「レオナルド・ディカプリオ」について知りたいことや今話題の「レオナルド・ディカプリオ」についての記事をチェック! (14/18)
5月16日(現地時間)、第67回カンヌ国際映画祭でドリームワークス製作のアニメーション『ヒックとドラゴン2』(原題:HOW TO TRAIN YOUR DRAGON 2)が招待上映され、声優をつとめたケイト・ブランシェットが記者会見に登壇。デルポソのユニークな今年『ブルージャスミン』でアカデミー賞「主演女優賞」を受賞した、名実ともに大女優のケイトに富んだ応答に、会見場は笑いに包まれた。ケイトが演じたのは、主人公・ヒックの母親。バングラデシュから来たという記者に「ぜひバングラデシュに来てください。ご招待します。あなたはバングラデシュでものすごく人気があるんですよ」と言われたケイトは、「もちろん。電話番号をあとで教えてあげる。あなたのドラゴンを教育してあげるわよ(TRAIN YOUR DRAGON)」と艶然と微笑み、「あら、この映画は子どもも観るんだったわね」と付け加えると、場内は笑いの渦に包まれた。“ドラゴン”には、俗語でセクシーな意味合いがあるのだ。会見には、前作に引き続き主人公の見習いバイキングのヒックを演じるジェイ・バルチェルや、アメリカ・フェレーラ(『アグリー・ベティ』)、キット・ハリントン(『ゲーム・オブ・スローンズ』)、ジャイモン・フンスー、ディーン・デュボア監督、ドリームワークスを率いるジェフリー・カッツェンバーグが出席した。一方、夜のレッドカーペットでは、アメリカ・フェレーラのふくらんだドレスの裾に男が頭を突っ込むという、とんでもない事件が発生。最初に不審者の存在に気づいたケイト・ブランシェットが男を引き離し、すぐにガードマンに取り押さえられ、逮捕された。男はウクライナのお騒がせレポーターと知られており、以前にもレオナルド・ディカプリオに抱きつくなどの騒動を起こしている。アメリカにとって初めてのカンヌのレッドカーペットがとんだことになってしまった。第67回カンヌ国際映画祭は5月25日(現地時間)まで開催。(photo / text:Ayako Ishizu)
2014年05月19日実話をベースに、レオナルド・ディカプリオ&トム・ハンクスの出演でスピルバーグ監督が映画化した『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。このハリウッド映画が、さらにミュージカルになった。2011年にブロードウェイで上演された話題作がこの夏、日本初演を迎える。本作に挑む松岡充、福井晶一、演出の荻田浩一に話を聞いた。チケット情報はこちら映画ではディカプリオが扮したフランク・アバグネイルJr.を演じるのは主演・松岡充。「最初の3公演以外は別の人が演じますから!」「歌も口パクです!」と次々と軽口を叩いていく彼は、パイロット、医者、弁護士…と様々な職業に成りすました天才詐欺師がすでに乗り移っているかのようだ。だが「フランクは詐欺師ですが、人を傷つけたりはしない。自分が人気者になり、お金もうけがしたいわけではない、騙すにしても誇りがある」とその信念に思いをはせ、「フランクが化けたのはプロフェッショナルな職業ばかり。それは専門的すぎてその専門家にしかわからないから、大勢の一般の人たちが騙されるってことだと思う」と分析、茶目っ気ある笑顔の中にも冷静な知性を垣間見せる。そんなところにも、頭脳戦を渡り歩くフランクらしさが漂う。松岡フランクにすでに翻弄され、この日の“嘘”もいくつか信じてしまったと笑うのが、FBI捜査官カール・ハンラティ役、福井晶一。「フランクをひたすら追い続ける中で、彼がなぜ犯罪に手を染めたのかという人間らしい部分を照らしていければ」と意気込みを語り、「ハンラティとフランクは追う・追われる、という関係ですが、最終的にはその中で友情が生まれる。松岡さんと自分が稽古のあいだに築き上げるものが、舞台上の関係性にも繋がっていくと思う」と話した。「犯罪の話をここまでフィーチャーしてエンターテインメントにもっていくというのは凄い。アメリカ的ですよね」と福井が語るように、物語のテーマになっている“詐欺”は、言うまでもなく犯罪だ。だが荻田によれば「このミュージカルは、そこを“フランクの冒険”とでも言うようなファンタジーに作り変えてしまった」のだという。「これは実話で、現実のフランクの話も充分面白いですが、そのままだとワイドショー的になるところを、最後にハッピーになれる“いい話”に作り変えたのは、舞台の魔法です」と荻田。松岡も「夢が見られる嘘は、いいですよね」とポツリ。ブロードウェイ・ミュージカルらしい華やかさも満載とのこと、彼らが舞台で見せる“嘘”は、客席に幸せを届けてくれるに違いない。公演は6月21日(土)から7月13日(日)まで東京・シアタークリエにて。チケットは4月12日(土)に一般発売を開始する。チケットぴあでは4月10日(木)18:00まで、インターネット先着先行「プリセール」を受付中。その後7月16日(水)に愛知県芸術劇場 大ホール、7月18日(金)から20日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでも上演される。
2014年04月09日レオナルド・ディカプリオが、もしかしたら“別の芸名”でハリウッド俳優として活躍していたかもしれない。現在39歳のレオは、2月20日(現地時間)に朝のテレビ番組「CBS This Morning」に出演し、昔業界のある人物から「ディカプリオ」というイタリア系の名前から、もっと一般的で特定の民族を表さないような名前「レスリー・ウィリアムス」に変えてはどうか?というアドバイスを受けたのだと明かした。その人物は「そうすれば、もっと役のオファーが来るようになる」と力説したのだという。賢明なレオナルドは、この件を父親に相談したそうで、そうすると父親は「名前は変えない方がいいと思うぞ」との答えが返ってきたのだとか。イタリア語で「カプリ島の」という意味を持つ「ディカプリオ」という名前。その姓を名乗っていても、いまでは作品は選び放題、自身もプロデューサーとして大活躍、アカデミー賞、ゴールデン・グローブ賞を始め様々な映画賞を騒がせるまでになったレオ。現在は、本年度アカデミー賞「主演男優賞」にもノミネートされている、映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』が日本でもヒット中だ。自身のルーツであるイタリア系アメリカ人のアイデンティティを失うことなく、キャリアを開花させたその才能と努力に改めて注目してみて。(text:Mieko Nakaarai)
2014年02月24日「glee/グリー」キャストのコーリー・モンティース、オスカー俳優のフィリップ・シーモア・ホフマンら、素晴らしい才能を持ちながらも志半ばにして不慮の死を遂げてしまった名優は数多い。1993年、23歳の若さでこの世を去ったリヴァー・フェニックスもそのひとりだ。その“伝説的”スター俳優・リヴァーの幻の遺作と言われていた『ダーク・ブラッド』が、GWより日本劇場公開される。この公開に合わせ、劇場で公開される機会の少ないリヴァーの過去作上映や関連イベントを催す「リヴァー・フェニックスフェス!」の実現に向けた、クラウドファンディングがスタートした。『ダーク・ブラッド』は、23歳の若さで薬物の過剰摂取のため急逝したリヴァーが、死の直前まで撮影していた未公開作。リヴァーは、砂漠の真ん中で車が立ち往生してしまったハリウッド俳優の夫婦が出会う、ミステリアスで美しい青年を演じていた。彼は間違いなく、この世を去ってからもその類い稀なる才能で今なお世界中を魅了し続けている俳優のひとりだろう。人気絶頂の最中にあったリヴァーの突然の死は、親友のキアヌ・リーヴス、ジョニー・デップ、イーサン・ホーク、彼に憧れていたというレオナルド・ディカプリオといった俳優仲間から各国のファンまで、世界中の人々に大きな悲しみと衝撃を与えた。日本でも、87年、91年と2度のキャンペーン来日を果たしていただけに、映画ファンの間に凄まじいショックが走ったものだ。この悲劇により、撮影途中だった本作は、主役不在での完成は不可能とされ、長い間お蔵入りに。だが、2007年末に大病を患い余命わずかと宣告されたジョルジュ・シュルイツァー監督が、キャリア最後の作品として本作の再開を決意。監督自らが大事に保管していたフィルムの権利問題や未撮影シーンの再現など、さまざまな壁を乗り越えて2012年に完成した。お披露目となったベルリン国際映画祭ほか各地の映画祭では喝采を浴び、「若き日のリヴァーがスクリーンに蘇った!」と世界的なニュースになった。インターネットを利用して不特定多数の人々に資金提供を呼びかけ、資金を調達するクラウド(=群衆)ファンディング(=資金調達)は、近年さまざまジャンルで試みられており、映画界では、キネマ旬報日本映画ベスト・ワンなど各映画賞を席巻中の『ペコロスの母に会いに行く』もFacebookを通じたクラウドファンディングから公開が実現している。支援金額に応じて、特典付きチケットや非売品プレスシート、リヴァーのもう一つの遺作でサム・シェパード監督『アメリカンレガシー』の鑑賞券などを入手することができ、“支援者”として劇場用パンフレットに名前が掲載されたり、DVDプレゼント、イベントへの招待などのリターンがある。資金が多く集まれば、いつまでも若々しい、在りし日のリヴァーにたくさん会えるチャンスも増えるはずだろう。『ダーク・ブラッド』はGW、公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年02月21日久々に、笑わせていただきました。これってコメディだったの?かなり不謹慎だけど、いいかしら?こんなに下ネタだらけなの?と各種の戸惑いを抱きながらも、笑わずにはいられなかった2時間59分。『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(公開中)は、そんな作品でした。