動悸は、妊婦に起きる生理的現象のひとつです。妊娠後期になると、血液量は、妊娠していないときと比べて約1.5倍に増えます。そのため全身に血液を送り出す心臓には負担がかかるわけです。急に動いたり、急いで歩いたりすると、心臓がドキドキして、動悸が激しくなってしまいます。左側を下にして横になると動悸がおさまりやすくなり、休むことで動悸がおさまるときは、それほど心配ありません。妊娠後期に入ったら、なるべくゆっくりした動作を心がけることで動悸を予防しましょう。 血行不順も動悸の原因です。血行がよくなるよう、身体は冷やさないようにしましょう。腹帯やレッグウォーマーなどを活用するのも一案です。また、貧血も動悸の原因となります。妊婦の血液量は妊娠経過に伴い増加しますが、赤血球量は液体(血漿量)と比べて増加が少ないため、貧血のような状態になっています。疲れやすい、動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、頭痛といった症状がそのサインです。妊娠すると分泌量が増える、プロゲステロンも動悸の原因です。プロゲステロンは、呼吸中枢を刺激することで、動悸や息切れをおこします。動悸は妊婦にはつきものです。でも、もし休んでも動悸がおさまらないような状態が続くときは、受診が必要です。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠すると、ホルモンバランスは変化し、肌は水分不足となります。これが原因で、肌にかゆみが起きることがあります。妊娠初期、妊娠中期、妊娠後期まで全ての期間にあてはまります。また、妊娠中は子宮内へ水分を貯め込むために、身体のあちこちから水分が奪われるために乾燥とかゆみが起きます。対策として、意識して水分を摂取するようにしましょう。また、妊娠中期や妊娠後期になると、妊娠線になる予兆として、妊娠線ができかけた部分にかゆみを感じることがあります。妊娠線は、肉割れともいわれ、急激に身体がサイズアップするとき、一番上の表皮がそれに耐えきれずに亀裂を起こしてしまう現象です。ひと晩で妊娠線が出てしまった!という人もいます。妊娠線は一度作ってしまったら、産後も白く跡になって残ってしまいます。妊娠したら早めにケアを開始し、肌を柔軟に整えて予防しましょう。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日今まで腰痛がなかった人でも、妊娠初期には子宮が大きくなりはじめ、骨盤内の充血が起こるために、腰痛が起こりやすくなります。腰痛は、妊娠初期だけでなく、妊娠中期も、妊娠後期(妊娠末期)にも起こるトラブルです。だんだんおなかが大きくなるにつれ、姿勢性の腰痛の症状がでてきます。これは、ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン、リラキシン)の影響によって、背骨の間接や靱帯がゆるみ、骨盤が不安定になり、姿勢の維持や矯正が難しくなることや、妊娠による体の重心の変化によって、おなかを前につきだし、腰をそらせた姿勢となることなどが原因とされています。他に大きくなった子宮による周辺組織への圧迫、便秘、運動不足なども考えられます。妊娠初期の腰痛予防には、正しい姿勢をこころがけること、冷やさないことなどが有効です。腰痛が辛いときには、ベッド、布団などは身体の沈まないものにし、身体を丸めたシムスの体位が楽にできるよう抱きまくらなどを使用します。骨盤ベルトや腹帯を正しく巻くことで緩和されることもあります。みんなどうだった? 妊娠初期の「腰痛」の体験談・マタニティの腰ベルトをしていなかったのですが腰痛予防にしておけばよかったと思いました。・妊娠初期からのつわりですが、私は座った姿勢で仕事をしていたせいか腰痛に悩まされました。横になることもできず、仕事をしているときはつらかったです。・腰痛がひどくなる前に、骨盤ベルトのことを知っておきたかったです。妊娠初期から使うといいことを、痛み出した中期に知りました。・腰痛や頭痛など、つわり以外にも色々体に不調が出てくるとは知りませんでした。・腰痛対策の知識があればよかったと思います。骨盤ベルトの存在をもっと早く知りたかったです。妊娠初期から付けるのがいいなんて知りませんでした。・初期の頃、妊娠以前と同じようにストレッチをしていたら、靭帯を伸ばしすぎてしまい、骨盤周辺を痛めてしまってひどい腰痛になりました。安定期に入ってマッサージに行ってもなかなか骨盤まわりのケアをしてくれるところは少なく、とても困りました。(28歳) 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期に発症する頭痛は、偏頭痛が多くなります。これは、ホルモンの変化によるもので、頭痛持ちではなかったのに頭痛がでる人もいるし、逆に偏頭痛持ちだったのに、妊娠したら治ったという場合もあります。偏頭痛が起きるメカニズムは、脳血管が何らかの理由で拡がり、拡がった血管によって神経が圧迫や引っ張られて痛みとなるのです。偏頭痛が起きてしまったときは、ズキズキする部位を濡れタオルなどで冷やして、暗い部屋で寝ると拡がった血管が収縮し、頭痛がおさまると言われています。あまりにひどい場合には、診断を受け、妊娠中でも飲める薬を処方してもらいましょう。また、妊娠前から貧血気味の人は、妊娠初期から鉄欠乏性貧血を発症することが多く、頭痛の症状がでることもあります。みんなどうだった? 妊娠初期の「頭痛」の体験談・赤ちゃんばかりお祝いをもらうからママにあげると幼なじみからマッサージ機をもらいました。目が悪く、頭痛、首こりがひどかったので嬉しかったです。(32歳)・つわりの終わる頃の時期は毎日頭痛がひどかったです。・妊娠中は一定期間毎日頭痛に悩まされましたが、あるとき突然治りました。・何も食べられず、入院したくらい頭痛が重かったです。・頭痛、歯痛、肩こりがあり、食欲はあるのに量を食べられませんでした。・頭痛があり、産婦人科に薬を貰っていました。・目の前がチカチカするほどの頭痛があり、ゲップが溜まってうまく出せず、吐き気がしました。・肩こりからくる頭痛だったので、ひたすら肩を温めました。・頭痛がありましたが、カフェイン入りのコーヒーを飲むとマシになりました。・妊娠中は頭痛がひどく、病院で勧められて漢方を飲みました。・頭痛があり、産婦人科から薬を貰いました。吐き気があり、とりあえず食べては戻していました。・頭痛は保冷剤で冷やしていました。嘔吐は食べたら吐く感じでしたが、食べずに吐くものがないとさらに辛いので、吐いたときになるべく辛くないあっさりしたものを食べていました。サンドイッチはすごく食べていた気がします。・嘔吐が多く飲食ができない時も、食べていなくて気持ち悪い時も、氷をなめると落ち着きました。横になっている時、体をユサユサ揺らして吐き気を紛らわせたりしています。少しでも便が出ないと苦しいみたいなので、胃にも負担を感じたので便秘薬で便を出し、お腹に余裕を作りました。吐き過ぎな時は体が懲り固まっているので、肩甲骨を動かしてほぐしたり揉んでもらったりしてほぐしたら、吐き気や頭痛が少しマシになる気がしました。・つわりの終わる頃の時期は毎日頭痛がひどかったです。・目の前がチカチカする頭痛、ゲップがたまりうまく出せず吐き気があった。・一定期間毎日頭痛に悩まされた。あるとき突然治った。・頭痛、歯痛、肩こり、食欲はあるのに量を食べられなかった・頭痛は水分不足でなるから水分をとれば治ると言われたが、治らないことが多々あった。(28歳)・とにかく常にムカムカしていて、午後からがひどかった。頭痛やだるさも辛かったです。(33歳)・頭痛と吐き気がして、市販の頭痛薬を服用しようか悩んでいた時に、まだ生理がきていないなと思い、薬も飲むし妊娠してないか念のため検査しようと思い、検査薬を使用しました。・妊娠中、つわりが重く、水分もまともに取れない状態だったので、薬も飲めませんでした。肩こり、頭痛がひどかった時は、小豆とハーブで作ったカイロを首から肩にかけたり、目の上に置いたりして横になると、少し和らぎました。・つわりの頭痛は薬が飲めないから、整体に行ってマッサージしてもらうとだいぶ楽でした。・頭痛は薬が飲めず、解消法がなくて大変でした。産婦人科の先生に相談して、「そういう人もいる」と他の妊婦さんでも同じ症状の人がいるということを知ると少し安心はしましたが、頭痛は改善されませんでした。2~3週間は特に激しく、かなりきつかったのを覚えています。・頭痛には打つ手がなくて苦しんだけど、吐き気に関しては「戻せばいいんでしょ」という開き直りの気持ちで対応しました。・千差万別の症状が出るにも関わらず、「意外とつわり軽いよね」と言われました。頭痛とか、急な吐き気があったりするのに、テレビドラマの良くあるつわりのシーンが、印象的だったようです。・花粉症に関しては、いつもの抗アレルギー薬を飲んで差し支えないと言われたものの、気になって飲みませんでした。頭痛薬や胃薬も必要なら内服するようにと言われ、胃薬は処方されたものを内服しましたが、頭痛薬は我慢しました。・突然、目の前が砂嵐のようになったり、視界が断片的に見えにくくなったりした後、必ず、頭痛がきて嘔吐を繰り返すことが多々ありました。病院で診療を受けると、偏頭痛の症状で妊娠中のストレスや血流の悪化が原因とのことでした。妊婦でも服用できる頭痛薬を処方してもらい、視界に変化あったらすぐ服用することで、解消できました。・休むより他の方法はなく、頭痛には薄く作ったコーヒーが効きました。妊娠中は胎児に影響があるとは言え、頭痛薬も飲めないので、普段からカフェインを取っている人は全く抜いてしまうことが原因かどうかは判りませんが、睡魔と頭痛には、かなり悩まされました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠初期には、ホルモンバランスが急激に変わることで、ストレスを感じることがあります。これは、とても自然なこと。もちろん、胎児には影響はありません。気にしなくても大丈夫です。ストレス以外にも、急に不安になったり、逆に急にハッピーになったり、感情の起伏が激しくなることもあります。これもホルモンのせい。ストレスでイライラしたり、ブルーな気持ちになったりしてしまうと、それを悪いことのように思ってしまい、余計にストレスを感じる、落ち込むといった悪循環を起こしてしまうことがあります。妊婦にストレスはつきものだと割り切ってしまいましょう。そしてストレスを感じた場合には、なるべく溜めこまずに発散できるようにしましょう。愚痴を聞いてもらう、好きなことをしてリラックスする、また、身体の疲れがストレスに繋がる場合もあるので、頑張らず、ゆっくり休むのも効果的です。みんなどうだった? 妊娠初期の「ストレス」の体験談・とにかく、妊娠初期からのつわり時の妊婦はストレス厳禁なので、自分が好きな事を何でもいいから思いっきりやるといいと思います。・妊娠初期の頃は食べづわりだったけど、食べたいものが偏っていたので、気にせず、好きなだけ食べると、ストレスにならないし、初期の頃は栄養は気にしなくて大丈夫なので、つわりは赤ちゃんが元気な証拠なのでがんばってください。吐きづわりのときは、とにかく寝ていました。・気分が悪くなる原因を遠ざけるしかないかと思います。ストレスが増えるとつわりがひどくなる気がします。なるべくストレスを軽減できるよう、妊婦には周りの協力は必須です。・休日は朝早く起きて夫と散歩していました。普段あまり行かない方面への徒歩での散歩はストレス解消にもなり、とてもよいと思います。・一人目の妊娠時は殆どと言っていいほど悪阻がなかったのに、二人目妊娠時は妊娠初期の5週目から夕方には嘔吐するのが日課に。いつかは終わるものと思っても、かなり辛かったです。食べたいものもその日によってコロコロ変わり、周りの人たち、特に夫に迷惑を掛けました。でも妊婦なのだから仕方のないことと割り切り、大いに甘えさせてもらいました。ストレスを溜め過ぎないことが悪阻軽減にもなったと思います。・突然、目の前が砂嵐のようになったり、視界が断片的に見えにくくなったりした後、必ず、頭痛がきて嘔吐を繰り返すことが多々ありました。病院で診療を受けると、偏頭痛の症状で妊娠中のストレスや血流の悪化が原因とのこと。妊婦でも服用できる頭痛薬を処方してもらい、視界に変化あったらすぐ服用することで、解消できました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠中期に発症する頭痛は、緊張性頭痛という、肩こりや腰痛が原因のものが多くなります。妊娠経過で大きくなった乳房の重さで、肩が張る、おなかをかばうために、体のバランスを崩して腰痛になり、それが背中や肩まで達して、頭痛を引き起こすというわけです。無理のない範囲でのストレッチで身体をほぐす、首から肩を蒸しタオルなどで温める、などを試してみては。また、ホルモンの変化によって偏頭痛が起こっている場合も。偏頭痛のメカニズムは、脳血管が何らかの理由で拡がり、拡がった血管によって神経が圧迫されたり引っ張られることで痛みが起こるもの。