2月27日、東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」グランドオープン100日前をお祝いするセレモニーおよび展示会が開催され、様々な新情報が解禁となった。「アナとエルサのフローズンジャーニー」は、ディズニー映画『アナと雪の女王』の世界で描かれたアレンデール王国の世界が広がる新エリア、「フローズンキングダム」に誕生する新アトラクションのこと。このアトラクションではゲストはポートに乗って『アナと雪の女王』の物語を追体験して、冒険と「真実の愛」がおりなす壮大かつ心温まる姉妹の物語を楽しむことができる。その新アトラクション「アナとエルサのフローズンジャーニー」がテーマの、アレンデール王国の人々が作ったような温かみのあるグッズが登場する。販売開始予定日は5月28日(火)だ。幼いアナとエルサが遊んでいたようなぬいぐるみや、映画でもお馴染みの音楽が流れるオルゴールなど、アレンデール王国の世界観を楽しめるアイテムがたくさん。また、エルサの戴冠式の招待状をイメージしたグッズには、王室をモチーフにしたデザインのテーブルウェアやふたりが大好きなチョコレートがあり、優雅なティータイムをおうちでも楽しめそうだ。そのほか、アナとエルサをイメージしたカチューシャや、映画やアトラクションで見られるデザインが施されたグッズも登場する。「フローズンキングダム」は、ディズニー映画『アナと雪の女王』の世界で描かれたアレンデール王国の世界が広がるエリア。雪や氷を操る魔法の力を隠し続けてきたエルサがその力をありのままに受け入れ、「真実の愛」で魔法を自由に操ることができるようになった、映画が幕を閉じた後の幸せな世界だ。ゲストは暖かさを取り戻し、祝福ムードに包まれたアレンデール王国を訪れることができる。東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」は、6月6日(木)グランドオープン。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年04月03日新土ドラ9「花咲舞が黙ってない」制作発表会見が4月2日に行われ、主演の今田美桜をはじめキャスト陣が記者からの質疑応答を受けた。今田さんたちが登壇した瞬間、桜の紙吹雪が舞い散る仕掛けになっており、今田さんらは「わあっ」とうれしそうに見まわした。その後は、キャストの衣装や椅子などについた桜吹雪をそれぞれが取ってあげる展開に。「チーム感ができあがっている」と今田さんが語った通り、終始和気あいあいとした温かい雰囲気だった。今田美桜「花咲舞が黙ってない」は「地位なし・権力なし・怖いものなし」の主人公・花咲舞(今田さん)が、メガバンク・東京第一銀行の悪事に真正面からぶつかり倒す、池井戸潤原作の痛快爽快エンターテインメント。山本耕史クランクインして3週間たったこの日。撮影現場の雰囲気を尋ねると、今田さんは「まだ3週間なんだ、というくらい、チーム感、団結力がすごくできあがっています。スピード感がすごいですよね」と隣の山本耕史に振ると、山本さんも「すごいです!」とうなずく。「ババババって巻いてます!」と今田さんが言うと、一同は爆笑。飯尾和樹飯尾和樹も「本当にテンポがよくて生放送じゃない?ってくらい“はい、OK”となる。(今田さんが)アドリブを全部受け止めてくれるんです!おじさんが思いついたことを」と、今田さんのたたずまいを絶賛した。なお同作は、2014年に杏主演でテレビドラマ化され好評を博しており、10年ぶりにキャストを一新し映像化となった。「プレッシャーはなかったのか」という質問に、今田さんは「10年前の作品、大好きで。当時もすごく勇気をもらいました。正直プレッシャーはあります。大好きな作品でもあるので、リスペクトを込めながら皆さんと一緒に新しい『花咲舞』を作れたらと思います」と気合いを入れる。上川隆也2014年版の「花咲舞」で相馬健を演じていた(2024年版では山本さんが演じる)上川隆也は、今回は舞の叔父・花咲健として出演する。上川さんは「当初お父さん役というオファーもあったのですが、それはやはり(大杉)蓮さんがなさっていて、大事にしたかったので“もう一度考えましょう”と言い叔父役になった経緯があります。僕もいちから作り上げないといけないのでプレッシャーです(笑)」と、やさしくほほ笑んでいた。そのほか、制作発表会見には要潤、菊地凛子も出席した。新土ドラ9「花咲舞が黙ってない」は4月13日(土)21時~日本テレビ系にて放送開始。(シネマカフェ編集部)
2024年04月03日2月27日、東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」グランドオープン100日前をお祝いするセレモニーおよび展示会が開催され、様々な新情報が解禁となった。「ファンタジースプリングス」内、ディズニー映画『アナと雪の女王』のエリア「フローズンキングダム」には、新アトラクション「アナとエルサのフローズンジャーニー」が誕生。このアトラクションでは、ゲストはボートに乗って『アナと雪の女王』の物語を体験。冒険と「真実の愛」がおりなす壮大で心温まる姉妹の物語を楽しめるようになっているという。トロールの長であるパビーが、ふたりの子どものトロールにアナとエルサの物語を語り始めると、彼の魔法によって姉妹の子どもの頃の思い出が淡い色の光とともによみがえり、ゲストを映画の物語の中へと誘っていく。そしてゲストは「雪だるまつくろう」や「生まれてはじめて」、アナとハンスが大きな時計台の上で歌う「とびら開けて」など、映画の名曲に合わせて旅をすることに。エルサが向かったノースマウンテンでは、エルサが「レット・イット・ゴー~ありのままで~」を歌い、魔法の力で氷の宮殿を築いていく。迎えるクライマックスでは、襲いかかるハンスからエルサを守ろうとしたアナが凍りついてしまう。エルサは凍りついたアナを救い、心を通わせることができるのか。この「アナとエルサのフローズンジャーニー」で、冒険と「真実の愛」がおりなす物語を満喫して!「フローズンキングダム」は、ディズニー映画『アナと雪の女王』の世界が広がるエリア。雪や氷を操る魔法の力を隠し続けてきたエルサがその力をありのままに受け入れ、「真実の愛」で魔法を自由に操ることができるようになった、映画が幕を閉じた後の幸せな世界が舞台だ。ゲストは、暖かさを取り戻し祝福ムードに包まれたアレンデール王国を訪れる。東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」は、6月6日(木)グランドオープン。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年04月02日2月27日、東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」グランドオープン100日前をお祝いするセレモニーおよび展示会が開催され、様々な新情報が解禁となった。魔法の泉が導くディズニーファンタジーの世界、「ファンタジースプリングス」、その新エリアそのものをテーマとしたグッズが登場する。販売開始予定日は4月8日(月)と開業直前の5月28日(火)だ。各エリアにあふれる自然と魔法の泉の水、そして「ファンタジースプリングス」で出会えるキャラクターによって表現された美しいデザインのグッズは、東京ディズニーシーで体験できる新しい物語の世界へと誘うものに。部屋に飾っても持ち歩いても、いつでも「ファンタジースプリングス」の世界を楽しめるグッズと言えそうだ。また、「ファンタジースプリングス」のロゴをあしらった世界観を感じられるグッズや、エリア内にあるアトラクションのポスターをモチーフにしたグッズは、エリアを訪れた記念やおみやげにもぴったりだ。東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」は、6月6日(木)グランドオープン。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年04月02日6月6日午前6時に誕生した悪魔の子・ダミアンと、彼をとりまく人々の戦慄の連続死を描き、全世界を恐怖に包み込んだレジェンド・オブ・ホラー『オーメン』(1976)の前日譚を描く最新作『オーメン:ザ・ファースト』が、4月5日(金)より全世界同時公開。現地時間3月26日/日本時間3月27日、アメリカ・ロサンゼルスにてワールドプレミアが開催された。悪魔の子・ダミアン誕生の秘密が明かされるまで残り1週間あまりとなった本作。この日は、主人公マーガレット役を務めたネル・タイガー・フリー、バチカン内で大きな影響力と権力を持つローレンス枢機卿役のビル・ナイ、教会内の恐ろしい陰謀を警告するためマーガレットを探し出すブレナン神父役のラルフ・アイネソン、マーガレットと同じ孤児院で働くガブリエル神父役のタウフィーク・バルホーム、修道女見習をしているマーガレットのルームメイト・ルス役のマリア・カバレロらメインキャスト陣が登場。そして本作で劇場長編映画デビューとなった新鋭監督アルカシャ・スティーブンソンや、製作総指揮・脚本を務めたティム・スミスら製作陣が集結。さらに、『13日の金曜日:最終章』のジュディ・アロンソンやジル・シュエレンら歴代ホラー映画を彩ってきた豪華ゲストも一同に会し、約半世紀にわたって続くシリーズの最新作の完成を祝福した。会場となったのは、映画の不穏な世界観を思わせるワインレッドのカーペットや教会の懺悔室を思わせるブース、衣装展示で装飾されたリージェンシービレッジシアター。神父や修道女の仮装をしたファンたちの前に姿をみせたネルは、待ちに待ったお披露目の瞬間を前に興奮の面持ち。自身もホラーファンだと語るネルは、「映画の中には、1976年公開の『オーメン』を象徴するような小さな瞬間がたくさんあります。幻想的な死や狂気的な暴力シーンは、すべてオリジナルへのオマージュであり、イースターエッグを見つけるような楽しさがあります」とコメントし、かつて世界を震撼させた初代『オーメン』に繋がる新たな発見があると熱烈アピール。ネル・タイガー・フリーそんな彼女の演技を称賛したのは、名優ビル・ナイ。「(僕は)ネル・タイガー・フリーが大好きなんです。彼女は本当に素晴らしい」と笑顔。また本作の見どころについては、「ネタバレになるからあまり話せないけど、大きなテーマとして善対悪を描いています。一足先に観た人は、“トラウマになった”と言いました。まあ、それが私たちが目指していることなんですけどね」と関心をそそり、世界を恐怖に陥れた『オーメン』同様、トラウマ級に恐怖を感じるホラーファン必見の1作だと念を押した。ビル・ナイ&ネル・タイガー・フリーそのオリジナルの『オーメン』について、「お気に入りの作品のひとつなんです。だから、その歴史の一部になれることは特別なこと」と話したアルカシャ監督もまた、大のホラー好き。「『オーメン:ザ・ファースト』のポイントは、できればいくつかの疑問に答えることでした」と、“悪魔の子・ダミアンはどこから来たのか?”、“ダミアンは山犬から生まれた”というファンだからこそ知りたかった部分を本作で掘り下げたのだと語る。ネル・タイガー・フリー&アルカシャ・スティーブンソン監督さらにアルカシャ監督は、「でも、オーメン・ファンである私自身にとっては、新たな疑問の箱が開いたようで、彼らやフランチャイズにとってエキサイティングな探求が続いています。私はそう感じています」とも笑顔で話し、本作を手掛けたことでさらにその先も見たくなったと明かしていた。その後、映画『オーメン:ザ・ファースト』を初めて一般のファンにお披露目されると、上映後観客たちからは拍手が巻き起こり、ホラー映画を観た後とは思えないほどの大盛況ぶりとなっていた。『オーメン:ザ・ファースト』は4月5日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:オーメン:ザ・ファースト 2024年4月5日より全国にて公開© 2024 20th Century Studios. All Rights Reserved.
