展覧会「横尾忠則 寒山百得展」が、兵庫・神戸の横尾忠則現代美術館にて2024年5月25日(土)から8月25日(日)まで開催される。2023年に東京国立博物館でも開催された巡回展だ。伝説の詩僧「寒山」と「拾得」をテーマにした絵画102点本展で展示されるのは、唐の時代の中国に生きたとされる、伝説上の詩僧の寒山と拾得をテーマした横尾忠則の絵画。中でも、2021年9月から2023年6月の間に制作された最新作を中心とする102点が紹介される。寒山と拾得とは?人物像に不明な点が多い寒山と拾得。世俗から離れて詩作に耽る一方、ぼろきれを身に着けて奇行に走ったという逸話から、“風狂”の詩僧と捉えられており、いつしか文殊菩薩と普賢菩薩の化身として神聖視されるようにもなった。こうした不思議な人物像に魅せられ、俵屋宗達や与謝蕪村など様々な芸術家が作品を残してきている。横尾忠則ならではの現代的なアレンジその中で横尾忠則の作品を特徴づけるのは、現代的なアレンジだ。例えば、寒山が持つ巻物をトイレットペーパーに、拾得が持つ箒を掃除機に変えて描くなど、独自の視点で翻案した新たなイメージを展開している。さらに、“マラソンランナー”に寒山と拾得の要素を取り入れた絵画や、マドリードのスペイン広場に立つドン・キホーテとサンチョ・パンサの像をモデルにした絵画など、大胆に発想を飛ばした作品も展示。横尾忠則ならではの変幻自在な表現に注目だ。【詳細】展覧会「横尾忠則 寒山百得展」会期:2024年5月25日(土)〜8月25日(日)時間:10:00〜18:00(最終入場 17:30)場所:横尾忠則現代美術館住所:兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30休館日:月曜日 ※ただし、7月15日(月・祝)・8月12日(月・振休)は開館、7月16日(火)・8月13日(火)は休館料金:・通常 一般 700円/大学生 550円/70歳以上 350円/高校生以下 無料・団体 一般 550円/大学生 400円/70歳以上 250円/高校生以下 無料※団体割引は20名以上で適用。※予定が変更となる場合がある。※予約制なし【問い合わせ先】横尾忠則現代美術館TEL:078-855-5607(総合案内)
2024年05月12日SSZ(エス エス ズィー)と横尾忠則のコラボレーションウェアが登場。2024年2月10日(土)より、ビームス 原宿ほかにて発売される。SSZ、横尾忠則の作品をモチーフにしたコラボウェアビームス(BEAMS)のサーフ&スケートラインとしてスタートし、音楽やアートといったカルチャーをバックグボーンに持ったアイテムを展開するSSZ。2023年12月にはニードルズ(NEEDLES)とのコラボレーションでも話題を呼んだ。横尾忠則とのコラボレーションでは、SSZの定番コーチジャケットとパンツをベースに、横尾忠則のカラフルな作品を落とし込んだアイテムを展開。コーチジャケットは、無地と、絵画作品を大胆に落とし込んだ面をリバーシブルで着用可能な仕様となっている。リバーシブルジャケット&ポケットに作品を落とし込んだパンツパンツはシンプルな見た目に仕上げながらも、ポケットの中に作品が覗く遊び心あふれる1品。カラーはジャケットともに作品の鮮やかな色彩が際立つクリーンなアイボリーと、シックなネイビーの2色を用意する。このほか、作品を大胆に落とし込んだスケートデッキも揃う。詳細横尾忠則×SSZ発売日:2024年2月10日(土)販売店舗:ビームス(原宿・名古屋・神戸・広島・福岡)、ビームス ジャパン、ビームス ストリート(横浜・梅田)アイテム価格:・ジャケット 52,800円(アイボリー、ネイビー)・パンツ 41,800円(アイボリー、ネイビー)・デッキ 23,100円(YOKOO、寒山百得)【問い合わせ先】ビームス 原宿TEL:03-3470-3947
2024年02月05日横尾忠則のポスターに着目した展示「ポスター オブ 横尾忠則(POSTER OF TADANORI YOKOO)」が、新宿のビームス ジャパン(BEAMS JAPAN) 5階「Bギャラリー(B GALLERY)」にて、2023年10月27日(金)から12月17日(日)まで2部にわたり開催される。横尾忠則のポスター作品を集めた展示ビームス ジャパン「Bギャラリー」では、日本を代表する美術家でグラフィックデザイナーの横尾忠則がこれまでに手掛けたポスター作品に着目した展示「ポスター オブ 横尾忠則」を開催。会場では、横尾忠則が過去に発表した莫大な数のポスターから、Bギャラリーがセレクトしたポスターの展示、販売を行う。アパレルから雑貨までオリジナルグッズを販売また、本展示を記念して、Bギャラリーは豊富なオリジナルグッズを用意。中でも注目は、ビームスのサーフ&スケートのバイヤーである加藤忠幸が手掛けるブランド「エス エス ズィー(SSZ)」とのコラボレーションアイテムだ。横尾忠則のアートを施したセットアップやスケートデッキが展開される。このほか、ニューエラ(NEW ERA)のキャップやポーター(PORTER)のバッグといったコラボレーションアイテムも必見。加えて、インテリアブランドのパシフィカ コレクティブ(PACIFICA COLLECTIVES)監修による大型ラグ、パジャマメーカーのノウハウ(NOWHAW)によるパジャマやガウン、クッションカバーといったアイテムが多彩に揃う。【詳細】「ポスター オブ 横尾忠則」期間:2023年10月27日(金)~12月17日(日)※11月20日(月)・11月21日(火)は作品入れ替えの為休廊。場所:ビームス ジャパン 5階「Bギャラリー」住所:東京都新宿区新宿3-32-6内容:ポスター作品の展示・販売※額装の有無(額装を選択の場合別途費用がかかる)を選択可能。受け渡しは展示終了後。■オリジナルグッズ・ブランケット 41,800円・パジャマ 55,000円・ガウン 60,500円・ロングスリーブTシャツ 12,100円・トランプ 2,200円・SSZコラボジャケット 52,800円・SSZコラボパンツ 41,800円・SSZスケートデッキ 価格未定※SSZコラボレーションウェアは10月27日(金)~12月17日(日)ビームス ジャパン 4階「トーキョー カルチャート by ビームス(TOKYO CULTUART by BEAMS)」店頭にて予約受付。※Bギャラリー来店者のみ予約可能。受け渡しは2月上旬~中旬予定。※SSZスケートデッキは、12月上旬頃先行発売予定。10月27日(金)よりビームス ジャパン 4階「トーキョー カルチャート by ビームス」にてサンプルの展示を行う。【問い合わせ先】TEL:03-5368-7300
2023年10月26日1960~’70年代にはグラフィックデザイナーとして、’80年代以降は美術家として世界的に評価されている横尾忠則さん。現在87歳、「自分は飽きっぽい」と語るその理由とは?ポップでセンセーショナルなデザインで昭和を駆け抜け、その後は現代美術家として世界中から引く手あまた。令和の今は若手ミュージシャンからも「ジャケットを描いて!」という熱烈なオファーが届く横尾忠則さん。87歳になった今もまだ絵を描き続けるモチベーションはなんなのか。緑がひろがる大きな窓が印象的なアトリエにお邪魔して、お話を伺いました。――毎日アトリエに通っていらっしゃるんですか?そうだね。僕は目が覚めるのが早くて、8時にごはんを食べて、その後自転車でアトリエに来る。絵を描いたりゴソゴソ散らかしたりしているうちに夕方になって、家に帰って晩ごはんを食べてお風呂に入ってすぐ寝ちゃいます。あ、でも今日は2時に起きた。大谷の試合を観たかったから。――?大リーガーの、大谷翔平さんですか?そうそう。ホームラン打つかなと思って期待して見ていたんだけど、三振ばかりするので二度寝しちゃった。大谷が活躍すると、その日は一日気持ちいい。別に親戚でもなんでもないんだけど、なんか嬉しいよね(笑)。――惹かれる理由はなんですか?彼は次から次へと新しいルールを開拓していくじゃないですか。大谷のそういった在り方や精神はアートの精神と近いんですよ。既成のルールをどんどん壊して、新しい道を作る。僕はその辺が好きなんです。――横尾さんの作るアートや活動にも、そういった“既存を壊して新しいルールを作る”感覚を感じる人は多いと思いますが…。あ、そうですか?でも、僕自身は新しいものを作りたいとは全然思ってないんです。飽きちゃうんですよ。今日描いた絵の延長を明日描こうとは絶対に思わない。だって明くる日になったら、別の気分や発想が出てきますから。だから僕の絵には、統一したテーマや様式がない。――“横尾忠則の作風”的なものはない、ということですか?そう。一般的には画家は自分の統一したアイデンティティを持っていて、それを持続継続していくものだけど、でも僕は、自分が描いた絵に飽きちゃう。食べ物と同じですよ。毎日食べて飽きないのは白米くらいなもんで、おかずは別のものが食べたくなるじゃないですか。僕にとって創作は、食事と同じくらい肉体的なもので、頭で考えるよりも身体的な生理が優先されるんです。まあ、飽きっぽいんですよ。――飽きっぽい性格は昔から?子どもの頃からですね。だから87歳になった今も、子どもの頃の延長で絵を描いてる感じです。寒山拾得の顔つきには自由を感じるんです。――現在、東京国立博物館で展覧会が開催されていますが、今回のテーマは“寒山拾得(かんざんじっとく)”。中国、唐の時代に生きた伝説的な2人の詩僧、寒山と拾得だそうですが、展覧会の資料を拝見すると、先ほどのお話のとおり、全く異なる作風の絵がズラッと並んでいて、驚きました。そうでしょう。今回は1年2か月の間に描いた100点くらいを展示するんですが、毎日コロコロ作風が変わっていったから、並べてみると、もはやどれが僕の作品なのかよくわからないけれど、僕が描いたんだから全部僕の作品だ。僕はコンセプチュアルアートのような観念や言葉を、脳の中から廃除して、極力、考えないことに徹している。自由になるためには観念は邪魔だからね。だから僕は、描きたいものを描くだけ。あとは見た人が勝手に評価してくれればいい。今回来てくれる人には、100枚のスタイルの変化を見て、僕の頭の中の複数の小さい僕と出合ってくれれば、それでいい。――今回の作品は、コロナ禍にアトリエで描かれたものだと伺いました。どういうきっかけで“寒山拾得”を描くことに?あのね、江戸時代の日本の画家のほとんどが、寒山拾得を描いてたんですよ。というか、描かない人がいないくらいポピュラーな題材だった。中国からの影響が大きい時代だったんでしょう。ところが明治時代になってからは、一切誰も描かなくなったんです。――え、その理由は…?知らない(笑)。おそらく明治になると西洋近代主義が導入されて、そうすると中国的な土壌や文化が絵のテーマにならなくなったんじゃないですかね。――その間、“寒山拾得”は忘れ去られたテーマだったんですね。そう。その、“誰もやっていないことをやる”に、僕は興味があるわけ。非常に“大谷的”じゃない(笑)。会ったこともない未知のものに興味を持って、挑んでいく。それってアートへの姿勢だけではなく、生き方そのものにも通じるところがあると思うんですよ。――寒山と拾得という2人の僧自体にも興味がありましたか?