吉高由里子主演で現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」より、本郷奏多と金田哲(はんにゃ.)の“君かたり”が公開された。本郷さんが演じるのは、65代天皇だったが出家した花山院。「常々周りの人たちに振り回されてしまっているな」と彼の人生をふり返った本郷さんは、「共感できる部分は難しくてあまりないかもしれないんですけど、常に人に利用されたり、ひどいことをされたりみたいなところが多々あったので、そこは同情できるように組み立てていった」とコメント。また、今回の“長徳の変”については「一つ大きなテーマとして、ちょっとかわいそうな人だなというか、周りに振り回されたりとか、望まないことをどんどんどんどん引き起こしてしまう、ちょっとそういう点を大事に演じた」と語った。そして道長や公任の友人である藤原斉信役の金田さんは、騒動を道長(柄本佑)に伝える場面をふり返り、「本当におそろしい男だなと自分で演じていても思います」と印象を話し、「伊周、隆家、ひいては道隆さんにも本当にすみません。ただその分、斉信は偉くなりますっていう感じですかね」と謝罪するコメントも収録されている。第20回「望みの先に」為時(岸谷五朗)が淡路守に任命され、惟規(高杉真宙)、いと(信川清順)も大喜び。しかしまひろ(吉高由里子)は、宋の言葉を解する父は越前守の方が適任だと考え…。一方、内裏では、花山院(本郷奏多)の牛車に矢を放った一件で、一条天皇(塩野瑛久)が伊周(三浦翔平)と隆家(竜星涼)に厳しい処分を命じた。さらに、定子(高畑充希)は兄弟の不祥事により、内裏をでることを命じられる。絶望のふちに立った定子は…。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~NHK BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~NHK BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年05月19日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原斉信を演じるはんにゃ・金田哲の声を紹介する。――騒動について道長に伝える斉信まず「伊周、隆家ファンの皆さま、すみませんでした」という感じですけども、でもやっぱりあの当時は「これはとんでもないネタを掴んだぞ」「じゃあどこに持っていく?道長だぞ?ということは…そうなるよな」というのは、たぶん普段から思っていないとあの場でパっとできないので、常にそういうことを考えて自分が参議にどうやったら入れるかっていう、日常の習慣的な感じで考えていたんじゃないかなって。そうじゃないとありえないスピード感っていうのが、まさに伊周も隆家も「早すぎる、情報が回るのが」っていうので、おそらく次の日か次の次の日くらいには謹慎を申し付けに行きますから、蔵人頭として「謹慎を申し付ける」って言って、そのあと貴子さんとかに「どうしたらいいですか?」って。「私のもっと上のお話なので…」っていう、そこでもまたタヌキやっていますから。なので本当に恐ろしい男だなと自分で演じていても思います。なので伊周、隆家、ひいては道隆さんにも本当にすみません。ただその分、斉信は偉くなります、っていう感じですかね。――ききょうに「中宮は見限れ」と伝えるシーン時勢を読むのがすごくうまいので、好いた女子のところにそういうふうに報告をするのは当然というか、自分が気にかけている特にききょうに対しては「時勢を読めよ」というメッセージと「もう中宮じゃないぞ、次はどこかわかるだろ?」。でもききょうも置かれた環境もありながら、ただそこは残酷になってほしいっていう恋心もあり、時代の流れ「こっち来い」っていうふうに誘っているんですけど、ききょうはずっと(定子と)一緒にいたいんじゃないですかね。だから結局、振り回されているのはこっちなんですけど。なのであんなこと本当なら言っているのバレたらまずいんですけど、それでも言うっていうことは未練タラタラ。むしろ遊んでやるつもりが本気になっちゃってますね、そんな感じがします。
2024年05月19日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、花山天皇を演じる本郷奏多の声を紹介する。――花山天皇を演じきって天皇に即位する前からそして退位して、出家してっていうところすべて演じましたけど、なんか常々周りの人たちに振り回されてしまっているなという感じで、きょうとかもそうですし、終わったところもそうですし、若くして天皇になってしまったがゆえに、いろんな人に振り回された人生だったなと思いますかね。――『光る君へ』の花山天皇についてもっと境遇が違えば、たぶん全然違った立ち位置になっていた人だと思うので、最愛のよし子を失ってから徐々に徐々にいろんなものが崩れていってしまって、でもそこがなんか…。だからこそ花山天皇にちょっとかわいそうだなと感情移入できるところだと思うので、共感できる部分は難しくてあまりないかもしれないんですけど、でも常に人に利用されたり、ひどいことをされたりみたいなところが多々あったので、そこは同情できるように、というか組み立てていった感じですかね。――第二十回の長徳の変を演じて僕の中で一つ大きなテーマとして、ちょっとかわいそうな人だなというか、それこそ周りに振り回されたりとか、望まないことをどんどんどんどん引き起こしてしまう。ちょっとそういう点を大事に演じた感じですかね。
2024年05月19日気になる彼が心を許してくれていたらうれしいですよね。今回は、男性が心を開いていることがわかる行動について紹介します。将来を語ってくれる自分の夢や将来に対する希望は、誰にでも話すことではないですよね。彼があなたに将来のことを語るのは、あなたには話してもいいと心を開いているからかもしれません。アドバイスを求めてくるアドバイスがほしいときは、信頼できる人に求めますよね。彼があなたに「この問題についてどう思う?」と意見を求めるようなら、彼はあなたを信頼しているのでしょう。素の自分を見せてくれる男性の多くは、女性の前では自分をよく見せようとすることが多いです。しかし、心から信頼できる相手には、自分の弱さなどを見せることができます。彼があなたに素の自分を見せてくれるのは、あなたに心を開いているからでしょう。悩みを相談してくれる信頼している相手でないと、悩みを打ち明けようと思えないですよね。彼が悩みを打ち明けてくれるのは、あなたを信頼し心を許しているからでしょう。その信頼にこたえられるように、彼に真剣に向き合ってあげられるといいですね。彼との距離がもっと縮まるかも男性は、心から信頼する女性には、普段は表に出さない一面を見せます。彼があなたに心を開いてそのような面を見せてくれているなら、彼との距離をもっと縮められるかもしれませんよ。(Grapps編集部)
2024年05月16日「そりゃモテるわ…」男性が心を奪われる【ステキな女性】とは?気になる彼が自分に心を寄せてくれたらうれしいですよね。今回は、男性が心を奪われる女性の特徴について紹介します。認めて寄り添ってくれる「力がたりず仕事で苦労して、結果的に悔しい思いをしたんです。そのとき彼女が『そんなふうに思わなくていいよ。がんばったんだから』と言ってくれました。その優しさに助けられました」 (30代/男性)仕事などがうまくいかないと、落ち込んでしまいますよね。そのようなときに、自分を認めて寄り添ってくれると、その相手に好意を抱くことは多いのではないでしょうか。うまくいかない状況の彼のことも認めて寄り添ってあげられると、彼はあなたを自分の理解者であると実感し、心惹かれるようになるかもしれませんよ。困難な状況でも冷静に対応できる「彼女は何か困ったことがあっても動じないんですよ。周囲がパニックになっても、自分の頭で考え行動できる女性なんです。騒いだり他人を責めたりせず解決のために動けて、本当にかっこいいです」(30代/男性)困難な状況に遭遇すると、その人の真の姿が露わになります。そのような状況でも取り乱さず冷静に対応できる人は素敵ですよね。落ち着いて冷静に対応できる女性に、男性は心強さを感じ、惹かれていくのかもしれません。自分を大切にしている「自己管理ができている女性は素敵だなと感じます。荒れた暮らしを送る女性は素敵だとは言えないですよね。自分のことを大切にし、目標に向かい努力してる女性はとても魅力的です」(20代/男性)自己管理がしっかりしていて、自分を大切に扱い磨いている女性を、魅力的だと感じる男性は多いです。自分自身を大切にし、丁寧に暮らすことを意識してみるといいかもしれませんね。自分を磨いて女性の内面の魅力に気づくと、心を惹かれる男性は多いようです。自分を大切にして、内面を磨いていけるといいかもしれませんね。(愛カツ編集部)
