自分から好んで転職する場合は、年収や待遇の良さなど、ある程度織り込み済みで計画性を持ってできるものですが、やむを得ず転職せざるを得ない状況に陥った場合、心配になってくるのが住宅ローンの返済です。転職による年収ダウン、ボーナスのカット、キャリアダウン、また昇給スピードのダウンなど、住宅購入における転職にまつわる懸念は、そのままローン返済計画にも響いてしまいます。そこで転職しなければならなくなったとき、住宅ローン返済についてはどんな手だてをとっておけばよいかをまとめてみました。■年収ダウン・ボーナスカット時の、ローン見直しについて年収ダウンによるローン返済の見直し方法は、契約中のローン会社への相談、借り換え、繰り上げ返済、親族へ資金援助を頼むなどの方法があります。転職後の借り換えは現状難しいこともあるため、まずは現在契約中のローン会社への相談か、繰り上げ返済で月々の返済額を減額する方法から検討してみるとよいかもしれません。減額してくれる方法は、ローン会社や各種条件によって受けられるものが異なる場合があるようです。例えばフラット35の場合、月々の返済金額を減額しても、上限返済期間内に返済が可能であれば、一定期間の返済金額の減額やボーナス払いのとりやめ、上限期間内の返済期間延長は受け入れてもらえやすいようです。ただし、返済減額や据え置き期間を設けることで返済期間が上限期間を超えてしまうような場合は、返済が困難になった理由が勤務先都合によるものである他、一定の収入基準を満たすことなどの条件をクリアしている必要が出てくるようです。■キャリアダウン、昇給スピードダウンによるローンの見直しについてキャリアダウンは年収ダウンにつながりますが、その他にも転職先で定年までの雇用を確保するのが難しくなる、安定力がない企業へ転職したことで将来リスクが高まる、借り換えをしようと思っていたのにできなくなるなど、ローン返済計画に不安定さをもたらします。キャリアダウンでローンを見直す場合は、転職先で実績をあげて雇用が安定するまでの間、無理のない繰り上げ返済で将来のリスクを軽減していくのがよいかもしれません。繰り上げ返済は返済期間を短くする期間短縮型と、月々の返済額を減らす返済額軽減型があります。返済額を軽減して手元資金を増やす方がよいか、また期間短縮で将来リスクを減らす方がよいのかは、個々の事情により異なるため検討してみるとよいでしょう。昇給スピードダウンは子供がいる場合、教育費と年収のバランスが崩れやすく、子供が大きくなったときにローン返済が厳しくなる特徴があります。子供の成長に合わせてローンを見直す場合、返済額軽減型によって手元資金を増やす方法がよいかもしれません。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2013年03月18日今年もそろそろ終わりが見えてくるころ。「今のままじゃマズイかも…」なんてことを考えてしまうこともありますよね。とくに、転職を考えている人なら、新しい年のスタートに向けて、いろいろな想いがあるはず。本当に転職を選ぶべきなのか、それともこのまま続けるべきか。モヤモヤしているあなたにとってのベストな答えをさがしてみましょう。【質問】水族館にやってきたあなた。館内を見学していると、ある水槽にくぎ付けに!その水槽の中で泳いでいるのは、どんな生物ですか?マグロイワシエイクラゲを選んだあなたは、職場で「デキる人」の評価を得ることが多くありませんか?転職を考えているのだとしたら、「もっと自分を活かせる仕事があるハズ!」と思っているのでは。希望条件をすべて満たしたうえでの転職なら、納得して仕事に打ち込めるはず。ただ、しばらくするとまた辞めたくなってしまう可能性も。これまで転職を繰り返しているなら、いっそ自分で起業することも視野に入れてみては?を選んだあなたは、今の仕事で自分のペースを保てなくなっていることがありませんか?転職を考えているのだとしたら、時間的な制約や売上げなどに苦しんでいるのかもしれません。はっきりいってあなたは、変化の多い職場やノルマの厳しい仕事は不向きなよう。穏やかな雰囲気の中で、あなたらしくのびのび取り組める仕事があるなら、転職する甲斐がありそうです。を選んだあなたは、今の仕事がとても疲れると感じることがありませんか?だけど、絶望はしていないようです。小さな楽しみを見つけて息抜きしながら、うまく折り合いをつけているのではないでしょうか。ただし、このバランスが崩れたときは危険信号。自制心が効かず、享楽的になっていると感じたときは、ストレスのほうが勝っている証拠。ひょっとすると転職どきかもしれません。を選んだあなたは、仕事にも職場の人間関係にも、なじめないと感じることはありませんか?自分の仕事に対して理解がないことに、憤りを感じることもありそうです。そもそも、「会社勤め」というものが苦手なあなた。転職しても、今感じている孤独感はぬぐえないかも。このまま続けるか、フリーランスを選ぶか…のどちらかがよいかもしれません。転職は人生の大きな転機。やりがいももちろん大切ですが、「快適に過ごせる環境かどうか」もよく見極めてくださいね。転職で仕事運をアップさせるコツは、「今よりいい私」を強くイメージすること。年末年始のお休みで気持ちを切り替えると、転職活動に弾みがつくはずですよ!■本日の鑑定師 誉羽莉聖子先生 悩みが解決するまで真摯に向き合うことで有名な誉羽莉聖子先生。鋭い鑑定で、時には厳しくも、相談者の心に新たな可能性を見出す鑑定は、未来に向けての大きな指針となります。 >>誉羽莉先生への無料相談はこちら 様々なメディアで活躍している実力派鑑定士が多数在籍する占いプレミアム。人には言えない深い悩みも、メールで気軽に相談できます。 >>初回無料個別鑑定中 占いプレミアム ■本日のおすすめ開運グッズ 女子力UP恋愛運上昇ブレス 健康運UP健康運上昇ブレス 金運UP金運上昇ブレス 価格:各¥1,9803種類の運気から選べる強運パワーストーン!金運、恋愛、健康からお選びください。レビューを書いていただいた方にはいまだけ送料無料サービスしています。 >>詳しくはこちらから