この2人についてのちゃんとした伝記や書物はゼロに近いくらい何もなくて、“唐の時代の禅僧”ということくらいしか情報はないんですが、その奇行ぶりから“風狂の僧”と言われていて。いつもボロボロのものを着て、わけもなくニタニタ笑っていたらしいんですよ。どちらかといえば、阿呆の“相”。でも僕は、阿呆の相こそが悟った人間の最終的な面相だと思っていて。現代社会では本を2万冊も3万冊も読んで何かを悟った人間を“知の巨人”とか言いますが、僕は悟った人間の知的な表情になんて興味はない。“寒山拾得”の阿呆の相に、惹かれるんです。人間は愚者になることによって、天と通じるんです。つまり知性ではなく霊性にね。――そこに何を見るんですか?自由、じゃないですかね、やっぱり。彼らはルールのない世界に住んでいて、霊的なものと交流しながら生きていたと思う。いわゆる知識人とは全く違う。彼らが対話していたのは、宇宙なんですよ。――やはり自由に憧れますか?最終的に…というと変だけど、同じ道を行くならば、そこを目標にはしたいです。だけどね、人間の一生は短すぎて、なかなか寒山拾得のような境地には到達できない。そこに行くためには何度も何度も輪廻転生を繰り返さなければならない。――1回の人生ではとても無理?そんなの絶対無理(笑)。キリストやブッダだったら2回くらいで行けるかもしれないけれど、我々みたいな人間は100回か200回繰り返してもまだ無理かもしれない。――今の現世で、自分はどのくらい自由になったと思われますか?いや、まだ階段の真下にいるくらいなもんですよ。階段の先は全然見えない。その階段が三次元的ではなく、四次元的階段であることを願いたいね。――絵を描くことは、自由になることに繋がりますか?僕の場合は絵を描くことでしか、そういった世界にはたどり着けない。絵しかないなって思うんです。僕は幼児の頃から絵を描いていて、今87歳なんだけど、それでもまだ到達点が見えない。だけどこの寸善尺魔の現世での生は最後にしたい。不退転に行くために、ただ描きむしるだけです。できれば現世で輪廻を打ち止めにしたいですね。――次の人生があったら、絵を描きますか?次?絵描きなんてもう結構。今だってもう飽きちゃってるんだから(笑)。ただこれはさ、僕を司っている運命的な力が僕に描かせているわけだから、しょうがないんですよ。運命には従うしかない。「嫌だなぁ」と思いながら、絵を描く。「嫌だなぁと思いながら描いた絵ってどんなもんなんだろう、それを見てみたい」っていう。今は運命と、その好奇心によって描かされている感じで、世のため、人のためには描いていません。――誰にでも運命はあると思いますか?生まれてから人はいろんな運命に出合うわけで、それを100%受け入れて生きようとする人と、「この状況は嫌だ、違うものが欲しい」と運命に抵抗する人の2種類に分かれると思うんです。僕は、与えられた運命に従って生きてきたと思う。ていうかね、そのほうが便利がいいんです。努力する必要がないから。だって運命どおりのことをやればいいんだもん(笑)。別のものを求めるから、努力をしたり、競争したり、戦ったりしなきゃいけなくなる。怠け者の僕にはそれは合わなかったんだよね。――なるほど(笑)。でも一方で、運命に従うってことはどこに連れていかれるかわからないわけ。ただ僕はそこに興味を持ったんです。変なことになったなぁとか、おかしなところに連れてこられたなぁと思っても、「それも運命」と思って身を投げ出せばいいだけです。その結果が画家にさせられたんだから。――その思考が構築されたきっかけはあるのでしょうか?そうねぇ…。もともと僕は別の家に生まれて横尾家に養子に行ったわけなんだけど、僕が望んでそうなったわけではないんですよ。つまり運命なの。「行きたくない」とか「こっちの両親がいい」みたいな選択肢はなくて、「あ、そうですか」と行くしかなかった。まあそもそも2つか3つの僕に判断力なんてないですけどね(笑)。横尾家のおじいさんとおばあさんは僕を猫可愛がりしてくれて、僕が求める前にいろんなものを用意してくれた。それで19歳くらいまで過ごした結果、与えられたものに従って生きるのが一番いいんだな、というところにたどり着いて、今までずっと来てるわけ。――ご自分から「これをやりたい!」みたいな気持ちは…。ないない。来たものに乗る。あ、でも今ちょっと面白いことをやっていて。前衛音楽家のテリー・ライリーさんという人がいるんだけど、ちょっとした偶然で出会った彼と2人でグループを作ったの。テリーさんが音楽を演奏する後ろで僕が絵を描いたり、展覧会の会場で僕の絵をイメージした曲を演奏してもらったり、そういうことをいろいろやろうって。でも、僕は87歳で、彼は88歳だから、おじいさんグループなんだよね(笑)。しかもグループ名は、2人の年齢を足した数字なんだけど、毎年変わるわけ。だからなかなかグループ名が思い出せない(笑)。――めちゃくちゃ楽しそうです。でしょう。あのね、どんな運命でも面白がるしかないんです。与えられたものを受け入れて、楽しみに変えて生きていく。人生ってそういうものだと思いますよ。独自の解釈で描いた“寒山拾得”の作品を102枚一挙公開する展覧会「横尾忠則寒山百得」展が、上野の東京国立博物館 表慶館で12月3日まで開催中。また来年には上海の美術館で大規模な回顧展が予定されており、「まだ言えないけれど、その後も展覧会がいろいろあるんですよ」(横尾さん)とのことです!よこお・ただのり1936年生まれ、兵庫県出身。20代よりグラフィックデザイナーとして活動し、独立。広告やポスター、エディトリアルなどを手掛け、また寺山修司や三島由紀夫とも多数仕事をした。’72年にニューヨーク近代美術館で個展を開催。’80年代以降は美術家として世界的に活躍。兵庫県神戸市と香川県豊島には自身の美術館も。※『anan』2023年9月27日号より。写真・八木 咲(by anan編集部)
2023年09月23日東京国立博物館の歴史を感じさせる洋風建築「表慶館」では、2023年9月12日(火)より、『横尾忠則寒山百得』展が開催される。日本を代表する現代美術家・横尾忠則が、独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作102点を一挙公開する展覧会だ。寒山と拾得は、中国、唐時代に生きた伝説的なふたりの詩僧。彼らの世俗を超越した奇行ぶりは、中国禅宗における悟りの境地「風狂」ととらえられ、中国や日本の文人たちを魅了し、伝統的な画題として数多く描かれてきた。この禅宗の画題を、新型コロナウィルス感染症の流行下に世俗から離れたアトリエで描き続け、自らの代表的なシリーズとしてしまったのが、今年87歳となる横尾忠則だ。70年近い画業の中で、「Y字路」や「滝」など、数々のシリーズに取り組んできた横尾だが、今回の「寒山拾得」では、さまざまに形を変えながら、時空をも超越する詩僧たちの姿を描く。特定のメッセージを示すことはせず、横尾自身の自由な精神活動のもと、ただひたすらに湧き出る形象をキャンバスに定着させた。それらは、めくるめく物語を紡ぎ出してはいるが、見る人がそこから何を感じとるかは完全に自由。鑑賞者は、寒山拾得のような一切の束縛がない世界を体感し、解き放たれた精神状態で作品を見ることの楽しさを発見するに違いない。なお、東京国立博物館の本館特別1室では、特集『東京国立博物館の寒山拾得図―伝説の風狂僧への憧れ―』が同時開催される。こちらは、国宝や重要文化財を含む、東京国立博物館の寒山拾得図のコレクションを、一堂に集めた特集展示。横尾忠則の展覧会を機に、日本と中国、各時代に描かれた寒山拾得の名品をまとめて見ることができる、またとない機会となっている。<開催情報>『横尾忠則寒山百得』展会期:2023年9月12日(火)~12月3日(日)会場:東京国立博物館 表慶館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)料金:一般1,600円、大学1,400円、高校1,000円公式サイト:()
2023年08月17日兵庫県神戸市にある横尾忠則現代美術館では、2023年5月27日(土)より『横尾忠則原郷の森』を開催する。画家であるとともに、文筆家としての顔をもつ横尾忠則が、2022年に発表した小説『原郷の森』(文藝春秋)の世界を視覚的に立ち上げた展覧会だ。小説『原郷の森』とは、ある日森で目覚めた主人公Yが、三島由紀夫と宇宙霊人に導かれて、すでにこの世を去った人々と芸術や人生について語り合うという物語。ピカソやキリコといった芸術家たちから、黒澤明や東野芳明ら実際に交流があった文化人たち、あるいはノストラダムスや親鸞、ブッダ、猫のタマまで、約280名もの登場人物が、様々な視点から横尾の作品について語り、それが壮大な横尾論となっていく。そんな原作を踏まえ、2階の展示室には、照明と木に見立てた柱で森のような空間をつくり、そこに小説のなかの台詞と横尾自身が描いた関連作品を配置。「原郷の森」の中をさまよう横尾の分身Yの気分で、作品を鑑賞することができるだろう。また3階の展示室では、「首吊り縄」や「滝」「寒山拾得」といった6つのキーワードに焦点を当て、原郷の森の住人たちの会話を通して横尾ワールドを掘り下げる。小説から選んだ関連する台詞が、兵庫県立ピッコロ劇団員に読まれセリフとして、会場に流れる工夫がされている。目だけでなく耳でも作品を味わう没入感を、体験することができそうだ。また2021年、4階に新設された横尾コレクションギャラリーでは、アンディ・ウォーホル(1928-1987)やジョルジュ・デ・キリコ(1888-1978)など、小説『原郷の森』に登場する西洋近現代美術の巨匠たちの実際の作品や、作者名もわからないけれど、横尾が惹かれて収集した作品なども合せて展示する。小説『原郷の森』の世界をさらに深く楽しむことができるだろう。<開催情報>『横尾忠則 原郷の森』会期:2023年5月27日(土)~8月27日(日)会場:横尾忠則現代美術館時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)休館日:月曜(7月17日は開館)、7月18日(火)料金:一般700円、大学550円 、70歳以上350円公式サイト:
2023年05月19日5月15日(月)〜6月30日(金)、ギンザ・グラフィック・ギャラリーで『横尾忠則銀座番外地』が開催される。デザイナーだった43年前に「画家宣言」で世を沸かせた横尾忠則ではあるが、今年2月、日本芸術院で新設された「建築・デザイン」分野の会員に選出され、「これからが本番です」と決意表明して再び話題の人となった。同展では、その選出の理由である「文学、演劇、音楽、映画、ファッション等、様々な分野に活動の場を拡げた43年前のデザイン」(1960~80年代)に焦点を当てる。面白いのは、完成品としてのポスターや書籍ではなく、ラフスケッチやアイデアノート、デッサンなど制作過程で生まれるものたちに光を当てることだ。表現エレメントとしてのドローイング、版画、原画、コラージュ、印刷に使用される版下や色指定紙など、膨大なデザイン表現のプロセスが公開される。横尾忠則現代美術館が収蔵する、記録写真や資料を含む膨大なアーカイブから厳選された約250点。そこには、横尾の手仕事や身体的な感覚など、横尾ワールドの源泉が潜んでいる。「一日が未完で終わるように、人間の一生も完成なんてないじゃないですか。あるのは循環、メビウスの輪である。完成と未完は表裏一体で魂と肉体みたいなものだ。」と語る横尾。今回はギンザ・グラフィック・ギャラリーでは4回目となる個展。絵画あるいはデザインといったジャンルを超えた、あるいは相互に響き合い“輪廻転生”するような、横尾忠則というアーティストの壮大な創造世界に浸ってみたい。<開催情報>『横尾忠則銀座番外地』会期:2023年5月15日(月)~6月30日(金)会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)時間:11:00~19:00休館日:日祝公式サイト:
2023年05月02日展覧会「開館10周年記念 横尾忠則展 満満腹腹満腹」が、神戸の横尾忠則現代美術館にて2023年1月28日(土)から5月7日(日)まで開催される。横尾忠則“過去の展覧会”を約260点の作品と共に振り返る展覧会「開館10周年記念 横尾忠則展 満満腹腹満腹」は、横尾忠則現代美術館の開館10周年を記念し、これまでに開催した企画展をダイジェストで振り返る展覧会。2012年11月に開催された、横尾忠則現代美術館の開館記念展「反反復復反復」のセルフ・パロディーでもある本展は、限られた展示空間にて、過去に開催された約30本の展覧会を詰め込み、年代順に紹介する。ジャンルごとに過去の展覧会を分類本展では、これまでの展覧会を年代別に紹介するが、各展覧会はそれぞれ“技法・造形”“モチーフ・シリーズ”“アーカイブ”“美術館コスプレ”といった傾向ごとに分類することができる。まず、制作の手法や技法、造形的な特徴に着目した展覧会には、横尾自身の発案だという開館記念展「反反復復反復」や、「横尾忠則展 枠と水平線と・・・ グラフィック・ワークを超えて」「横尾さんのパレット」などが挙げられる。2022年8月に開催された「横尾さんのパレット」では、作品の特徴である鮮やかな色彩で彩られた歴代の代表シリーズを含む作品を、そのテーマや様式にとらわれずに色で分類。作品を展示する壁も各色に配色するなど、文字通り“色の分類”が為されていた。また“美術館コスプレ”と称した、美術館が他の施設に化ける傾向にある展覧会にも注目。該当するのは、「どうぶつ図鑑」や「兵庫県立横尾救急病院展」「横尾忠則の恐怖の館」など。「恐怖の館」は、美術館をお化け屋敷化したもので、会場に向かうエレベーターを血まみれにしたりと、作品や空間そのものを通して、芸術と恐怖の関連性について触れることができる。さらに、“アーカイブ”にジャンル分けした「大涅槃展」では、収集魔として知られる横尾が集めた涅槃像コレクション約600点を展示したほか、“モチーフ・シリーズ”ものとして横尾の代表的なポートレートシリーズである「奇縁まんだら」「文豪シリーズ」などの作品を鑑賞することができる「HANGA JUNGLE」や「開館10周年記念 Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道」などの展覧会もピックアップされる。【詳細】展覧会「横尾忠則展満満腹腹満腹」会期:2023年1月28日(土)~5月7日(日)会場:横尾忠則現代美術館住所:兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30開館時間:10:00〜18:00(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜日観覧料:一般 700円(550円)、大学生 550円(400円)、70歳以上 350円(250円)、 高校生以下 無料※( )内は20名以上の団体割引料金※障がい者は各観覧料金(ただし70歳以上は一般料金)の75%割引、介護者1名は無料※割引対象者は、証明できるものを持参のうえ、会期中美術館窓口で入場券を購入※予定は変更となる場合あり(最新情報は美術館ウェブサイトにて確認のこと)【問い合わせ先】横尾忠則現代美術館TEL:078-855-5607 (総合案内)
2023年01月19日小池栄子が潑剌とした北条政子を熱演して話題だ。実際の北条政子といえば、従来「悪女」といわれてきたが、その真の姿は、激動の時代の中で、わが子をすべて失う悲劇に耐えながらも、尼将軍として権力をふるうことを辞さない傑物だった。政子の長女、大姫は、父・頼朝の命令によって婚約者を殺され、現代でいう摂食障害に。大姫は心の病いが癒えることなく20歳で亡くなり、その2年後には頼朝が51歳で突然死。さらにわずか5カ月後、次女の三幡も原因不明の熱病で急逝する。頼朝亡きあと、政子は出家して「尼御台所」と呼ばれるようになり、家督は18歳だった長男の頼家が継ぎ、2代将軍となった。しかし結局、頼家は出家した伊豆の修善寺で暗殺される。唯一残された次男の実朝は、政子が36歳の時に産んだ子だ。しかし、当時としては命がけの高齢出産で誕生した実朝にも、悲劇が待ち受けている。そんな荒波を乗り越え、幕府を率いていく政子の真の姿は、これまでの悪女のイメージ通りなのだろうかーー。■政子は御台所として弱い立場の女性たちを庇護し続けた「女性としては愛する頼朝と結ばれ幸せだったでしょうが、出会ったがために権力闘争にも巻き込まれ、子も失った。母親として、これほど哀しい人生はありません」語るのは、43年たった今なお名作と呼ばれる大河ドラマ『草燃える』で、北条政子を演じた女優の岩下志麻さん(81)。「『草燃える』でも、政子である私がどんなに長男を思っても、郷ひろみさん演じた頼家は、決して心を開いてはくれませんでした。当時、乳母は大きな存在で自分で育てることはできなかったけど、母親にとっては血のつながったわが子ですから、相当つらかったと思います。政子を演じて思ったのは、まっすぐな人。激しい強い女と言われながら亀の前にあれだけ嫉妬するのも、一本気なかわいい一面でもあります。またほかの女性たちの面倒を見たりして、思いやりもある人ですよね」岩下さんの言うとおり、政子が御台所、尼将軍として弱い立場の女性たちを庇護し続けた事実も、また見逃されがちだ。 「(御所の女房だった)大進局が頼朝との間にできた男の子を産んだとき、政子は局を追い出し、子供は出家させました。やがて、その子は高位の僧となります。そして政子自身も尼となったときに、自分の仏教の師のように遇する。あれだけ憎んだ人の子なのに、生涯、心の交流を続けたんです」と話すのは、女子美術大学付属高等学校・中学教諭で日本史研究家の野村育世さん(61)。鎌倉歴史文化交流館学芸員の山本みなみさん(32)は、「政子は、(頼朝のいとこで、深い対立関係にあった)義仲の妹の宮菊を養女にまでして経済的支援を続けました。義経の愛妾の静御前も頼朝の怒りからかばいました。さらに親族の女性たちの縁談や養子縁組も面倒を見たり。御台所としての役割でもあったでしょうが、持って生まれた慈悲深さも感じます。一方で、夫の頼朝は多くの殺生を行っています。それを間近で見ていて、自分には何ができるかをいつも考えていた人だと思うのです」1219年、右大臣の拝賀式の日のこと、政子の子供のうち唯一生き残っていた実朝が、頼家の次男・公暁により「親の仇」として暗殺される。政子にとって、命を懸け産んだ実朝の死は同時に、4人のわが子すべてを失うことだった。しかし、この政治家としての最大の難局において、政子は自ら動いた。朝廷との交渉の末に、源氏と血縁にあるまだ2歳の三寅を連れてきて4代将軍とし、自分がいわゆる中継ぎをして、政権の移行を無事に成し遂げたのだ。続いて、その朝廷との戦となった承久の乱では、「(頼朝の)恩は山よりも高く、海よりも深い」という尼将軍政子の「大演説」により、御家人19万人の気持ちを一つにして朝廷軍を打ち破った。その3年後、長い間、政治のパートナーとして一緒に歩んできた弟の義時が62歳で没する。「葬儀を取り仕切ったのは政子だと思います。初代将軍であった頼朝の墓の隣に、義時の墓を造るというのは、政子でないと言い出せないでしょうから」(山本さん)政子が、当時としては長命の69歳で亡くなったのは、その翌年だった。最近になって、死の間際のやり取りが判明している。危篤状態の政子に、義時の長男で、彼女自らが執権に据えた泰時が、尼将軍亡きあとの身の振り方について言う。「自分も出家します」すると政子は、声を絞り出すようにして、「天下を鎮守することが、恩に報いることになるのです」と、諫めたというのだ。「後家の力を発揮し、最期の瞬間まで、夫の頼朝と作った幕府を見守り続けた政子でした」と山本さん。女性の歴史研究者たちは、政子の業績を正当に評価すべきと口をそろえる。野村さんも、「長い間、日本の歴史を研究してきて、政子こそ、女性の権利を保護しようとした最初の女性政治家ではないかと思うのです。泰時の定めた御成敗式目には、女人養子(子のいない女性が養子をとって所領を譲ること)を認めるなど女性への配慮も見られます。政子の思いは、確実に後世に受け継がれました」自らが子をすべて失うなどしてきたからこそ、政子は周囲の女性たちの痛みも、わが事として感じられたのだろう。〈母が嘆きは浅からぬことに候〉大姫を亡くした直後、政子が手紙に書き記した一文に、母の深い悲哀が凝縮している。政子が建立し、国宝ともなっている和歌山・高野山の金剛三昧院の多宝塔には、政子とともに実朝の骨が埋葬されているという。■あの国民的名優も北条氏の末裔だった「映画のロケに入るので、しばらくお参りに来られないと思います」鎌倉の、北条一族を弔うために創建された金龍山宝戒寺を訪れ、先代の住職に律義に告げたのは、今は亡き俳優の高倉健さん(享年83)。2012年公開の最後の主演映画『あなたへ』の撮影に入る直前のこと。現住職の静川慈昭さんは、「50年も前に、ご自分も北条一族の末裔であると知って以来、供養やお布施を欠かさなかった高倉さんですが、あのときの訪問がお目にかかった最後となりました」ちなみに、政子と血のつながった子孫は頼家の娘の竹御所のみとなっていたが、彼女も33歳の難産がもとで亡くなり、残念ながら、直系の子孫は絶えてしまう。結局、政子はどんな女性だったのだろう。野村さんは、政子のこんな一面を強調した。「政子は、立場は違っても女性同士が親近感を持ち、助け合う時代を作ろうとしていたんです」 前述のように、政子が弱い立場の女性を庇護し続けたことはあまり知られていない。現在放送中のドラマ『鎌倉殿の13人』では、今後どのような北条政子が描かれるのだろうか。岩下さんは、こう期待を寄せた。「今後は、尼将軍となった強い政子を、小池さんがどのように演じられるのか、また政子の子供たちもどう描かれるのか、とても楽しみです」【参考文献】『北条政子尼将軍の時代』野村育世著(吉川弘文館)『史伝北条義時』山本みなみ著(小学館)『学習まんが人物館北条政子』山本みなみ監修(小学館)『松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る』松村邦洋著(プレジデント社)『NHK大河ドラマ・ガイド鎌倉殿の13人前編』『鎌倉殿の13人北条義時とその時代』(ともにNHK出版)