2024年05月15日吉高由里子が紫式部を演じる現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」より、藤原道長役の柄本佑、源俊賢役の本田大輔の“君かたり”が、公式サイトにて公開された。第19回では、右大臣に任命され、公卿の頂点となった道長。柄本さんは「第18回までの道長から第19回って、自分としてはちょっと第二期に入るというか、見た目と共にちょっとハッキリした感じに、変わったように見えるかも」と語る。道長に権力が移るのを冷静に見定め、頭角を現していく明子(瀧内公美)の兄・源俊賢について、本田さんは「戦略があったりとかそういうことではなく、正しいと思うところにひかれて、そこに知りたくてついていくっていうような人物」「明子とはちょっと逆な感覚を持っている」と分析。また、伊周(三浦翔平)・隆家(竜星涼)に近づくシーンをふり返り、「敵視しているわけでもなく、正直なことを正直に言いに行っただけ」と説明し、「恩義・礼儀をしっかり持ったうえでやるっていうのを今回テーマに決めていたので、セッションしている感じ」と話している。第19回「放たれた矢」あらすじ道長(柄本佑)が右大臣に任命され公卿の頂点に。これを境に、先を越された伊周(三浦翔平)との軋れきが高まっていく。一方、まひろ(吉高由里子)は、ききょう(ファーストサマーウイカ)のはからいで内裏の登華殿を訪ねることに。定子(高畑充希)との初対面に緊張する中、一条天皇(塩野瑛久)も現れ…。ある夜、隆家(竜星涼)は、女に裏切られたと落ち込む伊周を強引に女の家へ連れていく。これが大事件へと発展することに。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~NHK BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~NHK BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年05月12日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、源俊賢を演じる本田大輔の声を紹介する。――源俊賢について僕なりにちょっと調べさせていただいて、複雑な過去があるというか、源高明さん、父が失脚して、その失脚したのを目の当たりにして深い傷を心に負い、そこからたぶんいろいろ学ぼうと自分でしたんでしょうね。それで結局は父からの英才教育というものもあって、どんどんどんどん知恵と確かな目をつけていって、大人になり今になり、そうすると今度は世の中を良くしていこうという正直な方が勝っているような気がしていて、なんか戦略があったりとかそういうことでなく、正しいと思うところにひかれて、そこに知りたくてついていくっていうような人物かなと思っています。なので明子とはちょっと逆な感覚を持っている兄ちゃんなんじゃないかなと思っていますね。――藤原道長についてまず道長という人物を知ろうと思ったとしても、柄本佑という素晴らしい俳優の残像がずっと頭につき、僕の中では柄本佑さんがもう道長なんですね。彼のバックボーンもものすごいものがあるので、正直言って「ただものではない」と。それで彼が演じていらっしゃる道長に対して、僕がいうセリフ「ただものではない」。これは僕が「こういう事言いたかった」っていうのがあったので、本当ただものではない人に対して「ただものではない」と言えたことがとてもうれしいですね。――伊周、隆家に近づくシーンきっと俊賢は、別に敵視しているわけでもなく、正直なことを正直に言いに行っただけのような気がしていて、いろいろ調べるとやっぱり伊周に対してもものすごく恩義というか、いろいろ持っていたとそういうものを知って演じるのと、知らずに演じるのはまた違うのかなと思って、ただ単に攻撃的にセリフを言うではなく、やっぱりどこかしらの恩義、それから礼儀をしっかり持ったうえでやるっていうのを今回テーマに決めていたので、セッションしている感じがあって、とても楽しかったです。
2024年05月12日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原道長を演じる柄本佑の声を紹介する。――右大臣になった道長自分が今、この右大臣という立場に持ち上げられるっていうのは、道長自体としては「絶対に僕はそんなに政治の方にいくタイプじゃない」というか、上の兄貴2人がそっちのほうに向かっていって、僕自体はそこまで政治には噛んではいかないだろうというふうなところでやっているというところからまひろとの約束もあるし、あとはやっぱり兼家さんに、お父さんに「政とは家だ」って言われて、共感はできないけど、やっぱり感じ入るところはあるというか、その2本の柱で政治に向かっていけるのかなっていうふうにはちょっと思っていて、そんなところで状況の変化みたいなものが起きているんじゃない感っていうふうに思いました。――これまでの関白とは異なる道兄貴たちは家さえ守って、どんどんどんどん繋げていくことって言っていたけど、でも家をこうやって、どんどんどんどん繋げていくことっていうのは、民の生活もちょっとずつ豊かになっていくということと、同時にあるっていうふうに考えているんじゃないかなって、道長としては偉くなりたいとかっていうことだけじゃなくて、実際に現場に行って自分も一緒にそこで考えるというふうなこと。だから道長としてはそういうふうに思っているんだけれども、そこに至るのは兄貴2人だろうと思っていたんだけど、たまたま自分が右大臣という立場にいきなり任命されて、だからそうなって非常にたくさん考えたんじゃないかと思いますね、道長さんが。だからそこのところで「あぁ、どうしよう悩んで…」っていうんじゃなくて、むしろ「よし、やるぞ」というふうな気持ちで。だからわりとさっきのところなんかも、他の人とは違う道を俺は行くっていうのも、わりと明確にちゃんと言って、どうだろう…見ている人がどう思うかわからないけど、第18回までの道長から第19回って自分としてはちょっと第二期にはいるというか、見た目とともにちょっとハッキリした感じに変わったように見えるかもわからないですね。
2024年05月12日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原道兼を演じる玉置玲央の声を紹介する。――藤原道兼を演じきって良くも悪くも道兼像っていうのを掴めないまま撮影が進んだし、きょうのアップの日を迎えたなって思っているんです、正直。それは逆に言うと、大石先生が書いてくださった台本の道兼に乗っかって、かつ自分が台本を読んだうえで「こういうお芝居をやりたい」「こういう道兼像をやりたい」っていうのを貫いていけば、結果道兼のキャラクターが出来上がるんじゃないかなと思って、結構神頼みじゃないですけど、やってきたなっていう節はあるんです。だから未だに道兼ってどういう人間だったんだろうって、掴めていないような気がしていて、ちょっとずるいですけど、視聴者の皆さんに委ねているみたいな節もありますし、でもその中でも決定的だったのはやっぱり道長と、僕はその台本を詠んだあと、撮影を実際やってみて心が通じ合ったなって思った瞬間があって、そこがやっぱりすごい道兼のターニングポイントだったんじゃないかなって思うんですよね。親から愛されたいとか、認められたいとか、兄弟と比べられてっていうこじらせちゃっている感覚、思いがこの物語の主軸になっている道長によって知らず知らずのうちに矯正されていったというか、人らしい気持ちを心を手に入れていったような気がしていて、最終的に道兼が、道兼自身も変わったところはありますけど、道長のおかげで真っ当な人間になれた、させてもらえたような気がしているんですよね。――道兼の最後の思い史実うんぬんはちょっと置いておいて「関白として活躍したかったな」とか、それこそ「道長にもっと兄としていいところを見せたかったな」みたいなことは全然なくて、あくまで撮影していた自分の感覚ですけど、最終的には「道長ごめん」っていう感情が強かったんですよね。「助けてくれたのに、こんな結末を迎える俺、ごめん」みたいな感覚がすごい強くて、だからそれはちょっと託す思いとは違うかもしれないですけど、ある種無念な思いなのかな、みたいなものは託しているつもりではいましたけどね。でも本当「申し訳ない、ごめん」みたいな感覚が強かったです。
2024年05月05日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、まひろを演じる吉高由里子の声を紹介する。――藤原道兼の死を知って道兼のせいでもあるとは思うんですけど、母が亡くなったのは。でもどこかで自分のせいでもあるし、どこかで道兼がお母さんにつながる人でもあるし、目標ではないし、目的ではないんですけど、失ってしまった感はあるんじゃないかなって思いましたね。なので道兼自体の無念とか罪とかも、最後は許せないけど、前に進むために受け入れたんじゃないかなと思うような、許すことによって自分が前に進めるような、受け止めたようなまひろがいたようなシーンだなって思いました。
2024年05月05日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原伊周を演じる三浦翔平の声を紹介する。――関白になれなかった伊周いよいよ政権取るぞってときにこうなっていってしまったので、もちろん動揺もありますし、ほぼほぼ確定していたと思っていた矢先の出来事だったので、信じられないという気持ちと、なぜそうなってしまったのかというところから、どんどん絶望に入っていくんですけど、父が取れなかった天下を自分が取らなきゃいけないという使命感もあるし、自分以外じゃダメだっていうところもあるので、それもまたプレッシャーになっていったのかもしれないですね、伊周の中で。すごく今まで由緒正しきというか、非常に優雅で美しい伊周としてやってきたのが、どんどん崩れていく序章です。――父・道隆についてやはり道隆がいなければこうなっていないし、自分の一番信頼する人間であり、父であり、進むべき道の指針を示してくれた人なので「父のようになりたい」「父を超えたい」「父に喜んでもらいたい」という憧れの存在でもあるし、愛してくれる父親ですし、たださっきの(定子に「皇子を産め」と詰め寄る)シーンでは、始まる前に道隆の「皇子を産め」というシーンがあるんですけど、そこを見せてもらってそこをリンクさせたいなという思いがあったので、監督と話して「道隆が乗り移っているかのようなシーンにしてほしいです」とお願いをして撮りました。――一条天皇について定子、妹とくっついてそこでうまくいけば政治を乗っ取れると思っている。野望もあるんですけれど、気持ち的にはやっぱり非常に仲のいい弟のような存在でもあり、ちゃんとした場所では天皇として敬い、周りがいないときには非常に仲のいいシーンもあるので、近しい存在ではあるはずなんですよ。だからこそさっきのシーンで「信頼していたのにそっちなの?」っていう気持ちでもあると思うんですよね。
