都市ガスと対をなすガス、プロパンガス(LPガス)。「料金が高い」とあまり良いイメージを持っていない人もいるのではないでしょうか。実際にプロパンガスの料金は都市ガスの料金の約2倍が相場です。しかしプロパンガスには、意外に知られていないたくさんのメリットがあります。今回は都市ガスとの比較をしつつ、プロパンガスならではのメリット・デメリットを解説します。家庭で用いられるガスには種類があります。「プロパンガス」「LPガス」「都市ガス」など、名前は聞いたことがあっても違いが説明できる人はあまり多くないかもしれません。実はプロパンガスとLPガスは同じものを別の呼び方で呼んでいるだけなので、実質的には家庭で用いられるガスはプロパンガス(LPガス)と都市ガスの2種類です。今回はそんなプロパンガス(LPガス)と都市ガスとの違いや料金相場、メリット・デメリットなどの情報を詳しく解説しています。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガス(LPガス)とはそもそもプロパンガス、LPガスとは何なのでしょうか?プロパンガスとは、液化石油ガス(英名:liquefiedpetroleumgas)のことを指します。液化石油ガスは、プロパン・ブタンなどの天然ガスを圧縮し、常温で液化できる状態にしたガス燃料です。また、呼び方が異なりますが、LPガス・LPGも同じガスの種類を指します。日本においては、給湯器やコンロなどの家庭用・業務用ガス機器の燃料、タクシーの燃料、火力発電の燃料などとして用いられています。多くの方は、家庭の給湯器やガスコンロで使用しているかと思います。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いプロパンガス関連の質問で多いのが、プロパンガスと都市ガスの違いです。主成分・発熱量・燃焼範囲・普及率・料金制度の5つの観点でプロパンガスと都市ガスの違いをまとめたのが以下の表になります。都市ガスとプロパンガスの違い以下で、詳しく違いを解説します。プロパンガスと都市ガスの発熱量の違いプロパンガス(LPガス)の方が約2.18倍ほど都市ガスより発熱量が優れているので、同じ体積で約2倍以上多くのものを温めることができます。ちなみに単純計算をすると、都市ガスの方がプロパンガスに比べてあたために2倍以上の時間がかかってしまうことになりますが、実際には都市ガスのコンロはプロパンガスのコンロよりガスの量が多く出るように設計されているため、どちらの場合でもあたための時間に差はありません。都市ガスとプロパンガスは、使用できるガス機器が違う先述の通り、プロパンガスと都市ガスは熱量が違うので、ガス機器は対応するガスの種類ごとに、一度に出るガスの量が異なります。このことから、プロパンガス用のガス機器と都市ガス用のガス機器は流用ができません。都市ガスからプロパンガス、あるいはその逆で、引越し先のガスの種類が変わってしまった方は、ガス機器も買い換える必要があります。なお、ガス機器の品番によっては、対応するガスの種類以外のガスに対応させるための調整部品を販売している場合があるので、買い替えたくない場合には一度調べてみましょう。ガス機器の殆どは、品番の書いてあるラベルに「都市ガス(天然ガス、12A13A)用」「LPガス(プロパンガス、LPG)用」などの対応するガスの名称が書かれています。そちらを確認の上、メーカーに直接問い合わせて下さい。※多くのケースでは、調整部品が5,000~7,000円で、そこに作業費用と出張代金などが加算されて15,000〜20,000円ほどになります。プロパンガスと都市ガスの燃焼範囲の違い燃焼範囲とは、空気中にガスがどれくらいあると爆発や燃焼を起こしてしてしまうかを表す濃度の量を指します。表のデータについて解説すると、プロパンガスは都市ガスの半分ほどの量で爆発や燃焼を引き起こしてしまう危険性があるということになります。そのため、現在プロパンガスを使われている家庭の方は、都市ガスを使われている方以上にガス漏れには気を付けるべきです。とはいえ、2018年に起こったプロパンガスの事故は206件で、死傷者は一人のみでした。これは全国2600万世帯のプロパンガス利用世帯のうち0.0007%という非常に低い割合です。プロパンガスは危険であることをガス会社や国も十分に理解した上で事故件数の低下に努めているため、法律でも点検期間などがしっかりと定められています。なので、むしろ非常に安全性が高いサービスとも言えるでしょう。プロパンガスと都市ガスの普及率の違いプロパンガスと都市ガスの違いは様々ありますが、一般の方が一番わかりやすいのが運搬方法の違いだと思います。都市ガスはガス管などを通じて届くのに対して、プロパンガスはガスボンベで配送されます。都市ガスはガス導管を引かないといけないので、東京都、大阪府など都市部では普及率が高いですが、沖縄県、青森県などの田舎で普及率が低い傾向にあります。実際、都市ガスは日本の国土約6%にしか配管が通っていません。それに対して、プロパンガスはガス会社の営業所の配送エリア内であればどこでも対応できるので、地方在住の方のエネルギー源としては依然としてプロパンガスが主流です。プロパンガスと都市ガスの料金制度の違い都市ガスは公共料金に当たるので、水道料金や電気料金などと同じく、公共料金に通常用いられる「総括原価方式」という料金制度を採用しています。要するに都市ガスには料金設定に一定の基準が存在するのですが、完全な自由料金制を採用しているプロパンガスにはそれがありません。ガス会社が自由に料金を設定していいという決まりになっています。そのため、ガス会社ごとにかなり料金の開きがあり、「ガス会社が変わったら同じ使用量でもガス料金が数倍安くなった」ということも珍しくはありません。プロパンガスと都市ガスの料金の違いについて更に詳しく知りたい場合は、以下の記事がおすすめです。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガス(LPガス)のデメリット【プロパンガスのデメリット1】料金が高い都市ガスと比較した場合、プロパンガスは初期費用は安いものの、その後の使用する料金が1.5倍~2倍程度と言われています。3人家族の月平均プロパンガス代また、都市ガスは料金設定に法律の縛りがあるのに対して、プロパンガス(LPガス)は完全な自由料金なので、販売業者によって料金が大きく異なります。特に賃貸の場合は、物件の設備投資にかかったお金が入居者のガス代に上乗せされてしまうケースが多く、戸建てのプロパンガス料金より10%〜30%程度高いといわれています。プロパンガスが高額になってしまう理由を詳しく知りたい方は以下の記事も併せて御覧ください。【プロパンガスのデメリット2】契約後、料金が高くなる可能性があるプロパンガス会社は全国に約20,000社存在します。しかしプロパンガスの利用者の年々減っていっているという市場の情勢から、プロパンガス業界は競争が非常に激しい業界です。それゆえに、プロパンガス特有の文化として、契約者に対してガス器具を無償にて提供する慣習があります。契約したガス会社によっては、目先の無償のメリットに惹かれて契約したものの、数年後からガス料金の設定が変更になり、知らない間に高い料金を払い続けることになる可能性もあります。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガス(LPガス)のメリットこうして聞いてみると、「プロパンガスのメリットなんて無いのでは…?」と思ってしまいますよね。料金が高いイメージが強く、つい見落としがちになりますが、実はプロパンガスは都市ガスや電気にはないようなすぐれた点がたくさんあるんです。以下では、そんなプロパンガスのメリットを紹介します。【メリット1】知ってた?「熱量」の違いガスの能力の発熱量を比較してみると…都市ガスは11,000Kcal/m3で、プロパンガスは24,000Kcal/m3となっています。プロパンガスの方が都市ガスに比べ約2.18倍発熱量が優れている、というのもメリットのひとつです。【メリット2】人体・環境にやさしいプロパンガス(LPガス)の主成分であるプロパン・ブタンは体に害がありません。また、ガス会社がガスボンベに不純物がふくまれているかどうかチェックしているので、硫化物や“すす”などの有害物質もほとんど含んでいません。燃焼後も少量の二酸化炭素と水になるだけで有毒な物質を発生しないため、環境にもやさしいエネルギーということができます。【メリット3】災害時の復旧が早い!プロパンガスはボンベに収納されたガスを直接導管で家庭内に引込しているので、災害発生時には外部からの接続の復旧を待つこと無く、すぐにガスの供給が受けられます。東日本大震災の時も都市ガスよりも12日、電気よりも58日も早く完全復旧している(※1)ので、災害の復旧がどのエネルギーよりも早いという点も、プロパンガスのメリット。またプロパンガスは通常50kgボンベが2本設置してあるので、1本目が切れても2本目を利用すれば1ヶ月以上ガスを使用し続けることが出来るんです。災害時に、大変貴重なエネルギーとなるのもプロパンガスの大きなメリットですね。【メリット4】安心、安全。プロパンガスは危険というイメージがあるかと思いますが、先述の通り、実際にガスを供給している会社は、安心して使用できるようにさまざまな事故防止や安全性を高めたシステムを導入しています。プロパンガスの事故発生率は0.92件/10万世帯、死亡事故発生率は0.02件/10万世帯となっていて、家庭内の不慮の事故による死亡率23.88件/10万世帯と比べても大幅に低いことがデータからわかります。【メリット5】どこでも使用可能!プロパンガスはガスボンベと使用するための設備さえあればどこでも使用することができます。それに対して都市ガスは、都市ガス用の特別なガス管が地域に導入されていることが前提条件として必要になるので、使用することができない地域も多くあります。いつでも、どこでも使用することができるのはプロパンガスのメリットです。【メリット6】初期導入費用がかからないことがほとんど都市ガスの場合、ガスを供給するガス導管が配管されていない場合だと、条件によっては工事費用が何十万円も掛かってしまうことがあり、機器の設置費用や初期費用はすべて契約者の負担となります。それに対してプロパンガスの場合は、初期導入費用0円でというケースが多くあります。しかし、初期導入費用はガス会社が全額負担しているわけではなく、月々のガス料金に上乗せされて請求されており、プロパンガスが高くなる原因のひとつになっているので、人によってはデメリットに感じられる可能性もあります。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガスの料金制度・相場プロパンガスについて、「電気や都市ガスと比べると使用料金がとても高い」というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。特に、水温が下がり、給湯器で多くのガスを使用する冬の時期などは、「請求書を見てびっくりした!」という声もよく耳にします。でもプロパンガスの料金はどうして高いのでしょうか?以下の項目で請求書の見方から解説しています。料金の内訳は?一般的にプロパンガスの料金のは「基本料金」と「従量料金」という二つの料金を足したものになっています。携帯電話と似た料金設定というとイメージしやすいのではないでしょうか?「基本料金」というのは、ガスを使った量にかかわらず毎月一定額請求される料金です。プロパンガスのボンベ配送費用・毎月の検針費用・保安管理費用などにかかる経費とされています。「従量料金」は毎月の使用量に応じて価格が決められる料金で、単位は㎥で表され1㎥ごとの従量単価が決められています。従量料金は毎月の使用量に従量単価を掛けて計算され、これに基本料金を加えたものがプロパンガスの料金の内訳と覚えておきましょう。計算方法:{基本料金+(従量単価×使用量㎥)}×消費税率=プロパンガス料金そもそもどうして『プロパンガス』は高いの?ではなぜ、プロパンガスは都市ガスに比べて高くなってしまうのでしょうか?プロパンガスが都市ガスと比べて高くなってしまう理由は主に2つあります【理由1:ガス設備の違い】都市ガスは、供給元から直接ガス導管でそれぞれの家庭につなぐことで供給していますが、プロバンガスは、各家庭に直接訪問してボンベを輸送し、各家庭にある機器と接続しています。そのため、プロパンガスのほうが、ガスの輸送費用と各家庭にある機器の安全点検を行う人件費がかかっているのでその分料金が高くなってしまいます。【理由2:価格設定システムの違い】プロパンガスの販売価格は、実はそれぞれの会社が自由に決めることが出来ます。プロパンガス業界も、価格競争が起きて価格が下がらないように、地域によっては協定を組んでいる場合もあり、高めの販売価格になっているところもあるようです。さらに、ガスボンベと室内までのガスの配管などの設備費用がガス料金に含まれていて、よく知らされないままに毎月の請求に含まれている事もあり、これもまた料金が高くなってしまう原因の一つになっています。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガス(LPガス)の料金を下げる方法光熱費の中でも値段が高いガス代ですが、「ライフラインの一つだから使用量を節約するのも難しいし、多少料金が高くても仕方がないかな……」なんて思っていませんか?あまり知られていませんが、これまでの生活スタイルを一切変えることなくガス代金を簡単に節約することが可能なんです!ここからはその方法と手順を紹介します。