偏頭痛の場合は、ズキズキする部位を濡れタオルなどで冷やし、暗い部屋で横になって休むと、拡がった血管が収縮し、頭痛が緩和すると言われています。また、普段からコーヒーを飲んでいる人は、少量のコーヒーを飲むと症状が緩和することも。これは、カフェインの血管収縮作用で、拡がりかけた脳血管を収縮させるからです。過剰摂取を続けると妊娠の継続に影響があるとされるカフェインですが、1日コーヒー1~2杯程度なら妊婦さんでも問題ないとされています。あまりにひどい頭痛や、発熱を伴う頭痛の場合には、医師の診断を受けるようにしましょう。妊娠中でも飲める痛み止めを処方してもらえます。また、妊娠期には鉄欠乏性貧血が起こりやすくなりますが、貧血のせいで頭痛の症状がでる場合もあります。みんなどうだった? 妊娠中期の「頭痛」の体験談・兄がいておさがりもあるし、赤ちゃんばかりお祝いをもらうからママにあげると幼なじみからマッサージ機をもらいました。目が悪く、頭痛、首こりがひどかったので嬉しかったです。(32歳)・つわりの終わる頃の時期は毎日頭痛がひどかったです。・妊娠中は一定期間毎日頭痛に悩まされましたが、あるとき突然治りました。・肩こりからくる頭痛だったので、ひたすら肩を温めました。・頭痛がありましたが、カフェイン入りのコーヒーを飲むとマシになりました。・妊娠中は頭痛がひどく、病院で勧められて漢方を飲みました。・花粉症でしたが、いつもの抗アレルギー薬を飲んで差し支えないと言われたものの、気になって飲みませんでした。頭痛薬や、胃薬も必要なら内服するようにと言われ、胃薬は処方された物をずっと内服していましたが、頭痛薬は我慢しました。妊娠中ずっと尿たんぱくが+でしたが、食生活等一切指導制約はなく、本当に大丈夫なのか気になりました。ちなみに足はパンパンにむくみ、くるぶしは全く見えませんでした。・持病の薬は欠かさず必ず飲めと毎度言われていましたが、頭痛薬はかなり押してやっと出してもらえました。妊娠糖尿病で自己血糖計測を強制されましたが、数値の確認は最初だけであとは確認されなかったので、保険がおりない検査キットと針が惜しかったです。自己管理はお腹の子のためと言い聞かせたけど、強制なら確認すべきでは?と思いました。・少し頭痛がするというと薬を出され、ずっと具合が悪いより飲んで早く治した方がよいと言われた。でも薬を飲むには抵抗があって不安だった。・頭痛がひどいといっても、特に妊娠には関係ない、という通り一遍の答え。でも、たぶんそうなんだろう、と思いました。・妊娠悪阻や頭痛で寝込んでるとき、夫に「弱いな~」と言われた。(22歳)・元々便秘がちだったが、妊娠してさらに便秘になりました。1~2日出ないだけでも、むくみや頭痛、ボーッとするなどの不快感があり、産科で処方された薬に頼りっぱなしでした。・便秘はお水をよく飲むようにしました。一度あまりにも出なくて妊娠中で薬も使えず、頭痛や体のだるさまで出てしまいましたが、水を飲んで頑張りました。便秘改善のため、植物性乳酸菌飲料を飲むと比較的良かったのですが、妊娠後期からは糖が出てきてしまったので、それからは控えました。・亜鉛をとりました。頭痛持ちには良いと聞きました。(31歳)・頭痛は水分不足でなるから水分をとれば治ると言われたが、治らないことが多々あった。(28歳)・安定期頃に入った頃、頭痛がひどかったです。(34歳)・頭痛の時でも薬を飲まず、ひたすら寝て時間が経つのを待ったという感じでしたが、どうしてもひどい時は、冷却シートをこめかみに貼ると楽になりました。・もともと頭痛持ちでしたが、薬が飲めなかったので、頭痛や首の痛みは一番困りました。整体に行き、首回りを調整してもらうと、ある程度改善しました。また、妊娠中期に入ってからは、医師に相談して、ネックレスタイプの磁気をつけていました。・普段、偏頭痛がひどく、今までは決まった市販の頭痛薬を飲んで治していましたが、妊娠中はその薬が飲めない上に、産婦人科で出された薬では効かず、苦労しました。(25歳)・肩こりからくる頭痛がひどかったので、対処としては、頭痛薬は飲まずに、休みの日にできる限りマッサージに通い、抱き枕や寝る姿勢にも気をつけました。・突然、目の前が砂嵐のようになったり、視界が断片的に見えにくくなったりした後、必ず、頭痛がきて嘔吐を繰り返すことが多々ありました。病院で診療を受けると、偏頭痛の症状で妊娠中のストレスや血流の悪化が原因とのことでした。妊婦でも服用できる頭痛薬を処方してもらい、視界に変化あったらすぐ服用することで、解消できました。・休むより他の方法はなく、頭痛には薄く作ったコーヒーが効きました。妊娠中は胎児に影響があるとは言え、頭痛薬も飲めないので、普段からカフェインを取っている人は全く抜いてしまうことが原因かどうかは判りませんが、睡魔と頭痛には、かなり悩まされました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠中期に咳の症状がでる妊婦さんがいます。この時、まず考えられるのは、菌やウイルスなどへの感染です。妊娠中は通常よりも免疫力が下がっています。そのため、普段なら滅多に風邪ひかないような人も、風邪をひいたりしてしまいます。この場合、重症化させないように、速やかに受診し、処方の薬で治しましょう。また、妊娠中期には、大きくなったおなかに胃が圧迫され、胃酸が逆流しやすく、逆流性食道炎になりやすいといわれています。妊娠初期のつわりが、出産時まで続いたという妊婦さんがたまにいますが、それは途中から逆流性食道炎の症状に変わったものと思われます。この逆流性食道炎の胃酸が喉にあがってくるという症状で咳込みやすくなることがあります。この場合、胃酸を中和してくれるような食べ物を摂りましょう。たとえば、牛乳やアイスクリーム、ヨーグルトなど。また、妊娠中は、身体の水分をおなかに集めようと身体が変化します。そのため、他の場所の水分が不足してしまうことがあります。肌が乾燥するというのもこれが理由。そしてのどの粘膜の水分が足りなくなれば、咳が出やすくなります。咳そのものが胎児へ悪影響を及ぼすという事はありませんが、咳はクセになりますし、腹筋などへの負担も大きく、かなり体力を消耗しますので、早めに対処するようにしましょう。また、咳が出ている時は、保湿とエチケットのため、必ずマスクをしましょう。みんなどうだった? 妊娠中期の「咳」の体験談・2人とも子宮が大きくなり始めると突っ張るようになりました。下の子のときには風邪をひいて薬を飲めずにひどいい咳に耐えていたら、ある朝お腹が激痛に襲われました。午後から病院でエコーしてもらったら、足をピーンと伸ばして逆子になっていて、これがとにかくずっと痛かったです。・くしゃみや咳をする時、下腹部に鈍痛があった。・妊娠中期に風邪を引いたとき、咳き込みすぎてお腹が張ったのか、全体が引きつるように痛みました。・風邪を引いていて咳がひどくなり、お腹が強く収縮するような痛みがありました。・咳が止まらず、夜も熟睡出来ないことを伝えたところ、「そうですか」と言われただけで診察終了されてしまいました。・妊娠と共に便秘になり、急激に体重が増加しました。カスピ海ヨーグルトとプルーンと足裏マッサージで中~後期は快便でした。それと、二人めだからか5ヶ月くらいから咳やくしゃみで尿漏れするようになり、尿漏れパットが必需品でした。・妊娠中は風邪をひき咳をする度に尿漏れがあり、風邪をひいている間ナプキンで対処していました。・くしゃみ・咳のたびに尿漏れがあり、マタニティビクスで骨盤底などをしめるトレーニングやトコちゃんベルトで骨盤の緩み防止を実施中。改善されるまではいっていません。・くしゃみや咳をした際に、少量の尿漏れをしてしまう事があります。・くしゃみや咳をする反動で尿漏れがあり、頻繁にパンツを変え清潔にしました。・トイレに行ってくしゃみや咳をすると少し尿が漏れるので、おりものパッドと尿漏れシートで対処しました。・もともと便秘でしたがさらにひどくなり、病院で出されたお薬を飲んでいました。あと、尿漏れは、くしゃみや咳で出て困りました。・咳をすると軽い尿漏れをするようになりました。出産まで尿漏れシートを使い、産後には産褥体操をする予定です。・咳をする時くしゃみをする時には尿漏れしないように力を入れたり気をつけました。・咳き込んで、自分では尿意を感じてないのに尿漏れしました。風邪かと思い内科で診てもらったところ、咳喘息と診断され、吸引器をもらい咳は落ち着きました。・風邪をひき、咳がひどい時に、尿漏れがありました。風邪が良くなるとなくなりました。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日妊娠中期に寒気を感じる(ゾクゾクする)ことがあります。これは、貧血の症状のひとつです。貧血とは、血液の成分のうち、赤血球に含まれているヘモグロビンが不足する症状。妊娠すると、母体の体重が増加し、胎児の血液を確保するという理由で、血漿量(液体成分)と赤血球量をあわせた血液量がアップします。ただし、赤血球量の増加よりも液体成分の血漿量の増加の方がはるかに多いため、血の量は増えますが、薄まった状態になり、貧血のように見えるわけです。血液が薄まるのは妊婦の生理的現象で、妊娠中期にはいると、多くの妊婦に貧血のような症状が見られます。貧血になると、疲れやすい、だるい、寒気、動悸、息切れ、めまい、立ちくらみ、冷え、頭痛といった症状があらわれます。発症した場合、鉄剤が処方されます。この時は、鉄分の吸収を阻害するタンニンの含まれる紅茶などの摂りすぎにも注意しましょう。また、胎児がおなかで発する熱で、母体が暑さを感じ、それに対して外気温が低いという場合にも寒気を感じることがあります。 赤すぐ妊娠情報
2016年04月04日こんにちは、ママライターのfurahaです。妊娠中は控えたほうが良いとされている、タバコ、アルコール、カフェイン。タバコやアルコールは、低出生体重児や胎児アルコール症候群を招く危険性があり、明らかに胎児に害があることがわかっています。その一方で、カフェインが胎児に及ぼす影響に関してはまだ研究中で諸説あり、どのような影響があるのかよく知らない妊婦さんも多いのではないでしょうか?また、タバコやアルコールのように完全にやめないといけないというわけではなく、カフェインは少量であれば問題ないという考え方もあります。そんな妊婦さんが知っておくべきカフェイン情報、そして妊婦さんに人気のハーブティーについて紹介します。●妊娠中にカフェインを控えないといけない理由なぜ妊婦さんがカフェイン摂取量に気を付けないといけないかというと、カフェインは胎盤を簡単に通過してママから胎児へ送られてしまうから 。胎児は代謝能力が低いため、カフェインをうまく分解して排出することができず、体の中にどんどんカフェインが蓄積されて血中濃度が高くなってしまいます。また、カフェインには血管を収縮させ胎盤への血流を減らしてしまう作用があるため、胎児へ酸素や栄養が十分に送られなくなる危険性も。さらに、利尿作用もあるので、妊娠期間に必要とされているカルシウムや鉄分を尿として排出し吸収を妨げる働きもあります。これらは既に研究でも証明されていることで、妊娠期のカフェイン摂取に関しては世界中で研究が行われています。アメリカの産科学と婦人科学の専門誌『American Journal of Obstetrics and Gynecology』では、『流産の危険性は毎日のカフェイン摂取量に比例すること。1日に200mg以上のカフェインを摂取する女性は、全くカフェインを取らない女性に比べ、流産の確率が2倍になる』と発表されています。また、イギリスのレスター大学が行った研究でも、カフェイン摂取量が1日100mg以下の妊婦さんと比較し、低出生体重児の子どもが生まれるリスクが、100mg~199mg摂取の人で20%、200mg~299mg摂取の人で40%、300mg以上摂取で50%高くなる、という結果が出ています。研究によってどれくらいの摂取量をよしとするかに多少の違いはあるようですが、少なくとも、カフェインは胎児の発達障害や低体重を招き、害があることは確か !妊婦さんはできるだけとらない方がいいということがわかります。●妊娠中も少量のカフェインであればOK!とはいうものの、カフェインを含むコーヒーや紅茶が好きでリフレッシュするために飲んでいる、という女性は多いと思います。妊娠を機にそれらを完全に断つというのは、ストレスの原因にもなりかねないので、コーヒーや紅茶がどうしても飲みたいという妊婦さんは摂取量に気を付けましょう 。妊婦さんの1日のカフェイン摂取量は、WHOでは300mgまで 、ヨーロッパやアメリカでは200mgまで にしたほうがいいとされています。1日200mgまでの場合、目安としてはコーヒー1〜2杯程度。日本では明確な基準はありませんが、コーヒーであれば1日1杯、多くても2杯程度にとどめるように推める産科医が多いようです。また、コーヒー・紅茶に比べて含有量は少ないですが、緑茶・ウーロン茶にもカフェインは含まれています。水分補給をする際も、緑茶・ウーロン茶ではなく麦茶を飲むほうがいいでしょう。カフェインを気にせずコーヒーや紅茶を飲みたいという方には、デカフェ やノンカフェイン のものがおすすめです。