2024年03月28日来日中のシュー・グァンハンが3月27日(水)、都内で行われた主演作『青春18×2 君へと続く道』の記者会見に、W主演の清原果耶、本作が初の国際プロジェクトとなった藤井道人監督(『余命10年』)とともに出席した。台湾で話題を呼んだ紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を、俳優のチャン・チェンがエグゼクティブ・プロデューサーとして、日台合作で映画化。日本と台湾、18年前と現在を舞台に、国境と年月を超えた切なくも美しいラブストーリーを紡ぐ。日本に先駆け、台湾では3月14日のホワイトデーに封切られ、初日興行収入No.1となる大ヒットスタートを切った。大ヒット作「時をかける愛」で多くのファンを獲得し、ファッションアイコンとしても注目を浴びるシュー・グァンハン。日本との縁も深く、本作の撮影では1か月間、日本各地でロケに参加したほか、スタジオジブリ作品『君たちはどう生きるか』の台湾吹き替え版では、菅田将暉が演じたアオサギ役の声を担当している。主演作を引っさげての会見に、シュー・グァンハンは「先日は、清原さんと藤井監督が台湾に来てくださった。映画を通して、お互いに旅をしているんですね」と挨拶。撮影で訪れた長野県松本市、福島県只見町の雄大な大自然に触れ、「圧倒されました」とふり返った。「それに、街をブラブラするのも好きですし、何よりおいしい食べ物がたくさんありますよね」と日本愛も披露。撮影を通して、いくつか日本語も覚えたといい「食べましたか?とか(笑)。それと『あざーす』。ありがとうございますという意味ですよね。藤井監督に教わりました」と話していた。本作では、初恋に心躍らせる18歳と、人生の酸いも甘いも噛みしめる36歳の主人公を演じ分けており、「いま(現在33歳)から2~3年後を想像しながら、36歳の心境を演じました。旅を通して、自分を再発見し、成長する部分は自分にも似ていましたし。でも、18歳の主人公は、どこか不確実性をもった雰囲気なので、どんな演技で見せるかじっくり考えました」と役作りを語った。最後に「青春ラブストーリーというだけではなく、旅を通して過去をふり返る機会を与えてくれる作品」とアピールし、「日本の素晴らしい俳優陣、藤井監督、スタッフの皆さんと素晴らしい作品を作り上げた」と感謝を示していた。『青春18×2 君へと続く道』は5月3日(金・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。主題歌が「Mr.Children」による書き下ろし「記憶の旅人」に決定している。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年03月27日俳優で映画監督の齊藤工発案による劇場体験を届ける移動映画館cinéma birdを、能登半島地震で被災した石川県志賀町にて開催。『ワンダー 君は太陽』『映画の妖精 フィルとムー』の2本の上映イベントに避難者含む地元住民約300名を無料招待した。■齊藤工「心のストレッチを」5年ぶりに板谷由夏、8年ぶりに桜井ユキが登場cinéma birdは2014年に宮城県石巻市の初開催を皮切りに、福島や熊本、北海道などの被災地を中心に、お寺や体育館といった様々な場所を1日だけ映画館にし、体験型のエンターテインメントを届けてきた。第13弾となる今回のcinéma birdは、今年1月1日に発生した能登半島地震の被災地である石川県志賀町にて開催。志賀町は現在も、700名以上の方々が避難生活を余儀なくされている状況にあり、自治体においても、自身も被災者ながら1日でも早い復興に向けて日々尽力されている。今回の開催にあたり発起人である齊藤さんは「震災が起きてから僕たちにできることを模索してきた。このスピード感でcinéma birdを実施することは初めてですが、即席だからこそできるラインアップになっている。エンタメに触れて、心のストレッチをしていただきたいと思っています」とイベントへの想いを語った。そして今回は、3月29日に最終回を迎えるWOWOWで放送・配信中の映画情報番組「斎藤工×板谷由夏 映画工房」でタッグを組んで12年半となる板谷由夏が「cinéma bird in 北海道 2019」以来5年ぶりに、さらに「cinéma bird in大分2016」以来8年ぶりとなる桜井ユキが駆けつけた。さらに齊藤さんはファンクラブで販売したフォトセットの売上金を、全て義援金として石川県へ寄付した。■今回の“劇場体験”は、傑作『ワンダー 君は太陽』とクレイ・アニメーション『映画の妖精 フィルとムー』の2本今回上映した映画は、2018年に日本で公開された傑作『ワンダー 君は太陽』と齊藤さんが企画・脚本と声優を務め、世界の子どもたちのために作られたクレイアニメーション『映画の妖精 フィルとムー』の2本。『映画の妖精 フィルとムー』『ワンダー 君は太陽』はベストセラー小説を基にジェイコブ・トレンブレイとジュリア・ロバーツが親子の絆を熱演した作品で、他の人とは違う容姿で生まれた少年の成長を描くストーリー。上映時間は約2時間で、至る所から鼻をすする音が聞こえてくるなど、会場は笑いのあとに涙に包まれていた。『ワンダー 君は太陽』また、この日のお笑いライブには、cinéma bird初出演となる石川県出身のダンディ坂野や、ゆりやんレトリィバァが登場。アルバムジャケットを齊藤さんが撮影するなどで親交のある、昨年世界デビュー40周年を迎えたジャズピアニスト小曽根真による生演奏なども行われた。イベントの終盤には、再びキャストが登壇。板谷さんは「ご縁でここに来ることができて本当に嬉しい。音楽と笑いがこんなに力を与えるんだなということを、私自身が感じた。それをなんとか多くの人に運びたいと思っている齊藤工がいるからこそ成り立ったイベントだと思う。また会えますように」と今日をふり返ると、桜井さんは「楽しい時間を過ごせたことがとても嬉しい。この仕事をさせていただいていたからこそ来れた場所だと思うので、また来れるように私も頑張ります」と続けた。小曽根さんは「本日弾かせてもらったピアノが古いピアノらしいけどとてもいいピアノだった。昔のピアノって今にはない、いい材質を使っている。(このような活動も)続けていかないと意味がないので、またあの子(ピアノ)を弾きに来させてください」とコメント。そして最後に齊藤さんは「ボランティアの皆様にもたくさんご協力いただき、こちらが素敵な時間を“ゲッツ”させていただきました」と笑いを誘いながら、「今日があるのは、志賀町の皆様が受け入れてくださったからこそ。小曽根さんがいう通り、続けていかないと意味がない。点じゃなくて線になるよう、また未来で待ち合わせしましょう」と再来を約束し、イベントを締めくくっていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ワンダー 君は太陽 2018年6月15日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開© 2017 Lions Gate Films Inc. and Participant Media, LLC and Walden Media, LLC. All Rights Reserved.
2024年03月25日藤井道人監督最新作にして初の国際プロジェクトとなる日台合作映画『青春18×2 君へと続く道』の台湾プレミアが3月13日(水)に開催され、藤井監督と台湾のスター俳優シュー・グァンハン、清原果耶、本作のエグゼクティブプロデューサーを務める国際派俳優チャン・チェンが参加した。台湾で話題を呼んだジミー・ライの紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」を原作とした本作。『余命10年』や『新聞記者』『ヤクザと家族 The Family』など数多くのヒット作を送り出してきた藤井監督が“監督人生第二章の始まり”と位置付ける、自身初の国際プロジェクト。2人の出会いは18年前の台湾。高校生のジミー(演:シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカー・アミ(演:清原果耶)と出会うことから物語が始まる。この日、会場となった台北の信義威秀中庭には多くのファンとメディアが詰め掛け、キャスト&製作陣が大きな声援と拍手で迎えられた本イベント。プレミアに先立って実施された記者会見には、シュー・グァンハンと清原さん、藤井監督、チャン・チェンが出席。自身初の国際プロジェクトとなる本作について藤井監督は「日台のスタッフが集まって、日本と台湾の良いところをお互いがリスペクトして認め合いながらこの映画を作れたことが、とてもいい経験になりました。僕だけでなく、撮影に参加した日本のスタッフも、今でも台湾での撮影で学んだことを大事に新たな作品を作れているので、唯一無二の経験になりました」と、日台のスタッフが互いに認め合い刺激を与え合いながら行われたという本作の撮影をふり返った。シュー・グァンハンは「最初に日台合作の国際プロジェクトだと聞いたとき、これはとても大きな挑戦だと思いました。外国語で演技をするのも初めてでしたし、とても新鮮な経験になりました」とオファーを受けた当時をふり返り、「以前から日本の藤井監督はすごい監督だと思っていましたし、チャン・チェンさんのことも大好きでした。清原さんも素晴らしい俳優だと思ったので、この挑戦にしっかりと向き合いたいと撮影に臨みました」と明かした。自身にとって大きな挑戦となる本作の主人公にシュー・グァンハンを起用したことについて、藤井監督は「ジミーを誰に演じてもらおうかと考えていたときに一番重要視していたのが、18歳と36歳のジミーをどちらも演じられることでした。台湾でたくさんの方に『18歳も36歳も演じられる、台湾で最高の俳優は誰ですか?』と聞くと、全員が『シュー・グァンハン』と答えたので、会ってみたいとお願いをして、会ったその日にジミーを演じてほしいとお願いしました」と明かす。本作でW主演の一角を担った清原さんは、「バイクの二人乗りをしたのが初めてで少し怖かったんですが、グァンハンさんの運転が上手だったのでとても安心して乗れました。アミもここ(ジミーが運転するバイクの後ろ)で、階段を一歩ずつのぼっていくようにジミーへの気持ちを募らせていたんだろうなって思います」と、互いに想いを寄せ合うアミとジミーの甘酸っぱい青春を象徴するようなシーンの撮影に触れる。清原さんとシュー・グァンハンは撮影中お互いに中国語と日本語を教え合っていたそうで、清原さんが「あなたはとてもカッコイイですね」とグァンハンから教わったという中国語を披露すると、グァンハンも「とても綺麗ですね」と流暢な日本語を披露。また、清原さんが「グァンハンさんはとても優しくて紳士的で、現場でもグァンハンさんがそばにいてくれるから頑張ろう!と思えるような、温かい存在でした」と共演をふり返ると、グァンハンは照れくさそうに笑いながら「ありがとね」と日本語で応じる場面も。本作の映画化を企画し、エグゼクティブプロデューサーも務めたチャン・チェンは、「プロデューサーという大役は初めての試みで、新しい挑戦ばかりでとても面白かったです。企画段階からとても長い年月をかけて作ってきましたので、今日は少し緊張しています」と緊張をのぞかせつつ、「シュー・グァンハンさんと清原果耶さん、そして素晴らしい俳優陣が出演し、とても良い映画になりました」と、いよいよ明日3月14日より台湾での公開を迎える本作への自信を見せた。最後に藤井監督は「僕にとって本当に特別な作品が、台湾の皆様の特別な体験になるように、愛情をもって作りました。この映画が長く広く皆様に伝わることを願っています」とコメントし、会見を締めくくった。その後、駆けつけた大勢のファンを前に実施されたプレミアイベントには、台湾キャスト陣も登壇、大盛況を見せた。『青春18×2君へと続く道』は5月3日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:青春18×2 君へと続く道 2024年5月3日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©️ 2024「青春 18×2」film partners