ガス会社を切り替えるのが一番早いプロパンガスは自由料金制で、ガス会社ごとに全く料金プランが異なるので、ガス会社を変えるだけでガス料金を大きく節約することが可能なんです。上記の表は、全国平均のガス料金の平均です。お家の料金と比べていかがでしょうか?「うちのガス料金より安い!」「大体うちのガス料金と同じくらい」そう思われた方は、かなりガス料金を節約できる見込みがあります。なお、プロパンガスは地域ごとに相場が大きく異なるので、さらに詳しく知りたい場合には都道府県のプロパンガス料金相場を確認してみて下さい。なぜ、ガス会社を切り替えるだけで節約につながるの?「平均と同じくらいなのに安くなるの?」そう疑問に思われた方も安心して下さい。というのもプロパンガスの平均料金は、つねに相場より高めになっているからです。理由はシンプルで、「自由料金制であることを悪用して適正な価格より高額なガス料金でガスを提供するガス会社が多いから」にほかなりません。さらに、プロパンガスは業界全体が閉鎖的で、業者間で共謀して地域のプロパンガス料金相場を高く調整する、といった談合が多く行われてきた歴史があります。このような事情から、適正価格での提供を行っているガス会社はさほど多くないので、多くの方は、ガス会社を切り替えることでガス料金を節約することができます。なお、弊社が運営しているガスの無料料金比較サイト「enepi」を利用すれば、簡単に今より安いプロパンガス会社を見つけることが可能です。enepiでは、「不当な値上げをしない」「お客様の家から近く何かあった時にすぐ対応することができる」などの条件を満たしている厳選したプロパンガス会社さんの料金プランをWEB上で無料比較することができます。これは日本ではenepiだけがご提供できているサービスです。複数社の料金プランを比較することにより、ガス料金が安くなるだけではなく、より安心できてサービスの良いガス会社に乗り換えましょう!【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すまとめここまでの内容について、簡単に整理しておきましょう。最後に、プロパンガスのメリットとデメリットをまとめておさらいしましょう。高いと言われがちなプロパンガスですが、ご紹介したように災害に強く環境にも優しく、安心安全に使用できるなど、数多くのメリットがあるエネルギーです。そんなプロパンガスなので、長く使っていくためにも今よりも少しでもガスの料金が安くなるように安いガス会社に乗り換えるのをおすすめします。各ガス会社の料金プランの比較はすべてWEB上で可能なほか、料金は一切かからないので、プロパンガスをご利用中の方はぜひ一度以下から確認してみて下さい。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す
2021年12月08日プロパンガス(LPガス)料金、払いすぎていませんか?最大半額になる方も…!世帯人数・都道府県別のプロパンガス料金の平均額・相場から、ご自宅のプロパンガス料金が適正なのかチェックしてみましょう!プロパンガスをご利用中の方の中には、毎月のプロパンガス料金の高さに悩まれている方も多いかもしれません。プロパンガスは料金設定に縛りがない自由料金制のエネルギーなので、どのガス会社からプロパンガスの供給を受けるかで料金が大きく変わります。本記事では、石油情報センターの情報を世帯人数・月別のプロパンガス料金を都道府県ごとにまとめています。ご自身と同じ地域・同じ世帯人数のプロパンガス料金の平均を知り、ご自宅のプロパンガス料金が高いかどうか確認してみましょう。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガス料金は都市ガス料金の1.86倍上記の表は、都市ガスの一ヶ月の標準的な料金と、同じだけガスを使った場合のプロパンガス料金を比較した表です。都市ガスの料金は5,134円、プロパンガスの料金は9,589円となり、一ヶ月で4,455円プロパンガスは割高ということが分かります。同じガスというエネルギーなのにも関わらず、プロパンガスは都市ガスの1.86倍の料金がかかっているのです。さらに年間に換算すると、プロパンガスは都市ガスより53,460円も多くガス料金がかかることになります。プロパンガスが高い原因はガス会社にある!プロパンガスは水道や電気、都市ガスなどとは違い、公共料金には含まれません。料金の設定について法律上の縛りがない、自由価格の商品になります。そのため、プロパンガスの販売価格の設定はすべてプロパンガス会社に委ねられています。このような背景から、売っているプロパンガスは全く同じでも購入先のガス会社によって販売価格が大きく異なるという現状が起こっているのです。例えば、『Aというガス会社は従量単価300円、一方同じ地域のBというガス会社はA社の2倍以上高い700円の従量単価で同じガスを売っている』というような事例は珍しくありません。プロパンガスの料金の不透明性前述のような信じがたい価格格差の生まれた理由は、プロパンガスの料金の公開がこれまで義務ではなかったことにあります。かつてのプロパンガス業界においては消費者に料金プランを提示することが一般的でなかったため、告知なしに値上げをしたり、同じ地域のガス会社同士で示し合わせて一律に高い料金設定を行ったり、ということが常態化していました。この状態を問題視した経済産業省から、2017年に「LPガス販売指針」というプロパンガス販売におけるガイドラインが発表され、検針票へ料金を載せることが推奨されるようになりましたが、これも努力目標に過ぎません。多くのガス会社は今でも料金を公開しておらず、また、公開していたとしても基本料金のみで、従量単価は消費者に知らされないことがほとんどです。そのため、消費者はガス料金が以前より高いと感じても、ガスの使いすぎのせいなのかガス料金の値上げのせいなのか判断が難しいのです。プロパンガス料金の平均から、自宅のガス料金が高いのかを判断できる「プロパンガス料金が高いからガスの使用量を節約しよう」と考えられる方は多いですが、その前に一度プロパンガス料金の平均を確認してみましょう。もしかすると、ご自宅のプロパンガス料金が高いのは使用量のせいではなく、料金プランのせいかもしれません。【全国平均プロパンガス料金】※単位(円)※料金は税抜きのもの上記の表は、12ヶ月分のプロパンガス料金の全国平均です。また、基本料金は1832円、従量単価は541円が平均の価格です。プロパンガスは地域ごとに大きく料金が異なりますが、上記の金額よりもプロパンガス料金が高い場合・同じくらいの場合には料金プランの見直しを検討するのがおすすめです。以下では都道府県別・世帯人数別の月々の平均プロパンガス料金を確認することができます。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガスの請求額の計算方法ご自宅に届いた検針票に料金プランが掲載されている場合には、各都道府県の平均の基本料金・従量単価と比較することで、ご自宅のプロパンガス料金と平均のプロパンガス料金の差額を正確に計算する事が可能です。プロパンガスの請求額を決める三要素プロパンガスの料金形態(5種類)【料金パターン1】二部料金制基本料金と従量料金の合計金額で算出される料金制度です。ガス料金の算出方法として一番多く採用されている方法で、基本料金と従量料金の二つの料金を掛け合わせた合計金額から算出します。【料金パターン1】二部料金制基本料金と従量料金の合計金額で算出される料金制度です。ガス料金の算出方法として一番多く採用されている方法で、基本料金と従量料金の二つの料金を掛け合わせた合計金額から算出します。計算方法:{基本料金+(従量単価×使用量㎥)}×消費税率=ガス料金【料金パターン2】三部料金制三部料金制とは、基本料金と従量料金の他に集中監視システム利用料・貸付設備使用料などの項目として設けている料金制度のことを言います。計算方法:{基本料金+(従量単価×使用量㎥)+設備使用料}×消費税率=ガス料金【料金パターン3】最低責任使用料金制ある一定の使用量(最低責任使用量)まで一定額の最低責任使用料金を決めた上で、それを上回る使用量になった場合は、使用料に従って従量料金を加算していく料金制度です。【料金パターン4】スライド制二部料金制をアレンジした料金体系です。基本料金と従量料金の二部制まで同じですが、従量料金の単価が都市ガスの料金単価のように使用量に応じて、スライド式に異なる幾つかの価格帯に分かれていきます。例)1~3㎥…500円3~5㎥…450円5~10㎥…400円10㎥~…380円【料金パターン5】原料費調整制度従量料金が原料費(石油価格などを指標に算出する数値)に連動して毎月変動する料金制度です。計算方法:{基本料金+(従量単価(原料費によって変動)×使用量㎥)}×消費税率=ガス料金どういう料金制度を採用しているガス会社がいいの?一般の家庭でプロパンガスを使用する場合にチェックすべきポイントは以下の2つです。続いて、各都道府県ごとの月別平均プロパンガス料金を解説します。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す関東地方のプロパンガス料金の月別平均金額関東地方のプロパンガス平均基本料金は1715円、従量単価は483円です。※単位(円)※料金は税抜きのもの関東地方はほぼどの県でもガス料金は同じくらいですが、千葉・群馬・栃木の従量単価は他の地域よりもやや高めです。神奈川県や東京都は交通便が発達しており、他県よりも輸送費を抑えることができることができるので、ガス料金は全国平均よりも安くなっています。北海道・東北地方のプロパンガス料金の月別平均金額北海道・東北地方のプロパンガス平均基本料金は1824円、従量単価は621円です。※単位(円)※料金は税抜きのもの北海道・東北地方の平均基本料金は全国の平均相場より高くなっています。特に北海道は、輸送費がかさむことから47都道府県の中で最も相場が高いです。中部地方のプロパンガス料金の月別平均金額中部地方のプロパンガス平均基本料金は1843円、従量単価は536円です。※単位(円)※料金は税抜きのもの中部地方は豪雪地帯を含むため、全国平均よりもガスの使用量が多く、全体として従量料金の相場が高めです。基本料金については、新潟・富山が突出して高くなっています。特に富山県は、全国の中でも4つしかない基本料金2,000円越えの地域で、非常に高い価格設定です。近畿地方のプロパンガス料金の月別平均金額近畿地方のプロパンガス平均基本料金は1850円、従量単価は504円です。※単位(円)※料金は税抜きのもの近畿地方は全体として全国平均に近く、特別高い地域や安い県はありません。ただ、兵庫県は基本料金が1,900円台と若干高めで、背景には県内の有力会社を中心とした談合の風潮にあると考えられます。中国・四国地方のプロパンガス料金の月別平均金額中国・四国地方のプロパンガス平均基本料金は1897円、従量単価は544円です。※単位(円)※料金は税抜きのもの中国・四国地方は全国のなかでも、プロパンガス会社間の競争が少ない地域で、全体的に高めな価格設定となっています。特に山口県・島根県は、全国の中でも4県しかない2,000円超えの地域で、企業間競争の少なさに加え、過疎化の影響も受けていると考えられます。九州地方のプロパンガス料金の月別平均金額九州地方のプロパンガス平均基本料金は1777円、従量単価は547円です。※単位(円)※料金は税抜きのもの九州・沖縄地方のガス料金の平均は全国平均と比べると比較的安めですが、県同士の料金にかなりの開きがあるのが特徴です。1番高い福岡県と1番安い鹿児島県では、基本料金に300円以上の差があります。これは、福岡県に権力を持つ会社が存在し、企業間の談合が起こっていることが原因として考えられます。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探すプロパンガス料金の下げ方以下の項目では、プロパンガス料金が相場よりも高い場合に取るべき対策を解説します。プロパンガスを安くするなら、「ガス会社の切り替え」が確実今よりもプロパンガスの料金を安くしたい場合、一番簡単で確実な方法は「プロパンガス会社を切り替えること」です。先述の通りプロパンガス料金は自由価格のため、相場から大きく離れた金額でプロパンガスを売っている悪徳業者も存在します。そういった業者さんに直接値下げをお願いした場合、一度は値下げに成功しても、ほとぼりが冷めた頃にまた値上げが始まるのが実情です。せっかく手間をかけて料金を安くしてもいずれは以前の金額に戻ってしまうのであれば意味がありません。そうような理由から、enepiでは値下げ交渉ではなく別のガス会社さんへの切り替えをおすすめしています。ガス会社を変えるための手順は?プロパンガスの切り替えにかかる時間はわずか30分、費用は一切かかりません。気が重くやりづらい以前のガス会社への解約連絡も、自分ではなく新しいガス会社が代行してくれます。今よりお得なガス会社を見つけ、そのガス会社に「プロパンガスを切り替えたい」と連絡をするだけで、あとはほぼすべて新しいガス会社が手続きをしてくれるため、やることは切り替え後のガスの開栓作業への立ち会いのみです。これも、一般的には30分かからずに終わります。ガス会社を自力で探し出すのは困難ガス会社を切り替える手順において、最も困難なのはガス会社を選ぶことです。現在、プロパンガスの事業者は全国に約20,000社存在しています。その莫大な数の事業者の中から、「今より料金がお得で、不当な値上げをしないと約束してくれて、ガスの安全管理がしっかりしていて、自分の住んでいる地域でも供給している、完璧なガス会社」を自力で探すのは大変難しいです。