2012年12月17日社会貢献度が高いけど、仕事内容はハードなイメージが強い看護職。しかし、他の職種に比べ、引く手あまたで転職経験者が多いことでも知られます。中には3回以上転職をしているという人も少なくないとか。 リクルートの看護師求人・転職パートナー「ナースフル」 のアンケート、「看護師さんの“世論調査”」より、現役看護師さんの転職にまつわる気になる本音を大公開。転職理由別に、看護師さんの理想の転職先をピックアップしちゃいます。●転職理由 第1位「仕事が忙しすぎたから」(約27%)「仕事自体は好きだけれど、それだけじゃイヤ」、「ハードな毎日でワークライフバランスもままならない!」などのお悩みで転職した看護師さんには、勤務時間や休日がほぼ一定の外来専門のクリニックが人気。入院施設を持たないクリニックなら日勤のみで、定時に業務が終わることが多く、生活リズムが作りやすいことが最大の魅力。世間一般並みに日曜・祝日に休みがとれます。ただし、収入はその分減ることになりますが、家事や育児との両立、プライベートを優先する人には根強い人気の職場です。また、狭き門ともなりますが、企業で働く人の健康管理を行う企業内保健師も、基本的に土曜・日曜・祝日に休みの職場として非常に人気があります。●転職理由 第2位「人間関係が悪かったから」(約24%)一人ひとりの患者さんを24時間交代で受け持つという、一人では完結できない特性の仕事のため、申し送りやカンファレンスがあったりと看護師同士のコミュニケーションは濃厚です。また、患者さんに笑顔で接しなくてはならないという感情労働としての特性や、何人もの患者さんを受け持っての激務、生活リズムを保てない夜勤シフトなど、看護師さんの仕事にストレスはつきもの。このストレスは、現場で人間関係の溝となって表れやすいようです。申し送り等スタッフ間のコミュニケーションの少ない外来専門のクリニックや、リーダーシップを取れる頼れる師長のいる病院では、人間関係も良好に保たれる傾向。人間関係の良い職場を探すには、実際に働いている知人に聞く、もしくは、細かな情報を持っている情報量の豊富な紹介会社に相談をするというのが近道のようです。●転職理由 第3位「スキルアップしたかったから」(約22%)看護師としての知識や技術の習得はもちろん、スペシャリストとして確実にスキルアップしたい人には、施設規模の大きい急性期病院への転職が多いようです。色々な症例の患者が訪れる総合病院なら、多くの臨床経験を積むことができ、最新の治療を目の当たりにできます。また、重篤な疾患のケアや急変時の対応など、さまざまな手技や自信が身につきます。さらに専門看護師や認定看護師を目指す人には、大学病院という選択肢も。学校へ通いながらの勤務や、配属部署も相談に応じてくれるなど、手厚い支援が受けられる病院もありますので、事前にどのような支援体制が受けられるのかを調べておくと良いかもしれません。 ●転職理由 第4位「給与アップしたかったから」(約21%)経験年数による昇給額は病院によって様々。新卒で入った時には他の病院と同等の給与だったはずが、気がつけば周囲とずいぶんな差が開いていたという話も…。慢性的な看護師不足の現在、看護師さんの転職は売り手市場です。看護師不足を解決するために高めの給与設定をしている病院もあり、求人の給与欄は華やか。思わず自分の年収と比べてしまう人も少なくないのではないでしょうか。実際に転職を機に給与が上がったというケースも多くあります。また、給与として見えないものの、交通費の支給額や住宅手当、その他の福利厚生も医療機関ごとに差がありますので、給与の額面だけにとらわれずに情報を集めるのも有効でしょう。●転職理由 番外編「結婚を控えたから」(4%)&「出産を控えたから」(約2%)ライフイベントを理由にしての転職は意外にも少数派。結婚や出産で自分を取り巻く環境が激変している中で、職場まで変えるのは大変…という意識が影響しているのかもしれません。家庭との両立を重視するなら、病院、クリニック問わず、通勤に便利なところや自分の生活圏内で職場を探すことがポイント。最近では、日勤のみで正社員として雇ってくれる、24時間保育の託児所を完備するなど、サポート体制が充実し、看護師が気持ちよく働ける環境を備えた病院もあります。しかし、好条件の医療機関は非公開で募集することも多いようです。賢い看護師は、非公開の優良求人を多く扱う看護師転職サイトを利用しているそうです。●理想の就職・転職をするために看護職に限らず、求人を探す場合、職場の特性とそれぞれのメリット、デメリットを踏まえて、同時に理想や条件を整理しておくことが大切。「これだけはどうしても譲れない」という部分をはっきりさせるため、それらに優先順位をつけておくのもおすすめです。あいまいな希望で職場を選んでしまうと、何度も転職を繰り返すことにもなり、キャリアアップにも影響を及ぼしかねません。特に、看護職は命に係わる仕事でもあるので、安心して責任を持った仕事ができる環境が欲しいと考える看護師さんも多いようです。看護の現場は一刻一秒を争うことも多く、疲れたからと言って甘える事が許されない環境。自分の希望やライフスタイルをしっかり見つめ、「自分に適した理想の職場を選ぼう!」と頑張っている看護師さんがたくさんいることがうかがえますね。■参考 看護師さんの転職理由第1位は・・?みんなの転職理由アンケート ■今回ご紹介した以外にも、恋愛術や生活の知恵など、ナースの意外な情報を大公開中! ナースフル×ウーマンエキサイト特別企画ページ ■取材協力: リクルートの看護師求人・転職パートナー「ナースフル」