2024年03月14日第96回アカデミー賞で、邦画・アジア映画として初めて視覚効果賞に輝いた『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が3月12日(火)、授賞式が行われた米ロサンゼルスから帰国し、羽田空港で凱旋記者会見を実施した。会見場に、オスカー像を手にして現れた山崎監督は「想像をはるかに超える重さで、ビックリしました」とその重みを改めて実感。授賞式当日のプレゼンターは、アーノルド・シュワルツェネッガーと、ダニー・デヴィートが務め、「まさか、ターミネーターに(名前を)呼ばれるとは」と喜びを語った。改めて「最高の結果になった」と安どの表情を見せ、「僕のつたない英語のスピーチを、がんばれという感じで見守ってくれて、めちゃくちゃ温かった」と授賞式の雰囲気をふり返った。「視覚効果賞はある意味、ハリウッドの聖域だったが、ずっと(VFXを)やり続けて、あの場所に立てたのが、とてもうれしい。完全にゴジラのおかげですね。ゴジラがワールドワイドで大スターであることを、改めて思い知らされた。ゴジラのVFXだから、あの場所に立てた」(山崎監督)記者から「ハリウッド大作と戦える自信になったか?」と問われると、「全然思わない」と即答。「もぎ取りに行くのはまだまだ。いろんな条件が重なり、賞をいただいたので、ラッキーパンチのようなもの」と語った。その上で、「視覚効果賞は、VFXがいかに物語に貢献しているかが大事とされるようなので、VFXが生み出したゴジラの恐怖感と絶望感が、お話に貢献したのでは」と勝因を分析していた。また、今回の快挙で「今後の日本映画の作り方が変わるかもしれない」と話し、「日本人キャストが出演する映画が、北米で字幕上映され、興行的に結果が出るのであれば、それを見据えて、製作費が潤沢になる可能性は広がる」と展望を語った。受賞スピーチでは、「40年以上前『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』を観て、ショックを受けて、この道を志した」と語っていた山崎監督。会見で「中学生だった、当時の自分に何か伝えたいことは?」と質問されると、「生意気で何でもできると思っていたから、『ゴジラ』を撮ったと言えば信じるかもしれない。でも、オスカーをとったと言えば、『あっ、そうっすか』って変なおじさん扱いするかも(笑)。でも、『スター・ウォーズ』や『未知との遭遇』にメロメロになった自分には感謝したい」と少年のように、瞳を輝かせた。今後については、「賞を目指す映画はあんまり好きじゃないので、そういうことはあまり考えず、自分が作りたいものを徹底的に作れば、もしかすると道が開けるかも。ここを到達点にせず、ここを出発点にしたい」と決意を新たにしていた。会見には、山崎監督とともにオスカー像を手にした渋谷紀世子(VFXディレクター)、高橋正紀(3DCGディレクター)、野島達司(エフェクトアーティスト/コンポジター)が同席。会見の最後には、本作のヒロインを演じた浜辺美波(大石典子役)がサプライズで駆けつけ、「本当におめでとうございます」と快挙を祝福。オスカー像を手にすると、「重たい!生で見られる日が来るとは」と感激していた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2024年03月12日国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)」と連動したオンライン映画館、ブリリアショートショートシアターオンライン(BSSTO)が2月で6周年を迎え、また、SSFF & ASIAで展開中の短編小説公募プロジェクト「BOOK SHORTS」が10周年を迎えることから「短編映画と短編小説」をテーマにコラボレーションしたアニバーサリーパーティーが行われた。この日、MCをSSFF & ASIAおよびBSSTO代表の別所哲也がつとめ、第2回ブックショートアワードの大賞受賞者で、2023年には『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』が長編映画化され大きな話題となった小説家・大前粟生と、短編小説やエッセーも書くお笑いコンビ「Aマッソ」の加納愛子をゲストに迎え、作家活動についてや原作の映像化など、多岐にわたるトークが繰り広げられるとともに、小説が原作となったショートフィルムの上映も行われた。まず小説を書き始めたきっかけについて、大前さんは「漫画はたくさん読んでましたが、小説を読むようになったのは大学からです。書き始めたのもたまたまで、就職活動のストレスで頭がいっぱいになって『会社員は絶対無理!』と思ったとき、とりあえず何か作ろうと考えたんですけど、小説なら紙とペンさえあれば1人でタダでできると思って書き始めてみました」と明かす。一方の加納さんは、以前からエッセイなどは執筆していたが「『次は小説にチャレンジしませんか?』というお話をいただいたので」と説明。加納さんは「見よう見まね」で書いていると言い、「又吉(直樹)さんや劇団ひとりさんといった先輩たちが、芸人が文学界に関わるという道筋は作っていただいたので」とコメントした。魂を救う小説そして、自身の創作の“核”についてに話が及ぶと、加納さんが「私は、女性同士の会話や人と人のミニマムな会話やコミュニケーションに関心があって、自分のオリジナリティが出せるのはそこなのかなと思っています」と説明すると、大前さんは「いまの世の中がメチャクチャだなということを昔から思っていて、ちょっとでも若い人が楽になれるものを書きたいと思っています」と語る。また、加納さんは「大前さんの小説は“こういう感情になる人を救う”という作品が多い」と評し、「(映画化された)『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』もそうですよね。ぬいぐるみにだけ本音をしゃべれる人たちを描いていますけど、そういう人の魂を救うのは大前さんしかできない」と大前さんの小説がもたらす“救い”を称賛。さらに、これまで影響を受けた作家について、大前さんはフランス人の作家で、女優・映画監督にミュージシャンなど多彩な活動をしているミランダ・ジュライの名を挙げ「奇妙キテレツな話というか、BOOK SHORTSのように民話やおとぎ話をアレンジした話が多いんですけど、そういう作品に影響を受けました」と語る。加納さんもミランダ・ジュライは「大好きです」と明かし、彼女の本の邦訳を担当している翻訳家でエッセイストの岸本佐知子についても言及。「エッセイに関しては、岸本さんとさくらももこさんに色濃く影響を受けています」と話しました。映画になって初めて「こういう人だったんだな」とわかる大前さんはすでにBOOK SHORTSで『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか』が短編映画化され、さらに小説「ぬいぐるみとしゃべるひとはやさしい」も映画化されているが、「特に監督さん、俳優さんは、僕以上に登場人物のことを考えてくれていると思うので、映画になって初めて 『こういう人だったんだな』とわかる部分もあります」とポジティブに受け止めているという。「スタッフさんたちが造形してくれる方が、自分ひとりで考えるよりも、たくさんの人が登場人物のことを考えてくれているので、親心というか、キャラクターに対して『よかったね』と思いますね」と心情を告白。加納さんも昨年、NHKのドラマの脚本を担当した経験をふり返り「明らかにボケゼリフで、ここは面白く言ってほしいと思ってた部分で、こちらが思っていたのと全然違う言い方で言われた時に、『この言い方が面白いと思ってるんだ!』とかわいく感じました」と解釈の違いを楽しんだという。2人の話を聞いた別所さんは、BOOK SHORTSの企画趣旨を踏まえ「原作の良さと二次創作の良さ、どちらもあり、作品化することの意味を両方楽しめればいいなと思います」とコメント。イベント後半は、大前さん原作によるショートフィルム『ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか』と、先述のミランダ・ジュライの短編小説「The Swim Team/Le Grand Bain」にインスパイアされて制作された『Home Swim Home』の2本のショートフィルムの上映が行われた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい 2023年4⽉14⽇より全国にて公開©映画「ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい」