特に、優良なプロパンガス会社でもHPでは料金公開をしていないところも多いので、料金プランを集めるのに時間がかかります。仮に今より安い金額のガス会社が見つかったとしても、値上げをしないとは限りません。事実、HPにあえて相場より安いガス料金を提示し、それを見て契約した消費者に対して値上げを繰り返すガス会社も存在します。知識のない人がプロパンガス会社を独自で探すと、時間がかかる上に最終的に今よりも損する可能性すらあるのです。enepiなら簡単・安心にガス会社切り替えられるそんな方におすすめなのが、プロパンガス料金比較サービス「enepi」です。enepiは、日本唯一の「WEB上で複数のプロパンガス会社の料金プランを比較できるサービス」です。郵便番号と直近の検針票の内容を入力すれば、ご自宅へガスを供給できるガス会社の料金プランをWEB上で確認することができます。料金プランを出している会社はいずれもプロパンガス業界では大手の会社のみのほか、不当な値上げは一切行わないという契約で料金の提示をしています。enepiの利用は完全無料のため、ガス会社を切り替えたい方はぜひ一度各社の料金プランを確認してみてください。もちろん、問い合わせたからといって必ずガス会社を切り替えなければいけないということではありません。さまざまな理由からガス会社を切り替えることを断念されることもあるかと思います。けれど、まずは一度ご自宅のガス料金を安くできる可能性があるかどうか確認をしてみることをおすすめします。ガスの切り替えは簡単ですが、節約効果は大きいです。enepiをご利用された方の中には、年間で10万円以上の節約に成功した方もいらっしゃいます。無理な節約でライフスタイルを変えることなく月々1万円近く自由に使えるお金が増える可能性があるなら、試してみないともったいないですよね。是非一度、enepiでプロパンガス料金をいくら節約できるか確認してみてください。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す
2021年11月20日地震がきたときのガス(プロパンガス)の対処法は万全ですか?大きな揺れがきたときに身の安全を確保するのはもちろんですが、ガスの対応も気にしなければなりません。今回は、震災時のプロパンガスに関わる対応についてご紹介します。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す突然ですが、質問です。地震が起こった際のガスの対処法はしっかり把握できていますか?日本は地震、台風などの自然災害が非常に多い国です。そのため、被災時に自分がどう動くか、避難前にしておかないといけないことは何か、普段からしっかり考えておく必要があります。災害が起こってしまった際、被災したこと自体で受ける損失も非常に大きいですが、加えて被災後の火事で家、家財…最悪「命」を失ってしまうケースがあります。火事の火種として考えれられるもののひとつに、家庭に引いているガスがありますね。災害時の適切なガスに対する対応は火事などの被害を最小限に食い止めることにも繋がります。今回は、災害被災時のプロパンガスに関わる対応について、ご紹介したいと思います。災害時にも、落ち着いて対応できるよう、対処法をきちんと把握しておきましょう。大きな地震が起きたときのプロパンガス(LPガス)の対処法「地震、雷、火事…」というように、地震は最も恐ろしい天災の一つです。いつ起こるか、どの程度の規模のものが起こるか分かりませんし、広範囲に様々なインフラに障害をきたします。プロパンガスもその一つです。大地震が来た時に私たちはどのような対応をしたらよいのでしょうか。<その1>まずは自分の身を守りましょう大きな揺れを感じたり、緊急地震速報を受けたりしたら、まず机の下にもぐるなどし、身の安全を確保して揺れが収まるまで待ちましょう。特に頭部は雑誌やクッションなどで落下物から守りましょう。そして、出来るだけ家具やガラスから離れたところに避難してください。地震が起きる前に、家財道具の破損、転倒に対し対策をしておくとより安全ですね。プロパンガスを扱う台所はワレモノ、引火物が多いので、棚からの落下防止具を使ったり、食器棚などの転倒しやすい大物家具はポール式器具やストッパー式器具を使ったり、ガラス面に飛散防止フィルムをつけるなどの対応ができると万全です。<その2>火を消すのは“揺れが収まってから”地震が起きる前、料理中などでプロパンガスを点火させていた場合でも、火への対応の前に、まずは自分の身の安全を確保します。身の安全を確保せず、いろいろ対応しようとして、自らが負傷してしまうと、その後の対応がままならなくなってしまうからです。ガスメーター(マイコンメーター)には安全装置のはたらきで、震度5規模以上の大地震が来た場合、揺れを察知してガスを遮断する機能がついています。引火などの甚大な被害が出ないよう、自動的に火が消火されますので、安心して自分優先で行動してください。揺れが収まった後は…地震の揺れが収まったら、プロパンガスへ対応開始です。まず、ガス機器の火を全て消します。次に、ガス栓を全て締めます。最後に屋外に出て、ガスボンベが倒れていないか、チェーンが緩んでいないか点検します。もしも、揺れが収まった時点で室内にガスのにおいを感じる場合は、ガス漏れの危険性がありますので、屋外のメーターの所についているガスメーターバルブと、ガスボンベについている容器バルブも時計回りにまわして締めます。対応後に販売店の緊急連絡先に報告を行ってください。※ガス会社の保安サービスは大丈夫?自然災害の際、ガス会社の保安サービスがしっかりしていないと不安ですよね。現在契約しているプロパンガス会社は大丈夫でしょうか。災害に備えてその点もしっかり確認することをお勧めします。確かに、プロパンガスは料金が高くなりやすいため、価格に焦点を当てて会社を選ぶ方が多いかと思います。ただ、保安などのサービス面も非常に重要なポイントになります。現在契約している会社に不安があれば、ガス会社の切り替えを検討してみてもいいかもしれません。弊社が運営しているエネピというサービスでは、プロパンガスの無料一括見積を行っています。複数社比較検討することで、より安く・より信頼できるガス会社を見つけることができます。是非一度、下のボタンから無料一括をご請求下さい!【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す【地震停止後】停電中のガス使用時に注意したいこと停電時は、電動の換気扇は動きません。気づかぬうちに停止している場合がありますので、ガスがたまって一酸化炭素濃度が高まらないよう、窓を開け、換気を保ちましょう。プロパンガスは空気よりも重い性質があります。高いところの窓を開けただけではガスが足元に溜まっていることがありますので勝手口のドアや、部屋のドア、玄関のドアと開け放ち、足元の空気を巡回させるように意識します。また、大きなドアをあけておく事は、余震に備えた避難路の確保にも役立ちます。【地震停止後】ガス漏れ?!と思ったらプロパンガスは元来無臭です。そのままだとガス漏れに気づくことが出来ませんので、あえて特有のにおいを添加しています。ガス漏れと感じたときの対応法について以下の通りです。<ガス漏れ時の対応1>換気扇はダメ!⇒扉や窓からガスを逃がそう地震の揺れが収まった後の電化製品に対しての対応は、「何もしない」が正解です。ガスが引火する種火になりうる電化製品には絶対に手を触れないでください。換気のために換気扇を回そうとする行為も発火の原因になります。換気は戸や窓を大きく開け放って行います。先に述べたようにプロパンガスは空気より重く、足元に溜まりますので、足元の換気に留意してください。では、なぜ「何もしない」ことが正解なのでしょうか?まず、電化製品のスイッチを入れるのは、電気が流れた瞬間のショートをきっかけに火花が出ることがあり、それにガスが引火する危険性があるのです。逆に、地震前に使っていた電化製品のスイッチを「切る」という行為も回路の遮断時に火花が散り危険です。緊急時は、「何かしなければ!」とパニックになってしまいがちですが、誤って引火の原因を作ってしまわないようにしましょう。<ガス漏れ時の対応2>元栓・器具栓・バルブ類を閉めよう地震後、ガス漏れと感じた場合はガスの漏出を最小限にとどめるために屋内ガス器具の全ての器具栓、元栓を締めてください。また、屋外のメーターの下についているガスメーターバルブと、ガスボンベについている容器バルブも時計回りにまわして締めてください。この対応は、ガス漏れの時だけに限らず、地震が起きた後に必ず実施しましょう。旅行などで家を長期間空ける時に、屋内のガスの元栓までは締めている方が多いと思いますが、屋外のバルブの位置、締め方を把握している方、締めたことがある方は少ないのではないかと思います。万が一に備えて、家族みんなで場所を確認しておくことも大事ですね。<ガス漏れ時の対応3>ガスの販売店へ連絡各ガス会社は、いつ緊急事態が起きてもいいように24時間電話対応可能な連絡先を用意しているはずです。対応について別途料金負担はかかりません。ガス漏れに気づいたら、危険ですので先述した対応をした後は、販売店へ対応をお任せしましょう。そのため、ガス会社への緊急連絡先は平時に控えておき、もしものときにすぐ連絡できるように目の付く場所にわかるようにしておくことが大事です。地震時はそちらの番号に・名前・住所・近所の目標・その場の状況を知らせてください。ライフライン情報でガス復旧の知らせが入っても、ガス会社の指示があるまでは危険なのでガスの使用を再開してはいけません。台風が来たときのプロパンガス(LPガス)の対処法日本で起こる天災は、地震だけでなく台風も考えられますね。台風が来たときは、比較的屋内の被害は少ないと想定されますが、大風や大雨による屋外の環境が悪化しますので、メーター、ボンベなど屋外設置物の転倒、損傷に気をつけましょう。<台風時の対応1>ガス容器の点検台風は地震と違い、いつ来るかがわかりますよね。台風が来るとわかったら、ボンベがきちんと固定されているかの確認をしておきましょう。まず、ボンベが複数ある場合、まとめて固定されていると緩む場合がありますから、1本1本がチェーンかベルトで固定されているか確認します。また、ボンベは縦長で不安定ですから、1本での鎖掛けをする場合は、容器の高さの3/4の位置に取り付けられているか、2本での場合は、1本目をボンベの底部から容器高さの3/4の位置に取り付け、2本目を容器の底部から容器高さの1/4の位置に取り付けているかというポイントをしっかりとチェックしましょう。<台風時の対応2>避難の時は元栓やバルブを閉める地震の時同様、家を離れる際は個人宅レベルでのガス漏れリスクを最小限に抑え、二次災害を防ぐために、屋内の器具栓、元栓、屋外のガスメーターバブル、容器バルブは忘れずに締めましょう。この行為は避難先からご自宅への生活に復帰する際のご自身、ご家族を守るだけでなく、災害救助にあたる消防関係者やボランティアも守る行為につながります。屋外のバルブは入りにくい所にある場合も多いです。屋外バルブを閉める際は、十分に自身の身の安全にも注意してください。プロパンガスは災害に強い!プロパンガスの長所の1つに災害時の復旧が早いことが挙げられます。これには、プロパンガスが分散型エネルギーであることが関係しています。分散型エネルギーとは、各需要家ごとに供給が可能なエネルギーのことで、災害が発生してガスの供給がストップした場合も各家庭ごとに個別に点検を行うことで、都市ガスや他のエネルギーに比べて比較的早く復旧することができます。また、通常の場合、家の横にLPガス容器が2本設置されていて、言わば在庫がある状態となっているため、たとえ1本目が切れても、2本目で1か月以上ガスを使い続けることができます(50kg容器×2本の場合)。実際、東日本大震災の際は上のグラフからも分かるように都市ガスや電気に比べて早く復旧しました。そうした性質を生かして、避難所などでもプロパンガスは非常に重宝されるエネルギーとなっています。※そうは言ってもガス代が高い!このように災害時に安心なプロパンガスですが、やはり問題なのがその料金の高さです。プロパンガスの料金は高い傾向にあり、場合によっては都市ガスの2倍近くなることもあります。プロパンガスは会社によって料金設定がバラバラでガス会社を切り替えることでガス代が大幅に安くなることがあります。現在のガス料金が高すぎると感じている方は、ガス会社を切り替えを検討してみてもいいかもしれません。弊社が運営しているエネピというサービスでは、プロパンガスの無料一括見積を行っています。複数社比較検討することで、より安く・より信頼できるガス会社を見つけることができます。是非一度、下のボタンから無料一括をご請求下さい!【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す地震の際のガスメーター復帰方法前述のとおり、震度5以上の地震が起きた場合、ガスは自然に遮断されることになっています。すると、ガスメーターに以下のような表示がされます。「ガス止」が表示された場合、ガスを自分で普及させることができます。下に復旧の手順を示すので、これに従ってご自身で復旧させましょう。1.まずガス器具の栓やガス栓をすべて締めます。2.次にプロパンガスメーターの左下の復帰ボタンを押して『ガス止』表示を消します。3.続いて液晶の文字とランプが点滅するので1分ほど待ちます。4.その後、液晶の文字とランプが消えて復帰動作が完了しガスが使えるようになります参考元データ:一般社団法人茨城県高圧ガス保安協会「ガスメーターの復帰方法」この操作をしても復旧しない場合はガス会社に相談してみましょう。まとめ天災被災時のプロパンガスの取り扱いについてまとめました。いかがでしたでしょうか。以上のように対応していただければ、ガス関連の被害は最小限に抑えられると思います。復旧時も十分な注意をお忘れなく。ガスの利用再開時は必ずガス会社の指示を待ち、安全に利用できる環境にあるか、屋内、屋外のガス器具、家屋の状況を確認してください。地震であれば、大きな余震に見舞われることがありますので、被災時の対応は忘れずに覚えておき、反復して行うようにしてください。日ごろから天災に備えておくことは、とても重要なことです。ぜひ、ご家族全員で取り組んでみましょう。また、現在ご契約中のプロパンガス(LPガス)会社の保安サービスの確認も併せてしておきましょう。もし不安を感じたら、他社と比較してみるのも大切です。プロパンガスの無料一括見積もりサイト「enepi」は複数のプロパンガス(LPガス)会社を比較することができます。ぜひご利用ください。【無料】年間8万円安くなる!安いプロパンガスを探す
