映画『夏目アラタの結婚』が、「第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭」に出品されることが決定した。本作は、累計発行部数250万部のベストセラーとなっている同名漫画の映画化。世界最大級の日本アニメ・マンガのコミュニティサイト「MyAnimeList」で紹介され、国内外から高く評価されている。「プチョン国際ファンタスティック映画祭」は、1997年に始まり、毎年全世界からSF、ファンタジー、ホラー、アクション、サスペンスなど、個性的なジャンルの作品約300作品が11日間にわたって上映されるアジア最大級のファンタスティック映画祭。10の部門で構成されている上映プログラムのうち、本作は2022年に新設された、注目の監督の新作を紹介する「Mad MaxX部門」での上映を予定。これまで「Mad MaxX部門」には、『死刑にいたる病』や『土竜の唄 潜入捜査官REIJI FINAL』などが出品されているが、本作が選定された理由として「この映画は、殺人犯と結婚をするという大胆なテーマで人気を得た漫画原作のように、とても興味をそそる冒頭から始まり、連続殺人と品川真珠に隠された秘密に迫ると共に、2人の関係が変化していくことで、どんどん観客を魅力していきます」と発表されている。また、監督の堤幸彦と主人公・夏目アラタ役の柳楽優弥が韓国へ渡航し、映画祭のレッドカーペットに参加すると共に、本作のワールドプレミア上映も決定。「ガンニバル」でアジアエクセレンスアワードを受賞した際に参加した「アジアコンテンツ&グローバルOTTアワード」以来、約1年ぶり、4度目の韓国でのイベント参加となる柳楽さんは、「アンニョンハセヨ!この度、『夏目アラタの結婚』がプチョン国際ファンタスティック映画祭で上映される事になり、とても嬉しく思っております!現地で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!」とコメントしている。なお、『マッチング』『スマホを落としただけなのに ~最終章~ ファイナル ハッキング ゲーム』など、多くの日本映画が上映されることも決定している。さらに、夏目アラタが死刑囚・品川真珠に向けてガラス越しにプロポーズをする新場面写真も公開された。『夏目アラタの結婚』は9月6日(金)より全国にて公開。「第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭」は7月4日(木)~7月14日(日)開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:夏目アラタの結婚 2024年9月6日より全国にて公開(C)乃木坂太郎/小学館(C)2024映画「夏目アラタの結婚」製作委員会
2024年06月12日奥山大史監督作『ぼくのお日さま』の全国公開日が9月13日(金)に決定。9月6日(金)から先行公開される。さらに監督がフィルムカメラで撮影したカンヌ映画祭でのキャストらの写真も公開された。本作は、『僕はイエス様が嫌い』(2019)で史上最年少となる22歳で、第66回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史監督の商業映画デビュー作。先月開催された第77回カンヌ国際映画祭では、8分間ものスタンディングオーベーションで歓迎された。カンヌでのワールドプレミア上映のあと、国際映画祭への出品も続々決定。近日では今後、第71回シドニー映画祭、トランシルバニア国際映画祭、アジアプレミアとなる第26回台北映画祭にて上映される。本編の撮影も手掛ける奥山監督は、カンヌ期間中フィルムカメラも携帯し、キャストの様子を撮影していた。公開された撮り下ろし写真では、池松壮亮、越山敬達、中西希亜良がレッドカーペットへ向かう前の支度中の姿や、カンヌの海辺での様子が捉えられている。監督の前で、リラックスした様子の3人の素顔が見られる。『ぼくのお日さま』は9月6日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテにて先行公開。9月13日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくのお日さま 2024年9月、テアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開予定(C)2024「ぼくのお日さま」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2024年06月08日デジタルシネマにフォーカスし、映像表現の可能性とエンタテインメント性を備えた作品を世界中から厳選し上映する国際コンペティション映画祭『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024(第21回)』のラインナップ発表会見が6月7日、都内で行われた。今年は過去最多となる102の国・地域から1201本(長編:1015本、短編:186本)の応募があり、厳正なる審査の結果、国際コンペティションには、北欧、中東、南米など揺れ動く世界各地から届いた日本初上映作10本がノミネートされた。国際コンペティションの審査委員長を務めるのは、『孤狼の血』『死刑にいたる病』といった話題作を手がけ、現在『碁盤斬り』が公開中の白石和彌監督。2009年に、長編監督デビュー作『ロストパラダイス・イン・トーキョー』でSKIPシティアワードを受賞しており、「映画を作る人生のスタートが切れた。15年経った今も、こうして映画を撮り続けていることは、本当にありがたい」としみじみ語り、「たくさんのクリエーターが生まれている、国内でも貴重な映画祭」と若手映像クリエーターの登竜門としての意義を強調した。会期中は、観客とともに作品を鑑賞し、審査する予定で「それもまた映画祭の醍醐味。僕自身も映画祭を楽しみたいし、四半世紀を経て、これからも続いていただけるよう、精いっぱい盛り上げたい」と意気込みを語った。白石和彌(国際コンペティション審査委員長/映画監督)また、独自の作家性が国内外で評価される横浜聡子監督が、国内コンペティションの審査委員長を務めることが決定した。国内コンペティションには長編6作品、短編8作品がノミネート。ホラー、時代劇、ロードムービー、アニメーション、ヒューマンドラマなど、趣やジャンルの異なる意欲作が揃い、日本映画の未来を切り開く新たな才能の息吹に、いち早く触れる機会となっている。横浜監督は「大きな映画祭で、若い作家が、自分の映画を他者に見てもらうことは、とてもうれしいこと。同時に批判や厳しい意見と向き合わなければいけない」と語り、「私も自主製作した作品を、人に見つけていただき、今ここにいられる。今回は、若い皆さんにさらなる高みに向かっていただけるよう、応援の言葉を探したい」とこちらも強い意気込み。「自由で刺激的な作品に出合えることを楽しみにしています」と期待を寄せた。横浜聡子(国内コンペティション審査委員長/映画監督)オープニング作品は、2020年にデビュー作『写真の女』がSKIPシティアワードに輝いた串田壮史監督の最新作『初級演技レッスン』。また、白石監督、横浜監督を招き、それぞれの監督作品『止められるか、俺たちを』『ウルトラミラクルラブストーリー』を上映し、若手映画監督に向けて商業映画監督としての経験を語る特集「商業映画監督への道」を開催する。串田壮史(映画監督)『スタンド・バイ・ミー』『ショーシャンクの空に』など、アンケートで選ばれた4作品を大型スクリーンで上映する「みんなが見たい上映作品」、イルミネーション製作の人気アニメ『ペット2』『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を上映する2夜連続「野外上映を楽しもう」など、より幅広い層が楽しめるプログラムも実施される予定になっている。会見には白石監督、横浜監督をはじめ、大野元裕(SKIPシティ国際映画祭実行委員会会長/埼玉県知事)、奥ノ木信夫(実行委員会副会長/川口市市長)、八木信忠(映画祭総合プロデューサー)、串田壮史(オープニング作品『初級演技レッスン』監督)、土川勉(映画祭ディレクター)が同席した。取材・文・撮影:内田涼<イベント情報>『SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2024(第21回)』スクリーン上映:2024年7月13日(土)~21日(日)オンライン配信:2024年7月20日(土)~24日(水)会場:SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ映像ホール ほか■内容国際コンペティション、国内コンペティション(長編部門、短編部門)ほか公式サイト:
2024年06月07日シリーズ最新作『キングダム 大将軍の帰還』の公開を控える主演の山崎賢人が、「ニューヨーク・アジアン映画祭」(NYAFF)で日本人初となる“The Best from the East Award”を受賞した。『キングダム』『キングダム2 遥かなる大地へ』『キングダム 運命の炎』と、2000年以降シリーズ化された邦画実写作品で3作連続50億超えという史上初の偉業を達成した。今年23回目を迎える「NYAFF」は、北米で最も由緒あるアジア系映画祭。今年も、韓国・中国・タイ・フィリピンなど約60か国以上にものぼる国々から作品が出品されている。そして、『キングダム』シリーズを牽引してきた山崎さんが受賞した“The Best from the East Award”は、素晴らしい演技を披露した俳優に与えられる賞。日本人初の栄誉なる賞を受賞した山崎さんは、「このような賞をいただけること大変光栄に思います。キングダムという作品は自分にとって特別な作品の一つです。信とともに成長してきたと言っても過言ではありません。この様な評価をしていただいてさらに多くの人に作品が届くことは大変嬉しいです」とコメントしている。なお映画祭には、山崎さんと松橋プロデューサーが登壇予定だ。『キングダム 大将軍の帰還』は7月12日(金)より公開。「ニューヨーク・アジアン映画祭」は7月12日(金)~28日(日)ニューヨークリンカーン・センターにて開催。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(シネマカフェ編集部)■関連作品:キングダム 大将軍の帰還 2024年7月12日より全国にて公開ⓒ原泰久/集英社 ⓒ2024映画「キングダム」製作委員会
2024年06月06日7月12日(金) 公開の映画『キングダム 大将軍の帰還』で主演を務める山﨑賢人が、第23回ニューヨーク・アジアン映画祭で「The Best from the East Award」を受賞した。実写シリーズ最新作となる本作では、前作『運命の炎』から続く隣国・趙との国の存亡をかけた総力戦「馬陽の戦い」のクライマックスが描かれる。前作に引き続き、“天下の大将軍”を目指す主人公・信役の山﨑、中華統一に挑む若き秦国王・嬴政(えいせい)役の吉沢亮、軍師見習いとして励む河了貂(かりょうてん)役の橋本環奈、飛信隊の副長として信とともに戦う羌瘣(きょうかい)役の清野菜名、秦国・総大将として戦地に舞い戻った大将軍・王騎役の大沢たかおが続投する。また敵国・趙のキャスト陣には、過去に王騎と馬陽の地で因縁の戦いを繰り広げ、自らを“武神(ぶしん)”と呼ぶ趙国の真の総大将・龐煖(ほうけん)役で吉川晃司、決して戦の場に姿を現さないが他の追随を許さない存在感で戦局を見守る謎多き軍師・李牧役で小栗旬、さらに趙荘役で山本耕史、万極役で山田裕貴、そして王騎と龐煖の“過去の因縁”に深く関わる謎多き武将・摎役で新木優子が名を連ねている。2002年に創設されたニューヨーク・アジアン映画祭は、今年23回目を迎える北米でもっとも由緒あるアジア系映画祭。今年も韓国・中国・タイ・フィリピンなどアジアからの約60カ国以上にものぼる国々から作品が出品される。その中でも「The Best from the East Award」は、素晴らしい演技を披露した俳優に与えられる賞で、山﨑は日本人初受賞となる。受賞理由について、映画祭ディレクターのサミュエル・ジャミエは「多くの映画やドラマを通じて日本だけでなくアジア全体、そして世界中に数多くのファンを持っていて愛されています。特に『キングダム 大将軍の帰還』は、これまでのシリーズ3作で大ヒットを続け、多くの優れた俳優たちの演技が胸躍る興奮と感動を提供しています。山﨑さんは、このシリーズの主役として魅力的な熱演と感動的な演技を披露し、爽快なアクションシーンでも見事なパフォーマンスを見せてくれました」とコメントを寄せている。そして日本人初の栄誉なる賞を受賞した山﨑は「今回このような賞をいただけること大変光栄に思います。キングダムという作品は自分にとって特別な作品のひとつです。信とともに成長してきたと言っても過言ではありません。このような評価をしていただいてさらに多くの人に作品が届くことは大変嬉しいです」と喜びを明かした。第23回ニューヨーク・アジアン映画祭は、7月12日(金) から28日(日) にニューヨークのリンカーン・センターで開催。山﨑に加え、『キングダム』シリーズをともに歩んできた松橋プロデューサーが登壇する予定だ。■山﨑賢人 コメント全文今回このような賞をいただけること大変光栄に思います。キングダムという作品は自分にとって特別な作品のひとつです。信とともに成長してきたと言っても過言ではありません。この賞をいただくことができたのは、多くの人の支えがあってだと思っています。キングダムチームを代表して頂きたいと思います!このような評価をしていただいてさらに多くの人に作品が届くことは大変嬉しいです。これからも俳優としても人としても大きくなっていきたいと思います。ありがとうございます。<作品情報>『キングダム 大将軍の帰還』7月12日(金) 公開映画『キングダム 大将軍の帰還』メインビジュアル公式サイト:原泰久/集英社(C)2024映画「キングダム」製作委員会