2024年03月10日中国発のベストセラーを映画化した『ゴールド・ボーイ』の公開記念舞台挨拶が3月9日(土)、東京・TOHOシネマズ日本橋で行われ、主演の岡田将生、共演する黒木華、羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、松井玲奈、金子修介監督が登壇した。主人公の東昇(岡田さん)は、崖の上から義理の両親を突き落として殺害する。しかし、少年たち(羽村さん、星乃さん、前出さん)が偶然、その瞬間を録画していた。少年たちはそれぞれの事情で金を求めており、金のために殺人犯である東昇を強請ることを決意する。岡田さんは、本作で新境地となる凶悪な殺人犯を演じ、「悪悪(わるわる)な岡田が全開で(笑)。新しい一面を見せられた」と確かな手応え。ネタバレ厳禁の内容だけに、舞台挨拶では「“不適切”な発言をしそう」と冷や汗をかいていた。また、共演する羽村さんらとは、「基本的には距離をとっていた」とふり返った。羽村仁成そんな岡田さんの発言に、犯人を追い詰める少年たちのひとりである安室朝陽役の羽村さんは、「距離をとってくださって、いい緊張感が(スクリーンに)映っていたんじゃないかと思う」と感謝。自身にとっても挑戦しがいのある役どころで、「二面性がある役なので、それをどう表現できるか考えて演じました」と語った。黒木華黒木さんは、朝陽の母・安室香役で出演しており、「すごくまっすぐで、後半には意外な表情も見せているので、きっと、映画の中でいろんなことを経験したんだなと思う」と“息子”羽村さんの成長に目を細めた。一方の羽村さんは、「黒木さんは、優しいお母さんでした」と照れた表情を浮かべていた。舞台挨拶では、本作が香港国際映画祭(3月28日~4月8日)に出品されることが発表され、岡田さん&金子監督の現地入りも明らかに。「世界から映画好きな人が集まるので、いい刺激をもらえるのが楽しみ」(岡田さん)、「香港国際映画祭では、以前『デスノート』で脚本賞をとっていて、それ以来。香港もずいぶん雰囲気が変わっていると思うが、香港から中国の皆さんに見てもらえれば」(金子監督)と意気込みを語っていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴールド・ボーイ 2024年3月8日より公開©2024『ゴールド・ボーイ』製作委員会
2024年03月09日第47回日本アカデミー賞で、『キリエのうた』(作品部門)、山田裕貴(俳優部門)が話題賞を受賞。赤裸々な思いを語った山田さんのスピーチが、会場から拍手喝采を浴びた。全国の映画ファンによって選ばれる話題賞。プレゼンターで登場した松村北斗は、「山田さんのここ1年のご活躍を僕も憧れの思いで観させていただいていたので、勝手ですが一緒にうれしく思っていました。そして、僕も出演した『キリエのうた』が改めてこんなに愛されていたんだなと思い本当に誇りに思います」と語りかけた。山田さんは、『キングダム 運命の炎』、『ゴジラ-1.0』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』、『BLUE GIANT』によって選出された。山田さんは「俳優を目指したのは18歳の頃で、名古屋から上京して養成所に通っていました。そのときのノートに”いつかアカデミー賞に立つような男になる”と書いて13年がたち、『キングダム 運命の炎』、『ゴジラ-1.0』、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』、『BLUE GIANT』によってこの場所に。『山田裕貴のオールナイトニッポンX』のリスナーの皆さまも、本当にありがとうございます」と一気に話す。その後「ですが」と山田さんは続けた。「先ほどからテーブルで見させていただいていますと、やっぱりこのパネル(スクリーン)に、5人の中のパネルにいつか自分も映りたい、と。新人賞はまだ獲れますか?」と鋭い瞳で問いかけた。山田さんは「一応13年やらせてもらっています。新人賞から助演男優賞、主演男優賞もいつか獲れるような、話題だけで終わらず、長く続く話題を残せるような俳優になりたいと、ここに宣言します」と語ると、場内からは熱い拍手が起こった。共演経験もある菅田将暉も、笑顔で力いっぱい拍手を送っていた。「第47回 日本アカデミー賞授賞式 完全版」(地上波版に未公開の映像を加えたもの)は3月16日(土)21:00~CS・日テレプラスにて放送。「第47回授賞式 完全版」は3月17日(日)~TVerにて期間限定配信。(シネマカフェ編集部)■関連作品:キリエのうた 2023年10月13日より全国にて公開Ⓒ2023 Kyrie Film Band
2024年03月08日「第47回日本アカデミー賞授賞式」が3月8日(金)に開催され、『ゴジラ-1.0』が最優秀作品賞を受賞した。今回、12部門を受賞していた『ゴジラ-1.0』だが、結果、作品賞に加え、脚本賞、助演女優賞、撮影賞、照明賞、美術賞、録音賞、編集賞の計8部門において最優秀賞を受賞。チームはお祝いムードであふれていた。『ゴジラ-1.0』は、『ゴジラ』第1作より前の1945年~47年を舞台に、第二次世界大戦で傷ついた民間人たちが力を振り絞って、超難敵・ゴジラとの闘いに挑む様を生き生きとした人物描写と見事なVFX技術で描き出した大作。日本におけるVFXの第一人者で、ゴジラ愛も強い山崎貴監督が手掛けた。最優秀作品でタイトルが呼ばれた瞬間、山崎監督はガッツポーズをした。壇上にスタッフ・キャストとともに上がると、山崎監督は「(ゴジラの)牙が少し戻ってきてよかったです(笑)。皆さんとゴジラが獲った賞だと思います。全員でお祝いできるので、作品賞は一番うれしいです」と隣に立つ神木隆之介や浜辺美波らと笑みを広げた。なお、最優秀監督賞はヴィム・ベンダース(『PERFECT DAYS』)が受賞した。ベンダース監督はこの日欠席のため、代わりに主演の役所広司が登壇。役所さんは「監督がいたら本当に喜ぶと思います。日本という国が好きで、日本人が大好きでいらっしゃって。この作品でアメリカのアカデミー賞で選ばれたとき“自分はドイツ人なのでこの作品が選ばれないのでは…”と真剣に悩んでおられました。ヴィム監督は今アメリカにいると思いますが、この素晴らしい賞を渡したいと思います」と、朗らかに語った。そのほか、最優秀アニメーション作品賞は『君たちはどう生きるか』が受賞。宮崎駿の『風立ちぬ』以来、10年ぶりの長編映画となる冒険ファンタジー。太平洋戦争の戦時中、母を亡くした小学6年生の眞人が主人公。日本のトップアニメーターたちが約7年をかけ、手書きアニメの最高峰的作品を生み世界中で大ヒットしている。第96回米アカデミー賞でも長編アニメーション映画賞にノミネートされ、ゆくえが注目されている。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2024年03月08日俳優の安藤サクラが、『怪物』で第47回日本アカデミー賞の最優秀主演女優賞を受賞。安藤さんは最優秀助演女優賞も受賞していた。ダブル受賞となったことに驚きの表情を隠せない安藤さんは、その胸の内をスピーチで語った。優秀主演女優賞には、安藤さんのほか、綾瀬はるか(『リボルバー・リリー』)、杉咲花(『市子』)、浜辺美波(『ゴジラ-1.0』)、吉永小百合(『こんにちは、母さん』)と、賞レース常連のベテランからフレッシュな俳優まで、様々な受賞者が揃っていた。『怪物』で安藤さんは是枝裕和監督と『万引き家族』に続くタッグ。小学生の一人息子を懸命に育てるシングルマザー・麦野早織役となった。3つの視点から描かれる物語の最初の視点となる早織役を担い、観客を物語に引き込む重要な役割を果たした。息子を大切に思うがゆえの行動、感情表現が見るものの胸を打った。受賞した安藤さんは戸惑いの表情のまま深々と一礼。その後、マイクの前に立った。「本当にありがとうございます。あの…本当に言葉が見つからないんですが…」と思案の表情。その後、「いつも是枝監督は年齢も部署も問わず、みんなの意見を取り入れて撮影なさるんです。私たちは、すごくその場所に安心感を抱きながら撮影できていて、すごく特別な場所。このチーム、俳優部だけに限らず、皆さんと一緒に作っているという感覚がとても心地よい現場でした」と是枝監督の現場について語った。そして、「いつもこうやって受賞をさせていただくと、(黒川)想矢が(新人賞で)言っていたみたいに、私も今もすごく戦うというか。でも本当は本来なら“よっしゃあ!!”といけたらどんなに格好いいだろうと思う。なかなかできないんですけど」と、胸の内を語った。最後は「“よっしゃあ!やった!”これでゴジラの牙を、…えっと? また1本抜いた! けどなんか複雑! ありがとうございます!」と、安藤さんらしくキュートに締め、そのナチュラルな姿に万雷の拍手が送られていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:怪物 2023年6月2日より全国にて公開©2023「怪物」製作委員会
2024年03月08日『PERFECT DAYS』の役所広司が、第47回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受賞。海外の賞レースもにぎわせている本作で、役所さんはドイツの巨匠ヴィム・ヴェンダースと初タッグを組んだ。役所さんは「俳優人生の中で彼の作品に出会えると思ってもいなくて。彼が映画作りの楽しさを教えてくれた」と、心底うれしそうに撮影をふり返っていた。優秀主演男優賞には、役所さんのほか、阿部サダヲ(『シャイロックの子供たち』)、神木隆之介(『ゴジラ-1.0』)、鈴木亮平(『エゴイスト』)、水上恒司(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)と華やかな面々がそろっていた。役所さんは過去3度最優秀主演男優賞を受賞しており、今回で4度目となる。『PERFECT DAYS』で、役所さんは東京・渋谷のトイレ清掃員として働く主人公の平山となった。演じるにあたり、役所さんは清掃の手順を完璧にマスターし、平山そのものとしてカメラの前に存在。その表情、たたずまいで平山の豊かな内面や人となりを見事に表現した。ちなみに、第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞も受賞している。トークパートで、役所さんは「“THE TOKYO TOILET プロジェクト”のスタッフさんも映画を見て、トイレを見に行くお客さんが来るので非常に張り合いがある、気合いが入って何よりも利用する方たちの愛想がよくなった、と。映画をやってよかったんだろうなと思います」と、映画の反響を実感している様子。受賞の際、プレゼンターの妻夫木聡に名前を呼ばれると、役所さんは満面の笑みで壇上に上がり、妻夫木さんと握手してブロンズ像を受け取った。場内からは「役所さーん!!」と歓声も上がり、役所さんは「うれしいです。すごくうれしいです」と繰り返した。「今日一緒に優秀賞をもらった俳優さんたちは好きな人ばかり。おまけに妻夫木くんからもらって、うれしいです」とともに並んだ俳優勢にも敬意を表した。役所さんは「この映画は、自分が立ったことのないスタートでした。公共のものを大事にしたいという製作者の思いから始まって、日本でも世界中のお客さんが今この作品を観て楽しんでくださっていて、とても感謝したいです。いやあ、本当に…いいものですねえ」と、しみじみと感じ入る。さらに、「これでやっと『ゴジラ(-1.0)』の牙をちょっと抜いた感じがします(笑)」と最優秀賞をすでに多く受賞している『ゴジラ-1.0』に触れると、主演の神木隆之介も笑顔の拍手で返していた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:PERFECT DAYS 2023年12月22日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開© 2023 MASTER MIND Ltd.