2021年10月31日最近、一段と寒さが厳しくなってきました。一昨年の住宅購入以来、洗濯物の乾燥にはガス乾燥機を駆使するなど、電気よりもガスを多用している筆者宅。そして今年の冬、ずっと欲しかったガスファンヒーターを購入しました!念願だったガスファンヒーターは使い心地がとにかく最高なんです。ガスファンヒーターを使ってみての率直な感想や便利な機能を3つのポイントに分けて詳しくご紹介します。■ 1.取付工事、サイズ感も不満なし!筆者宅が購入したガスファンヒーターは、リンナイの「SRC-364E」。本体価格は、契約しているプロパンガス会社からの購入で2万円弱。最新モデルではなかったため、比較的安価で買うことができました。サイズは高さ440×幅440×奥行150(脚部207)mm。筆者宅では、ダイニングテーブル用の椅子の下にすっぽり収まるくらい。奥行きも全然ないので、だいぶミニマムに感じられます。取り付け工事は、ガス栓とファンヒーターを専属のコードで繋げ、動作確認をするなどして、ほんの15分程度ですぐに終了。工事の手間と時間があまりかからないのは、意外と嬉しいポイントでした。■ 2.とにかく早い!暖まったらすぐ保温してガスを節約!「SRC-364E」は、暖房の目安が木造の場合は11畳(18平米)、コンクリート造の場合は15畳(25平米)。筆者宅は15畳のLDKの真ん中あたりに置いて使用していますが、部屋のどこにいても隅々まで暖かく感じられます。画面には現在の室温が常に表示され、上下ボタンで設定室温やおはようタイマー、おやすみタイマーを調節。そしてスイッチを押したらすぐに点火して作動を始め、だいたい5分もあれば部屋全体が暖まっている印象です。このスピード感がとにかく最高!燃焼時の臭いもまったくなく、また作動音はかすかな「フオォォォォン」という音がしているだけで気になりません。設定室温まで暖まったら、あとは保温状態になってくれます。そして設定室温より低くなったら再び点火して作動。無駄なガスを使わない設計になっています。また、長時間操作することなく運転させているとブザー音が鳴って自動で消火する機能もあるので、消し忘れの防止にも。さらにエコ機能をオンにしておけば、少ないガスで作動させることも可能。エコ機能オン状態でも、十分すぎるくらい部屋をスピーディーに暖めてくれています。■ 3.お手入れ、ランニングコストは?お掃除が必要なのは、裏のエアフィルター。フィルターにホコリがたまるとランプが点滅し、掃除のタイミングを教えてくれます。ホコリを取り除くだけなので、お手入れもラクラクです!唯一気になるのはランニングコスト。ちなみに料理で使うガス、お風呂、ガス乾燥機、ガスファンヒーターなど家族3人であらゆるガスを使っている筆者宅ですが、ガスファンヒーターを購入した12月のガス代は1万円弱でした。また、筆者宅が契約しているプロパンガス会社では、ガスファンヒーターを使用している冬の間はガス代が5%オフになるというキャンペーンも。エコ機能、消し忘れ防止などに加えてこの5%オフにより、だいぶガス代が抑えられている感があります。ガスファンヒーターの導入を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
2019年01月31日私たちの生活と切っても切り離せない「ガス」。各家庭では、一体いくらの「ガス代」を払っているのでしょうか。使っているガスのタイプや支払い額、またガス代を節約するために行っていることなど、お子さんがいる主婦50人にアンケートを実施。節約に役立つ情報が満載です!料理にお風呂、ときには暖房。私たちの日々の生活において欠かせないガス。みなさんはどのくらいガス代を支払っているのでしょうか。ほかの家のガス事情ってなかなか聞くことがないけれど、ちょっと気になりませんか?ガスの自由化のトピックスと併せて、興味深いアンケート結果をご紹介します。今回は、お子さんがいる主婦50人の方々に、ガス代についてアンケートを実施しました。■目次1.都市ガス派?プロパンガス派2.毎月のガス代は、どのくらい?3.ガス代を節約するためにどんな工夫をしている?4.毎月、どのくらい節約できている?5.ガスの自由化とは?まとめ1. 都市ガス派?プロパンガス派アンケートの結果、圧倒的に多かった回答は「都市ガス」(26人)でした。「最初から都市ガスに決められていたけど、高くないし不満はない」という声が多いのが特徴です。■「この地域に住むと必然的にそうなってしまう。ガスの自由化になっても供給元を変更する予定はなし」(30代・パート)■「マンションで決まっていた。プロパンは高いので都市ガスでよかった」(30代・専業主婦)■「今はアパート暮らしで、ガスの選択はできず都市ガスを使用」(30代・正社員)一方、プロパンガスはどうでしょうか?使っているガスが「プロパンガス」と回答したのは、50人中20人。■「田舎なので選択できず、昔からプロパンガス」(30代・主婦)■「田舎すぎて都市ガスが自宅のところまできてなくて、自費で引くはめになる」(30代・専業主婦)■「都市ガスが供給されているエリアではないので、仕方なくプロパンガスを使用」(40代・専業主婦)田舎に住んでいる方は、都市ガスが供給されないとのこと。さらにこんな声もあがっています。■「借家なので、ガスを選ぶことができません。高くて困っている」(30代・個人事業主)■「プロパンガスだがとにかく高い。冬場は7000円もする。電気とガスだけで高くつく」(40代・専業主婦)プロパンガスは高いというデメリットがある一方、こんなメリットもあるようですよ。■「地方なのでプロパンガスしか選択肢がありませんでしたが、地震に強いなどメリットもあることを知り、満足しています」(20代・専業主婦)日本は地震が多い国なので、このメリットには注目したいですね。そして僅かな票ではありますが「その他」も4人。■「数年前にリフォームした時にオール電化にしたため、ガスは一切使用していない」(30代・パート)■「オール電化なので、ガスは使っていない。一軒家に住むタイミングでガスは卒業しました」(30代・個人事業主)ガス代の節約は間違いなくできるのがオール電化。リフォームや家購入などのタイミングで、オール電化に移行する家庭は今後ますます増えていく可能性がありますね。2. 毎月のガス代は、どのくらい?では毎月支払うガス代は、みなさん妥当な金額だと思っているのでしょうか。自宅のガス代を高いと感じたことがある女性は78%と、ほぼ8割の人が「高い」と思っているようです。■「以前は都市ガスで今はプロパンだから、特に高いと感じる」(30代・専業主婦)■「いつも感じている。夏でも月に1万円くらいかかってしまう」(40代・個人事業主)■「毎日風呂や料理をしているから仕方ないと思うけど、月々5000円くらいが望ましい」(30代・専業主婦)特に冬はガス代が高い!という声が圧倒的に多く、なんとかしてガス代を節約したいのは主婦共通の悩みといえるでしょう。そこで、冬にガス代が高くなる原因は何だと思うか聞いてみました。■「シャワーの流しっぱなし」(30代・パート)■「寒い時期になるとお風呂の給湯温度を上げてしまう」(40代・専業主婦)■「お風呂の追い炊き」(30代・パート)■「やはりお風呂。毎日沸かして追い焚きもして、さらに家族が多いとガス代はどんどん高くなる」(30代・個人事業主)多かったのは、お風呂という回答。家族の人数が多かったり、帰宅時間がバラバラだと、お風呂の追い炊きもやむを得ませんね。2番目に多かったのは、キッチン。ガス代といえばお風呂と考えがちですが、実はキッチンでの料理の仕方もガス代がかかる大きな要素になっているようです。■「洗い物をするときにお湯を使うため、どうしてもガス代が高くつく」(40代・専業主婦)■「炊事。特に煮物が多くなるとガス代が増えた」(40代・専業主婦)■「お湯を使うたびに沸かしたり、煮込み料理を作ることが多いため」(40代・専業主婦)そういえば、そうかも!と思い当たること、ありませんか?もちろん、お風呂やキッチンのほかにも原因はさまざま。■「ガスストーブの使用や、単価の高いガス会社との契約」(40代・専業主婦)■「明らかに、床暖房。でも快適なのでなかなか節約できない」(40代・専業主婦)■「大型連休や年末年始など、家にいる時間が増えるとガス代も高くなる」(40代・個人事業主)快適そして便利な生活を送ろうとしたら、どうしてもかさむガス代。それでは50人の主婦が「高い」と感じる毎月ガス代はどのくらいなのでしょうか?50人のうち「7,000円以上」と回答したのは22人。比較的高めが多い一方で、少数ながらも「3,000~4,999円」「2,000円未満」というコストを抑えた回答もありました。つまり、約半数の方が「7,000円」以上というアンケート結果ですが、考えられる理由について聞いてみました。【7,000円以上】■「プロパンガスのせいか、お風呂くらいしか使わないのにかなりのガス代」(40代・専業主婦)■「アパートですが、プロパンガスなので高い。夏でも8,000円する」(40代・専業主婦)■「冬に床暖房を使いすぎて15,000円も請求が来て、ビックリ」(40代・パート)■「ガスヒーターを使っているので冬場は8,000円ほどかかる」(40代・個人事業主)■「家族は5人なので、冬場のガス代金は12,000円くらい」(40代・パート)■「10.000万円前後。かかりすぎだと思うけど、なかなか節約できない」(30代・専業主婦)■「毎日お風呂に入るため、毎月10,000円以上のガス代がかかる」(30代・専業主婦)冬に寒いのを我慢できず、つい床暖房やガスヒーターをつけたり、熱めのお風呂に入りたくなるもの。そうした暖房関連に使うことが、ガス代高めの理由にもなるようです。次いで、「5,000~6,999円」と回答したのは、17人でした。【5,000~6,999円】■「夏場が4,000円台、冬場は8,000円台。平均すると6,000円くらい」(40代・専業主婦)■「いつもこれくらい。もう少し節約したいですがなかなか安くならず」(30代・パート)■「大体6,000円程度。冬はお風呂を浴槽にためるので8,000円ぐらいになることも」(40代・専業主婦)■「平均して1カ月5〜6,000円程度。夏には1,000円減り、冬には1,000円増えるくらいの変動」(30代・専業主婦)そのほか「3,000~4,999円」「2,000円未満」は、それぞれ5人。「2,000~2,999円」と回答した人も、わずかひとり。ガス代を抑えるために何かするというより、環境が一因で安くできるようです。■「ふたり暮らしでほとんど家にいないため、あまりかからないほうだと思っている」(30代・個人事業主)■「オール電化なのでガス代はかからない」(30代・専業主婦)■「家の中はオール電化で、毎月のガス代はゼロ」(30代・専業主婦)ガス代がゼロとは何とも羨ましい限り!でもそのぶん、電気代がかかっていることもお忘れなく。3. ガス代を節約するためにどんな工夫をしている?なんとかガス代を節約するために、主婦はいろいろな工夫をしています。そんな主婦の知恵を紹介しましょう。キッチンやお風呂での節約法は、今日からでも実践できそうなものばかりです。■「お湯を無駄遣いしないため、調理する時にお鍋にふたをします」(40代・パート)■「お湯もやかんで沸かすのではなく電気ケトルを使う」(30代・専業主婦)■「できるだけまとめて料理する」(30代・専業主婦)■「煮込む時間をあまり長くとらず、余熱で煮込むよう意識する」(40代・専業主婦)■「強火でなく中火で調理」(40代・専業主婦)■「夜11時以降にガス代が安くなるようなので、食洗機はその時間帯にするようにしています」(40代・専業主婦)■「熱伝導率のよいステンレス多層鍋を使用。他の鍋に比べて早く火が通るため、ガス代の節約に」(40代・専業主婦)■「お茶などは沸かして水筒にいれる」(30代・個人事業主)■「下ごしらえは、なるべく電子レンジを使う」(40代・専業主婦)1日の中でもっともいる時間がキッチンという主婦の方も多いはず。効率のいい料理は時短にもつながるため、さまざまな工夫をしているようですね。同じように、お風呂でもガス代の節約術はあります。■「お風呂はなるべく家族で続けて入るようにしている」(40代・専業主婦)■「シャワーは早く済ませる」(30代・専業主婦)■「お風呂の温度を低めに設定している」(30代・パート)■「浴槽にためるお湯の量はなるべく少なくする」(30代・個人事業主)ほかにも、こんな声もありました。