2012年11月13日日本労働組合総連合会(以下・連合)はこのほど、「転職に関する調査」の調査結果を発表した。この調査は、携帯電話によるインターネットリサーチにより、8月10日から8月21日まで実施。20歳~59歳の転職経験のある有職者と転職活動者から、1,000人の回答を得たもの。「学校卒業後に経験したことがある雇用形態」を聞いたところ、全体では「正規のみ」が37.0%、「正規+非正規」が45.4%、「非正規のみ」が 12.6%となった。男女別にみると、男性では「正規のみ」が 52.6%と半数以上で、女性(21.4%)の2倍以上。女性では「正規+非正規」が 56.8%と半数以上だった。また性年代別にみると、男女とも若い世代ほど「非正規のみ」の割合が高く、20代男性では18.4%、20 代女性では37.6%だった。次に「これまでに経験したことがある勤務先の数」を聞いたところ、平均は4.4社となった。男女別に平均をみると、男性4.1社、女性4.8社だった。学校卒業後最初に勤務した雇用形態別では、正規雇用で勤務経験をスタートさせた758名の平均は4.3社。対して非正規雇用で勤務経験をスタートさせた225名の平均は4.9社で、非正規雇用から勤務経験をスタートさせた回答者の方が勤務先の平均数は多かった。「転職する際に役に立ったと思うもの」を聞いたところ、最多は「資格」の47.7%。以下「職歴」(44.3%)、「コミュニケーション能力」(38.5%)が続いた。第4位には「第一印象・見た目」が32.7%。20代に限ると42.8%になり、他の世代に比べ高かった。直近の転職について「転職理由」を聞いたところ、最多は「希望する仕事内容だった」の32.6%。以下「仕事内容に不満があった」(31.2%)、「職場の人間関係・風土に不満があった」(29.3%)、「希望する労働時間だった」(27.0%)、「給料に不満があった」(26.8%)、「労働時間に不満があった」(25.2%)と続いた。「転職理由に挙げた不満やできなかったことが転職により改善したか」という問いには、「仕事と家庭の両立が難しく転職した」人の80.4%が、仕事と家庭の両立ができるようになった。次いで高かったのは「スキルアップができなく転職した」人の71.3%だった。全体の転職理由で上位だった項目について見ていくと、「仕事内容に不満があり転職した」人は64.6%が、「職場の人間関係・風土に不満があり転職した」人の55.7%が、「労働時間に不満があり転職した」人の60.4%が転職によって就労環境がよくなったと答えた。「転職についての意識」を聞いたところ、「転職に成功することは容易である」と答えたのは14.6%。対して49.5%の人は、転職に成功することは難しいと感じていた。転職のプラス面では、「仕事の視野が広がる」では65.6%が、「人脈が広がる」では65.3%が「当てはまる」と答えた。「スキルアップができる」では34.7%、「希望する仕事につける」では25.2%、「給料が上がる」では21.9%だった。転職のマイナス面では、「転職を繰り返すと仕事の条件が悪くなる」に「あてはまる」と答えた人が50.3%と半数を越えた。「忍耐力がないと思われる」では41.6%が、「転職を後悔したことがある」では25.7%が「当てはまる」と答えた。調査の詳細内容は「連合の世論調査ページ」で閲覧できる。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年10月04日「さらなる高みをめざしたい」「人間関係がうまくいかない」「給料が上がらない」など、人が転職・退職する理由はさまざま。でも、いざ辞めたら思っていたのと違った……と、後悔してしまったことありませんか?そこで、マイナビニュース会員1,000人に、「転職・退職して後悔したこと」についてアンケートをとりました。調査期間: 2012/8/7~2012/8/11アンケート対象:マイナビニュース会員有効回答数:1,000件Q. あなたは転職、もしくは会社を辞めた経験がありますか?はい……34.3%(343人)いいえ……65.7%(657人)3割以上の人が転職、もしくは退社経験があるという答えでした。「はい」と答えた人に、転職して後悔した瞬間について聞いてみました。・なかなか次の仕事が見つからないとき。我慢すればよかったとか考えてしまう(秘書・アシスタント職/30歳/女性)次を決めずに辞めてしまったが、なかなか思うように転職活動がいかないとちょっと後悔してしまいますよね。でも、きっと自分に合うところが見つかるはず!と思って頑張っていれば未来も開けるかもしれませんよ。・収入がダウンした(技術職(研究開発、建設・建築・設備工事、そのほか)/37歳/男性)転職するからにはステップアップしたいと誰もが思うもの。生活していく上で、お金って大切ですからね。後悔する気持ちもわかります。・月の途中に退社したせいで、同じ月なのに健保と国保それぞれ1カ月分の保険料を取られた(事務系専門職(法務・財務・人事・総務など)/28歳/女性)社会保険関係って、手続きとかいろいろ大変ですよね。きりよく辞めるっていうのも難しいですけど、ちゃんとそういうことを頭に入れながら退職しないと、後々面倒臭さそう。・最初に勤めた会社で、ボーナス支給の前の日に退職した。2年目なのでたいした額ではないが、そのお金で旅行でも行けたのにと後になって思った(学校・教育関連/37歳/男性)せっかくならもらって辞めればよかったと思いますよね。転職サイトの求人数が増えるのはボーナス後っていいますし、ボーナスをもらってから辞める人って結構多いのかもしれませんよ。