●妊娠中・授乳中はハーブティーにも注意が必要!カフェインを気にせずお茶を飲めるということで、ハーブティーを妊娠中に好んで飲む方も多いと思います。香りもよくリラックスできるハーブティーですが、実はハーブティーにも妊婦さんに向かないものがある ので、種類を選んで飲むようにしましょう。●妊娠中は飲まないほうがいいハーブ・セントジョーンズワート・セージ・ハイビスカス・フェンネル・レモングラス・サフラン・アロエ・ハトムギ・ジャスミン・カモミール・ラベンダー他にも妊娠中に避けるべきハーブはたくさんありますが、なじみのあるハーブで注意したいものをピックアップしました。上記ハーブの多くは子宮を収縮させたり子宮を刺激する作用があるため、妊娠中は飲まないようにしましょう。また、ラベンダーのように神経系に作用を及ぼすハーブも妊娠中は避けたほうがいいと言われています。上記全てではありませんが、ほとんどのものは授乳中も避けたほうがいいとされているハーブなので、妊娠中だけでなく出産後もハーブティーを飲む際は気を付けたいところです。●妊娠中に飲み過ぎないほうがいいハーブ●ローズヒップビタミンCを多く含み、疲労回復や美肌作用で知られているローズヒップですが、多量に摂取すると下痢症状 を起こすことがあります。●ペパーミント消化不良や吐き気を解消してくれるので、つわり症状を和らげてくれる反面、子宮の筋肉を収縮させる 作用もあるため、妊娠中の過剰摂取は避けましょう。●ショウガつわりを解消したり、代謝をよくしてくれるショウガ。しかし、ドライジンジャーを摂取し過ぎると消化器官へ悪影響を及ぼしたり、低血糖になる可能性 があります。●妊娠中でも飲めるハーブ●ルイボスティー妊娠中に不足しがちなミネラルが豊富に含まれており、血行促進、便秘解消、美肌作用などがあります。妊娠中から授乳中まで飲むことができるハーブです 。ただし、飲み過ぎると下痢症状がでる場合もあるので、注意をしましょう。●ダンディライオンルート利尿作用によるむくみ予防、便秘解消、さらに母乳の出もよくしてくれるので、妊娠中だけでなく授乳中にもおすすめのハーブ 。タンポポコーヒーとしても知られています。●ラズベリーリーフ(飲んでいいのは妊娠後期から)陣痛を和らげ子宮の動きを滑らかにしてくれるため、臨月の妊婦さんにおすすめのハーブ。母乳分泌を良くし、母体回復にも良いとされているので、産後にもおすすめのハーブです。ただし、子宮をけいれんさせる作用もあるため、妊娠初期や胎児が安定していない時期には飲まないほうがいいとされています。飲む時期に注意しましょう 。----------こうみると、なじみのあるハーブでも実は妊娠中は適さないものが意外に多いことがわかります。アメリカやイギリスでは、必要がない限り妊娠中のハーブ摂取は推奨されていないくらい、ハーブは種類や摂取量によっては胎児や母体の健康に悪影響になりかねないことも覚えておきましょう。【参考リンク】・Maternal caffeine intake during pregnancy and risk of fetal growth restriction: a large prospective observational study()●ライター/furaha(ベビーマッサージ講師)
2016年04月03日筆者の友人・知人女性の間では妊娠、出産ラッシュ。妊娠6ヶ月くらいのプレママと話をしたとき「下着はともかく、アウターはお金がかかるから、買いかえていられない」と、妊娠中のオシャレに頭を悩ませていました。こうやって悩むのは彼女だけに限らず、妊娠中といえども、オシャレを手抜きしないママがイタリアでは多いです。もっさりした印象にならないよう、気にかけているポイントはどこにあるのでしょうか。イタリアのプレママたちの「オシャレのコツ」をご紹介します。1.ヒールをはくときはかかと中心寄りものを選ぶセレクトショップで働く知人女性は、妊娠がわかったときに服よりも靴を優先的に探したそう。「服はおなかが大きくなるにつれてサイズを変えればいいけど、靴はそうじゃない。慣れるまで時間もかかるでしょ。仕事柄立ちっぱなしだし、オシャレなものを身につける必要もあったから、とにかく靴は厳選した」と語っていました。なかでもこだわったのは、ヒールがかかとの中心寄りについているデザインのもの。7センチ近いヒールだそうですが、かかとにしっかり体重を乗せて歩けるので、足腰の負担は軽いといいます。妊娠後期、足のむくみに悩まされたときもこのヒールだと歩きづらくならず、快適に過ごせたとか。2.男性用のアウターを活用5月に出産予定の知人女性は「この時期、夫のセーターやジャケットを着るのがマイブーム」と話していました。「サイズが私よりずっと大きいから、あちこち締めつけられない。それに、体のシルエットが出るのを気にしなくてすむから一石二鳥」と、メンズアイテムのよさを説明してくれました。男性ものだけに、「色が落ちつき過ぎてしまうのでは?」と聞いてみると、「レモンイエローやフーシャピンクなど、華やかな色のストールや大ぶりのネックレスを組みあわせる」という答えが。小物使いで女性らしいオシャレを楽しむのがキモだといいます。「いまはわりとユニセックスなデザインがポピュラーだから、デザインさえ選べば十分マタニティウエア代わりになる。夫と共有できるから出費も抑えられるしね」と満足そうでした。3.ショーツはローライズかTバック妊娠4ヶ月目で、そろそろおなかが出てくる時期にも関わらずパンツスタイルが多い知人女性。「仕事柄、スカートってわけにいかないからパンツスタイルばかりだけど、タイトすぎる着心地にならないように下着はおなかを覆わないレースのローライズかTバック」と、彼女のこだわりはショーツにあるそう。おなかが冷えそうな気もしますが、「もともと暑がりなの。妊娠してからキャミソールを着ているし、ショーツのゴムで必要以上におなかを圧迫したくない。それにおなか周りがもっさりするとパンツのシルエットが台無しになる」と語っていました。プライベートではレギンスの出番が多いため、ラインが気にならないTバックを合わせているとか。「定期健診のときにすぐおなかを出せるから、楽でいいわよ」と笑っていました。イタリアの女性がオシャレを楽しむのは、自分のためだけではありません。「妊娠中だから、とオシャレに手を抜きすぎると、夫をがっかりさせる」と語っていた人もいたくらい。イタリア人の美のモチベーションの高さに感心しました。たまには気合をいれてオシャレして、眠っている女子力を呼びさますのもいい気分転換になりそうですね。
2016年04月03日赤ちゃんを授かった女性に交付される母子手帳(母子健康手帳)には、妊娠中から未就学児までを対象に、母子の健康を記録できるほか、健やかな成長をサポートする情報がまとめられている。それに対し、男性の育児参加の声の高まりを受けて登場したのが"父子手帳"だ。この手帳は自治体によって名称や掲載内容が異なっており、平成7年(1995)と全国的に見ても早いタイミングで取り組みを始めた東京都では、『父親ハンドブック』として発行している。具体的にどのようなことが記されているのか、東京都福祉保健局に話を聞いた。○平成28年度版は大きく刷新東京都が『父親ハンドブック』を発行するようになったのは、平成6年(1994)に開催された東京都児童環境づくり推進協議会での提言がきっかけとのこと。同議会は、少子化が進む中で安心して子育てができる環境づくりを目指し、大学教授などの知識人も参画して議論がなされた。その中で、男性の育児参加の重要性を求められているものの、十分な情報提供の機会がない問題を踏まえ、父親の育児啓発を目指した『父親ハンドブック』の必要性が議論されたという。ハンドブックの内容は、福祉保健局のほか、産業労働局や生活文化局(※全て現在の局名)など複数の局にまたがるスタッフから構成された編集委員会によって作成。平成7年に初めて発行されたものが現在もベースになっているが、平成28年度版に関しては大幅に内容を見直すという。「具体的にどのような内容で、どのようなスタッフが関わっていくのかは定まっていませんが、例えばメーカーの声も反映した、行政のアイデアだけじゃないハンドブックができればと考えています」(東京都福祉保健局)。そのため、平成27年度版は7月に発行されたが、平成28年度版は発行時期も含めて調整していると話す。○漫画も交えて分かりやすく紹介東京都が発行する『父親ハンドブック』は、電子版をオフィシャルサイトで公開している他、製本したものを都民情報ルーム有償刊行物販売コーナー(東京都庁第一本庁舎3階)にて、1冊80円で販売している。平成27年度版は8,100冊発行されており、各自治体が参考に購入していくほか、「夫に読ませたい」と手にしていく女性もいるという。では実際、ハンドブックにはどのようなことが記されているのだろうか。全体的に母子手帳同様、妊娠中から未就学児までを対象とした情報を集約しており、構成に産業労働局が関わっているように、仕事と子育ての両立を目指す家庭にとっても有益な情報を盛り込んでいるのが特徴となっている。内容は都内の保育園や支援センターのパパ・ママから聞いた「いまどきの子育て事情」や、精神科医が作成し妊娠中や子育て中のアドバイスも添えられた"パパ度"チェック「あなたはどんなパパになる? 」、赤ちゃんの1日を時系列で記した「ある赤ちゃんの24時間」、妊娠期からの母子の様子や夫・父親の心得も記した「子どもカレンダー」、男性の育児体験を漫画にした「子育て体験記」、出産や子育て、仕事との両立を支える制度、子どもの病気などを写真や図表と合わせて紹介した「父親の基本知識」、そして、サポートセンターなどの一覧「保育等施設・子育て支援サービス紹介」を掲載している。この『父親ハンドブック』は、都内の区市町村が実施している父親教室(両親教室)で配布されることもあるが、東京都が版権をもっている『父親ハンドブック』をベースに、各区市町村で独自の項目を補足しているものもある。こうした"父子手帳"は、埼玉県さいたま市の『父子手帖』や千葉県千葉市の『育男手帳』のように、全国の自治体が積極的に展開している。自分の属する自治体でも"父子手帳"の取り組みがないか、一度、調べてみるといいだろう。
2016年03月31日こんにちは、ママライターのacoです。近頃、赤ちゃんに小頭症を引き起こすジカ熱の母子感染が問題となっています。ニュースなどで取り上げられる機会も増えたため、ご存じの方も多いのではないでしょうか。しかし、実は私たちの身近にも、 妊婦さんが感染すると赤ちゃんに脳障害や聴力障害、流産・死産を引き起こすウイルスがあります。それは『サイトメガロウイルス 』と呼ばれるものです。サイトメガロウイルスはまだ認知度が低いこともあり、知らなかったがために予防できず、結果的に赤ちゃんに症状が出てしまったケースがたくさんあります。そのため、少しでも多くの方に知っていただきたいという思いから、今回はサイトメガロウイルスの危険性や予防策についてお伝えします。●お腹の赤ちゃんに感染すると、障がいを引き起こすリスクもサイトメガロウイルスは、唾液や尿、母乳に含まれていることが多く、ほとんどの人が幼少期に親や他の子どもとの接触により自然に感染し、免疫を持っています。しかし最近では清潔志向の高まりも影響し、免疫のない成人女性が増えています 。こういった女性が妊娠して初めてサイトメガロウイルスに感染した場合や、妊娠中に免疫力がひどく低下した場合は、お腹の赤ちゃんに感染するリスクがあります。赤ちゃんに感染すると脳障害や聴力障害、流産・死産などを引き起こす ことがありますが、症状や障がいの程度はさまざまです。また、症状が見られるのは感染した赤ちゃん全てではなく、約10~30%と言われています。一般的に2人目のお子さんを妊娠中に、食事やオムツ替えなど上のお子さんのお世話を通して感染するケースが多いようです。●自分に免疫があるかどうかは、血液検査でわかります自分がサイトメガロウイルスに対して免疫を持っているかどうかは、血液検査をして抗体の有無を調べることでわかります。しかしこの抗体検査は、妊婦健診の中に含まれていません。日本産科婦人科学会において特に推奨されていないことが理由ですが、これにならって厚生労働省も現段階では「やらなくてもいい検査」と位置づけています。それゆえに、積極的に検査をすすめている産科施設は全体の1割程度 にとどまっています。そのため、妊娠されている方でもし自分にサイトメガロウイルスの抗体があるかどうかを知りたい場合は、妊婦健診の際、かかりつけの産院に抗体検査を希望する旨を伝えましょう。またこれから妊娠を考えている方も、事前に抗体検査をして、自分に免疫があるかを調べておくと安心できると思います。●具体的な予防策血液検査をして、もし抗体がないことがわかった場合は、予防が重要です。とはいえ、サイトメガロウイルスを予防できるワクチンは現状まだない ため、一番の予防策は妊娠中に感染しないよう注意することです。【具体的な予防策】(1)おむつ交換や子どもの食事、鼻水やよだれを拭いた後などは、石鹸と流水で20秒間手を洗いましょう。(2)子どもと食器を共用することは避け、子どもが残した食べ物なども食べないようにしましょう。