夭逝の作家・伊藤計劃の小説をアニメーション化した『ハーモニー』の公開を記念して11月14日(土)、メインキャラクター3人の声を担当した沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾とマイケル・アリアスとなかむらたかし両監督が舞台挨拶を行なった。伊藤計劃の原作を映画化していく「Project Itoh」の中の、『屍者の帝国』に続く第2弾で、伊藤氏の「フィリップ・K・ディック賞」を受賞した遺作を映画化。「大災禍」と呼ばれる世界的な混沌から復興し、その反動から極端な健康志向と社会の調和を重んじた、超高度医療社会を舞台に、そんな世界に抵抗を試みる3人の少女たちの姿を描く。複雑かつ、決して明るいとは言えない本作。ボイスキャストを務めた3人はどのように受け止めたのか?沢城さんは「ひと言ではまとめられず、しばらくぼんやりして、でもあまりカチッと来る答えが出てこないで、見た人とたちと感想を言い合いつつ『そうかも…』と感じるような作品」と慎重に言葉を選びつつ語る。上田さんは「決してかけ離れてはいない、現代にもある物語と感じました。ひとりで抱えきれず、誰かと一緒に共感し合わないとわからない作品」と漏らす。洲崎さんも「見終わって、魂を持っていかれて戻ってこれなかったです」とその衝撃を口にする。それぞれ演じたキャラクターに関しても、霧慧トァンを演じた沢城さんは「履歴書があるようなキャラクターという印象がない!(人物像について)ひと言加えるというのが難しい」と声優陣が一様に感じているであろう思いを代弁!御冷ミァハ役の上田さんは沢城さんの言葉に深くうなずきつつ「難しくて、どういう人?とつかめず、監督から言葉をいただきながら、ようやく見つけた」と振り返るが、なかむら監督は、上田さんのミァハ役への起用について、最初に声を聞いて「少しイッてるな…、壊れてるなと感じたから」と独特の表現で説明し、会場は笑いに包まれる。3人の“対比”がキャスティングの上でも非常に重要になったというが、なかむら監督は、さらに零下堂キアン役の洲崎さんについても「普通だから」と説明。監督にとっては、その“普通さ”が、実はなかなかない貴重なものだったという意図だが、やや言葉足らずな説明に再び場内は爆笑に包まれる。沢城さんは「この場合、褒められてるから(笑)!」と何度も連呼して、上田さん、洲崎さんをフォローしていた。改めて本作について上田さんは「伊藤先生から問題を投げかけられた。一生かけても答えを見つけられないかもしれないけど、向き合っていきたいし、新しい角度で命を考えることができました」とその重みをしみじみと語る。洲崎さんは、本作が病にむしばまれた伊藤氏の遺作であることに触れ「病床の先生が、健康で病気がないことを“善”とする社会への疑問を投げかけた作品であり、生きてるって何?と価値観を揺さぶられる作品」と訴える。アリアス監督は「先生に映画館で見ていただきたかったです」とその早逝を惜しんだ。『ハーモニー』は公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍者の帝国 2015年10月2日より全国にて公開(C) Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSESハーモニー 2015年11月13日より全国にて公開(C) Project Itoh / HARMONY
2015年11月15日スウェーデン発のウォッチブランド、ダニエル・ウェリントン(Daniel Wellington)が、セレクトショップのバーニーズ ニューヨーク、ユナイテッドアローズ、ビームスの3ショップと初の別注商品を発表。11月13日に数量限定で発売される。10月某日、同ブランドのデザイナー、フィリップ・タイサンダーが来日し、都内で発表会が行われた。大きな文字盤が映し出されたステージには、各ショップの代表者とスタイリストがペアになって登壇。トークショーが行われた。同ブランドへの思い入れや今後の期待、各ショップが提案するスタイリングなどを語った。「スマートフォンの普及により、時計離れになっている昨今、改めて時計文化を作ったのがダニエル・ウェリントンだ」と語るのは、ビームスの土井地博氏。ブランド立上げ当初から取引きがあり、世に広まる情景を目にしてきたと振り返った。ブランド初となる別注商品は、特徴でもある純白なフェイスと、秒針を省いたクリーンなデザインに、初のマットブラックケースを採用。また、シーンによって付け替え可能なブラックレザーとナイロンの2種類のベルトが付属されている。ナイロンのベルトは各ショップのコンセプトにあった色合いになっており、バーニーズ ニューヨークは “ネイビー × ホワイト”、ビームスは ”ネイビー × ブルー” 、ユナイテッドアローズは ”ネイビー × レッド”と、カジュアルに使用できるデザインになっている。価格はいずれも2万7,000円。スウェーデンから来日したデザイナー、フィリップ・タイサンダーは「ブランドとして世界初の別注企画。日本を代表する素晴らしいショップと取り組める事が出来て嬉しい」と喜びを語った。発表会の後に行われたレセプションパーティーでは、モデルのローラや道端ジェシカ、音楽クリエイターの前山田健一(ヒャダイン)、スタイリストの熊谷隆志を始めとした多くのセレブリティーが来場。また、須藤元気率いるダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」が、同ブランドの時計とトレードマークのスーツを着用したダンスパフォーマンスを繰り広げるなど、華やかな会場となった。
2015年11月09日秋と言えば食欲にスポーツ、そして芸術の秋!ということで、映画鑑賞をして芸術の秋を楽しんでみませんか?TSUTAYAの映画通なスタッフに、皆にぜひ観てもらいたいおススメの映画を紹介してもらいました。商品本部MD部の城下貴光さんが教えてくれたのは「元気が出る」映画です!■だめアカペラ部が奮闘!50回以上観たイチオシ。『ピッチ・パーフェクト』ある事件をきっかけに、部員がほとんどいなくなった大学のガールズアカペラ部の成長を描いた作品。「それぞれ強烈な個性を持つ女の子たちが、衝突しながらも次第に友情が芽生え、素敵なハーモニーを奏でるようになるんです。アカペラシーンは、鳥肌が立つほど素敵で、ハッピーな気分になります。僕はすでに50回以上観ました!」『ピッチ・パーフェクト ブルーレイ』¥4,700発売中発売元:パルコ販売元:ハピネット出演/アナ・ケンドリック、レベル・ウィルソンほか『ピッチ・パーフェクト2 』が公開中(C)2012 UNIVERSAL STUDIOSAll Rights Reserved.■ひとつの出会いが人生を変える! 『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』あるアメリカ人女性が、スーダンから来た3人の難民男性の就職の世話をする、’80年代の実話を基にしたヒューマンドラマ。「純粋な彼らと接するうちに、彼女自身の考え方がどんどん変わっていくんです。価値観が異なる人と接することで、新しい自分に出会うことができるというメッセージが込められた、ポジティブになれる映画です」『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~ ブルーレイ』¥4,70011/4発売発売元:キノフィルムズ販売元:ポニーキャニオン監督/フィリップ・ファラルドー出演/リース・ウィザースプーンほか(C)2014 BlackLabel Media, LLC. All Rights Reserved.■音楽が持つパワーに励まされます。『はじまりのうたBEGIN AGAIN』最愛の恋人に裏切られた無名の女性シンガーと、会社をクビになった音楽プロデューサー。どん底の二人がニューヨークで出会い、デビューの話へ発展!「音楽、絆、恋など、さまざまな要素を盛り込みながら主人公の成長を描いているので、共感できるポイントがたくさんあると思います。歌に癒されて、元気がもらえる作品です」『はじまりのうた BEGIN AGAIN ブルーレイ』¥4,700発売中発売・販売元:ポニーキャニオン監督/ジョン・カーニー出演/キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロほか(C)2013 KILLIFISH PRODUCTIONS, INC. ALL RIGHTS RESERVED.◇しろした・たかみつ商品本部MD部 映像ユニットレンタルチーム 洋画担当。海外の映画祭に赴き、人生を変えるような洋画の買い付けに情熱を注ぐ。※『anan』2015 年11月11日号より。写真・石原敦志土佐麻理子取材、文・鈴木恵美
2015年11月07日11月13日に公開を控えるアニメーション映画『ハーモニー』の入場者プレゼントが6日、発表された。本作は、『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』(15年)に続く「ノイタミナムービー第2弾」として発表された、故・伊藤計劃氏(享年34)が遺した3作の小説群を次々とアニメ化していく「Project Itoh」の一環として完成。同名の原作は、第40回星雲賞"日本長編"部門および第30回日本SF大賞を受賞し、伊藤氏の夭折後となる2010年には英訳版が刊行された。これによって日本のみならず、海外でも高い評価を獲得し、日本人で初めてフィリップ・K・ディック賞特別賞をも受けた。そんな名実ともに伊藤氏の代表作のアニメーションを制作したのは、映画『ベルセルク 黄金時代篇』3部作などで知られる STUDIO4℃。メガホンを取ったのは、『AKIRA』(88年)で作画監督を務めた、なかむらたかし監督と『鉄コン筋クリート』(06年)のマイケル・アリアス監督の2人。主役の霧慧トァンを沢城みゆきが担当するほか、上田麗奈、洲崎綾、榊原良子、大塚明夫らが声優キャストとして集まった。物語の舞台は、極端な健康志向と調和を重んじる社会。欺瞞に満ちた世界に抵抗を示すため、かつて自殺を試みたトァンは、社会を恐怖へとたたき落とした犯行グループの"宣言"に、ともに自死を計画した聡明な少女・御冷ミァハ(上田)の影を感じ、それを確かめるために立ち上がり、事件の真相を追う様を描く。発表された入場者プレゼントは、3種の"原作朗読音声付きしおり"。トァン役の沢城、ミァハ役の上田、零下堂キアン役の洲崎が、それぞれ原作小説の一節を朗読した声がダウンロードできる仕様になっている。公開初日の13日からランダムでの配布がスタートし、なくなり次第終了となる。なお、『ハーモニー』での仕事のほか、沢城は『月刊少女野崎くん』(14年)の瀬尾結月役や『ブラック★ロックシューター』(12年)の小鳥遊ヨミ役で知られる。また、上田は『プリパラ』(15年)の黄木あじみ役や『ハナヤマタ』(14年)の関谷なる役、洲崎は『極黒のブリュンヒルデ』(14年)の橘佳奈役や『たまこまーけっと』シリーズでの北白川たまこ役などを、それぞれ担当してきた。
2015年11月06日夭折の作家・伊藤計劃の小説3作を劇場アニメ化していく一大プロジェクト「Project Itoh」の2作目として11月13日(金)に公開が迫った『ハーモニー』から、キャラクターデザインを務めたredjuice書き下ろしのメインビジュアルが解禁された。アメリカで発生した暴動をきっかけに世界を戦争と未知のウィルスのるつぼに叩き込んだ「大災禍(ザ・メイルストロム)」。政府は弱体化し、やがて、人間こそ最重要の公共リソースであると位置づける高度発達医療社会=“生府”が立ち上がった。人々は「健康」と「優しさ」を尊ぶ“生命主義”の名の下に、WatchMe(恒常的体内監視システム)を体に埋め込み、あらゆるリスクを遠ざけ美しく管理されることに。人々は自らを優しい牢獄へと閉じ込めたのである。主人公の霧慧トァンには、友だちがいた。御冷ミァハ。成績優秀でありながら、“生府”の管理を憎悪する少女。個人用医療薬精製システム<メディケア>を騙せば世界を転覆させることだってできると語り、トァンと零下堂キアンはミァハに心酔していた。「私たちは大人にならないって、一緒に宣言するの」。ミァハの導くままに死を試みる2人。そしてミァハだけが死に、トァンとキアンだけがこの牢獄に取り残された。13年が経ち、トァンは、善良な市民として暮らすキアンと再会。その食事中に、ある犯行グループによって同時に数千人規模の命を奪う事件が発生。キアンもその犠牲となり、死に際にある言葉を遺した…。犯行声明として発せられた彼らの「宣言」により、世界は「大災禍」以来の恐怖へと叩き落される。それは、平和に慣れすぎた世界に対しての警告であり、死んだはずのミァハの思想そのものだった。トァンはミァハの息遣いを感じながら、事件の真相を求めて立ち上がる。原作は伊藤氏の遺作となった2008年刊行の「ハーモニー」。病に伏す伊藤氏が紡いだ高度発達医療社会で繰り広げられる物語は、圧倒的な存在感を帯び、国内外で高い評価を獲得。第40回星雲賞(日本長編部門)および第30回日本SF大賞を受賞し、さらには2010年に英訳版が刊行され、同年のフィリップ・K・ディック記念賞(特別賞)を受賞した。この度解禁されたメインビジュアルは、redjuice による描き下ろし。左手に御冷ミァハ、右手に霧慧トァン、ふたりの手と手が触れ合う瞬間が描かれている。「健康」と「優しさ」を尊ぶ“生命主義”の名の下に、美しく管理される高度発達医療社会をバックに浮遊する構図は、物語の鍵を握るミァハとトァンの運命の対峙を表現。先日公開された本予告と合わせて物語の世界観を盛り上げる仕上がりとなっている。『ハーモニー』は11月13日(金)は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍者の帝国 2015年10月2日より全国にて公開(C) Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSESハーモニー 2015年11月13日より全国にて公開(C) Project Itoh / HARMONY