・仕事は辛かったけど、職場の人はとても良い人ばかりだったので、その人たちとの交流が減ったことに後悔している(建設・土木/27歳/女性)転職をするときって、もちろん不満もあるけれどいいことだってありますもんね。人とのめぐり合いは大切。退職後もずっと仲良くできるといいですね。・かなり有名な会社に、かなりの倍率をくぐり抜けて入ったが、自分の夢と真っ向から違うことに気づき、まだ若かったこともあり辞めて勉学に費やした。今でも安定企業で、自身の成績もよく会社での高評価もあったのに、辞めなければ良かった(そのほか/34歳/女性)いろいろ経験したからこそ、その時には見えてこなかった魅力が見えてくるんですよね。不安定な世の中だからこそ、安定企業って響きには惹かれるなぁ。・人間関係が最悪で退職しましたが、給料が良かったのと食堂が美味しかったので、それが心残りです(技術職(SE・プログラマー・システム)/29歳/女性)後ろ髪引かれるほどおいしい食堂って……どんなメニューがあったのか気になるところです。・英語が必須になって、苦手なので苦戦している(技術職(SE・プログラマー・システム)/42歳/男性)仕事中はずっと英語で会話しているということですよね?……後悔もするかもしれませんが、きっと続けていれば力がつきそう。なかなか皆ができることではないですよ。・東京の会社を辞めて地元に戻ってきたときに生活の楽しさにギャップがあり、地元に帰ってこなければよかったと思ったことがある(営業職/32歳/女性)働く場所、住む場所というのも大切なんですね。転職をして後悔したというエピソードをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?これから転職しようと思っている方、ぜひ参考にしてみてください。(文/こうのゆみこ)
2012年09月14日終身雇用制度が崩壊し、キャリアアップのために転職をすすめる雑誌記事なども多く見かけますが、転職を多く繰り返すいわゆる「ジョブホッパー」は、転職市場ではどのように見られるのでしょうか。2万人以上の面接を行ってきた人事のプロフェッショナルであり、人材コンサルタントの田中和彦さんにお話をうかがいました。■転職回数が多いのは不利か?──人から転職したという話を聞いても、驚かない時代になりました。「転職は珍しいことではなくなってきたというより、ほとんどの人が経験している、あるいはする時代になったといえるでしょうね」(田中さん)──その一方、転職を重ねる人も増えてきました。転職した回数が多いと、やはり転職市場では不利なのでしょうか。「この時代、倒産やリストラなどで転職を余儀なくされるケースも多いですから、転職の回数だけ見て不採用になるケースは少ないでしょう。ただ、自分で決意した転職の場合、『なぜそのとき転職したのか』ということをきちんと説明できるようにしておくこと大事。その転職が、その人の描くキャリアプランの中で意味があり、『納得できる転職』だったのであれば問題ないはずです」■若い世代は腰が落ち着かない?──最近の20~30代の人たちは、「なりたい自分」が過大なのか、腰の落ち着かない人が多いと聞きます。「常に『給料が安過ぎる』とか『会社のやり方が合わない』といった理由で転職を繰り返す人は、実は目標も何も持っていないことが多いので、結局どの会社も長続きしません。また、目標を持っていても、それに直結する仕事でないとわかるとすぐに辞めてしまうような、最短距離にこだわりすぎる人も少なくないですね。ただ、若い人であっても、それなりのキャリアプランを描けている人は、多少の困難にあっても、多少の疑問を抱いても、きちんと乗り越えています。そして、ふと、これ以上、今の会社にいても目標に近づけないんじゃないかと思ったとき、初めて転職を意識する。転職を考えつつ、その目標は間違っていないか、軌道修正する必要性はないかと自問自答を繰り返す。そうやって『納得できる転職』につなげていますよ」──若い人も捨てたものではない、と。「ええ。もう『一社にしがみついていれば一生安泰』という時代ではありませんからね。逆に若い人たちの方が自分の目標をしっかり持っているし、建設的で前向きな考えを持っている人が多いのではないでしょうか。例えば、最近では英会話アプリがとても人気のようですし、資格取得のためのスクールなども繁盛している。若い世代の人たちの方が能力やスキルを高めようという意識が強いと思います」■人生にムダな経験はない──では、転職の回数はそんなに気にしなくて良いでしょうか。「転職のみならず、人生にはさまざまな転機が訪れます。その転機において、どれだけ真剣に自分の本音や目標と向かい合ったかが大事なのです。また、転職を繰り返したからといって、人材としての価値が低くなったわけではありません。転職という決断と経験をしたことにより、その数だけあなたは成長してきたはずですから。人生にムダな経験はありません。いろんなターニングポイントを経験しながら、自分が思い描く将来の自分像に一歩一歩近づいてください」転職回数よりも、「その転機に何を得たか?」をきちんと語れるかが重要なのですね。将来を前向きに考えつつ、過去のことも前向きにとらえられる力こそ、転職にも人生全体にも必要といえるでしょう。田中和彦。一橋大学社会学部卒業後、リクルート入社。転職情報誌「週刊ビーイング」「就職ジャーナル」など4誌の編集長を歴任。ギャガ・コミュニケーションズ副社長、クリーク・アンド・リバー社執行役員、キネマ旬報社代表取締役などを経てプラネットファイブを設立。人材コンサルタントのほかに書籍、映画、雑誌などのプロデューサーとしても活動中。著書に「複職時代」「断らない人は、なぜか仕事がうまくいく」「40歳までに卒業する50のこと」など多数。(OFFICE-SANGA 百田カンナ)