2022年05月08日「北条政子の役は、実はもう決まってるんだ……小池栄子さん」「なるほど!ピッタリですね」今年1月から放映中の、北条義時の半生を描く大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の公式キャスト発表より数カ月前のこと。芸能界きっての歴史通として知られるお笑いタレントの松村邦洋さん(54)は、脚本を担当する三谷幸喜(60)から直接打ち明けられたという。「『松村さんは口が堅いから』と言いながら小池さんの名前を聞かされたとき、すぐに映像が思い浮かんだんです。ちょっと頼りない大泉洋さんの源頼朝が、しっかり者の小池さんの政子の尻に敷かれているシーンが(笑)」主人公の義時を演じる小栗旬(39)に加え、父・時政に坂東彌十郎(65)、頼朝の弟・義経には菅田将暉(29)など演技派の起用も話題だが、なにより注目は、個性派ぞろいの女優陣。妹役の宮澤エマ(33)や夫の不倫相手の江口のりこ(42)らが、ときにホームドラマを思わせる軽妙な会話で物語をテンポよく盛り上げる。そんななか、回を重ねるごとに存在感を増しているのが、小池(41)演じる義時の姉である北条政子だ。世間的には、日野富子、淀殿と並び、日本の「三大悪女」とされる政子だが、女子美術大学付属高等学校・中学教諭で日本史研究家の野村育世さん(61)は語る。「夫の愛人宅を破壊させ、長男は幽閉、実父は隠居させてしまうなど、江戸時代から今日まで悪女として知られる政子ですが、政治家として己れを貫いた姿は、ほとんど伝わっていません。政子は政子、という生きざまを色眼鏡なしに見てほしい」ドラマはこれから中盤に差しかかり、長女・大姫の悲劇や頼朝の死などが描かれる。「頼朝亡きあとに始まる御家人同士のサバイバルは、まさに北野武監督の映画『アウトレイジ』の世界で、“トーナメント戦”のように登場人物が死んでいきます」(松村さん)そんな乱世のなか、4人のわが子を亡くすという悲運をも乗り越え、幕府を率いていく政子の真の姿は、これまでの悪女のイメージとはかけ離れたものだった。■頼朝の愛人宅を焼き払った「うわなり打ち」は江戸初期まで長く行われた習慣だった1157年、現在の静岡県伊豆の国市に、豪族・北条時政の娘として生まれた政子。実母を早くに亡くし、時政が再婚して迎えた新妻が牧の方。ドラマでは宮沢りえ(49)演じるこの義母は、一説では政子より年下だったという。当時としては、すでに婚期を逃し20歳前後になっていた政子が出会うのが、平氏との戦いに敗れて京から伊豆に流された源頼朝だ。流人とはいえ、源氏の御曹司だった頼朝に、政子はぞっこんとなる。頼朝は、今風に言うところのイケメンだったのだろうか。鎌倉歴史文化交流館学芸員の山本みなみさん(32)が語る。「頼朝は、背が低く容貌優美、と『平家物語』にあります。坂東(関東)の荒武者とは違う、洗練された貴種の雰囲気をまとっていたのではないでしょうか」2人の恋仲を知った時政は、平氏側の怒りを恐れ、政子に別の縁談を無理強いしようとする。ところが政子は、これを拒否して婚約者の屋敷を脱出し、夜道を駆け抜け、頼朝のもとへと向かうのだった。この「愛の逃避行」により、政子と頼朝は21歳と31歳で結ばれる。「家長の力が絶対の時代に、親の言いなりにならず、自分の意思を通した政子は、情熱的で主体的な女性だったと思います。そして、この選択が、北条氏を歴史の表舞台へと誘うのです」(山本さん)前出の野村さんは、「今回の大河でこのシーンはカットされていましたが、『源平盛衰記』などでもかなり情熱的に描かれていて、女性なら大好きなはずのエピソードですから(笑)、少し残念な気がします」やがて頼朝は鎌倉を本拠地として「鎌倉殿」となり、同じく政子は正室として「御台所」と呼ばれ、発言権を増してゆく。1178年の長女・大姫誕生に続き、4年後の夏、政子は待望の長男・頼家を産む。出産後まもなく、牧の方から、夫の頼朝が自分の妊娠中に亀の前という女性と浮気していたことを告げられた政子は、ただちに御家人に命じて、その屋敷を焼き払わせたのだった。大河ではまるごと1話を使って描かれた恐妻エピソードだが、山本さんは、「これは『うわなり打ち』と言って、政子が悪女とされる一因でもあります。ですが、前妻の関係者が後妻のもとへ箒などを武器に押しかけるという江戸初期まで長く行われた習慣の一つであり、けっして政子だけが行ったわけじゃないんです。後に2代目の将軍となる男の子が生まれるかどうか、まさに幕府の命運がかかっていたわけですから、政子の嫉妬深さなどで片づけられる次元の問題ではありません。なにより、亀の前に男の子が生まれれば、わが息子の脅威になる可能性もありましたから、政子のプレッシャーはどれほど大きかったことでしょう」野村さんは、政子の一見衝動的と見える行動について、「正妻と妾の地位の差は歴然としており、ドラマであったように、亀の前が政子に“もっと勉強しなさい”といった説教をするようなことはありえません。政子の激しさは、時代の激しさだとも思うんです。当時、実は夫婦別財産で、女性も自分の権利を守るためには戦いました。私は、むしろ政子の決断と行動の速さに注目したい。それが、のちに政治でも生きてくるんです」政子の意向で側室を持たなかった頼朝だが、御所の女房である大進局(だいしんのつぼね)との間には男子をもうけている。政子は彼女が御所で出産することを許さず京へ追いやったが、生まれた子の命までは奪わなかった。そして頼家誕生の翌年、長女・大姫の婚約が成立する。相手は源義仲の長男の義高。大姫5歳、義高11歳という幼さだった。ともに平氏打倒を掲げる源氏一族ながら、深い対立関係にあった頼朝と義仲だが、義仲は嫡男を「人質」に差し出すことで、裏切らないという姿勢を示したのだ。ところが、その婚約の早くも翌年、義仲は頼朝の送った軍勢により殺害される。つまりは、頼朝が約束を反故にしたことになる。父の死を知った義高の報復を恐れた頼朝は、なんと、わが娘の婚約者の暗殺を命じたのだった。■尼将軍政子は息子と実父を鎌倉から追放した「逃げて!大姫は、義高殿に死んでほしくはありません!」義高の暗殺計画を知った大姫は、母の政子とともに、彼を逃亡させようと必死に説得。政子は知恵を絞り、眉目秀麗な彼を女装させて逃がそうと図ったが、鎌倉を出た所で義高は殺されてしまう。「なぜ、なぜ、義高殿を殺す必要があったのですか。あれほど、大姫もなついていたのに」問いただす政子に、頼朝。「ここで見逃すと、あとでわれわれの息子の頼家が恨まれることになる。私が、かつて同じ立場だったからわかるのだよ」黙るしかなかったが、政子は大姫の傷心を思い、義高の首を討ち取った御家人を許すことはできず、頼朝により彼は死罪となった。深く傷ついたのは、最愛の婚約者を失った幼い大姫だった。「大姫は、誇り高い将軍家の嫡女に生まれながら、実父により婚約者を殺されてしまう。それで、心を病んでしまうんですね。今でいう摂食障害になって、その病状はついに回復しなかった。母親として、政子の悲しみはどれほど深かったでしょう」(野村さん)1185年、壇ノ浦の戦いで平氏が滅亡。翌年、政子に次女の三幡が生まれている。そして1192年、頼朝が征夷大将軍に任じられて鎌倉幕府が成立し、武家政権が始まる。同じ年に誕生したのが、次男の実朝だ。「長男から次男誕生まで10年もあります。政子36歳のときで、当時としては高齢出産でした。この時代、長男の頼家が無事に成人を迎える保証はなく、正室の子に万が一のことがあれば、妾の子が将軍になる可能性もあったのです。政子は、そんな周囲からの重圧のなか、まさに命懸けで実朝を産んだのです」(山本さん)しかし、実朝誕生の喜びは長くは続かなかった。1197年に大姫が心の病いの癒えることなく20歳で亡くなり、その2年後には頼朝が51歳で突然死。さらにわずか5カ月後、次女も原因不明の熱病で急逝する。頼朝亡きあと、政子は出家して「尼御台所」と呼ばれるようになり、家督は18歳だった長男の頼家が継ぎ、2代将軍となった。「征夷大将軍は男しか任命されません。政子は征夷大将軍にはなれませんが、幕府内で“後家”として、実質上の将軍として活動するようになる。つまり、後家とは、男女のジェンダーを超えた、公の男の領域でも活動することを許された特別な存在なんです」(野村さん)こうして「尼将軍政子」が誕生する。同時に、頼家の独り立ちまで、時政や義時はじめ御家人たちが合議制で政治を進めることとなり、今回のドラマのタイトルでもある「鎌倉殿の13人」が誕生する。もともと頼家は、幼少期に乳母に養われていたころから、有力な御家人の比企(ひき)一族の庇護のもとにあり、妻に選んだのも、乳母夫(後見役)で、13人の一人でもあった比企能員(ひきよしかず)の娘だった。しかし、「頼家は、能員に操られているのではないか」やがて、時政や義時はじめ御家人たちから不満が噴出する。「この時代、乳母の存在は大きいんですね。子供にとっては実母か、それ以上。頼家は妻も比企一族で、周囲も比企で固められて。政子と頼家の間には、常に比企氏の存在があったと思います」(山本さん)さらに13人の合議制もぎくしゃくとしだすなか、当の頼家が病いに倒れ危篤となったとき、時政と義時が動いた。「このままでは比企一族に幕府を奪われる。もはや、政子の次男の実朝を将軍にするしか道はない」これを聞いた政子が、毅然として言い放つ。「何を悠長なことを。能員は、父上を殺そうとしているのですよ。ここは先手を打ち、比企一族を倒すのです」そして、能員や頼家の妻などを襲撃し、殺害。ところが危篤のはずの頼家が3日後に意識を回復し、今度は逆に「時政を討て」と命じたのだった。再び政子が動き、長男に命じた。「そなたは、もはや将軍ではない。すぐに出家して、伊豆国へ帰りなさい」その後、頼家は伊豆の修善寺で暗殺される。義時が手を下したとも伝えられるが、政子はどこまで知っていたのだろうか。さらに政子は、この後、執権として横暴の目立ち始めた時政も追放してしまう。山本さんは、「頼家の暗殺までは、政子は知らなかったのではないかと私は思います。時政も義時も、実母の政子にわざわざ告げて手を下すとは思えません。これも悪女といわれる一因ですが、むしろ政子は、頼家のことも、『かわいそうな思いをさせているな』と、母心を抱いていたのではないでしょうか。また、父親を追放するなど当時は絶対にありえないこと。でも、政子はそうした。それは、時政が実朝を殺して、牧の方と謀って彼女の身内を次期将軍につけようとしていることを知ったから。時政らが将軍である実朝を殺そうとするのは、さすがに実の親でも許せなかった。それに尽きます」■北条政子の生き方が遺したものはーーさて、ドラマ『鎌倉殿の13人』は、これからも見せ場が続く。「鎌倉時代って常に戦々恐々として、人も簡単に死にます。そのドロドロを“小池政子”のあのキャラで中和してくれるんじゃないかと期待してます」(松村さん)歴史が好きで、高2のころから鎌倉にも通い続ける野村さんは、「学校で歴史を教える教師の一人としても、今から800年も前に、北条政子という女性が真摯に政治と関わってきた事実を、もっと子供たちにも伝えたいと思います」政子は政子ーー単に「悪女」ではくくれないブレない生きざまが、今を生きる私たちに多くを語りかけてくる。【後編】岩下志麻が語る北条政子像多くの女性を庇護した“哀しい母親”へ続く【参考文献】『北条政子尼将軍の時代』野村育世著(吉川弘文館)『史伝北条義時』山本みなみ著(小学館)『学習まんが人物館北条政子』山本みなみ監修(小学館)『松村邦洋「鎌倉殿の13人」を語る』松村邦洋著(プレジデント社)『NHK大河ドラマ・ガイド鎌倉殿の13人前編』『鎌倉殿の13人北条義時とその時代』(ともにNHK出版)
