『秒速5センチメートル』『君の名は。』の新海誠監督作品などで知られるコミックス・ウェーブ・フィルム(以下:CWF)制作の最新作『詩季織々』が、2018年夏公開されることが決定。本作は中国の3都市を舞台に、失したくない大切な思い出を胸に大人になった若者たちの、過去といまを紡いだ3つの短編からなる珠玉の青春アンソロジーとなっている。本プロジェクトは、中国で数々のアニメーション作品を制作し、中国のアニメ業界をリードするブランドHaoliners(ハオライナーズ)の代表も務めるリ・ハオリン監督が、10年近く前に『秒速5センチメートル』を観て新海監督に憧れ、熱烈なオファーをCWFに送り続けたことにより始動。今作ではリ・ハオリンを総監督に、実写映画出身でアニメ初挑戦となるイシャオシン、CGチーフとして長年に渡り新海作品を支え続けてきた竹内良貴を監督に起用。監督全員が30代前半と、日本と中国の若き才能が集結した。今作で自らの思いを重ね合わせ描くのは、中国の暮らしの基となる“衣食住行”――。■「食」をテーマに描く『陽だまりの朝食』(イシャオシン監督)北京で働く青年シャオミンは、ふと故郷・湖南省での日々を思い出す。祖母と過ごした田舎での暮らし、通学路で感じた恋の気配や学校での出来事…子ども時代の思い出の傍には、いつも温かい、心のこもったビーフンの懐かしい味があった。そんな中、シャオミンの祖母が体調を崩したとの電話が入る――。今作が初のアニメーション監督作品となるイシャオシン監督は、「原作は、私が6年前に書いた短文です。当時の私は田舎から北京に来たばかりで、頼れる人も、友も、仕事の目標もありませんでした。ある寒い冬の夜、あまりの寂しさから、故郷を想い、祖母や家族との懐かしの味とその思い出を物語にしました。その作品は共感を呼び、映画化の提案も多く頂きましたが、今回縁あってこの企画のお話をいただいたときに、この原作でアニメに初挑戦しようと決めました」と自身の思い出を込めたと明かしている。■「衣」をテーマに描く『小さなファッションショー』(竹内良貴監督)広州の姉妹、人気モデルのイリンと専門学校生のルル。幼くして両親を亡くした2人は、共に助け合いながら仲良く一緒に暮らしていた。しかし、公私ともに様々なことがうまくいかなくなってきたイリンはついルルに八つ当たりしてしまい、2人の間には溝ができ、大喧嘩をしてしまう…。劇場公開作品として初監督に挑む竹内監督は、「この作品を作るにあたり、中国の広州の街中を歩き回りました。近代的な真新しいビルが立ち並び、かと思えば昔ながらの町の風景もそこかしこに息づき、それらがものすごい速さで変化していくという、まさに時代の変化を絵に表したかのような光景がそこにはありました」と広州を表現。「この僕の作品は服をキーにして姉妹の関係性の変化を描いていますが、それを通して何か感じ取れるものが見終わった後に残ってくれれば幸いです」とメッセージを寄せている。■「住」をテーマに描く『上海恋』(リ・ハオリン監督)1990年代の上海。石庫門(せきこもん)に住むリモは、幼なじみのシャオユに淡い想いを抱きながら、いつも一緒に過ごしていた。しかし、あることがきっかけとなり、リモは石庫門から出ていき、お互いの距離と気持ちは離れてしまう。そして現代、社会人になったリモは、引っ越しの荷物の中に、持っているはずのないシャオユとの思い出の品を見つけるのだった。本作は、変わりゆく上海の街並みに思い馳せ、淡い初恋を瑞々しく繊細に描いた『秒速5センチメートル』のオマージュ作。リ・ハオリン監督は、「人の一生は一瞬で過ぎ去り、人は何かを忘れ、誰かと別れ、離れていってしまう。そんな儚く消えゆくものを、美しい映像としてずっと残したいと思いました」と今作制作のきっかけを語り、「舞台となる上海の石庫門は、1980年代に生まれた私たちの世代には“実家”のような存在です。狭い中で、家族の距離は近く、温かい。しかし、時代とともに、人がいなくなり、石庫門は徐々に取り壊されています。幼少期、いつまでもその家に家族一緒に暮らしていくと思っていたのに、いつしか離れ離れに、そして永遠に別れることになる。そんな”実家”への感情は”初恋”に似ていると思いました。『上海恋』ではアニメーションという言葉を通して、それらの感情を皆様にお届けできれば幸いです」とコメントしている。『詩季織々』は夏、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月27日台湾版アカデミー賞「2017年 第54回金馬奨」に主演男優賞、助演男優賞を含む5部門ノミネートの快挙を果たし、かつて青春映画以外はヒットしないと言われていた台湾映画界を根底から揺るがした問題作『目撃者 闇の中の瞳』(原題:目撃者)が、来年1月13日(土)より日本でも公開されることが決定。あわせてティザービジュアルも解禁された。2007年。新聞社の実習生シャオチーは、ある嵐の夜、郊外の山道で車同士の当て逃げ事故を目撃する。被害者の男性は死亡、助手席の女性も瀕死の状態だった。シャオチーは現場から逃走する車を撮影するが記事にはならず、また犯人が捕まることもなかった。時は過ぎ、9年後。