタイン・カンパニーは今秋からの製作開始を目指している。(text:Yuki Tominaga)© AP/AFLO■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.■関連記事:家では怖いママ?メリル・ストリープ、ベルリン映画祭にて名誉金熊賞を授与第65回英国アカデミー賞発表、『アーティスト』が作品賞ほか7冠で圧勝!メリル・ストリープ圧巻の演技!『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』試写会に10組20名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?
2012年02月20日『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で英国初の女性首相、マーガレット・サッチャーを本人そっくりに演じ、第69回ゴールデン・グローブ賞に続き、先日発表された第65回英国アカデミー賞でも主演女優賞を獲得したメリル・ストリープ。銀幕デビューから30余年にわたり映画界の第一線に立つ彼女が、ドラマティックなものからコメディまで幅広い役をこなす類まれなる多才な女優であり映画界への貢献が非常に高いことを評され、現在開幕中の第62回ベルリン国際映画祭にて名誉金熊賞を授与した。世界に多大な影響をもたらし、その強力なリーダーシップから“鉄の女”と呼ばれたサッチャー元英国首相の知られざる妻として、母として、そして一人の女性としての生き様が多くの女性の共感を呼ぶ本作。メリル自身も女優としてのみならず、4人の子供の母親としての顔も知られており、まさに女性にとっては憧れの存在。そんな彼女へのお祝いの挨拶にこの日駆けつけたのは、俳優のジェイク・ギレンホール。ジェイクはメリルの息子の同級生で、「13歳の頃、自宅で遊んでいたときはすごく怖いメリル・ママだった」と暴露し、会場を沸かせた。それを受けてメリルもジェイクと息子とのエピソードを披露し、母親としての一面をのぞかせた。さらに、メリルは劇中のサッチャーのように人生をふり返り「これまでの人生を、これまで自分を支えてくれた人全てに感謝したい」と語り、本作の監督フィリダ・ロイドや共演のジム・ブロードベントにも感謝の言葉を送った。そして大歓声が沸く中、メリルはトロフィーを授与。興奮冷めやらぬ中、本作の上映会が幕を開けた。主演女優賞のゆくえが注目される第84回アカデミー賞の結果発表(2月27日)ののち、本作を引っさげ3月上旬に来日を予定しているメリル。世界中の映画ファンを魅了し続ける彼女の快進撃はまだまだ続きそうだ。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』は3月16日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。© Andreas Rentz /Getty Images■関連作品:マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.第62回ベルリン国際映画祭 [映画祭]■関連記事:第65回英国アカデミー賞発表、『アーティスト』が作品賞ほか7冠で圧勝!メリル・ストリープ圧巻の演技!『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』試写会に10組20名様ご招待【ハリウッドより愛をこめて】“笑い”でオスカー助演俳優部門を席巻する、注目の2人いよいよ決戦!アカデミー賞候補発表『ヒューゴ』VS『アーティスト』の一騎打ち?オスカー獲得に注目集まるメリル・ストリープ、最新主演作を引っさげ来日決定!