2024年05月05日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、さわを演じる野村麻純の声を紹介する。――さわを演じきってあっという間だけど、濃厚な時間でした。笑ったり泣いたり、まひろさんをからかったり(笑)。いろんな感情の振れ幅を素直に出したので、本当に「やりきった」という感じもありますし、ずっとまひろ様と一緒にいたので離れがたい気持ちが大きいです。――さわの人生についてまひろ様との出会いが人生の大きな分岐点になっていて、出会っていなかったらさわは琵琶を弾くこともなかっただろうし、字を書くことも土を触るってこともなかっただろうし、本当にいろんな初めての経験をさせてもらえて、学歴コンプレックスというか、そういう気持ちが芽生えて、追いつきたい憧れみたいな存在もできて、いろんな感情を経験できたと思うので、本当に充実した人生だったんだろうなと思います。気持ちの面でいろんなことを経験できて。――まひろたちと過ごしてやっぱり家族団らんのシーンとかは、リハーサルで見ていたっていうのもあるんですけど、羨ましい気持ちもあったと思うし、第12回の庚申待のときだったり、そういう家族のイベントごとっていうのも、きっとさわは自分のおうちでは楽しんでいなかったんじゃないかなと思うので、姉のように慕うまひろのおうちに通うっていうのは、毎回喜びにあふれていたんじゃないかなと思うし、「惟規様、家に婿入りしてくださいませ」「婿入りしてほしいなぁ」っていうさわの言葉には、もちろん惟規さんへの気持ちもあるけど、本当にまひろと家族になりたいっていう思いもあったのかなとは思います。
2024年05月05日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、まひろを演じる吉高由里子の声を紹介する。――琵琶を弾くまひろまひろが琵琶を触るときは、たぶんお母さんとの会話的な感じなんだろうなと思っていて、だからうれしいときも、悲しいときも、苦しいときも、楽しいときも、全部その感情は寄り添ってくれているお母さんに伝えるような気持ちで琵琶を鳴らしているんじゃないかなって思います。――さわについてこんなに慕ってくれて好いてくれる友だちは生まれて初めてなんだと思うから、不思議に思いながら「なんでこんなに自分のことを好いてくれるんだろう」っていう感じで最初はオロオロしていたと思うんですけど次第に友情が深まっていって、すごく大切な友だちになったんじゃないかなって思うし、まさかまさかあそこでお別れなんて思ってないと思うし、当たり前におじいちゃんおばあちゃんになっていく中にも、さわさんはずっといる人だと思っているんじゃないかなと思います。
2024年05月05日現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」より、吉高由里子、三浦翔平、玉置玲央、野村麻純の君かたりが、公式サイトにて公開された。今回の「君かたり」では、この世を去ることとなった道兼役の玉置さんが、「良くも悪くも道兼像っていうのをつかめないまま撮影が進んだし、きょうのアップの日を迎えたなって」と演じきった正直な感想を明かしている。しかしそんな中でも、道兼のターニングポイントになった場面を語り、「道長のおかげでまっとうな人間になれた、させてもらえた」とふり返る様子も。そんな道兼の死についてまひろ役の吉高さんは、「道兼自体の無念さとか罪とかも、最後は許せないけど、前に進むために受け入れたんじゃないかな」とまひろの気持ちを代弁。一方、関白になれなかった伊周役の三浦さんは、「どんどん絶望に入っていく」「どんどん崩れていく序章」と話す。まひろの友人・さわ役の野村さんは、「あっという間だけど濃厚な時間でした」「ずっとまひろ様と一緒にいたので離れがたい気持ちが大きいです」とさわを演じきった気持ちを語る。さらに、「いろんな感情を経験できたと思うので、本当に充実した人生だったんだろうな」とさわについての思いを明かし、吉高さんは「まさかまさかあそこでお別れなんて(思って)ないと思うし、当たり前におじいちゃんおばあちゃんなっていく中にも、さわさんはずっといる人だと思っているんじゃないかなと思います」と語った。第18回「岐路」道隆(井浦新)の死後、一条天皇(塩野瑛久)が次の関白にと命じたのは道兼(玉置玲央)だった。道兼は民のためによい政をと奮起していたが、関白就任の日に倒れ、7日後にこの世を去る。そのころ、為時(岸谷五朗)の屋敷にききょう(ファーストサマーウイカ)がまひろ(吉高由里子)を訪ねてくる。次の関白は伊周(三浦翔平)か道長(柄本佑)かで内裏では話が持ち切りだと聞かされ…。夜、まひろが道長との思い出の場所へ行くと――。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~NHK BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~NHK BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年05月05日吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」の公式サイトでは、藤原道隆役の井浦新、高階貴子役の板谷由夏、2名の“君かたり”が公開中だ。以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。紫式部の人生を描く、大河ドラマ第63作目「光る君へ」。井浦さん演じる道隆は、道長(柄本佑)の兄。映像では「道隆の人間臭さだったり、文化芸術に造詣のある道隆以外の顔がしっかりと描けた」「『光る君へ』の世界の中での藤原道隆という人物を豊かに描くことができたなとは思いました」と演じきった感想を明かす。また、演じる上で“家族”を常に大事にしていたという井浦さん。「一族をいかに続けていくか、栄華を続けていくということが、道隆にとっては一番大事なことなんですよね」と説明し、「家族、一族というものが、道隆のすべてだったんだろうな」と最期に思いを馳せた。そんな道隆の最期のシーンについて、道隆の嫡妻・高階貴子を演じた板谷さんは「なんてロマンチックなんだろう。すごくやっぱりお互い情熱的な恋愛をしていたんだな」とふり返り、「悲しいんだけど、二人で共有する思い出を話し合えるっていう幸せ感もあったし、すごくほわんとしました」とある種の理想の最期だったとも語る。ほかにも映像では、道隆の変化についても話している。第17回「うつろい」あらすじ一命をとりとめたまひろ(吉高由里子)。乙丸(矢部太郎)から道長(柄本佑)が夜通し看病してくれたことを知らされる。道長は民を救うべく疫病患者を収容する小屋を建てようとしていた。そのころ、道隆(井浦新)は体調を崩し衰弱し始める。定子(高畑充希)は兄・伊周(三浦翔平)が関白に準ずる職につけるよう一条天皇(塩野瑛久)に働きかける。対する詮子(吉田羊)は…。そんな中、意外な人物がまひろを訪ねてくる。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~NHK BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~NHK BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年04月28日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、高階貴子を演じる板谷由夏の声を紹介する。――道隆の最期のシーン悲しかったですけど、でもめちゃくちゃ愛した人が私が詠んだラブレターのような歌を最後に詠んで死んていくって、なんてロマンチックなんだろうって思っていました。ロマンチックっていうか、すごくやっぱりお互い情熱的な恋愛をしていたんだなと思って、井浦新くんとも言っていたんだけど、死んでいくときに出会った頃の話を二人でしながら死んでいく夫婦っていよねって話していたの。それなんか、なかなかない気がするんですよね。出会った頃の話をするって。夫婦でもそんなふうに話せることもあまりないし、それを二人で確認しあって「会った頃はこうだったよね」って言いながら片方が死んでいくってすごいなと、その二人の絆がね。大石先生はすごい「二人は大恋愛」って思う気持ちをあそこに込めたんだろうなと思っていたんですけどね。だから悲しいけど、悲しいんだけど二人で共有する思い出を話し合えるっていう幸せ感もあったし、「さようなら」っていうよりも「私たち今まで幸せだったよね」って、二人で共有できる思い出がたくさんあるっていうほど幸せなことはないから、それはすごくほわんとしました。――道隆の変化について台本だと知っているんだけど、そういう嫌な面は私たちには見せていないんですよね、家族には。彼がそういう策略とかやっているのは見ていなくて…、でも知っていると思いますよ。板谷的には台本を読みながら「こんなに変化しているの?」って思いながら読んでいたんですけど、でも貴子も一緒に夫婦ともども、家族ともども一緒にあがりたいっていう野心というか、欲はあったはずだから「いけいけ~!」って感じだったんじゃないですかね。それを止めてなかった気がする、この時代の女性って位が高いほうがいいって思い込んでいるところがあるから「うちの旦那いけ~!」って感じだったんじゃないかな。
