3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が9月10日から10月10日まで、クリエイティブディレクターのフィリップ・リムが日本で撮り下ろした写真を展示するフォトエキシビジョン「Japan through my eyes」を3.1 フィリップ リム青山店にて開催する。これまでに日本の美や文化、歴史、人々などから多くのインスピレーションを得てきたフィリップ・リム。彼は、16年春にブランドの創立10周年を祝し、10年の間ブランドを支えてくれた人々への感謝を伝えるべく日本を訪れた。滞在中は東京の街中や美術館、直島のアートなど、電車、飛行機、フェリーを乗り継いだ旅中の様々な瞬間を撮影し、Instagramに投稿。その日本への深い敬愛が反映された写真の数々は、多くの人々にシェアされた。今回は、日常生活とロマンシング・リアリティ(現実と夢の間)の中に美を見出す彼自身のフィソロフィーも反映されたそれらの作品を展示。合わせて、日本の文化や精巧な技術への敬愛に溢れた16年フォールコレクションも楽しめる貴重な機会となっている。また、同期間中にInstagramにて、それぞれが感じる「JAPAN」-風景・物・コト-をハッシュタグ「#31Japan」をつけて投稿してもらうキャンペーンを実施。投稿写真の中からフィリップ・リムの次なるインスピレーション源として選ばれた作品は、フィリップ・リムの公式Instagramでシェアされる。なお、3.1 フィリップ リム青山店では「Japan through my eyes」を記念して、16年秋の新作サドルバッグ「アリクス(ALIX)」(13万8,000円)を先行発売。「アリクス」は日常に溢れるモノの美しさからインスピレーションを得たシリーズとなっており、バッグの角にはステープルを彷彿とさせるデザインが、フロントフラップにはペーパークリップからインスピレーションを得たハードウエアがあしらわれている。今回新登場したサドルバッグは、丸みのあるサドル型とシャープなハードウエアの相反する美しさが特徴のバッグとなっている。
2016年09月02日昨年、フランスの興行収入2週連続No.1達成、8週連続ベスト10入りを果たした映画『世界の果てまでヒャッハー!』。この度、林家ペー&パー子夫妻がナレーションに初挑戦した本作の日本版予告編が到着。併せて漫画家・谷口菜津子のイラスト満載、極彩色の日本版ポスターも解禁された。恋人ソニアの父親が経営するブラジルの高級リゾート地のホテルに友人たちと訪れたフランク。彼はこの旅をきっかけに父親に認められ、ソニアにプロポーズしようと計画していた。ところが楽しいバカンスもつかの間、ソニアの祖母の世話を押し付けられてしまう。仕方なく彼女を連れてジャングルの秘境ツアーに出かけたフランクたちだったが、それは予想もしなかったとんでもないアドベンチャーのはじまりだった…!本作は、ブラジルの高級リゾート地を舞台に繰り広げられる、型破りの最高に明るい前人未到の映画。長編3本目となるニコラ・ブナムと、コメディアン兼俳優のフィリップ・ラショーが共同監督、脚本は完全オリジナルとなっている。そしてこのほど到着したのは、終始ハイテンションな映像に合わせて、息のあった自由奔放で賑やかな独自性の濃い夫妻のナレーションを繰り広げている予告編。「どーも、林家ペーです」「パー子です」と挨拶から始まる映像は、ペーさんの映画解説と、パー子さんの特徴的な笑い声と共に進行。いままでになかなか見たことがないような思わず笑ってしまう予告編となっている。今回の林家夫妻がナレーターに起用されたのは、本作にカメラが重要なアイテムとして出てくること、本作のハイテンションさと明るい雰囲気がピッタリだったこと、そしてタイトルにもある「ヒャッハー」というのはパー子さん以外ありえないと考えたことから実現。これまでにも数多くのイベント出演や『シベリア超特急5』などの映画出演と、経験を持つ2人だが、今回は初の映画予告ナレーションとあって気合十分。収録前に本編を観たそうで、「思いのほか面白くて、終わりまであっという間だった!セリフも気が利いてたし、何よりスカイダイビングのシーンが最高だね」と本作について語り、「収録中に全ての爆笑シーンが蘇ってきてとても楽しくやれたよ。昔から映画は大好きだから、映画の予告編に自分の声が乗るなんて光栄です!」と感想を語っていた。『世界の果てまでヒャッハー!』は11月19日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年08月21日80年代の椅子をフィーチャーした展示会「CHAIRS 80S」が、2016年8月27日(土)から9月11日(日)までの間、東京・恵比寿のSOMEWHERE TOKYOで開催される。会場には、日本を代表するインテリアデザイナー倉俣史朗の作品を展示。また、コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)を手掛ける川久保玲、お花をモチーフにした椅子を提案するインテリアデザイナー・梅田正徳など日本デザイナーの作品を含む、独創的な作品を紹介する。【イベント詳細】CHAIRS 80S開催期間:2016年8月27日(土)~9月11日(日)※8/31、9/1、9/7、9/8休み。時間:13:00~19:00会場:SOMEWHERE TOKYO住所:東京都渋谷区恵比寿南2-7-1 1FTEL:03-6452-2224作品デザイナー:倉俣史朗、梅田正徳、川久保玲、植木莞爾、ミケーレ・デ・ルッキ、ハワード・マイスター、フィリップ・スタルクほか※予定
2016年08月18日高畑充希と門脇麦がW主演を務めるミュージカル『わたしは真悟』の製作発表記者会見が東京タワー大展望台で行われ、主演のふたりが登壇。意気込みを語った。ミュージカル『わたしは真悟』チケット情報本作は、楳図かずおが1982年に連載をスタートした同名SF漫画が原作。時代の先を行くかのようなコンピューター時代を予測するストーリーで長く愛され続ける傑作だ。純粋に愛し合う小学生の男女ふたりの逃避行や、自我が宿った産業用ロボットがふたりに降りかかる危機から救おうと奮闘する姿が感動を呼ぶ。ヒロインの真鈴(まりん)を演じる高畑は、「朝ドラが終わって最初にチャレンジする仕事。『わたしは真悟』とミュージカルがどうしても繋がらなくて、先が見えない感じがしていますが、一か八かでたまらないなという感じです。作品への好奇心が止まりません」と意欲十分。一方、男の子の悟(さとる)役の門脇も、「小学生の男の子は大人と違って未完成の生物ですので、どうやって演じようかなと。初のミュージカルですし、いろんな意味でチャレンジです」とこちらも意欲を燃やしていた。演出を担当するのは、1992年のアルベールビル冬季オリンピックの開・閉会式やシルク・ドゥ・ソレイユなどの演出を手掛ける演出家のフィリップ・ドゥクフレ。「愛のメッセージを伝えるような作品にしたいです」と力強く語った。演出協力には、今年KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督に就任した演出家で俳優の白井晃が担当する。会見には楳図も登壇。高畑の発言中に横から割り込んだり、勉強中だというフランス語でフィリップに突然話しかけたり、爆笑につぐ爆笑の楳図劇場が繰り広げられた。フィリップは、「楳図先生には稽古場に時々顔を出してほしい。そうすればすごく愉快な稽古になりそうだ」と嬉しそうに語った。高畑は「今日は楽しかったです。会見も予想外な感じになったので、想像もつかない世界が劇場で繰り広げられるんだろうなと。私もその空気に置いて行かれないように、必死について行きたいと思います」とコメント。門脇は「果敢に実験的なチャレンジをして、いろんな化学変化を自ら起こし、いい作用をもらってそれを消化し、いいエネルギーが満ちた舞台になればいいなと思います。精一杯がんばっていきたいと思います」と意気込みを語った。作品には、小関裕太、大原櫻子、成河ら注目の若手も出演する。ミュージカル「わたしは真悟」は、12月2日(金)・3日(土)にKAAT神奈川芸術劇場でプレビュー公演が行われ、浜松、富山、京都公演を経て、2017年1月8日(日)~26日(木)に東京・新国立劇場 中劇場で上演される。チケットの一般発売は8月20日(土)午前10時より。撮影・取材・文:門 宏
2016年08月18日楳図かずおのSF漫画『わたしは真悟』がミュージカルとして上演される。1980年代にビッグコミックスピリッツ誌上で連載、小学生の純粋な恋愛の危うさや、意識を持った産業用ロボットが進化していく様を重厚かつ奇抜なタッチで描き、特異な魅力を放つ傑作だ。演出・振付はフランスのフィリップ・ドゥクフレ、真鈴役を高畑充希、悟役を門脇麦が演じることも大きな話題に。初共演でW主演となるふたりに話を聞いた。【チケット情報はこちら】「楳図さんにドゥクフレさん、と普通は集まりようがない人たちが集まる。何か化学反応が起こるのではという期待感があります」と、言葉を探りながら話す高畑。「(NHKの)朝ドラ(『とと姉ちゃん』)が終わったら、今までチャレンジしていなかったことをやってみたくて。この作品はすごく面白そう、興味を引かれました」。いっぽうの門脇は、ミュージカル初挑戦。「ワクワク半分、不安半分。ミュージカルは、バレエをやっていたこともあり昔から身近にあったものなのですごく興味がありました。歌はこれからですが、ずっとやりたいと言っていたので、とても嬉しい」と、意欲を見せる。原作は30年以上前に発表された異色作だが、「普段はグルメ漫画などを読んでいる(笑)ので、いつも読んでいるのとは違うなあと。何かこう、すごく“圧”のある作品ですね」(高畑)、「スケールが大きくて、宇宙規模。(昔の作品だが)むしろ新しく感じる。逆にあの時代だったからこそ、生まれた作品なのかな、と腑に落ちるところも」(門脇)と、既にその不思議な魅力に囚われたよう。「観ておいたほうがいい。この先、こんな作品が現れるかどうかわからない!」という高畑は、初の海外演出家との仕事に「がっつり染められようと思うんです。“私を好きにして”と(笑)!」。対する門脇の役柄は、小学生の男の子。「私、中身は男の子みたいな感じなので(笑)」と、違和感はない様子だが「普段から女の子っぽいファッションや趣味に興味がない。興味あるのは“食”、ですね(笑)」という。すると、この日初対面のふたりが「美味しいもの食べよう!」と完全に意気投合。公演で訪れる先々で美味しい料理に舌鼓、という楽しみも増え、「地方のお客さんに、ぜひ観ていただきたい」(高畑)、「目撃してほしい、体感してほしい!」(門脇)。誕生したばかりの絶妙なタッグ──。刺激に溢れた充実の舞台となるだろう。公演は12月2日(金)より神奈川・KAAT神奈川芸術劇場(プレビュー公演)、中旬から下旬に静岡、富山、京都で公演ののち、2017年1月8日(日)から26日(木)まで、東京・新国立劇場中劇場で上演。チケットの一般発売は8月20日(土)午前10時より。なお、東京公演のプリセールを実施中。受付は8月16日(火)午後11時59分まで。取材・文:加藤智子
