ピョン・ウソクとキム・へユンが主演するファンタジーロマンス「ソンジェ背負って走れ」がU-NEXTで週間ランキング1位の好調ぶりを受け、第2話までYouTubeにて特別公開され話題を呼んでいる。本作は、人気作家キム・パンのウェブ小説を原作に、ドラマ「女神降臨」「トップスター・ユベク」を執筆したイ・シウンが脚本を手掛けた韓国tvNで放送中の月火ドラマ。「花が咲けば、月を想い」「力の強い女カン・ナムスン」などに出演し、ビジュアルの爽やかさでファンを魅了してきたビョン・ウソクと、「SKYキャッスル~上流階級の妻たち~」「御史<オサ>とジョイ」「偶然見つけたハル」などで活躍するキム・ヘユンが主演を務める。バンドメンバーの一員として活動するも、突然その生涯を終えてしまったリュ・ソンジェ(ビョン・ウソク)。一方、ソンジェの大ファン、イム・ソル(キム・へユン)は悲しみに暮れるなか、ひょんなことから過去にタイムスリップし、彼の運命を変えるために孤軍奮闘する。果たして、ソルは最愛の“推し”ソンジェの未来を変えることができるのか、胸がときめくストーリー展開と2人のロマンスが注目されている。4月8日より配信がスタートすると、“推し”のソンジェを一途に応援するソルへの共感や、タイムスリップした過去で出会った2人の切ないやり取りに多くの反響が集まり、U-NEXTの韓流・アジア部門において2週連続で週間ランキング1位を記録(4月8日~4月14日調べ/視聴人数順)。この好調なスタートを受けて、YouTubeですでに70万回再生に迫る勢いの第1話に続いて第2話も特別公開され、ピョン・ウソクやキム・へユンの好演についてや、自身の“推し”を思い起こし2人を応援するコメントほか「ハッピーエンドで終わって」「タイムリープ系は大どんでん返しある」など、今後の展開を期待する書き込みも寄せられている。「ソンジェ背負って走れ」は毎週月・火曜23時~U-NEXTにて配信中。(シネマカフェ編集部)
2024年04月29日韓国エンタメ界をけん引する若手演技派のヨ・ジング、「今、私たちの学校は...」のチョ・イヒョン、「SKYキャッスル」のキム・へユン、そして「私の夫と結婚して」で大ブレイク中のナ・イヌらが出演する『同感~時が交差する初恋~』が2月9日(金)より公開中。この度、ヨ・ジング演じる1999年の大学生ヨンもびっくり!な、ハンソル役キム・へユンのゲームセンターでの圧巻のダンスシーンが解禁された。1999年に生きる大学生ヨンと、2022年に同じ大学に通うムニ。1台の古い無線機を通して偶然交信したことから2人の奇妙な交流が始まり、異なる時代を生きながらも次第に心を通わせていく本作。この度解禁された本編映像は、ヨンと後輩のハンソルが2人でダンスゲームに挑戦するシーン。日本の「ダンスダンスレボリューション」に似たゲームで韓国でも当時大流行していたもの。まずは先輩ヨンが楽しくゲームを笑顔でプレイ。次にハンソルが挑戦するが、おろしていた髪を結び気合を入れたかと思いきいや、目つきが豹変!背面に設置してあるバーを使いながらの華麗なステップと、あまりの変貌ぶりにヨンは開いた口が塞がらない。さらには、ゲーム後方に設置してあった巨大扇風機の風を受けハンソルの髪がいい感じに靡いて、さながらワンマンショーのよう。あまりの激しさにヨンは、「壊れそうだよ」と声をかけてしまうが、見事踊りきったハンソルの周りにはギャラリーが集まり、思わず皆拍手を贈るというコミカルなシーンとなっている。本シーンのように、日本との共通点が多く懐かしさも感じられそうな本作。本作を見た著名人たちからは、「切なさ含め爽やかで、ふとかつての日々を思い出し、たまらなくなった」(宇垣美里/フリーアナウンサー・俳優)、「実際に会わなくても簡単にコミュニケーションの取れるこの時代にこの映画は直接会うことの大切さ、そして言葉を交わすことの大切さを教えてくれる」(古家正亨/ラジオDJ)、「爽やかで、優しくて、ちょっぴり切ない物語」(鈴木美羽/女優、モデル)とのコメント。「もがきまくった向こうでヨンはどうなるのか?見届けようではありませんか」(花くまゆうさく/漫画家・イラストレーター)。花くまゆうさく(漫画家・イラストレーター)「主演のふたりの恋する姿がかわいい。純粋な初恋と、いろんな愛の形に触れられるあたたかい作品」(pai/イラストレーター)という2人からはイラストも到着している。pai(イラストレーター)『同感~時が交差する初恋~』はシネマート新宿ほかにて順次公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:同感〜時が交差する初恋〜 2024年2月9日よりシネマート新宿ほか全国順次公開© 2022 GOGOSTUDIO INC. ALL RIGHTS RESERVED
2024年02月09日『青いパパイヤの香り』『エタニティ 永遠の花たちへ』のトラン・アン・ユン監督の最新作『ポトフ 美食家と料理人』が公開されている。カンヌ映画祭で監督賞に輝いた本作は、19世紀末を舞台に美食家の男性と料理人の女性の愛と人生を描いた作品だが、少し大胆なことを言うと、この映画は“料理映画”でも“グルメの映画”でもない。本作が描くのは、料理を媒介にした人間のコミュニケーション、ふたりの登場人物の深い愛情と信頼、そして映画でしか描けない描写の数々だ。本作はいかにして生まれたのか? 「観客がスクリーンに身体ごともっていかれるような作品を撮りたい」と語るトラン・アン・ユン監督に話を聞いた。(c)Stéphanie Branchu (c)2023 CURIOSA FILMS- GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA物語の舞台は19世紀末のフランス。美食家ドダンと料理人のウージェニーは共に暮らしながらドダンの考えたメニューをふたりで追求し、その名声は欧州各地に広がっている。信頼と愛情で結ばれたふたりの日々は永遠に続くかに思われたが、彼らに大きな転機が訪れる。本作には劇中に様々な料理が登場する。ミシュラン三つ星シェフのピエール・ガニェールが完全監修した料理は、目にも鮮やかでバリエーションも豊か。次々に調理され、テーブルに出される料理を観ているだけで圧倒される。しかし、本作の主役は料理ではない。『ポトフ…』に登場する料理は“調理する人”と“食べる人”を媒介するもの。作り手の想いや情熱が料理を通して食べる人を巻き込む場面が様々な角度から描かれる。「まさにその通りです。私たちは味覚という非常に洗練された器官と感覚を持っています。料理を食べて味わうという行為を通じて、作る人と食べる人の間に対話が生まれます。料理を食べる人が作り手の想いやこだわりをキャッチする時、そこには感動や作った人への賞賛の気持ちが生まれ、そこに友情や愛情が生まれるのです。それはとても人間的なものだと思いますし、それこそが料理という芸術なのだと思うのです」先ほど、美食家のドダンがメニューを考え、ウージェニーが調理すると紹介したが、ふたりは共に調理場に立ち、対等な立場で“最高のひと皿”を追求する。調理者は“作業員”ではない。メニューを考える者と、調理する者、食べる者は相互に敬意と友愛の情があることが、さりげないやりとりの中で繰り返し提示されるのだ。(c)Carole-Bethuel (c)2023 CURIOSA FILMS- GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA「ドダンとウージェニーは愛情によって結ばれていますが、本作では“友情”も重要な役割を果たしています。劇中でふたりの友人たちが招かれて、料理を食べるシーンがありますが、彼らはウージェニーに対して多大なリスペクトがあることがわかります。それにただ食べるだけでなく、“過去に皇太子に出されたメニューはこんなものだった”という情報も彼女と共有する。そこにはすごい敬意があるのです。ウージェニーは調理をしますが、単なる“作り手”ではありません」それぞれの想いや愛情、敬意が料理を通じて伝わっていく。カメラは調理する手、その表情、完成した料理を口に運ぶ手、その口元を繰り返し捉えるが、それらは時にカットを割らずに、ひと続きに描かれる。広い調理場ではある者がソースを塗り、別の者がオーブンに運ぶさまが浮遊するようなカメラで捉えられる。「本作では常にカメラを自由に動かす、この考えを追求することになりました。カメラは常に動きながら、俳優の手や顔のクローズアップをしっかりと捉える。そんな動きを模索したのです。撮影では俳優は導線を理解しながら演技をし、カメラは移動撮影でつねに流動的に動いている状態です。