2012年09月04日転職活動において、決して避けては通れない面接。緊張のあまり本領発揮できず、後悔の念にかられた経験のある方も少なくないでしょう。そこで今回は、元「週刊ビーイング」編集長で、朝日新聞の土曜日版「be」にて「はたらく気持ち」を連載中の田中和彦さんに、面接官に「いいね!」と思われるためのヒントについてうかがいました。転職活動中のみなさん、必読ですよ!ありのままの自分をさらせ!「デキる人間に見せようと、立派な言葉を一生懸命に並べる人がよくいますが、ほとんど抽象論なので、全然心に響いてこないんです。『御社の企業理念に深く共感し、私の技術と知識を御社で生かしたく……』なんて、模範解答みたいな志望動機を語っても、『ふ~ん』としか思われません(笑)。多少たどたどしくても、自分の言葉で語りましょう。何より大事なのは、『面接官に興味を持ってもらうこと』。そこで効果的なのは、あなたならではのエピソードを語ることです。面接官が思わず身を乗り出して『ふんふん、それで?』と聞きたくなるような話です。さらに具体的な数字を盛り込むとベター。社会人なら、自分が扱ってきた商品や、担当している顧客のことなど。学生なら、卒論のテーマやサークル活動、また、アルバイトでの経験などについて、『へぇ~』と思わせるネタを用意しておくと良いでしょう」(田中さん)ちなみに「へぇ~」ネタは、暮らしの中にたくさん転がっているものだそう。日々アンテナを広く張っておくことが大切ですね。面接は4つのパートで成り立っている「物語に起承転結があるように、面接も、だいたい4つのパートにわかれているものです。まずは『アイス・ブレイキング』。世間話的な話が多いですね。これは応募者の緊張をほぐしつつ、応募者の人となりを知るためです。また、自己紹介を求めることもあります。自己紹介は、1分程度で終えるのが適当。事前に頭の中でしっかりまとめておき、練習をしておきましょう。次に『ヒアリング』。応募者の具体的な考え方や価値観を知るために話を掘り下げるパートなので、質問に対して『はい』や『いいえ』だけなく、『なぜなら……』とか『具体的には……』といった話につなげるのがポイント。ただし、気の利いたことを言おうとして、話が脱線しないように。次はいよいよ『ジャッジメント』。早い段階で合否が決定した人は、面接は早く終わるものですが、逆にグレーゾーンの人の場合は、ジャッジメントの判断材料を探すべく、ここでさらに質問が繰り返されます。質問が続く場合、面接官は迷っていることが多いので、ここで自ら『王手』をかけるのも手です。最後は『フォロー』。合格者に対しては、入社を決意してもらうために会社の詳細やPRポイントを話すことが多いです。不合格者には、企業にマイナスイメージを抱かれないためのフォローを行います。いつか必要な人材になるかもしれないし、顧客になるかもしれないからです。だから、合格者よりも丁寧な応対をすることが多いのですよ」なるほど、面接にも順序があったのですね。でも、深読みや裏読みをしすぎると、焦りや混乱につながってしまうことも。面接中は、面接官とのやりとりに集中しましょう。逆転勝ちするための秘策とは?「面接の最後、『特にご質問がなければこれで……』と面接官が切り出したとき、『もしかしたらダメなのかも?』と思ったら、『最後に一つ、いいでしょうか?』と逆質問をしてみましょう。ここで逆転を狙うのです。本当に伝えたかったことや、話し足りないことを面接官に気づいてもらうという役目もあり、ここから急に話が盛り上がり、ジャッジメントが覆るケースも少なくありません。この逆質問をするためにも、面接前には面接官に伝えたい内容やアピールポイントは、しっかり整理しておきましょう。また、自分が面接官だったら自分を採用しようと思うか?そんなふうに考えてみるのも、いいかもしれませんね」面接官のホンネがのぞけたと同時に、面接に対する恐怖心も多少やわらいだのでは?自分がしてきたこと、したいことを整理して、笑顔で面接に臨みましょう。(OFFICE-SANGA 百田カンナ)
2012年07月16日就職・転職活動を行っていく中で、履歴書はとても重要な存在。自分をしっかりとアピールするためには、まず面接のチャンスをつかまなくてはなりませんからね。そのためにも、添付する写真にはこだわりたいものです。今回はコウチフォートを経営する胡内さんに、就職・転職活動に使用する証明写真を撮る際のポイントについてお聞きしました。清潔・知性的・意欲的に見える工夫を「履歴書を送ったとき、どういった人がその履歴書をチェックしているのかはわかりませんよね。そのため、まずは万人に良い印象を与えられる写真を心がける必要があると思います。例えば、清潔・知性的・意欲的といったイメージの人に対して、悪い印象を抱く人はいません。証明写真では、この3点が大切なポイントとなるでしょう」(胡内さん)とにかく服装の乱れは厳禁――それでは、具体的にはどのような工夫が効果的なのでしょうか?「当たり前のことですが、服装の乱れは怠惰・不潔といった要素につながりますので、注意しなくてはなりません。本当にささいなことでも、静止画である写真に写してみると大きく印象を左右するケースもあります。例えば、きちんとスーツを着用してネクタイを締めていても、上着のポケットに携帯電話を入れたまま撮影すると、襟元に乱れが出ます。たったこれだけのことでも、証明写真に仕上げると、かなりルーズな印象になるのです。そういった細かい点までチェックしてから撮影するべきでしょう。髪型なども、撮影直前に一度整えておくことが大切ですね」コンセプトを意識した髪型やメイクが◎――ほかにも、気をつけておきたいポイントはありますか?「やはり、就職・転職となると、意欲的に見えるかどうかが重要なポイントだと思います。そのため、髪型やメイクに関しても、意欲的に見える工夫が必要です。女性ならアイラインをしっかりと入れることで、目力がアップして意欲的に見えます。