レオナルド・ディカプリオ主演×マーティン・スコセッシ監督が描き出すのは、実在の人物ジョーダン・ベルフォートの物語。非合法の株取引で、年収49億円を稼ぎ出した悪名高き男です。これまで破滅型の人物を描いてきたスコセッシ監督ですら、未知とも言える破天荒すぎる人生の詳細は、映画の中でぜひ目撃して驚いていただきたいのですが、このご乱心ぶりはとにかく笑えます。ほんの一例ですが、フェラーリやランボルギーニを乗り回し、ラリって大破させても平気。1回で260万円のディナーは当たり前、再婚前のバチェラー・パーティではラスベガスの高級ホテルのプレジデンシャル・スイートに社員を集め、どんちゃん騒ぎに2億円。この地に足のついていない乱痴気騒ぎ、たぶん女性の方が楽しめるのではないでしょうか。貯蓄ゼロからスタートした“サクセス・ストーリー”は、男性にとってはある種の夢。それをここまで笑いのネタにされてしまうと、男性としてはきっと苦笑いしか出てこないのではないでしょうか。うなるほどの収入に、目のくらむような美女をよりどりみどり。豪邸、別荘、スーパーカー、馬、クルーザーにヘリと、何でも手に入れられるのです。まともな人間からの敬意以外は。私が映画を観た際は、周囲にいた男性の笑い声が弱々しいものであったにもかかわらず、女性たちが大笑い。聞こえてくるのは、「男ってバカよね」という含みを孕んだ女性たちの甲高い笑い声ばかりでした。欲に飲まれ、それによって破滅していく男の本性を、スコセッシ×ディカプリオは、笑いを武器に炙り出していくのですが、その心は「ジョーダンは模範的とは言えない人生を歩んだ人物で、それはかなり恥ずべき類のものだ」とスコセッシ。ただ、こうも言っています。「私たちが異なった状況に生まれていなければ、たぶん同じ間違い、同じ選択、同じ行動を取るに違いない」。つまり、男性が思いきり笑えないのは、彼と自分に共通性があるとすぐに自覚できるから。一方、女性は、男性ならではの欲にまみれたジョーダンを見ても、共感しにくいから素直に笑えるわけです。もし、女性にとってジョーダンの住む世界と自分とをリンクさせやすいものがあるとしたら、劇中に登場するファッションかもしれません。ジョーダンや彼の2番目の妻を演じたマーゴット・ロビーを含め、登場する人々は、「アルマーニ」とか「ベルサーチ」とか「シャネル」とか「ラ・ペルラ」とか、分かりやすい高級ブランド品を身に着けています。それは、似合うから、好きだから、スタイリッシュだからというより、“高いから”という理由で選ばれたようなものばかり。高級品だからというだけで、見栄を張ってこれ見よがしなブランド品を手にした経験なら、けっこう多くの人にありそうですね。そこを肥大化させるとああなるのかと気づくと、女性だって笑っていられないのです。それでも、欲を肥大化させた人々を笑わずにはいられません。笑って笑って笑って…その後に、はたっと考えさせるのがスコセッシの腕。彼のキャリアの中でも最もぶっ飛んでいる本作で、やはりキャリア史上“最もクレイジー”と言える役にほぼ捨て身で挑んだディカプリオですから、長期休暇に入る前に、念願のオスカーを手にできると良いのですが。(text:June Makiguchi)■関連作品:ウルフ・オブ・ウォールストリート 2014年1月31日より全国にて公開(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年01月31日世界で大ヒット中の話題作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。1月31日(金)の日本公開直前に、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒルの3人が揃って緊急来日中でもあり、いままさに日本は“ウルフ”祭り!このたび、映画の公開を楽しみにしているファンのために、本編映像の一部を独占入手。レオ演じるジョーダン・ベルフォートと、のちにジョーダンの妻となるマーゴット・ロビー演じるナオミの出会いのシーンだ。貯金ゼロから26歳で証券会社を設立し、年収4,900万ドル(49億円)を稼ぎ出したジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)。誰にも思いつかない斬新なアイデアと、一瞬で人の心をつかむ巧みな話術で、成功の階段を駆け上がった。しかし美女やドラッグを手に入れたい放題、一度のディナーに2万6,000ドル(260万円)を浪費するバブルな生活をしているうちに、彼はあらゆるモラルを失っていく――。今回入手した本編映像では、ジョーダン主催の豪華なパーティに、ナオミはボーイフレンドと一緒に現れる。会場にいた男性は、スカイブルーのドレスを着たゴージャスで超セクシーなナオミにクギづけ!“完璧な成功者になるためには、誰もがうらやむ美女を手に入れることが必要”と考えている肉食系ジョーダンは、ナオミのボーイフレンドそっちのけでグイグイ口説く。しかしこのとき、ジョーダンには貧乏時代から献身的に支えてくれた妻がいたのだが…。今回レオのお相手ナオミを演じたのは、注目の若手女優マーゴット・ロビー。オーストラリア出身の23歳だ。レオは「オーストラリア人の彼女が、クイーンズ出身の女の子を演じることは難しい。しかしマーゴットは一生懸命役作りに励んだ。素晴らしいよ」と絶賛している。対するマーゴットも、「レオは本当に全力を傾けていた」と称賛の言葉を贈った。本作は、先日発表されたアカデミー賞5部門にノミネートされ、今回来日した3人もそれぞれ「監督賞」、「主演男優賞」、「助演男優賞」候補に選ばれている。3月2日(現地時間)に行われるアカデミー賞受賞結果の発表前に劇場でチェックしてみては?『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は1月31日(金)より全国にて公開。(江﨑仁美(cinema名義))■関連作品:ウルフ・オブ・ウォールストリート 2014年1月31日より全国にて公開(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2014年01月28日「2PM」のテギョンが映画初出演にして主演を務め、『私は王である!』のチュ・ジフンらと豪華共演する韓国映画『結婚前夜(原題)』の邦題が、『結婚前夜~マリッジブルー~』に正式決定、5月10日(土)より日本公開されることが決定した。本作は、絶大な人気を誇る “野獣系” K-POPアイドル「2PM」のメンバーであり、フジテレビドラマ「僕とスターの99日」や自国のドラマ「ドリームハイ」、「Who Are You?」などで役者としても活躍著しいテギョンと、「宮~Love in palace」で大ブレイクを果たし、『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』や『私は王である!』(’12)など主演映画や、「メディカルトップチーム」などドラマへの出演が相次いぐ、チュ・ジフンの豪華共演作。天才シェフのウォンチョル(テギョン)&ネイリストのソミ(イ・ヨニ)、女医のジュヨン(キム・ヒョジン)&野球コーチのテギュ(キム・ガンウ)、花屋を営むゴノ(マ・ドンソク)&ウクライナ出身のヴィカ(クジャル)、泌尿器科の課長・デボク(イ・ヒジュン)&ウェディングプランナーのイラ(コ・ジュニ)の4組のカップルと、ネイリスト・ソミが済州島で出会ってしまった不思議な魅力を持つ青年・キョンス(チュ・ジフン)。結婚式を1週間後に控えたカップルたちの、「本当にこの人でよいのかな…?」というマリッジブルーの7日間を描く。実は、このテギョン、先日発表された米映画サイト「TC Candler」の「The Most Handsome Face of 2013(世界で最も美しい顔ベスト100)」で、何と13位を獲得。11位のブラッドリー・クーパー、12位のチャニング・テイタムに続き、15位のヒュー・ジャックマン、16位のレオナルド・ディカプリオという世界的スターを抑えてのランクインとなった。ちなみに、韓国勢では「SUPER JUNIOR」のシウォン(7位)に続いて2位となっている。そんなテギョンが、マリッジ・ブルーをどう乗り越えるのか。結婚している人、結婚を控えている人や結婚に憧れを抱く人も、多くの人が共感する‘あの感じ’をどう演じてくれるのか楽しみだ。『結婚前夜~マリッジブルー~』は5月10日(土)より新宿バルト9ほか全国にて公開。(上原礼子(cinema名義))