そんな中で“ここが最善のアングル”と思える場所を見つけることが求められました。この映画では“かまえて撮る”のではなく、時に即興を交えながら“良い瞬間”を見つけ出していくわけです。それは例えるならば、彫刻家が大きな大理石を削って彫像を作り出すような感覚でした。自分で何かを作り出すのではなく、すでに“そこにあるもの”を見つけ出す行為です。それは簡単なことではありませんでした。しかし、私は信じることが大事だと思います。“僕には最高の瞬間が見えている”と自分を信じて臨むわけですね」映画でしか描けない表現と勢いを求めてトラン・アン・ユン監督 (C)Hung_LaPassionDeDodinBouffant画面を埋め尽くすほどの食材、流れるような調理のプロセスと調理の音、そこを行きかうカメラ……“スペクタクル”と表現したくなる壮大さと、映画的な語りの豊かさが本作にはある。「僕がいつも目指しているのは、スクリーンに広がる映像や音響の勢いの波が観客をさらうような映画です。観客がスクリーンに身体ごともっていかれるような作品を撮りたいのです。現代では映画を観た時に感じる高揚感がすごく少なくなっていると感じます。それは、映画でしか描けない、映画ならではの表現に力が入れられていなくて、テーマやストーリーを伝えるためにだけ映像があるからではないでしょうか? だから僕はストーリーやテーマよりも、観客がスクリーンにもっていかれるような勢いを求めています」(c)Stéphanie Branchu (c)2023 CURIOSA FILMS- GAUMONT - FRANCE 2 CINEMAトラン・アン・ユン監督はそう言って笑顔を見せるが、『ポトフ…』はダイナミックな表現だけでなく、繊細な感情や細やかなドラマも丁寧にすくい取っている。中でも、体調を崩したウージェニーのためにドダンが調理し、料理を振舞うシーンが忘れがたい。自ら想いをこめて作った食事を愛するウージェニーに差し出したドダンは言うのだ。“あなたが食べている顔を見ていたい”恋愛を描いた映画の中でも屈指の名セリフではないだろうか。「ありがとうございます! そうなんです! この映画でとても大事なセリフです! このセリフがあるので、このシーンを撮るのは本当に難しかった! 少し滑稽に思えるかもしれませんが、本当に素晴らしい場面だと思います。あの場面で僕が思うのは、ドダンは“あなたが食べている顔を見ていたい”と言ったら、きっとユージェニーが“いいわよ”と言ってくれると信じていると思うです。だって、食べている場面を人に見られるなんて普通は気づまりなものですし、よほど信用していないと難しいですよね? つまり、ふたりはお互いに信用しあっていて、そこには交感がある。ふたりが本当に愛し合い、信じあっているから、あのセリフは成り立つと思うのです」心をこめて料理を振舞い、食べている姿をずっと見ていたいと思うほどに愛している相手がいる美食家。その想いを受け入れて、相手が見守る中で食事をする料理人。『ポトフ 美食家と料理人』はそんなふたりの心の機微を、ダイナミックな映画言語で巧みに描き出した傑作だ。(c)2023 CURIOSA FILMS- GAUMONT - FRANCE 2 CINEMA『ポトフ 美食家と料理人』公開中
2023年12月22日トラン・アン・ユン監督7年ぶりの新作『ポトフ 美食家と料理人』が、12月15日(金) より公開される。天才料理人と彼女に想いを寄せる美食家の関係を描く本作、主人公たちに扮しているのはジュリエット・ビノシュとブノワ・マジメルというフランスを代表する俳優ふたりだ。実は彼らは実生活でもかつてパートナーだったという間柄で、まさに絶妙なキャスティングが実現した。また、ミシュラン三つ星シェフのピエール・ガニェールが劇中料理の完全監修を務め話題に。第76回カンヌ国際映画祭では、最優秀監督賞を受賞している。美しく繊細な映像美でも知られ、90年代にはベトナム映画ブームを牽引したトラン・アン・ユン監督。本稿では彼の歴代作品を振り返る。日本でもヒットを記録した長編デビュー作『青いパパイヤの香り』(93)女主人が切り盛りする家族が直面する出来事と、資産家の家に奉公人として働くことになった少女・ムイが成長していく様子を瑞々しい映像で描いていく。本作でトラン・アン・ユン監督は初長編作品にしてカンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞。ベトナムの首都・サイゴンの喧騒や気温がスクリーンを通して伝わってくるがパリ郊外のセットで全編撮影され、成長したムイを演じるのは後にトラン・アン・ユン監督の公私に渡るパートナーとなるトラン・ヌー・イェン・ケー。彼女は『ポトフ 美食家と料理人』ではアートディレクションと衣装を担当している。当時のベトナムが抱える社会問題をテーマにした長編第2作『シクロ』(95)ヴェネチア国際映画祭グランプリ(金獅子賞)を獲得した本作。シクロと呼ばれる輪タクで生計を立てていた青年が、ひょんなことから若いヤクザに匿われ犯罪行為にはまりこんでいく様を刻々描く。主演はオーディションで新人を抜擢、青年に影響を与える若いヤクザは『恋する惑星』『花様年華』などウォン・カーウァイ作品でもおなじみのトニー・レオンが務めた。監督夫人トラン・ヌー・イエン・ケーが主演を務め、ハノイに住む三姉妹の秘密を描いたベトナム三部作の最終作『夏至』(00)物語の舞台はベトナムの首都・ハノイで、母の命日に集まった3姉妹は晩餐の準備に取り掛かる。仲が良い姉妹だがそれぞれ誰にも言えない秘密を抱えており、愛情の渇望と家族の絆を静かな語り口で紡いでいくヒューマンドラマだ。ホウ・シャオシェン監督、ウォン・カーウァイ監督、是枝裕和監督らの作品を担当するリー・ピンビンが撮影を手がけ、色彩美あふれる映像でハノイの情景を切り取った。木村拓哉、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホンが共演!『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』(09)猟奇事件を追ってトラウマを抱えた元刑事は失踪した青年を探す依頼を受けるが、香港マフィアのボスも同じ青年を探していた。ロサンゼルス、フィリピン、香港の3カ国を舞台に “痛み”と“狂気”をまとった男たちの運命が交錯するハードボイルドなサスペンスだ。村上春樹の世界的ベストセラー小説を映画化した『ノルウェイの森』(10)松山ケンイチ、菊地凛子、水原希子が共演を果たした本作。大学生のワタナベは亡くなった親友キズキの恋人・直子に恋をしていた。大学で出会った緑と直子、タイプの違う2人の女性のはざまで揺れ動く。実現までに6年かかったという本作は東京でのロケを実施し、特に大学構内のシーンは多くが早稲田大学のキャンパスで撮影された。さらに主題歌にビートルズの「ノルウェーの森」原盤が提供されたことも話題になった。オドレイ・トトゥ(『アメリ』)らフランス3大女優が共演!『エタニティ永遠の花たちへ』(16)19世紀末フランスの上流階級。伝統を大切に丁寧な暮らしを重ね、時代の運命に翻弄されながらも3世代に渡って受け継がれていく女性たちの命の輝きを描く人生讃歌。『アメリ』のオドレイ・トトゥ、『イングロリアス・バスターズ』のメラニー・ロラン、『アーティスト』のベレニス・ベジョと美しさと類稀なる演技力で世界から称賛される、フランスを代表する3人が豪華共演を果たした。美しく繊細な映像美で“食”の深さと楽しさを描いた最新作『ポトフ 美食家と料理人』(23)“食”を追求し芸術にまで高めた美食家ドダンと、彼が閃いたメニューを完璧に再現する料理人ウージェニー。ふたりが生み出した極上の料理は人々を驚かせ、類まれなる才能への熱狂はヨーロッパ各国にまで広がっていた。ある時、ユーラシア皇太子から晩餐会に招待されたドダンは、豪華なだけで論理もテーマもない大量の料理にうんざりする。食の真髄を示すべく、最もシンプルな料理「ポトフ」で皇太子をもてなすとウージェニーに打ち明けるドダン。だが、そんな中、ウージェニーが倒れてしまう。ドダンは人生初の挑戦として、すべて自分の手で作る渾身の料理で、愛するウージェニーを元気づけようと決意するのだが──。<作品情報>『ポトフ 美食家と料理人』12月15日(金) 公開公式サイト:
2023年11月17日「製パン王 キム・タック」「ヒョンジェは美しい」などのユン・シユンと「EXID」ハニが共演した韓国でも大人気のラブコメディドラマ「ユー・レイズ・ミー・アップ」が、ABEMAにて10月31日(月)より日本初&国内独占配信が決定した。公務員試験に落ち続け、就職浪人6年目のド・ヨンシク。ある日、勃起不全だと気づき、絶望しながらも泌尿器科医院の門をたたく。勇気を出して訪れた泌尿器科でヨンシクの診察にきた医師は、なんと高校時代の初恋の人イ・ルダだった!本作は、思いもよらない再会を果たした2人の恋の行方を、笑いあり涙ありで描く笑いと涙の再起奮闘癒し系ラブコメディ。31歳で公務員を目指す就職浪人生のド・ヨンシクを演じるのは、瞬間最高視聴率58.1%を記録した大ヒットドラマ「製パン王 キム・タック」で主演を務めた大人気俳優のユン・シユン。ホームドラマ、時代劇と多岐に渡る作品で信頼のおける俳優として活躍中のシユンが、本作では就職浪人で、自分を最低ランクの人間だと卑下するキャラクターを演じる。そして、そんなヨンシクの高校時代の初恋の人で、ヨンシクが訪れた泌尿器科医院の医師であるイ・ルダを、大人気K-POPガールズグループ「EXID」のメンバーで、役者としての活動の幅も広げるハニが演じる。「ユー・レイズ・ミー・アップ」は10月31日(月)18時より「ABEMA」にて配信。無料放送日時:11月5日(金)22時~以降、毎週金曜1話ずつ配信。(※初回のみ22時からの配信。以降、21時から配信予定)(text:cinemacafe.net)
2022年10月25日第93回アカデミー賞授賞式が4月26日(日本時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターとユニオン駅の2つの会場で開催され、『ミナリ』のユン・ヨジョンが韓国人俳優として初めて助演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。農業での成功を夢見て1980年代、アメリカ南部に移住した韓国出身の一家が、理不尽な運命に翻弄されながら、たくましく生きる姿を描くファミリー映画。リー・アイザック・チョン監督(『君の名は。』ハリウッド実写版)が手がけた本作で、ヨジョンは毒舌で破天荒な祖母スンジャを好演し、前哨戦にあたる全米映画俳優組合(SAG)賞、英国アカデミー賞で助演女優賞を獲得していた。今年のアカデミー賞助演女優賞には、“無冠の女王”グレン・クローズ(『ヒルビリー・エレジー -郷愁の哀歌-』)、過去にそのクローズを打ち破り主演女優賞をもぎ取ったオリヴィア・コールマン(『ファーザー』)ら強豪ライバルが名を連ねていたが、50年以上にわたる輝かしいキャリアを誇る、韓国の国民的俳優が、アカデミー賞の歴史を塗り替えることになった。受賞コメント(プレゼンターを務めた)ブラッド・ピットさん、お会いできてうれしいです。もっと早くお会いできれば。ご存知の通り、わたしは韓国出身です。(いくつかの呼び名があることについて)今夜は、どのように呼んでもいただいても、構いませんよ。いつも、アカデミー賞の授賞式はテレビで見ていました。私にとってはテレビ番組。なので、この場に私が立つのは信じられないです。まずは落ち着きますね…。アカデミー賞会員に感謝申し上げます。そして『ミナリ』のチームにも。私たちは“家族”になりました。何よりもリー・アイザック・チョン監督、彼がいなければ、わたしはここにいません。彼は私たちにとって、まさにキャプテンでした。一緒に候補に挙がった皆さんにも感謝いたします。それぞれでの作品、異なる役柄を演じた5人ですから、本来競争などふさわしくありません。私は少しだけラッキーだっただけ。そして2人の息子にも感謝します。ママが一生懸命に仕事したから、この賞を受賞することができました(笑)。そしてデビュー作(1971年製作『火女』)を手がけたキム・ギヨン監督。天才的な存在であり、今日の受賞を知ってくれれば、きっと誇らしく思ってくれるはず。生きていればですが。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年04月26日《text:西森路代》映画『ミナリ』への出演により、各国の映画賞で評価され、4月26日に行われる米アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされているユン・ヨジョン。『ミナリ』ではアメリカで娘と息子と暮らす韓国人夫婦のもとに呼び寄せられ、韓国からやってきた一家のおばあちゃん役を演じている。しかし、このおばあちゃんが、幼い長男からすると、想像していた「おばあちゃんらしい」ところのない人物で、最初はうまくコミュニケーションができないのだが、次第に長男とおばあちゃんが打ち解けていく様子が描かれる。しかし、アカデミーの作品賞にもノミネートされているだけあり、単に温かい家族像を描くだけでなく、当時の移民の現実や、家族の中にある問題点などにもフォーカスが当てられ(ときには娘の存在などにフォーカスを当てないことで気になることすらある)、表に見える以上のことが込められているように思えて、後々まで、「あれはどういう意味があるのだろう」と考えを巡らせたくなる作品となっている。この『ミナリ』で重要な役割を演じたユン・ヨジョンは1947年生まれで、1966年から演技活動を開始。『パラサイト 半地下の家族』にも影響を与えたというキム・ギヨン監督の映画『下女』のセルフリメイク『火女』(1971年)に出演し、韓国の映画賞で新人女優賞や主演女優賞などを受賞した。同じ年には、韓国を代表する歴史上の悪女と言われてきた人物を描いたドラマ「張禧嬪」で主演するなど活躍。しかし74年に結婚し渡米。10年足らずで離婚して再び芸能界に復帰した。この結婚していた時代にアメリカ生活も経験しており、英語も習得。『ミナリ』では韓国からアメリカにやってきた役のため、英語を話すシーンは少ないが、ほかの作品でも英語を使う演技を見せることも多い。復帰後は、母親役、祖母役などを数多く演じている。「がんばれ!クムスン」、「棚ぼたのあなた」、「家に帰る道」など、ホームドラマへの出演も多く、何かしらの問題や悩みを抱えながらも、力強く生きる役も多い。一方で、映画の世界では世界的にも評価の高い監督、ホン・サンス作品の常連でもあり、2010年の『ハハハ』に始まり『3人のアンヌ』、『自由が丘で』などに出演。出演時間は少なくても、どこか印象に残る役を演じている。先述の『下女』をイム・サンス監督がリメイクした『ハウスメイド』では、主人公とともにハウスメイド役を演じ、この演技が認められ、韓国の青龍映画賞などで助演女優賞を受賞している。また、2015年の『チャンス商会~初恋を探して~』では、主人公のおじいちゃん・ソンチルと恋におちる花屋の女主人を演じた。2016年に主演を務めた映画『バッカス・レディ』は、『ミナリ』でユン・ヨジョンに興味を持った人にオススメしたい作品だ。この作品でユン・ヨジョンは、ソウルにある鐘路という地域の公園に集まる高齢者男性相手の売春で生計を立てるソヨンという主人公を演じた。こうしたソヨンのような女性は実際にも韓国に存在しており、彼女のような女性や、彼女が相手をする男性たちも含めて、高齢化社会の現実に迫った作品になっていた。同時に、ソヨンの暮らすアパートにはトランスジェンダーのティナ(アン・アジュ)、義足の青年ドフン(ユン・ゲサン)が暮らしており、またソヨンがひょんなことからフィリピン人の母親を持つ少年の面倒を見ることになったり、またソヨン自身が息子と生き別れていたりと、普段は見えにくい韓国社会の別の一面が描かれていた。近年、日本で公開される映画でユン・ヨジョンに出会う確率は高い。今年公開の『チャンシルさんには福が多いね』では、主人公のチャンシルが住む家の大家さんを演じ、主人公と不思議な連帯を感じさせる役になっていた。また『藁にもすがる獣たち』でも、ペ・ソンウ演じる主人公の母親役で出演。演技活動以外にバラエティ番組にも出演しているユン・ヨジョン。日本でもCSや配信で見られる「ユン食堂」シリーズでは、素の姿も見える。これらの番組では、『82年生まれ、キム・ジヨン』のチョン・ユミ、「梨泰院クラス」のパク・ソジュン、「チェオクの剣」や「イ・サン」などの時代劇で活躍のほか、昨今はバラエティへの出演も多いイ・ソジンらも出演しており、俳優の後輩たちとの関係性を見るのも楽しい。このように、ユン・ヨジョンは、ドラマでは、いわゆる橋田壽賀子作品のような大衆的なホームドラマの中でのどこにでもいそうな母親やおばあちゃんを演じ、映画では、社会的な意義のある作品や、作家性のある監督作品にも出演し、孤高の人物や自立した人物、一筋縄ではいかない人物などを演じていて、その活躍の幅は広い。しかし、どんな作品でも、どこかすんなりとは収まらず、何かをこちらに訴えかけるような役を演じているような印象がある。『ミナリ』のおばあちゃんらしくないおばあちゃん役は、これまでに演じてきた役とどこか重なるようでいて、また新たな役のようにも思える。