2015年11月04日11月13日に公開を控えるアニメーション映画『ハーモニー』の新たな場面写真と本予告映像が23日、公開された。本作は、『劇場版PSYCHO-PASS サイコパス』(15年)に続く「ノイタミナムービー第2弾」として発表された、故・伊藤計劃氏(享年34)が遺した3作の小説群を次々とアニメ化していく「Project Itoh」の一環として完成。同名の原作は、第40回星雲賞"日本長編"部門および第30回日本SF大賞を受賞し、伊藤氏の夭折後となる2010年には英訳版が刊行された。これによって日本のみならず、海外でも高い評価を獲得し、日本人で初めてフィリップ・K・ディック賞特別賞をも受けた。そんな名実ともに伊藤氏の代表作のアニメーションを制作したのは、映画『ベルセルク 黄金時代篇』3部作や『鉄コン筋クリート』(06年)で知られるSTUDIO4℃。『AKIRA』(88年)で作画監督を務めた、なかむらたかし監督と『鉄コン筋クリート』のマイケル・アリアス監督の2人がメガホンを取った。主役の霧慧トァンを『月刊少女野崎くん』(14年)の瀬尾結月役や『ブラック★ロックシューター』(12年)の小鳥遊ヨミ役で知られる声優の沢城みゆきが担当するほか、上田麗奈、洲崎綾、榊原良子、大塚明夫らがキャストとして集まった。物語の舞台は、極端な健康志向と調和を重んじる社会。欺瞞に満ちた世界に抵抗を示すため、かつて自殺を試みたトァンは、社会を恐怖へとたたき落とした犯行グループの"宣言"に、ともに自死を計画した少女・御冷ミァハ(上田)の影を感じ、それを確かめるために立ち上がる。公開された場面写真は、血まみれになったトァンの顔をはじめ、意味ありげに背後を振り向くミァハの顔のアップを描いたもの。これらのほかに作品内の独自マークアップ言語で書かれた"ハレルヤ"の不吉な文字列の絵も並んでおり、正気を失ったディストピアを見せつける。本予告映像も同様に、調和の取れた社会を強要される異様な世界観の一端を収録。終盤では、「トァン行こう、『ハーモニー』の世界へ」と呼びかけられるとともに、「わたしの心が、幸福を拒絶した」というキャッチコピーが流れ、トァンが世界を捨て去ってしまったかのような不気味な演出がなされている。なお、11月10日から23日にかけて秋葉原UDX内の東京アニメセンターでは、「Project Itoh展」を開催。ここでは、『屍者の帝国』(公開中)、『ハーモニー』、『虐殺器官』(公開日未定)の劇場アニメ3作品の中で、実際に本編で使われている生原画やさまざまな作品資料、キャラクター原案のredjuice氏の拡大イラストパネルなどが展示される。開館時間は、月曜日以外の11時から19時までで、入場料は無料。
2015年10月23日夭折の作家・伊藤計劃の小説3作を劇場アニメ化していく一大プロジェクト「Project Itoh」。この度、細谷佳正、山下大輝、花澤香菜らが出演し、絶賛公開中の『屍者の帝国』に次ぐプロジェクト第2弾として11月13日(金)に公開される『ハーモニー』の劇場本予告が完成。本日より全国の劇場にて上映され、公式サイト上でも解禁となった。本作の原作「ハーモニー」は、2009年にこの世を去った伊藤氏にとって遺作となった作品。病に伏す伊藤氏が紡いだ高度発達医療社会で繰り広げられる物語は、圧倒的な存在感を帯び、国内外で高い評価を獲得。第40回星雲賞(日本長編部門)および第30回日本SF大賞を受賞し、さらには2010年に英訳版が刊行され、同年のフィリップ・K・ディック記念賞(特別賞)を受賞した。本作は「大災禍」と呼ばれる世界規模の混沌から復興した世界を舞台に、見せかけの優しさと倫理が支配する“ユートピア”に抵抗するため餓死することを選択した3人の少女たちを描く。自殺から13年後。死ぬことが出来なかった少女・霧慧トァンは、医療社会に襲いかかった未曾有の危機に、ただひとり死んだはずだった友人の息遣いを感じ取り、その存在を確かめるため立ち上がる。公開された映像は、御冷ミァハのショッキングな台詞から誘われる。そして社会を襲う同時自死事件と、その事件の裏に隠された陰謀について触れられている。主人公の霧慧トァン役を演じる実力派声優・沢城みゆきをはじめ、2015年の第9回声優アワード新人女優賞を受賞した上田麗奈、同じく第9回声優アワード新人女優賞を受賞した洲崎綾らフレッシュな次世代声優たちの熱演にも注目だ。アニメーション制作を手がけたのは、クリエイターのセンスを生かしたエッジのきいた映像で、世界のファンをうならせてきた「STUDIO4゜C」。メガホンを握るのは『AKIRA』の作画監督として世界に知られたなかむらたかしと、アメリカ出身で『鉄コン筋クリート』を監督したマイケル・アリアスのコンビだ。『ハーモニー』は11月13日(金)は全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:屍者の帝国 2015年10月2日より全国にて公開(C) Project Itoh & Toh EnJoe / THE EMPIRE OF CORPSES
2015年10月23日●企業に求められるのは"Always-On"のマーケティング日本国内外の企業経営者やマーケター、研究者、政治家、官公庁担当者などが参加し、マーケティングをめぐるさまざまな課題や将来の方向性をディスカッションする「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2015」が、10月13日・14日の2日間に渡り開催された。「デジタルマーケティングへの挑戦」と題したパネルディスカッションには、ヤフー 代表取締役社長の宮坂学氏やアスクル 代表取締役社長兼CEOの岩田彰一郎氏、ノースウェスタン大学 ケロッグ経営大学院のモーハン・ソーニー教授、ソフトバンク 執行役員 広告宣伝本部長の栗坂達郎氏、モデレータとして早稲田大学ビジネススクールの入山章栄准教授が登壇し、スマートデバイスやソーシャルメディア、ビッグデータやIoTといったデジタルトレンドについて語った。本レポートでは、各登壇者のプレゼンテーションを紹介する。○企業に求められる"Always-On"のマーケティングパネルディスカッションは、基調講演を行ったフィリップ・コトラー教授の発案により、各パネラーがひとり15分間の単独のプレゼンテーションを行ったのち、全員で意見を交わすという形式が取られ、最初はスケジュールの都合で議論に参加できなかったモーハン・ソーニー教授がプレゼンを行った。ソーニー教授は、「デジタルの世界では、顧客は常に起きていて、企業は眠ることなく常にスイッチONの状態でいなければならない」という言葉を皮切りに、デジタルマーケティングの世界でいま何が起きているかを紹介した。デジタルの世界では、顧客は常にネットに繋がり、スマートデバイスを駆使してさまざまな方法でインタラクションをしている。ソーニー教授によると、米国の調査では1人が1日に携帯電話やスマートフォンの画面を見た回数は163回に及ぶという結果が出たという。日本ではこれが更に多い可能性は高い。「デジタル世界では顧客は眠ることはなく、常にネットに接続されている。ということは、マーケティング活動も常に顧客に繋がっていなければならない」とソーニー教授は語る。では、顧客と24時間常に繋がる"Always-On"のマーケティング活動を、どのように実現すれば良いのか。これまで、企業は顧客からのアテンションを得るためにキャンペーンを立ち上げては忘れ去られるというプロセスを繰り返してきた。しかしソーニー教授は、常に顧客と繋がるマーケティングを実現するために「企業は、"キャンペーン型のマーケティング"から"対話型のマーケティング"へと転換しなければならない」と語り、従来型のプロセスから抜け出さなければならないと提言した。そしてソーニー教授は、こうした提言の背景としてマーケティングコミュニケーションに起きている変化について整理した。「これまでは、どれだけの広告が露出されたか、どれだけの人がその広告に接触したかが重視されてきたが、これからのマーケティングではこうした露出やタッチポイントは重要ではない。マーケティング活動によって継続的なエンゲージメントを生み出すことが求められている」とソーニー教授。ここで言うエンゲージメントは、ただ製品やサービスの情報を発信だけで生み出されるものでは十分ではなく、そこには企業と顧客との間に「心・感情の繋がり」を生み出すことを指す。「企業は顧客に情報を伝えるだけではなく、(製品・サービスやブランドの)ストーリーを伝えなければいけません。デジタルを通じて継続的に顧客と繋がり、顧客の情熱やモチベーションを生み出していくことが重要になります」(ソーニー教授)こうした目的のために、ソーシャルネットワークを活用したコミュニティを醸成することや、ソーシャルメディアを活用してマインドシェアを獲得していくといったメソッドが重要だとソーニー教授は指摘。「SNSやソーシャルメディアは、簡単にはやめられない。顧客のカスタマージャーニーを後押しするために、企業はコンテンツの発信やコミュニケーションの醸成を継続的に行っていかなければならない」と説明する。そしてソーニー教授は、「パソコンはワイヤレスになり、スマートデバイスへと進化していつでも使えるようになった。モバイルデバイスは既に世界の人口を超えたと言われているが、"繋がる世界"はこれから更にIoTへと進化していく。人・モノ・情報がすべてネットに繋がる時代がやってきたのだ」と語り、デジタルの発展が生み出した"Always-On"のマーケティングにおける次の重要なキーワードとして、IoTの拡大を挙げた。そして、こうした変化を前提に、企業と顧客と常に繋がるマーケティングにおいて重要となるのが、ビッグデータの活用に基づくコンテンツマーケティングの推進だと提言した。「マーケティングが"Always-On"であるためには、そのコンテンツに十分なストーリー性や新鮮さがある必要があり、またオムニチャンネルによるコンテンツ体験がリアルタイムで提供されなくてはならない」のだという。加えてソーニー教授は、こうして企業が生み出すコンテンツについて「ROIではなく、ROE(Return on Engagement)を重視しなければならない。顧客には限られた資源の中でも特に時間がなく、インタラクションをするために求めているのは"役に立つ情報"、"生活が楽になるための情報"だ。ただ商品やサービスを語るのではなく、そのコンテンツが顧客にとって役に立つものでなくてはならない。まるでメディア会社のようなマーケティングを実践しなくてはならない」と語る。顧客の関心を生み出すためには、顧客が何を求めているのかということを理解しそれにスピーディに応えることが重要だとし、声高に商品やサービスをアピールする従来型のマーケティングとの決別を提言した。●日本の有識者は、次世代のマーケティングをどう考えているか?続いて、ヤフーの宮坂学氏とアスクルの岩田彰一郎氏、ソフトバンクの栗坂達郎氏が、それぞれ自社のマーケティング活動の方針などについてプレゼンテーションした。宮坂氏は、来年20周年を迎える「Yahoo!JAPAN」が変化の激しい業界内で生き残っていくために重視している文化として、「脱皮しない蛇は死ぬ」という哲学者ニーチェの言葉を紹介し、同社が取り組んでいるさまざまな事業の再定義(Born Again)について紹介。