敏腕記者となったシャオチーは、取材の帰り道に買ったばかりの中古車をぶつけてしまう。破損した車を自動車修理工に見せると、その車は過去にも事故に遭っていることが判明。さらに警察で調べたところ、なんと以前の持ち主は9年前の当て逃げ事故の被害者だった。シャオチーは先輩記者マギーの協力を得て、独自に事故の真相を調べ始める。事故の直後に失踪した被害者女性、彼女につきまとう 影、消された証拠写真、そして逃走車の所有者として浮かび上がる意外な人物…。関係者たちの証言がことごとく食い違う中、シャオチーはある結論を導き出す。それは永久に続く悪夢の始まりだった――。この数年、ホラーやサスペンスなどのジャンル映画の快進撃が続く台湾映画だが、その先陣を切っているのが、33歳の新鋭監督チェン・ウェイハオ。興行・批評の両面で大成功を収めた長編デビュー作のホラー『紅衣小女孩』(日本未公開)に続く本作は、生身の人間の恐ろしさを描き切った犯罪スリラー。物語は、ジャーナリストの卵が山道で目撃した衝突死亡事故から9年後、彼がいま乗っている愛車がそのとき当て逃げされた事故車だったと知り、やがて男の周りで次々と悪夢が起こる。何者かが裏で手を引いているのか、それとも因果応報か?事件に巻き込まれた者たちが語る様々思惑と嘘が入り混じった「真実」を時空と視点が交錯する巧みな構成で描き、ラストの瞬間まで観客の背筋を逆なでし続ける…。そんな野心あふれる新聞記者の主人公を演じるのは、2016年の話題作『菜鳥』(原題)で台北映画祭最優秀助演男優賞を受賞した若手実力派のカイザー・チュアン。また、主人公を翻弄する魔性の上司を、モデル出身で昨年の台北映画祭では『紅衣小女孩』を含む3作品で最優秀主演女優賞に輝いたティファニー・シュー。事件の鍵を握るワケありの被害者女性を『モンガに散る』のアリス・クーが演じている。『目撃者 闇の中の瞳』は2018年1月13日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年10月05日『幻想奇譚 白蛇伝(げんそうきたんはくじゃでん)』が5月25日(木)に開幕。前日に公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には山下聖菜、伊勢大貴、椎名鯛造、兼崎健太郎、秋 夢乃、Kimeru、伊阪達也、反橋宗一郎、横井寛典、鷲尾修斗、秋沢健太朗、齋藤健心が登壇した。【チケット情報はこちら】「白蛇伝」は、中国で「西遊記」「水滸伝」「三国志」に並ぶ四大民話のひとつで、妖(あやかし)と人間の許されない恋が描かれている。脚本・演出は菅野臣太朗。ゲネプロ前の囲み取材では、自身の役どころについて白蛇の化身・白娘(パイニャン)を演じる山下は「妖なんですけど、他の妖とは違って人間に愛がある。それをまっすぐ貫いていく強さが魅力的な役です。唯一、二面性があるキャラクターなのでその部分にも注目してもらえたら」とコメント。心やさしい薬売りの青年・許仙(キョセン)役の伊勢は「(亡き)両親から聞いていた歌が大好きな青年です。歌を通してやさしさを表現していけたらと思っています。いろんな人と関わる中で見せる表情にも注目してほしいです」、青魚の化身・少青(シャオチン)役の椎名は「少青は白娘のことがすごく好きだけど面と向かって言ったことはない、幼馴染みたいなイメージの役です。突然ライバルが出現して色々複雑だけど、こういう愛もいいなと思っていただければ」とそれぞれ話す。作品については、僧侶・法海(ほうかい)役の兼崎が「『白蛇伝』は中国の作品で、立ち回りも中国ならではの動きがあります。僕自身も中国武術が大好きなので楽しみながらやっています」、女狐の化身・胡媚娘(フーメーニャン)役の秋が「終盤、胡媚娘が白娘と対決するシーンでは、人間と妖、どっちが正義だかわからなくなる。そこも(『白蛇伝』に込められた)メッセージなのでぜひ観ていただきたいです」と紹介した。殺陣や歌など見どころの多い本作。特に中国武術を取り入れたアクションは迫力満点で、中国武術世界一の実力を持つ横井らが繰り出す殺陣にぜひ注目して。また、身軽なキャストが揃っているため、さり気ない場面でも身体能力が生かされた動きが散りばめられているのも楽しい。ほかにも、白娘が白蛇に変身する際の演出や、山下と伊勢が恋する気持ちを乗せたかわいらしい歌唱シーンも印象的だった。舞台セットの美しさや、細部まで手の込んだ衣裳にも目を奪われる作品。ぜひ劇場で確認して!公演は5月30日(火)まで東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて。当日引換券は公演前日まで発売。取材・文:中川實穗