『ミナリ』を見て興味を抱いたら、彼女の他の出演作を見て、様々な顔に注目してみるのも良いのではないだろうか。(text:西森路代)■関連作品:ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年04月23日チョン・ドヨンやチョン・ウソン、ペ・ソンウ、さらに『ミナリ』でアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたユン・ヨジョンら、韓国映画界を代表する豪華キャストと『悪人伝』『犯罪都市』の製作陣がタッグを組んだ『藁にもすがる獣たち』が、7月2日(金)にBlu-ray+DVDセットでリリースされることになった。韓国本国では興行収入ランキング初登場第1位を記録した本作は、曽根圭介による同名の犯罪小説が原作。ロッカーに忘れられたバッグをきっかけに、欲望をむき出しにした人々が激しくぶつかり合う様を描き、大金を巡って二転三転する予測不能の展開が観客を魅了した。自らの過去を清算しようとする女に『シークレット・サンシャイン』で第60回カンヌ映画祭主演女優賞に輝く名女優チョン・ドヨン、恋人が残した借金に苦しむ男に興行収入30億円を記録した『私の頭の中の消しゴム』のチョン・ウソン、大金の入ったバッグを拾った男を『スウィンダラーズ』のペ・ソンウが演じるほか、『ミナリ』で韓国人女優として初めてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされたユン・ヨジョンら豪華キャストが集結している。(text:cinemacafe.net)■関連作品:藁にもすがる獣たち 2021年2月19日よりシネマート新宿ほか全国にて公開© 2020 MegaboxJoongAng PLUS M & B.A. ENTERTAINMENT CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED. ©曽根圭介/講談社
2021年04月17日世界各国を舞台に危機に立ち向かう国際保安警備会社“ヴァンガード”を描く、ジャッキー・チェン主演のアクション超大作『プロジェクトV』(原題:急先鋒/英題:Vanguard)の公開に先立ち、この度、ジャッキー・チェンの過去作品より厳選した、超高速レジェンドアクション映像が到着した。今回の映像は、ジャッキー・チェン中期の作品からシーンを厳選。沿岸警備隊、香港警察、弁護士役に探検家…と、様々な役を演じるジャッキー・チェンが登場し、「行くぞ」の一声とともに、怒涛のアクションが展開!『プロジェクトA』(’84)より高速ラッシュや、ユン・ピョウと共闘するシーンから見られる数々のキックアクション、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』(’85)よりデパートでの乱闘も。また、周囲にある身近な物や建造物を使用したアクションは、彼の代名詞。椅子で敵の態勢を崩したり、公園の遊具を使って敵の攻撃を防いだり、人の肘を使って相手に攻撃したり…。さらに映画の中には、コミカルなシーンも散りばめられている。ジャッキー・チェン自身、サイレント映画から大きく影響を受けており、セリフがなくとも誰もが笑えるものが多い。そして、自ら体を張ったダイナミックなスタントも醍醐味。『プロジェクトA』の時計塔からの落下シーンの撮影では、垂直落下により首に重傷を負うも、病院から戻るやもう2回、同じスタントを撮り直しているとか。ほかにも、『五福星』(’84)のローラースケートで車との並走シーン、『ポリス・ストーリー/香港国際警察』の傘で犯人が逃走するバスにしがみつくシーン、『ポリス・ストーリー3』(’92)でみせるヘリコプターから伸びるはしごにしがみつく場面といった、超危険なスタントの数々も。肉体を駆使したアクションだけでなく、カーアクションも度々観られ、一つの村を全壊してしまうカーチェイスや、車で橋を飛び越えてトラックに突っ込むことも。最新作『プロジェクトV』でも車を使った豪快なアクションシーンは多く、崖を飛び越え、金色の高級車群がドバイの町を駆け巡るシーンも登場する。なお、4月22日(木)から5月19日(水)まで、代官山蔦屋書店にてジャッキー・チェンの魅力を世代を超えて味わうことが出来る「私たちの大好きなジャッキー・チェン」の開催も決定。映画ソフト、書籍、ポートレートなどのグッズ販売会に加え、サイン色紙や貴重な写真をポスターサイズで展示する。『プロジェクトV』は5月7日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:プロジェクトV 2021年5月7日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開©2020 SHANGHAI LIX ENTERTAINMENT CO.LTD ALLRIGHTS RESRVED
2021年04月07日農業で成功することを夢見てアメリカにやってきた韓国出身の移民の一家を描いた『ミナリ』。本作で映画賞レースを席巻している、“破天荒なおばあちゃん”を演じたユン・ヨジョンの魅力あふれる本編映像が公開されている。今回解禁されている本編映像は、ユン・ヨジョン演じるスンジャの日常の一コマを映したシーン。身体の弱い孫のデビッド(アラン・キム)の面倒を見るために、はるばる韓国からたった1人でアメリカまでやってきた愛情深いスンジャだが、その姿・言動はデビッドが想像していた"おばあちゃん像"とはまるで違っていた!ダボっとしたTシャツにトランクスを履き、片膝立てながらプロレス観戦をしている姿は、デビッドにとってはまさに衝撃的!そんな姿を見て「おばあちゃんらしくない」と思わずツッコむ。しかし、気にも留めないスンジャは、逆に“おばあちゃんらしい”とは何なのかを質問。「クッキー作って、悪口言わない、男の人のパンツをはかない」とデビッドに説明されるも、スンジャは笑顔でキックをお見舞いし、文字通り一蹴してしまう。ふてくされる孫を「かわいい」と抱き寄せようとするが、「違うよ、僕はかっこいい」と怒って部屋を去ってしまうデビッド…。そして、スンジャは再びプロレス観戦に夢中になるのだった。彼女の破天荒ぶりに思わずクスリと笑ってしまう映像だが、その後、2人がどのように心の距離を縮めていくのか、本編が気になるシーンともなっている。このスンジャというキャラクターを見事に演じたユン・ヨジョンは世界中の観客を魅了し、『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督も「ユン・ヨジョンの55年間の女優人生で、最も可愛らしいキャラクターだ」と大絶賛。すでに世界で26個の賞を受賞し、アカデミー賞助演女優賞候補入りも確実視されている。『ミナリ』は3月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年03月07日1980年代、農業で成功することを夢見てアメリカ南部アーカンソー州に移住してきた韓国人一家を描く『ミナリ』。この度、毒舌&破天荒な祖母・スンジャを演じたユン・ヨジョンが、韓国映画界の記録を塗り替える“アメリカ映画賞での演技賞22冠”を達成したことが分かった。先日、「シアトル映画批評家協会」が公式アカウントを通じて、受賞作・受賞者を発表。若手俳優賞(アラン・キム)、外国語映画賞とともにユン・ヨジョンが助演女優賞を受賞。ほかにも「2020ワシントンD.C.映画批評家協会」「ボストン映画批評家協会賞」「ロサンゼルス映画批評家協会賞」「サンフランシスコ映画批評家協会」などで助演女優賞を獲得している彼女は、その圧巻の演技力でアメリカ中に旋風を巻き起こしている。これまでも韓国の俳優たちは高い評価を受けてきたが、シアトル映画批評家協会の助演女優賞受賞で、ユン・ヨジョンは“アメリカ映画賞での演技賞22冠”を獲得。かつて、ここまで世界の映画界で演技力を評価された韓国人俳優はおらず、韓国映画界の記録を塗り替える、前人未到の快挙となった。本作でユン・ヨジョンが演じたのは、突然、娘一家と暮らすこととなり、歯に衣着せぬ物言いや言動で孫たちの生活を大きくかき乱す存在。米メディア「Variety」はアカデミー賞の助演女優賞予測で1位にユン・ヨジョンの名を挙げており、64年ぶり2人目のアジア人女優のオスカー受賞に期待がかかる(1人目は、1957年に映画『サヨナラ』で日本女優ナンシー梅木が受賞)。最近では、食堂を切り盛りする社長に扮したリアリティショー番組「ユン食堂」が日本でも人気を呼び、『チャンシルさんには福が多いね』『藁にもすがる獣たち』など、出演作が相次いで日本に上陸しているユン・ヨジョン。