山田孝之らが発起人となり、役者を目指す全ての人に「学び」と「チャンス」を提供するため、2017年にスタートしたサービス「MIRRORLIAR」。この度、新たな企画として若手とベテラン、メジャーとインディーズが融合し映画を作り上げるプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」(ミラーライアーフィルムズ)を始動。プロジェクト発表記者会見が行われ、監督として起用された俳優・映画監督12名からコメントが到着した。新たな企画「MIRRORLIAR FILMS」では年齢・職業問わず多くの方たちに映画製作のきっかけや魅力を届けるべく、一流監督から一般クリエイターまで、36人の映画監督による短編オムニバス映画(1作品5分以上15分以内)を4シーズンに分けて製作、1stシーズンを2021年夏に全国劇場公開。シーズン2、3、4と3か月ごとに公開していき、4シーズン公開後には映画祭を開催する。現在、オムニバス上映作品に含まれるショートフィルムの一般公募を、作品内容やジャンル、プロ・アマチュア、他映画祭での受賞歴を問わず、幅広く実施している。9月16日(水)に行われた会見には、本プロジェクトの幹事の1人である伊藤主税(and pictures)に、運営メンバーの1人である山田さん、同じく運営メンバーの1人である阿部進之介、幹事の1人である関根佑介(Fogg)、運営メンバーの1人である松田一輝(KOUEN)、配給を担当する小金澤剛康(イオンエンターテイメント)が登壇。映画全36本の作品の中には、著名な俳優・映画監督24名によるオリジナル作品も含まれることが発表され、そしてその中から今回12名の発表が行われた。監督をつとめる俳優陣には、本プロジェクトの発起人の1人でもあり、『デイアンドナイト』では主演を務めたほか、企画にも携わるなど俳優だけに留まらない活躍をみせる阿部進之介、新作ドラマ「DIVER-組対潜入班-」や前作が大ヒットを記録した2021年公開予定の『ザ・ファブル 第二章』など話題作への出演が絶えない安藤政信、22歳でカンヌデビューを果たすなど国内外で注目を集め、長編デビュー作『真っ赤な星』や『21世紀の女の子(君のシーツ)』などを手掛ける新進気鋭監督・井樫彩、『ラスト・ナイツ』(15)でハリウッド進出を果たしたほか、天童荒太の小説「悼む人」のハリウッドでの実写版映画の撮影を控えている映画監督・紀里谷和明。さらに、岡田将生とダブル主演を務める2021年1月22日公開予定の『さんかく窓の外側は夜』も控え、若手実力派俳優として活躍が目覚ましい志尊淳、俳優としては10月10日放送スタートの主演ドラマ「35歳の少女」(NTV)が控えるほか、昨今は「レトロワグラース」代表としての顔も持ち、YouTubeなど活動の領域を広げている柴咲コウ。菅田将暉主演ショートフィルム『Summer break』の監督を務め、イラスト、MV制作などジャンルにとらわれず様々なものづくりに携わる映像クリエイター・野崎浩貴、長編デビュー作『リベリアの白い血』が国内外で高く評価され、長編2作目となる『アイヌモシリ』が10月17日に公開を控える新鋭監督・福永壮志、『新聞記者』(19)で第43回アカデミー賞最優秀作品賞を含む6部門を受賞したほか、その新たな物語として米倉涼子を主演に迎え、Netflixオリジナルシリーズ版でも引き続き監督を務める映画監督・藤井道人。2020年だけでも『グッドバイ嘘からはじまる人生喜劇』『喜劇 愛妻物語』、『滑走路』(主演)、『ミッドナイトスワン』など多数の話題作に出演する俳優の水川あさみ、『リンダ リンダ リンダ』『コタキ兄弟と四苦八苦』などで広く知られ、報知映画祭最優秀監督賞をはじめ数々の受賞歴を誇る映画監督・山下敦弘、阿部氏と同じく本プロジェクトの発起人の1人でもあり、近年ではプロデューサーや監督など活動の幅を広げ、俳優としても主演映画の『はるヲうるひと』が公開待機中の山田さん自身と、計12名の豪華な監督陣の参加が伝えられた。今回発表となった参加者のうち、阿部さん、安藤さん、志尊さん、柴咲さん、水川さんは監督初挑戦となる。記者会見で山田さんは、「日常で気軽にSNSで動画を撮って公開するというサイクルは現代に根付いているので、そこにストーリーを作って撮ってみる。映画作りを気軽に身近に感じてほしい。主婦の方が『500万円撮りましょうよ、奥さん!』みたいなこともあると思う。動画を撮ってみんなが楽しんでくれたら」とさらなるエントリーに期待。山田さんにとっては2021年公開の映画『ゾッキ』に続く監督業だが、「僕は運営側なので賞金はもらえないけれど、何でもやってやろうという感じです。まだ何を撮るかは決めていませんが、上映時間や予算などの制限があるからこそ、アイデアで乗り越えて面白い刺激的な作品を作りたい」と意気込み。監督業初挑戦の俳優陣には「カメラの前と後ろでは違うものがあるので、それを感じてもらいたい。俳優をやっていく中でも監督の立場や苦労を知るのは大切な事。そこに気づいてもらって、映画愛がより強くなることを期待しています」と実感を込めながら呼びかけた。キャスティングについて聞かれると「僕とこの人かなぁ?というイメージはあったものの、短編を撮るほかの監督から『孝之、出てよ』と言われている。その全部に応えて山田孝之だらけの映画祭になったら悲惨なので、逆に自分の作品には出ないで別の監督をキャスティングしてやろうかなと。普段芝居をしない監督に芝居をさせるのも面白そう」と構想は広がるばかりだ。一方、監督初挑戦の阿部さんは「まだ撮影は始まっていませんが、僕自身ワクワクします。この世に存在していない映画をゼロから作る喜びがある」と声を弾ませながら「どんな内容か?それは...秘密です!」とニヤリ。エントリーする人々に向けて「新たな才能の出現も楽しみ。これから映像表現をしようとする方々は僕らの仲間です。映画というものを一緒に盛り上げることができたら」とエールを送った。山田孝之「劇場で観る映画の素晴らしさを知ってもらう」今回のプロジェクトの狙いについて山田さんは「子供たちの将来の夢がYouTuberという今の時代の変化を感じる中で、劇場で観る映画の素晴らしさを知ってもらう数を増やしたい。今の時代は短い映像に慣れているので、短編は合致している。それを劇場で観てもらって、映画っていいじゃん!と思ってもらえれば」と、現在の状況に沿って説明。伊藤さんは「一人でも多くの方に映画作りの面白さを体験してもらいたい。それを劇場で観てもらうことに意味がある。若い世代が映画に触れあってほしい」と熱弁。小金澤さんは「今回のプロジェクトは映画業界全体の希望。長いスパンで続けられるプロジェクトでもある」と劇場側としての魅力を語った。最後に阿部さんは「映画を撮ってみようかな、と思った瞬間からあなたも映画監督です!仲間が増えることを楽しみにしているし、刺激し合えたら」と挑戦者を募集。山田さんも「ネガティブでもポジティブでもいい。表現を吐き出す場として今回のプロジェクトが確立されたら面白くなるはず。ネタを探してどんどん短編映画を撮って、エントリーしてほしい」と未来の映画監督たちに呼びかけていた。初監督に挑戦する面々も!12人の監督からコメント到着※五十音順阿部進之介僕にとって劇映画は「ここでは無い、でも地続きにある、手の届かない、どこかの世界の物語」であり、子供の頃から魅せられてきた没入できる世界です。そんなパラレルワールドのような世界を、監督として創れるなんてとても幸せです。想像と創造を忘れずに楽しみたいと思います。安藤政信自分がいつか監督をするだろうとは心のどこかで想ってましたただその時がいつだかはわからずこの場所で出逢った仲間の山田孝之や伊藤主税さん達によって連れてきてもらえたのだと思いますこの出逢いをはじまりに映像演出に関わっていきたいです井樫彩不思議なご縁で今回参加させていただくことになりました。このような素敵な取り組みの中で、自分になにが出来るのかを考えながら、ひとつの物語を紡ぎ出せたら、と思っています。紀里谷和明まだ自分でも何が出来上がるのか見当もつきませんが、新しい映画制作を多くの方々とご一緒できる事を楽しみにしています。志尊淳色んなことに挑戦したい。普段役者としての立場から行っている物作りを違う立場から、監督という目線から0から触れてみたい。俳優をやっている中で、徐々にこの気持ちが強くなっていきました。でもまさかこんなに早く出来るとは思ってなかったです。どんな形であれ、クリエイティブという観点で役者の仕事に還元できるような事を感じたいと共に、自分が感じる心内を作品を通してお伝えできたらなと思います。支えてくださる方々に感謝の気持ちを持ちながら楽しく作品作りをしていきたいです。柴咲コウ「なんだかワクワクする」純粋なその想いだけを手掛かりに、やったことないことに挑戦してみるのも良いのかもしれない。「やりたいけど、やり方がわからない」そういったことも、人が集まれば、できることがたくさんあるのだろう。野崎浩貴例えば小学生やおばあちゃんたちが作る映画だって当たり前にある方がいいです。この企画には必須条件はありません。少し前までサラリーマンだった僕も作ります。しかも全て劇場公開されます。すでにもう楽しみです。福永壮志様々な声が集められた短編映画の作品群は、きっといつか振り返った時に今のこの時代が反映されたものになると思います。短い時間でも心に残る作品が作れるように頑張ります。藤井道人自主映画時代、短編映画を作り続けてきたけれど、こうやって自由に創作する機会をいただけたのは久しぶりな気がします。紛れて埋もれてしまわないように、初心にかえって楽しみます水川あさみわたしの同級生であり、友達であり、尊敬する役者仲間でもある山田孝之から面白い話をもらいました。監督やらない?って。仕事でいちばん関わる立場なのに、いちばん未知の領域。自分が監督をやるなんてまったく思ってもみなかったけど、毎度、刺激と勇気をくれる山田孝之が誘ってくれるならチャレンジしてみようと、不安と期待が入り混じっております。山下敦弘「自由に好きに短編を作ってください」と言われると逆に辛い。元々、自主映画制作からのスタートだったので、昔は自由に好きに映画を作っていたはずなのだが、あれから20年以上も経ち、いろんな経験をしてきた今、自由に好きにと言われても正直どうしていいのか分からない......、といった状況なので、分からないものは分からないまま分かったフリをせず自由な映画に挑もうと思う。分からないまま突き進んだらどうなるのか?自分でもよく分からないので楽しみです。山田孝之与えられたのは自由な表現の時間。制限が無いと聞けば、人は自分で制限をどんどん増やすから面白い。予算は?日数は?人数は?機材は?納品は?自分一人スマホを片手に佇むこともできるし、熟考の末予算を増やし結集させることもできるだろう。5分~15分の短い時間の意味は、強さも弱さも全てを含めた己との戦いから始まる。既に100で恐れているから未来は明るい。「MIRRORLIAR FILMS」1stシーズンは2021年夏、全国公開予定(全4シーズン)。(text:cinemacafe.net)