2024年04月28日大河ドラマ『光る君へ』(毎週日曜後8:00NHK総合ほか)キャストの撮影現場からのコメントを届ける「君かたり」が、同局の公式サイト内で更新された。今回は、藤原道隆を演じる井浦新の声を紹介する。――藤原道隆を演じきって撮影に入る前にイメージしていた道隆よりも大石さんがつくっていく道隆っていうのは、それ以上に豊かな人物像を描いていて、最初は文学や武道、芸事とかそっちの方の引き出しをどんどんどんどん使っていくような役になっていくかと思いきや、終わってみたら自分の中でイメージてきていなかった不器用さというか。政に関して得意じゃないっていうところをしっかりと描いてくださっている道隆の人間臭さだったり、文化芸術に造詣のある道隆意外の顔がしっかりと描けたっていう、実際はどうかということではなく『光る君へ』の世界の中での、藤原道隆という人物を豊かに描くことができたなとは思いました。――道隆の最期への思い『光る君へ』の世界の中で道隆を演じてきて感じていたのは一点ですね。やっぱり一族、家族への思いであり、呪縛であり、でもその家族というものを道隆を演じるうえでは常に大事にしていました。お酒に溺れても、権力に溺れたとしても道隆の根底にあるのはやっぱり家族であって、父上から学び教えられて、手本にしてきた父上のような政。道隆の中では教科書は父上なので、やっぱりそこも親子という関係からなっているので、父上から教えられたことは一族をいかに続けてくか、栄華を続けていくということが道隆にとっては一番大事なことなんですよね。だから自分が家族を持ったら、今度はそれを息子、今度はその孫へいかに渡していけるか。本当にそこだけを大事にしていた。だから本当に政は不得意な道隆ですけれども家族、一族というものが道隆のすべてだったんだろうな、というふうに感じます。
2024年04月28日生見愛瑠が主演する「くるり~誰が私と恋をした?~」の3話が4月23日放送。記憶を失う前のまことは“ストーカー”に追われていた!?視聴者の間に考察合戦が繰り広げられている。記憶を失い世界が“くるり”と変わったヒロインの前に3人の男性が現れ、恋の四角関係が幕を開ける…“恋の相手”と“本当の自分”を探すラブコメミステリーとなる本作。事故で記憶を失った緒方まことを生見さんが演じるほか、まことの自称“元カレ”である西公太郎には瀬戸康史。まことの同期・朝日結生には神尾楓珠。まことに近づく若手起業家の板垣律に宮世琉弥。まことのマンションの向かいの部屋に住む平野香絵に丸山礼。まことが弟子入りしたリングショップ「gram」の職人・立川杏璃にともさかりえ。「gram」で働く早瀬類に高野洸といったキャストが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。自分が事故に遭った場所を見に行きたいと言い出すまこと。それを聞いた公太郎は表情を変え「また足滑らせて落ちそうだから」と言って彼女に同行。事故現場となった階段がある神社にはなぜか朝日もいて、まことは2人を香絵が働くカフェに連れて行く。カフェで公太郎は事故に遭う前、まことが自分の店に駆けこんできたことがあった。誰かに尾けられるようだったと明かし、まことは「ストーカー?」と聞き返す…。今回のエピソードではまことが事故現場が公太郎のランニングルートで、事故の際も近くを公太郎が走っていたことや、朝日と律もまた現場付近にいたことが明かされた。SNSでは「あの事故現場に全員いたというのは、どういう状況なのか。どう転ぶのか」「今のところ誰がストーカーでも誰が指輪をプレゼントされるはずの人でもおかしくない」「朝日か律がストーカーなのかな?どっちも怪しい……」といった反応が上がる。“ストーカー”が誰なのかについては「瀬戸君派なのだけど、一番優しい人が実は一番怖いって展開を私は恐れている」「これで公太郎がストーカーだったらストーリー的にはいいかもだけど、私、泣くよ?」「公太郎さんは全てにおいて圧倒的にカッコ良すぎるんだが、だからこそなんか怪しくもある」と公太郎を疑う声が上がる一方で、「律くんはわかりやすく怪しいけど、実際のところ朝日が怪しくないか?って思わされるところ出てきたな」といった考察も。そんな朝日には「圧倒的に脈なしの朝日かわいそうに見えてくる」などの声も送られる。また、まことが「gram」で修行していることを突き止め店に現れるなど今のところ最も“ストーカー”度の高い律だが、店を出た後ふと見せた表情に多くの視聴者が注目。「アクセサリーショップを出た後の律くんの切ない泣きそうな顔にグッときて私も泣きそう」「切ない顔の律がずっと頭に残ってる、、、」「律くんが時々見せる切なげな表情がとても気になります」などといった感想が多数投稿されている。【第4話あらすじ】そんななか、まことはた律から突然デートに誘われる。律が指定した日付は偶然にもまことの誕生日。仕事帰りに公太郎の元を尋ねたまことは、公太郎が元カレなのに自分の誕生日を覚えていないことにショックを受ける。一方GWの予定を聞いてきた朝日には、律と出かけることを隠し仕事が忙しいと返信する…。「くるり~誰が私と恋をした?~」は毎週火曜22時~TBS系で放送中。(笠緒)
2024年04月24日大河ドラマ「光る君へ」より、ファーストサマーウイカ、財前直見、益岡徹の君かたりが公式サイトにて公開された。吉高由里子が紫式部を演じる本作。今回公開された映像では、ききょう(清少納言)役のファーストサマーウイカさんは、藤原定子(高畑充希)について、「『推し』の感覚にすごく近いんじゃないかな。娘でもなく、恋人でもなく、けど命を懸けてお守りしたいとか、最大の雇い主ではあるけれども」とし、“清少納言”という名について「すべてを背負った名前で宮中に入るっていうのがぐっとくるというか。『あなたの今までの人生を背負って学んだものとかをすべて持ってきて、宮中で私の力になってね』って言われたような気がして」と女房になるシーンをふり返っている。財前さんが演じているのは、兼家(段田安則)の妾である藤原寧子。和歌に長け、兼家との日々を「蜻蛉日記」として残した彼女。この「蜻蛉日記」は、まひろ(紫式部)も幼いころから読み込んでおり、そのことを知り、「まひろが歌を詠んでいく人になるきっかけみたいなことになるので、すごく重要な役割をいただいたなと思っていて」「先輩なんだけど、ちょっとお母さんの面影を見るみたいなシーンなのかな」とコメント。倫子(黒木華)の父・源雅信役の益岡さんは、雅信の最期について「婿殿(道長)に対して皮肉なことを言うんですけれども、あれも本当はそうしたかったけど、その出発点は娘かわいさの発想」「家族を大事に思った人間なんだなっていうのをすごく感じました」と語っている。第15回あらすじ道隆(井浦新)は、強引に定子(高畑充希)を中宮にし、詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやった。2年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。道隆の独裁には拍車がかかっていた。伊周(三浦翔平)らに身内びいきの人事を行い、定子のために公費を投じ始める。道長(柄本佑)は兄のやり方に納得がいかない。一方のまひろ(吉高由里子)は、さわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出かける。そこで思いもよらない人物との出会いが…。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年04月14日大河ドラマ「光る君へ」より、主演の吉高由里子、井浦新、信川清順の“君かたり”が公式サイトにて公開された。紫式部の物語を描く本作。公開された映像では、まひろ(紫式部)役の吉高さんは、定子に忠誠を尽くすききょう(清少納言)について“刺激”になる存在だと語っており、「自分では思いもしない発想に感化されたりとかもしたり、それが仕事を探すとかいう切り替えにもなっていくんだと思いますし」とコメント。また、「目標があるというか、目的があるというか、っていう自分をちゃんと見つけられたききょうが羨ましいんじゃないかな」と彼女の生き方についても、まひろの気持ちを代弁した。そして、道長(柄本佑)の才色ともに優れている長兄・道隆役の井浦さんは、父・兼家(段田安則)の後継者指名を受けて、道隆は「一番父上に影響を受けている」とし、「父上が大事に大事に実践してきた思想、自分の家の中で権力をつなげて回していくという、この思想を道隆なりにこれからやっていく」「いよいよ自分なりの政を始められるんだっていう火がつけられるところ」とコメントしている。まひろの弟・惟規の乳母であるいと役の信川さんは、いとまを申し出る場面についての葛藤を語っている。▼第14回「星落ちてなお」仕え先を探すまひろ(吉高由里子)は、土御門殿からの帰りに道長(柄本佑)と鉢合わせてしまう。ある日、兼家(段田安則)は道長らを呼び、道隆(井浦新)を後継者にすると告げる。道兼(玉置玲央)は納得がいかず、激高。やがて兼家が逝去。跡を継いだ道隆が摂政になり、独裁を始める。一方、まひろはたね(竹澤咲子)に読み書きを教えていたが、厳しい現実が待ち受けていた――。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年04月07日※このコラムは『君が心をくれたから』11話までのネタバレを含んでいます。