2014年01月17日レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督が5度目のタッグを組み、経済都市・N.Y.のウォール街を舞台に、“欲”を売り“夢”をカネに換えた男の波乱に満ちた人生を描く映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。本作で主演を務めたレオは2014年からの“休業”を宣言したばかりだが、そんな注目を浴びる彼にシネマカフェはどこよりも早く海外にて独占インタビューを敢行。そのインタビュアーとして海を越えてくれたのは、現在「ELLE girl(エル ガール)」や「sweet(スウィート)」などの女性誌を始め、朝の情報番組「スッキリ!!」でも活躍する辛口“オネエ系”映画ライター・よしひろまさみち。稀代のプレイボーイとオネエ系ライターという不思議なこの組み合わせ…果たして、レオとどんな話で盛り上がったのだろうか?<レオナルド・ディカプリオ×よしひろまさみち>2013年のレオナルド・ディカプリオは大忙し。来日も果たした『ジャンゴ繋がれざる者』、往年の名作リメイク『華麗なるギャツビー』、そして全米では今秋公開となる『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。年に3本も大作でプロモーション稼働してたら、そりゃ「引退はしないけど休業します!」とも言いたくなるでしょうよ。実際、彼は『ウルフ~』を最後に、しばらく俳優としての活動はお休みに入るとのこと。そんなレオさん、『ウルフ~』に関しては思い入れが強く、盟友マーティン・スコセッシとの再タッグに加え、自身の製作会社でのプロデュースもしている。「こういう作品は観たいと思う人がたくさんいる割には、スタジオが及び腰なんだよ。だって、セックス・ドラッグ・欲にまみれた人たちの話だから。製作に入る前の段階では、明らかに興行的には見込めないタイプのものだよね。だから、僕がこれをやりたい!って思っても、まずはスタジオ以外のところから資金を集めないといけなかったんだ。幸い、おもしろがってくれる人たちがいてくれたからよかったんだけど。僕も観客として観るには、こういうタイプの映画が好きだからね」。彼がこの作品で演じたのは、実在した投資ブローカー、ジョーダン・ベルフォート。彼自身が経験した、狂乱のバブルライフの回想本「ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生」を基に、シニカルに描いている。「彼とは役作りの準備のために、3か月間面会していたけど、“ああ それはもっとひどかった。あれはこうだった。こんな人もあんな人も騙した”と、本には書いてなかったこともいろいろ教えてくれたんだ。その点は脚本の中に反映されているよ」。なんとまぁ…。元詐欺師との面会にはそんなエキサイティングな話が。ってことは、原作本(600ページ超の長編なので、読むの大変)よりも映画の方がスゴイ話が詰まってるってこと。それだけでも、レオさんの意気込みを感じることができるってもんでしょ。そんなレオさん、ジョーダンの狂乱期はジョーダンのせいだけじゃないってことを念押し。「映画の中のFBIエージェントの台詞に『ジョーダン、いろいろな悪事をはたらいたヤツを捕まえて来たけど、悪いことをする奴はほとんどの場合、父親、そのまた父親、と犯罪者の系図が延々と続く悪い事をするのが、悪いことだと教えられずに育ったケースが多かった。お前の場合はそうじゃない。自分で選んで悪事を悪事と思わなくなった。よくやった、と褒めてやるべきなのか?』っていうのがあるんだ。ジョーダンは日和見主義で甘い水の方に吸い込まれて行くハスラーなんだ。特にあの時代は投資業界への規則が甘かった。ポンジースキーム(ネズミ講的な金儲け方法)がうようよまかり通って、上手くやれば今はできないことがいくらでもできる時代だった。詐欺的投資に対して取り締まりが甘く、それに対す罰が甘かったから、その部分を上手く利用して、詐欺商法がまかり通っていたんだ」。おっそろしいわ!みなさん、うまい話には気をつけましょ~。ということで、その後のジョーダンにも会ったレオさんから、その反面教師ぶりを一言!「ジョーダンはやりたい放題やった後、それなりの償いをすることになったんだ。だから今の彼はその経験をフル活用して、責任あるビジネスのやり方をセミナーするようになってるってのもおかしな話だけど(笑)。富、欲、人を騙すことの罪、不正直な商売、無駄な消費とか、彼自身の体験から学んだことを、セミナーのクラスにしてるんだって。それは、彼が180度反対側のビジネスを説くことで、彼なりの罪滅ぼしをしてるんだ。彼の本の中にはそれも含んだ 体験が赤裸々に正直でに書かれている。僕が読んだ本の中で最も正直に書かれたものだと言ってもいいよ」。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ウルフ・オブ・ウォールストリート 2014年1月31日より全国にて公開(C) 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
2013年12月30日10月15日、「シセ(Sise)」が14SSコレクションを発表した。テーマは「STORY OF A MAN(ある男の物語)」。前シーズンのインスピレーション源でもあった、デザイナー松井征心の”ヒーロー”の1人、レオナルド・ディカプリオからイメージを膨らませ、彼が映画「華麗なるギャッツビー」で演じた1人の男性の一生をコレクションに落とし込んだ。フロントにケーブル模様のラインが一本走るニットや、白いシャツ、チェスターコート、腰にシャツを巻いているように見えるデザインのパンツ、プリーツスカートなど、中性的な内面を持つ、ナイーブな少年のようなスタイルからスタート。リアルなボタニカル柄は、ギャツビーが最愛の人と再会するシーンからインスパイアされている。斜め掛けした大きなトラベルバッグは「ポーター(PORTER)」とのコラボレーションアイテム。途中から、ゴールドの幾何学模様の刺繍や、ストライプのサテンのスーツなど華やかでフォーマルなモチーフ加わり、成長した大人の男性のスタイルを提案した。最後は、丸いシールで夜景を描く現代アーティストの大村雪乃の作品を表現したジャカード生地で仕立てたシリーズ。六本木や東京タワーの夜景が描かれている。「自分ももう32歳。今回はこれまでずっと追及してきた”少年性”から距離を置き、未来の男性像を表現してみたかった。ブランドとしても一歩前へ出たかったし、今自分が着たいものを作っている」と松井。
2013年10月16日全米初登場1位を獲得、社会現象を巻き起こした映画、『クロニクル』が、ついに本日27日より首都圏のみ2週間限定で劇場公開される。話題の本作の主演に抜擢された若手俳優デイン・デハーンが、若き日のレオナルド・ディカプリオに激似!?と早くも注目を集めている。高校生のアンドリュー、マット、スティーヴは、ある日特殊な能力“チカラ”を手に入れる。手を触れずに女子のスカートをめくったり、雲の上でアメフトをしたり。3人の退屈な日常は刺激的な日々へと変わっていく。しかし、アンドリューがあおってきた車を“チカラ”を使って事故らせたことから、次第に彼は“チカラ”に翻弄され始め…。心に傷を負った主人公・アンドリューを演じるのが、『リンカーン』『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』『欲望のバージニア』と出演作の日本公開が続くデイン・デハーン。10代独特の繊細な感情、そして等身大の高校生を見事に演じきっている彼は、本作でさらに注目を集め『アメイジング・スパイダーマン2』でハリー・オズボーン役を演じることが決定している。ライアン・ゴズリングの成長した息子役を演じた『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』の公開の際にもうわさにはなっていたが、若きディカプリオを彷彿とさせる儚げな雰囲気と抜群の演技力は、ハリウッドの若手注目株の筆頭といっても過言ではない存在だ。アンドリュー役は、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアで5か月に渡るオーディショで決定し、その参加者は1,000人にのぼったという。当時はまだ無名の存在だったデインだが、「とても新しくてスペシャルな映画だとワクワクした」と、全編がYouTubeのような記録映像で描かれた本作に抜擢されたことを振り返る。「それに、この話は信じられると思ったんだ。アンドリューは究極のパワーの持ち主になったけど、それでもティーンエイジャーであることに変わりはなくて、自分をどう表現していいか、今の状況から抜け出すにはどうすればいいか、わからない。そういうティーンのリアルな側面が軸になっているのが面白いと思ったんだ」と、アンドリュー役を射止めたときのことを興奮気味に語ってくれた。また、本作のジョシュ・トランク監督は、「実は、デインにはキャスティング過程のかなり早い時点で会っていた。席に着いた彼を見てすぐに、彼がアンドリュー・デトマーだと思った」と明かした。「頭ではぼんやりと考えていたことだが、このキャラクターは、人々がかわいそうだと同情しながらも、彼だったらこういう出来事を乗り越えてうまく生きていけるはずだと、信じられるような人物にしなければならなかった。気味が悪いとか、あまりに哀れっぽいとか、バカなヤツにはしたくなかった。デインは、アンドリューに必要だと思われるすべての要素にぴったり合った」と、デインに出会った当初から、彼に魅力を感じていたことを語る。特別な“チカラ”を手に入れた、どこか影のある、地味でオタク気味だったごく普通の高校生アンドリューが、“チカラ”に翻弄されていく様、やがて怒りを爆発させる時の変貌っぷりは必見だ。『クロニクル』は2週間・首都圏にて限定公開中。(上原礼子(cinema名義))■関連作品:クロニクル 2013年9月27日より2週間・首都圏限定公開(C) 2011 Twentieth Century Fox
2013年09月28日脚本のリライトや監督交代など様々な紆余曲折を経た末に、2012年に完全に中止の決定が下されプロジェクトが解散した大友克洋監督による人気アニメーション映画『AKIRA』の実写映画化企画。本プロジェクトについて、このほど米ワーナー・ブラザースが改めてジャウマ・コレット=セラと監督復帰に向けた交渉を進めていることが米エンタメ情報サイト「Variety」により明らかとなった。レオナルド・ディカプリオが自らの制作会社アッピアン・ウェイを通してプロデュースを手がける本作。『エスター』(’09)『アンノウン』(’11)のセラ監督がメガホンを取る予定で企画が進行していたが、米ワーナーブラザーズが、製作費の削減を要求。その予算が9,000万ドル(約90億円)程度まで縮小されたものだったこともあり、結局セラ監督降板に至っていた。同サイトによるとワーナーは、その後も希望に叶う規模で実写化を請け負う監督を探していたとのこと。しかし、最終的にセラ監督に任せるのが最適だと判断したようで、監督復帰に向けた話し合いを進めているという。交渉がまとまれば、2014年の春にも製作をスタートさせるということだが、降板原因となった製作予算がどの程度になるのかについては不明。レオナルド・ディカプリオは引き続きプロデュースを手がける。また大友克洋監督はエグゼクティヴ・プロデューサーを務めることになっているが、主人公・金田役で主演に予定されていた『トロン:レガシー』(’10)のギャレット・ヘドランドが引き続き出演するのかについては、明らかになっていない。(text:Mieko Nakaarai)