(3)子どものよだれやおしっこがついてしまったおもちゃや家具などは、きれいに拭き取りましょう。サイトメガロウイルスは、石鹸やアルコール、次亜塩素酸などに弱い ので、単に水拭きではなくこういったものが入った清掃用品を使うといいでしょう。また、乾燥にも弱いので、布団類は天日で十分に乾燥させると安心です。(4)妊娠中の夫婦生活の際には、必ずコンドームを使用しましょう。パートナーから感染する可能性もあるためです。----------いかがでしたか?サイトメガロウイルスについて、私自身は偶然耳にする機会があったため抗体検査や予防の重要性を知ることができましたが、身近にあるウイルスだからこそ、知らなければ防げないものですよね。今回お伝えしたことで、少しでも多くの方に知っていただけるきっかけとなれば幸いです。【参考リンク】・サイトメガロウイルス | 先天性トキソプラズマ&サイトメガロウイルス感染症患者会()●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月29日こんにちは、ママライターのみいゆです。妊娠は病気ではないと言われますが、人によってはつわりがひどかったり体調が思わしくなかったりと、さまざまな症状が表れます。特に仕事をしている方にとって、妊娠が分かった場合、 「職場にはいつ言おう」「つわりがひどいときはどうしよう」などいろいろと心配事があるのではないでしょうか。今回は女性が妊娠が分かってからの職場での振る舞い方や行動についてご紹介していきましょう。●プレママが仕事をするうえでの心構え4つ●(1)できれば早く妊娠の報告をする妊娠初期は流産するかもしれないというのが一番気がかりですね。そのため職場への報告は安定期を迎えてから、という方もいらっしゃいます。妊娠前とさほど体調の変化も少なく普通に仕事ができる方もいれば、妊娠が分かったくらいからつわりがひどく、以前のように仕事をスムーズにできなくなる方もいます。自分ではコントロールできないため、つわりがピークを迎える妊娠3か月くらいまでには、上司にだけ報告する などしてアピールしておくのも大切なことです。●(2)やれる仕事をきちんとこなす国が定めた労働基準法第六五条に『妊娠中の軽易業務への転換』という法律があります。もし妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならないという決まりです。特に普段は力仕事をしている場合ですと体に負担がかかりますので、座ってできるような軽作業に変更を申し出ることができますね。しかし、妊娠してるからといっていつでも優遇されていては周りの目も気になるところ。今までやっていた仕事にできないものが出てきたら、代わりにできる仕事を率先して探してやりましょう 。そうすれば、具合が悪くて早退やお休みしてしまったときでも、周りの人から不満が出ることはまずないでしょう。●(3)適度に動くことを心がけるいつも座っている仕事やいつも立っている仕事をしていませんか。以前は気にならなかった体勢でも、妊娠してお腹がふくらみはじめると体のあらゆる場所に負担がかかってきます。ここは意識して一時間ごとに座ったり立ったりするなど、適度に体を動かしましょう 。筆者は妊娠中デスクワークをしていて、忙しいのをいいことに長時間座って仕事をしていました。やっと終わったと思って急に立ち上がるとめまいとフラつきで倒れそうに。冬の寒い時期もあって足元はかなり冷えていました。今考えると危険ですので、必ず時間を決めて動くことををオススメします。●(4)効率よく仕事をするクセをつけよう妊娠前は残業をして終わらせたかった仕事も妊娠するとそうもいきません。妊娠しながらのフルタイムの仕事は、自分では気にしていなくても体をとても酷使しているのです。きっと、以前よりも帰宅してからどっと疲れがあふれ出ることがあるでしょう。これが毎日続くと体が悲鳴をあげますし、お腹の赤ちゃんにもあまり良い影響を与えかねません。できれば残業をしないような仕事のやり方 を考えましょう。明日に持ち越せるものは今日は潔く諦める、常に時間を気にしながら、「これをやったら次はあれに取り掛かろう!」など計画を立てながらやると良いですね。効率よくやることにデメリットはありませんし、むしろメリハリがつくことによって、仕事に対する姿勢も良いものに変わっていきます。----------いかがでしょうか。妊娠すると思わぬアクシデントもあるかもしれません。経験していないと妊娠中の女性の体にどんな症状があるかはあまり理解されないものです。そんなときでも気持ちよく仕事をするには、周りの上司や同僚との兼ね合い が大切です。体調の良いときはできることを見つける、体調不良のときは潔く休養を取ること。育児休暇を取る場合、復帰後のことを考えるとなおさらですね。まずは元気な赤ちゃんを産めるように、仕事でムダなストレスをためないよう妊娠期間を乗り越えましょう。●ライター/みいゆ(ママライター)
2016年03月25日こんにちは!ママライターのなかやまあぽろです。先日娘の1歳の誕生日を無事に迎え、そのせいか最近はよく妊娠中のことを思い出します。わたしはいわゆる“食べづわり”でした。なにか食べていないと気持ち悪いという症状が妊娠初期にあり、 朝から晩まで食べもののことで頭がいっぱいで、仕事中はこっそりグミなどを食べてしのいだ思い出があります。妊娠中期になれば治まるのかなと思っていましたが、それ以上続き、体重が2週間で4kgも増加 してしまい、産科医に注意された苦い思い出も。そうかといって食事の量を減らしても、赤ちゃんに影響が出るのでは……と、悩む日々が続きました。同じような経験をされている方も多いのではないでしょうか。今回は厚生労働省のデータを参考に、妊娠中のヘルシーな栄養のとり方をご紹介したいと思います。●ポイントは、主食・主菜・副菜が整った食事をとること!厚生労働省の日本人の食事摂取基準によると、非妊娠時の1日に必要なエネルギーは約2,000kcalであるとされています。妊娠初期はそれにプラス50kcal、中期は250kcal、後期に入るとなんと450kcalも余分に摂取するのが望ましいそうです。だからといって、あれこれ好きなものだけ食べる、というのはNGです。食べたものは血液と一緒に赤ちゃんに送られる ので、あまりにも高カロリー、高タンパクであるものは考えものです。ヘルシーかつ必要な栄養をとるポイントは、主食・主菜・副菜というベースがきちんと整った食事をとること。これに気を付けていれば、自然とバランスよく妊娠中に必要な栄養がとれるとされています。●ヘルシーで栄養をバランスよくとるためのポイント7つ●(1)主菜でしっかりタンパク質を!赤ちゃんの血液や筋肉の発達に必要なのがタンパク質です。主菜としてオススメなのが、タンパク質が多く含まれている肉や魚 です。特に牛肉や豚肉はヒレ、鶏肉はささみ、魚は白身のほうが脂肪分が少ないので、より安心ですね。●(2)エネルギー源の主食はしっかりとる体を動かすエネルギー源として必要なのが炭水化物です。パンや麺類に比べ、ごはんは塩分が少ないのでごはんを基本とした献立を立てるとよいでしょう。●(3)塩分・脂肪分・糖分のとり過ぎには注意!甘いものや脂っこいもの、しょっぱいものがどうしても欲しくなるころ。でも肥満やトラブルになる原因なので、とり過ぎには十分注意を!特に塩分のとり過ぎは、塩分を代謝する腎臓の働きに影響し妊娠高血圧症候群のリスクが高まる ので、一日の塩分量を意識することがポイントです。●(4)葉酸は妊婦さんの心強い味方“葉酸”と聞くと、赤ちゃんの障害のリスクを下げることができるという認識をしている方が多いのではないでしょうか。実はそれ以外にも、ママの貧血や動脈硬化の予防になる という働きも報告されています。ほうれん草やブロッコリー、納豆にも豊富に含まれているので、サラダや副菜としてもとり入れやすいですね。●(5)カルシウムや鉄をたっぷり含んだ食材を選んで年輩の方から、「出産すると歯が1本抜ける」という言葉を一度は聞いたことがありませんか?妊娠中にママが摂取した栄養の中で、特に赤ちゃん優先に使われるのがカルシウムや鉄です。乳製品や牛肉の赤身、レバーや青菜を積極的にとり、ママ自身もしっかり補うようにしましょう!●(6)ビタミン・ミネラル・食物繊維も忘れないで妊娠中はホルモンの影響や赤ちゃんの成長に合わせて子宮がどんどん大きくなり、腸の働きが低下し便秘になってしまう ことも。根菜や昆布などの海藻類は食物繊維がたっぷりなのでオススメ。また、野菜や果物もバランスよくとり入れて、ビタミンとミネラルも補いましょう。●(7)水分補給を心がけてへその緒を通じて赤ちゃんへ栄養や酸素を送るのは、ママの血液。水分を意識してとらないと、血流がスムーズにいかないこともあるそう。こまめにしっかりとって、血液の循環をよくすることを心がけましょう。目安は1日1~1.5Lとされています。----------妊娠中のママの体は絶えず変化し、さまざまな症状やリスクと向き合わなければいけません。現代のわたしたちの生活では、一食で全てをバランスよくとはなかなか難しいのかもしれませんが、一日三食のバランスを考えることは難しくありません。健康な妊婦生活が送れるように、ヘルシーかつ必要な栄養がしっかりとれるような食事を心がけてくださいね!【参考文献】・『妊娠生活2013ー2014 初めての妊娠、出産、産後まで。この1冊があれば安心!』おはよう奥さん編集部・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月23日【ママからのご相談】現在妊娠3か月です。待望の妊娠がわかって大喜びしているのですが、まだ体に大きな変化はなく、少しでも妊婦さんらしいことをしたいなーと考えています。そこでスーパーのマタニティコーナーに行ってみたところ、いろいろな種類のマタニティグッズがあったのですが、どれを買えばいいのか、何が必要なのかわからず何も購入できていません。マタニティ用の下着や腹帯、マタニティウェアなどはどんなものを選べばいいのでしょうか。●A. 長いようで短い妊婦生活。マタニティグッズは、なるべく産後も使えるものを選ぶようにしましょう。ご相談いただきありがとうございます。ママライターのましゅままです。まだまだ見た目ではわからない妊娠初期でも、マタニティグッズを買ったり身に着けたりしていると「妊婦さんになれたんだ」と晴れやかな気持ちになることができますね。しかし、妊娠期間は長いようでとても短い一時的なもの。せっかくなら、産後も長く使えるものを選んで、良い買い物をしたいですね。また、モノを増やしたくない妊婦さんは家の中にあるものでマタニティグッズを代用することをおすすめします。●マタニティグッズってどんなものがあるの?●マタニティインナーマタニティ用のブラジャーやショーツ、肌着など。ブラジャー、ショーツともに妊娠するとサイズが変わるので購入する妊婦さんも多い です。ブラジャーは、ノンワイヤーで締め付けないタイプのものや授乳ができるものもあります。ショーツは、大きくなったおなかを包むタイプのもので、ヒップのサイズも妊婦さん仕様になっています。ブラジャーとショーツがセット売りになっているものもあります。●腹帯おなかを保温したり、おなかを支えたりしてくれます。おなかを下から支えて腰に巻き付けるベルトタイプや腹巻タイプもあります。保温目的として妊娠初期から着用する妊婦さんもいますが、妊娠5か月で戌の日の祝いのタイミングから着用することも多いようです。ベルトタイプのものは、骨盤の動きを制限することで腰痛や尿漏れへの対策もすることができます。産後の骨盤ダイエットと兼用できるタイプのものもあります 。●マタニティウェア妊婦さん用のアパレル用品。ゆったりとしたデザインで授乳ができるタイプのものも多く売られています。●先輩ママのマタニティグッズ体験談3つ●マタニティグッズを多くそろえた結果、タンスの肥やしに『マタニティグッズは結構そろえていました。マタニティ用のブラジャーは妊娠がわかってすぐから使用しました。妊娠中ずっとおっぱいが張って痛かったので妊娠前のブラジャーはつけられませんでした。ショーツもおなかを包んでくれるタイプのものを買いましたが、臨月のころには破れてしまっていました。マタニティウェアはズボンを中心に買っていました。妊婦さん用なだけあって履き心地はよく、産まれる直前までボトムスには困りませんでしたが、産後は使っていません 。次の妊娠の予定もなくタンスの肥やしになっているので誰かにあげようかな、と考えています』(30代/男の子ママ)●ほとんど買わなかった『わたしはマタニティ関連のグッズはほとんど買っていません。妊娠生活に使っていたマタニティグッズは産婦人科に入院準備として用意するよう言われていたマタニティ用のパジャマとサイズに合わせたブラトップだけ。パジャマは妊娠中も楽な格好で寝られて、産後も授乳できるパジャマは大活躍でした。ブラジャーは産後も授乳で使えそうなブラトップを数枚買って、それをしばらく着用しています。お洋服も長めのワンピースやトップスで十分だったので妊婦用は買いませんでした。ボトムスは総ゴムのものを履いたりヘアゴムを通して自分でウェストを延長させたりして、なんとか乗り切りました 。腹帯関係は買わず、手持ちの毛糸のパンツをはいていました』(30代/女の子ママ)●必要に応じて購入『マタニティインナーはブラジャーのみ購入。産後も使おうと授乳できるタイプのものをしてましたが、産後はまたサイズが変わってしまい、結局買いなおしました。腹帯は腹巻タイプのものとベルトタイプのもの両方持っています。1人目のときは腹巻タイプのものしか買わなかったのですが、2人目妊娠時腰痛がひどかったのでベルトタイプのものを購入。マタニティウェアは高価なので買わないつもりでしたが、1人目の時妊娠前の服をムリして着ていたらおなかの部分が伸びてしまって結局産後着られなくなってしまったので、妊娠期間中用の安い洋服を何着か買って、それをローテーションで着ていました 』(20代/男の子2人のママ)●マタニティグッズの必要性はママによって異なるいかがでしたか?マタニティグッズは、ママの体型や体調の変化、価値観によって必要・不必要なものが決まります。ぜひご自身の生活にプラスになるものを選んで、快適なマタニティライフをお過ごしくださいね。●ライター/ましゅまま(ママライター)