派手なアイシャドウは避けた方が良いですが、少し光沢のあるアイシャドウは目の印象を強くするのでおすすめです。また、顔色が悪いと不健康に見えますので、血色をよくするためにはチークを入れることも効果的ですね。髪型では、額がほとんど隠れるようなスタイルは好ましくありません。額を見せることで、意欲的に見せることができるのです。意欲的に見える、というコンセプトを意識して、髪型やメイクを工夫すると良いでしょう」撮影時は少しだけ笑顔で――履歴書用の写真は、真顔のほうがいいのでしょうか。それとも、にっこり笑顔のほうが効果的ですか?「どういった企業に写真を提出するのか、ということも大切だと思っています。少しおしゃれっぽさがあった方が良いのか、とにかくまじめに見えた方が良いのかなど、これはお客さまから聞かなくてはわかりません。そのため、撮影前のディスカッションは重要です。撮影する店舗を選ぶ際にも、できるだけ証明写真が得意なところを選ぶと、撮影前にしっかりと話を聞いてもらえるでしょう。証明写真を得意としている店舗を見つけるのは難しいですが、サンプル写真の有無などが参考になると思います」いつもの自分とかけ離れた姿で写真を撮るのは、少し恥ずかしいような気もします。しかし、「気合を入れて、写真を撮りました!」という印象を与えることができれば、相手はその写真から意欲を感じ取ってくれるはず。多少やり過ぎかな?と思うくらいがちょうど良いのかもしれませんね。就職・転職活動が難航しているという人は、もう一度証明写真を見直してみてはいかがでしょうか。(OFFICE-SANGA 森川ほしの)
2012年07月08日【今回の相談】転職してからついてない彼。 運気を上げるには?前はイキイキと仕事をしていたのに、転職してから悩んでばかりの彼。今月はそんな彼を元気づけ、開運するための風水術をご紹介!●火の気を増やすのが開運のカギ! 転職は人生の大きな転機。仕事内容も人間関係も大きく変化しますので、前の会社でやりがいを感じていたり、実績を挙げていた人ほど新しい会社での戸惑いも大きいものです。前の会社のやり方が通じなかったり、仕事上のミスが続いて彼が自信をなくしているようなら、部屋に火のアイテムを多く取り入れて運気をアップさせると◎。火の気を増やすには部屋の中にキャンドルや間接照明を置き、温かみのある空間を作るのがオススメ。また赤やピンク、オレンジなどの明るい色は火の気を呼ぶので、彼の洋服やネクタイなどはなるべくこういった色みのものでまとめましょう。火の気を増やすことで少しずつ自分に自信がついて、本来の彼が持っている実力が発揮できるはずです。 また彼が人間関係で悩みや不満を感じているようなら、ガラス製品やレースなどの水のアイテムを取り入れて。水のアイテムが多いと「○○でなくてはならない」という頑固な気持ちが改善されるので、人とのトラブルが少なくなります。そして壁には太陽をモチーフとしたもの、特に朝日が昇る絵や写真を飾るのがオススメ。停滞している運気を上り調子にしてくれます。●部屋を片付け、香りで運気アップ 仕事運を上げるためには、彼の住む部屋がキレイに片付けられているかどうかも大きなポイントです。部屋の中が散らかっていると悪い気が停滞しやすくなるため、仕事上でのトラブルも多くなります。特に本棚は「いまの自分の頭の状態を表す」といわれる場所。本棚が散らかっていると仕事の段取りが悪くなり、連絡ミスなども起こりやすくなるので、真っ先に整理してあげましょう。 また風水では「よい香りの場所には吉の神が降臨する」といわれています。キレイに片付けた部屋に生花を飾ったり、お香を焚くなどしてよい香りを楽しみましょう。また外出時には運気をアップさせる香水をつけるのがオススメです。●ソファの位置を変えて後ろ盾を得る 職場では目上の人との人間関係が非常に重要です。もし彼が新しい会社にまだ頼れる先輩、上司がいないようなら、部屋のソファの位置を変えてみましょう。ソファの背を壁にぴったりつけると気の流れがよくなり、仕事上での後ろ盾ができるといわれています。頼りになる先輩や上司がいれば、たとえトラブルに見舞われたときにも上手に乗り越えられるはず。 また部屋の入り口とちょうど対角にあたる位置を風水では「財気位」と呼び、気が一番集まる場所だといわれています。ここにソファもしくはテレビなどを置くと、仕事運を高める気が充電できます。 またリビングは仕事運と人間関係を象徴する場所です。無駄なものはすべて片付けてすっきりさせ、換気をこまめにしましょう。淀んだ気を追い出し、新鮮な気をたっぷり取り入れることで新しい仕事に挑戦する意欲がわいてきます。●人間関係のトラブルには麒麟が効果的 中国では麒麟は慈しみや思いやりを象徴する神獣といわれています。仕事上のトラブル、中でも人間関係のモメごとが多く起こるときは、他人に対する尊敬や思いやりの心が欠けていることが多いもの。麒麟の置物を飾って人との調和を心がけましょう。林秀靜先生中国風水学研究家。風水学に精通し、女性を中心に絶大な人気を集める。 『運命の出会いが舞い込む恋愛風水』等著書多数。( )