■二人で過ごす、コミュニケーションをとることができる最後の時とうとう最後の五感、聴覚を失うことを目前に控えた雨(永野芽郁)。そんな中、残された時間を最高のものにしようと、太陽(山田裕貴)と二人で思い出の地を巡ります。太陽は雨の心を支える言葉をノートにまとめ、聴覚を失う前に、自分の気持ちを目一杯届けて、いつか五感を取り戻せる日が来るまで、雨の心を少しでも満たせるよう準備を進めていました。最後に二人で訪れたのは思い出のいっぱいつまった高校。太陽が初めて声をかけた場所、赤い傘に入った玄関、太陽が放送テロを起こした放送室。聴覚を失う16時まで、教室で二人は語り合います。二人が出会えて、どれだけこの人生が幸せだったか。しかしやはり太陽の中に残るしこりは消えません。出会っていなかったら、雨は五感を失うこともなかったんじゃないか……。しかし雨は、「大切な思い出をそんな風に言わないで」と感謝の言葉を告げます。五感を失う戸惑いはもうそこにはなく、太陽の幸せを願い、ただまっすぐ前を向く強くなった雨の姿がありました。■太陽にとって残酷すぎる、雨の最後のうそ「プロポーズの時の花火の勝負のお願いを使ってもいい?」そう言って告げられた雨からのお願いは、太陽にとっては残酷なものでした。「もう会いにこないで、二度と思い出さないでほしい。これで私たちの恋はおしまい。さようなら、太陽くん」雨と太陽それぞれが描く「幸せな未来の形」が違っているため、相手を思って考えた一方の決断が、もう一方にとって残酷なものになるもどかしさ。太陽は、いつか五感を取り戻す未来への希望を抱きながら雨と一緒に生きたかった。雨は、自分のことは忘れて太陽には自由に生きて、幸せになってほしかった。どうして「好き」だけじゃ幸せになれないのか。そうして、その言葉を最後に雨は聴覚を失います。約束の16時はまだきていないのに。「太陽の最後の言葉を聞いたら、身を引こうと考えているのに辛くなってしまう」雨はそう考えて、聴覚を失う時間を一時間早く太陽に伝えていたのです。たくさん伝えたいことがあった太陽は、最後の言葉も伝えられず、別れを告げられ、突然のことに戸惑いと悲しみと混乱、絶望、全ての感情でぐっちゃぐちゃになりながら叫び泣き崩れます。あまりに苦しく残酷で、救いのなかった二人のストーリー。それを断ち切るようにやってきた、案内人・日下(斎藤工)。「まだ奇跡の続きがあります」■神・カイジの兵藤会長説ある朝起きると、雨は全ての五感を取り戻していました。そこにやってきたのは司(白洲迅)。雨が五感を失った後、太陽に気持ちを伝言してもらうための伝書鳩役だったはずの彼でしたが、逆に雨に大切な事実を伝えにきたのです。太陽は急性心不全で亡くなっていました。日下から提案された奇跡の続きは、「雨からの心を受け取るか否か」。受け取れば太陽はこのまま生きていける。雨に返せば、太陽の命と引き換えに雨の五感は元に戻るというものでした。なんて残酷な奇跡なのでしょう。究極の選択を迫られ、太陽に心を捧げる決断をした雨は、たくさんの苦悩を味わい、太陽もまた同じように苦しみました。それを乗り越えた先にあったのは、また新たな究極の選択。この二人のように強く結ばれているパターンもあれば、時には日下のように、怪我を肩代わりさせたまま一方が裏切る場合もあります。ありのままの運命に従わせるのではなく、あえて「奇跡という名の苦悩」を与え、極限状態の人の心を不要にかき乱す神が、「賭博黙示録カイジ」の兵藤会長にしか思えなくなってきました。神は「債務者を集めて崖っぷちのゲームをさせ、人間の極限状態を見て楽しんでいる兵藤会長」のように、人間模様を楽しんでいるのか、人間の愛と絆を試しているのか……。■『君が心をくれたから』のタイトルに隠された意味神の悪趣味さはさておき、本来あの事故で亡くなるはずだった太陽。雨のおかげで少し長く生きる猶予時間をもらったのだ、と、太陽は心を返すことを躊躇なく即決します。二人が思い合っていると、奇跡は不幸ではなく、「少し長く生きる時間」としてポジティブに成立するのです。そして、この猶予時間のおかげで、本来かなわないはずだった太陽の「花火師になる」といいう夢もかないました。となると、『君が心をくれたから』のタイトルがここにきてエモさ爆発。高校時代に「太陽が心をくれたから」雨が自己肯定感を取り戻し、生きる意味を見つけました。社会人になってから再会し、「雨が心をくれたから」亡くなるはずだった太陽は生きる時間の猶予をもらって夢をかなえることができました。最後は「太陽が雨に心をくれた」から、雨は強くなり、夢をかなえるために生きていける。「君」がどんどん入れ変わっていくストーリーだったのです。■太陽の夢が全てかなった瞬間日下と取引を交わし、午前0時に亡くなった太陽は、雨へたくさんのメッセージを残していました。太陽からの手紙に従い、雨はアレクサ的な機械に思い出の魔法の呪文を唱えると、そこから流れてくるのは太陽からのボイスメッセージ。本当は聴覚がなくなるはずだったあの日、太陽が伝えようとしていた愛のある言葉がたくさん詰まっていました。出会えた喜び、パティシエの夢をかなえてほしいこと。夢がかなったら雨を降らすから、あの赤い傘をさしてほしい、という新たな約束。ふと雨の腕を見るとあの日太陽にあげたはずの赤いミサンガがついていました。そして、太陽の父(遠藤憲一)からは、「太陽が作った花火の予備があるから雨に見せるよう頼まれている」のだと、桜祭りのあの日、見ることがかなわなかった赤く大きな傘のような花火も見ることができました。その花火でにっこりと微笑む雨。自分の花火で雨を笑顔にしたいというもう一つの太陽の夢もかないました。■全ての伏線が美しく回収されたハッピーエンドその数年後、パティシエとなり、お店を構える雨の姿がありました。お店の名前は「Sun & Rain」で太陽と雨。入り口には思い出のマーガレットが花咲き、雨の制服の第二ボタンには「太陽との思い出の第二ボタン」がつけられています。店内には切れた「赤いミサンガ」や、祖母との思い出の「アラビアンナイト」の本が飾られ、太陽との思い出のお菓子「マカロン」をお客様に出しながら「どれも私の最高傑作ですから」と太陽が語っていた雨の未来像のセリフをそのままに、お客様をおもてなしする笑顔の雨。「太陽くん!夢をかなえたよ!」というメッセージが溢れているような、太陽との全ての思い出が込められたお店です。そして、その瞬間太陽がそれを見ていたかのように優しく雨が降り、雨は赤い傘をさし「二つの約束かなえたよ」とにっこりと微笑みます。太陽がここにいないことだけがとても心残りではありますが、奇跡が与えてくれた猶予時間おかげで雨は自己肯定感を取り戻し、太陽は花火師に、雨はパティシエになるという夢をかなえることができました。視聴者の涙の雨もやまない、感動のラストに爽やかな気持ちでいっぱいです。名ドラマでした。コラムにも付き合いいただきありがとうございました!(やまとなでし子)
2024年03月25日多くの人の支持を集めることが人気のバロメーターである一方、常に評価の目にさらされる宿命にあるのが著名人たち。それぞれの職業観の中で、どのような言葉を支えにして苦境を切り抜けているのか。連載「わたしの金言・名言」は、著名人たちが心の拠り所としている言葉を聞く。第15回は、24日に放送されるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』(21:00~)に出演する飯豊まりえが登場する。1970(昭和45)年に開催された国民的イベント日本万国博覧会(大阪万博 EXPO’70)で働くことを夢見る主人公・朝野今日子(橋本環奈)の青春と、その家族の物語を心温まるタッチで描き上げるヒューマン・ホームドラマである今作。飯豊は、研究者になりたいという夢を抱きながらも父の言いつけ通りお見合いをする、万田千夏を演じる。そんな飯豊が心の支えにしているのは、ある“詩”だという。○■高校生のときに出会った茨木のり子の詩私が心の支えにしているのは、茨木のり子さんの詩「自分の感受性ぐらい」。詩の中にある「ひとのせいにするな、時代のせいにするな」という言葉の通り、うまくいかなかったことを自分の外にあるもののせいにせず、自分をもう一度見つめ直して前を向かせてくれる詩です。高校生の頃に出会って、茨木のり子さんの詩集を集めるようになったのですが、その中でも特に好きです。やはりどうしても、感情が内向的になって、誰かのせいにしたり、時代のせいにしたり、タイミングのせいにしたり、逃げたくなる気持ちが生まれてしまうことがあるのですが、前を向くためには、自分の感受性ぐらい自分で守らないといけないな、と。読み返すたびに、茨木のり子さんに活を入れてもらえるような詩になっています。■飯豊まりえ1998年生まれ、千葉県出身。08年、「avex kids×ニコ☆プチ公開モデルオーディション」でグランプリを受賞し、雑誌『ニコ☆プチ』でモデルデビュー。女優業でも幅広く活躍しており、現在、『Oggi』の専属モデル、『MORE』のレギュラーモデルを務める。近年の主な出演作に、ドラマ『花のち晴れ~花男Next Season~』(TBS)、『家政夫のミタゾノ』第4シリーズ(テレビ朝日)、『岸辺露伴は動かない』シリーズ(NHK)、『君と世界が終わる日に』シリーズ(日本テレビ/Hulu)、『ひねくれ女のボッチ飯』(テレビ東京)、映画『暗黒女子』、『いなくなれ、群青』、『惡の華』、『シライサン』、『くれなずめ』など。近年は、連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)、『ヒル Season2』(WOWOW)、『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ)、『オクトー ~感情捜査官 心野朱梨~』(読売テレビ)、『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ)など。5・6月には、舞台『PARCO PRODUCE 2024 ハムレットQ1』(東京・大阪・愛知・福岡)への出演が控えている。