2020年09月17日「実は師匠、昨年夏ごろに脳出血で入院していたんです。一時は体重も40kgぐらいまで落ちてしまって……。でも師匠は『大ごとにしたくない』と、ひそかに自宅近くのマンションでリハビリに励まれていました。おかげで少しずつ体力も回復し、最後まで芸人として表舞台に立つための努力をしていました……」(芸能関係者)8月22日、都内の病院で多臓器不全のため亡くなった内海桂子さん(享年97)。現役最高齢漫才師として舞台に立ち続けた彼女の訃報に、日本中が悲しみに包まれている――。’38年に16歳で初舞台を踏み、’50年には相方の内海好江さん(享年61)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。’97年に好江さんが亡くなってからも、ピン芸人として奔走してきた。’98年には漫才協会の会長、’07年には名誉会長に就任。後進の育成にも力を注ぐなど、演芸界に残した功績は計り知れない。「’82年には、漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞。’89年には紫綬褒章、’95年には勲四等宝冠章などといった名誉ある章も受章しています。いっぽうで弟子のナイツと積極的にコラボするなど、最後まで気取らずに活躍の場を広げようとされていました。’10年には、ツイッターも開設。フォロワー数は49万人を超え、その率直な発言で若者からも支持されていました」(前出・芸能関係者)常に謙虚で、人を喜ばせようとしてきた内海さん。本誌もこれまで何度も取材してきたが、いつもプロ意識に驚かされてきた。’18年の戌年企画では「面白いから」と、犬の着ぐるみを着て登場。帰り際には、記者にこんな言葉をかけてくださった。「また何かご協力できることがあったらいつでも呼んでください。なんでもやりますから」そのバイタリティの陰には、過去の経験があった。本誌’19年5月7日号では小3から子守り奉公として働いていたことを明かし、「私の強さは、当時の貧しさからきているのかも」と語っていた。また当時のインタビューでは元気の秘訣について「私のなかには“死ぬ”と“引退する”という言葉はない」とコメント。時代を切り開いてきた彼女らしく、こんな力強い言葉を続けていた。「“もう舞台には要らないよ”と言われたら、よそに行って、金もうけをします(笑)。96歳なら96歳のネタを作る。今日のネタは、今日あったことのなかから探す。いつも舞台には新鮮な気持ちで立っていますよ」生涯現役を貫いた内海さん。それを支えたのは、24歳年下の夫でマネージャーの成田常也さん(73)だった。彼女を“おっかあ”と慕い、『大沢悠里のゆうゆうワイド』でも共演した大沢悠里(79)は語る。「あるとき、“おっかあ”に『24歳も離れた若い奴から盛んに好きだと言われて困っているんだけど、どうしたらいいかな?』と相談されたんです。それが、今の旦那さんです。ただ“おっかあ”は本当に困っていたわけじゃなくて、ノロケ話がしたかったみたい(笑)。だから僕も『そんなに好かれているなら結婚しちゃえば?』と言ったのを覚えています」実際、’99年に2人は結婚。内海さんの横には、いつも成田さんの姿があった。「成田さんは『がん、骨折、肺炎……一緒になってからずっと波瀾万丈でした』とおっしゃっていました。昨年の脳出血後も、師匠は手すりにつかまってやっと歩けるという状態でした……。でも成田さんは、決して甘やかさないんです。無理にでも立たせて、どんどん歩かせる。ここで手助けをしたら、もう動けなくなると理解していたのでしょうね」(前出・芸能関係者)夫の献身的なサポートもあり、内海さんは何度もカムバック。体に気を使いながら、今年1月まで舞台に立っていたという。そんな彼女は本誌’19年5月14・21日合併号で、令和に生きる女性たちに向けてこんなメッセージも遺していた。《“時代は自分で作るもの”なんです。ずっと働きっぱなしで世の中を見ているから、その移り変わりを見ていくうちに、“どうせ変わるなら、世の中は自分で変えていけばいいじゃないか”と思ってね。生き方ひとつで、世の中は楽しくもつまらなくもなる。自分に合った生き方は何なのか、それがわからないようでは、世間に踊らされるままに生きてしまう。そんな人間が、他人の世話なんて焼けないですよ。自分の時代は、自分の手でつかまないと》その言葉どおり時代を切り開き、97歳で大往生した内海さん。彼女の“遺言”は、これからも人々の心に残り続けるはずだ――。「女性自身」2020年9月15日号 掲載
2020年09月03日漫才師・内海桂子(本名・安藤良子)さんが22日に多臓器不全のために97歳で亡くなったことを受け、同じ所属事務所のお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良と南原清隆が28日、事務所の公式サイトで追悼コメントを発表した。内村は「突然の訃報にとても 驚いています。お会いする度 未熟な私にもいつも優しく寛大に接してくださいました。あの笑顔を忘れません。師匠、本当にありがとうございました。心より ご冥福をお祈り申し上げます」と感謝。南原は「デビュー前の頃、桂子師匠を見て芸人としての生き方、厳しさを学ばせていただきました。これからも長生きされて色々な事を教わりたかったのに残念でなりません。舞台で三味線を弾き、歌い笑う、ありし日のお姿を偲びつつ、心よりご冥福をお祈り申し上げます」と悼んだ。内海さんは1922年に東京に生まれ、50年に内海好江さん(97年死去)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。58年にNHK漫才コンクールで優勝し、82年には漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞した。最近では漫才界の最長老でありながら、浅草演芸とマセキの後輩である弟子のナイツに愛嬌あるキャラクターをイジられるなどして広い世代に知名度を集め、独特の言い回しによるTwitterも話題だった。
2020年08月28日「とりあえず100歳まで舞台に立ちたい。舞台の上で目をつぶりたいね。あら、あのばあさんどうしたの?って。最後に『頼むよ』と言って、そのまま逝っちゃいたいね(笑)」(本誌17年1月17号)そう話してくれた内海桂子さん。8月22日に97歳で亡くなったと発表された。漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞し、漫才協会名誉会長も務めた内海さん。まさにお笑い界の“超重鎮”だった。いっぽうで10年8月からは「時代をつかむことも大切」(本誌17年1月17号)といい、Twitterもスタート。49万人以上のフォロワーを抱えるほどの人気を博している。昭和13年、16歳で漫才師になった内海さん。夫婦漫才ユニットの、女性側の代役としてデビューした。昔の夫婦漫才は男性が漫談をして、女性は三味線を弾きながら合いの手を打つのがお決まりだった。しかし内海さんは相づちではなく、ツッコミをアドリブでやってみせた。そうして周囲を驚かせたと本誌19年5月7日号に明かしている。「“そうそう”、“はいはい”だけじゃ、バカみたいだと思ってたからね。ツッコミを入れる女性なんて珍しかったから、“あのコは若いのにスゴイよ”とよく言われましたよ。舞台に上がるたびにネタもどんどん増えてきて、いつの間にかそれが本職になっちゃった(笑)」そんな内海さんの、お笑い人生の土台は昭和初期の経験だという。相方・内海好江さん(享年61)や長男の死、さらに乳がん発病。あらゆる困難に見舞われながらも芸を磨き続けた内海さんは、こう語っている。「小学校3年生から、神田の更科(そば店)で子守奉公を始めたり、私はいろんなことをやってきたの。働きっぱなし、遊んだことないからね。私の強さは、当時の、貧しさからきているのかも」そんな内海さんは昨今のお笑いに思うことがあり、取材中にこう苦言を呈すこともあった。「今のお笑いはお笑いじゃないね。昔はね、何をするにしても、“年季”というものが感じられたんですよ」「ただ笑わせようとするのは笑いじゃない。無理やり笑わせようとすると、結局えげつないことを言ったり、やったりするしかなくなるんですよ」(それぞれ本誌17年1月17号)そのいっぽうで19年9月、本誌を通して後輩芸人たちにこんなメッセージも発信している。「ネタがちゃんと完成したものじゃなきゃ漫才に説得力がない。ナイツだってまだまだですよ。私たちがやってきた江戸漫才というものをしっかり受け継いでほしいですね」最期まで芸人であり続けた内海さん。これからはお笑いを天国で見守ってくれるだろうーー。
2020年08月28日漫才師・内海桂子(本名・安藤良子)さんが22日に多臓器不全のために97歳で亡くなったことを受け、弟子のお笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之が28日、所属事務所の公式サイトで追悼コメントを発表した。塙は「『言葉で絵を描きなさい』」師匠から何度も教えて頂いた指導です。誰より漫才を愛した師匠でした。意志を継いでいくので安心してゆっくりと休んでください。本当にありがとうございました」と感謝。土屋も「とにかく舞台が好きで、お客様への愛情に満ちた師匠でした。最後まで芸人として力強く生ききったその姿を間近で学ばせて頂くことができて、僕らはきっと日本一幸せな漫才師です。本当にありがとうございました」と思いをつづった。内海さんは1922年に東京に生まれ、50年に内海好江さん(97年死去)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。58年にNHK漫才コンクールで優勝し、82年には漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞した。最近では漫才界の最長老でありながら、浅草演芸とマセキの後輩である弟子のナイツに愛嬌あるキャラクターをイジられるなどして広い世代に知名度を集め、独特の言い回しによるTwitterも話題だった。
2020年08月28日芸人の内海桂子(本名・安藤良子)さんが22日23時39分、多臓器不全のために亡くなっていたことが分かった。享年97。28日、所属するマセキ芸能社が発表した。遺族の意向により、通夜・葬儀は、近親者のみで執り行われた。内海さんは1922年に東京に生まれ、50年に内海好江さん(97年死去)と漫才コンビ「内海桂子・好江」を結成。58年にNHK漫才コンクールで優勝し、82年には漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞した。最近では漫才界の最長老でありながら、浅草演芸とマセキの後輩である弟子のナイツに愛嬌あるキャラクターをイジられるなどして広い世代に知名度を集め、独特の言い回しによるTwitterも話題だった。最後のツイートは、今年4月10日に「そう簡単には成果は出ないのだろうが、電車も道路も街中ガラガラになる位みんな頑張っているのに感染者数がうなぎ上りに上がっているのはどうゆうことなのか全くちんぷんかんぷん。感染検査が多くなった故なのか等中々細かく説明してくれる人が少ない。各自の勝手な判断がより多くの分裂を起こしそう」と、新型コロナウイルス影響を危惧するものだった。