2013年08月05日先日のカンヌ国際映画祭への参加で、少々お疲れのレオナルド・ディカプリオ。そんな中、リフレッシュしようと現在、ヨーロッパで初夏のバカンスを満喫しているようだ。米・ニューヨークでの『華麗なるギャツビー』プレミアの後、出かけたカンヌ国際映画祭では、上流階級出身のセレブモデル、カーラ・デルヴィーニュにあっさり振られてしまったレオだが、カンヌでもナイトクラブでのパーティーを楽しみながら、新恋人(?)とうわさされるドイツ人モデル、トーニ・ガルンの気を引くことに見事成功。レオはそのトーニを引き連れ、5月26日(現地時間)には、モナコのF1グランプリを観戦、その後は友人たちとヨットでくつろぐ姿を目撃されている。20歳のトーニはランジェリー・ブランド「ヴィクトリア・シークレット」の人気モデルで、レオナルドの“モデル好き”もまだまだ健在のようだ。レオはその後、トーニが仕事でニューヨークに戻ってからも、フランスのリヴィエラ、スペインのイビサ島へ赴き、パーティー三昧、イタリアのヴェネツィアでは、母親と友人グループと共に有名なアート展覧会「ヴェネツイア・ビエンナーレ」を鑑賞、そして6月2日(現地時間)にはパリに移動し、親友のルーカス・ハースと、全仏オープンの試合観戦と大いにヨーロッパを満喫した。俳優休業中は、力を入れている環境保護の運動に時間を割きたいと抱負を述べていたレオだが、今現在は、それよりも楽しい優雅な休暇の日々を過ごすことに大忙しのようだ。(text:Mieko Nakaarai)
2013年06月04日レオナルド・ディカプリオを主演に迎え、『ロミオ+ジュリエット』のバズ・ラーマンが再びタッグを組んだ3D映画『華麗なるギャツビー』。5月22日(水)、先日のカンヌ国際映画祭でのオープニング上映に続き、オーストラリアにてワールドプレミアが行われ、トビー・マグワイア、キャリー・マリガン、ジョエル・エドガートン、エリザベス・デビッキ、バズ・ラーマン監督らが出席した。F・スコット・フィッツジェラルドの小説「The Great Gatsby」を原作とする本作。宮殿のような豪邸に暮らし、毎晩のように豪華絢爛なパーティを繰り広げる謎の男、ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)。そのあまりにも完璧な彼に、隣人のニック(トビー・マグワイア)は疑念を抱くようになる。やがて、耳を疑ううわさと危険な人脈、そして上流社会の女性との禁じられた恋が、少しずつギャツビーの“華麗なる”仮面をはぎ取っていく…。5月初旬に行われたN.Y.プレミアでは、米版「VOGUE」の編集長アナ・ウィンターも出席するなど、ファッション業界からも注目を集めている本作。この日のワールドプレミアは総額2億円をかけて行われたが、先日のカンヌに続いて、またしても大雨!キャリー・マリガン扮するディジーの夫トム・ブキャナンを演じたジョエルは「カンヌもシドニーでも雨で、雨男はオレかな?」と苦笑し会場を沸かせていた。しかしこんな大雨でも、本作の撮影のほとんどがオーストラリアで行われたこともあり、ファンからの黄色い歓声に加えて「お帰り!」という声援も。ギャツビー・ルックに身を包んだファンたち1,000人が詰めかけ、劇中のギャツビー邸で行われるパーティさながらに女性ファンたちがダンスしたりと、レオ不在ながら会場は豪華&ハイテンションで大きな盛り上がりを見せた。さらに、トビーがキャリーをエスコートし、親友・レオの代役を見事に務めあげ、一方でラーマン監督は「村上春樹は僕のヒーローなんだ。彼が観てくれたと聞いて非常に嬉しいよ。日本に行ったら会いたいな。この映画は日本では受け入れられると思うんだ。若い子がギャツビー・スタイルで原宿あたりを歩いてくれたら嬉しいな」と願望を語るなど、勢いに乗る『華麗なるギャツビー』一行ならではの凱旋イベントとなった。『華麗なるギャツビー』は6月14日(金)より丸の内ピカデリーほか全国にて2D/3D同時公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:華麗なるギャツビー 2013年6月14日より全国にて2D/3Dで公開(C) 2013 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved
2013年05月23日6月公開の『華麗なるギャツビー』に主演したレオナルド・ディカプリオは、同映画を手がけたバズ・ラーマン監督によって、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ハムレット」の映画化作品に出演してほしいと熱望されているようだ。シェイクスピア原作の『ロミオ+ジュリエット』(’99)でレオナルドと初タッグを組んだラーマン監督は、またシェイクスピアの戯曲の映画化作品で彼と一緒に組みたいと熱望している。ラーマン監督は、5月1日(現地時間)にニューヨークで行われた同映画のプレミアで、「The Hollywood Reporter」誌の取材に答え、レオナルドとの再コラボの可能性について聞かれると、「『ハムレット』をやりたい。僕にとってギャツビーはアメリカのハムレットなんだ。次に撮る作品として、これしかないと思うんだよ」と語っている。レオナルドは5月8日に放送された朝の情報番組「Good Morning America」に出演し、「最初は僕は出演に躊躇していたんだ。『華麗なるギャツビー』は、読者が登場人物について、様々な解釈を持っているパワフルな小説だから。でもラーマン監督に“ノー”と言うのはほぼ不可能なんだよ」と語り、当初は出演に気が乗らなかったが、最終的に監督に説得されたというエピソードを明らかにした。『ハムレット』は、1900年からこれまでの間、映画化、テレビドラマ化されているが、第二次世界大戦後は7回しか映像化されていない。主演にはローレンス・オリヴィエ、リチャード・バートン、イアン・マッケラン、メル・ギブソン、イーサン・ホークら多彩な顔ぶれの俳優がハムレットに挑戦している。(C) Getty Images(text:Mieko Nakaarai)
2013年05月10日ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオが2日、映画『ジャンゴ繋がれざる者』PRのために緊急来日し、都内で会見した。ディカプリオの来日は映画『インセプション』PR以来約3年ぶり8度目で、今年1月に報じられた俳優休業宣言後初の会見となる。ドイツの大衆紙ビルドのインタビューで「2年間で3本の映画に出演したのでクタクタ。長い長い休暇をとりたい」と明かしたことで休業かと報道されたディカプリオだが、この日の会見で真意を問われると「大好きな俳優業を辞めることはないよ」と笑顔で否定。ディカプリオは「時にマスコミにちょっとしたことを言うと、印刷されたときに違う意味合いで伝わってしまうことがある。少しだけ休憩したいと言ったら、それが俳優業を辞めると捉えられてしまったんだ」と休業騒動の経緯を説明した。今後は「いい映画のプロジェクトがあればやりたいし、俳優以外の活動では環境問題や慈善事業に取り組んでいきたい」と改めて否定した。同作は、ジャパニーズカルチャー好きの映画オタクであるクエンティン・タランティーノ監督が初めて挑んだマカロニ・ウエスタン。南北戦争勃発直前のアメリカ南部を舞台に、賞金稼ぎの黒人奴隷ジャンゴ(ジェイミー・フォックス)が、自由と妻を奪った白人に復讐するべく農園の領主カルビン・キャンディ(ディカプリオ)と死闘を繰り広げる。第85回アカデミー賞では脚本賞(タランティーノ)と助演男優賞(クリストフ・ヴァルツ)を受賞した。本作で初めて悪役に挑戦したディカプリオは「いまだかつてない悪人で、憎むべき人物。だからこそやりたいと思った。違う役柄を演じるのは俳優の仕事で、その中でも大胆不敵なキャラクターは演じる上で開放感を感じる。そういった意味では楽しい役柄でもあった」と新境地に自信。主演ではなく脇役だが、自ら出演を熱望したそうで「タランティーノ監督は脚本から飛び出すような悪役を書いていて、今までにない大胆な物語にショックも受けた。作品の一部になりたいと興奮したし、僕がキャラクターについてアイディアを出すと、数日後には素晴らしいセリフを考えてくれるんだ」とその才能に惚れ惚れしていた。来日は8度目になるが「過去には京都で1日に5か所もの寺院を巡ったよ。両親には寺院マニアと言われるし、ガイドさんも疲れていたね」と日本好きな一面を明かし「京都のような古い街に行くと、映画の中に入った気持ちになる。忙しい日々の生活や現実を忘れて、タイムスリップしたような気分が楽しいんだよね」と古都の魅力を熱弁していた。映画『ジャンゴ繋がれざる者』は全国公開中 公式サイト