「企業が脱皮するのはしんどい。しかし、今後企業が30年、100年存続していくためには、勇気をもって脱皮するというサイクルを繰り返していく必要がある」と述べた。その上で、宮坂氏は、PC向けのネットサービスが中心だった事業をモバイルインターネット中心の事業へと転換した点や、ブラウザによるネット利用からスマホアプリによるネット利用を中心したサービスの推進、eコマースビジネスにおける出店費用無償化といった改革を紹介。そして、次なる挑戦として「ユーザーを知る」という課題を挙げ、Yahoo!JAPANのさまざまなサービスが生み出すビッグデータを活用し、ユーザーの指向性や好みを知るべきだという認識を示した。「インターネットの時代においては顧客の姿を見ることはできません。ログデータという形で顧客の"影"だけを見ることになります。そうしたモバイルの時代、IoTの時代において、データを活用して顧客を知るという知覚能力を持てるかどうかは非常に重要です」(宮坂氏)そして、宮坂氏はこの課題の解決を模索するひとつの事例として、「Yahoo!検索の利用者の中から子育て中の人を探し出すにはどうすべきか」というテーマで同社内のYahoo!JAPAN研究所が行ったビッグデータ解析研究「質拡張型学習」の事例を紹介した。Yahoo!JAPAN研究所は、「データに"質"を加えると精度が上がる」という仮説のもと、答えを得るためにはまだ不確かさが残る検索ログに同社発行のクレジットカード「Yahoo!JAPANカード」の利用履歴というノイズがなくリアルな行動データを加えたところ、通常の検索クエリでは70.1%だった的中率が78.4%にまで上昇したのだという。ビッグデータにインテリジェンスを加えることにより、顧客をより正確に深く知ることができるというわけだ。宮坂氏は、こうしたテクノロジーによるマーケティングを推進する意義について、「人類はビジネスが始まってから、"どうすれば顧客を知ることができるか"を考えてきた。ライバルよりも顧客を深く知ることができれば、それは大きなアドバンテージになる。だからマーケティングやテクノロジーを研究するのだが、その根本にあるのは、人間は他人を理解することができない生き物であるということ。だからこそ、私たちはデータや営業活動の経験を通じて顧客を知るという努力を続けなくてはいけない」と語り、今後もデータとインテリジェンスを活用したマーケティング活動を推進していくとした。○モバイルインターネットの時代がもたらした"激変"の波続いてプレンテーションしたアスクルの岩田氏は、急成長している自社の日用品ECサービス「LOHACO」を紹介しながら、モバイルインターネットの時代が流通やECにもたらした変化について語った。岩田氏は、ネット通販が生活者のライフスタイルにとって欠かせない存在である現代において重要な精神として、「作り手(メーカー)と生活者を良き隣人として深く理解し合い、繋げるための道具がECであり、ビッグデータである」と語り、ビッグデータを通じて生活者を深く理解することで生活者に寄り添うサービスを生み出し、"隣人社会"を生み出すことがECの責任であるという認識を示した。しかし、ECを巡る状況は大きな変化を迎えている。岩田氏は、「産業、マーケティング、流通、コミュニケーション……あらゆるものがスマホに飲み込まれる時代。この時代の変化に乗り遅れれば、企業は死ぬ。進化しなければ生きていくことはできない」と語り、ECも例外なくこの時代の変化に対応する進化が求められていると提言した。「これからの時代のECは、スマートフォンを活用して日用品を購入するという利用シーンが主流になります。マーケティングも大量生産、大量宣伝による製品・ブランド育成の時代から、生活者が欲しい商品を的確に提案していきながら生活者と一緒に商品を育てていく時代になっていくでしょう」(岩田氏)そこでLOHACOが目指した新たなECは、自由でオープンなプラットフォームにおいて共創していくというモデルだ。その意図について、岩田氏は「これまでは、生活者とメーカーの間には流通というブラックボックスが存在し、これが生活者とメーカーの距離を遠ざけてきた。これからの時代は、生活者とメーカーを直接つなぎ、ECはその関係を支えるプラットフォームでなくてはならない。ECには、社会の変化に合わせた最適化が必要だ」と説明する。岩田氏によると、LOHACOでは国内で事業を展開するメーカー54社が参加したマーケティングラボやECによる社会的課題を解決することを目的としたコンソーシアムを設立し、LOHACOが生み出したビッグデータをオープン化。ビッグデータを活用したサービスの拡充を参画企業と共同で研究すると共に、効果的なマーケティング環境をオープンイノベーションとして提供することによって、LOHACOが生活者の日常生活を支援するサービスとなることを目指すという。○Pepperが示唆する"感情を持つデジタルマーケティング"の可能性なお、最後に登壇したソフトバンクの栗坂氏は、同社が開発したヒューマノイドロボット「Pepper」を紹介しながら、感情エンジンとクラウドAIによってデジタルツールに"感情"という新しい概念をもたらしたPepperが企業のマーケティング活動においてどのような可能性を秘めているかを紹介した。栗坂氏は、「IoTを進化させると、世の中はどうなるのか」という命題に対する可能性のひとつとして、Pepperが大手雑貨販売店「LOFT」で化粧品を紹介するビューティーアドバイザーとして、また大手都市銀のみずほ銀行でコンシェルジュとして活躍している事例を紹介。感情を持つロポットという独自性が来訪客との新たな接点を生み出すとともに、クラウドと繋がりユーザーデータを蓄積するという技術的な特徴が様々なマーケティング効果を生み出していると、その効果を語った。Pepperをこうした接客手法のひとつとして取り入れることの利点は、Pepperと相対した来訪客から直接得られる接客回数や時間、年代や性別、接客時の感情などのユーザーデータを可視化してマーケティング活動に活かすことができるという点だ。「将来的には、蓄積したデータから"どのような接客応対がベストか"を導き出すことができるようになる。例えば、毎日1000台のPepperからさまざまな成功事例と失敗事例がクラウドに蓄積されれば、価値のあるフィードバックを生み出すことができる」と栗坂氏は語る。また、感情を持つロボットが接客するという話題性も、大きな効果を生み出すという。栗坂氏によると「Pepperを導入した店舗では、集客が250%アップし、みずほ銀行では約1.1億円のメディア露出効果を達成」するといった効果も見られた。最後に栗坂氏は、Pepperによる未来のマーケティングがもたらす効果のまとめとして、話題性のあるPepperを活用することによる集客パフォーマンスの向上、接客から得られるデータ分析による店舗マーケティングの効率化、そのデータ分析によって来訪客に提供できる的確なレコメンドなどを挙げ、「蓄積されたデータの分析による的確なレコメンドがベストな顧客対応を生み出す。そして来訪客をハッピーにすることで、更なる集客が生まれるという好循環を作ることが可能になる」と締めくくった。
2015年10月20日●「マーケティングがなければ、資本主義は崩壊する」日本国内外の企業経営者やマーケター、研究者、政治家、官公庁担当者などが参加してマーケティングをめぐるさまざまな課題や将来の方向性をディスカッションする「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2015 (以下、WMSJ2015)」が、10月13日・14日の2日間に渡り開催された。13日に行われた基調講演には、マーケティングの世界的権威であるノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院のフィリップ・コトラー教授(以下、コトラー教授)が登壇し、マーケティングの在り方や世界経済の将来に対する提言を述べた。○世界を牽引してきた日本企業がすべき"脆弱性分析"コトラー教授はまず、日本経済のこれまでの変遷を振り返り、今考えるべき課題を提起した。日本は、70年代から90年代にかけ、世界において自動車やオートバイ、カメラ、腕時計、エレクトロニクスなど次々と産業を席巻し、生産効率を追求する"カイゼン"や高い品質の商品生産を追求する"TQ (総合的品質)"といった、今では当然だが当時は最先端だった新しいコンセプトを生み出していった。コトラー教授は、これらの日本の世界経済における貢献を「90年代までに日本が世界に残した"贈り物"」だとする。その上でコトラー教授は、「世界は急速に変わっている。日本の企業はこれまで大きな成功を収めてきたが、急速に変化する世界においてその戦略を再検証する必要がある。モバイル、IoT(Internet of Things : モノのインターネット)などデジタル領域の新しい分野の成長をどう捉えるのか。すべての企業は、自身の事業について(変化していく世界に対する)脆弱性の分析をする必要があり、その脆弱性が企業にとってどの程度現実的な脅威となりうるのかを分析しなければならない。最良の分析方法によってデータを分析し、そこから導き出される将来のシナリオの中から企業が進む方向性を決めなければならない」と日本経済の課題を挙げ、高度なデジタル化が急速に進む世界に企業がどう対応していくべきかが重要であるという認識を示した。○マーケティングがなければ、資本主義は崩壊する話はここで、資本主義とマーケティングの関係性というテーマへと転換。コトラー教授は資本主義に対する基本的な考えについて、かつての英国首相ウィンストン・チャーチル氏の言葉になぞらえ、「資本主義は最悪のシステムである。しかしこれ以上のシステムは存在しない。膨大なモノやサービスを多様に生産できるシステムは資本主義以外に存在しない」と述べ、資本主義を消費者に対する最良の供給システムであると定義した。その上で、資本主義が抱える脆弱性について「資本主義で真に問われるべきは、十分な需要を構築できるかどうかという点だ。消費者はいつか『(十分満たされているから)もう買わない』と言うかもしれない。世の中の誰もが何も買わなくなれば、資本主義経済は崩壊してしまう」と述べ、経済を維持するためには需要喚起のための強力なマーケティングが欠かせない存在であると主張する。「資本主義はマーケティングを必要としている。生活の質を高めよう、より良いものを手に入れたいという消費者の需要を生み出し、需給のギャップ(=需要が供給を上回る状態)を生み出すためのマーケティングをすることが、資本主義の原動力だ」(コトラー教授)○借金をさせるのがマーケティングの目的? その裏に隠された意図とはつまり、マーケティングが果たす役割は、「適切な顧客に対して情報を提供し、買いたい・モノを欲しいと思わせる動機付けをすること」だというわけだ。しかし、コトラー教授は「先進国であっても、多くの人々にとっては、借金をしないで家を買ったり、車を買ったりできるだけの十分な所得がない。蓄え(貯金)もない」と消費者が抱える問題点を挙げ、マーケティングによって"買いたい"と思わせても実際に買うことが難しい現実があるという課題も指摘する。また、「皮肉にも、マーケティングの仕事は、消費者に"お金を借りる"ということに不安を感じさせないようにすることになる」とマーケティングのもうひとつの側面を提起し、「"消費者"という言葉は、本来はBorrower(借用者)であり、世の中は債務者の世界である。皮肉にも、私が主張したいのはクレジットカードこそが資本主義を救う存在になるということだ」と述べた。つまり、「生活の質を高めるために債務を負う」ということに抵抗感を感じない世の中を作ることが資本主義を維持する大きなカギになるという考え方だ。●この主張の裏に込められた"皮肉"しかしコトラー教授のこの主張の裏には、資本主義における企業と労働者の関係に対する強烈な皮肉が込められている。「もし、人々は雇用主から十分な給料を貰っていれば、こんなことにはならない。しかし先進国ですら、貧困者や低所得者、その日暮らしの人たちが多く存在している。これに対処しなければならない」とコトラー教授は語る。「資本主義におけるマーケティングの使命は、より良い生活を送りたいという"欲望"を生み出すこと。そして今は買えなくてもお金を借りれば買えるようにすることだ。銀行は消費者に必要な債務を発生させる役割を担う。現代社会は債務が支配している世の中なのである」(コトラー教授)○機能しない"トリクルダウン効果"と、拡大する"所得格差"コトラー教授は、世の中が借り入れをしなければ消費者が欲望を満たすことができない"債務者の世界"となっている現代社会の問題の根本として、「問題すべきは富の不均衡ではない。