2020年08月28日東京・渋谷のミニシアター「シネクイント(CINE QUINTO)」が、同館の復活オープン2周年を記念した特集上映を開催。90年代から現在に至るまでの作品を計5テーマで特集し、2020年7月31日(金)から9月24日(木)までの8週間連続で上映する。シネクイントが90年代〜現代までの作品を計5テーマで特集ミニシアターで見たい作品集結「ミニシアターブームよ、もう一度。」中でも本イベントの看板特集となるのが、「ミニシアターブームよ、もう一度。」。主演ユアン・マクレガーの出世作にして監督ダニー・ボイルの名作『トレインスポッティング』、作中に登場するクレーム・ブリュレで日本でも社会現象を引き起こしたジャン=ピエール・ジュネ監督『アメリ』、田辺聖子の短編恋愛小説を主演・妻夫木聡で実写化した『ジョゼと虎と魚たち』など、ミニシアターで楽しみたい全5本がラインナップ。ウォン・カーウァイ監督作品もスクリーンでもう一つ忘れてはならないのが、『恋する惑星』などの香港映画で知られる監督ウォン・カーウァイをテーマにした「巨匠ウォン・カーウァイ特集」だ。ラテン・アメリカ文学への憧憬がもたらす独特の浮遊感とロマンティックなセリフ、一貫した美意識が感じられる撮影・美術・衣裳、そして意表を突く選曲センス。『恋する惑星』はもちろん、『ブエノスアイレス』、『欲望の翼 デジタル・リマスター版』など、カーウァイの世界観が堪能出来る全5作品が上映予定となっている。“R指定”やゾンビ映画特集もそのほか、『カメラを止めるな!』『アナと世界の終わり』などミニシアターならではのゾンビ映画を集めた「ウィーライクゾンビーズ!」、『冷たい熱帯魚』『愛の渦』『ハウス・ジャック・ビルト』など全作品がR指定となる「真夏の禁断の果実たち」、映画ファンから熱い支持を得ている注目のインディペンデント映画スタジオ「A24」に焦点を当てた「A24セレクション」と、青春映画の金字塔から問題作まで、バリエーション豊かな作品の数々をスクリーンで楽しめる。クリストファー・ノーラン監督映画『メメント』がカムバックさらに、『インセプション』『インターステラ―』『ダークナイト』シリーズなど多くの話題作を手掛け、9月には新作映画『TENET テネット』の公開を控える、クリストファー・ノーラン監督の出世作『メメント』がスクリーンにカムバック。難解かつ斬新な内容で、2001年の日本での公開当初にシネクイントでは25週上映という超ロングランヒットを記録した名作を、再び映画館で鑑賞することが出来る。オリジナルグッズ&特別展示また、復活オープン2周年を記念したグッズ&特別展示も登場。CDアートワークやライブグッズなどでマルチに活躍するアーティスト「norahi」が手掛ける全10種のオリジナルグッズが販売されほか、劇場ロビーでは歴代上映作品をコラージュした巨大パネルや支配人選りすぐりのお宝グッズの展示も予定されている。開催概要「シネクイント復活オープン2周年特集上映」上映期間:2020年7月31日(金)〜9月24日(木)鑑賞料金:1,200円均一 ※一部対象外の作品あり。会場:シネクイント(CINE QUINTO)住所:東京都渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビルスクリーン:2スクリーン(162席・115席)※上映スケジュール等の詳細は公式WEBサイト(まで。<上映作品>■特集1「ミニシアターブームよ、もう一度。」『トレインスポッティング』『アメリ』『アフタースクール』『ジョゼと虎と魚たち』『キサラギ』■特集2「巨匠ウォン・カーウァイ特集」『恋する惑星』『ブエノスアイレス』『天使の涙』『花様年華』『欲望の翼 デジタル・リ マスター版』■特集3「ウィーライクゾンビーズ!」『カメラを止めるな!』『アナと世界の終わり』『ウィーアーリトルゾンビーズ』■特集4「真夏の禁断の果実たち」『アデル、ブルーは熱い色』『冷たい熱帯魚』『愛の渦』『ソーセージ・パーティー』『ハウス・ジャック・ビルト』■特集5「A24セレクション」『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』『エクス・マキナ』『ヘレディタリー 継承』『HOT SUMMER NIGHTS ホット・サ マー・ナイツ』『スイス・アーミー・マン』『20センチュリー・ウーマン』『アンダー・ザ・シルバーレイク』『ロブスター』『エイス・グレード 世界でいちば んクールな私へ』『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイ クリッド・ディア』『ムーンライト』『ラスト・ムービースター』『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』■特別上映『リトル・ミス・サンシャイン』『メメント』
2020年07月19日六本木ヒルズ森タワー52階にある森アーツセンターギャラリーでは、『おいしい浮世絵展 〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜』が7月15日(水)に開幕した。おいしい浮世絵展()
2020年07月15日お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之が13日、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで、「おいしい浮世絵展 ~北斎 広重国芳たちが描いた江戸の味わい~」(15日~9月13日)の取材会に出席した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により開幕日を延期した同展は、浮世絵師たちによって描かれた「江戸の食」をテーマに、色彩豊かな浮世絵の作品と、当時の人々が舌鼓をうった江戸の味わいに思いをはせる「おいしさ」を切り口とした展覧会。同展の広報大使を務めるナイツは、弥次喜多風の衣装で登場。土屋は「浮世絵の時代の食文化がここまでリアルに描かれていてすごい感動しました。一つ一つの食材がすごいリアリティのある描き方をしているんだなと感じました」と感想を述べ、塙は「1枚で何をやってんだっていうのが多くて。1枚だけでもいいから1つ興味を持っていただきたい」と伝えた。江戸時代にタイムスリップしたら何がしたいか聞かれると、塙は「病気の人を救いたいと思います。江戸時代に流行った病気を、現代からタイムスリップして救いたいですね」と答え、土屋が「ドラマでやっていたけどね。『JIN-仁-』でやっていた」とツッコんだ。土屋は「寄席とかあるのかな。笑いの舞台がもしあったら、そういったものを見て勉強したいと思います」と話し、塙も「どういう笑いのツボだったのか知りたいし、300年前の時事ネタがどういうものだったのか気になります」と興味を示した。
2020年07月13日ジャニー喜多川さん(享年87)一周忌のタイミングで、ジャニーさんへの“追悼歌”ともいえる曲を発表したユニットがいる。KinKi Kidsの堂本光一(41)と堂本剛(41)だ。「ジャニーさんはキンキの2人を特にかわいがっていました。ジャニーさんの話をメディアで言えるようになったのは、剛さんが『LOVE LOVEあいしてる』(フジテレビ系)で『YOUやっちゃいなよ!』とジャニーさんの口癖をまねしてから。あれは“秘蔵っ子”のキンキでなければ許されなかったこと。昨年末、2年ぶりにキンキのドームコンサートが開かれたのですが、ある曲の最後に光一さんがジャニーさんにして登場。こんなことができるのは光一さんならではです」(テレビ局関係者)その曲こそ、6月17日に発売された最新シングル『KANZAI BOYA』。「今作もオリコン1位となり、『デビューからのシングル連続1位獲得作品数』を42作連続に、’97年から続く自己の『シングル1位獲得連続年数』記録を24年連続に更新しました。実は『KANZAI BOYA』は、ジャニーさんが2人に最初に提案したグループ名。でも当初2人はこの名前がイヤだったそうで、1年後にようやくキンキに改名してもらった経緯が。原点でもあるユニット名をタイトルにして、ジャニーさんへの感謝を込めて、剛さんが作詞作曲を手がけたのです。本来なら5月発売の予定でしたが、やはりコロナの影響で延期になったのです」(前出・音楽関係者)光一は6月17日の発売日に「運命を感じた」と公式サイト『Show must go on』につづっている。「ジャニーさんは倒れる前日まで仕事現場に足を運んでいて、“最後の仕事日”が6月17日だったんです。『こんな偶然ある?』と感慨深げでした」(前出・音楽関係者)最近では後進の演出指導にもあたっている光一。それもジャニーさんの背中を見ていたからこそだ。今年初めのインタビューで光一はこう断言している。《僕が常に念頭に置いているのは、「ジャニーさんだったらどう考えるかな?」ということです。ジャニーさんの思いを一番に考えてから、じゃあ僕はどうすればいいかと考える。ジャニーさんにはなれないんだから、自分なりに考えながらやるしかない》(『婦人公論』’20年2月10日号)その光一が、ジャニーさんから直接受けた“遺訓”が、サイトのタイトルにもなっている『Show must go on』なのだ。「“何が起きてもショーは続けなければならない”という、生前のジャニーさんのモットーでした。ジャニーさんが手がけ、20年続く光一さんの主演舞台『SHOCK』シリーズは2月28日に公演を中止。再開されることなく、20周年の記念舞台は幕を閉じました。現在もジャニーズ事務所の全舞台、ライブはお客さんの前で公演できない状態です。“このままではいけない”と強く感じた光一さんは、3月22日、真っ先に無観客の帝国劇場から公演を無料生配信。スマートフォンを駆使して、通常観客席からは見られない光一さん目線のフライングや階段落ちなど迫力ある映像を撮影。40万人の閲覧者を記録しました」と、舞台関係者は語る。だが、完璧主義の光一は納得していなかったようだ。最近の取材で、彼はこう“懺悔”している。《無観客パフォーマンスを配信しましたけど――あんなのじゃ生の舞台の1%も伝えられないってこと。舞台というのはその場の空気と振動と、アナログ感に良さがありますが、それに代替するものは、今のところ見つかりません。舞台とかライブといった生もののコンテンツが復興するのは多分、一番最後になるでしょうし。こればっかりは抜け道がない》(『日経エンタテインメント!』’20年7月号)前出の舞台関係者が語る。「ジャニーさんがテレビではなく、なにより舞台やコンサートを特別視していたのは、タレントと観客が同じ空間で同じ空気を吸って時間を共有することができるから。それが、双方、一生心に残る原体験になると確信していたからです。それにもかかわらず、現在のコロナ禍では、ジャニーさんの“遺訓”に応えられないことに光一さんは悩んでいました」6月末、光一は8月10日からミュージカル『ナイツ・テール』に出演すると発表。約50人の東京フィルハーモニー交響楽団との共演となるが、感染防止対策のため、シンプルな演出となるという。「お客さんの安全第一のため、観客を多く入れない客席にはなりますが、『生のライブこそエンタメの命』という判断です。厳しい状況下で、少しでも前に進むため、今できる限りのパフォーマンスを見せようと光一さんは試行錯誤しながら全力で取り組んでいます。まさに光一さん流の『Show must go on』精神なのでしょう」(前出・舞台関係者)一周忌となるジャニーさんの遺訓を胸に、光一は再び舞台に立つ。「女性自身」2020年7月21日号 掲載
2020年07月09日土曜ナイトドラマ「M愛すべき人がいて」の展開が、佳境を迎えている。テレビ朝日とABEMAによる初の共同制作で作られた本ドラマは、平成の歌姫・浜崎あゆみにまつわる同名小説を基に、ドラマ用に大胆な脚色が施された。主人公“アユ”が、名プロデューサー“マックス・マサ”と出会い、導かれることで、トップスターに上り詰めていく様子が、ドラマティックに描かれている。アユを演じたのは、先日、歌手デビュー1周年を迎えたばかりの新鋭・安斉かれん。演技に対する新鮮さや懸命さ、どこか孤高を持するクールビューティなところもあいまって絶妙なバランスを醸し、主役として存分に輝きを放っている。残すところ2話となった後半戦のいま、安斉さんに奮闘する思いをインタビューした。初挑戦の芝居の世界自分の演技は「うける」って感じで恥ずかしい(笑)――現在、「M愛すべき人がいて」撮影の後半戦に入っていると伺っています。“Stay Home”で撮休も長かったと思いますが、現場に戻ったとき、すぐ“アユ”に戻れましたか?安斉:私自身、役に戻れるかがすごく不安だったので、本番の2日前に、1回リハーサルを入れてもらったんです。その時間があったからこそ、すんなりアユに入れたところもありました。やっぱり2か月も空いてしまうと、戻れるか不安でした。――OAでは、毎話SNSでトレンド入りしたりと話題になっていますが、安斉さん自身、リアルタイムでご覧になっていましたか?安斉:現場に入っているとき以外は、しっかり見ていました!自分の演技は「恥ずかしさで、逆にうける」って感じでした(笑)。実際見ると、「テレビに映っている自分だ~」って、なんか恥ずかしかったです!――副音声の放送では、伊集院光さん、ナイツの塙宣之さんなども、安斉さんの演技についてお話しており、すごく盛り上がっていました。