2024年06月06日先月の第77回カンヌ国際映画祭で、国際映画批評家連盟賞を受賞した山中瑶子監督×河合優実主演の映画『ナミビアの砂漠』が、アジア最大規模の映画祭の1つ、第26回上海国際映画祭パノラマ部門への出品が決定。さらに、公開日が9月6日(金)に決まった。山中監督は初監督した『あみこ』(2017)はPFFアワードで観客賞を受賞、その後第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に史上最年少で招待されるなど、各国の映画祭で評判となり、坂本龍一もその才能に惚れ込むなど、その名を世に知らしめた。また、主演の河合さんは『あみこ』を観て女優になりたいと思い、山中監督に「いつか出演したいです」と直接伝えに行ったという。その思いが叶えられた本作『ナミビアの砂漠』は今年のカンヌ国際映画祭、監督週間に正式出品され、見事、国際映画批評家連盟賞を女性監督として最年少で受賞する快挙を成し遂げた。山中瑶子監督(c)Kazuko Wakayama今回出品が決まったのは、6月14日から23日にかけて中国・上海で開催される第26回上海国際映画祭の、インターナショナル・パノラマ部門カンヌ・エクスプレス。パノラマ部門はいくつかのセクションに分かれるが、カンヌ・エクスプレスはカンヌ国際映画祭で上映された作品のうち、選りすぐりの作品をいち早くアジアで上映するという狙いがある。新時代の若き才能溢れる2人の夢のタッグが実現した『ナミビアの砂漠』について、同映画祭のプログラミング部門のマネージャーからコメントが到着している。■上海国際映画祭よりコメント山中瑶子監督が19歳の時に独学で作った初長編『あみこ』は第68回ベルリン国際映画祭のフォーラム部門に、史上最年少で招待された。しかし彼女の本当の意味での初長編は本作だと言えるだろう。2024年カンヌ国際映画祭の監督週間に選ばれ、国際批評家連盟賞を受賞。山中監督は本作で現代の日本の若者たちの恋愛や人生を鋭い視点で描いている。彼女がレンズで捉える彼らは、シニカルな魅力と今にも爆発しそうな情熱にあふれていて、まるでニューウェイヴ映画の主人公を見ているようでもある。ヒロインを務めるのは“令和の山口百恵”と言われている河合優実。彼女の自然な演技が新鮮かつチャーミングな活力を作品に注入している。Sammon Zhang / Manager, Film Competition & Programming Dept.『ナミビアの砂漠』は9月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ナミビアの砂漠 2024年公開予定©2024『ナミビアの砂漠』製作委員会
2024年06月04日呉美保監督、吉沢亮主演『ぼくが生きてる、ふたつの世界』の公開日が9月20日(金)に決定し、場面写真が解禁。また、中国・上海で開催される第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品されワールドプレミア上映されることになった。本作は、コーダ(Children of Deaf Adults)という生い立ちを踏まえて、社会的マイノリティに焦点を当てた執筆活動をする作家・エッセイスト、五十嵐大の自伝的エッセイ「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」を原作に、『ゴールド・ボーイ』『正欲』の港岳彦が脚本を担当。吉沢さんが、コーダである五十嵐大の心の軌跡を体現する。場面写真は、吉沢さんが演じる五十嵐大の瞳が印象的なカットや、東京から故郷・宮城へと向かう車内、数年ぶりに故郷に戻ってきた大人になった大と子どものころの大が橋を渡るシーンなど、本作の空気感と大の心情が伝わるカットの数々。さらに少しぎこちない母・明子(忍足亜希子)と大の場面や、父・陽介(今井彰人)と母の愛情溢れる子どものころの家族写真など、“きこえる世界”と“きこえない世界”を行き来する大の人生を感じさせる瞬間を切り取っている。第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品さらに6月14日(金)~23日(日)、中国・上海で開催される第26回上海国際映画祭コンペティション部門に正式出品されワールドプレミアが決定(英題は『Living in Two Worlds』)。1993年に始まった上海国際映画祭は、中国で唯一、国際映画製作者連盟公認の映画祭。日本映画が多く選出される映画祭としても知られ、日本特集や特別上映会などは人気を博し、昨年は熊切和嘉監督作品『658km、陽子の旅』が最優秀作品賞、最優秀女優賞(菊地凛子)、最優秀脚本賞(室井孝介)の3部門を受賞した。なお、本作のワールドプレミアは6月21日(金)、コンペティション部門の最高賞となる金爵賞(きんしゃくしょう)の発表は6月22日(土)に予定。また呉美保監督が、現地入りし21日に開催されるワールドプレミアで舞台挨拶を行うほか、レッドカーペットにも登場する予定。監督:呉美保よりコメントこの映画のワールドプレミアが上海国際映画祭コンペティション部門だなんて、これほどしあわせな幕開けがあるでしょうか。日本の片隅で人知れずもがきながら生きる男の子のささやかな心の機微を、アジアの、世界の、みなさまがどう受け取ってくださるのか、その反応をこの肌で感じに、さらには選ばれし新しい映画たちにも出会いに、いざ上海、行ってきます!徐昊辰:上海国際映画祭プログラミング・ディレクターきこえる世界、きこえない世界、そして、そこに生きている1人のコーダ。呉美保監督は、優しい視線で彼の揺れ動く心の成長を静かに見守っている。"ふたつ"の世界は、"ひとつ"になった時、きっと一番幸せに違いない。こんな素敵な作品を上海国際映画祭でワールドプレミアができるとは、最高に嬉しい!『ぼくが生きてる、ふたつの世界』は9月20日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ぼくが生きてる、ふたつの世界 2024年9月、全国にて公開予定©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
2024年06月02日「第53回ロッテルダム国際映画祭」タイガーコンペティション部門最優秀作品賞受賞作東川町が撮影の舞台のひとつとなり、世界三大映画祭に次ぐ映画祭と言われている「第53回ロッテルダム国際映画祭」でタイガーコンペティション部門の最高賞である最優秀作品賞(タイガーアワード)を受賞した長編映画『莉の対』(れいのつい)の短尺版の上映会を開催します。場所:東川町複合交流施設せんとぴゅあⅠ講堂(東川町北町1丁目1番1号)登壇者:監督/田中 稔彦、監督補/池田彰夫、主演/鈴木タカラ、撮影協力/大塚友記憲申し込み:下記 googleフォーム又は、事務局 東川町役場企画総務課へ電話電話:0166-82-2111(代)主催:ひがしかわ・映画「莉の対」上映実行委員会共催:写真文化首都「写真の町」東川町、株式会社東川振興公社申込みはこちらからひがしかわ・映画「莉の対(れいのつい)」上映会 : 映画概要『莉の対』(れいのつい) ※英題『Rei』監督:田中 稔彦(たなかとしひこ)キャスト:鈴木タカラ、大山真絵子、森山祥伍、池田彰夫、勝又啓太、田野真悠、菅野はな、内田竜次、築山万有美/田中稔彦撮影協力(東川町):山岳ガイド大塚友記憲、鳥羽晃一、松野智久東川町上映時間:135分配給:No Saint.&Bloom CO., Ltd.制作プロダクション:株式会社No Saint.&Bloom公式X:@reinotsui公式インスタグラム:@reinotsui_movie受賞歴:「第53回ロッテルダム国際映画祭」タイガーコンペティション部門優秀作品賞(タイガーアワード)他、6ヶ国の映画祭に入選。2024年5月31日より、全国順次公開。サツゲキ(札幌)でも6月21日より190分の劇場版が上映開始。公式サイト: Home | 長編映画『莉の対』オフィシャルHP : 作品概要※短尺版は内容が変更となっております東京と北海道を舞台に、出会うはずのなかった2人の男女の物語。彼女らをとりまく周りの人々は、様々な問題をかかえる者達だった。障害を抱えた子を持つ夫婦、行き場のない不倫関係を続ける男女、子を愛せなかった母親、弟の苦悩に寄り添えなかった兄。コロナ禍で葛藤を抱える舞台俳優、性同一性障害に悩む者、そして耳が聞こえない風景写真家。人は誰かと繋がる事で自分の存在価値を見出そうとするが、そうする事で脆く崩れていく人間模様。人間の脆さや弱さを、自然の美しさと対を成すように描いたヒューマンドラマ。あらすじ自分の存在の希薄さを感じながら生きていた光莉は、ある日、ふとしたきっかけで1枚の写真に心惹かれる。光莉は衝動的にその写真を撮った人物に自分のポートレイト写真を撮ってくれないかと依頼する。彼女の元に返ってきた返信は「人物の写真は撮った事がありません。あと僕は、耳が聴こえません。なので喋ることもできません。うまくコミュニケーションが取れないと思います。それでもよければ・・・」風景写真家である真斗からのメッセージ。真斗は失聴者だった。光莉と真斗。それぞれを取り巻く人間関係が少しずつ影響を与えあい、そして、脆く崩れていく。監督からのコメント「僕たちの最大の武器は『何もない』」長編映画『莉の対』は約1年間の撮影と長きに渡る制作期間を経て完成しました。そして世界的にも最も重要な映画祭の一つである『ロッテルダム国際映画祭』で最優秀作品賞であるタイガーアワードに輝きました。同賞を単独で受賞したのは、邦画では史上初となります。そのような大きな栄誉を得ることができましたが、正直なところ僕たちの映画制作チームは「最弱中の最弱!」で自主制作も甚だしいスタートでした。制作初期には全キャストスタッフ合わせて2人しかいない状態でクランクインをするような、そんな作品づくりでした。キャストもスタッフもお金も、企画書すらなかった僕たちには、武器と呼べるものが何もありませんでした。逆に、『何もない』から生まれる熱意だけが途切れることなくこの日まで続いています。そんな僕たちの思いに共感し、手助けして下さる方が沢山いたおかげで何とかここまで漕ぎ着くことができました。北海道で、田中監督を撮影した 写真展を連動開催!三浦太輔(go relax E more)写真展「dark side of the moon」会期:6月8日(土)~6月23日(日)会場:東川町文化ギャラリー東川町文化ギャラリー|写真から出会いと交流が生まれる場 : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年06月01日吉田修一原作映画『愛に乱暴』が、「第58回カルロヴィ・ヴァリ映画祭」に出品されることが決定した。徐々に平穏を失っていく妻を、主演の江口のりこが演じ、小泉孝太郎、馬場ふみか、風吹ジュンら個性豊かな俳優陣が名を連ね、江口さん扮する主人公を追い詰めていく本作。チェコ共和国の首都プラハから車で90分ほどの距離にあるカルロヴィ・ヴァリで開催される同映画祭は、主要国際映画祭の中ではカンヌ、ロカルノと並び、ヴェネチアに次ぐ長い歴史を持つ中・東欧最大規模の映画祭。その中で、メインコンペティション「クリスタル・グローブコンペティション部門」に選出された本作。最高賞であるクリスタル・グローブ受賞作には、『アメリ』や巨匠ケン・ローチの『ケス』などがあり、そんな歴史ある映画際で本作はワールドプレミアを迎えることとなる。コンペ作品の中からクリスタル・グローブ賞に選ばれた日本映画は、1958年に『異母兄弟』(家城巳代治監督)が輝いて以来、日本作品の受賞はしていない。今回の出品を受けて、江口さんは「数ある映画の中から選んで頂けたことに感謝いたします。日本から遠く離れたチェコで、観客の皆様がどのような反応をなさるのか楽しみです」とコメント。監督の森ガキ侑大は「歴史ある映画祭のコンペで争うことは容易なことではないですが、世界と戦ってくれる作品になっている事は間違いないと自負しております。この映画が世界に羽ばたき、より多くの人の心の中で絶えず生きていくことを切に願っております」と喜んだ。また、主人公・桃子の一見穏やかだが、心ざわつく日常を切り取った場面写真も到着。夫・真守(小泉さん)の手を切ない表情で触れたり、義母の照子(風吹さん)のごみ捨てを肩代わりしたり、台所で物思いにふけたり。帰宅途中の浮かない表情の真守、女性(馬場さん)を挟んで一触即発の一幕にも注目だ。『愛に乱暴』は8月、全国にて公開予定。(シネマカフェ編集部)■関連作品:愛に乱暴 2024年8月、全国にて公開予定©2013 吉田修一/新潮社©2024 「愛に乱暴」製作委員会
