1階は居心地のいいカフェに改装町田の住宅地に建つ築約50年の古民家は、見附春佳さんの祖母の持家だったのだそう。「もともと美容院として建てられた家だったそうです。その家を祖母が購入したのですが、祖母が亡くなった後は父が管理を任されていました。彫刻家の親戚が作品の保管場所として使っていたのですが、やはり人が住まないともったいないということになり、私が住むことになりました」見附さんがこの家に住むに当たり、『無相創』 にリノベーションを依頼した。「世界観が大好きで、『無相創』にはずっと通っていました。今回、自分の家をまるごとお願いすることができてとても幸せです」1階を念願のブックカフェ『403.notfound』に、2階を住居にリノベーションした。リノベーションにあたり、1階は見附さんが作りたかったブックカフェにした。カフェスペースと調理場は、古い電車の窓のような、持ち上げて開くスタイルに。金色の金物も美しい。2階をプライベートな空間に2階がプライベートな空間。階段を上がり、手前にリビングとベッドの空間、奥がダイニングキッチン、窓の外には広いテラスが続く。「親戚が使っていた家具は手放すことも考えたのですが、いい感じに収まったので有り難く使わせていただいています。『無相創』さんがラックを作ってくださり、また照明器具もつけてくださいました」リノベーションにあたり、外断熱にしてペアガラスも導入。「驚くほど暖かく、快適な住まいになりました!」2階がプライベートスペース。左官の下地材で仕上げにした壁がいい雰囲気を作っている。「ガラスの見本を見せていただいて、その中からこのストライプのものを選びました」チェストの後ろをベッドスペースとしている。「光が天井に当たるハーフミラー電球は、明るすぎないのでベッドの上の照明としては最適でした」窓には遮光のロールスクリーンを採用。奥の部屋がダイニング。「その先のベランダは父母がDIYで板を張りベンチを作って、居心地よくしてくれました」トレイにまとめたお茶のセット。「このランプシェードは母のハンドメイドです」隅々まで丁寧に作り込んだ家1階のお店部分は、古材やアンティークを使用。照明器具はすべて『無相創』のオリジナル。壁は珪藻土、電気の配線には銅管を使っている。隅々まで心を配り丁寧に仕上げることで、居心地のいいセンス溢れる空間に仕上がっている。ブックカフェをオープンさせる前は、ソムリエの仕事をしていたという見附さん。『403.notfound』では、美味しい焼菓子とコーヒー、そして自然派のワインをいただける。「ワインバーは敷居の高いお店が多いので、ひとりでふらりとワインを飲める場所を作りました。ぜひ気軽に遊びにいらしてください」ひとつひとつ違う椅子。ひとりになれるスペースがお店のそこここに用意されている。いろんな場所に座ってみたくなる。「アンティークスイッチを使いたいとお願いしたら、まさかの1箇所に10個!ひとつひとつ違う表情のスイッチがとても気に入っています」デザインの違う照明はすべて『無相創』のオリジナル。地球儀のモビールが素敵。リノベ前の家の窓の形をそのまま残している。「私もこの家の前を通って通学していました」「親戚が使っていた畳敷きの小上がりにカーペットを敷きました。靴を脱いでリラックスしていただけます」お店の入口のドアは、フランスのアンティーク。見附邸米原政一( 無相創 )所在地東京都町田市構造木造規模地上2階延床面積85.8㎡読みたくなる本がお店のそこここにある。外断熱+ペアガラスに変えてとても暖かく快適な家になったそう。
2019年03月27日皆さんは長野県の下諏訪町ってご存知ですか?諏訪湖のほとりに広がる風光明媚な町なんです。下諏訪といえば温泉や7年に一度行われる諏訪大社の御柱祭が有名ですが、あの岡本太郎が絶賛した万治の石仏も一見の価値ありだったりします。そんな町で古材を使ったリノベーション体験ツアーがあるという情報が編集部へ飛び込んできました。古材もリノベも大好物な編集部。これ幸いとばかりに、真冬の下諏訪町でリノベ作業を体験してきましたよ。今回はリノベ体験レポートと下諏訪町の情報をお届けします。■ KEYWORD1.「街」 おしゃれスポットも点在する歴史ある街諏訪といえば諏訪湖。温泉や釣り、御神渡りなどで有名。夏も冬も楽しめるレジャースポット下諏訪町は諏訪湖の北側に広がる人口2万人あまりの町。古くから甲州街道と中山道が交わる下諏訪宿として栄えた宿場町なんです。味わい深い建物もあちらこちらに残っていますし、下諏訪温泉の共同浴場が街中にいくつもあって、なんと230円で誰でも入浴できる。そんな温泉でひと風呂浴びて、宿場町の面影を色濃く残す町並みを歩けば、下諏訪という町の懐の深さに魅せられているかもしれませんよ。中山道の下諏訪宿。今でも昔の面影が残っています町の商店街にはこんなレトロな雰囲気の小間物店が。何周か回ってオシャレ!■ KEYWORD2. 「作家にやさしい」 アトリエやショップを開きたい若者を商店街もバックアップ町の中心は御田町(みたまち)商店街。一見地方によくあるレトロな雰囲気の商店街ですが、移住して開業したい人のウェイティングリストがあるほど人気商店街なんです。古い店と新しいものづくりの工房が混在する商店街を移住者が開いたカフェや雑貨店、工房などが取り囲み、下諏訪は今、あらゆる世代が活気にあふれた場を形づくっています。「マスヤゲストハウス」は築106年以上?の旅館をリノベした宿泊施設。こちらのオーナーも移住組カナダから移住したエリックチャンさんが営むオシャレなカフェ「Eric’s kitchen」賃貸の一戸建てをリノベして、生活雑貨専門のセレクトショップ「Bappa4.5」と一級士建築事務所「Layer Architects+Design」を営む宮澤さん夫妻■ KEYWORD3.「温泉」 共同温泉もあちこちに。温泉のお持ち帰りもできる!今も温泉の共同浴場が多く営業しているので、地元の人はもちろん、ここを訪れた人たちも利用することができます。入浴料は230円と激安。下諏訪の町の中心にある菅野温泉は明治19年創業のレトロな雰囲気。街のあちこちに温泉が湧出しているので、ペットボトルやポリタンクに汲んで持ち帰る人の姿もちらほら。ちなみに下諏訪温泉の湧出温度は高く、今回のリノベ作業で疲れた体もちょっとハードに癒してくれました。町の中心部にある「菅野温泉」。明治19年創業のレトロ感がたまらない町のあちこちに温泉が湧出。お持ち帰りも可の大判振る舞い■ KEYWORD4. 「移住交流スペース mee mee center Sumeba(ミーミーセンター スメバ)」下諏訪町に興味を持ったら、ぜひここを訪れてみてください。mee mee center Sumeba(ミーミーセンター スメバ)は御田町商店街にあるコミュニティスペース。観光情報や就労情報、空き家情報などを提供してくれます。地域おこし協力隊のスタッフ、綿引遥可さんと小林由香里さんがここを訪ねてくる人に親切に対応してくれるんです。ふたりとも移住者ですが、すっかり地域にとけ込んでいました。商店街の中ほどにあるmee mee center Sumeba。こちらも古い商店をリノベしていますフレンドリーな綿引遥可さん(左)と小林由香里さん(右)は、旅行者や移住希望者の強い味方では次からリノベ作業の実際を見てみましょう。■ いよいよリノベーション作業へ!リノベーションは今が旬!今回のツアーでは、ペンキ塗りと古材を使った床張りを体験できました。諏訪市のリビルディングセンタージャパン(略して「リビセン」)のスタッフが分かりやすくレクチャーしてくれましたよ。「リビセン」は古い建築物から仕入れた古材や建材を使っても新築やリノベーションを手掛ける会社。あわせて古家具の販売やカフェを運営する、地元でも一目置かれる今注目の事業所なんです。古材屋兼古道具屋兼カフェ、イベントスペースはオシャレ偏差値が高くて、見学していると帰れなくなりそうな場所でした。リビセンの内部。古い建具を組み合わせてカフェと展示スペースを仕切っています正面玄関。ショップの中では宝探しをするような気分になれますよ今回リノベーションするのは町の高台にあるしごと創生拠点施設「ホシスメバ」の一部です。「ホシスメバ」とは、下諏訪氏が運営する移住者の居住スペースと起業のためのワークスペースを備えた大型施設。居住スペースはオシャレな共用キッチンやワークスペースを備えたシェアハウス。15平米の居住スペースに、なんと月額2万円で入居できます。ただし、起業創業を目指す人や移住希望者のための支援施設なので期限に条件はついているのでご注意を。「ホシスメバー!」の掛け声で気合満々のツアー参加者たち。足の緑部分は、靴の甲を養生しているから「ホシスメバ」の居住スペース廊下にはDIYのための工具がカッコよく配置されています共用のキッチン、ダイニング。一人一人が自由に過ごすこともできれば、皆でワイワイ楽しむにも十分なスペース。もちろんリノベ済みです居住スペースはこんな感じ。Aさんは珈琲焙煎ショップを開くべく奮闘中だそうです■ 初日は壁のペイントで日が暮れるリノベツアーは2泊3日のプログラム。初日は壁と天井のペイントです。「リビセン」スタッフがあらかじめ養生などの準備を整えてくれたので、参加者はバケツとローラー片手に、ひたすら壁と天井を塗り上げてきます。一度塗りの段階では「ホントに大丈夫かな」と心配になるくらいムラだらけだった壁が、二度、三度と重ね塗りをするとキレイに仕上がりました。私もローラー片手に壁塗りにトライ。うっかりスイッチが入ってしまい夢中でローラーを動かすことに。日が暮れる頃には筋肉痛が……。「ペイントイットホワイト!」塗って塗ってまた塗って、丁寧に仕上げていきます隅っこも丁寧に塗り込まないと。仕上がりが違ってくるんです■ 2日目は古材を使った床張りに挑戦翌日は床張りです。使用する古材を大量に搬入。ここからちょうどいい按配の木材をセレクトします。色合いが異なる古材をどうレイアウトしたらバランスがよくなるかを考えるのがポイント。規則性がありすぎるとわざとらしくなるそうですよ。センスの問われる作業ですね。古材とはいえ、家の床に使用するため裸足でもけがをしない程度に整えておく必要があるため、ささくれなどはサンダーで削ります。削りすぎると古材の風合いが消えてしまうので要注意です。レイアウトが決まったらコンプレッサーから圧縮空気で、釘を打つエア釘打ち機で床板を固定。シュパン!シュパン!とリズミカルに打っていくのがうまくいくコツだとか。いかにも「わたしたち、施工してるなぁ」とちょっとした快感を味わえますよ。そこで問題は筋肉痛。しかし、わたしたちには温泉という心強い味方がいるんですけどね。古材はそれぞれ表情が違うので、多めに搬入しておくにこしたことはありませんささくれはサンダーをかけて除去。ただし削りすぎには注意が必要古材をレイアウト。様々な組み合わせを試していきますくぎ打ちをしているときの工事してる感がすごい。快感です■ 3日目はいよいよ仕上げにかかります最終仕上げはオイルの塗布。汚れを落とし、軽く乾かしてから自然派オイルをたっぷり塗布しました。使われた歴史の分だけほこりをかぶって色が変わった古材は、浸透性のオイルを塗って磨き上げると、重厚な雰囲気はそのままに、生き生きとした表情を取り戻すんです。その表情は、新しい素材ではお目にかかれません。これこそ古材の醍醐味です。廃材寸前の古材がこんなカッコいい床に変身しました養生を外してフィニッシュ。「ココ施工したよー!」と満足げな参加者たち今回のリノベ体験では壁塗りのコツやカッコいい床の貼り方のヒントをたくさんもらいました。またリノベーションにも力を入れている長野県下諏訪町の魅力も堪能。このリノベーションツアー体験記事は「住まいの設計2019年4月号」に掲載されています。そちらも参考にしてみてくださいね。【協力】※下諏訪町mee mee center Sumeba(ミーミーセンタースメバ)※リビルディングセンタージャパン撮影/山田耕司(扶桑社)住まいの設計2019年4月号豊富な実例ときめ細やかな情報で快適・便利な住スタイルを提案。家作りの夢が広がる!住まいのお役立ちマガジン【巻頭特集】「家族のシアワセのときが流れるキッチン&バスルームあります」 【第二特集】「HOUSE with SMALL SHOP小さなお店のある暮らし」
2019年03月23日「渡辺通駅」エリアってこんな感じ 福岡の主要エリアに徒歩・自転車ですぐアクセス地下鉄七隈線で天神南と薬院の間にある駅です。駅自体は決して大きくないけれど、このあたりに住むならもはや電車は不要かも。天神・薬院は徒歩圏内だし、住吉通りにでれば博多駅までもサクッとでられる、そんな便利な立地です。駅名にもなっている渡辺通りは、天神へ真っ直ぐつづく大きな道路。バス・車の交通量が多く、このあたりはたいてい混雑気味な印象。逆にしーんとしているとちょっと違和感があるくらい、人通りの多い街ですね。渡辺通りを境界に、西側には薬院/白金/高砂エリア、東側には春吉/住吉/清川エリアが広がります。周辺は平坦な道が続くので自転車移動もスムーズ。気分次第であちこちお買い物が楽しめる好立地、人気の秘密にも頷けます。 100年の歴史をもつ「柳橋連合市場」でディープなお買い物休日はカフェや雑貨屋さんをめぐるもの良いですが、せっかく渡辺通り付近に住むなら、個人的におすすめしたいのが、博多の台所と呼ばれる柳橋連合市場。1918年ごろからと歴史のある市場で、テレビで紹介されることも多く、朝早く〜夕方まで地元の方から観光客まで多くの人で賑わいます。築地のような卸市場ではなく、対面で購入できる小売店なので、ふだんのお買い物で気軽に訪れることができるのも嬉しい。野菜や魚、そして福岡名物の明太子など、リーズナブルな価格で購入できます。海鮮丼などイートインできるお店も多いですよ。 駅周辺の雰囲気とは一転して、ノスタルジックな雰囲気の柳橋連合市場 「渡辺通駅」のおすすめ物件まとめ サンルームつきの優雅な1LDK(43.06㎡/9.4万円)住吉通り沿い、渡辺通と博多の中間にある高層マンションの8階のお部屋。なんといってもこのサンルーム!グリーンでもさもさにしたいです。スタイリッシュな雰囲気の内装。ベッドルームの仕切りは引き戸なので、ふだんは開け放って使うのも良さそうですね。 この部屋の詳細を見る 開放的な角部屋1LDK(36.31㎡/8.8万円) 窓が多く、開放感のある1LDKのお部屋です。こちら、ペットOKです。窓の外、右側には那珂川が見えています。(写真は8階からの眺望) この部屋の詳細を見る 秘密基地みたいな1SLDK(32.71㎡/7.8万円)この秘密基地感。ちょっとワクワクしますね。メゾネットに、ロフトまでついた、不思議な間取りの1SLDK。階段を上ると、広いベッドルーム。寝る場所、食べる場所をしっかり分けられる間取りは一人暮らしにもおすすめです。 この部屋の詳細を見る クールな打ちっ放しデザイナーズ(40.1㎡/7.65万円)縦に長いワンルーム。コンクリート打ちっ放しの壁と天井がクールです。キッチンやお風呂が完全に隠れた間取りになっているのも良い。生活感を感じさせず、ホテルライクに暮らせそう。 この部屋の詳細を見る ※掲載家賃は管理費込みです。変更、満室になる可能性があります。 渡辺通の賃貸をもっと見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年03月23日今回訪れたのは、神楽坂にお住いのKさんご夫婦のおうち。これから先のライフスタイルを考え、こだわりを詰め込めるフルリノベーションを決意。〔ブルースタジオ〕に依頼し、資産価値を考慮しながらも、愛犬のチルちゃんと一緒にゆっくり過ごせるお家を作りました。2人がフルリノベーションでこだわった事とは?すてきなお部屋の様子とともにご紹介していきます。コンセプト決めからしっかりと。将来的な価値も考えた、愛犬のためのこだわりの家玄関には壁一面の黒板ボードが。奥様が描いた愛犬のチルちゃんのイラストがお出迎え。東京・神楽坂にある、「chillvill」と名付けられたKさんご夫婦のおうち。その名の通り、愛犬のパグ・チルちゃんとともに、家族みんながくつろぐために作られました。K邸 リビング、キッチン、ダイニングご夫婦は理想の住まいを実現するために、〔ブルースタジオ〕でフルオーダーのリノベーションをすることにしました。「家を買っても、ずっと住み続けるとは言い切れません。将来的に家を売る可能性も考慮に入れてオリジナルな家にしていかないと、住宅の価値は下がってしまうだけ。資産価値が下がらないようにするというのも、フルリノベーションに決めた理由のひとつでした」とご主人はいいます。そんなご夫婦の意向を踏まえ、〔ブルースタジオ〕では手放す場合も視野に入れて、購入するエリアや、デザインについてもアドバイスをしてくれたそうです。〔ブルースタジオ〕の賃貸物件で育まれた、暮らしに対する考え方Kご夫婦が以前住んでいた《青豆ハウス》。全8世帯が入居できる共同住宅は2棟の建物が共同のテラスで繋がる。住民同士の交流が生まれることで、自然とコミュニティが育まれる。画像提供:ブルースタジオもともと〔ブルースタジオ〕が設計した新築賃貸物件、《青豆ハウス》に4年間住んでいたというご夫婦。隣近所との付き合いも密な暮らしをしていくなかで、今までになかった“暮らしの価値観”が生まれたといいます。「以前は駅からの距離や広さなど、住むのに十分なスペックがあればいいと思っていましたが、《青豆ハウス》に住んでからは、暮らしを大切にしたいという思いも生まれるようになりました」とご主人。自分たちにとっていいライフスタイルは何か?を考えるきっかけになった《青豆ハウス》での暮らしのエッセンスは、お部屋の随所に取り入れられています。「スキップフロアに繋がる階段は、段差があることで日常にさまざまなシーンが生まれた《青豆ハウス》を意識して設計してもらいました。今でも《青豆ハウス》の住人たちとは交流があって、家に遊びに来てくれたときに、こういった部分から“青豆っぽい”って感じてもらえるのは嬉しいですね」と、ご主人。一方で玄関にあるシューズクロークの壁は、濃いピンク色に塗り空間のアクセントに。「青豆ハウスでは入居したときに、住人たちで力を合わせて壁に色を塗ったんです。そういった経験もすごく思い出深くて。その経験を思い出させてくれるように色を取り入れました」青豆ハウスでは、入居時に入居者の手によって壁が塗られた。画像提供:Kさん住まいをより楽しむきっかけになった《青豆ハウス》の思い出は、ご夫婦にとってかけがえのないもの。そんな思いも大切にしながら、家づくりを進めていったと言います。ひとつづきの空間に、家族のお気に入りスペースを床は犬が汚しても交換しやすいタイルカーペットを使用。コーディネートが難しい色や素材選びは、インテリアにも詳しい担当者がいたから安心して進められたそう。もともと「チルが自由に走り回れるように、広いLDKがあるといいな」と考えていたご夫婦。仕切りのない広々とした空間の中に、家族と愛犬それぞれにとってのお気に入りスペースを作りました。ご主人のお気に入りはスキップフロアのホビースペース。以前はリビングでゲームをしていたそうですが、テレビを見たい奥様と取り合いになることも。そこで、ご主人専用の趣味のスペースを作ってもらったといいます。「趣味に没頭できる上に、完全に分離させる形ではないから、お互いの存在を感じられるのもいいですね」通常のマンションは平面的な空間ですが、スキップフロアなどをつくることで立体的な空間に。ひと続きのリビングも、高さを変えることで暮らしの中に多様なシーンが生まれます。そんな秘密基地のようなスキップフロアは、男性たちの憧れ。来訪した友人からも羨ましがられることが多いそうです。K邸 ダイニング、キッチン一方で、料理が好きだという奥様のお気に入りが「キッチン」。「本当は広々としたオープンキッチンにしたかったけれど、配管の問題で柱が残ってしまったんです。キッチンの収納も、背が低いので高いところに取り付けたくなくて。どうしたらいいか担当の方といろいろ考えた結果、柱周りを収納として活用できるようにしました」と、全てが予想通りに行くわけではないリノベーションの問題をクリアしながら、理想へと近づけていきました。そして「できてみると意外と使い勝手が良くて、ホームパーティーをするときも便利」という納得の仕上がりに。床は黄色く、配管の通った柱は温かみのある木材を使用。海外のおうちのようなオシャレなキッチンに仕上がっています。スキップフロアの下は愛犬の部屋に。そして3つ目のお気に入りが、愛犬の「チルちゃんのお部屋」。スキップフロアの下のスペースを有効活用し、チルちゃんが落ち着ける空間に仕上げています。壁は爪でガリガリしても目立たないように、OSB材を使用。汚れても拭き取りやすいという機能性もありながら、インテリアのアクセントにもなっています。小型犬のグルーミングも楽にできる洗面所。洗面所には、チルちゃんのグルーミングがしやすいように、深い洗面台を設置。フルオーダーのリノベーションだからこそ、細かな要望を反映させられたのだとか。お気に入りの街で暮らしを楽しむ。家族にとって大切な拠点にK邸 スキップフロアから見たリビング。「フルリノベーションのいいところは、幅広い選択肢の中から自分たちにとって一番ベストな方法を選べるところ。見た目は個性的に仕上がっていますが、ベーシックな住みやすさは大切にしました」と、住まいと暮らしの最適なバランスを探っていったKさんご夫婦。そんなすてきな拠点を得た上に、お部屋を出ればご夫婦が大好きな街に繰り出せるのも、お気に入りポイントなのだとか。おうちの中だけでなく、周辺の環境も含めて暮らしを大切にしていくという視点を持つことも、幸せな住まいづくりの秘訣かもしれません。