2017年05月25日人気俳優イ・ジュンギを主演に迎え、中国とイタリアを舞台に国境を越えた純愛を描く『シチリアの恋』。本日4月17日のイ・ジュンギの誕生日を祝して、ヒロイン・シャオユウの気を引こうとキレキレダンスを見せる本編映像&胸キュン場面写真がシネマカフェにて解禁となった。本作は、中国・上海と、イタリア・シチリアを行き来しながら、国境と地域を越えて愛を育む1組の男女の正統派ラブストーリー。主人公ジュンホが、突然シチリアへオペラ留学すると言い出し、フィアンセであるシャオヨウとの関係にもピリオドが打たれた。絶望したシャオヨウは、ジュンホのシチリア行きを不信に思い、本当の理由を探ろうとするが…。2016年8月に公開された中国では、上半期の恋愛映画としては初日観客動員数ナンバーワンを記録し、話題をさらった。愛する女性シャオユウを最後まで守ろうとするパク・ジュンホを演じるのは、日本でも圧倒的人気を誇るトップスターのイ・ジュンギ。ヒロインには、チャン・イーモウ監督の『サンザシの樹の下で』でデビューし、人気女優として活躍するチョウ・ドンユイが務め、イ・ジュンギと息の合った演技を見せる。さらに、『モンガに散る』『黒衣の刺客』などの台湾の人気スターのイーサン・ルアンらが脇を固めている。このたび解禁された本編映像は、ジュンホがダンスでシャオヨウの気を惹こうとダンスを披露するシーン。賑わう食堂でいきなり踊り出す学生たちをただポカンと見つめるシャオヲウだが、次第に自分が取り囲まれているのに気づき、そこにジュンホがキレッキレのステップで登場する。初めは恥ずかしがっていたが、次第に嬉しさをにじませるシャオヨウ。 “恋ダンス”さながらのキュートな振り付けでイ・ジュンギが披露するダンスは、ファンにはたまらない胸キュンシーン!さらに、このダンスシーンの後には、シャオヨウからとんでもない試練が与えられたジュンホが奮闘する、かわいらしい姿も本編で見られるという。8年ぶりのスクリーン復帰作が純愛映画になったことについて、「なかなか、いままで見ることのできなかった役者イ・ジュンギの純愛ロマンス映画がいよいよ公開されます。楽しみにしてください」と本人も自信たっぷりに語っている。『シチリアの恋』は4月22日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シチリアの恋 2017年4月22日よりシネマート新宿ほか全国にて公開(C) All Rights Reserved 2015
2017年04月17日韓国の人気俳優イ・ジュンギ(34)が8年ぶりの主演作として選んだ映画『シチリアの恋』は、中国とイタリアを舞台に描かれる一組の男女の正統派ラブストーリー。自身初主演となる純愛映画で、ジュンギは愛する女性シャオヨウを最後まで守ろうとするパク・ジュノを演じている。 Q: 8年振りのスクリーン復帰作は中国の純愛映画ですが、どんなポイントに魅かれて本作への出演を決めたのでしょうか。 実は自分のフィルモグラフィーに純愛作品を一つぐらいは入れてみたいと思っていました。異国的なところで、国籍が違う二人の純愛ドラマという面で、新鮮に感じましたし、より惹きつけられたと思います。何よりもどのように描くことができるか非常に悩みました。一種の新しい挑戦としてチャレンジできると思い、やってみたいと思いました。 Q: 愛する女性を守る上で、もしジュノと同じ境遇にご自身がなってしまったら、あなたならどんな生き方を選びますか? 私も同じような選択をすると思います。もちろん実際にそのような状況だとすれば映画よりは実際の判断に困ると思います。ただ、同じ方向ではないにしろ、ジュノの気持ちと同じような何か他の選択を考えると思います。 Q:シチリアの美しい景色もこの映画の重要な要素です。イタリアでの撮影はいかがでしたか? すでに上海で多国籍なスタッフたちとひと月ほど過ごしていたので、すでに皆さんと親しくなっていました。イタリアの美しい景色と、静かでありながら温かい南部の雰囲気が本当に良かった記憶があります。イタリアでも多国籍スタッフがお互いを支えながら家族のような現場で仕事ができました。 一緒に共演したチョウ・ドンユイさんとはたくさんの思い出があり、イタリアでもいたずらしあったりしながら楽しく過ごしました。そのせいか、イタリアでの最後の撮影の日はお互い寂しかった記憶があります。私も少し泣きそうになりましたが、チョウ・ドンユイさんも泣きながら別れを惜しんでいました。本当に暖かく、美しい思い出として残っています。南イタリアはお忙しく日常を過ごされている皆さんに個人的にもおすすめしたいスポットです。人生の癒しの場そのもので、映画の最後の風景も映画の内容とぴったりでいつまでも記憶に残っています。 Q:撮影中のエピソードで覚えている印象的なことはありますか? クマの着ぐるみを被り、シャオヨウに自分が誰かを隠しダンスをするシーンを今でも記憶に残っています。最初に台本をもらった時から悲しく切ないシーンだと思っていたのですが、撮影当日、感情があふれ出てきてしまって。チョウ・ドンユイさんや他のキャストと楽しく撮影はしたものの、クマの中で何度も泣いたのを覚えています。恐らく誰も気づいていなかったと思います。特に、チョウ・ドンユイさんが目の前で泣き出すと、私もつられてしまって非常に困りました(笑)。その彼女の前でダンスをする自分の姿を想像すると、自分で言うのもなんですが本当に可愛そうですね。 現場はいつも楽しかったのですが、どうしても私と他のキャストとは国籍が違った上、私の中国語の実力が良くないので、ジェスチャーを交えながら皆少しでも近づこうと努力していました。