2016年03月21日【ママからのご相談】妊婦健診で妊娠糖尿病の診断が出てしまいました!妊娠がわかってからは、普段以上に栄養面や体重管理に気を付けていただけにとてもショックです。これからどんなことに注意して過ごせばいいのでしょうか?●A. 基本は今の生活のままでOK! 食事制限はかえってNG!齋藤惠です。ご相談ありがとうございます。相談者さまは妊娠糖尿病とのことですが、ご相談を伺う限りでは特別に不規則な生活をしているわけではないようですね。そうであれば、今の生活スタイルを無理して見直す必要はないと思います。一般の糖尿病と妊娠糖尿病は別物 ですので、自己判断で食事制限などをしてしまうのはかえって赤ちゃんにとって良くないですよ。●妊娠糖尿病とは?日本産科婦人科学会のホームページによると、妊娠糖尿病とは**********『妊娠中にはじめて発見された糖代謝異常です。なお、妊娠前から既に糖尿病と診断されている場合や、妊娠中に“明らかな糖尿病”と診断された場合は妊娠糖尿病には含めませんが、これらは妊娠糖尿病より重度の状態ですので、血糖をより厳密に管理する必要があります。また妊娠前に糖尿病と診断されている場合は、血糖を十分管理した上で計画的に妊娠することが、健康な赤ちゃんを産むために非常に大切です』**********と記してあります。この文章からも、やはり妊娠糖尿病は一般の糖尿病とは違う状態だということがわかります。必要以上に重く捉えないようにしましょう。●妊娠糖尿病のリスクは?念のため、上記ホームページで挙げられている、妊娠糖尿病と診断された場合に想定される合併症のリスク を紹介しておきます。**********お母さん:妊娠高血圧症候群、羊水量の異常、肩甲難産、網膜症、腎症など赤ちゃん:流産、形態異常、巨大児、心臓の肥大、低血糖、多血症、電解質異常、黄疸、胎児死亡など**********繰り返しになりますが、これらの合併症は妊娠糖尿病と診断された場合、その症状がきわめて重大であれば起こり得るものです。妊娠糖尿病と診断されたからといって、「流産や胎児死亡の可能性が高くなってしまった!」などと心配しストレス抱えてはいけません。上記のリスクを防ぐために定期的に健診を受けているのです。主治医の指示に従って、治療や正しい生活改善を行うことが大切です。●どんな治療法があるの?まずは食事療法を行うのが一般的です。妊娠するとつわりからくる偏食などが原因で食生活が普段以上に乱れていることが懸念されます。その際には病院から栄養に関する指導を受ける必要があります。特に妊娠後期になってくると、へその緒を通じてママから赤ちゃんへ直接栄養を届けなければいけませんので、バランスの良い食事を摂ることが重要になってきます。しかし、食生活に問題がない場合や見直しても改善が見られない場合には、インスリン注射を行います。この注射は皮下注射なので赤ちゃんに影響を及ぼすものではありません 。インスリンが効きすぎて低血糖になってしまわないように注意しながら、毎日決められた量を投与していきます。●間違った情報に振り回されないで!妊娠糖尿病と診断されたら、第一に病院や主治医からのアドバイスを最優先に受けてください。巷にあふれる情報の中には、「炭水化物を抜くと血糖値が下がる」など間違ったものが数多くみられます。大切な赤ちゃんを守るため、ママが率先して情報を集めたくなる気持ちは当然ですが、それらが誤った情報であっても誰も責任をとってくれません。「どうにかしなきゃ!」と精神的にストレスを抱えてしまっては赤ちゃんにも負担になります ので、ゆったり構えて必要な治療を淡々と行うようにしましょう。【参考リンク】・妊娠糖尿病 | 日本産科婦人科学会()●ライター/齋藤惠(金融コンシェルジュ)
2016年03月21日【女性からのご相談】現在妊娠しており、もうすぐ妊娠5か月になります。つわりはおさまり、体調はだいぶ安定してきました。私が住んでいる市では、妊婦の歯科検診が公費で受けられるようなのですが、やはり受けておくべきでしょうか?妊娠中ではありますが、 フルタイムで仕事をしているためなかなか時間がとれず、どうしても優先順位が下がってしまいます。●A. 妊娠中の歯茎トラブルは早産につながることも。ぜひ歯科検診へ!こんにちは、ママライターのacoです。ご相談ありがとうございます。このたびは妊娠おめでとうございます。フルタイムでお仕事をしていらっしゃるためスケジュールの調整が難しいかもしれませんが、ぜひとも歯科検診を受けていただきたいと思います。なぜなら、妊娠と歯茎トラブルは一見何の関係もないように思えますが、実は早産や低出生体重児を産むリスクにつながることもある からです。●妊娠中に起こる口腔環境の変化4つ妊婦さんの口の中の環境は、妊娠をしていないときと比べ大きく変わっています。助産師であるSOLANINさんの著書『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』では、次のような変化があると記されています。●(1)歯周病菌が増える妊娠すると増える女性ホルモンは、歯周病菌の好物でもあるため、妊婦さんの口の中には歯周病菌が増えます 。それにより歯茎がはれたり出血しやすくなったりします。●(2)だ液の分泌量が減るだ液の量が減り、口の中が乾きやすくなります。●(3)だ液の酸を中和する力が落ちる妊娠中は口の中が酸性のままの状態になりやすいです。さらにつわりで歯磨きが十分にできなかったり、食事回数が増えたりすることもあるため、虫歯のリスクが上がります 。●(4)歯肉の免疫力が低下する体だけでなく歯肉も免疫力が低下するため、歯周病菌や虫歯菌に攻撃されやすくなります。----------思った以上に口の中のトラブルに見舞われやすいことがわかりますよね。実は私も第一子妊娠中に歯科検診を受けたところ、生まれて初めての虫歯が見つかり、がっかりした経験があります。●重い歯周病は、早産や低出生体重児が産まれる原因に妊婦さんが歯周病を重症化させてしまうと、そうでない妊婦さんよりも早産や低出生体重児を産むリスクが何と5.9倍も高くなる といわれています。口の中に歯周病菌が増えると免疫のバランスが崩れ、血液中に『サイトカイン 』という物質が放出されるようになります。このサイトカインが増えるにつれ、子宮が収縮しやすくなり、早産などの原因となるわけです。----------いかがでしたか?妊娠中の歯科検診、お腹の赤ちゃんのためにも大切だということがわかっていただけたのではないでしょうか。受診のタイミングとしては、つわりがおさまった妊娠4か月ごろがおすすめです。妊娠後期になるとお腹が大きくなるので、診察の際あおむけになると苦しくなったり気分が悪くなったりする可能性があります。もし治療が必要であればそれまでに完了できるといいですね。【参考文献】・『最強母乳外来 ママをたすける実践編!』SOLANIN・著●ライター/aco(フリーライター)
2016年03月19日【ママからのご相談】こんにちは、現在妊娠7か月のプレママです。初めての出産でいろいろ不安です。よろしくお願いします。実は、先日病院で赤ちゃんが逆子と言われました。逆子体操のやり方を書いたプリントをもらい、大体のケースは治ります、と説明してもらったのですが、 私も母の胎内で逆子だったようで、結局母は帝王切開で私を出産しています。帝王切開は傷が治るまで時間がかかるので入院も長いと聞くし、仕事の事情で入院が長くなるのは避けたいです。逆子は遺伝してしまうのでしょうか?逆子体操だけで、本当に逆子は治りますか?●A. “逆子=遺伝”とはかぎらない。クヨクヨせずにできるだけの対策を。こんにちは!妊娠中のご相談を聞くとちょっと懐かしい気持ちになる、ライターの月極姫です。お仕事の事情ということは、産休後にすぐお仕事復帰されるのでしょうか?これから忙しくなりそうなので、せめて妊娠中から出産にかけてはゆったりとした気持ちで過ごしたいですよね。ご心配の逆子ちゃんですが、医師から逆子体操の指導をされたのであれば、体調変化が無いかぎり早速今日から実行してよいでしょう。また、ご心配の“遺伝”については、あまり考えなくてもよいと思います。母娘間で、逆子になりやすい子宮の形状が遺伝することがある、というだけの話であり、逆子は病気でもなんでもありません。主治医に「帝王切開を極力避けたい」という意思を伝えれば、お母様の時代よりは格段に豊富な選択肢を示してくれます。ではまず、「逆子」とはどういう状態を指すのでしょうか?●普通分娩できるケースもある! 逆子ちゃんのタイプいろいろひとくちに逆子と言っても、その姿勢はさまざま。普通分娩で出産できることもあります。ただし、分娩がうまくいかず途中から緊急帝王切開に切り替えるケースもあるので、医師の指示を仰いで慎重に検討していきましょう。(1)単殿位:頭が上、お尻が下、両足先が上を向いている状態です。出産時に足がひっかかりにくく、お尻から生まれてくる姿勢です。普通分娩で出産するケースも多い のがこのタイプです。(2)足位:頭が上、両足または片足先が下を向いてピンと伸びており、“気をつけ”に近い姿勢です。両足とも伸びている場合は全足位、片膝が折れている場合は不全足位と呼ばれます。(3)膝位:頭が上、両膝または片膝が下を向いている姿勢です。そのまま出産すると膝から出てくるような状態になります。両膝とも下を向いている場合は全膝位、片膝を立てている場合は不全膝位と呼ばれます。(4)複殿位:頭が上、足はいわゆる“体育座り”の状態です。完全な体育座りの場合は全複殿位、片足が上がっている場合は不全複殿位と呼ばれます。(1)の単殿位以外は、普通分娩を断念するケース がほとんどです。たとえ(1)でもママさんの体質や産道の形状、赤ちゃんの状態によっては、最初から帝王切開を選択する場合もあります。そもそも逆子の原因はすべてが解明されているわけではありませんが、「子宮筋腫、子宮内膜症などが原因で子宮の形状が通常と違い、上部に頭が収まりやすい」「羊水が多めで赤ちゃんが小柄であるため、出産間際まで赤ちゃんが動いてしまう」「母体が冷え性で赤ちゃんの動きが妊娠全期にわたって不活発」などの原因が考えられます。逆子の改善方法と言えば『逆子体操』 がもっとも有名ですが、他にも改善法があるので覚えておきましょう。●医師が推奨する逆子の解消法5つ●(a)逆子体操30週目以降に行うのが一般的です。産院から体操の図解をもらったり、実践指導を受けたりします。育児本や関連サイトにも、分かりやすい図解がたくさん載っていますね。さまざまな体位がありますが、どれもお尻の位置を高く上げて赤ちゃんの回転を促すものです。有名な『シムズの体位』 は、プレママさんにとっては最初はキツく感じるポーズですが、慣れてきてお腹のハリがなければそのまま就寝してもOKです。逆子体操を実践することで「次の健診で治っていた」「数回で治った」という事例が数多くあります。まずはこの体操を素直に実践してみるのが、逆子治しの王道です。じつは筆者の子どもたちは2人とも8週まで逆子でしたが、数回の逆子体操であっさり改善しています。●(b)就寝時の姿勢による方法ママさんが“横向きに寝る”だけの簡単な方法なのですが、どちら向きでも良いというわけではありません。「赤ちゃんの背中が上に向くように寝る」 というのがポイントです。現在の赤ちゃんの向きを受診時に教えてもらい、実行します。体操よりもさらに母体への負担が少なく、安全で効果的な方法です。●(c)食事療法母体が冷え性だと、赤ちゃんの胎動が不活発になりなかなか逆子が改善しないことがあります。逆子体操を行いながら“体を温める食事” を実践していきます。汁ものや温かい食べ物、飲み物を積極的に摂取しますが、食材の中には、こんにゃくのように「どう調理しても体を冷やしてしまう食べ物」があります。体を温める効果が強い食材を積極的に摂取し、赤ちゃんの動きを促していきましょう。●(d)外回転術(34週目以降)医師がお腹を圧迫して、赤ちゃんの回転を促します。熟練した専門家でなければ危険なので、当然ながら自己流の圧迫はNG です。他の方法で改善しなかった場合に備え、主治医に確認しておくとよいですね。●医学的根拠は不明なのに、不思議と効果的な逆子解消法2つ●(ア)鍼灸(しんきゅう)、ツボ押し最近ではこの鍼灸による逆子治療を推奨する医師も増えています。逆子体操でも改善しなかった妊婦さんの中ではじわじわ人気が出てきている方法です。鍼灸治療によって母体の冷えが改善し、胎動が促進されるというものですが、当然専門家にしか行えない方法です。妊娠中に刺激してはいけないツボもあるので、自己流は厳禁 。治療院を紹介してくれる医師も多いので、まずは主治医に相談してみてください。●(イ)胎児への語りかけ胎教教室などでもよく指導される方法です。「くるっと回って頭を下にしてね」「頭からするんと出てきてね」など、ママがお腹の赤ちゃんに向かって話しかけます。母体側への暗示効果、リラックス効果 により実際に胎児の動きが活発になり、逆子が治ったという例が少なくありません。妊娠中は、まだ見ぬ赤ちゃんとの不思議な一体感を経験された先輩ママも多いはず。言葉はわからなくても、赤ちゃんはママの気持ちを正確に受け取っているのかもしれませんね。----------いかがでしたか?逆子が改善する見込みはまだまだあります。できる限りのことを実行しているうちに、あっさり逆子が治っていてビックリ、というケースも少なくありません。ただ、くれぐれも母子の安全が第一です。事情はおありでしょうが、帝王切開を避けたいあまり無理をしてはいけません。とくに逆子体操は実行中にお腹のハリを感じたらすぐに中断、主治医のアドバイスを仰いで、無理のない範囲で進めていきましょう。どのような出産方法でも、ママがリラックスして臨めればそれが一番です。【参考文献】・『主婦の友社シリーズ バルーン 妊娠大全科』山岡京子・編●ライター/月極姫(フリーライター)