2024年03月24日永野芽郁が主演した月9「君が心をくれたから」が3月18日の放送でフィナーレを迎え、雨のために太陽が選択した最後の“奇跡”に視聴者から様々な声が寄せられている。永野さん月9ドラマ初主演作となった本作は、主人公がかつて心を通わせた男性のために、自分の心を差し出す宿命を背負うというファンタジーラブストーリー。太陽が作った花火を見ることなく視覚を失ってしまった逢原雨役で永野さんが主演を務めるほか、事故で亡くなるはずだったが雨が五感を差し出すことと引き換えに命を得た朝野太陽に山田裕貴。当初は雨に想いを抱いていたが雨と太陽のことを応援するようになった望田司には白洲迅。密かに花火師になりたいという夢を抱いていた太陽の妹・春陽に出口夏希。太陽と春陽の父で花火師をしている陽平に遠藤憲一。雨と和解した母・霞美に真飛聖。太陽の命を救うのと引き換えに雨の五感を奪う“奇跡”を選択させた案内人の日下に斎藤工といったキャストが出演した。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。残された最後の感覚である“聴覚”を失う最後の1日を迎えた雨は「最後は太陽君と出会った場所に行きたい」と太陽に告げ、太陽が許可を取って母校に向かう。放送室で雨は「夢だったんだ。1日の終わりに太陽君と並んで座って『今日も幸せだったね』って笑い合うの」と太陽に語りかけ「太陽君が隣にいてくれる人生で良かった。この人生で幸せだった」と太陽の出会いに感謝すると、「私のこと二度と思い出さないで」と自らを忘れるよう願いを伝え、その直後に聴覚を失くす。最後に伝えたかった言葉を伝えられないまま、雨が五感全てを失ったことに絶望し放心状態の太陽。そこに日下が現れ「奇跡はまだ終わっていません」と告げる。その後、雨は目覚め五感も戻るのだが、そこに司が訪ねてきて太陽の死を告げる。日下は「雨が差し出した心を受け取るか否か、君の選択を見せて欲しい」と口にし、五感を差し出した雨の心を受け取り天寿を全うするか、自らの命と引き換えに雨の心(=五感)を戻すか選ぶよう促す…というのが最終回のストーリー。太陽は自らの命と引き換えに雨に五感を戻し、雨はパティシエとして成功するという展開だったが、SNSには「君が心をくれたから(そのぶん長く一緒にいれて)僕は後悔なく死ねる」ってことなのね」「ないはずだった君との時間ができた。だからもう心は返すね。なの?」「一緒に過ごせる大切なかけがえのない時間が出来た。だから命をお返しするね…。ってことなんだね」など、タイトルと絡めて太陽が取った選択について語るコメントが続々とアップ。また「雨が降ってる時は太陽出てないもんね。太陽出てる時は雨降ってないもんね。一緒にはならない運命だったのかな」「五感を失った雨と一緒にいるより雨を元に戻して生きていってくれる方が太陽くんはいいよね。こっちの展開のほうがまだ未来はある」など、雨と太陽が結ばれないラストに対して、様々な想いを吐露する声も上がっている。(笠緒)
2024年03月19日仕事で落ち込んでいる時、心の支えや癒しを求めたことはありますか?ときに漫画を読むことで、心を癒し、前向きな気持ちに導いてくれることもあるようです。今回MOREDOORでは、投稿者から寄せられた『仕事で落ち込んでいるときに読んでいる人にオススメしたい漫画』を紹介します。※当事者の声はさまざまです。あくまで一例として、ご参考にして頂ければ幸いです。Mさんがオススメしたい漫画漫画『雑貨店とある』▼あらすじとある町にある1軒のお店。そこはのんびり店長としっかり者の男子高校生が迎えてくれる美味しいスイーツが密かな人気の雑貨店。疲れたサラリーマン、自信がないOL、学校へ行けない少女、家族と似ていないと悩む少年……そんな彼らを癒やしてくれる本日のメニューは!?(amazon.co.jpより引用)Mさんも仕事で失敗したことが……仕事で失敗した時に「なんでこんなミスをするんだ」と自己嫌悪に陥りました。ですがこの漫画を読んで、全体的に優しいタッチのイラストと、のんびりした時間が流れたストーリーにトゲトゲした気持ちがおさまりました。出てくる登場人物たちは、さまざまな境遇で何かしら心にわだかまりを抱えています。そんな人たちを包み込むマスターの素敵なレシピとほっこりする空間に心が癒されました。誰しもモヤモヤを抱えていると気づき自分以外の誰かも、落ち込んだり心にモヤついたものを抱えているけれど、自分に優しくすることや自分に素直になることで前を向いて生きているんだなと、漫画を通して感じることができました。表面的な困りごとやモヤモヤがあっても、自分のことを大切にして自分の心の声を聞くことができて、結果、周りにも優しくなれた気がします。同じように悩んでいる人へ仕事で失敗をして、落ち込んでしまっている時でも読める作品です。少しクスッとくる不思議な世界観に没入している間に、落ち込んでいた自分も「雑貨店とある」のみんなが癒してくれました。ぜひ軽い気持ちで読み始めていただきたいです。(30歳/会社員)心が落ちつく素敵な漫画今回は『仕事で落ち込んでいるときに読んでいる人にオススメしたい漫画』をご紹介しました。ほっこりするストーリーや登場人物の様子が、読者に勇気や希望を与えてくれることも。皆さんも仕事で落ち込んだ時におすすめしたい漫画はありませんか?※この記事は実際に募集したエピソードを記事化しています。(MOREDOOR編集部)
2024年03月18日※このコラムは『君が心をくれたから』10話までのネタバレを含んでいます。■とうとう訪れた、視覚を失う日太陽(山田裕貴)は、若干目がキマッちゃってる花火師協会会長のお許しを受け、無事桜祭りで花火を上げられることになりました。雨との約束を果たす瞬間も目前です。そしてついに訪れた雨(永野芽郁)が視覚を失う桜祭り当日。花火までの間、雨は最後に母に会いに行きます。触覚を失い、杖がないと歩けない雨の弱々しい姿と、今日にも視覚を失う現実を前に、母はまた「何もできなくてごめん」と泣き崩れます。そんな母を笑顔で受け止め、「じゃあ今してもらおうかな。笑ってほしい。最後にお母さんの笑っている顔を覚えていたいから」と、明るく切り返す雨。そして、本当は雨が一番泣きたい立場のはずなのに、雨は自分が祖母にしてもらったのと全く同じように心の扉が開く魔法の呪文を唱え、母からもらったお守りの刺繍のハンカチを手に、泣き崩れる母を元気づけようとするのです。自己肯定感が低く、いつも支えてもらう側だった雨が、いつしか人を支えるまでになっていたなんて。■雨から私たちへのメッセージ司(白洲迅)も言っていましたが、以前は弱々しかった雨。パティシエの夢に敗れ、地元に戻ってきた頃は「変わりたい」と泣いていたけれど、今や「母子で支え合ってほしい」という祖母の願いまでかなえ、母との関係も修復しました。全てのきっかけは“奇跡”。五感と心を失うという、夢も希望もない宿命を抱え、残された時間の価値を考え、一瞬一瞬を大切に生きた結果なのでしょう。雨のようにタイムリミットははっきりとはしていないものの、私たちの時間も有限であることを忘れず今を大切に生きれば、なりたい自分に変われる、という雨からのメッセージなのかもしれません。■突然立ちはだかる2つの問題送迎をしてくれている司の車に乗りあとは花火大会に向かうだけ、かと思いきや、事故による渋滞と、突然の大雨。「会場には間に合うのか?」「花火大会は決行されるのか?」という2つの問題が突如雨の前に立ちはだかりました。しかも、雨が視覚を失うのはあと数時間後。花火大会が延期になってしまっては、もう間に合いません。「絶対に会場に行く!」という強い決意のもとに、雨は司の車を降り、5キロ以上ある距離を杖が必要な足で会場に向かい始めます。そこですかさずできる男・司が太陽の妹・春陽(出口夏希)を派遣します。以前とんでもない暴言で雨を傷つけた春陽。「謝るなら今しかない」というニュアンスの煽りも加えて、すぐさま春陽に会場までのサポートをさせるとは……このシゴデキっぷり、将来絶対に出世する男です。仕事の斡旋から施設の紹介まで、あらゆる情報の引き出しを持っている男ですから、あとは「これはアステカ時代から南米の原住民の間で伝わる、雨を止ませる踊りなんだ」とか、さらっと披露して、次は大雨を止ませてくれるかと思いきや、司の出番はここまででした。司ファンとしては無念です。■太陽に訪れたもう一つの奇跡と別れそんな中、太陽は強風で煽られた機材の下敷きになり、病院に運ばれていました。何かにつけて大怪我の多い太陽。即刻厄祓いに行ってください。目が覚めた頃には、雨で花火が中止になることを知り、案内人・日下(斎藤工)と千秋(松本若菜)に、「自分の命をかけてでもいいからこの雨を止ませてほしい」と懇願するのです。そこで千秋は「自分が天との約束を破れば月明かりに溶けて消える。そうすれば月が出るから雨が止むのでは」と提案し、太陽の静止も虚しく、千秋は自分が太陽の母であることを告げます。告げた瞬間、月明かりに消えるわけじゃなく、サッカーで言うアディショナルタイムのような時間があるようです。そのおかげで、やっと千秋と太陽は親子としての会話を交わすことができました。「また俺のせいで……」と自分がきっかけで2度も母の命がなくなることに罪悪感を禁じ得ない太陽。しかし、「親が子どもにもらいたいのはそんな言葉じゃない」と千秋に言われ、母のおかげでここまで来れた感謝や、お互いの想いを告げることができ、涙ながらに幸せな別れを迎えることができました。