2024年03月08日第47回日本アカデミー賞で、アイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)の8名が新人俳優賞を受賞。3月8日(金)に行われた授賞式に臨んだ。アイナさんは『キリエのうた』で映画に初出演&初主演を飾った。岩井俊二監督が見出した逸材のアイナさんだが、本人は「自分が芝居や映画の世界に飛び込むことは不安で仕方ありませんでした。でも広瀬すずさん、松村北斗さんがお芝居の教科書みたいに、背中で波動を出してくれて。お芝居は楽しいかもしれないと。いつも心はヒリヒリしていたけど、生きていいんだと、私の歌はこのまま魂を宿して歌っていいんだと岩井さんに教えていただきました」と、自分にとっても大切な1作になったと語っていた。桜田さんは、「この世界に入って16年たちました。ここまで支えてくださった家族、関係者の方々、応援してくださっている皆さん、映画のチームに感謝しかありません。ここからがスタートだと思っています。これからも作品と役に向き合って生きていきます」と誓う。原さんは、もともと視聴者として楽しんでいたドラマ「ミステリと言う勿れ」の映画に出演できたこと、そして新人賞の受賞に喜びをスピーチに乗せた。「撮影中もずっと自分なんかでいいのかという思いがあったんですけど、監督、菅田さんはじめキャストの皆さまが本当に温かくて。何度も助けていただいて、何とか演じ切ることができました。本当にありがとうございました」。福原さんは、日本アカデミー賞という場所にひとかたならぬ思いがあったと涙を浮かべて語る。「私事ですが、小さい頃からこのお仕事をしていて、ずっとそばで支えてくれて誰よりも応援してくれた大好きな祖母が先日亡くなってしまったんですが。……祖母と“いつかこのアカデミー賞の場に立てたらいいね”と一緒に夢見ていたので、他界する前にこの素敵な報告をできて。本当に喜んでもらえたのがすごくうれしかったです」と喜びと感謝の気持ちを語った。市川さんは、「本当にうれしく思っております。演じた役は10代のうちにしかできない役かなと思っています。10代のうちに出会えたことが、本当にうれしく思っています」と役への愛を話す。黒川さんは、「僕は今二つの自分と戦っています」と言う。「『怪物』で是枝監督はじめ、たくさんの方々のサポートや運でしかないと思う僕と、晴れやかな舞台に立ったり称賛の声をいただくうちに、まるで自分の力でやり遂げたと勘違いしてしまう自分です。これから先この戦いは長く続くと思いますが、毎回この感情の戦いに打ち勝って常にやさしい人間、俳優でありたいです」と伝えた。黒川さんと同じく『怪物』で受賞した柊木さんも「初めて出演した映画が『怪物』で本当にうれしいですし、演じられて幸せでした。それと同時に、この先も俳優をやっていく上で超えなければいけない壁とも感じています。ここにとどまらずに前を向いて着実に努力を積み重ねていつか戻ってこられるように頑張りたいです」と胸を張ってスピーチ。席で聞いていた是枝監督と安藤さんはニコニコと笑顔で拍手を力いっぱい送っていた。また、高橋さんは「ここにいる人間の中で、僕が一番芝居の赤ちゃんだと思っています。僕は芝居が好きです。芝居で役を生きている自分がもはや自分ではと思うくらい、自分らしくいられていると思います。ここにいる大先輩たちが作り上げた映画界の道のりを、自分らしくエンジンフルで走り抜けて、またここに立ちたいです」と熱っぽい口ぶりで希望を込めていた。なお、プレゼンターは第46回最優秀主演男優賞を受賞した妻夫木聡が務めた。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日俳優の安藤サクラが、『ゴジラ-1.0』で第47回日本アカデミー賞の最優秀助演女優賞を受賞。第46回(昨年)に続いての最優秀賞受賞となった安藤さんは、プレゼンターとしても登場。自分の名前に驚いた様子で、受賞者の名前を読み上げる際「…!ありがとうございます。最優秀助演女優賞は『ゴジラ-1.0』の安藤です…」と戸惑いながらも歓喜の受賞となった。優秀助演女優賞は、安藤さんのほか、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『シン・仮面ライダー』)、松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の選出となった。『ゴジラ-1.0』では、安藤さんは第二次世界大戦で子どもを失った太田澄子を演じた。神木隆之介演じる敷島浩一の隣人で、戦地から帰還した敷島に対し「お前たちのせいで負けた」ときつい言葉を浴びせてしまうが、その憎まれ口の裏にある絶望、やるせなさまでも深みのある演技で表現した。安藤さんは澄子を演じるにあたり、自ら行動したことがあったという。「初日の撮影に行くと戦後のセットがすごく素晴らしくて。令和の私のまとったものが“どうしよう、セットに浮いちゃう”」と思ったと話す。だから「よく動物が床になすりつけるように、セットでいろいろなところに(自分の体を)こすりつけて汚したいなと。どうにかこの戦後の空気をまといたいと思って、文字通りまといに行きました」と裏話を明かしていた。その後は受賞者で自分の名前を読み上げ、安藤さんは戸惑いながら壇上の中央に進む。頭を手で抑え、髪をなでつけながら「まさかの展開に…ちょっと本当に声が出なくなって情けないです」とかすれ声。しかし、その後「『ゴジラ-1.0』すごいですね!」と、この時点で数々の最優秀賞を受賞した作品について触れると、場内から同意の拍手が沸き起こる。「勢いがすごいですね!私はゴジラの勢いにのせて、いただいた感じです」と謙遜した。そして「ただ、皆さまが作り出したあのすごいゴジラと、皆さまのお芝居で作り出されたあの世界観があって、近所のおばちゃんはこの賞をいただくことができました。本当に、ありがとうございます」と大きな笑顔を見せた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラ-1.0 2023年11月3日より全国東宝系にて公開©2023 TOHO CO.,LTD.
2024年03月08日『月』の磯村勇斗が、第47回日本アカデミー賞の最優秀助演男優賞を受賞。磯村さんは第45回新人俳優賞以来の受賞となったが、受賞スピーチでは曇りのない眼差しで「スクリーンで生きていきたい」と語っていた。助演男優賞には、磯村さんのほか、伊藤健太郎(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、大泉洋(『こんにちは、母さん』)、加瀬亮(『首』)、菅田将暉(『銀河鉄道の父』)と新旧実力派がそろい踏み。誰が最優秀を受賞しても助演男優賞では初受賞という快挙が待っていた。『月』は、実際の障がい者殺傷事件を題材にした小説「月」を、石井裕也監督が同名映画化。磯村さんの演じたさとくんは、重度障がい者施設の職員で、殺傷事件の犯人となる青年。人当たりよく、入所者への対応も丁寧な一方で、“命”を裁こうとする。その原理、論理を見る者がどう感じるか、それぞれが思考する余白を残した。最優秀賞で窪田正孝から名前を読み上げられると、磯村さんはその場で一礼。壇上でブロンズ像をうけると、窪田さんとそっと握手を交わした。磯村さんは「ちょっとびっくり…」とブロンズ像を眺める。そして、「華やかな映画祭、アカデミーで賞をいただけて大変うれしく思います」とまずは感謝を口にした。その後、「『月』は参加にあたっても、作るにも、公開するにも、たくさんの壁があって。映画1本をお客さんに届けるのが、どれだけ大変か痛感した作品です。自分は今は亡きスターサンズの川村Pにお声をかけていただいて、石井監督とともに、スタッフ、キャストの皆さんと挑戦して覚悟をもって臨みました。この賞は自分でもらうというより、一緒に作り上げて最後まで公開することができた皆さんと一緒に喜びを分かち合いたいと思っています」と、作品への熱い思いを口にする。最後に、磯村さんは「まだ世の中不安定なことがたくさんありますけど、素足でしっかり、地に足をつけて、またスクリーンで生きていきたいと思っています」と力強くスピーチしていた。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2024年03月08日第47回日本アカデミー賞授賞式が3月8日(金)に行われ、優秀賞を受賞した豪華俳優陣がレッドカーペットを歩いた。レッドカーペットは新人俳優賞からスタート。市川染五郎(『レジェンド&バタフライ』)、黒川想矢(『怪物』)、高橋文哉(『交換ウソ日記』)、柊木陽太(『怪物』)が横一列で闊歩。4人はともに黒を基調としたスーツやタキシード姿となり、緊張の面持ちで歩いていた。続いて、同じく新人俳優賞を受賞したアイナ・ジ・エンド(『キリエのうた』)、桜田ひより(『交換ウソ日記』)、原菜乃華(『ミステリと言う勿れ』)、福原遥(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)の4名が登場。男性陣の黒一色とは対照的に、個性あふれる赤・白・黒・柄という、それぞれが異なるドレッシーないでたち。場のムードが一気に華やかになる。優秀助演女優賞からは、安藤サクラ(『ゴジラ-1.0』)、上戸彩(『シャイロックの子供たち』)、永野芽郁(『こんにちは、母さん』)、浜辺美波(『シン・仮面ライダー』)、松坂慶子(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)が登場。隣り合う安藤さんと上戸さんは、時折手を組んだりしながら、客席に手を振ったりと仲良く歩く。一方、松坂さんは着物姿でさすがの貫禄、あでやかな美しさが光った。優秀助演男優賞の磯村勇斗(『月』)、伊藤健太郎(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、大泉洋(『こんにちは、母さん』)、加瀬亮(『首』)、菅田将暉(『銀河鉄道の父』)と平均身長が高くすらっとした俳優勢が登場すると、会場が一瞬どよめいた。中でも菅田さんは金髪(眉毛も金色)でひときわ目立った。にこやかに歩く面々の中でも、磯村さんと大泉さんとは目が合ったのか、笑い合っていた。そして、優秀主演男優賞の阿部サダヲ(『シャイロックの子供たち』)、神木隆之介(『ゴジラ-1.0』)、鈴木亮平(『エゴイスト』)、水上恒司(『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』)、役所広司(『PERFECT DAYS』)が登場する。最初に手をあげて阿部さんから入ってくると、客席もワーッと盛り上がった。神木さんや鈴木さん、水上さんも両手で手を振り、ファンサービスを敢行。阿部さんはピースサインをしたりと、5人が通りすぎるところは、どこからも歓声が上がった。優秀主演女優賞の綾瀬はるか(『リボルバー・リリー』)、安藤さん(『怪物』)、杉咲花(『市子』)、浜辺さん(『ゴジラ-1.0』)、吉永小百合(『こんにちは、母さん』)がやってくる。綾瀬さんはワンショルダーのみ露出したデザイン性の高いパンツルックで、意表を突いた格好よさを披露。杉咲さんは着物姿、吉永さんはまとめた髪に黒のロングドレスで登場した。最後にはプレゼンターでもある昨年の受賞者、妻夫木聡、岸井ゆきの、窪田正孝、松村北斗が4人で登場。岸井さんは、羽鳥慎一と授賞式の司会も務める。(シネマカフェ編集部)