2016年08月10日レペット(Repetto)がトワル・ド・ジュイ(西洋更紗)とのコラボレートコレクションを8月10日に発売する。フランスの伝統的なテキスタイルの1つとして愛されているトワル・ド・ジュイの創設者、クリストフ=フィリップ・オーベルカンフの生誕200周年を記念して実現した今回のコラボレーションでは、トワル・ド・ジュイ美術館のアーカイブから厳選した2種類のテキスタイルからインスピレーションを得ている。ラインアップはレペット定番モデルの1つ、ローファー「マイケル」(4万9,000円)と、ミニマルなシルエットが特徴のショルダーバッグ「プティ サック アダージュ」(6万8,000円)、「スカーフ」(3万9,000円)の3種類。絶妙な色合いとモダンなプリントパターンからは、オーベルカンフの精神が感じられる特別なコレクションとなっている。なお、コラボレートコレクションの取り扱いはレペット銀座店、梅田阪急店、公式オンラインストアを予定している。
2016年08月04日SF映画の金字塔と言われる映画『ブレードランナー』の続編の映画化が、34年の歳月を経て遂に実現。日本では、『ブレードランナー 2049 (Blade Runner 2049)』として、2017年10月27日(金)に公開される。続編の舞台は、1982年公開のオリジナル作品から30年後、2049年の荒廃した世界。時が経っても埋まらない”人間”と”レプリカント”の間の深い溝。世界に新たな危機が迫るなか、30年間行方不明で「何かを知る」デッカードを”K”が探す所から物語はスタートする。レストランのような場所で2人のブレードランナーが向き合うシーンでは、デッカードが殴りかかりそうな殺気をだしている。主人公の新人ブレードランナー“K”主人公の新人ブレードランナー“K”を演じるのはライアン・ゴズリング。ゴズリングは最近彼の出演作『ラ・ラ・ランド』『ドライヴ』がヒットして注目を集めている。リック・デッカード役にハリソン・フォード人間とは見分けのつかない“レプリカント”の暴挙を阻止する捜査官”リック・デッカード”この前作の主人公となったデッカード役をハリソン・フォードが再び演じる。「デッカードの30年後を演じるのは凄く面白かったし、昔の服がピッタリだったのも嬉しかった。時を経て、キャラクターを作り上げていく事はとてもやりがいがあります。」とコメントしている。そのほか、謎の男としてジャレット・レトーや、ロビン・ライトが出演する。リドリー・スコット製作総指揮前作『ブレードランナー』で監督を務めたリドリー・スコットは「2049」では製作総指揮を執る。監督は『プリズナーズ』『ボーダーライン』などで独特の映像美と世界観が高く評価されているドゥニ・ヴィルヌーヴが務める。2016年公開の『メッセージ』では、賞レースでも続々とノミネートを果たして注目度はさらに高まった。脚本はハンプトン・ファンチャーとマイケル・グリーンで、前作の脚色を手掛けたコンビ。フィリップ・K・ディックの原作小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』のストーリーを継承しているようだ。当時の『ブレードランナー』を彷彿とさせる、もしくはそれ以上の新しい世界観に驚きと更なる期待感を煽られるに違いない。作品情報映画『ブレードランナー 2049』原題:Blade Runner 2049日本公開:2017年10月27日(金)製作総指揮:リドリー・スコット監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ出演:ライアン・ゴズリング、ハリソン・フォード、ロビン・ライト、ジャレッド・レトー、アナ・デ・アルマス、シルヴィア・フークス、カーラ・ジュリ、マッケンジー・デイヴィス、バーカッド・アブディ、デイヴ・バウティスタ配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
2016年08月01日主演のハリソン・フォードほか、新たにライアン・ゴズリング、ロビン・ライトの出演が発表されているSF映画の金字塔『ブレードランナー』の続編。本作のプロジェクトがいよいよ始動となり、近未来を想起させるコンセプト・アートの発表とともに、日本公開が2017年11月に決定した。今年2月。34年の歳月を経てついに続編の映画化が決定、というニュースが世界中を掛けめぐり、多くのファンを期待と興奮の渦に巻き込んだ本作。続編は、1982年公開のオリジナル作品から数十年後の世界を舞台にしており、ハリソン・フォードが主人公リック・デッカード役を再び演じるほか、リドリー・スコットは製作総指揮に回り、監督を『ボーダーライン』『プリズナーズ』など、独特の映像美と容赦のないリアルを描く世界観が高く評価されているドゥニ・ヴィルヌーヴが務めている。そして、ついにその世界観を垣間見ることができるコンセプト・アートが解禁。前作の脚色を手掛けたハンプトン・ファンチャーとマイケル・グリーンによる脚本は、フィリップ・K・ディックの原作小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のストーリーを継承しているというが、今回のコンセプト・アートでそれは実証されたといえる。ヴィルヌーヴ監督は、1982年、ケベック州にある小さな町でスコット監督の『ブレードランナー』を見たという。「あの音楽、2019年のロサンゼルス、スモッグ、ダークな雰囲気。あの映画を見て、映画監督になりたいという思いが芽生えたんだ」と語るこの新鋭監督が、その世界をどのように再生させるのか、今後の続報に注目していて。<ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督コメント>僕は子どものころから、独特な異世界へ連れて行ってくれる個性的な映像スタイルのSF映画に惹かれてきた。その中でも、オリジナル版『ブレードランナー』は、断トツで史上最高の傑作だ。SFとフィルムノワールを融合させたリドリー・スコットは天才だ。新しい『ブレードランナー』は、一作目の延長線上にあり、数十年後の世界の話なんだ。『ブレードランナー』プロジェクト(タイトル未定)は2017年11月、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月29日1982年製作の名作『ブレードランナー』の続編が、来年11月に日本で公開されることが決定し、コンセプト・アートが公開になった。前作に続いてハリソン・フォードが出演し、『プリズナーズ』『ボーダーライン』のドゥニ・ヴィルヌーヴが監督を務める。その他の情報『ブレードランナー』は近未来を舞台に、過酷な労働に従事するために誕生するも、人間に反旗を翻すようになった人造人間“レプリカント”を逮捕・処刑する捜査官“ブレードランナー”のデッカードを主人公にしたSF大作。フィリップ・K・ディックの小説を基に製作され、斬新な映像や未来観、単なるアクション映画に終わらない重厚なドラマは後続の作品群に大きな影響を与えた。さらに劇中に登場する描写やセリフは、繰り返し観賞した熱狂的なファンによって検証、研究され、日本での劇場公開時のバージョンとは異なる版(ワーク・プリント版、アメリカ公開版、ディレクターズ・カット、ファイナル・カット)が登場する度に大きな話題になった。現在も熱狂的なファンを世界中にかかえる『ブレードランナー』の続編のウワサはこれまでに繰り返しのぼり、前作の続きの設定の書籍が発行されるなど、注目を集めては実現には至らないまま30余年が過ぎた。しかし、ヴィルヌーヴ監督のメガホンでついに続編の製作が本格的に始動。前作の脚色を手がけたハンプトン・ファンチャーとマイケル・グリーンが、ディックの小説の世界観を踏襲し、前作から数十年後の物語を執筆したという。前作に続いてフォードがリック・デッカードを演じるほか、ライアン・ゴズリング、ロビン・ライトが出演。前作を監督したリドリー・スコットが製作総指揮を務める。公開時にケベック州の映画館で『ブレードランナー』を観たというヴィルヌーヴ監督は「あの音楽、2019年のロサンゼルス、スモッグ、ダークな雰囲気。あの映画を見て、映画監督になりたいという思いが芽生えたんだ」とコメント。“金字塔”や“伝説的”とも称される作品の続編だけに、ファンの期待と不安は大きいが、30余年を経てついに登場する新作は、全世界から最大級の注目を集めることになりそうだ。今後、公開に向けてストーリーの概要や、新たなキャストなど、新情報が明らかになっていくことが予想される。