また、現場のスタッフ全員が本当に親切で情に厚い方々ばかりでした。特にチョウ・ドンユイさんとは早く親しくならなくてはいけなかったのですが、私は英語の勉強中で、彼女も当時英語を勉強していたので、二人で一緒になっておかしなセリフをふざけて言い合ったりしていました。まるで本当の妹の様であり、友人のように感じるぐらい撮影中は常に一緒に過ごしていました。撮影が終わると、しばらくは本当に寂しさを感じるほどでした。 Q.チョウ・ドンユイさんとの共演についてお聞かせください。 彼女は本当に明るい方です。韓国のように上下関係や、礼節というようなものにとらわれない方でとても新鮮で、すぐに仲良くなりました。心も純粋でか弱いのですが自分の仕事に関してはプロフェッショナルに自分が持っているものを発揮していました。そのような彼女に非常に好感が持てました。本当に愛しい人を見る様な眼差しになるようお互い短い間に努力しないといけなかったのですが、常に私が見つめると、その2倍のリアクションをしてくれるという、年下ながら私を助けようとしてくれる意思も持っていました。積極的な私の行動にちゃんと反応してくれてありがたかったです(笑)。今では妹のようで友人のような存在です。役者としても素晴らしい方です。 【INFOMATION】映画『シチリアの恋』配給:ハーク 4月22日(土)、シネマート新宿ほか全国順次ロードショー
2017年04月11日3月18日(土)より4Kレストア・デジタルリマスターとしてスクリーンで復活する『クー嶺街(リンチェ)少年殺人事件』の舞台挨拶が3月14日(火)に行われ、主人公を演じたチャン・チェンが登壇。またサプライズゲストとして、俳優・妻夫木聡も登場した。1960年代の台湾・台北。夜間中学に通う小四(シャオスー)は不良グループ“小公園”に属する王茂(ワンマオ)らといつもつるんでいた。小四はある日、小明(シャオミン)という少女と知り合う。彼女は小公園のボス、ハニーの女で、ハニーは対立するグループ“217”のボスと、小明を奪い合い相手を殺し、姿を消していた。小明への淡い恋心を抱く小四だったが、ハニーが突然戻ってきたことからグループの対立は激しさを増し、小四たちを巻き込んでいく――。名匠エドワード・ヤン監督が1991年に発表した伝説の傑作『クー嶺街少年殺人事件』。1960年代の台湾を舞台に、実際に起きた事件に着想を得た本作は、少年少女の青春のきらめきと残酷さ、そして「時代のうねり」を鮮烈な映像と秀逸な脚本で映し出し、BBCが1995年に選出した「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画とし て唯一選出されるなど、映画史上に燦然と輝く傑作として評価され、これまで世界中のクリエイターや多くの映画ファンたちに熱狂的に支持されてきた。そんな本作が、今回ヤン監督の生誕70年、没後10年となる節目の今年、25年ぶりに再上映が決定。この日の舞台挨拶に登壇したのは、ヤン監督に見出され本作で主人公の小四を演じ鮮烈なデビューを飾ったアジアを代表するチャンと、当時を最もよく知るプロデューサーのユー・ウェイエン。ヤン監督についてチャンは、「私にとってとても特別な存在です。そして、この『クー嶺街少年殺人事件』 は、私の人生にとってとても特別です。これがなかったら、役者になっていなかったし、初めての来日も東京国際映画祭の上映でした、どれだけ時間が経っても、この作品はその様な縁をもたらしてくれます」と本作は自身にとって特別で大切な作品だとコメント。また、ホウ・ シャオシェン監督『黒衣の刺客』でチャンと共演し、共にカンヌ国際映画祭にも参加している妻夫木さんは、「本当にいい人なんです!『春の雪』(行定勲監督)の現場に見学に来ていて、そこで初めて会いました。それから、彼が日本に来るたびにご飯も一緒に行ったりしていて、日本語もかなり勉強しているので、いつも日本語で会話しています(笑)」とチャンとの交流を明かす。さらに、先日『怒り』で「日本アカデミー賞」最優秀助演男優賞を受賞した妻夫木さんに、チャンから逆サプライズが!まさかの“勝負パンツ”がプレゼントされ、ジョーズがデザインされたインパクトのあるデザインに会場は爆笑。チャンは「新婚旅行でぜひ使って!」と冗談交じりに笑顔でプレゼントしていた。『クー嶺街少年殺人事件』は角川シネマ有楽町にて公開中、3月18日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)