皆さんの反応については、どう受け止めています?安斉:すごくうれしいし、ありがたいです!もともと、お芝居というものが未知だったので、いろいろな意見をいただきます。ただ、自分では何が正解かも、まだわからないものなので、副音声の皆さんのお話はありがたかったです。姫野礼香さん(※田中みな実演じる)とのシーンについても、すごく反響をいただいているんですけど、とにかく礼香さんがすごいので、私も自然とリアクションができている感じです。三浦翔平は、安斉さんにとって「リアルマサさん!」――これまでの放送の中で、そのほかの共演者の方からの刺激などもありましたか?安斉:1話の最後に泣くシーンがあったんですけど、最初は、なかなか泣けなかったんです。そのとき、三浦(翔平)さんが本当にマサになり切ってくれて、「そんなんじゃ、伝わらねえぞ!!」と喝を入れてくださって。私の気持ちを作るために、三浦さんがやってくださったのだと思います。本当に印象的でした。――安斉さんのために、なり切る三浦さんも非常に熱い方ですね。安斉:三浦さんは、「俺はマサになる!」とおっしゃっていましたし、私から見たら本当に「マックスマサさん」です。演技を全然知らないところから始めた私を支えてくれているところも、アユを支えているマサとかぶって、“リアルマサさん!”という風に思っています。――そのほか、初演技で驚いたことや撮影で大変だったことなど、何かありましたか?安斉:ちょうど先週放送された4話で、冬のシーンがありました。…けど、今、夏じゃないですか(笑)?とにかく暑かったのに、「寒い、寒い…」みたいな演技をしないといけなかったことは、すごく大変でした。汗をいかに出さないか…っていう、そんな大変さは初めてで、難しかったです。安斉さんが歌っていて一番気持ちいい、90年代の曲とは…?――安斉さんは、2020年5月で歌手デビュー1周年を迎えられました、おめでとうございます。この1年間を振り返って、自分の成長や、大きく変わったところ、変わらないところなどがあれば、聞かせていただきたいです。安斉:ありがとうございます!変わらないところは、デビューするときから音楽が好きな気持ちです。変わったところは、やっぱり…1年前はお芝居をするなんて思ってもみなかったので、すごく幅は広がったのかな、と思います。いろいろなことに「挑戦したい」と思うようにもなりました。――アユを演じてみて、音楽に対しての向き合い方が変わったなどもありましたか?安斉:変わったというよりも、この役を通して、90年代の音楽をすごくたくさん聴くようになりました。元々、わたし自身の曲も90年代のリバイバルなサウンドですし、ドラマの中で挿入歌を歌ったりして触れてはいたんですが、しっかりといろいろな90年代の曲を聴くことをあまり意識してこなかったので、新しく聴くようになったのは変化でしたね。――ちなみに、歌ってみて一番気持ちよかった90年代の曲は何でしたか?安斉:浜崎あゆみさんの楽曲はドラマの中では自分の曲という設定なので、アユとして緊張しながら歌う場面が多かったので…気持ち良かったという面では「DEPARTURES」(※globe)かも!(text:赤山恭子)
2020年06月24日「情けないよホント…」2020年6月19日、お笑いタレント『サンドウィッチマン』の伊達みきおさんが自身のブログで怒りの声を上げています。伊達さんの怒りの矛先は、お笑いタレント『ナイツ』の塙さん。塙さんは同月15日にブログで長年愛用した携帯電話の端末をスマートフォンに機種変更したことを報告していました。塙さんの突然の『ガラパゴス携帯(以下、ガラケー)卒業』に、ガラケー仲間だったサンドウィッチマンの2人は衝撃を受けたとのこと。伊達さんのブログには『ガラケー』を使っていた頃の塙さんの写真とともに、こんなコメントがつづられていました。悪い事は言わない……この頃(写真)をよく思い出して欲しい。この…緑色の携帯を肌身離さず常に持ち歩き、何かあれば携帯にメモし…写真に収めていた。正直……俺は、怒りを通り越して今は笑ってるよ。あそこまでガラケーをフル活用し、ガラケーを愛していた人間が、そう簡単にスマホに移行出来るはずがない。伊達みきおオフィシャルブログーより引用「あんな1個しかないボタンのスマホにくら替えするなんて」と塙さんの心変わりを嘆いた伊達さん。さらに、同じく『ガラケーユーザー』の相方、富澤たけしさんの写真をアップし次のように語ってます。こうしないと、通話が出来ないんだよ。携帯の背中にあるスピーカーからしか相手の声が聞こえないんだよ…。2年前からずっとだ。伊達みきおオフィシャルブログーより引用伊達さんは壊れていても買い換えない富澤さんの『ガラケー愛』を称賛しつつ、塙さんに「まだ間に合う。ガラケーに戻して、また赤外線で連絡先を交換しようぜ」と優しく呼び掛けていたのでした。ネット上には「ガラケーへの愛がハンパなくて面白い」「富澤さんのはさすがにガラクタだと思う」「塙さん、2人のために戻ってあげてください」などコメントが多数寄せられています。ガラケーユーザーの絶滅が危惧される中、数少ない生き残りとなったサンドウィッチマン。仲間の裏切りや端末の寿命を乗り越え、長く使い続けてほしい…そう願わずにいられませんね![文・構成/grape編集部]
2020年06月19日新型コロナウイルス感染拡大によるステイホームの呼びかけで、自宅でビデオ通話しながら食事やお酒を楽しむ「リモート飲み会」が話題に。そこで、人気有名人同士の交流を緊急リサーチ!「LAを拠点とする生活になってから頻繁に飲んでいた役者仲間と会う機会がなくなりました。そこで自粛生活を機に、試してみたらハマったそうです」(演劇関係者)この4月、妻・山田優(35)との第3子が誕生した小栗旬(37)。LA生活の楽しみが通称“小栗会”メンバーのリモート飲み会だった。「嵐の松本潤さん(36)、生田斗真さん(35)らと5人で飲んだ際は、嵐の『GUTS!』の振付動画をもとに、実際に松本さんがダンスを披露。彼の振付指導に、小栗さんのお子さんも参加して盛り上がったそうです」(テレビ局関係者)小栗は4月24日にも、山田孝之(36)、赤西仁(35)、錦戸亮(35)とのYouTubeの生放送に参加。「酔っ払った4人は途中から悪ノリして、脱ぎだしてしまいました。『全裸監督』で話題の山田さんは画面から見えないところで全裸になってました」(配信関係者)ドラマ『テセウスの船』(TBS系)に主演した竹内涼真(27)は共演した鈴木亮平(37)、霜降り明星のせいや(27)の3人で“テセウス会”を開催。こちらも裸の展開に……。鈴木は、ラジオ『鈴木亮平Going Up』(ニッポン放送)で竹内の様子をこう報告した。《家でずーっと裸でしたね。基本、ヤツは家で裸だって言ってましたね。『服着ないの?』って聞いたら、『俺、いつもこうなんすよ』って。冬でもそうなのかな?》KinKi Kidsの堂本光一(41)は、舞台『ナイツ・テイル』で共演する井上芳雄(40)と“国際リモート飲み”をしたとラジオ『KinKi Kidsどんなもんヤ!』(文化放送)で語っている。「参加者は、舞台の出演者に加え、イギリスから演出家、アメリカから編曲家が参加。光一さんは『リモート飲み会って、人目が気にならないからいいね』と周囲に勧めているそうです」(音楽関係者)俳優同士では松坂桃李(31)と岡田将生(30)も。松坂はSNSで《小っ恥ずかしいけどいいもんですね》とリモート飲みを絶賛。「相葉雅紀さん(37)はリモート飲みをハシゴするそうで、気の置けない友人の一人がアンジャッシュの児嶋一哉さん(47)。自粛前は児嶋夫妻を自宅に招くほど気が合うとか」(別のテレビ局関係者)リモート飲みは、令和の定番“飲みニケーション”になりそう!「女性自身」2020年6月23・30日合併号 掲載
2020年06月19日ティモシー・シャラメ、エル・ファニング、セレーナ・ゴメスの豪華競演で送るウディ・アレン監督の最新作『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』。この豪華タッグが話題の本作から、クラシックなニューヨーカーの雰囲気が漂うティモシーの場面写真5点が到着した。本作についてSNS上では、「ウディアレンのモダンジャズの世界に、ティモシーシャラメが出てくるのが楽しみで仕方ない」「ティモシー・シャラメ×エル・ファニングに周りを固めるキャストも強い」「映画館でピアノを弾き歌うティモシー・シャラメを拝めるだなんて…」と本作ならではのティモシーの姿に、早くも期待の声が続出。『君の名前で僕を呼んで』(17)で、彫刻の様な美しさと繊細な演技でその名を世界中に馳せ、一躍スターダムへと駆け上がったティモシー。『レディ・バード』(17)では、主人公を翻弄するプレイボーイな青年を演じ、『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(17)では、あどけなさを残した少年がドラック・ディーラーの道へと足を踏み外していく危うさをみせ、『ビューティフル・ボーイ』(18)では薬物依存症に苦悩する主人公を体当たりで演じるなど、作品ごとに全く違った表情を魅せる24歳の天才。『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)では、『レディ・バード』のシアーシャ・ローナン、グレタ・ガーウィグ監督と再タッグ。今後もウェス・アンダーソン監督『The French Dispatch』(原題)や、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督『DUNE』(原題)、『君の名前で僕を呼んで』続編のカムバックや、ジェームズ・マンゴールド監督が手掛けるボブ・ディランの伝記映画の主演が決まるなど、続々と巨匠たちのコラボを果たしている。そして本作では、小さなヤードレー大学に通い、モラトリアム真っ只中の主人公ギャツビーを演じるティモシー。今回解禁された新場面写真5点では、「ラルフローレン(RALPH LAUREN)」の茶色の定番ジャケットをさらりと着こなし、今時では少し珍しい、シガレットホルダーでタバコを嗜む姿も。中年グループ相手に、ポーカーにいそしむシーンや、ウディ・アレン監督も常連客として足を運んでいるホテル、“カーライル”にあるベメルマンズ・バーでピアノを弾く姿。こなれた様子でスマホ片手に、ひとりグラスで呑んでいるシーンが切り取られ、懐古主義のニューヨーカー役でも魅力を発揮してくれそうだ。『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』は7月3日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年06月02日現在、第4話が放送延期中となっているドラマ「M愛すべき人がいて」。この度、6月6日(土)に第3話のコメンタリー付きリミックスバージョンを放送することが決定。前回の伊集院光と古市憲寿に加え、塙宣之(ナイツ)も参加する。前回の副音声では、“眼帯の秘書”姫野礼香役で出演中の田中みな実の演技にハマッていると明かした伊集院さん。今回、第3話でアユ(安斉かれん)に宣戦布告したときの「許さなーーーーーーい」というセリフについて、「台本に“ーーーーーー”がいっぱい書いてあったから、それ一つが何秒なのか、音程まで考えて役作りしたそうですよ」と、田中さん本人から聞いたという裏話を暴露。一方、浜崎あゆみファンだという古市さんは、「『絶対負けない!』っていうのは本当に松浦さんの口ぐせらしいです。あと、あゆ本人も手紙を書くのが好きで、ホントに言葉のセンスがいいらしいです」とエピソードを披露。また、「三浦翔平さんから聞いたんですけど、『俺はマサになる!』とスイッチを入れて、ノッて演技しているらしいです」と明かすなど、今回も「M」愛が止まらない!再びコメンタリーに参加することとなった伊集院さんは「前に副音声をやった後に、田中みな実さんが僕のラジオにゲスト出演してくれることになったんです。