2016年07月29日ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」が9月25日まで、六本木ヒルズ森タワー52階の森アーツセンターギャラリーにて開催されている。同展では、漫画家たちにルーヴル美術館をテーマに自由に作品を書いてもらうという、05年よりフランスのルーヴル美術館が進めている漫画プロジェクト「ルーヴル美術館BDプロジェクト」の全貌を日本で初公開。プロジェクトには、フランスのニコラ・ド・クレシーやマルク=アントワーヌ・マチュー、ベルギーのクリスティアン・デュリユーの他、『ジョジョの奇妙な冒険』の荒木飛呂彦や、『孤独のグルメ』の谷口ジロー、『鉄コン筋クリート』の松本大洋ら日本の漫画家も参加した。同展は全3章で構成される。第1章の入り口には、ルーヴル美術館の代表的作品「サモトラケのニケ」の原寸大レプリカが展示され、漫画の世界から飛び立とうとしているようなニケのダイナミックなインスタレーションが来場者を漫画の世界へと誘う。そのまま足を進めると、総勢16名の漫画化が“ルーヴル美術館”をテーマにそれぞれ制作した個性豊かな作品と出会うことができる。エティエンヌ・ダヴォドーは、ルーヴル美術館の警備員が婚約者の家族の先祖の描いた凡作「寄り目の犬」をルーヴルに収蔵するという難題を押し付けられてしまうちょっとおかしなストーリーで展開される「寄り目の犬」を制作。クリスティアン・デュリューは、ルーヴルでの晩餐中に退屈した老政治家が突然現れた女性に連れられ、夜のルーヴル美術館での逢瀬を愉しむロマンティックな作品「魔法」を出展した。続く第2章では、ルーヴル美術館の知られざる裏の顔を紹介。マルク=アントワーヌ・マチューによる「レヴォリュ美術館の地下」は、美術館の実態を調査する専門家の話。調査を進めるが行けども行けどもその全貌がはっきりしない、迷宮のような奇妙なルーヴルがつづられる。エンキ・ビラルは、ルーヴル美術館の名作にはそれぞれ亡霊が宿っているというコンセプトで、各作品に憑りついている亡霊を物語る「ルーヴルの亡霊たち」という作品を発表。青白い幻想的な展示に亡霊が漂う雰囲気を表現し、少し背筋が寒くなるような空間を演出した。松本大洋は、ルーヴル美術館に人知れず代々住みつく猫たちが主人公の冒険物語「ルーヴルの猫」を展示。展示装飾として、松本大洋の描く数々の個性豊かな登場人物や猫たちをクローズアップした大型パネルも配置される。た、荒木飛呂彦はルーヴル美術館に所蔵される“最も黒い絵”を巡るサスペンスフルな物語「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」を出展。ミケランジェロの有名な彫刻「瀕死の奴隷」と荒木特有の露伴のポージングを効果的に対比させる展示で、ルーヴル美術館の名作と荒木作品の視覚的融合を試みた。また、ベルナール・イスレールによる3面モニターを使ったデジタル作品「ルーヴルの空の上」も展示。モニターの中で、フランス革命の最中に産声をあげたルーヴル美術館を舞台に繰り広げられる、政治と芸術のめくるめくドラマを描いた物語が展開される。最終の第3章では、過去・未来といった時や場所を越えて普遍的な存在感を放ち続けるルーヴル美術館を紹介。入口ではルーヴル美術館で最も有名な「モナ・リザ」が来場者を迎え、少し立ち止まってみると、このモナ・リザがBD(バンド・デシネ)作家たちの描く個性豊かな「モナ・リザ」に変化していく。足を進めると、坂本眞一による「モナ・リザ」の数奇な運命を辿る物語「王妃アントワネット、モナリザに逢う」が登場。レオナルド・ダヴィンチによって生み出され、その後、ヴェルサイユ宮殿でマリー・アントワネットに出会い、現在に至るまでの壮大なドラマを描かれた。寺田克也は、ルーヴル美術館がパリから突然消えてしまう物語「ルーヴル消失」を発表。収蔵されていた数々の美術品は、自由な形に姿を変え、世界中に飛び散り、自由を謳歌する。その他、谷口ジローによる「千年の翼、百年の夢」、フィリップ・デュピュイによる「坑内掘りの芸術」、ダヴィッド・プリュドムによる「ルーヴル横断」、エリック・リベルジュによる「奇数時間に」、ニコラ・ド・クレシーによる「氷河期」、ヤマザキマリによる「美術館のパルミラ」、五十嵐大介による「ニケのうた」といった作品が展示される。【イベント情報】ルーヴル美術館特別展「ルーヴルNo.9 ~漫画、9番目の芸術~」会場:森アーツセンターギャラリー住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52階会期:7月22日から年9月25日時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)休館日:会期中無休
2016年07月24日フィリップ・リムによる3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)は、マレ地区のギャラリー、ニッキー・ディアナ・マルカールを会場に、展示会形式で17SSメンズコレクションを発表。16-17AWシーズンから見られるシンプルさを追求したノームコアの流れとは一線を画し、挑戦し続ける姿勢を示した。洗練と野心、リラックスとチャレンジといった相対するキーワードを掲げながら、着る人自らレイヤーリングのスタイルを見つけられるようなコレクション構成にし、その中で各アイテムをいかにラクジュアリーにするかを追求したという。今シーズンはストリートテイストの中にフィリップ・リムが好むバッドボーイの要素を注入しながら、パンツをアンクル丈にするなど、50年代の雰囲気も持たせている。ジャケット類はドロップショルダーで流れるようなシルエットが特徴。フローラルプリントの柔道着風ジャケットがあるかと思えば、レオパードモチーフのフリーサイズパンツやブルゾンといった攻めのアイテムを登場させ、そのコントラストが心地よい。純粋にファッションを楽しみたいとするフィリップ・リムのフィーリングが大きく反映されたコレクションとなっていた。
2016年07月06日3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の2016年プレフォールコレクションから、‟パペット”をモチーフにしたウェア&バッグが登場。2016年7月13日(水)から発売をスタートする。‟パペット”のチャーミングな表情に惚れ込んだデザイナーのフィリップ・リム。ブルゾンのバッグスタイルやタンクトップの胸元などに、ぺろりとのびた舌やいまにも噛みつきそうな口元などを添えて、遊び心あふれるデザインを完成させた。また、人気のバッグシリーズも‟パペット”仕様に。太いステッチがポイントの「エムス(AMES)」にも、口元のイラストをパッチワーク。サッチェル、フラップクロスボディ、ポーチなど様々なモデルがラインナップする。【アイテム詳細】3.1 フィリップ リム 2016年プレフォールコレクションパペットシリーズ発売日:2016年7月13日(水) ※一部店舗を除く取扱い店舗:3.1 フィリップ リム全国の直営店(一部店舗を除く)、公式オンラインストア■エムス(AMES)・スモール パッチワーク サッチェル 158,000円+税・31 セカンド ポーチ 55,000円+税・パッチワーク フラップ クロスボディ 148,000円+税■ウェア・ボンバー / トレンチ ジャケット 138,000円+税・Tシャツ 48,000円+税・タンク 46,000円+税【問い合わせ先】3.1 フィリップ リム ジャパンTEL:03-5411-2870
2016年06月23日スタルク アイズ(STARCK EYES)から、2016年夏の新作アイウェアが登場。2016年6月下旬より全国のアラン ミクリ ブティック、その他正規販売代理店にて発売される。フィリップ・スタルクにより1996年に発表されたスタルク アイズ。人間の肩の関節にインスピレーションを受けて開発された独自のヒンジが特徴的であり、360度多方向の自由な動きが可能。このヒンジは今コレクションすべてのモデルで採用されている。今回のコレクションでは、ミニマリズムとイノベーションを重視している。例えば、アイコニックなブロウの「SH2014Y」は、フロントバーの素材にカーボンファイバーのみを採用。またカーボンとコットン素材のテンプルも熱による調整が可能に。レトロな印象のフレームの「SH3033」には非常に薄いミニマルなアセテートを使用し、控えめで洗練された印象を生み出している。さらにこのモデルには、サングラス「SH5016」もラインナップ。他にもサングラスでは、耐性と性能に優れ、驚くほど軽量かつ100%リサイクル可能な「GRAVITY EVO」素材を使用した大きめなフレームがインパクトを与える「SH5014」と「SH5015」が登場。どちらも大振りでありながらも素材を薄くすることによって掛け心地も軽く、見た目もすっきりとした印象に仕上げられている。また、80年代にインスピレーションを受けたダブルブリッジが特徴的だ。【アイテム情報】スタルク アイズ 2016年夏コレクション発売時期:2016年6月下旬型番 / 価格:SH2014Y(全4色) / 46,000円+税、SH3033(全5色) / 43,000円+税、SH5016(全4色) / 43,000円+税、SH5014(全5色) / 38,000円+税、SH5015(全5色) / 38,000円+税【問い合わせ先】ミクリ ジャポンTEL:03-3401-7981
2016年06月13日主役はエリザベス女王のはず…であったが、イギリス国民はシャーロット王女とジョージ王子の愛らしさに夢中になってしまったようだ。「E!News」などのメディアが報じた。ロンドンでエリザベス女王の90歳祝賀パレードが行われ、バッキンガム宮殿前に集まった国民の歓声に応えるため、エリザベス女王のほか、ウィリアム王子、キャサリン妃らロイヤルファミリーがバルコニーに集結した。昨年バルコニーデビューを果たした2歳のジョージ王子は、今年はしっかりお手振りをして成長ぶりをアピール。キャサリン妃に抱っこされて登場したシャーロット王女は、まだ13か月ながら満面の笑みでお手振りを披露。これにはママのキャサリン妃も笑みをこぼさずにはいられなかった。その後、宮殿のすぐ上でイギリス空軍による祝賀飛行が行われ、音の刺激が強すぎたせいかシャーロット王女が耳をふさぐ場面も。イベントのたびに注目の的のロイヤルファミリーのファッションだが、今回はエリザベス女王のネオンライムのコートと帽子がインパクトを与えた。キャサリン妃はシャーロット王女の洗礼式で着用したアレキサンダー・マックイーンのコートに、今回はフィリップ・トレーシーの縁に大きな花があしらわれた帽子を合わせ、「エレガントだ」と評判に。ジョージ王子はパパが1984年にヘンリー王子の洗礼式で着ていたシャツとショートパンツを再利用。シャーロット王女は全身ピンクで柔らかな雰囲気だった。(Hiromi Kaku)