2024年05月28日映画史に欠かせない女性監督、シャンタル・アケルマンの特集上映、題して「シャンタル・アケルマン映画祭2024」を一昨年、去年に続き今年も開催。初上映作品を含む全15作品がラインアップする。ベルギー出身、フランスを中心に活躍した女性監督シャンタル・アケルマン。シャンタル・アケルマン監督平凡な主婦の日常を描き、映画界に革命を起こした3時間を超える大作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』は2022年、英国映画協会が10年ぶりに更新した「史上最高の映画100」にて1位に選ばれるなどいまもなお世界に衝撃を与え続け、ファンを増やし続けている。『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』今年で3回目を迎える「シャンタル・アケルマン映画祭2024」では、初上映となる『ホテル・モンタレー』『南』『向こう側から』を加えた全15作品のラインアップ。また、後期のアケルマン作品の編集に携わり、公私共に彼女を支えたクレール・アテルトン氏の来日も決定した。『ノー・ホーム・ムーヴィー』編集:クレール・アテルトン昨年までに上映した『ジャンヌ・ディエルマン~』をふくむ12作品に加え、アケルマン監督にとって重要な連作<ドキュメンタリー三部作>より、アメリカ南部に根強く残る人種差別の実態を描く『南』と、危険を冒してでもアメリカに渡ろうとする移民たちの運命を追った『向こう側から』、そしてアケルマンの感性が冴えわたる初期の『ホテル・モンタレー』を本映画祭では初めて上映。実験的な作品からミュージカル、文芸作まで、約半世紀にわたるアケルマンのキャリアに多面的に触れることができる絶好の機会となる。<ドキュメンタリー三部作>ほか『囚われの女』『オルメイヤーの阿房宮』、遺作の『ノー・ホーム・ムーヴィー』の編集も手掛け、30年以上も公私共にアケルマンと親交があったクレール・アテルトンも初来日決定。全5回のトークイベントにも登壇する。◆本映画祭で初上映作品『ホテル・モンタレー』(1972)エドワード・ホッパーの絵画を彷彿とさせるフレームで描き出される、ニューヨークのとあるホテルの内部。ロビーから寝室、時々姿を現す住人たち、思わず暗闇に目を凝らしたくなる無限に続く長い廊下、そして外へ…。アケルマン監督と盟友のキャメラマン、バーベット・マンゴルトの魔法によって、街中にたたずむ安ホテルも非現実的な、ぞっとするほどの美が目配せする舞台へと変貌していく。『南』(1999)作家ウィリアム・フォークナーとジェームズ・ボールドウィンにインスパイアされ、アメリカ南部での映画製作を計画していたアケルマン。しかし撮影の数日前、テキサス州ジャスパーでアフリカ系アメリカ人のジェームズ・バード・ジュニアが白人至上主義者たちによって壮絶なリンチの果てに殺害される事件が起こる。この恐ろしい事件に焦点を当てながら、アケルマンは地元の人々へのインタビューを通し、アメリカ社会に潜む憎悪とその背景を検証していく。『向こう側から』(2002)9.11の同時多発テロの直後、アケルマンはメキシコを訪れ、危険を冒してでもアメリカ合衆国に越境しようとする移民たちの運命をとらえた。ひとつひとつ積み重ねられる痛みや悲しみの言葉、不条理な状況を受け入れざるを得ない人々の証言。アケルマンの眼差しによって、国境や砂漠の地の不在そのものが強烈な重みを増し、21世紀初頭の<行き止まり>を観客に内から体感させる。『東から』『南』と続くドキュメンタリー三部作を締めくくる作品。◆そのほかの上映作品『街をぶっ飛ばせ』(1968)、『私、あなた、彼、彼女』(1974)、『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)、『家からの手紙』(1976)、『私、あなた、彼、彼女』『アンナの出会い』(1978)『一晩中』(1982)、『ゴールデン・エイティーズ』(1986)、『ゴールデン・エイティーズ』『アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学』(1989)、『東から』(1993)、『囚われの女』(2000)、『オルメイヤーの阿房宮』(2011)、『ノー・ホーム・ムーヴィー』(2015)。『囚われの女』「シャンタル・アケルマン映画祭2024」は6月19日(水)~7月7(日)、東京日仏学院エスパス・イマージュにて開催。※6月22日(土)・24(月)・25(火)、7月1日(月)・2日(火)は休映(シネマカフェ編集部)■関連作品:ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地 5月6日〜5月14日、5月20日、5月21日東京日仏学院エスパス・イマージュにて開催© Chantal Akerman Foundation街をぶっ飛ばせ 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akerman家からの手紙 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akerman一晩中 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akermanゴールデン・エイティーズ 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開東から 2023年4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷「シャンタル・アケルマン映画祭 2023」ほか全国にて公開Collections CINEMATEK - ©Fondation Chantal Akerman
2024年05月26日審査委員長を藤井道人監督、特別審査員を綾野剛が務めた「第2回東京インディペンデント映画祭」授賞式が5月21日に行われ、グランプリ、準グランプリ作品が発表された。「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、新たなムーブメントを呼び起こす「夢のある映画祭」として昨年誕生した東京インディペンデント映画祭。ゲスト審査員には女優の奈緒を迎え、藤井監督指揮のもと映像映画業界から選出された精鋭の審査員チームによって開催され、自主制作映画シーンにおいて活動する関係者から大きな反響を得た。そして第2回となる本映画祭では、短編自主制作映画にフォーカスを当て、国内屈指の映画コンペティションへの成長を目標とし、2023年12月1日より作品募集が開始され、3か月間で292作品の応募が集まり、その中から授賞式ではグランプリ、準グランプリが発表。審査委員長には、映画『余命10年』や現在公開中の映画『青春18×2 君へと続く道』の藤井道人監督。さらに「第二回TIMF 特別審査員」として映画『ヤクザと家族 The Family』や映画『最後まで行く』などで藤井監督とタッグを組み、高い演技力に定評のある綾野剛、そのほか阿部雅人(松竹・プロデューサー)、 小出真佐樹(ロボット・プロデューサー) 、 SYO(ライター)、古川達馬(編集技師) 、菅井ひなの(映画祭キュレーター)が登壇した。まず、受賞作品発表に先立ち、受賞は逃したものの最終ノミネートに選出された3作品が発表され、プレゼンターとして藤井監督、綾野さんが祝福した。準グランプリ作品『ゴミ屑と花』続いて、準グランプリを受賞した『ゴミ屑と花』大黒友也監督と『スマホの中のエイリアン』川中玄貴監督が登壇、綾野さんが目録を渡した。大黒監督は「今回こういった賞を頂けて本当に光栄に思います。この作品を通していろんなん人と出会って縁を感じる経験ができました」と喜びを噛み締めた様子。準グランプリ作品『スマホの中のエイリアン』川中監督は「私は映画大好き少年で始めた人ですが、長いことPVや広告周りをしていて実写っぽい映像というのは20年ぶりに作らせていただいたのですが、その機会にこのような結果になりありがたい気持ちでいっぱいです」と感謝をコメントした。そして今回グランプリを受賞したのは『東京逃避行』の秋葉恋監督。綾野さんより目録を受け取ると、「僕は18歳の時に高校生映画甲子園で藤井監督から最優秀監督賞をいただいて、そこからいろんな現場を通して制作をしてきましたが、やはりもう一回藤井さんに映画祭で会うということは大きな目標としてずっとありました」と明かし、「これからも藤井道人監督の元で、自分が若いからこそ出せる個性だったり問題だったりと向き合いながら作品を作っていくので、これからもよろしくお願いします」とコメントした。グランプリ作品『東京逃避行』最後に審査員による総評が行われた。古川さんは「今回の6作品を見させていただきましたが、今回ここにいる審査員の中で本当に票が割れていました。みなさんそれぞれの個性をとにかくこのまま磨いていっていれば必ずどこかで、自然と成果が出てくると思います。そして、その中で僕がスタッフとして携われたら非常に嬉しいと思います」とコメント。菅井さんは「全て楽しく拝見させていただきました。監督をはじめ映画に関わった皆様の熱い想いを非常に強く感じましたし、どの作品も違ったアプローチで素晴らしかったので審査の際も非常に難航しました。この度は本当におめでとうございました」と講評。特別審査員の綾野さんは「”共に考え、共に学び、共に走ることができるとも思っています。”この先もどう未来を切り拓いていけるかを一緒に考えていきたいと思っていますので、そういったところも含めこの映画祭が豊かになっていきますように心より願いを込めて。今日はありがとうございました」と未来に願いを込めてコメントを寄せる。グランプリ作品『東京逃避行』そして審査員長の藤井監督は「6作品本当に票が割れたんですよね。昨年に比べ今回は2時間きっちり、何度も観て審査員の中でみんなが作品の好きなポイントをたくさんディスカッションをしました」とふり返る。「準グランプリに選ばれた2作品は、審査員の中でもすごくポイントが高くて、いますぐに獲りに行けるレベルだなと、僕たちが何もしなくても成功するだろうというような作品でした。グランプリを受賞した秋葉さんに関しては、高校生の頃から知っていて、ノミネート作品の中に彼の作品があったときに、やだなと思ったんです。やっぱり同じ目線で見れないし、彼には厳しい目線で育てたい、育ってほしいと思っていたので。ただやっぱり映像を見たときに、『彼は持っているな』と思いました」と明かす。「6作品の中では映像のクオリティーは良くないし、無茶苦茶なことをやっているし。ただ、彼をフックアップできる映画祭でいないと僕たちはカッコ悪い大人になってしまうかもしれないという気持ちになりました。荒削りのものを閉じ込めたらプロになれるのではなくて、そこを伸ばすからみんなに見てもらえる映画監督になれるんじゃないかと信じたい。そういう意味で、僕たちはサポートするという立場にふさわしいのは『東京逃避行』なんじゃないかという思いで、決めさせていただきました。僕らも審査するという立場の上でとても勉強になりました」と総評し、授賞式は幕を閉じた。グランプリ作品『東京逃避行』【あらすじ】現代のトー横問題を、前代未聞の1日リアルタイム逃避行を行い学生が主体となり制作した意欲作。東京に憧れ新宿に来た飛鳥は、日和という少女とトー横を牛耳るエドという男に出会う。とあることからSNSに写真を拡散され新宿で追われることになる飛鳥。始発まで日和と共に逃げ切れるのか。準グランプリ作品『ゴミ屑と花』【あらすじ】精神的な理由により自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためゴミ収集の仕事を始めた尾崎浩一(33)。研修期間の指導員・橋本花(20)と共に深夜のゴミ収集を始める。200件ものゴミを回収していく中で重たいゴミ、汚物、悪臭にまみれたゴミに圧倒される。浩一たちを鬱陶しがるサラリーマン、感謝の声掛けをする店員、気にも留めず通り過ぎる人――。様々な人の眼差しを受けながら、周囲を汚さず通行者に配慮しながらひたむきに働く花に浩一は生き方にある種の『美しさ』を感じる。誰に称賛されるわけでもない影の功労者――アンサングヒーローの物語。準グランプリ作品『スマホの中のエイリアン』【あらすじ】ある日、主人公アイのスマホに見慣れないアプリがインストールされている。不思議に思うが、友人によるとそれはいま流行りのAIアプリらしい。試しに話しかけてみるとレポートを手伝ってもらえたりと意外と便利だった。しばらく使っていると、AIアプリは突然自分から話しかけてくるようになる。そして、挙句には自分は地球外生命体だと言い始めるのだった。(シネマカフェ編集部)