俺を殴りにくるのかな…って思ってたんですけど(笑)、懐の深い方でした。ちなみに、副音声もちゃんと聞いているみたいです(笑)」と田中さんとのエピソードを明かす。古市さんは「本当は僕、あゆについてもっと詳しいんです(笑)。我慢しないといくらでもしゃべっちゃうので(笑)、前回の副音声では抑えたんですけど、反響がすごくてビックリしました」と前回をふり返り、「あゆが世間で『バカじゃないか!?』って言われていた時期があるんですけど、ラジオを始めたら意外と哲学的なこととかも話していたんですよ。それでバカじゃないとわからせたのはあゆの底力ですよね。あれでファンになった人も多いんじゃないかな。今後、そういうシーンも出てくるのか楽しみですね」と今後の放送に期待を寄せた。そんな伊集院さんと古市さんの2人に加え、「このドラマが好き過ぎてYouTubeにパロディー動画を作ったんです」という塙さんも参加。作詞に苦戦中のアユが、ライバルの2人にイビられるシーンを絶賛したり、「茶化しているように見えるかもしれないけど、どハマりしています。このドラマはリモートで誰かと一緒に見ることが必要!」と視聴方法を熱く推してみたり。2人に負けない愛を炸裂させる。また塙さんは「今後の予告動画で、田中みな実さんがキスするシーン出てきますよね?流川翔(白濱亜嵐)と!謎過ぎて気になります。ここまでストレートに思いきり感情をぶつけてやっているドラマって『M』しかない…絶対見てほしいです」と本作をアピールしている。なお、テレビ朝日は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、中断していた「M 愛すべき人がいて」を始めその他ドラマの撮影を6月1日より再開することを発表している。『「M愛すべき人がいて」コメンタリー付き第3話リミックスバージョン』は6月6日(土)23時15分~テレビ朝日系にて放送。ABEMAにて独占配信。(cinemacafe.net)
2020年05月31日お笑いコンビのU字工事が4日、リモートでのYouTube生配信に初挑戦したが、そのグダグダぶりが話題となっている。生配信がスタートしても、益子卓郎は「あ、YouTubeに参加中?」とすでに配信されていることに気づいていない様子。相方の福田薫と事務所の社長が登場するものの、3人で混乱し続け、約3分が経過したところで視聴者のコメントが流れてきたことに気づいた益子が「いっけね始まってるよ、これ」と本番モードに切り替わった。その後も、益子がリモートシステムの「Zoom(ズーム)」を何度も「ズォーム」と発音したり、自分たちの音声がディレイで聴こえてきたり、視聴者から「分割の2画面にしたらどうでしょ?」と提案されて試行錯誤しても実行できなかったりというグダグダぶりで、11分が経過したところでようやく本題に入ることができた。それでも、終始アタフタする2人に、コメントでは「グダグダ感が面白いw」「10分経って未だ本題に入れないw」「グダグダしてる様がほのぼのしてて最高におもろい」など、評価の声が上がっている。U字工事のYouTubeチャンネルは、全国のレトルトカレーに点数をつける企画を、なぜか16弾(5日現在)も続けるなど迷走気味。ナイツの塙宣之にも「レトルトカレーの動画しかアップしてないから、再生回数がどんどん減ってる(笑)」(TBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』3月21日放送)とイジられている。
2020年05月06日お笑いコンビ・ナイツの塙宣之が7日、公式ツイッター(@hanawa_nobuyuki)を開設。同日付けのオフィシャルブログでも報告している。塙は初ツイートで、「ナイツ塙です。今日からツイッターを始めます。宜しくお願いします」とあいさつ。翌朝には、「暇だから朝から漫才協会の所属芸人のツイッターを全員フォローしています」と明かし、8日11時45分時点で内海桂子をはじめ130人をフォローしている。また、「どれだけ暇でも絶対に再生しないでください。もし再生してしまってもチャンネル登録しないでください」と注意を呼び掛けつつ、相方・土屋伸之のYouTubeチャンネル「つちやのぶゆき 世界消しサカ協会Nobuyuki Tsuchiya WEFA」を宣伝。早速周囲でも反響があったようだが、「先輩からフォローしたよって連絡来たから、ありがとうございますってショートメールした。そこは『いいね』だよって。意味がわからない」とボヤいている。
2020年04月08日ビデオリサーチが年2回実施している「テレビタレントイメージ調査」の第95回調査(2020年2月度)が2日、発表された。男性部門トップはお笑いコンビ・サンドウィッチマンで4連覇。女性部門トップは女優の綾瀬はるかで5連覇、通算11度目の首位となった。男性2位は明石家さんまとマツコ・デラックスが同率。上位には常連組が多く大きな変動がないものの、相葉雅紀(前回11位)と出川哲朗(前回13位)がともに9位でベスト10にランクインした。また、松本人志は自身最高の15位となり、2007年2月調査での17位から13年ぶりにベスト20入りとなった。女性2位は前回同様に新垣結衣、3位は前回5位の天海祐希。こちらも上位の顔ぶれは大きく変わらないが、杏が前回15位から順位を上げて9位となり、2017年2月調査時から3年ぶりのベスト10入りとなった。また、15位に広瀬すず、16位に広瀬アリスと、姉妹が続いてランクイン。そして、17位となった小池栄子は、前々回36位、前回28位と徐々に順位を上げている。○「テレビタレントイメージ調査」第95回調査(2020年2月度)■男性部門1位:サンドウィッチマン2位:明石家さんま3位:マツコ・デラックス4位:所ジョージ5位:博多華丸・大吉6位:阿部寛7位:大泉洋8位:千鳥9位:出川哲朗9位:相葉雅紀11位:内村光良12位:桑田佳祐13位:ナイツ14位:遠藤憲一15位:松本人志16位:タモリ16位:大谷翔平18位:ムロツヨシ19位:みやぞん19位:香川照之■女性部門1位:綾瀬はるか2位:新垣結衣3位:天海祐希4位:石原さとみ5位:深田恭子6位:北川景子7位:イモトアヤコ8位:浅田真央9位:杏10位:吉永小百合11位:吉田羊12位:米倉涼子13位:いとうあさこ14位:石田ゆり子15位:広瀬すず16位:広瀬アリス17位:小池栄子17位:長澤まさみ19位:渡辺直美20位:宇多田ヒカル20位:松たか子
2020年04月02日ビデオリサーチが年2回実施している「テレビタレントイメージ調査」の第95回調査(2020年2月度)が2日に発表され、男性部門では、お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志が13年ぶりにベスト20入りを果たした。男性トップはサンドウィッチマンで、今回で4連覇。2位は明石家さんまとマツコ・デラックスが同率で肩を並べた。上位には常連組が多く大きな変動がないものの、相葉雅紀(前回11位)と出川哲朗(前回13位)がともに9位でベスト10にランクインした。また、松本人志は自身最高の15位となり、2007年2月調査での17位から13年ぶりにベスト20入りとなった。ビデオリサーチは「テレビ番組での活躍はもちろん、近年はCMでのユニークなキャラクターなど、いろいろな側面がみられることで親しみやすさが増しているのかもしれません」と分析している。■男性部門1位:サンドウィッチマン2位:明石家さんま3位:マツコ・デラックス4位:所ジョージ5位:博多華丸・大吉6位:阿部寛7位:大泉洋8位:千鳥9位:出川哲朗9位:相葉雅紀11位:内村光良12位:桑田佳祐13位:ナイツ14位:遠藤憲一15位:松本人志16位:タモリ16位:大谷翔平18位:ムロツヨシ19位:みやぞん19位:香川照之
2020年04月02日2020年3月29日に、新型コロナウイルス感染症による肺炎で亡くなったタレントの志村けんさん。お笑い界のレジェンドの訃報に、芸能界からも多くの悲しみの声が寄せられています。ナイツの塙宣之「本当に冗談であってもらいたい」お笑いタレント『ナイツ』の塙宣之(はなわ・のぶゆき)さんは、自身のブログで訃報を知った時の心情を明かしています。志村けんさんがお亡くなりました。ニュースを見た瞬間、手が震えました。体中の力がなくなりました。本当に冗談であってもらいたい。でも現実を受け止めて、決して生命力を弱めてはいけません。日本中の人が同じ気持ちだと思いますが、負けないように強い気持ちで必ず乗り越えていきましょう。ナイツ 塙宣之 オフィシャルブログーより引用前年の秋に志村さんとテレビの収録で一緒になり、共にお酒を飲んだという塙さん。ブログ上に、その時に撮影された志村さんとのツーショット写真を公開しました。楽しげな志村さんの笑顔を見て、亡くなったことが信じられない気持ちになった人もいるでしょう。コメント欄には、塙さんに共感する声が多数寄せられています。・本当に衝撃的なニュースでした。一緒にお仕事されている芸能界の方のショックは計り知れません。・塙さんのコメントに深く共感しました。弱っていたらいけないですね。笑顔にあふれる日が戻ってくるよう、みんなで乗り越えていきたいです。・全国のみんなが泣いてると思うけど、そういうのをきっと故人は望んでないですよね。長年お茶の間に笑顔を届けてきた志村さん。そのコントやギャグに、たくさんの人が元気をもらい、励まされてきました。突然のお別れに、ショックや悲しみを感じてしまいますが、どうにか前向きに日々を過していかなければなりませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年03月31日●幼少期の記憶「吉本入る!」歌手・女優・モデル・芸術家としての顔を持つ、“創作あーちすと”のん。約5年半ぶりの実写映画『星屑の町』(3月6日公開)には多方面での経験値が注ぎ込まれ、彼女にとっては「今まで積み重ねてきたことが集結しているような作品」となった。演じるヒロイン・久間部 愛は、一度は歌手を夢見て上京するも、ある理不尽な出来事によって東北の田舎町に戻ってきた女性。夢破れて自暴自棄……になるかと思いきや彼女はひたすらに前を向き、地元を訪れたコーラスグループ・ハローナイツとの出会いによって輝きを取り戻し始める。笑いあり、歌あり、涙あり。キャッチコピーの「人生は、いつだって輝ける」は、のん自身とも重なり合う。この役柄について、のんは「すごく似ている」とうれしそうに話す。彼女のモチベーションや仕事の原動力、そして生きる源となっているものは一体何なのか。俳優・女優のターニングポイントに焦点を当てるインタビュー連載「役者の岐路」の第10回は、固定概念にとらわれない唯一無二の肩書き“創作あーちすと”のルーツに迫る。○■“自由”を共有した人物「今思うと、無敵な二人」――約5年半ぶりの実写映画。オファーがあった時、率直にどのように思われましたか?コメディのお話を頂いたことがまずはうれしくて。ベテランの名優の方々がここまで集結する作品も珍しいと思いますので、そこに加えて頂けることはすごく幸せなことだと感じました。それから、役者としては修行にもなるかなと。――個人的に引き込まれたのが、「新宿の女」の弾き語り。ハローナイツに入ることを認めてもらうため、メンバーに歌声を披露するシーンでした。ありがとうございます。愛ちゃんが初めて歌うシーンなので、役柄としては熱い気持ちが一番高まっているところ。撮影に備えて、藤圭子さんの歌声をボイトレの先生と聴きながら参考にさせて頂いて、練習を重ねてから本番に臨みました。――のんさんにとって、「役として歌うこと」とは?物語には感情の流れがあって、いろいろな条件によって「どのように歌うのか」が決まります。そこを構築していくのは、自分自身で歌うよりは考えることが多いというか、定まって歌うことができると思います。その役が物語の中でどのように感じて、どのように生きているのか。