懸念すべきは所得の不均衡であり、その不均衡の量(格差)が拡大していることだ」と述べ、所得格差の拡大が重大な懸念であるという認識を示した。つまり、従業員に給与を支払う「企業の利益分配システム」に深刻な課題があるということ。この点について、コトラー教授は具体例を挙げ、「生産性の向上が企業で実現した際、その利益を共有できるのは社長や経営陣、そして株主であり、ほとんどの従業員は実質的には(企業の業績が向上しても)ほとんど所得レベルが上がらない。アメリカでは労働者の所得状態は1980年代から変わっていない。つまり、"富の共有"に問題があるのだ」と説明する。またコトラー教授は、自身が企業経営者に対して行った給与水準に関する調査を挙げ、「昔であれば、社長は一般的な従業員の40倍の報酬を受け取っていた。しかし、その後のアメリカでは時には一般従業員の300倍もの報酬を受け取っている。これは平均的な経営者の場合であって、場合によっては数千倍という差が生まれているケースもある」と分析。これに加えて経営陣や部長クラスの高い報酬を含めるとキャッシュロードの重い財務体質になってしまっているという。「これは利益分配のシステムが間違っているのだが、経営者は『システムが間違っているのではく、"トリクルダウン効果"だ』という。つまり経済の成長のためには利益はいずれ下へ下へ(=経営層から一般従業員へ)と落ちていくのだと。しかし、そんな状態を私は見たことがない。結果として、所得に不満を抱く人々が不満を抱いたまま生活していくことになってしまうのだ」(コトラー教授)こうした、多くの労働者にとって不利な利益分配システムによって、中流階級は減少し所得水準が変わらず格差が拡大すると、いずれは失業者が増加し、ホームレスも生まれるかもしれない。この点についてコトラー教授は「資本主義はシステムとしてリスクを負うことになる。資本主義は利益がひとつのところに固まらず、多くの人に拡がるから良いとされてきた。(所得格差が拡大する状況から)資本主義そのものを救わなければならない」と述べ、所得格差が拡大する現代社会そのものが資本主義にとって大きな危機であるという認識を示した。○資本主義を危機的な状況から救う解決策はあるのかこうした資本主義をめぐる状況には、どのような解決策が考えうるのか。コトラー教授は、いくつかの提言を行った。まずは、企業が従業員に対して十分な生活賃金を支払うということだ。コトラー教授は、著名な企業家であるヘンリー・フォードのエピソードを挙げ、「フォードはかつて、自動車を作っても誰もその自動車を買うお金がないということを知った。そこで彼は平均賃金を2.5ドルから5ドルに引き上げれば、少しお金を借りると一般従業員でも自動車を買うことができるのではないかと考えた。実は、賃金を従業員により多く払う会社は生産性が大きく向上し、チームスピリットも高まるのだ」と語る。さらに、従業員にとっては会社が絶望や嫌々やる仕事の場であってはならないが、多くの会社はただ必死に働くだけで"絶望の場"となっていると指摘。「会社は、目的があって従業員が熱意を持って取り組める場でなければならない。従業員が熱意を持って仕事をするための目的を定義できなければ、その経営者は良い経営者とは言えない」とし、企業はただモノを売るのではなく、適切な賃金を払って熱意を持って従業員に働いてもらい、企業の製品やサービスを通じて消費者の生活をより豊かにすることが本来の使命であると言う。一方で、政府は何をすべきか。コトラー教授は「まずは最低賃金を引き上げることだ」と述べ、アメリカでは既に段階的な最低賃金引き上げの動きが始まっていることを紹介。「より多くの人がお金を手にし、生活を楽しめるようにする必要がある」と説明する。また、低所得者の税率を引き下げ、高額所得者の税率を引き上げ、税収のキャピタルゲインは平均所得を基準とした税率で考えるべきだと語り、そして教育や保険の支援を低所得者向けに積極的に行っていくべきであるとも提言。「重要なのは、(高所得者から低所得者まで)機会を均等にしていくこと。現代社会の根本的な問題に対する解決策は存在する。私たちはみな経済成長のことを考えているが、それだけでなく経済成長によって得られた利益を平等に分配することも考えなくてはならない。日本も他の資本主義国も、マーケティングや企業経営をより多くの人により良い生活を提供するために活用するべきだ」とした。
2015年10月15日3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が10月28日、ブランドの創立10周年を記念した特別なバッグコレクションを伊勢丹新宿店本館1階=ハンドバッグスペースにて先行発売する。ホリデーシーズンに向けて製作された同コレクションでは、パーティーシーンにぴったりのバッグがそろえられた。中でも注目なのが、14年秋コレクションで初めて紹介された、デザイナー、フィリップ・リムの想像上のミューズである“ソレイユ”をイメージしたきらびやかなバッグ「ソレイユ(SOLEIL)」。ユーモアを持ち、文化的興味を持った“ソレイユ”のような女性がパーティーシーンに持つのにふさわしいバッグに仕上げられている。「ソレイユ」は、チャコール(14万8,000円)、パープル×ブラック(14万8,000円)に加え、日本限定色としてホワイト×ブラック(14万5,000円)のカラーを用意。その他、「サーティワン・セカンド(31 SECOND)」ポーチのシルバー×ブラック(5万2,000円)、「サーティワン・ミニッツ(31 MINUTE)」クラッチのブルーメタル×ブラック(9万8,000円)が登場する。なお、同コレクションは10月28日より伊勢丹新宿店本館にて先行発売された後、11月11日よりブランドの直営店でも順次販売される。また、10月14日より全店舗にて、15年秋シーズンから展開をスタートしたネクストアイコンバッグ「アリックス(ALIX)」も発売。ハードウエアは、日常に溢れるペーパークリップやステープラーなどからインスピレーションを得てデザインされている。
2015年10月14日9月14日、3.1 フィリップ リム(3.1 Phillip Lim)が2016春夏コレクションを発表した。今回はブランド10周年にあたる節目のコレクションで、コンセプトは「足をとめて、花を愛でる(Stop and Smell the Flowers)」。そこに込められた想いは、めまぐるしく入れ替わる現在のファッション界で、10年間インディペンダントを貫いてきた誇りと感謝。デザイナー曰く「いつも咲いている花の美しさに目を留め、その香りを味わうように、いま目の前にあるものの美しさや奇跡を、人生そのものを楽しみ感謝する」 。花といえば、欠かせないのが土。会場には、アーティスト兼環境問題研究家のマヤ・リンとのコラボレーションにより200トンのオーガニックの土が運び込まれ、巨大な円錐ピラミッドを制作。そしてフローラルプリントや端切れによる花の刺繍などが散りばめられた美しいルックが、会場で花開いた。カラーパレットは優しいアースカラーで構成され、白、ベージュやブラウンをベースに、グリーン、カーキや水色がアクセントに。また、ベーシックなスポーツウエアにシルクなどのフォーマル素材や繊細なディテールを取り入れることで、相反する要素の「共存」を表現。例えば、ブルゾンなどのスポーティなアイテムに繊細なチュール、ニット素材や切りっぱなしのラッフルディテールをあわせるなど、全体的にポエティックなロマンティシズムも感じさせる。さらに、女性の体を美しくみせるカッティングや甘すぎないフェミニズムなど、フィリップ・リムが得意とする世界観も存分に発揮されていた。フィッリップ・リムは、今回のコレクションで単にトレンドを生むという行為を超えてトラディショナルな洋服のあり方を見直し、より共感しやすい新しいラグジュアリーの価値観を提起。ラグジュアリーそのものの価値観が変わりつつある現代において、トレンドのさらに先にある価値の創造を行うことができる稀有なデザイナーであることを証明した素晴らしいコレクションだった。
2015年09月17日『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』に続く「ノイタミナムービー第2弾」として注目を集める「Project Itoh」より、『虐殺器官』『ハーモニー』の特報がこのほどWEBでも解禁となった。2009年に34歳で夭折した小説家・伊藤計劃が遺した3つの長編作品を映画化する「Project Itoh」。伊藤氏が残した30ページの序文を円城塔が書き継いだ『屍者の帝国』をはじめ、3か月連続で劇場公開を控えている。このほど、第2作目として公開される『虐殺器官』および3作目の『ハーモニー』の特報映像が解禁。8月28日(金)より劇場で上映され話題となっていた映像が、はれてウェブでも公開される運びとなった。「ゼロ年代最高のフィクション」とも称される『虐殺器官』は、スタジオ「manglobe」と組んだ『Ergo Prxy』が海外で多くのファンを獲得した村瀬修功が監督を務める。また、第40回星雲賞(日本長編部門)および第30回日本SF大賞を受賞、2010年、同年のフィリップ・K・ディック記念賞(特別賞)を受賞した『ハーモニー』は、『AKIRA』の作画監督として世界に知られたなかむらたかしと『鉄コン筋クリート』を監督したマイケル・アリアスの二人が監督を手掛け、両作共に世界的に評価の高い屈指のクリエイターによって映像化される。「Project Itoh」公式ホームページにて公開された特報は、どちらも伊藤計劃独自の世界観が展開され、確かなクオリティが見て取れる映像に仕上がっている。公開を楽しみに待ちたい。『虐殺器官』は11月13日(金)より、『ハーモニー』は12月4日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月11日米Nok Nok Labs Inc.(NNL)はこのほど、日本に拠点を開設すると発表した。これまで米国から行ってきたサポートを日本から提供する。同社は生体認証などを利用したオンライン認証技術の標準化団体「FIDO Alliance」の創設メンバー6社の中の1社。FIDO Allianceはパスワードではなく、公開鍵暗号と生体認証などの技術を利用し、サーバを介して認証を行う新方式を推進している。参加企業は順調に増え、マイクロソフトやGoogle、PCメーカー、スマートフォンメーカー、決済ソリューションを提供するPayPal、アリババの支払いソリューションを担当する支付宝といったサービスプロバイダー、NTTドコモなどの携帯キャリアを含め、全世界で210社以上が参加している。NNLはFIDO Allianceの技術を活用しビジネスを展開。「パスワードに比べ強固な認証技術であり、これを採用した企業にとってはブランドロイヤリティの向上、エンドユーザーとのエンゲージメント確立、ユーザー当たりの収益拡大の実現といったメリットを生む」(NNL 社長兼CEO フィリップ・ダンケルバーガー氏)と、そのメリットをアピールする。日本の拠点はNNLのビジネス・デベロップメント担当ディレクターの宮園 充氏が担当する。すでにNNLのソリューションを採用しているNTTドコモなど既存顧客へのサポートを拡充するとともに、まだ顧客になっていない日本企業へのアピールを行う計画だ。FIDO Allianceが提供する認証技術は、すでに提供されているスマートフォンなどデバイスが持っている技術を活用。指紋認証センサーをはじめ、カメラ、Trusted Execution Environment(TEE)など、デバイスに搭載されている機能を活用できる。ユーザーは事前に自分の端末をレジストレーションしておけば、デバイスが持っている指紋認証などの認証技術を使って、アプリケーション用の秘密鍵を取り出すことができる。端末と認証サーバのやりとりにはFIDOが制定した標準化されたプロトコルを利用し、サーバに対する認証でデバイスが秘密鍵を用いて認証する。現在主流となっているパスワードを使った認証方式に比べ、機密性が高いことから、「これまでにない強固な認証技術となると考え、アライアンスとして公開することとした。すでに提供されているデバイスの認証技術を活用することから低コストで実現可能で、ユーザー側の使い勝手もよい。ECサイトなどのサービスを提供する事業者にとっては、ユーザー当たりの収益拡大につながるものとなる」とダンケルバーガー氏はアピールする。NNLはFIDOのプロトコルを採用し、デバイス側にはアプリケーションを開発するSDKの提供、認証デバイスを開発するオーセンティケーター向けSDKの提供を行う。サービス事業者が利用する認証サーバ向けには、ポリシー、ルールに準じた認証サーバを提供する。認証技術を製品として提供するだけでなく、スマートフォンを開発するメーカー、認証用デバイスを開発しているメーカーに対しては、OEM形式で技術を提供するビジネスも行っている。「より簡単で、公開鍵暗号による高いセキュリティ、統一されたインフラによる複雑さの解消といった点が理解されれば、FIDOに対応したデバイスが大きく広まっていくだろう。2017年までには何十億台ものデバイスが出回る見込みだ」(ダンケルバーガー氏)また、AppleのiPhone、iPadなどはAppleがFIDOに参加していないものの、利用されている指紋認証センサーを活用すれば、対応アプリケーションの開発は可能となっている。もちろん、Apple製品以外のスマートフォン、タブレットも同様にサポート可能なものが多数存在する。「対応できるのは指紋認証だけに限らない。生体認証以外の認証方式に対応することも可能で、現在は登場していない、将来出現する新技術にも対応できることがNNLの強みとなる」(NNL ビジネス・デベロップメント担当ディレクター 宮園充氏)日本の拠点では、以前からリクエストがあった米国本社からではない、日本からのサポートを行う。「以前から数社のサポートを米国で行っていた。しかし、NTTドコモのように同じタイムゾーンでサポートをしてくれないかとの要望もあって、今回、日本に拠点を開設する。今後、サポートを強化していくことで、日本向けデザイン要件などもヒアリングし、製品に反映させていきたい」(ダンケルバーガー氏)