2024年05月22日5月21日(火) に『第2回東京インディペンデント映画祭』授賞式が開催された。「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、 新たなムーブメントを呼び起こす「夢のある映画祭」 として、昨年誕生した東京インディペンデント映画祭。昨年2023年12月1日より作品募集が開始され、3カ月間で292作品の応募が集まり、その中からグランプリ、準グランプリが決定した。審査員⻑である藤井道人(監督)、阿部雅人(松竹・プロデューサー)、 小出真佐樹(ロボット・プロデューサー) 、SYO(ライター)、古川達馬(編集技師) 、菅井ひなの(映画祭キュレーター)が登壇。まず、受賞作品発表に先立ち、受賞は逃したが最終ノミネートに選出された3作品が発表され、プレゼンターとして藤井、綾野剛が祝福した。続いて、準グランプリの発表。『ゴミ屑と花』大黑友也監督と『スマホの中のエイリアン』川中玄貴監督が登壇し、綾野剛が目録を渡した。大黑は「今回こういった賞を頂けて本当に光栄に思います。この作品を通していろんな人と出会って縁を感じる経験ができました」と喜びを噛み締めた様子。川中は「私は映画大好き少年で始めた人ですが、長いことPVや広告周りをしていて、実写っぽい映像というのは20年ぶりに作らせていただいたのですが、その機会にこのような結果になりありがたい気持ちでいっぱいです」とコメントした。『ゴミ屑と花』『スマホの中のエイリアン』グランプリを受賞したのは『東京逃避行』の秋葉恋監督。綾野剛より目録を受け取ると、「僕は18歳の時に高校生映画甲子園で藤井監督から最優秀監督賞をいただいて、そこからいろんな現場を通して制作をしてきましたが、やはりもう一回藤井さんに映画祭で会うということは大きな目標としてずっとありました。これからも藤井道人監督の元で、自分が若いからこそ出せる個性だったり問題だったりと向き合いながら作品を作っていくので、これからもよろしくお願いします」とコメント。『東京逃避行』ビジュアル最後に審査員による総評が行われた。古川は「今回の6作品を観させていただきましたが、今回ここにいる審査員の中で本当に票が割れていました。みなさんそれぞれの個性をとにかくこのまま磨いていっていれば必ずどこかで、自然と成果が出てくると思います。そして、その中で僕がスタッフとして携われたら非常に嬉しいと思います」、菅井は「全292作品の中から選ばれた皆様、本当におめでとうございます。全て楽しく拝見させていただきました。監督をはじめ映画に関わった皆様の熱い想いを非常に強く感じましたし、どの作品も違ったアプローチで素晴らしかったので審査の際も非常に難航しました。この度は本当におめでとうございました」。オフィシャルライターのSYOは「最初出来上がったものに対して自分がどう思うかの基準で作品を選んでいましたが、他の審査員の方たちと話し合った時に“この監督と一緒に仕事をしたいかどうか”とおっしゃている方が多かった。日本の映画業界がさまざまな意味で変わっていかないといけないといわれている中でそういう視点で選ばれた方々であるので、今日お越しいただいた皆様に、この映画祭が日本の映画に関わろうとしている人たちの想いだと思って“楽しくね?”と思ってくれると嬉しいと思います」、阿部雅人(松竹・プロデューサー)は「視覚や聴覚、さらには何か匂い立つようなものであったりと、そういった五感を刺激されながら、枠組みに関係なく面白い作品を作ろうという思いが全ての作品から感じられました」、小出は「6作品どの作品も上映時間に関わらず⻑編に勝るとも劣らない作品の情報量とそこから荒立ってくるようなみなさんの演出の力を感じ、どの作品がグランプリになってもおかしくないと感じました」特別審査員の綾野剛は「共に考え、共に学び、共に走ることができるとも思っています。この先もどう未来を切り拓いていけるかを一緒に考えていきたいと思っていますので、そういったところも含めこの映画祭が豊かになっていきますように心より願いを込めて。今日はありがとうございました」とコメント。審査員⻑の藤井道人は「6作品本当に票が割れたんですよね。昨年に比べ今回は2時間きっちり、何度も観て審査員の中でみんなが作品の好きなポイントをたくさんディスカッションをしました。そして、準グランプリに選ばれた2作品は、審査員の中でもすごくポイントが高くて、いますぐに獲りに行けるレベルだなと、僕たちが何もしなくても成功するだろうというような作品でした。グランプリを受賞した秋葉さんに関しては、高校生の頃から知っていて、ノミネート作品の中に彼の作品があったときに、やだなと思ったんです。やっぱり同じ目線で見れないし、彼には厳しい目線で育てたい、育ってほしいと思っていたので。ただやっぱり映像を見たときに、「彼は持っているな」と思いました。6作品の中では映像のクオリティーは良くないし、無茶苦茶なことをやっているし。ただ、彼をフックアップできる映画祭でいないと僕たちはカッコ悪い大人になってしまうかもしれないという気持ちになりました。荒削りのものを閉じ込めたらプロになれるのではなくて、そこを伸ばすからみんなに見てもらえる映画監督になれるんじゃないかと信じたい。そういう意味で、僕たちはサポートするという立場にふさわしいのは『東京逃避行』なんじゃないかという思いで、決めさせていただきました。僕らも審査するという立場の上でとても勉強になりました」と総評し、授賞式は幕を閉じた。
2024年05月22日映画『マッドマックス:フュリオサ』のワールドプレミアが、5月15日(現地時間)第77回カンヌ国際映画祭の「アウト・オブ・コンペティション部門」で行われ、主演のアニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース、ジョージ・ミラー監督が登壇した。本編の上映が終了すると、約7分間ものスタンディングオベーションが続き、会場は割れんばかりの拍手で包まれた。アニャは満面の笑みを浮かべながらミラー監督を称え、クリスも監督の肩を抱き寄せ、カンヌ映画祭での大絶賛をチーム全員で称え合う感動的な一幕を見せた。翌日行われた記者会見は、アニャ・テイラー=ジョイ、クリス・ヘムズワース、トム・バーク、プロデューサーのダグ・ミッチェル、ジョージ・ミラー監督が参加。ワールドプレミア上映について、アニャは「観客と一緒に観るのは本当に素晴らしい経験だった。私たちはカメラの後ろのトリックを知りすぎているけれど、映画のペースや、サウンドデザインや、すべての要素が素晴らしいと思えた。それはまたジョージの素晴らしさでもある。スタッフのなかにはすでに引退していたけれどジョージのために戻ってきた人もいた。本当に誇りに思えた」、クリスは「自分にとっては始めてのカンヌで、素晴らしい体験ができたよ。オーストラリア人としてマッドマックスシリーズは特別だ。自分の子供時代を思い出すようなノスタルジーがあった。ここに連れてきてくれてありがとうとジョージに言いたい」と語った。クリス・ヘムズワーストムは「昨夜の経験は本当に素晴らしかった。震えた。電気が走ったね」明かし、プロデューサーのダグは「何年もジョージと本作のためにやってきたけれど、誇りに思う。ジョージとは43年前から一緒に仕事しているが、300人のクルーがいたけれど、ジョージがもっとも仕事をしていて、みんなジョージを慕っていた。本作は規模も大きく、とてもハードで、8カ月、みんな働きっぱなし。本当にマッシブな映画。ワーナーはリスクをおかしてくれた。だからみんなにありがとうと言いたい」と舞台裏を明かすと共にスタッフへの感謝を述べた。また、長年人気を保てた理由を問われたミラー監督は、「わからないけど、運が良かったことはたしかだ。ストーリーのアレゴリーの面もあったかも。フランスでは1作目の『マッドマックス』について、車輪のついた西部劇と評された。日本ではマッドマックスは侍だと言われた。黒澤明の映画のように、彼らの伝統にフィットしたんだろう。素晴らしいよ」と明かした。ジョージ・ミラー監督本作では凄まじいカーアクションやバイクアクションを披露しているアニャは、アクションシーンの撮影について、「スタントチームは素晴らしかった。できるだけ自分でやるようにしたけれど、いつもサポートしてくれて。その一方で、決してこれをやらなければならない、といった圧力は感じなかった。みんな私を信じてくれて、はげましてくれて、本当にすばらしいチームだった」と明かした。『マイティ・ソー』シリーズのソー役としても知られるクリスが悪役を演じることでも注目を浴びる本作だが、クリスは自身が演じたディメンタス将軍について「このキャラクターの興味深い点は多くの面があること。雄々しい一方で、ジョージとも話して、大事なのはヒューマニティでもある、彼の脆い面も必要と。彼は過去に非常に苦しんでいて、それが弁解になるわけじゃないけれど、生き残るためにああなった。それを理解するのは大事だった。彼はとても大きなエゴに満ちた人間。他のマッドマックスの脚本とも異なり、彼の人間性が伝わることを願った。暴力的でもね。予想不可能なキャラだけど。作り上げる上で多くの自由があって、創造性があって、とても素晴らしい経験だった。ジョージに感謝しているよ」と明かすと共にジョージ監督への感謝を述べた。時代ともに変化するアクション映画のイメージについて、ジョージ監督は「映画の言語は100年以上になるけれど、最初からすべてアクションムービーとも言える。映画とはアクション。自分にとってだからピュアな映画というのはヴィジュアル的なものだ。映画ではなんでもできる。映画しか経験できないことがある」と自身の考えを語った。続けて自身の映画つくりへの考え方として「自分にとって大事なことはふたつ。ひとつ目はいつも同じことを繰り返していたら、自分自身興味はなくなる。ふたつ目は、自分自身マッドマックスがこんなに続くとは思っていなかった。自分自身クレイジーと思っている。でも気づいたのは、自分はつねに学びたいと思っているし、ストーリーを語る最良の方法を見つけたいと思っている。それが原動力になっている。毎回異なるストーリーで、それがこのサーガを特別なものにしていると思っている」と想いを明かした。また衣装・ロケーションについて、「ストーリーを語る上で役立つものにならなければならない。コスチュームはゆえにキャラクターの延長のようなもの。スタイルや審美性、すべてに強いコネクションがある。もちろん、メークもロケーションも同様。そこにロジックがあるようにみんなで話し合った」とジョージ監督。アニャも同じ考えをもっているようで、「アクションシーンもすべてキャラクターの延長にある。彼らが何を望んでいるのか、何によって動かされるのかとか。そういう面がストーリーに深みを与えると思う。すべてが一緒になって層をもたらすの」と語った。アニャ・テイラー=ジョイジョージ監督は「自分が好奇心を忘れないことが大事。同じストーリーを何度も語ることに自分自身興味がない。自分は映画界でずっと働けてラッキーだから、それが続けられるように面白いことをやっていきたい」と、今後も映画制作に対し意欲的な姿勢を見せた。そのコメントに対し、ダグプロデューサーは「偉大な映画は、観客の見方に影響を与える。モバイルの時代でも、ジョージの場合は、ロックンロールな価値がある。音響面でも特別だ。本作は、大きな映画館で観る特別な映画だ」と語り、そしてアニャもまた「インテレクチュアルで哲学的なロックンロール・オペラよね。」と語り、本作への自信を覗かせた。<作品情報>『マッドマックス:フュリオサ』5月31日(金) 公開公式サイト: 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.Dolby Cinema is a registered trademark of Dolby Laboratories.