“韓国のメリル・ストリープ”と称されるほど、演技力に定評があり、監督・共演者からの信頼も厚い。リー・アイザック・チョン監督は「彼女は正真正銘のアーティストで、この道の第一人者。抜群の勘とスキルを備える、最も偉大な俳優の一人だ。アメリカへの進出を目指してこなかったから、それほど名前が知られていないけれど、もっと知られて当然の俳優だよ」とユン・ヨジョンの偉大さを熱弁。主演のスティーブン・ユァンも「俳優として史上最も輝かしいともいえる経歴を築いてきたユン・ヨジョンが、このインディペンデント映画に出演してくれることは、僕たちにとってはすごくありがたいこと」と大ベテラン女優との共演に歓喜している。彼女は韓国メディア「CINE21」にて、昨年度『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞作品賞を受賞したポン・ジュノ監督と対談もしており、ポン・ジュノ監督からも「ユン・ヨジョンの55年間の女優人生で、最も可愛らしいキャラクターだ」と絶賛されている。さらには今回、ユン・ヨジョンの“ただものではない一面”が垣間見える新場面写真1点が到着。慣れない新天地のコミュニティに溶け込むため、地元教会の礼拝に参加する家族の姿が写し出されてるが、笑みを浮かべる娘夫婦とは反して、一筋縄ではいかない不敵な表情をみせる祖母・スンジャ。その表情一つで、この後、スンジャがひと波乱起こしそうな展開を予感させており、改めて彼女の表現力の高さを見せつけている。スンジャは花札が得意で、大好きなプロレス観戦に夢中になると思わず暴言を吐いてしまうことも。一方で、孫のデビッド(アラン・キム)のとんでもないイタズラも寛容に受け入れる。また、本作のタイトルにもなっている“ミナリ(韓国語でセリ)”を家族のために植えたりと、愛情深い一面も。ひと足先に公開したアメリカでは、そんなスンジャの優しさが、多くの観客の心を揺さぶり感動を巻き起こしている。なお、作品自体もサンダンス映画祭グランプリ・観客賞受賞を皮切りに、ブロードキャスト映画批評家協会賞に10部門ノミネート(作品賞、主演男優賞、助演女優賞、監督賞、アンサンブル賞、若手俳優賞、脚本賞、撮影賞、作曲賞、外国語映画賞)など、184ノミネート、60受賞(※TOP10選出含む/2月17日現在)を記録している。『ミナリ』は3月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ミナリ 2021年3月19日よりTOHOシネマズシャンテほか全国にて公開©Photo by Melissa Lukenbaugh, Courtesy of A24
2021年02月18日スウォッチグループジャパン株式会社スウォッチ事業本部 が手掛けるスウォッチ アートスペシャルをスウォッチストア渋谷、スウォッチストア大阪、スウォッチストア福岡およびオンラインストア(*1)にて販売を開始いたしました。どん底の日々が魔法の瞬間に変わるとき。韓国生まれのDOROTHY M. YOON (ドロシー M.ユン) は、「この瞬間こそがマジック」というコンセプトでアート制作に打ち込んでいます。実体験をファンタジーに昇華させた作品は、苦悩、幻想、エロティシズム、知性を感じさせ、互いに重なり合う過程を表現しています。そのユンが手掛けるスウォッチ アートスペシャルの新作、TIME’S MAGIC (タイムズ マジック) とPOWER OF MAGIC (パワー オブ マジック) の2つが、スウォッチから発表されました。これらの時計は、魔法の瞬間を記憶に残し、あなたの手首に力をみなぎらせるでしょう!ユンとスウォッチの関係は、ラブストーリーに似ています。始まりは2017年、彼女が上海のスウォッチアートピースホテルにアーティスト イン レジデンスとして滞在した時からです。「この瞬間こそがマジック」というコンセプトが生まれたのもこの場所です。5年前、ガンと診断されたヨンは、治療の一環として鎮痛剤の注射を受けました。それは、魔法の杖のように暗かった人生の日々に光を与え、さまざまな色が使われる韓国の伝統模様「セクトン」のインスピレーションをもたらしました。このコンセプトが生まれて以来、魔法の杖と歓喜あふれる色彩は、彼女の作品に繰り返し現れています。「魔法の杖を持つというアイディアに、ずっと魅了されてきました」と、ユンは言います。「腕を一振りするだけで、何でもなりたいものになれ、世界を救い、スーパースターにもなれます。この2つの腕時計が、カラフルでポジティブなマジックのエネルギーと安心を人々に届けると信じています。」TIME’S MAGIC (タイムズ マジック) は、時間という概念のつかみどころのなさ、そして歴史を紐解く記憶のイメージを表現しています。POWER OF MAGIC (パワー オブ マジック) は、上海のスウォッチアートピースホテル10周年を記念して制作されました。1976個のナンバー入り限定ウォッチです。魔法の杖が添えられ、鮮やかな「セクトン」カラーに輝く特別な立体パッケージに収められた腕時計は、それ自体がまぎれもなくアート作品です。(*1) : POWER OF MAGICはスウォッチストア渋谷、スウォッチストア大阪のみ【製品情報】TIMES MAGIC (SUOZ330) 1万2,100円 (税込)POWER OF MAGIC (SUOZ331S) 1万4,300円 (税込)POWER OF MAGIC アートスペシャルボックス【アーティスト】(ミヨン ユン)は、1976年に韓国の釜山で生まれ、現在はソウルで生活し、活動しています。ソウルの梨花女子大学とロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで美術学修士課程を修了しました。ユンは、個展で作品を発表するほか、多くのグループ展や自主展に出展してきました。ヴェネツィア・ビエンナーレ2019のSwatch Faces展もそのひとつです。彼女の作品は、ヨーロッパやアジアの各地で数々の美術館コレクションやプライベートコレクションに収められています。ドロシー M. ユン【スウォッチアートピースホテル(SWATCH ART PEACE HOTEL)】スウォッチグループのCEO、ニック・ハイエックが2011年に設立したスウォッチアートピースホテル。さまざまな分野のアーティストを招き、彼らが上海で暮らしながら数カ月間の制作を行う機会を提供します。プロジェクトの目的は、スウォッチが多様性、表現の自由、イノベーション、そしてアーティストとその作品が世界をより良い場所にする力を持っているという信念を掲げるブランドとして、世界中のアーティストたちと関わっていくことです。アートの領域も出身もさまざまな18人のクリエイターが招かれ、数カ月にわたって建物内のそれぞれの居室とスタジオで生活しながら制作に励みます。スウォッチアートピースホテルは、これまでに51カ国から385人のアーティストを迎え入れました。多彩なアーティストたちの力によって、このアーティスト レジデンシーの取り組みは上海における現代の創造的実験と文化交流のラボラトリーとして花開きました。過去35年にわたってアートとの密接な関係を築いてきたスウォッチにとって、スウォッチアートピースホテルは、アートとクリエイターへの強い想いを示す、すばらしい表現方法となっています。スウォッチ 公式オンラインストア: スウォッチ Instagram: 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年11月08日大旋風を巻き起こしている韓国ドラマ、Netflixオリジナルシリーズ『愛の不時着』(独占配信中)。北朝鮮に不時着した韓国の財閥令嬢、ユン・セリを救う、優しく上品で“顔が天才”な軍人、リ・ジョンヒョクの魅力に、世の女性たちはもうメロメロ。そんなジョンヒョクに愛されるユン・セリのメークを大解剖します!韓国では、ファッションブランドのCEOとしてバリバリ活躍しているセリ。ハイブランドの服を着こなし颯爽としている姿は、同じ女性でもほれぼれしてしまうほど。メークからも、彼女の意志の強さや覚悟が感じられる!■勝気クールな韓国メーク【ポイント1】ワンカラーグラデで、自然だけど印象的な目元にくすみピンクがかったブラウンのアイシャドウをまずは眉下近くまで広めに、次にアイホールより少し狭めに塗ると、ワンカラーでも立体感のあるグラデーションに。目尻と下まぶたにも同じ色で陰影を。【ポイント2】1mmオーバーさせるだけで、若々しいぷっくりリップに自分の唇より、1mmくらいはみ出させるつもりでリップを塗ると、輪郭がぼやけず、ぷっくり若々しいリップに。