2022年05月08日デザインカラーが得意!今ドキ垢抜けスタイルが叶うお店やの店舗情報や求人情報を掲載するWEBサイト「駅近ドットコム」にて、兵庫県 北条町駅から徒歩5分の『Peony』の情報を2022年4月13日に掲載開始いたしました。駅近ドットコム: 以下『Peony』の店舗および提供サービスの情報です。北条鉄道「北条町駅」から徒歩4分とアクセス良好な立地にある『Peony』は、ヘアショーの舞台裏や講師としても活躍していたスタイリストがオープンさせた、実力派のヘアサロンです。一人ひとりの希望はもちろん、髪質やクセなどの個性もしっかり把握した上で魅力を引き出すスタイルを提案してくれます。デザインカラーが得意なサロンで、透明感たっぷりのトレンドカラーやバレイヤージュ、イヤリングカラーなど周りと差が付く垢抜けスタイルが叶います。一人ひとりの魅力を引き出す実力派ヘアサロン『Peony』は、数々のヘアショーの舞台や講師として活躍してきたスタイリストがオープンさせた実力派ヘアサロンです。サロンだけではなく、様々な現場で培ってきた経験を活かして、一人ひとりに合った魅力を引き出すスタイルを提案してくれますよ♪またカウンセリングをはじめとした接客が丁寧なことでも定評があり、なりたい希望をしっかり踏まえた上で髪質やクセに合わせた施術を行ってくれます!たくさんの髪を見て触れてきたからこそできる高品質の施術が自慢のお店です。デザインカラーが得意!トレンドの垢抜けスタイルもお任せ流行りのインナーカラーやバレイヤージュ、ハイライト、イヤリングカラーといったデザインカラーが得意なことでも人気なヘアサロン『Peony』。明るめのグレイカラーも発色が綺麗で、世代を問わずリピーターが多いお店でもあります。カラー剤は髪と頭皮に優しい薬剤にこだわっており、ダメージを受けている髪も労わりながら高発色でツヤのある髪を叶えてくれますよ。アットホームな雰囲気で居心地が良い『Peony』は、明るくアットホームな雰囲気で居心地が良く通いやすいサロンです◎スタイリストの年代が幅広いためか、お客さんも小さなお子さんからお年寄りまで幅広い世代の方が通っているそうですよ!営業時間は19時までですが、事前予約で19時以降の施術にも応じてくれます。仕事が忙しくヘアサロンに行く時間が確保できない方には嬉しいポイントですね♪マツエクやまつ毛カールの施術も行っているため、魅力的な目元を叶えたい方も是非一度足を運んでみてください。Peony の店舗情報店名:Peony電話番号:05052683015住所:兵庫県加西市北条町北条128-1ウエストコースト104号地図 : ※店舗情報詳細は下記リンクページよりご確認ください。Peony (北条町駅/美容室)|Find ビューティー : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月13日誰もが不自由さを感じる、新型コロナウイルス感染症の流行。画家の横尾忠則も同様に、人と会うことなく、アトリエにこもって絵を描いていたという。そんな横尾が制作した新たなシリーズで構成された展覧会『Forward to the Past横尾忠則 寒山拾得への道』が、4月9日(土)から神戸市立王子公園に隣接する横尾忠則現代美術館で開催される。展示される新作には、いくつか特徴がある。例えば、中国・唐の僧だった「寒山」と「拾得」をモチーフにした作品。本来、「寒山」はぼろぼろの服をまとった詩人で、ホウキで掃除をする「拾得」である。しかし横尾は、彼らに現代風な解釈やカラフルな表現を加えた。トイレットペーパーを手にした「寒山」と、電気掃除機を持った「拾得」を、横尾は軽やかで楽しげに描いている。2015年に難聴の症状が彼を襲った。それと連動して、頭の中や腕のふるい方も思うようにならなくなり、老いも感じるようになった横尾だが、身体の自然な変化に従って筆をふるい、より曖昧な色や線の表現となっていく。「朦朧体」といえば、明治期に日本画で横山大観らが確立した画法だが、横尾の新シリーズで見られるスタイルを横尾は自ら「朦朧体」と呼び、新たな展開をもたらしている。展覧会場では、横尾のこうした新シリーズとこれまでの横尾作品も並び、約70点の絵画、版画、ドローイングなどを見ることができる。それは横尾が1980年に画家へ転向して以降の、40年という画業を振り返るだけではない。展示された新作と旧作をあわせて見ることで、横尾忠則という画家の軌跡と横尾の現在が思いがけなくつながっていることに気付かされる。同時に、2021年3月に新設されたコレクションギャラリーでは、『YOKOO TADANORI COLLECTION GALLERY 2022 Part1』を開催。横尾がコレクションした、ダダイスト・シュルレアリストの芸術家として知られるマン・レイ(1890―1976)の作品を展示。マン・レイが撮影した女性の写真シリーズと、マン・レイをモチーフにした横尾作品を紹介。タイミングがあえば、4月、5月、6月の最終土曜日に行われるキュレーターズ・トークを聞いてみたい。作品の詳細とともに、ひとりの画家の格闘と模索の成果を考察できる、貴重な機会であろう。《突発性難聴になった日》2019年作家蔵《二刀流再び》2021年作家蔵《Maurizio, Sandro and Nicola in Varese, June 1, 1984 (No.2)》 1984年横尾忠則現代美術館蔵《マン・レイの夢》1987年頃作家蔵(横尾忠則現代美術館寄託)【開催概要】『Forward to the Past横尾忠則 寒山拾得への道』会期:2022年4月9日(土)~2022年7月18日(月・祝)会場:横尾忠則現代美術館時間:10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合開館翌平日休)料金:一般700円、大学550円、70歳以上350円▪美術館公式サイト:
2022年04月05日高視聴率をキープするNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、主人公・北条義時の妹・実衣を演じ、絶妙な存在感を放つ彼女。豪華キャストが集う撮影現場の舞台裏を教えてもらったーー。「バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)に出演したとき、『ゆず』のお2人が『いつも大河見てます』と声をかけてくださったんです。まさか自分のことを知ってもらえているなんて思ってもいなかったので本当にびっくりしました」そう話すのは、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、小栗旬(39)演じる主人公・北条義時の妹・実衣(みい)役の宮澤エマ(33)。きょうだいにかまってもらえない末っ子の実衣は、いつも一人で皮肉っぽいことを言っているが、どこか憎めないキャラクターだ。継母のりく(宮沢りえ・48)、姉の政子(小池栄子・41)、実衣という個性豊かな北条家の女性3人組のシーンが、“コントのようでほっこりする”と人気だが、その舞台裏はどうなっているのだろうか。「戦中にお寺に避難していた時期を『寺女時代』と呼んでいるのですが、あの場面は3人ずっと一緒で、まさに運命共同体でした」撮影の合間はプライベートの話で盛り上がっているという。「姉上が飼っているワンちゃんの話や、りえさんの芸能人生の話を聞いたり、最近、Netflixでハマっている『韓流ドラマ』の話で盛り上がったり。『トッケビ~君がくれたしい日々~』が面白いよねって話したりして、自然と絆が深まった気がします」一方で、ひとたびカメラがまわると、先輩女優から学ぶことも多いという。「りえさんがお着物を着たときの裾のさばき方や、振り向くときのしぐさが本当に美しくて。近くで見て、勝手に勉強させてもらっています」チームワークのよさは女性陣だけにとどまらない。「父の日には、兄上2人(北条宗時=片岡愛之助・50、小栗旬)の粋な提案で、父上(北条時政=坂東彌十郎・65)に、姉上、りえさん、私を加えた“北条家”から、父上がお好きな赤ワインを贈ったんです。『本当の家族にだって、もらえないときもあるのに』とすごく喜んでいただけました。だけど、その話を聞いた源頼朝役の大泉洋さん(48)は、『なんで俺は呼ばれていないんだ。やっぱり婿は北条家の人間じゃないのか。扱いがぞんざいなんだよなぁ』と、すねてしまって(笑)」最後に、宮澤が演じる実衣の今後の見どころを教えてもらった。「ぜひ、『もぐもぐタイム』に注目してください。放送時にはカットされることも多いのですが(笑)。実衣が“もぐもぐしている”のは、そのときが平和だという象徴でもありますから」
2022年03月26日一般社団法人 美しい伊豆創造センター(所在地:静岡県伊豆市、代表理事:豊岡武士)では、伊豆半島に「北条義時」や「源頼朝」など、今話題の歴史上の人物にゆかりのスポットが豊富に存在することから、地域の方々や観光に訪れた方々に広く周知を図り地域を盛り上げるため、交通事業者各社のご協力により、北条氏及び鎌倉時代の歴史をテーマにした、ラッピングトレイン、ラッピングバスの運行及び中吊り広告車内ジャックを2021年12月20日(月)から実施しています。1.運行期間:2021年12月20日(月)~未定2.ラッピングトレイン:伊豆急行株式会社伊豆急行沿線を運行する車両の側面及びヘッドマークに、「北条義時生誕の地 伊豆半島」の文字及び当センターで制作したキャラクターをラッピングしました。3.ラッピングバス:株式会社東海バス及び伊豆箱根バス株式会社(1)株式会社東海バス東海バスが運行する路線バスにおいて、車両の後面及び側面に「北条義時生誕の地 伊豆半島」の文字及び当センターで制作したキャラクターをラッピングしました。(2)伊豆箱根バス株式会社伊豆箱根バスが運行する路線バスにおいて、車両の側面に「北条義時生誕の地 伊豆半島」の文字及び当センターで制作したキャラクターをラッピングしました。4.中吊り広告車内ジャック:伊豆箱根鉄道株式会社伊豆箱根鉄道駿豆線の車内に、当センターで制作したキャラクターを掲載した中吊り広告で車内ジャックを実施しました。5.その他:ラッピングトレイン、ラッピングバス及び中吊り広告車内ジャックの各デザインは、以下のとおりです。伊豆急行伊豆箱根バス伊豆箱根鉄道東海バス【会社概要】名称 :一般社団法人 美しい伊豆創造センター代表者:代表理事 豊岡 武士所在地:静岡県伊豆市修善寺838-1(修善寺総合会館内) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月03日1960年代からつねに第一線で活躍し、世界を魅了し続けてきたアート界のレジェンド横尾忠則。彼の60年以上にわたる創造の全貌を一望できる展覧会「GENKYO 横尾忠則[原郷から幻境へ、そして現況は?]」が始まった。85歳にしてなお挑み続ける横尾氏の画業に迫る。’60年代にはグラフィックデザイナー、イラストレーターとして一世を風靡した横尾氏。しかし1980年にニューヨーク近代美術館で開催されたピカソ展を観て衝撃を受け、以降「画家」としての活動を開始。その後から具象的な作品を継続して制作するようになる。そんな彼の激動の人生を表すかのような本展。今回は彼自身が総監修者となり、絵画を中心に初期のグラフィック作品を加えたアートワークを500点以上出品&展示する。なかでも注目は、彼がコロナ禍に制作した新作だ。