そこを捉えて現場に臨んでいますが、監督との擦り合わせも必要なので現場で変更することもあります。――そうした中で愛の人柄をどのように受け止めたんですか?超ポジティブな人だと思います。挫折して暗い気持ちになってて、そこから徐々に元気と自信を取り戻していく人なのかなと思って台本を読んでいたんですけど、監督とお会いして本読みをした時に、「台風の目になってほしい」と言われて。周囲を巻き込んでいく存在であることが最初に理解できて、劇中のような愛ちゃんになりました。幼なじみの星一さんが、「愛ちゃん、全然へこたれてない」というシーンがありますが、本当にそのままの人。東京で挫折して地元に帰ってきているのに、全く希望を失っていない。本当に超ポジティブな人なんです。――人前では落ち込んでいるところを見せないタイプなのかもしれませんね。そうですね。落ち込んでも自信は失わない人。何よりも自分の歌に自信があって、自惚れてる(笑)。愛ちゃんは、そこが原動力になっていると思います。ちょっとの自惚れも大事なのかもしれないですね。――ご自身と比べていかがですか?何があっても、「自分には才能がある」と信じ切っているところはすごく似ていると思います。自惚れているところも、共感してしまいます(笑)。――幼い頃から?物心ついた時から根拠のない自信がありました(笑)。子どもの頃って、みなさんそうですよね。夢に対して、根拠のない自信や希望がある。それが年齢を重ねるごとにいろいろなことを知って、根拠のない自信は消えていくものだと思いますが、それがずっと持続しています。これは何かで身につけたものではなくて、生まれた時から(笑)。――何が影響してそうなったのか……(笑)。分からないんですよね……気がついたら鏡の前でポーズとったりして、そんな自分の姿が好きで。お母さんも気分を乗せてくれるので、それで調子に乗っちゃったのかもしれません(笑)。あと、同い歳のいとこが隣の家に住んでいて、小さい頃からずっと一緒に遊んでいました。今思うと、無敵な二人(笑)。お互い乗せ合って、調子に乗った蓄積が今も生きているんだと思います。――今も交流はあるんですか?その時と関係性は変わりましたが、今でもめちゃめちゃ仲良いです。一度は疎遠になって、二人とも社会人になってから再会すると、やっぱり居心地が良くて。波長が合っていると改めて感じました。――そういう関係性も含めて、親御さんの教育からも良い影響を受けたのかもしれないですね。私が二人姉妹で、いとこが三人きょうだいだったんですけど、お母さんは5人で遊びに行くことをいつも勧めてくれて。そうやって、「子どもたちだけの世界」を作ってくれたので、いつも探検することが楽しかったですし、たくましさも養われました。田んぼに入ったり、山登ったり。自分たちの足でどこへでも行けるワクワクがありました。――そこから芸能界への憧れが芽生え始めるんですか?子どもの頃は全然なくて。そもそも、「芸能界」というものを認識していなかったんです、「テレビの中に入りたい」「芸能人になりたい」みたいな願望もなく。私は関西の兵庫県出身で生まれながらのお調子者(笑)。小学生の頃、いとこと友達と3人で、「吉本入る!」「お笑い芸人になる!」と盛り上がってトリオを組んで、コントを作ったこともありました(笑)。――吉本を目指していたとは(笑)。ということは、「人を楽しませること」がのんさんのルーツになっているんですかね。そうだと思います。コメディ大好きです。コメディの作品にどんどん出ていきたいと思っているので、今回のオファーもすごくうれしかったです。●“創作あーちすと”最大の転機とは――“創作あーちすと”の肩書きは、おそらく世界中でのんさんお一人のものだと思います。“創作あーちすと”と名乗り始めてから3年。ご自身にとって、転機となる出来事は何ですか?『この世界の片隅に』に参加できたのは、すごく大きな出来事でした。自分にとって、「変化」というよりは、この作品と出会って「深めることができた」というか。これから役者をやっていく上で、すごく重要な作品になると思って、「絶対に自分がやりたい」と思っていました。その願いが叶ってすずさんを演じることができて、たくさんの人に広がって。劇場に足を運んでくださった方々が制作チームの一員のようにSNSでも口コミを拡散してくださいました。送り出す側と受け取ってくださる側とで共鳴し合って大きく膨れ上がっていく感覚、一体感。こんなに観る人に支えてもらえる映画に参加できて……自分が役者をやっていて本当に良かったと思えた出来事でした。これからも愛し、愛される映画を送り出す側にずっといたいです。――数々の映画賞を受賞したことは、それだけ多くの人に届き、心を動かした証しとも言えると思います。劇場に来てくださった方の声と作品を評価する賞を頂けたことは、「これでいいんだ」という思いに繋がりました。――『この世界の片隅に』で「深めることができた」こともそうだと思いますが、のんさんが働く上での喜びとは?どのように解釈して演じると、観る人の心をつかむことができるんだろう。そうやって擦り合わせて組み立てていくので、「伝わった」という手応えは働く上で原動力になります。ファンになってくださったり、応援してくださったりそういう方々がいてくれることで、「がんばろう」「やめられない」という励みにもなります。役者は、観てくれる人がいてこそ成立するものだと思います。――幅広い分野での活動も、根本は同じということですか?そうですね。歌手の場合は主体性が問われます。どのようなメッセージを届けたいのか、とか。自分で考えて組み立てていくので、根本は同じでもそれぞれの活動によって違ったアプローチができます。役者の場合と違って、自分自身のメッセージを込めないといけないので大変というか、恥ずかしい作業でもありますけど(笑)。でも、何よりもそうやって新しいことに挑戦できるのは楽しいです。――『星屑の町』で演じた愛にも、のんさんのそういう部分が映し出されていると思います。今回の『星屑の町』は歌もあって、演技もあって、笑いもあって。今まで積み重ねてきたことが集結しているような作品なので気合いも入りました。本当に素敵で心が温まる良い映画です。歌が全体を包んで、人と人を繋げてくれる。それから、家族は時にすごく面倒くさい存在でも、家族がいるからこそ踏ん張れることもある。そこも描かれているので、老若男女どの世代の人も、生きているすべての人に観て欲しい作品です。――そろそろお時間です。貴重なお話ありがとうございました。今回の作品は多くの人の“夢”が描かれています。最後に、のんさんの“夢”をうかがってインタビューを終えたいと思います。これからもっといろいろな表現を高めていって、たくさんの人に作品や思いを伝えていけたらと思います。ずっと一生、自由にまっすぐ。子ども心を忘れずに。そして、近々の“夢”は『星屑の町』が一人でも多くの人に届くことです。■プロフィールのん1993年7月13日生まれ。兵庫県出身。2016年公開の『この世界の片隅に』でアニメーション映画初主演。第38回ヨコハマ映画祭審査員特別賞をはじめ、多数の映画賞を受賞した。また、自ら代表を務める新レーベル『KAIWA(RE)CORD』を発足し、「創作あーちすと」としてアートを展開するなど活動は多岐にわたる。YouTube Originals『のんたれ(I AM NON)』では映画監督デビューも果たした。■映画『星屑の町』大手レコード会社の社員だった山田修(小宮孝泰)をリーダーに、歌好きの飲み仲間、市村敏樹(ラサール石井)と込山晃(渡辺哲)、青木五郎(有薗芳記)をコーラスに、大阪ミナミでくすぶっていた歌手の天野真吾(大平サブロー)をボーカルに迎えて結成されたハローナイツ。途中から参加した西一夫(でんでん)は、ハローナイツの借金を肩代わりするのを条件に、博多の焼き鳥屋と4人の子どもを女房にまかせてメンバーになった。これといったヒット曲もなく、ベテラン女性歌手・キティ岩城(戸田恵子)と地方を回りながら細々と活動を続けていたある日、東北の田舎町で、東京から出戻り、再び歌手になる日を夢見る愛(のん)と出会う。 愛が突然、ハローナイツに入りたいと直訴して、大騒動に発展、すったもんだの末に、愛はハローナイツに加入することとなり、状況が一変する。たちまち人気者となり、思いがけず夢を叶えたかに見えたメンバーだったが─―。
2020年03月12日おとな向け映画ガイド『ジュディ 虹の彼方に』『星屑の町』が今週のオススメ。ぴあ編集部 坂口英明20/3/02(月)イラストレーション:高松啓二今週末に公開される映画は18本(ライブビューイング、映画祭を除く)。全国約100スクリーン以上で拡大上映されるのが『仮面病棟』『Fukushima 50(フクシマフィフティ)』『ジュディ 虹の彼方に』の3本。ミニシアターや一部シネコンなどで上映される作品が15本です。当初8日に公開予定されていた『映画ドラえもん のび太の新恐竜』は公開延期となりました。この中から、おすすめしたいおとな向きの2作品をご紹介します。『ジュディ 虹の彼方に』ラストで泣きました。 映画はこれでなくては! まさに感動必至の作品です。ジュディ・ガーランドの最晩年を描いています。子役時代の『オズの魔法使』はミュージカル映画の象徴ともいえる1本、その中で歌った『虹の彼方に(オーバー・ザ・レインボー)』が不朽のスタンダードソングになりました。ショービジネスに燦然と輝くまさに星のような存在です。が、そういうひとに限って、実人生は、そんなに恵まれていないんですね。1954年に『スタア誕生』(最近レディー・ガガがリメイク)に主演。アカデミー賞では本命視されながら、最優秀主演女優賞を逸し、女優から歌手に軸足を移したとされています。60年代はショービジネスの第一線で活躍、カーネギー・ホールでの名パフォーマンスなど、レコードでも名盤を残しています。この映画が描く1968〜69年は、ジュディが47年の人生を終える直前。長年の酒と薬、金銭問題、愛する子どもたちとの別離など、心身ともに疲れ果てていたといいます。最後の舞台はロンドンのナイトクラブ「トーク・オブ・ザ・タウン」での長期公演。このロンドン時代を中心に物語は進みます。ジュディ役を演じたレネー・ゼルウィガーに圧倒されます。『ブリジット・ジョーンズの日記』で、アラサーの悩める独身女性を演じた、ややふっくらした印象の強いあの女優さん。その後『シカゴ』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネート、『コールドマウンテン』では助演女優賞を受賞した実力派。この作品でも、女優魂というか、相当の練習を積まれたのでしょう。吹き替え無しで歌い、ジュディが憑依しているかのようです。クラブで歌う『トロリー・ソング』『カム・レイン・オア・カム・シャイン』などのスタンダード・ナンバーの楽しいこと……、そして感動の『虹の彼方に』。レネーはこの作品で、ジュディがなしえなかったアカデミー賞最優秀主演女優賞受賞を果たしています。ちょっといいエピソードが心に残りました。ジュディが、舞台がうまくいかず、打ちひしがれて、もう世界に自分の味方はいないと絶望した夜。「出待ち」のファンが彼女を救います。ショーに通いつめる中年のゲイのカップルです。彼らのもてなし、というか心配りがどれほど力になったか。LGBTQコミュニティでは、ジュディと『虹の彼方に』がシンボル的な存在であるといいます。『星屑の町』こちらもショービジネス!ですが、うって変わって、売れないムード歌謡コーラスグループ「山田修とハローナイツ」の歌と涙の人情喜劇。シリーズ化し、25年も演じられてきた、下北沢あたりじゃ評判の、舞台の映画化です。例えば、内山田洋とクール・ファイブのように、前川清のバックでわわわわーとコーラスをつけている人たち、いますよね。どこか謎の存在でありますが、かれらに着目したアイデアが面白い。舞台と同じメンバーが出演、これがまた実に絶妙のキャスティングです。映画を観る前の予備知識として、グループ結成のいきさつを書いておくと。元大手レコード会社社員の山田修(コント赤信号の小宮孝泰)が、担当の演歌部門が縮小になったのを機に、それなら自分でとこのグループを作りました。メンバーは、行きつけのスナックのマスター(同じく赤信号のラサール石井)、そして店の客(渡辺哲と有薗芳記)。これに大阪ミナミからボーカルの大平サブローが参加し、グループが誕生。さらに、博多の焼き鳥屋の親父(でんでん)が、グループの経済的な救世主となり、途中から加わります。以後、解散と再結成を繰り返し現在にいたる、というわけです。東北巡業、といっても温泉の余興がほとんど。今回は山田修の故郷、東北の田舎町、廃校になった小学校で公演です。主催は山田の弟(菅原大吉)が率いる町の青年団。ゲストというか前座歌手で「キティ岩城」(戸田恵子)もやってきます。公演前日に行ったスナックで、歌手志望の愛ちゃんにまとわりつかれ、すったもんだあり…。愛ちゃん役はのん。久しぶりの映画出演です。彼女がグループに加わってからの展開はちょっとした「スター誕生」風。かっこよくいえばショービジネス・エンタテインメントですが、どこかしょぼいのが逆に魅力です。大平サブローが歌う『宗右衛門町ブルース』『中の島ブルース』『ほんきかしら』や、グループのオリジナル『MISS YOU』。戸田恵子が歌う『手紙』など、昭和歌謡がたっぷり味わえます。すべて歌詞が字幕になってでます。のんちゃんが歌う『新宿の女』『恋の季節』はよく考えた選曲ですね。脚本は、お芝居のときから、演じる役者の個性を活かす「当て書き」で書かれています。小宮はいかにも気が弱そうだし、一見コワモテだが優しい渡辺、謎がありそうなでんでん、すねものの有薗。なかでもラサール石井が傑作です。舞台での大平との関西弁の漫才のようなやりとりなんて、最高です。