2024年05月17日第37回東京国際映画祭にて、コンペティション部門の審査委員長を香港の俳優、トニー・レオンが務めることが発表された。トニー・レオンは1980年代からキャリアをスタートさせ、カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した『花様年華』(2000年)や、ウォン・カーウァイ監督の『2046』(2004年)などで国際的な知名度を獲得。また、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したホウ・シャオシェン監督の『悲情城市』(1989年)、トラン・アン・ユン監督の『シクロ』(1995年)、アン・リー監督の『ラスト、コーション』(2007年)の3作品にも出演している。2023年には、第80回ヴェネチア国際映画祭で生涯功労金獅子賞を受賞した。昨年の東京国際映画祭では、ワールドフォーカス部門で出演作の『2046』(2004年)を上映し、その上映後に行われた、これまでのキャリアをふり返るマスタークラスが大変な好評を博していた。トニー・レオンはこれ以外にも、『花様年華』(2000年)、『傷だらけの男たち』(2007年)、『レッドクリフ Part1』(2008年)といった作品でも東京国際映画祭に登場している。コメントトニー・レオン今年の東京国際映画祭で審査委員長を務めることを大変光栄に思います。日本は私にとって、いろいろな意味で身近な国であり、このような形で映画の祭典に参加できることは、私にとって大きなことです。香港で育った12歳の頃から、当時の日本映画の名作を観に行っていました。このような映画館へのエキサイティングな旅が、私にとって日本映画、人々、そして日本文化への大きな愛の始まりであり、その愛はどんどん大きくなっていきました。私は、審査委員長を務めるにあたって、この映画祭が驚きに満ちたとても楽しいものになることを期待し、また確信しています。私が望むのは、質の高い映画の大胆なラインナップで、ちょっとした冒険を味わえることです。審査について、私が『感じる』のは、審査員の仲間と私自身の感覚を信じることが、審査のプロセスに貢献するはず、ということです。東京国際映画祭チェアマン安藤裕康東京国際映画祭がアジアの映画祭としての存在感を高めようとしている時に、アジアを代表する映画人として輝かしい経歴を有するトニー・レオン氏に審査委員長をお引き受け頂いたことは、本当に喜ばしく、深く感謝しています。東京国際映画祭に過去何度か参加され、日本にも多くのファンを有するトニー・レオン氏の来日は、今年の映画祭を大いに盛り上げることでしょう。<第37回東京国際映画祭 / TIFFCOM2024開催概要>【第37回東京国際映画祭】開催期間:10月28日(月)~11月6日(水)【10日間】【TIFFCOM2024】開催期間:10月30日(水)~11月1日(金)【3日間】■主催:公益財団法人ユニジャパン(シネマカフェ編集部)
2024年05月17日6月14日(金)~23日(日)の10日間、「爆音映画祭inユナイテッド・シネマ アクアシティお台場vol.14」の開催が決定。映画監督・濱口竜介と音楽家・石橋英子による映画『悪は存在しない』のきっかけとなった『GIFT』が爆音映画祭に初登場する。いまはなき吉祥寺バウスシアターを拠点に、ライヴ用の音響システムを使い大音響の中で映画を見・聴く試みとして2004年に生まれた「爆音上映」。その爆音によって視覚までもが変容して映画そのものも違って見え、大音響でなければ聴こえてこないかすかな音を聴くという大胆かつ繊細な上映は、その画期的な面白さが広がり、2008年から「爆音映画祭」として始動。ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場での開催はこれで14回目となる。作品ラインアップとして発表されたのは、爆音映画祭での上映が初となる『ARGYLLE/アーガイル』や、同じくマシュー・ヴォーン監督の大人気作『キングスマン』。『ARGYLLE/アーガイル』©Universal PicturesSF界に衝撃を与えた『マトリックス』、『ブレードランナー ファイナル・カット』、思わず身体を揺らしてしまうデイミアン・チャゼル監督による音楽映画『ラ・ラ・ランド』、『セッション』など12プログラム。『ブレードランナー ファイナル・カット』Blade Runner: The Final Cut © 2007 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.これまでの爆音映画祭で好評を博した『RRR』、『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪』2作品などもラインアップされている。さらに、今回の【爆音特別企画】では、濱口監督によるサイレント映像に石橋英子が即興演奏を重ねる『GIFT:A Live Score by Eiko Ishibashi X Film by Ryusuke Hamaguchi』の上演が決定。常に「一回きり」となる貴重な映像、音楽体験は必見・必聴となっている。『GIFT:A Live Score by Eiko Ishibashi X Film by Ryusuke Hamaguchi』©Shuhei Kojimaまた、石橋さんがセレクトした映画をシークレットで上映する「ゲストセレクション爆音上映Vol.3」も。上映後には石橋さん、樋口泰人によるトークイベントも行われる。<爆音特別企画>『GIFT:A Live Score by Eiko Ishibashi X Film by Ryusuke Hamaguchi』音楽・企画:石橋英子監督・脚本・企画:濱口竜介 出演:大美賀均 西川玲ほかゲストセレクション爆音上映Vol.3 石橋英子トークショー付き<作品ラインナップ>『ARGYLLE/アーガイル』[字幕版]爆音映画祭初登場『キングスマン』[字幕版]【R15+】『マトリックス』[字幕版]『ブレードランナー ファイナル・カット』[字幕版]『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』※<DAY 1>・<DAY 2>2バージョン上映あり※応援上映については予め作品公式HPをご確認のうえご参加下さい。『RRR』[字幕版]『ラ・ラ・ランド』[字幕版]『セッション』[字幕版]『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム』『劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ』「爆音映画祭inユナイテッド・シネマ アクアシティお台場vol.14」は6月14日(金)~23日(日)ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて上映。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ブレードランナーファイナル・カット 2007年11月17日より新宿バルト9、梅田ブルク7にて公開BLADE RUNNER is a trademark of Blade Runner Partnership. Blade Runner: The Final Cut © 2007 The Blade Runner Partnership.TM & © 2007 Warner Bros. EntertainmentInc. All Rights Reserved.セッション 2015年4月17日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開© 2013 WHIPLASH, LLC. ALL RIGHTS RESERVEDキングスマン 2015年9月11日より全国にて公開© 2015 Twentieth Century Fox Film Corporationラ・ラ・ランド 2017年2月24日よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開© 2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEキングダム 2019年6月14日より全国にて公開©UTA☆PRI-MOVIE PROJECT劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ 2022年9月2日より公開©UTA☆PRI-MOVIE ST PROJECTRRR 2022年10月21日より全国にて公開警官の血 2022年10月28日より新宿バルト9ほか全国にて公開© 2022 ACEMAKER MOVIEWORKS & LEEYANG FILM. All Rights Reserved.ARGYLLE/アーガイル 2024年3月1日より全国にて公開© Universal Pictures
2024年05月15日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、春の学園祭『2024皐月祭』を開催します。ユーザーイベントの祭典『2024皐月祭』には、53のユーザー団体および外部参加団体が出展いたします。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、春の学園祭『2024皐月祭』の開催をお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ|2024皐月祭春の学園祭『2024皐月祭』■ 開始/終了日程5月11日(土) 21:00 ~5月26日(日) 21:00□ 開会式5月11日(土) 21:00~□ 閉会式5月26日(日) 21:15~出展内容のご紹介体育館ステージイベント翔愛学園の体育館では、参加団体によるトークやライブが連日開催されます。5月11日(土) 21:00から行われる開会式に続いて、出展団体の開会宣言を紹介する『CSSSWWML(不夜城!カメ研。)』や、部員が制作したオリジナルボカロ曲を発表する『キャラフレインディーズ (CFI) 』など、15団体のステージが予定されています。キャラフレ・ライブイベント : スペシャルゲスト『秋廣優莉恵』さんが、アバターでライブに登場5月26日(日) 19:00~『秋廣優莉恵(あきひろ ゆりえ)』『秋廣優莉恵(あきひろ ゆりえ)』千葉県佐倉市出身1st 写真集「Too...Love」はトップ23位を記録した。2023年には宮城県歌謡作家協会主催作品発表会ではゲストをつとめた。また川崎市鹿島田商商店会の催しに積極的に参加し、地域活動も行っている。titivate衣装協力による写真集制作中。<リリース実績>1st Single「Too say,もうLove...」2nd Single「流星のフルーレ」<写真集>「Too…Love」「1.5」運動場テントブース翔愛学園の運動場テントでは、主に臨海パークで活動を行っているサークル団体が出展致します。栃木県足利市の広告代理店『いいね!プロジェクト推進委員会』や、キャラフレの紹介動画を制作しているユーザー団体『「みんなで育てるキャラフレ」同盟』など17団体がブースを構えます。校舎内部活ブース翔愛学園の校舎内で、普段授業が行われる教室がある東棟では、学園内で部活動を行っている団体が出展致します。部員が創作したイラスト作品や、ショートストーリーを展示する『キャラフレインディーズ (CFI) 』。キャラフレ内で遊べるオリジナルのミニゲームを多数展示している『ミニゲーム制作同好会』など、35団体が出展致します。以上 全53団体が出展販売物のお知らせ皐月祭限定・テーマくじ(女子専用)運動場テントの東側には、皐月祭期間限定の販売ショップが出展。「皐月祭限定・テーマくじ(女子専用)」は、セクシーな新作衣装『ラバンコパン』があたるテーマくじがスタートします。1回200コインで髪型、トップス、ボトムス、アクセセットなどがあたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。皐月祭限定テーマくじ『ラパンコパン』皐月祭限定・カラーくじ「皐月祭限定・カラーくじ」では、和風テイストの新作衣装『薫風ノ夜桜』があたるカラーくじがスタートします。1回300コインで上下一式のセット服があたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。皐月祭限定カラーくじ『薫風ノ夜桜』皐月祭限定・ウィッグくじ「皐月祭限定・ウィッグくじ」は、過去に販売された髪型アイテムを、特別なカラーに仕上げたウィッグくじがスタートします。1回300コインで髪型、トップス、ボトムス、アクセセットなどがあたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。皐月祭限定ウィッグくじ皐月祭限定・ユニコレくじ「皐月祭限定・ユニコレくじ」は、男女それぞれにスカートとズボンがセットになった新作衣装『第一総合高等学校』があたるユニコレくじが登場します。1回500コインで上下一式のセット服があたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。皐月祭限定ユニコレくじ『第一総合高等学校』キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月11日青春アニメーション映画『ルックバック』が、「アヌシー国際アニメーション映画祭 2024」で正式上映されることが決定した。毎年6月に開催される、世界最大規模のアニメーション映画祭である「アヌシー国際アニメーション映画祭」。中でも本作は、本年度からの新設部門である「アヌシー・プレゼンツ部門」で上映されることに。同部門は、世界のアニメーション作品の多様性と豊かさを紹介し、世界の意欲的なアニメーションをあらゆる観客と共有するという目的のもと創設された非コンペ部門。日本からはほかにも、『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』や『サンドランド』などが上映予定だ。また上映決定を記念して、初めて藤野と京本が出会うシーン、2人が応募した漫画作品の受賞結果を確かめる様子、街を楽しんでいる場面、ドアの隙間に入っていく四コマ漫画と、新場面写真も公開された。「チェンソーマン」の藤本タツキが描く本作は、ひたむきに漫画を作り続ける藤野と京本の姿を瑞々しく描きながらも、やがて起きる2人の運命を分ける出来事を強烈なリアル感を持った筆致で描き出し、多くの漫画ファンの注目を集めた。今回の劇場アニメーション化にあたり、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』、『借りぐらしのアリエッティ』などに携わってきた押山清高が監督・脚本・キャラクターデザインを務めている。『ルックバック』は6月28日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ルックバック 2024年6月28日より全国にて公開© 藤本タツキ/集英社© 2024「ルックバック」製作委員会