2012年02月16日12日、第65回オレンジ英国アカデミー賞授賞式が開催され、これまでの賞レースでも圧勝のフランス発のモノクロのサイレント映画『アーティスト』が作品賞のほか、主演男優賞(ジャン・デュジャルダン)、監督賞(ミシェル・アザナヴィシウス)など全7部門を制覇、2週間後に発表されるアメリカのアカデミー賞に王手をかけた。トーキー移行期のハリウッドを舞台にした『アーティスト』は作品賞、主演男優賞、監督賞のほか脚本賞、音楽賞、撮影賞、衣裳デザイン賞を受賞した。主演女優賞を獲得したのはメリル・ストリープ。『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』で英国初の女性首相となったマーガレット・サッチャー女史を熱演、ゴールデン・グローブ賞映画ドラマ部門に続く快挙となった。助演男優賞は『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー、助演女優賞は『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のオクタヴィア・スペンサーが受賞。マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』は音響賞と美術賞を受賞、またスコセッシ監督は英国映画テレビ芸術アカデミーから名誉賞を贈られた。外国語映画賞はペドロ・アルモドバル監督、アントニオ・バンデラス主演の『私が、生きる肌』が獲得。自国作品を対象にした優秀英国映画賞はゲイリー・オールドマン主演の『裏切りのサーカス』が受賞、同作は脚色賞にも輝いている。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は視覚効果賞を受賞した。主な受賞結果は下記の通り。<作品賞>『アーティスト』<監督賞>ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)<オリジナル脚本賞>ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)<脚色賞>ブリジット・オコナー、ピーター・ストローハン(『裏切りのサーカス』)<主演男優賞>ジャン・デュジャルダン(『アーティスト』)<主演女優賞>メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』)<助演男優賞>クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)<助演女優賞>オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』)<オリジナル音楽賞>リュドヴィク・ブルス(『アーティスト』)<撮影賞>ギヨーム・シフマン(『アーティスト』)<美術賞>ダンテ・フェレッティ、フランチェスカ・ロスキアーヴォ(『ヒューゴの不思議な発明』)<衣裳賞>マーク・ブリッジス(『アーティスト』)<優秀英国映画賞>『裏切りのサーカス』<メイクアップ&ヘア賞>マレーズ・ランガン、マーク・クーリエ、J・ロイ・へランド(『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』)<音響賞>フィリップ・ストックトン、ユージン・ジーティ、トム・フレッシュマン、ジョン・ミッジリー(『ヒューゴの不思議な発明』)<視覚効果賞>ティム・バーク、ジョン・リチャードソン、グレッグ・バトラー、デヴィッド・ヴィッカリー(『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』)<英国映画脚本、監督、プロデューサー新人賞>『Tyrannosaur』(原題)<外国語映画賞>『私が、生きる肌』(スペイン)<アニメーション作品賞>『ランゴ』(text:Yuki Tominaga)■関連作品:第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPASアーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilmマーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.裏切りのサーカス 2012年4月21日TOHOシ ネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国順次公開© All rights reserved. © 2010 StudioCanal SA.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.私が、生きる肌 2012年5月26日よりTOHOシネマズ シャンテ、シネマライズほか全国にて公開© Photo by Jose Haro © El Deseoヘルプ~心がつなぐストーリー~ 2012年3月31日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 DreamWorks II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.■関連記事:クロエ・G・モレッツ独占映像インタビュー到着!巨匠との初競演は「夢みたいだった」究極の問題作で描かれるのは“究極の愛”?『私が、生きる肌』ポスター解禁!メリル・ストリープ圧巻の演技!『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』試写会に10組20名様ご招待『マネーボール』のジョナ・ヒル、ダイエット成功の鍵は「日本食」『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』のテイラー監督、WGAWポール・セルヴィン賞受賞
2012年02月13日みなさん、こんにちは!先週24日(現地時間)に発表された本年度アカデミー賞のノミネーションを見たり聞いたりしている方も多いかと思います。私も当日はWOWOWでの取材のため、発表会場を訪れていましたが、そこでは様々なサプライズがありました。まず一つ目の驚きでみんなの注目の的となっていたのが、レオナルド・ディカプリオのまさかの主演男優賞候補の落選です。クリント・イーストウッド監督作『J・エドガー』での渾身の演技から、候補入りを確信していた人たちにとってはまさかの結果でした。また、主演女優賞ノミネートにグレン・クローズ(嬉しい!)が候補入りしたのも驚きでした。その一席には、ティルダ・スウィントン(『少年は残酷な弓を射る』)かシャーリーズ・セロン(『ヤング≒アダルト』)が選出されることが有力視されていました。そして、おそらく最も驚きだったのは、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』が11部門で最多ノミネートを果たしたということでしょう。それまでの映画賞レースを制してきた『アーティスト』は、10部門ノミネートにとどまりました。日本の映画ファンのみなさんにとっておそらく驚きだったのが、この2人のノミネートではないでしょうか?助演女優賞にノミネートされたメリッサ・マッカーシー(『Bridesmaids』<原題>/上写真右)と、助演男優賞にノミネートされたジョナ・ヒル(『マネーボール』/上写真左)です。アメリカでは驚きでも何でもない選出なのですが、この2人の昨年の活躍には目を見張るものがありました。