2015年09月05日ヒルトン東京は9月17日、「ポメリーシャンパーニュ&ブルーロブスターディナー」をダイニングフロアTSUNOHAZU内「メトロポリタングリル」にて限定40名に提供する。同企画は、総料理長フィリップ・ルイ・エガロンによる、ブルーロブスターを使用した初秋スペシャルメニューと、シャンパーニュが楽しめるディナーイベント。シャンパーニュは、ポメリー社の醸造責任者ティエリー・ガスコ氏が5種類を選び、ペアリングしたものを提供する。スペシャルメニューでは、ロブスターの中でも最高峰と言われているブルーロブスターを使用。冷前菜「ブルーロブスターのババロア 黒トリュフ添え」や、魚料理「ロブスターのペスカトーレ タイ風イエローカレーソース」を用意する。また、メインディッシュには、A5ランクのテンダーロインが楽しめる「鹿児島産A5テンダーロインのグリル ポルチーニとシャントレル茸を添えて アスパラガス 和風キャラメルソース」をそろえる。シャンパーニュは、「ポメリー ブリュット ロワイヤル」のウェルカムシャンパーニュに始まり、前菜2品には「ポメリー ブリュット ロゼ」、魚料理には「キュヴェ ルイーズ ポメリー2002」、肉料理には「キュヴェ ルイーズ ポメリー1999」、デザートには秋限定「フォールタイム ブラン・ド・ブラン」を用意。それぞれ、料理やデザートに合わせたものを用意するという。価格(税・サービス料別)は1名2万3,000円。開催時間は17時30分~22時30分(L.O.22時)。予約は、電話またはHPで受け付けている。
2015年09月02日レクサス(LEXUS)が8月28日まで東京・南青山のINTERSECT BY LEXUS - TOKYO(東京都港区南青山4-21-26)にて、「ミラノデザインウィーク2015」に出展したインスタレーション「LEXUS - A JOURNEY OF THE SENSES」の一部を凱旋展示している。世界的に著名なスペースデザイナーであるフィリップ・ニグロと国際的シェフの米田肇のコラボレーションによる「LEXUS - A JOURNEY OF THE SENSES」は、レクサスのデザインの根幹である“Senses(五感)”をテーマにした体験型インスタレーション。公式コンペティション「Milano Design Award Competition」において、自動車メーカーでは初となる「Best Entertaining賞」を受賞した。今回は「LEXUS - A JOURNEY OF THE SENSES」のうち、五感を通して雨の日のドライブの情景を感じられる「RAIN」を展示。天井から降る光の粒と雨音で雨に降られているような感覚が引き起こされ、さらに“雨の雫”を表現したスパークリングキャンディを口に含むことで、体の中までも雨音が響き渡るような感覚になるインスタレーションとなっている。
2015年08月17日資本主義社会においては、とても貧乏な人がいる反面、お金持ちは想像を絶するほどお金を持っています。では人類の歴史上、もっともお金持ちだった人は誰なのでしょう?そして、どれくらいお金持ちだったのでしょう?『Money』の記事を参考に、人類の歴史のなかでもっともお金持ちだった10人の真実に迫りましょう。■1:マンサ・ムーサ/マリ(1280年−1337年)・保有財産:歴史上最多西アフリカにあるマリ国トンブクトゥの王であるムンサ・マーサは、歴史上もっともお金持ちだったのではないかといわれています。フェラム大学の歴史学教授リチャード・スミス氏によると、マリは金の最大生産国であったそうなのです。ただお金を貯めこむだけでなく、彼は惜しみなく使いました。その消費ぶりは、何度か通貨危機を引き起こすほどだったそうです。■2:アウグストゥス/ローマ(紀元前63年−紀元14年)・保有財産:4兆6千万ドル(約574兆円)当時のローマ帝国は、世界経済の25%から30%をも占める超巨大国家でした。スタンフォード大学の歴史学教授イアン・モリス氏によると、この経済大国を治めたアウグストゥスは、個人的にも帝国経済の5分の1に達する資産を保有していたそうです。2014年度の価値に換算すると、4兆6千万ドル(約574兆円)になるとか。これは現代日本の東証1部の総額に匹敵します。それを個人で保有していたというのですから恐るべしです。■3:神宗/中国(1048年−1085年)・保有財産:世界のGDPの25%~30%中国の北宋は、五代十六国時代を終わらせ中国を統一した力ある王朝です。長い中国の歴史のなかでも、もっとも経済的に強力な帝国のひとつでした。第6代皇帝である神宗のころにピークを迎えたといわれています。淡江大学の宋王朝の経済史家、ロナルド・A・エドワーズ教授によると、このころの神宗の保有財産は世界のGDPの25%~30%を占めていたそうです。北宋は、技術革新と徴税の巧みさに秀でた国でしたが、それは神宗による強力な中央集権が実現したためであると教授は指摘しています。■4:アクバル1世/インド(1542年−1605年)・保有財産:世界のGDPの25%世界経済の4分の1を担っていたインドのムガル帝国最大の皇帝、アクバル1世。その治世の素晴らしさは、いまでもインドで尊敬され人気を集めていることからもわかります。当時のムガル帝国は1人あたりのGDPも高く、イングランドの黄金時代と名高いエリザベス朝に匹敵するほどだったそうです。ムガル帝国を研究する経済学者ブランコ・ミラノビックは、人口に対してもっとも経済生産効率が優れていた国のひとつである、と述べています。■5:ヨシフ・スターリン/ソ連(1878年−1953年)・保有財産:世界のGDPの9.6%(に相当する国の権力者)冷戦期にはアメリカと覇を競った世界最大の経済国、ソビエト連邦。スターリンはその頂点に君臨する独裁者でした。当時世界経済の9.5%を占めたソ連の保有財産は、2014年では約7.5兆ドル(約936兆円)に相当します。スターリンがすべて保有していたわけではありませんが、強大な力であらゆるものを意のままにしていたことは事実です。圧倒的な権力も資産価値と捉えるならば、スターリンの名がこのリストに入るのは当然でしょう。■6:アンドリュー・カーネギー/アメリカ(1835年−1919年)・保有財産:3720億ドル(約46兆円)お金持ちのアメリカ人といえばこの人、「鋼鉄王」の異名を取るカーネギーです。安価で鋼鉄を大量生産できる技術を確立し、アメリカの発展を支えた功労者。1901年、66歳のカーネギーは引退するにあたって、自らの会社「USスチール」を4億8千万ドル(約599億円)で売却しました。これは当時アメリカのGDPの2.1%以上に相当し、2014年に換算すると3720億ドル(=46兆円)もの大金だったのです。当時、史上最大の個人取引でした。■7:ジョン・D・ロックフェラー/アメリカ(1839年−1937年)・保有財産:3410億ドル(約43兆円)ロックフェラーはアメリカの石油王。当時急激に需要が伸びていたエネルギー資源を供給し、大成功を収めました。1863年に石油産業への投資を始め、1880年に彼の会社はアメリカ石油産業の実に90%を占める大会社へと成長したのです。1918年の連邦所得税申告書を参考にすると、ロックフェラーの年収は1918年の時点で15億ドル(約1871億円)だったそうです。これは当時のアメリカにおける経済生産の約2%にも相当します。■8:ウィリアム2世/イングランド(1040年−1093年)・保有財産:1940億ドル(約24兆円)叔父のウィリアム1世とともにノルマン・コンクエストに参加した後、王位を引き継ぎ「赤顔王」ウィリアム2世となりました。フィリップ・ベレスフォードとビル・ルービンシュタインの著書によると、彼は1万1千ポンドを残して死亡したそうです。これは当時のイギリスにおけるGDPの7%に相当します。2014年度に換算すれば、1940億ドル(約24兆円)です。■9:ビル・ゲイツ/アメリカ(1955年-)・保有財産:789億ドルいわずと知れたMicrosoft創業者が、現在存命の人物として唯一ランクインです。コンピュータ産業にいち早く注目し、情報化革命に貢献した人物。現在、文句なしに世界第1位のお金持ちです。フォーブスによる純資産の推定によると、2位であるZARAの協同経営者アマンシオ・オルテガより80億(約9980億円)も多いそうです。■10:チンギス・ハン/モンゴル(1162年−1227年)・保有財産:多くの土地すべての時代のなかで、もっとも成功した軍事指導者のひとり。モンゴル帝国のリーダーとして、巨大な帝国を統治しました。クイーンズ大学のモリス・ロサビ教授は、彼が部下や他の指揮官と戦利品を共有していることに成功の礎があるといいます。チンギス・ハンは、個人資産に対して執着せず、勝ち取ったものは分配しました。自分自身や家族のための宮殿や家もなかったといいます。死後も一般の人と同じように埋葬されました。しかしその世界史上に残る帝国の巨大な領土は、素晴らしい財産だったといえるでしょう。(文/スケルトンワークス)【参考】※The 10 Richest People of All Time-Money
2015年08月14日藤原ヒロシ氏がディレクションを手掛けるコンセプトストア、ザ プール 青山(the POOL aoyama)。これまでにも様々なコラボレーションを仕掛けて話題を呼んだが、8月8日に日本のストリートブランド、シー・イー(C.E)とのエクスクルーシブライン、シー・イー フォー ザ プール 青山(C.E for the POOL aoyama)をリリースする。2011年にスタートしたC.Eはデザイナー、スケートシング(Sk8ightTing)とディレクター、トビー・フェルトウェル(Toby Feltwell)によるブランド。ブランド名は米SF作家フィリップ・K・ディックの著書『ユービック』に登場する女性のタトゥー“Caveat Emptor”(ラテン語で“買い手が品質の危険性を負う”の意)に由来する。アーリー90sを強く感じさせるフォトグラフとスペシフィックなグラフィックをミックスさせた世界観で、国内はもちろん海外でも知名度を高めている。今回は全8アイテムを展開。映画のワンシーンのような連続写真をプリントしたウィンドブレイカー(2万9,000円)やグラフィックを身頃だけでなく袖にまで載せたスウェット(1万6,000円)、黒地にグレーの刺繍が入ったベースボールキャップ(8,000円)などを数量限定で販売する。