2024年05月11日8月28日から9月7日に開催される第81回ヴェネチア国際映画祭で、イザベル・ユペールが審査員長を務めることが分かった。イザベルは同映画祭で1988年に『主婦マリーがしたこと』、1995年に『沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇』で2度、女優賞の受賞経験がある。同映画祭の芸術監督アルベルト・バルベラは、イザベルを「素晴らしい女優です。厳しく、好奇心が強く、寛大な心を持っています。イザベルは数々の偉大な映画監督たちのミューズですが、彼女は自分が理想的なストーリーの伝え手だと感じた若手、あまり知名度の高くない映画監督たちからのオファーを決して退けることはありませんでした」と称賛している。「彼女がこのポジションを受け入れてくれたことに、私たちはとても感謝しています」と喜んだ。イザベルは「ヴェネチア映画祭と私には長く美しい歴史があります。特権を与えられた観客になれるのは名誉なことです」とコメントしている。俳優として半世紀以上のキャリアを持ち、2017年には『エル ELLE』でアカデミー主演女優賞にノミネートされたイザベル。ファンは「むしろ今までイザベルが審査員長を務めたことがなかったのが不思議!」「クイーン・イザベル!今年のヴェネチア国際映画祭は安心して彼女に任せられるね」と歓喜の声を上げている。(賀来比呂美)
2024年05月09日アイルランド映画祭2024が、5月31日(金)~6月13日(木)にYEBISU GARDEN CINEMAにて開催されることが決定。メインビジュアルの解禁と併せて、全上映8作品が発表となった。この度上映されるのは、不条理劇「ゴドーを待ちながら」などで知られるアイルランドの作家サミュエル・ベケットの栄光と波乱に満ちた人生を描いた『まずは踊れ』。アイルランドのケリー県の田舎町を舞台にしたボート競技に全てを賭ける女性たちの青春ストーリー『あのボートに乗って』。アイルランド人の心の故郷アイリッシュパブについてのドキュメンタリー『アイリッシュパブ』の日本初公開作品3作品。『アイリッシュパブ』そして、アイルランドのアニメーションスタジオ“カートゥーン・サルーン”25周年を記念して上映する短編感動アニメ『レイト・アフタヌーン』、アイルランドを代表する作家ジェイムズ・ジョイスの原作を名匠ジョン・ヒューストンが映画化した『ザ・デッド「ダブリン市民」より デジタルリマスター版』、アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた9歳の少女が経験したひと夏の成長物語『コット、はじまりの夏』。『コット、はじまりの夏』(原題:An Cailín Ciúin/英題:The Quiet Girl)© Inscéal 2022また昨年日本でも大ヒットを記録した北アイルランドのベルファスト男子小学校で哲学的思考によって解決を目指す校長先生と子どもたちを追ったドキュメンタリー『ぼくたちの哲学教室』、昨年惜しくも亡くなったアイリッシュバンド「ザ・ポーグス」フロントマンのシェイン・マガウアンを追ったドキュメンタリー『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』。『シェイン世界が愛する厄介者のうた』(原題:Crock of Gold: A Few Rounds with Shane MacGowan)©The Gift Film Limited 2020映画祭期間中はトークイベント等の予定もあるという。詳しい情報は公式HPにて確認を。アイルランド映画祭2024は5月31日(金)~6月13日(木)、YEBISU GARDEN CINEMAにて開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:コット、はじまりの夏 2024年1月26日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開© Inscéal 2022
2024年05月07日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、春の学園祭『2024皐月祭』を実施します。ユーザーイベントの祭典・春の学園祭『2024皐月祭』には、51のユーザー団体および企業が出展いたします。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる、多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( にて、春の学園祭『2024皐月祭』の出展団体をお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ|2024皐月祭春の学園祭『2024皐月祭』■ 開始/終了日程5月11日(土) 21:00 ~5月26日(日) 21:00□ 開会式5月11日(土) 21:00~□ 閉会式5月26日(日) 21:15~出展団体のご紹介運動場テントブース・「みんなで育てるキャラフレ」同盟・あいはら部・メイド喫茶くらぶ・ネコミミクオリティーズ・メタバ~ス通信局・Aⅲ’s(アイス)・翔栄モード研究所・スクリプト研・合同会社 ナノダイナミクスエアロスペース・カリッシュ事務局・CCA~シュシュエール~・クイズ研究会・CSSSWWML(元…カメ研?)・舞龍総合事務局・辻蔵さんが好きなことをするサークル・翔栄町ドラマ制作委員会・いいね!プロジェクト推進委員会校舎内部活ブース・ネットラジオDJ部・翔愛学園鉄道友の会・ミニゲーム制作同好会・ぱんだんすを広める会・童謡・唱歌友の会♪&Classical Music友の会♪共催・ねこねこ写真館・小梅の学園祭ゲート展示室・ナッツ&プティン部・写真同好会・天文部&天文部・七夕イベント製作委員会・翔愛さんぽ倶楽部・キャラフレインディーズ (CFI)・しほひな・黒ノ州~クロノス~・オリジナルイラストの会・翔栄交通研究会・「学校」「虹の足」制作委員会・CRF48・えほん部・天使研究会(仮)・一条 蜜希(キャラフレユーザーアイドル)・ゲーム実況部・ゆどうふ・黒崎遊研・弁当屋!ほか弁(弁当屋)・おいでよ♪なぞ部・TMG (Towahara Music Gallery)・ストーンマニア協会・765プロダクション・ゆかり王国 翔愛支部・ハピネス事務局・愛を求めるハリセンうさぎ団(アムド)・スク水愛好会・エッセイのようなものを出展しようとする部ステージイベント・開会式終了直後~24:00|CSSSWWML(元…カメ研?)・5月12日(日)21:00~22:00|ストーンマニア協会・5月12日(日)23:00~24:00|天使研究会(仮)・5月17日(金)21:00~22:00|童謡・唱歌友の会♪・5月17日(金)23:00~24:00|ゆかり王国・5月18日(土)21:00~22:00|TMG (Towahara Music Gallery)・5月18日(土)22:00~23:00|ハピネス・5月18日(土)22:00~23:00|CCA~シュシュエール~・5月19日(日)21:00~22:00|一条蜜希・5月19日(日)22:00~23:00|CRF48・5月19日(日)23:00~24:00|Aⅲs(アイス)・5月20日(月)22:00~23:00|おいでよ♪なぞ部・5月22日(水)22:00~23:00|CCA~シュシュエール~所属・双星 亜美(個人)・5月24日(金)21:30~22:30|天使研究会(仮)・5月24日(金)23:00~24:00|765プロダクション・5月25日(土)21:00~22:00|キャラフレインディーズ(CFI)・5月25日(土)22:00~23:00|カリッシュ・5月25日(土)23:00~26:00|ネットラジオDJ部※2024年5月6日現在以上 全51団体が出展キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年05月07日イタリア映画界を代表する8名の映画監督が来日し、有楽町朝日ホールで行われた「イタリア映画祭 2024」開会式に参加。東京では5月1日(水)より、大阪では5月18日(土)より開催となる。有楽町朝日ホールでの開会式には、エドアルド・デ・アンジェリス監督(『潜水艦コマンダンテ 誇り高き決断』)、アンドレア・ディ・ステファノ監督(『アモーレの最後の夜』)、ジネヴラ・エルカン監督(『そう言ったでしょ』)、パオロ・ジェノヴェーゼ監督(『人生の最初の日』)、ダニエーレ・ルケッティ監督(『信頼』)、ラウラ・ルケッティ監督(『美しい夏』)、ファビオ・モッロ監督(『あなたのために生まれてきた』)、マルゲリータ・ヴィカーリオ監督(『グローリア!』)が登壇した。温かな拍手に迎えられ、登壇した監督たちは皆口々に「日本に来ることができて嬉しい」と笑顔を見せた。エドアルド・デ・アンジェリス監督は「私の生まれ故郷は海に囲まれています。そして日本も海に囲まれています。つまり、私たちはよく似ていますね」と独特の挨拶で開場を笑わせた。ダニエーレ・ルケッティ監督は「現在のイタリア映画界はバイタリティ溢れる作品がたくさん溢れています。それぞれの監督の個性を活かした粒ぞろいの映画ばかりで、この映画際でも歴史、家族、アクション、ラブストーリー、音楽……など様々なジャンルが集まっています。日本の皆さんに見てもらいたい映画ばかりですが、少なくとも今日来日した私たち8人の作品は必ず全部見てくださいね」と来日組の作品を強調して明るくアピール。初監督作『グローリア!』を引っ提げて来日したマルゲリータ・ヴィカーリオは、「日本とイタリアでは文化も違いますし100%理解はできないかもしれない、でも6日間続くこの映画祭が、そんな違いを楽しむ貴重な機会になればと思います。いろんなイタリア映画の世界に入り込んで楽しんでください」とメッセージを送った。本映画祭では、新作13本と旧作1本の計14作品が上映される。東京会場は5月6日(月・祝)まで、大阪会場は5月19日(日)までの開催。チケット情報など詳細はイタリア映画祭2024の公式サイトで確認できる。イタリア映画祭 2024▼東京会場会期:5月1日(水)~5月6日(月・祝)会場:有楽町朝日ホール(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン11階)主催:朝日新聞社、イタリア文化会館、チネチッタ/特別後援:イタリア共和国大統領/後援:イタリア大使館▼大阪会場会期:5月18日(土)~5月19日(日)会場:ABCホール(大阪府大阪市福島区福島1-1-30)主催:朝日新聞社、イタリア文化会館-大阪、チネチッタ 特別後援:イタリア共和国大統領/後援:イタリア大使館、イタリア領事館(シネマカフェ編集部)