何も伝えられぬまま、火事で突然母を失った後悔を抱き続けてきた太陽にとって、直接想いを伝えることができる、この時間が訪れたこともまた一つの奇跡。そして、千秋の思惑どおり雨は止み、大きな満月が顔を出しました。■みんなの想いが詰まった花火と残酷な結末謎の天の力が働き、豪雨にも関わらず一切濡れていない雨の元に、春陽が到着し、なんとかサポートを得て会場にたどり着くことができました。太陽の父(遠藤憲一)と弟子の強い訴えのおかげで、花火大会も無事再開。雨は太陽とも合流することができ、あとは太陽の花火を待つだけ、のはずが……。こんな残酷なことがあるでしょうか。花火の開始時間が遅れたせいで、あと一歩のところで雨は太陽の花火を見ることがかなわず、そのまま視覚を失ってしまうのです。■悲しく優しいうそのやりとり人生で一番大切だった10秒間を込めた太陽の花火。それは初めて太陽が雨に声をかけた日。赤い傘で一緒に帰った高校時代。その花火はとても真っ赤で、大きく花開いた後はまるで傘のように枝垂れ落ちる美しいものでした。色覚障害を乗り越えて、雨の見ている赤と同じものであることを祈りながら作った赤い花火。そんな数多の意味と想いが込められていた花火は、たくさんの人々のサポートや想いに後押しされ、無事に打ち上げられたにも関わらず……。あと一歩で見ることがかなわなかった雨は、まるで見えていたかのようなふりをします。「私たちが見ている赤は一緒だったね。太陽君、夢をかなえてくれてありがとう」「悲しそうだった雨の横顔を笑顔にしたい」と花火師を再度目指すことを決意した太陽。しかし、その横顔が見ている先は、花火とは全く違う方角……すでに視覚を失い、見えていなかったことを隠している事実に気づいた太陽は絶望と悔しさで涙を流すしかありませんでした。■聴覚を失うカウントダウンこの日のために生きてきたと言っても過言ではないほど、雨の希望になっていた、太陽が夢をかなえる瞬間。視覚を失う雨にとって人生で一番大切な10秒間になるはずだったのに。雨のうそに太陽も「雨に花火を見せられてうれしくて泣いているんだ」と、優しいうそで返します。仕方がないけれど、あまりに残酷すぎる。二人はお互い、花火を見たていでうそをつき合いながら、ずっとこの日を心残りに生きていくのだと思うと、報われません。次回はとうとう最終回。最後の五感、聴覚を失うときがやってきます。雨は太陽に告げず、母と一緒に遠くへ行きたいと言っていましたが……。互いを想い合い、自分よりも相手のために行動し、選択し続けてきたピュアでまっすぐな二人の恋。どうか幸せな結末を迎えてほしいと願うばかりです。(やまとなでし子)
2024年03月18日永野芽郁主演「君が心をくれたから」よりクランクアップ写真が到着した。本作は、永野さん演じる主人公・逢原雨が、かつて心を通わせた男性、朝野太陽(山田裕貴)のために自分の“心”を差し出す宿命を背負うことから始まる、ファンタジーラブストーリー。まず撮影を終えたのは、太陽役の山田さん。高校でのシーンでクランクアップすると、「朝野太陽役、山田裕貴さんオールアップです!」の声と共にスタッフ一同から拍手が起こり、松山監督から花束が手渡された。山田さんは「昨今、悲しい出来事がたくさん起きている中で、“心って本当に大事だな”と感じていました。そんな時、これほどまでに“善き心の大切さ”を考えさせてくれるドラマに参加できてうれしかったです。僕はこういうドラマがやりたくて俳優をやっているんだと再確認できましたし、“本番!”のかけ声で、スタッフの皆さんがグッと集中してくれるこの現場の雰囲気がすごく好きでした」とふり返る。続けて、「こんなに毎話毎話泣いているドラマはこの先絶対ないんじゃないかと思います。僕はこの作品が大好きだし、“この作品を見て心が動かない人はいない!”って思いながら演じていました」とドラマに対しての思いを明かした。そして、このシーンがともに“過酷な奇跡”に立ち向かってきた雨役の永野さんとも最後の共演シーン。山田さんは永野さんに、「芽郁ちゃんの演じる雨が、僕をどれだけ太陽でいさせてくれたことか…本当にありがとう。雨ちゃんの心をいっぱいもらって、最後まで僕も太陽として心をこめることができました」と感謝を伝え、温かな拍手に包まれてクランクアップした。また、雨役を演じた主演の永野さんは、水辺にある公園のシーンでクランクアップ。雨として演じる最後の時間を終えると、スタッフから「このシーンをもちまして、主演・逢原雨役、永野さんオールアップです!」の声が上がり、現場は大きな拍手に包まれた。松山監督から花束が渡されると、これまでの緊張から解放されたのか、ホッとしたような笑顔が広がった。永野さんは、「お疲れ様でした!何度か(撮影が)終わらないんじゃないかって思うような瞬間が、きっと皆さんにもあったと思います(笑)。でも、最後まで諦めることなく、自分の役と、それぞれの登場人物の人生と向き合えたことを本当に誇りに思います」と、“五感を失う”という難しい役を演じ切ったことへの思いを明かした。撮影に入る前は、「孤独を感じながら過ごす時間が多くなるんじゃないかと覚悟していました」と、不安に思っていたそう。しかし、撮影現場の雰囲気に救われることも多かったようで、「皆さんが本当に愛情深くて、こんなにも笑って過ごせる現場を作ってくれたことに心から感謝しています」と、共演者やスタッフたちへの感謝を伝えていた。最後に、「私はこの作品と出会えたこと、そして今の自分がこの役と向き合えたことをこれからの自信に変えて、日々頑張っていきたいと思います。ありがとうございました!」と締めくくり、フジテレビ系ドラマ&月9ドラマ初主演となった本作の現場を卒業した。「君が心をくれたから」最終話は、いよいよ本日21時から放送。先週11日に放送された第10話では、太陽の作った花火を雨に見せるという「十年後の約束」がついに実現するも、無情にも視覚のタイムリミットが訪れ、その花火を雨が見ることはなかった。残る五感は聴覚のみ。果たして、過酷な奇跡の果てに、雨と太陽には何が待っているのか?結末を見届けたい。コメント◆永野芽郁「お疲れ様でした!何度か(撮影が)終わらないんじゃないかって思うような瞬間が、きっと皆さんにもあったと思います(笑)。でも、最後まで諦めることなく、自分の役と、それぞれの登場人物の人生と向き合えたことを本当に誇りに思います。すごく孤独を感じながら過ごす時間がとても多くなるんじゃないかと覚悟して撮影に入ったんですけど、スタッフの皆さんが本当に愛情深くて、こんなにも笑って過ごせる現場を作ってくれたことに心から感謝しています。たくさん話したいことがありますけれど、私はこの作品と出会えたこと、そして今の自分がこの役と向き合えたことをこれからの自信に変えて、日々頑張っていきたいと思います。皆さん、本当にお疲れ様でした!ありがとうございました!」◆山田裕貴「昨今、悲しい出来事がたくさん起きている中で、“心って本当に大事だな”と感じていました。そんな時、これほどまでに“善き心の大切さ”を考えさせてくれるドラマに参加できてうれしかったです。僕はこういうドラマがやりたくて俳優をやっているんだと再確認できましたし、“本番!”のかけ声で、スタッフの皆さんがグッと集中してくれるこの現場の雰囲気がすごく好きでした。こんなに毎話毎話泣いているドラマはこの先絶対ないんじゃないかと思います。僕はこの作品が大好きだし、“この作品を見て心が動かない人はいない!”って思いながら演じていました。そして、何より芽郁ちゃんの演じる雨が、僕をどれだけ太陽でいさせてくれたことか…本当にありがとう。雨ちゃんの心をいっぱいもらって、最後まで僕も太陽として心をこめることができました。語ろうとしたらまだ尽きないですが、皆さんには最後の現場が待っていますので、早く向かってください(笑)!皆さんと一緒にお芝居できて本当によかったです。ありがとうございました!」「君が心をくれたから」は毎週月曜21時~フジテレビ系で放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月18日吉高由里子主演大河ドラマ「光る君へ」の公式サイトでは、ユースケ・サンタマリアと上地雄輔、2名の「君かたり」が公開されている。大河ドラマ第63作目として現在放送中の本作は、「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描く物語。出演者の撮影現場からのコメントが聞けるこの「君かたり」。陰陽師・安倍晴明を演じているユースケ・サンタマリアさんは、これまで多くの作品に登場してきた安倍晴明とは、また異なると説明し、「ビジネスマン安倍晴明みたいなところを今回やりたいということで。要は生きていくために、世渡り上手にやっていくみたいな」「見ていて不思議な感じになると思います」と説明。関わりの多い藤原家については「内心は嫌いになれない」「ただ単にビジネスとして利用しようとしているってだけでもなく、ある種の感情っていうか、愛情に近い何かを持っていて」と語っている。また、才に恵まれず、兼家から軽く扱われている道長の異腹の兄・藤原道綱役の上地さんは、道綱について“天然素材”と表現。「見ている方がホッとするようなかわいらしさもあり、人間らしさもあり、視聴者目線であるような感情をしっかり道綱という役の中で、ぬくもりというか温度を出せたらいいな」とコメントしている。第11回「まどう心」兼家(段田安則)の計画により花山天皇(本郷奏多)が退位。為時(岸谷五朗)は再び官職を失うこととなった。まひろ(吉高由里子)は左大臣家の娘・倫子(黒木華)に父が復職できるよう口添えを頼むが、摂政となった兼家(段田安則)の決定を覆すことはできないと断られる。諦めきれないまひろは兼家に直訴する。