2017年03月15日台湾が生んだ名匠エドワード・ヤン監督の没後10年、生誕70年の節目に、25年ぶりに4Kデジタルリマスターで蘇る伝説の傑作『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』。主演を務めるのは、ヤン監督に見出されて本作で俳優デビューし、現在も『グランド・マスター』や、ベルリンで絶賛を受けたSABU監督作『Mr.Long/ミスター・ロン』をはじめ国際的に活躍するチャン・チェン。実は本作には、現在も映画界の第一線で活躍する俳優や監督が多数出演している。ヤン監督が実際に起きた事件から着想を得た本作は、1960年代の台北を舞台に、少年少女の青春のきらめきや残酷さとともに、当時の社会の姿や“時代のうねり”を鮮烈な映像と秀逸な脚本で映し出し、BBCが1995年に選んだ「21世紀に残したい映画100本」に台湾映画として唯一選出されるなど、映画史上に燦然と輝く傑作として知られている。これまで世界中のクリエイターや多くの映画ファンたちにも熱狂的に支持されていきたが、今回、25年ぶりに4Kレストア・デジタルリマスター化、3時間56分版で劇場公開が実現。これまでDVD化されず、伝説化されてきた本作には、マーティン・スコセッシをはじめ、『怒り』の李相日監督、『ジムノペディに乱れる』の行定勲監督、『溺れるナイフ』の山戸結希監督、俳優の永瀬正敏、加瀬亮、イッセー尾形などからも熱い応援コメントが寄せられている。そんな本作の主演を務めたのは、いまや国際的に活躍するスター、チャン・チェン。エドワード・ヤン監督は「映画業界に大規模に新しい血を入れなくては!」という強い想いから、本作では現場経験のほとんどない俳優やスタッフを積極的に登用し、1年を超える長いリハーサルを敢行して作品を完成させた。熱い情熱あふれる監督に見出され、本作でデビューを飾っていった俳優やスタッフたちは、現在もなお映画界を牽引する存在として活躍を続け、エドワード・ヤンの魂を受け継いでいる。■チャン・チェン(主人公シャオスー役)アジアを代表する大スターに!それまで演技経験はほぼなかったが、ヤン監督に見出され主演に抜擢、1991年の本作でデビューを飾った。続く、ヤン監督の『カップルズ』、ウォン・カーウァイ監督の『ブエノスアイレス』などに出演。兵役からの復帰後は、アン・リー監督のオスカー受賞作『グリーン・デスティニー』、ジョン・ウー監督の大ヒット作『レッド・クリフPartI & Part II』、カーウァイ監督『グランド・マスター』、妻夫木聡も参加したホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』などに出演。アジアを代表する監督たちから、絶大な信頼を寄せられる俳優となった。また、2014年には短編作で自身も監督デビュー。SABU監督最新作『Mr.Long/ミスター・ロン』(秋以降公開予定)にて主演を務め、本年度ベルリン国際映画祭コンペティション部門へも出品されるなど、その活躍はワールドワイドに。本作の日本での再上映を祝福し、来日も決定している。■チアン・ショウチョン(チャンチョン役)永作博美の主演作を監督!本作で女優デビューした彼女は、いまや台湾を代表する監督のひとり。本作の後、ヤン監督の作品に脚本や助監督として参加。ホウ・シャオシェン監督の助監督を経て、オムニバス『三方通話』(’02)の一篇で監督デビューを果たす。その後の短編『跳格子』は台湾「金馬奨最優秀短編賞受賞」をはじめ数々の賞に輝き、ドキュメンタリー映画『風に吹かれて-キャメラマン李屏賓の肖像』も評価された彼女は、2015年、永作さんや佐々木希らが出演した『さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~』で監督を務め、日本でも話題に。“エドワード・ヤンの後継者”とも呼ばれている。■クー・ユールン(フェイジー役)若き実力派俳優へと成長!映画監督の父、クー・イーチェンの影響もあり幼少期から映画の現場に親しんできたクー・ユールン。ホウ・シャオシェン監督『恋恋風塵』(’86)に出演後、本作でも印象に残る演技をみせる。以降、ヤン監督の作品へは『カップルズ』『ヤンヤン 夏の思い出』と出演し、監督に才能を引き出され演技の幅を広げていく。その後、アン・リー監督『ラスト、コーション』やア―ヴィン・チェン監督『台北の朝、僕は恋をする』など名匠から若手まで幅広い監督とタッグを組む。その後、『シチリアの恋』に抜擢されたリン・ユゥシェン監督作や、女優シルヴィア・チャンが監督を務めた『念念』などにも出演し、数多くの映画賞で高い評価を受けている。そのほか、作り手に転身した者も数多いという本作。出演者の人生までも大きく変えてしまうほど、エネルギーに満ちあふれた作品は、25年経ったいまでも色あせることのない情熱を放っている。『クー嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』は3月11日(土)より角川シネマ有楽町にて、3月18日(土)より新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年03月11日1970年代後半のニューヨーク・サウスブロンクスを舞台に、ヒップホップの黎明期に生きる若者たちを描き出すNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」。4月7日(金)より、完結編となるパート2が世界同時配信されることに合わせ、待望の本予告映像、キービジュアル&場面写真が解禁となった。70年代後半のニューヨーク。ディスコシーンが全盛期を迎え、マンハッタンのライブハウスでは誕生したばかりのパンクロックが鳴り響く中、サウスブロンクスでは“ヒップホップ”が生まれつつあった。