『Bridesmaids』は昨年最もヒットした映画の一本であるし、観た人に聞けば全員、メリッサがベストパートを演じていたと言うでしょう。彼女は本作に加えて、アメリカの人気コメディ番組「Mike and Molly」にも出演しており、数々の賞を獲得しています。一方、ジョナ・ヒルは『スーパーバッド 童貞ウォーズ』(’07)を始めとした数々の大作に出演する、いまハリウッドで最もホットな若手コメディアンの一人。彼は最近、大幅な減量に成功したのですが、これでジョージ・クルーニーやブラッド・ピットから主演男優賞を略奪できるかもと冗談を飛ばしているのだとか!とにかく、メリッサとジョナの2人はいま最も勢いに乗る注目スターなので、アカデミーが彼らを選出するのも全く不思議ではないのです。さて、こうして候補作を見ると、ある傾向が見えてきます。作品賞での一騎打ちが予想されるこの2作は映画作りへのオマージュを捧げています。片や、アメリカの巨匠マーティン・スコセッシの『ヒューゴの不思議な発明』ではフランス映画にオマージュを捧げていますし、フランスの若手監督ミシェル・アザナヴィシウスが手がけた『アーティスト』は往年のアメリカ映画にオマージュを捧げています。この2作に加えて、作品賞部門にノミネートされた映画には、“フランス・パリ”に縁ある作品が多く集まりました。ウディ・アレン監督作『ミッドナイト・イン・パリ』とスティーヴン・スピルバーグ監督作『戦火の馬』は2作共にフランスで撮影されています(『戦火の馬』は一部)。このほかに関心が集まるのは、男優・女優同士の戦いでしょう。主演男優賞部門では、親愛なるジョージ・クルーニーとブラッド・ピットがバトルを繰り広げますし(個人的には、ジョージが勝つと思いますが)、主演女優賞部門では、一方はハリウッドにおける、一方は政治における歴史的人物を演じた2人の素晴らしい女優が勝負を賭けます。その2人とはご存知の通り、『マーガレット・サッチャー鉄の女の涙』のメリル・ストリープと『マリリン7日間の恋』のミシェル・ウィリアムズです。こちらの女優勝負では、私はメリル・ストリープが勝利するのでは、と予想しています。これまで何度も賞レースを制してきたと思われているメリルですが、実際に栄冠を手にしているのは2回のみ。17回もノミネートされているのですが!オスカーを獲得したのは1983年の『ソフィーの選択』以来なのです。さて、みなさんはこの賞レース、予想の準備はできていますか?今年は間違いなく混戦になりそうです!(text:Lisle Wilkerson)(原文)Hey readers! Well, by now, you have probably seen a list or maybe heard some of the nominations that came out on Tuesday, Jan. 24 (US Time).I was at the nominations event to do reports on it for WOWOW, and I must say that there were quite a few surprises.One of the biggest surprises (and one of the things that EVERYONE was talking about) was the fact that Leonardo DiCaprio was left out of the Best Actors category. Everyone that that FOR SURE he would be nominated for his extraordinary work in the Clint Eastwood film, "J. Edgar".Another big surprise was that Glenn Close got the nomination for Best Actress (which I was very happy about!!!). Many people were saying that Tilda Swinton or Charlize Theron would probably be in that slot instead.And probably the biggest surprise of all was the fact that Martin Scorsese’s film "Hugo" was the big winner in the nominations, getting ELEVEN nominations altogether!!! "The Artist", which so far has been the big movie to beat at all the awards ceremonies, received 10 nominations.There were two nominations that are probably a big surprise to Japanese movie fans...Melissa McCarthy for Best Supporting Actress (for her role in "Bridesmaids")and Jonah Hill for Best Supporting Actor (for his role in "Moneyball") . BUT for those of us here in the U.S., it isn’t really that big of a surprise at all. These two comedians/actors have had a tremendous year in 2011."Bridesmaids" was one of the biggest and best selling movies in 2011, and if you ask ANYONE, Melissa McCarthy was the best part of the film. She also stars in one of the most popular tv shows here in the U.S., "Mike and Molly", and has been winning awards for her starring role in that as well.Jonah Hill has been a big part of many big films such as "Superbad", and is currently one of the hottest young male comedians/actors in Hollywood. He also lost ALOT of weight, and has recently been jokingly telling the press that he is now ready to take the leading man roles away from George Clooney and Brad Pitt!!None the less, Melissa McCarthy and Jonah Hill are two bright rising stars, so it is no surprise that the Academy has