2013年03月05日アカデミー賞作品賞ノミネートの最新作『ジャンゴ 繋がれざる者』を携えて来日中のクエンティン・タランティーノ監督が2月15日(金)、都内で行われた記者会見に出席し作品への熱い思いを語った。ジェイミー・フォックスにクリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオら豪華スターを擁し、黒人で元奴隷の身でありながら賞金稼ぎとなって白人への復讐と愛する妻の奪還を誓う主人公・ジャンゴの戦いを描く。拍手に迎えられて登場したタランティーノは「なぜいまの時代に西部劇を?」という問いに「映画を作り始める前からいつか西部劇をという思いは持っていたんだ」と明かす。「いままでの『イングロリアス・バスターズ』や『キル・ビル』でも西部劇的な要素を踏襲していたけど、今回は100%の西部劇。単なる西部劇でなく、これまで触れられることがなかった奴隷制度を描こうと決めたんだ」と語った。黒人のジャンゴとドイツ人の元歯科医のシュルツのコンビが次々と賞金首を討ち取っていくさまは痛快!ジェイミーとクリストフについて「2人は役者としても人間としても全く個性が違うタイプ」と語る。そして「撮影が進む中で『この2人のコンビはすごいぞ』と思ったのが、日ごとの撮影シーンが映された映像を見たときだね。極上のマジックだと感じたよ。『明日に向って撃て!』のサンダンスとブッチに続く最高のウエスタンコンビが誕生したと思ったよ」と称賛を送る。さらにディカプリオが、奴隷農園の“王”として初めて本格的な悪役を演じていることも話題を呼んでいるが、このキャンディという役を当初の脚本では60代くらいの男に設定していたという。「脚本を読んだ彼から会いたいと連絡があって話を聞いたんだけど、いろんなアイディアを聞いて『これはもっと若くした方が面白いかも』と思ったんだ。悪の“帝王”よりも(もっと若い)カリギュラやルイ14世のように手に負えない“王子”にした方がいいんじゃないかってね。実際の演技は見事としか言いようのない素晴らしいものだったよ。彼は作品を背負える世界有数のスターであるけど、同時に素晴らしいキャラクター俳優でもあるんだ。役に埋没してレオ自身の面影が見えなくなるほどで、特にハンマーを手にするところは空恐ろしさすら感じたよ」と称えた。愛する妻を取り戻すという恋愛要素も取り入れた本作。「復讐のための復讐にしたくなかった。ジャンゴを動かすもの、それは愛なんだ!」と語り、大好きな日本映画『仁義なき戦い』(深作欣二監督)を引き合いに“仁義”について熱弁をふるう。「英語では説明しづらい言葉だけど、深作監督に定義を聞いたら『世界で一番したくないことだけど、しないではいられないこと』と言われた。やっと自由の身になった男が逃げ出したはずの地獄に再び戻る。愛する女性をこれ以上奴隷のままでいさせることはできないから。それが“JINGI”なんだ!」。初めて脚本・監督を手がけた『レザボア・ドッグス』から約20年が経つが、本作は興行的にもキャリア最高の勢いで世界中で観客を動員している。タランティーノは「自分の“アレ”を差し出すような思いで常にリスクを背負いながら映画を作り続けているよ(笑)」と最後は下ネタを交えつつ映画作りへの情熱を熱く語り、報道陣からは拍手がわき起こった。『ジャンゴ 繋がれざる者』は3月1日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開第85回アカデミー賞 [アワード] 2013年2月24日(現地時間)、ハリウッド・コダックシアターにて授賞式が開催
2013年02月15日ケイト・ウィンスレットが、今夏婚約したネッド・ロックンロールと今月初めにニューヨークで挙式していたことが明らかになった。ケイトの2人の子供や友人12人のみが招待された、ごく内輪での結婚式だったが、ケイトと『タイタニック』で共演したレオナルド・ディカプリオが出席、花嫁の父親代わりにケイトとヴァージンロードを歩いた。「本当にロマンティックでプライベートな式でした」と関係者はイギリスの「The Sun」紙に語った。37歳のケイトと3歳年下のネッドは昨年8月、ネッドの叔父でヴァージングループのリチャード・ブランソン会長の別荘滞在中に知り合った。このとき、カリブ海の別荘で火災が発生。劇的な状況下で2人は急接近し、交際が始まった。ケイトは1998年に主演作『グッバイ・モロッコ』の助監督と結婚し、2000年に娘をもうけたが、翌年離婚。2003年にサム・メンデス監督と再婚、長男をもうけるが、2008年にメンデスが監督を務め、レオと再共演した『レボリューショナリー・ロード燃え尽きるまで』を撮った後に離婚している。一方、ネッドはケイトと知り合ったとき結婚していたが、妻との離婚問題が解決するや、すぐにケイトとの結婚に踏み切った。2人はしばらく前から式を計画していたが、プライバシーを大切にしているケイトは双方の家族にさえ気づかれないように細心の注意を払っていたという。ケイトの代理人は結婚の事実を認めたが、ケイトの実父は記者から娘の再婚について尋ねられると、「何が起きてるんですか?」と逆質問する有様。ネッドの家族にとっても寝耳に水だったようで、彼の父は「何も聞いていませんが、驚きませんよ。あの2人ならやりかねない(笑)」と話している。© AP/AFLO(text:Yuki Tominaga)■関連作品:レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで 2009年1月24日より丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開(C) 2008 Dreamworks LLC. All Rights Reserved.タイタニック (2012) 2012年4月4日より先行上映・7日より109シネマズほか全国にて公開(C) 2012 Twentieth Century Fox
2012年12月28日今年10月より公開され、大ヒットを記録した『アルゴ』が第70回ゴールデン・グローブ賞において最優秀作品賞・ドラマ部門、監督賞、助演男優賞、脚本賞、音楽賞の5部門にノミネートされ、監督・主演を務めたベン・アフレックより、喜びのコメントが到着した。1979年11月4日、イラン革命が激化していたテヘランにて、アメリカ大使館占拠事件が発生。過激派により52人の人質となり、内6人が逃げ出すことに成功。しかし、敵だらけの町中に置き去りにされた彼ら6人にはさらなる危険が迫っていた。CIA救出作戦のエキスパート、トニー・メンデス(ベン・アフレック)は、命が狙われている彼らを無事に国外へと逃すため、“ニセの映画撮影”を装い前代未聞の作戦を立てるのだが――。ベンは監督賞の部門でノミネートを果たしたが、「『アルゴ』をゴールデングローブ賞5部門にノミネートしていただき、本当にありがとうございます。これはアメリカ、カナダ、イラン、そして世界中の英雄たちの勇気や熱意のおかげです。複数の言語を話す役をこなしてくれた120人の俳優たち、アメリカや海外の何千人ものエキストラたち、映画の製作に心血を注いでくれた何百人ものスタッフたち、そして本日ノミネートされたアラン・アーキン、クリス・テリオ、アレクサンドル・デプラ、全ての人たちに感謝の気持ちを贈ります!」と普段のクールなイメージから一転、喜びを爆発させた。さらに、助演男優賞でノミネートとなったアラン・アーキンからは、「とても光栄に思います。特にクリストフ・ヴァルツ、レオナルド・ディカプリオ、フィリップ・シーモア・ホフマン、そしてトミー・リー・ジョーンズといった、私が非常に尊敬している俳優たちと一緒にノミネートされたことにとても感激しています。また、この『アルゴ』でベン・アフレックが注目を集めたことに非常に興奮しています」と、1960年代から映画俳優として活躍する大御所とは思えない謙虚さでその胸の内を明かしてくれた。今回のゴールデン・グローブ賞5部門でのノミネートで人気が再燃することは間違いない!『アルゴ』ブルーレイ&DVDは早くも2013年3月13日(水)より発売。「アルゴブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)」発売日:2013年3月13日(水) ※同日、レンタル/オンデマンド配信開始価格:3,980円(税込)発売/販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ発売元:ワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューション© 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.■関連作品:第70回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2012年12月13日(現地時間)にノミネート発表、2013年1月13日に授賞式開催アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月14日2013年に向けた賞レースもいよいよ本番。映画界がにわかに活気づき始めるこの年末、ついにその華やかな戦いの火蓋が切って落とされた。12月13日(現地時間)、第70回ゴールデン・グローブ賞のノミネーションが発表されたのだ。毎年、激戦区となる最優秀作品賞・ドラマ部門では、日本でも口コミをきっかけに人気が爆発したベン・アフレックの監督・主演作『アルゴ』を始め、レオナルド・ディカプリオが極悪セレブを演じた『ジャンゴ繋がれざる者』、オスカー監督のアン・リーが手がけた美しき3D作品 『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、そして今回最多となる7部門でノミネートを果たしたダニエル・デイルイス主演の『リンカーン』、極めつけは2010年のアカデミー賞において『ハート・ロッカー』で6部門を制したキャスリン・ビグロー監督の最新作『ゼロ・ダ−ク・サーティ』の5作品がノミネートを果たした。最優秀作品賞で今年、例年以上に話題作が目白押しとなった「ミュージカル/コメディ」部門も注目したいところ。先日、ヒュー・ジャックマンらキャスト陣が来日を果たし、すでに話題沸騰中の『レ・ミゼラブル』に、ウェス・アンダーソンが豪華スターを迎えて描く少年と少女の恋物語『ムーンライズ・キングダム』、ブラッドリー・クーパーとジェニファー・ローレンスという人気急上昇中の2人が共演を果たした『世界にひとつのプレイブック』、ユアン・マクレガーが感動の軌跡を生む『砂漠でサーモン・フィッシング』、すでに続編も決定している『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』と、まさに群雄割拠入り乱れ、ドラマ部門同様に激戦が予想されるノミネーション結果となった。