2015年08月04日『劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス』に続く“ノイタミナムービー”第2弾として注目を集める「Project Itoh」。先日から第1弾『屍者の帝国』第2弾『虐殺器官』の豪華声優陣が発表されますます話題となっているが、この度、本プロジェクト最終作『ハーモニー』のメインキャストが解禁。沢城みゆき、上田麗奈、洲崎綾ら人気女性声優陣の顔ぶれが揃った。34歳という若さでこの世を去った小説家・伊藤計劃のオリジナル長編小説3作品を劇場アニメ化するこのプロジェクト。第3弾となる本作の原作「ハーモニー」は、亡くなる数か月前に発表された彼の遺作だ。没後2012年にアメリカの権威ある「SF文学賞フィリップ・K・ディック賞」特別賞を日本人で初めて授与されたことでも話題に。前作「虐殺器官」から数十年後の近未来を想起させる世界が描かれ、伊藤氏が模索した未来の世界の姿の一端が垣間見える傑作となっている。そんな本作は、前2作と異なり、物語の鍵を握る3人のキャラクターを女性が占めている。まず、主人公の霧慧トァン役には、アニメ「ルパン三世」峰不二子役を継承し、「PSYCHO-PASS サイコパス」にも出演するなど“ノイタミナ”に縁が深い沢城さん。沢城さん演じる霧慧トァンは、13年前の事件で共に自殺を図り逝った友人・御冷ミァハの存在にいまなお縛られながらも、世界の戦場を渡り歩き平和維持活動を行う監察官。ある日、突如発生した大量殺人事件の捜査を進めるうちに、死んだはずのミァハの影を感じるようになり…そして彼女は世界の真実に近づいていく。また、13年前の事件の首謀者で、調和と慈愛を重んじた優しすぎる世界を拒絶し、トァンらを誘って自殺を企てるカリスマ的魅力の美少女・御冷ミァハ役に、2015年の第9回声優アワード新人女優賞を受賞した上田麗奈が抜擢。同じく第9回声優アワード新人女優賞を受賞した洲崎綾が、2人の良き理解者で、13年前の自殺未遂を経験して以降、トァンとは対照的に社会に溶け込むべく生活を送る零下堂キアンを演じる。そのほか、トァンの父で、“優しすぎる世界”を支える高度医療システムWatchMeの生みの親の科学者・霧慧ヌァザに、舞台・映画・声優と幅広く活躍する森田順平。ヌァザのシステムの共同開発者・冴紀ケイタに、『ロード・オブ・ザ・リング』ゴラム役で知られるチョー。大量殺人事件の解明に乗り出したインターポールの捜査官・エリヤ・ヴァシロフには、『屍者の帝国』へも出演する三木眞一郎。トァンの上官であるオスカー・シュタウフェンベルクに、ニュース番組のナレーションも担当する榊原良子。トァンと戦地で取引を行うトゥアレグ族の長・アサフに、前2作にも出演する大塚明夫、といった重厚なキャスト配置が実現。沢城さんは本作について「こんなにも単品で、命のことだけ取り扱った物語を私は見たことがありません。戦争や病気、家族といったほかの要素を何も纏わない、剥き出しの、命の、命の意志のお話。その化身の様にして劇中存在するミァハを心が強烈に警戒するせいで、ちっともトァンの印象が残りません。あんなに喋ったのに!(笑)」と、独自の世界観を表現。さらにファンへ向けて「簡潔にコメントをしようとしているわけではないのですが、劇場に足をお運び下さいとしか、口にできることが見つかりません。分かち合えるような物語では無いように感じますが、1人で受け止めることもままならない、そんな鑑賞後感です」と胸の内をコメントした。公式サイトでは、前述した豪華キャスト総出演の新PVが公開されており、キャストボイスだけでなく、「EGOIST」による主題歌「Ghost of a smile」の音源も本PVにて初解禁。また本日24時55分よりフジテレビ“ノイタミナ”にて放送される「乱歩奇譚 Game of Laplace」内でもスポット映像が放送予定だ。『ハーモニー』は12月4日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年07月30日レクサス(LEXUS)が2015年ミラノデザインウィーク中に発表したインスタレーション「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」は、ふたりの気鋭デザイナーとの取り組みによって実現した。空間デザインを手がけたフィリップ・ニグロ(Philippr Nigro)氏と、仏雑誌『Le Chef』で「世界を代表するシェフ100人」にも選ばれた米田肇シェフだ。レクサスの車がもたらす、贅沢な安心感やものづくりに対する緻密なこだわりは、ふたりのアーティストの解釈を通じ、食を通じたユニークなアプローチに変換された。フィリップ氏は今回の展示の会場設計を考えるにあたり、まず米田氏の想いに耳を傾けることから始めた。「今回のエキシビションは『雨』『木』そして『地球』という3つの構成になっており、彼が表現したいことをどのように空間デザインとして効果的に見せられるかを考え、その方法を彼に提案しました」。一方、「元々、料理を作っている感覚がない」と話す米田氏。「メッセージや発信したい想いを、食材を使って形にしていく」というのが彼のスタイルだ。幼い頃からの自然との触れ合いの中で得た美意識を、“Inside-Out”のインスタレーションに落とし込んだという。食を通じて来場者に五感で感じて欲しかったのは、地球上の自然が循環しているということ。「宇宙の神秘に料理の答えがある」という米田シェフの考えは、今回の五感の旅を巡る食のインスタレーションに現われている。フィリップ氏とのコラボレーションによって生み出された五感を解放する為の空間は、3つのセクション(シーン)で構成された。シーン1は、米田シェフが愛車のレクサスを雨の日に運転したときの体験から生まれたもの。生命の恵の雨に包まれながら疾走する爽快感を、パチパチと弾ける雨の雫のキャンディーとフロントガラスに打ち付ける雨音、そして光のインスタレーションにより、体の内・外から降りしきる“雨”を感じることができるのだ。シーン2では、口に含むとパンと弾けて樹液のようなキウイビューレが溶け出す球体が提供された。木の幹の中をイメージした丸い空間の中でその瑞々しい食感が口の中に広がると、森の静けさと一体になったような神秘的な気持ちを味わえる。そして最後に行き着くシーン3で待っているのは、牛・魚介・昆布・4種類以上の野菜を煮込んだ温かいスープ。会期中、1日12食限定で振る舞われたエクスクルーシブメニューでは、このスープに替え、米田シェフの代表作である「地球のサラダ」が振る舞われた。空、雲、大地が映し出された丸いテーブルで、30種類以上の野菜を用いたサラダを食す。スープもサラダも、自然の恵みへの感謝を凝縮した一品。「空間芸術に食を取り込んだという意味でも、2万食を対応したという意味でも、新しいチャレンジでした。例えばレストランやカフェを既存のデザインされた業態として見るならば、今回、『インスタレーション・ガストロノミー』という新しい分野をデザインできたと考えています」。レクサスとの取り組みによって得られた成果を、米田氏はこのように語った。フィリップ氏と米田氏の両氏にインスタレーションの感想を聞くと、ふたりが共通して述べたのは、「(このプロジェクトが)お互いにとって新しい方向性やビジョンを照らすという、思いがけない結果を生み出した」ということ。想像を超える体験と感動ーー来場者にとっても「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」で得たのは、こうした心地よい“あと味”だったのではないだろうか。--前編「レクサスが「食」を通して表現した、日本の“おもてなし”とイノベーション」を読む。
2015年07月21日日本が誇る、自動車のラグジュアリーブランド、レクサス(LEXUS)が2015年ミラノデザインウィークで大規模なインスタレーションを行った。レクサスが参加するのは今年で8度目。今回、公式コンペティション「Milano Design Award Competition」において 自動車メーカーとして初めて「Best Entertaining賞」を獲得しており、この受賞はこの展示がいかにセンセーショナルであったか、また、いかに展示の完成度と注目度が高かったかを裏付けている。高評価を得た、このインスタレーション「LEXUS -A JOURNEY OF THE SENSES」のユニークな点を端的に挙げるとすれば、「食を通じてデザインを伝えた事」だ。今回の展示は、レクサスとふたりの気鋭デザイナーとのコラボレーションにより実現した。そのふたりとは、フランスとイタリアを拠点に活動し、エルメス(HERMES)などトップメゾンとのコラボレーションなどでも知られるフィリップ・ニグロ(Philippr Nigro)氏と、ガストロノミーをベースした独自の料理哲学で評価され、仏雑誌『Le Chef』で「世界を代表するシェフ100人」にも選ばれた米田肇シェフだ。米田氏の言葉を借りるなら、今回のインスタレーションは“インスタレーション・ガストロノミー”という新しいジャンルを開拓したと言えるだろう。まず、フィリップ・ニグロ氏に、どのように今回の空間デザインを完成させていったのかについて聞いた。「食にしても建築にしても、私にとって日本での体験は感情を揺さぶられるものです」とニグロ氏。彼の作り出した空間は、先進的でモダンなスタイルと、どこか包み込むような優しさとの調和を感じさせる。「今回の“Senses”というテーマは非常に難しいと思ったのですが、レクサスやフードデザイナーの米田氏と話し合いを重ねるうちに、自分にとって“Senses"は五感であり、それを抽象的に今回の空間デザインコンセプトに落とし込もうと試みました」。その末に導きだしたコンセプトが“Inside-Out”だったという。まさに、伏見大社稲荷の連なる朱色の鳥居をはじめ、彼が京都やその他日本の地で感じたことが、今回の空間デザインに大きく影響している。会場の外壁や回廊は、ずらっと連ねられた何十本もの木の柱でできており、どこか神秘性や居心地の良さを感じさせるような空間だ。「鳥居など日本の伝統的な建築からインスパイアされていますが、あくまで独自の解釈であり、欧州人ならではの視点で捉えたもの。自分の想いをレクサスの展示の中に落とし込みました」。“内側から見える景色と外側から見る景色の違い”という捉え方は、車も同様に“Inside-Out”であるという気づきを彼にもたらした。つまり、外から見た車体のデザインと、実際にコックピットに乗り込んで得られる感覚といったように、視点を変えれば違った体験を得る事ができるということ。また、“Inside-Out”では、多角的な視点によって得られる気づきを超えた新たな発見も表現されている。それはレクサスのフィロソフィーである、目に見えるデザインのみならず、裏側に隠れて見えない細部までこだわる、ものづくりの姿勢。普段目に触れない精緻な美しさを表面化させることも、今回の展示の重要なコンセプトのひとつだ。--後編は、「宇宙の神秘に料理の答えがある」と話す、米田シェフの“インスタレーション・ガストロノミー”について詳しく紹介する。
2015年07月21日フィリップモリスジャパンは、LARKの新商品「ラーク・トロピカル・アイス・メンソール」の5月発売に伴い、その特徴をより実感できるデコレーショントラックでキャラバンを行っている。○ミントとトロピカルアロマが特長「ラーク・トロピカル・アイス・メンソール」は、マイナス22度の氷結製法でミントの旨みを最大限に引き出した氷冷メンソールと、華やかなトロピカルアロマが詰まったカプセルがフィルタ部分に挿入されていることが特徴。カプセルを潰すとトロピカルな香りが鼻腔に抜ける。また、価格も420円と他商品よりも安めに設定されているのもポイントだ。今回は、そんな新商品の特徴をより実感できるというデコレーショントラックでの体験コンテンツに参加してみた。○新感覚の3Dホログラム映像コンテンツデコレーショントラックでは、キャンペーンレディがお出迎え。全体は氷をイメージしたクリアブルーの爽やかなカラー。そこに、トロピカルな印象を与えるイエローとオレンジのパッケージも目に鮮やかだ。トラックに乗り込むと、まずキャンペーンレディから、「ラーク・トロピカル・アイス・メンソール」のカプセルをイメージしたボールが手渡される。ピラミッドを逆さまにしたようなスクリーンに浮かび上がったのは、カプセルをイメージしたアイスキューブ。映像は360度どの方向から見ても違和感がないよう表示されている。映像の向こう側の景色も透けて見えるので、まるで映像が空中に浮かんで表示されているように感じられる。キャンペーンレディと一緒に「トロピクラッシュ!」の掛け声をかけると、ボールの中でライトが点灯。さらに、3Dホログラム映像のアイスキューブがクラッシュし、商品の特徴を視覚的に実感することができる。その後も、商品の説明やパッケージなどが投影され、宙に浮かぶ新感覚の映像につい見入ってしまった。氷冷メンソールとトロピカルフレーバーが楽しめる新商品と、空中に映像が浮かんだような新感覚の3Dホログラム。新しいもの同士が出合った体験イベントとなった。なお、この3D映像コンテンツは、キャンペーンレディによるサンプリングイベントなどで実施されるそうなので、ぜひ見かけた際は新商品を試すとともに、じっくり映像も楽しんでみてはいかがだろう。