一方、東三条殿では道隆(井浦新)の嫡男・伊周(三浦翔平)らも招いて宴が催され、栄華を極めようとしていた――。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月17日永野芽郁主演「君が心をくれたから」の第10話が3月11日放送。太陽が雨に見せようとした花火が打ち上がる…そこに待ち受けていた残酷な展開に「もう耐えきれない」「辛すぎる」などの反応が続出。ハッピーエンドを望む視聴者からの声もSNSに続々届いている。本作は永野さん演じる主人公が愛する男性のために自分の“心”を差し出す宿命を背負うことから始まる、過酷な“奇跡”が引き起こすファンタジーラブストーリー。パティシエの夢を諦め長崎に帰郷、高校時代から想っていた太陽を救うため自分が五感を失うという選択をした逢原雨を永野さんが演じ、“案内人”の千秋が亡くなった母親だと知った朝野太陽には山田裕貴。長崎市役所で働く望田司には白洲迅。太陽の妹・春陽に出口夏希。幼少期の雨を虐待していた母の霞美に真飛聖。太陽の父で花火師の陽平に遠藤憲一。自らも“奇跡”を背負った過去を持つ案内人・日下に斎藤工。太陽の母親だった案内人の千秋に松本若菜といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。太陽が桜まつりの花火大会で打ち上げる花火の審査に合格。陽平の次、2番目に花火を打ち上げることが決まる。そして桜まつり当日、雨は司の車で霞美が入院してる病院に向かい、霞美に触覚を失いもうすぐ視覚も失ってしまうことを告白する。その頃、花火大会の会場では太陽たち朝野煙火工業の面々が打ち上げの準備を進めていたが天候が悪化。強風でテントが壊れ、太陽は機材の下敷きとなり病院に搬送され、雨の乗った車も事故渋滞に巻き込まれる。病院で目覚めた太陽は日下と千秋に、雨を止めて欲しい、そのためなら命でも差し出すと懇願する。自分たちにはできないと告げる日下だが千秋は、自分が天との約束を破れば自分は月明りに溶けて消える…月が出るときは晴れるから花火を打ち上げられると話し、「私ね、あなたのお母さんなの」と口にする…というのが10話の展開。千秋が自らの消滅と引き換えに実現した花火大会だったが、やっと太陽の花火が上がった時、すでに雨の視覚は失われていた。花火が上がったのとは別の方向を向いて「きれい…」と声を上げ、太陽の花火が見れてよかったと嘘をつく雨…視聴者からは「花火見れずに目見えなくなるのやばいよほんとやばい」「太陽くんに嘘つく雨ちゃんの気持ち考えたらもう耐えきれないし、見れなかったのに嘘ついてる雨ちゃんを見る太陽くんの気持ちももう辛すぎる」「味覚失って聴覚失って触覚まで失って最後くらい太陽くんの花火見せてあげてほしかった」といった反応多数。残酷なストーリー展開に「夢オチで良いのでハッピーエンドでお願いしたい」「最終回は頼むからハッピーエンドてお願いします」「来週の最終回はハッピーエンドで泣かせてほしい」などといった感想もSNSに数多く上がっている。【最終回あらすじ】五感のうち残された最後のひとつ「聴覚」が失われるまでのタイムリミットが時計に表示される。それは1週間後の3月31日午後4時だった。日下からそれを教えられた雨は、線香花火の勝負で勝ったからと言って太陽にひとつ頼み事をする。桜まつりからの帰り道、太陽は「雨の心を支える言葉を伝えるよ」と約束していた。雨は聴覚がなくなるとき最後に聴くのはその言葉がいいと太陽に頼む…。「君が心をくれたから」は毎週月曜21時~フジテレビ系で放送中。(笠緒)
2024年03月12日永野芽郁主演、山田裕貴共演「君が心をくれたから」第9話が3月4日放送。案内人・千秋の素性と彼女の“願い”に今週も涙する視聴者多数。また太陽が雨に語った言葉にも「その発想は無かった」「本当に名の通り太陽みたい」といった声が上がっている。五感を失いつつある逢原雨を永野さんが演じ、雨のために花火を打ち上げようとする朝野太陽に山田裕貴。太陽の妹・春陽に出口夏希。太陽の父・陽平に遠藤憲一。雨を支えようとする望田司に白洲迅。“案内人”日下に斎藤工。同じく案内人の千秋に松本若菜といったキャストが出演する本作。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。陽平が亡くなった妻・明日香の写真を取り寄せたことで、太陽は母の顔を知ることになるが、写真に写る明日香は“案内人”千秋だった…千秋が太陽の母だと知った雨は「これでお母さんに伝えたい事を伝えられるね」と喜ぶが、そこに日下が現れ、案内人と奇跡の対象者が生前の関係者だった場合、本来担当することは許されないが、千秋が食い下がり正体を隠すと誓ったことで、天が生前にまつわる会話を禁ずることを条件に雨と太陽のもとにやってきたことを明かす。そして太陽が千秋を「母さん」と呼んだ場合、千秋の魂は完全に消滅すると告げる。太陽は休憩中の話し相手になって欲しかったと言って千秋を呼び出し、もし天国で偶然、明日香に出会ったら伝えて欲しいと前置きして「ごめんなさい。俺のせいで火事に巻き込んで」と、ずっと言えなかった謝罪を口にする。すると千秋は「私もいいかしら」と言って「見たい景色がある」と太陽に頼み事をする…。それは“家族団らん”だった。太陽は陽平と春陽を誘って家族で鍋を囲うが、そこには千秋の姿もあった。太陽は「母さんもここに呼ぼう」と言うと陽平の隣の空席の椅子を引き、鍋を取り分ける。太陽にだけ見える千秋はそこに座り、生前の明日香が果たせなかった“家族団らん”が叶う…。この展開に「千秋さん、よかったね。家族団欒の時間を持つことができて」「太陽くんお母さんに謝れてよかったね。千秋さん息子がどんな人生だったか聞けて、感謝の言葉も聞けて、家族団欒に参加できてよかったね」「太陽君と千秋さんとのやり取りからの涙、家族団欒を見れた、明日香さんの涙、もうもらい泣きしました」などの声がSNSに殺到。一方、千秋は太陽に対し、五感が無くなった後の人生に怯えてる雨を力づけるよう伝える。帰宅した太陽は「五感が無くなったら私の希望もなくなる」と話す雨に、自分が雨の五感を取り戻すと話す…。そんな太陽に「五感が無くなったら…取り戻す、その発想は無かった。確かに取り戻そうとしてもいいんだよな」「雨ちゃんの五感を取り戻す…って…また、新たな奇跡が起きるのかな…」「奇跡ではなくとも希望を灯してくれる太陽くん、本当に名の通り太陽みたいな人だな」などといった声も送られている。【第10話あらすじ】逢原雨は、朝野太陽から嬉しい報告を受ける。桜まつりの花火大会で打ち上げる花火の審査に、合格したのだ。トップバッターが太陽の父・陽平で、太陽の花火はその次だという。大喜びした雨は、どんな花火にしたのかと尋ねた。すると太陽は、当日までのお楽しみ、としながらも、「俺の人生で一番大切だった十秒間かな」と返す。桜まつり当日。雨は、望田司に頼み、母・霞美が入院している病院まで車を出してもらう。やってきた雨が杖をついていることに驚く霞美。雨は、触覚を失い、もうすぐ視覚も失ってしまうことを霞美に打ち明ける。雨のために何もできない、と泣きじゃくる霞美に、「お母さんの笑顔が見たい」と頼む雨。花火大会の会場では、太陽たち朝野煙火工業の面々が打ち上げの準備を進めていた。離れた場所でその様子を見つめていた千秋は、美術館で「自分の人生は今日この瞬間のためにあったのかもしれない」と言っていた日下の言葉を借り、太陽の作った花火を見届けることができたらもう思い残すことはない、と日下に伝える。雨は、霞美と別れて司とともに花火大会の会場へと向かう。だが会場では、次第に分厚い雲が広がり、強い風が吹き始めていた…。「君が心をくれたから」は毎週月曜21時~フジテレビ系で放送中。(笠緒)
2024年03月05日大河ドラマ「光る君へ」より、出演者の撮影現場からのコメントが聞ける「君かたり」が公式サイトにて公開された。吉高由里子が紫式部に扮する本作。今回公開された「君かたり」には、まひろ(紫式部)ののんびりとした弟・藤原惟規役の高杉真宙、まひろとは特別な絆がある藤原道長役の柄本佑、町辻で風刺劇を披露する散楽の一員である直秀役の毎熊克哉が登場。それぞれ、演じる役柄やまひろについてなどを語っている本映像。高杉さんは、「助けたくなる姉」「なくてはならない存在」と姉・まひろや乳母・いと(信川清順)について語る。柄本さんは、直秀について「同じにおいを感じる」「自由さみたいなものに対する、憧れみたいなのも意外に道長の中にはちょっとあるんじゃないかな」と考えを述べた。そんな直秀を演じた毎熊さんは、「若いときに失ったこととかが、むしろ何か得るタイミングだったりする気がしていて、それを忘れないでほしい」「若いときに味わった気持ちを汚さずにというか、やっぱり人生いつまで生きるかわからないですけど、大事なものっていうのはそんなに何個もないはずなので、そういうのを持っていてほしいなと思いますね」とまひろと道長への思いを明かしている。第10回あらすじ兼家(段田安則)は道長(柄本佑)たち一族を巻き込んで、秘密裏に花山天皇(本郷奏多)を退位させ、孫の懐仁親王(高木波瑠)を擁立する計画を進め始める。その頃まひろ(吉高由里子)は、家に帰ってこない為時(岸谷五朗)を案じ、妾の家を訪ねてみる。そこには身寄りもなく最期を迎えようとしている妾の看病をする為時の姿があった。帰宅したまひろのもとに道長からの恋文が届く。まひろは道長への文をしたため始めるが――。大河ドラマ「光る君へ」は毎週日曜日20時~NHK総合(再放送 翌週土曜13時5分)、毎週日曜日18時~BS・BSP4K、毎週日曜日12時15分~BSP4Kにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2024年03月04日