全世界がコロナ禍に見舞われる状況の中、横尾は外出も来客も制限しながら、日々アトリエにこもって絵画制作に没頭。昨年から今年にかけて制作された新作は、大作ばかりが20点以上。横尾作品の中で最大級の問題作ともいえるこれらの新作の数々は必見だ。さらに館内には自身の作品などにマスクをコラージュした「WITH CORONA」のコーナーも登場。2020年5月から、横尾はこの「WITH CORONA」シリーズをツイッターとブログで発信し始める。コロナ禍でのネガティブなイメージをポジティブに変換するこの試みは、現在600点以上制作され、撮影可能としているのもユニーク。また、横尾が滝の絵を描くために収集した1万枚以上の絵はがきのコレクションが、インスタレーションへと展開している滝空間も見どころのひとつ。天井や壁面を覆い尽くす滝の絵はがきは、ダイナミックな体感空間になっている。「何を作ったかではなく、制作のプロセスが大事」という一貫したメッセージを打ち出し続ける横尾忠則。そんな彼の展覧会は、85歳になっても実験的で挑戦的。アイデアが枯渇することのない柔軟な頭の中を覗き見るような展示は、熱量を伝えつつふと笑みがこぼれる内容だ。横尾忠則《高い買物》2020年作家蔵横尾忠則《T+Y自画像》2018年個人蔵横尾忠則《Wの惑星》2005年作家蔵横尾忠則《暗夜光路赤い闇から》2001年東京都現代美術館よこお・ただのり1936年、兵庫県生まれ。唐十郎、寺山修司らの舞台芸術のポスターなどを手がけ、’69年にパリ青年ビエンナーレ版画部門大賞を受賞。2012年に横尾忠則現代美術館、’13年に豊島横尾館を開館。横尾忠則近影(角南範子撮影、2020年)GENKYO 横尾忠則[原郷から幻境へ、そして現況は?]東京都現代美術館 企画展示室1・3F東京都江東区三好4‐1‐1開催中~10月17日(日)10時~18時(入場は閉館の30分前まで)月曜(7/26、8/2、8/9、8/30、9/20は開館)、8/10、9/21休一般2000円ほかTEL:050・5541・8600(ハローダイヤル)※『anan』2021年7月28日号より。文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年07月27日カルティエ現代美術財団が7月21日より、21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて「横尾忠則:The Artists」展を開催する。本展は横尾の世界観に浸ることのできる展覧会。アーティストや哲学者、科学者など、当財団の依頼で横尾忠則が描いた肖像画のシリーズ全139作品が織り成す星座は、カルティエ現代美術財団というフランスの文化機関の歴史を刻んだ人々へのオマージュとなっている。横尾は人物の特異性を生かし、キャンバスを芸術的な実験の遊び場に変え、ユニークなキャラクターの個性を表現。展示では横尾の計り知れない独創的な才能をまとめて展示する肖像画ギャラリーが出現する。2014年、カルティエ現代美術財団が設立30周年を迎えるにあたり、1984年の創設以来、財団における展覧会の歴史として刻んできた人々の肖像画を横尾に依頼した。彼は1日に1か2作品、ときに3作品というペースで3カ月を肖像画制作に費やし、石上純也や川内倫子、アニエス・ヴァルダ、蔡國強など、世界中の芸術家や思想家、 批評家や科学者らの肖像画の制作に取り組んだ。油彩画の技法や33cm×24cmというサイズは作品のすべてに共通しているが、表現においては実に多彩なスタイルが試みられている。「変化は創造である」と名言している彼にとって、キャンバスは無限の実験空間。新たな表現方法を展開できる場であり、グラフィックとイメージとの戯れの場でもあるのだ。世界観を一層深く伝えるのが、 映像作家の岡本憲昭が本展のために制作した映像だ。東京都内にあるアトリエで横尾は、カルティエ現代美術財団との関係や21_21DESIGN SIGHTの創立者でもある三宅一生との関係について心のままに語っている。本展のポスターも横尾によって制作された。三宅一生やサラ・ジー、マーク・ニューソン、ロン・ミュエクらの肖像画の宇宙が影として描かれ、謎めく横尾の自画像をとり囲む。そこでは描かれる対象であるアーティストのみならず、横尾本人に関してもまた、肖像画の制作を通して語られるのだということが示唆されているのだ。本シリーズの制作を通して画家が改めて見いだすのは、自身の絵画のエッセンスそのものであり「私は発見するために描く。私はいまだ新たな自分自身を探している」と語る創造の原動力。カルティエ現代美術財団という「大きなオーケストラ」の結成を示すものであると同時に、肖像画によって横尾忠則が描きだす世界、それは、アーティストとの関係こそが活動において何よりも重要であるとする当財団の精神に他ならない。この肖像画シリーズは、横尾忠則とカルティエ現代美術財団が育んできた関係が実を結んだものでもある。 肖像画シリーズの依頼に先駆ける2006年、カルティエ財団はヨーロッパでは初となる横尾忠則の絵画の展覧会を開催。さらに2011年「Mathematics: A Beautiful Elsewhere」展のポスターを横尾に依頼。それ以来、横尾は財団のプログラムに関わる重要な作家のひとりだ。こうした横尾との関係の継続性は、カルティエ現代美術財団とアーティスト達との永続的な関係の現われであり、思想家や研究者、クリエイター達のコミュニティと長期的な視野に立って信頼に満ちた対話を重ねてきたことを物語るものでもある。さらに当財団では横尾忠則の主要な2作品「五感の叫び」(1999年)と「湯の町睡蓮(芸者鏡)」(2004年)を所蔵しているが、これらの作品は今夏、 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3での展覧会と同時期に東京都現代美術館で開催される大規模な個展「GENKYO 横尾忠則 原郷から幻境へ、そして現況は?」(2021年7月17日—10月17日)でも紹介される。ぜひこの機会をお見逃しなく。■展示情報「横尾忠則:The Artists」7月21日(水)~10月17日(日)開館時間:平日 11:00—17:00、土日祝 11:00—18:00※変更する可能性がございます休館日 : 火曜日入場料 : 無料※混雑状況によっては入場をお待ちいただく場合がございます会場 : 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
2021年07月20日展示「YOKOO LIFE 横尾忠則の生活」が7月17日(土)、渋谷PARCO 8階「ほぼ日曜日」で開催される。糸井重里が主宰するWEB「ほぼ日刊イトイ新聞」の創刊時(1998年)から横尾忠則と糸井のコミュニケーションの跡は「ほぼ日曜日(ほぼ日)」に残っている。コンテンツとして発表されていない横尾の「普段の顔」や「ふと出た言葉」の記録や旅のスナップ写真や映像もオフテイクとなって眠っていたという。「美術家の横尾忠則さんは、 いま生きている人のなかで、 いちばん面白い人かもしれない」とほぼ日の担当チームは言う。そして偉人である横尾を表現するならばと、眠っていた「横尾忠則の生活」を展示することになった。横尾がどんな「生活」を送っているのかを来場者と味わい、分かちあい「横尾忠則」の世界に近づく展示となるだろう。またこの機会に「ほぼ日」の人気連載『YOKOO LIFE』が、語りおろし対談と魅力あふれる写真を加えて書籍化し発売されることが決定した。■展示情報「YOKOO LIFE 横尾忠則の生活」7月17日(土)~8月22日(日)11:00~20:00場所:渋谷PARCO 8階「ほぼ日曜日」入場料:450円(税込・小学生以下無料)詳細: 入場者に会場内および、ほぼ日のショップ(渋谷PARCO4Fほぼ日カルチャん、ほぼ日のTOBICHI)でお使いいただけるお買い物チケット100円分をプレゼント。※緊急事態宣言の発令に伴い、開催期間、内容は変更となる可能性あり。
2021年07月09日舞台『FAKE MOTION -THE SUPER STAGE-』の公開ゲネプロが19日に東京・品川プリンスホテル ステラボールにて行われた。同作は「卓球戦国時代と化した20××年の東京」を舞台に、高校生たちが激しいピンポンバトルを繰り広げるエンターテインメントプロジェクト。EBiDAN所属の人気若手俳優が集結し、2020年4月期にドラマ第1弾、2021年1月期にドラマ第2弾が放送され、朗読劇やライブなどプロジェクトを広げている。舞台では、ドラマ第2弾『FAKE MOTION -たったひとつの願い-』でも描かれた、大阪の高校の戦いが繰り広げられる。天下布武学園の織田佐之助(荒牧慶彦)を中心に、今川義富(廣瀬智紀)、斯波真一(定本楓馬)、明智十兵衛(草川直弥)、滝川勝(森田桐矢)、丹羽秀樹(山縣悠己)、謙信ソルト電子工学院の上杉天真(高橋祐理)、北条忠則(田村升吾)、山浦孝之(関哲汰)、直江智弘(山下永玖)、柿崎仁(上村謙信)、宇佐美礼一(高尾颯斗)、甘粕信太郎(沢村玲)、信玄明王高校の武田不動(玉城裕規)、真田空(志村玲於)、真田海(岡本侑樹)が出演し、各公演での日替わりゲストも予定している。舞台上では卓球の特殊能力「ギフテッド」も交えた激しい卓球の試合が行われ、光るピンポン球やレーザー、ラケットで殺陣のように戦うなど、様々な方法で視覚的に表現される。歌・ダンスシーンも豊富で、シリーズを通して主題歌となっている「FAKE MOTION」や、「疾風迅雷」などの楽曲で舞台を盛り上げた。公演は東京・品川プリンスホテル ステラボールにて4月19日〜5月2日。
2021年04月19日UGG(アグ)のスニーカーコレクション「12×12」より、日本人アーティスト・横尾忠則の作品を落とし込んだ新作ユニセックスシューズが登場。2020年10月9日(金)よりUGG銀座店などで発売される。横尾忠則の作品を落とし込んだカラフルスニーカー2020年1月より、UGGの厚底スニーカー「UGG CA805」をベースに毎月異なるテーマで展開している「12×12」コレクション。10月は、日本人アーティスト・横尾忠則の作品を落とし込んだ4型をラインナップする。アッパーには、横尾忠則の代表作である「Self-Portrait」と「Wonderland II」のパターンやモチーフを使用。「CA805 X Yokoo Self Portrait」は、レッドをメインにビビッドカラーのパーツを組み合わせ、ユニークなビジュアルに仕上げている。一方「CA805 X Yokoo Wonderland」は、メインカラーにレッド、ブルー、パープルを使用した3つのマルチカラーを用意する。大胆グラフィックのウェアもまた今回のコレクションに連動し、3型のユニセックスウエアも登場。展開されるTシャツ・パーカー・ショートパンツには、横尾忠則の有名なプリントをテーマにしたインパクトのあるグラフィックがあしらわれている。【詳細】UGG×横尾忠則発売日:2020年10月9日(金)販売店舗: UGG銀座店 、UGG アトモス、アトモス、アトモス ピンク(一部店舗除く)、UGG公式サイト、アトモスオンラインショップ価格:・CA805 X Yokoo Self Portrait 20,000円+税・CA805 X Yokoo Wonderland 各20,000円+税・フーディ 14,000円+税・ショートパンツ 8,000円+税・Tシャツ 6,000円+税【問い合わせ先】UGG/デッカーズジャパンTEL:0120-710-844