2016年06月13日『マジビジプロ ハンディ版カール教授と学ぶビジネスモデル超入門!』(平野敦士カール著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、その名のとおりビジネスモデルについて学ぶには格好の一冊。DeNA、楽天、アップル、LCC、QBハウス、アマゾン、facebook、インテル、クックパッド、スターバックス、ZARAなどなど、躍進し続ける企業の“儲かる理由”を豊富な図解とともに解説した書籍です。著者は、企業で新規事業を立ち上げ、ベンチャー企業への投資を行い、近年は大学や大学院などで経営戦略やマーケティングを教えている人物。そんな実績をベースとしながら、あくまでも平易にわかりやすいアプローチを貫いているとことが最大の魅力であるといえます。きょうはそのなかから、「ソーシャルメディアでワインを50億円売った男」の話を取り上げてみましょう。■ソーシャルメディアを最大限に活用!ゲイリー・ヴェイナチェックさんは、アメリカでソーシャルメディアを利用し、1人でワインを50億円売った人物。2006年にWinelibraryという、ワインを紹介する動画コンテンツをスタートさせ、成功を収めたのだそうです。「ワインは好きだけど、詳しいことはわからない」という方も少なくないと思いますが、まさにそのような人をターゲットとして、ワインについてわかりやすく動画で解説したのです。おもしろいのは、単なるショッピングチャンネルとして人気を獲得したわけではないということ。ベラルーシ訛りで強烈に喋りまくることによって、「ワインのことならゲイリー」といわれるほどのブランドをつくることに成功したのだというのです。ツイッターのフォロワーは、100万人近くもいるのだとか。つまり、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアと動画を連動させることによって、どんどんクチコミが広がっていったということ。とはいえ気になるのは、なぜ50億円以上もワインが売れたのかということではないでしょうか?■自動的に売れるビジネスモデルを構築ソーシャルメディアの時代においては、無理に物を売ろうとしても、そう簡単に売れるものではありません。では、なぜゲイリーさんにそれができたのか?その答えは、上記の記述のなかにあります。つまり、自身が画面に出てファンをつくり、彼らからの「信頼」を得たということ。ゲイリーさんを見たくて動画を開いた人に対し、動画の最後でワインを紹介することによって、「自動的に売れる」ビジネスモデルを構築したというわけです。ゲイリーさんのWinelibrary TVのビジネスモデルを5つのポイントで考えてみると、次のようになるそうです。(1)顧客→ワイン好きの人(2)顧客価値→ワインについての深い知識を動画で提供(3)経営資源→動画ソーシャルによる口コミ知識(4)差別化→強烈なキャラクター(5)収益→販売益■現代の「新たなビジネスモデル」事例近代マーケティングの父といわれる経営学者のフィリップ・コトラー博士は、「マーケティング3.0」という言葉で知られています。企業が広告宣伝を行い、消費者が物を買うのがマーケティング1.0。「食べログ」のように、消費者が商品やサービスを評価することによって、人々が購買行動を起こすのがマーケティング2.0。そして、ソーシャルメディアなどの口コミによって、消費者が企業のブランドをつくる時代のことをマーケティング3.0と呼んだのです。つまりゲイリーさんのビジネスモデルは、まさにマーケティング3.0そのものだというわけです。この事例は、現代における新たなビジネスモデルの可能性を示唆しているといえます。世の中の多くの人が「知りたい」と思っていて、なおかつそれが自分の得意分野であったとしたら、それがビジネスチャンスになるということ。ソーシャルメディアを利用して無料で情報発信ができるという利便性を、活用しないテはないということです。*女の子と著者との会話形式で話が進んでいくため、肩の力を抜いて気楽に読み進めることができるはず。そして気がつけば、ビジネスモデルについての基礎を学ぶことができるわけです。(文/作家、書評家・印南敦史) 【参考】※平野敦士カール(2016)『マジビジプロ ハンディ版カール教授と学ぶビジネスモデル超入門!』ディスカヴァー・トゥエンティワン
2016年06月12日「クロード・ルルーシュ・イン・コンサート」が、2016年9月20日(火)に大阪、21日(水)・22日(木)に東京で開催される。クロード・ルルーシュ監督とフランシス・レイの哀愁漂うスコアによる名作の数々を、フルオーケストラの演奏で蘇らせる「クロード・ルルーシュ・イン・コンサート」。『男と女』『パリのめぐり逢い』『あの愛をふたたび』『愛よもう一度』『愛と哀しみのボレロ』など傑作映画17作品のハイライトシーンをオムニバス的に新たに再編集しており、名優たちのセリフや効果音はそのままに、巨大スクリーン×総勢約60人のオーケストラによる生演奏で届ける。2014年9月、パリのアンヴァリッド広場にてフランスの国民的一大文化イベントとして開催され、そのあまりの素晴らしさに世界中の映画ファンが狂喜しながらも不可能とされていた幻のプロジェクトの開催が、日本で実現する。【概要】クロード・ルルーシュ・イン・コンサート販売店舗:主要プレイガイド■東京公演チケット一般発売日:東京公演 6月18日(土)日時:9月21日(水) 開場18:00/開演19:009月22日(木・祝) 開場13:00/開演14:00会場:NHKホールチケット料金:S席 12,000円、A席 11,000円※全席指定・税込、未就学児入場不可■大阪公演チケット一般発売日:大阪公演 2016年6月11日(土)日時:9月20日(火) 開場 18:00/開演 19:00 会場:フェスティバルホールチケット料金:S席 9,800円、A席 7,800円、SS席 11,800円、BOX席 15,000円※全席指定・税込、未就学児入場不可■演奏指揮:ニコラ・ギロウ/オーケストラ:東京ニューシティ管弦楽団ソロ ヴァイオリン:アン・グラヴォワンバンド:パトリック・マヌギアン、フィリップ・シャイエブ、ディディエ・ガッツォ、シリル・バルベソル 他【問い合わせ先】・東京公演に関する問合せディスクガレージTEL:050-5533-0888 (平日12:00〜19:00)・大阪公演に関する問合せキョードーインフォメーションTEL:0570-200-888 (10:00〜18:00)
2016年05月31日現在、六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、“雑貨”にフォーカスした企画展「雑貨展」が開催されている。同展では、日常生活のいたるところに存在する“雑貨”のというものの定義の曖昧さに着目。時代時代で多様な生活様式や新しい習慣を柔軟に受け入れ、その変化に応じて暮らしの中に様々なモノを取り込んできた日本人の生活史を象徴するものを“雑貨”と捉えた。雑貨をめぐる環境や感性を世界的にもユニークなひとつの文化として俯瞰し、その佇まいやデザインの魅力に改めて目を向ける。「デザインやアート、民藝などとは異なるもう一つのカテゴリーとして“雑貨”の美学に焦点を当てて魅力を語り合う展覧会」と話す、普段は作り手である同展のディレクター深澤直人。参加作家と出展者には、ナガオカケンメイ+D&DEPARTMENT、松野屋、studio noteの寺山紀彦、フィリップ・ワイズベッカー、ヤエカ(YAECA)の井出恭子、森岡書店の森岡督行、スタイリストの岡尾美代子など様々な分野の人物が関わる。本展の核となる「12組による雑貨」は、デザイナーやスタイリスト、店主など様々な分野の出展者12組が、それぞれの感覚に基づいて集めたものを個性的に展示している。例えば銀座で1冊の本を売る森岡書店の森岡は、1954年当時の銀座中通りを写したアルバム『銀座八丁』を用い、今も現在する店舗から“雑貨”を集め、ジオラマのようにディスプレイしている。1950年生まれの町田忍は小学生の頃から収集してきた飲食店の爪楊枝や、醤油差し、銘菓のパッケージなどを所狭しとぎっしり並べ、「(自身の持ち物に)捨てたいと思うものは何一つない」という群言堂の松場登美は、石見銀山の暮らしの中で選んできた雑貨を集め、YAECAの井出は自身に無くてはならない、とめどなく愛用品を公開している。「人はものに疲れているし流れの速い時の移り変わりに戸惑っている。今回はあえて分析せずヒエラルキーを無意味にし、雑多に雑貨を置くことにした」と深澤。“雑貨”を集めたその人の生活感やセンス感じて刺激を受け、時に忘れ去られていたものの懐かしさに浸り安堵感を得る。日本の歴史や文化的背景を通して、雑貨がいかに普段の暮らしに根付いているのかをリアルに感じることができるだろう。また雑貨展で展示している雑貨の一部を公開している公式Sumallyアカウント()も開設中。【展覧会情報】「雑貨展」会場:21_21 DESIGN SIGHT住所:東京都港区赤坂9-7-6 東京ミッドタウン・ガーデン内会期:2月26日~6月5日時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)休館日:火曜日料金:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
2016年05月13日東京の都内各所にて4月13日から22日まで、フランスの生活美学やノウハウ、イノベーションを紹介するイベント「ボンジュール フランス」が今年も開催される。昨年に続き第2回目の開催となる同イベントは、フランスの魅力を日本の人々に発見してもらうことを目的に開催されるもの。“ショッピング”、“ガストロノミー”、“カルチャー”、“アール・ドゥ・ヴィーヴル、暮らしの美学”の4つをテーマに、都内各所で様々な企画を行っていく。4月13日から19日までは伊勢丹新宿店本館6階・7階の催物場にて、“ショッピング”がテーマの「フランスウィーク」を開催。「フランスウィーク」は今回で第11回目を迎える伊勢丹新宿店の恒例イベントとなっており、「ボンジュール フランス」との合同開催は2回目となる。今回はトップクオリティーのオイル専門店として知られるア・ロリヴィエ(A L’OLIVIER)など100ブランド以上の食品や飲料、リビンググッズなどのフランス製品の数々を販売。ズィガ・リン・ランドリー(ZYGA)や、ブラン・デ・ヴォージュ(BLANC DES VOSGES)などのブランドが出店する他、本場のシャルキトリー文化を気軽に楽しめるフードコートも登場する。また、ノルマンディー、ミディ・ピレネーの地方都市ブースも併設し、フランスの地方文化についても紹介する予定だ。“ガストロノミー”をテーマとしたイベントでは、4月15日に渋谷のTRUNK(東京都渋谷区松濤1-5-4)にてワインテイスティングイベント「ボルドーワインとフードのマリアージュ」を開催。世界中で愛されているバロン・フィリップ・ド・ロスシルド社のワインと、ワインに合う様々な料理のマッチングを楽しむことができる。また、4月20日、21日には、バカラとシャンパンの有名メーカー・テタンジェの提携イベント「シャンパンナイト」を丸の内のB bar Marunouchi(千代田区丸の内3-1-1 国際ビル地下1階・1階)、六本木ヒルズ けやき坂通り1階のB bar Roppongiで開催。