2020年03月02日アメリカの映画界の最前線に立つ気鋭スタジオ「A24」の最新作『WAVES/ウェイブス』が4月10日(金)より日本公開。いまの音楽シーンをリードする豪華アーティストたちが手掛ける31の名曲が、傷ついた若者たちの物語を全編彩ることでも話題となっている。そこで今回は、特に青春映画に定評のある「A24」がこれまでに手掛けた傑作5作品をピックアップ。いずれも必見の良作ばかりとなっている。豪華アーティスト陣の楽曲が彩る若者たちと家族の再生の物語『WAVES/ウェイブス』高校生タイラーはレスリング部のエリート選手で美しい恋人アレクシスもいる。厳格な父親との間に距離を感じながらも、恵まれた家庭に育ち、何不自由のない生活を送っていたが、ある日、肩の負傷が発覚、医師から選手生命の危機を告げられる。タイラーは周囲の期待を裏切るまいと無理に出場した大会で致命的な傷を負い、さらに恋人の妊娠が判明。徐々に狂い始めた人生の歯車に翻弄されていく――。トロント国際映画祭で『パラサイト 半地下の家族』『ジョジョ・ラビット』などアカデミー賞を争った注目作が上映される中、最長のスタンディングオベーションを浴び、世界各国の媒体が大絶賛。フランク・オーシャンをはじめとする豪華アーティストたちの31の名曲が全編を彩る。SNS世代の痛くて優しい青春ドラマ『エイス・グレード世界でいちばんクールな私へ』中学校生活の最後の1週間を迎えたケイラは、「学年で最も無口な子」に選ばれてしまう。不器用な自分を変えようと、SNSを駆使してクラスメイトと繋がろうとする彼女だったが、いくつもの壁が立ちはだかる。人気者の女子たちは冷たく、好きな男子にもどうやってアプローチして良いか分からない。おまけに、お節介な父親ともいつも衝突。待ち受ける高校生活が不安なケイラは、中学卒業を前に憧れの男子や、人気者の女子たちに近づこうと頑張るが…。SNSとともに生きる“ジェネレーションZ”の葛藤と成長をリアルに描き、全米で社会現象を巻き起こした本作。公開するとすぐに口コミで話題になり、たった3週間で4館から1,084館に上映館を増やし、オバマ前大統領が2018年の年間ベスト映画リストに選出したことでも話題に。ティモシー・シャラメ、危ういひと夏の物語『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』最愛の父の死の痛手から抜け出せないダニエルは、叔母の家で夏を過ごすため、マサチューセッツ州の東端にある海辺の小さな町にやってくる。美しい海浜でのバカンスを求めてやってくる富裕層とも、地元民とも馴染めないダニエルは、地元ではワルで有名なハンターとつるむように。複雑な家庭の事情を抱えているハンターだが、妹のマッケイラを守ることには命をかけていた。ダニエルはマッケイラと密かに逢瀬を重ねるようになるが、一方で危ういドラッグビジネスにも手を染め…。『君の名前で僕を呼んで』で大ブレイクする以前のティモシーほか、『イット・フォローズ』のマイカ・モンロー、『ザ・リングリバース』のアレックス・ローら若手俳優陣が顔をそろえる。グレタ・ガーウィグが描くみずみずしい青春『レディ・バード』閉塞感漂う町でカトリック系の女子高に通い、自らを「レディ・バード」と呼ぶ17歳のクリスティンは、高校生最後の年に看護師の母と進学先を決めるために大学見学へ行く。しかし、帰りの車中で地元のカリフォルニア州サクラメントから離れて都会の大学に進みたいと言ったことから大げんかに。それ以来、母と衝突を重ねる一方、親友のジュリーとも疎遠になってしまう。女優として『フランシス・ハ』『20センチュリー・ウーマン』などに出演し、監督として『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』を手掛けたグレタ・ガーウィグが、自身の出身地でもあるサクラメントを舞台に自伝的要素を盛り込みながら描いた。第90回アカデミー賞で作品賞ほか6部門にノミネート、ガーウィグも女性として史上5人目の監督賞候補になった。刺激を求める女子4人組の異色青春映画『スプリング・ブレイカーズ』退屈な大学に飽き飽きしている女の子4人組が、刺激を求めて春休みにフロリダ旅行を計画。資金調達のため強盗を計画すると予想外に成功し、存分にハメを外しつつ大いに楽しんでいた。そんな中、エイリアンと名乗る外見がいかつい男と出会ったことで、4人の運命が狂い始めていき…。『ガンモ』『KEN PARK ケン パーク』などティーンのリアルな日常を見つめてきた鬼才ハーモニー・コリン監督による異色青春ドラマ。ヴァネッサ・ハジェンズやセレーナ・ゴメス、アシュレイ・ベンソン、コリン監督の妻レイチェル・コリンが顔を揃えた。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スプリング・ブレイカーズ 2013年6月15日よりシネマライズ、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、新宿バルト9、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋、川崎チネチッタほか全国にて公開© Spring Breakers, LLCレディ・バード 2018年6月1日より全国にて公開© Universal PicturesHOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ 2019年8月16日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2017 IMPERATIVE DISTRIBUTION, LLC. All rights reserved. hot-summer-nights.jpエイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ 2019年9月20日よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネクイントほか全国にて順次公開© 2018 A24 DISTRIBUTION, LLCWAVES/ウェイブス 2020年4月よりTOHO シネマズ日比谷ほか全国にて公開©2019 A24 Distribution, LLC. All rights reserved.
2020年02月16日舞台「星屑の町」シリーズを映画化した『星屑の町』。この度、ヒロイン演じるのんが歌って踊る本編映像が公開された。今作では吹き替えナシの歌声も披露しているのんさん。「恋の季節」「宗右衛門町ブルース」「ほんきかしら」など昭和歌謡の名曲が続々登場する歌唱シーンの中から今回到着したのは、のんさんの歌声をイメージして作られたというオリジナル楽曲「シャボン玉」を歌う本編映像だ。「山田修とハローナイツ」から、新たに結成された「愛&ハローナイツ」のメンバーで披露されるこの「シャボン玉」。ベテラン俳優陣演じるハローナイツは昭和レトロ感溢れるタキシード姿に身を包み、愛(のんさん)がポスタービジュアルにも使用されているキュートなワンピース姿で登場。シャボン玉舞う屋外や、ステージ上で歌うシーンが収められている。恋をしているときのふわふわした気持ちと弾ける笑顔をシャボン玉に見立てた本楽曲。思わず口ずさみたくなるような仕上がりとなっている。『星屑の町』は3月6日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。2月21日(金)より岩手、青森、秋田、宮城先行公開。(cinemacafe.net)■関連作品:星屑の町 2020年3月6日よりテアトル新宿ほか全国にて公開© 2020映画『星屑の町』製作委員会
2020年02月11日お笑いタレントのビートたけしが27日、東京・浅草の東洋館で開催されたお笑いコンテスト「たけしが認めた若手芸人 ビートたけし杯『お笑い日本一』」に登場。審査員を務めたお笑いコンビ・ナイツをべた褒めした。同コンテストは、たけしの「つまらない奴が審査しても面白くない、その日一番ウケた奴に賞を贈る」という考えのもと、真の若手芸人日本一を決める大会。観客、放送作家の高田文夫氏、お笑いコンビのナイツが審査を務めた。2回目の開催となった今回は、グランプリも準グランプリも該当なしという結果に。たけしは「面白い部分もあるけど、現場としてまるっきりウケてなかった」と話した。大会後の囲み取材では、たけしがナイツについて「ナイツがいなかったら東京の漫才は終わってたよ。関西に張り合えるのはこのグループしかいない。今一番だよ」と絶賛し、「この間の『THE MANZAI』、一番だと思った。ナイツが一番良かった」と感心。塙宣之も土屋伸之も、恐縮しながら聞いていた。また、塙は「2002年に漫才協会に入って、内海桂子の弟子になって17年になるんですけど、たけしさんの番組で初めて共演したときに、袖で『絶対解散しちゃダメだよ。漫才やり続けなきゃいけないよ』って言われた言葉があったので、ずっと漫才を頑張っている」と打ち明け、「これからも、おぼん・こぼんみたいにならないように、仲良く一生懸命頑張っていきたいと思います」と笑いを誘った。
2020年01月27日お笑いタレント・ビートたけしが認めた若手芸人をたけし自ら表彰するお笑いコンテスト「たけしが認めた若手芸人 ビートたけし杯『お笑い日本一』」の第2回大会が27日、東京・浅草の東洋館で開催され、今回はグランプリも準グランプリも該当者なしという結果となった。同コンテストは、たけしの「つまらない奴が審査しても面白くない、その日一番ウケた奴に賞を贈る」という考えのもと、真の若手芸人日本一を決めるもの。観客、放送作家の高田文夫氏、お笑いコンビのナイツが審査を務めた。関東圏内に所在する芸能事務所または区内演芸場等の推薦を受けた芸歴10年以下の若手がエントリーし、1次審査(映像審査)、2次審査(実演審査)を経て、8組が本戦に出場。おせつときょうた、オッパショ石、ザ・パーフェクト、ザ・マミィ、バオバブ、バジトウフー、マリオネットブラザーズ、まんじゅう大帝国がネタを披露した。8組とも全力で挑戦したが、たけしは「一番考えないといけないのは、我々はお金をとって芸を見せる。お客が笑わないというのはその価値がない。お客さんを見て合わせないといけないが、稽古したネタをそのままやってしまっている」と指摘し、「というわけで、優勝者なし。準優勝もなし」と発表。「面白い部分もあるけど、現場としてまるっきりウケてなかったからこれは失格だろう」と加え、優勝賞金30万円について「我々がもらいます。俺はかみさんにとられちゃったんだよ」と離婚をネタに笑いを誘った。