decided to recognize them both with a nomination for their work.Now some very interesting trends in this year’s nominees....the two films that will probably be battling it out for "Best Picture" are BOTH homages to making movies. "Hugo", which is directed by veteran American director Martin Scorsese, pays homage to French films. And "The Artist", which is directed by a young French director, Michel Hazanavicius, pays tribute to American movies.This year in the "Best Picture" category, there also seems to be a bit of a theme...France/Paris. First of all you have "Hugo" and "The Artist", and you also have Woody Allen’s "Midnight in Paris" and Steven Spielberg’s "War Horse", which both take place in France (just part of "War Horse" does).Another interesting thing about the nominees is that this year BFFs (Best Friends) George Clooney and Brad Pitt are competing against each other for "Best Actor"(In my opinion, George Clooney will win this award).And in Best Actress you have two incredible actresses who are nominated for "Best Actress" for playing historical icons, one a Hollywood icon, and the other an icon in politics.Of course I am talking about Meryl Streep for her role in "The Iron Woman", and Michelle Williams for her role in "My Week with Marilyn". For this category, I have a feeling that Meryl Streep will win. Many people think that Meryl has won many times, but in actuality she has only won TWICE. Even though she has been nominated 17 times!!! And the last time she won an Oscar was in 1983 for her role in "Sophie’s Choice".So readers, have you already started predicting who YOU think will win? I must say that this year it is VERY hard to predict!!!© AP/AFLO© ロイター/AFLO■関連作品:Bridesmaids (原題)© 2011 Universal Picturesヤング≒アダルト 2012年2月25日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.少年は残酷な弓を射る 2012年6月、TOHOシネマズ シャンテにて公開© UK Film Council / BBC / Independent Film Productions 2010アルバート・ノッブス© Morrison Films / Chrysalis Films 2011 マリリン 7日間の恋 2012年3月24日より全国にて公開© 2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.マーガレット・サッチャー鉄の女の涙 2012年3月16日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2011 Pathe Productions Limited , Channel Four Television Corporation and The British Film Institute.マネーボール 2011年11月11日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開ファミリー・ツリー 2012年5月18日よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開© 2011 Twentieth Century Fox戦火の馬 2012年3月2日より全国にて公開© Dream Works II Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.ミッドナイト・イン・パリ 2012年初夏、新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマほか全国にて公開© 2011 Mediaproducción, S.L.U., Versátil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.ヒューゴの不思議な発明 2012年3月1日よりTOHOシネマズ 有楽座ほか全国にて公開© 2011 Paramount Pictures Corporation. All rights reserved.アーティスト 2012年4月7日よりシネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか全国にて公開© La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm第84回アカデミー賞 [アワード] 2012年2月26日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催© AMPAS■関連記事:ミシェル・ウィリアムズが選ぶ、勝負服は?注目すべきアカデミー賞ファッション人間以上にバトル過熱化?巨匠&名優が擁立する、アカデミー賞級の“犬”たち『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』がSAG賞を席巻!3部門を制覇鬼才デヴィット・フィンチャー、オスカー候補女優を「パーフェクト!」とベタ褒め『アーティスト』快進撃はさらに続く!監督協会賞も受賞し、オスカーに王手
2012年01月31日