シャンパンとアペリティフの特別なセットをゆっくりと楽しむことができる。“カルチャー”がテーマのイベントとして、4月14日にはアンダーズ 東京にて「交差する視線:フランス人アーティストと日本での創造」を開催。京都にあるアーティスト・イン・レジデンス、ヴィラ九条山の15年のレジデントであったアーティストのネリー・ソニエとフランソワ・アザンブールをゲストに招き、ふたりのインタラクティブな対話を通じて芸術家たちの創造活動に対する日本美術の影響を解き明かす。4月21日には千代田区の三菱一号館美術館にて「PARIS オートクチュール」展のプライベートビューイングを開催。同展では、シャネル(CHANEL)、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)、バレンシアガ(BALENCIAGA)、イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)といったオートクチュール業界の一流デザイナーのオリジナル作品130点が展示される。このフランスの生活美学を祝う10日間のイベントを締めくくるのは、4月22日に新宿にあるアンスティチュ・フランセ東京の中庭で行われる「東京でのギャンゲット」。“ギャンゲット”とは、パリ郊外のレストラン、または野外酒場のこと。1950年代に衰退したもののここ数年でまた流行りだし、アコーディオンの調べにのせてマルヌ川のほとりでワルツやタンゴなどが踊られている。今回開催される東京でのギャンゲットでは、フランスのロックグループ、カミーユ・ヴァシュロールとトラクトゥール・ア・ディーゼルが登場。シャンパンバーでシャンパングラスを傾けつつ、60年代、70年代、80年代といった時代や、ロック、ブルース、フレンチポップといったジャンルを超えた様々な音楽を楽しむことができる。
2016年04月12日本国フランスで、5人に1人が観たという大ヒット映画『最高の花婿』。フランスのロワール地方に暮らす、典型的なブルジョワ階級のヴェルヌイユ夫妻は、3人の娘たちがアラブ系、ユダヤ系、中国系の移民2世と結婚し、ちょっとした異文化摩擦に直面していて混乱中。末娘くらいはカトリック教徒と結婚して欲しいと望みを託していたものの、連れてきた相手は…。タブーぎりぎりの人種&異文化ネタ、そして笑いと涙を盛り込んで描かれるのは、いま、混迷を深める世界が知りたい、全人類が平和的に共存するための大きなヒント。ここには、違いを知り、尊重することで、人生が喜びに満ちていく様がコメディタッチで描かれているのです。久々に大笑いした本作の秘密を探ろうと、来日したフィリップ・ドゥ・ショーヴロン監督を直撃してきました。本作のきっかけとなったのは、あるフランスの統計を知ったことだったと言います。「僕が見た統計資料によると、フランスは人種間混合結婚で世界一だというんだ。別の調査資料では、20%近くが異なった民族・人種・宗教間での結婚という数字が出ている。ほかのヨーロッパ諸国では、わずか3%に過ぎないというんだ」では、この作品はフランス社会の縮図なのでしょうか。「喜劇だから誇張したところはある。ただ、夫婦は地方のブルジョワ保守主義者たちの典型だ。でも、花婿たちは移民たちの代表でもない。社会的には成功しているからね。今回は、ブルジョワ家庭出身の娘たちと移民二世の息子たちが結婚するストーリーなので、社会的な階層もそれほど離れていない者たちを描くことになったんだ。ひょっとすると、階層が違えばもっと難しい問題が出てくるかもしれない。そもそも、フランス映画でイスラム、ユダヤ、中華系の移民コミュニティが肯定的に描かれることはあまりない。だから、僕が肯定的に描いて行こうと思ったんだよ」劇中には、婿たちが互いの文化をからかい合い喧嘩になるというシーンも。タブーぎりぎりの表現が多いものの、人々がなかなか口にできない本音を代弁しているようで、かえって誠実な作品という印象を抱きます。ただ、制作側としては、どこまで描いていいものか、判断は難しかったはず。「確かに、シナリオを書いている段階から、これはタブーなのかなと考えるシーンもあったんだ。最初はおそるおそる卵の上を歩く様な感じだったな。ただ、共同脚本家とは、この段階で自己検閲してしまったら映画は面白くならないだろうと話したんだ。根底に善意があり、キャラクターが魅力的で、役者におかしみがあれば、きっと上手くいくはずだと一種の賭けに出た。すると、ふたを開けてみたら大成功というわけだよ」監督の意図したところを、観客はしっかり汲み取ったというわけです。「白人の知識階級から、ちょっとクレームがあったくらいかな(笑)。移民のコミュニティからのクレームはなかった。伝えようとしているメッセージそのものはポジティブだからね」白人の知識階級からあったクレームとは?「保守層からは、まるで人種を混成させることがすべていいかのように描いていて短絡的すぎる、左派からは差別的だと言われたよ。それぞれ気に入らないところがあったんだろうけど、少数派だね。聞く耳を持たない人たちに特に反論はしないよ。大方のフランス人たちは、きちんとメッセージを受け取ってくれた。嬉しいよ」4人の婿には、フランス人でありながら、文化背景が違う俳優たちが集まりましたが、撮影中の雰囲気はどうだったのでしょう。「花婿役には、初めて仕事を一緒にする俳優ばかりがキャスティングされた。でも、タブーぎりぎりのちょっと差別的な発言を交わす仲間として、あっという間に共犯者意識を共有することができたんだ。これはすごい驚きだったよ。花婿には、ユーモアがあって男性的にも魅力的な人物であってほしかったから、それを念頭に置いてキャスティングしたんだ。父親が、人種も文化も違うけれど、これだけ魅力的ならばしょうがないか、と思うようにね。ユーモアがあって、魅力的な俳優たちが出演すれば、女性のお客さんも来るかな…なんて下心もあったけれどね(笑)」確かに、4人の花婿たちは、それぞれが個性的でチャーミング。まるで、各文化圏のイケメン代表といった様子です。自分なら誰を選ぶかな…と、つい意味不明な空想に浸ってしまったりして。そんな楽しみ方も本作の魅力のひとつです。そんな本作を観ていると、違いがあってもそれを乗り越えて人は共存できるのだという希望が見えてきます。カトリックを信仰する伝統的なフランス系中流家庭の出身で、アフリカ系女性との結婚を経験している監督に、異文化間結婚のコツを聞いてみると。「コツは……あまりないかな。愛があれば!まあ、結婚というのは、異文化間でなくても難しいからね(笑)」それにしても、他国に比べて、異文化間カップルが多いなんて、フランスは何が違うのでしょう。「理由の一つとして、フランスが移民を多く受け入れてきた背景があると思う。植民地も多かったからね。イギリスにも植民地政策があったけれど、フランスは同化政策をとっていたから、移民が国に溶け込みやすかったんじゃないかな。だから、異文化間結婚も多いんだと思う」アムール(愛)の国だから、愛に寛容だというところも理由でしょうか?「本質的には、それもあるよ。昔と違って、いまでは気軽に離婚もできるし (笑)。僕たちは、相手を自由に選べる権利を勝ち取っているんだ。だからといって、異文化間結婚を特に奨励しているわけではないんだよ(笑)」つまりは、“愛する人と幸せになろう、誰にでも、その権利がある!”ということ。「そう、それがメッセージなんだ!」映画は観る人や時代によって違った意味が生まれるもの。本作は、2014年に作られた作品ですが、2015年11月13日に起きたパリ同時多発テロ後に公開される日本では、よりパワフルなメッセージを受け取る観客も多いはず。「ほんとうにそうだね。この映画を通して伝えたかったことは、何があっても負けずに、障害や問題を乗り越える人間の強さ。テロのせいで、生き方を変える必要はない。そんなこともこの映画を観て感じ取ってもらえたら嬉しい。テロ後、日本人観光客は激減しているけれど、ぜひフランスに来て、サン・ジェルマン・デ・プレあたりでワインを飲み、ロアール城を訪ねてほしい。それを期待しているよ」(text:June Makiguchi)
2016年03月21日マカオのザ・ヴェネチアン・マカオ内「ヴェネチアン・シアター」にて3月17日(現地時間)、第10回アジア・フィルム・アワードのセレモニーが開催。日本からは『岸辺の旅』の浅野忠信が最優秀助演男優賞、樹木希林が特別功労賞の受賞を果たした。アジア・フィルム・アワードは、アジア映画を対象とした映画賞として2007年よりスタート。2014年より、東京国際映画祭が香港国際映画祭、釜山国際映画祭と共にアジア・フィルム・アワード・アカデミーを創設し、アジアの映画業界と連携し、その年のアジアの映画人を表彰しスポットライトを当てることで、アジア映画ファンの創出や世界へのアジア映画の振興、文化交流を図っている。今年日本からは、最優秀作品賞に『恋人たち』、最優秀監督賞に『海街diary』の是枝裕和、最優秀男優賞に『あん』の永瀬正敏、最優秀女優賞に『海街diary』の綾瀬はるか、最優秀助演女優賞には『GONIN サーガ』の土屋アンナ、『ビューティー・インサイド』の上野樹里、優秀新人賞に『ソロモンの偽証』の藤野涼子などがノミネートされていた。最優秀助演男優賞を受賞した浅野さんは、ジャ・ジャンクー監督のミューズであり『山河ノスタルジア』でも主演を務めるチャオ・タオよりトロフィーを渡され、「この会場にいらっしゃる(アジア各国・地域の)素晴らしい映画人のみなさんと仕事をしたい!その準備はできています!でも撮影現場には日本食を必ず用意してくださいね」と、国際的な仕事への強い意欲を英語でアピールしていた。黒地に深紅模様の着物姿でステージに登壇した樹木さんは、『歩いても歩いても』(第3回AFA最優秀監督賞受賞)、『海街diary』、最新作の『海よりもまだ深く』と数々の作品を共にする是枝監督よりトロフィーを渡され、「今夜の授賞式を素晴らしいものにするために、沢山の人たちが駆けずり回り、心を砕いていました。私がいただいた功労賞はそっくりそのままその方たちに差し上げます。ですが、トロフィーは1個しかないので持って帰ります(笑)」と笑顔でスピーチし、会場にいるアジア各国の映画人より大きな拍手が沸き起こった。ホウ・シャオシェン監督の『黒衣の刺客』が最優秀作品賞含め8部門を受賞したほか、主演男優賞を『インサイダーズ/内部者たち』よりイ・ビョンホンが受賞。10回の節目を迎えるセレモニーにはアジア各国・地域から多くのスターが集まり、盛況のうちに終了した。<第10回アジア・フィルム・アワード受賞結果一覧>最優秀作品賞:『黒衣の刺客』最優秀監督賞:ホウ・シャオシェン『黒衣の刺客』最優秀男優賞:イ・ビョンホン『インサイダーズ/内部者たち』最優秀女優賞:スー・チー『黒衣の刺客』最優秀助演男優賞:浅野忠信『岸辺の旅』最優秀助演女優賞:チョウ・ユン『黒衣の刺客』最優秀新人賞:Jessi LI『Port Of Call』(原題)最優秀脚本賞:ジャ・ジャンクー『山河ノスタルジア』最優秀編集賞:ウィリアム・チョン、CHU Ka Yat、ホイ・ウォン、フィリップ・ユン『Port Of Call』(原題)最優秀撮影賞:リー・ピンビン『黒衣の刺客』最優秀作曲賞:リン・チャン『黒衣の刺客』最優秀衣装デザイン賞:LEE Ji-yeon、シム・ヒョンソップ最優秀美術賞:ホァン・ウェンイン『黒衣の刺客』最優秀視覚効果賞:Prasad SUTAR『Bajirao Mastani』(原題)最優秀音響賞:チュ・シーイ、ドゥー・ドゥージ、ウー・シューヤオ『黒衣の刺客』特別功労賞:樹木希林、ユエン・ウーピンNext Generation Award:ユ・アインHighest-Grossing Asian Film 2015:『モンスター・ハント』(text:cinemacafe.net)