貧しく波乱に満ちた環境を生き抜くティーンエイジャーたちが創り出した、まったく新しい形の音楽は、やがて世界に広がり、現在のミュージック・シーンに大きな影響を与えることになる――。アカデミー賞作品コンビ、バズ・ラーマン監督とキャサリン・マーティンによる初のドラマシリーズとなる本作。映画や音楽だけに留まらない幅広い層のファンの支持を受ける本作は、先日、後編の配信日決定がニュースとなった際には、ネット上に「キター! 待ちわびてたー!」「ブラザーズにまた会える!」「4月7日は寝れない」と、後編を待ち望んでいた多くの熱い声が飛び交った。今回解禁された新たなキーアートビジュアルは、N.Y.を背景にレコード、マイクと登場人物たちがコラージュされた本作のテイストあふれるもので、場面写真では、相変わらず最強のチームワークでキメまくりの“ゲット・ダウン・ブラザーズ”の勇姿や、歌手として動き始めたヒロイン・マイリーンの姿があり、いよいよクライマックスを迎えるドラマへの期待を煽るものとなっている。キャストは引き続き、時代が生んだ歌姫マイリーン役にヘリゼン・グアルディオラ、エゼキエル役のジャスティス・スミス、DJシャオリン・ファンタスティック役のシャメイク・ムーアほか、ジェイデン・スミス、スカイラン・ブルックス、トレメイン・ブラウン・Jr.といった若手が“ゲット・ダウン・ブラザーズ”を演じる。さらに同時に解禁された本予告映像には、ミュージック番組のニュース風に紹介される冒頭から、成功へと駆け上がっていく彼らの超絶クールなパフォーマンスが炸裂。しかし、ブロンクスの影の部分でもある大人たちや周囲の変化も描かれ、エゼキエルやシャオリンたちの身にも大きな波乱の展開、決断の時が待っていることが伺える。彼らはどうなるのか?いよいよ完結を迎える本作から目が離せない。「ゲットダウン」パート2(第7~13話/全13話)は4月7日 (金)より全世界同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年03月10日『ロミオ+ジュリエット』や『ムーラン・ルージュ』などで知られるバズ・ラーマン監督が手がける、ヒップホップ誕生に迫るNetflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」。ついに完結へと向かう待望の後編が、4月7日(金)より全世界同時配信されることが決定。数々のパフォーマンスの一端を収めた予告映像も解禁となった。本作は、『ムーラン・ルージュ』と『華麗なるギャツビー』というアカデミー賞作品を生み出したコンビ、バズ・ラーマン監督×キャサリン・マーティンによる初のドラマシリーズ。2016年8月より配信となった前編・Part1に続く、後編・Part2となり、全13話のストーリーがついに完結を迎える。配信開始と同時に、その作品クオリティの高さと70年代後半を蘇らせた斬新な映像美で、映画・海ドラファン、ヒップホップやラップのファンはもちろん、幅広い音楽やファッション、ダンスカルチャーの世界でも注目され、新しいミュージックドラマの誕生として大きな話題を呼んだ。また、グランドマスター・フラッシュ、DJクール・ハーク、カーティス・ブロウなどの名だたるヒップ・ホップレジェンドがアドバイザーとして協力し、カリスマ・ラッパーであるナズ(Nas)が劇中ナレーションやプロデュースを務めるなど、その“本物”の世界観や音楽は瞬く間に世界中の視聴者を魅了することに。後編のストーリーでは、貧しく波乱に満ちたN.Y.サウスブロンクスから生まれたヒップホップチーム“ゲット・ダウン・ブラザーズ”による新たなムーブメントはもちろん、主人公のエゼキエル“ブックス”(ジャスティス・スミス)とヒロインのマイリーン(ヘライゼン・グアルディオラ)のラブロマンスにも大きなドラマが巻き起こっていくという。このたび公開された予告映像では、彼らの圧巻のパフォーマンスの一部を確認することができ、ドラマチックな急展開を遂げるストーリーも予感させている。また、ブルース・リーに憧れるDJシャオリン・ファンタスティック(シャメイク・ムーア)のカンフー風パフォーマンスもますます冴え渡っているようだ。本作発表時には、「あのバズ・ラーマン監督がなぜヒップホップを題材に?」という声も多数聞かれた本作。ラーマン監督は過去作品の映像センスと本作の新たな表現方法の関係性について、「僕はこれまでの人生でも、ずっとコラージュ・アーティストだったんだ。ブロンクスで生まれたこのムーブメントが、僕に作品の作り方を教えてくれたんだよ。違うものを組み合わせて、新しいものを作り上げる。大人になってからのクリエイティブな人生全てに大きな影響を与えてもらったという気がしているね」と語っている。いよいよクライマックスに向かう後編を、見逃さないで。Netflixオリジナルドラマ「ゲットダウン」Part2(第7~13話/全13話)は4月7日 (金)より全世界同時配信。(text:cinemacafe.net)