2020年10月05日この度、株式会社テクストトレーディングカンパニーが展開するスニーカーセレクトショップ「atmos」と、南カリフォルニアを拠点とするグローバルライフスタイルブランドのUGG(R)より、12X12スニーカーコレクションの10月モデルに、日本の著名アーティスト横尾忠則氏のデザインを落とし込んだ、CA805 x Yokooスニーカー、アパレルアイテムをフィーチャーしたカプセルコレクションを、10月9日より発売いたします。今作は横尾忠則氏の代表作である「Self-Portrait」と「Wonderland II」のパターンやモチーフを使用したカラフルな4種類のプリントでCA805スニーカーをアップデートしました。また同デザインを落とし込んだ今回のコレクションには、スペシャルなアパレルアイテムも3タイプ登場します。横尾忠則氏の有名なプリントをテーマにしたTシャツとショートパンツ、パーカーはどれもユニセックス仕様となっております。横尾氏のアートにふさわしい質の高いクラフトマンシップを駆使し、太いコットンブレンドで織られたこれらのダイナミックなアパレルアイテムは、アート好きにはたまらない今回のコレクションを完成させるものとなっています。本コレクションは、国内、UGG@mos(アグ アトモス)、atmos、atmos pink各店(一部店舗除く)、オンラインショップ (www.atmos-tokyo.com, www.atmos-pink.com)および、UGG(R)銀座店、UGG(R)公式サイト(にて、10月9日より発売いたします。UGG@mosでは、10月9日~10月30日までの期間、今回のデザイン原画を掲出いたしますので、この機会に是⾮ご来店お待ちいたしております。世界的アーティスト横尾忠則氏の作品は、MoMA(ニューヨーク近代美術館)やMOCA(ロサンゼルス現代美術館)など、世界中の権威ある美術館で展示されています。横尾氏の実験的なデザインは、さまざまなメディアを通して広がり、1960年代の革新的なエネルギーを伝えています。あふれんばかりの鮮やかな色彩とポップアートのエッセンスは、カリフォルニアのクリエイティブなカルチャーに通じています。【PRODUCT】ITEM: CA805 X Yokoo Self PortraitPRICE: 2万円+TAXCOLOR: RED MULTISIZE: 23.0cm~29, 30cmITEM: CA805 X Yokoo WonderlandPRICE: 2万円+TAXCOLOR: RED MULTISIZE: 23.0cm~29, 30cmITEM: CA805 X Yokoo WonderlandPRICE: 2万円+TAXCOLOR: PURPLE MULTISIZE: 23.0cm~29, 30cmITEM: CA805 X Yokoo WonderlandPRICE: 2万円+TAXCOLOR: BLUE MULTISIZE: 23.0cm~29, 30cmITEM: UGG x Yokoo Tadanori HoodiePRICE: 1万4,000円+TAXCOLOR: BLUE MULTIXS/S/M/L/XLITEM: UGG x Yokoo Tadanori ShortPRICE: 8,000円+TAXCOLOR: BLUE MULTIXS/S/M/L/XLITEM: UGG x Yokoo Tadanori T-ShirtPRICE: 6,000円+TAXCOLOR: BLUE MULTIXS/S/M/L/XL【About UGG(R)】1978年、カリフォルニアの海岸で一人のサーファーによって設立されたUGG(R)は、アイコニックなクラシックブーツで知られるグローバルライフスタイルブランドです。ハリウッドのセレブリティに続き、ファッションエディターに愛用され、やがて世界中に広がりました。以来UGG(R)は、品質、クラフトマンシップに対する妥協のない姿勢を貫きながら、フットウエア、アパレル、ファッション小物、ホームウエアのデザインと販売を手掛けています。世界各国の一流小売業者と提携しながら、UGG(R) のコンセプトストアおよびアウトレットストアを、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンジェルス、パリ、ロンドン、東京、上海、北京など、世界主要都市に130店舗以上を展開し、年間10億ドルを超える売上高を実現しています。詳しくは、www.ugg.com/jp/ @UGGJAPAN #ugg12x12をご覧ください。【ABOUT UGG@mos】18歳から25歳のファッション感度の高い消費者をターゲットにし、UGG(R)ブランドが誕生したカルフォルニアのDNA(モダンさと自然の融合)をモチーフに、ストリートのテイストをミックスしたデザインで設計。本ショップでは、UGG(R)のブランドの靴、アパレルや雑貨はもちろん、12×12 Collectionなど限られた販路でのみ流通される商品などを展開。また、UGG@mosでのみ販売されるストリートマーケットをターゲットに開発された限定商品もラインアップ。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年10月03日小栗旬が、2年後の2022年に放送される第61作大河ドラマで主演を務めることが決定。北条義時を描く「鎌倉殿の13人」を、大河ドラマ3作目となる三谷幸喜が執筆する。もうすぐ放送スタートする長谷川博己主演「麒麟がくる」、来年の吉沢亮主演「青天を衝け」に続く第61作大河ドラマは、華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に権力の座を巡る男たち女たちの駆け引き、源頼朝に全てを学び、武士の世を盤石にした二代執権・北条義時を描く物語。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都鎌倉を舞台に繰り広げられるパワーゲームで、義時はどんなカードを切っていくのか。「新選組!」「真田丸」の三谷さんが、予測不能のエンターテインメントを届ける。これまでにも、「天地人」「西郷どん」など多くの大河ドラマに出演していた小栗さん。今回主演に決定し「1年半にも亘(わた)り、ひとつのテーマ、一本のドラマに出演するという大河ドラマの経験は、生涯一度は体験したい……体験しなければならない……僕にとって俳優としての大きな関門であり、夢であり、挑戦であり、恐れさえ覚える覚悟の要る仕事です」とその思いを明かす。その一方で「2年後40歳という節目の年に放送される大河ドラマを演(や)れることに幸運と興奮と、大きな喜びを感じています」と期待を語り、「ましてや3度目の大河脚本となる三谷幸喜さんの練熟した筆先が、どんな義時像を描き出すのか……また僕自身、どうすれば皆さんの期待を裏切らない義時を演ずる事が出来るのか……など、今から想像するだけでワクワク胸躍る思いです」と現在の心境を述べた。<ストーリー>平家隆盛の世、北条義時は伊豆の弱小豪族の次男坊に過ぎなかった。だが流罪人・源頼朝と姉・政子の結婚をきっかけに、運命の歯車は回り始める。1180年、頼朝は関東武士団を結集し平家に反旗を翻した。北条一門はこの無謀な大博打に乗った。頼朝第一の側近となった義時は決死の政治工作を行い、遂には平家一門を打ち破る。幕府を開き将軍となった頼朝。だがその絶頂の時、彼は謎の死を遂げた。偉大な父を超えようともがき苦しむ二代将軍・頼家。“飾り”に徹して命をつなごうとする三代将軍・実朝。将軍の首は義時と御家人たちの間のパワーゲームの中で挿げ替えられていく。義時は、2人の将軍の叔父として懸命に幕府の舵を取る。源氏の正統が途絶えたとき、北条氏は幕府の頂点にいた。都では後鳥羽上皇が義時討伐の兵を挙げる。武家政権の命運を賭け、義時は最後の決戦に挑む…。2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は2022年1月~12月NHKにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年01月08日「シティーハンター」で多くの人たちを魅了する漫画家・北条司が初の総監督を務める“実写映画”『エンジェルサイン』の製作がスタートしたことが分かった。現在、「シティーハンター」の新作アニメーション映画、現代の新宿を舞台に完全新作オリジナルストーリーを展開する『劇場版シティーハンター 』が公開中。興行収入は13億円を突破、観客動員数は100万人に迫る勢い。そんな本作の原作者・北条氏が総監督を務める今回の映画は、北条氏も審査員を務める“言葉の壁”を取り払った世界最大級の漫画オーディション「サイレントマンガオーディション」に寄せられたストーリー数編と、自身によるオリジナルストーリーを加え、大きなひとつの“愛のものがたり”を描き出す。これまで14回開催され、108の国と地域から参加クリエイター3580名、6249編もの作品が寄せられている「サイレントマンガオーディション」。先んじて実施されていた「月刊コミックゼノン」が主催する国内向け「サイレントマンガオーディション」からは、錦戸亮主演でドラマ化された「トレース 科捜研法医研究員の追想」の古賀慶らがデビューしており、若き漫画家の登竜門にもなっている。「キャッツアイ」や「シティーハンター」で知られ、2001年からは「エンジェル・ハート」を連載し、シティーハンターのもうひとつの物語を描いている北条氏。今回総監督を務めることについて、「マンガを描くのとは違い、映画制作はとても新鮮です。気を引き締め、粛粛と臨んでいきたいと思っています」とコメントしている。なお、現在映画公式ウェブサイトがオープンしているものの、公開日、詳しいストーリーなどはまだベールに包まれたままだ。(cinemacafe.net)
2019年03月20日横尾忠則の限定アートショップが、2018年12月26日(水)から12月31日(月)まで、伊勢丹新宿本店1階=ザ・ステージにオープンする。現代日本を代表する美術家で、国際的な舞台でも活躍する横尾忠則。伊勢丹新宿店では2016年、2017年にも限定ショップを開催し、好評を博した。今回はシルク刷りポスター、版画、グッズ、アパレルを展開。入手困難な名作ポスターをはじめ、新年に欠かせない縁起物を描いたTシャツや今治タオル、初日の出をイメージしたようなプレート、魔除け猫フィギュアストラップなどが並べられる。【詳細】横尾忠則 限定ショップ期間:2018年12月26日(水)~12月31日(月)場所:伊勢丹新宿本店1階=ザ・ステージ住所:東京都新宿区新宿3-14-1アイテム例:・日の本の猫(1996年) シルクスクリーン 325,000円+税・鎮守氷川神社・素戔烏尊(1998年) シルクスクリーン 325,000円+税・Tシャツ(Yebisu/Crane) 各10,000円+税・New Year Plate 2019 10,000円+税・The Sun(半月プレート) 10,000円+税・今治産アートタオル(Yebisu/Crane) 各1,500円+税・魔除け猫フィギュアストラップ 各980円+税【問い合わせ先】伊勢丹新宿本店5階=アートギャラリーTEL:03-3352-1111(大代表)