2016年03月18日東京都・六本木の森アーツセンターギャラリーは、ルーヴル美術館特別展「ルーヴル No.9 ~漫画、9番目の芸術~」を開催する。会期は7月22日~9月25日。同展は、「ルーヴルBDプロジェクト」において、漫画家たちがルーヴル美術館をテーマにして自由に描いた作品を一挙公開するもの。フランス語圏において、古くから独自に発展してきた「バンド・デシネ(BD)」という漫画文化は、大衆的な作品がある一方で、絵画のような複雑で技巧に富んだ作品も多い。"子供から大人まで鑑賞して楽しめる"という特徴から、フランスで漫画は「第9の芸術」(フランスにおける芸術の序列で、第1~8は順に、建築・彫刻・絵画・音楽・文学/詩・演劇・映画・メディア芸術)とされ、近年では漫画は評論や研究の対象にもなっている。「漫画」という表現方法を通して、より多くの人々にルーヴル美術館の魅力を伝えるため、2005年にスタートした「ルーヴルBDプロジェクト」は、漫画家たちにルーヴル美術館をテーマに自由に作品を描いてもらうもので、フランス内外の著名な漫画家が多数参加。日本では荒木飛呂彦、谷口ジローが参加しており、2016年、日本人3人目となる松本大洋の参加が決定し、作品の一部が公開された。これまで同プロジェクトからは11作品が出版されてきたが(うち5作品は日本語版出版済)、同展では数百点に及ぶ原画や資料が趣向を凝らした演出と共に一挙公開される。また、同展のために五十嵐大介、坂本眞一、寺田克也、ヤマザキマリと有名日本人漫画家たちが作品を描き下ろすということだ。参加アーティストはニコラ・ド・クレシー、マルク=アントワーヌ・マチュー、エリック・リベルジュ、ジャン=クロード・カリエール&ベルナール・イスレール、荒木飛呂彦、クリスティアン・デュリユー、ダヴィッド・プリュドム、エンキ・ビラル、エティエンヌ・ダヴォドー、ルー・ユイ・フォン&フィリップ・デュピュイ、谷口ジロー、ほか。
2016年03月10日2015年に創立10周年を迎えた3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)の共同創業者であるデザイナー、フィリップ・リムとCEOのウェン・ゾウによる特別講演会が3月28日、早稲田大学国際会議場で開催される。同講演にはフィリップ・リムやウェン・ゾウの他、ふたりと交流が深い雑誌『T JAPAN』の編集長である内田秀美を交え、3.1 フィリップ リムの創業から成長に至るまでのヒストリーやクリエイティビティー、グローバルビジネスとして成功させる秘訣や2人の生い立ちを含めたプライベートライフなどが語られる。なお、参加申し込みは専用のURL()より、3月21日の23時59分まで受け付けている。【イベント情報】「3.1 フィリップ リム 特別講演会」会場:早稲田大学 国際会議場 井深大記念ホール住所:東京都新宿区西早稲田1-20-14 1階会期:3月28日時間:19:00~20:30(18:30開場)入場無料(※事前申し込み制)
2016年03月09日インパクト大の見た目?話題の食材?最新の調理法???究極の甘いもの好きで、もちろんチョコレートにも目がないスイーツライター・chicoさんに今年気になるトピックスを教えていただきました。驚くべきスピードで進化するチョコレートたちに乗り遅れるな!■白トリュフからパクチーまで。見逃せない注目食材を狙え!チョコにこの食材を!?と驚きつつも食べてみると実はおいしい意外な組み合わせの中でも、今年の注目食材は2つ。「1つ目は、ハーブ系です。なかでもコンパーテスが白羽の矢を立てたのが、スーパーフードでおなじみのケール!ドキドキしながら食べてみると、ケールのほのかな渋みとチョコの甘さが絶妙にマッチしていて、ヤミツキになるおいしさです。ジャン=シャルル・ロシューからは、オゼイユ、バジル、コリアンダー(別名パクチー)を刻んで閉じ込めたチョコが登場。ハーブ特有のさわやかな香りが印象に残ります。フィリップ・ベルの、ヴァーベナを使った新作ガナッシュも美味です」もう一つの意外な注目食材とは、なんと白トリュフ。「『プレシャスハート』にはハート型のショコラが5個入り、その一つが白トリュフ×コーヒー味。トリュフの風味をコーヒーがキレよくまとめていて、一粒の満足感大。ドゥバイヨルは、ジャンドゥーヤの中に白トリュフのエキスがたっぷり」■ネクタイにかじりつけ!見た目がユニークなチョコは、贈ってインパクトを残すのもよし、自分で食べるにも楽しくてテンションアップ!「パレスホテル東京では毎年モチーフものを製作していますが、年々精巧に。ネクタイ型の『クラヴァット』は、ほぼ実物大。万年筆型の『スティロ』は、ペン軸にホテルのロゴの刻印入りと細部へのこだわりがニクい」鮮やかな青が印象的なのは、ラ・プティット・マーキーズ。「一見、ビックリする色ですが、サクッと軽やかな食感と、ナッツ入りヌガティンの香ばしさは、いい意味でギャップあり!」セバスチャン・ブイエのチョコは、まるでチークそのもの。「ほんのりラメ入りというのも本物に寄せてきていますよね。友達にあげたら絶対驚くはず」■業界騒然!異色のコラボが続々登場。百貨店×コミックなどとのコラボで、「あの人気者がチョコに!?」というレアケースが誕生。「髙島屋がコラボしたのは、名作漫画『ガラスの仮面』。バラのチョコでおなじみのメサージュ・ド・ローズに依頼して、作中に登場する“紫のバラ”をイメージしたチョコを製作。また、マ・プリエールは、原作者の美内すずえ先生が特別に描き下ろしたストーリーと連動したチョコを作るという豪華さです」他にも、かわいいインテリアがチョコに変身。「西武・そごうは、NYで活躍するインテリアデザイナーのジョナサン・アドラーとコラボして、彼の動物オブジェをチョコレートに。象やリスなど遊び心あるモチーフは、食べる前に並べて眺めても楽しそうです」◇岡田美術館チョコレート「日本橋三越本店限定 プレシャスハート」5個入り¥3,900(税込み、限定2/3~15)岡田美術館TEL:0460・87・3931◇ケールの優しいフレーバーがガナッシュに。ケール3個、ハイカカオ3個のセット。コンパーテス ショコラティエ「アートボンボン ケール&カカオ」6個入り¥3,024(税込み)コンパーテス ショコラティエ青山店TEL:03・6434・0150◇パレスホテル東京「クラヴァット」各¥2,800「スティロ」¥1,200パレスホテル東京『Sweets & Deli』TEL:03・3211・5315◇ガラスの仮面×髙島屋×マ・プリエール上から「マヤ・ショコラ」「亜弓・ショコラ」共に4個入り各¥1,998(税込み、1/28~2/14)ガラスの仮面×髙島屋メサージュ・ド・ローズ「エピーヌ 紫のバラ」4個入り¥1,620(税込み、1/28~2/14)新宿髙島屋TEL:03・5361・1111◇ジョナサン・アドラー×西武・そごう「3D マニアリア」4個入り¥1,944(税込み、~2/14西武池袋本店限定)西武池袋本店TEL:03・3981・0111※『anan』2016年2月3日号より。写真・山口 明スタイリスト・中根美和子取材、文・保手濱奈美
2016年01月31日●防滴・防塵モデルや超高速モデル○大容量のポータブルSSDサンディスクは、高速なポータブルSSDを3ラインナップ発売する。ここでは発表会の内容と、実際に触ってみた感想をお届けする。価格や主なスペックに関しては別記事、「サンディスク、読み書き最大850MB/秒のポータブルSSD」および「サンディスク、薄くて小さなポータブルSSD - 防滴・防塵モデルも用意」を参照いただきたい。発表会の冒頭、サンディスク 代表取締役の青柳マテウ氏があいさつ。サンディスクはSSDの技術開発に関して25年以上の取り組みがあり、2014年から日本でもコンシューマー市場に参入したが、早くも昨年(2015年)金額シェアでトップになったことを紹介。新製品を説明したのは、米国サンディスクでSSD/USB製品を担当するプロダクトマーケティングマネージャーのフィリップ・ウイリアムス(Philippe Wilams)氏だ。「サンディスクはNANDフラッシュのリーダーとして常にイノベーションを追及している企業」と述べたのち、強みとして、品質管理が厳しい日本で製造されたNANDウエハをマレーシアと中国の工場でアセンブリして出荷し、NANDフラッシュの約40%をサンディスクが生産していることを挙げた。余談だが、今後出荷が予定されている3次元構造のNANDフラッシュに関しては、まず大容量リムーバブルプロダクト、クライアントSSD、組み込みで使用し、最終的にはエンタープライズSSDにも採用する予定という。サンディスクのSSD製品は、内蔵型からから参入。現在、世界第2位のシェアがあるという。コンシューマー向けの内蔵SSDは3ラインナップを提供しており、エントリーからハイエンドまで幅広いエリアに適合している。今回の新製品によって、外付けSSD市場に参入。2015年現在、外付けHDDの5,500万台という市場に対して、外付けSSD市場は27万台強しかない。ただし成長率は非常に高く、2018年には350万台に拡大する見込みだ。そこで、プロフェッショナルフォトグラファーやビデオグラファーを対象とした、ハイエンド製品を投入する。