2015年06月09日東京・品川の「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」は、レストラン&バー「ザ・ダイニング ルーム」にて提供しているオリジナルの前菜サービス「Tapa-tizers タパタイザー®」を今年の2月13日付で特許庁より登録商標として正式に認可されたことを受け、これを記念したイベント第一弾、5月28日(木)に「Taste of Tapa-tizers® ~バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド トークイベント&ワインフリーフロー」を開催する。「Tapa-tizers タパタイザー」は、コースメニューの前菜として提供される、タパスとアペタイザーを組み合わせた、「ザ・ダイニング ルーム」独自で展開している前菜サービスで、メインディッシュに至るまでの間に、冷菜や温物、スープから成る実に多彩でバラエティに富んだタパスサイズの前菜をいただけるというもの。その数、なんと15種類前後にも上るからお得感が半端ない。中には、「パテ ド カンパーニュ」や「フォワグラコンフィ―」、「生ハムのコロッケ」などワインとの相性抜群の料理がラインナップしていて、前菜だけで既に満足してしまうこと必至だ。しかも、もしお替りしたい場合は、スタッフにその旨を伝えれば、もう一皿持ってきてくれるというからさらに驚き。いつまでも尽きることなく楽しめる前菜サービスなのだ。ホテルのディナーコースもここまでクオリティとボリュームを持たせてコスパを上げてきたらスゴイと言わざるを得ない。5月28日(木)のイベントでは、通常はコースの一環としてサーブされる「Tapa-tizers タパタイザー」をブッフェ形式で提供する。ゲストには、フランスボルドー5大シャトーをもつ、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルドにてブランド・アンバサダーを務めるアリス・アニュレ氏を迎えてのトークイベントも開催される。このイベントにはワインフリーフローがつくのだが、シャトー・ムートン・ロスチャイルドの精神を受け継ぐブランドワインの「ムートン・カデ」と、アンデス山脈の恵まれた気候とロスチャイルド家の伝統が生み出したチリワイン「アンデラ」の2銘柄4種が用意される。「ムートン・カデ」と言えば、20年間にわたりカンヌ国際映画祭の公式ワインとして提供されているのだが、今回はその映画祭を記念してリリースされたユニークな限定ボトルでイベントを盛り上げる。トークショーでは、華麗なるロスチャイルド家の歴史やカンヌ国際映画祭にまつわる秘話も聞けるかも。会費は6,000円(税・サービス料込)となるが、「Tapa-tizers タパタイザー」のブッフェとワインフリーフローが込みにしてはリーズナブル! 心もお腹も満たされること間違いなしのおすすめイベント。この機会に、「Tapa-tizers タパタイザー」を初体験してみてはいかが?(text:Miwa Ogata)
2015年05月15日レクサス(LEXUS)が4月14日から19日まで、イタリア・ミラノで開催された世界最大規模のデザインエキシビション「ミラノデザインウィーク」に「LEXUS - A JOURNEY OF THE SENSES」を出展。自動車メーカーとして初めて「Best Entertaining賞」を受賞した。「LEXUS - A JOURNEY OF THE SENSES」は“Senses(五感)”をテーマに、来場者に“想像を超えた感動を得るLEXUSとの旅”を提供するエキシビション。世界的に著名なスペースデザイナーのフィリップ・ニグロと、国際的シェフの米田肇とのコラボレーションによって制作され、開催期間の6日間で約5万人もの来場者が訪れた。展示内容は、コンセプトカー「LF-SA」と国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2015」の入賞作品、2009年にミシュラン史上世界最短で三ツ星を獲得、2014年「アジアのベストレストラン50」にも選ばれたシェフ米田肇による五感をテーマにしたインスタレーションの3部構成。尚、公式サイトでは実際の来場者によるコメントに加え、各ゾーンを約2分間でバーチャルに体験出来るインタラクティブツアーコンテンツが公開されている。
2015年04月21日人気シリーズの最新作やアカデミー賞受賞の話題作など、注目作が目白押しの今週末公開の作品の中から、シネマカフェ編集部がピックアップしたオススメの作品をご紹介。今週末、あなたはどの作品を観に行く?■『セッション』名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。 ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠…。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。 恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし…。監督自身の体験をもとにした狂気の音楽映画として既に絶賛を浴び、アカデミー賞3部門を受賞した『セッション』がいよいよ公開。ジャンルは違えど同じく狂気を描いた映画として話題になった『ブラック・スワン』が引き合いに出されるなど、ネタバレ厳禁作品として今週末大いに話題を呼ぶことが期待される。また、本作のサウンドトラックは、発売週にはiTunesMusicStoreにてジャズ・チャートのトップ10圏内にもランクインし、公開に先駆けてサウンドトラックの発売を開始している劇場もあるほどの反響を呼んでいる。音楽にとりつかれた人々の狂気の行方を、映画と音楽ともに体験してみて。『セッション』は、4月17日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。■『恋するヴァンパイア』キイラ(桐谷美玲)は、世界一のパン職人になる夢を持つ、一見ごく普通の女の子。しかし実は、 “ヴァンパイア”の血を持って生まれた、という秘密を持っていた。幼馴染で初恋の相手でもある哲(戸塚祥太)に偶然再会したことで再びときめき、デートを重ねるうちに「いつかは結婚して、子どもを産んで…」と夢に胸をふくらませるキイラ。ヴァンパイアなのに人間の男の子に恋してしまったキイラの恋の行方は――?昨年末に発表されたアメリカの映画サイト「TC Candler」による「世界で最も美しい100人」で、日本人女性としては最高位の8位に選ばれた桐谷美玲が主演の本作。彼女が演じるのは“人間に恋してしまうヴァンパイアの少女”。普段はごく普通の女子なのに、好きな人に近づくと “恋するヴァンパイア”に豹変するというコミカルな役柄。映画のひとつのジャンルとしての定番である“ヴァンパイアもの”の主演を、彼女がどのようにキュートに演じるかに期待したいところ。『恋するヴァンパイア』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ新宿(オープニング作品)ほか全国にて公開。■『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』カンザスシティの職業紹介所で働くキャリー(リース・ウィザースプーン)は、スーダンの内戦で両親や住む家を失った、“ロストボーイズ”と呼ばれる難民のマメール(アーノルド・オーチェン)と二人の仲間を就職させるという仕事を任せられることに。しかし、電話を見るのも初めて、車に乗せると一瞬で酔い、マクドナルドもピザも知らない彼らを就職させることは彼女にとって最難関のミッション。当初は彼らにイラつくキャリーだったが、その成長を見守るうちに思いがけない友情が芽生え、彼女の生き方さえも変えていく…。『アポロ13』『ダヴィンチ・コード』のロン・ハワードが製作を務め、カナダ映画『ぼくたちのムッシュ・ラザール』(’11)でアカデミー賞「外国語映画賞」にノミネートされたフィリップ・ファラルドーがメガホンを取る感動のヒューマンストーリーの本作。主演は、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』で、アカデミー賞始め数々の栄えある賞を獲得したリース・ウェザースプーン。彼女は、同じく今週末公開となる『インヒアレント・ヴァイス』にも出演。予告編から窺える、リース・ウェザースプーンのさばさばとしたキャリアウーマン役の好演に注目したい。『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED恋する・ヴァンパイア 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(C) 恋する・ヴァンパイア フィルムパートナーズグッド・ライ~いちばん優しい嘘~ 2015年4月17日よりTOHOシネマズシャンテほか全国(C) 2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.
2015年04月16日4月17日(金)より劇場公開されるリース・ウィザースプーン主演『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』。『ゴーン・ガール』など作品のプロデュース業や、女優としても本年度アカデミー賞「主演女優賞」にノミネートされるなど、ますます活躍の幅を広げているリースから、本作への出演について語ったコメントがシネマカフェに到着した。1983年、アフリカ大陸のスーダンでは内戦が始まり、数万人の子どもたちが両親の命と住む家を奪われた。13年後、アメリカとスーダンが協力し、難民キャンプで育った3,600人の若者たちが全米各地に移住することに。突然、自由の国への切符を手渡された若者たちと、彼らを受け入れたアメリカ人たちとの間には、“やさしい嘘”から生まれたドラマがあった――。実話をベースにした物語を、『ビューティフル・マインド』でアカデミー「作品賞」と「監督賞」に輝いたロン・ハワードが製作、『ぼくたちのムッシュ・ラザール』でアカデミー「外国語映画賞」にノミネートされたフィリップ・ファラルドーが監督した本作。3児の母として、プロデューサーとして、女優として、多忙を極めるリースは、「私のホテルの部屋を見るべきだわ。今日の朝は、パンケーキがあって、ミルクがあって、10代の子どもたちがいて、とにかくカオスだったから」と和やかに語る。本作で難民の兄弟に職業を紹介する女性キャリーを演じたことについて、母親であることは演じ方に影響していたようで、「それは、絶対そうね。母親としては、子どもに関係する役は何でも、より強烈に共感するものだから」と明かした。それだけ多忙を極める彼女が、本作を選んだのは、マーガレット・ネイグルによる脚本が優れていたからだという。「彼女がどれだけのリサーチをしたのかよく分かるの。というのも、私は役を演じるにあたり、ドキュメンタリーを見たんだけど、すべて本当に完璧に正確に描かれていたから。だから、私はこの映画がやりたいと思った。実際、マーガレットに会って、フィリップ(・ファラルドー監督)に会って、本当に素晴らしいと思ったわ」とふり返って語る。「自分の人生に感謝する瞬間ってこれまでにもたくさんあったけど、こうやってほかの人の視点から自分たちの持つ特権や、どれだけの機会に恵まれているのかを知らされることって珍しいから。それが教育であれ、医療であれ、食べ物であれ、飲料水であれね。それからこの作品には、家族に対する素晴らしいメッセージがあると思ったの。自分たちの子どもを連れて観ることができる、素晴らしい作品だとも思ったわ。もちろん私の子どもも連れて行くつもりよ」と話してくれた。タイトルの『グッド・ライ』とは、自分ではなく誰かのためを思ってつく“よいウソ”のこと。リースもそうした嘘をつくことがあるのかといえば、「もちろん。だって、俳優って仕事自体が、ウソをつくのがすごく上手いってことだと思うから(笑)。でしょ?」と、笑顔を見せるリース。劇中で彼らがどんな“ウソ”をつき、物語が変わっていくのか。その行く末は劇場で確かめてみて。『グッド・ライ~いちばん優しい嘘~』は4月17日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:グッド・ライ~いちばん優しい嘘~ 2015年4月17日よりTOHOシネマズシャンテほか全国(C) 2014 Black Label Media, LLC. All Rights Reserved.