〔ブルースタジオ〕公式ウェブサイトはこちら●取材協力株式会社ブルースタジオ●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2019年03月20日埼玉県入間市に、米軍ハウスやデザイナーズハウスが建ち並ぶ、〔ジョンソンタウン〕と呼ばれる住宅街があります。何やらそこの物件は、賃貸でありながらリノベーションOK。一体どんな暮らしが待っているのか、さっそく見ていくことにしましょう!住まい探しは、街選び!住まい探しは物件探しであると同時に、街選びでもありますよね。子どもやペットはもちろん、どんな人にも優しい環境かどうか。住民同士の交流があるかどうか、文化活動が盛んかどうか……。埼玉県の入間市にある〔ジョンソンタウン〕は、《米軍ハウス》と呼ばれる平屋のアメリカン古民家と《平成ハウス》と呼ばれる現代的低層新築住宅等が、樹々の間に点在して建っている自然豊かなレジデンスプレースです。そこにはアメリカの郊外の街並を想わせる雰囲気が広がっています。昔ながらの趣を残す《米軍ハウス》《米軍ハウス》は、まさにその歴史に愛着を感じることのできる家。三角屋根のダブルゲーブルハウスで、下見板にペンキ仕上げの外壁やセメント瓦の屋根、オリジナルのフロアなど、当時の面影や質感はそのままに、断熱材や水回り、内装は一新されています。モダンなデザインの《平成ハウス》《平成ハウス》は、《米軍ハウス》の雰囲気を継承しつつ新築されたデザイナーズハウス。コンクリート打ちっ放しの床には、床暖房を完備し、省エネを実現。また、海外製の上げ下げ窓を採用し、デザイン性と快適性を併せ持っています。《米軍ハウス》とは異なり、大きく分けて戸建て・二戸長屋・三戸長屋の3タイプがあり、ひとり暮らしからファミリー層まで対応しているところも魅力です。賃貸でありながらリノベOKほかにも、《Jフラッツ》と呼ばれる単身者向けのアパートや、《米軍ハウス》よりも古くからあった日本家屋をリノベーションしたおうちもあります。これらの〔ジョンソンタウン〕の物件は、賃貸でありながらリノベーションが可能です。〔ジョンソンタウン〕では昔から、家の内側は入居者が手を入れたものを受け入れつつ、外側は街の景観を考えてオーナーが整備する、というスタイルが続いていました。入居者はオーナーと相談し、捨てずにとっておかれたハウスの古い外壁材や、解体した日本家屋の梁材を内装の一部に使うなど、自分好みにカスタマイズすることができます。飲食店や雑貨屋も軒を連ねるまた、〔ジョンソンタウン〕に広がるのは、住宅だけではありません。飲食店や雑貨屋を始めとして、美容室やダンススタジオなど生活を彩るオシャレなショップが軒を連ねるエリアもあります。さらに、住民同士が交流できるイベントも実施しており、安心・安全はもちろんのこと、楽しく素敵な暮らしへの意識も十分です。アメリカのライフスタイルがいい感じに混ざりあう街、〔ジョンソンタウン〕。現在、賃貸物件はほとんど埋まってしまっていますが、気になった方は一度、実際に現地を訪れてみてはいかがでしょうか。【タウン情報】●タウン名ジョンソンタウン●住所埼玉県入間市東町1-6-12●運営会社名株式会社磯野商会●問い合わせHPよりCONTACTのお問い合わせフォームから〔ジョンソンタウン〕HP
2019年03月19日関東近郊で築12年の中古マンションをフルリノベーションして3歳、0歳の子どもと30代夫婦の家族4人で暮らしています。前回、新築マンションにはない「自分たちが求める住まい方」を一から作れることに魅力を感じ、中古マンション×リノベーションに決めたことをお話ししました。今回は、中古マンション内見時に「窓」を確認することがなぜ大切なのか、についてお話したいと思います。■ 内見時に「窓」を確認すべき理由新築マンションの見学と同じで、外観、エントランス、共用部である駐輪場や駐車場の使い勝手、周辺環境などについてはもちろんチェックしました。その上でチェックすべきポイント、それは「窓」でした。中古マンションリノベでは、共用部である窓と玄関ドアは変更できません。ですので「窓」の位置はとても大切です。我が家は、夫が間取りを考えながら物件を見ていたので、なんとなくリビング、寝室、子ども部屋になるであろう部屋からの景色、日の入り方などを見学の際にも気にしていました。そして、窓の位置によって大まかな間取りが決まりました。■ 窓と合わせて「間口=スパン」もチェックマンションは、限られた敷地内に多くの住戸数を確保するため、どうしても間口が狭くなってくる傾向があるようです。東京の下町や京都の町屋を想像してして頂くと分かり易いかもしれません。間口が狭いと何が問題になってくるかというと、必然的に、窓が少なくなってきます。また廊下が長くなる傾向にあります。マンションの多くは間口が6~8mであり、8mを超えてくると「ワイドスパン」と一般的には言われます。間口が広くなれば、窓が多くなり、明るい部屋がつくりやすくなってきます。リノベーションでは当然の事ながら、窓を後から取り付ける訳にはいきません。外と唯一つながる場所ですから、夫いわく設計において最も重要なものひとつであるといっても過言ではないとのこと。開口部をいかにリノベーション後の間取りに落とし込めるか、その可能性がありそうか。そんな目線でマンションの図面を見て、見学をしていました。■ 我が家のお気に入りは、窓からの景色!以上のような理由から、最寄り駅が便利でも、街の雰囲気が良くても、部屋からの景色がピンと来ない物件は選びませんでした。周辺環境の良さはもちろん必須ですが、暮らしていく中で「ああ、やっぱり好きだな」と思える景色があると気持ちがいいです。洗濯物を干す時に見える景色、子どもと見る夕日と富士山、夜寝る前に照明を消したときに見える夜景、お気に入りの景色がいっぱいあります。もちろん、周辺環境の便利さがあればなお良しですが!
2019年03月14日今回のお部屋まとめでは、「もしも職場が本町だったら、どこに住んだらいいのだろう?」という方に向けて、goodroomスタッフがおすすめの4つの街とお部屋をご紹介します。 オフィス街「本町」は交通の便がとにかく良い!「本町(ほんまち)駅」といっても走っている路線がたくさんあります。御堂筋線、四つ橋線、中央線、そして堺筋本町駅を走る、堺筋線の計4路線です。これら4つの路線が走っているため、乗り換えなしで行くことのできる駅がたくさんあるんです。それぞれの沿線上で“10分以内”で本町へ通えるおすすめのエリアと、物件を紹介していきます。 【本町駅から7分】御堂筋線「中津駅」はリノベーション物件が多め御堂筋線は、大阪に住んでいない方も耳にしたことがあるかとも多いであろう、大阪の交通の大動脈です。ここはどこに住んでも便利ですが、わたしたちがおすすめしたいのは「中津エリア」。繁華街の梅田駅から1駅、という立地であるにもかかわらず、下町の雰囲気を残しているエリアです。少し古い建物が多く残っているため、リノベーション物件が多いイメージです。 おすすめの物件はこちら(1LDK/35㎡/8.4万円)中津駅から徒歩5分。1LDKのお部屋です。家賃は一人暮らしにしては少し高めですが、梅田駅や大阪駅までも近く週末に神戸や京都などに出かけるときにも便利です。 築年数が約40年と、少々年期の入った建物ですが、室内はリノベーションをされているので新築同然。憧れのヘリンボーンの床もおしゃれですてきです。寝室になるであろう4.5畳のお部屋の壁も落ち着いた色合いになっています。キッチンも作業スペースもある上に、さらにコンロは3口!立地も設備も申し分なしの物件です。 この部屋の詳細を見る 中津駅の賃貸をもっと見る 【本町駅から6分】中央線「森ノ宮・玉造」エリアは、自然豊かで新婚カップルさんにもぴったり。次におすすめなのは、地下鉄中央線にある「森ノ宮・玉造」駅周辺のエリア。中央線は、大阪を東西に走っている沿線で奈良のほうまで続いています。JR環状線や長堀鶴見緑地線も通っているため、通勤だけではなくプライベートで遊びに行くのにも、キタとミナミの両方のアクセスにとっても便利なエリアです。森ノ宮駅を降りるとすぐに見えるのは「大阪城」。大阪らしさ、を感じることもできます。また東には生駒山を眺めることもでき、晴れている日はとっても気持ちいいんですよ。大きなショッピングモールもあるため、最近では若いご夫婦やカップルさんも多く住んでいます。 おすすめの物件はこちら。(1LDK/50㎡/9万円)新婚さんやカップルなど、二人暮らしの方にぜひおすすめしたい…!間取りは1LDKで50㎡あるので広さは十分。リビングで13畳、寝室でも7畳あるのはうれしいですね。物件自体は玉造駅からは徒歩15分なのですが、中央線の緑橋駅から徒歩7分という立地です。窓が広いので、室内に光がたくさん入ってきていいですね。収納スペースも広め。荷物が多い二人でも安心です。 この部屋の詳細を見る 森ノ宮駅の賃貸をもっと見る 【本町駅から7分】堺筋線「扇町・南森町」エリアは大阪に住むなら見逃せない、いま人気のエリア!次は「堺筋線」。阪急沿線と接続している地下鉄で、大阪を南北に走っています。この沿線でおすすめしたいエリアは「扇町・南森町」です。実は、大阪でも1,2位を争う人気のエリアなんですよ。近くには大阪の台所「天神橋筋商店街」があり、扇町からは徒歩10分程度で行けるので、食材の買い物などには困りません。アクセスも抜群で、歩いて梅田まで行くこともできます。このエリアにあるお部屋のイメージはデザイナーズからリノベーション、新築までとっても豊富にあります。人気がある分、家賃はちょっと高いですが、それでもすぐに埋まってしまう人気のエリアなのです。 おすすめの物件はこちら。(1DK/29.15㎡/7.8万円) 便利な中でも相場より少し家賃をおさえた物件を見つけました。なぜなら築年数が少々古めの、リノベーション物件だから!フローリングやクロス、水回りも刷新されているのできれいですよ。洗濯機は、キッチン横の収納スペース内へ。扉が付いているので、隠せます。生活感を出したくない方におすすめ。共用部分は少々レトロだけれど、管理はしっかり行き届いています。外観や廊下と、室内のギャップがすごいんです。ぜひ実際に行ってみてください。 この部屋の詳細を見る 扇町・南森町駅の賃貸をもっと見る 【本町から6分】四ツ橋線「大国町」駅は歩いてミナミまで行けちゃうよ。地下鉄四ツ橋線。大阪でもあまり有名な路線ではないので、電車が比較的混んでいないことが魅力のひとつ。中でもおすすめなのは「大国町」エリアです。「新世界も近いし、騒がしいんじゃないの?」。そんなイメージの方、驚くことなかれ。実は今人気が急上昇しているエリアなんです。大阪の繁華街、ミナミまでは自転車で約10分程度。お散歩がてら歩くこともできます。大きなスーパーもあるので、生活に不便はなさそうです。何より、「THE・大阪」のディープな感じを堪能することができるので、そういう雰囲気が嫌いじゃない方には、ぜひおすすめしたい、大好きなエリアです。 おすすめ物件はこちら。(1LDK/38㎡/8.1万円)わたしたちgoodroomのオリジナルリノベーション【TOMOS−トモス−】の物件です。パーチの無垢床でやさしく明るい室内に仕上げています。キッチンもgoodroomオリジナル。このタイプがおしゃれで料理もしやすいと、人気なんです。リノベーション物件なので築年数は古めですが、お風呂の水栓レバーも新品に交換。壁のタイルもかわいいですよね。 この部屋の詳細を見る 大国町駅の賃貸をもっと見る ※掲載家賃は管理費込みです。変更、満室になる可能性があります。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年03月12日最近は古民家を購入しリノベーションをすることで住宅として利用するというケースも多くなってきています。自然が豊かな環境でゆったりと暮らすといったスローライフを求めている人が増えたからかもしれません。とはいっても、古民家で住むにはどのようなメリットがあり、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?新築購入との違いも含めてご紹介します。古民家リノベーションが流行している!30年前にも古民家をリノベーションして使うということはありました。私も実際にそのリノベーション現場に立ち合ったことがあり、その時の施主はお蕎麦屋さんでした。このケースでは、新規開業のために古民家を購入してリノベーションしたということだったのです。白川郷にある合掌造りのような外観で地域でも目を引くような建物でしたが、これはあくまでも特殊な建物であって個人が住むようなケースではありませんでした。ところが、ここ数年はこのような状況が一変し、個人住宅としての古民家再生が脚光を浴びてきました。つい先日ですが山口県のあるお宅を取材しました。代々住み続けてきた古民家をリノベーションした方だったのですが、太い梁や黒光りした木材の雰囲気を活かしたすばらしいリノベーションが施されていて感動を覚えるほどの出来栄えだったのです。このように、蕎麦店や土産物店が店舗として古民家を活用するケースがほとんどだった時代と比べると、普通に住むために古民家を購入してリノベーションするケースが急増しています。あなたも古民家の魅力にふれ、古民家を購入してリノベーションをするという選択も検討してみてはどうでしょうか?古民家リノベーションとは?そもそも古民家とはどんな定義なのでしょうか。明確な基準はないのですが、少なくとも戦前さらには大正時代以前の住宅と考えればほぼ間違いありません。そして、この古さを感じさせる雰囲気をそのまま、または残しつつ、機能性や快適性は現代基準に引き上げることを古民家リノベーションといいます。ですから、外観や室内の太い梁などは残し効果的に見せながらも、快適な温度や湿度を保たせるような施工をするのです。古民家リノベーションのいいところ物件によって程度の差こそあれ、天井が高く非常に広い空間を確保できます。一般的な在来工法ではある程度の間隔で柱が必要になりますし、空間を確保するための強い梁材を確保するのも大変なことです。この梁というのは建物にとって強度を確保する主役。広い空間を確保するには、強靭な耐久力を持った梁材が不可欠です。しかし、現代風の住宅でこれを再現しようと思うと、この梁材を見つけるのが一苦労ですし、もし見つかってもその値段はかなりの高額になるでしょう。古民家風の宿や和食レストランへ足を運んだことはありますか?宿名は忘れましたが、青森県の古民家に宿泊したことがあります。この宿は外観もさることながら食事をする場所が、何とも言えない雰囲気をかもしだておしゃれでした。全体的な雰囲気として「おしゃれだな〜」思ったのですが、特に気になったのが古い木材です。ここでいう木材とは柱や梁のこと。とくに梁は見事なもので、思わず下からまじまじと見上げてしまうほどでした。この梁は長い年月を経て黒光りしていました。床に炉が4か所切ってあったのですが、ここから上へ立ち上る煙に燻されたのです。そしてもう一つのおしゃれデザインポイントが梁の反り。横に渡された梁がひらがなの「へ」の字型をしているのです。厚みがあり、への字型にカーブし、そして煙に燻され黒くなっている長い一本の木が頭の上を横に渡されているのですが、不思議なことにいくら眺めていても飽きませんでした。デザイン性がいくら高くておしゃれであっても、冬は寒くていられなく、動線も最悪でなおかつ段差だらけではいただけませんね。しかし、古民家リノベーションのよいところは、この問題を見事に解決できることにあるのです。非日常性はいいでしょう。今では探すことすら難しい立派な木材を頭上に渡した設計などは非日常の極みです。そのうえ冷暖房の設備は最新式のものを入れられますので快適性はしっかりと約束されるのです。古民家の主要構造部分だけを残してリノベーションするので、最新式のシステムを入れ込むのはさほど難しいことではなく、これにより非日常性と機能性が見事に同居できるのです。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!新築購入VS古民家リノベーションでは、新築を購入するのと古民家を購入してリノベーションするのではどちらがいいのでしょうか?違いをみていきましょう。新築にしろ古民家を探すにしろ、いずれも今の居住地を離れて暮らすことになります。つまり建築場所を探さなくてはならないのですが、ここに両者の違いが表れてきます。新築住宅購入の場合は街中にある売地を探すか分譲業者などが開発する団地などを探すことになるでしょう。それに対して古民家住宅は既に建っている建物を探すわけですから、どうしてもその立地条件に差異が出ます。古民家の特性はそもそも建っている場所が街中にはあまりないので、どうしても郊外や田舎になるでしょう。街中で古民家に住みたいという方には少し難しいかもしれません。しかし、周りに自然があり周囲に家がないような場所に住みたいという希望がある方にとっては、更地で家を探そうと思ってもこのような場所ではなかなか土地が出にくいとも言えます。それぞれに長所短所があるわけですが、新築購入と古民家を購入してリノベーションをするのでは、その場所を探すことにこのような違いが生じることを覚えておきましょう。一概によいとはいえませんが、新築購入ではその外観をどうしようと個人の自由です。場所によっては分譲地の景観規約などがあると自由にはできませんが、それでもほぼ自由といってよいでしょう。それに対して古民家の場合はそもそも建っている場所の生活スタイルとしてはゆったりとした地域が多いことに加えて、周囲ものどかな日本の景色が広がっている場合が多いと思います。古民家住宅は中をどうリノベーションしようと構いませんが、こう考えると外観を大きく変えるのは周囲の環境とかけ離れてしまうため、あまりよい選択とは言い難いかもしれません。しかし、多くのヨーロッパ諸国と同じように、自分に制約や自由があるということはご近所さんも同じような状況であることを意味します。したがって、落ち着いた外観の新築住宅をせっかく建てたのに、お隣さんが突如ショッキングピンクの外壁に塗り替えた、という悲劇が起こることもあるのですが、古民家を購入する場所に置いてお隣がいきなりこんなことをするという可能性は低いと思います。古民家リノベーションにかかる費用の相場一般の住宅をリフォームするのと比べて、古民家リノベーションは全面的なリフォームを意味しますので費用はどうしても高くなります。これは、構造の主要部分を残したスケルトンリフォームを基本とするからですが、もちろん一部分だけをリフォームする手もあります。ただ、基本は全面的なリノベーションをおすすめします。その費用ですが、一般的な広さである30坪程度の古民家リノベーションで2,000万円前後は見てほしいです。古民家再生においては断熱材などをほぼ新地住宅同様に設置しなくてはならないことに加えて、水道の配管を新たに引き直すなどの工事が発生するからです。もう一つは家の劣化具合です。これだけは個々の案件によるのですが、仮にかなり傷んでいるとすれば相応の修理費用が掛かってきます。古民家リノベーションですてきな住まいを実現!古民家リノベーションは費用の面ではそこそこしてしまうのですが、もともとの古民家を安く購入できれば新築購入とさほどの差は生じません。一般的な新築住宅も魅力的ですが、古民家をリノベーションした非日常的な家に住むことはそれを上回るメリットや満足感を得られます。ただ、家を買う前に強くおすすめしたいのは、古民家をリノベーションした住宅の見学です。機会は少ないですが、マメに情報を探していればそのような現場見学会も開催しています。【無料】見積もり・比較でリフォームが安くなる!プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月27日持て余している和室はありませんか?和室をリノベーションするなら、洋間にかえるか、和モダンの部屋にかえるかの選択肢があります。それぞれどういった工事が必要なのか、費用や工期についてもご紹介します。和室をリノベーション。どんな間取りにしますか?和室を洋室にリノベーションするケースは大変ポピュラーな工事ですね。とくに高齢の祖父母が亡くなったために、普段暮らしていた和室、もしくは寝室にしていた和室が空いてしまうケースです。今回は、和室をリノベーションする場合の2つの事例をご紹介します。パターン1. 和室→洋室にリノベーション和室を洋室にリノベーションする際に必ずする工事は、畳からフローリングの変更です。材質や色目をイメージに合わせて選択します。次に来るのはクロスの張替えでしょう。祖父母が居室にしていた和室ということを想定すると、一般的なビニールクロスだった可能性は低いと思います。つまり、爪で軽く引っ掻くと土がボロボロと剥がれてくるような壁かもしれませんし、ひょっとしたら板張りかもしれませんので洋室のイメージに合わせてクロスを替える必要がでてきます。あとは照明とカーテン。照明だけ和風ではおかしなことになりますので、洋風の照明を選ぶことになるでしょうし、カーテンに関してもカーテンボックスも考慮しながらまったく新しいものに変えることがメインとなります。また、押入れがあると思うので、これを洋風のクローゼットに変える工事が必要になります。畳をフローリングに変える工事だけなら15〜20万円程度で済むはずですが、ここでは完全な模様替えを念頭に置いていますので、60万円~90万円ほどかかるとみてください。あとはフローリングの素材選択が比重を占めます。特殊な素材などを使ったり、場合によっては思い切って床暖房にしてしまおうとなると費用は当然変わってきます。