ほかにも、主演男優賞や主演女優賞、『フランケンウィニー』や「AKB48」が全世界共通の挿入歌を務めたことで話題となった『シュガー・ラッシュ』がノミネートしているアニメーション部門などなど、今年も見ごたえあるレースとなりそうだ。果たして、2013年の栄えある名誉を手にするのは誰なのだろうか?第70回ゴールデン・グローブ賞の授賞式は2013年1月13日(現地時間)に開催。第70回ゴールデン・グローブ賞ノミネート一覧(主要部門)最優秀作品賞・ドラマ部門『アルゴ』『ジャンゴ繋がれざる者』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』『リンカーン』『ゼロ・ダ−ク・サーティ』最優秀作品賞・ミュージカル/コメディ部門『レ・ミゼラブル』『ムーンライズ・キングダム』『砂漠でサーモン・フィッシング』『世界にひとつのプレイブック』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』最優秀主演男優賞・ドラマ部門ダニエル·デイ·ルイス(『リンカーン』)リチャード·ギア(『Arbitrage』)ジョン·ホークス( 『The Sessions』)ホアキン·フェニックス(『ザ・マスター』)デンゼル·ワシントン(『フライト』)最優秀主演男優賞・ミュージカル/コメディ部門ジャック·ブラック(『Bernie』)ブラッドリー·クーパー(『世界にひとつのプレイブック』)ヒュー·ジャックマン(『レ・ミゼラブル』)ユアン·マクレガー(『砂漠でサーモン・フィッシング』)ビル·マーレー(『Hyde Park on Hudson』)最優秀主演女優賞・ドラマ部門ジェシカ·チャステイン(『ゼロ・ダ−ク・サーティ』)マリオン·コティヤール(『君と歩く世界』)ヘレン·ミレン(『ヒッチコック』)ナオミ·ワッツ(『Lo imposible』)レイチェル·ワイズ(『The Deep Blue Sea』)最優秀主演女優賞・ミュージカル/コメディ部門エミリー·ブラント(『砂漠でサーモン・フィッシング』)ジュディ·デンチ(『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』)ジェニファー·ローレンス(『世界にひとつのプレイブック』)マギー·スミス(『Quartet』)メリル·ストリープ(『Hope Springs』)最優秀アニメーション賞『メリダとおそろしの森』『フランケンウィニー』『モンスター・ホテル』『Rise of the Guardians』『シュガー・ラッシュ』■関連作品:第70回ゴールデン・グローブ賞 [アワード] 2012年12月13日(現地時間)にノミネート発表、2013年1月13日に授賞式開催マリーゴールド・ホテルで会いましょう 2013年2月1日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.ムーンライズ・キングダム 2013年2月8日よりTOHO シネマズシャンテほか全国にて公開© 2012 MOONRISE LLC. All Rights Reserved.砂漠でサーモン・フィッシング 2012年12月8日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2011 Yemen Distributions Ltd., BBC and The British Film Institute.All Rights Reserved.世界にひとつのプレイブック 2013年2月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.レ・ミゼラブル 2012年12月21日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 UNIVERSAL STUDIOS. All Rights Reserved.ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 2013年1月25日よりTOHO シネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 Twentieth Century Foxゼロ・ダ−ク・サーティ 2013年2月15日より全国にて公開Jonathan Olley © 2012 CTMG. All rights reservedリンカーン 2013年4月19日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 TWENTIETH CENTURY FOX
2012年12月14日レオナルド・ディカプリオとクリステン・スチュワートが、10月末にアメリカ東部を直撃したハリケーン「サンディ」の被害者のために募金を募るチャリティー・コンサート「12.12.12.」に出席した。収益がロビンフッド救済基金に寄付される同イベントには、ディカプリオとクリステンのほかにも、カーリー・クロスとショーン・P.ディディー・コムズ、アダム・サンドラーらも参加。また、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて開かれた同コンサートにはポール・マッカートニーや「Eストリート・バンド」を引き連れたブルース・スプリングスティーン、カニエ・ウェスト、アリシア・キーズ、「ザ・フー」、「コールドプレイ」、ロジャー・ウォーターズ、エリック・クラプトンら大物アーティストたちがパフォーマンスを披露した。チャリティー・コンサート「12.12.12.」は、AMC、 CBS、 HBOなどで全米生中継されたほか、動画配信サイト・HuluやYouTube、Vevoなどでもライブ・ストリーミング中継されている。■関連作品:ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月13日早いものでもう年末。年が明ければ、映画界の一大イベントとも言えるアカデミー賞のノミネートが発表となり、2月には授賞式も開催される。まだまだ先のこと…と思うなかれ。本国アメリカでは5日(現地時間)、アカデミー賞前哨戦と言える「ナショナル・ボード・オブ・レヴュー賞」(以下、NBR)が発表された。今後の賞レースを占うこの賞で、今年最も湧かせたのはどの作品?今年のNBRで作品賞、監督賞、主演女優賞の最多3部門の受賞を果たしたのが、『ハート・ロッカー』のキャスリン・ビグロー監督作『ゼロ・ダーク・サーティ』だ。ビンラディン捜索から捕縛に至るまでの道のりを事実に基づき忠実に描くと共に、その追跡劇に関わった人々の苦悩を衝撃的かつ赤裸々に、そしてリアルに再現した本作。この作戦に加わったテロリストの追跡を専門に活動する若きCIA分析官・マヤをジェシカ・チャスティンが熱演。「N.Y.映画批評家協会賞」に続いての受賞とあって、続くゴールデン・グローブ賞、アカデミー賞の大本命か!?そして今回、主演男優賞のほか脚色賞、作品トップ9選出を果たしたのがハリウッドでいま最も期待される2人、『ハングオーバー』シリーズで人気を博し、米「People」誌の「世界一セクシーな男」に輝いたブラッドリー・クーパーと『ウィンターズ・ボーン』で弱冠20歳にしてアカデミー賞にノミネートされ、『ハンガー・ゲーム』が全世界で大ヒットを記録したジェニファー・ローレンスの競演作『世界にひとつのプレイブック』。最愛の人を失くして心が壊れた男女が立ち直ろうとするシリアスな物語のはずが、観客席は笑顔&爆笑!常識を爽快に裏切る型破りの映画として早くも話題を集めている。さらに本作の脇を固めるのは名優ロバート・デ・ニーロ。続く賞レースでの本作のゆくえに目が離せない。ブルース・ウィリス×ジョセフ・ゴードンの新コンビ“レヴィット”の初競演で贈る、SFアクション・エンタテインメント『LOOPER/ルーパー』も大躍進!見事、脚本賞を受賞し、作品トップ9にも選出された本作だが、タイムトラベルSF映画が脚本賞を受賞するのは、極めて異例の快挙なんだとか。脚本を手がけたのは、『BRICKブリック』のライアン・ジョンソン監督。未来から転送される犯罪者を殺す職業“ルーパー”の男が、送られてきた30年後の自分と対峙し、誰も見たことがない“現代の自分VS未来の自分”の戦いを繰り広げるという斬新なプロットが評価されての受賞となった。さらに公開後の口コミとレビューでも高評価を得て、有名レビューサイト「Rotten Tomatoes」では、94点の高得点を記録するなど前例のない記録を着々と作り続けている。本年度アカデミー賞のダークホース的存在となるのか…?さらに、助演男優賞を『ジャンゴ繋がれざる者』のレオナルド・ディカプリオ、外国語映画賞をカンヌ映画祭でもパルム・ドールに輝いたヒャエル・ハネケ監督最新作『愛、アムール』、アニメーション賞をゲームの世界でヒーローになりたいと願う悪役たちの奮闘を描いた、ディズニー映画最新作『シュガー・ラッシュ』、ドキュメンタリー賞を『シュガーマン奇跡に愛された男 』、アンサンブル・キャスト賞を『レ・ミゼラブル』が受賞。映画界のもっとも栄えある賞、アカデミー賞をゴールに今後、次々と開催される映画賞レース。作品の明暗を分けるとも言える、この華やかな戦いのゆくえはどうなるのか?今年も大いに楽しませてくれることを期待したい。