■「部屋でも靴下やベストなどを着てガスストーブの温度を下げたり、できるだけ使わないようにする」(30代・専業主婦)■「床暖房を早めに消す」(40代・専業主婦)「温度を少し低めに」「お湯を少し少なめに」など、日々の努力が節約につながります。お風呂でも、キッチンでも、日々の「少し」の節約から始めましょう。特にお湯を少なめにすることは水道費も削減でき、一石二鳥ですね。4. 毎月、どのくらい節約できている?ガス代の節約に取り組んでみて、節約できていると実感できた人は、50人のうちわずか20人。30人の人は節約できていないと回答していることからもわかるように、ガス代の節約はなかなか難しいのが現状のようです。■「ガス代の節約に取り組んでいても実感なし」(30代・専業主婦)■「冬場はガスファンヒーターを使用するので、どうしてもガス代がかかる」(40代・専業主婦)■「ガス代の節約は電気代と違って難しい。料理などでどうしても使用するから」(30代・専業主婦)節約を始めてすぐに効果が目に見えてくるわけではありません。鍋がぬれていたら拭いてから火にかけるとか、お風呂は家族で間をあけずに入るとか、小さなことでもコツコツと取り組んでみるという声もありました。そのためには、家族に協力してもらうことも大切。どんなに自分ががんばっても家族が電気をつけっぱなしにしていたり、お風呂でお湯を無駄遣いしたら、一瞬にして苦労が水の泡になってしまいますから。コツコツと節約を努力した結果、主婦のみなさんはどのくらいガス代が節約できたかというと「500円未満」が18人、「500円~999円」が9人、「1000円~1,999円」が7人、「2,000円以上」が2人、「節約できているかわからない」が14人という結果が出ました。【500円未満】■「電子レンジを使用して煮込む時間を短縮するなどしてやっと500円程度」(30代・専業主婦)■「長時間ガスを使ったときとそうでないときの差が500円くらい」(40代・専業主婦)■「お風呂でためるお湯の量を少なめにしたら、月400円くらいの節約に」(30代・パート)■「毎日入るお風呂のお湯をいつもより少なめにしただけで、400円ほど」(30代【500円~999円】■「500円程度なら火加減で節約可能」(30代・専業主婦)■「ガス代節約のためにストーブでの保温や調理を心掛けている」(40代・パート)■「追い炊きを減らし、料理も余熱や電子レンジを活用したら、以前より600~700円安くなった」(30代・専業主婦)■「お風呂は蓋をして冷めないようにしたりシャワーも少なめにしたり、早めに火を消し鍋の保温効果を利用」(30代・正社員)【1000円~1999円】■「TVを見ないようにしたり、早めに寝る。がんばっても約1,000円程度が限界」(30代・専業主婦)■「床暖房のつけっぱなしをやめたら、1,000円ほどの節約効果があった」(40代・専業主婦)■「なるべく全員で入れる時間に沸かす事と追い焚きの回数を減らすことによって節約できるように」(40代・専業主婦)■「コンロを続けて使うことと、圧力なべをつかって節約。あとはお風呂に続けて入ることぐらい」(30代・専業主婦)【2,000円以上】■「お茶を沸かすのは電気ですぐ沸かすタイプに変更。煮物は圧力なべで時短節約して、数千円の節約ができた」(40代・専業主婦)節約できている金額はどうであれ、いろいろ工夫をしてガス代節約に努めています。スーパーやドラッグストアでお金を払って買う食料品や日用品と違って、ガス代は引き落としがほとんど。つまり、お金を使っているという意識が薄いため、無駄使いにつながるのかもしれません。ガス代はいかに日常生活の中で意識して節約するかがポイントのようですね。5. ガスの自由化とは?最後に、ガス代の節約に大きくかかわる「ガスの自由化」について。2017年4月からいよいよ始まる、ガスの自由化。聞いたことはあるけど、イマイチどんなものかわからないという方もいるのでは?ガスの自由化についてきちんと理解しておくと、ガス代の大幅削減だって夢ではありません。では、何がどう変わるのでしょうか。整理しておきましょう。■ガスの自由化でここが変わる!1.ガス会社を自由に選べるようになる2.自分に合った料金やサービスも選択できる3.契約先のガス会社が家の中のガス機器の点検を担うガスを選べることになっても、新たにガス導管を敷く必要はなく、ガスの品質も変わりません。つまり、これまでは受け身で選択の自由がなかったことが、4月から個々の家庭にあった最適なガス代を選べるようになったのです。今後お得なサービスが出てきたら、価格と一緒に各サービスも比較するとよいでしょう。もちろん、普段の生活でできる、日々の節約も忘れずに。まとめガス代節約の方法って、こんなにたくさんあるのね!と思った方も多いのではないでしょうか。節約は、無駄遣いを防ぐことでもあります。家族に協力してもらいながら、ガス代節約に励んだら、きっと成果は数字となって表われます。ただ、がんばりすぎても生活が窮屈になったり、疲れてしまっては本末転倒ですが、節約を習慣にしてしまえばしめたもの。ここで紹介した主婦の知恵と、ガス自由化を大いに活用して、ガス代の削減をめざしましょう!アンケート実施日:2017年3月2日対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、個人事業主、パートアルバイトの方アンケート総数:50
2017年04月10日お湯やコンロを使うことに対して、ちょっとだけ意識を変えたり、プランの見直しをするだけでガス代の節約ができるのはご存知ですか?最大で年間数万円の節約になるケースも。今日から実践することができる、主婦50人の方から聞いいた節約のコツ。ぜひ参考にしてください!毎日の生活で欠かすことができない「ガス」の存在。最近では、家のエネルギーをすべて電気にするオール電化のお宅も徐々に増えつつありますが、まだまだガスを使用するご家庭はたくさんいます。でも、毎月どのくらいガス代がかかっているのか、ご存知ですか?毎日使うものなので、実はどのくらいかかっているのか、正確に把握していない人も多いようです。そこで今回はどのようにガス代を節約したらいいかわからないという疑問を解決するべく、主婦50人にガスの節約術をお聞きしました。■目次1.お風呂とキッチンはガス代が高くなりがちなの悩みの種2.今日からできるお風呂のガス代節約術3.今日からできるキッチンのガス代節約術4.主婦が密かに実践している家庭内のガス代節約術1. お風呂とキッチンはガス代が高くなりがちなの悩みの種アンケートの結果、合わせて半数以上の方が、「お風呂」と「キッチン」のガス代に問題意識を抱えていることがわかりました。ガス代を節約しようと思っている人は全体の8割にも達しました。【お風呂派】■「お風呂が冷めて沸かし直す時、結構なエネルギーを使うと思うので。」(30代・専業主婦)■「お風呂が大好きで1日に数回入ってたら、初めてのプロバンガスの料金に驚きました。」(30代・専業主婦)■「お風呂がわいたらすぐにお風呂に入り、なるべく追い焚き機能を使わないようにすればそれだけでも少しは節約になるため。また身体を洗っている時もこまめにシャワーをとめて使えば良いと思ったため。」(20代・専業主婦)家族によって、お風呂に入る時間は異なるもの。お湯を張っている場合は、小さなお子さんは夕方ごろに入り、帰りの遅いお父さんは夜10時以降になるなんてこともよくあること。夜遅くにお風呂に入る人が家族にいると、追い焚きや足し湯をするのが日常的ですよね。【キッチン派】■「お料理のガス代が一番節約できそうだから。なるべく弱火にするなどしていろいろ工夫できそうです。」(30代・専業主婦)■「一番ガスを使うところだから。実際はそうではないのかもしれないけどヒーターと違って自分がその場で使うことで、そう思えてしまう。」(50代・正社員)■「煮込み料理を少なくすることで、ガスを使用する時間を大幅に減らせるため。」(30代・専業主婦)コンロの他にも、実はキッチンでガスを使うシーンは多いもの。代表的な例でいえば、食器を洗う時。冬は寒くて、お皿を洗う時も水をぬるま湯にする方も多いですよね。こんなシーンでもばっちりガス代はかかっています。食器洗い機でもお湯を使います。お風呂に料理に。私たちは知らず知らずのうちに、ガスをたくさん使って生活をしているんですね。■ついつい「無意識」にガス代がかさむイマドキの家庭の現状とは意識をしない限り、ガス代というものはなかなか安くなりません。予想以上にガス代がかかってしまう原因の多くは、「ついついお湯を出しすぎてしまった」、「ついつい煮込む時間がかかってしまった」など、無意識的にガスを使用し続けてしまう積み重ねにあるようです。■「旦那がシャワーで体を温めていた(出しっぱなし5分以上は当たり前)せいでガス代がとんでもない事になっていたことがありました。家計簿とガス代の明細を見せ、こんこんと節約の大切さを説いたことがありました。」(40代・専業主婦)このように自分だけでなく、家族の誰かが「ついつい使いすぎている」という声もいくつか見受けられました。主婦ひとりが努力するのではなく、ご家族全員で意識を変えていかないと、節約は出来ません!■「洗髪や身体を洗う時に、シャワーを流しっぱなしにしていることが多いので、それを減らせばガスの節約になるかと思っています。」(30代・専業主婦)■「たとえば石鹸で体を洗う時や、シャンプーで髪を洗う際にシャワーを出しっぱなしだとやはりガス代に負担がかかるので、体を洗う時、髪のシャンプーを流す時だけ使うようにすれば節約になると思います。」(40代・専業主婦)お湯を出しっ放しにすることは「無意識」でやってしまう行動のひとつです。お風呂だけではなく、寒いから食器を洗う時にずっとお湯を出しっ放しにしている人は多いはず。そんなついやってしまうことを少しずつ改善するには、どのようにしたらいいのでしょうか?2. 今日からできるお風呂のガス代節約術「お風呂のガスの節約で気にかけることは何ですか?」という質問に対して、全体の半数以上の方が、「追い焚きをできるだけ避ける」「シャワーを出す時間を短くする」と答えました。■「家族でお風呂の入る時間がバラバラで空いてしまうので、次の人が入るまでに追い焚きを繰り返さないよう、すぐに電源を切る。」(30代・専業主婦)■「シャワーを出す時間を短くする。以前、シャワーを出来るだけ使わないように心がけたら、500円くらい一気にガス代が下がりました。」(40代・専業主婦)このように値段が見えてくると、「こんなにお金がかかっていたのか」とショックを受けることもあるかもしれません。■お風呂とシャワーはどっちが節約できるの?お風呂を沸かすのとシャワーとでは、かかる「ひとり分」のガス代には大差ありません。もちろん、お風呂を沸かし、体を洗う時にもシャワーを使う場合は費用が倍になってしまうことは当然のことですよね。さらに家族の人数が増えれば増えるほど、シャワーを浴びる回数は増えるので、家族がふたり以上いる場合はお湯を張ったほうが経済的であるといえます。また小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、お子さんと一緒にお風呂に入ったほうが、使う水の量が別々で入った時と比べて大きく減るため、よりガス代の節約につながるようです。■温度調整で1分あたり1円以上も変わってくる!お湯の設定温度によって、ガス代が変わっていることは、皆さんはご存知ですか?1℃単位で月に換算すると数千円の節約になることがあったという声もありました。■「45℃から43℃に下げた時、3,000円くらい月額の料金が下がりました」(30代・派遣社員)“お湯は熱いほうがいい!”という人は多いかと思いますが、節約を考えるとお湯の温度は少し低くするのがおすすめ。お湯の温度を高めに保つには、当然のことながらガスの燃料が必要になり、どうしてもガス代はかかってしまうものです。それをほんの少し我慢して、お湯の温度を1℃下げるだけで、1分あたり0.2円、15分あたり3.5円もの節約になります。1カ月30日、毎日ひとりあたり15分シャワーを浴びると考えれば、3.5円×30日で105円をセーブすることが可能になります。温度を下げたり、家族で一緒にお風呂に入ったりするなど工夫を重ねていけばさらに節約が出来ます。■「ぬるめのお湯に長くつかったほうが身体にも良さそうだし、家族の協力なしに勝手に簡単に出来るので。」(40代・専業主婦)お湯の温度調整は今やボタンひとつで簡単にできます。このコメントのように、家族に断りを入れなくても、節約という理由でお湯の温度設定を変えちゃうことも可能かもしれません。■足し湯、張り替え、追い焚きはどれが経済的?この中でもっとも節約に効果的なのは「追い焚き」。少しぬるくなったお湯を温めるので、水を温めることに比べればガスのエネルギーは半分で済みます。1回追い焚きをして、風呂にふたをかぶせるなど工夫をすれば、保温時間を延ばすことが出来ます。1回あたりのガス代は90円ほどです。その次に経済的なのは「足し湯」です。水をお湯にする過程でガスのエネルギーがかかってしまいますが、1回あたり約100円でできます。一番お金がかかってしまうのは「お湯の張り替え」です。一から湯船にお湯を入れる必要があるため、1回あたり130円かかるとすれば、張り替えるとなると倍の260円もかかる計算になります。冷めたお湯が嫌できれいなお湯につかりたい、などという希望がない限りは、できるだけ「お湯の張り替え」は避けるのがいいでしょう。それぞれ数十円の違いしかありませんが、10円も積もれば年間数千円の差が出てくるので、主婦にとってはけっして小さくない節約になるはずです。3. 今日からできるキッチンのガス代節約術続いてはキッチンで出来るガス代を節約する方法についてご紹介します。主婦の皆さんに「キッチンのガスの節約で一番気にかけるところはどこですか?」