2024年05月03日近浦啓監督作『大いなる不在』が第67回サンフランシスコ国際映画祭で“最高賞”【グローバル・ビジョンアワード】を受賞した。また公開日が7月12日(金)に決定した。2023年9月に開催された第48回トロント国際映画祭のプラットフォーム・コンペティション部門にてワールドプレミアを飾った本作。その後、スペインで開催された第71回サン・セバスティアン国際映画祭では、コンペティション部門のオフィシャルセレクションに選出もされ、同映画祭71年の歴史上日本人初となるシルバー・シェル賞(最優秀俳優賞)を藤竜也が受賞するという快挙を成し遂げた。さらにサン・セバスティアンの文化財団「アテネオ・ギプスコアノ」が独自の視点で選ぶ、最も卓越した作品に与えられる賞であるアテネオ・ギプスコアノ賞も受賞するなど、長編監督2作目にして世界の映画祭で受賞、絶賛評を博している。この度、本作が最高賞を受賞したサンフランシスコ国際映画祭は、1957年に始まったアメリカ最古の国際映画祭。新作のワールドプレミアや話題作が多く集まる重要な映画祭の1つとして知られる。近浦啓監督は「歴史あるサンフランシスコ国際映画祭のコンペティションでグランプリを受賞したこと、大変嬉しく思います。ひとえにこの作品を信じて旅路を共にしてくれたキャスト・スタッフ・関係者、皆の真心の賜物です」とコメントを寄せている。本作は、森山未來と藤竜也が親子役で共演し、圧倒的演技を見せるサスペンスヒューマンドラマ。7月の公開に向け、ますます期待が高まる。<近浦啓監督 コメント>歴史あるサンフランシスコ国際映画祭のコンペティションでグランプリを受賞したこと、大変嬉しく思います。ひとえにこの作品を信じて旅路を共にしてくれたキャスト・スタッフ・関係者、皆の真心の賜物です。そして各国を巡った「大いなる不在」の日本公開がいよいよ決まり、1人でも多くの人にこの映画を届けることへの決意を新たにしました。『大いなる不在』は7月12日(金)よりテアトル新宿、TOHOシネマズシャンテほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:大いなる不在 2024年公開予定©︎ 2023 CREATPS
2024年05月01日今年2月、横手のかまくらにあわせて津山国際環境映画祭スタッフ3名が来横しました。その際に津山発の映画『ホルモン女』『十六夜の月子』が上映されるとともに、津山と横手両都市の共通点(津山盆地と横手盆地、山と川、出雲街道と羽州街道、近世の城下町由来の成り立ち、人口規模、津山城東/城西と横手市増田の重伝建地区)から両映画祭の交流がスタートしました。あきた十文字映画祭(秋田県横手市十文字町/代表:小川孝行)では、発足32年の歴史の中で映画文化による発信を続けてきており、津山(津山国際環境映画祭)や近隣の真庭(ニューガーデン映画祭、その前史としての山崎監督の映画づくり)における映画を切り口とした発信の動向に注目していました。そこで映画祭が息づく3つの地域にて、土地を素材とし、その土地でつくられた映画の魅力を発信することを目的として「津山-真庭-横手まちをあむ上映会」を、5月17日(金)18日(土)の両日、津山市城東重伝建地区にある城東津山シネマで開催します。横手城下町 空撮津山城下町 空撮●重要伝統的建造物群保存地区に選定される津山市城東重伝建地区の建造物を活用したミニシアターを会場に、真庭市で農業をしながら商店街の古民家を改修したミニシアター ビクトリィシアターを主宰する山崎監督作品『新しき民』(津山藩での百姓一揆を題材)と、横手市十文字町で32年続く映画祭から生まれたオール十文字・横手ロケ短編連作(『帰郷★プレスリー』柄本佑監督ほか)を併映するものです。●重要伝統的建造物群保存地区の建造物を活用した映画上映イベントの嚆矢として栃木県栃木市「栃木・蔵の街かど映画祭」がありますが、近年、伝統的建造物や古民家をミニシアターとして活用する取り組みが全国に広がっています。その土地でつくられた映画+地方映画祭+古民家ミニシアターという組み合わせは、本企画の特有のディープかつ斬新な特徴です。【イベント概要】・名称 :「津山-真庭-横手 まちをあむ 上映会」~第3回津山国際環境映画祭 協賛企画~・主催 :あきた十文字映画祭・共催 :津山街デザイン創造研究所、第3回津山国際環境映画祭実行委員会・実施日/時間:令和6年5月17日(金)18時~ A・B、18日(土)10時~ C・D、17時~ E・F・開催場所 :城東津山シネマ(津山市勝間田町21-1)・プログラム :(A・C・E:十文字プログラム)『白鳥の来る町』08年 監督 綾田俊樹、『帰郷★プレスリー』09年 監督 柄本佑、『白鳥の歌』10年 監督 斎藤歩『ミスりんご』20年 監督 岡部哲也(B・D・F:新しき民)『新しき民』14年 監督 山崎樹一郎・入場料 :各プログラム1,000円、各回定員20名・その他 :両日最終上映前に十文字映画祭スタッフ&ゲストのトークあり・詳細及びチケット予約は、以下のフォームから ※2次元コードあり予約申込みフォーム【プログラム紹介】★十文字プログラムノックアウト×十文字映画祭三部作 ほか1. 『白鳥の来る町』2008年 監督 綾田俊樹プロデューサー 八木沢洋美・藤原正樹、撮影 長田勇市(JSC)、監督補 谷口正晃出演 田中洋之助/松元夢子/重村真智子/綾田俊樹2. 『帰郷★プレスリー』2009年 監督 柄本佑プロデューサー 八木沢洋美・吉村美貴子、撮影 安田圭、監督補 武正晴、特別協力 押田興将出演 谷川昭一朗/斎藤歩/江口のりこ/ベンガル/下元史朗3. 『白鳥の歌』2010年 監督 斎藤歩プロデューサー しんめけいこ・吉村美貴子、撮影 上野彰吾(JSC)、監督補 谷口正晃出演 品川 徹/宮田早苗/美保純/佐藤竹利/角替和枝/柄本明4. 『ミスりんご』2020年 脚本・監督 岡部哲也撮影 上野彰吾、録音整音 加藤大和、制作進行 田中勇気、助監督 渡辺直樹・水井真希、 音楽 GEN、プロデューサー 馮啓孝・宮本匡章出演 秋沢健太朗/反橋宗一郎/加村真美/小坂涼太郎/朝香賢徹横手市を舞台に、笑いあり人情ありのユーモラスなタッチで描くロードムービー。地方回りのオレオレ詐欺集団で現金の運び屋をしていた健二と雄介は、仲間の金を持ち逃げした犯人・石井と間違われ主犯格の剛田に追われる。剛田から逃げ出すために二人が逃げ込んだのはミスりんごコンテスト会場。女装してもぐり込んだ二人は成りゆきでコンテストに出場し優勝してしまうが…。オール横手十文字ロケの映画『ミスりんご』★『新しき民』『新しき民 SANCHU UPRISING: VOICES AT DAWN』2014年 脚本・監督 山崎樹一郎出演 中垣直久、梶原香乃、本多章一、佐藤亮、瓜生真之助、古内啓子、hyslom、ほたる、川瀬陽太未来(あした)に向かって逃げろっ!290年前。実際に津山藩内の山中(さんちゅう:現真庭市)で起こった一揆を背景に、農民・治兵衛の姿を通して「弱さを引き受けることから始まる生」を描き出す本作は、制作に3年を要し、完成後は4ヵ月間に渡って岡山を中心に巡回上映した。その後ニューヨークで開催された北米最大の日本映画祭「Japan Cuts」での上映では「黒澤明の作品を彷彿とさせながら、新たな切り口を見せる時代劇」と大きな反響を呼んだ。監督は、真庭で農業を営みながら「地産地生映画」を制作し続ける山崎樹一郎。名もなきそれぞれ個人の思いと選択が未来を切り開く。津山藩で起きた山中一揆をモチーフにした映画『新しき民』 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年04月30日「第1回東京インディペンデント映画祭」においてグランプリ・準グランプリを授賞し、スカラシップを受けた3人の監督が製作した短編映画3作品が、「ABEMA」にて独占配信される。「次世代の映画監督を育成する」をモットーに、新たなムーブメントを呼び起こす夢のある映画祭として、昨年誕生した「東京インディペンデント映画祭」。今回配信するのは、『なな子の恋わずらい』(第1回グランプリ授賞監督・古川葵)、『朽ちる』(第1回準グランプリ授賞監督・田中聡)、『国道7号線』(第1回準グランプリ授賞監督・全辰隆)。加えて、最終選考にノミネートされた5作品も同時に配信開始。『MY HOME TOWN』(第1回グランプリ授賞作品)、『うまれる』(田中聡監督/第1回準グランプリ授賞作品)、『ミヌとりえ』(全辰隆監督/第1回準グランプリ授賞作品)、『四角の中の人たち』(渡邉裕也監督)、『ワン・オブ・アス』(古川大地監督)の計8作品が配信される。なお、「第2回東京インディペンデント映画祭」の授賞式は、テアトル東京にて実施予定となっており、藤井道人が審査委員長、綾野剛が特別審査員を務めることが決定している。▼『なな子の恋わずらい』あらすじ不倫で全財産を失い、実家に戻ってきた弁護士志望の菜々子。次の司法試験に向けて勉強する日々を送っていたある日、憧れの先輩・真広が団地の厄介者になっていることを知る。ひょんなことから再会した2人は、引越しを嫌がる真広の姪を説得するため、姪の住む村へ遊びに行く――。▼『朽ちる』あらすじエレベーターのない団地の5階に住む吉田夫妻。夫の太郎は車椅子生活。妻の智恵は認知症。世界が荒廃し、2人きりの生活を余儀なくされる――。▼『国道7号線』あらすじ国道7号線沿いにある秋田県の町で、母キョンジャと一緒に50年間営業してきたパチンコ店を畳むことにしたヨンホ。ヨンホは母キョンジャを海外旅行へと誘うも、キョンジャの希望により、旅の行き先は新潟へ。ヨンホは母の姉である伯母のスンジャが、新潟港から北朝鮮へ渡ったことを思い出し、母が新潟に来たかった理由をそこで悟る。旅行から帰ってきたある日、ヨンホは北朝鮮からの手紙をキョンジャの部屋で見つける。そんなヨンホのもとを訪ねてきたのは、離婚して以来、離れて暮らす娘のナナ。キョンジャの思いを伝えるため、ヨンホはナナと共に韓国の最北端を目指す…。「第1回東京インディペンデント映画祭受賞&ノミネート作品」は4月25日(木)正午~年5月2日(木)正午までABEMAにて無料配信。「第2回東京インディペンデント映画祭 授賞式」は5月21日(火)テアトル新宿にて開催。(シネマカフェ編集部)
2024年04月28日アヌシー国際アニメーション映画祭のラインアップが発表された。コンペティション部門には12作品がノミネート。日本からは、八鍬新之介監督の『窓ぎわのトットちゃん』、久野遥子監督&山下敦弘監督の『化け猫あんずちゃん』、山田尚子監督の『きみの色』、百瀬義行監督の『屋根裏のラジャー』が選出された。日本勢は大活躍で、他部門でも多数候補に挙がっている。短編部門には泉原昭人監督の『カワウソ』、長編コントルシャン部門には古賀豪監督の『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』、VR部門には山村浩二監督の『耳に棲むもの』、テレビ部門には小川育監督の「ポケモンコンシェルジュ 第二話どう?いま楽しい?」、川越一生監督の「ゾン100~ゾンビになるまでしたい100のこと~ 第一話アキラ オブ ザ デッド」、卒業制作部門には陳林棟監督の『Return』、木原正天監督の『Yapolaponky』がノミネートされている。また、コンペティション外で、「アヌシー国際アニメ映画祭が紹介したい映画を上映する」という趣旨で今年新設された「アヌシー・プレゼンツ部門」では、永岡智佳監督の劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』、櫻木優平監督の『がんばっていきまっしょい』、横嶋俊久監督の『SAND LAND』が公式上映される。今年のアヌシー国際アニメーション映画祭は6月9日から15日まで開催。(賀来比呂美)■関連作品:屋根裏のラジャー 2023年12月15日より全国にて公開© 2023 Ponocきみの色 2024年8月30日より全国東宝系にて公開©2024「きみの色」製作委員会窓ぎわのトットちゃん 2023年12月8日より全国東宝系にて公開© 黒柳徹子/2023映画「窓ぎわのトットちゃん」製作委員会化け猫あんずちゃん 2024年7月19日より全国にて公開©️いましろたかし・講談社/化け猫あんずちゃん製作委員会
2024年04月26日第14回北京国際映画祭が4月18日、北京雁棲湖国際コンベンションセンターで開幕し、パノラマ部門への出品が決定していた映画『不死身ラヴァーズ』から、松居大悟監督と今作で主人公・⻑谷部りの(見上愛)の親友・田中を演じた⻘木柚が参加した。レッドカーペットイベントでは、松居監督はタキシードに蝶ネクタイ、そして雪駄という個性的なファッションで登場し、⻘木はストライプのスーツというクールな着こなしで多くのマスコミに囲まれ、会場は熱気に包まれていた。日本映画を中国の映画ファンに紹介する「2024北京・日本映画週間」。今年のオープニング作品として上映された『不死身ラヴァーズ』は、オープニングセレモニーに先立つ18日に、北京でインターナショナルプレミア上映が行われた。ワールドプレミア上映約450席の劇場は満員御礼。Q&Aでは、会場からさまざまな質問が飛び、松居監督の映画『アイスと雨音』に出演していた⻘木には、前回と今作の松居監督の演出の変化について問われる場面も。⻘木は「いい意味で大きく変わったところがなくて安心しました。リハーサルの時に、松居監督は俳優のまわりをぐるぐると裸足で歩いたり、あぐらをかいて顔を覗き込んだりしながら演出をするのですが、それが前回も『不死身ラヴァーズ』も一緒だったので懐かしくて嬉しい気持ちになりました」とエピソードを明かすと、通訳が翻訳している最中に、松居監督があぐらをかいて顔を覗き込む様子を再現し、会場からどっと笑いが起きていた。また松居監督は、「この映画が海外で初めての上映で、北京にこんなに人が集まっているのを見てどう思いますか?」と質問をしつつ「サインください」とリクエストする観客に対し、「柚と一緒に来られたことが嬉しいですし、北京のみなさんとお話できたことが嬉しいです。サインについては、ここでできるかわかりません(笑)」と返し、会場を沸かせた。他にも松居監督の過去作品と比較した内容や、10年の歳月を経て映画化することについてなど、松居監督や作品に対する関心の高さが伺える質問が続き、映画愛に溢れたティーチインとなった。翌19日にはオープニングセレモニーが、北京市内の映画館「英皇電影城」で開催された。同セレモニーには日本の金杉憲治特命全権大使、北京国際映画祭組織委員会の副秘書⻑を務める王志北京広播電視局副局⻑をはじめ、映画祭組織委員会の関係者が出席し、松居監督と⻘木がゲストとして登壇した。オープニングセレモニー松居監督は、前日のティーチインを振り返り「これまでの作品や、日本映画の歴史を含めた質問をいただいて、すごく面白かったです。もっと話したいと思いました」と感謝の気持ちを述べ、⻘木は、「(中国人ファンの)熱がすごくて驚きました。言葉に表せない気持ちです」と喜びを明かした。その後、在中国日本大使館でレセプションが開かれ、日中両国の映画・文化関係者ら約100人が出席した。トークセッションで、⻘木は「中国に初めて来ることができて嬉しい」と感想を述べつつ、「撮影時は北京で上映させてもらえるとは思ってもいなかった。会場の熱気を感じて今後の日本公開をポジティブな気持ちで迎えられそうだ」と笑顔で語った。松居監督には、レッドカーペットからレセプションまで雪駄姿で登壇していたことに対する質問が飛ぶと、「普段用とフォーマル用で使い分けており、先ほど普段用の雪駄からフォーマルな雪駄に履き替えたところだ」とコメントし、会場からは笑いが起きていた。なお、レセプションには東京国際映画祭のチェアマンである安藤裕康も出席しており、日本映画と中国映画の活発な交流の場となった。レセプション<作品情報>『不死身ラヴァーズ』5月10日(金) 公開公式サイト:「不死身ラヴァーズ」製作委員会(C)高木ユーナ/講談社