2024年03月08日川村元気による同名ベストセラー恋愛小説を映画化した『四月になれば彼女は』の完成披露試写会が3月7日(木)、都内で行われ、出演する佐藤健、長澤まさみ、森七菜、ともさかりえ、山田智和監督が出席した。本作で映画初共演を果たした佐藤さんと長澤さん。お互いの印象について、佐藤さんは「以前からとても素敵だと思っていましたが、まじめな話、今回の共演で、長澤さんがどれだけ魅力的なのか、いかに自分は知らなかったか思い知らされた。それほど本当に素敵な人」とあふれる賛辞。山田監督が「座長気質で、現場の空気を作ってくれる女優さん」と長澤さんを評すと、佐藤さんも「完全に空気を作ってくれました。“番長”のように、みんなを引っ張ってくれた」と感謝を示した。また、「長澤さんから言わないで、と口止めされている」と前置きした上で、佐藤さんは「ある大事なシーンで、とても素敵なお芝居をしていたのに、ご本人は納得していなくて…。『家で練習したときは、もっとうまくできたのに』って言うんですよ。家で練習?長澤まさみが!ってなりました」とストイックな姿勢も絶賛した。佐藤健一方の長澤さんは、以前のCM共演をふり返り、「カッコ良すぎてですね…。こっちが恥ずかしくなっちゃって、ちゃんとしゃべれなくて。印象というか、ちょっと付き合いづらい人なんじゃないかと(笑)」と本音。今回は恋人役ということで、しっかり関係性を築こうとしたと言い、「実際は思った以上にフランクで、本当にとっても“いい子”でした。過去(の印象)が塗り替えられました」と安どの表情を見せた。長澤まさみさらに「サービス精神があり、プロデューサー気質で、作品への情熱もあって、私の不器用さに寄り添い、受け止めてくれる人」と全幅の信頼を置き、「また、お仕事したい」と再共演に意欲を見せた。森さんは世界中を旅する役どころで、実際に、チェコのプラハ、アイスランドのレイキャビク、ボリビアのウユニなどでの撮影に参加。約3週間でトランジットも含め10か国を訪問し、「大役を任せていただき、ありがたいですが、壮大な旅過ぎて、つらかったです」とふり返り、「コロンビアで1回泣きました。お母さんに帰りたいって電話して」と回想。ともさかさんは、シングルマザーを演じ「私もシングルで、息子と過ごした時間が長いので、昔の自分がフラッシュバックして、不思議な経験でした」と話していた。森七菜『四月になれば彼女は』は3月22日(金)より全国東宝系にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年03月07日2月27日、東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」グランドオープン100日前をお祝いするセレモニーおよび展示会が開催され、様々な新情報が解禁となった。東京ディズニーリゾートには、「ファンタジースプリングス」グランドオープンまでのカウントダウンを行うフォトロケーションが新たに登場。「ファンタジースプリングス」の全景アートを背景に記念撮影が楽しめるほか、各エリアをイメージした手持ちパネルも複数用意されている。設置期間は2月28日~グランドオープン前日の6月5日までで、設置場所はディズニーリゾートラインの東京ディズニーシー・ステーション1階、コンコース付近。※撮影日の2月27日は、100日前であることが分かる表示となっています。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年03月06日東京ディズニーリゾート・パートナーホテルの「浦安ブライトンホテル東京ベイ」では3月1日(金)より、人気の1Fビュッフェレストラン「カシュカシュ」をリニューアルオープンする。これまでの定番料理に加えて、充実の新たなメニューとともにゲストを出迎える。大人気の「ローストビーフ」は健在のほか、フレンチやイタリアンの伝統的な調理法をベースに、季節の野菜をふんだんに使って現代風にアレンジした「ネオ・ビストロ・ビュッフェ」がパワーアップして登場した。なかでも注目は、出来立てにこだわった鉄板シーフード料理と、旨味をぎゅっと閉じ込めたあつあつのオーブン料理だ。平日ランチでは「ガーリックシュリンプと黒米のリゾット」、平日ディナーでは「エビのソテーと白身魚のポッシェ グリビッシュソース」がそれぞれいただけ、「桜エビと新玉葱のプティパイ」は週を通して楽しめる。また、週末限定で「帆立貝柱の鉄板焼き アスパラガスのクリームソース」「白身魚のボンファン」も提供。レギュラーメニューのイタリア産チーズで仕上げる出来立て生パスタと店内の窯で焼き上げるもちもちピザも変わらぬ美味しさのほか、広々とリニューアルしたビュッフェ台の煌めくジュエリーのような季節の色とりどりスイーツには、カスタマイズできるワッフルもラインアップされた。浦安ブライトンホテル東京ベイ、レストラン「カシュカシュ」の「ネオ・ビストロ・ビュッフェ」は、3月1日(金)~5月31日(金)の期間開催。料金は大人 5,500円~、7~12歳 3,000円~、4~6歳 2,000円~。3歳以下は無料、ソフトドリンクバー付。浦安ブライトンホテル東京ベイは、JR新浦安駅直結、舞浜駅まで1駅3分の東京ディズニーリゾート・パートナーホテル。客室数は189室で、家族・グループ向け、カップル向けまで、それぞれのコンセプトを持ったバリエーション豊富な客室を用意。レストランは洋食・和食・中国料理・鉄板焼と全7店舗を直営。そのほか、プールやエステ施設を備えたリフレッシュクラブ「ジーナス」を運営。婚礼では「みんなの、「よかった」のために。」をコンセプトに、おふたりに合った結婚式を提案している。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年03月05日東京ディズニーリゾート内の商業施設「イクスピアリ」では、昨年に続いて今年も「サクラ ランタン ストリート」が登場した。市道に近いエリアにあるオープンエアーな2F ミュージアム・レーンの一部が、“桜”カラーのランタン約200個と“桜”のガーランドでデコレーション。昼は太陽に照らされたピンクが可愛く並ぶ街並みに、夜はランタンの揺らめくような光で幻想的な空間を演出している。また、レストランやショップでは、“桜”を味わうスウィーツや“桜”をイメージしたグッズ、“桜”の香りを楽しむコスメなどのアイテムも用意している。「サクラ ランタン ストリート」は、2Fミュージアム・レーンにて3月31日(日)まで開催中。ライトアップは日没後。“桜”気分満開のイクスピアリで、ひと足早い春を満喫して。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年03月05日ディズニーアンバサダーホテルでは4月7日(日)までの期間、東京ディズニーランドで開催中の新スペシャルイベントシリーズ「ディズニー・パルパルーザ」の第1弾、「ミニーのファンダーランド」をテーマにした客室を提供している。現在多くのゲストを魅了中だ。3月19日(火)まで東京ディズニーランドで開催している「ミニーのファンダーランド」は、“ミニーマウスが夢に描いた大好きなものでいっぱいのファンタジーな世界”をテーマしたスペシャルイベント。これと連動する形で、ミニーが夢に描いた大好きなものでいっぱいの世界をテーマにした客室、<ディズニーアンバサダーホテル「ディズニー・パルパルーザ“ミニーのファンダーランド”」スペシャルルーム>が登場した。実際に客室を訪れるとパークの余韻をそのままに、客室でもミニーが大好きなファンタジーな世界をいたるところで楽しめる内容となっていた。ピンクをはじめとしたパステルトーンの色合いにつつまれた室内は、ミニーが夢に描いたファンタジーな世界があふれ、パークの余韻をそのままにポップでキュートな世界を楽しむことができる。そして、ベッドや壁掛けアート、コーヒーテーブルなどにはミニーが夢に描いた世界を満喫している様子や、大好きなものに囲まれリラックスしているミニーが描かれていて、様々な表情のミニーに囲まれて特別な時間を過ごせそう。また、このスペシャルルームに宿泊のゲストには、かわいらしいミニーが描かれたデザインの異なる2種類のポストカードのほか、ペーパーバッグ、オリジナルデザインのルームキーとキーブックレットを、1室につき各2点ずつ用意。もちろん、滞在の記念に持ち帰ることができる。オリジナルアイテムのなかでもとりわけミニーが身につけているリボンをモチーフとしたキーブックレットは注目のアイテムで、ミニーが大好きなリボンをモチーフとしたキーブックレットはフォトプロップスとして、ミニーになりきって写真撮影も楽しめそうだ。ミニーが夢に描いたポップでキュートな世界を、ディズニーホテルでもめいっぱい満喫してみて。料金や予約方法などは、公式サイトで最新情報を確認のこと。なお、次回は「ディズニー・パルパルーザ“ドナルドのクワッキー・ダックシティ”スペシャルルーム」を予定している。※取材時の状況に基づいて記事化しています。紹介したイベント、メニューなど、すべての掲載情報は、予告なく変更になる場合があります。(C) DisneyAs to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年03月04日カンテレ・フジテレビ開局65周年特別ドラマ「GTOリバイバル」制作発表が3月2日(土)に行われ、26年のときを経て伝説の教師・鬼塚英吉を演じる反町隆史はじめ、共演者が登壇した。本作では、1998年版ドラマに出演していた池内博之、山崎裕太、窪塚洋介、小栗旬らが再集結することでも話題になっている。生徒たちとの“再会”について、反町さんは「過去キャストの皆さんが出てくださって。ファンの方、『GTO』を26年前に愛した人がたくさんいるので、その期待に応えたいというのがありました。皆さんが出てくださって感謝しています」と朗らかに語っていた。「GTOリバイバル」は1998年の夏に放送され人気を博したドラマ「GTO」の新作スペシャルドラマ。元暴走族の高校教師・鬼塚英吉(反町さん)が、問題だらけの高校に教師として赴任、悩みを抱えた生徒たちに熱血授業を繰り広げ、学校の問題に体あたりでぶつかっていく。反町隆史/「GTOリバイバル」制作発表待望の復活のオファーについて、反町さんは、「これまで26年間の間に『GTO』もう1回復活どうですか、と何回かお声はかけていただいていたんです」と切り出す。「僕自身も26年たった中で、今だから“言いたいことを言う”というか。何が正しくて子供たちに一番大切な時期に何を言えるか、鬼塚がどうあるべきか、僕自身が興味を持ってしまった」と「POISON ~言いたい事も言えないこんな世の中は~」の歌詞にかけながら、役に寄り添う気持ちが高まっていったと話す。「今、復活したらどんなメッセージが送れるんだろうと考えながら、今ならいろいろなこと語れるなと、復活することになりました」と結んだ。反町隆史&小手伸也同僚の教師役を務めた岡崎紗絵は、「本当に緊張でした。伝説のドラマに自分が、と。鬼塚先生が支えてくださって、やさしく現場でも先生でいらしてくださった」と、撮影現場でも“GTO”だったとうれしそうに伝えていた。岡崎紗絵そのほか、制作発表には小手伸也、八木莉可子、畑芽育、日向亘が出席、MCは“元生徒”の山崎さんが務めた。「GTOリバイバル」は4月1日(月)21時より、カンテレ・フジテレビ系にて放送。(シネマカフェ編集部)