ナショナル・ボード・オブ・レヴュー受賞一覧作品賞:『ゼロ・ダーク・サーティ』外国語映画賞:『愛、アムール』ドキュメンタリー映画賞:『シュガーマン奇跡に愛された男 』アニメーション映画賞:『シュガー・ラッシュ』監督賞:キャスリン・ビグロー(『ゼロ・ダーク・サーティ』)新人監督賞:ベン・ザイトリン(『Beasts of the Southern Wild』)主演男優賞:ブラッドリー・クーパー(『世界にひとつのプレイブック』)主演女優賞:ジェシカ・チャスティン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)助演男優賞:レオナルド・ディカプリオ(『ジャンゴ繋がれざる者』)助演女優賞:『Compliance』(原題)アンサンブル・キャスト賞:『レ・ミゼラブル』ブレイクスルー男優賞:トム・ホランド(『The Impossible』)ブレイクスルー女優賞:クヴェインゼイン・ワリス(『Beasts of the Southern Wild』)脚本賞:ライアン・ジョンソン(『世界にひとつのプレイブック』)特別映画製作業績賞:ベン・アフレック(『アルゴ』)スポットライト賞:ジョン・グッドマン(『アルゴ』、『FLIGHT』、『人生の特等席』、 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』)■関連作品:ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開ゼロ・ダ−ク・サーティ 2013年2月15日より全国にて公開Jonathan Olley © 2012 CTMG. All rights reserved世界にひとつのプレイブック 2013年2月22日よりTOHOシネマズシャンテ、新宿武蔵野館ほか全国にて公開© 2012 SLPTWC Films, LLC. All Rights Reserved.アルゴ 2012年10月26日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.パラノーマン ブライス・ホローの謎 2013年3月29日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開2012,アメリカ,東宝東和人生の特等席 2012年11月23日より丸の内ピカデリー3ほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.LOOPER/ルーパー 2013年1月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011, Looper, LLC愛、アムール 2013年3月9日よりBunkamuraル・シネマ、銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館、シネ・リーブル梅田、伏見ミリオン座ほかにて公開© 2012 Les Films du Losange - X Filme Creative Pool - Wega Film - France 3 Cinéma - Ard Degeto - Bayerisher Rundfunk - Westdeutscher Rundfunkシュガーマン奇跡に愛された男 2013年3月16日より角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© Canfield Pictures / The Documentary Company 2012シュガー・ラッシュ 2013年3月、全国にて2D/3D公開
2012年12月07日ミランダ・カーとレオナルド・ディカプリオの2人が、ミランダの夫オーランド・ブルームのいない間に“イチャイチャしていた”という報道を否定した。現在、オーランドは新作『Zulu』(原題)をロンドンで撮影中だが、先月30日(現地時間)にミランダとディカプリオの2人はニューヨークのナイトクラブ「ローズウッド」でかなりの親密さを見せていたと報じられたものの、ミランダに近い関係者がゴシップサイト「RadarOnline.com」に語ったところによれば、ミランダはディカプリオとの関係はただの「親友関係」だと言い張っているという。「ミランダとレオは長年とても仲のいい親友関係なんです。全くいやらしいことはなく、その晩ただ楽しんでいただけなんです…大勢で大きなテーブルを囲んでましたね。それで、近くの長イスでみんなでダンスしていたくらいですよ」。さらに別の関係者によれば現在、アメリカとイギリスで離れているミランダとオーランドは今回の報道にも動揺することなく、良好な夫婦関係を保っているようだ。「ミランダは今週末にもオーランドのいるロンドンを訪れる予定です。なので2人がギクシャクしてるといううわさは、ただの空騒ぎにすぎませんよ」。同パーティにはディカプリオとミランダだけではなく、キャメロン・ディアスやナオミ・キャンベルの恋人でロシア人実業家のウラジスコフ・ドローニンも出席していたようだ。一方のディカプリオは、ミランダの親友で同じくトップモデルのエリン・へザートンと1年の交際を経て最近破局を迎えている。■関連作品:ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年12月07日ロバート・デ・ニーロとジェイ・Zが、レオナルド・ディカプリオのバースデイパーティで激しい口論を繰り広げたようだ。同パーティに参加した複数の関係者が「New York Post」紙に話したところによると、ジェイがデ・ニーロ主催のトライベッカ映画祭のために曲を製作するという合意に至っていたものの、その後ほとんど進展が見られず、デ・ニーロがジェイに連絡を取ろうとしたが、ジェイが折り返しの電話を入れなかったためデ・ニーロが怒ってしまったようだ。ある関係者は「ボブ(デ・ニーロ)は席に着いていて、ジェイが挨拶をしに来たとき、ジェイが折り返しの電話を自分にしてこなかったことについて言及していました。ボブは、ジェイにもし誰かが6回も電話してきたらかけ直すのが常識だろう、それは誰に関わらず無礼なことだ、と言っていました」と事の経緯を語った。ニューヨークにあるレストラン「ザ・ダービー」で行われた同パーティにはほかにもキャメロン・ディアスやクリス・ロック、ジョナ・ヒル、ジェイミー・フォックスなども出席しており、ディカプリオが主催する「レオナルド・ディカプリオ基金」のために300万ドル(約2億4,000万円)が集まったという。■関連作品:華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2012年11月20日主演・製作にブラッド・ピットを迎え、かつてないスケールで描かれる今世紀最大のパニック・エンターテイメント『ワールド・ウォー Z』が2013年8月より遂に日本でも公開となる。これを受けて、本作の迫力ある映像が凝縮されたワールドワイド版予告編映像が解禁となった。「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラーに4週間リストアップされたマックス・ブルックスの長編小説を映画化した本作。中国僻地で発生した謎のウィルスが爆発的に全世界へと拡大。人類を滅亡へと追い込む様が、愛する家族と世界を救うために奔走する国連職員・ジェリー(ブラッド・ピット)の視点で展開する。一見して、ありきたりのパニック・ムービーにも見えるが、本作がほかの作品と違うのは、人類が築き上げてきた文明へ警鐘を鳴らしながら深くえぐり出す、想像を絶する壮大なスケールと緊張感。映画化に際し、レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットが権利を競った傑作としても話題を集めている。メガホンを握るのは『007/慰めの報酬』のマーク・フォスター監督。ブラッド・ピットが主人公・ジェリーを演じ、その妻をブロードウェイ舞台「ヴァージニア・ウルフなんか恐くない」でトニー賞にノミネートされた女優、ミレイユ・イーノスが演じている。今回公開となった予告編では、渋滞の中、仲良くクイズを出し合うジェリーたち家族の姿が映し出されたかと思うと、状況は一転、空にはヘリコプターが飛び交い、遠くでは大規模な爆発が起こるなど街が混乱に陥り始めるさまが映し出されている。多くの人が逃げ惑う世界、しかし予告編が進むにつれ、ジェリーらを追い詰めるのも同じ姿をした“人間”であることが分かってくる。しかしこの予告編を見る限りでは、どうやら彼らはすでに“ただの人間”ではなくなってしまっているようだ。予告編のラストでは、もはや人間ではなくなってしまったものたち(?)が壁へと詰め寄るその映像は衝撃的かつ圧巻!果たして謎のウィルスに侵された人間たちは、一体どうなってしまったのだろうか?そしてジェリーは家族を守りきることはできるのか?百聞は一見に如かず。見る目を疑うド迫力シーンの連続となるこちらの予告編映像をぜひチェックしてみて。『ワールド・ウォー Z』は2013年8月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。※こちらの予告編はMOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY■関連作品:ワールド・ウォー Z 2013年8月、TOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開© 2012 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年11月16日今月11日(現地時間)に38歳の誕生日を迎えたレオナルド・ディカプリオ。前日の10日にニューヨークのクラブ「The Darby」で誕生パーティを開き、ビヨンセ・ノウルズ&ジェイ・Z夫妻やマーティン・スコセッシ、ロバート・デ・ニーロ、キャメロン・ディアスらが駆けつけた。マンハッタンの人気クラブでのパーティで、レオは10月下旬にアメリカ東海岸を襲ったハリケーン「サンディ」の被災者救済の義捐金を集めることを計画、アルコールのボトルに金額を上乗せし、1本オーダーするごとに寄付できる仕組みにした。その結果、総額50万ドルがアメリカ赤十字社に寄付され、そのほかはレオナルド・ディカプリオ基金が支援する慈善団体に寄付された。パーティには現在、スコセッシ監督の『The Wolf of Wall Street』(原題)で共演中のジョナ・ヒル、『シャッター アイランド』で共演したマーク・ラファロ、エドワード・ノートン、エマ・ワトソン、ジェイミー・フォックス、クリス・ロックらも出席した。レオは最近、スーパーモデルのエリン・ヘザートンと破局したばかりだが、この夜は、『The Wolf of Wall Street』の共演者で、エリンと破局後によく一緒にいるというオーストラリアの女優、マーゴット・ロビーの姿もあった。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.シャッター アイランド 2010年4月9日より全国にて公開© 2009 BY PARAMOUNT PICTURES