とくに床暖房を設置する場合は、それに適した床材の選択が必要となってしまいます。工期はずばり1週間以上。どんなに小さな工事でも、和室から洋室へのリノベーションでは1週間をみてください。そのうえで凝ったカーテンボックスを付けたり、間接照明を駆使したようなリノベーションでは、配線工事などが複雑になるので2週間程度を要することもあるでしょう。和室から洋室へリフォームするのですから、雰囲気はもちろん一新されますし、クロスなども新品ですから気分もいいでしょう。また、多くのお宅がそうなのですが、使い手のいなくなった和室はそのまま放置されるケースがほとんどです。同じ家なのに和室の中にここ2〜3日入っていないなどということさえ起こります。洋室にして変わるのは、その部屋の中に入る頻度が圧倒的に変化すること。もちろん、リフォームした後の洋室をどんな目的で使用するかにもよりますが、和室だったときよりは間違いなく出入りする頻度が増えます。和室は座って使うことを前提にした居室になります。たとえば和室で庭を見るときは座って見ていたはず。ところが洋室にリフォームすると、その視点の高さも変わるので、これまでとは異なった景色が広がることとなり、気分一新にはもってこいですね。パターン2. 和室→モダン和室にリノベーション和モダンは私も大好きなデザイン。インバウンド需要を見越した外国人富裕層向けホテルでも、この和モダンを取り入れる傾向が顕著です。これを一般家庭の和室に取り入れるとどうなるのか?まずは畳。モダンと言っても和室ですから畳は必須。でも、よく見かける一般的な縁がある畳ではなく、縁がない野郎畳や琉球畳などを使うことが多いようです。縁がないだけでも随分と斬新な感じがしますからね。そして次は壁紙。一般的な和室は茶系統か白色のクロスなどを使用しています。ところが、和モダンテイストの高級ホテルの部屋に見られるような、鮮やかかつ艶やかな朱色を大胆に使ってもよいでしょう。また、照明も必須アイテム。費用は掛かりますが、天井に完全埋め込み式の照明はとてもおしゃれでおすすめです。また、私の個人的な感想では、障子は絶対に欲しいところ。ヒルトンホテルに泊まった経験のある方は思い出してほしいのですが、あのホテルは室内窓の内枠に障子が使ってあります。部屋自体は洋室設定なのですが、障子の存在感が独特でまさに和モダンの雰囲気をかもしだしています。大まかな費用目安ですが、50万円~150万円としておきます、少し幅を持たせて書きましたが、照明一つとってもあまりに金額の幅があるので、このようにさせていただきました。ただ、大掛かりな工事をしなくても、畳を半畳の琉球畳に変え、壁紙を紫、朱、藍などでまとめればそれなりに和モダン感は出ますし、旧来からある床の間をモダンな造りにすれば、大きな金額を出さずにリフォームができるのではないでしょうか。洋室へのリフォームと同じですが、和室から和モダンへのリフォームも最低1週間はみた方が無難です。とくに、複雑で凝った和モダンにする場合は2週間程度を見るべきです。従前の和室が物凄く本格的な和室であれば話は違いますが、和室をリノベーションして和モダンに変える計画をされている方がいうところの和室は、おそらくそんな本格的なものではないはずです。それどころか和室ではなく、ただ単に畳が敷いてある部屋ということで和室と称しているケースも多いようです。建築当初は新しいのでそれなりに機能していたかもしれませんが、その部屋を愛着を持って使っていたご両親が亡くなった後は、下手をすると開かずの間になりかねません。そのうえ自然光も入らないような部屋だと、そこでくつろごうという気さえ起こりませんよね。そんな和室を和モダンにすればイメージは一新。ほとんどの人が人生の中で和モダンという部屋がある住宅に住んだことがないはずです。ホテルでの経験はあるかもしれませんが実際の暮らしとなるとそうなるでしょう。つまり、和モダンの和室を作っての生活は、他の部屋をリフォームするのと比べてはるかに新鮮な気持ちになれるでしょう。この効用が和モダン和室にすることで得られる最大の効果ではないでしょうか。持て余している和室をそのままにするのはもったいない両親の他界によって和室が余り、うまく使いこなせずに困っているケースは非常に多く、私が現場で見聞きすることが多い事象の一つです。しかし、余った和室を放置しておいても、実生活ですぐに困ることはありません。それが仇となって、何時までも手つかずの部屋として放置されてしまうのです。もし、皆さんの中で同じ境遇の方がいれば、是非とも和室のリフォームをご検討ください。和室のリフォームはここまで書いてきたように、【和室⇒洋室】にするか【和室⇒モダン和室】にする選択肢がほとんどになります。一般的には洋室に変えてしまい、家族の居室にするか納戸として収納スペースを増やす場合が多いようです。しかし、そこに和モダンという選択肢もあることを思い出してください。和室でもなく洋室でもない異次元の空間。こういった空間が自宅にあるのは素晴らしいことです。プロフィール森住宅コンサルタント株式会社代表取締役森雅樹名古屋生まれ。法政大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職し戸建て住宅営業を経験。退職後は都内の零細工務店において戸建て営業とリフォーム営業に従事。その後、森住宅コンサルタント㈱を興して独立。現在は住宅会社と消費者向けの講演、執筆、コンサルティング活動を行う。買う側、売る側双方の立場を熟知したうえでのアドバイスを行っている。住宅購入者向け、住宅販売者向けの単行本20冊以上。森住宅コンサルタント(株)
2019年02月26日ワンフロアのようにI邸は築18年の住宅のリノベーションだ。改築前は細かく区切られて小さな部屋がたくさんある間取りだった。そこで「ワンフロアのような感じに」と建築家に依頼した。「あと、廊下を無くしてほしいとお願いしました」と奥さん。「子どもが大きくなって外から帰ってきたときに、廊下があると顔を合わさずにそのまま自分の部屋に行ってしまうかもしれない。それがいやだったので、できるだけオープンにしてくださいと」「ワンフロアのように」というリクエストに対し、あえて既存の壁を一部残した上で穴(開口)を開けていった。グレーの床はフレキシブルボードの表面を研磨した上で撥水剤を塗布している。あえて壁を残す「ワンフロアのように」というリクエストを受けた建築家の桐さんは、あえて既存の壁を部分的に残すという選択をして提案を行った。「壁をすべて取り払うこともできましたが、ある程度残し、その残した壁でフレームをつくって、フレームの向こうにまたフレームが見えるという構成にしました」(桐さん)。この提案を受けた奥さんの感想は「壁をぜんぶ取ってしまったほうが広く感じられて気持ちいいのでは?」だった。そしてまた、「壁を残したほうが室内の風景の変化が楽しめる」という桐さんの説明にも「実際はどうなんだろう」と思っていたという。しかし住んでみるとその思いは大きく変わった。桐さんが言った通り、室内をさまざまに縁どる壁/フレームのおかげで移動のたびに見える風景が刻々と変わっていく。そして「壁があることで空間が区切られている意識もあって、子どもたちも“ここらへんで遊ぼう”と。わたしも片付けなどをする時などには“だいたいこのあたり”というふうになんとなく空間を区切ることができるのがいいですね」と話す。リビングからダイニング・キッチンを見る。空間にさらに変化をもたらすために壁の開口部分の高さを変えている。天井を抜くとても低い印象があった既存の天井を取り払うという提案が出たのは最初の打ち合わせ時だった。「天井を抜けば気積が確保できて気持ちのいい空間になるというのは予想していました。それで屋根裏をのぞいてみたら大きな気積があったので、やはり天井をはがそうということになりました」(桐さん)。これで頭上に広々とした空間を確保することになったが、奥さんから「トップライトを付けたい」というリクエストが出されたため、視線が空まで抜けてさらに開放的な印象が強まることに。壁の棚はあえて存在感のある厚いものに。ダイニング・キッチンの家具はラワンの突板にオイル塗装。トップライトを2カ所に設けたため、室内は冬でも暖かい。さらに広く縦方向だけでなく横の方向でも空間を拡張した。かつてベランダがあった部分にまで室内空間を広げたのだ。「南側の開口は羽目殺しにしたいという希望があったので、だったらサンルームではないですが室内でも洗濯物を干せるように思いきり広げてしまおう」(奥さん)ということだったらしい。ベランダをつぶして軒先まで羽目殺しのガラス壁面を後退させた。「それによって既存のフレームの外側にもう1枚レイヤーがある状態をつくることができて、さらに空間が重層化した印象になりました」と桐さん。スチールの柱よりも外側は増築部分。階段近くから道路側を見る。壁と柱によって空間が幾重にも縁どられている。バルコニーのあった部分まで拡張して広く開放的なリビングスペース。寝室から階段越しにダイニング・キッチンを見る。生活感を消したいという奥さんの希望からごみ箱はキッチン下に納めている。1階から見上げる。1階にはIさんの祖母が暮らす。できるだけ空間が広く感じられるように浴室の壁・扉はガラスに。階段からダイニング・キッチンの天井部分を見上げる。この家に住み始めて1年とちょっと。Iさんはダイニング以外ではリビングに家族が集まることが多いと話す。「テレビの前のスペースが“家族の憩いの場”になっていて、あそこでゲームしたり遊んだりしています。とても開放的だし高さもあって実際の面積以上に広く感じられて、伸び伸びと遊べたり過ごしたりできるのが楽しいですね」奥さんはキッチンにいる時間が長いという。「子どもの様子をみながら料理ができるし、リビングにいる子どもとも会話しながら作業ができるのがとてもいいですね。あとはやはり壁や柱を残していただいたのが良かったと思います。風景の変化も楽しめるし、子どもはかくれんぼしたりとかしてこの空間を楽しんでいます」さすがに残した壁が「かくれんぼ」に使われるとは建築家も想定していなかっただろう。しかし言われてみると、かくれんぼに適した場所がそこここにあるのに気づく。ワンフロアの空間に壁が適度に残されているというところが子どもの遊び場所として打って付けなのだろう。ダイニングから“家族の憩いの場”であるリビングスペースを見る。ベランダのあった部分まで室内が拡張されている。I邸設計KIRI ARCHITECTS所在地東京都杉並区構造鉄骨造規模地上2階延床面積77.8㎡
2019年02月25日名古屋駅の南側に広がる、新しい街「ささしまライブ24」。そんなささしまライブ駅を最寄駅とする、名古屋駅へ自転車やバスでアクセス可能な団地のご紹介です。都心にありながらこのゆったりとした環境は羨ましい!リニューアル工事が進み、街とともに進化を遂げている「豊成団地」を拝見してきました。 豊成団地ってどんなところ? 名古屋駅へ自転車圏内。ささしまライブの発展にも要注目のエリアです「ささしまライブ24」は、旧国鉄笹島貨物駅跡に広がる再開発地区。地上37階建の高層タワー「グローバルゲート」など、真新しいビルが建ち並ぶ新しい街です。2017年には、グローバルゲート低層階の商業ゾーンがオープン。個性的なショップや、おしゃれなカフェ、レストランが集まり、名古屋の中でも新スポットとして注目されています。 未来的な景観の、ささしまライブ駅前。 団地までのアクセスは、あおなみ線の「ささしまライブ駅」から徒歩9分、または近鉄線の「米野駅」から西に徒歩10分。ただし、団地の目の前にはバス停があって、名古屋駅まで約12分という便利さなので、ふだんの移動はもっぱらバス、あるいは自転車になりそうですね。栄まで直通のバスもあります。そしてバス停を降りると、団地のお隣にはスーパー、ドラッグストアもあるので、日常のお買い物に困るということもなさそうです。団地の敷地内にはクリニックもあります。 豊成団地の詳細を見る ゆったりとした環境のある、大型団地豊成団地は、5棟の高層の建物からなる大きな団地。こんなに利便性の良いエリアにあることに驚くほど、空間がゆったりと使われていて空を広く感じます。 ご案内してくださったのは、UR都市機構の稲田さん(左)と大井さん(右)。棟と棟の間には、ちょっとした遊具などもある公園が広がります。 団地の敷地内には保育園があり、小学校も隣接。住棟の間は、思い切り走り回れる大きな公園になっているので、子育て中のファミリーにとっても嬉しい環境です。 住棟のあちらこちらにとても雰囲気のある壁画があり、お聞きしたところによると地元の瀬戸出身の陶芸家の作品で、建設当初からのものだということ。素敵ですね。2号棟は、真ん中に大きな吹き抜けの空間がある「ツインコリダー」型! 共用部分を大幅リニューアル。より暮らしやすくなった新しい団地スタイル そして豊成団地、注目したい最大のポイントは、共用部分の大規模リニューアルが現在進行中というところ。今回ご紹介する2号棟は、特にリニューアルが終わったばかりで、最新の設備を備えた「ニュー団地」になっているんです。 入り口から住棟までの通路に設けられた大きな屋根。バス停からお部屋まで、濡れずに歩いて来られます。そして住棟エントランスは、嬉しいことに、オートロック付きなんです!自動ドアに描かれているのは、このエリアの地図。エレベーターホールも、間接照明でとても雰囲気がいいです。ホテルや高級マンションのようですね。 部屋番号の表示もおしゃれ。こんなところまで、ちゃんとデザインされているんです。 豊成団地の詳細を見る カラーコーディネートされたリノベーションルームへ 間取りを変えて開放感たっぷりご紹介するお部屋は、3DKから2LDKへリノベーションされたお部屋。60㎡近いお部屋ということで、ゆったり暮らせるのが魅力的ですが、間取りが変更されたことでより暮らしやすいお部屋になりました。 こちらは、リノベーション前のお部屋。襖で仕切られているので、キッチンは少し暗い印象です。 こちらがリノベーション後。仕切りを取り除いたことで、12.5畳の広々としたLDKに。窓からの光が差し込んでとても明るいですね。「壁の上部には、珪藻土入りの塗装が施されているんです」と稲田さん。 「ナチュラル」と「オーセンティック」の2つのカラーパターンでコーディネートされたお部屋(写真は「ナチュラル」のお部屋)。LDKの壁の1面はアクセントカラーのクロスで、上部は珪藻土入りの塗装が。珪藻土には、匂いを取り除いたり、湿気をコントロールするという嬉しい効果もあるんです。 残りの2部屋は、床座でも落ち着ける和室。襖や壁も白で統一されているので、とても明るい印象でした。 豊成団地の詳細を見る 水回りもおしゃれにキッチンやお風呂といった、水回りの空間も、全体の雰囲気に合うようなコーディネートがされていました。 キッチンは、木目調デザインの新しいものに。ガス3口が嬉しい。天板が白くてお掃除もしやすそうです。お風呂は、木目調シートを貼って雰囲気を一新。 都心にありながら、ゆったりとした環境、広々としたお部屋での暮らしが手に入る豊成団地。ささしまライブ地区の今後の変貌も含めて、注目の団地と言えそうです。 豊成団地の詳細を見る 豊成団地募集中のお部屋はこちら2号棟 404号室(2LDK/59.46㎡/賃料69,200円/共益費2,900円) この部屋の詳細を見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月20日名古屋駅、今池駅まで直通アクセス、桜通線の相生山駅に、とても風通しが良くゆったりした環境が楽しめる団地があります。そんな団地ならではの魅力を持ちつつ、室内を全面リニューアルし、暮らしやすさも大きくアップしたリノベルームを拝見して来ました。 相生山団地って、どんなところ? 桜通線が延伸、駅近なのに自然豊かな環境が魅力地下鉄桜通線「相生山」駅から徒歩9分。「相生山」という名前の通り、駅から少し上った先に広がる、31棟906戸の大規模団地です。相生山には、ホタルが訪れることで有名な相生山緑地、それに、大きな池を囲む戸笠公園があり、自然豊かなことで知られる地域。2011年に桜通線が延伸したことで、名古屋駅、今池駅まで1本でアクセスできるようになり、利便性が大幅にアップしました。 相生山駅の出口を出て、すぐお隣に入り口のある戸笠公園。この公園を抜けていくと、ちょっと団地への近道になります。この風景はとても心和みます。春には桜が咲き誇る名所としても知られているそう。楽しみですね。 駅から十分徒歩圏内なのに、とても自然豊かな環境があるというのが、魅力的だなぁと思いました。桜通線の始発駅の2つお隣ということもあって、朝は座って通勤ができそうなところも嬉しいです。 ご案内してくださったのは、UR都市機構の西谷さん(写真左)と木納さん(写真右)です。 相生山団地の詳細を見る 休日は、思い切り体を動かす!そんな習慣ができそうです相生山団地は、5階建の中層の住棟がずらりと並ぶ大型団地。それにしてもUR賃貸住宅の団地って、敷地の中の通路や公園など、いつ行っても綺麗に整備されていて、とても気持ちが良いんです。スタッフの方が清掃されているところも頻繁にお見かけするんですが、そんな風に大切に暮らし継がれてきた団地、大事に、長く住みたくなるな、といつも感じます。 相生山団地も、住棟の間のスペースが広めにとられていて、敷地内をお散歩するのも楽しそうだなと感じました。遊具の設置された、ちょっとした公園もいたるところに。大きな運動広場もありました。広い……! 駅のすぐお隣にあった戸笠公園も、池の周りにウォーキングコースが整備され、さらにテニスコートや野球場までが備わった大きな公園だったのですが、ここで暮らしたら、週末には体を動かすのが自然と習慣にできそうですね。 公園からの見晴らしも良く、風が抜けていく、気持ち良い環境です。 相生山団地の詳細を見る 相生山団地イチオシ!リノベーションルームを拝見 比べるとわかる、「暮らしやすさ」へのこだわり今回拝見するのは、3DKの間取りを2DKに変更したリノベーションルーム。ビフォアのお部屋と比較をさせていただきました。 こちら、ビフォアの3DKのお部屋。リノベーション後の、2DKのお部屋のダイニング・キッチン。仕切りが取り払われたことで、とても広々と感じます。エアコン、モニター付インターフォンも設置され、設備面も大きく向上しています。リビングの1面は、グレーのアクセントクロス。左側の壁上部は、珪藻土を含んだ塗装が施されていて、調湿・防臭などの効果があります。 南側のお部屋は、間の仕切りを取り払ったことで、より自由度高く、開放的に使えるダイニングルームに。「オーセンティック」をテーマに、少しシックで大人っぽいカラーコーディネートがされているので、モダンなインテリアもよく似合いそうです。 こちらは和室のビフォア。こちらがアフターのお部屋。「襖&畳」という要素は変わっていないのですが、カラー畳に変え、襖もちょっとおしゃれなデザインのものに変えたことで、だいぶモダンな印象になりました。これならあえてベッドを合わせてもうまくきまりそうです。 相生山団地の詳細を見る やっぱり「水回り」が新しいと気持ち良いリノベーションのお部屋を選ぶときは、特に、「水回り」の設備に注目するのがポイント。築年数が経っていても、水回りがしっかりリニューアルされているお部屋なら、気持ちよく暮らすことができます。 相生山団地のリノベルームでは、キッチンも新規交換済み。また、洗濯機置き場が今回から新たに設置されたことで、洗濯しながら料理もできます。洗濯物を干す際も、すぐ横がベランダですし、家事動線にとても配慮されているのが嬉しいですね。洗濯機上部の棚も洗剤置きなど重宝しそうです。ガス3口の機能的なキッチン。真っ白のシンプルなデザインも、良いですよね。キッチン奥はホーローパネルなので、ふき取り掃除も簡単です。 そして、一番変わったのが、バスルームと洗面所のスペース。デザインも一新されて、おしゃれになっていましたよ。 こちらは、ビフォアのお部屋。お風呂場のピンクのタイルなどちょっとレトロな昔ながらの雰囲気だったのが……かなりスタイリッシュな洗面台がついている!これは嬉しいです。タオル掛けや電気のスイッチなど、細かい部分もデザインが良いと、毎日触れる部分だからやっぱり嬉しいんです。お風呂も浴槽がちょっとゆったりしたものに。壁にもシートが貼られて、見違えましたね。アクセントカラーも好印象です。カーテンレールで仕切るタイプだった脱衣所入り口も、新しく引き戸がついていました。この引き戸もデザインが良くていい感じ。陽の光を通す、半透明ふすまが使われているそうです。 ふたり暮らしにも十分な広さのお部屋でも、4〜5万円台と、比較的リーズナブルに暮らすことのできる相生山団地。デザインも、気になる設備もしっかりリニューアルされたリノベーションルーム、なかなか良い選択肢のひとつだと思います。 相生山団地募集中のお部屋はこちら5号棟 303号室 (2DK / 47.99㎡ / 賃料 57,700円 / 共益費 2,200円) この部屋の詳細を見る 出典: goodroom journal記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月19日住みたい街ランキングで上位を占める街の多くを通過する人気の沿線、「阪急神戸線」。この路線を使い、仕事で大阪に通いながらも住む場所は神戸、という方は多いのではないでしょうか。交通の利便性も高く、さらにファミリーにも人気のある、まさに生活していく上で満足度が高いエリア、阪急神戸線沿線の物件をまとめました。 関西人の憧れ、阪急神戸線の魅力とは 関西人の憧れ路線、阪急線の大動脈である阪急神戸線。