健康的な赤みはありつつも、目元と同じ少しくすんだ感じのカラーを選ぶと統一感が出て◎。【ポイント3】ビューラー代わりの“竹串”で繊細美まつげがかなうライターで熱した竹串をまつげに押し当てると、美しいカールを長時間キープできる。ユン・セリメークでは、大人らしさを出すために、根元からではなく毛先だけカールさせるのがポイント。【ポイント4】CEOらしい意志の強さは頬骨強調チークで再現ハイライトを頬骨から目の横にかけて「C」の形に、コーラル系のチークを頬の高い位置に勾玉形に入れる。すると頬骨の骨格が強調されて、敏腕経営者のセリらしい意志の強い顔立ちに。■ほぼすっぴんな北朝鮮メーク北朝鮮に“不時着”してしまったセリの手元にあるのは、ジョンヒョクが闇市で買ってきてくれた美容液だけ。でもむしろ素肌の美しさが際立つし、はかなげな雰囲気も。再現するときは色みを抑えた“すっぴん風”メークで!【ポイント1】肌なじみのいいベージュで“生まれつきっぽい”陰影を肌色に近いベージュのアイシャドウをアイホール全体に。ほぼすっぴんでも、目元に陰影をつけるだけで美人度アップ!まぶたの際に濃い色のアイシャドウで細いラインを引くのもあり。【ポイント2】ナチュラルなツヤ肌には、しっかり保湿が絶対不可欠!化粧水を3回重ねづけしたあと、手でしっかり押し込むと、肌に透明感が出て、化粧崩れもしにくくなる。あとは、下地とリキッドファンデーションを薄塗りして、コンシーラーで粗を隠すだけでOK。【ポイント3】リップを指先でたたいて塗れば、自然な血色にリップクリームで保湿したら、コーラルベージュのリップを指先にとって、“ぽんぽん”とたたくように唇になじませていく。すると、まるで生まれつきの血色のような自然な色合いに。■実際にユン・セリが使った韓国コスメも超優秀!【MEDIHEALの美白バブルパック】3,000円韓国に訪れたジョンヒョクの部下4人組に、「洗練されたソウル人のようにする」とセリがつけてあげたパック。顔につけるともこもこと泡が立ってくるという不思議なアイテム。【Jenny houseのエアフィットリップスティック】2,250円セリを演じたソン・イェジンを、数年前から担当しているヘアメークさんが、劇中で実際にリップのベースとして使用したと公表。カラーはベージュピンク系の「#モニカロベ」。【ma:nyoのアンプル(美容液)】3,000円ジョンヒョクがセリのために闇市で買ってきたのがこの美容液。韓国で大人気のアイテムで、アンチエイジング効果が期待できるとか。セリのような美肌が手に入るかも?【MOARTのマタンウェアリップスティック】1,680円劇中、セリが愛用しているリップで、ソウルの自宅リビングやドレスルームなど多数のシーンに登場。外箱には、セリがジョンヒョクの軍服に縫い付けたものと同じハートマークが!※商品の価格は編集部調べ。韓国の公式サイトや楽天、Amazon、Qoo10などで購入可能(在庫状況などは把握しておりません)。「女性自身」2020年7月7日号 掲載
2020年06月26日話題のスポットに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今回は公開中の、サモ・ハン・キンポーがアクション監督を務めた映画『SPL』シリーズ第3弾『SPL狼たちの処刑台』を見に行ってきました!■『SPL狼たちの処刑台』監督/ウィルソン・イップ。アクション監督/サモ・ハン・キンポー。出演/ルイス・クー、トニー・ジャー、ラム・カートンほか「サモ・ハン、ユン・ピョウ、ジャッキー・チェン。俺たち3人三銃士、スパルタンX」とは、お笑い芸人・みやぞんが『世界の果てまでイッテQ』でよく言っているギャグ。最初に出てくる「サモ・ハン」は、あのブルース・リーの武術指導もしていた、とにかくすごい人なんです。本作の舞台はタイ・パタヤ。タイ政府の積極的な誘致もあって、近年、多くの作品がタイで撮影されています。物語は家族を奪われた主人公の復讐劇で、香港ノワールとアクションが融合した王道ともいえる内容。そして、前作に引き続き、タイのアクションスター、トニー・ジャーが登場。パタヤのローカルアパートや市場は香港の街並みを思わせ、縦横無尽に動き回るトニー・ジャーは香港にいるジャッキー・チェンを彷彿とさせます。サモ・ハンも絶対にそれを狙っていたとしか思えない内容です。近年、ハリウッドにも進出しているトニー・ジャーですが、過小評価されている気がしてならない記者。と、トニー・ジャーについて熱く語りましたが、実は登場は多くありません。しかしそれだけ印象が強いのです。サモ・ハン節がさく裂するアクションシーンと、究極の選択を迫る切なすぎる展開。ハラハラしっぱなしの刺激的な作品です!
2018年09月10日家族の永遠性と、人生の輝きを謳ったフランス映画『エタニティ永遠の花たちへ』のトラン・アン・ユン監督が来日。『青いパパイヤの香り』『シクロ』『ノルウェイの森』などで、叙情的な作風で知られるユン監督が、作品に寄せた思い、独創的な想像性の源について伺いました。ユン監督のクリエイティビティを感じられるロングインタビューです。――とても美しい映画ですね。私は大家族出身ではありませんが、物語と自分との間に、とても強い結びつきを感じました。誰にでもルーツがある、そここそ誰もがこの物語に強い繋がりを感じられる理由だと感じます。例えルーツを知らなくても、いま自分がここに居るということが、強い歴史を受け継いできている証拠だと感じることができました。私も大家族出身ではないんですよ。でも誰だって、どこかからやって来て、先祖を持っている。だから本作は誰にとっても、とても個人的な感情をもたらす物語だと思っています。私はこの映画で描かれているような大家族に、とても特別な感情を抱いているんです。小さな家族に属しているということは、とても危うい。もし誰かが亡くなったら、家族はさらに小さくなります。でも、大家族では揺るぎなさを実感できます。そして、家族が多いと、自己を認識するために個性を輝かせる必要があります。でなければ、簡単に埋もれてしまいますからね。常に兄弟姉妹や親戚と比べられるので、葛藤しながら自ら居場所を見つける必要があります。家族の中の社会性が私にとってはとても興味深く、そんな環境は人間が育っていく上で必要だと感じています。――監督ご自身は、そんな葛藤は必要なかったわけですね。そうなんです。自分を過度に表現する必要はなく、誰かに自分の感情を伝えることもあまりしませんでした。でも、言葉はとても大切です。言葉で表現することで、あなたの感情はよりリアルになるのです。パリはとても美しい街です。『モナリザ』も美しい絵画です。そして、それを多くの人々が言葉で表現してきました。賞賛する言葉が多くあることで、美のリアリティを増しているんです。――この映画では、あなたは映像という言語で、家族や人生の素晴らしさを表現していますね。互いを思いやる視線や表現、しぐさなどは、雄弁に人の気持ちを物語ります。私はすでに『ノルウェイの森』で、そういった映画言語を使っていますが、とても美しい表現だと思います。――今回、登場人物たちには多くのセリフを語らせていません。ナレーションにより物語が進んでいきますが、キャラクターたちの感情は表情やしぐさに物語らせていますね。そうすることで、観客にも自分たちの感情を重ねる余地を残しているんです。彼らの行動の理由を、観客に想像してもらうことができる。そうすることで、観る人の感情を広げていきます。これは、すべてがすでに用意されている映画ではありません。それは私独自のスタイルと言えるのかもしれません。――どのようにそのスタイルを生み出してきたのでしょう。わかりません。ただ、そうしたいと感じたので、そうできるよう感性を磨いてきただけです。実際のところ、何かから学ぶということはあまり自分らしくないので。――あなたの作品からは、とても文学的な香り、そして行間のようなものを感じます。本は読みますね。私にとってとても大事なことです。ジャンルは問わず。でも、それほど多くは読みません。本を読むのはとても遅いので。読書をするときは、横になったりソファーに体を預けたりせずに、必ず机に向かって集中します。味わうように読んで、同時に夢を見ます。別世界に行くんです。特別な読書法ですね。ときどき、エンディングから読むこともあります。結末を承知の上で読み進め、時には途中のパートに飛んでみたり、どうしてその結末に行きついたかを検証してみたり。それは物語の構造を理解するため。そうやって読むと、ときどき違う物語の語り方を思い浮かべることもできるんです。この読書法だと、ストーリーテラーとして多くを学ぶことができるんですよ。――では、より効果的な物語の進め方を思いつくことも?