2012年11月13日レオナルド・ディカプリオが、昨年12月から交際していたモデルのエリン・ヘザートンと破局したことが明らかになった。昨年10月、ブレイク・ライヴリーと約5か月で破局した後、37歳のレオは23歳のエリンと交際を始めたが、彼女が結婚を前提にした関係を求めたことで、レオの気持ちが冷めてしまったという。「エリンはもっと真剣な関係を築きたかったのですが、レオはまだ身を固める気はなかったんです。世界で最も美しい女性のひとりと一緒になるつもりがないなんて。でも、レオはチャームドな生活を送っています」と、関係者は「New York Post」紙のゴシップコラム「Page Six」内で明かしている。エリンこそがレオの運命の女性だと思っていたレオの友人は数多く、彼らは2人の破局にショックを受けているそうだ。「数か月前のレオは本当にエリンに夢中になっているように見えたのに。彼女は賢くて美しいし、何より彼のママとも気が合っていたんです。彼らはいまも友人同士ですよ。タイミングが合わなかっただけで、このまま友人として付き合っていくでしょう」。まだ、生涯を共に過ごす相手とは出会っていないと公言しているレオ。先週末、ニューヨークのホテルでハロウィン・パーティを訪れた際も居合わせたモデルたちと楽しそうに過ごしていたという。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.ジャンゴ繋がれざる者 2013年3月1日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開
2012年11月05日プリンスとレディー・ガガが、レオナルド・ディカプリオ主演最新作『華麗なるギャツビー』のサントラに楽曲を提供する可能性が出てきた。同作のキャストの1人であるアデレイド・クレメンスによれば、プリンスとガガの方から自ら、同作を手掛けるバズ・ラーマン監督に楽曲提供の話を持ちかけた模様で、アデレイドは「『華麗なるギャツビー』のサントラの準備中のようね…何人かの大物ミュージシャンたちがバズに話を持ちかけているみたいだけど、ワーナー・ブラザースがプリンスとレディー・ガガを門前払いするとは思えないじゃない」と「The Playlist」に語っている。しかしアデレイドは「私がこれ以上の話を明かしていいか分からないわ」と口を閉ざしており、それ以上の情報は明かさなかったため、プリンスとガガが個々に曲を制作しているのか、もしくはコラボ曲を制作中なのかは分かっていない。もし今回の話が実現した場合、ガガにとっては初めて映画のサントラに楽曲を提供する機会となる。一方のプリンスは1989年の作品『バットマン』の主題歌「バットダンス」でUSチャート1位を獲得しているほか、2006年公開のアニメ映画『ハッピー フィート』の主題歌「ソング・オブ・ザ・ハート」でゴールデン・グローブ賞にて最優秀オリジナル主題歌賞を受賞している。■関連作品:華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年10月16日環境や動物保護活動に熱心なレオナルド・ディカプリオが、トビー・マグワイアやトム・ハーディと組んで、動物の密猟と取引に反対する映画をワーナー・ブラザースで企画しているようだ。「The Hollywood Reporter」誌によると、トムの友人で特殊部隊に所属経験のある人物から聞いた話を基にした内容になるという。その友人は現在、南アフリカや周辺地域で動物密猟の反対活動を続けている。物語は、戦いが繰り広げられるアフリカから皮革を多用するパリのファッション業界までを舞台に、動物密猟がもたらす様々なインパクトを複数のストーリーを同時進行させながら描く。北米と南米を舞台にドラッグ禍を描いたスティーヴン・ソダーバーグ監督の『トラフィック』(’01)と似たスタイルの作品を目指すようだ。ワーナー・ブラザースは現在、脚本家を探しているが、現時点でレオやトビー、トムが俳優として出演するかどうかは不明。動物の密猟と取引の問題は、一般観客に敬遠されがちなテーマだが、プロデューサー3人のスターパワーで大手の映画スタジオでの製作が実現する運びとなった。レオとトビーは長年の親友で来年公開の『華麗なるギャツビー』で共演、トムはクリストファー・ノーラン監督の『インセプション』でレオと共演している。(text:Yuki Tominaga)© Splash/AFLO■関連作品:ダークナイト ライジング 2012年7月28日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2012 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC. AND LEGENDARY PICTURES FUNDING, LLC華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年08月29日レオナルド・ディカプリオが、クリステン・スチュワートとの破局から立ち直らせようとロバート・パティンソンを男だけの傷心旅行に誘ったようだと、ある関係者がゴシップサイト「Showbiz Spy」に語った。この証言によれば、レオは共通の友達であるリース・ウィザースプーンを介して連絡を取ったよう。前述の関係者は「ディカプリオは自身がプロデュースした映画『Runner Runner』(原題)の製作打ち上げパーティでプエルトリコにいたときにロバートを誘ったようです。ディカプリオはロバートにとって長年の憧れなんです。だからディカプリオから電話がかかってきたときはロバートはかなり驚いていましたね」と明かしている。レオは、俳優として映画業界でロバートとお互い比較される存在であったため、特にロバートには思い入れがあったようで、クリステンとの不倫騒動で傷ついた彼に何か特別なことをしてあげたかったようだ。先の関係者は「ディカプリオは海岸沿いの秘密の場所にある豪邸をブッキングして、ロバートや自身の友達とでプライベートなパーティをしたいようですね」と語り、「2年前のハイチ基金で出会ったリースを通してロバートに連絡をとりました。ロバートが周囲から“未来のレオナルド・ディカプリオ”と言われてた頃からずっと気にかけていたのでしょう」、「ディカプリオはロバートが自身の気兼ねない友人たちと一緒にリラックスできればいいと思っているようですね。その友人たちを野球帽のコレクションに例えて、自分のようにモデルと付き合えばいいと冗談を言ってました」と続けた。■関連作品:トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン part2 2012年12月28日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 2011 SUMMIT ENTERTAINMENT, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.華麗なるギャツビー 2013年夏、全国にて2D/3Dで公開© 2012 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.
2012年08月27日22日(現地時間)、マーティン・スコセッシ監督が22年前から関わっている遠藤周作原作の「沈黙」の映画化をめぐって、製作会社「チェッキ・ゴーリ・ピクチャーズ」からロサンゼルスで損害賠償を求める訴訟を起こされた。『セブン』や『ブロンクス物語/愛につつまれた街』などを手がけた同社は1990年、スコセッシ監督と「沈黙」の映画化『Silence』(原題)製作の契約を交わしている。チェッキ・ゴーリ側の訴状によると、監督は『クンドゥン』(’97)の製作終了後に『Silence』に着手すると言いながら実現せず、2004年と2011年に製作延期の契約を結んだという。そして、『ディパーテッド』(’06)、『シャッター アイランド』(’09)、今年のアカデミー賞で5部門受賞した『ヒューゴの不思議な発明』の撮影を優先させる代わりに補償金を支払うことに合意していたが、『ヒューゴ~』についての支払いがなされていないという。チェッキ・ゴーリ側は「各作品につき150万ドルとスコセッシの収益の20パーセント」という前2作と同じ条件の支払いを要求している。同社は既に『Silence』製作のために75万ドルを投資している。「沈黙」は17世紀の日本を訪れたイエズス会の宣教師たちとキリシタン弾圧を描く物語。スコセッシ監督とスタッフが舞台となった九州でリサーチをしたり、キャストにダニエル・デイ・ルイスやベニチオ・デル・トロの名前が挙がるなど、具体的な動きも見せていた。スコセッシ監督自身は昨年末、出演したラジオ番組で次回作について「遠藤の本(の映画化)を次にやりたいと思っている」と語っていた。だが、スコセッシが現在とりかかっている新作はレオナルド・ディカプリオ主演の『The Wolf of Wall Street』(原題)。いつまでも果たされない約束にチェッキ・ゴーリ側もついに堪忍袋の緒が切れたようだ。(text:Yuki Tominaga)
2012年08月24日