アクセス抜群で街の雰囲気も洗練されていて、人気の理由もうなずけます。関東で例えるなら、東京・横浜を結ぶ東急東横線のようなエリアです。「阪急電車」という映画があるように、阪急沿線にはどこか懐かしく、不思議な時間が流れています。新しいものを拒まず、それでいて古いものも尊重する雰囲気が、住む人の心を惹きつける人気の理由なのかもしれません。 関西の住みたい街ランキング、不動の王者「西宮北口」 2018年度の住みたい街ランキングの王者「西宮北口」。同ランキング2位の「梅田」、そして3位「神戸三宮」の間に位置する駅です。この駅には、昔はプロ野球の球団である“阪急ブレーブス”の本拠地だった西宮球場の跡地に、260を越える専門店が並ぶ巨大ショッピングモール“西宮ガーデンズ”があり、買い物などをする上で不自由することは何もないと言えます。駅の南西側には県立芸術文化センターがあり、芸術と文化を発信しています。阪急神戸線沿線の武庫之荘・塚口・園田・神崎川などは、西宮北口にいずれも10分以内で行くことができるエリアとしても大人気。しかも梅田にも20分圏内というから、その便利さがわかりますよね。特に、ファミリーに人気の街でもあります。交通の利便性が良いと同時に、閑静な住宅街が広がる西宮北口。子育てにはぴったりの環境と言えるでしょう。 お待たせしました!阪急神戸線「武庫之荘」~「夙川」の物件をご紹介します 【武庫之荘】洋室17畳のゆったりリビング。憧れのデザイナーズ賃貸。(1R/34.02㎡/6.8万円) 南向きのあたたかな光が差し込む室内は、なんと洋室17畳分もあります。収納スペースはないのですが、これだけ広ければ自分で工夫して収納コーナーを作っても、くつろげる場所は十分確保できそうです。この物件のもう一つの魅力は、バルコニー。写真で見るだけでもかなり広いですね。一人用のベンチシートを置いて、ゆっくり読書をしたりしてもいいかも。夢は広がります。1Rで30㎡超え。一人暮らしベテラン勢の方にぜひおすすめしたい! この部屋の詳細を見る 【武庫之荘】デザイナーズ風、無垢床あったかリノベ。(1R/30.48㎡/6.9万円)なんと駅徒歩約1分!もともとオフィスビルだったものを、住居用にコンバージョンした物件です。床にはパイン材のフローリングを敷き詰められていて、温かみのある空間に。元ビルの無機質さと無垢のぬくもりがとってもマッチして素敵な空間へと生まれ変わりました。個人的にいいなぁと思うのが、この玄関前のちょっとした広さ。なかなか一人暮らしのお部屋だとこうした物件は少ないですよね。おしゃれなスリッパ入れ置いたり、季節の花をそっと置いたり。そんな生活ができそうです。水回りは西洋アパートメント風で、バスタブと洗面が1つの空間にあります。スケルトンが気になる方は、カーテンレールがあるので、そちらを活用してくださいね。 この部屋の詳細を見る 【夙川】カップルからファミリーまで。落ち着いた住環境も魅力。(1SLDK/65㎡/13万円)人気の「西宮北口」から一駅。夙川駅から徒歩13分のTOMOSのリノベーション物件です!実はまだ完成前なのですが、ぜひおすすめしたく、イメージ写真でお届けします!気になる間取りは“1SLDK”と、あまり聞きなれないものかもしれません。“S”とは、採光が規定以下しかない「サービスルーム」のこと。9.5畳のこのスペースは、壁にはアイアンバーが設置される予定なので、ウォークインクローゼットのような収納スペースにしたり、書斎スペースとしても十分な広さ!南向きなのでリビングにはたっぷりの日差しが差し込みます。寝室にも窓が南向きにあるので、朝起きたらどんよりした朝は迎えなくて済みそうです。19畳の広々リビングと、寝室、そしてサービスルーム。カップルからファミリーまでお勧めしたい一部屋です。 この部屋の詳細を見る 【西宮北口】キッチンが素敵な、爽やか水色ルーム(2LDK/57.75㎡/19.5万円) お待たせしました。西宮北口が最寄りの物件です。室内に入ってまず目に飛び込んでくるのは、なんといっても鮮やかな水色の壁紙。フローリングや扉など、全体的に白をベースカラーにしているので、青がとっても映える、爽やかな印象の物件です。 6畳側のお部屋の壁紙はこんな感じ。随所に入居者の方への配慮が感じられる、きれいなお部屋ばかりです。キッチンも広々として使いやすいシステムキッチンです。カウンター式になっていて、なおかつ隣のお部屋のすぐ側にキッチンがある仕様です。お子さんや旦那様が朝起きてこなかったら、ごはんのにおいで誘惑しましょう。 この部屋の詳細を見る 阪急線沿線で暮らすイメージは、つかめたでしょうか?便利で、しかも住環境もよい場所ばかりの人気の沿線です。今回ご紹介したお部屋以外にもまだまだ素敵な物件が眠っています。ぜひ眺めてみてください。皆さん一人ひとりに合ったお部屋に出会えますように! ※掲載家賃は管理費込みです。変更、満室になる可能性があります。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月19日煙突との出会いが始まりだった吉祥寺の賑やかな商店街から1歩入ると、そこは閑静な住宅街。以前は鍼灸院だった築20年程の3階建て鉄筋コンクリートの建物を、2世帯で暮らす戸建てにリノベーション。住人は店舗のディレクションや空間設計を手掛ける鈴木善雄さん、舞さんご家族と、舞さんのご両親の引田ターセンさん、かおりさんのご夫婦だ。「結婚した当初は、いつか古い物件を改装して暮らせたらなと考えていましたが、義父母からいい物件があるから一緒に住まないかという話をいただいて。訪れてみると、1階に暖炉のある住宅でした。煙突のある家なんて、東京ではなかなか建てられないけれど、ここならずっと自分が憧れていた薪ストーブも設置できるだろうと」そう語るのは、新木場で複合施設「CASICA」のディレクションを手掛ける鈴木善雄さん。1階はご両親の住居、2階はゲストルーム&作業場、3階を鈴木さんご家族の住居に。2世帯それぞれの、思い思いのリノベーションが始まった。ヨーロッパの古い照明に、日本の古道具の作業台など、年代を感じさせるインテリアが味わい深い3階。昨年11月、新木場にオープンした複合施設「CASICA」は100%LIFEでも掲載。「CASICA」「スタンダード トレード」にリノベーションを依頼。ホテルのように洗練されたシンプルで居心地のいい1階。古家具を独自に再構築鈴木さん家族が暮らす3階のフロアは、3LDKだった間取りを70㎡ほどのワンルームに変更。荒々しい古材を敷いた床に工業的なペンダントライト、日本の古い家具などがあしらわれた空間は、おふたりが手掛ける店舗の世界観のよう。「何風というのではなく、好きなものを選んで、縛られることなく構築したいんです。インダストリアルと和家具が合わないわけではないし、トルコのラグもあればアメリカのソファなど、国も色々とミックスしていいと思っています」。リノベーションは、善雄さんと大工仲間達とDIYで少しずつ着手していったそう。壁づけのキッチンは、和箪笥や小引き出しなどをパズルのようにはめこんだ棚に目を奪われる。「日本のものをどう現代的にアレンジするか、と常に考えています。畳からイスの生活になった今、和箪笥は床の上じゃなくてもいいですよね」。斬新なアイデアの溢れる空間を彩るのは、仕事の買い付けで見つけた古道具だったり、全国を車で旅する中で出会ったものだったり。愛着のあるものたちが、素朴な素材感が活かされた空間に味わいを加える。「キレイすぎると落ち着かないんです」と善雄さん。キッチンという境を設けず多様性のある空間にしたかった、という暮らしの中心にあるダイニングテーブルで。南北に開口があり光が通り抜ける。床には室内用ではないインドネシアのチーク材を張った。キッチンには、少しずつ集めた古家具などをパズルのようにはめ込み、独創的な棚をアレンジ。抜けのあるワンルームにスケルトンにした空間に、あえて1カ所仕切りを設けたのはアトリエ。「鉄加工ができる友人に頼んで、窓枠を作ってもらい、わざと錆びさせてガラスをはめ込みました」。現在は仕事部屋にしているが、保育園に通うお子さんがもう少し大きくなったら、いずれ子供部屋にする予定だそう。「壁は後からいくらでも作れるので、最低限に。ベッドルームにも仕切りは設けませんでした」。床と同じ古材を面材にして、壁一面に収納を設けたベッドルームは、サンルームからの明るい日差しで満たされる。「ここに暮らすようになって、グリーンを育てるのも楽しくなりました」。薪ストーブが鎮座するリビングで、家族で語らう暖かな時間も偲ばれる。「1階には両親がいることで、一緒に食事をしたり、息子を見てくれたり、たくさんの時間を共にするようになりました。仕事の話も夫も交えて色々と話せる関係なので、いつもたくさんの刺激をもらっています」と舞さん。LDKの一角に仕切りを設け、アトリエを設置。ガラスの窓を光が通過する。現在、仕事部屋にしているアトリエは、いずれは子供部屋にする予定だそう。リビングに隣接したベッドルーム。壁のように見えるよう、床と同じ素材で収納を設けた。南側のサンルームは植物がよく育つ。お子さんの遊び場にも。ESSE社の「THE IRONHEART」が置かれたリビング。クックオーブンなど機能も充実。チェーンソーと斧で薪割りをしているそう。北欧テイストの1階「早期リタイア後がこんなに充実するとは思っていませんでした」。と語るのは、舞さんのご両親、引田ターセンさんとかおりさん。人気のパン屋さんとギャラリーを営みつつ、2世帯での暮らしを楽しんでいる。140㎡ある1階は、3階と打って変わって、北欧テイストで統一されたシンプルでナチュラルな空間が広がる。「以前からおつきあいがあって、家具のデザインなどが好きだったスタンダードトレードさんにリノベーションをお願いしました」。薄い緑の混ざった珪藻土の壁、オークの天井や家具、麻混の絨毯の敷き詰められた床。穏やかで居心地のよい空気が流れる。「私たちが求めたのはやりすぎない、主張しないインテリア。和でも洋でもなじんで、ずっと使い続けられるテイストが好きなんです」。1階は床面積140㎡の広々空間。暖炉のある山小屋風の空間だったのを、北欧テイストに。コンクリートの冷たい躯体に、木とガラスで温もりを加えた。ハンス・J・ウェグナーのテーブル、フリッツ・ハンセンのイスなど、内装に合わせて家具もセレクト。吉祥寺で「ギャラリーフェブ」、パン屋さん「ダンディゾン」を営む、ターセンさんとかおりさん。普段はキッチンとリビングの間の空間で仕事をすることが多いそう。ワンルームを半オープンの仕切りと床の段差が緩やかに分ける。人の集まる居心地のいい家に鍼灸院だった南側のスペースは、外構の緑とルーバー状になったガラス窓から光が差し込む、明るいベッドルームに。暖炉のある広々としたLDKは、大人数でパーティーを開いたり、何人かで料理をしたりも可能な余裕のスペースを確保した。「婿の誕生日会には40人くらい集まりましたよ。キッチンはアイランドにシンクを入れるかどうか悩みましたが、オープンなキッチン台にして正解でした。お料理を運んだりするのを、みんなが手伝ってくれるんです」。一部分には仕切りを立てて、キッチン内すべてを見せないよう細かな計算も。「家は私たちにとって充電をするところ。明るくて風が通って、“ああ、家に帰りたい”と思えるような快適な場所にしておきたいですね」。その願いが結集した1階には、家族や友人たちが集まってくる。個性の違う2つのフロアのそれぞれの生活を、コンクリートの堅牢な建物が包み込んでいる。明るい日差しに包まれるベッドルームには、ウォークインクローゼットを設けた。ベッド脇のステップは、年を取った愛犬用。ベッドルームの入り口。ルーバー状になったガラス窓から光が差し込む。パーツにこだわり、イタリア製のグレーのタイルを貼ったバスルーム。微妙な陰影が奥行きを出す。余裕の幅を確保したキッチンでは、普段おふたり一緒に料理するそう。キッチン台の黒の面材がアクセントとなっている。パントリーにキッチンまわりのものを一括に。以前は勝手口だったところを塞いで、ガラスブロックを採用した。窓辺には、「ギャラリーフェブ」でもかかわりのある陶芸家・内田鋼一や、ガラス作家・イイノナホの作品を飾る。十字型のガラスをはめ込むようオーダーしたドア。玄関にあるイイノナホの照明がガラス越しに見えるのが、かおりさんのお気に入り。約100坪の敷地に建つ、鉄筋コンクリート3階建ての建物。元オーナーとは知り合いで、縁あってリノベーションが実現。
2019年02月18日結婚を機に中古マンションの購入とリノベーションを考えたTさん夫妻。京都で素材感を生かしたリノベを手掛けるリボーンキューブのセンスに魅せられ、一緒に物件探しから始めることに。通勤の利便性、自然豊かな環境、家族が増えても大丈夫な80平米以上のゆとりある広さという条件を叶える築42年の物件を見つけ、1780万円で購入。プロダクトデザインをしている夫のラフプランをベースに、工事費1,000万円(税、設計料、施主支給分込み)にて、フレキシブルに変化できる広々とした住まいを実現させました。■ LDKには余計なものを置かないことで開放的に普段多くの時間を過ごすLDKをできるだけ広く、と希望したTさん夫妻。もともとのLDKで飛び出していた収納を撤去して、天井をスケルトンに。そしてキッチン腰壁のモザイクタイルやグレーの壁をアクセントにしました。余計なものをLDKには置かないことを徹底したことで、広さがより際立つ空間になりました。また、キッチンカウンターの延長として造り付けた作業台は、夫婦で並んで料理をするときなどに重宝しているそう。キッチンは壁付けから対面式に変更し、イケアのキャビネットと業務用ガスレンジを組み合わせて造作しました。トールサイズのキッチン収納も同じく造作。右側はパントリーとして、左側はお気に入りの食器やグラスを飾って”見せる収納”として使っています。LDKの壁沿いにはベンチ棚を造作しました。普段は収納として使い、大勢のゲストが訪れた時にはベンチとして大活躍しています。また、バルコニーからは周囲の山並みを見晴らせます。2階でありながら、自然豊かなロケーションをたっぷり堪能できるそう。寝室とバルコニーの間には、室内干しスペースを設けました。また、寝室とLDKの間には室内窓も設置。室内窓は上3枚が開閉式で、寝室側からの風や光をLDKに呼び込むことができます。■ 寝室まわりは快適動線で家事効率アップLDKに隣接した寝室へは、ウォークインクロゼットを経てアクセスできる快適動線。「バルコニーや室内物干しスペースから、寝室を通って行き来できるようにしていただいているので、取り込んだ洗濯物を効率よく収納できるんです」と妻。ウォークインクロゼットは、「来客用の布団を置くには少し小さかったかと思いますが、衣類をおさめるだけなら問題ありません」とのこと。というのも、マンション内に別途トランクルームがあり、季節ものはそちらにストックしているからだそう。寝室はミニマルに設計しました。室内物干しスペースにつながる奥の部分は、腰壁のみにとどめて圧迫感を解消。必要に応じてブラインドで目隠しするスタイルで、右側の”ウエスタン扉”から出入りできるようにしました。床は足触りのいいサイザル麻カーペット。将来の子ども室を想定したフリールームは、2室に分けることも可能です。室内窓を付けたことで、土間側からの光も取り込めるように。■ 自転車を2台置いてもゆとりある土間「玄関に2人分の自転車やサーフボードを置きたいとお願いしたところ、奥行きのある土間の提案をいただいたんです」と夫。玄関前の個室の位置を少しずらし、奥まで貫く広い土間スペースを造りました。そして、窓からの光を生かすために個室側に室内窓を設置し、足場板でラフに仕上げた下駄箱を添えています。また、正面奥の壁のみ黒く塗装することで、奥行きある空間を引き締めています。マンション内にも半屋外の駐輪場はありますが、この土間のおかげで自転車の傷みや盗難の心配もありません。ディスプレイも兼ねて身近に置ける点も気に入っているそう。また、いずれ子どもができたときにはベビーカーを置くスペースとしても使う予定です。サニタリースペースは廊下沿いに。洗面台やミラーキャビネットは、夫が抱いていたデザインイメージをもとに造作しました。トイレは奥の壁にあしらったターコイズブルーが印象的。「新婚旅行先のギリシャで見た青いドーム屋根の色に魅せられ、どこかに取り入れたいと思ったんです」と夫。コンクリート、木、鉄といった素材のラフさを添えたスタイリッシュなT邸。「それほど大きく間取りを変えているわけではないのですが、天井板を取り払ったり、室内窓をつけたりすることで解放感が増したおかげもあり、より広がりが感じられるようになりましたね」と夫妻は話してくれました。このリノベーションをもっと詳しく見たい方は、ぜひ「リライフプラスvol.20」も参考にしてみてくださいね。リライフプラスvol.20【巻頭特集】マンションリノベ成功のためのマストアイテムW.I.C 玄関土間 パントリー がある家はいつもキレイ!【第2特集】マンション内同居、近居、二世帯…どうする? 実家との距離【第3特集】どっちがおトク? フルリノベVS部分リノベ【第4特集】どこまでできる? やってみてどうだった?※物件価格、工事費、ご家族の年齢等は取材時のものです。設計・施工リボーンキューブ撮影宮野正喜
2019年02月07日いまや、おしゃれなインテリアをつくる上で欠かせない存在となっているイケア。そんなイケアとUR賃貸住宅の共同プロジェクトで生まれたお部屋があるのをご存知ですか?細部までこだわって、上質でモダンな空間に仕上がったお部屋を拝見してきました。 コンフォール明神台ってどんなところ? 横浜を見下ろす、眺望の良さが魅力コンフォール明神台があるのは、相鉄線の星川駅から徒歩10分。小高い丘の上に広がる住宅街です。丘の上にあることもあって、駅から建物までは登り坂ですが、住棟すぐ近くのバス停から、星川駅、それにJR横須賀線の保土ヶ谷駅、さらに横浜駅までのバスもあるので安心です。色々な沿線が使えると思うとなかなかお得。 綺麗な銀杏並木を挟んですぐお隣に、サッカー場やラグビー場まで備える広大な神奈川県立保土ヶ谷公園があり、かなり緑豊かな環境です。 坂道を降りなくても、建物のすぐ目の前にはコンビニもあり、バス停も近いので不便に感じることはなさそうでした。横浜に出やすい立地で、こんな風に緑の中の落ち着いた環境を選ぶというのも、なかなか良さそうですよね。 高台の上にあることから、眺望も最高なんです(写真は建物9階からの眺め)案内してくださったのは、UR都市機構の輿水さん。 そして今回、こちらのコンフォール明神台には、あのイケアと共同でリノベーションしたお部屋が誕生しました。「せっかくのイケアさんとの共同プロジェクトなので、細部までこだわりを持って仕上げたお部屋になっています」と輿水さんも自信を持ってオススメされるお部屋、早速、みてみましょう。 コンフォール明神台の詳細を見る イケアルームを拝見! 団地の1室がモダンに大変身!まず見せていただいたのは、「ポピュラーモダンスタイル」の2DKのお部屋。洗練された上質な暮らしをコンセプトに、ポピュラーで誰にでも親しみやすいスタイルに、クロムメッキなどの異素材をミックス、ワンランク上のモダンな空間に仕上げたお部屋です。 思わず「ここに住みたい……」そんなため息が漏れるほど、高級感あふれる雰囲気に仕上がったお部屋。ベランダに面した和室は、ダイニング・キッチンとひと続きの空間のように使っても良さそう。正方形の半畳畳は、和洋どちらのスタイルにも合います。 畳のお部屋が、ブルーのポピュラーモダンスタイルにこんなにも似合うなんて、驚きでした。イケアのモデルルームレイアウトが大好きで、意味もなく何時間もお店に入り浸ることも多い私ですが、実際の日本の賃貸の間取りにしっくり収まっているのを見ると、新しい発見もたくさん。リノベーションで全体のカラーコーディネートがしっかりされているお部屋なので、思い切った色合わせのインテリアも楽しめそうです。 ダイニングルームの一部には、淡いブルーのアクセントクロスが。アクセントクロス部分には、釘打ちも可能なので、こんな風に浮いて見える棚をつけたり、より自由度高く楽しめます(原状回復費用は必要です)。特に、今回のお部屋は細部までこだわり抜いていると輿水さん。例えば、建具の枠も塗装ではなくシートを貼り直しているので、仕上がりがとても綺麗。 他にも、通常はベニヤになっている収納の内側にクロスを貼り直したり、本当に細かいところまで丁寧に仕上げられています。これは、長く住みたくなるお部屋ですね。 コンフォール明神台の詳細を見る 嬉しいイケアオリジナルのキッチン&収納そして、お部屋の一番のポイントと言ってもよいのが、大きなシステムキッチン。こちらは、イケアのオリジナルキッチンを採用しています。 2DKのお部屋に付いているのは、木目調の明るい色合いのキッチン。ワイドシンクで、収納もたくさんあって使いやすそう。収納の中身は、イケアの豊富なパーツでカスタマイズが可能ということなので、嬉しいですよね。ちなみに、1DKの「スカンジナビアントラディッショナルスタイル」のキッチンはこんな感じ。こっちもかっこいい!玄関にも、イケアオリジナルのシューズクローゼットがついています。嬉しかったのは、和室のクローゼット。天井まである大型収納には、イケアのアルゴートシステムが備え付け。自分でいろんな風にカスタマイズして使いたいですね。水周りもまるでホテルのように雰囲気を一新。洗面台の鏡は、顔に影ができない照明付きの「女優ミラー」スタイル。グレーで統一されたトイレも、スタイリッシュですね。もう一度、リビングを。