2018年12月24日横尾忠則のポップアップショップが、12月26日から伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージにオープンする。日本を代表する美術家で、国際的な舞台で活躍する横尾忠則のポップアップショップには、入手困難な名作ポスターをはじめ『日の本の猫(1996年)』や、『鎮守氷川神社・素戔烏尊(1998年)』など、新年を迎えるのに思わず欲しくなる吉祥絵柄のポスター、、オリジナルプリントTシャツ、魔除け猫ストラップなど一年に始まりには欠かせない縁起物グッズを一堂にそろえる。魔除け猫フィギュアストラップ 各980円横尾忠則の圧倒的なパワーを浴びて、劇的な2019年を迎えよう。【開催情報】横尾忠則 POP UP SHOP会期:12月26日〜31日場所:伊勢丹新宿店本館1階=ザ・ステージ
2018年12月20日横尾忠則が描く"死後の世界"をテーマにした展覧会「横尾忠則の冥土旅行」が、神戸・横尾忠則現代美術館にて、2018年2月24日(土)から5月6日(日)まで開催される。横尾忠則がグラフィックデザイナー時代から現在にいたるまで、一貫して関心を持ち続けてきた"死後の世界"。「横尾忠則の冥土旅行」は、"死の側から生を見る"ことで自らの生き方を見つめてきた彼のまなざしを、追体験することができる展覧会だ。ダンテ『神曲』をイメージしたヌード写真1970年に雑誌『平凡パンチ』誌上で発表したヌード写真は、横尾の愛読書である西洋文学の傑作・ダンテの『神曲』をイメージした作品。『神曲』は、主人公ダンテが、生きながらにしてあの世へ迷い込み、地獄・煉獄・天国をめぐる物語だ。横尾はこのイメージを、19人の裸の女性たちが森や湖、建設中の山荘、砂利道、和室など富士山麓を舞台に繰り広げる様々な場面に投影し、ユートピア的風景を映し出した。展覧会では、その他にも『神曲』から影響を受けた絵画を展示する。死と生が共存する「赤」のシリーズ1996年に端を発する「赤」の絵画シリーズは、横尾が少年時代に見た空襲で染まった真っ赤な夜空を原風景としつつ、輝く星々や蛍の光、生まれ落ちる赤子といった生のモチーフを散りばめ、死と生が表裏一体であることを示唆している。会場には赤のシリーズを中心に、横尾作品に欠かせない「赤」を使用した1980年代から2000年代までの絵画、約40点が登場する。展覧会ではその他にも、人物の後姿をモチーフとした作品群や、最新作となる女性のポートレートを描いた絵画シリーズなどが展示される。最新作をモチーフにしたワークショップもまた3月24日(土)には、最新作に登場する女性像をモチーフにしたワークショップを開催。キャベツや蛙、髑髏やトイレットペーパーで顔が覆われた女性をイメージした仮面を作り、「○○の女」に変身して肖像写真を撮影する。さらに3月10日(土)、4月7日(土)、4月21日(日)には、学芸員によるキュレーターズ・トークも実施される。【詳細】兵庫県政150周年記念事業 開館5周年記念展「横尾忠則の冥土旅行」期間:2018年2月24日(土)~5月6日(日)開館時間:10:00~18:00(金・土曜日は20:00) ※入場は閉館の30分前まで休館日:月曜日 ※4月30日(月・振休)は開館、5月1日(火)は休館場所:横尾忠則現代美術館住所:兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30TEL:078-855-5607(総合案内)観覧料:一般700(550)円、大学生550(400)円、70歳以上350(250)円、高校生以下無料※( )内は20名以上の団体および前売料金、ただし70歳以上は前売はなし。※前売券は2月23日(金)までローソンチケット(Lコード:54364)および楽天レジャーチケットで一般、大学生のみ販売。※ローソンチケットおよび楽天レジャーチケットは当日券(一般、大学生のみ)も販売。 ※障がい者(70歳以上除く)は各観覧料金の半額、その介護者(1名)は無料。※割引を受ける人は証明できるものを持参の上、会期中美術館窓口で入場券を購入。■ワークショップ「○○の女 ーヨコオ流・仮面変身術」講師:横尾忠則現代美術館スタッフ日時:3月24日(土) 13:30~16:00会場:横尾忠則現代美術館 オープンスタジオ定員:20名参加費:無料申込:美術館ホームページの申込フォームより受付。応募者多数の場合は抽選。申込締切:3月10日(土)■キュレーターズ・トーク講師:横尾忠則現代美術館学芸員日時:3月10日(土)、4月7日(土)、21日(日) 14:00~14:45会場:オープンスタジオ参加費:無料 ※要展覧会チケット
2018年01月30日KEY BEAUT.Y./紙にシルクスクリーン/2017現代日本を代表する美術家・横尾忠則のポップアップショップが、10月4日から17日まで伊勢丹新宿店本館5階=アート&フレームにオープンする。1960年代から活動を開始し、映画や芝居のポスター、本の装丁などのグラフィックデザイン、また劇作家・寺山修司が結成した劇団「天井桟敷」の美術担当なども手がけてきた横尾忠則。その後、画家として「滝」や「Y字路」といった現在世に多く知られる作品を生み出した。今回の伊勢丹新宿店でのポップアップは、2016年に次ぐ2度目の開催。会期中は、最新作「KEY BEAUT.Y.」を始めとする版画作品、さらに今では入手困難なかつての名作ポスター約40点の他、新作グッズが登場。強烈な個性の光る横尾の世界を、本このポップアップで堪能してほしい。【イベント情報】横尾忠則 POP UP SHOP @ ISETAN会期:10月4日~10月17日会場:伊勢丹新宿店本館5階=アート&フレーム
2017年10月05日ディーゼル(DIESEL)の日本上陸30周年を記念し、ディーゼル×ポーター(PORTER)×横尾忠則のトリプルコラボレーションアイテム「DIESEL × PORTER ARTWORK by TADANORI YOKOO」が登場。2016年11月24日(木)より発売される。登場するのは、サイドアジャスターを調整することで容量が変えられるアウトドアテイストの「バックパック」、ポーターのアイテムの中でも人気を誇る「ウエストバッグ」のほか、3way仕様のブリーフケース、ウォレットなど全6アイテム。いずれも、ディーゼルが厳選した漆黒の日本製デニムと柔らかな感触のボンディング素材を使用し、軽量&強度に優れているのが特徴だ。またプリントされた存在感のあるグラフィックは、横尾による「具象と抽象が絡み合うアラビアン・ナイトのイメージ」を表現したものとなっている。なお、渋谷のディーゼル アート ギャラリー(DIESEL ART GALLERY)では、2016年11月25日(金)から2017年2月10日(金)まで、横尾忠則の期間限定ストアをオープン。今回のコラボレーションアイテムを先行販売するほか、入手困難だった名作ポスターや新作グッズなどを展開する。【詳細】DIESEL×PORTER ARTWORK by TADANORI YOKOO発売日:・11月24日(木) ディーゼル アート ギャラリーで先行発売・11月25日(金) 順次全国のディーゼル ストア(一部店舗を除く)、クラチカ ヨシダ 表参道(吉田カバン直営店)・12月上旬 オンラインストア価格:・デイパック 39,000円+税・バックパック 49,000円+税・ウエストバッグ 27,000円+税・3WAYブリーフケース 43,000円+税・ウォレット ロング 16,800円+税・ウォレット 2つ折り 13,800円+税■TADANORI YOKOO POP-UP STORE会期:2016年11月25日(金)〜2017年2月10日(金)会場:ディーゼル アート ギャラリー住所:東京都渋谷区渋谷1-23-16 cocoti DIESEL SHIBUYA B1FTEL:03-6427-5955開館時間:11:30〜21:00入場料:無料不定休※クラチカ ヨシダ 表参道住所:東京都渋谷区神宮前5-6-8TEL:03-5464-1766
2016年11月13日ディーゼル(DIESEL)が日本上陸30周年を記念して、ポーター(PORTER)と美術家の横尾忠則とのコラボレーションコレクション「DIESEL × PORTER ARTWORK by TADANORI YOKOO」を日本限定発売。11月24日に東京・渋谷のディーゼルアートギャラリー(DIESEL ART GALLERY)で先行発売する。同コレクションでは、全6種類のバッグやウォレットを展開。デザインから細部のディテールにまでこだわりぬいて製作されており、素材には表面にナイロンツイル、中間層にポリエステル綿、裏面にポリエステルタフタを採用した、ポーターを代表する柔らかな感触の3レイヤー(ボンディング素材)を使用した。軽量で強度にも優れたボディには、横尾の作品「RK」のプリントが施されている。ラインアップは、デイパック(3万9,000円)、バックパック(4万9,000円)、ウエストバッグ(2万7,000円)、3WAY ブリーフケース(4万3,000円)、ウォレット(ロング/1万6,800円、2つ折り/1万3,800円)の6モデル。なお、同コレクションは11月24日に先行発売された後、11月25日より順次、一部店舗を除くディーゼルストア、ディーゼルオンラインストア、クラチカ ヨシダ 表参道でも発売される。また、ディーゼルアートギャラリーでは11月25日から17年2月10日まで、横尾忠則によるポップアップストアをオープン。同店限定アイテムを先行販売する他、入手困難だった名作ポスターや新作グッズなども展開する。
2016年11月10日現代日本を代表する美術家・横尾忠則のアート作品を集めたポップアップショップが、4月27日から5月8日まで伊勢丹新宿店本館5階のアート&フレームにオープンする。1972年に行われたニューヨーク近代美術館での個展をはじめ、これまでにアムステルダムのステデリック美術館、パリのカルティエ財団現代美術館など世界各国で個展を開催してきた横尾忠則。今回オープンするポップアップショップでは、今では入手困難なかつての名作ポスター作品約40点をはじめ、新作グッズなどが展開される。
2016年04月12日横尾忠則の期間限定アートショップが、再び伊勢丹新宿店に登場。2017年10月4日(水)から10月17日(火)まで開催される。現代日本を代表する美術家で、国際的な舞台で活躍する横尾忠則。2016年4月に行われた1回目のアートショップでは、今や入手困難でなかなかお目にかかることができない、かつての名作ポスターなどが手に入ると好評を博した。今回の限定ストアでは、2017年最新作「KEY BEAUT.Y.」と「Let’s eat」の作品展示や、名作ポスター約40点、新作グッズも登場。その個性を世の中に強烈に印象付ける横尾忠則の世界を楽しんでみて。【詳細】横尾忠則 期間限定アートショップ会期:2017年10月4日(水)〜10月17日(火)会場:伊勢丹新宿店本館5階=アート&フレーム住所:東京都新宿区新宿3-14-1
2016年04月11日