はい、ときどきは。多くの人が受動的だと感じている読書だって、クリエイティブに楽しむこともできるんです。――独自のセンスで創造性を磨いていらっしゃるようですが、『エタニティ永遠の花たちへ』には、とても絵画的な美しさも感じます。今回意識したのは、エドゥアール・ヴュイヤールの絵画でした。毎日の生活を描いた作品が多く、ほとんどは屋内の様子が描かれています。そこで、映画のプロダクションデザインでは、彼の絵画を参考にしました。同時代を描いた多くの絵画では、白い壁と木の組み合わせなど、インテリアはもっとモダンでエレガントです。でも、本当はヴュイヤールの絵にあるように、多くの柄が用いられていました。壁紙も服もパターンばかり。映画でそれを表現するのはとても難しいことなんです。画面がうるさくなりますからね。でも、そんなリアリティにもこだわりました。そこも注目してもらいたいです。――すべてのものがあなたの想像力、創造性を刺激すると思いますが、日本で何か興味を惹かれるものは?すべてです。普通はあまり気にしないようなものが、僕には興味深い。例えば、皇居前の広場に、芝生の上に松の木が並んでいるでしょう。それを見たとき、“日本人はなんてクレイジーに素晴らしいんだ!”と心の中で叫びました。松の木が通常より少し深く地面に植えられていることに気づきましたか?普通は根が成長した様子が地上から見える。でも、あの松は完全に根が地中に植わっているから、まるで幹をすぱっと切り、それを地面にすっと刺したように見えるんです。まるで、アートインスタレーションのようにも見えます。昔から日本人は、コンテンポラリーアートを作っていたんですね。素晴らしいですから、ぜひそこを意識して観に行ってみてください。――映画についてもうひとつ伺いたいことが。本作からは母性に対する敬意がとても強く受け取れます。監督自身も、母性への特別な思いがあるのでしょうか。命を体の中で育む、それだけで女性は素晴らしい。とても強さを感じます。命がけで子どもを宿し、自己犠牲をもいとわない。それに比べて、男は親になるということについて、あまりに少ししか知りません。男にとっては、父親になることはそれほど自然なことではないんです。自分も父親になるということを、妻や子どもから学びました。たとえば、最初の娘が生まれ、彼女の顔を初めてみたときのことです。この顔にはとても馴染みがあると感じました。ずっと昔から知っている顔だと。妻や自分、家族の顔を観ながら、思い描いていた娘とついに現実に世界で会えた。そう感じたんです。それは、僕自身が精神的に娘を出産したのだと感じる瞬間でした。女性が出産することに比べればとても些細なことでしょう。でもそんなディテールを重ねて、男は父親になっていくんです。まだ、父親になるべく学んでいる途中で、子どもたちが私の先生です。よい父親になれと言われているようです。――映画の中でも、女性たちはさまざまな喜怒哀楽を携えて、家族の核となり命を繋いできますね。映画の中で、ヒロインの一人であるヴァランティーヌが、次女に修道女になる決意を告げられ衝撃を受ける場面があります。ナレーションでは『子どもを持たないということは、女として最も大きなものを手にできないことだ』とヴァランティーヌの感情が語られます。人生において、いろいろな選択はありますが、それは残酷ではありますがある意味で真実。女性活動家たちが、どう言うかは気にしません。世界は、子どもなしには続かない。家族の永遠性を描いたこの作品では欠かせない考えなのです。――今後の予定は?いくつか考えているプロジェクトはあります。妻とは違う人を愛することで、妻への愛をより深めてく男の物ラブストーリーや、村上春樹の小説にインスパイアされた日本が舞台の物語。これらのストーリーは、成熟しすぎていると言われていて、あまりまだ進んでいません。中国のハッカーたちの物語や、フランスを舞台に料理の喜びを描いたものなど、ほかにもいろいろあります。それにしても、どうして投資家たちは、『映画を作りたい?はい、製作費』といって、ぽんと予算をくれないのだろう。早く作りたいのだけれど(笑)。(text:June Makiguchi)■関連作品:エタニティ永遠の花たちへ 2017年秋、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開(C) Nord-Ouest
2017年09月27日窪塚洋介と「Dragon Ash」のフロントマン・降谷建志が共演する映画『アリーキャット』の完成披露試写会が6月23日(金)に開催。窪塚さん、降谷さんに共演の市川由衣、品川祐、榊英雄監督が舞台挨拶に登壇した。かつては名のあるボクサーだったがいまは警備員のバイトで暮らす秀晃(窪塚さん)と彼が猫をきっかけに知り合い、意気投合した不思議な男・リリィ(降谷さん)。とある事件をきっかけに、危険な組織に追われるはめになり…。大歓声に迎えられた窪塚さんはなぜか「ジャッキー・チェンです」と挨拶。スルーされてもめげずに、もう一度「ジャッキー・チェンです!」と繰り返し、これに気圧されたのか、戸惑いつつも降谷さんは「サモ・ハン・キンポーです(笑)」、市川さんは「マイケル・ホイです(苦笑)」、そして品川さんは「ユン・ピョウです」と自己紹介し、爆笑の中で舞台挨拶はスタート!窪塚さんは、本作での降谷さんとのタッグは“運命”だったと述懐。ある共通の結婚式で初めて顔を合わせたという2人だが「たまたま同じテーブルで、『あれ?俺ら初対面だっけ?』というくらい、共通の知り合いも多いし、昔からの連れのような感じになったんです。それから2週間後くらいに『降谷くんと映画やらない?』とオファーがあり、これは天の導きだと思った」と語る。降谷さんは「最初は、周りに相談してたんですが、(窪塚さんの)家の近くに行く機会あって、2人で飲みに行って『やるべき』と言ってもらった」と背中を押されて出演を決意したと明かす。市川さん、品川さんは、出演者でありながら、この2人が同じステージに立っていることに大興奮!品川さんが「俺らの世代のカリスマ」と言えば、市川さんも「台本をいただいたとき、2人の名前を聞いてて、ワクワクしかなかった」とふり返った。舞台挨拶中、降谷さんが作品の中身に関する発言をポロリと漏らし、周囲から「新人俳優!」と突っ込まれる場面もあったが、そんな天然な(?)降谷さんのキャラクターが現場で大いに愛されていたよう。窪塚さんは「新人俳優のフルオープンハートで現場にいてくれました。そのピュアさ、情熱が僕らに火をつけて、『いい作品つくるぞ!』って思いをかき立ててくれました」と称賛。品川さんは悪役を演じたが、このピュアさに影響され(?)、なぜか自分の出番と関係なく、現場に差し入れの手作り豚汁の鍋を抱えて駆け付けたとか!「それでも(世間の)好感度は下がったままですが…」と自嘲気味につぶやく品川さんに、降谷さんが「なかなか伝わらないもんですね(笑)」とあっけらかんと語り、会場は笑いに包まれていた。窪塚さんは最後に改めて「『俺はこんなもんじゃねぇ』ってみんな思うものだし、思うまでは自由。でも、そこから一歩踏み出して行動する、その行動が全てです。そんな思いを抱えている人が、この映画で新しいステージに踏み出してもらえたら嬉しいです」と呼びかけ、会場は温かい拍手に包まれた。『アリーキャット』は7月15日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月23日パク・シフとユン・ウネの2大スターが共演する韓中合作映画『きみの声を探して アフター・ラブ』。日本公開を間近に控えた本作から、本編の一部映像がシネマカフェに到着した。航空会社に勤務するソンジュン(パク・シフ)は、10年かけてやっとパイロットになるが、右耳が不自由になり仕事を失った。地上勤務になり、半ば人生を諦めた状態で見合いをした女性ウノン(ユン・ウネ)と結婚するが、彼女に対して、なかなか愛情を感じられない。そんな中、ウノンは予期せぬかたちで命を落としてしまう。あまり多くを語らなかった彼女は「済州島行きのチケット」と「ボイスレコーダー」を残して逝ってしまった。彼女の死後、ソンジュンはウノンが残したボイスレコーダーの“音声日記”を聞き、彼女の初恋の相手が故郷・済州島にいたことを知る。妻が自分以外の誰かに想いを寄せていたことが分かり、済州島に向かい相手を探そうとするが――。キャストには、『殺人の告白』で鮮烈なスクリーンデビューを果たし、今年は「町のヒーロー」(原題)でも韓国ドラマで3年ぶりに主演を務め、幅広く活躍するパクが、これまでの優しい男性とは一転して仕事ばかりで妻を顧みず、大切なものを失ってからようやく自らの過ちに気付く不器用な元パイロットを好演。