という質問を実施したところ、意外にも「その他」が12票と、一番票数が多い結果に。主婦の皆さんそれぞれで独自の節約術があるということでしょうか。詳しく見ていきましょう。■ちょっと良いお鍋を使ってガス代節約「その他」に票を入れた方で、もっとも多かったのが“圧力鍋”を使用した時短の工夫。■「煮物料理が好きなので、圧力鍋をよく使います。長時間煮込まなくても大丈夫です。」(30代・専業主婦)■「煮込み料理は長い間ガスを使うので、圧力鍋を使って時短調理を行います。」(40代・専業主婦)多くの圧力鍋の価格帯は数千円から数万円。2万円も出せば、良い圧力鍋を購入することができるといわれています。煮込む時間は通常の1/3で済むことから、ジャガイモや塊肉など火がきちんと通るのに時間がかかるものを煮込む時に最適だといわれています。その他に「節約鍋」を使っているという声もありました。■「熱伝導率の良いステンレス多層鍋を使用しています。実際に普通の鍋より早く具材が煮えるので便利です。」(40代・専業主婦)ステンレス多層鍋は、冷めにくく熱の伝導率が良いため、少ない火力で食材を均一に温めることが出来る効果があるのです。■実はこんなに便利で経済的だった、土鍋の活用術少数派ではありましたが、土鍋を節約のために用いる方もいらっしゃいました。土鍋にはどのような節約効果があるのでしょうか?■「節約だけでなく、おいしいので土鍋を使うようになりました。一度沸騰させバスタオルなどでくるんで節約しています。」(30代・専業主婦)■「土鍋やホーロー鍋など、火力が弱くても料理出来る道具を使っています。」(30代・専業主婦)土鍋は熱伝導率が悪いことから、鍋全体が温まるまでに時間がかかることが欠点。しかし、保温効果は他のどの鍋よりも優れています。主婦の方の回答にもあるように、バスタオルを包んでおけば、保温時間は持続します。冷めた料理をまた温め直さないといけない、なんてことも防げるでしょう。4. 2017年4月から可能になるガスの節約術とはガスにもさまざまな契約方法がありますよね。この件についてアンケートを実施した結果、実に7割近くの方が「ガス代を見直したことがない」と回答されました。■「契約方法の見直しやプロパンガスと都市ガスの変更を考えたことがない。」(30代・正社員)■「1度も見直したことがない。その場所で使えるものを使うものだと思っていた。」(20代・正社員)またプロパンガスの見直しをしようとした方で、引っ越しを機に都市ガスにしたという方がいらっしゃいました。■「プロパンガスを利用しているマンションから、都市ガスのマンションへ引っ越しただけで月7000円くらいガス代が安くなった。」(30代・専業主婦)基本的にはプロパンガスは、都市ガスよりも割高だといわれています。マンションやアパートなどでガスのタイプが決まっている場合は、変更は難しいでしょう。一戸建てなどマイホームに住んでいる場合は、問い合わせと工事が必要になりますが、プロパンガスから都市ガスへの変更は可能です。■これからは簡単にできる?ガスの契約の見直し2017年4月から「ガスの自由化」が始まります。ガスの自由化とは、その名の通り自分でガス会社を選ぶことができるようになる仕組みです。対象は都市ガスのみ。LPガスは対象外です。賃貸アパートやマンションでも、都市ガスを利用しているところはガスの自由化の対象になります。料金プランなどに応じて、自分で好きなガス会社を選べるようになるので、ガスの節約の幅がこれまで以上にグッと広がります。プロパンガスは原則、契約変更ができないことが難点ですが、都市ガスを利用している方は、この機会に節約に向けて見直しを検討してみてはいかがでしょうか?まとめお風呂、キッチン、契約方法と3つのガス代節約術をご紹介しました。すでに実施しているものもあれば、初めて知ったやり方もあったかもしれません。ガス代の節約は意外と簡単です。まずは生活習慣と、日頃の心がけを見直し、さらに現在使っている物や契約をそれぞれチェックしてみてください。今日から意識して節約に取り組めば、数カ月後には目に見える成果が出てくるかもしれません。賢く節約していけば、年間1万円以上の節約も可能ははず。「ガス代が最近高くなったなあ」と悩んでいる方は、ぜひチャレンジしてみてください!
2017年03月17日一般家庭で使用されているガスは、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の2つに分けられます。地域によって普及率は異なりますが、日本全体で見ると都市ガスの家庭のほうが若干多い傾向にあるので、都市ガスの家に住んだことがある方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな都市ガスの基本情報やメリット・デメリットなどについてご紹介していきます。■そもそも都市ガスって何だろう?プロパンガスとの違いも解説「ガスホルダー」と呼ばれるガスの供給所から、各家庭に直接販売・供給されているガスのことを都市ガスと言います。都市ガスはプロパンガスのように各家庭にガス容器は存在しておらず、導管や変圧器によってガスが供給されています。日本国内においては、関東・関西・東海・九州の4エリアに大手ガス会社が存在しており、いずれの企業も広域にガスを供給しています。関東エリアの大手である東京ガスを例に挙げると、ガスの供給範囲は約3,100平方キロメートルとなっており、このガスホルダーから広域に供給される点が都市ガスの特徴と言えます。では、都市ガスとプロパンガスには具体的にどのような違いが見られるのでしょうか?以下でもう少し詳しく解説していきましょう。【違いその1】原料プロパンガスの主な原料はプロパンやブタンですが、都市ガスの原料はメタンです。メタンは空気より軽い性質を持っており、冷却して液体化すると体積が気体の600分の1になります。そのため、都市ガスはひとつの施設で広域にガスを供給することができ、事業者の数を比べると都市ガスのほうが圧倒的に少ない傾向にあります。【違いその2】普及率近年の日本では都市ガスの整備が進み、かつてと比べると都市ガスの普及率は上昇しました。それに伴ってプロパンガスの普及率は減少しており、2013年の時点では都市ガスの普及率は53%、プロパンガスは44%とされています。普及率が半数を超えており、さらに普及する可能性がある都市ガスに関する知識をつけておけば、今後の生活で役に立つかもしません。【違いその3】使用されるガスの種類プロパンガスで使用されているガスは、日本全国で統一されています。それに対して都市ガスでは複数のガスが使用されており、地域によって供給されるガスの成分が異なります。ガスの主な種類としては、「13A」や「5C」などが挙げられるでしょう。上記のガスの名称は、冒頭の数字が発熱量を表しており、末尾のアルファベットは燃焼速度を表しています。数字が大きいほど発熱量も大きく、燃焼速度については以下のように定められています。■A…燃焼速度が遅い■B…AとCの中間の燃焼速度■C…燃焼速度が速い2017年現在では13Aが主な都市ガスの種類となりますが、お住まいの地域によっては別のガスが使用されている可能性もあるので、気になる方は一度確認をしてみましょう。ほかにも都市ガスとプロパンガスには、設置方法や安全対策などさまざまな違いが見られます。また、料金のシステムが異なる点も消費者としては見落とせないポイントでしょう。都市ガスの料金については、後述で詳しくご紹介していきます。■都市ガスのメリット・デメリット上記では都市ガスの概要をご紹介しましたが、都市ガスには具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?以下では、プロパンガスと比べた場合の都市ガスのメリット・デメリットについて見ていきましょう。【メリット1】ガス料金都市ガスでは国が許認可料金を定めているので、電気代や水道代と同様に公共料金のひとつとして数えられます。そのため、各ガス会社は自由に価格を設定することができず、どのような地域でもある程度決まったガス料金となります。それに対して、プロパンガスは各社が自由に価格を設定する「自由料金」です。つまり、選ぶガス会社によっては使用料金が高い可能性もあります。また、都市ガスとプロパンガスの基本料金を比較すると、全体的に都市ガスのほうが安い傾向にあります。毎月2,000円前後の基本料金がかかるプロパンガスに比べて、都市ガスの基本料金は700円前後が相場です。1立方メートルあたりの単価についても、プロパンガスのおよそ3分の1にあたる料金設定となっているので、毎月支払うガス料金だけで見ると都市ガスのほうがお得と言えます。【メリット2】ガス会社選びに手間がかからない日本国内にはプロパンガスを提供する企業が約20,000社存在しますが、都市ガスを提供する企業は200社ほどです。お住まいの地域で都市ガスの提供元を調べた場合、候補となる企業はそこまで多くないでしょう。そのため、都市ガスではガス会社選びに余計な手間がかかりません。【メリット3】自宅にボンベを設置する必要がないプロパンガスを使用する場合、自宅にガスを貯めておくためのボンベを設置する必要があります。一方、都市ガスでは地面内にある導管によってガスが供給されるので、プロパンガスのように設置スペースが特に必要ありません。特に一戸建て物件の場合は、プロパンガス用のボンベを設置することで庭のスペースが減少してしまうので、「省スペース」という点は都市ガスの魅力的なメリットと言えるでしょう。【デメリット1】地域によってガスの種類が異なる前述でも触れましたが、都市ガスは地域によってガスの種類が異なります。ガスの種類が異なると使用できるガス機器も変わってくるので、例えば転勤や就職などでお住まいの地域が変わると、以前から使用していたガス機器を使用できなくなる可能性があります。そのため、引っ越しによって提供元のガス会社が変わる場合には、ガスの種類や使用できるガス機器を事前に確認しておくことが大切です。【デメリット2】工事費用が高い導管が整備されていない地域で都市ガスを使用する場合、新たに導管を整備しなければなりません。この際の費用は自己負担となりますが、都市ガスの初期費用はプロパンガスに比べると高い傾向にあります。具体的な金額は地域によって異なるので、都市ガスへの変更を検討している方は、お住まいの地域の初期費用を必ず確認しておきましょう。【デメリット3】故障すると復旧までに時間がかかるプロパンガスを使用している場合は、仮に地震などの災害で設備が故障してしまっても、ボンベを交換すればすぐに復旧します。一方、都市ガスの導管は地面の中を通っているので、導管が故障すると復旧までに長い時間を要します。「地震大国」と称される日本では、この部分は決して軽視できない問題と言えるでしょう。このように、都市ガスには魅力的なメリットがある一方でデメリットも見られます。引っ越しを控えている方、ガスの変更などを検討している方などは、上記のメリット・デメリットを見比べた上で判断をするようにしましょう。■都市ガスの料金の内訳はどうなっている?では、いよいよ都市ガスの料金について見ていきましょう。都市ガスの使用量は、基本料金と従量料金の2つの要素で計算されています。基本料金とは、仮にガスを使用しなかったとしても契約者に毎月発生する料金のことです。都市ガスに基本料金が設定されているのは、契約者がガスを使用しなくても、ガス会社には設備費用や事務費用などのコストが生じているためです。基本料金は一律料金であり、契約者はガスの使用量に関わらず毎月同じ金額を支払います。それに対して従量料金は、ガスの使用量に応じて課される料金となります。0~10立方メートルまで380円、11~20立方メートルまで380円のように使用量ごとに区分分けされており、使用量が多いほど従量料金も高くなります。上記の基本料金と従量料金を合計した金額が、一般的な都市ガスの料金です。ただし、液化天然ガスの大部分を輸入している日本では、ガスの仕入れコストが時期によって大きく異なるので、各ガス会社は定期的にガスの単価料金を見直しています。これを「原料費調整制度」と言います。したがって、都市ガスの料金は常に同じ値で計算できるわけではありません。以下では都市ガスの料金の計算方法をご紹介しますが、原料費調整が加わると具体的な数値は異なるので、その点は意識しておきましょう。■都市ガスの料金の計算方法前述では、都市ガスの料金が以下の式によって計算できることをご紹介しました。都市ガスの料金=基本料金+従量料金基本料金は一律ですので問題ありませんが、都市ガスの料金を算出するには従量料金を明確にする必要があります。まずは、従量料金の計算方法について見ていきましょう。従量料金はガスの使用量と従量料金の単価を使用して、以下の式によって算出できます。従量料金=ガスの使用量×従量料金の単価ガスの使用量は、各家庭に備わっているメーターボックスで確認することが可能です。従量料金の単価とは、前述でご紹介した使用量ごとに区分分けされたガスの単価のことです。従量料金はこの2つの値を掛け合わせることで算出します。では、実際にいくつか例を挙げて都市ガスの料金を計算していきましょう。基本料金は1,500円、従量料金の単価は以下のように設定されていたと仮定します。■0~10立方メートル…400円■11~20立方メートル…380円■21~30立方メートル…350円【例1】1ヶ月間のガス使用量が0立方メートルの場合ガスを使用していなかった場合、従量料金はかかりません。ただし、契約している最中はどのようなケースでも基本料金が課されるので、この場合のガス料金は1,500円となります。【例2】1ヶ月間のガス使用量が9立方メートルの場合ガスを少しでも使用した場合は、前述でご紹介した通り従量料金がかかります。