2017年02月26日韓国のトップ俳優イ・ジュンギを主演に迎え、中国とイタリアで国境を越えた純愛を描く『シチリアの恋』。その待望の予告編とポスタービジュアルがシネマカフェにて解禁となった。突然、シチリアへのオペラ留学すると宣言した音痴のジュンホ。フィアンセであるシャオユウとの関係にもピリオドが打たれた。絶望したシャオユウは、ジュンホの突然のシチリア行を不信に思い、本当の理由を探ろうとするが…。ハリウッド超大作『バイオハザード:ザ・ファイナル』への出演でも注目を集め、本作で中国スクリーンデビューを飾ったトップスターのイ・ジュンギが、8年ぶりに映画主演。ヒロイン・シャオユウ役を巨匠チャン・イーモウ監督の『サンザシの樹の下で』でデビューし、人気女優として活躍するチョウ・ドンユイが務め、『黒衣の刺客』などで知られる台湾のスターのイーサン・ルアンらが脇を固めている。中国・上海とイタリア・シチリアを行き来しながら、国境と地域を越えて愛を育む男女の正統派ラブストーリーは、2016年8月に中国で公開されるや、上半期の恋愛映画としては初日観客動員数ナンバーワンを記録するヒットとなった。このたび解禁された予告編は、留学先の中国でひと目惚れしたシャオヨウに「俺の彼女になれ」とジュンホが告白するシーンからスタート。だが、2人の出会いと幸せな時間をとらえた胸キュンシーン満載の前半部分から一転、後半は2人のすれ違う様子が美しいシチリアの景色と共に描かれていく。遠く離れてもお互いを想う気持ちは変わらない2人が、どうして離れ離れにならなくてはいけなかったのか。「生前葬をしてくれ」と姉に語るジュンホが、シャオユウのもとを去った衝撃の理由が明かされていくが…。また、ポスタービジュアルでは、韓国の人気スターのイ・ジュンギと台湾の人気スターのイーサン・ルアンが中国の人気女優チョウ・ドンユイを挟むように座り、2つの国を暗示するかのように背景の色がくっきりと分かれたビジュアル。それぞれのいる場所が意味を持つかのようで、人気俳優たちが織りなす“純愛”を期待せずにはいられないビジュアルとなっている。『シチリアの恋』は4月22日(土)よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月21日ステラ マッカートニー(Stella McCartney)がデジタルプロジェクト「ONE CITY, ONE GIRL」シリーズの新作を公開した。ブランドの最新コレクションが発表される度に、世界中の都市の中から1都市に焦点を当てて、そこに住むひとりの女性をモデルにコレクションを紹介する「ONE CITY, ONE GIRL」シリーズ。今回は上海を舞台に、スタイリストのフィル シャオ バイをモデルに撮影を行った。ストリートスタイルのコンペティションで優勝したことからファッションやスタイリングに携わることになったフィル。ファッションやスタイリングが好きな理由については、「毎日新しい人々と出会い、新しいものを作り出す為に共に取り組むことが大好きです。同じものは一つとしてありませんし、いつも変化があります」と語っている。絶えず変化するヘアスタイルについて、「レインボーカラーは全て試したと思います。最近は年齢を重ねるにつれ、以前ほど頻繁にヘアスタイルを変えません。でも、思い出は最高です」とコメント。今回のルックの中で一番気に入ったものについては、「ランドスケーププリントのドレスがとても気に入りました。撮影を行った橋ではこのドレスがとても美しく見えました。とてもスペシャルなルックです。また、メタリックゴールドのヒールも大好きです!」と語っている。
2017年01月09日『バイオハザード:ザ・ファイナル』にも出演する韓国の人気俳優イ・ジュンギを主演に迎え、中国とイタリアを舞台に国境を越えた純愛を描いた『Never Said Goodbye』が、『シチリアの恋』として2017年4月より日本公開されることが決まった。突然、シチリアへ留学すると宣言したジュノ。フィアンセであるシャオユウとの関係にもピリオドが打たれた。絶望したシャオユウは、ジュノのあまりにも突然なシチリア行きを不審に思い、本当の理由を探ろうとする――。本作は、中国・上海とイタリア・シチリアを行き来しながら、国境と地域を越えて愛を育む一組の男女の正統派ラブストーリー。2016年8月に公開された中国では、上半期の恋愛映画としては初日観客動員数ナンバーワンを記録し、話題をさらった。愛する女性シャオユウを最後まで守ろうとするパク・ジュノ役を演じるのは、韓国トップスターのイ・ジュンギ。2001年からモデルとして活躍後、2000分の1の競争率からオーディションで合格。2005年公開の『王の男』で女性と見まがうほどの端正な容姿を持つコンギル役で一躍脚光を浴び、『初雪の恋~ヴァージン・スノー~』では宮崎あおいと共演。現在も、ドラマ「麗<レイ>―花萌ゆる8人の皇子たち―」や「夜を歩く士(ゾンビ)」などで話題を集めている。本作では、中国に渡ってきた韓国人留学生に扮し、愛する女性を最後まで守る好青年を熱演。さらに、ラストシーンと共に響き渡るエンディング曲「For a while」はイ・ジュンギの楽曲で、本作のメガホンをとった林育賢(リン・ユゥシェン)監督が気に入り採用された特別な1曲。