そして、一世を風靡した大ヒットドラマ「宮~Love in Palace」で天真爛漫な女子高生を、「コーヒープリンス1号店」では男装女子をキュートに演じ、韓流ファンの心をガッチリ掴んだユンが、本作では最愛の男性が心を開いてくれない中、それでも支え続ける献身的な大人の女性を演じ今までとは違う、新たな一面を披露している。そして監督には、韓国初の100%フランス資本で作られた映画『プラスチック・ツリー』で、「マンハイムハイデルベルグ国際映画祭」最優秀映画賞を受賞し、また「モントリオール映画祭」や「ドーヴィル映画祭」など、多数の国際映画祭に出品され話題を集めた注目の監督、オ・イルソンが務めている。今回解禁されたのはユン演じるヒロイン・ウノンが、パク演じる最愛の人ソンジュンと出会う重要な場面。 映像は、家族に会うために北京を訪れたウノンが、目新しい北京の街並みをカメラ片手に楽しそうに散策するシーンから始まる。そんなウノンに対し笑顔で声をかけようとするソンジュン。実は、前日にソンジュンは街中で体調が悪くなり、倒れたウノンを病院へ運んであげた男性だったのだ。しかし、倒れて意識を失っていたウノンはソンジュンが自分を助けてくれた人だと気付くことが出来ずそのまま素通りしてしまう。そして、似顔絵の路面店で友人との“ある想い出”の写真の似顔絵をお願いするウノン。そして、完成した似顔絵に友人を思い出し涙してしまう。そんなウノンにソンジュンはまた体調が悪くなったと勘違いし、慌てて駆け寄るのだった…。突涙を誘う悲恋のラブストーリーに加え、ミステリーの謎を解き明かすようなストーリー展開からも目が離せない本作。元気な女子高生役から大人の女性へと成長したユンが演じるヒロイン・ウノン、そしてヒロインを優しく見つめるソンジュンとの出会いを公開前に、まずはこちらから覗いてみて。『きみの声を探して アフター・ラブ』は5月14日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年05月10日パク・シフとユン・ウネの2大スターが共演する『きみの声を探してアフター・ラブ』の日本公開が5月に決定。日本オリジナルのポスタービジュアルが解禁された。航空会社に勤務するソンジュン(パク・シフ)は、10年かけてやっとパイロットになった。しかし右耳が不自由になり、生きがいだったパイロットという仕事を失う。地上勤務になり半ば人生を諦めた状態でお見合いをした女性、ウノン(ユン・ウネ)と結婚するが、彼女に対してなかなか愛情を感じられない。ウノンにとって、彼は初恋以来好きになった人だったのに。そんな中ウノンは予期せぬかたちで命を落としてしまう。彼女の死後、ソンジュンはウノンが残した“音声日記”を聞き、隠された自分への想いにようやく気付くのだった…。韓中の合作映画として制作され、パク・シフは4か月間中国と韓国を行き来しながら撮影に及んだという本作。撮影中は、日本や中国のファンが撮影地に多く集結し、パク・シフの圧倒的なアジアでの人気の高さをみせつけたことがニュースにもなり、公開までの期待が高まっていた本作がいよいよ日本でも公開される。今回主演の二人を演じたのは、『殺人の告白』で鮮烈なスクリーンデビューを果たし、韓国映画に出演するのは3年ぶりというパク・シフと、大人気ドラマ「宮~Love in Palace」「コーヒープリンス1号店」「会いたい」などに出演するユン・ウネ。これまで“優しい男性”を好演してきたパク・シフは、今回は一転して仕事ばかりで妻を顧みず、大切なものを失ってからようやく自らの過ちに気付く不器用な元航空パイロット・ソンジュンを演じ、日本でも人気のブランド「Samantha Thavasa」のイメージモデル務めるユン・ウネは、その最愛の男性となかなか理解し合うことが出来ず苦悩する妻・ウノン役を演じている。また監督には、韓国初の100%フランス資本で作られた映画『プラスチック・ツリー』で第52回マンハイムハイデルベルグ国際映画祭最優秀映画賞を受賞し、モントリオール映画祭やドーヴィル映画祭など、多数の国際映画祭に出品され話題を集めた注目の監督、オ・イルソンが務めている。さらに同時に解禁されたビジュアルは、やわらかな日差しのなか、春の花畑に寝ころび、愛する人の隣りで安心しきって目を閉じるファン垂涎の笑顔をみせるパクと、その微笑みが美しくもどこか哀しげな横顔が印象的なユンが映し出された日本オリジナルのポスターだ。妻の想いに気づいたとき、もうそこにはきみはいない…そんな涙腺崩壊ラブストーリーとして期待がかかる本作。邦題の“きみの声を探して”とは一体ストーリーにどう絡んでいくのだろうか、公開を楽しみにしていて。『きみの声を探してアフター・ラブ』は、5月14日(土)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年02月12日韓国の歌手で俳優のユン・サンヒョンが11月18日、千葉・舞浜アンフィシアターでファンイベントを開催した。ユン・サンヒョンの公演チケット情報日本公式ファンクラブ会員限定イベント「YOU & I」と一般のファン向け「Sweet & Lovely」の2部構成で行われたイベントには延べ4000人が参加。2部では、ユン・サンヒョンはピンクのセーターに黒いパンツとハットを合わせたスタイルで、『君に届くまで歌うLOVE SONG』を歌いながら登場。イベントのタイトルは自身で決めたそうで「『歌に愛を込めてプレゼントしたい』という意味」と笑顔を見せ、ドラマの楽曲『ロマンス』やMr.Childrenの『擬態』のカバーなど全5曲を熱唱した。トークやゲームも行われ、ユン・サンヒョンは山の写真を披露しながら「富士山でファンミーティングがしたいです」と無類の山好きをアピール。さらには「僕は結婚式はネパールで挙げたいんです。ヒマラヤ山(脈)で……」とファンを驚かせた。今年2月から3月にかけて行った初めての全国ツアーの写真では、心底楽しかった様子を見せ、「もっと早くやっていればよかった」と振り返り、目標は「いつか日本武道館でコンサートをしたいです。(みんなで一緒に)行きましょう!」と意気込んだ。また、ユン・ウネと主演したドラマ『お嬢様をお願い』のワン・シーンをファンと一緒に再現するサプライズ企画にもチャレンジ。「本当に相手を愛して、その瞬間を幸せに感じてください」と演技のポイントを伝授すると、客席から選ばれたファンを軽々と抱き上げてグルグルと回ってみせ、ファンを大興奮させた。この日は、12月21日(金)に東京・品川プリンス ステラボールでクリスマスライブ&ハイタッチ会を行うことを発表。「クリスマスの雰囲気に合わせた曲をセレクトしています。期待してください」と自信を込めて呼びかけた。
2012年11月19日韓国出身の俳優で歌手のユン・サンヒョンが3月10日、TOKYO DOME CITY HALLにて初の全国ツアー「BLACK MOUNTAIN」の最終公演を行い、約3000人を熱狂させた。ユン・サンヒョンの初ツアーの写真同ツアーは、登山が趣味であるユン・サンヒョンが「山頂に登った時に見た景色や感じた風などをみなさんと共感したい」という思いで準備をしてきたもので、バンドやオーケストラの生演奏にコーラス隊を率いるなど、こだわりぬいたステージとなった。ヒョンビンとハ・ジウォンが主演するドラマ『シークレットガーデン』のオスカー役で日本でも人気を集めるユン・サンヒョン。出演作のオリジナル・サウンド・トラックにも積極的に参加しており、この日も、同作の楽曲『見つめる』『Here I am』、ドラマ『お嬢さまをお願い!』から『愛はどうすることもできないね』を熱唱。また、「聴いたときに一番心に響いた曲だった」という、2月15日に発売したシングルで、安全地帯のリメイク曲『悲しみにさよなら』を含む全18曲を披露した。「また僕を呼んで!」とあっさりステージを去ったものの、ダブルアンコールに応えて再登場したユン・サンヒョンは「みなさんとこの曲でひとつになりたい」とMr.Childrenの『Tomorrow Never knows』をはじめ、杉山清貴&オメガトライブの『ふたりの夏物語 -NEVER ENDING SUMMER-』などのJ-POPを歌い上げた。尾崎豊の『I LOVE YOU』では「この曲を聞くと20代の頃の彼女を思い出します。冬にカラオケでよく歌ってあげていました。今日は、みなさんが彼女だと思って心をこめて歌いました」と話すと、会場からはため息まじりの歓声が湧いた。最後に「次は、さらに良い企画と演出で、もっと楽しい時間を過ごしていただけるように準備したい」と話し、ファンと一緒に「ファイティン!」という言葉で元気よくコンサートの幕を閉じた。
2012年03月12日