2012年06月08日メドピア株式会社は、同社が運営する医師コミュニティサイトMedPeerにて、同サイト会員である医師を対象とした調査を実施。「転職するとしたら何を重視しますか?」という問いに対し、「仕事に見合う収入(給与)」を重視する人の割合が一番多く、37%を占めることがわかった。同調査では、「仕事量と収入のバランス」と「仕事に対する正当な評価」を重視するという意見が目立った。特に、「まだしばらくは子供にお金がかかるので、経済的な条件を無視しての転職はあり得ない(50代、消化器外科)」、「以前はお金のことは考えませんでしたが、家族を持つとお金の重要性が高くなりますね(30代、一般内科)」といったコメントからも、家族を養うために、仕事に見合う収入を求めているということがわかる。次いで「家庭優先で働ける環境(22.8%)」を重視するという声が挙げられた。子どもを持つ母親からの声はもちろん、よりどころとなる家族を重視する人や、自分のペースで働きたいといった声が多い。以下、「人間関係(12.7%)」、「医師の人数が多い(過重労働にならない環境)(11.0%)」、「最先端の医療や医学が学べる(4.9%)」、「生命にかかわる患者の診療数(0.9%)」と続いた。同調査は、会員である医師を対象とした「ポスティング調査」と呼ばれるオープン回答型のインターネットリサーチによって実施。調査期間は、2012年3月19日~3月25日。有効回答数は 2,545件。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年05月04日履歴書1枚で、人間性を判断することはできません。会って話してみなければ、どういう人なのか、どんな思想の持ち主なのか分からないでしょう。そういう意味で、転職するにあたって、面接がもっとも重要なポイントであるというのは納得のいくところです。そこで、面接を受けるにあたっての注意点などを、引き続きキャリアコンサルタントの坂本徳子さんに伺いたいと思います。――面接において、アピールするべき点はどこでしょうか。「入社する際はもちろん即戦力として働かなければならないわけですから、やはり経験やスキルなど、自分の持つ能力を上手にプレゼンする必要があります。過去の実績はもちろん、これから自分がこの会社でどんな仕事ができるのか、しっかりと明確にアピールすることが肝心です」――そうなるとやはり、転職回数が多い方の場合はマイナスなイメージを与えてしまいますよね?「確かに、転職が多い方は、この会社でも長く続くとは限らないわけですから、落とされる可能性は高いですね。ただ一概に、マイナスイメージばかりとは限りません。『やっと自分を生かせる職場に巡りあえた』と、強い気持ちをアピールすればいいのです。マイナスをプラスに転じるのも、転職においては大事な手段のひとつです」――もし未経験の職種への転職を試みる場合、アピールするポイントが難しいと思うのですが、どうすればいいでしょう。「35歳以上で、未経験の職種への転職は現実的にかなり厳しいものがあります。面接では、今までの仕事における自分の経験を話しても、さほど意味はありません。アピールすべきは実績でしょう。正確な数字に表して、自分が携わったことで、どれだけ変化があったのかを伝えるべきです。それは、自分がこの会社に入ることで、これだけの利益を生むということにもつながります。また、転職先で役立つ資格など取得しておくと、アピールの場が広がるでしょう」――面接時にアピールすべきは、経験とスキルと実績。ほかに求められる能力があれば教えてください。「転職の際に要求されるもう1つ重要なポイントがあります。それは、コミュニケーション能力です。35歳以上の中堅のポジションで、中途採用で入社となると、上司や部下との関係をこれから築き上げていかなければなりません。ある意味、コミュニケーション能力は、転職の際に最も求められる能力かもしれません。ですから、これまで自分が経験した、上司や部下とのコミュニケーションにおける具体例などを、面接時にアピールできたらいいかもしれませんね」面接をするといっても、それは限られたわずかな時間。自分のことを知ってもらうのに十分な時間とは言えません。その限られた時間で自分をアピールするためには、それなりに準備が必要です。大事なのは具体的に話すこと。実績であれば数字、経験であれば具体例。頭の中でしっかりとシミュレーションして、強い気持ちで本番に臨むべきでしょうね。(OFFICE-SANGA 川島光明)監修:坂本徳子パフォーマンスコンサルタント、CMCA認定キャリアカウンセラー、日本交流分析学会正会員。これまで多くの大手企業の新人研修やCAコンサルティング、学生のキャリアデザインなどを手掛けてきている。社会人としてのビジネスマナーなどにも詳しい。監修書籍として『「君、こんなことも知らんのか」と言われる前に読む本』(洋泉社)がある。
2012年04月26日世間一般では「転職できる年齢のリミットは35歳まで」と、広く言われているところです。実際のところ、35歳を過ぎた場合、どの程度転職は可能なのでしょうか。転職するにあたり、少しでも有利に働く情報などを含め、パフォーマンスコンサルタントCMCA認定キャリアカウンセラーの坂本徳子さんに、お話を聞いてみました。――まず、この「35歳転職限界説」のそもそもの理由は何なのでしょうか。「『35歳転職限界説』の主な理由としては、35歳ともなるとある程度の年収を確保しなければならないのに対し、もう少し若ければ、年収もそこまで高いものを要求されずに即戦力として働いてくれる、もっと若い世代の人材の方が採用しやすいというところにあります。さらにそれが未経験の分野への転職となると、条件はより厳しくなるでしょう」――では、どうすれば35歳以上の方の転職採用率を上げることができるのでしょうか。「採用するにあたり求められるのは、やはり、これまで培ってきた経験やスキルということになります。専門的なもの、マネジメントなど、これまでの実績は確実に評価されるはずです。そのほか、人柄や人望も評価の対象となる場合があります。人間的な魅力、信用に値する人物なのか、面接時の受け答えなどで判断されることもあるので、侮ってはいけないポイントと言えます」――さらに効率よく転職を可能にする方法などありますか?「転職するにあたり求人広告や求人サイトを閲覧すると思いますが、なかには求人内容に明記できない内部の情報も多々あります。