イケアでの家具選びが一層楽しくなりそうなお部屋です。 今回、初めて拝見したイケアとUR賃貸住宅の共同プロジェクトルーム。キッチンやクローゼットにイケア規格のパーツが使えてカスタマイズできるなんて、私自身を含めイケアヘビーユーザーさんには夢の広がるお部屋であるのはもちろん、全体としての空間のまとまりの良さ、ディテールの丁寧さが素晴らしく、誰にとっても暮らしやすいお部屋に仕上がっているのが素敵だなぁと感じました。前回、他エリアで募集の際もとても人気のシリーズだったので、「これだ!」とピンときたらぜひお早めにお問い合わせくださいね。 コンフォール明神台の詳細を見る コンフォール明神台現在募集中の「イケアとURの住もう」のお部屋はこちら 1-1号棟 701号室(2DK / 53. 83㎡ / 賃料 113,100円 / 共益費 4,200円) ※反転間取りのお部屋です。※写真は反転間取りのモデルルームです。実際の募集住戸に家具・調度品は付属しません。 この部屋の詳細を見る 1-1号棟 202号室 (1DK / 42. 53㎡ / 賃料 88,100円 / 共益費 4,200円) この部屋の詳細を見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年02月07日古民家や空き家をリフォームして、素敵なカフェに、ギャラリーに、コミュニティスペースになど、遊休不動産を素敵に活用している場所が増えてきましたね。これからますます増える「空き家」、その有効活用は注目されています。さいたま市の閑静で高級な住宅地、盆栽町。盆栽美術館や漫画博物館があるなど、和の香りがする地区です。そこにある〔みどりの学び舎Pompomハウス〕も元空き家です。大宮区でハーブの学校〔HerbalMOMO(ハーバル・モモ)〕を運営している園藤裕子さんが、空き家となっていた一軒家の大家さんから「活用してもらえないか」と依頼され、DIYでリフォームし〔みどりの学び舎pompomハウス〕としてオープンしました。ハーブのことなら〔Herbal MOMO(ハーバル・モモ)〕ハーブ講座のプレ教室での園藤さん大宮区の自宅でハーブの学校〔HerbalMOMO(ハーバル・モモ)〕を開催していた園藤さん。ハーブに囲まれたナチュラルな佇まいとはやや離れたキャリアから仕事を始めているそうです。立教大学法学部卒業後、金融機関、人材派遣会社人事部勤務を経て、南房総にある有機栽培を行う農園にて、約6年、ハーブや野菜の栽培に従事。その後生まれ育ったさいたまに戻り2008年から大宮区の自宅の一部で教室を開いていました。ハーブをファッションにとどまらず、「育てて使う」ことをテーマに食、農業、園芸、文化、豊かな暮らしとは何かを考え、共に学ぶ園藤さんの教室。さいたま市見沼区に150坪のハーブ畑もあり、70種類以上の生のハーブに実際に見て、触れて、育て、学ぶこともできます。園藤さんの人柄とハーブの知識で教室はいつも大盛況。イベントを行うと人であふれていました。「自宅での開催に限界を感じていた」という園藤さんのところに「盆栽町に空き家があるのでよかったら使わないか」という話が来たそうです。DIYでここまで素敵に100円ショップの材料などを使い作った小物棚その「空き家」は隣接する建築会社が建てた物件で、建物はしっかりしていて充分な広さも庭もあり、駅からも徒歩1分という好立地。園藤さんは「ぜひにと思ったのですが、リフォームに掛けられる資金は十分になく、DIYはまったくの素人、どうしたものか」と悩んだそうです。そこでたまたま知り合ったDIYのユニット〔Cotote〕さんに依頼することにしたそうです。長くホームセンターに勤務し、個人が自分でできるDIYの知識が豊富な石井麻紀子さんを中心とするユニットで、予算や状況を説明してどんなことができるか相談に乗ってもらったそうです。そして「作業そのものをワークショップにする」ことで、人手を確保しつつ、その人たちがその後のファンにもつながるという手法でDIYをすすめたそうです。壁塗りは2日間で仕上げたそうで「子どももいましたし、みなさん素人さんですから、ムラもあります。でもそれが味になり思い出になっています」と園藤さん。ムラが素敵なアクセントと想い出に。照明もDIYで。壁以外は、照明を変えたり、障子を張り替えたりとそれほど大がかりな作業はしていないそうです。素敵なつくりつけのハーブの棚は、石井さんが100円ショップの材料などを駆使して作ったもの。そしてこれだけ素敵な空間ができるのは園藤さんのセンスですね。コンセプトは「植物の教室なのでナチュラル、自然の色を大事にしています」と話す園藤さん、話しているとすっと相手との雰囲気に溶け込むような自然な振る舞いも、コンセプトそのものです。知人のタイル職人が素敵に飾り付けた玄関〔みどりの学び舎pompomハウス〕で学べることモノづくりのワークショップ2017年9月にプレオープンした後は、少しずつセミナーや講座などのイベントを開催し、2018年12月には月10回ほどのイベントがあったそうです。「アロマセラピー」「タイルの鍋敷き作り」「古楽の音楽会」「英語でクリスマスクッキング」「読書会」「英国式ハーブ両方&リフレクソロジーコラボ講座」など、「植物に関する学び」を軸にさまざまな活動が広がっています。また毎月第4日曜に開催する『Pompomマルシェ』は普段講座やセミナーをしている作家さんなどが集まり、販売やワークショップを行うほか、自家栽培のハーブをふんだんに使ったランチやスイーツも提供しています。誰でも参加することができるオープンハウスの日です。ハーブたっぷりの「薬草スープ」と野菜たっぷりのサンドイッチのランチおしゃれでナチュラルなライフスタイルのヒントが詰まっている空間素敵な布を掛けるだけでテレビの生活感がなくなります〔みどりの学び舎Pompomハウス〕はハーブ、アロマ、DIYなど、素敵で身体にも心にも優しいライフスタイルのお手本が詰まっている場所です。ナチュラルな生活を始めてみたい、自分でも何かやってみたい、そんな人はぜひ訪ねてみてください。おすすめは『Pompomマルシェ』に参加してみること。誰でも歓迎してくれる暖かい雰囲気のイベントです。コーヒーの出店も「植物、食、健康、そして地域のコミュニティー、の4つをキーワードに、ここに来ると気持ちや体が楽になる『心と体の民間クリニック』のような場所にできたらと思っています。ぜひいろいろな人に来ていただけたら」と園藤さんが素敵な笑顔で迎えてくれるはずです。●住所:さいたま市北区盆栽町153-5※イベント時にオープン、要申込※第4日曜のオープンハウスは申し込み不要イベント情報などはフェイスブックページから!〔みどりの学び舎Pompomハウス〕公式FBページ●写真・文/大胡由紀
2019年01月30日2017年4月に事業デザインファーム〔theTandem〕を創業し、東京都大田区山王の閑静な住宅街に事務所兼自宅を構えるコピーライター・銭谷侑(ぜにやゆう)さんと、アートディレクター・松永ひろのさん。「自分たちの暮らしを大切に、ものづくりを通して人生を良くすることに向き合っていきたい」と話すご夫婦の“生きる”と“つくる”を融合させた《タンデムファクトリー》にお邪魔してきました。1F『WELCOMEルーム』江戸時代以前から景勝地として有名だった大田区山王。銭谷さんと松永さんの事務所〔タンデムファクトリー〕がある高台の地区は、文学者や多くの著名人が住む邸宅地として発展し、古くからの屋敷が立ち並ぶ、緑に包まれた閑静な住宅街です。クラシカルな佇まいに赤いギャンブレル屋根がとてもかわいい築35年のテラスハウス。ここはもともとドイツ人が設計した、ふたりは今年の8月にここを借り、自分たちでDIYし、事務所と自宅にしました。玄関のドアを開けると、白い塗り壁を基調に木の色をプラスした、明るさと温もりを感じる空間が広がります。ふたりはDIYをするにあたり、友人の空間コーディネーター・寺田陽香さんに企画から施工を手伝ってもらったのだそうです。「自分たちで手を加えて、ここを自分たちの価値観を表すものにしたいなと思いました。お客さんが来たときに、自分たちのことを、空間として全身で伝えることができたらいいなと。DIYというと、自分たちでゼロからすべてを行うというイメージが強いかもしれませんが、寺田さんに協力してもらい第三者の視点を入れ、私たちの暮らしたい姿や生きたい姿を引き出してくれました」(銭谷さん)「寺田さんに自分たちの価値観を客観的に見てもらうことができて良かったです。自分たちにカスタマイズされた住まいがあるということは、これから先、仕事においても生活においても、いい暮らしができるのではないかと思っています」(松永さん)こちらは1F・ウェルカムルーム。家の形をしたモニュメントが目を引きます。「B1と1Fを事務所に、2Fと3Fをプライベート空間にすることにしました。そしてこの1Fは、自分たちの価値観が伝わる象徴的な場所にしました。このモニュメントは、私たちのビジョンを表しています。ゼロから1をつくり出す。“人生を良くする価値”をゼロから生み出すことの象徴です。タンデムファクトリーにいらした方を、家のスケルトンモニュメントがお迎えします」(銭谷さん)銭谷さんと松永さんは現在、このタンデムファクトリーで、それぞれの得意技である“ことば”と“デザイン技術”を活かし、企業のブランディングや商品・サービス開発の戦略からアウトプットまで、幅広い分野で活動をしています。ここ、ウェルカムルームには、そんなふたりがこれまでにつくった数々のプロダクトが並べられています。もともとふたりは電通(広告代理店)出身。銭谷さんは8年間、松永さんは7年間、クリエイティブ・プランニング局に籍を置き、銭谷さんはコピーライター、松永さんはアートディレクターとして、多くのミッションを抱え、ふたりで組んでよく仕事をしていたそうです。「新しいクリエイティブを開拓するという部署にいたので、チャレンジも多く、やりがいも感じていました。その一方で、広告領域以外で、ことばの力を活かして何かをつくりだしてみたいと思うようになりました。それと、自分たちの人生をよくするためのものづくりをしていくことに可能性を感じていました。ものづくりをする上で、自分たちの人生をコンテンツするとか、人生から価値を発見して変換していくことがいちばん良いなと思って。それで、1つの会社に属して動くより、複数の主体をもちながら働くと新しい変化がありそうな気がして、ふたりで独立をしました」(銭谷さん)会社では、夫婦がそろって辞めるのは初めてのことで、周囲からは「どうして辞めるの?」「ふたりで辞めなくても良いのでは?」という声もあったそう。松永さんは、ふたりで辞めることに多少の不安はあったけれど、それ以上に、これから始める自分たちの仕事に強い興味がわいていたそうです。「広告代理店では、クリエイティビティな力でもって、クライアントの課題解決をすることが主な仕事でした。やりがいのある仕事ではあったのですが、自分たちの人生のために、この課題解決力を使ってみたいと思いました。自分たちの人生を起点にした“人生発想のものづくり”です。それは例えば、どういうものがあったら、自分たちがより幸せになれるのかという発想でものづくりをすることです。その延長線上に、多く人の人生を豊かにするアウトプットがあるのではないかと感じています。自分たちの暮らしを大切に、ものづくりを通して人生をよくすることに向き合っていきたいと思ったのです」(松永さん)写真・左の書籍は、2017年4月に発売した『松永家のこどものことばアルバム』。新しい子育て文化を広げたいという思いからふたりで立ち上げたプロジェクトの中から生まれたものの1つだそうです。「私の母は15年間、私たち兄弟のことばをノートに書き留めていました。それを私が中学生になったときにそのノートをプレゼントしてくれました。ことばのひとつ1つを読んでいくと、忘れていた小さい頃の記憶が蘇るという経験をしました。私がその時々に感じたことを、私の主語で切り取られているので、写真とは違った力があるんだなあと思いました。それで、日常の子どものことばを書き留めておくような文化があればいいなと考え、この本をつくりました」(松永さん)ふたりのプロダクトを並べているこの棚は、こちらに越してくる前から使っていたものを利用。展示台になるよう、天板を取り付けたそうです。天板は、廃材を磨き、白く塗装しています。「ここをつくるにあたっては、DIYのコツを教えてもらいながら、自分たちでできることは自分たちで行いました。人生で初めて電動ヤスリをかけ、装飾もみんなでやり、3日間で完成しました。難しいところはプロにお任せしましたが、自分たちもつくることに参加することで、愛着がより高まるんだなあと思いました」(銭谷さん)「インテリアについては、いい空間であったらいいなあという感じで、寺田さんには『ちょっとだけスタイリッシュにしてもらえますか』とお伝えしました。かっこいい空間をつくって、背伸びする、みたいなのは、私たちの思う、人生をよくすることとは違うかなって。なので、私たち相応なものにしています」(松永さん)家のモニュメントは、釘が表に出ないように繋ぎ合わせる部分に苦心したそうです。「築35年なので、古い箇所もたくさんあります。でも、こうして自分たちでつくったことで、そこさえも愛せるようになりました。ここに来る前は新築のマンションに住んでいましたが、いまの方が愛着を感じています。新築マンションの価格が高騰しているなかで、古い物件を安く手に入れて、自分たちで手を入れて暮らすというのは、有効な手段かなと思います」(銭谷さん)お客さまを迎える家のモニュメント。ふたりで時々ここに座り、何を話すでもなく、過ごすこともあるそうです。「私たちの“象徴”であるモニュメントなので、ブレそうになったとき、これを目にすることで原点に立ち返ることができます。ふたりの文化や価値観を表すものを1つ、つくっておくと、ケンカしたときなどに、ふたりの価値観に戻れる“聖地”のような場所になって良いなあと感じています。ふたりがなぜ夫婦、あるいは家族という関係を続けるのかという理由を言語化して具現化するというのは、関係を持続させ、向上させていく上で有効的だと思います」(銭谷さん)ここは、ふたりにとって、自分たちの生きたい姿を思い出させてくれる場所でもあるようです。B1F『ミーティングルーム+ガーデン』1Fのウェルカムルームを奥へ進み、階段を降りたところがB1Fです。手前にキッチン、奥にふたりのワークスペースがあります。「半地下のようなかたちなのですが、ここがB1Fで、私たちが仕事をする場所です。お客さんとの打ち合わせをここですることもあります」(銭谷さん)大きな窓からはやわらかな陽の光が差し込みます。窓の外には庭があります。越してきた時は一面、雑草だった庭をふたりで畑にしました。畑では今、大根、水菜、春菊を育てているそうです。「土いじりはいいですね。ちょっと疲れたなと感じたら、すぐに畑いじりをします。何も考えずに、ふたりで土を触って無心になります。考える仕事ほど、考えない場所をつくることは大切ですね。ゼロから何かを生み出したい人には、思考をゼロにできる“ゼロプレイス”をつくることが大きな力になると感じています」(銭谷さん)「土いじりって、本当にリフレッシュになるんだなあという発見がありました。私は、朝起きてから寝るまでの1日の中で、途中に家事を挟んだり、土いじりを挟んだり、いろんなリフレッシュをちょこちょこと挟みながら、仕事に向かう時間を持続させています」(松永さん)ここワークスペースでは、思い思いの場所でパソコンを広げ、作業をします。モニターやプリンター、スキャナーなどを置いている台も、以前に使っていた机を利用し、天板をのせて作ったそうです。プライベートな空間のキッチンと、ワークスペースを分けるために木の柵で目隠しをしました。「完全にカチッとは分けませんでした。それとなく、分ける感じです。物が出ているのは好きではないので、できるだけものを収納するようにしました」(松永さん)広々としたキッチン。廃材を利用して電子レンジとトースターを置く棚板に。外国の方が設計した家だけあって、日本の建築様式ではあまり見ることのないデザインが随所に見られます。2F・3F 『暮らしの空間』2Fへあがると、そこはふたりのプライベート空間です。寝室、お風呂、洗面所があり、さらにもう1つ階段をあがると、3Fに畳の敷かれた和室があります。2F(寝室)の隣、アコーディオンカーテンの向こうがお風呂、洗面所、トイレです。6畳ほどの和室。ここはテーブルのみを置き、シンプルな空間にしています。「以前は、ここで絵を描いたりしていたのですが、いまは本当に、一人きりになって、リセットしたいときに来ています。押し入れに大量の本をしまっているので、たまにチラチラと眺めたりして」(松永さん)「オンとオフの切り替えは、自然にやっていますが、畑、事務所、寝室、和室と、ゆるやかにフロアが分かれているので、それが切り替えスイッチになって良いのかもしれないですね」(銭谷さん)生きることとつくることを融合させた銭谷さんと松永さんの「タンデムファクトリー」。ふたりはここで、毎日を楽しく暮らしたいという共通の想いを胸に、どのような未来を思い描いているのでしょう。「クライアントワークでも、theTandemの自分たちの事業でも、毎日を楽しくするような、人生をよくする商品やサービスをゼロからつくりたいというのがあります。自分たちが、何もしなくても稼ぎ続ける、人生発想のブランドがあるといいなと思っていて。そこをつくっていきたいと考えています。」(銭谷さん)「私は、イラストレーターになりたいと思っていた頃があって、今、またイラストに興味を持ち始めているので、イラストやマンガを描くことを増やしたい。もう少しそこを伸ばしてみたいなと思っています。それと、自分たち独自のブランドをつくるというところを、完全にできているわけではないので、やりきりたいですね。多くの人を幸せにしたり、人生が豊かになるような、そんなプロダクトを作ってみたいです」(松永さん)【Profile】theTandemコピーライター・銭谷侑とアートディレクター・松永ひろの、夫婦で経営する事業デザインファーム。2017年に夫婦で電通を退社し、4月に創業。「人生を良くする」をテーマに、商品・サービス・企業のブランド開発などを行う。国内外のクリエイティブアワードの受賞歴多数。公式サイト公式ブログ●写真・文/忍章子
2019年01月27日今回ご紹介するのは、調布市で暮らす仲良しなSさんご夫婦のお家。2人が住まいに求めたのは、自由でシンプルな空間づくりでした。以前から憧れだったという〔ブルースタジオ〕に相談し、価格が明確なセレクトオーダー式リノベーションサービス《TOKYO*STANDARD》を利用した2人。一体どのような観点で家づくりを進めていったのでしょうか?ギャラリー兼雑貨店で働く奥様がセレクトした、おしゃれな雑貨たちも必見です!“好きなものたち”をディスプレイできる、ギャラリーのようなお家S邸 リビング「家具とかライトは好きなようにできるけど、賃貸だと壁やドアなどの細部に手を加えられなくて。理想の部屋で暮らすために、自由にできる家が欲しかったんです」というSさんご夫婦。長年賃貸の部屋に住んでいましたが、「ずっと賃貸に住んでいるわけにもいかないし、そろそろ自分たちの家を持っていいかも」と思うように。「中古マンションのフルリノベーションで理想の家をつくるのが、僕らにとってぴったりの選択肢だったんです。そこで相談したのが、以前から妻と『カッコいいね』といって憧れていたデザイン会社〔ブルースタジオ〕でした」(ご主人)そうして選んだのが、〔ブルースタジオ〕の定額制セレクトオーダー式リノベーションサービス《TOKYO*STANDARD》だったといいます。「物件探しからデザインまでやってもらえて、オプションをつければ、こだわりたいところはかなり自由にできる。不安だった予算面も、定額制なので価格の目安をつけやすいのが魅力でした。施工期間も2ヶ月程度と早かったのも驚きましたね」(ご主人)そんなSさんご夫婦が自由な発想でつくったお家は、まるで映画のセットのようなステキ空間。さっそく、おうちの様子を見てみましょう!夫婦2人の時間を大切にした動線づくりS邸 ダイニング亜鉛天板のダイニングテーブルは存在感抜群。「共働きなので、2人が顔を合わせる朝と夜の時間を大切にしたかったんです。そこで、朝食作りや朝の支度がしやすいこと、夜もいっしょにくつろぎやすい空間になるように、設計の方と一緒に動線を考えていきました」というご主人。一方で「長年集めた雑貨たちを活かせるように、部屋自体はシンプルなものを求めました」と言うのは、雑貨好きの奥様。リビングとダイニングのスペースを横並びに広く取り、ギャラリーのようなプレーンな空間にしています。奥様が集めた雑貨の数々は、アンティーク棚にディスプレイ。ダイニングテーブルの横には、アンティーク雑貨が並ぶディスプレイケースが。天井から吊り下げられたフラワーベースも印象的で、まるで海外のセレクトショップのような、個性的な空間に仕上げています。予算安心の定額制プランに自由な発想を取り入れる廊下はコレクションの絵などを飾るスペースに。形はシンプルでも、色や素材感には遊び心が満載のS邸。玄関からリビング・ダイニングに繋がる廊下の天井は、「ティンパネル」を使うことでインパクトも抜群です。「ティンパネルは壁に使うことが多いんですけど、壁には集めた絵を飾りたい。そこで、天井にティンパネルを取り付けました」(ご主人)と、パッケージに含まれない特殊な仕上げでも、オプションという形で取り入れられたといいます。夫婦のお気に入りは、色のある空間寝室は映画「アメリ」の世界観を意識した空間に。