相手役は、『サンザシの樹の下で』で巨匠チャン・イーモウ監督に見いだされてデビュー、人気女優として活躍するチョウ・ドンユイが務め、イ・ジュンギと息の合った演技を見せる。このたび解禁された場面写真でも、イ・ジュンギとチョウ・ドンユイ演じる恋人同士の2人が、顔を寄せ合い見つめ合う胸キュンなシーンが切り取られている。プロデューサーとして、作品に出演する俳優たちをスターへと押し上げることで有名な香港の3大監督の中の1人、スタンリー・クワンが製作を総括。ドキュメンタリー『ジャンプ・ボーイズ』で注目を集めたリン・ユゥシェン監督が、胸キュンラブストーリーをどう描き出すのか期待していて。『シチリアの恋』は2017年4月よりシネマート新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月21日国民的映画『男はつらいよ』の山田洋次監督がシリーズ終了後20年ぶりに生み出し、大ヒットした喜劇映画『家族はつらいよ』。このほど、本作が中国の敏腕プロデューサーのもとリメイクされることが決定、中国全土で公開されることになった。“熟年離婚”をめぐって大騒動を繰り広げる家族の姿をコミカル、かつハートウォーミングに描いた本作。2016年3月に公開され、観客動員120万人、 興行収入13億円を記録するヒットとなり、橋爪功×吉行和子、西村雅彦×夏川結衣、林家正蔵×中嶋朋子、妻夫木聡×蒼井優といった平田家のメンバーが再び集結する『家族はつらいよ2』も、2017年5月に日本公開される。リメイクの話が持ち上がったのは、1作目の『家族はつらいよ』が完成した直後のこと。日本映画界とも長年精通しており、山田監督とも親交の深い中国映画プロデューサー、顧暁東(グ・シャオドン)氏が来日した際、『家族はつらいよ』を観てその面白さに舌を巻き、山田監督との会話で、家族の中で起こる騒動は万国共通なので、各国バージョンがあったら面白いのでは、という話がきっかけに。その後、6月に開催された第19回上海国際映画祭で、『家族はつらいよ』『母と暮せば』の2作品が招待上映された際にはチケットは完売し、上映後に観客から大喝采を受けた様子を見て、この企画が成功すると確信を得た顧プロデューサーは、いよいよ本格的にリメイクの実現を決意。顧プロデューサーからの申し出に山田監督も快諾し、正式にリメイク作品が始動した。中国版のタイトルは、『麻煩家族(マーファン・ジャーズー)』。日本語に訳すと「やっかいな家族」という意味になるそう。山田監督のオリジナル版を最大限に尊重した脚本作りを目指しつつ、舞台を北京市内に移し、3世代が同居する一家に巻き起こる、熟年離婚騒動を中心に描く。家族の設定や職業は基本的には原作を踏襲し、日本版で周造(橋爪さん)が行きつけにしている小料理屋が胡同の食堂になったり、家族会議で取る出前は鰻でなく北京ダックになっていたりと、中国版ならではの楽しい設定も見どころ。監督を務めるのは、チェン・カイコー監督『人生は琴の弦のように』の弟子のシートウ役や、中国版「深夜食堂」の主人公など、中国全土で知られる俳優としても活躍する傍ら、舞台演出やテレビドラマの監督なども手掛けている黄磊(ホワン・レイ)。本作が映画監督デビューとなり、俳優としても長男役(日本版では西村さん)で出演する。その他の出演者もいずれも中国の実力派俳優を揃え、魅力的なアンサンブルが期待できそうだ。また、エグゼクティブ・プロデューサーとして、チャウ・シンチーの『西遊記~はじまりのはじまり~』ほか、『グリーン・ディスティニー』『HERO』『単騎、千里を走る』、ジェット・リー主演『海洋天堂』などで知られるビル・コン(江志強)を迎え、中国国内5,000館という大規模な公開のプロジェクトとなる模様。撮影は11月14日にクランクインしており、主に北京市内で12月下旬まで行われる予定。中国での公開は、2017年4月28日を予定している(日本公開は未定)。『家族はつらいよ2』は2017年5月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年12月12日ジミー チュウ(JIMMY CHOO)が2016秋冬コレクションの広告キャンペーンに7人のパワフルなモデルを起用し、インパクトの強いビジュアルシリーズを公開した。ブランド創設20周年を祝し、スペシャルキャストを起用した同広告キャンペーン。アンバー・ヴァレッタ、ミラ・ジョヴォヴィッチ、サーシャ・ピヴォヴァロヴァ、レキシ・ボーリング、テイラー・ヒル、ジャスミン・トゥークス、シャオ・ウェン・ジュらが、ジミー チュウウーマンの要素である“生来の自信”、“エフォートレスなグラマー”、“大胆なスピリット”を体現している。なお、撮影はクレイグ・マクディーンによりニューヨークで行われた。同広告キャンペーンについて、クリエイティブディレクターのサンドラ・チョイは「今回の秋冬キャンペーンでは、これまでに築き上げてきた20年と未来におけるジミー チュウというブランドの価値を具現化するキャラクターを映しだしているわ。私たちの女性像に対するモダンな視点と、大胆な次章を表現しているの」と語っている。
2016年07月26日