2024年03月02日6年ぶりのテレビドラマ復帰となるキム・ナムジュ、日本でも絶大な人気を誇るチャウヌが共演する「ワンダフルワールド」が、本日3月1日よりディズニープラス スターにて配信開始。2月29日に韓国・ソウルで制作発表会が行われ、主演の2人と共演のキム・ガンウ、イム・セミ、イ・スンヨン監督の5人が登壇した会見レポートが到着した。今作は、息子を殺した犯人を自らの手で断罪したことから人生が一変した心理学科教授で有名作家のスヒョンと、家族を失った憎しみに囚われた孤独な青年ソンニュルが、それぞれに降りかかった事件の真相に迫りながら互いを癒していくヒューマン・サスペンス。「ワンダフルワールド」(C) SAMHWA NETWORS. All Rights Reserved.会見は、フォトセッション、ハイライト上映、質疑応答の順で進行。フォトセッションでは、MCにポスターと同じ、傘を差し出すポーズを依頼されたキム・ナムジュとチャウヌが照れながらポーズを取るひと幕もあった。まずはイ・スンヨン監督が「喪失の時代に生きる人々が人間らしさを守るために奮闘する物語」とドラマの概要を説明。キャスティングに関して「スヒョンのような知的さを持ち、繊細かつ深みのある演技ができる方は誰だろうと考えたとき、キム・ナムジュさんしかいないと思いました。チャウヌさんには、美術担当スタッフが描いてくれたキャラクターイメージのスケッチをお送りしてオファーしました。役柄にとても似合っていると思います」と語った。また、スヒョンの夫スホ役を演じるキム・ガンウのキャスティングについては「キム・ナムジュさんと相性が良く、役柄の実直さ、一途さをよく表現してくれるのはキム・ガンウさんしかいなかった」と熱いコメント。イム・セミの抜擢については「暗くなりがちなドラマの中に明るいエネルギーを注入してくれる方だと思いました」と説明した。ドラマの内容とは一見真逆とも思えるタイトルについては「空が黒ければ黒いほど星の光が輝いて見えるように、悲劇であればあるほどそこにいる人たちの美しさが際立つものです。この作品は、登場人物の関係性が美しい作品です。最後までご覧いただくと、これは悲劇というより美しい物語だと感じていただけると思います」と回答し、ストーリーへの期待を煽った。キム・ナムジュ「スヒョンの“母性愛”、“傷”、“癒し”に注目して」スヒョンを演じるキム・ナムジュは、自身も2児の母親であることが、作品への参加に大きな影響を与えたという。「出演を決めたのは、スヒョンの強い母性愛に心を動かされたからです。この6年の間、子どもと幸せな時間を過ごし、母としての生活を楽しんできました。子どもの手が少し離れ、仕事を再開しようかと思っていたところ、スヒョンという、強い母性を持ちジェットコースターのような人生を生きる役に出会いました」とキム・ナムジュ。「スヒョンを演じることで子どもを亡くした世の中の母親の思いを代弁したいと思いましたし、他の人がこの役を演じることになったらきっと後悔するだろうと思いました」とオファーを受けた理由を語り、「スヒョンの“母性愛”、“傷”、“癒し”に注目していただきたいです」と役の見どころを伝えた。続いて自身の役柄を紹介したのはチャウヌ。“漫画から飛び出してきたようなルックス”といわれ、これまでラブコメディ作品への出演が多かったチャウヌにとって、今回演じるソンニュルは、新境地ともいえる役。「ソンニュルは、裕福な家庭で育つも、ある事件がきっかけで険しい道を歩むことになる青年。ミステリアスな人物で、回を重ねる中で、パンドラの箱が開かれていくようにいろいろな秘密が明らかになっていきます。ソンニョルの感情に注目していただき、見守っていただけると、より楽しめると思います」と説明。これまでとはカラーの違う演技への挑戦については、「プレッシャーを感じることはありませんでした。台本を読み込みソンニュルの傷や痛み、心の傷を克服していく過程まで、上手く表現したいと思いました」とまっすぐな目で語った。キム・ガンウが演じるのは、息子の死と妻スヒョンの逮捕により一瞬にして家族が崩壊してしまうスホ役。「スホは、突然訪れた悲劇の真相に迫っていく元記者のニュースキャスター。家族思いで、夫として妻を愛し、父として息子を愛する姿に注目していただきたいです。正義感を持って、家族のために闘う姿が観られると思います」と役の見どころを説明。「家にいる時は可愛らしいウサギのような草食動物、後半に近づくにつれて鷲のような動物を想像して演じました」と、役の二面性を動物に例えた。またイム・セミは「私が演じるユリはスヒョンの実の妹のような存在で、スヒョンのことを心から慕っています。エネルギッシュで、いろんな経験をしてきた女性です」と自らの役柄を紹介した。俳優・チャウヌは「柔軟性がありオープン。人格もいい」本作で特に注目すべきは、キム・ナムジュとチャウヌの26歳差のケミストリー。「キム・ナムジュ先輩との相性は100点満点だったと思います」とチャウヌ。するとキム・ナムジュは「私は110点です」と茶目っ気ある回答で会場を和ませる。そして、撮影現場の様子を聞かれるとチャウヌは「先輩はさばさばした性格で気さくな方。悩んでいると意見を言ってくださり、助けてくださりました。二人のシーンを撮影するのが楽しかったです」とニコリ。キム・ナムジュは「俳優としてのウヌさんは柔軟性がありオープン。人格もいい」とべた褒めし、「初めは“星から来た王子様”というイメージでしたが、今は“かわいい弟”という感じです」と話すと、チャウヌも「弟でいいですよ」と優しく微笑み、ケミの良さを見せた。今回キム・ナムジュと夫婦役を演じたキム・ガンウは、「キム・ナムジュさんはデビュー当時から見ていた大先輩。夫婦役が務まるのかと心配しましたが、最初の撮影から壁を取り払ってくださりました。「好きにやっていい」とシグナルをもらった気がしましたね」と感謝。キム・ナムジュも「ガンウさんは後輩ですが、器が大きく、心強くて頼りになる方で、ずいぶん助けられました」と仲睦まじい“夫婦”の姿を垣間見せた。会見中盤には、ドラマのヒット公約をしてほしいという記者からのお願いに俳優たちが困惑する場面も。結局最後はチャウヌが「話し合ってSNSで公開します」と約束していた。最後は「ハイライト映像を観ただけでも、なぜこんなに美しいのだろうと胸がジーンとしました。視聴者の皆さんがどのようにご覧になるのか気になります」とイム・セミ。「ここまで心を動かされたのは初めて。作品となった時、この感情が皆さんにも伝わると思います」とキム・ガンウは語り、「6月から8か月の間、キャスト、監督、スタッフ、全員が全身全霊で作った作品です。共感してくださるとうれしいです」とキム・ナムジュはコメント。そして、「春が近づいています。春とともにご覧いただきたいです」とチャウヌが話し、「美しい台本と美しい俳優が、美しい物語を作りました。私は編集しながらすでに満足しました。視聴者の方にも早く満足していただきたいです」とイ監督も自信をのぞかせて挨拶した。「ワンダフルワールド」は3月1日(金)よりディズニープラス スターにて第1話&第2話配信開始、以降毎週金・土曜日2話ずつ配信(全14話)。(シネマカフェ編集部)
2024年03月01日Netfilx映画『パレード』の配信記念試写会イベントが3月1日(金)、東京・渋谷のユーロライブで行われ、主演の長澤まさみ、共演する坂口健太郎と森七菜、藤井道人監督(『余命10年』『最後まで行く』)が出席した。旅立ってしまった人の目線で、遺された人への思いを描く愛の物語。瓦礫が打ち上げられた海辺で目を覚ました美奈子(長澤さん)。“思いを残した者たちがとどまる世界”にたどり着いた美奈子は、自身の死を受け止めきれないが、月に一度死者たちが集う“パレード”に参加し、アキラ(坂口さん)ら仲間たちの心に触れる。昨日(2月29日)から世界配信が始まり、長澤さんは「撮影中は皆さんにどう届くのか分からない部分もありましたが、皆さんが感動してくださっているという声が届いていまして、こんなにも心に響く映画なんだと、私が教えてもらった」と喜びの声。「後悔や未練と向き合う機会になる作品。会いたいけれど、会えなくなった人たちが、こういう場所にいるんだと思うと、温かい気持ちになれるんだなと、思いが清らかになった」と作品が投げかけるメッセージを訴えた。ちなみに、いま会いたい人は「祖父たち」だと言い、「いつも見守ってくれる感覚がある。もしいま会えたら、どんな会話できるんだろうと」と話していた。藤井監督とは、初めてのタッグを組み「念願だった」。同時に「大変だろうなという覚悟もあって、やっぱり大変」だったのだとか。「本当にこだわる監督さんで、作品への思い入れも誰よりも強い。それを感じたくて、出演したかったんだと思う」とふり返った。実際に、現場で演出を受ける際は「監督が言うことを理解したくて、魂でぶつかり合えた」そうで、「楽しく、いい思い出。あんな時間は、この作品でしか得ることはできなかった。また、監督の作品に出られるなら、何でもやります」と早くも再タッグを熱望していた。この発言に、藤井監督も「いつかご一緒できるのが、夢だった」と長澤さんの出演に感激しきり。「監督として責任をすべて負うべきという映画道を歩んできたが、長澤さんもまったく同じ気持ちで、主演として作品のことを理解し、引っ張ってくださった。財産になる時間で、いつかもっと(監督として)成長して、またご一緒したい」とラブコールを返した。坂口健太郎坂口さんは『余命10年』に続き、藤井監督の作品に出演し、「僕が『余命10年』で演じた和人も、今度のアキラも、僕でありつつ、監督の“かけら”というか。僕らにとっては、隣人であり友達で、演技をどうするとかじゃなく『あいつならどうすると思う?』と考える、不思議な感覚がある」と全幅の信頼。物語の中盤から登場する、生きることに絶望した女子高生・ナナ役の森さんは、会いたい人を問われて「大好きなダイアンの津田(篤宏)さん。直接ゴイゴイスーって言ってほしい」と笑顔で語っていた。森七菜Netflix映画『パレード』はNetflixにて世界独占配信中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2024年03月01日舞台「千と千尋の神隠し」の製作発表会見が2月29日、都内で行われ、初演から千尋役を務める橋本環奈と上白石萌音、オーディションで新たに千尋役に選ばれた川栄李奈、福地桃子が出席。“4人の千尋”が勢ぞろいした。宮崎駿の大ヒット映画を英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの名誉アソシエイト・ディレクター、ジョン・ケアード翻案・演出により世界で初めて舞台化し大評判となった「千と千尋の神隠し」。演出:ジョン・ケアード映画の世界から飛び出したようなキャラクターたちと、熱い息遣いまでが感じられるライブならではの醍醐味が相まった舞台は、大衆演劇の優れた業績を表彰する第47回菊田一夫演劇賞で上演関係者一同が菊田一夫演劇大賞を受賞する快挙を成し遂げるなど、高い評価を得た。橋本環奈全国ツアーに、ロンドン公演が加わり、前人未踏の日本/イギリス二か国同時上演が実現する2024年の舞台「千と千尋の神隠し」。橋本さんは「私にとって、かけがえのない作品。これだけ充実した時間を過ごせるのは、役者人生で、本当に幸せなこと」と並々ならぬ思い。今年25歳を迎えて「10歳の千尋が遠ざかったりせず、逆により千尋の気持ちが理解でき、寄り添えるようになって、本当に自分も驚いている」と大切な役どころへの愛着も増している様子だ。