使用量が9立方メートルのケースでは、従量料金は以下の式で算出できます。9立方メートル×400円=3,600円この従量料金に基本料金を加えた以下の金額が、その月のガス料金となります。1,500円+3,600円=5,100円【例3】1ヶ月間のガス使用量が25立方メートルの場合使用量が25立方メートルのケースでは、従量料金は以下の式によって計算されます。(10立方メートル×400円)+(10立方メートル×380円)+(5立方メートル×350円)=9,550円したがって、この場合のガス料金は以下の式によって算出できます。1,500円+9,550円=11,050円ここまで、3つの例について都市ガス料金の計算方法をご紹介してきました。計算方法は上記の通りですが、上記の金額には消費税が加えられていないため、実際に支払う金額は少し異なります。上記で求めたガス料金に消費税を加えると、実際の請求金額は以下の通りとなります。■例1…1,500円×1.08=1,620円■例2…5,100円×1.08=5,508円■例3…11,050円×1.08=11,934円なお、消費税を加えた金額に小数点が生じている場合は、小数点以下を切り捨てた値が実際のガス料金となります。ひとつずつ見ていくと難しい計算ではありませんが、ガス料金を計算する際にはやはり原料費調整制度に注意しなくてはなりません。原料費調整は通常1ヶ月ごとに行われ、3ヶ月前~5ヶ月前の3ヶ月間の平均原油価格を基準として、従量料金の単価に反映されます。つまり、8月の原料費調整では3月~5月の平均原油価格が基準となります。このように原料費調整はリアルタイムの原油価格が反映されないので、現時点で世界の原油価格が安かったとしても、すぐにガス料金が安くなるわけではありません。その点にも注意しながら、ご自身の家庭でのガス料金を一度計算してみましょう。具体的なガス料金を把握しておくと、節約意識が高まるかもしれません。特に引っ越しやガスの変更を検討している方は、都市ガスとプロパンガスの具体的な料金を比較することで、よりお得なほうを選びやすくなるでしょう。■まとめ今回は都市ガスの概要や料金の仕組みについてご紹介してきました。いかがでしたか?プロパンガスに比べると都市ガスの料金は安い傾向にありますが、確実にお得なほうを選びたいのであれば、実際に値を当てはめてガス料金を計算するべきです。今回ご紹介した内容を参考にしながら、ご自身のケースに当てはめて実際のガス料金を計算してみましょう。
2017年03月07日私たちの暮らしに欠かせないのが「ガス」。生活のさまざまな場所で使用されていますが、実際にはどのように活用されているかご存知でしょうか?今回は、家庭におけるガスの効果的な使い方と、知っておくと役に立つ料金節約方法をご紹介します。■家庭でガスを使う場所家庭で使われるガスの平均量は、子どもがいる3〜4人の家庭の場合、プロパンガスでは20㎥前後と言われています。これは年間平均使用量なので、夏は15㎥に減ったり、冬は28㎥くらいに増えたりすることもあります。一人暮らしでプロパンガスを使用する場合、年間の平均使用量は5㎥で、夏は3㎥、冬は7㎥。二人暮らしのプロパンガス利用では、年間平均は8㎥、夏は5㎥、冬は15㎥というイメージです。また、プロパンガスと都市ガスでは、原料が異なるため熱量も異なり、同じ作業をする場合であっても必要なガス量は必然的に異なります。プロパンガスは都市ガスの2.18倍の熱量を持っているため、プロパンガスの利用量を都市ガスでの利用量に換算する場合は、プロパンガス利用量に2.18倍をかけた数になると考えておくと良いでしょう。料金に関しては、都市ガスが規制料金となっているのに対し、プロパンガスは自由料金で設定されています。都市ガスとプロパンガスでは料金設定が異なるので、都市ガスの方が使用量が多いから料金も高くなってしまうということはありません。ただし、プロパンガスは自由料金であるため、利用量は同じであっても契約する会社によって費用が変わるケースも多々あります。では、ガスは家庭の中では具体的にどのような場所で使用されているのでしょうか。まず思い浮かぶのが、お風呂やキッチンです。お風呂を沸かす際に利用している給湯器や、調理の際に活躍してくれるガスコンロなど、生活に欠かせない大切なガス機器が挙げられます。その他、冬になるとガスのファンヒーターやガス温水床暖房など、暖房機器においても威力を発揮しています。冬になるとガスの使用量が増えるのは、こうした暖房機器の使用が増えることが要因と考えて良いでしょう。これらのガス料金は毎月かかるものだからこそ、極力費用は抑えておきたいところです。次に、日常の中でできるガスの使いかたのコツと、すぐにできる節約のアイディアについて見てみましょう。■お風呂での節約アイディアお風呂でのガスの使い方というと、お風呂を沸かしたりシャワーを浴びたりすることが挙げられます。さらに詳しく見ていくと、ガスは追い炊きにも関わっていることがわかります。実際に家庭でもっともガスの利用が多いのはお風呂で、使用量のうち75%を占めていると言われています。そのため、お風呂での節約を上手に行えば、ガス料金全体の節約につながると考えて良いでしょう。以下では、ムダをなくした効果的な使い方と、節約のポイントをご紹介します。■水から沸かすのではなく給湯でお湯を張ろうお風呂を沸かすには、水からお湯を沸かす「風呂釜」と、給湯でお湯をためる「給湯式」があります。同じ200リットルの湯を沸かす場合でも、風呂釜式は給湯式の4倍ほどの時間がかかり、費用も10円ほど差があります。これが1年続くと3,600円以上の節約になるので、効率・費用の双方から考えても給湯式でお風呂を沸かしたいところです。■お湯は自動停止装置でムダを減らそうお湯を張る時に、自動のお湯張り機能がない家の場合、「ちょっと目を離したらお湯が浴槽からあふれてしまっていた」ということも少なくないでしょう。お湯がムダになるだけでなく、ガス代のムダにもつながるので、もっとも気をつけたい場面です。もし自動のお湯張り機能がついていないお風呂であっても、蛇口にとりつけるだけで自動停止してくれるアイテムもあります。気軽に使えるものなので、設置を検討してみるのもおすすめです。■こまめにフタをして、熱を逃さないようにしようせっかくお風呂を沸かしても、フタをせずにそのままにしていると、どんどん熱が逃げていってしまいます。しかし、フタをしておくと、その後追い炊きに要するエネルギーを少なくすることができ、節約につながります。実際、40度に沸かした200リットルのお湯の温度は、フタの有無で4時間後には約2度の差が生じています。そこからそれぞれを40度まで追い炊きをすると約6円の差額が生じ、1年積み重なると1,900円もの差額になるという計算です。また、追い炊きをするには多くのガスが必要になります。追い炊きを1回減らすだけで年間1,800円ほどの節約が可能になるという結果もあるので、家族がいる場合は、極力立て続けに入浴して追い炊きを回避したり、保温シートを活用してお湯の温度が下がるのを防いだりして、追い炊きの回数を減らすよう心がけましょう。■シャワーの時間を少し短くするだけでも節約に出しっぱなしにしてしまいがちなシャワーですが、シャワーを出す時間に気を配るだけでも節約につながります。40度のシャワーでは、1分で3円もの差があるという結果もあります。1人1分シャワー時間を減らすだけで大きな節約になるでしょう。また、このことから、お湯をこまめに止めることが、節約のポイントになることもわかります。■お湯の温度を少し下げるだけで効果的冬になるとガス料金が膨らみがちになりますが、その要因のひとつに、お湯の設定温度が上がることも影響しています。お湯の設定温度が高いほど、沸かすために必要なガス量も増えてしまいます。そのため、お風呂を沸かす際は、42度以上など熱めに沸かしたお湯に水を足して温度調整をするのではなく、はじめから適温で沸かすようにしましょう。■節水シャワーヘッドを活用しようシャワーヘッドを節水使用のものに変えることもおすすめです。節水シャワーヘッドは節水を目的に作られたものですが、シャワーヘッドの穴の数が少なく穴の大きさも小さくなっているので、結果的に使う湯量が減ってガス料金の削減にもなります。■人数が多いならシャワーよりお湯を張った方がお得また、「一人暮らしだとついシャワーになってしまう」という方も少なくないでしょう。しかし、シャワーは17分出しっぱなしにすると、浴槽1杯分の湯量に匹敵すると言われます。そのため、シャワーの利用人数が増えるごとに、湯量は倍増していってしまいます。人数が多い時はお風呂を張って、シャワーは体を洗う時だけにするなどの工夫をしましょう。■キッチンでの節約アイディアキッチンでもガスは大活躍。電気コンロに比べて火力が強く、飲食店の厨房などでもガスコンロは重宝されています。キッチンも毎日ガスを使うところなので、節約術を身につけて賢く利用しましょう。■お湯は必要量だけをコンロで沸かそうお湯を沸かす際には、ガスコンロで沸かす方法と電気ポットで沸かす方法があります。コンロでその都度沸かすとエネルギーを消費するように思えますが、実はコンロの方が安く済ませることができるのです。1リットルの水を3回ずつコンロで沸かしたとしても、1度に3リットルの水を沸かして保温するポットより3円ほど安くすなります。毎日行うことだと思うと、こうした節約も侮れません。■落とし蓋を活用しよう調理の際にもちょっとした工夫をすれば節約につなげることができます。煮物などを作る際に木ぶたやアルミホイル、パラフィン紙などの落とし蓋をすると熱が逃げなくなるため、調理時間を半分以下に抑えることができてガスの節約にもなります。時短テクとしても有効なので、ぜひ覚えておきたい方法です。■火力を調整し、炎は鍋底からはみ出さないようにあまり知られていませんが、せっかく強火で調理をしても、炎が鍋底からはみ出ていると、熱が伝わりません。すると、火災の危険が増すだけでなくガスのムダ使いにもなってしまいます。また、逆に弱火にしていると、時間がかかり放熱量が増えてしまいます。そのため大切なのは、鍋に合わせた火力調整を心がけることです。鍋底の広いものを利用するのも効率的に熱を届けるひとつの手なので、覚えておくと良いでしょう。■鍋底はしっかり拭いてから火にかけよう洗ったばかりの鍋ややかんを再度使いたい場合でも、鍋底だけはしっかり水分を拭き取るようにしましょう。鍋底に水分がついていると、それを蒸発させるために余分な熱が必要になってしまうためです。拭いておけば、ガス量2%の削減になります。■食器洗い乾燥機は実は節約ポイント食器洗い乾燥機も、うまく活用すると大幅な節約につながります。乾燥機はお湯をためて「洗い」と「すすぎ」をする仕組み。そのため、その都度お湯が必要になる手洗いと比較すると、少ない湯量で済ませることが可能となります。使う湯の量は、手洗いに比べると9分の1。節水することによってガス量の削減にもなり、費用は5分の1になります。年間では8,000円以上の節約も見込めるので、導入を検討してみると良いでしょう。また、乾燥機を利用する際に、設定温度を2度下げただけで年間1,000円以上の削減になったというデータもあります。数回分をまとめて洗ったりすれば、一層節約効果が高まるでしょう。■ごはんはコンロで炊けば、ふっくら&節約ごはんは炊飯器で炊くのが主流ですが、鍋に入れて火にかける方法でも炊くことができます。実はコンロで炊く方が電気炊飯器に比べ20分ほど時間が短縮できて、仕上がりもふっくらツヤやか。費用は電気炊飯器の半分以下に抑えることができるなど、いいこと尽くしです。調理の際は、水とお米を入れた鍋を火にかけるだけなので、簡単にできます。最近は「炊飯」ボタンがついたコンロもあるので自動に炊くことも可能になりました。■グリルを上手に使って節約上手を目指そう調理の際、グリルが頼もしい節約アイテムとして活躍してくれます。オーブントースターに比べ、時間も費用も半分近くに抑えることができます。また、グリルは魚を焼くだけでなく、冷凍食品の温めやトースト、肉や野菜の同時調理も可能な万能選手。食材の余分な脂を落としてくれ、味が凝縮されるというメリットもあるので、仕上がりもアップします。両面焼きグリルであれば途中で熱を逃すこともないので、さらなる時短と節約が期待できるでしょう。■その他の場所での節約アイディア上記では、主にガスを使うお風呂とキッチンのアイディアをご紹介しましたが、それ以外の場所においても私たちは日々ガスの力を借りています。他の場所でもちょっとした工夫でガスの節約ができるので、いくつかご紹介します。■設定温度を2度下げた暖房とガスファンヒーターを併用しよう暖房の推奨設定温度は20度ですが、寒さが厳しくなるほどにどうしても温度を上げてしまいがちです。しかし、設定温度を2度下げるだけで年間2,000円近い節約にもなるので、低めに設定しておきたいところです。ガスのファンヒーターの場合は、スイッチを入れてから暖まるまでの時間が短いという点がメリット。しかし一方では、温度調整がしにくいというデメリットもあります。そこで、はじめはガスファンヒーターで部屋を暖め、その後は暖房に切り替えるという方法が効果的です。ガスファンヒーターは切った後もしばらく暖かさが残るので、早めに切って余熱を活用することも大切です。■ガス温水式床暖房は、すぐに切らずに自動運転で冷暖房はこまめにスイッチを切る方が良いと思っている方が多くいますが、ガス温水式床暖房の場合は一概にそうとも言えません。というのも、スイッチを入れてから立ち上がるまでにガス代がかかるので、こまめに切ったり入れたりすることで逆に費用がかさんでしまいます。長時間の外出などの際には切るようにして、それ以外はつけっぱなしにしておいても問題ないでしょう。また、外気の変化に合わせて適温にしてくれるので、自動運転に設定しておくのがおすすめ。ガスのムダ使いをしなくて済みます。床暖房の場合、上にマットなどを敷いている方もいますが、せっかくの熱が伝わりづらくなってしまうので逆効果。余計なガス代がかかることになってしまいます。ガス温水式床暖房は温度にムラがなく、すぐに暖まるのが特徴なので、極力上には何も敷かずに利用するのがおすすめです。■まとめいかがでしたか?今や、ガスは私たちの暮らしを支える大事なエネルギーです。しかし、うまく活用できていないと、ガスのムダ使いになるだけでなく余計な費用までかかってしまいます。上記でご紹介したアイディアを生かして、効果的で賢いガスの使い方を目指しましょう。