2024年04月23日松居大悟監督最新作のラブストーリー『不死身ラヴァーズ』が、4月18日から26日まで開催されている第14回北京国際映画祭に出品され、松居監督と主人公・長谷部りの(見上愛)の親友・田中を演じた青木柚が出席した。第14回北京国際映画祭は4月18日、北京雁棲湖国際コンベンションセンターで開幕。パノラマ部門へ出品された本作のレッドカーペット・イベントでは、松居監督はタキシードに蝶ネクタイ、そして雪駄という個性的なファッションで登場、青木さんはストライプのスーツというクールな着こなしで、多くのマスコミに囲まれ、会場は熱気に包まれていた。本作が上映されたのは、日本映画を中国の映画ファンに紹介する「2024北京・日本映画週間」のオープニング作品として。オープニングセレモニーに先立ち、18日にインターナショナルプレミア上映が行われると、約450席の劇場は満員御礼。Q&Aでは、会場から様々な質問が飛び、松居監督の映画『アイスと雨音』に出演していた青木さんには、前回と今作の松居監督の演出の変化について問われる場面も。「いい意味で大きく変わったところがなくて安心しました」と青木さん。「リハーサルの時に、松居監督は俳優のまわりをぐるぐると裸足で歩いたり、あぐらをかいて顔を覗き込んだりしながら演出をするのですが、それが前回も『不死身ラヴァーズ』も一緒だったので懐かしくて嬉しい気持ちになりました」とエピソードを明かすと、通訳の最中に松居監督があぐらをかいて顔を覗き込む様子を再現し、会場からどっと笑いが起きていた。また、松居監督は「この映画が海外で初めての上映で、北京にこんなに人が集まっているのを見てどう思いますか?」と質問をしつつ「サインください」とリクエストする観客に対し、「柚と一緒に来られたことが嬉しいですし、北京のみなさんとお話できたことが嬉しいです。サインについては、ここでできるかわかりません笑」と返して会場を沸かせる。ほかにも松居監督の過去作品と比較した内容や、10年の歳月を経て映画化することについてなど、松居監督や作品に対する関心の高さが伺える質問が続き、映画愛に溢れたティーチインとなった。翌19日にはオープニングセレモニーが、北京市内の映画館「英皇電影城」にて開催。同セレモニーには日本の金杉憲治特命全権大使、北京国際映画祭組織委員会の副秘書長を務める王志北京広播電視局副局長をはじめ、映画祭組織委員会の関係者が出席し、松居監督と青木さんがゲストとして登壇した。松居監督は、前日のティーチインをふり返り「これまでの作品や、日本映画の歴史を含めた質問をいただいて、すごく面白かったです。もっと話したいと思いました」と感謝の気持ちを述べ、青木さんは「(中国人ファンの)熱がすごくて驚きました。言葉に表せない気持ちです」と喜びを明かした。その後、在中国日本大使館でレセプションが開かれ、日中両国の映画・文化関係者ら約100人が出席。トークセッションで、青木さんは「中国に初めて来ることができて嬉しい」と感想を述べつつ、「撮影時は北京で上映させてもらえるとは思ってもいなかった。会場の熱気を感じて今後の日本公開をポジティブな気持ちで迎えられそうだ」と笑顔でコメント。松居監督には、レッドカーペットからレセプションまで雪駄姿で登壇していたことに対する質問が飛ぶと、「普段用とフォーマル用で使い分けており、先ほど普段用の雪駄からフォーマルな雪駄に履き替えたところだ」とコメントし、会場からは笑いを誘っていた。『不死身ラヴァーズ』は5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:不死身ラヴァーズ 2024年5月10日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2024「不死身ラヴァーズ」製作委員会©️高木ユーナ/講談社
2024年04月23日沖縄出身のお笑いコンビ・スリムクラブの真栄田賢と内間政成が21日、沖縄・那覇の国際通りで行われた「島ぜんぶでおーきな祭 第16回沖縄国際映画祭」のレッドカーペットに登場した。「沖縄国際映画祭」は2009年にスタートし、2015年から「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」に名称を変更。沖縄全域を舞台にした総合エンタテインメントの祭典で、沖縄の春の風物詩として親しまれてきたが、今年で最後の開催となった。レッドカーペットには、上映作品の出演者やイベント出演者、関係者ら総勢760人が参加。大勢の観客が熱い視線を注ぐ中、ファンサービスも行いながらゆっくりと歩いた。スリムクラブの内間は「こんな暑い中みんな集まってくれて本当に感動しました」と感想を述べ、真栄田は「終わるのが寂しいです。なんで終わるんですか!?」と吐露しつつ、「映画祭、今までありがとうございました」と感謝。そして、「今後とも映画と吉本、そして沖縄をよろしくお願いします。沖縄、吉本、映画、いいよ!」と自身のギャグで盛り上げた。
2024年04月22日イタリア映画祭2023でも注目を集めた話題作『Corro da te』が邦題『幸せのイタリアーノ』として7月26日(金)より公開が決定、併せて日本版ポスタービジュアルが解禁された。一流アスリートをフィーチャーする有名シューズブランドのトップである、ジャンニ(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)は、女性を口説くためなら何でもする。新しいターゲットを誘惑するためには車いすに乗って憐れみを請う。そんなジャンニが、ヴァイオリニストで車いすテニスにも情熱を注ぐキアラ(ミリアム・レオーネ)と出会い、人生で経験したことのない感情に激しく揺さぶられていく…。主人公・ジャンニを演じたピエルフランチェスコ・ファヴィーノは、『シチリアーノ 裏切りの美学』(19)『離ればなれになっても』(20)『ノスタルジア』(22)など、数々のイタリア映画のヒット作品に出演。マフィアや政治家からコミカルな役どころまで、どんな人物でも変幻自在になりきり、いまやイタリア映画界では最も脂の乗った“ヒット作品請負人”と称される。またキアラを演じたのは、2008年のミスイタリアで、TVの司会者や「グッチ(GUCCI)」などの広告キャンペーンなどにも起用されたミリアム・レオーネ。『インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者』(18)や人気漫画が原作の『ディアボリック』(21)に出演し、各国の映画界から熱視線を浴びる注目株。本作では障がいを持つヴァイオリニストという役どころを演じ、見事イタリア映画記者組合よりコメディ女優賞を受賞した。メガホンを取ったのは、『ようこそ、大統領!』(13)『これが私の人生設計』(14)『環状線の猫のように』(17)など、社会問題を愛情をこめてユーモアたっぷりに描くヒット・メーカー、リッカルド・ミラーニ監督。イタリアの2大映画賞では、これまで本作を含めダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞に4作が、ナストロ・ダルジェント賞に7作品がノミネートされ、本作を含む4作で受賞。長編映画11作目となる本作は、フランク・デュボスク監督『パリ、嘘つきな恋』(19)の舞台をイタリアに移し替えたリメイク作品となる。この度解禁された日本版ポスタービジュアルでは、本作の主人公・ジャンニとヒロイン・キアラの恋模様を切り取った、ロマンティックな仕上がり。キアラのヴァイオリン演奏や車いすテニス、食事のシーンなどを配し彼女のキャラクターを表現。中央には車いすに乗った楽しげな2人を配しているが、「よこしまな“恋”は“嘘”のはじまり…」というコピーが、一筋縄ではない恋の行方と、「嘘」ではない本当に大事な「真実」の存在を暗示する。『幸せのイタリアーノ』は7月26日(金)よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:幸せのイタリアーノ 2024年7月26日よりシネスイッチ銀座ほか全国順次公開©2020 WILDSIDE-VISION DISTRIBUTION
2024年04月22日今年で最後の開催となる「島ぜんぶでおーきな祭 第16回沖縄国際映画祭」が20日・21日、沖縄県内で開催され、16年の歴史に幕を閉じた。2日間の来場者数は約5万5,000人。会場に駆け付けた観客から「ありがとう」と感謝の声が続出した。「沖縄国際映画祭」は沖縄全域を舞台にした総合エンタテインメントの祭典で、2009年にスタート。2015年から「島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭」に名称を変更した。沖縄の春の風物詩として親しまれてきたが、今年3月6日、運営の中心的な役割を果たしてきた吉本興業ホールディングスが、今年を最後に運営から退くと発表。そして4月10日に実行委員会が、今年の開催をもって終了すると発表した。今年の映画上映会場は、那覇文化芸術劇場なはーとがメイン会場となり、県内外・国外から31作品を上映。舞台挨拶では出演者やスタッフが登壇した。最終日の21日には、国際通りでレッドカーペットが行われ、上映作品の出演者やイベント出演者、関係者ら総勢760人が歩行。浅野忠信、賀来千香子、剛力彩芽、桂文枝、西川きよし、ガレッジセールらの登場に、駆け付けた観客たちから歓声が沸き起こった。文枝は「16年間ありがとうございました。いったんここで終わりますが、またやらせていただきたいと思います」と挨拶。きよしも「一応ゴールということですが、僕の心の中ではまた新しい出発への第一歩だと思っています。また新しい沖縄とのコラボを考えていただけると思います。僕らも寂しいです。新しい第一歩、小さなことからコツコツと頑張りたいと思います」と、今後も沖縄での企画が展開されることに期待した。レッドカーペットには、実行委員会の委員長を務める吉本興業前会長の大崎洋氏も参加。「来年に向けて、沖縄の皆様ともう一度決意を新たにして、沖縄の方々が自らこの映画祭を引き継いでいただいて、僕たちが協力できることは協力させていただいて、いいバトンタッチができればと思っています」と語った。エンディングの「Laugh&Peace LIVE」では、かりゆし58や宮沢和史らが沖縄愛にあふれるライブを披露。スクリーンに同映画祭の過去の映像が流れ、16年の歴史を感じさせた。最後にMCのガレッジセールが「皆さん16年間ありがとうございました! さようなら!」と感謝。会場は大きな拍手に包まれ、「ありがとう」という声が飛び交った。ライブ後に囲み取材が行われ、ガレッジセール、かりゆし58、宮沢和史らが参加。ゴリは「最後なんだと噛みしめながらその場にいたので涙が出そうになりました」と言うも、「寂しいんじゃなく、やり切った、こういう映画祭を16年も続けることができてありがとうという気持ちで終わりたい」と述べ、川田は「県民の方がこんなに喜んでくれるイベントが終わるというのは寂しいなと思ったので、違う形でもいいからやりたいですね」と語った。また、同映画祭が果たしてきた役割について、川田は「県外から来た方はより深い沖縄を知ることができたし、県内の方はよりエンターテインメントを近く感じることができた。それが映画祭の一番の財産だったと思います」と述べ、かりゆし58の前川真悟は「沖縄の持っているエネルギーや魅力を世界に発信する場所でもありますが、孤島で生まれ育った人たちに世界を見せるという役割だったと思います。テレビの向こうでしか見たことないような人たちが目の前にいる。自分の今いる場所が夢の世界に地続きでつながっているとみんなに感じさせてくれた」としみじみ。宮沢は「16回で終わるということは一つの役割を果たしたのだと思うし、役目が終わったということではなくて、一定の揺るぎないものを一つ作ったということ。沖縄の素顔を見ることができた非常に貴重な時間だったと思います」と述べ、「宝島みたいな島ですから、僕らももっと伝えていきたい。これからもまた違う形で沖縄の素顔、本物の部分を見せられる機会が作れるようにしていきたい」と力を込めた。
2024年04月22日