サンディスクは、プロフェッショナルフォトグラファーに対して「エクストリームチーム」と呼ぶスポンサードを行っている。これらのトップカメラマンがストレージに要求することは、まずは信頼性、高速性、耐久性だ。加えて、全天候(防水・防塵)と携帯性(小型化)が望まれているとし、こうした要望に応えるべく今回の新製品を開発した。●「モックアップかと思った」ほどの軽量さと高速性○小型、防滴・防塵、圧倒的な高速大容量という3シリーズ最初に披露されたのは、「サンディスク エクストリーム500 ポータブルSSD」だ。一般的なHDDの4倍という転送能力を持たせ、外周にはゴムの緩衝材を使用して耐衝撃、耐久性に配慮した。また、メタルリング(ストラップリング)でバッグに取り付けることもできる。これに加えて、IP55の防滴・防塵性能を持たせたのが「サンディスク エクストリーム510 ポータブルSSD」だ。IP55なので水没には対応せず、USBコネクタのキャップを閉めていないといけないが、キャップを開けていて濡れたとしても、乾かしてから問題なく使用できるとのこと。両者とも、74mm四方(厚み11mm)、重さは約40gと、非常に小型軽量だ。容量ラインナップは、500シリーズが120GB/240GB/480MB、510シリーズは480MBモデルのみから展開する。続いては、2.5インチ外付けHDDのように見える「サンディスク エクストリーム900 ポータブルSSD」だ。内部RAID構成でUSB 3.1対応(推奨はUSB 3.1 Gen2)、速度は読み書きともに最大850MB/秒と、外付け製品とは思えないパフォーマンスを持つ。容量は480GBと960GB、および1.92TBだ。この高速な外付けSSDは、4K動画の編集や最終イメージの輸送にも使えるとアピールしていた。○日本のエクストリームチームメンバーからも高評価サンディスクの長谷川史子氏は、日本における外付けSSDの意識を紹介。今回の新製品は写真/映像のプロユースをひとつのターゲットとしていることもあり、日本のカメラマン(150名)にアンケートを実施。その結果、外付けSSDに求める要素は世界とあまり変わらず、耐久性、信頼性、転送速度を望むカメラマンが多数を占めた。プロのカメラマンとしては、シャッターチャンスをモノにしても、それが失われては意味がない。日本のエクストリームチームメンバーに製品を使用してもらった感想も、大変よいフィードバックだったそうだ。今回の新製品は量販店やECサイトで販売されるが、直近のイベントとして、2月25日から神奈川県・パシフィコ横浜で開催されるCP+ 2016に出展する。エクストリームチームメンバーから生の声を聞けるステージや、タッチアンドトライコーナーを設ける予定だ。○「モックアップかと思った」ほどの軽量さと高速性を実感発表会のゲストとして、エクストリームチームメンバーの一人であるモータースポーツフォトグラファー・熱田護氏が登壇。熱田氏は1992年からF1全戦を取材するなど精力的な活動を行っている。熱田氏がポータブルSSDに求めるのは、やはり信頼性、高速性、耐久性とのこと。取材先では、通常1TBの外付けHDD×2台を使用しているそうだ。例えばF1の場合、2台のうち1台は、一戦当たり350GB~450GBにおよび撮影データをバックアップ。もう1台は、これまでの主な写真データを格納しておき、出先での対応に使っているそうだ。撮影した当日、使い物にならない写真を捨ててバックアップすると、転送速度が切実な問題になるという。「画像の転送が終わらないので、夕飯が食えない、寝られない」(熱田氏)。その熱田氏、サンディスクからエクストリーム500の試用を依頼されての第一印象は「(40gと軽くて)モックアップじゃないかと思った」という軽量性。また、現場では高速転送性能を実感したと話す。MacBook Proから11.44GBの転送を行うのに、Thunderbolt接続のHDD(2製品を利用)では95秒と226秒かかったが、エクストリーム500は43秒と半分以下の時間でコピーできた。一方で、エクストリーム500のラインナップは最大480GBで、1TBモデルがないのはちょっと残念とコメント。なお、エクストリーム900もオフィス作業で使用したところ、これも快適で仕事のやり方が変わりそうと実感したと述べた。○SSDならではの低消費電力もポイント今回、評価用機材があったので、エクストリーム500(240GB)をお借りして少々触ってみた。筆者の作業環境はかなり古め(第2世代Intel Core i3の省電力重視マシン)で、背面にしかUSB 3.0コネクタがないのでUSBハブを前面に持ってきている。このUSBハブ、現在はバスパワーで使っている関係で、外付けHDDを使うことができない(電源容量不足と表示される)。一方、エクストリーム500はSSDならではの低消費電力によって、バスパワーでも問題なく利用できる。また、外で作業することが多いので、ノートPCをバッテリ駆動で使うケースが多い。デジタルカメラで撮影した写真を即バックアップするような作業において、高速性と省電力性は重宝しそうだ。
2016年01月18日2016年最初の4大大会「全豪オープン」が1月18日、ついに開幕する。日本男子テニス界のエース・錦織圭選手も、悲願のグランドスラム初制覇をかけてフィリップ・コールシュライバー選手(ドイツ)との初戦に挑む。卓越したテニスの実力を持ちながら、コート外では非常に好青年なだけに、錦織選手のファンは国内外に多い。そんな錦織選手がもしも教師になったら、生徒から大人気となりそうだが……。今回はマイナビニュースの男性会員200名に対し、テニスプレーヤーに限定して「保健体育の教員にいたらうれしかった人」を聞いてみた。錦織選手は一体何位だったのか、回答理由と併せて結果を楽しんでほしい。>>女性編の回答も見るQ. 学生時代に保健体育の教員にいたらうれしかった男性テニスプレーヤーを教えてください1位: 松岡修造(60.0%)2位: 錦織圭(22.0%)3位: ロジャー・フェデラー(2.5%)3位: マイケル・チャン(2.5%)■松岡修造・「あの熱に感化されて自分も熱血人間になれそうな気がするから」(36歳男性/情報・IT/技術職)・「気合を注入されそうだから。体育以外でも通用するメンタルを教えてくれそう」(28歳男性/情報・IT/技術職)・「クラスが爆笑の渦に包まれそうだから」(26歳男性/農林・水産/技術職)・「できないことも考え方次第でできるように生徒を引っ張ってくれそうだから」(22歳男性/金融・証券/営業職)・「暑苦しい一面もあるが、とことん突き詰めて教えてくれそうだから」(26歳男性/運輸・倉庫/事務系専門職)・「生徒の気持ちもくんでくれそうだから」(24歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「指導能力が優れていると思うから」(48歳男性/建設・土木/技術職)・「やさしく詳しく説明してくれそう。脱線していろいろ説明しそう」(23歳男性/その他/その他)・「相談したときの本気のリアクションがうれしいから」(36歳男性/機械・精密機器/営業職)■錦織圭・「丁寧に優しく指導してくれると思うから」(24歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)・「グローバルな視点で教えてくれそう」(40歳男性/その他/その他)・「逆境からはいあがる術を教えてくれそうだから」(50歳以上男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)・「センス抜群だから」(50歳以上男性/その他/事務系専門職)・「厳しさと優しさのバランスが絶妙そう」(33歳男性/情報・IT/事務系専門職)・「冷静に教えてくれそう」(33歳男性/機械・精密機器/技術職)■ロジャー・フェデラー・「フォームがきれいなので、真面目に取り組みたくなるかも」(35歳男性/金属・鉄鋼・化学/その他)・「風格があるので人に自慢できそうだから」(31歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)・「人間性も良く、人としての生き方を学べるから」(33歳男性/機械・精密機器/事務系専門職)■マイケル・チャン・「錦織圭への的確なアドバイスが素晴らしかったから」(50歳以上男性/電機/技術職)・「基礎からしっかり教えてくれる」(39歳男性/情報・IT/技術職)・「経験に富み、的確な指導をするスキルをもっている」(50歳以上男性/情報・IT/技術職)■その他・「ピート・サンプラス: スピードがありそうなので楽しそう(笑)」(37歳男性/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「アンドレ・アガシ: 実力があるから」(33歳男性/電機/技術職)・「ノバック・ジョコビッチ: 有名度」(29歳男性/電機/技術職)・「ラファエル・ナダル: プレーが情熱的だし、筋肉がすごそうだから」(26歳男性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)■総評結果は、CMなどでもおなじみの松岡修造さんが過半数を占める圧倒的大差をつけて1位となった。回答理由として寄せられたものは、「授業が熱そうだから」「楽しそう」という2つに大別できる。ただ、独自の方法で子どもたちのテニスの腕前を上達させている姿がテレビ番組で放映されていることなどもあり、その指導力を評価している意見も少なくなかった。2位には2割以上の票を獲得した錦織選手がランクイン。優しさや一流の技を備えている点が教師に向いているというコメントや、「丁寧に教えてくれそう」という声が多かった。女性200名にも同様の質問をしたところ、松岡さんが半数以上の支持を集めるという結果は一緒だった。錦織選手が1位になるには、全豪オープンで優勝して日本に一大旋風を起こすぐらいのインパクトが必要かも!?調査時期: 2015年10月14日~10月25日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性200名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2016年01月18日仏Parrotは、ノイズキャンセリング機能を搭載したBluetoothヘッドホン「Parrot Zik 3」を1月27日に日本国内で発売する。希望小売価格は税別46,800円。PCM 192kHz/24bitのハイレゾ音源再生が可能なUSB DACを内蔵している。Parrot Zik 3はフィリップ・スタルク氏が手がけた優れたデザインに、ノイズキャンセリングやBluetooth 3.0、NFC、USB DACの搭載など盛りだくさんの機能を詰め込んだヘッドホン。Qi準拠のワイヤレス充電機能に対応するほか、右ハウジングにはタッチ式の操作パネルを埋め込んでいる。カラーリングは、ブラック、ブラウン、エメラルド・グリーン、レッド、アイボリーの5色展開。レザー部分の加工も3種類あり、クロコダイル調(アイボリーをのぞく)、ステッチ刺繍(ブラックとアイボリー)、レザー調(ブラックのみ)を用意している。ノイズキャンセリング機能は、最大30dBのリダクション効果を提供。密閉型ヘッドホンで起こりがちな音の閉塞感を軽減する「ストリートモード」も用意している。ハンズフリー通話の際にも、最適化したアルゴリズムによって通話音と周囲の雑音を分離するとしている。専用アプリ「Parrot Zik」は、Apple WatchやAndroid Wearにも対応。コンサートホールのような音響効果や、5バンドイコライザーを使ったチューニングを加えられる。イコライザーのプリセットは、アーティストが提供するものや他のユーザーが公開したものをダウンロードして利用できる。ドライバーの口径は40mm。全体のサイズはW175×H202×D39.3mm、重量は270g。バッテリーの容量は830mAh、駆動時間はフライトモード(NC有効・有線接続)で18時間。