2016年03月17日こんにちは。保育士ライターのyossyです。妊娠中や産後に内痔核(いわゆる“イボ痔”)に悩む人は多いものです。症状が症状なだけに、なかなか周囲の人には相談しづらいものですよね。でも、放っておいて内痔核がひどくなると“脱肛”に発展することも……。基本的に、内痔核・脱肛は大きな心配がいらないケースが多いですが、注意点を知っておけば、早期に治したり悪化を食い止められたりすることもあります。ここでは脱肛の症状や原因、対処法を見ていきましょう。●脱肛は、内痔核(イボ痔)が悪化してなるケースが多いそもそも、脱肛(肛門粘膜脱)というのは、肛門や直腸の粘膜が外に出てきてしまう症状のことを言います。高齢が原因でなるケースもありますが、多くの場合は“内痔核”が原因です。内痔核とは、いわゆるイボ痔のこと。肛門にふくらみ(イボのようなもの)ができて、出血や脱出などの症状 があらわれる病気です。一般的には出血して気付く人が多く、その時点で痛みはないことが多いといいます。そして、内痔核の症状が悪化して痔核が大きくなったり、周囲の組織が弱まったりすると“脱肛”になってしまうというわけです。●言わないだけで、多くの人が脱肛を経験している内痔核・脱肛は、肛門に負担をかけすぎることが原因で起こります。妊娠中は胎児による圧迫を受けますし、分娩時にはいきみますよね。そのため、妊産婦はどうしても肛門に負担がかかりがち なのです。友人同士ではあまり話題にしないでしょうが、実は脱肛を経験している人は多いものです。「プレママタウン」の調査によれば、分娩時に脱肛を経験したことがあるという人は8.6%。「意外にいるんだな」と思われたのではないでしょうか。決してあなただけではありませんので、ご安心ください。●まずは医師に相談し、規則正しい生活をでは、脱肛になってしまったらどうすればいいのでしょうか。まず、自分で「イボ痔だ」と思っても、実は他の病気である可能性もあります。医師でなければ判断ができないので、出血があればきちんと受診しましょう。基本的には、内痔核・脱肛は良性疾患なので、手術をしないケースが多い です。内痔核が悪化しないよう、以下の点に気を付けて生活するといいでしょう。・患部を清潔にする・お風呂に入る、服装に気を付けるなどして体を温め、血流を良くする・栄養バランスに気を付けた食生活を送る・適度に運動する・便秘を解消する特に、便秘に悩む妊婦さんは多いものです。便秘が内痔核の原因になっていることも。妊娠中でも飲める便秘薬を処方してもらえることが多いので、悪化する前に早めに相談しておくことをオススメします。痔や脱肛といった症状を相談するのは気が引けるかもしれませんが、根本的な問題を解決せずに放っておくと、どんどん症状が悪化することがあります。多くの妊産婦が通る道 なので、不安に思ったらすぐに病院で相談するといいでしょう。【参考リンク】・脱肛 | プレママタウン()・痔核・脱肛について | 林医院()●ライター/yossy(フリーライター)
2016年03月16日「妊娠すると口臭がきつくなる」と聞いたことがある人もいるだろう。実際に歯科医師の倉治ななえ先生に質問したところ、「いろいろな理由でリスクが高くなる」ということだった。なぜ、口臭がきつくなるのか、どうすれば対策できるのか、妊娠と口臭の関係をうかがった。○唾液が減ることも一因口臭がきつくなる主な理由として、「口腔衛生が保ちにくい」「口腔内が酸性化しやすい」「ドライマウスになりやすい」などが挙げられる。まず、口腔衛生が保ちにくいというのは、つわりのせいで物理的に歯磨きができないことだけでなく、妊娠中によって高まった「女性ホルモン」の影響で歯周病菌が繁殖しやすいなど、歯のトラブルを引き起こす菌が繁殖しやすいことも関係している。また、口腔内の酸性化は、女性ホルモンの作用で胃の中のものが逆流しやすくなるほか、妊娠時に唾液の中和力が低下することも理由。口腔内が酸性化すると、虫歯のリスクが高まる。妊婦はドライマウスになりやすいと言われているが、それは唾液の分泌量が低下するからだ。唾液には食べカスを洗い流すほか、唾液中に含まれる抗菌物質で歯周病菌など細菌の増殖を予防する働きがあるため、十分に唾液が分泌されない状況では、歯周病菌の増殖をうながしてしまう。○乳酸菌を摂取することも有効では実際、どう対策をすればいいのだろうか。口臭がきつくなる理由の中でも説明したように、口臭は歯周病などの細菌が繁殖することが原因となっているため、口腔内を清潔にすることや、虫歯や歯周病等の歯のトラブルを治療することが効果的である。妊婦が抱えやすい歯のトラブルの対策は、以前紹介した「歯周病で早産のリスクが約7倍に! 妊娠する前に知っておきたい歯のこと」「虫歯や歯周病に悪化も! 妊娠中にリスクが高まる歯のトラブルの回避法」を参照していただきたい。毎日のケアでできることは歯磨きをすることだが、つわりがひどくてなかなかできないということもあるだろう。ただ食後に水ですすぐだけ、できそうな時にサッと歯磨きをする、ということだけでも口腔内の環境は変わってくる。また、歯科医院でクリーニングをしてもらうというのもひとつの方法だ。さらに、乳酸菌の中には口臭対策にもなるものがある。LS1やロイテリ菌、L8020菌と言われるものだ。これらの菌は歯周病の原因になる細菌を減じることで結果的に口臭予防が期待できるとされている。特に、舌の奥に潜む歯周病菌は口臭の直接的な原因となるため、専用の舌ブラシを使った「舌そうじ」も忘れずに行いたい。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 倉治ななえ歯学博士。日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)、『むし歯・歯周病の最新知識と予防法』(日東書院)など。また、「Drななえの予防歯科」を通じて、はじめての歯磨きから予防歯科まで、歯のケア情報を発信している。
2016年03月16日【ママからのご相談】先日の健診の際、産院より“マタニティビクス”の教室に参加しないかと誘われました。妊娠4か月に入りつわりも徐々におさまってきたので、体力をつけるためになにかを始めたいと思っていたのですが、 自宅から産院まで距離があるため教室には通えません。妊娠中でも手軽に体力がつく運動があれば教えてください。●A. ウォーキングなら、手軽かつ自由に始められます!ご相談ありがとうございます。ママライターのなかやまあぽろです。お産の仕方は十人十色ですが、「富士登山と同じくらいの体力が必要 」と言われているようです。突然ですが、わたしは出産に約60時間もかかりました。約2日半陣痛に耐えたのちの出産でしたので、自分でもよく長時間体力がもったなあと思い出します。マイペースに毎日ウォーキングを続けていたからでしょうか。妊娠したお友達にも、気軽に始められる運動としてオススメしています。今日は、日本マタニティフィットネス協会認定のインストラクターの方による妊娠中に始めるウォーキングのポイントをまとめてみましたので、ぜひご一読ください。●運動前にはウォーミングアップを忘れずに主治医や助産師さんから運動の制限がされておらず、妊娠の経過が順調であれば、基本的に妊娠4か月ごろから運動を始めても良い とされています。ただウォーキングを始める前に、必ずおなかの張りがないかセルフチェックしましょう。張りがある場合は様子を見て、少しでも気がかりであれば休みましょう。特に問題がなければ、ウォーミングアップとして手首や足首、肩を回したり、アキレス腱を伸ばしたりして十分なストレッチをしましょう。急に動くと、不注意でけがをしたり、ウォーキング中におなかが張ったりする原因になります。●毎日30分を目標に!妊娠中はただでさえ体が動きにくく疲れやすいので、まずは30分を目標にして歩いてみましょう。慣れてきたら徐々に時間を延ばしていきます。ウォーキングは体重のコントロールや下半身の筋肉の強化に効果があるので、短い時間でも毎日続けることがポイント だそうです。●ウォーキング中の各ポイントをチェック!●(1)正しいウォーキングの姿勢・あごを引いて、目線を10m先へ・背筋を伸ばす・腕を大きく振り、脇は締める・歩幅は大きく、つま先でけり出し、かかとから着地する●(2)ウォーキングするとき必ず持ち歩きたいもの・母子健康手帳と健康保険証ウォーキングにかかわらず、出掛けるときには必ず持ち歩きましょう。・スマホや携帯電話なにかあったときにすぐ連絡が取れるように、産院の連絡先 を登録しておきましょう。・汗ふき用のタオル汗をかくとあせもや風邪の原因になるので、こまめにふき取りましょう。・ナプキン突然の出血や尿もれ対策に用意しておけば安心です。●(3)ウォーキングするときの注意点・妊娠中は日焼けしやすいので、夏は帽子や日焼け止めなどの対策をしっかりと!・吸水性のあるものを着ましょう。・安全のために、バッグはショルダーバックなど両手が空くもの を使用しましょう。・音楽を聞きながら歩くのは危険なので控えましょう。----------いかがでしたか?お産で大事なのは実年齢ではなく“体力年齢”だとも言われているそうです。若いママでも、基礎体力がないまま出産に臨めば難産になる可能性もあります。妊娠中だからといって家でじっとせず、積極的に運動してお産に臨みましょう!【参考文献】・『妊娠生活2013ー2014 初めての妊娠、出産、産後まで。この1冊があれば安心!』おはよう奥さん編集部・編集●ライター/なかやまあぽろ(ママライター)