2015年04月13日4月10日、オンワードグローバルファッションによる新しいコンセプトストア「ペンデュール ヴィア バス ストップ(PENDULE VIA BUS STOP)」が南青山にオープンした。ショップは2フロアで構成され、1階はシューズがメインで「クロエ(Chloe)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」の他、全20ブランドを取りそろえる。エントランスにはファッションやカルチャーを発信するスペースが用意されている。ファッション以外では大西香次郎プロデュースのフラワーショップ、オランダ王室御用達のコスメからフレグランスまで扱うコスメショップ、東京・京都・軽井沢で展開し、野菜を中心とした料理が評判のイタリアンレストラン「エンボカ(en boca)」が作る見たことない"野菜×おにぎり"など、斬新な和フュージョンレストランが入る。2階は、ウエアを中心に取りそろえ、「ソニア バイ ソニア リキエル(SONIA BY SONIA RYKIEL)」「ジル・サンダー ネイビー」「フェンディ(FENDI)」など、アフォーダブルなものからラグジュアリーなものまで幅広く取り扱う。テラスに隣接する「Books Kinokuniya Tokyo」プロデュースのブックコーナーでは、テラスでの読書が楽しめるほか、本と関連するセレクト雑貨の購入も可能。そして、ガラス張りのファサードを飾るのは、店名にもなっている巨大なペンデュール(振り子時計)。一度見たら忘れられない「AoyAmA」という名の作品は、同ショップのためにアーティスト、フィリップ・レブル(Philippe LEBRU)氏がデザインし、フランス・ブザンソンのユティナム(UTINAM)社が6ヶ月かけて製作。高さ9mの場所に設置され、高さ5m、幅4m、重量1tという世界最大級の機械式振り子時計で、日本という立地に合わせ耐震基準も満たしている。フィリップ氏は、「時間とは人生のようなもの。(この作品は)木や植物が成長するようなイメージで、枝のように歯車やサテライトにつながっている。この時計には仏語で『私たちは生命の循環の中で、時間によって育まれた子供である』というフレーズを刻印してあり、自分のための時間を大切にし、時間や人生を楽しんでほしいというメッセージを込めた」と語る。特徴はダイナミックに揺れる振り子だ。「振り子を動かすレバーは重力で動き、台風や強風でも駆動するよう特別な技術を開発した。赤いサテライトギアは、1秒毎に内側に回転し、1分で1周する。いくつもの歯車やサテライトギアはお互いにリンクし、このお店のように(シューズ、ウエア、コスメ、フラワー、レストランなど)様々なコンテンツで一つのショップが構成されているイメージを表現した」彼の巨大時計は、現在世界で3点のみ。フランス国内以外で見られるのは唯一ここ日本だけだ。明るく緑多き開放感あふれる空間で、モードと巨大な振り子時計と共にゆったりとした時の流れを楽しみたい。
2015年04月13日DSPの大きな特徴として、「さまざまなターゲティングを組み合わせて、より細かい広告配信を実現できること」があります。このターゲティング手法は、多彩なものが存在しますが、これらの紹介の前に、今回はマーケティングの基本戦略となる「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」についておさらいしたいと思います。アドテクノロジーの進化は、画期的な手法で推進してきた反面、やや手法先行で活用されています。現在では、アドテクノロジーによってデータが膨大に取得できるようになりました。しかし、データの特性や制約を考慮して分析・評価を行わないと、判断を見誤ることにもなりかねません。このことからも「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」は、DSPのターゲティングを検討する上で役立つ考え方です。○STPマーケティングまず、みなさんは「STPマーケティング」をご存知でしょうか。マーケティングの大御所、フィリップ・コトラー氏が提唱した代表的な手法のひとつで、効果的に市場を開拓するための考え方です。自社の「製品・サービス」を「誰に」対して、どのような「価値」を提供するかを明確にしていきます。STPとは、「Segmentation」「Targeting」「Positioning」それぞれの頭文字を意味し、この3つのステップで自社が狙うターゲットセグメントを特定することで、マーケティング施策の基本的な方向(設計図)を定めます。では、各ステップの詳細を見てみましょう。○セグメンテーション : Segmentation不特定多数を対象にした製品・サービスは実質、存在しません。顧客分析や担当者の経験則を通じて、何らかの共通項の固まりを考え、顧客をグループ分けてしたのち細分化し、狙うべき顧客層の準備を行います。■ 代表的な細分化の切り口・ 人口動態変数 : 年齢・性別・家族構成・所得など・ 心理的変数 : ライフスタイル・パーソナリティ・価値観など・ 地理的変数 : 居住地・地域・文化・行動範囲・気候など・ 行動変数 : 製品知識・態度・使用頻度・購買状況など・ ロイヤリティ : ブランドへの好意・信頼・評価などこの中で最も活用される分類は、性別・年代や使用頻度・購買状況などです。インターネットの場合は、Webコンテンツの内容やジャンル、アナリティクスを通じて分析したライフスタイル・価値観、購入(利用)状況などを活用することが多いほか、今後は位置情報をはじめとしたモバイルからの情報が積極的に活用されるでしょう。さらに、顧客の細分化(セグメンテーション)で考慮したい視点が2つあります。1つ目は、自社に関連したデータのみに偏らないようにすること。偏ったデータセグメンテーションは、データを取得しやすいインターネット系企業に多いように思います。2つ目は、競合を同業種のみに絞らないようにすること。たとえば、「隙間時間」におけるスマホ利用は、メール・検索・動画・ゲーム・電子書籍など、さまざまな業種をまたがります。従って競合は、同業会社だけではありません。また、利用者もそのような分類でサービスを選択していません。「自社にとって意味があるのか」といった軸や、切り口を発見することが重要ですが、顧客は、企業側が定義した通りに思考しているわけではないので注意が必要です。○ターゲティング : Targetingターゲティングとは、自社製品を市場に投入する際、どの顧客層(セグメント)を標的市場(ターゲット)にするかを決めることです。企業のリソースは限られており、自社の製品・サービスが訴求しやすく、競争力を持つ顧客セグメントを選択することが求められます。ターゲティングの方法としては、「セグメント規模」や「強み / 弱み」「参入障壁」「競合の戦略」「環境要因」などビジネス視点で選択します。ただし、感度の良いセグメントを発見(仮説)することも、後の施策を考える上で重要です。目先の売上だけでなく、セグメントの成長性や生涯価値(Life Time Value)も加味して育成していくセグメントを見ていくことも必要となっていきます。経験豊かなマーケティング担当者でも、セグメントの絞り込みは何度やっても難しいものです。ビジネス視点と分析で得られた情報、そして、ポジショニングの有効性を往来しながら、セグメントの価値を判断していきます。つまり、セグメントの価値は、その製品・サービスが置かれている状況やマーケティングの目的によって異なるということをあらかじめ認識しておくことが重要です。同時に、複数のセグメント間の役割や目的を考慮しながら、価値に応じたランク付けや、その計測が可能な評価軸を考えておくことも必要となります。○ポジショニング : Positioningポジショニングとは、ターゲット顧客の「頭の中」にある自社製品・サービスについて、独自のポジションを築き、顧客に自社製品・サービスのユニークな価値を認めてもらうことです。すなわち、競合に対して優位に立つことが目的となり、さまざまなマーケティング戦略と整合していなければならず、マーケティング・プロセスの中でも重要なステップとなります。ポジショニングを進めていくうえでの考慮すべき点は2つです。1つ目は、製品・サービスの「特性」を顧客のベネフィットに変換すること。顧客の頭の中にある「価値」感に合わせて、メッセージを考えなければなりません。「性能」や「スペック」「割引」といった部分を訴求する前に、自社製品・サービスを利用することで得られる「体験」や「感動」「メリット」などをイメージさせることが重要となります。2つ目は、設定したポジションでNo.1であること。2番ではダメです。よくある例えですが、日本で一番高い山は皆、知っていますが、2番目・3番目は知られていません。「日本一」と言えなければ、「関東一」「町で一番」としてターゲットを絞り込むこともできます。できるだけ競合しない土俵を自ら作ることです。同一の製品・サービスであっても、セグメントされた顧客タイプごとに期待する価値は異なりますので、あらゆるタッチポイントに応じてポジションを微調整しなければなりません。ディスプレイ広告もさまざまなマーケティング施策と連動し具体的な方針が策定されます。しかし、Web広告ではデータを取得してしまうことで、場当たり的になることがあります。市場における顧客ニーズの理解や、顧客の興味にあったベネフィットの訴求、競合を対象とした自らのポジショニングの確立、という基本戦略を改めて振り返ったのち、DSPのターゲティングを設計していきましょう。次回は、DSPにおけるさまざまなターゲティング手法を紹介します。○執筆者紹介ソネット・メディア・ネットワークス 商品企画部2000年3月に設立。ソニーグループの一員として、インターネットサービスプロバイダー(ISP)を運営するソネットの連結子会社としてインターネットマーケティング事業を展開する。国内最古のアドネットワーク事業者として10年以上の実績があるほか、RTBの市場拡大に先駆け、DSP「Logicad(ロジカド)」を自社開発。2014年10月には、インターネット広告に関する技術の精度向上を目的とした研究開発を行うラボを新たに設立するなど、独自のポジションを築く。
2015年04月08日恋愛にあまりガツガツしておらず、「付き合っても面白くない!」なんて言われる奥手男子が増えている今日この頃。ハナクロ読者のみなさんの周りにも、恋愛関係が成り立ちにくかったり、なかなか関係が進展しなくてやきもきしている人はいませんか?実は、一見したところ「退屈そう」と見られがちな奥手男子ですが、ギラギラした肉食系男子よりも深い恋愛が楽しめるそうです。なんでも、女性と接点を持つ機会が少ないぶん、恋愛に対してもちょっぴり夢見がちな部分を持っているそう。そこでここでは、そんな「奥手男子」と付き合う3つのいいところをご紹介します!■大切にしてくれるイギリスの心理学者、フィリップ・アーウィン氏の研究調査によると、内気で奥手な性格の男性ほど女性に情熱的な愛情を注ぎ、恋愛に対してマメである傾向が強くなるそうです。あまり踏み込まない奥手男子は付き合うまでは大変そうですが、一度付き合えば彼女のことを一途に愛し続け、尽くしてくれるそう。これは、思春期のときから女性とあまり関われなかったぶん、女性に対しての憧れや尊敬の気持ちが強くなるからだと考察されています。「釣った魚にエサはやらないのが男!」なんて言われていますが、奥手男子との恋愛は正反対。釣った魚に愛情をかけ、エサをたっぷり与えて大切にしてくれるのは嬉しいですね。■男女平等のスタンス奥手男子は自身の男性性に自信がないこともあり、「男だからかくあるべき」「女はこうあるべき」という固定概念があまりありません。そのため、一緒に生活をしても洗濯や料理などの負担が女性側に偏ることなく、スムーズに分担してくれます。手が空いているほうが掃除をする、と臨機応変に対応する気楽なお付き合いができるそう。奥手なぶん、自分が女性に対してできることをよく観察し、思いやりのある行動をとってくれます。結婚後も家事や育児を分担して生活していく理想のスタイルを築きやすいようです。■話をきちんと聞いてくれる奥手男子は、女性とおしゃべりをするのがあまり得意でないため、強い自己主張をすることはほとんどありません。そのぶん、女性の話に親身になって耳を傾けてくれます。また、女性の悩みや相談には、よく考えたうでアドバイスをくれるため、とても頼りになるそう。上っ面だけのやさしさではなく、愛情のこもった接し方をしてくれるので女性は常に愛されている実感を得ることができます。恋愛当初にありがちな、そわそわやドキドキといった刺激はあまりありませんが、そのぶん心に染入るような愛しさや愛情を感じやすいのも奥手男子とお付き合いするうえでのいいところかもしれません。というわけで、お付き合いするまでは大変なものの、付き合ってみると長く深く愛してくれる奥手男子。「なかなか進展しない!」と奥手男子にもどかしさを感じている女性も、マイペースにゆっくりと奥手男子との距離を縮めていきましょう!
2015年03月18日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週金曜日は、代官山蔦屋書店(東京都渋谷区猿楽町17-5)が選ぶ書籍を紹介します。■「Louis Vuitton: The Icons and the Iconoclasts: Celebrating Monogram」ジョアン・ファーニス(Jo-Ann Furniss)ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の象徴であるモノグラムキャンバスが100周年を迎えた1996年、ヴィヴィアン・ウエストウッド、マノロ・ブラニク、ヘルムート・ラング、アズディン・アライアなど全7アーティストが、モノグラムをモチーフにした「セブン・デザイナーズシリーズ」を制作した。それから18年後の2014年秋、新たに6名のアーティストが、モノグラムを破壊し再構築したコレクションを発表。クリスチャン・ルブタン、シンディ―・シャーマン、フランク・ゲイリー、カール・ラガーフェルド、マーク・ニューソン、川久保玲、各アーティストの個性が色濃く表われた新しいコレクションは、再びコレクター達の心を捉えるものとなった。本書では、14年秋に発表されたコレクションのヴィジュアルや、各デザイナーのインスピレーションとなったものなどを収録。書籍のデザイン、編集はエムエムパリス(M/M Paris)が、イラストはジャン‐フィリップ・デロームが描いた。【書籍情報】「Louis Vuitton: The Icons and the Iconoclasts: Celebrating Monogram」著者:Jo-Ann Furniss出版社:Rizzoli言語:英語ハードカバー/96ページ/305×405mm発刊:2014年価格:1万4,055円
2015年03月13日原美術館の「カフェ ダール」で「ペリエ ジュエ フローラルガーデン」が開催される。期間は3月21日から5月10日まで。このイベントでは特別メニュー「ペリエ ジュエ マリアージュ アシェット」(要予約/2,160円)が提供される。これは、シャンパン「ペリエ ジュエ グラン ブリュット」とともに、特別に考案された一口サイズの料理を3品提供するというもの。そこには、“シャンパーニュの芸術品”と称されるメゾンの世界観が込められている。期間中は中庭に専用の席として、アネモネをモチーフとしたテーブル、フィリップ・スタルクのデザインチェアを配置。館内のアートを楽しんだ気分のままに、優雅なひと時をシャンパンと共に過ごすことが出来る。メニューの提供時間は11時から17時まで(ラストオーダー16時30分)。なお、イベント期間中、原美術館では写真家の蜷川実花が“自身”をテーマとした個展「蜷川実花:Self-image」が開催されている。
2015年03月12日