そんなご夫婦のお気に入りは、“色のある空間”です。奥様のお気に入りは寝室。フランスの映画『アメリ』の世界観が大好きだという奥様の要望で、壁は暗めのレッド、床は深いグリーンに仕上げています。「遊びに来た友人から、寝室が赤いと落ち着いて眠れないんじゃないの?って言われるんですけど、トーンを暗めにしているので結構落ち着けます(笑)」と、奥様。まるで映画のセットのような空間です♪元気のある空間に仕上がったレモンイエローのキッチン。一方でご主人がお気に入りだというキッチンは、レモンイエローを取り入れた元気な空間です。料理好きのご主人にとって、キッチンはこだわりたいポイント。アイランドキッチンが憧れだったといいますが、費用やスペース、汚れにくさ、使い勝手の良さの観点から壁付きのシステムキッチンを採用し、背面に作業台をつけています。食器棚はパリ発のブランド〔Tsé&Tsé associées〕のもの。ポップなキッチンに映えるのが、パリの人気ブランド〔Tsé&Tséassociées(ツェツェ・アソシエ)〕の《インディアンキッチン》という食器棚。カラフルな食器もきれいに収納できますね♪さらに「実は、トイレが一番派手なんですよ!」とご夫婦に言われ、扉を開けると......トイレもピンクの壁で非日常の空間に。なんと全面ピンク!ポップアートのような空間で、トイレなのになんだかワクワクします。トイレは特に色で遊べる場所なので、カラーを取り入れたい方はぜひ挑戦してみてくださいね♪好みが変わっても、変化していけるお家づくりフラワーベースに季節の植物を飾ることで、お部屋の印象もガラリと変わる。飾られているのは、飛騨高山のお正月飾り「花餅」。上品な色味が奥様のお気に入り。「年代に合わせて好みも変わってくるもの。これからも自分たちが好きなものを集めていって、また違った表情を持った家にしていきたいです」と、自由にできる家を手に入れられたSさんご夫婦。お部屋の雰囲気を変えるのは、インテリアアイテムだけではありません。季節を感じる草花を取り入れることもポイントのひとつ。短期的にも、長期的にも、その時々の気分に合う空間に変えていける住まいが、夫婦仲良く暮らしを楽しむ秘訣になるのかもしれません。〔ブルースタジオ〕公式ウェブサイトはこちら《TOKYO*STANDARD》詳細はこちら●取材協力株式会社ブルースタジオ●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2019年01月26日経堂赤堤通りって、どんなところ? おしゃれな駅前に、商店街も楽しい経堂ご紹介するのは、礼金ゼロ、仲介手数料ゼロ、更新料ゼロ、保証人不要という、4つのお得な仕組みのあるUR賃貸住宅の団地。小田急線の経堂駅から徒歩10分と、良い立地にある世田谷区の団地です。 経堂駅前には、ロフトなど様々なショップ、食料品店の入ったおしゃれな商業施設、コルティがあり、華やかな雰囲気です。 駅からは、商店街の続く「すずらん本通り」を通って北へと歩いていきます。たくさんの飲食店に雑貨屋さんが並び、コンビニやドラッグストアなど便利なお店も多いので、帰り道も楽しそうです。脇道へと入りさらに進むと、戸建が並び、小学校や公園の多い穏やかな住宅街へと続いていきます。 経堂赤堤通りの詳細を見る 緑道を通って、樹々に囲まれた団地へ「経堂赤堤通り」は、4〜8階建の建物が8棟連なる大きな団地。到着すると、都心に近い住宅街にありながら、街路樹がとても立派なことに驚きました。表側の並木道、そして裏手にある遊歩道と、どちらの道も豊かな樹々に囲まれていて、まるで公園の中を散歩しているみたいです。 団地の北側を通る「北沢川緑道」。道沿いに木がたくさん植えられており、四季の自然を感じられる雰囲気の良い遊歩道です。 この緑道、実は池尻大橋駅の付近までずっと繋がっていて、経堂駅のすぐ近くまで車の通らない道を通っていくこともできます。少し足を伸ばせば、都立蘆花恒春園、希望丘公園といった大きな公園も近くにあり、小さなお子さんがいらっしゃるファミリーにはぴったりの環境ですね。朝、ジョギングをするのも楽しそう。 敷地内にもちょっとしたプレイロットがあります。ご紹介するリノベーションルームがあるのは、こちらの5号棟。スタイリッシュな建物ですよね。 経堂赤堤通りのリノベーションルームを拝見 対話のできる、おしゃれなキッチン見せていただいたのは、1階の3DKのお部屋。デザイン性の高いリノベーションルームも多くある団地ですが、今回のお部屋も、水回りを含めてフルリノベーションし、細部までデザインにこだわって仕上げられたお部屋です。 お部屋に入ってまず目にするのが、タイルの壁や棚もおしゃれな、対面キッチン。思わず「わぁ!」と声に出てしまいました。ご紹介していただいたのは、UR都市機構の菅原さん(写真右)と宇都宮さん(写真左)です。 「ファミリーの暮らしかたを考えたときに、料理をしていても家族の顔が見られるように、対面式キッチンにしようと。シンクの上の吊り戸棚を無くした方が開放感があるので、その代わりに壁に棚を設置することにしました」と宇都宮さん。 ダイニングのドアや、照明などにブラックが使われ、大人っぽいカラーコーディネートのこちらのお部屋。壁にあしらわれたタイルはグレー、棚受けにもブラックの金具を使うなど、部屋全体をぐっと引き締めるデザインで、カフェのような雰囲気です。 2列型キッチンで、作業スペースやシンクも広々。3口のガスコンロにグリルつきと、デザインが良いだけでなく設備も整っているのが素晴らしいです。感心してしまったのは、レンジや炊飯器などをしまうスペースもしっかり考えられているところ。手前に引き出して使うこともできます。調理道具や、食器のひとつひとつ、どんなものを選ぼうか楽しみになってしまいますね。棚板の横には、USB給電もできるコンセントがあり、スマホやタブレットでレシピを見ながらのお料理もできます。 キッチン以外の設備も充実キッチンだけでなく、お風呂やトイレ、洗面台などの設備もフルリノベーションされているこちらのお部屋。ひとつひとつチェックするたび、お気に入りのポイントが見つかって、ワクワクしてしまいました。 キッチンと同じタイルがあしらわれた洗面台。ホテルみたいなスタイリッシュな雰囲気。玄関には天井まで高さのある大きなシューズクローゼット。鏡もついていて便利。対面の壁にはおしゃれなフックも。ゆったりとしたお風呂。トイレは全面がグレーの壁紙に張り替えられ、シックな空間になっていました。 コンセントには感電防止のシャッターがついていたり、浴室扉にはチャイルドロックがついているなど、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して暮らせる設備も備えています。 それぞれに工夫のある、3つの部屋 65.3㎡と、ゆったりとした空間がとられているお部屋。ダイニングキッチン以外に、3部屋もの個室があることもポイントです。家族が増え、お子さんが大きくなっても、長く暮らせるお部屋になりそう。 ダイニングキッチンの横には、お手入れが楽な和紙畳を使用した和室が。 ダイニングキッチンとの仕切りを開ければ、開放感もたっぷりの和室。あえて畳のお部屋にすることで、お客さんが泊まるときの客間にするもよし、小さなお子さんが遊ぶのも安心。ほっとできる団欒の空間として使えそうです。 真ん中の洋室。角部屋ということもあり、どのお部屋もベランダに面しているのが贅沢。壁の一面が有孔ボードになっていて、フックや棚をつけて自分好みにカスタマイズできるのも嬉しいです。玄関側の洋室は、窓が大きくて明るいですね。カーテンを開けるとご覧の風景。部屋の中からも、囲む樹々に環境の良さが存分に感じられます。 急行なら新宿から3駅、たった12分の経堂で、団地ならではの環境の良さと、リノベーションによるデザインや設備の充実。どちらも手に入るのは本当に嬉しいですね。この部屋でならきっと、ゆとりを持った毎日が送れそう、そんな気持ちになってきたのでした。 同じテイストのリノベーションを行っているお部屋が、今後も募集されます。今回ご紹介したお部屋と間取りが異なるものもありますので、お楽しみに! 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2019年01月17日日刊Sumaiでもたくさんご紹介している住宅実例。一般の人はどのような家に住みたいと思っているのでしょうか?また、新築を建てたり、リノベーションをする際に大事なことが「設備機器」を決めること。住み心地を左右するといってもいい設備機器のどんなアイテムを一般の人は満足しているのでしょうか?「理想の家」と「理想の設備機器」。この2つのテーマについて、月間200万PV数を誇る日刊Sumaiで100人にアンケートを実施。そのリアルな結果をご紹介します。■ 「理想の家」について聞いてみました!まずは、日刊Sumaiの読者の方が考える理想の家についてのアンケート結果からです。Q1. どんな家に住んでいますか?日刊住まいの読者の約60%の人が、持ち家(一戸建て・マンション)でした。ABC / PIXTA(ピクスタ)そして、これから家を持ちたい人よりも、すでに持っている人が多いという結果になりました。日刊Sumaiの読者は、持ち家の方が多いようです。Q2. 家を建てる、または買う。マンションを買うなどの予定はありますか?今は予定がないという人が60%を超えていました。少ないながらも家を欲しいと思っている人のでは、中古物件や新築マンションよりも新築の注文住宅が一番人気という結果に。Q3. Q2で「中古住宅(一戸建て、マンション)を買う予定」と回答した方に質問します。購入後にリフォームしますか? しませんか?100%の人がリフォームをするとの回答。今やリフォーム・リノベーションは中古物件では当然のことになっているようだ。TATSU / PIXTA(ピクスタ)Q4. Q2の質問について、その予定は何年後くらいをイメージしていますか?やはり一生の一度の買い物だからか、5年以上という長期的展望をしている人が50%以上もいました。そんななかで、1年以内にはという短期で考えている人も20%いるもの見逃せない結果かもしれない。Q5. この先、あなたはどんな家で暮らしたいですか?約85%の人が一戸建てで暮らしたいという回答。ララ / PIXTA(ピクスタ)階数については、2階建てが39%、平屋が31%と僅差でした。まだまだ平屋も人気があるようだ。ララ / PIXTA(ピクスタ)Q6. 一戸建てで暮らす場合は二世帯住宅にしたいですか?単世帯住宅にしたいですか?介護問題が深刻になっている昨今。世帯数について聞いてみると、単世帯が80%以上といういがいな回答となりました。これは今の世相を浮き彫りにしているかもしれません。Q7. あなたはどんなテイストの家で暮らすのが夢ですか?イケアやフライング タイガーなどの人気が定着してきたためか、北欧風の家が一番人気でした。ENO / PIXTA(ピクスタ)26.6%ではあるが、最近は和モダン・和風の家の人気も急上昇しています。HAKU / PIXTA(ピクスタ)最後に理想の家でどのような暮らしをしたいという質問には以下のような回答がありました。「将来は仕事を辞めて趣味をいかした生活したいので、人を呼べる空間とプライベート空間を分けたい。「広くて、風通しがよいリビングがあり、寝室との空間はしっかり分けたい。玄関と水回りは掃除のしやすさを優先したい」「帰宅した家族全員がホッとできる、家事や育児がしやすい暮らしがしたい」「理想の家は庭付き平屋。庭に畑もあって、季節の野菜をちょこっと作りたい」「猫2匹と老後をのんびり過ごしたい。母と私で自然を感じつつ、古きよき日本スタイルがいいですね!」toku / PIXTA(ピクスタ)■ 満足できた「理想の設備機器」について聞いてみました!次は設備機器についてのアンケート結果をご紹介いたします。Q1. あなたが導入して一番よかった設備機器はなんですか?第1位は「ビルトイン食器洗浄乾燥器」(27.3%)。michaklootwijk / PIXTA(ピクスタ)その理由を聞くと、片付けが楽になった、時間が短縮したなど“時短” をあげる人が多くいました。そのほかにも殺菌ができるといった衛生面をあげる人も。第2位は今では一般的になった「IH調理器」(22.7%)。YNS / PIXTA(ピクスタ)こちらは油汚れが少ないので掃除が楽、拭くだけできれいなるという意見が大半を占めました。また、苦手な揚げ物ができるようになったという人もいました。第3位の「浴室暖房乾燥機」(13.6%)は、子どもを持つ主婦から雨でも洗濯物が干せるという理由が多くありました。ABC / PIXTA(ピクスタ)Q2. あなたが満足できなかった設備機器はなんですか?満足できない設備機器に関しては、「ない」という回答が50%近くを占めました。選びに選んで決めた機器なので、当然のことかも……。少数ながらも選ばれたのが「IH調理器」(18.2%)。理由は、中華料理が調理しにくい、貝が焼けないなど、火力に関するものが多かった。kuro3 / PIXTA(ピクスタ)ほかにも、電磁波が気になるという意見も。次は「ビルトイン食器洗浄乾燥器」(13.6%)。特定の汚れが落ちない、長期で使うと中が臭うなどの意見がありました。yukiotoko / PIXTA(ピクスタ)この2つの機器は満足いく・いかないのそれぞれで選ばれています。それほど現状では一般的な機器なのかもしれませんね。Q3. これから入れてみたい設備機器はなんですか?(複数回答可)第1位が「浴室暖房乾燥機」(27.3%)。favor-reef / PIXTA(ピクスタ)第2位が同率で「ビルトイン食器洗浄乾燥器」「スマートドア(カードキー)」(ともに22.7%)となった。pu- / PIXTA(ピクスタ)最後に設備を設置する際に重視することについて質問しました。すると、ほぼ80%近くの人がコストパフォーマンスの高さをあげていました。その代表例が「長く使えるものを入れたい」というもの。あとは機能性と利便性。いかに簡単に数多くの機能が使えるかというのも、設備機器には大事なことなのでしょう。それ以外には最近はHEMSも話題になっているので、「エネルギーをつくれるもの」という人と、家族の体に良いものという意見。それがいちばん大事なポイントかもしれません。Sunrising / PIXTA(ピクスタ)いかがでししたか?今回のリアルアンケートの結果が、皆さんの参考になればありがたいです。また定期的に実施したいと思います。その時は、皆さんにもお伺いするかもしれませんので、ご協力くださいね。
2019年01月06日最近はマンションだけでなく、戸建てをリノベーションをするケースも増えてきています。しかし、どのようなポイントを注意すればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか?間取り変更のポイントをはじめ、保険や補助金など、7つのポイントをご紹介します。■ 1.間取り変更は、工法によって違いがある「間取りを大きく変えられるか」は、住宅の構造・工法によるところが大きいです。freeangle / PIXTA(ピクスタ)大きな間取り変更をしやすいのは、構造に手を加えられる「木造軸組工法」。ABC / PIXTA(ピクスタ)構造をいじらないのであれば、「RC(鉄筋コンクリート)造」や「鉄骨造」が変更しやすいです。ABC / PIXTA(ピクスタ)一方、壁が構造体となる「2×4工法」や会社ごとに特徴のある「プレハブ工法」は、間取り変更を想定して建築されていないと厳しい。TETSU / PIXTA(ピクスタ)では、工法について簡単にご説明しましょう。上段/木造軸組工法、RC造下段/2×4工法、プレハブ工法、鉄筋造木造軸組工法木の柱や梁、筋交いなどの「軸」で、建物を支える工法。つくりがシンプルだからこそ、補強方法が様々にあり、間取り変更の自由度は高い。RC造鉄筋を配して枠を組み、コンクリートを流し込んで壁、床、天井をつくる工法。大空間がつくれ、その中での間取り変更はしやすい。2×4工法2×4インチの角材でつくった枠組みで、壁、床、天井を面状にして建物を支える工法。耐力壁が決まっているので、間取り変更には制約が多い。プレハブ工法工場でつくられた壁、床、屋根などの部材を、現場で組み立てる工法。新築時に間取りの変更を計画していないと、変更は難しい。鉄骨造鉄骨の柱や梁で骨組みをつくり、建物を支える工法。あらかじめ構造の位置を確認しておけば、位置によっては間取り変更がしやすい。■ 2.居室に変更“できる・できない”がある使わない空間を居室とするには、建築基準法に引っかからないか注意する必要があります。例えば、ビルトインガレージなら、天井高が居室に必要な高さ(平均2.1m以上)があり、通風・採光や24時間換気などが確保できればOK。千成ひょうたん / PIXTA(ピクスタ)しかし、居室にすることで容積率(敷地面積に対する建物の延床面積の割合)が超える場合は変更することはできません。小屋裏収納なども注意が必要なので、プロに相談を。「再建築不可物件」のメリット・デメリット前面道路に接する幅が2m未満の土地で、既存の建物を解体して新しく建てることができない物件。既存の建物に住むか、リノベーションして住むのはOK。安価な点は魅力だが、住宅ローンが組みにくい、売却が難しいなどのデメリットもあります。■ 3.中古住宅を購入するなら契約前にホームインスペクション(住宅診断)しよう中古住宅を購入してリノベーションをしようと考えている人の間で、購入前に「ホームインスペクション(住宅診断)」をするケースが増えています。Ushico / PIXTA(ピクスタ)これは、ホームインスペクターと呼ばれるプロによって、地上および床や点検口から見える範囲について、目視や一部計測することで建物の破損や傾斜傾向、水漏れの兆候など、建物や設備の表面的な劣化状況を調査するのが基本。希望すれば、別途料金はかかるが、屋根裏や床下などに潜って調査してくれます。契約前にホームインスペクションを行うことで、必要な改修の内容や時期が分かり、リノベーションと修繕の資金計画が立てやすいです。また、欠陥住宅などを購入するリスクも減らせるので、安心して購入の検討ができます。「耐震診断」のメリット中古住宅の購入前に、「耐震診断」を受ける人も多くなってきています。特に、建築基準法の大改正があった1981年頃より前に建築された建物の場合は、現在の耐震性能を満たさない可能性があるのでチェックしましよう。大地震時の倒壊の可能性が分かるだけでなく、基準を満たしていれば「耐震基準適合証明書」を発行してもらえるので、住宅ローンの減税(所有権移転登記等の軽減など)を受けることができます。■ 4.「リフォーム瑕疵保険」を利用してリノベ後の暮らしに安心をリノベーション工事の依頼先が工事着工前にこの保険を申し込むと、工事終了後に専門家である検査員による現場検査がある。ABC / PIXTA(ピクスタ)工事による不具合については、補修費用等の一定額が保険金として事業者に支払われるため、しっかりと補修してもらえ安心だ。また、万一、事業者倒産等の場合は、発注者に直接保険金が支払われる。保険期間は、構造の主要な部分や雨水の浸入を防ぐ部分は5年間、そのほかの部分は1年間となっている。この保険を利用するためには、事業者があらかじめ住宅専門の保険会社である住宅瑕疵担保責任保険法人に登録している必要がある。リフォーム瑕疵保険の仕組み■ 5.補助金を賢く活用しようよりよい住まいを求めてリノベーションしたいけれど、費用の負担は少しでも減らしたいもの。そう考えるならば、国などから受けられる補助金制度を利用するのもひとつの手段。KazuA / PIXTA(ピクスタ)2016年度の内容はまだ発表されていないが、耐震性能の向上を目的としたものや、創エネや蓄エネなどの効果を組み合わせて年間の一次エネルギー消費量がほぼゼロとなる住宅(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)を推進するものなどは、何らかの支援があると考えられます。まずは、自分が行おうとしているリノベーションで、どのような補助金が受けられるかを調べてみよう。■ 6.「省エネリフォーム」のメリットを知ろうリノベーションする際に、天井・壁・床に断熱材を入れ、窓・サッシを断熱仕様に変えるなど、住まいの断熱性を高める人は多い。ABC / PIXTA(ピクスタ)こうした「省エネリフォーム」の場合、定められた条件で行えば、所得税や固定資産税が優遇されることがあります。所得税では、銀行などからお金を借りた「ローン型」の場合、年末のローン残高に対して1~2%の税額が返ってきます。固定資産税は、建物に関する翌年分の税が3分の1に減額されます。いずれも、期間や工事内容など条件が細かく決められているので、まずは確認を!■ 7.「耐震リフォーム」のメリットを知ろう「丈夫なわが家に」と、現在の耐震基準に合うようにリノベーションを行う場合、その住宅が1981年5月31日以前に建築されたものなら、「耐震リフォーム」による減税制度を活用できることがあります。node / PIXTA(ピクスタ)減税されるのは所得税で、工事にかかるお金を銀行などから借りた場合でも、自己資金でまかなった場合でも対象となります。ただし、改修工事期間は2019年6月30日までで、改修を終えた年の1年間のみが対象。控除額にも決まりがあるので、よく調べてみましょう。ABC / PIXTA(ピクスタ)いかがでしたか?参考になりましたでしょうか?これらを知っておくと、もっとおトクにリノベーションができますよ!