2016年03月15日歯が溶ける「う蝕」「酸蝕歯」に歯肉の一部が急に腫れる「妊娠性エプーリス」、口腔衛生の悪化で生じる「歯肉炎」など、妊娠時にはさまざまな歯のトラブルが起こりうる。特に、歯周病菌が原因で起こる「歯周病」を抱えていると、早産のリスクが約7倍にもなるとされている。「妊娠前にちゃんと治療しておきたかった……」という人もいるだろうが、実際、妊娠中でも歯の治療は可能だ。そこで今回、歯科医師の倉治ななえ先生に妊婦が受けられる歯の治療はどんなものなのかうかがった。○レントゲンも麻酔もOKまず、どんな治療が受けられるのか聞いたところ、「大概の治療は全部できます」とのこと。ただし、歯科治療は安定期(妊娠5~9カ月頃)に実施することを推奨しているため、妊娠が分かった段階で歯科検診を受け、治療が必要となれば安定期に入ってからということになる。歯の治療に関して、妊婦からは「レントゲンを撮ると胎児に影響があるのでは? 」「麻酔注射をしても大丈夫? 」「鎮痛剤や抗生物質は服用できる? 」などの質問があるという。倉治先生によると、これらは全て妊娠中もOKとされている治療であり、抜歯も問題ないとのこと。レントゲン撮影に関していうと、実際に放射線(X線)を照射するのはおなかから離れた歯だけであり、放射線の保護用に鉛のエプロンを着用するため、おなかの胎児が被爆する量は限りなくゼロに近い。麻酔に関しても、全身麻酔ではなく局所麻酔であるため、麻酔薬は歯の周辺に停滞するのみ。抗生物質の投与は、原則として治療の効果が危険性よりも高いと判断された場合に限り、産婦人科医も推奨している抗生物質に限定し、最小限の投与量で処方・治療される。○妊娠中に子どもの歯は形成される妊娠中も歯科治療ができることが分かっていても、実際に身重の身体で治療を受けることに不安を感じる人もいるだろう。そんなニーズに応えるべく、全国には妊婦も安心して治療を受けられる歯科医院が多数ある。2010年4月にマタニティ歯科外来を日本で初めて開設した日本歯科大学附属病院では、歯科医師も含め全スタッフが女性であり、リラックスして治療ができるように個室を設けている。なお、妊娠中の治療で歯科疾患が見つかった場合は保険対象の診療になるが、歯科疾患が見つからなかったもののクリーニングを希望する場合は自費となる。また、乳歯の形成は胎生期7週目から始まる。そのため、子どもの歯を守るためには、妊娠中から母親自身も口腔管理をし、生活習慣を整える必要がある。「お子さんの歯を診ていると、妊娠中にお母さんがどんな状態だったのか分かるんですよ。妊娠7週目くらいからお子さんに歯の芽ができ始め、その後、成長が歯に"刻印"されます。お子さんの歯にエナメル形成不全があれば、その時にお母さんが体調を崩していたということです。永久歯の石灰化は出生後に始まりますが、乳歯はお母さんのおなかの中で形成されます。そう考えると、妊娠中もお子さんの歯を守る対策が必要です」(倉治先生)。○行政を活用するのも手とは言え、自分の周囲でマタニティ期の治療を扱う歯科医院がどこにあるか分からないという人もいるだろう。そんな時には相談してみよう。例えば東京都大田区では、妊娠届を提出すると「母子健康手帳」と「母と子の保健バック」が手渡される。このバッグの中には妊婦歯科健康診査受診票も入っており、同受診票を区が指定する医療機関に持って行くと、無料で歯科検診が1回受けられるようになっている。ここまでのサポートではなくとも、行政では妊婦向けの歯科衛生指導や歯の健康相談にものってくれるところもある。一度、自分の市町村ではどのようなサービスが受けられるか調べてみると、いざという時にも安心できるだろう。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 倉治ななえ歯学博士。日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)、『むし歯・歯周病の最新知識と予防法』(日東書院)など。また、「Drななえの予防歯科」を通じて、はじめての歯磨きから予防歯科まで、歯のケア情報を発信している。
2016年03月11日こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。妊娠後期に入ると、どんどん大きくなるお腹に圧迫され、つわりのような吐き気をもよおしたり、腰痛や頭痛、むくみ、便秘に悩まされたりと、新たな悩みが出てきます。また、食欲が増すのに体重をあまり増やさないようにと指導されることもあり、お腹の中で成長する赤ちゃんに対する愛おしさと出産に対する不安が混在し、「もうどうしたらいいの!?」と一人で悩みを抱え込む人が少なくないようです。そこで今回は、妊娠後期の食事のポイント についてご紹介したいと思います。●減塩が必要ってほんと?妊娠中、必ず言われるのが「薄味で!」ということ。しかしこれ、生理学的に見ると、塩に含まれるナトリウムだけが問題 なのです。ナトリウムの過剰摂取は細胞の内液と外液のバランスを崩し、むくみの原因となります。しかし、実は塩を選べばそんなに神経質になる必要もありません。いま使っている塩のナトリウム含有量をチェックしてみてください。一般的に安く売られている精製塩はナトリウム99%以上。これはかなりの減塩が必要です。しかし、岩塩や海塩、藻塩といった自然塩ではナトリウム含有量が30%前後のものがあります。このような自然塩の場合、ナトリウムだけでなくママや赤ちゃんの体に必要なミネラルもたっぷり含まれているので、どんな塩を使うかで使用量が変わってきます。●調味料の選び方塩だけでなく、醤油や味噌も時間をかけてじっくり発酵されたものであれば、塩味だけでなくうま味や甘味もあるので、きちんとしたものを選びたいですね。見分け方は簡単。原材料名を見て、味噌であれば大豆・米麹(麦麹の場合もあり)・塩。醤油であれば大豆・米麹・大麦・塩。これ以外が入っていなければ、じっくり時間をかけて作られた本物の発酵食品です。ただし妊娠中はホルモンバランスの関係で味覚が鈍くなる し、味を濃くしすぎるとどうしてもご飯を食べすぎてしまうので、そのあたりは注意が必要です。●スパイスやだしを活用しましょう気分のいいときに、かつおだしや鶏がらスープをまとめて作って製氷皿で凍らせておくと便利です。だしを取るのは面倒だと思い込んではいませんか?何もプロのような取り方をする必要はありません。お湯を沸かした鍋にザルを入れ、かつおぶしを加えてひと煮立ちさせた後にザルを引き上げれば簡単です。鶏がらスープも、お湯を沸かした鍋にザルを入れ、しょうがと酒を少々。そして鶏ミンチを加え、ちょっと気になるアクを取ってザルを引き上げれば鶏がらスープと同じような味わいになります。このレシピは筆者の食育セミナーに参加された方たちにとても好評です。肉や魚の味付けも、塩コショウだけでなく気分でバジルやパセリなどスパイスをうまく使えば、味の変化も楽しめます。妊娠後期の赤ちゃんはちゃんと味覚もあるので、ママの食べたものの味が分かっています 。そしてママのストレスも伝わっています。上手に手を抜きながらも、おいしく必要なものを食べてくださいね。【参考文献】・『市販食用塩データブック』塩事業センター・編集●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)
2016年03月10日映画『リリーのすべて』(3月18日公開)のジャパンプレミアが9日、東京・有楽町のTOHOシネマズ日劇で行われ、主演俳優のエディ・レッドメインとトム・フーパー監督が出席。舞台挨拶で本作への思いや、日本でのエピソードなどを語った。2人は、レッドカーペットを歩いてファンサービスに応じた後、舞台挨拶に登壇。約850人のファンが見つめる中、約3年ぶり2度目の来日を果たしたエディは「今回は長く滞在し、たくさんの方々と触れ合い、みなさんの応援を感じることができています。こんな体験は初めて。ありがとうございます」喜びを伝え、監督も「心から喜んでいます。特別な機会をいただきありがとうございます」と感謝した。監督は本作について「私とエディが情熱をかけて作った映画」と語り、前回タッグを組んだ『レ・ミゼラブル』の撮影現場でエディに脚本を渡したと説明。エディとの関係は「10年以上になる」と言い、「エリザベスⅠ世のテレビドラマに出演してもらった時に『素晴らしい俳優を見つけた』と思い、それが『レ・ミゼラブル』につながり、今回主役に起用することができた」と感慨深げに話した。エディは「本当に深淵ですばらしいラブストーリー。読み終えてすぐ監督のもとに駆け付けて、『やりたいです! いつクランクインですか?』と聞いた」と脚本を読んだ時の興奮を明かし、「この役を演じる機会をいただいた監督には感謝しています」とコメント。観客に向けて「リリーとゲルダのこの物語は、20世紀最大のラブストーリーの一つだと思います。同じように感じていただけたらうれしいです」と呼びかけた。また、エディは妊娠中の妻ハンナ・バグショーと日本を満喫しているようで、「到着した翌朝、時差ボケで早く起きてしまい、朝5時くらいに築地に行ったら、この時間は観光客は入れないと言われてしまった」とエピソードを披露。「そのまま明治神宮に行ったら美しい風景が広がっていました。世界で最も人混みが見られると言われている渋谷も訪れましたが、時間が5時45分だったのでだれもいませんでした」と楽しそうに話した。監督も「5回目の来日になりますが、今回は浅草寺に行きました。何度来ても楽しい」と笑顔で語った。『英国王のスピーチ』、『レ・ミゼラブル』のトム・フーパー監督がメガホンをとった本作は、世界初の性別適合手術で女性になった実在の画家アイナー・ベイナーとその妻ゲルダの愛を描いたラブストーリー。『博士と彼女のセオリー』でアカデミー賞主演男優賞に輝いたエディは、"リリー"という名で女性として生きてることを望んだ主人公を熱演した。(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved.
2016年03月09日エディ・レッドメインが主演作『リリーのすべて』を引っさげ、トム・フーパー監督とともに来日し3月9日(水)、都内で行われたジャパンプレミアに出席。第1子妊娠中の妻、ハンナ・バグショーとの夫婦ツーショットを披露し、日本のファンを歓喜させた。エディは2度目の来日だが、レッドカーペット形式でのファンとの交流は初めて。「コンニチハ、エディです。アリガトウ」と日本語で挨拶し、ファンの歓声を浴びていた。ちなみに着用していたのは、「ラルフローレン(Ralph Lauren)」のスーツ。ハンナは鮮やかなブルーが印象的な「アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)」のドレスに身を包んでの登場だった。「時差ボケで朝の4時くらいに目が覚めてしまったんだ。築地に行ったら、まだ時間が早すぎて、市場には入れないと言われた。だから、明治神宮や渋谷に行ったよ。ちょうど雨が降っていて、霧が立ち込めていたから、とても幻想的だった」と日本を満喫中のエディ。もちろん、日本のファンとの初対面にも感激した様子で、「僕が脚本を読んで感じ取った感動を、皆さんにも味わってほしい。20世紀最高のラブストーリーだからね」とアピールしていた。いまから80年以上も前に、自身の性別違和に勇気を持って向き合い、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人の実話に基づく本作で、エディは主人公のリリー・エルバを熱演。昨年の『博士と彼女のセオリー』に続く2年連続の主演男優賞受賞は逃したものの、「トムから茶封筒に入ったシナリオをもらった瞬間、ぜひ演じたいと思った。順撮りできないフラストレーションはあったけど、“彼女”の心の旅路をいかに表現するか心血を注いだよ。リリーほど、魅力あふれるキャラクターは滅多にお目にかかれないからね」といまも役柄への思いは格別だ。そんなリリーの理解者である妻・ゲルダ役のアリシア・ヴィキャンデルは、先日発表された第88回アカデミー賞で見事「助演女優賞」を受賞。もちろん、エディ&フーパー監督も授賞式会場で、歓喜の瞬間を見守っており、「彼女は演技はもちろん、人柄もすばらしい。だから、受賞できて、まるで自分のことのように喜んだよ」(エディ)、「自分の人生において、これほど幸せなことはそうないはず。実は彼女の携帯に、(出身地である)スウェーデンの首相からお祝いのメッセージが届いたんだ」(フーパー監督)とふり返った。また、世界的ヒット作『レ・ミゼラブル』に続き、エディとタッグを組んだフーパー監督は、「デビューしたての頃から知っているし、当時からすばらしい俳優になると確信していた。今回、ついに主演俳優としてエディを迎えることができて、夢が実現した」と感無量の表情だった。『リリーのすべて』は3月18日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月09日WHOは3月8日、ブラジルなどの中南米を中心に広がっているジカ熱に関する緊急委員会をスイス・ジュネーブで開催した。あわせて同日、声明をWHOのホームページにて公開し、妊婦に流行地域への渡航を自粛するなどの行動を促した。ジカウイルスによるジカ熱は、主に蚊や性交渉を通じて感染する。厚生労働省によると、感染すると熱や発疹、結膜炎、筋肉痛、関節痛、倦怠(けんたい)感、頭痛などの症状が出て、2~7日続いた後に治まるという。感染症状自体は軽度だが、ジカウイルス感染後のギラン・バレー症候群(手足のまひなどを伴う病気)発症や、ジカウイルス流行地域での小頭症の新生児増加などが報告されており、関連性が示唆されている。委員会は同日、ジカウイルス感染の先天性異常や神経疾患に関する症例対照研究とコホート研究などを報告。WHOはこれを受けて、声明にて最終的な結論のためには今後も証拠を集める必要性があるとしたうえで、「ジカウイルスと小頭症やギラン・バレー症候群との関連性を示す証拠は増えている」と記している。委員会はジカ熱を取り囲む現状を鑑み、出産可能な年齢の女性に対しては注意がなされるべきだとし、特に妊婦に対してはリスク低減のため、必要な情報や資料などが与えられるべきだと指摘している。そのため、「妊娠中の女性へ継続的なジカウイルスの流行エリアに移動しないよう、助言する必要がある」と勧告。さらに、「ジカウイルス流行エリアに在住、ないしは渡航するパートナーを持つ妊婦は、安全な性交渉を確保するか妊娠中は性交渉を控えるべきだ」としている。※写真と本文は関係ありません