2020年01月27日GENERATIONSの小森隼が6日、東京・恵比寿ガーデンホールで行われたBOOK ACT『芸人交換日記』の公開ゲネプロに登場し、塙宣之(ナイツ)、森田想、鈴木おさむ(脚本・演出)とともに取材に応じた。同作は放送作家・鈴木おさむによる小説の朗読劇作品で、原作はこれまでに何度も舞台化、映画化されている。売れない芸人コンビ・イエローハーツの甲本(塙)と田中(小森)が交換日記を始め、芸人としての葛藤や夢への思いが描かれる。公演は6日〜8日に行われ、甲本役を相田周二(三四郎)平子祐希(アルコ&ピース)、みやぞん(ANZEN漫才)、りんたろー。(EXIT)が回替わりで務める。初の舞台、初のゲネプロを経験した小森は「作品は小説で読ませていただいたり舞台を見させていただいたので、まさか田中の役をやるなんてイメージもしてなかった。経験もなかったし、不安もありましたし、おさむさんに相談もさせていただきました」と振り返る。「今までたくさんいろんなステージに立たせてもらって、1回も動かないということが初めてなので、緊張感の中でやらせてもらいます。立ってるだけでも足踏みしたい自分なんですけど、じっと堪えながら」と心境を明かした。5人の芸人の中では、「おさむさん、俺のために書きましたよね」と言う人もいた、という小森だが、塙からさっそく「りんたろー。だろ」とつっこまれ、「りんたろー。さんもおっしゃるくらい。稽古から涙」と暴露。さらに「僕は100%全てを理解した中でできることはないんですけど、いろいろな稽古をやらせていただくことで、自分の中で新しい引き出しになりましたし、経験にもなりましたし、やりがいを感じています」と笑顔を見せる。また同作のために黒髪にし、「デビューしてから初の黒髪。7年ぶりくらいの……恥ずかしくてしょうがないですから。高校生ぶりなので」とはにかむ。「田中のためだけに、今日染めました、楽屋で。本当に恥ずかしいです。スタッフさんと会う時に、服を着ていない気持ちになります。金髪をなくすと、自分がいなくなった気持ちになります」と黒髪を撫でる。昨年末には、GENERATIONSとして初の紅白歌合戦にも参加したが、小森「なにより、家族からおめでとうと言われました。母親から『泣きました』というLINEが届いたりとか。お正月で会う人全員が、どこにいっても『紅白見ました』と言ってくださって、皆さんに応援していただいてるんだなと言うんのを物凄く感じています」と反響を語る。「紅白以来、初めてファンの皆さんに立たせてもらうので、今日見ていただくファンの方が、どういう感想をもってくださるのか、興味深いです」と期待した。今後は、LDH「BOOK ACT」の第3弾公演も予定。LDH所属のアーティストや俳優、モデルなど総勢36名が出演する。
2020年01月06日俳優の佐野史郎(64)が11月9日、「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の構成作家・高須光聖氏(55)の発言にTwitterで反論した。しかし12日には高須をフォロー。そのオトナな対応が話題を呼んでいる。佐野は11月7日、自身のブログで年末に放映される予定の「ガキの使いやあらへんで!!年末スペシャル(仮)」(同局)の収録中に負傷したと発表した。「ドラム缶の中に液体窒素を入れ蓋をし爆発させるのですが、その蓋の上でラーメンを食べるという企画」と説明し、「想像以上の衝撃の強さに耐えきれず、第三腰椎を骨折してしまいました」と報告。しかし、「番組放送に関しましては、私の負傷で笑えない状況にならないよう放送されることを、心より願っております」とつづっていた。しかし各メディアによると、9日に高須氏は「ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)で佐野が「もっとこうしたい」「思い切ってやりたい」として積極的だったとスタッフから聞いたと明かしたという。すると佐野は同日、Twitterで高須の発言が報告されると《そんなこと、一言も言ってません》と投稿。続けて《スタッフの方から安全であることを確認した旨、うかがった上で挑戦した経緯です》ともつづり、さらに《安全であるということを信じた上ででしたが、「もっとこうしたい」と言った記憶はないなあ?「やるなら、やるしかないか」とは言ったかもしれません》ともツイートした。すると高須は11日、Twitterでこう述べた。《ラジオでスタッフから聞いた話をしっかり確認もとらずに話した事で、療養中の佐野さんに嫌な思いをさせてしまったことについて、放送日の夜、番組プロデューサー経由で事務所の方に連絡をとり、行き違いが起きた説明と、謝罪の気持ちをすぐにお伝え致しました》続けて直接謝罪をしに行こうとしたところ、佐野の事務所から「気持ちは伝わってる」と丁寧な返答があったとも報告。さらに《今朝、改めて佐野さんに謝罪のメッセージを事務所の方を通して送らせて頂きました》《佐野さんより、心あるお返事を番組のプロデューサー経由で受け取りました。今は1日も早い佐野さんの回復を願うばかりです》とつづった。12日、佐野も《高須さんからもご丁寧なお詫びのお言葉いただきました。ありがたいです》とツイート。そして、こうつづった。《みなさんテレビ、ラジオ、どの番組も面白くしたいとの一心なのは同じですから。あやまちがあれば、そこから学び直すのみ!勉強になりました》今回、佐野は全治2カ月大ケガを負った。しかしそのキッカケとなった番組の作家が不用意な発言をしたにも関わらず、「あやまちがあれば、そこから学び直すのみ」と“大人の対応”をみせた配慮した佐野。ネットでは絶賛の声が上がっている。《そのあやまちに、腹を立て事を荒立てることなく常に温厚に対応されている佐野さんを尊敬します。これからも応援しています。佐野さんの回復を心からお祈り申し上げます》《こういう人間味に溢れる人だからこそ、狂気に満ちた怪演で見る人を引き込むことができるんでしょうね。ギャップが素晴らしい》《佐野さんの人柄が好きになりました。これからも応援したいと思います》いっぽう番組には《万が一佐野さんがそう言ったとしても、責任は番組にある。言い訳に使っちゃいけない》《佐野さん平身低頭なのに高須は何がしたいの!?もう笑う次元を通り越して、憤りしかない》《このネタで入院する羽目になったんやねと視聴者に思われてしまうのもどうなんだろうね》と厳しい声がネットでは止まない。「ドランクドラゴン・塚地武雅さん(47)が役者業に進出することに負い目を感じていたとき、佐野さんは『銀幕は喜劇人たちのものなんだよ』『そもそも君たちのものでもあるんだよ』と話して勇気付けてくれたそうです。また岡田将生さん(30)や貫地谷しほりさん(33)は共演するたび、佐野さんの博学さに感嘆。その知識を丁寧に話してくれる姿に安心感を覚えるので、佐野さんのお陰で現場がいい雰囲気になると感謝していました。佐野さんは『ガキ使』に対してあくまで『番組を放映してほしい』というスタンスですが、そうした佐野さんの大らかで誠実な人柄に支えられているんだと制作側は肝に銘じるべきでしょう」(映画関係者)
2019年11月12日日本テレビ系バラエティ「ダウンタウンDX」の10月24日(木)今夜放送回に、「Sexy Zone」の佐藤勝利と、「King & Prince」高橋海人がゲスト出演。競争が激化する若手ジャニーズのなかで佐藤さんと高橋さんが会得した“特技”にダウンタウンの2人はどんな反応をみせる…!?2011年にCDデビュー、『ハルチカ』や「Missデビル 人事の悪魔・椿眞子」などの作品で俳優としても活動する佐藤さん。一方、2018年にCDデビュー、「部活、好きじゃなきゃダメですか?」では「King & Prince」の神宮寺勇太、岩橋玄樹とともにドラマ主演を果たした高橋さん。ドラマ、映画と展開する『ブラック校則』で主演を務める2人がそろってゲストとして登場。いまやジャニーズの若手は“戦国時代”でカッコよくて踊れるだけでは厳しいといい、目立つため変わった趣味や特技が必要なのだとか。「Snow Man」の阿部亮平は気象予報士、向井康二はムエタイ、「美 少年」の浮所飛貴は乗馬を武器に活躍中で、佐藤さんは「キンプリの高橋海人も変わった事をやっているんですよ」とアピール。高橋さんは「ジャニーズ初の少女漫画家」という驚きの特技を明かす。「姉の部屋に少女漫画が並んでいて…」と姉の影響で少女漫画家になったという高橋さんは小学館のコミック「ベツコミ」でデビュー。高橋さんが描いた青春ラブストーリーの作品が公開されると、MCの「ダウンタウン」松本人志は「二足の草鞋を超えてますよね」と驚きの声を上げる。現在は「King & Prince」の日常を描いたノンフィクション4コマを連載中の高橋さん。番組では漫画家として編集者と打ち合わせをする様子も公開。高橋さんが描いたプロ顔負けの「King & Prince」のツアーロゴも公開する。また佐藤さんは「僕は本格的にお笑いを研究している。ナイツの塙さんの『言い訳』を読んで、漫才ってこうやってできているんだって勉強しています」と話し、「企画で2000個作ったんです。自信があるやつを。ベスト3を」と自信作のダジャレを披露することに。最初に3位のダジャレを披露すると観客は大爆笑。自信満々のなか続けて2位、1位のダジャレを披露する佐藤さんだが、お笑い界のトップに君臨する「ダウンタウン」の2人や勝俣州和らバラエティ界の精鋭たちを笑わせることができるのか。佐藤さんのダジャレにも注目。厳しすぎる規律のなかで学校生活を送る2人の高校生が、“ブラック校則”に対抗するべく立ち上がる映画『ブラック校則』は11月1日(金)より全国にて公開。また映画に先駆けドラマも毎週月曜深夜24時59分~日本テレビにて放送。同日よりHuluにてオリジナルストーリーも配信。「ダウンタウンDX」は10月24日(木)今夜22時~日本テレビ系でオンエア。(笠緒)
2019年10月24日今後、先進国では2人に1人が100歳まで生きるといわれる現代。ひと足先に長寿の楽しみを謳歌している先輩に長生きの秘訣を聞きました!「ケーキに9と7の数字を飾ってくれて。じつは、うちの亭主の誕生日が9月7日なんですよ。今年は、これで2人の誕生祝いができます」97歳となった現在も現役最高齢芸人として舞台に立ち続ける内海桂子師匠。2カ月ほど前に体調を崩して休養中だが、仕事復帰への思いは強い。「いま、外出はできないんですよ。でも、家の中では手すりを使って自力で立ったり歩いたりして足腰が弱らないように気をつけています。涼しくなったら近所を散歩したいですね」そう語る視線の先には、35年連れ添うご亭主のお顔。「結婚してよかったですか?」とぶしつけに聞くと、「悪くはないね」とほほ笑んだ。9年前から始めたツイッターは、こまめに更新を続け、フォロワー数はなんと48万人。日々の気づきからスポーツ、時事ネタ、と内容はさまざま。その関心の広さには舌を巻く。「テレビはスポーツをよく見ます。最近は、日本人のラグビー選手も外国人と変わらない立派な体形だもの、たいしたもんだ。来年のオリンピックも楽しみですよ」故・好江師匠との思い出を聞くと。「芸術選奨文部大臣賞(昭和57年)を受賞したとき、好江が初めて人前で『姉さん、ありがとう』って言ってくれた。それがいちばんうれしかったですね」そんな師匠が後輩芸人に伝えたいこととは?「ネタがちゃんと完成したものじゃなきゃ漫才に説得力がない。ナイツだってまだまだですよ。私たちがやってきた江戸漫才というものをしっかり受け継いでほしいですね」
2019年09月22日