2019年01月02日今の住まいをもっとよくしたいと思っている皆さん。最近ではリフォームをバージョンアップした、リノベーションというのがあり、皆さんも聞いたことがあると思います。「でもリノベーションといわれても、具体的にどこからどうしたらいいのかわからない」。当然です!新築よりリーズナブルな点だけがリノベーションのメリットではない。むしろ新築にはない様々な魅力があるのです。ここでは、改めてリノベーションのメリットについてご紹介します。■ そもそもリノベーションとリフォームの違いとは?naka / PIXTA(ピクスタ)リノベーションとリフォームには、実は厳密な線引きはありません。英語のrenovationは建物の改修を指すが、reformは本来、法律や組織などの改良を指します。では日本での両者の違いはというと、リフォームは単に壁紙を替える、設備を交換するといった老朽化や不便さの改善にあるが、リノベーションは新築時に戻すことが目的ではない。暮らしを変え、自分らしいスタイルの家に変貌させる。それがリノベーションなのです。それをふまえて、リノベーションのメリットを7つご紹介しましょう。■ 1.コスパがいい!今の家をリノベーションする、あるいは中古物件を買ってリノベーションする。その最大のメリットは新築や建て替えより割安な点です。freeangle / PIXTA(ピクスタ)戸建ての場合、よほどひどく傷んでいない限り、元の骨組みを生かしたほうが安上がりだし、マンションも新築と中古では大きな価格差があります。特に戸建ては古くなると建物の値段はゼロに近づき、物件価格の大半は土地の値段。見方を変えれば、日本は世界でも珍しいほど、中古住宅がお買い得な国といえるんです。■ 2.立地のよいところに住める住み替えを考える場合、年を重ねたら今よりもっと便利な場所に住みたいとか、いっそ都心のマンション暮らしを謳歌したいという人も少なくありません。PIXTOKYO / PIXTA(ピクスタ)しかし、新築だと手が届かない可能性が高いですよね。その点、割安な中古+リノベーションなら憧れの街に住める可能性が広がります。また、戸建てもマンションも、先に建てたほうが立地がいい場所を押さえているのは当然。容積率などの法規制が緩い時期に建てられていて、空間に余裕があるヴィンテージ物件も多いのでお得ですよ。■ 3.激変による満足度が高いゼロからつくり上げる新築と異なり、リノベーションには必ず対照実験の比較対象ともいうべき、改修前の家があります。TATSU / PIXTA(ピクスタ)リノベーションに踏み切るからには、暗い、寒い、使い勝手が悪いなど、老朽化以外にも欠点があり、以前から住んでいた家だとなおさらその不満はたまっているはずです。それが劇的に変化し、同じ家とは思えないほど快適になる――。そのビフォーアフターの激変ぶりは、リノベーションの醍醐味といっても過言ではありません。満足度は新築より高いのでは?■ 4.味わいや懐かしさも魅力全面リノベーションといっても、総取っ替えするわけではありません。むしろ生かせるものは生かす、長く住んできた家ならその記憶を残すのも、リノベーションだからできること。天井をはがしてみたら、築浅物件ではお目にかかれないような、どっしりした柱や梁が出てくる場合もある。freeangle / PIXTA(ピクスタ)さらに、戸建てでは庭、マンションでは共用部の緑が大きく育っていることもリノベーションならではの魅力。ABC / PIXTA(ピクスタ)年月を経たがゆえの味わいや懐かしさのある家づくりを目指したい。■ 5.前向きで健康的な生活もできる若い頃にはさほど気にならなかった段差や暑さ寒さも、年を重ねるほどに体に応えてくるもの。50代以上のゆとりある世代がリノベーションを行う場合、バリアフリーや断熱性の向上など、目に見えない快適性にお金をかける比率が高いといいます。おおたま / PIXTA(ピクスタ)また、長年住んできた家をリノベーションした人に話を聞くと、「やる気が出た」「エネルギーが湧いた」という言葉をよく耳にします。環境が変わることで心身が健やかになれば長生きにつながるに違いありません。■ 6.資産価値が上がる中古より新築のほうが資産価値が高いというのはご早計。新築は買った途端に中古になるため、年数が経つと価格が半減することも珍しくありません。しかし、中古はさほど極端に値下がりしないし、リノベーションするとむしろ価値が上がるため、賃貸に出した場合も割高な家賃で貸すことができます。ABC / PIXTA(ピクスタ)自分たちの終の住処として考えるだけではなく、いずれは子どもに相続することも想定し、将来売ったり貸したりしやすい資産として価値をキープしておきたいものです。。■ 7.資源の有効活用になる少子高齢化が進む中、今や日本全国の7軒に1軒が空き家といわれ、今後もその割合は増え続けるといわれています。手を入れれば十分住まいとして使える建物がこんなにたくさんあるのに、これを使わないのはもったいないですよね。また、古家を解体すると大量の廃材が生じ、新築時には木材をはじめ、大量の建材が必要になる。TATSU / PIXTA(ピクスタ)環境負荷を考えても、すでにある資源を有効に活用できるリノベーションのほうが、新築よりエコロジーであることは間違いありません。いかがでしたか?いまリノベーションをすべきかどうか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
2019年01月01日最近では中古物件を購入し、リフォーム・リノベーションしたい人が増えています。新築よりも手頃な価格で購入でき、間取りや広さ、こだわりのスペースなど、自分の好きなように家づくりをしていくことができるところに魅力を感じている人が多いようです。しかし、一概にリフォーム・リノベーションをすると言っても、その内容は千差万別。人気の事例を参考にすることで、自分の住まい探しをより具体的に考えるきっかけにもなります。SUVACO株式会社とリノベーション専門情報サイト「リノベりす」は、2018年に同サイトに公開されたリノベーション事例の中から、ユーザーの閲覧数をもとに上位10位をランキングした「人気リノベーション事例ランキング2018」を発表。今回はそのランキング結果のいくつかをご紹介します。■ ヴィンテージやモダンをバランスよく取り入れたリノベ事例がズラリ気になる第1位は、「築38年の中古マンションを、英国ヴィンテージの香り漂う住まいにフルリノベーション」。輸入壁紙やシャビーな仕上げの造作家具を取り入れたヴィンテージ調の深みがありながらも、新素材「モールテックス」を使ったアイランドキッチンや全体的に落ち着いた色味がモダンさを醸し出す、美しい佇まいのお宅です。3位は「築33年の団地をリノベ。北欧ヴィンテージが暮らしに溶け込む住まい」。木とホワイトを基調にしてシンプルで落ち着きのある空間を作りつつ、グレーの壁で深みを加えた、北欧ヴィンテージの家具が似合う、洗練された住まいです。4位は「グレー×白の大人モダン、とことん自分好みのマンションリノベーション」。白をベースとした広いキッチンをメインに、ソファや椅子など家具のファブリックをグレーで統一して、上品な雰囲気を醸し出した事例です。その他には、2位「48平米でも家族3人がのびのび過ごせるマンションリノベ」、5位「アイランドキッチンで空間をのびのび使う!自然素材が心地よいマンションリノベーション」など、空間を上手に使い、広くて過ごしやすくしたリノベーション事例がランクインしました。■ 2018年の人気は異素材ミックスと上質なグレーvicnt / PIXTA(ピクスタ)2018年の人気ランキングから見えるキーワードは「端正とグレイッシュ」。2017年に人気だったのは、木材をベースにモルタルや鉄、石など、あえて異なる素材を組み合わせる手法。今年はさらにその洗練度が高まり、端正でありながらも、どこかあたたかみを感じさせる、調和のとれた事例が上位を占める結果となりました。特に印象的だったのが、上質なグレーを取り入れた事例が多かった点。こうしたグレイッシュな色使いは、いまや不動の人気となっている木の素材感を引き立てつつも、決して脇役にとどまらず、それと調和することで洗練された世界観を醸し出せるのが特徴です。これはデザインやインテリア、素材に対する住み手の感性が成熟し、より本物志向へと変化していることの表れかもしれません。2019年には、どのようなリノベーション事例が人気となるのでしょうか。リノベーションを考えている人は、是非今回のランキングを参考にしてみてくださいね。【参考】※リノベーション専門情報サイト『リノベりす』が「人気リノベーション事例ランキング2018」を発表!
2018年12月31日トイレやお風呂、キッチンなど、家の中でも使用頻度の高い水回りは汚れも多く傷みやすいもの。リフォームの要望や事例も多い場所です。永年経過による修繕や交換以外にもリフォームのきっかけは各家庭さまざまで、使い勝手を良くしたい、もっとオシャレなデザインにしたい、家族が増えたからといった要望も増えています。そこで今回、リフォームとして人気の高いトイレやキッチン、お風呂といった水回りのリフォーム事例を、費用と併せてご紹介します。生活に欠かせない場所だからこそ、水回りのリフォームは優先度高め!国土交通省が行った住宅市場動向調査によると、平成29年度に行われたリフォームのうち、トイレやキッチン、お風呂といった水回りのリフォームは、トータル85.2%と断トツ。水回りは永年経過による汚れや傷みが目立つため、部分別に見ても、毎年外壁と並んで多くリフォームされている場所です。ではさっそく、水回りのリフォーム事例を見ていきましょう。平成29年度住宅市場動向調査(国土交通省)デザイン、機能、衛生に優れた最新式トイレはリフォーム事例も豊富!トイレリフォームの多くは便器の交換ですが、同時にトイレ空間全体をリフォームする事例も多数あります。便器交換のみの場合、ノーマルな洋式トイレから暖房便座や温水洗浄便座への変更で、10万~20万円程度が費用の目安です。また、最新式のタンクレストイレや全自動洗浄機能付トイレに交換した場合では、20~30万円程度が相場といわれています。シンプルなデザインで掃除がしやすいタンクレストイレは、トイレ空間をすっきり見せるメリットも。トイレのリフォーム事例を見ても近年人気なのが見て取れます。さらに、便器に加え壁紙や床面を張り替える場合では、4~5万円程度の費用がプラスされます。明るく華やかな壁紙や、消臭効果・防カビ効果・防汚効果といった機能を備えた壁紙・床材は、トイレリフォームの事例でも多く取り上げられるほどです。ちなみに、これらのリフォームに手洗い場の設置を追加となると、トイレ全体のリフォーム費用は総額50万円程度となるでしょう。費用に幅はありますが、毎日使うトイレだからこそ満足のいくリフォームプランを考えたいですね。ただし、和式から洋式トイレへ交換する場合は、リフォーム事例を見ても工事費が高額になりがちです。工期もかかるため、施工会社にあらかじめ相談してみるとよいでしょう。システムキッチンへのリフォーム事例多数。家事の効率をアップしようキッチンのリフォームは、大半の事例がシステムキッチンへ変更するケースです。費用はどんな設備を選ぶかにより、100万円~150万円程度と幅広なのが特徴。また、キッチンのレイアウトも一緒に変えたいという要望も多く、給水管の交換するリフォーム事例もあるそう。排水管の交換ともなると費用が200万円を超えることもあるため、予算内で満足のいくリフォームを希望する場合は、どこをどう直したいのか、あらかじめ家族や施工会社の方とよく相談することをおすすめします。ちなみに、家族の顔が見える対面式のキッチンやオープンキッチンは今も根強い人気です。また、近年は家族で料理を楽しむ家庭やホームパーティを行う家庭が増え、リフォーム事例を見てもキッチンスペースに変化が見られる模様。キッチンのリフォームは家事の効率アップにもつながります。デザイン性や機能面だけでなく、家事の動線も含めリフォームを計画するとよいでしょう。システムキッチンへのリフォーム無料で見積もりを依頼!お風呂のリフォームはユニットバスが主流。嬉しいオプション機能もお風呂は、浴室全体を気密性と断熱性に優れたユニットバスに交換するリフォームが主流です。ユニットバスとは、浴槽や壁、床、天上がすべて一体化しているお風呂のことをいいます。一体化なのでお手入れがしやすく、現場での設置が簡単。工期が短く、費用も抑えられるといったところがユニットバスのメリットです。一般的なユニットバスへの交換費用は100万円程度が目安。お風呂のリフォームは、事例を見てもわかるように、浴室暖房乾燥機やミストサウナ、浴室テレビ、ジェットバスといったオプション機能が豊富です。「せっかくリフォームするなら」と、内装をグレードアップしたくなってしまうかもしれません。選ぶオプションにもよりますが、費用は150万円程度考えておくとよいでしょう。一方で、浴槽や水栓、内装など、好みのパーツを一つ一つ自由に選んで浴室を作るリフォーム事例もあります。この従来工法と呼ばれるリフォームを選んだ場合、浴槽や壁にタイルを張ったり、デザイン性のある水栓を取り付けたり、オリジナルのお風呂にリフォームすることが可能です。ただし、その費用は200万円を超えることもありますので、施工会社と細かい打ち合わせをし、見積もりを出したもらうことをおすすめします。オシャレで機能的な洗面台で毎日の身だしなみチェックが楽しみに!?お風呂のリフォームに合わせ、洗面所や脱衣所をリフォームする事例も多くみられます。壁紙を張り替えるだけなら数万円ほどでリフォーム可能ですが、洗面台まで交換する場合、洗面台のグレードにより費用の幅が出てきます。洗面台で人気なのは、掃除のしやすいものや化粧台としても使える鏡の大きなもの、シャンプーなどもできる洗面ボウルの大きなものなど。その費用は10万円~70万円程度と要望により幅があるようです。リフォーム事例などを検索し、自分の要望に近いケースを調べてみるのもよいでしょう。まとめリフォームはまとまった費用が必要となりがちですが、使用頻度の高い水回りは、家族全員が毎日使う場所です。リフォームをすることで家族みんなが気持ちよく、便利になったと感じながら快適な生活を送れることが、なにより嬉しいことではないでしょうか。「タウンライフリフォーム」にご相談ください「タウンライフリフォーム」では、リフォームのご相談をお受けしています。・リフォームのアイディアやアドバイスが欲しい・実際のリフォーム費用が知りたい・リフォームプランを提案してほしいまた「タウンライフリフォーム」では、全国の優良リフォーム会社によるリフォーム計画書の作成依頼が、登録無料にてご利用できます。リフォームに関するご相談やお見積り等、さらに詳しくお知りになりたい方は、「タウンライフリフォーム」にアクセスください。タウンライフリフォームで無料見積もりをトライ!