2016年03月09日こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。「妊婦の悩みを丸ごと解決してくれる」と人気を集めているマタニティヨガ。実際にはどんな効果が期待できるのか、何に注意すればいいのかをご紹介しましょう。●妊婦にうれしい“マタニティヨガ”の効果4つ●(1)妊娠中の運動不足解消に早産の危険があるなど、妊娠に伴う重度な体調不良がある場合を除き、妊娠そのものは病気ではありません。日常生活はもちろんのこと、適度な運動は妊娠期間から出産までを安全に楽しく過ごすための重要なポイントです。だからといって、妊娠前にほとんど運動をしていなかった人が突然水泳を始めたりするのはやりすぎ。そこでおすすめなのがマタニティヨガ 。ゆったりとした動きなのに優しい全身エクササイズになります。なにより、妊婦のために無理のない内容になっているので安心です 。●(2)妊婦独特の肩こりや腰痛対策にヨガは体を伸ばしたり縮めたりすることで、緊張をほぐしてくれます。これが妊娠によって体型や体重に変化を起こしている妊婦の悩みのタネである肩こりや腰痛によく効きます 。また、ヨガによって体内の循環も活発になるため、むくみ対策にも効果が期待できます。●(3)出産に備えて体を柔軟に出産は特にアクロバティックなものではありませんが、それでも、股関節をはじめとした体の節々が固まっていると、出産時や産後に関節の痛みやズレで悩まされることがあります。マタニティヨガで体の柔軟性をアップしておくことは、出産時の負担を減らし、産後の股関節の開きや歪みを修正しやすい状態に保つことにもつながります。マタニティヨガが、産後ダイエットの基礎にもなるわけです 。●(4)イライラ解消でつわり対策にもつわりは多くの妊婦にとって避けられない関門です。原因がはっきりしていないため、医者にかかりにくく、特効薬もありません。ただ、つわりの原因の一つだと考えられているのが、精神的なストレスです。マタニティヨガは体だけでなく心のストレッチ効果もあります 。気持ちよく体を動かすことで、心もリラックス。イライラが解消できて、つわりが軽くなったという報告もあります。●妊婦専用のヨガを無理なくマタニティヨガは普通のヨガとは大きく異なります。お腹に負担がかからないように工夫されているだけでなく、普段あまり運動をしていない人でも続けやすいように簡単なポーズや動きが中心になっています 。妊娠中の運動は、母体だけでなく胎児にも影響を与えます。ヨガはヨガでも必ずマタニティヨガを選び、さらにその時々の体調と相談しながら、無理をしないように楽しみましょう。●まとめ妊婦のためのエクササイズの中には、ブラブラと散歩をする程度の軽いものから、プールでのエクササイズといった上級者向けのものまでいろいろあります。各自の運動能力や体調に合わせて選ぶのが最適ですが、多くの産婦人科医が「妊婦に適している」と推薦するのがマタニティヨガです。病院内で行われているクラスなら、ケアもあって安心。マタニティヨガなら、妊娠中の体と心のストレッチでリラックスしたマタニティライフを楽しめそうですね。【参考リンク】・マタニティヨガ | 瀬島産婦人科病院()●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
2016年03月08日妊婦中に高まる歯のトラブルのひとつとして、虫歯菌を介した酸によって歯の表面にあるエナメル質が溶け出してしまう「う触」と呼ばれるものがある。また、妊娠時にすっぱいものが欲しくなる人もいるが、飲食物に含まれる酸でも「酸触歯」になるリスクがある。このう蝕や酸蝕歯になるとどうなるのか、また、妊娠中にどう対策すればいいのか、歯科医師の倉治ななえ先生にうかがった。○口腔内の酸性化が引き起こすリスクそもそもなぜ、妊娠中はう蝕や酸蝕歯になりやすいのか。妊娠初期につわりになる人が多いが、これも原因のひとつだ。度重なる嘔吐で歯磨きができない状態だと、口腔内の細菌が繁殖し活動が活発化してしまう。また、妊娠中は「女性ホルモン」と称されるエストロゲンやプロゲステロンなどが高まるが、このプロゲステロンの作用で胃の中のものが逆流しやすくなり、口腔内が酸性化することも理由に挙げられる。それ以外の要素として、妊娠中に食べ物の好みが変わることも関係する。人によって個人差はあるが、妊娠中はレモンや酢の物などのすっぱいものを通常より多く摂取してしまう人もいるだろう。そうなると、口腔内も酸性化されてしまう。加えて、妊娠中はホルモンバランスが崩れることで唾液の分泌量が減るほか、唾液が持つ中和力も削がれてしまうという。では実際、う触や酸蝕歯になるとどうなるのか。まず、歯を被っているエナメル質からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出す脱灰(だっかい)が起きる。脱灰が進むと、エナメル質が白っぽく変化して白濁状となりさらに進むと穴があいて虫歯となる。虫歯がさらに進行すると神経まで達して激しい痛みを感じる。酸蝕歯ではしばしば知覚過敏の原因にもなり、その結果、歯磨きや食生活が疎かになり、歯ぐきにも影響を与える歯周病にもなりうる。なお、歯周病に関しては「歯周病で早産のリスクが約7倍に! 妊娠する前に知っておきたいこと」でも紹介したが、歯周病になると早産のリスクが高まるため、妊娠前から対策をしておくことが大切になる。○安定期になれば治療もOKでは、実際に妊婦はう触や酸蝕歯に対してどうすればいいのか。一般的な対策としては、「エナメル質を強化・保護するフッ素を配合した歯の歯磨き剤を用いる」「エナメル質を傷つけないように優しく歯ブラシでブラッシングをする」「唾液の分泌を促すためにガムをかむ」「酸性度の高い飲食物を控える」などが挙げられる。しかし、妊娠中のつわりで物理的に歯磨きができない人もいるし、酸性度の高い飲食物がほしくなることもあるだろう。倉治先生ご自身もつわりがひどかったようで、つわりの苦しさを忘れられたのは仕事をしている時だけだったと話す。「そんな時は無理をせず、できる時にブラッシングをするようにしましょう。食後に水で口をすすぐだけでもいいので、口腔内を清潔に保つ心がけが必要です。歯科医院でクリーニングしてもらうのも手ですね」(倉治先生)。また、妊娠中は歯の治療ができないと認識している人もいるかもしれないが、実際は治療ができると倉治先生は言う。歯の治療は安定期(妊娠5~9カ月頃)を推奨しているが、麻酔やレントゲンの影響は全くないに等しいと考えられている。妊娠が分かった段階で早めに歯科検診を受け、治療が必要な場合は安定期に治療を行うことで、妊娠中・出産後の歯のトラブルを回避するようにしよう。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 倉治ななえ歯学博士。日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)、『むし歯・歯周病の最新知識と予防法』(日東書院)など。また、「Drななえの予防歯科」を通じて、はじめての歯磨きから予防歯科まで、歯のケア情報を発信している。
2016年03月08日妊娠を境に、女性の身体にはさまざまな変化・痛みが生じるもの。中には「事前に知っておけば良かった」ということもあるだろう。歯科医師の倉治ななえ先生に、妊娠前に知っておきたいことをうかがったところ、第一声が「歯周病は早産等のリスクになる」とのことだった。そこで、妊娠と歯周病にはどんな関係があるのか、倉治先生にうかがった。○血液に流れて子宮・胎児に影響「歯周病が早産などのリスクになることは、母子健康手帳内の全国共通となる省令様式で明記されています。これは2012年に追加された文言ですが、学会の中では以前から指摘されていたことでした」と倉治先生は言う。歯周病が早産や低体重児出産を引き起こすメカニズムを簡単に説明すると、妊婦が歯周病になると歯周組織の破壊が通常よりも速いスピードで進行する。すると、歯周病菌がもたらすサイトカインなどの炎症関連物質が過剰に生成され、血管の中に入り込み、血液とともに運ばれる。この炎症関連物質は子宮を収縮させるホルモンに酷似していることから、早産等を引き起こす原因になるという。実際、妊婦の飲酒によって早産のリスクは約3倍になるとされているが、歯を支えている歯槽骨まで破壊される歯周炎を患っていると、早産のリスクは約7倍にもなるとされている。加えて、妊娠は歯周病が悪化しやすい環境でもある。妊娠中は「女性ホルモン」と称されるエストロゲンやプロゲステロンなどが高まるが、このエストロゲンは歯周病菌の栄養となって増殖する。また、ホルモンバランスが崩れると唾液の分泌量が減ってしまい、妊婦はドライマウスになりやすい。唾液には食べカスを洗い流すほか、唾液中に含まれる抗菌物質で歯周病菌など細菌の増殖を予防する働きがあるため、十分に唾液が分泌されない状況では、歯周病菌の増殖をうながしてしまうことにもなる。○歯周病対策で今からできる3つのこと実際、妊娠してからも歯科医師に相談しながらむし歯や歯周病治療をすることはできるが、理想的なことは妊娠前にむし歯や歯周病を治すこと。自分でできる対策として、倉治先生は「適切な歯磨きをすること」「フロスを使用すること」「キシリトールをかむこと」を推奨している。「適切な歯磨きをすること」とは、フッ素入りの歯磨き剤を15歳以上なら歯ブラシの上に2cm程度使用し、ブラッシングをすること。なるべくフッ素を口腔内に残すためにもすすぎは1回だけにとどめたい。また、歯磨き剤は歯のエナメル質を守るために、低研磨性のものを選ぶことも大切になる。歯ブラシだけでは落とせない汚れは、「フロスを使用すること」で歯と歯と隙間までしっかりフロッシングをするようにしよう。これらより、もっと気軽にできる対策が「キシリトールをかむこと」だ。キシリトールはむし歯の元となる「酸」を作らない甘味料であり、さらに歯周病菌やむし歯菌の塊である歯垢(プラーク)の生成を阻害し、キシリトール自身の爽やかな甘味が唾液の分泌を促してくれる。キシリトールには目安となる摂取量あり、1日「1g・5分・5回」が推奨されている。この"キシリトール習慣"を身につけていれば、3カ月で効果がではじめ、2年でむし歯の悪玉菌であるミュータンス菌がなくなると倉治先生は言う。妊娠中はさまざまな問題が生じるもの。事前にできる対策を日々心がけておくことが大切になるだろう。※写真はイメージで本文とは関係ありません○記事監修: 倉治ななえ歯学博士。日本歯科大学附属病院臨床教授、日本フィンランドむし歯予防研究会副会長、日本アンチエイジング歯科学会理事(認定医)、東京都大田区学校保健会副会長。「クラジ歯科」(現在院長)と「テクノポートデンタルクリニック」を開設。著書として『魔法の口もと美人スティック』(学研パブリッシング)、『むし歯・歯周病の最新知識と予防法』(日東書院)など。また、「Drななえの予防歯科」を通じて、はじめての歯磨きから予防歯科まで、歯のケア情報を発信している。
2016年03月07日質問:結婚を機に保険を見直す予定ですが、現在妊娠中です。新たに医療保険に入れますか?ご結婚、ご懐妊、おめでとうございます!元気な赤ちゃんの誕生をお祈り申し上げます!!そして、ご安心ください!妊娠中でも加入できる医療保険はあります。ただし、いくつかの注意が必要です。「妊娠中でも入れます!」の宣伝には落とし穴が!「給付金が出ます!」とは言ってません!妊娠中でも経過が順調であれば(注1)、医療保険に加入することは可能です。一般的には、妊娠27週目までは、ほとんどの保険会社が受け付けてくれます。最近では、27週目を超えていても加入できる保険会社も増えてきました。(注1)「経過が順調」:一般的には、妊婦検診で異常がないことや、出産に向け「帝王切開」などの予定がない状態のこと。でも、ここで注意が必要です。あなたが医療保険に加入しようとした目的が「今回の出産に備えるため」であれば、話は別です。妊娠中でも医療保険に加入することはできますが、「特定疾病不担保」や「部位不担保」などの条件付きとなり、今回の出産で「帝王切開」や「切迫早産による入院」に該当した場合、ほとんどの保険会社は給付対象外となります。加入することはできますが、いざ給付請求しようとした時に、給付金が受け取れるとは限らないのです。申し込み手続き前に、よく確認しましょう。すでに医療保険に加入しているなら、出産後の検討がベスト。未加入なら、今すぐ加入しましょう!一部の保険会社では「経過が順調」かつ「27週目以内」であれば、今回の出産も保障対象となるプランが用意されていますが、保険料は少し割高になります。もし、すでに医療保険に加入されているのであれば、出産後の検討をおすすめします。そのメリットは、既契約なら今回の出産が支給対象になる可能性が高いこと。デメリットは、万一出産により、大きく健康状態を損ねた場合、見直しや追加加入が難しくなることが考えられます。一方、医療保険に未加入であれば、今回の出産への適用はあきらめてでも、今すぐの加入をおすすめします。なぜなら、無事、自然分娩で出産された場合でも、何割かの女性は体質が変わったりして、すぐには保険の検討ができなくなるケースがあるからです。「医療保険」への加入は、今回の出産への備えよりも、今後の長い人生への備えではないでしょうか。メリット・デメリットを踏まえ、よく検討してみてください。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年03月04日