2016年01月15日本国フランスでは5人に1人が観たという、2014年の興行収入No.1の国民的大ヒット作『最高の花婿』の予告編がひと足先にシネマカフェに到着した。ロワール地方で暮らすブルジョワのヴェルヌイユ夫妻。3人の娘がユダヤ人、アラブ人、中国人と結婚し、娘たちのために祝福はしたもの、教会で挙式もできずに内心はがっかり。せめて末娘だけは“フランス人”と結婚してほしいと願った夫婦は、パリで暮らす末娘の恋人がカトリック教徒と聞いてほっとする。ところが、末娘が連れて来たのは、コートジボワール出身の黒人青年だったから、家族は結婚に大反対!あげく、相手の父もどうやら結婚に反対のようで――!?本作は、“異人種間結婚”が世界1位というフランスならではのテーマが受け、フランス映画歴代動員記録ベスト10入りも果たした、笑いと涙に溢れた感動作。公開されるや口コミで火が付き1,300万人動員の大ヒットを記録し、既に世界でも145か国で公開となった話題作だ。今回監督と務めたフィリップ・ドゥ・ショーヴロンは、代々続く貴族の家柄のようで、自身もアフリカ出身の女性と結婚。実兄もアフリカ北部マグレブ系の女性と結婚するなど、自身の実体験も本作に盛り込まれているという。そして今回解禁された予告編は、ヴェルヌイユ家の3人の姉たちが中国人、アラブ人、ユダヤ人と相次いで異人種間結婚!「せめて末娘だけはカトリックの婿をとって、教会で結婚を!」と嘆く両親のもとに訪れた末娘のフィアンセとは…?なお、本予告編のナレーションは、ニュージーランド人の夫を持つ坂上みきが担当。外国人に対するステレオタイプな見方や、ちょっとした誤解が生み出すディスコミュニケーションを乗り越えて、ヴェルヌイユ家にハッピーウェディングは訪れるのか!? まずはこちらの映像から、人種や文化の違いを笑いと涙を織り交ぜて描く本作の世界を覗いてみて。『最高の花婿』は2016年3月、恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2015年12月25日現代音楽家のフィリップ・グラスとパンクの女王パティ・スミスによる来日公演「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」が2016年6月に開催されることがこのたび決定。当日朗読されるギンズバーグの詩の翻訳を、村上春樹と柴田元幸が務めることが明らかとなった。現代音楽最高の巨匠であり、ミニマル・ミュージックの旗手として知られるフィリップ・グラス。これまで、ミック・ジャガーやデヴィッド・ボウイ、「クラフトワーク」に至るまでの数多くのアーティストがグラスの楽曲を演奏し、BECKやコーネリアスらがリミックス・アルバムを製作するなど、若い世代にも熱狂的なファンを持つ比類なき音楽家としての地位を確立している。『めぐりあう時間たち』『ウディ・アレンの夢と犯罪』などの映画音楽を手がけるほか、近年は高松宮殿下記念世界文化賞(’12)や、「芸術のノーベル賞」と言われるグレン・グールド賞(’15)の受賞をはじめ、79歳を迎え、その活動は円熟の極みに達している。今回決定した来日は、2005年以来の11年ぶりとなり、「ニューヨーク・パンクの女王」とも称されるパティ・スミスとの共演を果たす。音楽家、詩人、小説家、画家など様々な顔を持つパティは、ポエトリー・リーディングからアーティストとしてのキャリアをスタートし、1975年、アルバム「ホーセス」で衝撃的なデビューを飾った。2011年の来日時には、「Fuji-san」と名付けられた楽曲を演奏し、ツアーを通じて集めた義援金を東北へ寄付するなど、被災地の復興支援に尽力した姿も記憶に新しい。今回決定した二人の共演による来日公演「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」は、世界三大演劇祭のひとつエジンバラ・インターナショナル・フェスティバルなど、各国の有名フェスティバルや劇場で、限られた機会にのみ上演されてきた希少な公演。二人の共通点である、ビート文学を代表する詩人にして、カウンター・カルチャーの強力なアイコン、アレン・ギンズバーグの詩作品が、フィリップ・グラスの代表曲にのせてパティによって朗読される。さらに、このほど公演が決定した2016年はギンズバーグの生誕90周年であり、日本公演での特別コラボレーションとして、ギンズバーグの詩の翻訳を村上春樹と柴田元幸が手がけることが決定。本公演のために完全新訳され、ステージ上の大スクリーンに翻訳が投射される。尚、パティは村上氏の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」英語版刊行の際にニューヨーク・タイムズに書評を寄稿し、ギターケースに彼の小説を入れて持ち歩くほどのファンとしても知られる。ボブ・ディラン、ジョン・レノン、ジョニー・デップ、レオナルド・ディカプリオなどから敬愛され、『キル・ユア・ダーリン』で『ハリー・ポッター』シリーズのダニエル・ラドクリフが演じたことでも話題を集めたアレン・ギンズバーグの詩が、国籍を超えたコラボレーションによってどのように生まれ変わるのか、大いに期待したい。「THE POET SPEAKS ギンズバーグへのオマージュ」は、2016年6月4日(土)すみだトリフォニーホールにて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年12月24日2016年1月16日公開の映画『ユートピア』のワールドプレミア舞台あいさつが9日、東京・渋谷のユーロライブで行われ、グラビアアイドルで女優の佐々木心音、タレントのIVAN(アイヴァン)、スカッド監督らが出席した。本作は、香港の超アイドルマスター、オスマン・ハンやバイロン・パンを自身の作品でオールヌードにして香港のエンタメ業界で注目を集めているスカッド監督の最新作。カトリック信者の彼女とは婚前交渉も我慢する真面目な大学生とその彼女を主人公に、自由奔放なゲイの教授の導きにより新たな愛"ユートピア"に足を踏み入れるというストーリーだ。公開に先立ち、この日は香港から緊急来日したスカッド監督、モウ・チン、ギャビン・フィリップ・チェ、そして日本語吹き替え版を担当する佐々木心音と土屋貴子、スカッド監督の作品を愛してやまないというIVANが登壇。スカッド監督は「皆さんがこの作品を見た時は驚かれると思います。アイデア自体は三島由紀夫からインスパイアされましたが、昔の良き時代の日本を取り戻すためにこの作品を作りました」と解説。その監督がオファーし続けている佐々木心音は、本作でフィオナ・ウォンが扮した女性役の日本語版を担当する。アテレコはまだ収録されていないものの、佐々木は「吹替えは初めての経験なので身も心も素っ裸になって頑張りたいと思います」と意欲満々。スカッド監督の作品については「監督の撮る映画って全然イヤらしいというものではなく、純粋で生々しい人間模様を描いています。『ユートピア』はまだ見ていませんが、楽しみで仕方がないですね」と鑑賞が待ち遠しい様子だった。同性愛と異性愛が同時に成り立つのかをテーマにした本作だが、MCからの「女性から言い寄られたことは?」という質問に「ありますけども、120%あり得ないです。私は男性が大好きなので(笑)、でもいつ何があるのか分からないので目覚めてしまうかもしれませんね(笑)」と不敵な笑みを浮かべた佐々木。続いて「交際中の彼氏が同性愛に目覚めたら?」と投げ掛けられると「私はいくら彼氏がいてもいいと常々口にしています。女性がいっぱいいるよりもピュアで自分を出していた方がカッコ良いですよ」と男女問わず同性愛者を擁護していた。映画『ユートピア』は、2016年1月16日より全国順次公開。
2015年12月10日ヒルトン東京のダイニングフロアTSUNOHAZUが書籍『一流ホテルのシェフが教える美味しいスタイル アミューズ&オードブル・レシピ』を発売した。本書は「メトロポリタングリル」、日本料理「十二颯」、中国料理「王朝」の3つのレストランとバー&ラウンジZATTA、パティセリーFILOUを擁するダイニングフロアTSUNOHAZUが提案するアミューズとオードブルのレシピを1冊にまとめたもの。監修はヒルトン東京の総料理長フィリップ・ルイ・エガロンが務めた。本書では、おもてなしパーティレシピとして、スタンダード、コンテンポラリー、ニューワールドで分けられたアミューズと、アメリカン、フレンチ、チャイニーズ、ジャパニーズといったスタイル別オードブルのレシピを紹介。さらにクリスマスや新年など、季節ごとに演出する季節の集いレシピのほか、ダヴィッド・ギマレスによるデザートや、バー&ラウンジZATTAのパーティカクテルなど、約90の秘伝レシピが公開される。【書籍情報】『一流ホテルのシェフが教える美味しいスタイル アミューズ&オードブル・レシピ』出版社:世界文化社オールカラー128ページ/B5変型発売日:2015年11月12日価格:1,600円
2015年12月09日