2017年02月15日調理や暖房、お風呂を沸かす際など、暮らしのさまざまな場面で必要となるのが「ガス」です。一般的な家庭では「プロパンガス」か「都市ガス」のいずれかが利用されていますが、プロパンガスは費用がかかると避けている方もいるのではないでしょうか?そこで今回は、プロパンガスの料金や、メリット・デメリットについてご紹介します。■そもそも、プロパンガスとは?プロパンガスがどういうものか、実はよくわかっていないという方もいるのではないでしょうか。プロパンガスの正式名称は「LPガス」で、LPとは「Liquefied(液化された)」「Petroleum(石油)」という意味。プロパンガスという呼び名からプロパンのみでできていると思われがちですが、プロパンの他、ブタンという燃料も主原料となっています。以下では、都市ガスと比較しながら、プロパンガスについて詳しく見てみましょう。プロパンガスの容器には、プロパンやブタンなどの石油ガスに圧力をかけて液化したものが入っていて、これが液体から気体になることで利用されています。マイナス42度あるいは7気圧を境に液体から気体へと変化し、体積も250倍に変化するという性質を持っています。比較的低い圧力で液化することから、液化させてボンベに入れて運搬することが可能なため、供給の際は業者がガスの入ったボンベを運んでいます。また、運搬のしやすさから、地方都市や山間部などでも重宝されています。一方の都市ガスは「燃える気体」と呼ばれるメタンを主原料としている天然ガスのこと。こちらは地下に張り巡らされたガス管を通じて供給するシステムを採用しています。都市ガスの場合、液化させるにはマイナス160度まで冷やさなくてはならず、プロパンガスと比べると、液化させる手間がかかります。そのため容器などに詰めて運搬されることはほぼなく、気体のまま管を通して家庭に供給されています。また、ガスの特徴として、「ガス臭い」と称される独特な匂いを連想する方も多いでしょう。しかし実はガス自体は、プロパンガスと都市ガスともに無色透明。ガスが漏れた際に気づくようわざと匂いがつけてあるのです。万が一大量に吸い込んでしまうと意識を失うなどの危険を伴う可能性がありますが、近年はガス漏れの事故は減少傾向にあり、安全性は確保されていると考えて良いでしょう。その他、プロパンガスと都市ガスの大きな違いとしては、都市ガスが空気より軽いのに対し、プロパンガスは空気より重いという点が挙げられます。そのため、都市ガスは上の方に、プロパンガスは下の方に溜まるという性質があります。これを生かして、警報機をつける位置を考えてみるのも良さそうです。■プロパンガスのメリット・デメリットプロパンガスと都市ガスは原料から異なるものであるということがわかりましたが、プロパンガスには具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下で具体的に見てみましょう。【メリット】■火力が強い最大のメリットは、何と言っても火力が強いこと。プロパンガスの熱量は、都市ガスの2.18倍にもなります。これは、同じ作業をする場合であっても、都市ガスの場合は、プロパンガスの2倍以上の量のガスを必要とするということです。また、3コンロ同時に強火の調理を行うことも可能なので、中華料理などの飲食店ではプロパンガスを使っているところが多いようです。■ガス器具の凡庸性が高いガスを使用するためには、ガスコンロなどの器具を設置する必要があります。その際に気をつけなくてはならないのが、使用するガスの成分に適したガス器具を選ばなくてはならないという点。都市ガスの場合は、地域などによって原料や製造法、発熱量に違いがあります。そのため、引っ越しなどの際には、その都度新しいガス器具を買い揃えなくてはならず費用がかかってしまうのです。一方、プロパンガスの成分は全国どこでもほぼ同じなので、「LPガス用」と表示してあるものなら使うことができます。■災害に強いプロパンガスは災害時に強いというメリットもあります。というのも、都市ガスは配管で家庭に供給されているのに対し、プロパンガスは各家にガス容器で設置されています。容器に入っていることから持ち運びが簡単にできるため、地中に埋まった都市ガスの管に比べると、点検や異常の発見を速やかに行うことができ、迅速な復旧が可能となります。具体的には、都市ガスの復旧が1〜2ヶ月と言われているのに対し、プロパンガスは3日〜1週間。その早さは明白です。■初期費用がかからないガスの供給を受けるためには、ガス管やメーターなどの設備を整えなくてはなりません。これはプロパンガス、都市ガスともに必要なものですが、プロパンガスの場合は容器に入っているので設置工事はいたって簡素。対して都市ガスは、自宅前にガス管が埋設されていない場合、地中のガス管を自宅まで通さなくてはならないため、どうしてもプロパンガスに比べると大掛かりな準備が必要になります。また、都市ガスの場合は工事費用を契約時の一括払いにしているところが多いのに対し、プロパンガスの場合は月々のガス代に上乗せされていることが多いため、そうした点からも初期導入時にかかる費用には差が生じると言えるでしょう。■地球にやさしい実はプロパンガスは、地球にやさしいエネルギーでもあります。石油や石炭など他のエネルギーに比べ、CO2排泄量と酸性雨の原因となる硫黄酸化物が少ないという特徴があります。人間だけでなく地球にとってもやさしいエネルギーとしても注目されています。【デメリット】■利用料が高い多くの人がイメージしている通り、プロパンガスはやはり都市ガスに比べると利用料が高くつきます。一般的には都市ガスの2倍の料金がかかると言われていて、利用する業者によっても価格設定は異なります。ただし、前述の通り、プロパンガスは初期費用が抑えられ、都市ガスに比べガスの熱量が大きいという特徴があります。これらを考慮すると、適正価格のプロパンガスであれば、都市ガスの費用と比べても大きな差は生じないでしょう。■設置場所が必要プロパンガスの場合はガスの入った容器を設置するだけなので、導入費用が安く復旧が早いことを述べました。しかし一方で、容器が場所を取るというデメリットにもつながります。都市ガスの配管は地下に埋まっているため場所は一切取りません。そのことを考えると、プロパンガスの場合、住まいの状況によってはスペースを圧迫することがあるかもしれません。■事故になった場合大事になりやすい最近のガス設備は安全性が高まっていますが、万が一ガスが漏れてしまった場合には都市ガスよりプロパンガスの方が危険度は高くなります。プロパンガスは空気より重いことからガスが下に集まるので、コンロや暖房器具などとの位置が近くなり、引火の可能性が高くなってしまうのです。■プロパンガスの料金の内訳プロパンガスと都市ガスでは、料金設定も異なります。都市ガスは規制料金となっていますが、プロパンガスは自由料金。各社が自由に料金を定めて良いことになっているため、契約する会社によって金額に差が生じてしまうこともあります。そこで、プロパンガスの料金がどのように決められているかについても学んでおきましょう。ガスの料金は、基本的には「基本料金」と「従量料金」によって成り立っています。基本料金とは、ガスメーター、ガス容器、高圧ホース、調整器などの供給設備に関する償却・管理費用のことです。一方の従量料金とは、ガスの使用量に応じてかかる費用のこと。従量料金は、「毎月の使用量×従量単価」で求められます。従量単価は、固定額が決められているか、使用量ごとに価格が区切られているかのいずれかとなっているケースが多いようです。■プロパンガスの料金制度プロパンガス料金の計算方法は、主に「二部料金制」「三部料金制」「スライド制」「原料費調整制度」の4種類があります。上記では主に「基本料金」と「従量料金」が関係していることをお伝えしましたが、採用している料金制度によって計算方法は異なります。■二部料金制もっとも多くのプロパンガス会社で採用されている料金制度です。料金は、基本料金+従量料金で算出されます。■三部料金制二部料金制の計算方法に、設備使用量が加算されるものです。設備使用量には、主にガスメーター、集中監視システム、自動切り替え式圧力調整器などが該当します。二部料金制の際は基本料金に含まれていた設備使用料の内訳をはっきりさせることができる方法です。■スライド制二部料金制では固定となっていた従量単価が、使用量に応じて変動するものです。例えば、0.1〜5.0㎥までは400円、5.0〜10.0㎥までは370円などのように設定されています。この場合、使用量が多くなるにつれて従量単価は下がっていくのが一般的です。そのため、使用量が多い場合は有利ですが、使用量が少ない場合は高くついてしまうこともあるでしょう。■原料費調整制度プロパンガスの大半は輸入されているため、世界情勢や為替も価格に影響しています。そのため、こちらの料金制度では、変動する輸入価格を販売価格に連動させています。金額の調整方法としては、前月の輸入原料価格の平均が前々月の平均と比較して変動した際に、従量料金が変動するという仕組みです。料金の変動は起こりますが、価格設定の透明度が高く、消費者にとってはもっとも信頼できる方法だと言えるでしょう。都市ガスに関しても、こちらの制度が採用されています。■プロパンガスの料金の計算方法ガスの料金については毎月請求書が送られてきますが、そこにはガス使用量と請求額しか記載されていません。そこで、以下では4種の料金制度が実際にどのように計算されているかを見てみましょう。ガスの使用量は「㎥(リューベ)」という単位で表されますが、プロパンガスの熱量は都市ガスの2.18倍。そのため、プロパンガスで使用した20㎥は、都市ガスでは20×2.18=43.6㎥に相応するという計算になります。■二部料金制使用量20㎥、基本料金1,500円、従量単価300円の場合1,500円+(20㎥×300円)=7,500円■三部料金制使用量20㎥、基本料金1,200円、従量単価300円、設備使用料400円の場合1,200円+(20㎥×300円)+400円=7,600円■スライド制使用量20㎥、基本料金1,500円、従量単価は以下の場合0.1〜5.0㎥は400円、5.1〜10.0㎥は370円、10.1〜15.0㎥は340円、15.1㎥〜は320円1,500円+7,150円=8,650円従量料金の7,150円は、以下の数字の合計となります。400円×5.0㎥=2,000円、370円×5.0㎥=1,850円、340円×5.0㎥=1,700円、320円×5.0㎥=1,600円■原料費調整制度使用量20㎥、基本料金1,500円、その月の従量単価が380円だった場合1,500円+(20㎥×380円)=9,100円料金の計算の仕方がわかったら、自分が利用しているプロパンガス会社の料金が適正価格かどうかを判断するために従量単価を知ることも大切です。請求書の金額から従量単価を算出することもできるので、気になる方は計算してみるのも良いでしょう。以下では、二部料金制の従量単価算出法についてご紹介します。■二部料金制の従量単価算出法請求額12,204円、基本使用料1,800円、使用量25㎥の場合まずは請求書の金額から消費税を抜きます。12,204÷1.08=11,300円そこから基本料金を引くと、従量料金が出ます。11,280ー1,800=9,500円あとは、その従量料金を請求書に記載されている使用量で割れば従量単価を確認することができます。9,500円÷25㎥=380円この場合は、従量単価が380円であることがわかりました。二部料金制の場合は従量単価が400円を超えると高いと判断されるようなので、一度見直してみるのも良いでしょう。また、同じスライド制を用いている2社を検討する場合、従量単価が異なるのでどちらを選択したら良いか迷ってしまうケースも考えられます。以下では従量単価が異なる実例を用いて予想従量料金を比較してみましょう。使用量は8㎥とします。■A社のスライド制の場合基本使用料1,500円、従量料金は0.1〜5.0㎥は430円、そこからは5㎥ごとに30円ずつ安くなっていく430円×5㎥+400円×3㎥=3,350円■B社のスライド制の場合基本使用料はA社同様1,500円、従量料金は0.1〜10.0㎥は420円、11.0〜20.0㎥は400円、20.0㎥〜は370円420円×8㎥=3,360円この場合はB社の方が安いことがわかりました。ただし使用量が多い場合はA社の方が費用が抑えられることも予想できるので、都度自分のケースに当てはめて計算することが大切です。■まとめいかがでしたか?プロパンガスと都市ガスとでは、費用が異なるだけでなく、成分や施工方法など根本的に異なることがわかりました。また、同じプロパンガスでも料金の計算方法に種類があり、料金設定も会社によって異なります。メリット・デメリットを見極めた上で自分に合ったプロパンガス会社が選択できるよう、上記を踏まえて一度検証してみると良いでしょう。
2017年02月15日