転職サイトなどの会社情報をよく見ると、企業によっては、中堅層を求めていたりするところもある ので、自分の求めている条件に近いものを探し出し、効率よく転職を進めるためには、人材紹介会社を介した方が得策かもしれません」――35歳以上であっても十分に転職は可能であるという印象を受けたのですが、「35歳転職限界説」は過去のものと言っていいのでしょうか。「企業や業種によっては、『35歳転職限界説』を否定できない面もあるでしょう。ですが、そういった風潮はだいぶ緩和されてきています。それは、転職するということが、一般的になりつつあるという社会の流れが関係しています。永久雇用伝説が過去のものとなってしまったのがいい例ではないでしょうか。ひとつの会社に定年まで勤め、約束されたポストと賃金、そして退職金はもはや過去のもの。それを受けて、将来、転職することを見越して、専門的なスキルをアップさせておこうという意識が個々に高まってきています 。ですから、ここ数年でさらに、35歳以上であっても、転職の採用率は上がっていくのではないでしょうか」「35歳転職限界説」はいまだ存在するものの、徐々にその壁は薄くなっているようです。しかし、ただ収入の面だけを重視して会社を選ぶのではなく、これまで自分が培ってきた、経験やスキルを生かせる場所を探すことが、より条件のいい転職先へ採用されることにつながってくるようです。監修:坂本徳子パフォーマンスコンサルタント、CMCA認定キャリアカウンセラー、日本交流分析学会正会員。これまで多くの大手企業の新人研修やCAコンサルティング、学生のキャリアデザインなどを手掛けてきている。社会人としてのビジネスマナーなどにも詳しい。監修書籍として『「君、こんなことも知らんのか」と言われる前に読む本』(洋泉社)がある。(OFFICE-SANGA 川島光明)
2012年04月17日新人時代の失敗は“冷や汗が止まらない”ことだらけ!やる気はあるのに、なぜか空回りして次々と失敗してしまう……。そんな切ない新人時代を送った人、結構いるのではないでしょうか?もちろん、今まさにそんな状況!という人も多いでしょう。その新人時代からあまり年月の経っていない20代の皆さんにとって、最も苦かったのはどんな失敗か?思わずうなずいてしまう項目が上位に並びました!>>女性編も見るQ.新人のころの失敗で、もっとも苦い体験はどれか教えてください(複数回答)1位電話応対33%2位言葉づかい(敬語の間違いなど)26%3位勤務態度(遅刻、早退、欠席、居眠りなど)22%4位あいさつ20%5位酒の席でのふるまい18%■一歩間違えば大惨事!系の失敗・「泊まりの仕事で寝坊してしまい、先輩に無言で起こされた。気まずかったが、すぐに起きて準備。あのときほど速く動けたことはない」(28歳/運輸/その他[電車車掌])・「クライアントとのアポイントをすっぽかしてしまった。先方から連絡があり、青ざめた」(29歳/情報/企画開発)・「初めて深く関わったプロジェクトの本番稼働日に限って寝坊してしまい、3時間も遅刻。取り返しのつかない重大な失敗だったと思う」(27歳/IT/企画開発)・「大切なメールをまったく違う会社の人に送ってしまった。しかも、送り先が競合会社だったので、冷や汗が止まらなかった」(27歳/IT/経営・コンサルタント)・「上司から来た転送メールを、自分への指示だと思わなくて放置した。そのことで、取引先に迷惑をかけてしまった」(25歳/金融/営業)■相手を怒らせた(不快にさせた)系の失敗・「教育係の先輩の名前を間違って呼んでしまい、『違うから』と冷静に突っ込まれた」(29歳/団体/その他[事務])・「元々アルコールが苦手なので、クライアントや会社仲間との酒の席では酒を飲むフリをして水を飲んでいたがバレてしまった」(24歳/IT/SE)・「服装やあいさつの仕方について得意先が快く思わなかったらしく、自分を飛び越えて上司が注意されていた」(27歳/精密機器/営業)・「電話の相手の声が小さくて『もう一度お願いします』を連発したあげく、自分の上司に対して敬称を使ってしまい、先方から『もっと勉強しなさい』と言われた」(28歳/医薬品/研究開発)・「不具合の対応時に相手部署が全面的に悪いという旨の発言をしたため、激怒されてしまった」(25歳/自動車関連/設計)■とことん赤っ恥!系の失敗・「自分より先に上司にあいさつさせてしまい、先輩から注意された」(27歳/学校/研究開発)・「先輩に対して『~っす』と言ってしまった。そのときはちょっと焦った」(24歳/IT/SE)・「中途半端な敬語を使ってかなり怒られた。敬語ではなく、“敬語っぽい”だけだと言われてしまった」(23歳/マスコミ/営業)・「お客さんと話しているところを見られて、『今、社内の誰と話をしていたの?』と訊かれた。すごくフランクだったみたい」(25歳/IT/エンジニア)・「名刺交換のとき、緊張のあまり相手に先に出させた上、名刺を逆向きにして渡してしまった」(24歳/学校/その他[非常勤講師])総評「電話応対」、「言葉づかい」、「あいさつ」という対人関係の失敗が、トップ5中に3つランクイン。やはり、学生時代とは異なる人間関係になかなかなじめなかった人も多いようです。なお、3位の「勤務態度」に関しては“遅刻”を失敗例に挙げた人が目立ち、さらにその報告を怠ったことを後悔するコメントも見受けられました。そうやって「報・連・相」という仕事の基本を学んだ人も多いのかもしれません。(文・大城健太郎)調査時期:2010年2月9日~2月15日調査対象:COBS ONLINE会員調査数:男性216名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク仕事についていけるか不安口下手な自分が「営業職」に内定したことがひっかかっています第53回職場での愛され新人診断完全版(画像などあり)を見る
2010年03月15日