ロンドン公演に対しては、「何より幸せ。まだ実感はないですが、楽しみで光栄です」と声を弾ませた。上白石萌音同じく千尋役を続投する上白石さんも「千尋はずっと心の中にいる。友だちのような、子どものような存在」と千尋に対し愛情を注ぐ。全国ツアーとロンドン公演の実施には、「スケールの大きさに、ちょっとフワフワしています」とも語ったが、「毎回、素朴ですばらしいストーリーを伝えることに徹し、新鮮な気持ちで大切に、柔らかく誠実に、千尋を生きたい」と役を演じきる思いに曇りはない。川栄李奈一方、新たに千尋役に挑む川栄さんは、まっすぐな眼差しで「私たち新しいキャストを温かく優しく迎えてくださるカンパニーの皆さんに感謝しながら、一生懸命、千尋を務めたい」と決意表明。“先輩”である橋本さん、上白石さんについて聞かれると「萌音ちゃんは、稽古場に来て、自分が分からないことを実際にやってくれる。背中で見せてくれる」「環奈ちゃんは、とにかく明るく『大丈夫、できるっしょ』って(笑)」と対照的なサポート方法を明かし、「二人に支えられながら、新しい千尋を作れれば」と意気込んだ。福地桃子「まだ、自分が『千と千尋の神隠し』に参加しているのは不思議でたまらない」と本音を語るのは福地さん。青蛙や竜など、劇中に登場する生物に興味がある様子で「大きな生き物、小さな生き物たちのパペットに、人が命を吹き込んでいる。その様子に見えなかったものが見えてくる感動を覚えましたし、自分も千尋としてそうありたい」と瞳を輝かせていた。会見には、演出のジョン・ケアードをはじめ、ハク役の醍醐虎汰朗、三浦宏規、増子敦貴、湯婆婆・銭婆を演じる夏木マリ、羽野晶紀、春風ひとみら、総勢21名が出席した。<公演情報>舞台「千と千尋の神隠し」原作:宮崎駿演出・翻案:ジョン・ケアード共同翻案:今井麻緒子出演:千尋:橋本環奈/上白石萌音/川栄李奈/福地桃子ハク:醍醐虎汰朗/三浦宏規(帝劇公演を除く)/増子敦貴(GENIC)カオナシ:森山開次/小尻健太/山野光/中川賢リン/千尋の母:妃海風/華優希/実咲凜音釜爺:田口トモロヲ/橋本さとし(帝劇公演を除く)/宮崎吐夢湯婆婆/銭婆:夏木マリ/朴璐美/羽野晶紀/春風ひとみ兄役/千尋の父:大澄賢也/堀部圭亮父役:吉村直/伊藤俊彦青蛙:おばたのお兄さん/元木聖也頭:五十嵐結也/奥山ばらば坊:武者真由/坂口杏奈【公演情報】東京公演:2024年3月11日(月)~3月30日(土) 帝国劇場ロンドン公演:2024年4月30日(火)~8月24日(土) ロンドン・コロシアム名古屋公演:2024年4月7日(日)~20日(土) 愛知・御園座福岡公演:2024年4月27日(土)~5月19日(日) 博多座大阪公演:2024年5月27日(月)~6月6日(木) 梅田芸術劇場メインホール北海道公演:2024年6月15日(土)~20日(木) 札幌文化芸術劇場 hitaru(シネマカフェ編集部)
2024年03月01日イ・ジェウクと、「U-KISS」出身のイ・ジュニョン、「都会の男女の恋愛法」のホン・スジュが共演するディズニープラス「スター」オリジナル韓国ドラマシリーズ「予期せぬ相続者」が、本日2月28日(水)より独占配信開始。それに先立ち、2月26日(月)、韓国・ソウルで制作記者会見が行われ、主演の3人とミン・ヨンホン監督が、ドラマの見どころやキャラクターの魅力について語った会見の様子が到着した。今作は、巨大財閥グループのオーナーの隠し子イナと、“殺人者の息子”のレッテルを張られた青年テオ、貧乏育ちのヒロイン・ヘウォン。社会の頂点に立つべく、危険なプロジェクトを画策した3人の若者の運命を描くリベンジ・ミステリー。まずは作品の見どころについて、ミン監督は「韓国トップの座に立つという欲望を持ち、同盟を結んだ若い男女が、成功のために何を選択し、どんな風に困難を乗り越えていくのか、その先にはどんな未来が待っているのか。それを推理しながら観ると楽しいドラマです。視聴者の方が、"自分だったらどんな選択をするだろうか"と考えながら観ることができるよう、見せ方にこだわりました」とコメント。続けて「“韓国最大の財閥グループのトップにつく"ということがどれだけすごいことなのかを感じていただくため、財閥家の人々の家のセットや小道具にも気を遣いました。華やかな財閥世界にも注目していただきたいです」と語った。続いて、野心家のテオ役を演じたイ・ジェウクは「台本を読んだとき、とてもおもしろく興味深いと思いました」と明かす。「演じる僕たちも推理しなければいけない部分も多く、次の内容が気になるあまり、監督に続きのストーリーを聞きに行ったりもしました。トップにのしあがるべく3人が経験する熾烈な戦い、環境の変化と成長も見どころです」と台本のおもしろさに言及した。また、「テオは感情を表に出さない人物なので、ちょっとした表情や手の動きで感情や状況を見せるよう演じました。監督が細かい動きまでキャッチしてくださったおかげで、上手く表現することができたと思います。これまで演じてきた役柄とは180度違う役なので、新しい僕の姿を見ていただきたいです」と自信を覗かせた。財閥家の婚外子として生まれ、本家に疎まれて育ったイナを演じるイ・ジュニョンは、「僕は“クムスジョ(裕福な家の子供)“役とは縁がないと思って生きてきましたが、今回台本を受け取ってみたら、クムスジョでとても驚きました。イナは、表向きは天真爛漫でテンションも高く何も考えていなそうに見えるけれども、実は裏の顔があるという設定なので、演じていてとても楽しかったです。特別な役作りをするというよりも、台本の流れにうまく乗ってストーリーに入り込むことを優先し、常に“イナならどうするか”“イナならどう考えるか”を想像しながら演じました」と説明。近年悪役の印象が強いイ・ジュニョンだが、今回は笑顔も多いそうで「明るく自由奔放な姿、僕の等身大の姿が見られると思います」と付け加えた。今作で初めてヒロイン役を演じたホン・スジュは、大きな記者会見に参加するのもこれが初めてということで、少々緊張気味に「シリーズものへの出演は、初めてと言っていいくらいだったので、撮影現場でもとても緊張していましたが、監督が配慮してくださったおかげで楽しく撮影できました」とコメント。「役作りについては、大学生時代のへウォンと5年後に社会人となったヘウォンを演じ分けるために声のトーンを変えたり、ヘウォンの心理変化や感情変化をスタイリングの違いで見せたりしました」と答えた。そのチームワークの良さから、配信前にもかかわらず、ドラマを待ち望むファンから早くも「ロロズ」(原題「ロイヤルローダー」の頭文字をとって)という愛称で呼ばれている3人。ムードメーカーのイ・ジュニョンを中心に、撮影現場も和気あいあいとしていたそうで、特に、イ・ジュニョンとイ・ジェウクは、監督に「これからも長く友達でいられそう」と言わせるほど息ぴったりだったという。イ・ジュニョンが「僕はこれまで同世代の俳優さんたちと共演した経験があまりないので少し心配もしましたが、心配していたのがウソのように、とても楽しく撮影ができました。あまりに楽しすぎて、ジェウクさんとはお互い目を見るだけで笑ってしまって、NGを連発したことも。僕たちの抜群のケミストリーは、映像で確認していただきたいです」と自信たっぷり。MCがイ・ジェウクにもケミについて質問を投げると、イ・ジェウクが話している間も、隣でじっとイ・ジェウクの目を見つめるイ・ジュニョン。その視線に気づいたイ・ジェウクが「プレッシャーだよ」と苦笑いする様子に、会場からも笑い声が起こっていた。高校時代の同級生という設定の2人は、劇中、学生服姿も披露。イ・ジュニョンは「撮影で制服を着るたびに“これが最後かな”と思うんです。今回も感謝しながら着させていただきました。努力したことと言えば、高校生に見えるように1日2回ずつ髭を剃ったことかな。でも、思ったよりもすぐに生えてくるんですよ(笑)普段はしない顔パックをしてみたりもしました。色々な挑戦をした作品でしたね」とユーモアを交えてコメント。イ・ジェウクは「僕は申し訳ない気持ちで制服に腕を通しました(笑)実際の校舎で撮影したので、撮影の合間には学生気分に戻ってジュニョンさんと無邪気にバトミントンをしたりしていました」とふり返った。ホン・スジュが、「今までお2人の出演作品を楽しく観ていたので、共演することになってとても期待をしていました。現場では、お2人からたくさんのことを学びました」と言うと、MCから「では今、その感謝を伝えてみましょうか?」との振りが…。「どうすればいいですか?」と戸惑うホン・スジュに対して、背筋をピンと張ってようやくひと言。「……ゴマウォ(ありがとう)」と言うと、あまりにもシンプルすぎる言葉に一瞬、会場には気まずい空気が……。しかし、イ・ジェウクがとっさに「(スジュさんは)普段から照れ屋なんですよ」とフォローを見せた。最後に、監督が「楽しく撮影した雰囲気をそのまま視聴者の皆さんにお届けするべく、映像の中に閉じ込めました。一つ一つを感じ取りながら、楽しくご覧いただけたら嬉しいです」と語り、約1時間の記者会見の幕を閉じた。「予期せぬ相続者」は2月28日(水)よりディズニープラス スターにて初回2話、以降毎週水曜2話ずつ独占配信(全12話)。(シネマカフェ編集部)
2024年02月28日2月27日、東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」グランドオープン100日前をお祝いするセレモニーおよび展示会が開催された。東京ディズニーシー8番目の新テーマポート「ファンタジースプリングス」は、いよいよ2024年6月6日にグランドオープンする。そのオープンまであと100日となる2月27日(火)、ミッキーマウス、ミニーマウスも駆けつけた100日前をお祝いするセレモニーと展示会が盛大に開催された。この「ファンタジースプリングス」は、東京ディズニーシー開業以来最大となる総開発面積約140,000㎡(うち、テーマパーク・ホテルエリア約100,000㎡)を、2019年5月の工事着手より約5年、総投資額約3,200億円をかけ開発したプロジェクトで、アトラクション、レストラン、ショップ、ホテルなど新しい施設が導入される。同セレモニーでは、代表取締役会長(兼)CEO髙野由美子氏が登壇。「世界で唯一の海をテーマとしたディズニーテーマパークである東京ディズニーシーにファンタジースプリングスが加わることにより、 東京ディズニーリゾートはもう一段進化し、世界が注目するオンリーワンの場所になっていくと確信しております。 いよいよ100日後に迫ったファンタジースプリングスグランドオープンをどうぞお楽しみに」とあいさつした。今回のプレゼンテーションでは、完成が間近となったエリアの映像初公開やウォルト・ディズニー・イマジニアリング社の開発担当者によるエリアの魅力紹介などが行われ、展示会では世界で初めての展示となる1/25サイズのエリア模型、国内初展示となる新アトラクションのビークル模型、キャストのコスチュームなども初公開された。また、新レストランで販売する一部のワンハンドメニューの試食、オープンまでのカウントダウンを行うフォトロケーションも解禁となった。また、展示会のほうには、東京ディズニーリゾート・オフィシャルパークファンクラブ「ファンダフル・ディズニー」メンバー約200名も参加する。As to Disney artwork, logos and properties: (C) Disney(シネマカフェ編集部)
2024年02月27日