2018年12月28日武蔵野市が子育て世代に人気の理由 緑豊かな環境住みたい街ランキング上位常連の街としてすっかり有名になった吉祥寺。その吉祥寺を擁する東京都武蔵野市は、子育て世代にも優しい街として知られています。その理由のひとつは、緑豊かな環境が身近にあること。吉祥寺という大きな繁華街がありながら、駅のすぐ南側に井の頭公園。駅から少し離れた中央公園と、子連れでも楽にアクセスできる大きな公園が多いのが嬉しいポイント。 今回ご紹介する武蔵野緑町パークタウンから徒歩圏内の大きな公園、武蔵野中央公園。思いっきり走り回れる広々の芝生の広場が圧巻です。小さなお子さんのいるお母さんたちや、小学生ぐらいの子どもたちの格好のコミュニケーションスペースとして機能していました。 利便性の良さが魅力武蔵野緑町パークタウンからは、三鷹駅までバスで5分、吉祥寺までもバスで9分で到着。三鷹駅はJR中央・総武緩行線の始発駅、吉祥寺も井の頭線の始発駅なので、新宿、渋谷まで通勤が楽であることも大きな魅力になっています。吉祥寺駅周辺は、個性豊かな商店街と、大きなショッピングモールがうまく共存した街。遅くまでやっている飲み屋さんもあれば、家族連れに嬉しい便利なお買い物スポットもたくさん。「この街に来ればなんでもある」と言われるのも頷けます。 やわらかい雰囲気が人気のカフェ、キチムワークショップも多数開催する、暮らしの本屋さん、青と夜ノ空ワークショップも多数開催する、暮らしの本屋さん、青と夜ノ空 公共施設・サービスの充実さもOK住んでいる人に伺うと、武蔵野市は行政サービスの充実っぷりでも満足度が高い様子。公園や体育館、図書館などもしっかりと整備され、住民にとっての使いやすさが考えられています。武蔵野緑町パークタウンの近くにある「0123はらっぱ」は、乳幼児とそのお母さん、お父さんを対象にした施設で、子どもたちが自由に遊べるほか、子育ての相談にも応じてくれます。また、「地域子ども館あそべえ」といって、放課後に小学校の教室や図書館、校庭を解放する取り組みもあり、子どもたちが安心して遊べる場所が用意されています。 武蔵野緑町パークタウンのすぐお隣は、武蔵野市役所。公共サービスを受けることの多い子育て世代に嬉しいです。そのお向かいには、屋内プールも備える大きな体育館、武蔵野総合体育館が。 「リノベーション団地」の実力を拝見! 受け継がれる緑の中で 緑町住宅、武蔵野住宅、2つあるバス停を降りると、すぐ武蔵野緑町パークタウンの入り口。敷地内に入ると木々が豊かに茂る気持ちのよい緑道が続きます。 この場所は、もともと武蔵野グリーンパーク野球場という球場があったところで、昭和32年にその跡地に団地が開発されました。平成8年から建て替え後の団地への入居が始まり、現在はエレベーターも整備された新しい建物になっています。建て替えの際にも、もともとあった木々が大切に保存され、敷地内は涼しい木陰を歩いていける緑道が続きます。周辺にも大きなマンションがあり、スーパーなども充実した便利な住宅エリアですが、これだけゆったりとしたスペースで暮らせるのは、団地ならではの利点ですね。桜の木も多くて、春には桜、秋には紅葉が楽しめます。団地の中でも季節が感じられるのが良いところですね。 「我慢するところがない」暮らしやすさにとことんこだわったリノベーション 見せていただいたのは、リノベーションされたモデルルーム。ナチュラルな内装で、すっかり現代の暮らしに合ったスタイルに。 見せていただいたモデルルームは、63平米の2LDK。子育て世代にもゆとりを持って住める広さが魅力。特に現代の暮らしに合わせて、居心地よく暮らせるように考えられたリノベーションプランが採用されています。グッドルームのスタッフは、内覧するときお客さんの気持ちになりきって気になるポイントを探すのですが、こちらではそれを見つけるのが困難なほど。さらに、期待を上回る部分で細かな配慮が行き届いていました。 キッチンは便利な引き出し式の収納。さらに、細かいものをすっきりしまえる仕切りがすでについている!シンプルなデザインが嬉しい洗面台は、タオル掛けの上に小物が置けるように考えられていたり、鏡の裏が大容量の収納になっていたり、機能面も十分。その背面には、しっかりタオルをしまえる収納もあります。お風呂場も、デザインが良くて嬉しい。これは、ゆっくり疲れが癒せそうです。 「子育て世代に限らず、仕事に、家事にプライベートにと忙しい世代にとって便利なように、家事動線にこだわって間取りが考えられているんです。収納力が充実しているのもポイントですよ」と教えていただいた通り、全てのお部屋の、欲しい部分に欲しい収納があります。 玄関には大きなシューズボックス。棚板が動かせるのでブーツの収納もできます。反対側から見るとこの通り。姿見がこの位置にあると、便利ですね。思わず、いいなぁ〜と羨ましくなってしまったのが、寝室横についている大きなウォークインクローゼット。可動式の棚板がたくさんついた収納、こういうのがあると、すっきり部屋が片付きますよね。ベランダからは、中央の芝生広場が望めました。室内は快適にリノベーションされていて、外には歴史を感じる木々がたくさん。いいとこどりですよね。 武蔵野緑町パークタウンの詳細を見る 団地生活を楽しもう緑豊かなことももちろんですが、団地がもうひとつ、子育て世代にとって魅力的だなと思ったのは、自然とコミュニケーションが生まれやすい環境があるということ。近隣の小学校に通うお子さんも多く、自然と集団での登下校ができ、また、近所の人の見守りの目もあります。夏祭りに、防災訓練や、クリーンデーなど、住民がみんなで参加するイベントもあるということ。 別の棟には、ウッドデッキを備える集会所がありました。仲良くなった近所の皆さんと、こちらに集まったりも楽しそうですね。夏にはこの広場でお祭りが行われるんだそうです。 人気のエリアの、大きな団地。利便性のよさと、緑豊かなゆったりした環境に両方手が届く、賢い選択かもしれません。 武蔵野緑町パークタウンの詳細を見る 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年12月25日第2回は神奈川県の海側エリア、横浜市金沢区にあるビーコンヒル能見台サウスヒル。こちらに、「子育てのしやすさ」に特化してリノベーションしたお部屋があるということなんです。どんなお部屋なのか、早速見に行ってみました。 横浜市金沢区のビーコンヒル能見台サウスヒルを訪問 ボストンの街並みをイメージした、平成生まれの新しい団地やってきたのは、京急線で横浜駅から約20分ほどの、能見台駅。金沢シーサイドラインの発着駅である金沢八景のお隣で、八景島エリアにもほど近く、海が見える高台に広がる新興住宅地です。 駅から物件までの道すがらにも、なにやら西洋風の可愛い建物が。こちらは「お菓子のアトリエ ル・シュクル」というかわいい名前のケーキ屋さん。少し歩くと、かなり大きなショッピングモール!そして、その横に隣接するのが、今回の目的地、ビーコンヒル能見台サウスヒルです。これは便利そうですね。駅からの道沿いも、緑が多く、歩道も広くて快適でしたが、敷地内に入るとさらに綺麗に整備された遊歩道が。近所の保育園の子どもたちがお散歩していました。 物件の名前になっている「ビーコンヒル」とは、アメリカ・ボストンの地区の名前。レンガ敷きの歩道に、ガス灯が灯り、高級住宅街として知られているそう。今まで持っていた「団地」のイメージとはちょっと違う、海外風の新しいデザインは、その街をモチーフとして作られています。 誕生したのが平成11年と新しいこともあって、高級分譲マンションのような雰囲気も漂っていますが、全号棟、全号室が賃貸で住めるということなので、嬉しいですよね。しかもUR賃貸住宅なので、礼金ナシ、仲介手数料ナシ、更新料ナシ、保証人ナシなど、お得な仕組みもそのままです。 UR賃貸住宅のメリット・特徴こちらの芝生の上で楽しくピクニックしている親子もいらっしゃいました。敷地内から出ることなく、公園にアクセスできるのって、小さなお子様のいらっしゃるご家族には嬉しいですよね。 車なら30分以内に、八景島シーパラダイス、金沢市民公園、ベイサイドマリーナがあるので、余暇も家族で楽しく過ごせるところもおすすめです。敷地内には緑いっぱい。すぐ近くには息抜きのできるショッピングモール。敷地内や近隣に保育園や小学校があることも確認済み。かなり魅力的な子育て環境の整うこちらの団地ですが、「子育て向けに特化したリノベーションのお部屋」が2年前に誕生したそうなんです。早速、見せてもらいましょう! お部屋があるのは4番館。サインもちょっとボストン風。エントランスも立派。エレベーターがあるのも子育て世代にはありがたい。さらに、宅配ボックスや屋内駐輪場なども備えていました。 ビーコンヒル能見台サウスヒルの詳細を見る 子育て中の女性メンバーを中心に考えた、キッチンが主役のリノベーションスタイル こちらが「ママに優しい住宅」をコンセプトにリノベーションされたお部屋。 このお部屋は、UR都市機構の職員さんの中でも、子育て中の女性メンバーが中心となって企画・スタートしたリノベーション住宅。実際に子育て中のメンバーの意見がしっかり取り入れられているから、ファミリーにとって満足できるところがたくさんあるんです。 まず目を惹いたのがこちらの広々使いやすそうな、アイランドキッチン! やはりお母さんたちに一番支持されるポイントが、明るくて居心地のよいキッチンということです。部屋全体が見渡せて、子どもが遊んでいてもよく見えます。それに、子どもと一緒に料理をしたり、子どもはカウンターで宿題をしたりと、家族で使えるキッチンがやっぱりいいよね、と、この形になったそうです。 シンクとガス・グリル台に分かれるⅡ型キッチン。収納力もご覧の通り、万全です。 ファミリーに便利な「ちょこっと和室」 子どもを寝かしつけたり、遊び場にするのに意外に便利なのが、和室。こちらのお部屋には、リビング・ダイニングのお隣に、襖を閉めても開けても使える、ちょっとした畳のスペースがあります。床の間があって、障子の襖で……という、従来の和室だと、子どもを遊ばせる時にはちょっと気を使ってしまいますが、こちらもファミリーの暮らしに合わせてしっかり考えられたスペースになっていました。 キッチンで作業をしていてもしっかり目の届く位置に、ちょこっと畳のスペース。ダニ・カビの発生を抑え、手入れが簡単な樹脂畳を採用。さらに、和室のアクセントクロスは汚れ防止・抗菌機能付き。子どもの遊び場としてしっかり想定されているのが伝わります。 賃貸で困りがちな「収納力」もバッチリ! もうひとつ、ファミリーで暮らすとなると賃貸マンションでは手狭になりがちなのが、収納スペースですが、さすが子育てに特化したお部屋。和室にある押入れ、洋室にあるクローゼット以外にも、たくさん備えつけられた収納に「おお!」と感心してしまいましたよ。 和室の向かい側には、オープンタイプの大きな棚がありました。おもちゃや学校の道具など、何かと増えてしまう子どもの荷物をスッキリ収納するのに便利そう。すごくちょうどいい場所にありますね。一番感動したのが、バスルームへと続く導線にある脱衣室、そして生活納戸の収納。広々の脱衣スペースにある大型洗面台には収納がこれでもかと。洗濯機置き場の横にはそのまま衣類を部屋干しもできそうな第2のクローゼットが。 家事の導線を考え抜いたようなこの間取り、とってもいいですよね。子どものためだけじゃなく、忙しいお母さん、お父さんのサポートになるような仕組みがたくさん。 玄関の棚も、開くとフラットになっていました。「ベビーカーがしまえるように考えてあるんです」とのこと。なるほど! 細かい配慮も忘れずに 全体の間取りや設備もさることながら、特に子どもが小さいうちには「ヒヤリ」としてしまうことが多い部分にも、細かい配慮がなされています。 キッチンで特に気をつかう包丁の収納は、チャイルドロックつき。コンセントは、小さな子どもの安全に配慮した感電防止機能付き。モニター付きインターホンで、子どもしか家にいないときでも安心できます。 賃貸マンションでの子育てって、なんとなく今まで少し窮屈なイメージがありました。でも、今回のお部屋を見てみると、緑いっぱいの豊かな環境はみんなで共有できて、室内はしっかり、子どものことも、お母さん&お父さんのことも考えてくれていて。「子育てしやすい賃貸」って、じつは最高なんじゃない?と、明るい気持ちになってきたのでした。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年12月24日東京郊外でゆったりゆったり50平米超えの1LDK(上北台/51.74㎡/6.16万円) 1LDKなら40㎡前後が普通ですが、こちらは51.74㎡と、かなり広々としている東京都住宅供給公社の団地です。お部屋の真ん中付近にバルコニーがあるちょっと変わった間取りで、どの部屋にいてもとても明るいのが特徴です。キッチンも広々。窓があるので湿気がこもらないのも嬉しいところ。ほっこり寛げる和室もこの明るさ。とてもいいですね。 神奈川でゆったりざっくり感が魅力の1LDK(綱島/46.34㎡/8.8万円) 綱島からバス12分。横浜市鶴見区の、ラフに仕上げられた天井や床が魅力的な1LDKです。部屋の仕切り方もざっくりとしているので、なかなか開放感がありますね。 無垢床が嬉しい明るい2LDK(相武台前/59㎡/8.9万円) 来年2月完成の、グッドルームオリジナル無垢床リノベのお部屋です。LDKは合わせて13畳。※画像は同間取り、同仕様の別部屋。南側のお部屋は引き戸で仕切られているので、二人暮しなら開け放って広ーいリビングとして使ってもいいかも。この真っ白で使いやすいキッチン、人気なんですよ※画像は同間取り、同仕様の別部屋。 庭に面した横長LDK(藤沢/54.34㎡/9.2万円)憧れの湘南エリア。プライベートテラスに面した、横長のLDKが嬉しいお部屋です。窓が多くて明るい。キッチンもデザイン性が高いですね。 千葉でゆったり15畳超えのナチュラルリビング(1LDK/46㎡/8.4万円)なんと3面採光。明るい無垢床のLDKは15畳超え。かなり雰囲気いいです。大きな窓のある明るいキッチン、いいですよね。デザインもシンプルでスタイリッシュ。 ※掲載家賃は管理費込みです。変更、満室になる可能性があります。 出典: goodroom journal 記事提供元:リノベーション・デザイナーズ賃貸 goodroom(グッドルーム)デザイナーズ、リノベーションなど、おしゃれな賃貸サイト・アプリ「goodroom」を運営しています。インテリアや、ひとり暮らし、ふたり暮らしのアイディアなど、賃貸でも自分らしい暮らしを楽しむためのヒントをお届けします。 おしゃれ賃貸サイト・アプリ goodroom journal journal 暮らしの実例
2018年12月20日自分たちが住みやすいように家を変えたい......。そんな願いを叶えられるのが、中古物件のリノベーションのいいところ。そこで今回訪れたのは、神奈川県内のマンションに暮らす、Yさん一家のお家です。リノベーションのために物件探しからワンストップで行える〔nu(エヌ・ユー)リノベーション〕に依頼したというYさん。どのような視点でリノベーションをしたのか、そのポイントを伺いました。リノベ会社は事例の好みで選択。センスあふれる提案を楽しむY邸リビング&ダイニング奥様はデザイナー、ご主人はIT系の仕事をしているというYさんご一家。奥様が産休中にDIYにハマり、雑誌やブログですてきに改造されたお家をみているうちに、「自分たちが住みやすいように家を変えたい!」と思うようになったそう。そこから、中古マンションのリノベーションという選択肢があることを知ったといいます。「いつかは自分たちの家を持ちたいと思っていて、まずは新築の戸建てやマンションを見てみたんです。でも作られた内装と間取りが全然気に入らない上に、住みにくそうだったんです。そこで『私たちに合う家ってなんだろう?』って夫婦で話し合った結果、中古マンションのリノベーションをしようということで2人の意見が一致しました」(Yさん)リビングの真ん中にあるのは、〔nuリノベーション〕の設計デザイナーが提案したという〔DULTON(ダルトン)〕のシーリングファン。スチールの骨組みとキャンバスの組合せが魅力。リノベーション会社は、施工事例が1番好みだったという〔nuリノベーション〕を選択。物件探しから設計・施工・アフターサービスまでワンストップで行える上に、間取りや設備、素材などをゼロからつくることができる完全オーダー型のリノベーションができるのが特徴です。好みの観点で選んだからか、担当の設計デザイナーとも相性抜群だったそう。「設計はもちろん、内装の提案もセンスが良くて、楽しみながら進められました。夫婦の理想はオープンで家族の存在を常に感じられるような、コミュニケーションが取りやすい家。部屋数は少なくてもいいから、リビングが広くて壁が少ない家にしたいという要望を出したところ、壁がなくても空間に区切りをつけられるようなデザインを提案してくれたんです」(Yさん)壁がなくても空間を区切る秘訣とはどのようなものだったのでしょうか?さっそく、おうちの様子を見てみましょう!壁を作らずに空間を区切る。導線が考えられた玄関と納戸造作棚で、壁を作ることなく空間を区切る。玄関からDENスペースまで土間が続くことで、家を出入りするときも楽々。空間を区切るために取り入れた方法のひとつが、こちらのテレビ裏に設置した造作棚。背板がないので、奥の空間も見えて、開放的な雰囲気です。棚の裏側は納戸も兼ねた、隠れ家的なスペース。玄関の土間を納戸の方まで繋げることで、ベビーカーを置いたり、自転車を置いたり、雨で濡れた上着をかけるときもストレスなくスムーズに活用できます。収納・くつろぎ・遊び場などマルチな役割の小上がりスペース広々とした小上がりスペースは、同じ空間にいながら別の部屋にいる気分に。Yさんのお気に入りは、こちらの床下収納付きの小上がり。「部屋数は少なくしたかったんですけど、収納スペースは確保したいと伝えたところ、この小上がりを提案してもらったんです。壁がなくても、段差があることでフラットな空間に部屋がぽこっと生まれるのが面白いと思いました」(Yさん)小上がりは、現在は子どもの遊び場や猫たちの憩いの場としても活用。収納力はもちろん、その時々のシーンに合わせてマルチに使えるところが気に入っているそうです。キッチンスペースは、黒を締め色にキッチンには黒いタイル、ダイニングには黒のアイアン家具を取り入れることで、空間が引き締まる。「黒を締め色に使いたかったんです」という要望から、キッチンの壁は黒いタイル、ダイニングの家具やパーテーションには黒いアイアン素材を取り入れたそう。「締め色の黒は、あんまり使いすぎると圧迫感が出すぎてしまうので、バランスを考えて取り入れました」(Yさん)ということもあって、ほどよく黒が効かせたメリハリのある空間に仕上がっています。家の中でも外にいる気分。インナーテラスがおしゃれで便利!インナーテラスの壁はブリックタイル、床にはモルタルを使用して、室内でも外にいる気分に。窓際はすべてインナーテラスに。ここはご主人のこだわりポイントで、普段は通勤に使うロードバイクを置いているそう。玄関の土間と同じく一段下げることで、空間に区切りもつけられ、ヴィンテージオークのフローリングの床に“抜け感”を作っています。テラス部分の床をモルタルにすることで水はけも良く、グリーンに水やりをするときも楽にできるそう。天井には納戸と同じく、アイアンのポールを設置。「アイアンポールは、洗濯物を干すときにも便利ですし、インテリアとして趣味のグリーンを飾るのにもぴったりなんです」(Yさん)と、奥様もお気に入り。印象的な黒い枠のガラスパーテーションも空間を分けるのにひと役買っていますね♪ワークスペースの壁の一面は自分たちでDIY!造作家具やデザイン性の高いインテリアを取り入れているYさんのお家。しかし、リノベーションに興味を持ったきっかけがDIYだったというだけあって、自分たちの手で仕上げたところもあるそう。「リノベをするときも、自分たちでもなにか1つ手を加えたいね、ということでワークスペースの壁一面だけ下地のままで引き渡してもらいました。磁石がつくようにしたくて、マグネットペイントを使って2日かけて自分たちで塗りました」(Yさん)他にも、子どものおもちゃを収納するためのヴィンテージ風の棚や椅子など、自分でつくれるものはDIYで作っているそう。プロに頼みながら、自分たちができるところは自分たちでやる。そうすることで、ライフスタイルが変化したときも、お家とうまく付き合っていけるのかもしれません。〔nuリノベーション〕公式ウェブサイトはこちら!●取材協力nuリノベーション(運営会社:株式会社ニューユニークス)●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2018年12月07日歳をとっても好きなものに囲まれながら、豊かに暮らしたい。家は人生で長い時間を過ごす場所だから、今だけじゃなく将来の暮らしを見据えてつくりたいものです。そこで今回伺ったのは、神奈川県川崎市にある中古マンションをリノベーションしたHさんのお宅。デザイン性を大切にしながら、歳を重ねても快適に暮らすために心がけたことを伺いました。スケルトンを白く塗った、好きなインテリアが似合う空間H邸リビングHさんお気に入りの家具店〔TRUCK〕の家具が似合うようオーダー。80代のお父さまと2人で暮らしながら、こだわりの暮らしを実現したHさん。中古マンションのリノベーションを選択した理由は、おしゃれな暮らしをしたかったというよりも、もっと現実的な問題があったからだと言います。「シングルでの生き方を選択して将来設計をしたときに、歳をとってからの賃貸物件の借りづらさや、いつまでもワンルームの狭い部屋で暮らしていたくないという思い、毎月支払う家賃のことを考えると、マンション購入をした方がいいと思ったんです」(Hさん)そして、せっかくお金を出すんだから内装も気に入ったものにしたいと、中古マンションのリノベーションを選択したといいます。お部屋を見渡すと、家具や雑貨のひとつひとつが選び抜かれたものばかり。センスのいいセレクトショップのように洗練されていながら、リビングとダイニングには暖かな光が差し込み、ほっこりとした雰囲気もある居心地のいい空間に仕上がっています。H邸ダイニングもともとインテリアショップで働いていたこともあり、“好きなもの”が明確にあるHさんの家づくりは、かなりスムーズに進んだそう。「リノベーションをする時っていろいろ決めなければいけないんですけど、好きなものがはっきりしていたこともあってかサクサクと決められて......担当の方が感覚の合う人だったことも功を奏して、最短で終わらせることができました(笑)」(Hさん)イメージがはっきりしていることで工期も延びることなく、工事中の賃貸料などの節約にもつながったといいます。そしてHさんが目指したのは、“老後を考えているけど老人向けじゃない家”。そのために心がけたことがあるといいます。「同居している父が高齢であることも考慮に入れつつ、自分自身も歳をとったときに動きやすくなるように“動線”を大事にしながら考えていきました」(Hさん)それでは、老後の暮らしやすさを考えながら、自分のセンスを存分に活かしたHさんのお家を見てみましょう!料理が好きだから、キッチン収納にもこだわりを親子そろって料理好きだというHさん。キッチンのカウンター部分は造作家具となっていて、収納スペースとして活用することができます。造作のカウンターは、裏側部分が収納に。扉をつけずオープンにしています。「造作の家具は一番お金がかかる部分だったんですけど、予算の関係もあって必要なところだけ引き出しにして、あとはオープンにしました」(Hさん)苦肉の策だったそうですが、すてきな食器類を重ねてしまうことで見た目も美しく、みごとなまでの見せる収納になっています。引き出し部分を深めに作ったことで、カップやグラスの収納も楽々。引き出し部分は、背の高いカップやグラスを収納できるように深めにオーダーしたそう。実際に引き出しからコップを取り出したりしまったりしてみると、その便利さに驚きます。洗面台は脱衣所から独立させて、おしゃれに広々と使う。洗練されたトリレタリーグッズを取り入れて、よりおしゃれに。脱衣スペースに設置されることが多い洗面台。Hさんは脱衣スペースを広く取るために、洗面台を廊下に設置することを選びました。「家に来てくれたお客さんにとって、手を洗うために人の家の脱衣所に入るのって抵抗感があったりする。でも廊下に洗面台があれば、ちょっと手を洗いたい時も気軽に使いやすいかな、というのもありました」(Hさん)住む人のことはもちろん、家を訪れる人のことまでしっかりと考えられています。立ち上がる時の手すりは、ディスプレイ棚としても活用手すりの棚には洗剤も置けるため、床もスッキリ清潔に。お父様の部屋からのアクセスもいいトイレスペースは、座るときや立ち上がる時の手すりとして使えるように、丈夫な棚を設置。ディスプレイ棚としても活用できるので、機能的でありながらおしゃれに仕上がっています。玄関スペースを広々とって寝室と地続きに玄関と寝室はモルタルで地続きというユニークなつくり。「玄関が狭いと、部屋全体が狭く感じるから」と、玄関スペースは贅沢に広々と取っています。さらに床のモルタルは、Hさんの寝室と地続きになっています。「寝室のスペースをどう取るかや、予算の兼ね合いを考えていくなかでデザイナーさんが提案してくれました。玄関のモルタルと寝室と地続きにすることで、床材をはらなくて済むから予算が浮くし、外国のお家っぽさもでる。これはいいなと思って取り入れました」(Hさん)寝室はこぢんまりとした海外のアパートのようにおしゃれな雰囲気。「床がモルタルで寒くないの?って友達に聞かれることがあるんですけど、ベッドは高めのものを使っているし、床に座って生活をするようなスペースでもないので、そこまでデメリットは感じないです。秘密基地みたいで落ち着きます(笑)」(Hさん)コンパクトにまとめられた居心地のいい寝室の奥には、クローゼットも設置。玄関と行き来しやすいので、身支度もスムーズにできそうです。周りの環境も考慮に入れて、将来も快適に快適に暮らせるお家を手に入れたHさん。〔nuリノベーション〕に物件選びからサポートしてもらったことで、現在の理想的な物件に出会うことができたそう。「神奈川県って坂が多いんですよ。歳をとって足腰が弱くなった時のことを考えると、都心へのアクセスもよく、駅近で坂の影響が少ないこの物件に出会えたのはよかったです」(Hさん)と、周辺の環境の良さも気に入っている様子。自分好みの環境で、自分好みのインテリアに囲まれながら暮らすことが、すてきに歳を重ねていくことに繋がるのかもしれません。〔nuリノベーション〕公式ウェブサイトはこちら!●取材協力nuリノベーション(運営会社:株式会社ニューユニークス)●テキスト宇治田エリ●写真土佐麻理子
2018年12月04日